
ガールズ&パンツァー
ひびき遊,島田フミカネ
MF文庫J
アニメにハマった方へ、少し毛色の違うガルパンを。
TVアニメのストーリーを再構成したノベライズ版で、この巻では全国大会のサンダース戦までが描かれています。 ストーリーは基本的にアニメのままですが、戦車に明るくない沙織目線で描かれているのが新鮮で、少し違った角度から物語を追体験できます。 ただ、彼女がいつもの口調で話した内容をそのまま記したかのような文体ですので、これに慣れなければ辛いかも。 あと、”島田フミカネ (イラスト)”とクレジットされていますが、本文のイラストは別の方ですのでご注意を。
6投稿日: 2013.10.14
ヴォイニッチホテル(1)
道満晴明
ヤングチャンピオン烈
ジャンルレスな作品
基本的には南の島のちょっと変わったホテルを舞台にした群像劇ですが、登場人物が曲者ばかりです。まず主人公がヤクザで、ホテルで働くメイド、そこに滞在する殺し屋、漫画家、ヤク中、更にはロボット…。これらのキャラクターが織り成すラブコメ・エログロバイオレンス・ミステリーをごった混ぜにしたストーリーが淡々と描かれます。 表紙を見て貰えば判るようにスッキリとした可愛らしい絵で描かれているので非常に読みやすく、また、この画風が先述した「淡々とした雰囲気」に一役買っていると思います。 作者のファンは勿論、漫画好きな方は是非ご一読を。
0投稿日: 2013.10.14
ぼくらのカプトン(1)
あずまよしお
ゲッサン
蘇る思春期の記憶
高校のサッカー部が舞台ですが、休憩中や練習後のしょうもない雑談の様子を描くギャグ漫画(部活の様子もそれなりに描かれるけど)です。 高校生男子の会話なので、どうしてもエロ方面にいってしまうのは仕方ないこと。歳を取ると真剣にそんな話をする姿も微笑ましく見えます。 作中での時間もちゃんと流れて、そのうち主人公が卒業して次の代が主役になってリスタートするという構成になっており、毎回違う毛色のキャラが主役になるので飽きずに楽しめます。
0投稿日: 2013.10.13
いなり、こんこん、恋いろは。(1)
よしだもろへ
ヤングエース
表紙買い推奨
最初は綺麗なデザインの表紙に目を惹かれたのですが、読んでみるとすっかりハマってしまいました。 キャラクターは安定して可愛らしく描かれており、ギャグもいい感じ。主人公が結構大胆なギャグ顔にさせられますが、思い切りがよくて個人的に好感が持てます。 気になった人は読んでみて損はないと思います。
1投稿日: 2013.10.08
煩悩寺 1
秋★枝
MFコミックス フラッパーシリーズ
心情の描写が秀逸
それなりにいい大人が主役のラブコメなんですが、主役二人の心の動きが丁寧に描かれており、時にいじましかったり、時に可愛らしかったり。 「煩悩寺」の意味は作中で判明しますが、そこの小道具達もいい仕事してます。話を転がすネタにもなるし、それによって小沢さんが癒やされている様子を見ていると、何かほっこりしてきます。 煩悩寺で童心に返ってはしゃぐ小沢さんの可愛らしさと、二人の成り行きをニヤニヤしながら見守ってあげてください。
0投稿日: 2013.10.03
変態王子と笑わない猫。1
お米軒,さがら総,カントク
KADOKAWA
「アタリ」のコミカライズ
ラノベのコミカライズといえば作画に不安を抱く人も居られるかと思いますが、この作品は原作絵の再現度が高く、画力も安定しているので安心して読めます。 ストーリーに関しては大きなアレンジもありませんので、原作を読んで「どれが主人公のモノローグでどれが台詞か分かりづらい」という感想を持った方にこそオススメします。
5投稿日: 2013.10.03
おひっこし
沙村広明
アフタヌーン
大真面目にバカやった結果の名作
「無限の住人」で有名な作者が描くラブコメ(コメディ多め)なのだが、気が付いたら主人公そっちのけで伊太利人の話になってたりする超展開。でも、パロディネタに笑ってるウチにちゃんとラブコメに戻って完結するのでご安心(?)を。 上記の書籍説明にある「全身全霊をかけたバカ漫画」って表現がドンピシャ。
1投稿日: 2013.10.03
宮田書店へようこそ! 水あさと短編集
水あさと
MFコミックス フラッパーシリーズ
この泣き顔に惹かれる
商業誌の読み切りと同人誌の原稿が掲載された短編集です。 水あさとさんが描く赤面女子の可愛らしさは異常。あと水分多めな泣き顔もよく出てきますが、もれなく可愛いです。 基本は日常ラブコメですが、大真面目におバカなバトルを繰り広げるSFが一編収録されており、そんな作品も彼の魅力の一つです。
1投稿日: 2013.09.30
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!
村上凛,あなぽん
富士見ファンタジア文庫
よくある関係性だが…
オタクを隠してリア充になりたい主人公と、とある理由でオタクになりたいヒロインがお互いの目標のために協力する……という設定を聞くと、何となくこの先のベタな展開を予想しないでもないが、そんなこと言いながらも何故か先が気になる作品。 ヒロインは健気で可愛らしいのだが、主人公の失敗ぶりが痛々しいというか、むしろ「なんでそうなるんだよ!」と腹立たしくなることもしばしば。万が一自分に当てはまることがある人は古傷を抉ることになるので要注意。 それと、物語は主人公が語り部の一人称視点で描かれているのだが、これがデビュー作だからか、文章が少しブツ切りな感じがする。これは巻を重ねる毎に改善されていくものと期待しておこう。
1投稿日: 2013.09.24
のうりん
白鳥士郎,切符
GA文庫
サクサク読める
舞台は農業高校。登場人物は変人揃い、パロディーネタ満載で勢いだけで突っ走るかと思いきや急に真面目な農業ネタが出てきたりと、バタバタしつつも最終的には綺麗にまとまっていて面白い。 ただ、文中でツッコミの台詞に度々大きなフォントを使う演出は個人的に好きじゃ無い(笑いを強要されているように感じる)ので、そこは残念。
4投稿日: 2013.09.24
