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そうたろさんのレビュー
いいね!された数256
  • ちょっと!そこの男子!

    ちょっと!そこの男子!

    津留崎優

    ヤングエース

    ハーレムなんて無かった。

    『箱入りドロップス』という所謂萌え系四コマの作者さんの作品ですが、そういうのを期待して読むと肩すかしどころかぶん投げられて大怪我負いますのでご注意。まあこの表紙でそんなこと考える人は居ないでしょうけど。 表紙も大概ですが(失礼)、中身はもっとかっ飛ばしてます。先述の『箱入りドロップス』に時々でてくるキレの良いギャグを集めてテンション上げめで詰め込んだ感じです。あと前久保くん病みすぎ。 正直万人にオススメとは言い辛いですが、少しでも気になったら読んでみてください。

    1
    投稿日: 2013.12.28
  • ふたがしら(1)

    ふたがしら(1)

    オノ・ナツメ

    ビッグスピリッツ

    外連味溢れる時代劇

    『さらい屋五葉』の脇役二人の青年時代を描く、作者得意の江戸活劇です。 あちらと違うのは、登場人物や画面の空気感が明るいこと。粋な台詞回しや間の演出が秀逸で、話のテンポの良さも相まって凄く楽しめました。 初めての方も取っつきやすい作品だと思いますので、是非。

    2
    投稿日: 2013.12.28
  • 汐ノ宮綾音は間違えない。(1)

    汐ノ宮綾音は間違えない。(1)

    仲村ユキトシ,朝霧カフカ

    ヤングエース

    わらしべ長者的な

    どっかの妹みたいなキャラとこのタイトル、そして中身は超能力バトル。おいおいどこのラノベだよって感じですが、戦った相手の能力と交換できるというのと、主人公はチェスが得意で頭脳的な戦いをするところが少し変わっていて、これを上手く使ってくれるとこの先もっと面白くなるかもしれません。 ストーリーは最初こそコメディ要素がありましたが、いきなりラスボス的なのが出てくるわ、一気にシリアス展開になるわで、先が気になります。 ただ、作画が少し弱いというか、キャラの表情が描き切れていないところがあるので、頑張って頂きたいところです。

    2
    投稿日: 2013.12.28
  • 夜は短し歩けよ乙女

    夜は短し歩けよ乙女

    森見登美彦

    角川文庫

    リアルなファンタジー

    「有頂天家族」で初めて森見作品に触れ、その語り口や世界観がいたく気に入ったので読んでみました。 天然系な「黒髪の乙女」と不器用だけど真っ直ぐな「先輩」の二人が交互に語り部を務めることで、物語の裏と表を同時に見ているように感覚になりました。この2人は基本的にすれ違ってばかりなので、要は「一方その頃…」が繰り返される感じです。主人公二人はすれ違うのに他の登場人物や小道具は両方の場面に登場し、むしろそれらがお互いの物語を結びつけているという構造はまるでパズルのようで、それが全て見えたときは快感ですらありました。 私も最初こそ「そんなに面白いか?(失礼)」と思ったものの、章が進むにつれ加速度的に面白さを増していき、最後はバタバタしながらも綺麗に収まります。 ファンタジーであるのにどの場面の情景も非常に鮮明に目に浮かび、作品世界に入り込んで楽しむことが出来ました。文句なしにオススメです。

    20
    投稿日: 2013.11.24
  • 一週間フレンズ。1巻

    一週間フレンズ。1巻

    葉月抹茶

    月刊ガンガンJOKER

    胸にチクリと刺さる青春ストーリー。

    一週間毎に記憶がリセットされ、友達との楽しかった記憶だけが消えてしまうのが辛くて独りぼっちだった女の子と、それでも友達になりたい男の子のお話。 一話の中でストーリー形式のパートと4コマのパートが混在しており、4コマではほのぼのしたギャグもありつつ、ほんわかしたり切なかったり。儚い感じの絵柄が作品全体の空気にマッチしています。 少し不思議でふわふわしてて、切ないけれども温かな気持ちにもなれる作品です。

