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成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)
成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)
宮島未奈/新潮社
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総合評価

790件)
4.1
264
311
161
18
4
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    文体も読みやすく、スルスルと違和感なく表現が入ってきて、一気読みできた。登場人物たちに嫌味が無く、皆素直に表現されており、これが作者の感性か……と思った。解説はあの森見登美彦さん。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    成瀬の真っ直ぐな考え、行動に清々しさすら感じました! 他人からの評価や見え方を気にせず自分らしく生きる。簡単なことではありませんが、成瀬は自分のレンズから見えた世界をありのままに見ていて、純真な人なのだと思いました。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    成瀬にはぶれない強さがあるけれど、他の人にはない強みだとか自分の良さだと思っているわけではなくて、あくまで自然体であるところが、成瀬の魅力だと感じた。 続きがとても気になる作品。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武百貨店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。 面白かったけど、ドはまりするほどではなかった。ストライク年齢より年上になりすぎちゃったのかもしれない。成瀬を中心に物語は進むけれど、短編で語り役はまちまち。みゆき目線が一番良かったけど、同窓会の話も結構好きだった。好き勝手に生きるって本当に難しいけど、人の顔色を窺ってばかりなのも疲れる。他人を傷つけずに自分の思うように生きることって大変なことなんだよなあ、と森見先生のあとがきを読みながら頷く。そしてこういう、しょうもないことを全力で一緒にやってくれるような友人関係って素敵。いつまでも続いてほしい。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    俺は三百歳まで生きようと思う 僕は僕らしく 君は君らしくって 初めから探すようなものではないんだと思うんだ

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    話題の一冊だったので手に取ってみました。 こんな人が近くにいたら面白いだろうな、その真っすぐさに憧れるだろうなと思った。でもわたしは実際には着いていけず、遠くから見ているかも。笑 読みやすく、大きな出来事というよりは日常の中に何か変化をっていう感じがして心に大きな波が起きることなく読めた一冊でした。続きも読んでみたいな。

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    気になっていた本を文庫化をきっかけに入手 個性的な成瀬だけれど 情に厚く周囲の人にも恵まれている テンポがよい文章で楽しめた

    14
    投稿日: 2025.08.13
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    「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 一行目の勝負に勝ち、本作は天下を取りにいく。 (解説より) ずっと文庫化を楽しみに待っていた作品。 期待を裏切らず面白かった。 私も成瀬が近くにいると仲良くなりたいタイプです

    3
    投稿日: 2025.08.13
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    成瀬が好きすぎる 成瀬の武勇伝を色々な視点から書かれているような感じだけど個人的には成瀬は信頼できて発想力もあって素直で推せる! 友達にしたい でも実は成瀬よりも島崎の方が柔軟で、成瀬の良さを引き出してて。 ほっこり。 早く続編買わなきゃ

    4
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前評判の通り素敵な主人公でスラスラと読めてしまった。 1話完結型の短編かと思いきや、視点が変わったり話が繋がっていたりと読んでいて楽しい。 主人公と親友との別れには寂しさを感じたが、それでも元気をもらう作品であったと思う。 続編があるということなので早速読んでみたいと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.13
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    主人公の成瀬がすごくかっこいい‼︎堂々としているところに憧れる!一行目から話に引き込まれ、最後まで楽しめる!!お気に入りの一冊になりました♪

    7
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。 滋賀県大津市を舞台にした青春連作短編集で、主人公・成瀬あかりの中学2年から高校3年までの成長を描いた全6編で構成されています。成瀬シリーズの第1作であり、2024年の本屋大賞を受賞した話題作です。いや、面白いです。 「ありがとう西武大津店」 中学2年の成瀬あかりは、閉店を控えた西武百貨店に「この夏を捧げる」と宣言します。毎日通い、ローカル番組に映ることを目指しますが、テレビは彼女を避けるように放送します。彼女の奇行に幼馴染の島崎みゆきは付き合い続けます。 「膳所から来ました」 成瀬は「お笑いの頂点を目指す」と言い出し、島崎と漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成します。M-1グランプリに挑戦し、文化祭でも舞台に立ちます。 「階段は走らない」 大人になった稲枝敬太が西武大津店の閉店をきっかけに旧友と再会します。小学校時代の同級生・タクローを探すため、Webサイトを立ち上げます。 「線がつながる」 高校入学式で坊主頭の成瀬と再会した大貫かえで。自分のことを地味な存在だと思っています。東大を目指しています。目立つ成瀬に嫌悪感をもっていましたが、東大見学の際に成瀬に会い、ぶれない成瀬に対して徐々に理解と共感を持っていくようになります。 「レッツゴーミシガン」 かるた大会で出会った広島の高校生・西浦航一郎が成瀬に一目惚れします。琵琶湖の観光船「ミシガン」でデートすることになります。 「ときめき江州音頭」 高校3年の夏、島崎が東京へ引っ越すことを告げ、成瀬は動揺します。ゼゼカラも解散だと思い、二人で司会を務める地元の夏祭りに覚悟を持って臨みます。 成瀬の「ぶれない生き方」に焦点があっているような作品ですが、そこまで実はぶれていないわけではありません。作品内で島崎も指摘していますが、M1への挑戦はやめちゃうし、髪の毛を3年間切らない宣言も2年半でやめてしまいます。それなりにぶれている成瀬。 また、猪突猛進に見える成瀬ですが、島崎がいなくなると知ってすごく動揺したり、西浦くんからの告白の返事をしっかりと考えてすぐに返答したりと、周りの人間にも気を遣い、考えて行動しています。 いろいろな人が書かれていますがこの作品が胸を打つのは、彼女の猪突猛進さでもなく、奇行でもなく、彼女の胸の奥にある真っ直ぐな情熱とひたむきさ、青春の煌めきなんです。

    5
    投稿日: 2025.08.13
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    本屋対象受賞作として以前から話題になっていた作品で、待望の文庫化とのことで購入。 成瀬あかりという強烈な個性を持った主人公とその周りの登場人物から織り成す青春小説。 最初は親友ともいえる島崎みゆきとの物語かと思いきや、様々な登場人物の視点からの成瀬像が描かれ、最後に成瀬視点で締め括られている。段々、こちらも成瀬像が作られ最後には感情移入してしまう作りで一気に読んでしまった。続編も気になるので、すぐに読みたくなる作品。

    7
    投稿日: 2025.08.13
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    自由とは 子が生まれ、子育て真っ最中に日々お疲れモード。こんな自由な人生素晴らしい。やりたい事を素直にやるって大切。成瀬がそう思わせてくれました。自由気ままに子が離れるまで悔いのないように愛情を注ぎ続けたい。

    4
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みんながハマる理由がわかる! これだけ真っ直ぐに生きると人生楽しいだろうな〜!友達も自分を理解してくれる人だけで十分だとわかる。元気もらえたし私も走り出したくなった!!

