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ブレイクショットの軌跡
ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬/早川書房
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総合評価

480件)
4.3
230
142
67
11
4
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    逢坂冬馬のブレイクショットの軌跡を読んだ。 577ページは長かった。8月から自転車の朝練をして毎日50キロを走っているので本を読む時間が大幅に削られてしまい時間が掛かった。 サッカー少年とアフリカの武装勢力の少年がどう繋がるのか。 ブレイクショットって何と思ったら 「ブレイクショット」は、ビリヤードのゲームの開始時に、密着してセットされたボールの配置を崩して散らすための最初のショットを指します。ということだった。 小説の中では車の車種名として使われている。 最後に色んな話が繋がり面白かった。 映画になって欲しい内容だった。

    32
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これはスゴイ! 漫然と日々を暮らしている身に 喝が入った一冊だった。 たった一つのボルトや会食での軽口などが思わぬ所で影響を与えてくる。 紛争地域で暮らす少年のハードさは言わずもがなだけど、資本主義社会でどうしても出来てしまう歪みの中で生き抜くのもなかなかハード。 ツルハシを売る人、常に「けしからん」と思っている人、夢よりも投資が目的になってしまう人などはよく見かけるし、特に善良な人ほど追い込まれる様は実際起きた事件とも重なり、いたたまれなくなった。 ビリヤードの最初の1打で放たれたボール達が、 見事に収まるエピローグは、なんともいえない爽快感! 時系列も整理され、また最初から読み直すと、 記憶から消されてたモブキャラがまさかの友彦さん! 友彦さんのその後が垣間見れて救われた気がした。 映像作品では味わえない、うれしい驚きを得た読後感だった。

    23
    投稿日: 2025.09.10
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    1作目とはまったく違う、日本でのお話。時代が移り変わっていっていることが、時々ハッとさせられるぐらいに自然に流れていて、スマートな伊坂幸太郎作品のような印象(あくまでも個人の感想)。親の無理解はここまで来るのか?という疑問もありつつ、中盤からは、一気に読みました。おなかいっぱい、結末も大満足の1冊(その割に、感想が薄い…苦笑)。 2025/8/5読了 

    2
    投稿日: 2025.09.08
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    読み応えのある作品で読了後は心地いい。 とても面白かった! 読書をするとその世界を疑似体験したような感覚が楽しめるのだけど、この作品はそう言った意味で色んな体験ができる^_^ 現代社会の様々な問題が取り込まれていて、リアルでもあり、難しいテーマだと頭に入ってきにくいのだけど、途中から場面と場面がつながり始めて、面白さが増していく。 一億経済塾にとても惹かれたから私はカモになる側かもしれんなぁ…ヤバい(^^;;

    11
    投稿日: 2025.09.07
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    母から激推しされたので厚さに怯みつつ手に取ったけれど、文章は読みやすいし、SUV を狂言回しに登場人物達がどう絡んでいくのかという興味でグイグイ読みすすめられた。 第一章こそ知らない単語の羅列にハテナが頭を駆け巡ったけれど、面白い小説は大抵そうであるように、内容が理解できなくて雰囲気だけでも面白く読めた。また、切れ者同士のやり取りが小気味良くて読んでいてストレスがなかった。 最高の人間讃歌だった。

    14
    投稿日: 2025.09.07
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    1台のブレイクショットというSUVが辿ってきた運命。 世界、というか世の中は広いようで案外狭いのかも。

    3
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テーマが盛り沢山すぎたな~と思いました。それをしっかり読ませてくれる文章力の高さはさすがですが、もうちょっと削っていた方が私は好きかな。 何といっても後藤パパ!報われて良かったです。

    5
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金は目的ではなく可能性。 大切なのは善良さ。 手段と目的が入れ替わらないようにしなければと実感した。 ハッピーエンドになったのはとても嬉しいことだが、中盤は誰が悪かったんだろう…と思ってしまった。

    6
    投稿日: 2025.09.06
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    かなりの長編。その文章量だけでなく、物語の中身もずっしりと詰まっていた。 読むのがとても遅い自分は、途中投げ出しそうになり、その度、ブクログの書評の良さに励まされながら読み続けた。 最後の方〜六章でやっと自分にとっての光が見え始め、エピローグ(これも長く重厚)で「読むのやめなくて良かった」という二重の意味でほろりとしながら読了。 ブレイクショットという車を通しての連作が、ラストで一気にまとまった。 そう、まるでひとつひとつの部品が複雑巧みに組み合わさって一台の車が組み立てられるかの如く。 ラストには大満足。 そして作者の壮大な知識に感嘆。 ランニングや筋トレをやり切った後みたいな充実感を胸に、読書も体力!と実感するのであった。

    4
    投稿日: 2025.09.06
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    辞書なみの分厚さに読み切れるか怯んだけど杞憂だった。 全577ページ最初から最後まで面白すぎて読む手が止まらない。次の本屋大賞10選には間違いなく入ると思う。個人的現時点で今年度No. 1作品になった。 壮大な物語というよりは実際ありえそうな現実社会の物語でタイトルも秀逸すぎる。 いつか日曜劇場とかで映像化しそう。

