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成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)
成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)
宮島未奈/新潮社
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総合評価

790件)
4.1
264
311
161
18
4
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    斜に構えていた自分が嫌になる。 買った書店のポップには「新たな主人公現る!」と書かれていた。僕は、誰しもが自分自身の主人公と思っている反面、自分は主人公の器ではないと思っている。だから、単行本が平積みされ、本屋大賞を取ったと知ってても、手を伸ばさなかった。 文庫化がすぐにされたのも知っていた。ほとぼりが冷めて、文庫本がブックオフに並ぶのを待ってから掘り起こしたように読もうと思っていたけど、いつか読むなら今日読もうと思い買った。 その主人公 成瀬あかりの歴史を、幼なじみ視点、地域の人視点、クラスメイト視点で物語り、最後は成瀬自身が語る。 『成瀬は天下をとりにいく』のタイトルと書店のポップからどんな大冒険が広がるのかと構えていたが、「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」の一文からコロナ禍の中学生の話が始まった。 物語は日常なのだが、タイトルのイメージに相応しい強烈なキャラクターを持つ成瀬の、まさに歴史が、笑いと最後には郷愁の涙を誘う。 膳所に行ってみたいゼ。

    4
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めていくうちにすぐに成瀬が好きになった。好きな理由としては、森見さんの解説に書かれていることが全てで、成瀬が「自分らしく生きながらも周りへの思いやりを失わず、この世界をより良いものにしているから」である。 話し方から個性的な成瀬は自分が決めたことにとことん取り組む。西武に通い詰めたりM-1に出たり坊主にしたり。何にでも一生懸命な成瀬がおかしくて、でも素敵で、どんどん成瀬の魅力にはまっていく。 また滋賀にビワイチしに行きたい。次はミシガンに乗ってみたい!成瀬とも友達になりたいなぁ

    3
    投稿日: 2025.09.05
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    最初の話で、成瀬あかりと島崎みゆきの話なのかと思ってたら、次は語り手が変わった。語り手は成瀬のことが大好きだったりむしろ嫌いだったり気になってたり。いろいろ。いつの間にかみんな成瀬に惹かれていく。読み手も、語りが次々変わっていって最初は戸惑いながら読むのだが、この成瀬あかりという不思議な中学生のちに高校生そののち大学生、の話はあまりなかったかな。西武、M-1グランブリ、競技かるた、それから、このあとは、一体何をしてくれるのか、どうなるのかまるで読めない。だから気になる。わくわくする。そんな最強で最高な主人公。 解説がまさかの森見氏で、とってもお得な一冊です。個人の感想です勿論。最近の文庫には解説・誰彼って書いてないんだ。

    15
    投稿日: 2025.09.05
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    成瀬というとんでもない圧倒的なキャラが友達の島崎によってその魅力がリアルになった感じ。大津にも西武にも愛を感じなくてもこの本を読めばちょっとだけ好きになるだろう。自分は西武ライオンズ球団創設以来のファンだからいつかは読まなきゃと思いながらようやくというところ。 6篇の話で繋がれているので、本屋大賞受賞作品としては小粒な感じもするが、天下をとりに行くというストーリーの締め方は良かった。すでに続編もベストセラーのようだが、200歳になるまで話は続くのか。

    30
    投稿日: 2025.09.04
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    タイトルと冒頭の一行がかなり良い。 -成瀬は天下を取りにいく- 「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」 このふたつだけで、読み進めなくとも成瀬がどういうキャラクターかが粗方分かる。 クールで突飛ながら、決して孤独ではなく島崎という信頼のおける友人の存在も強調されている。 全体的には冒頭で期待しすぎたせいか、さほどパンチは強く無かった。やることなすことの外面は楽しいものの、パーソナルな部分の描写をもっと見たかった。中盤の他のストーリーも丸々不要かと。(続編に繋がるのか?) 続編は更にパワーアップということで楽しみ。

    4
    投稿日: 2025.09.04
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    成瀬さんがかっこいい。 自分の信念があるという時点でかっこいい。 成瀬さんはそれを体現している。なおかつ堂々としていて、自分の意見をハッキリと言える。 信念があると、少しずつその人らしさとして滲み出ていくものなのだろうか。 なんだか、必要以上にクヨクヨしなくっていいんだな、私自身も背筋を伸ばしたいな、堂々と生きていきたいなと勇気をもらえる一冊だった。

    11
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成瀬という人柄に私も虜になった。 周囲の人から見た成瀬は豪快で芯が通っており怖いもの知らずの印象で進められていったが、最終章で成瀬の意外と繊細な性格が描かれており、いい意味でギャップが大きかった。 大人になった成瀬も見てみたい。 気持ちがスカッと前向きになる本だった。

    3
    投稿日: 2025.09.03
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    自分の中で言語化できない成瀬の魅力についてあとがきで補足されていた。 この小説の主人公成瀬は一言で言えば読んでいて気持ちいい人である。自分の欲求を抑圧するわけでもない、わが道を行き他人を無視するわけでもない、絶妙なバランスが成瀬の魅了のだとおもう。だからこそ、本の序盤相方であった島原は、成瀬に対して純粋に彼女を見ていたい、一緒にいたいと感じるのであろう。 また、彼女は膳所という地域を愛している。確かに変人ではあり、天才であるがそこに人間味がある。 この小説を読んで、膳所を知りたくなった、行きたくなったのはもちろん、地元を愛するという要素は人の要素として大事な要素なんだと感じた。

    3
    投稿日: 2025.09.03
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     ものすごーく久しぶりに読んだ小説です。こちらも差し入れ。ありがとうございます!  滋賀県大津市にある全国難読駅名の一つと言われている「膳所(ぜぜ)」を舞台にした小説。  「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」というインパクトの1フレーズで、なになに?と思って、いっきに小説の世界に引き込まれていく感覚でした。そこから、テンポ感が良くて一気に読んでしまいました。その理由は主人公の成瀬さんを見る視点が中学の同級生・島崎さんになったり、高校の同級生・大貫さんの視点になったりと、そこがリズム感を出している気がしました。主人公・成瀬さんのもっと先輩に当たる人たちが出てきて、どういう伏線回収になるだろうと思ったら、最終章でなるほど!と思いました。  著者が本書の登場人物・成瀬さん、島崎さんのモデルとなった人にガイドされる巻末の「ぜぜさんぽ」は小説の舞台と実際の膳所とがつながって、小説の舞台を歩いてみたいと思わせる巻末紀行となっているのが良かったです。

    2
    投稿日: 2025.09.03
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    9/1〜9/3 私好みの作品ではなかったけど、読みやすかった。 本屋大賞受賞とのことで、少し期待しすぎちゃったかな。

    2
    投稿日: 2025.09.03
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    成瀬の人目も気にせず堂々として自分を貫くところ、とってもいいなと思いました(^^)我が子にも周りに左右されずやりたいことやって自分の信じる道を進んで欲しいと思いました!

