
総合評価
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powered by ブクログ成瀬に恋をしました。 島崎にも恋をしました。 膳所に住みたくなりました。 200歳まで生きてみたくなりました。 自分の青春よりこの本を読んだ約2時間の方が青い。 続編があることがわかってるのが何よりの救い。 成瀬のような変わり者と呼ばれる自分軸の強い生き方に魅力を感じます。きっと自分がそうじゃないから。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ成瀬と島崎の関係性が最高。漫才は活字だけでも十分面白かったから実際成瀬が淡々と漫才してたら一回戦突破も夢じゃないと思えた。 コロナ禍って異様だったんだなと改めて思ったし、そんな中でこの小説が売れたのもなんとなく分かる気がする。 二百歳まで生きるを目標に掲げてみようかな
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ成瀬あかりはとても変わった子だ。意思がハッキリしていて、周りの評価なんか気にしない。考えていることが突飛だ。周りから浮いてしまうだろう。 しかし、そこに島崎みゆきがいる。成瀬の言動に驚きながらもいつも一緒にいる。島崎が否定しないでくれるから、成瀬は自由でいられるのではないか。
7投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ成瀬のキャラクター性が面白かった。 自分がやりたいことを淡々とこなしその結果に対してただ超然としている。成瀬みたいになれたら幸せだろうか。大津という地域性も相まって魅力的なキャラクターに映る。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログオディブル。 ながらオディブル。 気持ちのいい子だな。 今の時代は大変ね。ちょっと違うといろいろ言われて。やりたいことを楽しめばいいよね。 マイペースに。 なんかゆっくり家事ができた。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ周りからどう見られるかとか評価とか気にせず、自分がやりたいこと、興味のあることをひたすら実行する成瀬はすごいなと感心しました。 成功する人はこういう人だなと思った。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ本屋大賞の作品ということで興味本位で読んでみたら抜群に面白かった。これは人気も出るはず。 成瀬はかなり変わっている。 ・閉店する西武大津店に毎日通いつめる。 ・M-1に出る。 ・入学に坊主頭で参加する。 自らやりたいと思うことをためらわずにやっていく。そのため周囲から孤立しても気にしない。マイペースだけど不思議と自分勝手とはならない。M-1で地名度が上がって、地域のお祭りに参加して貢献してしまうから。 孤立しても気にしないというのはかなり難しい。周りから陰口を言われたりすると誰しも気にする。だから自分を押し殺して周囲に合わせようとする。「空気読め」という言葉が少し前にあったけど、要するに周りに合わせろという意味で使われていた。成瀬は空気を読もうなんてかけらも思わなかったのではないか。
6投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ現実に存在して欲しいと思えるフィクションの人物に出会える事はそうそう無いです。なにより成瀬の原動力が一貫して郷土愛なのが良いです。 成瀬あかりという人物の虜になりました。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読だったけど、漫才やるとこまでは覚えてたけどその後は忘れてたな。 本人含むいろんな人の目線から成瀬が描かれていて楽しかった。 変わったキャラクターだけど、なんか惹きつけられる不思議なキャラクターで魅力的だった。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ部活や恋愛一筋になる様を描く青春物語が多い中で、成瀬は一線を画す。 例えば作中にも出てくるちはやふると比べてみると、成瀬は一つのことに夢中になるわけではなく、地元のデパートの閉館へ夏休みを捧げてみたり、漫才に出たりと、さまざまなことにトライする。 ひとつに打ち込むある種の熱血青春学生像ではなく、軽快に多ジャンルのことに挑戦し続ける成瀬は、令和の青春女子高生像なのか。 成瀬の人物像は周辺人物から描かれているが、どのようにその性格が形成されていったのかということは描かれていない。(最後に成瀬の感情は描かれるが深ぼられてはいない) より生き生きした存在として成瀬を描くために、周囲から見た成瀬の人物像だけにしているのか?たしかに人間いろんな感情があるはずなので、成瀬視点が多くなったり過去が描かれたりしていると、読者の成瀬への印象は少し変容してしまう気がする。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログストーリーがわかりやすく、テンポ感も良くて馴染みやすくて良かった。作品内で明言されてはないけど成瀬の行動はかなり発達特性持ちな感じがあって私は正直ウッとなるんだけど、受け手の島崎がちょっと驚きながらも当たり前のように受け入れているので、自分も成瀬はこれでいいんだと思えてくる。最終的には最初ウッと思ったはずの成瀬のことを好きになっていた。魅力的で素敵な女の子だと思う。普通にストーリーを楽しむのと同時に、気付きの得られる作品だったと思う。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ成瀬の周りの人の視点で成瀬という人物が語られていて、すごく突飛で変わった子という印象でしたが、最終話の『ときめき江州温度』は成瀬視点の話になっており、意外に普通の感情も持ってるんだなーと思った。 島崎が成瀬のことをほら吹きって言ったところが一番おもしろかった。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ成瀬は天下を取りにいく 2025.10.25 成瀬の行動力に拍手〜! 少し前に滋賀県を旅行し、近江神宮などに行ったため読んでいて親近感は得られた。けれど成瀬の異常な実践力(本人にとっては普通で当たり前)のせいかあり得そうであり得なさそうな物語という印象。 成瀬の行動は自分だけでなく、周りの人をも自由にする力があるんだなと感じた。私の周りは思っても行動に移せない人が多いような気がしているので、リスクや責任を負う必要のない若いうちにやったもん勝ちなんだなと考えさせられた。 チャレンジ精神や当たって砕けろ精神は今の私に最も足りていないものだろう。
2投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ高校生の青春設定で、なかなか読み進まなかった。しかし成瀬の行動がサバサバしていて、カッコよかった。親友の成瀬から離れられない気持ちがよくわかる
0投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログなんて清々しいんだ☆ 読んだら誰しもが成瀬のファンになるような 自分を貫く性格と、人間味のあるところ。 何かのてっぺんを目指して 成瀬目線で進んでいく物語かと思っていたら 良い意味で裏切られた。 成瀬じゃない人たちの話も出てきて でもどこか繋がっていて全体を通して面白い! 200歳まで生きるのを目標とすれば いつか誰か達成できるかもしれない! という考えもしなかった発想に ハッとさせられた!好き!! コロナ禍に読者を元気付けたことと 大津や膳所の町おこしに一役買ったのが想像できる。 本屋大賞に選ばれるようなヒューマン系の作品は どうも苦手だから敬遠していたけれど、コレは違う! 成瀬という存在に元気をもらえる作品。 お誕生日にこの本をプレゼントしてくれて 成瀬に出逢わせてくれた友人に感謝☆
25投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログこの作品、構成がとてもユニーク。 1,2章同じスピーカー(視点)だからそれで行くのかと思いきや3章でスピーカーも主人公もガラッと変わり、そこからまた主人公は戻るけどスピーカーは変わり、と、このスピーカーの変化が物語やキャラクターの奥行きをぐぐっと広げていると思った。 2025.10.24 196
13投稿日: 2025.10.24
powered by ブクログ非常に読みやすかった。 主人公の行動が正直で、それをまわりの人たちの視点で見ることで、読者側としても光景がみえた。
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ最初は少しへんてこな女の子の短編集くらいの気持ちで読み始めていたが、 最後はちょっと泣きそうになった。 すぐ読めるので人におすすめできる一冊 続編も読んでみる。
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ孤高の天才でありながら、髪を伸ばすチャレンジに挫折したり、島崎の引っ越しに動揺したりする成瀬は人間味があって良い。しょうもない(けどオモロイ)ことに情熱を傾ける中高生っていいな。シャボン玉とかけん玉とか。島崎が飄々としているからテンポよく、物語が一層爽やかになる。ところで成瀬と西浦はまた会うことがあるのだろうか?次巻以降に期待。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ軽い気持ちで読める本。 成瀬がどんな凄いことしてくれるんだろうって ワクワクして読み進めてたら、 あれ、これでもう終わり?とちょっと肩すかし。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ読了後、わたしの地元、滋賀県だったっけ?と思うほど作品に没入していました~! 成瀬のキャラクターも、成瀬と島崎の関係性も大好きでした!もっとはやくに読んでいればよかった~!