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    やばい。ちょいと楽しい。 さすが本屋大賞♪ デパートの閉店まで、成瀬の行動に、一定の不思議は感じるが、文章の書き方が、笑いをつくる。 2話目のM-1の話もいいな。 「階段は走らない」も、いいな。急に主人公が変わるから、どういうこと?ってなるけど、1話目と絡んでいて、思わず1話目を確認してしまう。ライオンズ女子、出てきたぁー!ってなる。 「線はつながる」は、また別の人(大貫さん)の目線で物語が進む。なんと成瀬が高校生になってた!そして、驚愕の理由で、坊主になっていた!物語が進むにつれ、自分が高校生になった時のドキドキ感が蘇る。そんな内容だった。大学見学からの向かった場所も良かったな。やっぱり、面白い。 「レッツゴーミシガン」も、最初の1頁目で魅了される。主人公は広島県の男の子のようだが、名前は出ないものの、既に成瀬に魅了されている。笑う。この文章。物語が進むにつれ、随所にツボにはまるところがある。これは、電車で読むのは危険だ。クスクス笑いが止まらなくて、変な人と思われる。好きなところは、恋愛は人生の後半で。の所が好きだ。笑った。 「ときめき江州音頭」も、「成瀬、こんな風になるんだー。超人だと思ってたけど、一般人なんだなぁー。」とか、「あっ!登場人物が絡んできたぁ〜♪」とか思いながら読む。そして泣かされそうになる。 サクサク読める。軽い気持ちになれる、良き小説である。

    2
    投稿日: 2025.08.13
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    清々しい気持ちになる。成瀬はまっすぐで合理的(?)で、だけど後半にかけては若い揺らぎのある人間ぽさが垣間見える。ちょっとそのバランスが心地よくて、応援したくなる。教訓めいたものを見いだす作品とはちょっと違う。 いかんせん成瀬は変わり者で、青春ものではない。おそらく大半の人にとっては、初見なら戸惑うタイプの相手なのだと思う。 ただ、コロナ禍の滋賀という時代や地域特有の感覚と共に成瀬の活躍ぶりが描かれるので、大津の町角で会ったら握手してもらおうかなというご近所感覚が不思議と育まれる。だからか応援したくなる。そんな作品。

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前から本屋で目にしていたので気になっていた一冊。ちょっと変わっているが、自由で周りを気にしない主人公の話が面白かった。悪意で周りの人を傷つけないところが好かれるところかなと思った。 自分も成瀬のように自分らしく生きられたらいいなと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    コミュニケーションとか、空気とか絆とか、そういう今の時代の閉塞感から解放されたいって思うことの結晶が成瀬あかりに凝縮されている。 少女漫画のヒーローのようでもあり、自分を貫く憧れの先輩のようでもある。 発達凸凹の、かっこいいところを凝縮した感じでもある。 成瀬あかりに親しみを持って気持ちをよせている島崎みゆきが、とってもいい物語にしていると思う。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    文庫本のボーナストラックが、面白い! 再読して、成瀬に惚れ直しつつ、成瀬を多角的に浮かび上がらせる手法に唸る。 本当に成瀬が池袋で、偵察して、琵琶湖にデパートを再建しそうな気がしてきた⁈

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ああ、なるほどこれは面白い。 本屋大賞受賞作品。 他人を気にせずマイペースに我が道をいくヒロイン成瀬のちょっと突拍子もない行動が面白いのはもちろん、それに対する周りの反応を色々な立場の人から描いているのが面白いね。 その行動を面白がる幼馴染。 嫉妬にも似た苛立ちを感じる級友。 その特別さに恋心を抱く青年。 個人的には西浦くんには頑張って欲しいと思う^^ あと人のことをあまり気にしないと思っていた成瀬が実は親友の事になると心乱れるのがわかるのもまた良い。 ただ正直にいうと読む前に思っていたのとはちょっと違った。 タイトルからもっと成瀬がガンガン我が道を進んである種の成功をモノにしていく様なお話だと思っていたのだけど、むしろエピソード的にはどれも少ししんみりしたちょっと切ないお話が多かった印象。 大学生になった成瀬のさらにパワーアップした姿が見てみたいと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.12
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    いい話だったのは確か。でも、後悔の多い大学一年生の僕にとっては、夢のある中高生たちの話は辛いものだった。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    成瀬あかりという人物に強く魅せられました。 大人になるにつれて、日々を漫然と過ごすようになりがちですが、色んなことに興味を持ち、人の目を気にせず、すぐに実践する成瀬の姿は、読んでいて爽快ですぐに読み終えてしまいました。 思い立ったことをすぐに実践することで、たとえ失敗しても何か得られるものはあるし、周りの人にも少なからず影響を与えられると再認識することができ、自分も周りの人に何か影響を与えられるような生き方をしたいと思えました。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    自分の決めたことをまっすぐにやり通す姿にとても共感が持てた 考えがうかんでも、行動する事が出来ない事が多いので、小さな事から大きな事までとにかくやってみる

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    私は自分を好きになれない。いゃ、好きな部分もあるけど、大半を好きではない。過去に遡っても同じで、子どもの頃の自分を思い返すと、いろいろやらかし過ぎてて頭を抱えてうずくまってしまう。 だから小中高生の時代を描いた小説は、自分の過去を思い出さされて読むのがとてもつらい。この本もそうでした。でも、成瀬のとことん真っ直ぐな生き様と、傍らで面白がる島崎に引っ張られて、一気に読み切ることができました。 私はたぶん中途半端にちょっと飛び出る杭でした。しかも、多分、誰かのちょうど嫌な部分に引っ掛かるように出てたんでしょう。だからすごく叩かれるか、とても遠巻きにされていました。成瀬くらい飛び出るには勇気も覚悟も足りない。かと言って、生きたいように生きれば、みんなの近くに寄ることもできない。大人になった今も、昔に比べれば周囲との距離を縮めることができるようになりましたが、不用意な言葉で誰かの地雷を踏むことはやっぱりあって、人の中にいるのは怖いし窮屈でたまらない…と思うことがあります。 成瀬の清々しいまでの成瀬っぷりに胸のすく思いがしましたが、自分を振り返ると古傷がしみじみ痛む…複雑な心境です。でも、島崎のように、私の負の部分も受け入れてくれるとても大切な友人たちがいることのありがたさもしみじみと感じました。 地図と見比べて、膳所駅周辺を仮想散歩しながら読んでみてくださいね。 あと、新潮文庫のスピンは焦茶色だとばかり思っていましたが… ステキな琵琶湖ブルー(^-^)/