    5
    投稿日: 2025.09.02
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    冒頭の文から惹き込まれます。文章のテンポ感もよくサクサク読み進められます。 そこまでドラマチックな展開があるわけではないですが、学生の時に感じた様々な感情が思い起こされる作品でした。 また、滋賀に一度観光に訪れてみたくなりました。

    3
    投稿日: 2025.09.02
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    成瀬の唯一無二のアイデンティティが面白すぎて、記憶を消してでもまた読みたいと思える本でした。 私もやりたいことや夢に向かってひたすら行動したいです。 成瀬のような完璧な人間でも、友達という自分の中の一つの部品が欠けることで一気に崩れ落ちる、リアリティー(?)だったり人間味をしっかり感じられ、そこまで現実離れしてなかったなと思いました。

    13
    投稿日: 2025.09.01
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    さすが本屋大賞を取っただけのことはある。滋賀に住んでる人なら必読書ですね。どこかに成瀬がいるような気になりました。

    2
    投稿日: 2025.09.01
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    友人に薦められて読んでみたけれど、とにかく読みやすくて面白い。さすが本屋大賞。 読み始めてすぐ成瀬の人柄に魅了される。読み進めると心がじわ~っとするシーンもある。成瀬がメインの話じゃなくても、ちゃんと後々繋がってくる。読むととにかく成瀬が好きになる。それと同時に島崎のことも好きになる。のんびり、熱く、心温まる青春。 久しぶりにこういう本を読んだけど、当たりだったなあ。早く続きが読みたい!

    2
    投稿日: 2025.09.01
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    周りの評価が高い理由がわかる こんな友達いたかな、いや成瀬ほど 自分のやりたいことをやりながら、 周りの目を気にしない子はいなかった…と ワクワクしながら成瀬の日々に思い耽りました

    7
    投稿日: 2025.09.01
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    変な少女成瀬。でもシリーズ2番目から読んじゃったから、あーあそこはここにつながるのかと思ったり。すごく話題になるほど面白いかと言われるとそうなのかな?と思う部分は結構ある。成瀬みたいな人っていなくない?

    7
    投稿日: 2025.09.01
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    2024年本屋大賞 とても評価が高く、期待が高かったので、、、 読み終えると、あれこれで終わり?という感じも正直否めないのですが、、、 キャラが際立ってます。読み終えるとみんな成瀬のファンになる、そういった意味では天下取ってます。 大人になるにつれ、良い意味で人目や常識を学びますが、それを良い意味で飛び越える主人公に、この後の成長をみたいと感じる一冊です。

    3
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    親友さんからのプレゼント本。 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 この一言から始まった。 コロナ禍。 言動が強烈なキャラクターをしている成瀬あかり。 いつも何かにチャレンジし、周りの人の目を気にしない。 「そうだったのか」と驚くほど成瀬は気にしていないくらい。私はそんな成瀬あかりが好きでたまらない。 常に誰かと居ないと、グループに入っていないといけないような、孤独や恐怖のような学生生活といった狭い世界でも、成瀬は1人で行動している。そんな子が高校時代に居たな……と思い出した。 休み時間は1人本を読み、移動もお昼ご飯も1人。堂々としていて胸を張っている姿。「私は将来、歌手になるの」と言っていたなぁ。そんな姿に憧れて私はその女の子から本を借りた事もある。 その子のお陰で読書が好きになった。 話は逸れてしまったけれど、成瀬あかりは個性的過ぎた、そこがまた好きだ。成瀬と共に「ゼゼカラ」という漫才をする島崎自身、平凡な自分だと言うが、成瀬と付き合える島崎は世界が楽しかったんじゃないだろうか。 短編集で描かれていて 「ありがとう西武大津店」 「膳所から来ました」はもう成瀬と島崎のやり取りだけで楽しめる。 「階段は走らない」 これはまた「四十を過ぎた俺」であぁ、成瀬と島崎の姿を見守ってくれていた男性かもと予想がついた。気だるそうな敬太と活動的で明るいマサル。西武大津店の閉店からストーリーは始まる。 「線でつながる」 大貫かえで目線で描かれるこのストーリーは多くの人が共感するんじゃないだろうか。 けれど、やっぱり成瀬という存在は大きい。大貫かえで自身も成長していくように思えた。 「レッツゴーミシガン」 ミシガンに乗ったことがあるので「おぉ!」と思った。 このストーリーはもうニヤニヤしかなかった。 「ときめき江州音頭」 島崎が東京へ引っ越すという。 なんということか。 成瀬が、あの成瀬が動揺を隠せず得意な数学の受験勉強も捗らない事にも驚いた。 そして、私も成瀬と一緒に切なくて感傷的になっていた。 ゼゼカラ解散しないやん!めっちゃ嬉しくて泣きそうになった。 美容室プラージュや、ミシガンなど、知ってるのもあったり、びくドンは私も成瀬と同じチーズバーグディッシュしか食べなくてニヤけた。成瀬が坊主にした時は本当に笑ってしまった(笑) 成瀬に会いたいって強く思えた。 「成瀬は信じた道をいく」も読んでみたいと思った。

    7
    投稿日: 2025.08.31
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    すごく元気になれる小説だった、自分にまっすぐに生きることが、周りの人にもいい影響を与えていて、世界が優しくなるといいなあと思った そして、どんな時でも楽しみたいと思って生きられたらいいよね、大人になると世間体にがんじがらめになって、やる前から諦めてしまうことが増えてしまったけれど。なんでもやってみないとわからないもの。 続編が出てるみたいなのでそちらも読みたい ちょうど滋賀に行こうか迷っているところだったので、行けたら膳所駅に聖地巡礼しにいこう

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成瀬と島崎の会話がやりとりが漫才みたいで面白い。電車の中で読みながらニヤニヤしたり吹き出したりしてしまった。そしたら本当に漫才始めてしまった、笑。   しかしながら、面白いだけではない。閉店まで毎日西武大津店に通い、最後ハプニングがありながらも達成したときには、ジーンとしてしまった。 また、最後の章の成瀬と島崎との絆に感動。感情移入して読んでしまう方だが、島崎が東京に行くことになり、成瀬が動揺した時は私も自分のことのように感じてしまった。 周囲に左右されずに自分のやりたいことに突き進む(でもワガママを通すわけではない)、成瀬の姿勢には多くの人が憧れると思う。読んでいて気持ちが良かった。 初めは中高生向けの小説?と思っていたが、全然そんなことはなく、読者を勇気づけ、人との絆を感じさせてくれる名作だと思う。 余談ですが、島崎のお母さんが明るくてなかなか素敵だと思った。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    冒頭では成瀬がただ目標に向かって突っ走る変人かと思いきや、読み進めるにつれて郷土愛の強さや友人との関係性に悩む面など人間味を増して、魅力的な主人公になっていく。 周囲の人間をも巻き込み、最終章で繋がる彼らは初登場時よりも明らかに生き生きと過ごしているのがわかる。 鬱屈とした世の中であっても、ちょっとしたやりがいや幸せを感じながら、一気に読めてしまう。読んでよかった。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    噂に違わぬ面白さ!成瀬の真っ直ぐさに、成瀬に惹かれる周囲の人々の温かさに心打たれました。名作。 話題作ということもありあらすじは知っていたので、成瀬はてっきり涼宮ハルヒのような頭のネジが外れた人物像を想像していたんですが、意外や意外、かなり真っ当なキャラクターで驚きました。能力は高いですが、周りが見えていないわけでは決してない、むしろ周囲のことをよく見て不器用なりに自分の信じた道を突き進む成瀬という存在。島崎をはじめとする周囲のキャラクターが成瀬に惹かれるのも非常に納得ですし、成瀬自身、そうした周囲の支えがあるからこそ真っ直ぐ歩めるというのが本当に素晴らしいですね。おすすめ! ※はじめは読み方もわからなかった膳所ですが、あれだけ成瀬が熱心にアピールすると行きたくなってきますね。次の旅行先は滋賀県かな?