    4
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロ並みにサッカーの上手い修悟、修悟のサポートをし金銭的にも援助する晴斗。修悟の父親はファンド会社の副社長、町工場で働く晴斗の父親を最初は毛嫌っていた。ただ、修悟の父の会社も社長の不祥事で傾き、晴斗の父親も高速の事故で脳に障害を来たし性格も変貌する。 やがて、晴斗は金融セミナーの社員として稼ぐも、次第にそのセミナーのきな臭さを察知、同僚のアコと真相を解明しようとする。セミナーのトップ志気も実はヤクザにコントロールされていた。 中央アフリカの武装地区に一台の車両、元は日本で生産された“ブレイクショット”という車だった。修悟の父が乗り、晴斗の父が乗り、セミナーに騙された十村が社用車として乗っていたブレイクショット。 エルヴェとフェリックスはとあることで白人少年を助けることに、そんな少年の父親もある失言で全てを失っていた。 そして、本田昴、彼が追いかけていたセレナさんとは誰だったのか。様々な人の想いが錯綜する傑作。

    4
    投稿日: 2025.09.04
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    一台のSUV「ブレイクショット」を巡って、期間工、投資家、板金工、不動産会社、SNSの利用者など、まったく異なる人々の物語が交錯していく群像劇。所有者が変わるたびに新たな現実が立ち上がり、現代社会の光と闇、人間の多面性が浮かび上がる。 最初は交わる気配すらなかった登場人物たちの物語が、少しずつ繋がり始めたあたりから一気に加速。断片が結びついていく展開の爽快さに、ページをめくる手が止まらなかった。 社会の矛盾や不条理が容赦なく突きつけられる一方で、根底にあるのは「善良さとは何か」という問い。どんな状況でも人は他者に誠実でいられるのか――登場人物たちの選択を追ううちに、自分自身がその問いを投げかけられているような感覚に襲われた。 そして圧巻なのは構成力。綿密に張り巡らされた伏線が最後にはすべて回収され、読み終えた瞬間にまた冒頭に戻りたくなる。長さをまったく苦にさせない濃密さで、読書体験としての満足感がずしりと残る。 直木賞候補に選ばれたことも納得の一冊。社会の闇を映しながらも、人間の希望や善意をどうにかすくい上げようとする視線に救われる。再読を誘う力を持った物語だった。満足度の高い一冊。

    14
    投稿日: 2025.09.03
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    読書備忘録940号。 ★★★★。 相変わらず備忘録を書く時間がないまま記憶が薄れていく・・・。 作者の前2作に比べると響かなかったです。個人的には。 前2作が響きすぎた反動かも知れません。 ブレイクショットというアーバンSUVでありながら、きちんとしたオフロード四駆の性能を持った車を巡って織りなす物語の数々。オフロード性能というところがポイントで物語はアフリカの紛争地域にも及ぶ! ビリヤードで最初に白玉を打って的球を散らすショットがブレイクショット。 まさに白玉が車であり、的玉がストーリーの数々。 そして、それぞれの物語はビリヤード台の中。的玉同士がぶつかり合いながら伏線回収されていく、と。 ちょっと出来すぎ感あって★1つ引いて見てしまった・・・。 ざっとストーリーを舐めてみます。物語の面白い要素は割愛。あくまで表面的にサラッと。 【ストーリー1】 本田昴28歳。自動車期間工の話。ブレイクショットの製造ライン。 昴の悩み。失恋とライン上でのボルト落下と正社員への誘い! ここの落下ボルト!騙されたわ。まんまと。 伏線回収の柱となるストーリー。 【ストーリー2】 中央アフリカの紛争地域。民族抵抗同盟のエルヴァとフェリックス。 戦闘車両に改造された日本車。ホワイトハウスと呼ぶ。 (これブレイクショットだね) 任務はゲストの護衛。米国から来たっぽい黒人男性、白人女性、子供。 これも柱ストーリーですね。 【ストーリー3】 新興のファンド。ラビリンス。副社長の霧山冬至はブレイクショットを駆る。 タワマンに住む選民思考。息子修吾はサッカーの道に進みたいけど、それを許さない父の話。選民になれと。 そんなラビリンスはインサイダー疑惑からの凋落。 【ストーリー4】 冬至の息子、修吾の無二のサッカー親友、後藤晴斗の父の話。板金工の友彦。 善良であれ!からの課長昇進、からの中古のブレイクショット購入、からの偽装修理に悩み首都高で事故る話。 路面に落ちていたボルトが撥ねて。このボルトはっ?あれかっ! 【ストーリー5】 ちょっと時は遡り修吾と晴斗の友情の話。 出会いから、禁断のBLまで。笑 修吾のサッカーセンスの話とプロサッカーの夢。 修吾の夢実現は俺が引き受けた! 【ストーリー6】 晴斗は大学生。 悪徳不動産会社と怪しい経済塾の話。 不動産会社社員の土村稔。社有車は事故歴のあるブレイクショット。んん? 投資目的の不動産購入を進める為に一億経済塾なる怪しい財テク講座の塾生名簿を買う。 塾で講師を務めるのはなんと後藤晴斗! 同僚の門崎亜子と共に善良であれ!と塾のやっていることに歯向かう! 亜子さん。好き。唯一この作品の中で好き。 【ストーリー7】 またまた時は遡り・・・。 晴斗と塾長(志気和馬)との出会いから塾講師を請け負うまでの話。 【ストーリー8】 こんどは志気の過去。 ヤクザとの関わりから抜け出せなくなる地獄の話。 特殊詐欺の企画と実行!そして一億経済塾の立ち上げ。 ところどころに差し挟まれるホワイトハウスのストーリーは進む! そして昴の話に戻り、すべては繋がる。 時系列のミスリードにちょっとだけやられたわ。