    21
    投稿日: 2025.08.12
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    成瀬と幼馴染の島崎が滋賀の膳所を舞台に日常を送る物語。思ったよりも日常の話で少し拍子抜けしたが、成瀬の嫌味の無い自分らしさは大事なことだと思う。

    10
    投稿日: 2025.08.11
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    短編集で読みやすかったし、すごく面白かった。 読んでいて、成瀬からは人の目を気にせずにやりたいことをやる勇気を貰えた。 もっと地元を愛したいと思えた笑

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    久しぶりに本を読もうと思って、これなら読めるんじゃないかと手に取った。 成瀬は話し方も、行動も、現代の女子高生とはかけ離れている感じがする。それでいて、さすがにこの髪型は変か、と気づく普通の感性も持ち合わせている。わかりやすい人物のようで、わかりきれないのが成瀬あかりだと思う。 昨今、みんながやってるからやる、みんなが持ってるから買うという傾向は強まってると感じる。 成瀬あかりという人を知って、少しでも多くの人が自分のやりたいことをやれるといい。 「やりたいこと」が本当にあるのかを語ると長くなるので、ここら辺で…(笑)

    6
    投稿日: 2025.08.11
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    ずっと読みたかった本屋大賞受賞作、文庫化を待っての読了。 滋賀県大津市を舞台に、ちょっと変わった信念を持つ少女:成瀬あかりにまつわる物語を、幼馴染やクラスメイトの視点から描いています。 痛快無比、とまでは言いませんが(^_^;)、痛快にして爽快!非常に読後感の良い作品でした。続編の文庫化を待ちたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    話題になっているのは知っていた。書店で平積みにされている姿を何度も見かけ、表紙の存在感が妙に記憶に残っていた。そんなある日、オーディブルで聞けることを知り、軽い気持ちで再生ボタンを押した。けれど、成瀬あかりという少女の声を聞き進めるうちに、軽さはすぐ消え、耳と心が彼女の世界に引き込まれていった。成瀬の価値観は独特だ。閉店間際のデパートに毎日通う、二百歳まで生きると宣言する、そんな常識外れな発想に最初は驚くのに、いつしか「この人ならやるだろうな」と思えてくる。それは単に奇抜だからではなく、彼女のまっすぐさや、言葉の奥にある確信のようなものに魅せられるからだと思う。幼なじみの島崎や、かるた大会に出場する選手たちなど、彼女の周りの人物たちが次々と成瀬に惹かれていく様子は、自分までその輪に入ってしまったかのような不思議な感覚をくれた。漫画『路傍のフジイ』の主人公を思い出す。あちらもまた、特別な力ではなく、人を引き寄せる人間そのものの魅力で物語が回っていく。この作品の面白さは、まさにその“吸引力”にある。聞き終わった後も成瀬の姿や声が頭に残り、ふとしたときに「あの子ならこうするかな」と考えてしまう。本屋大賞を受賞した理由が、よくわかった気がする。成瀬という存在に触れたら、きっとあなたも離れられなくなるだろう。

    14
    投稿日: 2025.08.11
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    考え方も行動も自分本位で、一風変わった女子高生の話。変わったというのは世間の多くの人と比較してという意味で疾患ということではない。知念実希人の小説に登場する天久鷹央と似ているが、より周囲の人への気遣いに勝る。とにかく気軽に読めるライトノベル。2025.8.11

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    興味を引き立たせる始めの一文。 「この夏を西武に捧げようと思う」 西武ライオンズのことか?と野球好きの私は思ってしまう。表紙もライオンズのユニフォームを着ている女の子だし…。だが実際は西武デパートの閉館に伴って毎日通うということ。それ以外の話も少年、少女の時代の素直な思いを実行に移していたことを思い出させる物語である。 1番沁みるのはその行動にいつもついて来た友人の島崎との関係で、島崎が地元を離れるとわかった瞬間、なんともやるせない感情になる成瀬の気持ちにとても共感した。 自分も素直な気持ちを思い出させて、行動してみたいなと思える作品でした。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ありがとう西武大津店」の序文、「わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。このセリフで目を離せなくなります。ここまでの衝撃を受けたのは久方ぶりです。そしてこの作品のすごいところは、コロナ禍や西武大津店閉店といった時事ネタを登場人物の行動や身なりから通して読者に体感させ、リアリティを生んでいることです。成瀬という人物が存在しているかのような錯覚を受けます。加えて、島崎の行動も現実的でフィクションに感じません。自分を島崎と重ねることもできました。そのような視点から見るのは、読者の心の底に眠ったものを見透かし、実行したかのような成瀬の行動。爽快感を感じたのは私だけではないでしょう。この話が終わるころには、大津店への愛着や成瀬の野望への期待が自然に生まれていました。そして島崎同様、それを見続けたいという欲も。「膳所から来ました」では、女子中学生の漫才が違和感なく入ってきました。作者が体験してるかのようですね。そして、島崎にとってこの経験の大きさは語るまでもないのでしょう。「階段は走らない」ははじめ、「成瀬の話をもっと読ませてほしい」と思いました。しかし、読み終わってみると、違う角度からの西武大津店に関する物語はこの作品をより深く味わうためには必要で、より大津店への愛着を強める話でした。成瀬以外の話を描くことで、小説としての完成度を高めた場面転換といえると思う。終わり方も特に超展開などありませんでしたが、退屈等は感じません。「線がつながる」では、主人公が大貫かえでという高校生に移ります。この人物は、自意識過剰気味だったり、できないことやしたくないことを何かと理由をつけて正当化したり、つい気が抜けちゃったりと非常に人間味が強いと感じました。一番私たちに近い人物ではないのでしょうか。悠子とのくだりも非常に高校生らしいですね。成瀬には劣等感に近い反感を持っているように感じます。一方で成瀬にまっすぐ意見を言える人物は作中他にはいません。個人的には「二学期がはじまったら今日の出来事を悠子悠子に話したいなと思った」という最後の一文は好きです。「レッツゴーミシガン」では、成瀬に一目ぼれした少年西浦が登場する。完全に外部の者からみた成瀬が描かれたが、成瀬に惚れた西浦もなかなかの変人(悪い意味はない)だ。西浦が物語が進むにつれ、少しずつ積極的になっていくのも面白い。一方で、成瀬のまっすぐな姿勢には胸を撃たれ、明確に「憧れ」というものを感じた話で合った。そして「ときめき江州音頭」である。この書籍で初めて成瀬を中心とした話が描かれた。成瀬のストイックさには驚かされる。この話では、ここまでの登場人物が至る所に登場し、描かれていないその間のストーリーも浮かぶようだ。話の中心は島崎の東京移住だ。島崎の引っ越しを知ったことで調子が出なくなった成瀬は、それを解消するために髪を切るが、それを見た島崎に「こっちは最後まで見届ける覚悟があるのに、勝手にやめちゃう」と言われ、どうすべきか分からなくなる。しかしこれは言葉の綾や嫉妬心に近いものであり、島崎も成瀬と過ごした日々に愛着を持っていた。それでも晴れない成瀬の心であったが、漫才直前に「わたしはずっと、楽しかったよ」と言われ、晴れることになった。全体の感想として、これほど読者の心を透かし、描き出す作品はそうないのではないか。何が抜けても成立しない、作りこまれた小説である。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変わり者の成瀬あかりと、その周囲の人々を描く短編集。 なんと言っても成瀬のキャラクターが抜群。いそうでいなかった面白さ。ベースで地頭がいい子なので、そこから出てくる突拍子もない考えは、変わり者と言ってしまえばそこまでだが、面白くてワクワクさせられるし、青春さも感じられる。 章ごとに主人公、語り手が異なる。 やはり成瀬がメインとして出てくる1.2.5.6が面白い。 3.4は若干中弛みを感じてしまったが、これがあることによって5.6がより面白くなっているのでまあ… 高校3年生の夏を終えた成瀬と島崎、そしてその周囲人達がこの先どんな道に進んでいくのか、続編が気になる。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    今まで出会った本は「眉間にシワ、渋い顔」が多かったですが、この本は「口角上げ気味、ニヤリ顔」の本です笑。何でも一人でできるではなく…自分のわからないところで、周辺の人たちから助けを得ている。ワンマンなパフォーマンスを中心に生活、活動している方に是非。