2投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ【読もうと思った理由】 有名な小説であるのと、よく知っている地名がたくさん出てくると聞いたので、興味を持ちました 【感想】 全編通して面白かったんだけど、そこまでの作品か?とも感じた。あまり小説を読まない人にとっては、すごく楽しめるものという印象で、初心者向けの娯楽小説といった印象でした。成瀬は良いキャラをしているし、良い作品ではあるけれど、良くも悪くも漫画のような軽いノリの小説で、小説をよく読む人にはオススメしにくいと感じました。息抜きに読むならいいかな、という感じかも。あと、小説の舞台をよく知っている自分は、そういった面で楽しむことが出来たけど、知らない人がどう感じるのかは気になりました。知らない土地のことを知れて面白いと感じるのか、とか。
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ宮島未奈が2023年に発表した「成瀬は天下を取りにいく」の文庫版。2024年「本屋大賞」受賞作です。滋賀県大津市を舞台に、成瀬あかりの中学2年生の夏から高校3年生の夏までの出来事が描かれます。話題になるのが分かる面白さでした。連作短編なので1話あたりが短めで読みやすく、最終話で全てのお話が繋がってすっきりする感じも良かった。個人的に成瀬あかりと島崎みゆきの距離感がとても好きです。自分以外に興味がなさそうだった成瀬が周囲の人と関わる事で変化していくのが分かるのも良い。続編の大学生編も楽しみ。早く文庫化を。
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログとてもフラットな感じで読める作品だ。 星は四つに近いが余りに引っ掛かりが無く読めてしまったので、サッパリ過ぎる事を考慮して三つとした。 主人公の「そうしたい」と言う気持ちも極端ではあるが分かる。友人の「島崎みゆき」の存在が絶妙だ。 続編も是非読みたいと思う。 (気持ちが疲れている時に、、、)
15投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ2025年10月20日 読破 意志の強い中学生が、やりたいことに突き進むお話。なにより元気がもらえるいい作品でした たくさん種を蒔いて、そのうちの一つでも花が咲けばいいという考え方はとても素敵だなぁと思いました。
9投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ型破りなヒロインですね。こち亀の両さん(もちろんあそこまでは天候ではないが)を彷彿とさせるような人情味のあふれる魅力あるキャラですね。今後も彼女を軸にいろんな成長ストーリーの展開に期待です。
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ【感想】 久しぶりに衝撃が走るくらいの名作だった。主人公の高校生、成瀬みたいに生きれたらいいなあと思いながら読んでいた。周りの目を気にせず自分のやりたい事を躊躇せずやる、やりたいと思った事をすぐに行動に移す。成瀬より何倍も歳上だけど今からでも見習いたいと思う。また、自分の娘にも成瀬みたいに物怖じせず思いのまま生きてほしいと思う。 【あらすじ】 主人公は高校生の成瀬。短編になっているが主人公の高校生活が舞台にやっている設定は変わらない。 高校生活の出来事を短編の物語にしているのでまとまった時間が取れなくても読みやすい。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ作者の宮島未奈さんは滋賀県の大津市在住で、 この小説の舞台となるのはその大津。 実在した西武大津店、膳所、ときめき坂、びわ湖遊覧船ミシガン、江州音頭。 なーんか実際に行ってないのに懐かしさを感じる小説内容で 滋賀県の人が読んだら面白いんだろうなあという印象。 そして主人公の成瀬あかりのキャラがいい! まだまだ続編もあるので読んでみようと思います。
8投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ本屋大賞の宮島未奈さんの作品を初めて読みました。 成瀬と島崎の関係が最高! 読みやすい作品でした。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログとにかく読みやすい。成瀬には近づきたくはないが第三者から見ていたい。絶対メディア化されると思うが小説で読むべき。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログなんというか,読んでいて一点の曇りもなくすがすがしい物語…!笑 The主人公の成瀬の言動や行動は,実際に周りにいたら頭イカれてると思うに違いないけど,どんどんその魅力に惹かれてしまう。 ずっと側にいる最大の親友である島崎視点でお話が進むと思いきや,様々な人物から成瀬を描いていくことで,成瀬という人物がより生き生きと読者の胸に刻まれていくのが圧巻。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成瀬が最高な、ただそれだけを貫いてくれている作品だ。 コロナ下の夏を西武に捧げる成瀬。誰に何を言われても、特に取り上げられなくても、親友の島崎が来てくれても来てくれなくても全くこだわらない成瀬。 漫才に挑戦し、M-1一回戦負けでも堂々と「夢みたいだった」とガリガリ君を齧る成瀬。 髪の毛は1ヶ月に1cm伸びるという説を検証するために高校入学時に丸坊主にする成瀬。 広島からかるた大会でやってきた同学年の男子高校生に惚れられつつ市民憲章に忠実に大津案内をこなし「二百歳まで生きる」「恋愛は人生の後半に」という成瀬。「人に好きになられたの初めてで不思議な気持ちだ」と少し照れる成瀬。 最終章で、親友の島崎に感謝し、東京に行く島崎との別れに喪失感を感じつつ、これからも漫才を続けられることに喜びを感じる成瀬。 爽やかすぎる風が突風のように吹き続ける激推しの一冊。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログどれほどの軋轢や障害や中傷を受けても、それを全く意に介さずただただ目標に向かうどこまでもまっすぐな生き方とその純粋さに惹きつけられ素直にならざるを得なくなる周りの人間の心変わりと素直さが爽快で愛おしい。