    71
    投稿日: 2025.09.02
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    一台の車にまつわる群像劇 オーディブルにて これまでの逢坂作品とはガラリと変わって、複数の登場人物が少しずつ絡む群像劇 色々な角度から社会問題を描いて考えさせられる 非正規雇用、偽装修理、LGBTQ、前頭葉障害、格差、貧困、少年兵、特殊詐欺など、、 前頭葉障害の症状やAsexualなど知らない事柄も沢山出てきた。 明るさと暗さの交錯具合が面白かった。

    0
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    震えた! Audibleで聴いた。 長さを感じさせないテンポの良さ、登場人物たちの心の動きに共感するところも多かった。 こうなるのかな?っていう予想を覆してくるような展開にワクワクさせられた! なんていうんだろう、痺れる感じ。 本当に素晴らしい本をありがとうございました。

    3
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白く読めたが、どうなるのってところで視点がころころ切り替わる ある意味、車を中心とした短編集のような構成 もっとアフリカの人の話や、本田昴さんの軌跡を知りたいと思いながら読んでました

    4
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前の2作とは全く違う現代をテーマにしているので、前評判はあるものの、面白いんだろうかと半信半疑だった。結果面白くて、分厚かったのに3日くらいで読み終えた。 ブレイクショットという1台の車に関わった人物達のエピソードが、ビリヤードのブレイクショットのように次々と繋がっていく。本田昴の謎多き彼女の正体、合間に登場するアフリカの戦闘員の少年の話…みんなが言う、最後に全て繋がるってこのことか!すごい。 冒頭のボルトのくだり、後藤父の事故車なのか?と思ったけれど、最後まで読んだらそれは違う車だったので、流石にそれじゃ面白くないかと思った。 途中、これ最後みんな幸せになれないやつ?と思ったりもしたが、夢を叶えられていてよかった! どうでもいいけど、投資ファンドのインサイダー取引が云々とか、現代っぽいなぁと思った。

    2
    投稿日: 2025.09.01
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    とても面白かった。長い分、じっくりとそれぞれの話に没頭できた気がする。 ブレイクショットという車に関わる人たちの群像劇なのだが、別に車を題材にしたわけではなく、現代社会のさまざまな人々が、少しずつ重なり合い、人生を営む姿が描かれる。 あるとき主人公だった人が、別の人生では全く違う解釈で現れたり、その人の人生に影響を与えたりする。 車の名前として登場するブレイクショットは象徴的な存在で、群像劇の印象と、ビリヤードで弾け合う球の様子を重ねているらしい。 現代社会の戦場であるビジネスの場が取り上げられ、自然とお金の話が多くなる。 内容は現実の社会が投影されていて、リベ大をモデルにしているであろうYouTuberも登場する。 その他、町工場の社長や、サッカー選手、不動産屋など、さまざまな立場の人物にスポットがあたる。 後藤さん一家の話は居た堪れなくなったが、窮地に立たされたとき、人がどのように考え行動するのか、それぞれの人柄が出ており、とても面白かった。 現代人にとっては、単なる死よりも社会的な死のほうが恐ろしいのかも。本物の命のやり取りをしているアフリカのホワイトハウスの話と、そう変わらない緊迫感をどの話でも感じ取った。 漫画のキャラクター並みの超人や、仏の生まれ変わりなのかと思うほど心の澄んだ聖人など、なかなか悪の強い人物が出てくるのも面白かった。 しかし、逆にいうと漫画っぽさがあるということなのかも。

    13
    投稿日: 2025.08.31
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     皆さんのレビューを拝見し、ワクワクしながら読み始めました。  まさに期待通りの面白さで、一気に読了しました!  私は、晴斗の父・友彦さんの生き様や、障害を負ってしまった友彦さんを支える妻の絵美さんと晴斗くんの優しさ、そして友彦さんを慕う中邑翔さんの来し方に、特に心を寄せながら読み進めました。エピローグでは、ホッと胸を撫で下ろしました。  現代社会の様々な問題や闇の部分も複雑に絡み合ったお話だったけれど、温かな気持ちになれたのは、逢坂冬馬さんの人間性なのかなって思いました。他の作品も読んでみたいです。

    22
    投稿日: 2025.08.31
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    同士少女よ敵を撃て、が面白かったので、今回書店で平積みにされていた本作を買って読みました。読み進む手が止まりませんでした。すべてのストーリーが伏線となっており、最後に全てがつながるあたりが爽快で傑作だと思います。時間をおいて、再読したい小説です。ハードカバーで600ページ弱あり、ものすごく分厚いのですが、あっという間に読んでしまいました。3日で読んだように思います。没入感がすごかったです。また現代社会の風刺も効いており、勉強になりました。

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    かなり読み応えのある一冊。一冊なのに数冊分読んだ感じ。でもちょっとがっつり過ぎて疲れた。自動車や投資など、知らない世界を垣間見ることが出来た。「自盗」なんて言葉初めて知った。読書の醍醐味。

    27
    投稿日: 2025.08.31
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    本屋大賞ノミネート時に注目していた作品をやっと読むことに! 【同士少女よ、敵を撃て】を読んだ時は衝撃を受けた、最新作は全く違った作風になってるのには好感を持てる。 色々な登場人物や行動が繋がってくる展開は素晴らしかったが、最後失速したのが残念だ・・・