    6
    投稿日: 2025.08.11
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    一冊で成瀬のファンボになってしまった 自分のやりたいことに実直に向き合い、知らず知らずのうちに周りに色々な影響を与える成瀬と、振り回される周りの人たちの話。 涼宮ハルヒみたいな雰囲気 最初はもっと無機質な性格なのかと思った成瀬だけど、読み進めるうちに美学というか人となりみたいなのが見れて、最後に成瀬視点で描かれる物語で答え合わせをさせてくれる構成もとても楽しめた。 信じた道を行くも読む

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    成瀬あかりのキャラクターがとにかくかっこよくて大好き。自分が成瀬になりたいというより、島崎のようにそばで彼女を見守っていたいと思わせる魅力がある。読み進めるうちに自然と笑みが溢れる場面も多く、穏やかな気持ちでページをめくった。 総じて爽やかで、少し風変わりな青春物語。何も考えずにサクサク読める一冊だった。

    3
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成瀬あかり 確かに変わり者だけど最後の章「ときめき江州音頭」では彼女の目線で彼女の気持ちが描かれている。 なんだ、成瀬もちゃんと島崎を思ってるんだ。とホッとして温かい気持ちになった。 2人はいつまでもいい関係で居られるだろう。 成瀬のような人が傍にいたら、私も感化されてしまうかも。 色んなことに挑戦するのは素晴らしいことだと思う。年を重ねている今だからこそ尚更。 彼女のこれからが楽しみ。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    スカッと爽快で、元気になる面白い作品だった!昨日は少し重ための恋愛小説を読んで涙涙で感動し、今日はこのポップな感じが凄く良かった! 成瀬の生き方、かっこいいなー…。私は学生時代、周りの目を気にしたり、クラスの中のカーストを気にしたりするタイプだった。今思うと成瀬のようにブレずに自分を持って生きられる子に憧れる。続編も読みたい!

    9
    投稿日: 2025.08.10
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    Audibleの後に文庫で再購読。 二週目でもやーーっぱり面白い。 森見登美彦解説でなんでこんなに成瀬あかりの人物が立体的なのかが理解できた。

    22
    投稿日: 2025.08.10
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    超話題作を何故か今になって読んでみました。 女の子が主人公で、何故か雰囲気『織田信長』。 駄目な理由を探して足踏みする大人に読んでほしい。クレイジーと捉えるか失った精神を呼び覚ます一冊になるか。 素直に吸収できるし、行動力あるし、天下取れる(織田信長だし) 最後に作者と主人公がリアル町歩きするアナザーストーリーは、どんなタウン誌より効果ありそう。 あの町に行きたくなったし、船に乗りたくなった。

    23
    投稿日: 2025.08.10
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    もちろん単行本は持っているが、文庫版に特別収録されている所が読みたくて購入した。 「大津ときめき紀行 ぜぜさんぽ」と森見登美彦氏の解説である。 既に単行本を読んでいたとしても、文庫版を買う価値があると思わされる豪華な特典と言ってもいいだろう。 いつまでも成瀬あかり史を見ていたいが、どうやら次に発刊される第三作目で区切りとのこと。 シリーズが終了しても、ずっと成瀬と滋賀県、大津市、膳所を愛していきたい。

    4
    投稿日: 2025.08.09
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    周囲の期待度が高すぎたのか、私には合わなかった。 まさに滋賀出身であるが、自分の送った青春と違う部分が多く共感はなく、成瀬や島崎のようになりたかったという感情も湧かなかった。 前半部分は後半の伏線が少しずつあり、起伏の少ない文章であるから飽きがくる。後半で意味がわかるとググッと読みやすくなるが、いまいち刺さるものが私にはなかった。 好きな人はとことん好きなのだろう、と思う