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ「置かれた場所で咲きなさい」 成瀬あかりという人物を知った時、その言葉を思い出した。 それは、環境の型にハマる技術を身につけることではなく、その地の風を感じ、温度を感じ、自分の衝動のまま、周りを巻き込んでいくことなのだ。 私は、登場人物の人柄を文章で表すとき、文体というものが唯一の手掛かりになると思っている。 この物語には、成瀬を取り巻く人たちの視点で、成瀬という人物の輪郭をかたどっていくが、成瀬の世界の引力に吸い込まれるのか、みんな心理描写があっさりしているところに、非常に好感を持った。 それほどまでに、成瀬が持つ"人を巻き込む力"というものが、強いのだろう。 まるで、台風の目のような人物だ。 今ある現実を下に見ない。その上があるはずだという幻想も抱かない。ただ、目の前にある景色が、成瀬にとっては全てなのだろう。 他人の整った状態の景色と、自分の整っていない状態の景色を、無意識に比べてしまう時代だからこそ、成瀬あかりから学ぶものは、たくさんあると感じた。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ本屋大賞をとった話題作であり、色んな人が「面白い、成瀬のキャラがいい」など前情報を聞いていたので、期待値大で読んだ。 前情報とおり、面白かったあ! 成瀬の“自分”を持っていて、信じた道をいくところがかっこいい。 成瀬は素でしていることにも(200歳生きる発言、高校入学式に坊主にする、急に漫才を始めたり)、ツッコミどころが満載で、ふふっと笑えるところも面白かった。 なにより、成瀬と島崎のコンビがいい 島崎は自分のことを凡人と言っているが、島崎のコミュ力や適応能力があってこそ、成瀬も自由に自分らしく輝けるのだと思う。 「自分らしくいきる」って、私はなかなかできないから成瀬が眩しく見えた。けど、最終章の成瀬視点から成瀬も友達との距離感に悩んだり、大津を愛するひとりの人間なんだなとおもった。 大津のことなんて全然知らなかったのに、西武大津店の閉店は悲しく感じたし、膳所って地名も覚えたし、琵琶湖への親しみも感じた。 そう思わせてしまう宮島さんの筆力がすごいね 宮島さんは初読みだったけど、他作品も気になるし、これからの成瀬に目が離せない!
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ面白かった!! 最初は成瀬の独特な喋り方やキャラに面食らったものの、読み進めると彼女のペースにどんどん巻き込まれのめり込んでしまった。 様々なキャラ視点から描かれる成瀬とその周りの人間関係。それが最終章に近づくにつれて徐々に線として繋がって、「大津」という場所にあたたかいコミュニティを形成していく。 序章が島崎視点で、最終章が成瀬視点という構成も良かった。成瀬は決してただの変人ではなく、友達と大津を愛する1人の人間だと知ることができたから。 読了後は心地よい爽快感さえ覚えます。 おすすめの一冊です。
9投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ2025/10/18 久々の読書。 最初はずいぶん変わった主人公だと思ったが、 島崎との別れでの動揺や、大貫さんとの過ごし方、広島の彼との会話の中で彼女の人間らしさが大好きになった。 自分もこうゆう風に行動的で自分にも他人にも先入観なく公平に接する事が出来る人になりたい。 とおじさんなのに思う。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ読み始めたら絶対に最後の章まで読んで欲しい作品だと思った。正直、途中までは「最高の主人公、現る!」という帯の文言に対して半信半疑で、成瀬のキャラクターを面白がれなかった。けど最後まで読み進めると、急激に彼女のことが等身大で人間味のあるキャラクターのように感じられた。成瀬自身というより、成瀬と島崎の関係性が最強。 全体的に重松清の短編集みたいだな〜と思った。森見登美彦の解説が鋭くておもしろかったので、2作目も読んでみようかな ・「自分らしく生きる」だけでは足りないのである。私たちが本当に求めているのは、自分らしく生きるということが、同時にまわりの人々を生きやすくして、この世界をより良いものにしているという実感だ。p.276 解説
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログひさしぶりに読書しながら笑ってしまった。電車で読むのは危険だ。なんといっても成瀬のキャラクターが魅力的で面白い。 同調圧力など何のその、ゴーイングマイウェイな生き方がかっこいい。一方、他者への優しさや共感力に乏しいのかと感じていたので、終盤の親友に対する心情が少し意外で親近感が増した。 続編もすぐ読みたい。
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログキャラが良い。そして設定が実存しているとある街なのも良い。ぶっ飛んではいるがぶっ飛びすぎてはいない成瀬。もしかしたら膳所にはホントにいるのかも?この青春は実存していたのかも?と妄想がはかどり、所々で自分の少年時代や学生時代の匂いを思い出してしまう。また、一章から順に成瀬を中心に時間と人の軸を変えながらのショートストーリーを積み重ねることで最終章では膳所にいる一大人の視点にもなっていた。そこで最後の舞台前に初めての感情に迷う成瀬への島崎の「わたしはずっと楽しかったよ」の青くて真っ直ぐで全てを回収するセリフは涙腺にぶっ刺さる。この作品は小説だからいいのだと確信している。続編出てるみたいやけどもっと読みたい自分と、この青さを保存するため読みたくない自分がいる。
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログなんか短編集みたいで読みやすく。いや短編集なのか笑。島崎と成瀬の暖かさに微笑んでしまう。なんか嫌な人が全然登場しなくて本当にほっこりした気持ちで読み終えてた。素敵な読書体験でした。レッツゴーミシガンとときめき江洲音頭がお気に入り。 本屋さん大賞ははずさないですねー!