    27
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホンダ・スバルとスズキ・セレナ、気付かなかった、、 『歌われなかった海賊へ』が未読なので、こちらも読まなければ、と思いながらも、今回のような話もいけるのかと驚きました。『地図と拳』的なものを感じましたが、とても面白かった

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    これまで戦時の小説2作を発表した作者による初めての現代話。群像劇のようにいろいろな場面や人物で構成されてるわけですが。 元々、金融というか経済的な話があんまり好きじゃないのでマネーゲーム的な話だったり特殊詐欺がとかは物語としてはそれなりに楽しめたものののめり込むほどでもない感じ。そしてLGBTQがうんぬんとかは今作もまたでてきました。正しい正しくないじゃなくてエンタメ的な側面だとどうしても話が説教臭くなるのでこちらもあんまり好きじゃないんですが作者さんはなにかしら訴えたいテーマなのかもしれません。でも前作ほどの説教臭さはあんまり感じることなく物語を楽しめたような気がします。 まあそんなあれこれはありましたが、面白かったです。いろいろ細かいこと(あれどうなったんだろう?あの人のその後はどんな感じなんだろう?)に目をつぶればおおむねハッピーエンドな感じで読後感も気持ちよく。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    これが直木賞じゃないだと……? 評論家の三宅香帆さんもSNSで仰ってたけど、まじでこれは日曜劇場 荒野を駆けるブレイクショットのVI◯ANT感よ

    26
    投稿日: 2025.08.29
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    ブレイクショットを放った9ボールが逆再生するかのようなそれぞれが全く繋がりがない現在の社会問題や情勢をうまく使いながら各場面が徐々に絡み出す展開がとても面白かったです。

    4
    投稿日: 2025.08.29
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    逢坂冬馬の底知れない力を目の当たりにした。これまでの2作は戦場が舞台で迫力ある文章が秀逸だったが、今回の作品はブレイクショットという車の軌跡をブレイクショットのように散らばった物語から最後一つにまとめるという構成力に驚かされた。

    4
    投稿日: 2025.08.28
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    500ページ越えだが、さくさく読める。しかし、あっちこっち散らかりすぎて、ラスト回収するけど、途中迷子になりそうだった。

    9
    投稿日: 2025.08.28
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    昨日、勤務終了後駆けつけたのが「KAWAIピアノショールーム」 そして、念願のピアノ(アップライト+消音ユニット付き)を購入♪ 華麗にカードをきってきましたよ~~爆 結局一番高い電子ピアノ→上記 に変更。致し方なし、電子ピアノはもはやピアノではない。ww ストレス感じるくらいなら、思い切ってアコースティックピアノ(アップライトやグランド)にしようと思いました。(営業さんもマジで勧めてくれました)明日自宅の下見に来てもらい、9/5に搬入となりました。 自室が2Fにあるので、クレーンで吊り上げて窓から入れるようですが・・ 結構難航しそうです。さてさて無事ピアノは部屋に入るのでしょうか??w 10年くらいしたら、グランド欲しい~(KAWAI SK-2)←400万 汗 ----------------ここからは本の話 主人公の本田昴は、自動車メーカーの期間工。2年11ヶ月にわたる寮生活の最終日、同僚がSUV「ブレイクショット」のボルトを誤って車体内部に落とす場面を目撃します。見過ごせば自由になれるはずの時間――しかしそこで起こる選択が物語の始まりとなります。 “ブレイクショット”とはビリヤードの最初の力強い一打を意味しますが、小説の中ではSUVの車名でもあり、物語をつなぐ象徴的存在です。車が所有者の手を渡るたびに新たな物語が展開し、やがてすべてがつながっていく構成・・ 有吉佐和子の「青い壺」も似たような構成だったような・・? ビリヤードの「ブレイクショット」を人生に重ねて考えてました、偶然や予期せぬ展開をどう受け入れるか、人生について深く考えさせられましたね。お見事! ※ただし、私は戦闘シーンが嫌いなので星4つです。( ̄▽ ̄;)

    32
    投稿日: 2025.08.28
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    普通に面白かった。 自分を大切にしてくれた人が、事故などに遭い、別人のようになってしまった場合、そのとき自分はどう接することが出来るだろうか。今まではあまり考えたこともなかったが、作品中の描写で急に身近なことのように感じ、悲しくなってしまった。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    一見バラバラの物語が、一つの車を軸に見事につながっていく。 労働、詐欺、差別、戦争…軽くないテーマなのに、連鎖する流れが鮮やかで息をのむ。 社会の断面が一本の線で結ばれる瞬間に震えた。 この構成力と筆致、ほんとに圧巻。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    現代社会における問題、価値観などが広く散りばめられた生々しさのある作品であり、物語やキャラクターを通して「あなたが彼(彼女)の立場ならどう思う? どうする?」と問いかけられているようだった。 「話に感情移入することで多くのことを考えさせられる」という、社会派作品を読む上での醍醐味的な良さがあるのはもちろん、小説というエンタメとしての面白さもしっかりとある、とても素晴らしい小説でした。 経済や投資について詳しくないため、「これ読み進められるかな…」と序盤は少し不安でしたが、そんなのは杞憂であり、そのへんの知識がなくても十分に作品の良さを味わえたように思います。 作中で取り扱われたり風刺されたりしたタイムリーな題材の数の多さにも驚きましたが、それを物語に過不足なく自然に組み込み、話を逸れることなく伏線を回収していく技巧に舌を巻きました。 どの題材に対しても、専門的な知識はなくても何となく話の流れは察せられるようになっており、深く込み入った話になり過ぎないよう、絶妙なさじ加減で多くのことに触れてくれたように感じます。 著者の代表作である『同士少女よ、敵を撃て』とは全然異なる読み味であり、「この人こういう話も書けるのか…」と書けるものの幅広さに感嘆する。著者の今後の作品が俄然楽しみになりました。 本作の物語の展開、構成、そしてキャラクターたちもとても良かったです。 出来るだけネタバレや前知識がない状態で、多くの方に読んでもらいたいと思うので、漠然とした言い回しになりますが……。 普段の生活の中では自分の身近な環境だけが「自分の生きる世界」のように感じられてしまうけれど、この作品は「世界は繋がっているんだ」という、当たり前だけど忘れてしまいがちな事実を思い出させてくれる、気付かせてくれる。このお話のそんなところが、私はとても好きです。 フィクションだからと軽んじたりせず、物語から得られる考えや感情を大事にしたいと思えるような 貴重で素敵な一冊でした。