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    みんなの評判聞いちゃったせいで拍子抜けで3にしたいけど、耐えて4。 キャラクターが楽しくてなにするかドキドキするけれど、想像は超えてこない、という感じ。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    地元を思い出す懐かしさや 成瀬と関わる人々それぞれに 人間味が溢れており、爽やかな気持ちになりました。スピンオフか何かで成瀬のご両親目線での エピソードも読んで見たいと思いました。 20年ぶりくらいに平和堂のHOPカードを思い出しました。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    この小説の紹介文を読むと、西部大津店に毎日通うとか、M-1グランプリに挑戦するとか、そのようなことが書いてある。 小説の終わり頃につっこまれるのだが、これらは実を結ばない。結果が出ない。この小説に書かれるのは、すべて過程だ。ただ、その過程が小綺麗でおもしろい。 しかし、この小説に出てくる登場人物たちはほとんどが10代の学生であり、たしかにそのくらいの年齢のひとたちはすべて過程でしかない。結果など出さなくていいのである。主人公の成瀬は京大を受験するし受かる学力もあるようなので、充分な結果のように思える。でもそれは10代の目線ではそう見えるだけで、やはり過程なのである。 そして過程に価値があるのは若者だけであり、その価値の美しさを書いたこの小説は、やっぱり傑作といえる。たぶん。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    何となく敬遠してたがついに読んだ、面白かった。 『国宝』の後に読んで緩急が凄かったな 成瀬あかりが魅力的で、私も島崎の立場になりたいと思った

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    いろんな人から面白いと聞いて 期待して読んだが、あまり私にははまらなかった。 期待しすぎたかな? 少し変わった子とその周りの日常の話

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つ一つの短い話になっていて読みやすい。でもところどころに繋がっているところがあってそれもまた面白い。最後の方は少しうるっときた。ぜひ聖地に行ってみたい。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    滋賀県大津市に住む成瀬あかりは変わり者だ。 成瀬の言動とそれを取り巻く人々やつながりを地元滋賀を中心に描く、青春小説。飄々とした成瀬の言動とは裏腹な、彼女の心の動きが愛おしく、惹き込まれる。あっという間に読んでしまった。6話の主人公の異なる時系列の短篇が上手く伏線を回収しながら、最終話に繋がるのは心地良い!ボリュームがないので軽く読めるが、物足りなさも感じる。続編も読んでみたいな。

    15
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめはふーんって読んでたけど、最後の「ときめき江州音頭」でぐっときた。これまで成瀬視点はなくて、成瀬が遠く感じたが最後は成瀬視点で物語が進んで良かった。「完璧な人間」とされる成瀬も悩んだり上手くいかないところもあることにほっとした。成瀬もそうだが、他のキャラクターもいいキャラクターだった。細かい心情に共感できる部分が多かった。どの章もすきだけど、「階段は走らない」はエモーショナルで好きだった。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    遅ればせながら、、読み終わった。 読み終わって、私がしたことは「膳所から世界へ!」だった。 幼馴染の成瀬あかりと友人の島崎みゆきのゼゼカラの決めポーズだ。 M-1に出るため作ったコンビ名。 成瀬は子供の頃から色々、凄いことをやってのけてきた。 島崎は、それを側で見てたまには一緒に行動したりする。 2人は無敵のコンビだ。 しかし、大学進学と同時に島崎一家が東京へ引っ越す事が判明。 空気読めてないよね〜と言われがちな成瀬は、動揺する。 動揺と気づかずに動揺しまくる。 そして、今まで島崎を巻き込んでいたのではないか?と落ち込む。 ゼゼカラも、本当は自分が言い出した事で島崎は色々と犠牲にしてきていたのではないのか? もう解散だな。と心に決める。 対して、島崎は何言ってるのよ〜といつもの自然体で成瀬に言う。 「えっ?辞めるなんて私言ってないよね!」 「今までと同じだよ〜!」 私にもこんな「時」があったのだと思う。が、私にとっての成瀬や島崎はいたのだろうか。 いや、これからの私が、誰かの成瀬や島崎でありたい。

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    ココロを揺さぶる小説は?とAIに聞いたら これを紹介された。読み手が老いているせいか、揺さぶられるというよりは 若さがうらやましい〜の一言。「階段は走らない」を読んで 鼻の奥がツンときてしまった。成瀬まで突き抜けてはいないけど、近い同級生いた。今 どうしているかなぁ〜みたいなことを思った。なんとなく 元気がでる。こういうところで揺さぶられてるなら それはそれで オッケーです。大津にデパートが建つまで シリーズは続けて欲しいです(笑)

    18
    投稿日: 2025.08.08
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    小学校から高校生までと凝縮された作品だった。 学生時代のうまくいかない感じが青春さをなお感じさる作品で読んでて共感できた。 続編を読むのが楽しみ!

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    迷いなく進んで行くし 深く悩まないけど 失ったらツラいとか感情があって 疾走感のあるロックを聴いた感じでした

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    確かに面白いが、どハマリする感覚はなかったかな。 章ごとに主人公が異なるが、必ず成瀬が絡んでくるという構成がうまいなあと感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.08
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    是非とも膳所散歩をしてミシガンに乗りたいもんだ。そして近江牛コロッケ定食も食べたいな。また人生の新たな目標が出来ました。

    3
    投稿日: 2025.08.08
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    主人公の成瀬あかりがとにかく魅力的!彼女の行動により周りの人間もすこーし考えや人生が変わるのがすてき。他人を意に介さない飄々とした人間かと思いきや、友人の島崎との別れに悩んじゃったりかわいいところもあるのです。行ったことがないのに膳所と西武大津店に親近感を抱いてしまうし、ミシガンクルーズしたくなりました。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    なんと爽やかな読了感! 主人公成瀬は、常にやりたいことを全力でやる。 他人の目など気にしない。 大言壮語してそれが結果的に上手くいかなくても、全く問題ない。 たくさん試すうち、どれか一つでも当たれば万々歳である。 そういう挑戦をこれまでの人生でしてこなかったことが大いに悔やまれるほどだ。 しかしまだ遅くはないだろう。 私の人生は成瀬あかり史ほど密度はなく先も長くないが(何せ成瀬は200歳まで生きるつもりである)、たった今この瞬間から、やりたいことに全力で取り組むことはできる。 そんな勇気、活力を与えてくれる本だった。 また、宮島未奈さんの文体にはクスッとさせられる場面が多かった。 思いが言葉となって止まらなくなる状況を「糸を引いたら万国旗が出てきた」と表現したところは、一体どうやったらこんな比喩が思いつくんだと感心させられた。 次回作も必ず読もう。

    4
    投稿日: 2025.08.07
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    突然、突拍子もないようなことを宣言して実行してしまう主人公。 まわりを巻き込みながら宣言を実行していくけど、それは決して無茶や迷惑ではなくて、最後は心がほっこり温かくなるようなお話の数々。 話が進むに連れて、主人公にもこんな(普通の)一面もあるんだなぁと気付かされる場面もあったり。 読み始める前は、勝手にドタバタ劇なんかなぁと思っていたけど、読み進める度にじわじわじわじわと面白くなってくる一冊でした。