    7
    投稿日: 2013.11.18
  • 浮かれバケモノの朗らかな破綻 1巻

    浮かれバケモノの朗らかな破綻 1巻

    家の裏でマンボウが死んでるP

    ガンガンONLINE

    知ってる人も、知らない人も

    同名曲のMVがストーリー仕立てなので聴いた方は大まかなあらすじは分かると思いますが、細かいエピソードなんかも特盛りで構成されているので楽しめました。 どのくらい盛ってるかというと、この巻の最後でようやくバンドを結成するくらいです。あと、主人公のアホさ加減も120%増し。 曲を知っている人は勿論、知らない人にも普通の(?)学園物としてオススメです。

    1
    投稿日: 2013.11.18
  • ガールズ・ゴー・アラウンド1巻

    ガールズ・ゴー・アラウンド1巻

    千田衛人

    月刊ガンガンJOKER

    選択をやり直す話

    「花咲くいろは」のコミック版が気に入ったので、同じ作者さんのオリジナル作品ということで読んでみました。 可愛らしい絵柄で読みやすいのですが、なによりもSF(すこしふしぎ)なお話に引き込まれました。 主人公の少年が突然ループに巻き込まれ、同じ日を何度も繰り返すことになります。それは同じくループしている女の子の「後悔」が原因だと考え、協力してループを抜け出しますが、今度は違う子のループに…。 4人のヒロインが登場し、ここからどういうお話にするのかと思ったら、最後に急展開が。次巻が楽しみです。

    3
    投稿日: 2013.11.15
  • ガールズ&パンツァー リトルアーミー 2

    ガールズ&パンツァー リトルアーミー 2

    槌居,ガールズ&パンツァー製作委員会

    MFコミックス アライブシリーズ

    アニメの最終回まで繋がる物語

    1巻に続いて戦車成分は少なめで少女達の人間ドラマが中心です。無駄に引き延ばすことなく、この巻で最終巻となります。 見所はなんといってもクライマックスで、まほの決意とみほの踏み出す新たな一歩が描かれ、アニメ本編へと続いていきます。そして最終回でのみほの答へと繋がる…アニメを見た方なら感動必至、オススメです。

    2
    投稿日: 2013.11.15
  • ガールズ&パンツァー リトルアーミー 1

    ガールズ&パンツァー リトルアーミー 1

    槌居,ガールズ&パンツァー製作委員会

    MFコミックス アライブシリーズ

    アニメを全部見たらこれも

    アニメ本編の前日譚となるオリジナル作品で、主人公西住みほの小学生時代のエピソードが描かれます。本編のネタバレは特にないですが、「戦車道」のことは知ってないと分かりにくいかも。 本編よりも若干活発なみほを中心として、友達4人で戦車道をやろうとします。泣いて笑って喧嘩して仲直りしてという王道の展開ではありますが、少女達の心情が細やかに描かれ、大変楽しめました。

    3
    投稿日: 2013.11.15
  • ガールズ&パンツァー 3

    ガールズ&パンツァー 3

    ひびき遊,島田フミカネ,ガールズ&パンツァー製作委員会

    MF文庫J

    オリジナルストーリー多めの最終巻

    決勝戦前夜からラストまでを収録した最終巻です。アニメでは描かれなかった、それぞれの決勝戦前夜のオリジナルストーリーが楽しめます。 本編の大部分がこのパートに割かれていますが、アクションシーンはアニメには敵わないのだから、キャラの心情を掘り下げて描く方をメインにしたのは正解だと思います。 決勝戦のシナリオもアニメと少し違って早々に決着をつけに行くことになりますが、その点だけはアニメを見ている分、少し物足りなく感じました。

    1
    投稿日: 2013.11.06