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ成瀬が好き。軸をもって生きてて、目標に全力になれる。それを素直に妬んだりせず、面白い奴というふうに横にいる島崎もすき。2人とも自分の人生を生きてて、でも交わるところもあってこんな友達ができたらいいなと思う。
10投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ【短評】 「2024年本屋大賞」および「第39回坪田譲治文学賞」を受賞した宮島未奈の短編集。 「最高の主人公、現る!」という謳い文句そのままの、からりと爽やかな良い読書となった。軽やかな掌篇で構成されるため、読書初心者に是非お勧めしたい一冊だ。 ミステリィの探偵役宜しく、奇人変人を中心に据えた物語は存外多いものである。 私が本作に抱いた最初の印象は、そうした世に溢れる作品の一つといったものであった。しかしながら、読み進める程に「ちょっと違うぞ」と気付く。 塩梅が良いのだ。本作の主人公・成瀬あかりは確かに奇人変人に属する人間だろう。 テレビ中継に毎日映り込んでみたり、M-1グランプリに出場してみたり、果ては入学式に坊主頭で登場してみたりと、兎に角変わった人だ。本作はそうした「変なヤツ」を遠巻きにして観察するのではなく、一個の人間としてきちんと描いている。その暖かな視線に凄く好感が持てる。成瀬だって失敗するし、悩んだりもするのだ。 特別な人間としての魅力と、普通の人間としての魅力が同居していることに「最高の主人公」たる所以があるのだと感じた。 全編通じて読後感が良く、万人に薦めることが出来る一冊である。 【気に入った点】 ●成瀬あかり。不思議と好きになる良いキャラクタだと思う。からっとした物言いが段々と癖になる。虚実の間の本当に丁度よい辺りに居る。この人間を生み出した時点で勝ちは決まったと思う。 ●島崎みゆき。色んな意味で成瀬の「相方」を務める人物なのだが、この子が成瀬を見つめる目線が実に優しい。成瀬に振り回されることを楽しんでいるのが良く伝わってくる。 ●「ときめき江州音頭」が白眉。満を持して登場する成瀬あかり一人称の物語だが、これが良い。成瀬あかりという女の子の等身大が描写されることで、読者とキャタクタの距離がぐっと縮まったように思う。 【気になった点】 ●満点足り得なかったのは「短さ」である。短編には短編の良さがあることは百も承知だが、短編では届かない心の奥底があるのも事実だと思う。気取らず、飾らないのは素敵だが、ぐぐっと心を動かすには単純に物量が不足していることは否めない。 続編は必ず読む。成瀬には是非ともまた会いたい。 他方、インスタントに楽しむのは勿体ないとも思う。長編も読んでみたいな。
11投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ成瀬のキャラクターが素敵。島崎との関係性も時を経るにつれて深まっているのもよい。ストーリーの構成も読みやすい。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ成瀬が好きになる。自由に生きたくなる。 私は私でいいんだと、周囲との多様な関わり合いの中で感じられることができたら。 森見さんの解説を読むともっと好きになる。 いろんなこどもたちを見て来た。 そのままでいいのにと思う。 そのままだと困難に遭うだろうと思う。 そのままを嘆き、そのままで悩み、そのままで苦しみ、仲間と変化し、成長していく彼らを見ていると愛しくてたまらないと思う。 不器用で、下手くそで、うまくできない。 そこが良かったりする。 そこを補え合えたりする。 だから、苦しい状況にあるこどもたちこそ幸せになって欲しいといつも願って来た。 小さい時はなんの躊躇もなくお友だちと呼び、当たり前に手を差し伸べあって来たのに。 少しずつ大人になるにつれてそれが難しくなる。 多くのこどもたちが、成瀬に出会えますように。 多くのむかし子どもだった大人たちも、成瀬に出会えますように。
8投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ面白かった! あっという間に読んでしまいました。 森見登美彦さんのあとがきも良かったです。 現実には成瀬のような子はいないし、成瀬のような子に優しくできる島崎のような子もいないかもしれませんが、自分も自由気ままに振る舞っても良いし、人を理解する事を諦めずにいても良いし、もしかしたらこの世のどこか(琵琶湖のほとり)には、成瀬や島崎が本当に存在しているかもしれないと思わせてくれる本でした。
2投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ10代の少女に なんで、おっさん口調なのと突っ込みながら読むも イジメられてもハブられてもマイウェイ そして自分の世界た有って いつも、それに全集中しているため 裏切った相手も何のその根に持たず。 小さいことをいつまでも根に持っているのは相手 学校と家庭に存在しつつ 外世界を持ち(物理上では無理なのに) 自分の中の何かに集中していることから 同調圧力には動じない子供。 その強さとユーモラスな感じがクセになる小説 企画力が、その辺の課長クラスのおっさん風
11投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ勝手に元気溌剌、天真爛漫な女の子がド派手な言動で天下をとる話だと想像していたもので、中盤を過ぎたあたりで、あれ?なんか思っていたより静かだな…続編読むほど面白いかと言われると微妙だな…と思っていたのですが、終盤まで何を考えているのかよくわからなかった成瀬の心情が描かれることによって、島崎との関係性に思わず感動してしまいました。 島崎がただ成瀬について回るだけの大人しい女の子じゃないのがよかった。 普通だったら幼馴染というだけでは付き合いきれなくて疎遠になってしまいそうなのに、島崎も島崎でコミュ力と寛容さがすごい。 ド派手な展開こそなかったものの、人の目を気にしない、普通に捉われない成瀬の言動に少なからず影響を与えられて心を動かされている人がいるわけで、成瀬ならいつか本当に天下をとってもおかしくない。 これは続編も読まなければ!
11投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログえ!!!めっっっちゃよかった!!!一気読み!!気になってはいたけど文庫になるまで待とうと思って、ようやく購入。電子で読んだけど紙でほしい!!って思える作品でした。 もう成瀬に会いたい。成瀬パワー恐るべし。 とっても勇気づけられた。明日からも頑張ろうと思える作品!!