    6
    投稿日: 2025.08.07
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    スペクタクルだけが小説ではない "成瀬は天下を取りに行く"というタイトルだと、なろう系主人公が戦国時代に転生する話なのか?はたまた地方政治を舞台にした若き政治家の話なのか?と空想を掻き立てられるが。 結論は地方都市にいるちょっと変わった子を軸にした日常系の作品だった。つまり、天下取りにつながるような何かは起こらない。 しかしながら主人公である"成瀬あかり"が才気煥発なのだ。 この年齢にしてその闘気、練り上げられている!という感じ。 魅力的な主人公を軸に短編が数話収録されている。 この夏は西武に捧げる!お笑いで天下を取る!200歳まで生きる!といった一瞬荒唐無稽の宣言から、成瀬が始める行動に周囲の人間は驚いたり呆れたりしながら巻き込まれていく。 巻き込まれた人々の中には人生での後悔を少し取り戻したり、人生観を少し修正できたりする。大きな感動ではないもののそれが等身大の人生を描いているようで心地よい。 滋賀県大津市を舞台にしており、前述した通り成瀬が周りの人達を巻き込んで起こす事柄と共に、舞台となる大津市の描写は丁寧で一緒に観光をした気分になれるのも魅力。 そして周りを巻き込んでいた成瀬自身にも変化がある。 成瀬が大津市を愛していることが分かり、少しずつ成長していく過程でこの地を離れることを意識したり、幼馴染と離れることを想像して初めて自身の歯車が狂い始めていることに気づく。 そこから立ち直る術は逆に大津市や周囲の人々だったりする。 地方コミュニティが少しずつ無くなってきている昨今において。 自身の故郷がここで、帰ってくる場所があるという温かみを成瀬を軸にして思い出すことができる。そんな良作だった。 その他。 とにかく読みやすい。小説のUIUXが洗練された"令和の小説"という印象を受けた。

    11
    投稿日: 2025.08.07
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    本屋大賞を取っててずっと気になってたので、夏フェアのタイミングで読むことに。 竹を割ったような性格で、平気で200歳まで生きると言い切り、真っ直ぐひたむきな成瀬は天下を取るだろうなと思った。 成瀬目線で進むのかな〜と思いきや、幼なじみの島崎目線や同級生、大津に住む大人目線とか、色んな角度で全てが繋がってくる形で、とてもライトに読めた。 成瀬が魅力的だな〜というはもちろん、個人的には幼なじみの島崎がいい味出してる。 ルフィとかもそうだけど、こういう一見変わってる真っ直ぐな人に付いてくのって大変だけど、それをなんだかんだ楽しく隣にいてくれる存在って大きいと思う。し、成瀬もそう感じてくれるエピソードが盛り込まれててとてもよかった! 続刊ももちろん読みます! めーーっちゃ気軽な気持ちで読めるから、新幹線での移動中とかに良さそうだなと思った。あんま新幹線乗らんけども。

    19
    投稿日: 2025.08.06
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    自分らしく生きる事は、時に周り傷付け、振り回してしまうけど、周りの視線に負けず自分らしさを守ってる成瀬がカッコいい。 ど直球で真っ直ぐで素直に生きてる感じがするけど、少しズレてる気もするし、ある意味不器用なのかなあ。 突拍子もない発言が多いけど、本人は真面目なのも面白い。 島崎との友情も素敵。 読めば読むほど成瀬を好きになる。

    3
    投稿日: 2025.08.06
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    図書館で借りてこようとしたけれど、しおり欲しさに文庫購入(^^ゞ初版だから、スピンが琵琶湖ブルーだ(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)タイトルから、成瀬がグイグイくる話かと思っていたけれど、生きていくのが少し不器用な女の子の話という感じ(^.^)これは彦根へ行来している友人にも読んでもらおう♪

    2
    投稿日: 2025.08.06
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    話題の書。 続編(先に読んだ)も面白かったし、一気読みか、と思っていたのに案外時間を喰った。 2024年5月、ちょうど「成瀬」が本屋大賞を取った直後頃のタイミングでたまたまびわ湖、大津に旅行に行った。思い返してみると当時、行く先々で「成瀬」のポスター貼ってあったなーとか、西武百貨店跡地あたりを歩いたなーと、全然関係ないけど感慨に浸る。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    成瀬のことが好きになった。 大津は好きな町だ。年に数回訪れるようになって二十年近く経つ。 ミシガンにも乗ったし、近江牛コロッケ定食の食堂も知っている。膳所も馴染みがある町だが、ときめき坂は知らなかった。何度も歩いている筈だが、気付かなかった。 近い内に聖地巡礼してみよう。柄にもなくそんなことを思った。 とにかく成瀬に逢いたい!

    2
    投稿日: 2025.08.06
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    2025年24冊目『成瀬は天下を取りにいく』 物語を読み進めるほどに、成瀬あかりというキャラクターの魅力にどんどん引き込まれていきました。この時代に、彼女のように自分らしさを貫ける人はどれほどいるのだろう、と考えさせられます。でも、そんな成瀬をそばで見守り、支える島崎の存在もとても印象的で、彼女のような人物が好きだなと感じました。

    23
    投稿日: 2025.08.06
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    職場の先輩に面白いからぜひと薦められた1冊。 読みやすく、時間がかからないで読むことが出来ました。 ときめき江州音頭で見える、七瀬の人間臭さが見れたかところも良かったです。 続編も読んでみようかな。

    3
    投稿日: 2025.08.06
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    先輩に勧められたのが文庫化してたので読んでみた!個人的に、現実世界の特定の時代を切り取ったストーリーが好きなのでとてもよかった 地方都市が舞台の作品のよさと意義が顕現しているので、未来の日本人が史料としてコロナ禍当時の暮らしなどを知るときなどにも引用されるのではないかしらとワクワクしてしまう

