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ブレイクショットの軌跡
ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬/早川書房
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総合評価

470件)
4.3
225
138
66
11
4
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    多面的な視点から描かれる物語。読み進めると伏線が繋がっていき、そこがそこと繋がってくるのかと感心させられた。LGBTQは自分にはよきわからないけど。500p越えで少し長くはあるが、どこが繋がるのか気になって次々と読み進められた。逢坂冬馬さんの本ははじめてだったが他ももっと読みたいと感じた。

    10
    投稿日: 2025.11.18
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    受賞作なしになった2025年上期、173回直木賞の候補作。この人の作品を読むのは3作目だが、前2作に比べると、各話の繋がりが難しく、またいろんな問題を盛り込み過ぎで満点は付けられないな。しかし、ストリーテイラーではるわな、この人は。次作も期待したい

    4
    投稿日: 2025.11.17
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    タイトルとそれぞれの話からして、最後は繋がっていくんだろうとの想像はできました。外国での紛争、セミナーに名を借りた詐欺、自動車期間工と予想外の展開で、これがどう繋がっていくんだろうと興味が湧きましたが、全体的に盛り上がりが少なかったのと、とても長いとも感じました。

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    プレイクショットという架空の国産SUV車。自動車工場で生産されて新車に。持ち主の事情で手放されて中古車に。さらに営業車になり、やがて紛争地で改造されて想定外の役割を担っていく。 この1台の車に関わった人たちの膨大な物語。 経済や紛争地の問題あたりはニュースでは取っ付きにくく、作者の書いてくれた『物語の力』によってどうにか読み通すことが出来た。今後はこの分野にもう少し関心を持てそう。 特殊詐欺のあたりはさらにわかりやすくて、頭のいい人が悪いことに能力を使ったら恐ろしくてかなわないなと思う。 最後に一連のストーリーが繋がり読後感が良かった。 これだけ長大な一冊を読んだので、やっぱりこのように物語を閉めてくれてありがたいです。

    18
    投稿日: 2025.11.16
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    これまでの「同志少女」「歌われなかった海賊」は第二次世界大戦下の欧州を舞台にしていたが、本作は現代の日本を舞台にした作品で驚いた。 8つの物語が交差する群像劇。序盤はなんとなく「車」「ブレイクショット」に関する話だなという感覚で読み進めていたが、終盤に向けてこれまでの物語が組み合わさり、重なる展開に脱帽。 過去2作ともそうだが、タイトルの意味が、読了前後で変わってくるのはすごくいい。 この物語を大枠で捉えると、「組織や集団の価値観と個人の考えが乖離したときにどうするか」というテーマが浮かび上がるように感じた。また、物語には「SNS」「LGBTQ」「特殊詐欺」といった、現代日本の出来事が非常に高い解像度で描かれており、読者として身近に感じるからこそ深く没入できるのだと思う。 社会の地獄を描きながらも、己の正義や善良さ、誠実さを持って行動する主人公たちに、組織に屈することなく、どうか悪に染まらないでほしいと祈るような気持ちで読んだ。 損をする可能性があると分かっていても、自らの行動に嘘をつけない人物がどうか報われてほしいと願う気持ちがあるからこそ、この作者の描く物語には好感が持てる。 この一冊でどれだけの人生を体験できただろうか。 重厚な物語の中に地獄と絶望を見て、その先に希望の光を見ることができた。

    8
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーはまあまあ面白いけど、 登場人物が多すぎて話も複雑すぎて把握が大変。 話を繋げる作業は大変だったでしょうし、 テクニックはあるんでしょうけどね。 読み終わった後もう一度見直すと面白いんだろうけど、 またこの分厚い本を読み直すほどの面白さではなかった。 星3でもいいんだけど、 また同性愛の話が出てきたのでマイナス1。 この作者の作品3冊読みましたが全て同性愛者が出てきます。 「同志少女」が良かったので作者の本続けて読んでみたけど、「同志少女」だけでよかったです。

    2
    投稿日: 2025.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社役員のM&Aからヤクザの特殊詐欺まで多岐に渡ったトピックを扱いながら軸はブレイクショットという車という構成。 またブレイクショットにはビリヤードの1球目の意味もあるという、、 いや〜、重厚でした。疲れました。 そして個人的にはこれだけ多様な人を描けてるんだからわざわざLGBTQのトピックはいらないのでは?と思っちゃった。LGBTQは多様性を表現しやすいけど、そのせいで用いると逆にチープになってしまってる感(気にしすぎです)

    6
    投稿日: 2025.11.13
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    これが直木賞候補? 伊坂幸太郎を思い起こすが、伊坂幸太郎ほど面白くない。というよりつまらない。最後にそれぞれの物語がつながるがそれも必然性が全く感じられない。 期待外れ。

    0
    投稿日: 2025.11.12
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    どの章の登場人物も濃ゆい濃ゆい! エピローグで繋がってる!!!ってスカッとする気持ちを皆さまにも味わって頂きたい。

    2
    投稿日: 2025.11.10
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    車の製造過程で、車内に転がり落ちた余分なボルトが一個。そのまるで些末なように見えるミスを見逃すか、見逃さないか。ちいさなその問題提起から始まるこの長編作品は、現代日本のさまざまな社会問題を浮き彫りにした物語となって大きく展開します。 雇用問題、投資詐欺、貧富と貧困、LGBTQ。扱われるテーマはどれも深い根を持ち明快な回答を持てないでいます。けれど、それらそのものを解決できなくとも、自らが向かい合ったときに、自分なりのできるかぎちの「善良さ」でもって対峙すること、そんな些細な勇気が必要なのではないか、と作中で奮闘する若者たちの姿を通して感じました。 物語の構成としては、どれもテーマをしっかり描こうとする意思の表れとは思うのですが、どうしても説明が多くなっていて、もう少し人間関係のドラマに力点を置いて欲しかったようには感じました。 エピローグまで進むと、用意された物語ならではの仕掛けに驚きつつ、後味よくまとめてくれていて、どこかとても安堵しました。希望あるかたちで締められているのは単位に安易にハッピーエンドにしたかっただけというより、日本の未来が良くなって欲しいという願いが込められているようにも思えました。

    5
    投稿日: 2025.11.09
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    一見関わりのない異なる国、異なる環境の人達の話が、徐々に繋がっていくというなんとも壮大なお話だった。 キーとなるのがブレイクショットという日本産のSUV。 中古として違う人の手に渡ったり、海外に 売られて改造されたり。 どんどんパズルのピースがハマっていく感じが気持ちよかった。 逢坂冬馬の本は全て読んでるけど、この本も他の著書と同様に、背景知識の充実さに圧巻。 投資や反社の話が出てくるけど、どれも背景がすごく丁寧に分かりやすく詳細に描かれていて、内容は難しいながら門外漢の私でもついていけた。 すごい勉強されて書かれてるんやろうなあと毎回思います。すごいです。。

    11
    投稿日: 2025.11.09
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    ブク友さん達がこぞって好評価で、とても楽しみにしていた本。600ページ弱を読み終えて、なんだかものすごい達成感。 SUVブレイクショットを軸にした短編連作だけど、短編連作という呼び名であってる?という位、それぞれが一つの物語として完成している気がした。 8つの物語のバリエーションは、マネーゲームに偽装修理、特殊詐欺…と、とても豊かで飽きることなく読めた。 中でも好きだったのは、晴斗が絡んでいるところ。 後藤家の家族の雰囲気が温かくて応援したくなるし、晴斗の聡明さがとにかく魅力的だった。 この大作は、いつか映像化されそうな予感。

    74
    投稿日: 2025.11.07
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    ブレイクショットは呪われた車。関わった者たちは、底知れぬ社会の地獄に落ちていきます。 始まり(ビリヤードの最初のショット、ブレイクショット)のどこに間違いがあったのか?… まぁまぁのボリュームだと思いますが、飽きることなく読み進めることができます。でも、呪いが辛くて、1週間くらいお休みしました。 パチパチっとジグソーパズルがハマっていくような、全ての伏線が回収される快感があるので、読んだあとモヤモヤしたくない人にオススメだと思います。