2投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説ではあるが自己啓発本のようにも思える作品であった。 成瀬の人に流されない生粋の主人公体質からそう感じたのであろう。 そんな成瀬も最終章で島崎の存在の偉大さに気づくことが出来たのも良かった。 コロナ禍の話など比較的新しい内容であった。 自分のやりたいことを見つけ、とりあえずやってみる。その行動力がかっこいいと思える作品であった
2投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こういう青春送ってみたかったな〜と読了。 成瀬は魅力的な人だけど、私は島崎が好き。島崎みたいな人がそばにいてくれたら安心して生きていける気がする。 基本的に嫌な人はいなくて、穏やかに読むことができ楽しかった。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ言わずと知れた本屋大賞受賞作! どこを見ても大絶賛の嵐! そんなに言われているのなら、文庫になったし読んでみようと思いました。 噂に違わぬ素敵な作品でした。 成績優秀運動神経抜群、我が道を突き進む成瀬あかりがやること言う事から目が離せませんでした。 毎日TVで放送される西武大津店閉店ライブに、毎日毎日出続けるという、なんとも突拍子のないことにも真剣に取り組みます。 人生で新しいことに取り組む時、これから成瀬を思い返せば前に進めるかもしれません。
16投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ成瀬は天下を取りに…いってなくない!? 屈託のない涼宮ハルヒのような主人公。 可愛いし一緒にいたら楽しいだろうなぁとは 思うけれど「最高の主人公」と言われるとそうかな? 天下を取りにいかず、ホリエモン崩れの ビジネス系インフルエンサー(笑)みたいで 笑ってしまった。 --(抜粋)-- 成瀬が言うには、大きなことを百個言って、ひとつでも叶えたら、「あの人すごい」になるという。だから日頃から口に出して種をまいておくことが重要なのだそうだ。 -------------- ※ それで脈絡なくいろんなことに中途半端に 手を出してるので、 ホリエモンさんにも怒られそうだ。 何より著者が自分より年上なことにびっくり。 思えば高校生を20年くらいやっている人が書いたような 作品だなぁと思いました。 -- ちなみに1番印象的だったのは『階段は走らない』。 こんなナイーヴな40歳の男性陣がいたら怖い。
5投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ久しぶりに明快な青春小説を読みました。 成瀬には基となった人物がいたのだろうか。 島崎も成瀬の魅力をより面白くさせた。 自分の思うことにまっしぐら。かなりぶっ飛んでいる思考だが、誰にも迷惑をかけてない。 中学校時代の同じクラスに成瀬がいたらと少し想像してみたり、自分は成瀬にはなれないだろうな。とか感じたり。 純粋に楽しく読める青春小説でした。 この本を読めて得した気分になりました。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ありがとう西武大津店」「膳所から来ました」「階段は走らない」「線がつながる」「レッツゴーミシガン」「ときめき江州音頭」の6作から成る連作短編。風変わりな成瀬あかりと一冊を駆け抜けよう。膳所から世界へ。2024年本屋大賞受賞作。 成瀬が好きになった。 序盤は「空っぽな自分を奇行で飾っている人」という印象で、正直好きになれないと思った。抱く感情は大貫かえでに近いものだったと思う。しかし、実は成瀬はいつも真剣というか真摯だった。月並な表現になってしまうが、成瀬というアイデンティティがちゃんとあった。後半になるにつれ、成瀬の台詞を待ちわびる自分がいた。凛とした芯のある声で再生される成瀬の台詞は、どれも心地よかったのだ。成瀬を好きになれるかが、この作品の評価の分かれ目であると感じる。私は、成瀬が好きだ。 成瀬がちゃんと人間らしいのも良い。 成績優秀、運動神経抜群、何をやらせても頭角を表してしまう超人・成瀬。設定自体はありふれたもので、才能を持つ年齢不相応な達観少女というのは珍しくもない。だが、幼馴染の島崎あかりが大学進学を機に東京へ引っ越すという事実を知らされてから、調子が出ない成瀬。その辺がちゃんと人間くさくて、ちゃんと高校生らしくて、とても良かったと思う。大人になってみると、近くに住んでいても学生時代のようには会えなくなる。人間関係を維持できるかどうかは、物理的な距離じゃない。時間を割こうとする気持ちの強さだ。君たちは大丈夫だよ、成瀬。 短編の内容自体は、どれも瑕疵無く秀作という感じ。 成瀬という人物の嫌味のない魅力が物語全体の格を昇華させている。私は、また成瀬に会いたい。続編も刊行されているようなので、是非手に取ってみたい。
4投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ主人公・成瀬あかり、最高すぎる!クラスにいたら毎日が冒険で、行動力の化身みたいな彼女にワクワクが止まらない! ・読了後の感想 どんな“天下”を取りに行くのかと思ったら、 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 印象的な始まり方に一気に引き込まれました。 続編もあるので、とても楽しみです。
6投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ今自分は何かに挑戦するでもなく刺激のない日々を過ごしているため、成瀬のやりたいと思ったことはとことんやる姿に凄く感銘を受け、頑張ろうと思える一冊だった。 成瀬は次何をやらかしてくれるんだろう、どんな風に周りを巻き込んで行くのだろうと気になってあっという間に読了!