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    成瀬あかりというキャラクターがなんといっても魅力的である。はじめはなんだ変な人だなと思ったら読み進めるうちにどんどん惹かれた。なぜ惹かれるか不思議だが、ほかの小説にはない独特の雰囲気がある。強く自分という軸を持ち周りを気にすることがないが、必ずしも他人と衝突せず、協調する心を持つ。 親友であり「凡人」である島崎との関係性がいい。お互いを苗字の呼び捨てで呼び合う異様な関係に見えるがそれも面白い。お互いを信頼しあっているからこその関係であり、それゆえに島崎が東京に行くと明らかにした場面から少し読者も切ない気持ちになった。 対照的にぬっきーとの噛み合わなさもリアルで物語に厚みを持たせている。むしろぬっきーのような人に親近感を持つ。 物語全体の空気感も独特で、読んでいると心地よい気持ちになった。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    滋賀県膳所市のPR本としてはすごく良かったと思う。 漫画の「響」みたいな主人公の強烈さを期待してた私にとっては、成瀬はちょっと物足りなかった。 一般人には想像もできないような言動で、ちょっとでも彼女と同じ世界が見てみたいと思うほど成瀬は強烈なカリスマ性があるわけではなくて、普通に人より好奇心がかなり強い女の子。でもそれが等身大で本当に隣にいそうと思える意味ではいいのかも。 中学生ぐらいの時に読みたかったな

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    面白い!文も読みやすくスラスラとストーリーが入ってくる! 「竹を割ったよう」この言葉は、成瀬あかりの為に存在している言葉だと感じる程、さっぱりと清々しい性格で、気持ちが良い。 友達の島崎もふんわりしているけど、芯があって頼りになる存在! 成瀬以外の周りの人達のストーリーも程良く織り込まれていて、膳所駅周辺で生活してる人達を眺めているような気持ちになって来る。第2作目も早く読みたくなったので、仕事帰りに買って帰ります!

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    普段読書をしない僕でもテンポよく、スラスラとその上でグッと引き込まれた作品。 京都出身で滋賀県によく遊びにいってた自分やとよくわかる地元ネタが多くて読みやすく、面白かった。 気づいたら自分も成瀬に惹かれてた。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人になるにつれ「周りの目を気にしない」ということは難しくなっていくけれど、そのまま突き進んでいく成瀬に爽快感がある。 成瀬目線の最後の章は、島崎が思っているよりも成瀬は島崎が大切な人だったことが見えてほっこりした。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    成瀬見ていると清々しい気持ちになる。彼女が現れると好奇心が刺激され場に心地よい風が吹く感じがする。きっと読んだ誰もが彼女のこの先を見たくなる。

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    地元が懐かしくなる物語 最後に登場人物の今が重なりこれからも成瀬と島崎の付き合いが続くと思うと胸が熱くなった

    7
    投稿日: 2025.08.04
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    本の題名から、政治家を目指す女の子成瀬のお話なのかと思ってました…恥ずかしいです。 成瀬の個性的なキャラがカッコよく、清々しささえ感じました。でも読み終わった時には成瀬も人のことをちゃんと思いやる強いだけの女の子じゃない、普通の女の子だと理解しました。 うまく説明出来ないけれど、読み終わった後とても気持ちの良い本でした。

    25
    投稿日: 2025.08.04
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    面白い! 圧倒的主人公の成瀬あかり。その真っ直ぐさに誰もが心奪われてしまうのではないだろうか。後半では、彼女の心情も細かく描かれていて、あ、この子もちゃんと傷付いたり悩んだりするんだなと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.04
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    魅力的な主人公。 好奇心×合理性のグラフがとんでもなくズバ抜けている。 だ・である調子であるのも、ですます調よりも話す文字が少ないからではないだろうか?笑

    2
    投稿日: 2025.08.04
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    圧倒的主人公的存在成瀬あかりの話 クラスでも浮いて、運動も勉強も卒なくこなす ただ、偉そうにはしない。 かっこよすぎる! こんなバイタリティの女性になりたい、と常日頃思ってる 大人になっていろんな人に出会うようになり 憧れる人や尊敬する人に出会う機会たくさんあっても 学生の頃ってなかなか殻を破れる人間に 出会うことってないから こんな人が身近にいたら、もっとインスピレーション受けてそう

    17
    投稿日: 2025.08.04
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    滋賀県の膳所を舞台にした成瀬という女の子の周りの青春?日常?物語。短編6話構成になっており、最終話以外は成瀬に関係のある人物目線の話で、最終話のみ成瀬目線で書かれている。 成瀬の印象が前半と後半で全然違う、前半ではちょっと頭のおかしいだけの子に見えたが、読み終えた時にはネジが外れてるだけの魅力的な女の子に見えてくる。この差は非常に大きい。 前評判通りの面白い小説。とてもおすすめできる。

    7
    投稿日: 2025.08.04
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    成瀬の、口調が他にないような、ことになっていて、それによってお話がさらに面白くなっているんだと思う。

    7
    投稿日: 2025.08.04
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    読み始め、成瀬はいつも真顔で突飛なことを言う「おもしれー女」としか捉えられなかった。実に平面的。 それが読み進めていくうちにどんどん表情がつき立体的になっていった。当たり前だけど感情があったんだな。 私も西武大津店に思いを馳せるほどにはなりました。

    5
    投稿日: 2025.08.04
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    表紙の成瀬が西武ライオンズのユニホームを着ていたので話の中に野球が出てくるのかなと思いきや西武大津店の閉店から話しが始まりそれでかぁと思いました。 最後には作者の手のひらに自分は居たんだなと思うこともありました 西浦くんと文通してて欲しいなという希望というか西浦くんを応援したい気持ちになりました

    11
    投稿日: 2025.08.03
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    主人公の口調が大臣みたいだし、いちいち地元愛に溢れていておもしろかった。突飛で奇妙だけど、根っこのところで地元と友情 といった人とのつながりを大事にしていて、じゃけんにされても恨んだりしない。こんなふうに生きれたら気持ちいいだろうな、と島崎のように憧れてしまう。爽やか変人成瀬のことをもっと見ていたいと思わせられた。

    4
    投稿日: 2025.08.03
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    どうせ野球部のマネージャーの話だろうと表紙を見て勝手に思ってた。 私は野球に興味ないし、と思っていたけど本屋さんで見かけるたびに一回読んでみるかと手に取った。 全然野球の話じゃなかった‥! 行ったことのない膳所や西武大津店に愛着や懐かしさを感じてしまうくらい引き込まれて、成瀬含む登場人物を自分の知り合いくらいに思える。最後の章では成瀬に完全に感情移入していた。 続編の成瀬は信じた道をいくも絶対読もうと思う。

    3
    投稿日: 2025.08.03
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    おもしろかった!サクサク読めて気持ちよかった。 自由で自分に素直な行き方。でも、自分らしくすがすがしい。こんな友達がいたら、また人生違っただろうな。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    面白かった。「自分勝手に生きる≠自分らしく生きる」ということを学べる。周りを幸せにしながらも巻き込みながらも思いやりを持ちながらもそれでも自分らしく生きることは可能なのだ。中学生くらいの時に読みたかった。我が道を突き進め、成瀬。

