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ramsさんのレビュー
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  • 星間商事株式会社社史編纂室

    星間商事株式会社社史編纂室

    三浦しをん

    ちくま文庫

    作者の好物ならではのリアル感にあふれています

    三浦さんの趣味満載の話 好物ならではのリアルさにあふれ、付いていける人は大満足 逆にちょっと引く人もあるかも知れません 月魚や船を編むなどよりもテーマが浅めで その分登場人物のハッチャケ度はMAX 肩の力を抜き気軽に読むと楽しい作品です

    6
    投稿日: 2014.08.12
  • wonder wonderful 下・2

    wonder wonderful 下・2

    河上朔,結布

    レガロシリーズ

    特別な感慨を胸に終焉を迎えました

    上下各2巻づつの4巻からなる大作だけあり 物語の終焉には特別な感慨が浮かびます 一時は恋の話がメインの乙女本かとも思いましたが 物語の柱は人の絆 形はそれぞれであっても人を想う気持ちが与えてくれる力の強さが 感動を呼び、爽やかな読後感に包まれます

    3
    投稿日: 2014.08.10
  • wonder wonderful 下・1

    wonder wonderful 下・1

    河上朔,結布

    レガロシリーズ

    ラストに向けて物語が動き出す

    物語は起承転結の転に差し掛かりました 不安だらけだった異世界での生活に自分の立ち位置を築き 腹を据えた主人公の躍動が眩しいばかり 人が人を想う気持ちを軸に 恋の話も上手く絡み今後の展開に目が離せません

    1
    投稿日: 2014.08.10
  • 猫弁と指輪物語

    猫弁と指輪物語

    大山淳子

    講談社文庫

    最終巻への期待が大きく膨らみます

    全てが繋がるハートフルミステリ猫弁シリーズ第三弾 回を重ねるに従い登場人物一人一人がより深く描かれ 物語自体への愛着が増していく感じ バラバラに散らばったピースがカチリと嵌る快感 猫弁と婚約者の不器用な結婚話 猫弁の魅力が存分に味わえると共に最終巻となる次巻への期待が 大きく膨らみます

    6
    投稿日: 2014.08.07
  • 横道世之介

    横道世之介

    吉田修一

    毎日新聞出版

    あなたは誰を思い出すのだろう…

    思い返せば確かに一人はいましたよね、こんな奴 学生時代にいたアイツの事が思い出されて 懐かしくも、チクリと胸が痛くなる そんな作品でした 吉田さんの話にしてはダーク感がなく コミカルで読みやすい こういうタッチの作品ももっともっと描いて欲しく思います

    3
    投稿日: 2014.08.04
  • wonder wonderful 上・2

    wonder wonderful 上・2

    河上朔,結布

    レガロシリーズ

    これって乙女本!?でも面白いんだけどね

    妹の危機、異世界の国ディーカルアなどときくと つい戦闘シーンを思い浮かべてしまいますが 今のところそういった血生臭い話はなく 人の感情の動きが細かく描写されています はっきりと描かれてはいませんが恋のにおいも… 物語が大きく動き出しそうな後半 人の想いが何処へ向かうのか 注目です

    2
    投稿日: 2014.07.29
  • wonder wonderful 上・1

    wonder wonderful 上・1

    河上朔,結布

    レガロシリーズ

    なんとも肩ひじ張らない優しいファンタジーです

    異国を舞台にしたファンタジーの中には その世界観に慣れるまで時間がかかったり 馴染みづらいものもありますが 普通の日本の社会人が主人公なので 違和感なく物語に入っていくことができます 物語はまだ始まったばかり この国がどういう方向に進むのか 姉妹二人の運命は これからの展開に注目です

    4
    投稿日: 2014.07.29
  • 愚者のエンドロール

    愚者のエンドロール

    米澤穂信

    角川文庫

    古典文学に関する研究を全く行っていなそうな古典部シリーズ第2弾

    事情あり結末を迎える事なく途切れてしまった自主映画 関係者が考えるストーリの続きを検証する古典部の面々 そんな一ヒネリ効いた設定がなかなか面白い ちょっぴりほろ苦いかどうかは解りませんが 1章1章が短編のような構成で読みやすく 高校が舞台なので血生臭くないのも良いですね いちいち自分の行動に理由付けする省エネ高校生には ちょっと感情移入しづらいのですが この話をきっかけに変化が出るのか 次編がさらに楽しみになりました

    7
    投稿日: 2014.07.25
  • MOMENT

    MOMENT

    本多孝好

    集英社文庫

    本多さん独特の不思議な空気感が味わえる作品です

    人は人生の終わりに何を想うのか 死を間近にした人の最後の望みを叶える仕事人伝説 死を前に胸に抱えた思いを吐き出すかのように 仕事人もとへ今日も最後の願いが届けられる どちらかと言うとストーリー的には 嫌な後味が残ってしかるべきなのですが 何故か爽やかさのある心地よい読後感が残る 本多さん独特の不思議な空気が流れる作品です 登場人物と立場を入れ替えたWILLも注目です

    5
    投稿日: 2014.07.21
  • セカンド・ラブ

    セカンド・ラブ

    乾くるみ

    文春文庫

    続編はあくまでも続編なのかなぁ

    乾くるみさん(何気に男性です)といえば良くも悪くも「イニシェーションラブ」 叙述トリックの騙されっぷりの快感かはたまたリベンジか 続編の立ち位置にあるこの作品にも目はいきます しかしやはり続編は続編で元を超えることはできないのかな 騙されることへの快感は前作を大きく下回ってしまった感は拭えません 徹底的に警戒心を張り巡らし 騙しに対抗する読み方をするのが良いかも知れません それでも見抜けるトリックとは思えませんが…

    4
    投稿日: 2014.07.19
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