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分でユニークな目標を見つけて、果敢に挑戦しているのが、毅然としてかっこいいと思った。 軟弱な自分にとって、憧れる姿。 主体性とチャレンジ精神がとてもある。 大貫かえでにとても共感できた。 過去の人間関係について考えさせられた。 デートが面白過ぎる。 なるぴょん 地元愛 目標の食い違い ぜぜさんぽは、著者が小説の世界にお邪魔するのが斬新だった。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログしばらく前にとても話題になったこの本。いつの間にか続編も出ていて、手がつけられていない宿題のように気にかかっていた。この度、文庫になったタイミングでようやく読んだ。なるほど、ちょっと変わっていて自由な主人公の女子中学生〜高校生の地方でのエピソード集といったところか。面白かったが、事前の期待が大きすぎたのか、軽さに少し肩透かしを食らったというのが正直なところ。しかし登場人物たちが魅力的なので、一気に、あっという間に読了。心に響くものがあるとかではなかったが、楽しく読んだ。 ひとついうと、一番面白くてすごいのはたぶん、この奇抜な主人公のほうではなく、親友の女の子のほうだ。少なくとも私はそちらに肩入れ(?)共感しながら読み通した。かっこいいぞ。
16投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ大津の西武ができたときのことをうっすらと覚えている。 同県内でもないのに電車の中吊りに華々しく広告が出ていた。 「楽市楽座」ってあった気がする。今ググっても出てこないけど。 当時の西武のおしゃれな感じが出てて、行ってみたいなと思った(広告が出ていたわりには遠かった)。 その西武の閉店をモチーフにした小説。 友だちにもらって読む。 最初はなぜこれがこんなに人気があるのかわからなかった。いや、今だってわからないけど。 だけど読んでいる間中、中学の同級生の女子が頭に浮かんで離れなかった。どこが似ているのかもわからないのに。 成瀬あかりはドライな人なんだと思っていた。達観してるんだと。 でも、すごく内心はホットな人なんだね。人になんと言われても動じないところとか、あこがれる。こういう人、気になって離れられなくなりそう。
7投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ物語がすいすい入ってきてとても読みやすい。 個人的には島崎が割と好きな人物だった。 短編集だけど1話ずつの登場人物や背景が繋がっていて、読んでいて飽きなかった。 成瀬に似たような人が近くにいるので、その人を考えながら読むのも楽しかったし、本当に200歳まで生きてしまいそうな気概を成瀬に感じる。 著者の青春時代の滋賀県や京大などなど、中学生と高校生あたりの話なので、内容が理解しやすい。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ本屋さんでよく人気作品として積まれてたので気になっててやっと読めた! 思ってたストーリーとは違うかった。 もっと切磋琢磨系かと思ったらコメディだった。 最終章では成瀬目線があって良かった。 軽い気持ちで読めるし、学生とかにおすすめかも。
1投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成瀬と島崎の関係性が良い、、、 成瀬のカッコ良さは島崎が居なかったら半減する。 本編の最後はいる、?いるか、、? 解説の「成瀬は我々を自由にする」ってしっくりきた。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ父にすすめられて読みました! まんま(父と)成瀬の虜になりました(笑) 成瀬の行動の一つ一つに驚きながら、笑いながら、楽しく読ませてもらいました!! 続きがとっても気になる~
15投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ成瀬めちゃくちゃ好き! 私も成瀬あかり史の証人になりたい! 話し方も考え方もなんだか、気持ちがいい。 そして最後に感動の涙。 自分軸がしっかりしていてカッコいい!! どの章もよかったけど、レッツゴーミシガン好きだったな〜 このまま第二作読みます!
8投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ主人公成瀬あかりのような人間になれたら面白いだろうなぁ。でもこの成瀬あかりになるには島崎みゆきの存在がとても重要だったんだなぁ。 この2人がなんだか愛おしくて清々しくて羨ましい。 「この夏を西武に捧げようと思う」とかM-1に出るとか、ほんと行動にびっくりするけど、憎めないし微笑ましく思えてくる。 この本は元気にさせてくれるし、自分らしく生きてみようと思えてくるそんな内容だった。 成瀬あかりも島崎みゆきもどちらも好きだなぁ。素敵な登場人物に出会えてよかった。
50投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログどんな壮大な話かと思ったら、独自の道を爆走する主人公・成瀬の日常系やった 成瀬の、独特やけど惹きつけられる爽快さでぐいぐい読めた 最近いろんなことを複雑に考えたり、時間を捨てるように過ごしたりしてしまって落ち込んだりすることが多いから、成瀬の目的に向かうための勢いやシンプルな思考は気持ちがよかったし憧れる
1投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ伊坂幸太郎の死神の精度を思わせるようでまったくそうではない結末だった。なんだろう。それぞれ個人の物語なのに主人公を少しの軸にして交差していくさまが短編で読みやすいのが評判の理由なのか。個人の好みとして、短編組み合わせならもう少しオチがスッキリして欲しいなぁと思う。
1投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログずっと気になっていた本をついに読んだ! 仰々しい名前の本でどんな内容なんだろうと思っていたけど、思ったよりも爽やかでハートフルで読みやすい読み物だった。 成瀬がとっても魅力的!こんな人が近くにいたらわたしも目が離せないと思う。成瀬を取り巻く人たちも皆んな、イイ人でどの物語も読み終わったあとに心がほっこりした。
1投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ成瀬が島崎に対して、自分のやりたいことに付き合わせて他のことを我慢させていたのではないかと思う感情が現れたとこからさらに成瀬のファンになりました。
12投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログお昼の休憩時間のみを使って完読。 お昼が1日の楽しみになるくらい入り込めた作品だった。地元のランドマーク的デパートが閉店する、自分の地元でも同じように長年愛されたデパートが10年ほど前に閉店したが、通い続けた地元民にしかわからない寂しさ、懐かしさを読みながら思い出させてくれた。また、成瀬のような子も学年に1人いそうで、学生時代のあの子はこういうことを思ってたのかもしれないと、自分ごととして想像できたのも没入したポイントかもしれない。早く続編が読みたい気分だ。
2投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ大貫かえでちゃん、自分のことかと思った 森見登美彦さんの解説から言葉をかりると、 孤立を耐え抜く勇気がないから、自分を押し殺し他人の価値観に合わせて生きようとしてる、、、、 成瀬は、自分をこんなふうに見せたい、あいつと比べて自分はこうだとかつまらない自意識は問題じゃない。 私はつまらない自意識ばっかりだーーーーーー 成瀬のようにとことん自分なりの流儀をつなるきながら、この世界をより良いものにしようとする努力をし続ける温かくて強い人になりたい