    2
    投稿日: 2025.11.07
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    いろんな人の視点に切り替わるからちょっと難しい&かなり長編だけど、板金工のお父さんの話あたりから引き込まれて読めてしまった。 視点や時期が前後するけどいろんな人の立場から物語が語られ、補完されるところがすごい。 最後はなんだかんだ収まるべきところに収まるので後味悪くない。

    3
    投稿日: 2025.11.07
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    先が気になって読み進んだ。よく練られた構成で、面白かったと言っていいと思う。 コロナはもちろん、LGBTとか、内戦とか、格差とか、分断とか、投資とか、自己啓発セミナーとか、今時の話題をたくさん盛り込んで、お話が進み、最後に回収される。それなりにハッピーでないと嫌だなという気持ちで後半は読み進み、安堵した。 まっしろはホワイトってことねと分かった瞬間、ニヤリとし、痛快だった。

    1
    投稿日: 2025.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく沢山のテーマが詰め込まれた壮大な小説でしたっっ! ちょっと私が思いつく限りの、小説に出てきたテーマを箇条書きにしたい。 ・同性愛 ・アセクシュアル ・投資ファンド ・経済塾 ・投資マンション ・不動産業界 ・パワハラ ・サッカーのゲーム知識 ・ビリヤードの知識 ・スポーツ業界の抱える問題 ・中央アフリカの武装勢力 ・国産車の行方 ・人種差別 ・イスラム教とジハーディスト ・ヤングケアラー ・SNS発信 ・暴力団 ・特殊詐欺 ・悪徳商法 ・期間工の実態 てんこ盛りっ!! 分厚い本には、沢山の知識や問題定義を求める読者の方も多いのかなぁ〜! 私は分厚い本で、地下鉄サリン事件のみについて書いてあるものを読んで満足しているタイプなので、この『ブレイクショットの軌跡』ではもうお腹がいっぱい、はち切れそうでした! でもこんだけのことに対して豊富な知識を持っていて、これをパズルのピースを合わせるように上手くはめていき一つの作品に書き上げられる著者の逢坂冬馬さんはすごいなぁ、と本当に驚き。 しばらくはこの壮大なスケールと内容のものを読む元気は生まれなさそうだけど、もしかしたらまた逢坂冬馬さんの本がめちゃくちゃ読みたくなる時も来るかもしれないっ! その時はまた違う作品も手にしてみます!! 感動系にして、読書を泣かせようと書いていていない、ハードボイルドな書き方(使い方合ってるか??)はすごく好きな感じでした!!

    4
    投稿日: 2025.11.06
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    この作品はすごい。サイコロのように全ての面が繋がっている。この面で起きていたことと繋がって繋がってこの面までたどり着くという感じ。全ての伏線が読者の想像に委ねるのではなく全て描かれているのも気持ちいい。今の社会のどす黒い闇と危険を驚くほどリアルに詳細に描ききっていてこれは決して物語ではなく現実にも似たような事件、報道を見た事があるなと思うと自分もいつその闇に騙されてしまうかもしれない日常を生きていることへの恐怖をも感じたけれど読後に訪れたのは失望ではなく希望でした。

    2
    投稿日: 2025.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん、中程までは面白く読んでいったのだが、次々と辛い出来事が起きてきて、おまけに「ユースチーム」の記述がどうも違っていて、そこから気持ちが離れてしまった。”ユース”は「年少から」ではなくほぼ15~18歳の年代のことを指すはずで、たとえ飛び級したとしても10歳かそこらで(ましてやサッカーを始たばかりで)入れるところではないので、このユースチームとは何のことを言っているのか?と。いい人に起きる辛い出来事もしんどかった。 まあフィクションだからねと言ってしえばそれまでで、それを楽しめばいいのだろうけど。 同志少女も海賊も面白かったので期待して読んだのだが、やや残念。

    6
    投稿日: 2025.11.05
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    ・二連続で積読。リズム感が合わないのかもしれません。 本田昴 自動車期間工 鈴木世玲奈 松山 同寮住人 奥村 同寮住人 清田 同寮住人 後藤 同寮住人、正社員 エルヴェ 中央アフリカ共和国ゲリラ? フェリックス 霧山冬至 宮苑秀直 社長

    2
    投稿日: 2025.11.03
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    2025年。直木賞候補作(受賞者なし) SDGs、LBGT、不動産、ネットワーク系、アフリカ紛争などてんこもり。しかも深め。そうだったのかー、知らなかったーと多少賢くなったかも。 ブレイクショット(車なのだな)の持ち主が変わり、その人の人生が語られる形式。 渾身の一作って感じ。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    いろいろよく調べて最近の問題を複合的に絡ませて描いてるけど長すぎ!こんなに長い必要あります?っていうのが第一印象。余韻とか情緒ってものはなく畳み掛けるような流れで力技で持ってったみたいな。力作ではあると思うけどボリュームの割には薄いかなって感じ。

    14
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同志少女よ敵を撃てがものすごく面白かったので、期待して読んだ。ブレイクショットという車が関係したバタフライエフェクト的な展開。それぞれの話がなんとも濃く深い内容で読み応えがあり、さらにお互いが繋がり、最後には混ざり合ってスッキリする展開となる。 おそらく見逃してるネタや伏線がたくさんあるだろうから、また時間をあけてぜひ読みたい作品。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    濃い!!社会的テーマ多く、めちゃ良かったし勉強になった。570ページほどもあってここまで長い小説は個人的に初めてやったけど、どんどんストーリーが展開されていくし、とても読みやすかった。二章の「取り柄は善良さ」は辛すぎる。。。読者にわかりやすく誘導してくれるんやけど、しっかり期待を超えてくるし、どう終わるんやろーと思ってたらしっかり全てを回収してくる。再読したい。

    2
    投稿日: 2025.10.31
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    群像劇であり、そして人間讃歌である。 結局のところ善性が救われていき、大団円となる物語はご都合主義でもあるが、だが、そんな都合の良さこそが小説ではないかとも思える。

    3
    投稿日: 2025.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初に登場する人物の名前が自動車メーカー由来で、親しみやすく物語に入り込みやすかった。 その後、中央アフリカの武装勢力や東京のサッカー少年の話が登場し、どのように繋がるのか気になってページをめくった。 貧困、格差、紛争、特殊詐欺、ブラック企業、LGBTQへの無理解など、テーマは盛りだくさんだが、どれも興味深く一気に読了。とても面白かった。 善良で平凡な後藤友彦に降りかかる不幸と、後藤一家の苦悩の日々の描写は、読んでいて何度も息が詰まる思いだった。

    4
    投稿日: 2025.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーディブルで一気に聞いた。 エピローグで一気に全ての物語が繋がっていって、聞きながら鳥肌が立った。 はるととしゅうご、幸せになってくれてありがとう泣 かどさきあこもはるとのダチ公になってくれてありがとう泣

    2
    投稿日: 2025.10.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読みしたのですが。 まず、疲れた。 でも、面白かった。 エピローグから途中の区切りの章まで読んで あ、バタフライエフェクト的な話なんだなー と思って、読むペースが上がってきたけど。 プロローグ読んで、 あ〜って。 プロローグとエピローグがなかったら結構きつい 話だったので、 ハッピーエンドが好きな自分としては、 プロローグあって良かったなーと。 逢坂さん作品は初で、 同志少女は積読してるのですが、 しばらくは積読しそうかな。 ボリュームがありすぎるので、お勧めするのには 人を選びそうな作品かなと。

    3
    投稿日: 2025.10.26
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    色々な話が最後に繋がる感動はあるものの、個人的にインサイダーとアフリカは読み飛ばしたい衝動に駆られた。あと、とある一家が苦労しすぎで読んでいてつらかった。

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    複数のストーリーと伏線回収が見事な作品だった。 中山七里先生のミステリーに慣れてしまい、毒気はあまり無いのだけど最後はすっきりした。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    話としては面白かったが、長過ぎる気がしました。期間工の話と中央アフリカの話は無くても良かったのでは?あくまでも個人的な意見です。