    3
    投稿日: 2025.08.27
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    久し振りにすごく面白い本に出会えた。 よくこんな話が思い付けるなぁとつくづく作家さんを尊敬する。 途中まで誰が主軸?ってずっと思ってたし、読んでてしんどいから挫折しそうにもなったけど、本当に面白かった。この本と出会えてよかった。

    9
    投稿日: 2025.08.26
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    1台の車ブレイクショットが様々な手に渡っていく物語。ビリヤードのブレイクショットのように玉突き玉突きで物語は繋がりを見せていく。 今の世の中を反映しているような作品だけど、人は善良に生きるのがいいよね。

    2
    投稿日: 2025.08.25
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    ブレイクショット SUV車の軌跡をたどってみると、、、なんと波乱なこと。 晴斗が良い子「カズ塾長」志気という男と関わり晴斗はいったいどうなってしまうんだ?と、心配でハラハラ。 アフリカの若者将来の事を語り合う未来ある兵士エルヴェとフェリックス 護衛任務後どうなってしまったのか?二人は無事だったのか、、、 インサイダー取引、特殊詐欺、ユーチューバー、カズ塾長、投資経済セミナー、反社会的勢力 巧妙な手口で人の弱みにつけ込んでくる。正義とは、、、気付いた時、判断を委ねられた時、私はどういう行動を取るんだろう、、、         

    30
    投稿日: 2025.08.25
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    たくらみとメッセージのある良い小説。やや説教くさいところはあるかもしれないが、ピースがパチパチつながるエピローグはよくできています。 直木賞は無理だったけど、本屋大賞はどうでしょうか?候補作くらいにはなってほしい。

    27
    投稿日: 2025.08.24
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    何という構成力。全然話が繋がんないよ?!と思ったらしっかりと点は線になり「ブレイクショット」を描画してました。面白い。長いから読むの大変だったけど。繋がるその瞬間を夢見て、まだかまだかと。 現代を生きる我々へのアンチテーゼ。 SNS、詐欺、ジェンダー問題、全てになにかしらの回答を見出して、なるほどと納得感を持って読み進められます。 打ち出した球が、何かしらの結果を生み出す事を忘れてはならない。8人による8つの物語。バタフライエフェクト、まさかこんな繋がり方をするなんて、、と感動しながら、是非。

    13
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    逢坂冬馬さん初読み。 戦争ものへの苦手意識から前2作の小説は未読。 ブレイクショットと言えば、ビリヤードの初手。 その昔ビリヤードが好きだった。 今はもうまったくと言っていいほどやらなくたったけれど、エフレン・レイズやアール・ストリックランドの試合なんかを観て、意味分からないくらいすげーと思っていた頃が懐かしい。 ビリヤードのブレイクショットはきっちりくっつけ合った的球たちを手玉で力強くカチ割り的球を散らす行為。 車の名前にそんな名前付けるかねという突っ込みをしたくなるのも頷けるが、物語序盤の話の散らばり具合がまさにブレイクショット後のようだなーと思った。 語りもうまく、このばらばらに散らされた物語達がどう収斂していくのかと期待を寄せた。 7割くらいのところまでは、善良さとかそれが崩れていく様の胸苦しさを多面的に描く様に、『黄色い家』のような構図を感じつつ、この物語で直木賞に値しないのかとも思ったが、最終的に色々詰め込みすぎたのかなーという印象。 特にLGBTQやSNSへの発言に関しては、もうここまで言われてしまうとそんなに適切なポジションを常に取れる気はしないなーと萎縮する気持ちが芽生えてしまった。 それはそれで違う気もするし、結局のところ否定はよくないに帰結することだとも思うのだけれど、何が否定なのかの判定が確定的でないのがね。。 自分としてはグラデーションなのかなと考えている。それはダメっていう境界はあるけど、人なので時にその境界をやや越えてしまう誤ちってあるんじゃないかと思う。とはいえ、易々と境界を越えるような言動はさすがにそれはっていう。 で、その境界が時代によって、人によって異なり、その反応の瞬発性が異なるっていう難しさ。 生きるって難しい。。 読んではいないけど、普段あまり本を読まない嫁さんが気になるとのことで『同志少女よ、敵を撃て』は文庫本で買って持っている(読み終わっていなさそうなことは勘付いているが指摘はしない)。 ちょっと拝借してみようかなとおもうぐらいのストーリーテラーっぷりは十分に感じることが出来ました。 でも、まずは『文学キョーダイ!!』からかな。

