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そうたろさんのレビュー
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  • フラグタイム 1

    さと

    フラグタイム 1

    さと

    少年チャンピオンコミックス・タップ!

    クラス一の美少女と、3分間だけの秘密の時間。

    1日に3分間だけ時間を止められる女の子が主人公の、少し不思議で百合なお話。 対人恐怖症で他人との関わり合いを苦痛に感じていた美鈴はある時から時間が止められるようになり、都合が悪くなるとそうやって逃げ出すようになります。そうやっているうちに友達が作れなくなった彼女は時間を止めて人間観察を楽しんでいたのですが、美少女の村上さんに興味を持ってパンツを覗いていたら何故か彼女の時間は止まっておらず、そこからお話が転がっていきます。 村上さんと付き合うようになって美鈴の交友関係も変化していきますが、根っからの対人恐怖症である彼女の不安に揺れ動く心情が丁寧に描写されており、気持ちが一向に落ち着かずに一緒にドキドキしてしまいます。 二人の今後が気になる…と思っていたらこのラスト。続きが気になります。

    3
    投稿日: 2014.03.17
  • はねバド!(2)

    はねバド!(2)

    濱田浩輔

    good!アフタヌーン

    エンジンかかってきた

    合宿が終わり、いよいよ本格的に動き出す2巻。キャラも立ってきて、それぞれの魅力がより感じられるようになりました。 冒頭の話で綾乃の秘密が少し描かれますが、この巻のメインはなぎさです。健太郎が本気で彼女にぶつかっていく姿が格好良く、好感度も急上昇。 そしてチームの絆が深まっていく様子は青春部活モノの王道って感じで素直に面白いです。

    1
    投稿日: 2014.02.21
  • はねバド!(1)

    はねバド!(1)

    濱田浩輔

    good!アフタヌーン

    キャラクターのお披露目と土台作りの1巻目

    高校のバドミントン部を舞台にした作品ですが、所謂スポ根ではなく、キャラクターを描くことに重点を置いている印象を受けました。 ヒロインは異常なまでの運動神経とバドミントンの技術がありながら勝負に興味が無い…どころかバドミントンが嫌い。普段は天然なのに試合になるとマシーンのようになるし、現時点では共感しづらいキャラです。 他にも一気に十数人が登場しますが、ストーリーが割とスローペースで進行するので、1巻ではバックボーンなどは語られず、やや消化不良気味でした。 とはいえ、試合のシーンは見開きや大ゴマを上手く使って迫力はあるし、何より絵が綺麗なので、伏線の回収も含めて今後に期待したいです。

    4
    投稿日: 2014.02.21
  • みくよん

    みくよん

    なぎみそ

    イースト・プレス

    ミクの成長物語

    人工少女ミクの成長と出会いと別れを描く連作4コマですが、全編を通して台詞もオノマトペも殆ど無く、どちらかというと絵本のような作品です。 台詞が無いので画面から読み取るしかなく、人によっては解釈が違ってくるかもしれませんが、作者の描きたいことは伝わってきました。 プロローグのほのぼのした日常、中盤の暖かい空気感、後半の切ない展開、どのシーンも優しく丁寧に描かれ、特にエピローグの演出は秀逸。 所々に曲の歌詞や小ネタが出てくるのでファンの方が楽しめるのは当然ですが、最低限初音ミクが何なのか知っていれば大丈夫かと思います。

    0
    投稿日: 2014.02.21
  • マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

    マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。

    からて,わんにゃんぷー

    MF文庫J

    皆が幸せになるお話

    ファンタジー4編(3話目はSFかな)で構成された短編集です。 基本的にはそれぞれ独立した話ですが、全話を通して一本筋が通っているというか、関連する部分があります。 個人的には1話目と4話目がお気に入りです。1話目の淡々とした語り口はどこか童話を読んでいるようで、その世界観に一気に引き込まれました。 そして、全てのお話の軸になっている(と、僕は解釈した)4話目。それまでのお話がここに帰結する構成は素晴らしいと思いました。 最後のお話はもう少し盛り上がりがあっても良かったかなーとも思いますが、非常に読みやすいですし、オススメできる作品です。

