シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン(著者)
,ルー・ロジャース(著者)
,小林弘人(監修・解説)
,関美和(訳)
/NHK出版
作品情報
車や自転車、工具のシェアからモノのリサイクル、リユース、そして、お金や空間やスキルのシェアまで、インターネットとソーシャルネットワークによって今、かつてない多様なシェアビジネスが始まっている。大規模なコラボレーションとコミュニティが生みだすフェイスブック時代の新しい〈シェアリング・エコノミー〉が、21世紀の社会と経済のルールを変えていく!
もっとみる
商品情報
- 著者
- レイチェル・ボッツマン, ルー・ロジャース, 小林弘人, 関美和
- 出版社
- NHK出版
- 書籍発売日
- 2010.12.18
- Reader Store発売日
- 2011.03.18
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 328ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (204件のレビュー)
-
ソーシャルネットワーク時代のビジネスと消費について考える一冊!
インターネットやモバイル端末を有効に使うことで、新たな消費形態が広まりつつあることを数多くの実例を元に検証した話題の書籍。
Amazonも口コミを有効に活用しながら消費活動につなげようという意味では既…存のビジネスとは一線を画しているが、この本で紹介されるものはさらに先を行く。インターネットとGPS内蔵のスマートフォンがあって初めて成り立つようなカーシェア、シェアサイクルなどはすでにアメリカやヨーロッパをはじめとしてある一定以上のユーザーを確保し、一般化の時代に入っている。エアビーアンドビーのサービスを活用し、自宅の空き部屋を旅行者に提供することで見知らぬ人同士の交流が生まれていたりする。
本書ではこれまでの「欲望を増長し、必要以上の消費に走らせる」ビジネス形態を「ハイパー消費」とよび、その行く末が太平洋のゴミの吹きだまり「太平洋ゴミベルト」であるとする。世界各地で廃棄されたゴミが流れ着き、どこにも行けなくなったゴミのサルガッソーであるが、大変広大な海域を見渡す限りゴミが埋め尽くしているという。この事実だけでもこれからの消費、あるいはゴミに対する考え方を変えなければというきっかけになるのではないか。
一方、これらの課題を解決する方法の一つが、本書の主題である「コラボ消費」であるという。たしかに、カーシェアなどを有効に使えば、必要以上のクルマを所有する必要はないし、そもそも必要以上に生産する必要がなくなる。自動車メーカーにとっては「生産→販売」ではなく、持続可能性の高いクルマを「利用してもらう」ことでもうけることにパラダイムシフトしていかなければ生き残れないことを示唆している。他にも、使い古しの衣類などを他の人と交換するサイトや、使い回すことを前提に作られた商品など、要らなくなったら捨てるという考え方から脱却するいくつもの事例が紹介されている。
残念ながら、日本ではこうした歩みに対し、今ひとつ乗り切れていない感じがする。また、シェアの基本は都市基盤にあると感じられる部分も多く、田舎でこのような考え方をどのように実践していくかはまだまだ課題が多そうだ。しかし、これまでの「私」中心の消費から「コミュニティ」中心の消費へ、ひいてはそれが地域の再生に繋がる可能性を秘めていることは否定できない。小さな事からでも自分に出来ることを考えていきたい、そう思える一冊である。 続きを読む投稿日:2013.12.07
-
本書は現在シェアリングエコノミーと呼ばれている仕組みについて早い時期(日本語版は2010年)に解説を加えた本になります。私は2017年になりようやくペーパーバック版で本書を手に取りました。本書の中では…シェアリングエコノミーではなく「協働型消費」という用語で解説がされており、それを「プロダクト=サービス・システム」「再分配市場」「協働型ライフスタイル」という3つのカテゴリーに分けて解説をされています。
本書を読んだ全体的な感想ですが、正直この3つのカテゴリー分けはあまり良い分け方ではないとは思ったのですが、全体的に思ったよりも深い本だと思い感銘を受けました。この手の本ですと、事例中心の紹介本になっていることが多く、ビジネス雑誌のボリュームが大きい版、という感じの本が多いのですが(つまり、内容は浅い)、本書はシェアの背後で起こっていること、過去から現在そして将来へと何がこれから起きそうか、本質的な変化は何か、についても適宜記述されていて、興味深く拝読しました。ただ1点、これは著者自身がシェアリングエコノミー信奉者ということでバイアスがかかっているから仕方がないのですが、本書で登場するいくつかの新ビジネスモデルについては、これはそこまで経済の主流にはならないのでは?と醒めた見方をしたくなるものも多々あり、総合評価は難しいのですが、予想以上に深い議論が展開されていたので星4つとさせていただきます。続きを読む投稿日:2023.04.28
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。