    63
    投稿日: 2025.08.24
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    ビリヤードでプレイクショットした後のボールのように、いくつかの物語が散らばっています。 そこに登場する1台のSUV(プレイクショット)が手玉のように働き、それぞれの物語を繋げていきます。 そして最後には、すべての話が綺麗にポケットインしていく物語でした。

    105
    投稿日: 2025.08.23
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    Amazonの紹介より 底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか? 自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて……。以降、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」――移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。 直木賞候補作ということで読もうと思ったものの、約580ページという量の多さに躊躇してしまいましたが、読んでみると、それぞれのパートで展開する出来事が魅力的で、ついつい続きが気になるばかりで面白かったです。 ある1台の車、ブレイクショットを中心にした人々の物語で、そこにはそれぞれが考える人生の流儀や価値観などが交錯していて、壮大なストーリーでした。 逢坂さんの作品は、今迄外国を舞台にした内容で、なかなか外国人の名前を覚えるのが大変だったのですが、今回は日本がメイン。登場人物は多いものの、日本人が多かったので、比較的憶えやすく、個人的に一番好きな逢坂作品でした。 うまい具合に様々な物語が重なり合っていて、こう繋がっていくんだといった意外性があって面白かったです。 板金工とアフリカ、そして2人の幼馴染を中心とした物語がどう絡んでいくのか。特に2人の幼馴染の物語が、メインになっているのですが、関係者を取り巻く群像劇が、どう転んでいくのが面白かったです。 章が変わるごとに主人公が変わるのですが、2人の幼馴染だけでなく、別の人が主人公となります。 一見、関係なさそうな人でも、読んでいくにつれて、段々と聞いたことのある人物が登場するので、どう絡んでいくのか、繋がったことによる爽快感があって楽しめました。 次々と起こる不幸の連鎖。序盤から始まる一つの過ちからブレイクショットによる呪いを想像したのですが、エピローグになると、別の波が。 エピローグでは、様々な物語が一つへと集約していきます。意外な所から、この人が登場!?といった場面もあって、爽快感がありました。 それぞれが幸福の道へ進むことを願いたいです。

    9
    投稿日: 2025.08.23
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    おもしろいとの感想をよく見てずっと気になってはいたけれど、 普段小説を全く読まない旦那が珍しくAudibleで聞いていたのでついに読んでみた。 書店で買う時には思ってた以上に分厚くて躊躇した、けど、読んでよかった!! それぞれの章がすごく面白くて アドレナリン出まくったり号泣したりとかなりのめり込んだ。章を読み終わるごとに余韻がすごいんだけど、「結末どうなるのか知りたい」の原動力で次の章を読み始めるとまたすぐに引き込まれて…って感じで読み進んでいった。 読み終わってみると、いろいろな社会問題が詰め込まれていたなぁ… いろいろと考えさせられたけど、書き出すとどんどん長くなっていったので省略。 善良に生きたい。 一番心に刺さった言葉 p314 「~~長く続くことを前提に、いわば欠点と見えるものを含めて愛することはできるか、ということで、今一度物件と向き合ってほしいのです」 いい言葉すぎる!何においても大事じゃん… 忘れないようにしよ。

    23
    投稿日: 2025.08.22
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    星3.5 直木賞候補作 ブレイクショットという日本車を巡る人々の物語。 最後にいくつもの伏線が回収される。 そして、LGBTQ、マネーゲーム、SNS、車の偽装修理、悪徳不動産など現代社会にはびこる問題が、詰め込まれている。 私の好みの問題なのだが、もう少し軽く書かれたものが好きなので、星3.5にした。力がある作家さんだとは思う。

    29
    投稿日: 2025.08.22
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    逢坂(あいさか)冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』はウクライナの戦いが始まった時に読み始めたが、長くて挫折しました。同じ作者とは知らずに手に取った「ブレイクショット」は、SNSでの投資講座と、特殊詐欺の結び付きのエピソードに関心があったが、それ以外も現代日本を描いていて、最後まで読み切った。途中辛い展開も起こったが、最後まで読んで良かった。全てが収束するエピローグに感謝します。

    11
    投稿日: 2025.08.22
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    いくつかの登場人物のストーリーが展開し、交わっていく様にどんどんと引き込まれました。 主要な人物がみんな好印象なのでスッキリとして良かった。 いつも誠実に仕事に向き合わなくては!

    26
    投稿日: 2025.08.22
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    ブレイクショットのタイトル通り、幾つもの物語がばらばらに進行しながらも最後には意味のあるものとなり一つに繋がる様は圧巻でした。 固定の主人公もなく、それぞれの物語がそれぞれ進行していく。この本を読んでいると普段の何気ない自分の行動が誰かにとっての何かになっているのかも、と考えさせられる一冊でした。 特に物語後半は一気読みしてしまいました。

    3
    投稿日: 2025.08.22
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    星が15付けられればいいのにと思うほど良かった。 15というのは、いくつもの話がブレイクショットという車(主に)を通じて展開されていき、実質小説3作くらいのボリュームに感じ、しかもそれがどれも素晴らしいと感じたためです。 正直ずっと、この話かその話と何の関係あるの?後でつながるの??などと訝しんで読み進めましたが、後半いくつもの話が絡み始めてからは止まらない展開で読むのも止められず。 エピローグがまた秀逸で、曲を知る人はわかると思いますが、読みながらずっとブランキー・ジェット・シティの「わるいひとたち」が脳内リピートしてました。それをSNSを使った形で俯瞰して見せるやり方にも感心。 素晴らしい!