    5
    投稿日: 2014.02.05
  • スクール人魚 2

    スクール人魚 2

    吉富昭仁

    チャンピオンRED

    いつか続きを描いて欲しい

    全巻と同じような形式で、2巻では二組の主人公が出てきますが、最後は過去のお話になっています。 その中で人魚伝説の噂の始まりや手帳のことは描かれていますが、最初の人魚はどのように生まれたのか、何故こんな仕組みが出来たのか、といった根本的な謎は明かされません。 当初は単行本1冊の予定だったところに追加エピソードを足して2冊になったらしいのですが、どうしても消化不良な感じがします。各エピソード自体は面白いので、その点がちょっと残念でした。

    0
    投稿日: 2014.02.01
  • 頂! 1巻

    頂! 1巻

    文月晃

    ジェッツコミックス

    部活モノでした

    登山部に入部した初心者の主人公が先輩に教わりながら山を目指すのですが、いきなり山に行くわけではなく、事前準備やトレーニングなど、部活の様子がメインです。 漫画ですので多少の誇張はありますが、登山部の活動内容としては至極真っ当な内容だと思います(というか、ウチの登山部はこんなに真面目じゃなかった…汗)。 あと「ちょい百合風味」とありますが、そういうのが苦手な人でも大丈夫な程度の配合具合ですのでご安心を。

    0
    投稿日: 2014.01.30
  • てんしちゃんとあくまくん(1)

    てんしちゃんとあくまくん(1)

    石坂ケンタ

    電撃コミックスNEXT

    DQNネームの人の励みになるかは分かりませんが。

    名前からくる偏見を取り除こうと頑張っている持つ主人公(DQNネーム)が学校の他のDQNネームの連中に振り回されるコメディ作品。 イケメンなのに脳がアレな親友や名前に偏見は無いけど変態な生徒会長など、周りのキャラも魅力的です。 アクマくんの突っ込みがちょっと弱いところもありますが、ギャグも良いので今後に期待です。

    0
    投稿日: 2014.01.30
  • 惑星のさみだれ (1)

    惑星のさみだれ (1)

    水上悟志

    ヤングキングアワーズ

    読んで損の無い傑作

    惑星を砕くというスケールの大きな物語なのに主人公の成長物語とバトルの合間に普通に日常やってたり、作品の背骨は確かに少年漫画なんですが、簡単に言えば大人のための少年漫画って感じです。 どのキャラもしっかり立ってるし、バトルにも迫力があります。何よりも台詞回しが秀逸すぎてもう…! 主人公が結構弱いし暗くてヒネてるし頭脳戦を仕掛けて敵を倒したりするし、他の作品にはない感じに面食らうかもしれませんが、1~2巻くらいまでは土台作りです。 全10巻かけて徐々に盛り上がっていくので、是非まとめて読んで欲しい作品です。その後1巻を読むと、数々の伏線にニヤリとすること必至です。

    6
    投稿日: 2014.01.30
  • スクール人魚 1

    スクール人魚 1

    吉富昭仁

    チャンピオンRED

    グロくないがエグい

    深夜の学校で人魚を呼び出し、その肉を食べると恋が叶うという伝説。都市伝説なんかでありそうな話ですが、その人魚というのがスク水を着た女の子の姿(表紙がまさにそれ)をしています。 それを女の子たちがバットやバールでぶん殴って包丁で肉を削いで食べるというホラーですが、そこまでグロい描写は無いし、端正な絵柄のおかげもあってスプラッタが苦手な僕でも大丈夫でした。 人魚の正体についてはここには書きませんが、なかなかショッキングな設定です。なんというスパイラル。 一番怖いのは、謀略をめぐらして友達同士で傷つけ合う、「狩る側」の女の子たちなんですが…。

    2
    投稿日: 2014.01.30