    10
    投稿日: 2025.08.30
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    これほど読みやすく、引き込まれた作品は初めてです。読み終えた頃には思っていた以上に成瀬の虜になっていました。続編もとても楽しみです。

    3
    投稿日: 2025.08.30
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    人気作であればあるほど遠ざかる天邪鬼傾向のある自分が、手に取ったのはひとえに夏の文庫フェアのおかげだ。本屋大賞の傾向がどんなかは知らんが、書店員さんが売りたいと思う気持ちは薄らぼんやり理解はした。面白いのは大前提として、世代問わず読める。女の子の成瀬が割とかっとんだこと言うわけなんだけど、それがイタくならないのは幼馴染の島崎の存在だ。テンポのいい掛け合い漫才のようだし、事件もスリルもホラーもない爽やかな青春物語っていうのがツボったんだろうな。と。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    そうか、自由の中の強さとさらなる憧れはこういうことか。成瀬に対するこの気持ちは、自由の解像度を上げた結果かと森見さんの解説を読んで気付いた。一気に読めて解説を読むとそれぞれの章の登場人物それぞれにもまた自分を重ねることができた。ストーリーも素晴らしいがこの作品は人物描写がすごいなと、全ての登場人物に自分と重ね惹かれる部分があった。そうか自分の人生も自由と葛藤で積み上げられた物なのかもしれない。なんだかそんな事を読み終えて半日経って考えている。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    強烈なキャラの成瀬ちゃんが可愛い。そして登場人物がみんないい人。軽快でテンポの良い文体で、サクサクと楽しく読める。良かったです。

    3
    投稿日: 2025.08.30
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    読み口が軽くて一晩で読み切っちゃった⋯! やっぱキャラが良い⋯⋯色んな人の視点から成瀬を語ることで、成瀬のキャラクターが立体的になり、最後は成瀬自身の語りで締めるという素晴らしい構成だった。 確かにコロナ禍の息詰まる閉塞感のなか、成瀬のキャラは清々しかっただろうなぁ、、、これは売れるよなぁ

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    200歳まで生きる!なんて壮大な目標!! と思ったけど、みんなが生きようとしたことがないと聞いてなるほど。と思った。 そんな女子、成瀬あかりの物語。 好き嫌い分かれるとは思いますが、わたしは好きだ!

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発売当初からどの書店でも一番目立つ場所に置いてあり、とても気になっていました。 想像していた話は天下というのだから、主人公が何か一つのことをひたむきに頑張り、日本一に輝く物語なのかな?と思っていました。 物語は想像とは真逆で、むしろいろんなことをやってどれか当たればいいという考え方は自分の人生を楽しんで生きているように見えました。 しかし、いろんなことに挑戦するのは比較的できますが、周りの目を気にするという考えをしないのは難しいのではないかと思います。そこに関しては島崎、大貫の方が感情移入ができました。嫉妬、妬みについても、等身大の女子高生という印象を受けました。 島崎のすごい人の隣にいたいという欲や大貫の学校のカーストを気にしている様子はかなり自分と重なりました。自信がないから、自分では無理だからと思っているからそういう考えになってしまいますよね。 成瀬のようにいろんなことに挑戦し、たくさんの失敗をすれば自信をつけていけるのではないかと思います。三日坊主といいますが、本来はそれでもいいと思います。いろんなことに挑戦して、失敗して「自分はだめなんだ」と確認するのではなく、「これは自分に向いていなかったな。他のものを探そう」という考え方になればいいと思います。そんな成瀬の考え方は島崎、大貫と対照的でした。丸坊主から3年間髪を伸ばすと言っていた成瀬が切ろうかなという時、切った時、島崎と大貫はネガティブな反応でした。でも実際成瀬は何も迷惑をかけていないのです。自分の中で全て完結しているのです。飽きてもいいはずなのです。 飽きることは悪ではないと思わせてくれた本でした。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    確かに彼女の人生は見届けたくなる。否、彼女たちの人生をと言うべきだろう。ただ、わたしの寿命でどこまで追えるか甚だあやしいが、決して諦めないことも大切だ。

    21
    投稿日: 2025.08.29
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    成瀬が面白すぎる! まっすぐすぎる!笑 でも、大学受験が近づくにつれ、年相応の女の子の心情も芽生えてきてる? 成瀬が成瀬らしく成長していく姿、暖かい友情が心にグッときました。 続きも絶対に読まなくちゃ。

    3
    投稿日: 2025.08.29
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    島崎もなかなかの変わり者で面白かった 地元の人はそうじゃない人より3倍くらいこの本を楽しめるんだろうな

    4
    投稿日: 2025.08.29
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    周りの人たちに変だと思われるから、嫌われるかもしれないから、などと他人の目を気にして自分の欲望を押さえつけてしまうことが私にはしばしばある。 この本を読んで成瀬が本当に羨ましい、こういう人になりたいと心から思った。 他の本読んでた時も思ったけど、「他人にこう思われるかもしれない」っていう時の他人の目って本当は自分の目だったりするから、そんなこと考えずに欲望に従ってやりたいことをやれればいいんだよね。 やらずに後悔よりやって後悔した方が良いなとしみじみ思った。 成瀬の物語をもっともっと読んでみたいと思うくらい大好きな主人公だった。 親友の島崎も好き。二章目は島崎視点じゃなくなったからもう出ないのかなって残念に思ってたから再び出てきた時はめちゃくちゃ嬉しかった。 それから、森見登美彦さんによる解説は私が読んでて思ったことを素晴らしいほどに言語化されていて、そうそうそう!と心の中で何度も頷いた。 比較的暗い本ばかり読んでいたので、たまにはこういう明るくて元気になれる小説も良いなぁと思える傑作だった。

    3
    投稿日: 2025.08.28
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    読み始めて一瞬で、成瀬あかりの魅力的なキャラクターに引き込まれました^^ 一方、各話の語り手は成瀬を取り囲む一般人の視点で進み、共感は出来ずもやもや… いずれにしても、地元愛に溢れた作品でした^^;

    7
    投稿日: 2025.08.28
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    清々しいほど自分というものを楽しもうとする成瀬の貪欲な好奇心が眩しい1冊。 学生時代の自分に、これくらい自分の気持ちに素直に生きれたら、毎日最高に楽しいよとアドバイスしてやりたい気持ちになった。 とはいえ、相手を思いやるまっすぐさや、自分の問題点を真摯に受け入れる姿勢など成瀬の堂々とした人間性があってこそ、よりこの物語はカッコ良いものなのだと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.28
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    読み始めた頃は、ゴーイングマイウェイな成瀬に対して正直苦手かもと思っていましたが、段々と不器用な人間らしさを可愛く感じるようになりました。 あと、友人の島崎が本当に良い奴!(笑) 成瀬と島崎の関係性が、眩しかったです。続きもぜひ読みたくなりました。