    2
    投稿日: 2025.10.23
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    なかなか好きな小説となった。 最近多い、章ごとにメインとなる人物が変わるスタイル。実はそんなに得意でもなく、人物が出れば出るほど「その人はこの話にとってどの程度重要なの?」と思うこともあったりしたが、この小説は登場人物に退屈さやそんな問いを抱かずに、いい繋がり方をしていく。 章の中でも山が設けられており、退屈しづらく プロローグから予測を立てて読んでいくと、エピローグでそんな仕組み?!となる。冒頭でその人の良さはあまり分からなかったのに一冊終わる頃にはその人物はいい人だよねと思っている。 ある意味メインとも言えそうな晴斗。 晴斗をみているうちに人物に苦境を追わせそれを乗り越える様を、私はよく勇気づけられ応援する気持ちで眺めてしまうけれど、果たしていいことなのかな…となぜか考える羽目になった。 晴斗がどんな選択をしていても読者としては読むしかないのだけど、現実には晴斗みたいな人より晴斗的に育ち折れてしまう人がニュースになったりする。 勝手に自分の人生の瞬間しゅんかんと重ね、独自の解釈をつけたためにより面白く読めた。 読書体験に感謝したい。

    2
    投稿日: 2025.10.23
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    見事に全てが繋がっていた! 次々と所有者が替わる車。 なぜかその車を所有すると思いもかけない出来事に見舞われる。そして車を手放すことになる‥‥『少年と犬』や『うつくしが丘の不幸の家』を思い出しました。 “ブレイクショット”とは車種名であり、ビリヤードのゲームを始める際の始めのショットのことでもあります。その一突きが他のボールの動きに影響を与えるように、自分の何気ない言葉、行動は波及する。そのことが見事に描かれた一冊でした。 なかなかに分厚い本書。様々なエピソードが最後に見事に丸く繋がった時には「ほー」と声が出ました。 それぞれのエピソードが不穏な動き見せるのですが、最終的には“善良に生きること”がいかに大事かということが伝わってきて気持ちの良い読後感でした。

    124
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったけど、これが直木賞と至らなかった論評が見てみたい。 足りないところがあるなと感じたけどおおむね満足したので。 プロローグ 本田昴の人となりと自動車期間工としての日常がわかる。 最後にボルトの音がして、言おうか言うまいかの葛藤が良かったし、読者に対しても、あのボルトはどうなったのか本書を読んでいてずっと気にし続けるスリラー的な構造となっていて面白い。 アフリカのホワイトハウス1 ところ変わってアフリカの少年兵の日常。SNSを使ってインプレ数でお金を稼ごうとする側が描かれていて面白い。 1章 マネー、ライフ、ゲーム 投資会社の副社長霧山冬至と社長の宮苑と息子の友達一家の後藤家の話。 宮苑の描き方が良い。宮苑という光とそれに照らされる霧山。そして自分が認めたくない輝きを持つ後藤家。霧山が宮苑という強烈な光に宛てられて自分を見失っていた感じが良い。 2章 取り柄は善良さ 後藤家の大黒柱である後藤友彦と後輩の中邑翔の話。 整備工として頑張りながらも会社の裏事情を知って葛藤するも事故に遭う。この話は辛かった。記憶の途切れ具合に読者も付き合わされるので、その隙間に思いを馳せざるを得ない。 アフリカのホワイトハウス2 襲撃シーンが面白い。 3章 僕らの夢は 霧山修悟と後藤晴斗の話。 後藤晴斗の頭の良さが全編冴え渡っている。 対して修悟は晴斗からのプレッシャーを受けつつ二人のためと納得しようとしているところがいじましい。 4章 狩り場の七面鳥 松代不動産に勤める十村稔の話。 アメリカのホワイトハウスの名前元はこのまっしろ不動産から。 晴斗がセミナーで金を稼いでるのがわかる。 ブラック企業の本質の一端が描かれていて面白い。 アフリカのホワイトハウス3 基地に戻ったら大人たちが裏切っていたという現実。でも仲間は知らんふりして給油してくれたのが良い。 5章 後藤晴斗の野望 この章で晴斗の夢は何かと問われるのが良い。 目的のための手段がいつのまにか目的になってしまうところがリアル。夢は何かと問われて初心に戻るのが良い。 6章 闇から光へ カズ塾長こと志木和馬の話。 晴斗と対極的なキャラ付けだなと感じた。 晴斗は終始修悟のために動いていたけれど、志木は金のため。 高校の時の古川とは金稼ぎの道具ではなく友情もあったら、ヤクザの竜山との関わりは無かったかもなと思う。古川経由で竜山と繋がったので。 ヤクザと手を組んだ時点で志木の破滅は始まっていた感じ。 晴斗と修悟の関係も愛情ではなく打算の関係だとしか見れなかったのが滑稽すぎる。 晴斗への「お前と友達になりたかったのに」が良い。 作中で過去を振り返ってみて失敗したという思いがあれど選択に後悔が無いと断じていたのに、晴斗とは友達になりたいという気持ちを吐露したところで、志木の話はまた始まったのかなと思った。 対等の相手と一緒に何かやってお金を稼ぐ。それが宮苑や霧山父子、後藤父子、アフリカのエルヴェと違って志木には無かったものなんだなと思った。 アフリカのホワイトハウス4 死亡オチにしないところが良い。 実際は死んで終わりだろうけど、これはフィクションでエンタメなので生きてハッピーエンド。良い話だ。 エピローグ プロローグというからあのボルトで始まるのかと思ったら、一連の章の話は過去で、ボルトも即日回収されていたという。 この時系列のギミックが良い。 ボルトをそのまま見過ごした場合の世界線も考えられる。 作中炎上したNFLの選手や晴斗と親しくなった門崎亜子や門崎を慕っていたタカノマキなど、キャラと出来事の繋がりが見えて面白かった。 本田昴は狙いすぎだから作中のキャラも真に受けないで偽名使うねは面白過ぎる。 修悟と晴斗もハッピーエンドになれて良かった。後藤友彦も。

    4
    投稿日: 2025.10.20
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    車の部品ネジ1本を巡る話。 だと思って読んだら、全然違う。 インサイダー取引、少年サッカー、詐欺、アフリカ… いろいろと話の中で、車両を絡めてはいるけど… 後藤父の再起の話だけでも良かった。

    2
    投稿日: 2025.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三宅香帆さんが「Page Tuners」で言及していたのをきっかけに読了。 自動車の期間工、アフリカの少年、日本の経済塾——一見すると関連のなさそうな人々が、「ブレイクショット」を通じて有機的に結びついていく。 展開はミステリ小説のようで、伏線が次々と回収されていく過程が非常に気持ちよい。 各章の登場人物を通して、金融詐欺、YouTube、ジェンダー論、格差社会など、現代的なテーマが立体的に描かれており、読み応えも十分。 個人的には、晴斗が父に宛てて書いた「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである」という言葉がとくに印象に残った。