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    この夏のシーズンに読むのがぴったりな、爽快で清々しい物語。 1行目から心を掴まれ、それから頁をめくる度に「成瀬あかり史」の行く末が気になって仕方がなく、すらすらと読めてしまった。 成瀬を起点にした、周囲の登場人物たち視点の物語が次々に交差していく様子も、伏線回収のような気持ち良さがあってとても楽しい。 最後の章「ときめき江州音頭」では、想定外に涙を流しながら一人称で語る成瀬を見守った。 彼女の真っ直ぐさと、自由さと、それ故にちょっと不器用な様子が最後に全て繋がって愛おしく、私は完全に成瀬あかりのファンになってしまった。 全然知らない滋賀の土地へも、まるで地元かのような愛しさを感じるまでに…。 この眩しい青春物語が、成瀬が200歳になるまで続けば良いのにな、なんて思ったりした読後。 続編も読みます。

    8
    投稿日: 2025.08.02
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    成瀬!かっきぃかよ!うぉい! 書店のポップかなんかで 「成瀬になれなかった、あなたへ」 みたいなのがあって 読む前は、なんのこっちゃ? だったのが 読了した今、痛感◎

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    単行本の1行目を読んだ時 あ、これはおもしろいやつだ と思い、文庫化したら買うと決めてた! 軽くてサラッと読める。 ずっと同じ人の目線だと飽きちゃいそうだけど 色んな人の視点の話があって、飽きずに読めた。 成瀬はキャラが強すぎて、こんな子はいないと思う笑 近くにいたら仲よくするかはなんとも言えないな〜 世代性別問わずたのしめる作品!

    23
    投稿日: 2025.08.02
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    話題になってたし、別の本を買おうとレジに並んでたら平積みのを目にして、一緒に買っちゃえばーと娘に言われてプラスで購入。 さらさらーっと読めちゃう。 現実とフィクションが混在してて、親しみやすいしわかりやすい感じ? イヤミスとかばっか読んでたので、こんな青春ストーリーは久々。 私的にパンチはなかったけど、爽やかでした。 オーロラソースはフィクションだよね??

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    表紙を見ててっきり野球の話かと思ったら、全然違ってびっくり笑 成瀬の突拍子もない行動と周りを惹きつける何かが面白かった。 成瀬がロボットから人間になっていくような様が、読者というか近所にいる子という感覚で妙に親近感があった。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    待ちに待った文庫化。続編も待つ。 内容は意外とサクッと読めた。しんどいときにはこういう本で気分転換。 まっすぐ進む成瀬は清々しい

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    書店のおすすめ、注目本コーナーにあったので購入し、読みました。 章によって主人公が変わります。成瀬の話を期待していただけに、そこが残念でした。 成瀬は生き方がカッコよく、爽快感に溢れていています。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    最初は成瀬視点ではなく、成瀬を取り巻く周りの人が成瀬をどう見ているかで物語が描かれている。短編がたくさん入ってる感じなので読みやすい。そして最後は成瀬本人視点で書かれていて成瀬のすっかりファンになった私は嬉しくなる。膳所に行きたくなる。ここで成瀬は生きているのかと感じたい。膳所に行ったら私も目をうるうるしてしまうのでは?淡々話す成瀬、動じない成瀬、だけど人の心はある思いやりはあるそんな成瀬が大好きだ

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    『成瀬に会いたくて本を開く』とコメントを何回かみたことがあったのだが、読了した今すごくその気持ちが分かる。 ちょっとだけ新しいことをしてみたくなる、 ちょっとだけ人の目を気にせず生きてみたくなる、 そのちょっとがいつか大きいなにかに繋がるんじゃないかという、予感とも言えない、わくわく、期待感のようなものを感じた。 成瀬をはじめとして、登場人物のキャラクターがみんな確立されているので、小説よりも漫画を読んでる感覚に近く、あっという間に読み切ってしまった。 読むだけで活力を得、行動したくなるような本に久しぶり出逢えた。

    11
    投稿日: 2025.08.01
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    なんてことのない滋賀の中高生の日常生活だけど、微妙なセンスの成瀬が面白い。第1話を読んで、エッこれだけと思ったのは、自分だけではないんだろうなあと思いつつ、劇的な展開を期待して、第2話へ!読み進めるほどに成瀬の存在感が増していき、第3話で成瀬が登場しないのが残念に思うほどに。迎えた最終話のみは成瀬視点。これまで見えていなかった成瀬の気持ちが明らかになり、良かったです。やっぱり友達はいいなあと思ったのと、若いうちにいろんなことにチャレンジしている成瀬はカッコいいなあと思いました。

    1
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (借り物)「テレビに毎日映る」「M-1チャンピオンを目指す」「200歳まで生きる」など、自分のやりたいと思ったことに対して努力を惜しまず躊躇なくやり遂げようとする女の子の青春譚。各章ごとに親友の視点や、全く接点のないおじさん、最後は本人視点で話が進んでいき、そのたびに心が洗われるような爽やかさを味わうことが出来た。あらすじを読んだ時点ではクソつまんなそうとか思って申し訳ございませんでした。続編もあるようなので期待。あと、表紙のイラストがざしきわらし氏なのもいい感じ。

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    投稿日: 2025.08.01
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    成瀬が同じクラスだったら友達になれるのかな? 多分わたしは変な子だと思って近寄らないと思う。 でも何かのきっかけで話したりしたらすごく興味を持つとも思う。 一緒に漫才をしようと言われてやる島崎も面白いと思った。もしわたしが成瀬に言われても恥ずかしくてできないと思うから。 成瀬は他の人と違う、成瀬にしかない感性や信念がかっこよくて自分はそんなふうになれない。 何かを持ってる主人公をみると勝手に自分と比べて距離を置いてしまう。 だけど成瀬はただ自分のやりたいことや決めたことをやっていて、それがうまくいくこともあれば途中でやめたりもしている。 成功してないこともあるけど、全部成功しているように見えるのはたくさん挑戦したからなんだな。 何かを始めるハードルは高くて難しそうに見えて、年齢を重ねると失敗することの恥ずかしさなんかも邪魔してそのハードルを自分で高くしている。 何かを始める、その何かは大層なことである必要はないし、途中で辞めてもいいし、あきらめてもいい。 踏み出すために必要なものはちょっとの好奇心とちょっとの勇気だけだから。

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    投稿日: 2025.08.01