    11
    投稿日: 2025.08.27
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    話題作 人間関係には無頓着な成瀬の行動によっていろいろな人が繋がっていき、最後には成瀬自身も島崎の大切さを実感していくというヒューマンドラマ。 ありがとう西武大津店 西武大津店が閉店するにあたり成瀬が毎日閉店までのカウントダウン生放送に移るという挑戦。島崎と一緒に移ったりしていく中でテレビを見た人の心にもほんの少し残る存在となっていく。 膳所から来ました M1に出るといって島崎と挑戦する。一回戦負けだったが最後に地域のお祭りで漫才をするところにつながっていく。 階段は走らない 大津に住んでいる30代男性の物語。成瀬たちのテレビを見て西武が閉店することを知り、学生時代に良い別れをできなかった友達に何とか会うことができないか奔走する。 線が繋がる 中学から成瀬と同じだが絡んだことはなく、高校で唯一の同じ中学校から来たことになったしまった大貫の物語。成瀬と友達だということを恥ずかしいと思いながら成瀬に巻き込まれていく。 レッツゴーミシガン かるたの全国大会で成瀬を見て恋に落ちた広島の男子高校生の物語。一緒にミシガン号で船に乗ると成瀬にどんどんひかれていく。 ときめき江洲音頭 最後に登場人物たちが繋がっていく。 成瀬は島崎が東京に行ってしまうということを聞いて初めて人間関係で寂しいという感覚に触れる。

    8
    投稿日: 2025.08.27
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    読みやすくおもしろかった。 滋賀県の膳所駅周辺の物語。 まったく知らない土地なのに、読後なぜか愛着が沸いてしまうのはさすがとしか言えない。 個性の強い成瀬あかりと、癖はないが芯のある島崎みゆきというキャラクターが絶妙なコンビとして描かれている。 「人に流されず自由に生きる」、「正しいことにまっすぐ生きる」という誰もが持っているがなかなか実現できない信念を、このふたりが実行してくれるところに、強い爽快感と共感を感じる。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    好きな主人公達。成瀬もそうだし、島崎も航一郎も大貫もそれぞれキチンと最後には自分のしたい事と周囲に視野を広げてる。 みんな、原動力が愛情になるのかな? 成瀬は郷土愛、島崎は友愛、航一郎は恋愛? 続編もあるらしいのでそっちも読もうと思いました。

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    滋賀県大津市を舞台に主人公である成瀬あかりがちょっと変わった挑戦をしていく姿を描いた作品。 どの書店でも目立つところにポップアップされており、本屋大賞を受賞した作品。 気になったので、この機会に読んでみました。 読み始めて「なんだこれは?」といった癖の強い感覚を覚えたのは、この作品が初めてでした。 主人公が際立っていて読了後に余韻が残る、主人公の今後が気になると思える作品はあまりなかったので、とてもインパクトがある作品でした。 成瀬は他の人よりも圧倒的に個性的で、かつ自分というものを持っており、誰にも媚びない。 他の同級生は周りの顔色を伺いながら学校生活を送る姿が描かれていたが、成瀬は坊主にしたりと、自分の独自の路線に進んでいた。 そんな成瀬をかっこいいなと思ったし、こうやって何にでもチャレンジしていく姿は人に勇気を与えるなと感じました。 世間とか周りでなく好奇心に従って突き進んでいける人はそれだけで魅力的だし、日本にはあんまりいないだろうなと。 確かにクラスで浮くかもしれないけど、内心みんな羨ましい気持ちがあるんじゃないかな? こんな風にいきたいなと。 個人的に大阪に住んでいたので知っている地名があったりとても親近感が沸きました。 特に平和堂とか懐かしすぎる! 滋賀にも何回も行ったことがあり、「これ知ってる!」と思いながら読みました!

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    周りを気にしないで突き進む成瀬いいなぁと。 前評判が良くて読む前から期待値高かったけど裏切らなかった。 続編もすぐ読みたい。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    ページ数も少なく読みやすい一冊 他者に惑わされず真っ直ぐに生きる少女の話 こんな風にありたいと思う理想の人物像 でも現実は、、、

    4
    投稿日: 2025.08.26
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    全力投球な成瀬がかっこよくて憧れました。継続力にニガテを感じる私にとって、やり続けることの素晴らしさを教えてくれた、やる気にさせてくれたお話。あと島崎の器用さもすごいし、何より成瀬のことが好きって素直になって(割り切って?)一番のファンでいる所もかっこよかった。旅の行き帰りの飛行機で一気に読みました。続編早く読みたい!

    5
    投稿日: 2025.08.26
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    自分をより積極的に、背中を押してくれるような気持ちにさせてもらいました。 私の憧れの女性像のような成瀬にきゅんきゅん、とくにかるた大会のくだりは、良かったです。 筆者が太田上田に出演されているのを、ユーチューブで拝見しました。膳所には、結婚後15年ほど住まわれているそうで、自分は現住所にそれ以上暮らしてますが、愛着はそれほど持ってないな、もっと知りたいな、と思いました。 私は50代で、タイトル的にもちょっと抵抗感も感じていたのですが、出張先の書店で買って、読んで楽しかったです。 次作も、ソフトカバー版を買いました。楽しみです。

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    ページをめくる度に、成瀬を好きになった!♡ 成瀬は周りの目は気にしない一匹狼的な存在だが、心の温かさが垣間見れるシーンが多く、更に惹き込まれた。 様々な人物の視点から成瀬の生き方を描かれていて、成瀬が色んなことに全力投球する姿が爽快で気持ちよかった。 全力投球なのに、喋り方かな?全く暑苦しくなく、風通しが良い小説だった。さっぱり!!さわやか!! 最後どのように終わるのか気になりながら読んだが、 終わり方もうるっとさわやかでグッドでした!

    10
    投稿日: 2025.08.26
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    ずっと気になっていて、やっと今回読むことができた。 久しぶりにビジネス書以外を読んだのだが、とても読みやすい。 話のリズムもよく、気づけば読み終わっていた。 主人公が独特で好き嫌いは出るかと思うが、私は好きだ。 常に冷静でありながら破天荒な面も持ち、それであって地元愛が強い。 10代の頃に読んだ池袋ウエストゲートパークの主人公マコトを思い出した。(IWGPのような大きなトラブルは起こらず、毎話平穏回ではあるが) ぜひ続編も読んでみたいと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.25
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    2023年 29冊目『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 読了。 本当にこれぞ青春!と言い切れるような笑いあり、切なさありの物語。 一気に成瀬さんのファンになりました。 #読書記録2023

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    年齢(50前半)的に自分には合わない部分もあったが、それもまた新鮮だった。普段出会わない世界に触れられたと思う。

    6
    投稿日: 2025.08.25
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    ものすごく話題になっていたので。 どうして話題になっていたのか、 彼女の挑戦?髪型ルーティン?正直なところ?誠実なところ? よくわからないまま終わった。 違う章の、男性の主人公の話の方が共感はできた。 でも成瀬と幼馴染島崎との漫才ネタは読んでて面白かった。 いいなあ、その部分は憧れた。 星3.5ってつけれたらええのに

    3
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙とタイトルから勝手に想像していたのとは120°くらい違うお話でした。 もっと暑苦しい青春!!って感じの小説かと思って少し敬遠していたのですが、あっさりした文章でトントンと話が進むのでサクサク気楽に読めました。 成瀬の行く先が気になって戸惑いつつ追いかけていたらいつの間にか読み終わっていて、久しく本が読めていなかった私には嬉しい驚きでした。 成瀬と島崎のコンビ、ホームズとワトソンみたいな関係性で好きだな、もっと見ていたいかもと思った瞬間にまさかのゼゼカラ解散!?の展開が来て、成瀬と一緒に動揺してしまいました。 森見先生の解説がとても好きです。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    Xの読了ポストでも話題の一冊。 文庫化をきっかけに手に取りました。 成瀬ばかりに目が行きますが 親友の島崎が魅力的です‼︎