    2
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    逢坂冬馬さんの作品の名前を聞いたことはあっても、読んだのはこの本が初めてだった。 衝撃だった。 事前情報やあらすじなどを確認せずにせいやっと読み始めたので、最初の手触りはよくある日本の企業の上流から下流の取引をテーマに現場の人たちの悲喜交々を描いた作品なのかな、だった。第一章のLGBTQのイベントとそこで昴が出会った世玲奈さんに関しては、LGBTQのイベントで「愛がなきゃ価値がないと歌うラッパーに違和感を感じてパブを出る」という描写にはおや?と思ったが、その描写は、昴という人物が、世玲奈がどんなセクシュアリティの人間なのか知識がなくてわからずにすれ違う場面、そしてSNSとの絡みなどから、昴の考えなしな性格の紹介なのだとさらっと読み流してしまった。 いや本当に素晴らしいミスリードだ。(もしくは私の読解力の問題なのか) この自動車期間工のところで「中央アフリカ共和国」のニュースが流れていた次にホワイトハウスの章が入るところで何かに引っ掛かればいいのに、何も引っ掛からず、最後まで読んで戻ってようやく「ああっ!!」となった私の鈍感さ…いやでも気持ちのいいアハ体験だった。 この物語は「ブレイクショット」という車種と、ある人物が買った「ブレイクショット」という車に様々な人間の人生が関わり、混じり合い、一つの未来へと収束していく話だった。登場人物たち一人一人の物語が重厚で、それゆえに全ての物語に説得力があり、「世界で起こってることは細い細い線であってもどこかで繋がっていて他人事ではなく、この世界に生きる人間はそのことを少しでも考えてほしい」という作者の祈りのようなものがひしひしと伝わってきた。 特に圧巻だったのが、本多昴に始まり本田昴に終わったブレイクショットの製造過程で落ちてしまったボルト一本の扱いだ。この落ちてしまったボルト一本を見過ごすのか見過ごさないのかが、宮苑と霧山冬至、霧山修悟と後藤晴斗、後藤晴斗と門崎亜子と志気和馬、エルヴェとジェイク、この人たちの物語の緊張感の先で語られる。この人たちの話の中で、善良さとは、悪とは、人生でそのどちらに転がるのか、それはどんなタイミングなのか、運なのか、それとも自分が自分と世界を天秤にかけた末の選択なのか、そういうものが次々と語られていった最後のボルト一本。正直、プロローグの本多昴は世界に目を瞑り自分のうちにこもって外を冷笑する人たちの方へ流されそうになっていたし、プロローグの時点では彼はボルトについて口を噤みそうな空気があったから、そうなるんじゃないかと思っていたけれど、彼はちゃんと報告した。そうだった、彼は幻龍のラップに違和感を覚えたらその場から立ち去るし、松山の誘いを傷つきながらも断ることができる人で、彼はボルトのことを報告する人だったのだ。 そこから先のXでよく見かけるコメントたちへの昴の疑問の提示に涙が止まらなくて仕方がなかった。私たちは世界に対してこんなに他人事でこんなに冷ややかに笑ったり距離を置いたり貶したり、できていていいほど世界との距離は遠くない。私たちがこんなふうに本を読んでいる世界で今でも戦争は勃発しているし虐殺は起きているし、それが私がお金を落とした企業の金の先で生まれた兵器で行われているかもしれない。自動車工場でフェリックスの撮った映像にみんなが見なかったことにしたかったことが、でもそれは実際に起きていることだ。あのXのリプ欄や引用欄や呟きたちに感じる虚しさへの、爽快で軽快な返答。こんなにもここに対して憤っている人がこの本を書いてくれたのか、と、安堵の涙だったかもしれない。 この本におけるブレイクショットはなんだったんだろう。様々な場面で放たれた最初の一撃があった気がする。それは宮苑さんが霧山冬至を誘った瞬間なのか、霧山が買ったブレイクショットを作った自動車工場か、そこでブレイクショットを売ろうと考えたメーカーの人たちなのか……そもそもブレイクショットは日常の様々な場面で打たれていて、それは誰かのSNS上の瑣末な呟きだったり、誰かの仕事上での日常的な意思決定だったりするんだろう。だからこそ、門崎が作中で言う『台の上の全てを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間には、ゲームに参加する資格はない────中略────打つ意志と狙いを持った人間が、それを打つしかないんだ。恐れずに堂々と、自信を持って』という言葉を忘れずにいたいとつくづく思う。 もっと書きたい感想は山ほどある。そもそもこういう話の中にLGBTQの人たちがこんなに自然にでてくる物語は日本では珍しいんじゃないか?彼らがマイノリティであることに焦点が当たっているわけではなく、けれど彼らがこの世で抑圧されているというところからは目を逸らさずに、どうして抑圧されているのかというのも丁寧に描写されていて、ブレイクショットとその顛末といい、物語を紡ぐその責任感と確かな手腕に信頼しかなかった。読めて本当によかった。ここのところ読んだ物語の中でダントツ一位だった。どうして直木賞じゃないんだ。

    4
    投稿日: 2025.10.19
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    風が吹けば桶屋が儲かる。 バタフライエフェクト。 ネットワークが高度に発達した現代では誰かの行動がとてつもなく多くの人間に影響を与えることがある。 人のつながりの功罪と、様々な人間が置かれている環境とそこで体験する感情をリアルに体感することができる。 同時多発的な群像劇にぜひ沼って欲しい。

    8
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めるほど物語の全体像が見えてきて、ここでこう繋がるんだ!となるのが楽しかった。 自分が取った些細な行動が別の誰かの人生を大きく変えている。 それはそうなんだけど、このアンテナを広げるほど自分の人生って生きづらくなるよなーと思った。 ハルの自分を殺して生きていく姿が苦しかった。 もうやめてくれって時に、宮苑に会って、善良さを大事にして良い結末に収まって良かった。 幻龍って、話に出てきた誰かなのかな? 亜子が知り合いの知り合いって言ってたけど誰かわからず。

    3
    投稿日: 2025.10.14
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    逢坂冬馬氏の作品を読むのは「同志少女よ、敵を撃て」「歌われなかった海賊へ」に続いて三作目。 ちょうど2年前くらいだったと思うが、氏の講演を拝聴する機会があった。そのとき、「一作目二作目と戦争物だったので、さすがに次は別のジャンルのを書いている」という発言があったが、それがこの作品なのだろう。 一作目二作目とも面白かったので、期待して読んだのだが……期待外れだった。 いくつかの話がどう関連しているのかという興味を持たせて読者を引っ張る意図なんだろうが、いや、いろいろとやり過ぎでしょ! 無理矢理感しか覚えなかった。 「カズ塾長」のモデルは投資系Youtuberの「○学長」なのかな。あの人も詐欺で捕まった過去があるようなことを聞いたし。なんてことが一番気になったことだった。 星は2つ。とりあえず退屈せずには読めたので。

    18
    投稿日: 2025.10.13
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    読了。めちゃくちゃ面白かった。 タイトルのブレイクショットは自動車の車種名で、一見無関係にも思えるような複数の話が1台の車をフックにしてさりげなく繋がっていく。個々の話もそれだけで1冊書けそうなほどディテールがしっかりしながら、コンパクトにまとまっているので、読んでいて飽きさせない。 途中でこの後どう展開するのか想像しながら読んでいても、たいていうまく外されるんだけど、そのキャラならそうするかという納得感もあり、全体に違和感なく綺麗に完結していた。 あえて難点を挙げるなら、全体に説明しすぎで、登場人物のセリフが説明的であったり、ブクログでは大絶賛のエピローグも個人的にはやや過剰で、言わぬが花ではと思うところもあった。ただ、このあたりはこの著者の前作も同様だったので、現代の読者にはそのぐらい説明した方がいいという考えで書いてるのかもしれない。

    3
    投稿日: 2025.10.13
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    国、性別、社会全てを超えて1つに繋がる物語だった。少しずつピースがはまっていく怒涛の展開に脳汁がとまらなかった。満足感と余韻がすごい

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    予想してたよりずっと読みやすかった!!! けれど、読み応えが抜群にある。 次から次へと現れる社会問題に、複雑な気持ちになった。

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    こんなにたくさんの社会問題を扱って、最後に綺麗にまとまった小説が、賞を取れなかったんだ、と思うと複雑な気持ちになった。例えば「正欲」だとか、「黄色い家」だとか、そういった大きく括って1つの問題を題材にしているものと違って、それぞれの問題が深刻になりすぎずに紹介されているようにも捉えられるので、もっとここは深掘りしてほしい、と思う反面、最後の繋がりが美しく感じたので私はとてもよかったと思う。 実際ブクログの評価も割れている。確かに途中、難しいな、頭を使わないと読めないなと思う部分があったけれど、頭を使ってでも読む価値のある小説だと思った。この本が面白くないと感じた人の中で、「社会問題はよくわかんないから興味ない!」が理由なら、それをあまり声を大にして言わない方がいい、なぜなら多様性というものに理解がない人だと思われるし、特殊ですらない詐欺のカモになる素質がありそうだと思われるから。何歳になっても頭を柔らかくして、世界に寄り添って生きるために、こういった「今」を切り取って社会問題をざーっとまとめて小説にしてくれるのは、ありがたいことだと感じた。