    15
    投稿日: 2025.08.21
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    帯に『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作と書かれていて、それはどうかなと眉唾で読み進めた。 8つの物語がきっと繋がるのだろうと思いながら、なかなか繋がらない。 話は頑張る人がうまくいかなくて、重苦しく感じた。 しかし、エピローグに向かい、話が繋がっていく。 みんながみんなハッピーエンドにはならないのか? 癒やしはあるのか? 希望はあるのか? この物語の結末、とても気になりながら読み 『同志少女よ、敵を撃て』とは違う感動を味わい、満足しました。

    44
    投稿日: 2025.08.19
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    ヤバい、圧倒的に面白くて一気読み。ビリヤードみたいに連鎖して展開していくのが逢坂冬馬の面白いところなんだけれど、ついにそれをタイトルに据えてきた。満を持しての現代日本モノ。騙す側と騙される側がくるくる入れ代わる。本田昴は「走れ!大発タント」すぎ。

    6
    投稿日: 2025.08.19
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    2025年 25冊目 一台のクルマを巡る、THE因果な物語。 伏線回収好きにはたまらない一冊。 世界は広く、狭いのである。

    4
    投稿日: 2025.08.18
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    なんかもうずっと説教されてるような気分だった。ここまでリアルに今ここを描くリサーチ&構成力は見事やけど、見てられんすぎて辛気臭い気分になってくる。 ただまあ、どこまでが笑って読めるエンタメで、どこからがエンタメにしてはシビア過ぎるか、みたいな肌感は書き手や編集者には当然備わっているはずで、あえてそれを踏み越えたこの本もまたブレイクショットの一撃なんでしょう。仕事終わりの息抜きに読むにはビター過ぎたが、作家として訴えるべきことを訴える姿勢にはリスぺクト。

    5
    投稿日: 2025.08.18
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    逢坂さんの作品は同志少女、海賊に次いで三作目。本屋でこちらの本を見た瞬間にすべての積読をすっ飛ばして購入、読了。 個人的には逢坂さんの描く臨場感が好きなので、その点は前二作の方が好みではあったが、確かなリサーチに裏付けられた数々の社会問題がブレイクショット(ナインボールの最初のショットであり、本作ではSUVの車名としても登場する)から国や世代を跨いで紡がれていく様は、一介の短編小説を超え、逢坂さんの圧巻の構成力、文章力によって我々に社会道義的警鐘を鳴らしてくれる。 ──台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない── 人は皆“誰か”にとっての“誰か”であり、ふとした行動が思いもよらぬところで軌跡を作るのである。

    3
    投稿日: 2025.08.17
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    物語前半から伏線が張り詰められているのが、ビンビンに感じる。 決して露骨な嫌な張り方ではなく作者からこれから始まる楽しい物語を見逃さないように案内してくれているよう。 キャラクターたちの魅力がすごく、群青劇スタイルなので、いずれ、こいつとあいつが相対したらどうなるんだろうとワクワクさせられる。 特に好きなのが傑物である宮苑。彼が登場すると物語の緊張感が変わってくる。また、個人的に門崎が途中からどんどん魅力的なキャラに変わって好きになった。 「あなたは諸々の問題を、すべて一つのゴールで解決しようと思ってない」 という台詞には自分もハッとする一方で登場人物にもそうだぞ!となった。 また、中盤の親子の関係のところで、好きだからこそ期待するのが怖く諦めてしまう。誰も悪くない、関わり方がすれ違ってしまうだけ。そして優しさと善良さと懸命さがすれ違いをほどくシーンが圧巻。目頭が熱くなりました。 絶対に映像化されるから、そのときにどんな俳優さんで描かれるのかも想像しながら読むのがたのしかった。 とにかく面白い物語を読みたいときにおすすめの一作!

    6
    投稿日: 2025.08.16
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    suvを通じて、それぞれの物語が繋がっている。 読み進めるにつれて、おーーーそこで繋がるのね?!とゾクゾクしてくる。 Aさん(仮称)サイドからみた物語と、Bさんサイドからみた物語では、全く見え方が異なっていて、同じ物事に関わっているはずなのに、読み手の感じ方もガラリと変わるな〜と興味深い

    4
    投稿日: 2025.08.15
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    2つの世界と複数のキャラクターで広がるなかなか壮大な話だった。終始惹きつけられたし、いろんな話があったが、ラストは意外と呆気なかったような。

    7
    投稿日: 2025.08.14
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    ひとつの車が何人もの手に渡りその人の人生が語られる、そんな物語だった。 最後のエピローグが若干詰め込んだ感はあるけど、とても引き込まれて読み進めれた。

    15
    投稿日: 2025.08.13
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    あまりハマらず。 長編かなと思ってたら違うかったです。数々のストーリーがあり、背景にスリングショットって車があったよってな話し。

    11
    投稿日: 2025.08.13
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    三宅香帆さんオススメで読んだけれども、本当におもしろかった。それぞれの世界が少しずつ繋がる世界観が動いていくのがとても良かったです!