    7
    投稿日: 2025.08.24
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    面白かったー。さすが本屋大賞を受賞しただけのことはあるなぁと思います。 「こんな時期でもできる挑戦がしたかったんだ」という成瀬のセリフにドキッとさせられました。 コロナ禍のことが描かれていて、あの時期はそれを理由に色々あきらめることのほうが多かったけれど、成瀬は違うんだ、こういう考えかたもあるんだなとはっとされられるものがありました。 周りの目を気にすることなく自分のやりたいことに真っ直ぐ向かっていく成瀬の性格がうらやましいです。 成瀬の親友の島崎は成瀬のことをほらふきだというけれど、私はそう思わない。 最後まで貫き通せなくても自分で口にしたことに挑戦するのはかっこいいと思います。 口にするだけで、行動に移せないひとはたくさんいると思うから。 解説で森見登美彦さんが「本書を読み終えた読者は、ただちに続編『成瀬は信じた道をいく』を、手に取るべきである」と書かれているけど、これは続編を読みたくなるし、私は本屋さんに行って少し立ち読みしました(笑) 文庫本が出たらゆっくり読みたいです。

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    このところ海外をモチーフにしたものばかり読んでたので、自分が住む関西の話を読むことにした。本屋大賞だったか、なにかしらの賞をとってる折り紙つきの人気作らしい。タイトルも語呂がよくて、キャッチー。 さて物語の視点は、成瀬ではなく友人の島崎。成瀬自体は自分では筋がとおっていると思っている行動も周りから見ると突飛で荒唐無稽だ。島崎はそれを普通に受け入れて、というかちょっと崇拝に近い感じというか推しキャラみたいな感じに成瀬を扱う。成瀬が中学2年から高校3年までの期間をこの小説では扱う。その間で物語の語り部は別の人にバトンタッチしていく。 話の中核にあるのは、西部大津店だ。ぼくは大阪に住んでいて、地元にも西武百貨店があったが、阪急百貨店に看板が変わった。大津店のほうは取り壊しになり、マンションに建て替えられる。 成瀬は朴訥とした抑揚がなさそうな喋り方をする。本文では抑揚のことは何も触れられていないのでわからないが。。それが性別や年齢などに縛られていない超越的な視点で普段生きてるような感じがする。 読みやすく、難しくない文章が、高校生あたりが読者のメイン層だとおもうが、読めてよかった。やろうとおもってやらないことはたくさんあるが、やろうとおもったなら、やってみてもいいなと、思った。

    7
    投稿日: 2025.08.24
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    読みやすくて、面白い。 ぶっ飛びすぎていない性格なのがよかった。もしかしたら、こんな人はいるのかもなぁと思えた分、共感できたのかもしれない。

    8
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (続編への感想と混ぜて) 『なんだかスゴイ予約人気があったので読む、作家の使命は特別な設定と最高のキャラを産みだすことと思っているが本書の成瀬はその最たるものだ』⇨予約から8か月? 『高校生活を終了し大学での活躍が期待される本書だが、まさかのキャンパス以外での活動ばかりであり、それが面白い』⇨本書はコロナ禍真っ最中であり、中学生として初めての青春を送る年代の主人公が生真面目に制約の中で自分で決めた目標(200才まで生きる等)を愚直に試していく、夏を西武に捧げると言いだし、閉店決まった大津のデパートが閉店まで毎日地方局で放送されるのに映り続ける等の不可思議行動力を発揮する 主軸となる2本の短編で生まれたキャラを活かすために作られた書下ろしが当初の設計に見える程、大津の膳所という場所が色づく作品 『・・・まだまだ成瀬の道を追い続けたいものだ』⇨同感であるが、本書に対する期待が膨らみ過ぎていた様だ、成瀬は波乱万丈な暴れっぷりというよりも、定点監察をしながら200年楽しむ類いの作品です

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    昨年Audibleで聴いたものの、文庫版のあとがきが森見登美彦さんだと知り、初版本を買いましたホクホク。先にあとがきを読んで、うんうん、と。 1行目でぐっと引き込まれたのよね。 紙の本もグイグイ読んでいける引力があって、登場人物たちにとても力が貰えました。 最終章の成瀬と島崎のすれ違い、成瀬の切なさに、Audibleのときはうるうるしたなぁ。 短編集なのと、内容が概ね頭に入ってるので、ちょこちょこと、時間をかけてでしたが、読み終えてまたひとつスッキリ。 書き下ろしも良かったです。 続編も文庫が出たら買おうかな。

    3
    投稿日: 2025.08.24
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     西武大津店、、、、、私は自分がその近辺に住んでいながら、結局一度も店内に足を踏み入れなかったことに気づいた。いや、そもそもあの建物、西武だったんだね、くらいの印象である。閉店のことすら知らず、ただ素通りしていた自分を、この小説を読み始めてすぐに後悔した。作中に描かれる西武大津店は、単なる舞台設定以上の意味を持ち、地域の空気感や人々の営みを鮮やかに浮かび上がらせる。もし当時、ほんの少し立ち寄っていたなら、読後感が大きく違ってたかな、と思わされた。  物語の中心にいる成瀬あかりは、周囲から見れば突飛で浮いた存在である。しかし、その「浮き方」こそが彼女の個性であり、物語を引っ張っていく原動力だ。小学校高学年から中学校、場合によっては高校に進学しても、自分が周囲になじめないことに苦しみ、自分自身を受け入れられず悶々とする人は少なくないだろう。そんな人たちにこそ、この作品を男女問わず読んでほしい。成瀬の行動は奇抜でありながら、同時に「自分のままでいていいのだ」「誰にでも受け入れてもらえる環境はある」「そもそも他人に肯定してもらおうとか、受け入れてもらおうと考える必要すらない」という強烈なメッセージを放っている。  さらにこの作品は、将来の成瀬の姿をも読者に想像させる。社会に出て成果を上げ続ける人は、何か特別な才能だけでなく、試行錯誤を恐れず繰り返し、どんな些細なことでも途中で投げ出さず最後までやり抜くという特徴を持っていると感じている。成瀬のまっすぐな行動力や徹底した姿勢は、そのような人間像に重なって見える。彼女が大人になったとき、間違いなく「やり遂げる人」としての強さを備えているだろう。  『成瀬は天下を取りにいく』は、地域の記憶を呼び覚ましながら、青春期の孤独や希望を鮮やかに描いている。読み終えてから、私自身がどう生きるかというよりも、若い世代にどう接するかを考えさせられた。多様な価値観を認め、ためいつつ一歩を踏み出そうとする若者の背中を、後押しするだけで良い、そんな気持ちにさせられた。

    3
    投稿日: 2025.08.24
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    どうせ万人受けする学園物でしょ。という先入観を打ち破った本。友達と無茶苦茶な事を言いあって過ごしていた自分の高校時代を思い出した。 そして、半世紀を迎える私までも感化され、まだまだ何にでもチャレンジできるぞ!という気持ちになった。 興味のなかったM1の予選をYouTubeで見たり、ネタを考えてみたりしてる。 大学院に行きたい気持ちも強まってきた。 そして、200歳を目指す気持ちも!