    4
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分がした些細な事がどこかの誰かの何かに繋がっていて、それはいい事だけではないのかもしれないし、悪いことだけでもないんだな〜と考えさせられた本でした。自分の力ではどうしようもないことのほうが多すぎるけど、できるならいい事に繋がってほしいと思います! ラビリンスの投資の話は、正直投資知識がない人には分からない話で読みながら調べなきゃ話が分からないんで、話よりも勉強って感じで心折れそうになりました。 また、大神運行の会社を急にタイシンって書いてみたり、同一会社だと気が付かなくて、意味が分かりづらい文章が続いてストップすることが多かったです。 ラビリンスの話が終わってからは急に面白くなってきて続きが気になり始めてノンストップで読みました。 それにしても冬至は子供の意見を全く聞こうとしない自分の親を見ているようで、話が通じ無さすぎて無理でした。 海外行く前の5人で話した時に宮苑さんが冬至に何か言ってくれたんだろうな〜良い人だな〜と思いました。 ハルにはとにかく幸せになってほしかったので、最後は2人のハッピーエンドで嬉しかったです。 ホワイトハウスのまつしろ不動産でまっしろ=ホワイトかー!!て、最後まで全然気づきませんでした。 高次機能持ってて感情あんなにコントロールできてて、働いてて友彦さん凄すぎるよ、、尊敬するよ、、って思いました!!!途中で最初の冒頭に出てくる後藤さんが友彦さんだと気づいた時は、あー!!!ってなりました。

    4
    投稿日: 2025.10.12
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    3.5くらい 思い描いていたストーリとはちょっとちがったが最後まで読めた。 自動車整備工の本田昴は、同僚の工員がブレイクショット(車の名前)の組み上げ中にボルトを一つ落とすのを見つけてしまう…  この不良の車がその後事故を起こし、社会問題、リコール、裁判みたいな話になっていくのかなぁと思っていたが全然違った 全く違うエピソードの中にブレイクショットが添えられ、伏線を回収をしながら繋がっていく。そこは楽しめた。

    2
    投稿日: 2025.10.11
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    中盤の、主導権にぎってるつもりが崖上だったり、人助けだと頑張ってたら悪の片棒かつがされてたり、騙し騙される裏の裏の裏の話の展開は、とても面白かった。人を陶酔させるトークや詐欺の組織化、人が闇に堕ちていく過程とか、リアルで興味深い。 戦いの場での心理描写はさすが! でも、謎めいた序章からの最後は繋がる、みごとな伏線回収…を狙ったのはわかるけど、外国の話とか唐突すぎて、主線から意識飛んで集中できなかった。 一つ一つの場面の描写は丁寧なのに、やり過ぎ盛り込みすぎて、残念。ゴチャついてる 感が否めない。

    3
    投稿日: 2025.10.10
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    ・「先生!この本今までで1番良かったです。すごい本だよ」昼休みが始まると同時に来館してきた生徒がそう話してくれました。ならば私も!と思い、週末読書。生徒が興奮して話てくれた理由がわかりました。ブレイクショットという車に関わった人々からみた複雑な人間ドラマ。 ・終盤の伏線回収に、脱帽すること間違いなし 高校生の今だからこそ、多角的視点に触れてほしい一冊です

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    「軌跡」を辿る物語として読んでいたが、これは「因縁」の物語でもある。 人はやり直せる。 何人もの人生の再生を、時代や国を超えて見てきた1台のブレイクショット。 戦争や詐欺、過ち、苦しみを抱える人達を描く一方で、そんな中でも忘れ去られることのない人間の「正しさ」と「善良さ」を描いた一冊でもある。

    7
    投稿日: 2025.10.09
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    サイン会で購入。日本で生産から数々の人の手に渡り、中央アフリカで戦闘車両として大破されるまでの1台の車の軌跡を追う話。 時事ネタを盛り込み過ぎな感も否めないが、ブレイクショットの名の通り、思いがけない方向に話が進んでいって非常に面白かった。サイン会の際にロクに話が出来なかったのが心残り。

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごくよく考えられた作品だと思った。 こんな事を考えられる作者は、詐欺集団も出来ると思う(冗談)。登場人物のそれぞれのキャラクターも良いし、話も最後にはスッキリ伏線回収して、面白かった。

    3
    投稿日: 2025.10.07
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    三宅香帆さんのYouTubeで勧めていたので、購入。 分厚い本ですが、一気に読み終わりました。 最初の方は、車の話かと思いきや、色々な人と出来事が絡み合い、最後に全てが繋がるのは、見事と思いました。 地域紛争、ジェンダー、SNS、特殊詐欺など、現代で起きているさまざまな問題を扱っているところも、また興味深く、リアリティもある話でした。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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    テーマの多い作品。いろんな人の視点で描かれ、少しずつ重なり合う人生たち。すごく面白かった。もっと読みたい、とそう思える物語

    9
    投稿日: 2025.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々な人達がいて、一見関係なさそうなことが繋がっていると感じたとき、この本の面白さに気づいた。文章もすごく読みやすくいし、引き込まれる。 途中割と辛い事が続いて、もう止めて…と思ったけど全て収まる所に収まったという感じでそれもスッキリした。善良な人が救われてほしいと思う人に読んでほしい作品。読んでて久しぶりに涙が出た作品でした。

    3
    投稿日: 2025.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ビリヤードのブレイクショットと、架空のSUV車ブレイクショットが辿る軌跡(奇跡)。 分厚い本だか、三日間かけて一気読みだった。 途中、難しい経済用語が出てきて、ん?ん?となる箇所もあったけれど、総じて、世の中の仕組みや詐欺、経済の流れなどとても勉強になった。 所有者が替わるたびにブレイクショットを繰り広げていく車。 どの登場人物も印象的だったけれど、一番は後藤友彦という「善良」と「不善良」の狭間を踠きながら実直に生きている人物。 これは後藤友彦だけではなく、登場する全ての人に共通するものなのだけど、彼のキャラクターは受傷することによりより分かりやすく表現されている気がする。 完璧な善良さを持って生きている人はいない。 ただ、「善良でありたい」と思って生きている人は沢山いる。 本当に、そういう人達が救われる世の中であってほしいと思う。

    5
    投稿日: 2025.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった〜!エンタメ小説としてめちゃくちゃ楽しませてもらいました。 連作で、大ボリュームの577p。 視点がコロコロ変わるので最初は何の話…?と集中力が続くかという感じで読み進めましたが、少しずつ話が繋がっていき、そこから後半は一気に読めました。 ブレイクショットという言葉が、ビリヤードのショットとSUV車種名と掛けてある事はわかるのですが、まさか、ビリヤードのブレイクショットで白い玉が当たって弾け飛ぶようにブレイクショットという車が様々な場所に飛んでいき物語が展開されるとは、連作の面白さでした。 中盤は辛い展開が重なりました。社会階級的なものも描かれ、所謂低所得者層にどうしてこんな酷いことが起こるのだろうと無力さを感じました。 しかし、最後は狙い球がポケットに入るようにエピローグにて全てが回収されていく展開にスカッとしました。本当に良かった〜! 特に好きだった部分は、五章の最後の方、晴斗の父・友彦が自らの病状に諦めず懸命に努力を続けており、その努力が報われる兆しとして塗装の検査部門で働くことになったと話す箇所。晴斗が父の病状について諦めていて、ひとりで何とかしなきゃと全てを抱え込んでいる、その間にも周りは徐々に変化していっている、ということに気付く部分。善良さを掲げて日々を懸命に生きてきた友彦や妻の絵美、そして晴斗が良い方向へと進んで欲しいと半ば願いながら読んでいたので、ひたむきな姿に泣けました。 友彦の後輩である翔についてもエピローグで触れていた通り、友彦の善良さに惹かれ、自らも善良を尽くした人物だと思います。そんな善良な市民が最後には勝つ物語でした。 物語のように現実は上手くはいかないけれども、善良さが報われる社会であって欲しいと私も思います。 これで直木賞が獲れないということはどういうことなのか?!他の作品も読んでみないとわかりません。候補作全て読むのは大変だけど比較してみるのも面白いかも。

    4
    投稿日: 2025.10.04
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    ビリヤードでいうブレイクショットのように打つ人の最初の一打で全てが決まる。 物語も同じである。 期間工で働くとある人物の携わる車を巡り波乱が起きる。誘拐、詐欺、汚職。 また、時代を反映しLGBTQにも言及する場面も。色んな要素が盛り込まれた魅力的な作品でした。