2投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ成瀬が魅力的! RPG、笑った 成瀬と島崎の友情が印象的 非凡✕平凡 でもお互いがお互いを尊敬したり必要としたりしていて、とても素敵だなと思った
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ高校生くらいに戻って読んだら、違う感想かもしれない。若い頃のフレッシュな感情が思い出されても、なんとなく入り込めなかった。成瀬のキャラは嫌いじゃない。ミシガンにも乗ってみたいが、薄い内容だった。
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「真理がわれらを自由にする」をもじって、「成瀬がわれらを自由にする」と、解説で森見登美彦氏が書かれてます。なるほど、自由になるが、一つのテーマとして読むことができます。 読み進むにつれて、成瀬の気持ちが綴られていくところにひかれました。成瀬を羨ましく思うところもありますが、成瀬とかかわってちょとした自由を得ていく人たちも羨ましく、ここちよく好きです。
2投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ明朗快活なストーリー。成瀬あかりの歩む道には読みながら刺激を受け、応援したくなる。そんな成瀬あかりを見守る登場人物たちにも感情移入することができ、自然と本作にのめり込んでしまった。第2作もぜひ読んでみたい。
1投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この物語の主人公である成瀬は圧倒的な存在感を放っており、浮世離れしているように感じた一方で、そんな成瀬の周りにいる人物たちがあまりにもリアリティがあって誰もが誰かに共感できるように思った。 成瀬のやりたいように生きる姿に振り回されながらも、その刺激から得られる世界に魅力を感じずにはいられない島崎。 成瀬の周りの目を一切気にせずに我が道をいく姿に、恥ずかしさのようなものを感じつつそれ以上に羨む大貫。 なんとも人間らしい成瀬の周りの人物から、成瀬の人物像がより濃く見えた気がした。
2投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ成瀬のキャラが掴めるまでこの話は どういう風に進んでいくんだろうと 思ったけど、色んなことに挑戦する成瀬と、 それに付き合う島崎の関係がすごく良かった。 登場人物が地元愛に溢れる人ばかりで 読んでいて温かい気持ちになる。 大津に行ってみたいなと思った。
8投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログあっという間に読了。 成瀬の強烈なキャラクターも愛らしいが、成瀬を一途に愛する島崎が私には一番眩しかった。人生通して推せる推しが近くにいて羨ましい! お互いがお互いにとってポジティブな関係であって、かつ両思いなのが微笑ましい。
2投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ前々から気になっていたけれど、文庫本が出たタイミングでようやく購入し、読む事ができた。主人公の成瀬あかりが一貫して周囲に流されず我が道をいくのが清々しくて、読んでいて気持ちが良いし、なんだか元気が出てくる。自分がこういう生き方ができるのか?と問われれば恐らく難しい。周囲にどう思われているかいつも気にして、なるべく集団の和を乱さないように生きてきたのだ。この物語でいえばまさに大貫が自分と重なった。だからこそ成瀬のように自分の考えに基づいて真っ直ぐに生きている人が羨ましい。だからといって単にワガママに生きてる訳ではない。変わってはいるが筋は通っている。人の名前もしっかり覚えたり、周囲への関心はあるのも好感が持てる。まさに今の時代に求められる主人公だと思う。あらゆる小説が映像化される時代だが、この本は映像化しないでほしいなと個人的に思う。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は西武デパートとか地元ネタが多くて、いまいち内容に入り込めなかった。 後半になるにつれ慣れてくると読みやすく,成瀬が坊主にしたあたりから夢中で読んでしまった。 成瀬と嶋崎の友情が尊い。 読後感良くて気楽に読める一冊。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ成瀬というキャラクターは、あたしンちに出てくるユズヒコの友達"石田"を彷彿とさせる(笑) あんまり人との関わりを気にしない成瀬だけど、島崎との関係性がとっても好きだった。
1投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ図書館でなかなか借りられなさそうで購入。 売れただけあって面白かった。 成瀬のキャラがとてもいい。 完璧そうでいて、人間らしいところが好感もてる。島崎が大事な存在って、気づくところとか。 二百歳まで生きようと思ってないから生きられない。生きようと思えば一人くらい生きられる人が出てくるはずっていう考えが、そうなのかもって思わせる(笑)
2投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ「私も成瀬のようになりたい」 この作品を読んでこんな感想を抱いた人は少なくないだろう。自分の好きなこと、興味関心に向かってまっしぐらに進む人間。それでいて決して自己中ではないのが成瀬である。私はそんな成瀬に羨望の眼差しを向けることができなかった。悔しさでたまらなかった。自分で蓋をしていた、天下を取りに行く姿勢を夢想するだけで終えてしまった10代を思いっきり開けられた感覚があった。だからこそ、10年後同じ思いをしないように、これからを過ごして行きたいと思える作品でもあった。私は彼女にはなれないし、なる必要もない。可能性という言葉を無限定に使ってはいけない、自分の選択肢を無理やり狭める必要もないし広げる必要もない。ただ目の前に広がる好機に対して、無邪気に向き合って行きたいと思えた。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ中学生向けの読書感想文におすすめの本で、見かけていたけど、なるほど。 印象的な出だしで始まるのは、成瀬という規格外な女子中学生の一夏の短編だ。短編で読書感想文を書くのって、案外難しくないか?と思う私も、それでも何か良い本ない?と聞かれたらこの小説を思い出すと思う。 読みやすいし、成瀬という個性的な登場人物は印象的だったし、中学生が、夏を賭けてある試みに挑む話が最初に出てくるし。でもそれだけでなくて、確かに成瀬は個性的だけれど誰でもが実は成瀬みたいに生きられるのだろうと思わせてくれる子だから、推したくなるのかもしれない。
2投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログまるでさくらももこさんの「もものかんづめ」を初めて読んだときのような感じがして、読んでるだけで笑いが込上げてきて電車の中でニヤニヤしながら読み進めた。 それがいつの間にか成瀬のいる世界を外側から見守る気持ちになり、そうかと思えば、スーパーマンで鋼の心だと思い込んでいた成瀬の内側を垣間見てグッとくる、ほんとに応援したくなるような、そんな素敵なヒロインあるいはヒーローのお話だった。 続編も読むのか楽しみ。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ主人公の成瀬の快活さが清々しいのと、独特な世界観を突き進む姿が笑えて、仕事終わりにササっと読めてしまった。現実に成瀬がいたら、学生時代なら100%嫉妬を拗らせてた自信がある。今なら70%くらいかな。それよりも今は島崎や西浦の方に嫉妬するかも。変なものを面白がって、自分もジョインしちゃう人間の幅の広さと余裕が羨ましい。そういう人の方が人生楽しいだろうな。、、と感想を書くために色々と後付けで考えてみたけど、それはそれとして早く続きの巻を読もう。