    5
    投稿日: 2025.08.24
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    嫌な気持ちに一切ならず、平和にさくっと読めた。主人公の成瀬あかりは魅力的なキャラクターで、やりたいことをやりながらちゃんと「わきまえ」がある(友人の友人関係に配慮したりとか)、それでいてしっかり行動が突き抜けているので面白い。 当然続編も読みたいが、さまざまな登場人物が主人公を見る視点で描かれている中、最後が主人公目線になったのがちょっと惜しく感じた。種明かしをされてしまったというか、それはそれで主人公の魅力が増した面もありながらもっと「よく分からんことやるな」みたいな楽しみ方もしたかった気がする。

    3
    投稿日: 2025.08.23
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    成瀬のキャラクターがじわじわと 懐かしさや、こんな感じの事あったなーとか、不思議な気持ちにさせる一冊です。

    2
    投稿日: 2025.08.23
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    「はいどうもー」 「よろしくお願いします」 「突然なんやけども最近、最高の主人公の本読んだんよ」 「最高の主人公ってなんやねん。話がおもろいってことか?」 「いや話はおもろいんやけど、この主人公、ほら吹きやのに芯はしっかりしとんねん。」 「ほら吹きやのに芯はしっかりしとるって、矛盾しとるやないか」 「でもな、本人は本気なんやて。無駄なことは何もない。失敗しても成長できたって考えるんよ」 「ポジティブな歌みたいな事言い出したな」 「そんでな、彼女のひたむきさで周りがちょっとだけ心動かされんのが、この本のええとこなんやて」 「だから最高の主人公ってか」 「・・・もうええわ。ありがとうございましたー」 ─────── 【以下ネタバレあり感想】  本作は、地元愛に溢れる作品である。地元ならではの商業施設やクルーズ船等も登場しており、地元民であればより一層楽しめることだろう。私も是非膳所に行ってみたい。  主人公である成瀬あかりだが、間違いなく変人である。文武両道。容姿端麗。器用万能と要素だけを見れば、引く手数多の才女だろう。しかし、それを踏まえた上で間違いなく変人だ。二百歳まで生きると宣言し、けん玉の大会で優勝し、幼馴染とM1に出場する。恋愛は後回しで、やりたい事に邁進する。だから彼女に惹かれるのであろう。ほら吹きの道化だから惹かれるのではない。周りができないと言う事を、本気で達成しようとする姿に惹かれるのだ。

    8
    投稿日: 2025.08.23
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    Kindleのサブスクでコミックを読んであまりの面白さ、爽快さにすぐに文庫を購入してしまった。 あらゆる物への興味と好奇心で突き進む主人公成瀬は読んでいて本当に清々しく気持ち良かった。 その代わり他人の気持ちを汲み取る能力が低く、社交性以外にパラメータ全振りしたような危なっかしさもあるが、人付き合いに関して成瀬のような気持ちの持ちようだったら生きるの楽そうだななんて思ってみたり。 最後の章でようやく成瀬の人間らしさ?が出て来て読んでいて泣きそうになる場面もあった。 久々に読み進めたいけど読み終わりたくないと思った作品。 なんとなく前情報の青春小説という情報から手が伸びなかったが本当に読んで良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    面白かったです!! 成瀬のキャラはもちろんのこと、お話の内容もしっかりしていて良かったです。 実在するお店や芸人さんが出てきて、なんだか成瀬がいる世界に自分もいる様な感覚で読めました。

    10
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星3.9 成瀬と島崎のコンビを見るのがとても面白かった。 特に前半の漫才を一緒にやるシーンは自然と情景が浮かび島崎と一緒に緊張していた。 途中で成瀬や島崎の周りの話から変わって違う人のシーンに移るのは微妙かもと思っていたが、全体を通して見てみると上手い構成になっており、また解説でも説明されていたため満足。 最後の解説は心に染みた

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    本屋大賞受賞の注目作がついに文庫化ということで購入。 一つの町を舞台に、成瀬という優秀でぶっ飛んだ主人公を複数人視点で描いた物語。 奇想天外な夢を持ちながらも、とにかく打席に立ち続ける精神に勇気づけられたような気がする。 最終章では、そんな主人公の感情の揺らぎが表現されており、成瀬もやはり同じ人間なんだと親近感を感じた。 全体を通して理解しやすく分厚くもないため、特に読書初心者の方におすすめしたい。

    2
    投稿日: 2025.08.21
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    ずっと気になってましたが文庫が出てるのを本屋で見つけ読みました。 成瀬のまっすぐさが日常にある「もやもや」みたいなものを簡単に吹き飛ばしてくれるような爽快感がありました。 これからでも何かで天下を取りにいけないかなと考えています。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    Audibleで聴いた。文章が甘酸っぱい感じがしてちょっと苦手かもしれない。でもどうしてこんなにロングセラーになっているんだろう…私の読み取り方が足りていないのかもしれない。章ごとに場面が変わって最後に結び付く構成。成瀬は頭が良くて器用で男前な性格なんだろうけどそこまで魅力的には感じなかったなぁ…

    8
    投稿日: 2025.08.21
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    成瀬が好きだなと思った。 周りの目を気にせず、自分の信条に従って突き進む姿に惹かれたし、こんな子が友達にいたら毎日楽しいだろうなと思った。何でそんなことを思いつくの!思いつくだけでなく、ちゃんと実行してしまうところが成瀬の凄いところ。成瀬がいたら普遍的な毎日に沢山の彩りが生まれそう。 見えないながらに同調圧力がある学校という世界では、成瀬みたいな子は必要以上に目立ってしまうと思う。 私も、成瀬ならではの魅力的な個性を一緒に楽しめる島崎のような存在でありたいと思った。

    10
    投稿日: 2025.08.21
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    流行っていたときに読めばよかった。 多分私も一生「膳所」の読み方を忘れません。 一時期周りであまりに流行って気構えていたのが勿体ないくらい優しい世界でした。自分の決めたことにひたむきで、物おじしない成瀬はとても魅力的だし、その周りにいる子たちも感情の揺れが等身大でとても愛おしかったです。 地元のデパートとかテレビとか新聞とか地域のお祭りとか、気付けば全部遠くに置いてきたものと久々に出会えました。 成瀬に愛された土地は幸せだと思います。成瀬の作ったデパートになら通いたいです。 深く考えさせられるような深刻なテーマは出てこず、登場人物たちの性格もみなあっさりしており、物語全体にスピード感がありました。かなり読みやすかったです。

    7
    投稿日: 2025.08.21
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    まあまあ面白かった 読む前は成瀬が超人完璧変人無感情人間だと誤解してて好きになれなそうと思ったけど、後半に意外と人間らしい普通の感情があってよかった

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 インパクト大である。 解説の森見登美彦さんも同じことを言っておられる。 書店にいけば、この一行を何回も繰り返し流している。 なかなか青春小説を読まないが、話題に乗り遅れないよう読んでみた。

    90
    投稿日: 2025.08.21
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    読みやすい。おもしろいとも思うが、軽すぎるかも。あと、こんな子が身近にいたらイタい女だと思うだろう。成瀬がいい子である、人を傷つけないというところが救い。地元だったらもっと楽しく読めたかな。

    7
    投稿日: 2025.08.20
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    青春小説で爽やかで面白い! 個人的には最後のぜぜさんぽがとても面白かった。 これまでの話に登場したシーンを登場人物と散歩するという新たな体験ができた。 実際にロケ地巡りに行ったような気持ちでワクワクした。 成瀬と島崎の何ともいえない掛け合いに癒され、そしてふふッとなるような素敵な時間を登場人物とシェアできたような気持ち。 たくさんの人に読んでほしい。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    文句なしの星5つ。 期待度が高すぎる状態で読み始めましたが、期待を越える面白さで、漫画版も読みたくなります。 また、文庫版限定のコンテンツも面白く、「成瀬は信じた道を行く」も文庫版ではないですが買ってしまいそうな勢いです。 久々にホント面白い本でした。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    解説まで読んでこそ!な小説 同郷の方のベストセラーなのでどんな青春小説かと思ったら、あるある青春ではなくないない青春だった(笑) 主人公の自由と勇気に救われる、成瀬なら大丈夫だろうとかそういう安心感が得られる。この感情ってなんなんだろうと思ってた時に、自由に生きたいっていう気持ちがベースにあるんだろうなと思った。 続き絶対読みます!!!