    3
    投稿日: 2025.10.04
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    底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか? 自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。 期間工のツイ廃男性が付き合っている謎の女性。LINEは3ラリーだけで終わる。なんだか徹底しててすごい。そして、そこから始まるマネーゲームの中にいるファンド会社の副社長、信頼していた社長がやっていた偽装工作を知った板金工を襲った事故、サッカー選手を目指す少年とそれを支える幼なじみ。詐欺に近い投資用マンションの営業マンの男性、サッカー選手になる幼なじみを支えるため危ない橋を渡る男の子、その男の子に危ない橋を渡らせた張本人の反社の男性、そしてアフリカの紛争地を走る「ホワイトハウス」という車。全てが繋がっていてすごかった。 正直、ファンド会社の下りは難しくて何を言ってるか分からなかった。それは、晴斗のお父さんみたいに「うん?」ってなってしまった。そして、晴斗のお父さんの話は可哀想すぎて無理だった。何も悪いことはしてないのに、あんなことになってしまい、そして優しかったお父さんが暴力や暴言を奮う現実は、本当に家族としては辛いし地獄だよね…晴斗はしなくてもいい苦労をして、そして修吾を支えてるつもりが心が離れてしまって辛かった。 アフリカの話は、一体どこに繋がるんだろうと思いながら読んだら最後すごいところに繋がった。そして、期間工の男性と付き合っていた女性の謎や晴斗のお父さんのことが後からいろいろ分かってすげー!!!ってなった。きっと、期間工の人は最後の最後で勇気を振り絞って、そしてあのアフリカのニュースを見て、人生観が変わったのも良かった。ツイートのついての突っ込みとか「確かに…」とか思ったし、今のXの様子がまさにそこにあった。 これって「バタフライエフェクト」ってことだよね。あと「風が吹けば桶屋が儲かる」?それは違うか。でも、なんだか何かがキッカケで誰かの運命が変わるってあるんだなぁって思った。はぁ、なんだかいい話を読ませてもらった。だけど、修吾の父の冬至は何故にU -17に選ばれた息子を認めなかったのかなぁ。すごいことじゃん。日本代表だよ? 2025.10.4 読了

    3
    投稿日: 2025.10.04
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    前ニ作とは違った、ネットや詐欺などの社会問題をとりあげてるテーマ。長い話だけど最後まで飽きずに読ませる力のある小説だった。

    3
    投稿日: 2025.10.04
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    経済、投資、特殊詐欺、アフリカ、サッカー、LGBTQ、、多岐にわたるジャンルの話を、ブレイクショットという一台の車がつなぐ。見事な群青劇。たしかに映画ならスタンディングオベーションレベルのまとまり。何より、作者の伝えたい一本の軸がしっかりしてて良かった。善良であれ。現実はこんなに綺麗な清々しい話ばかりではないけど、優しさや志を捨てなかった人が救われるお話で素直に嬉しかった。ありがとう物語。 ブレイクショット(break shot)とは、ビリヤードでゲームの最初に、ラックに並べられたボールを散らすために行うショットのこと。散らされたボールのように、登場人物の人生の軌跡があらゆる方向に広がり、交わる。 世界、広すぎるな。 自分が今生きている世界って本当にいろんなことが起こって、いろんな人が関わって、影響しあってて、みんな悩んで、足掻いて、間違えて、乗り越えて、自分自身を見つけていったりいかなかったりするんだなあと思った。 投資と経済学のところマジでわからんかった、インサイダー取引の意味はじめてちゃんと知れた笑 読むのに教養が必要、教養というか広い知識のこと、自分と関連のない分野のことを知ろうとする気持ち、が必要 なんでバーの名前がチムニートップなのかわからん、えんとつ、、? 後藤友彦の生き様が1番私の心に刺さった。 事故からのリハビリを経ての後藤さんの穏やかさ、ほんまに泣いてしまう。 後藤晴斗と、霧山修悟、素晴らしすぎる。 晴斗すばらしすぎ、好きすぎる。もののけ姫のアシタカか?まっすぐで真摯でかっこいい。 2人が、自分たちが大切にすべきものをきちんと大切にしていてかっこよかった。こうであれ世界。 最後のエピローグの怒涛の回収がすごい。 登場人物の生き様やその他の情報があると、お話の見え方って本当に変わるな、と実感した。全ページ読み終えた後にプロローグをもう一度読んだら、全てのシーンに意味があって面白かった。 まつしろ不動産!ホワイトハウス!なるほど!

    7
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    車、サッカー、投資とかあまり身近じゃない話題が多くて少し読みにくかったけれど、多くの伏線が怒涛の如くラストに回収されていくのは凄かったな。 悪人は裁かれ、良心を持つものは(完全とはいかないまでも)望んでいた生活を送れるようになりました。めでたしめでたし…って正統派なお話だった。 アッコさんが格好よくて好きだったな。

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    『イン・ザ・メガチャーチ』に続いて読んだ逢坂冬馬さんの『ブレイクショットの軌跡』。同作が主題にする問題意識は、部分的に通奏低音をなしている気がする。車のブレイクショット、ビリヤードのブレイクショット。小説だからこそ描き切れる、複雑に絡まり合った構成、それでいて物語の一本筋が通っている。至極の群像劇。

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    面白かった。 『同志少女よ、敵を撃て』で一躍注目された逢坂冬馬さんの第3作。『同志』の図書館での長い順番待ちに飽き飽きした頃に、「それ以上に面白い」という評判を信じて、こちらを先に読んでみた。 人気SUV「ブレイクショット」。数奇な運命をたどるその1台は、持ち主が変わるたびに事件へと巻き込まれていく。敵対的TOBを仕掛ける新興ファンドグループのインサイダー疑惑、投資用マンションを客に押し売りする悪徳不動産会社の自盗事件、一見まともな経済セミナーの裏に潜む罠……。 全580ページの長編だけど、読み進めるうちに印象が変わって行く。 最初は掴みがうまく、引き込まれる。 やがて時系列操作や叙述トリックが目立ち始め、面白さを演出するテクニックと判るのだけど小手先に感じられる部分もあり、少し不安になる。 ところが最終盤、印象は大きく変わりました。悪く言えば勧善懲悪ですが、奇妙なほど清々しい。悪の崩壊や結末は細かく描かず、後日譚のようにさらりと処理しながらも、伏線は丁寧に回収していく点が見事だった。 読後感の強い、手応えのあるエンタメ小説でした。

    6
    投稿日: 2025.09.29
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    ブレイクショットに関わる人々の物語。 最後に繋がってくる形は良かったが、作中さまざまなテーマが詰め込んであり、読むのが少し大変だった。 ただ、同志少女の時も感じたが、投資塾の話などは非常に勉強になる。

    6
    投稿日: 2025.09.28
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    ブクログで見かけて図書館予約して読みました。 長めの短編がいくつもあり、M&A、サッカー、投資、振り込め詐欺、ヤクザ、差別、LGBTQなど全く関係ないものが、最後には全部に関係性があったというものでしたが、かなり無理があるような内容でした。 予約してからの待ち時間が長く期待が大きくなりすぎてしまったからか期待外れでした。 冗長すぎて途中から読むのが面倒になってしまいました。

    37
    投稿日: 2025.09.27
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    ここからこう繋がるのかぁ。 とにかく色々盛り込んだ話であった、わいも未だにツイッターをXとは認めていない。

    24
    投稿日: 2025.09.27
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    皆さんの読者評価が高かったので読みました。 凄く長かった、、、 これ、評価が分かれる話であるような気がします。皆さんが高い評価をつけているなかで、⭐︎3をつけるのは、どうだろうと思いましたが、期待値が高かったため、感じたままに評価をつけました。ラストがどうなるのか?先が気になりましたが、終盤も期待以上の感動・感激は得られなかった感じです。ファンの方、大変申し訳ございません。

    60
    投稿日: 2025.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    3.5 さいしょはどうかと思ったけど途中からけっこうおもしろくなった。 終わってみれば8つの短編がすべてつながっているけれど、ひとつひとつの話は弱い気がする。 ハルトVS塾長の話が一番よかった。ハラハラ感あり、謎解き要素あり。

    3
    投稿日: 2025.09.25
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    んー、期待していた分、微妙で残念だった。 冗長だし、LGBTとか投資詐欺のテーマとかつまらなくて読み飛ばしてしまった。 同志少女は良かったのになー、なんでだろう。