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ少し変わり者の主人公成瀬あかりと、彼女を取り巻く人々の日常。 成瀬は自分をしっかり持った人物で、何にでもよく挑戦してはそつなくこなし、時には周囲から孤立することもある。 話し方や立ち振る舞いから感情が読みずらそうな人物だけど、ある事がきっかけで平常心を保てなくなってしまうところはやっぱり年相応の女の子なんだなと少しホッとした(笑
2投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログかっこいい、成瀬! 何となく人生送ってんなぁと思うことありませんか? 何か人と違うことやる時って周りの目や人の下馬評を気にして行動に移せない事って割とあると思うんです。 その先にあるのは成功の一文字ではないかもしれませんが、成瀬みたいに夢や目標に向かってダイレクトに素直に生きていける人生を歩んだ方が絶対お得ですよ! 私はきっと成瀬側の人間なのかもって読みながら意識しておりました。 本の中身は良く考えられてますし、滋賀ローカルなのも良い。 面白いフレーズもいっぱい出てきて最後まで一気に読んじゃいますね、こりゃ人気出るわ。
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ森見さんが解説をされていたので、興味を持って手に取ってみた。 おもしろい。 成瀬は非常におもしろい。 ずっと島崎の視点で進むのかと思ったけれど、視点が変わっていくことで成瀬への視野が広がった。 続編も読みたい。
5投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ本屋大賞は期待を裏切らないということを実感しました。読者を楽しませてくれる本が選ばれているのだなあと首肯した次第です。 第1・2章を読んだところでは、変人の天才ホームズの行動記録を、良識人のワトソンが振り回されながらも、付かず離れずの程よい距離感でまとめていく話、と思ったのですが、さにあらず。 3章からはスピンオフ的な展開もあり、成瀬が一見脇役にまわった感じになりながら、やはり成瀬の物語が綴られていくという、とても興味深い展開。構成の妙を感じます。 気持ちよく読み進められるのは、なんとも気持ちの良い青春小説だからでしょう。 そして、終末近くでの成瀬本人の自己分析。そう、彼女は特別な人ではないのです。 普通ということを考え直した本でした。そして、普通というものを定義することができました。自分で得た定義で、世の中を見直していけそうです。 続編をすぐに読みたい、その後の成瀬の行方を確かめたいと思いましたが、面白さゆえにちょっと時間をおいて続編にかかろうと思います。
4投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ読み進めるほど成瀬のキャラクターが好きになっていた。まっすぐな性格が気持ち良い。幼馴染の島崎との関係性も大好き。
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成瀬に惹かれる自分と、同時に嫉妬してしまう自分。その両方を投影するように、物語は人物視点が切り替わっていく。幼なじみの視点では「憧れ」、高校の同級生の視点では「敬遠」として描かれ、成瀬という強烈な個性が周囲の人間にどう作用するかが浮かび上がる。 章の終わりごとに視点が変わることで、一瞬「あれ?」と戸惑いながらも、その切り替えが読者を物語から遠ざけるどころか、むしろ「次はどんな風に成瀬が映るのか」と没入感を深めていく。 特に印象に残ったのは、ミシガン上で描かれる男子高生視点。成瀬に恋心を抱く彼の目線と、それを支える友人の存在から映し出される「成瀬像」は、恋に落ちる瞬間のきらめきを胸熱に感じさせてくれる。 成瀬は、ただそこにいるだけで人を惹きつけ、ときに嫉妬させ、そして気づけば行動を変えさせてしまう。そんな圧倒的な存在感に触れるたび、「自分ももう少しだけ前に進んでみよう」と思わせてくれる――読後、心にじんわり残るのは、そんな不思議な高揚感でした。
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ心の中でこう生きられたら良いなと思うようなことでも、周りとの協調や空気に流され、うまくできないことが多くある。自分らしく生きている成瀬がとても輝いて見える。しかし、最終章で成瀬視点の話になると、本人も相手はこう思ったかもしれない、色んな事情があったかもしれないなど、自分が思ってる天才的で周りを顧みない人ではなく、1人の人間であることが伝わってきて、自分もこうなれるのではないかと思わせられる。自分らしく生きるとは自分たちが思っているほど難しくないのかも
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ全く良さが分からなかった。個人的にアンリアルな空想のキャラを超えることはなかった。森見登美彦の解説を読んでそういう受け止め方もできるのかと感心したぐらい。彼の解説が一番楽しめた。本屋大賞を取ったのが謎。
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログずっと気になっていて、ようやく読めました。 見出しの通り、魅力的な主人公でした。 本人の視点からも描かれており、本人にも思う所は色々とあるようですが、こういった生き方は素直に羨ましいと思いました。 (私では到底真似できないので笑) 森見登美彦さんの解説も含めて面白かったです。 そして膳所の読み方はしっかり覚えました!
15投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ主人公の成瀬の友だちの視点から、成瀬あかり史を語っていく物語で(成瀬自身の視点も物語もあり、直接成瀬と絡まない物語もあり)、主人公のナゾさ加減と友だちとの掛け合いが中高生らしくて楽しい。 ちょっと疲れた時の清涼剤に、単純に楽しんで読めました。個人的には主人公の不思議な性格がいかにして出来たのか知りたいけれど、次回作のお楽しみかな。
14投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成瀬という人物について、最初は冷たく人間味が薄い印象を受けた。しかし読み進めると、むしろ誰よりも人間らしい部分が見えてくる。大きなことを口にしながら実際には成し遂げられなかったり、人に対して熱い思いを見せたり、苛立ちを隠さなかったりする姿に、不完全さゆえのリアリティを感じた。 一方で、自分自身はこの小説に感情移入することができなかった。正直に言えば自分にはそこまで強く響かなかった。強烈な個性を持つ人物像だからこそ評価が分かれるのかもしれない。 最高の主人公っていうキャッチフレーズからどたまぶち抜かれるような話だと勝手に想像してたのが悔やまれる。
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ去年の本屋大賞を受賞してから文庫本になるまで待たされていた。 期待が大きすぎたのかもしれないが、あまり感情移入できなかった。 しかし、成瀬と島崎は最高の幼馴染だね。 こんな親友が居たら人生楽しいだろうな。
7投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ新潮文庫なのにスピンが水色だったので驚いたのだが、舞台である大津市にちなみ、初版限定で「琵琶湖ブルー」になっているそうだ。内容もご当地ネタが多く、これだけヒットすると地域への貢献も大きいのだろう。 主人公の成瀬あかりはクラスにいたらあまり近寄りたくないような変人なのだが、彼女のように自分を貫いて生きられたらと、憧れを抱かせるようなところもある。なんというか、幕末の侍のような…。 各話、語り手が変わっていくのだが、最後には「神視点」になり、成瀬の内面もみえてきて、親しみも感じられるようになった。続きが気になる。
5投稿日: 2025.09.29