    3
    投稿日: 2025.08.20
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    確かに読みやすく、最後まで飽きずに読めましたが、正直なぜここまで人気なのかはよくわかりませんでした。

    2
    投稿日: 2025.08.20
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    2024年の本屋大賞1位だったので読んでみた おもしろかった!主人公の生き様がとても印象的だった!がしかし、この本を読む前はネットの情報でこの本を過大評価をし過ぎてしまって おもしろかったが、期待を超えるものではなかった。 それでも読み応えはあったから星3つ!笑

    2
    投稿日: 2025.08.19
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    成瀬って女の子だったですね?タイトルのイメージでは、テッキリ男子高校生のイメージでした。いずれにしても面白い、奇抜な行動や言動から、天下取りは、別にしても孤高の個性と強さが感じられます。とにかく、大津ローカルで、地元愛と若さの躍動を感じるドラマでした!

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    めっちゃ面白かった!私が滋賀出身だからというのもあるけど、ローカルネタに心をくすぐられるし、キャラもテンポも良くて、クスッと笑えるシーンが多いのにウルッとしてしまう場面も。さらさらと読破できてしまった。読み終えるのが惜しいと思うほど楽しませてもらった。続編もぜひ読みたい。そしてミシガンに乗りたい。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    宣言して、それに向けて挑戦する。 それがどういう結果になるか、 良い方向に行っても、悪い方向のどちらに転んでも エピソードとして面白いだと感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になってはいて、手に取っては先延ばしにして、を繰り返していた作品。 これだけお預けしていたのに拍子抜けするくらい、あっという間に楽しく読めてしまった。 島崎が良い。 成瀬の奇想天外な言動にも、ある程度の距離を保って見守ってくれる。"常識外れ"は、時には(というか多くの場合)白い目で見られることもあるけれど、それを面白がってくれる存在が成瀬には居るというのが成瀬の強みだと思う。島崎自身は、成瀬と自分の小学校時代の関係を後ろ向きに捉えているが、周囲の人間や成瀬にとってはそうではなかったというのが良い。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    まあ、こんな子いないわな。 でも…気になる。 こんな風に生きたい。 そういうところに 本屋大賞の 理由があるのかな。 恋愛小説だろうが アクション映画だろうが、 そんな偶然は ありえないからこそ、 そんなキャラクターは 現実にはいないからこそ、 エンタメとして成立する。 リアリティはないけど、 そういう人物になりたい、 どこか憧れる。 感情移入をしてしまう、 そういう部分が、小説や映画や 漫画の良さの一つだ。 そういう意味では、成瀬あかり というキャラクターは よくできていると思う。 両親は、意外にも 普通ていうところも良かった。 これで、両親が描かれないと、 あまりに突拍子がない。 最初は、ラノベだな、 と思いながら読み進めていたけど、 ふとした時に、相手の感情に気付いたり、 学校内のパワーバランス、 つまり、微妙な人間模様が 次第に描かれてきて… よかったんだけどね。 そういう部分が 小説や文学的な要素でもあるので、 こういう部分を深く描いたら、 もっと「ざわっ」として 面白いのにな、と思う。 旧友になりすまして Twitterのアカウントを作った とこなんかは、面白かったよね。 これが、ふとした瞬間にばれる なんて展開を期待したんだけどね。 その場に偶然居合わせた成瀬が 何か思いがけない一言で、とかね。 このままだと、成瀬は 勝手気ままな人に なっちゃうからね。 作内でも、やはり友達から そういう印象を持たれてたから そりゃそうなるよね。 面白いキャラクターなんだけど、 作者は逆にそこに縛られるから 描くのが難しかっただろうね。 そういうキャラは、そういうキャラに しかならないからね。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    成瀬あかりがウマ娘のオグリキャップをイメージして読んでいた。 広島の男子学生との件が読んだ事ない高校生恋愛ドラマでワクワクし、その後を知りたいとおもった。 続編で出てきたらいいなぁ。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    #読了 #宮島未奈 膳所から世界へ。新しい主人公の登場に楽しく読めました。 理想的な自由。それは本人のまっすぐな気持ちだけでは成り立たず、関わる周りの思いやりがあってこそと気付かされます。本人の魅力的なことが第一ですが。 成瀬あかりの物語だけど、島崎、大貫、マサル、啓太、西浦の物語だからこそ、成瀬ならと何の違和感もなくすっと納得でき、清々しい気持ちになれる読了感でした。 コロナ過の先が見えない中での登場も効果的だと。つぎなるゼゼカラが楽しみです。

    26
    投稿日: 2025.08.17
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    最近読んだ本の中でも読みやすく、面白かったです。 2024年の本屋大賞受賞作品ということで期待していましたが、実際に読んでみるとファンタジー作品を読んでいるかのようなワクワク感があって楽しかったです。 主人公の成瀬あかりの人物像がとても魅力的でした。 興味のあることに本気で取り組んでみるという生き方については見習わないといけないかも。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    去年から本屋さんでピックアップされていてずっと読みたいと思っていた本で文庫化されたので迷わず購入しました! まず読み始めてから何ページか読んだ時点で成瀬に惹かれました。 シャボン玉を極めてテレビに出たり夏休みを地元の西武大津店の為に捧げる宣言をしたり200歳まで生きるという目標をもっていたりと興味が出る様な人柄だなと思いました。 そして幼馴染の島崎みゆきとM-1グランプリに出たり高校に進学してからも他の人に影響を与えたりとチャレンジ精神があり自分をしっかり持っているので大人ながらに見習いたいと思える部分がありました! 膳所に聖地巡礼も行ってみたいです。 続編も絶対読みたいと思いました!