    4
    投稿日: 2025.09.25
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    Audibleで拝聴 最後に「あぁ〜なるほど」とはなるが、そこまで絶賛される程ではないかな... ゲイの話も個人的に理解できないし、途中がくどくとにかく長いと思った。

    3
    投稿日: 2025.09.25
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    ただただ号泣。 ブレイクショットという国産車と、 代わりゆくその持ち主と、その周りの人達の短編の物語が、最後一つになる。 帯でも書かれているように、最後はスタンディングオベーションしたくなる作品。 途中、本当に?本当に大丈夫なの? という絶望感に襲われ、何度も先読みしようとパラパラめくってしまったのですが、 良い物語でした。 全ての個人は全体を織り成し、そして相互に繋がりながら生きている。それを示す群像劇を描きたいという作者の言葉の通り。 読み終わった後も最初から読み直したくなる作品です。

    14
    投稿日: 2025.09.24
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    プロローグとエピローグ 主人公が入れ替わる5つの章、そして合間に入る短編 その全てにブレイクショットという車が関わる主軸となっている物語。 特に5つの章は繋がりが深く強いけど、テーマはかなりバラバラでプロローグからエピローグも含めてどこまで一冊の本として、一つの物語として完成させるのだろう?と続きが気になる流れでした。 読み進めると繋がりそうなものが、読み進めると散らばっているように感じる内容が、最後にはちゃんと収まるべき場所に収まっている印象。 タイトルにある「ブレイクショット」から一つ一つの球がポケットにストンと落ちるような気持ちのいい着地点だと思います。 「奇跡」ではなく「軌跡」が使われているのも納得の内容でした。

    3
    投稿日: 2025.09.24
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    個人的に2025年ベスト3に入れたい作品となり、とにかく最高でした! 分厚い内容ですが、丁寧で細かい背景描写と美しい伏線回収があり圧巻でした。 難しい内容も分かりやすく展開されて行き、章ごとで納得感も積み重なり、旬のテーマもふんだんに散りばめ面白さ満載でした。 マイノリティのことを描きながら構成も流れも面白く没入させられ、何より感動します。鳥肌立ちました。 "現代"を全て詰め込んだ最高傑作と言っても過言では無い作品ですので是非チェックしてみて欲しいです。

    4
    投稿日: 2025.09.23
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    伏線回収とはこんな感じなんだと俯瞰で読む作品となった。なので、どっぷり浸かるというよりも、作品の構成上あきらかに別々のストーリーがどこで繋がっていくのかを常に意識させれられた。 自動車期間工員が不注意により組立中のブレイクショット(車名)の部品ボルト一つを車体内部に落としたことから始まるストーリー。 本田昴や鈴木世玲奈がどこで再登場するのかや、アフリカのホワイトハウス?のどこにブレイクショット?がでてくるのかなどなどずっと気になった。コロナ禍を経た作品で、今だからこその問題に多く切り込んでいた。 好きだった描写は以下 ー「自信に根拠なんて持っちゃだめだよ・・・きみが自信を持つのに根拠を求めたとして、絶対的に確かな根拠なんてものがどこにある?大きな証券会社に勤めていたことか?日本で一番難しい大学をでたことか?だがおれたちは、由緒ある証券会社や銀行が跡形もなく倒産し、同じ大学の先輩の、功成り名を遂げた官僚たちが汚職であっけなく失脚する様をこの目で見てきただろう。根拠のある自身は、時に根拠ごと倒れる。だから根拠のない自信は無敵だ・・・・俺は俺だ。だから自信がある。」(P118) やり手社長の宮苑の一言に背筋が伸びると同時に、社会にでて絶対的な正解なんて無いと感じているから印象的に写った。 ー「それでいい。自由意思はなによりも大切だ。私も、きみも」(P467) 抑圧された意思しか持てない志気とのコントラストが際立った。 ー「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである。」 ー「自分は何も残さず、何もなさずに消えてゆく存在だと思っていた。だが、それこそが思い上がりだったかもしれない。あのブレイクショットも、誰かが作ったのだ・・・・自分が作る車はどうなるのだろう。きっと様々な人と関わっていく。そのすべてと無関係と言い切ることは、できそうもなかった。」(P548) エピローグまで読み終えゾクッとしたと同時に安心もした。

    23
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 途中、社会の闇が次々とあふれだしたときは 読んでいて辛く感じる部分があったが、 それらの闇を全て光が当たるようにもっていったのは  読者を救うのと同時に、著者のメッセージとも受けとれた。

    5
    投稿日: 2025.09.23
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    ブレイクショットって何?ゴルフ用語か何か? まぁ読まなくてもいいかな、と思っていたのですが、ブクログでの皆さんの高評価に惹かれて 読みました。 おもしろかった! 予想できない展開で、途中からは続きが気になって気になって…最後はまとまり過ぎかとも思うけど、あの終わり方はよかった。

    4
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろい。最後に伏線回収もされててよかったけど、とにかく長い。600ページ。 途中の投資の話はリベ大のことを言ってるのかなと感じた。

    4
    投稿日: 2025.09.21
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    様々な人の視点でストーリーが進んでいくが、伏線回収がとても気持ち良く、一気読み! 個人的には、霧山修悟と後藤晴斗の父親同士の関係性が興味深かった。自分とは全く違う生き方をしており厭う感情すら持っていた相手から、かつて自分が目指していた幸せの方向性に気付かされる…でももう同じ生き方はできない。「我々にはお互い、手に職がありますよね」と電車で言葉を投げかけたシーンはとても胸熱でした。

    4
    投稿日: 2025.09.21
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    ブレイクショットというSUV車をめぐる物語。 車の繋がりでこんな物語が生まれることに驚きました。真面目に生きることの大切さ、自分に嘘をつかず自分らしく生きることの大切さを学びました。度々出てくるアフリカ共和国の話がどう繋がっていくのか想像できませんでしたが、最後の怒涛の繋がりにおもしろさを感じました。

    13
    投稿日: 2025.09.20
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    すごい作品だ。 同志少女もすごかったけど、それを超える最高傑作と謳われていることに納得。 いくつかの話が並行して描かれて、最後に回収されていく素晴らしさ。 今年読んだベスト3に入ってくる予感。 性的マイノリティやアングラで生きる人、異国の兵士や善良であろうとする人、様々な人がブレイクショットというSUV車で繋がる構成が素晴らしい。 これは「何か面白い本ない?」と聞かれたら紹介したい作品だ。

    11
    投稿日: 2025.09.20
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    皆さんの評価が高いので期待してページを開き、全く違う話が次々と展開していくので不思議な感覚で読み続け、最後に全部がつながって伏線がうまく回収されていく見事さにちょっと感動してしまいました。私の好きな、人情噺にうるっと、と言うのはなかったけど、著者の構成力すごいです。最高のエンタメです!

    9
    投稿日: 2025.09.20
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    中盤まで繋がりが全く分からずハズレかなと思いながら読んでいたが、その後から急に面白くなってきた。読後感もよい。思わず1章をそのまま読み返して答え合わせしてしまった。

    3
    投稿日: 2025.09.19
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    読み始めるまではちょっと躊躇してしまうくらいの分厚さだけど、長さなんて全く感じないくらい面白かった! LGBTQや特殊詐欺等など様々な事が取り上げられているけど、決してごちゃごちゃしている訳ではなく、1台のブレイクショットからキレイに繋がっていく感じはお見事。

    18
    投稿日: 2025.09.19
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    前半、章ごとの繋がりが見えずなかなか読み進められなかった。が、中断したり読み飛ばしたりしながら何とか終盤に差し掛かると、一転すべてが繋がってページをめくる手が止まらなかった。 誰かの行動が、他の誰かの人生に波及して大きく変えることがある。良くも悪くも。 読み終わった後、思わず飛ばした部分を読み返してしまった。希望のみえるラストでよかった。

    9
    投稿日: 2025.09.17
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    どこをとっても素晴らしい大作で、読み終わりが惜しいと感じる本との出会いに終始感激していた。特に、澱みなく自然な文体が好みで、続く話を待ち切れずに手繰り寄せるように夢中で読んだ。八つの物語は一つ一つが一冊の本の題材になるような密度の高いもので、それらを圧巻の構成力で繋ぎ合わせる過程は、震えるほど面白かった。作者の渾身の一打は間違いなく深く突き刺さった。サイン本に惹かれて手に取って本当に良かった。

    31
    投稿日: 2025.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白かった!! 途中までは、よくある視点が変わる系の小説で、中身は短編小説のようなものかと思ってた自分が浅はかでした…。完全にやられました、あそこまで綺麗に繋がるとは…。 個人的には安易にLGBT系の話を絡めるのは好きではなく、中弛みのように感じてしまったのですが、それも全部大事な要素でした。 後半は読む手が止まらず、ページ数多いなと思ったけど読み始めてよかったです。 同志少女よ〜に続いて最高でした。また好きな作家が1人増えて嬉しいです。 2作目も読みます!!

    3
    投稿日: 2025.09.14
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    ブレイクショットという名前のSUVが紡ぐ長い長いお話。ブレイクショットに乗っている人、日本、世界が抱える問題が浮き彫りになってきて奥深い話だった。

    4
    投稿日: 2025.09.14
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    夢中で読んだ。これが3作目で、同志少女を書いた人かとびっくりした。幅がある作家さん。SNSやネット社会への解像度も高くリアル。伏線回収のカタルシスもあって、読後は爽快。最後の章が辻褄合わせすぎなところがあったけど、十分面白かった。2作目の歌われなかった海賊へを読まねば。

    11
    投稿日: 2025.09.13
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    この本、とっても分厚くて、持ち運ぶには重過ぎたけど、その分、中身は色んなテーマが盛り沢山で、とっても濃かったです。 エピローグでのSNSのコメントとのやり取りとか、とっても濃くて笑えました。 本題とはズレるけど、翔くんのアルファードがどうなったのか気になってたのですが、エピローグでちゃんと記載されててスッキリしました。

    36
    投稿日: 2025.09.13
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    「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂冬馬の本であれば読むしかないと思い手に取る。 振り返って本書がどんな話だったかを考えたがうまくまとまらない「詐欺師の話」は乱暴だしな。ブレイクショットと言う車の所有者が変わる事で場面が切り替わる構成は面白い。 最初はあれどうしたかな?同じ人が書いたとは思えないなと訝しがるほど、物足りない文章内容だが、途中から逢坂氏の毒が回ってくると、面白さに引きつけられていく。成程、こういう展開だ! 特殊詐欺 性的マイノリティ 南アフリカ 等現代の様々な問題提起がされているのも学びになって良いし、それでいてしっかりエンタメになっている。 この本を読むことで「今イチオシの作家さん」が逢坂冬馬氏になりました。 どちらも面白いのだけれども、「少女同士よ」は女性に本書は男性にまず読んでほしいかなー。

    14
    投稿日: 2025.09.12
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    すごい本だった。驚くべき構成力。 タイトルも完璧。これ以外ないなって感じ。 描写にエロもグロもなく、主要人物も殺さず それでいてスリリングな展開。 現代の様々な現象や問題も取り上げつつ、複雑な人間愛を大切に描く。 恐れ入りました。 個人的に「大賞」をあげたい。 学校図書館的には 悪人も悪事も暴言もいっぱい出てくるけれど、とにかく表現方法がクリーンなので 中学校でも問題ないと思う。 長いし、難しいけどね。本読める系の賢い人達なら楽しめると思う。

    3
    投稿日: 2025.09.11
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    逢坂冬馬のブレイクショットの軌跡を読んだ。 577ページは長かった。8月から自転車の朝練をして毎日50キロを走っているので本を読む時間が大幅に削られてしまい時間が掛かった。 サッカー少年とアフリカの武装勢力の少年がどう繋がるのか。 ブレイクショットって何と思ったら 「ブレイクショット」は、ビリヤードのゲームの開始時に、密着してセットされたボールの配置を崩して散らすための最初のショットを指します。ということだった。 小説の中では車の車種名として使われている。 最後に色んな話が繋がり面白かった。 映画になって欲しい内容だった。

    32
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これはスゴイ! 漫然と日々を暮らしている身に 喝が入った一冊だった。 たった一つのボルトや会食での軽口などが思わぬ所で影響を与えてくる。 紛争地域で暮らす少年のハードさは言わずもがなだけど、資本主義社会でどうしても出来てしまう歪みの中で生き抜くのもなかなかハード。 ツルハシを売る人、常に「けしからん」と思っている人、夢よりも投資が目的になってしまう人などはよく見かけるし、特に善良な人ほど追い込まれる様は実際起きた事件とも重なり、いたたまれなくなった。 ビリヤードの最初の1打で放たれたボール達が、 見事に収まるエピローグは、なんともいえない爽快感! 時系列も整理され、また最初から読み直すと、 記憶から消されてたモブキャラがまさかの友彦さん! 友彦さんのその後が垣間見れて救われた気がした。 映像作品では味わえない、うれしい驚きを得た読後感だった。

    23
    投稿日: 2025.09.10
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    1作目とはまったく違う、日本でのお話。時代が移り変わっていっていることが、時々ハッとさせられるぐらいに自然に流れていて、スマートな伊坂幸太郎作品のような印象(あくまでも個人の感想)。親の無理解はここまで来るのか?という疑問もありつつ、中盤からは、一気に読みました。おなかいっぱい、結末も大満足の1冊(その割に、感想が薄い…苦笑)。 2025/8/5読了 

    2
    投稿日: 2025.09.08
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    読み応えのある作品で読了後は心地いい。 とても面白かった! 読書をするとその世界を疑似体験したような感覚が楽しめるのだけど、この作品はそう言った意味で色んな体験ができる^_^ 現代社会の様々な問題が取り込まれていて、リアルでもあり、難しいテーマだと頭に入ってきにくいのだけど、途中から場面と場面がつながり始めて、面白さが増していく。 一億経済塾にとても惹かれたから私はカモになる側かもしれんなぁ…ヤバい(^^;;

    11
    投稿日: 2025.09.07
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    母から激推しされたので厚さに怯みつつ手に取ったけれど、文章は読みやすいし、SUV を狂言回しに登場人物達がどう絡んでいくのかという興味でグイグイ読みすすめられた。 第一章こそ知らない単語の羅列にハテナが頭を駆け巡ったけれど、面白い小説は大抵そうであるように、内容が理解できなくて雰囲気だけでも面白く読めた。また、切れ者同士のやり取りが小気味良くて読んでいてストレスがなかった。 最高の人間讃歌だった。

    14
    投稿日: 2025.09.07
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    1台のブレイクショットというSUVが辿ってきた運命。 世界、というか世の中は広いようで案外狭いのかも。

    3
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テーマが盛り沢山すぎたな~と思いました。それをしっかり読ませてくれる文章力の高さはさすがですが、もうちょっと削っていた方が私は好きかな。 何といっても後藤パパ!報われて良かったです。

    5
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金は目的ではなく可能性。 大切なのは善良さ。 手段と目的が入れ替わらないようにしなければと実感した。 ハッピーエンドになったのはとても嬉しいことだが、中盤は誰が悪かったんだろう…と思ってしまった。

    6
    投稿日: 2025.09.06
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    かなりの長編。その文章量だけでなく、物語の中身もずっしりと詰まっていた。 読むのがとても遅い自分は、途中投げ出しそうになり、その度、ブクログの書評の良さに励まされながら読み続けた。 最後の方〜六章でやっと自分にとっての光が見え始め、エピローグ(これも長く重厚)で「読むのやめなくて良かった」という二重の意味でほろりとしながら読了。 ブレイクショットという車を通しての連作が、ラストで一気にまとまった。 そう、まるでひとつひとつの部品が複雑巧みに組み合わさって一台の車が組み立てられるかの如く。 ラストには大満足。 そして作者の壮大な知識に感嘆。 ランニングや筋トレをやり切った後みたいな充実感を胸に、読書も体力!と実感するのであった。

    4
    投稿日: 2025.09.06
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    辞書なみの分厚さに読み切れるか怯んだけど杞憂だった。 全577ページ最初から最後まで面白すぎて読む手が止まらない。次の本屋大賞10選には間違いなく入ると思う。個人的現時点で今年度No. 1作品になった。 壮大な物語というよりは実際ありえそうな現実社会の物語でタイトルも秀逸すぎる。 いつか日曜劇場とかで映像化しそう。

    4
    投稿日: 2025.09.05