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青春小説と聞くとどうしても敬遠しがちだったが、大好きな「本屋大賞」と「西武ライオンズ」の二つの要素から文庫本になったら読もうと決めていた。 開いて成瀬の人柄が掴めてきたあたりから、ずーーーーーっとニコニコしながら読んだ。こんな小説初めてだ。 後半微笑みながら泣いてしまうところが多くて、電車の中でその場面に当たってしまった時はさすがに周りの目を気にしそうになったけど、成瀬に背中を押されて感情垂れ流しながら読み進めた。 ・タクロー ・最後の漫才 は特に泣けたのだけど、タクロー編から涙腺がゆるんで普通の会話にも涙がでてくるようになってしまった。 ライオンズはそこまで関係がなかったけれど、成瀬がユニフォームを着てくれたことで私はこんなに素敵な青春小説を手に取り読むことができた。 ありがとう成瀬! もう会いたいよ! 今日続編を探しに行くね。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    かなり前から書店で気にはなっていた本。 文庫本になっているのを見つけて、ついに読んだ。 前情報で成瀬という強烈なキャラクターが出てくるという程度のことしか知らなかったが、想像していたよりも成瀬に感情移入出来たし、好きになれた。 私自身、滋賀県で幼少期を育ったこともあり懐かしい地名や単語が多く出てきて、まるで自分の同級生の1人に成瀬たちがいたんじゃないかというぐらい物語に入り込むことが出来た。 滋賀県に何のゆかりもない人がこの本を読んだ時どう感じるのかも気になるなぁ。 夏休みに読む本としてもおすすめかもしれない。 実際、もし自分が中学生とか高校生だったら成瀬に憧れてたと思う。笑 次回作も楽しみにします。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題作『成瀬は天下を取りに行く』を読み終え、心が弾むような読後感を味わいました。 彼女の行動原理は至ってシンプル。「面白いこと」と「天下取り」。しかし、その目標に向かう姿勢は常に真剣そのものです。突然、夏休みの間にお笑いコンビを結成したり、坊主頭にしたり。その一見突飛な行動の数々は、周囲を巻き込みながら、読み手である私たちを飽きさせることがありません。 これは、ただの「天下取り」の物語ではありません。 誰もが共感できるような、青春の光と影、そして何かに一生懸命になることの尊さを描いた作品です。成瀬がどんな方法で「天下」を目指していくのか、きっと彼女の魅力の虜になるはずです。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凄く面白かった。自分の考えを貫く芯のある主人公はナチュラルに気遣いも出来る素敵な女性だった。学生時代にこんな友達いたらまた別の素敵な最高な青春を送れたんだろうなとも思う。成瀬のかける短い言葉が嘘がなく率直に伝わりとても良い。友達の島崎も人間的に凄く好き。 おまけのぜぜさんぽも面白かったし、解説が森見登美彦さんで何度も購入して読んで正解だったなと感じた。「どんなに孤立や軋轢を経験しても、成瀬はまわりの人々への、彼女なりの興味や思いやりを忘れない」との解説を読んで、何故、成瀬のキャラクターに惹かれるのか分かった気がした。

    9
    投稿日: 2025.08.16
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    話題なのは知ってたが全く予備知識なく読んでみた。何となくな印象から強烈な主人公キャラものかと思ったが、成瀬自身ではなく周りの人の心理描写から主人公を造形する連作短編構成。それぞれの脇役(?)の内面の機微が青春あるある感をもって書かれ、単なるキャラ小説でないところに良い意味裏切られた。どう着地するのだろう?と思ったけど、最後に主人公視点で諸々回収。成瀬のキャラ(西武好き、200歳。マイペース他)のなぜ?は分からなかったけど、まだ序章だからか。 弱者視点の方が受ける (反響がある) 昨今に感じるが、強キャラが受けたのは微笑ましくも優しいエピソードが多く今に合っているからなのかな。でっかいタイトルから「天下?」という印象はあるが、本屋大賞受賞は立派な天下であり(メタ過ぎる)続編も気になった。

    2
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公成瀬あかりは勉強を含めてなんでもこなせる変わり者で、故に周囲から浮いた存在であった。それでも彼女は周囲の目線を気にすることなく、やりたいことを実行する。本作はそんな彼女を中心とした小説だが、興味深いことに彼女自身の葛藤などといった内面の描写がない。その代わりに彼女と関わった人々の心情を描写しており、羨ましいと思い人もいれば疎ましいと思う人がいたりとさまざまである。成瀬あかりという超人に対する周りの反応が、本作の見どころといっても過言ではない。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    本屋大賞受賞からずっと読みたかった本。 2020年頃にこんな時もあったなぁと、たった数年前の出来事なのにコロナ時代を懐かしく感じる本だった。 主人公、成瀬あかりはとてもチャーミングで魅力的。初対面では距離を置きたくなる気持ちも非常にわかるが、最終的にみんな成瀬あかりの虜になっているだろう。 読めるようで読めない行動をとり、大人びているが年相応でもある、そんな高校生の彼女は将来どんな大人になるだろうか。 高校生のわたしは、同年代の成瀬あかりをどう思っていたのだろうか。 そんなことを思わずにはいられない小説家だった。 彼女が取るだろう「天下」は何を指すだろうか。 一般的に「天下を取る」と聞くと、特定の領土を自分の支配下に置くことを想像してしまうが、果たしてそれが成瀬が目指した天下だろうか。違和感が残る。 地元のデパートへ感謝を伝えること。友人とお笑いの頂点を目指すこと。疑問に思った事象に対し人体実験で挑むこと。高校生の彼女が人生に悔いを残さないのうに真っ直ぐに強く人生の一日を刻んでいるワンシーンと感じ、とても眩しく思った。 自身の気持ちに素直に表現し、周りからの評価を恐れず即時行動する彼女を見て、改めて自分を振り返る。 高校生が感じる「天下」と、色々なものを見てしまった大人が感じる「天下」はには雲泥の差があるように感じるが、やりたいことに対して自分の信念を軸に置き自由に行動することが天下を取ることに繋がるのであれば、年齢に関係なくみんな成瀬のように天下を取りにいける思った。(取りたいかは別として) 続編がありはするものの、もう少し成瀬の活躍を見たかったと思った直後に小説の最終ページに辿り着いてしまったことが残念だったため星は3つであるが、久しぶりに爽やかな小説を今夏に読むことができて満足できた。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    〇普通に面白い。成瀬のめちゃくちゃ感に憧れる。そして成瀬を支える島崎にも憧れる。 △どこか「桐島、部活やめるってよ」感がある(ほんの少し匂う程度)

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    成瀬というキャラは何を考えているか分からないけどパワーがあり奇天烈な行動をしているが、様々な人の視点を変えてゆくたびに、印象が変わり、最後の成瀬視点でただ奇天烈なだけではなく、悩んだり情が深い人物だと気付き、成瀬のキャラが好きになっていく。

    3
    投稿日: 2025.08.16
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    本を読んで笑ったなんて、いつ以来だろう。成瀬は、常に予想しない行動をとる。でも、それには成瀬なりの理由がある。後半は、むしろ大人しいぐらい。そこも、つい成瀬を見守ってしまう気持ちになる。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    ミステリが好きな私にとって正直読む前はよくある日常小説だろうなと思っておりましたが、非常に尖った小説で驚きました! 短編集になっており、1話目から他にはない意味不明な行動力の成瀬がいい!良い青春! ズッコケ三人組が好きな人にはささりそう。 滋賀に行きたくなりました。 続編も読んでみます

    10
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◻️好きな部分の引用 成瀬が言うには大きなことを100個言って1個でも叶えたら、「あの人すごい!」になると言う。だから日頃から口に出して種を蒔いておくことが重要なのだそうだ。 ◻️感想 西武百貨店が閉店することになり、毎日テレビに映ろうとする成瀬。 その成瀬がバズって欲しい島崎。 でもそんなにうまくいかなくて、ヤキモキする気持ちが純粋で良い。 2人が芸人を目指してやりとりする中、島崎のらミルクボーイツッコミには吹いた! 冷静に見ると奇抜な成瀬だが、なぜこんなにも魅力的なのかが不思議です。

    2
    投稿日: 2025.08.15
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    久しぶりに読んだ小説がこの本で良かった。 リズム、テンポが良く、文章に違和感がなく読みやすい。 純粋に楽しめる没入できる小説。

    2
    投稿日: 2025.08.14