    5
    投稿日: 2025.08.13
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    現代の情勢のこと(投資、コロナ、紛争、SNSとか)を、繋がらなさそうなトピックを上手く繋げて物語自体の構成が上手くてこことここがこうなるんか。って様が読み進めていくうちに分かるから読んでてめっちゃ面白かった!作者、かしこ〜! 展開読めなくてずっと楽しかった!本を読んでるのに映画を観てるような感覚。 問題を抱えてる当事者間だってすれ違いが起こるのに、第三者はそれらを表面的にしか判断しなくて、見えないものを見ようとしないから理解されないのは当たり前なのかもしれないけど、だからこそ言葉を通して我々は話し合う必要があるなあと。 そして長くて本当に疲れた

    6
    投稿日: 2025.08.13
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    物語の構成力は素直にすごいなと思ったけど、登場人物たちの相関が偶然のレベルを超えて絡み合う上に、1台のSUV(ブレイクショット)がその間を媒介するというのは、流石にご都合主義が過ぎるように感じてしまった。 インサイダー取引、損保の不正請求、投資詐欺、特殊詐欺から、SNS炎上、LGBTまで、今日的な社会事案がふんだんに盛り込まれ、且つ、問題のディテールまで踏み込んで描かれているあたり、著者の知性の高さを感じた。

    4
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボーイズバーのグレーな営業形態から潜水艦のソナーが2種類あることまで、大量の知識が広く小盛りで挟まっていて読んだだけで賢くなった気がする。 ずっと緊張して読めました。すごい。 SUVのブレイクショットを起点に人生が変わる人々ではなくて、ブレイクショットの歴代所有者達にも壮絶な人生がある、と言う話でした。最初に落ちたボルトが事故の原因じゃなくてよかった、となぜか安心しました。 慎ましくも幸せな家族が理不尽な目に遭うのが1番堪える。 友彦の夢が、息子を国立大に行かせて金持ちになって欲しい事だったけど、その理由が老後に楽をするためではなくて、息子に金持ちになって孫に好きな事をさせて欲しいから、と言うか底抜けに善良さだけで泣けた。 その善良さが全てひっくり返る理不尽な事故と病気にもっと泣けた。 あと○学長のチャンネルをなんとなく解除してしまった…笑 今回のオチ: 本田昴が勤務するブレイクショット期間工のシーンが時系列の1番最後で十数年経っている。 鈴木セレナさんは門脇亜子だった。2人が出会ったバーレインボーは大内夫妻の店。 敬われていた無口な期間工は晴斗の父。リハビリを経て検査技師になれた。この後独立。 ニュースに流れていたアフリカで行方不明になった少年は、晴斗が失墜させたラグビー選手の息子。差別発言の贖罪のためにアフリカに来ていたところアンチ組織に襲われた。少年達は撃たれたが全員無事。ラグビー選手が建てた工場で働く。 続いてニュースで流れていたサッカー選手とマネージャーの結婚発表は修吾と晴斗。父後藤がテレビを観て微笑む。 カズ学長達は一網打尽。 昴の性愛を差別したラッパーは性的マイノリティーだった。 ホワイトハウス=留学生が適当翻訳したまっしろ不動産。 昴と亜子やみんないい感じでエンド。

    16
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじにある自動車期間工の話は、この壮大な物語のほんの一部にしか過ぎない。 国産SUV「ブレイクショット」を軸にした、8つの視点によるストーリー。 次々に繰り出される別々の物語のどれもに吸引力があり、読む手が止まらなかった。 大作なのに、睡眠時間を削って二晩で読み切ってしまった。 最初はバラバラに見えたそれぞれの話に出てくる出来事や人が少しずつ繋がってくるので、一気読みが結果的には良かった。 正直、私には面白さよりも難しさを感じる場面が多かった。 特にファンドのお金の話や詐欺のあれこれ、紛争地域でのリアルなど…でも物事の裏側というか、知らずにいたことに気付けるという点で好奇心を刺激されながら読んだ。 また、SNSのための言葉ばかり考えていたら自分の本当に言いたいことが分からなくなるとか、サッカーの話で「右でも左でも自分のしたいようにすればいい」とか(引用ではないので言葉は違うが)、随所にグサっと来るような鋭い一言が散りばめられていたのも魅力的だった。 「ブレイクショット」はビリヤードの最初のショットを指す言葉でもある。 物語の中、重要な局面でビリヤードをするシーンが出てくる。 その先に起こる全てを予期することはできないが、自分の一手が誰かに影響を及ぼすという意識と責任を持たなければならない。 最後のシーンを読み、タイトルに込められた深い意図を感じた。

    9
    投稿日: 2025.08.12
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    起こること全てを把握しようとするのは傲慢で、自分の一打が物事に波及的に影響を及ぼすという意識をもたないのは無責任。 でも誰かがそれを打たなければならない。 打つ意思と狙いをもった人間が、それを打つしかない。 わたしたちはここにいるし、自由意志をもち被害者にも加害者にもならないために、ブレイクショットを打つ。

    13
    投稿日: 2025.08.11
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    最初は長くて読みきれるか心配だったけど徐々にはまった。最初の二章くらいはハマらずきついが、それをこえたら面白い。伏線回収系が好きなら頑張って読むべき!

    4
    投稿日: 2025.08.11
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    詐欺集団、工場の品質管理にLGBTQ、人種差別に慈善事業など、テーマは盛り沢山だった。 ・詐欺集団の内情が少しわかった。少しでも経済格差をなくしていくためには、非正規雇用の規制と地域格差の是正が必要だろう ・たったボルト一つのミスが、大きな事故につながる恐ろしさ!特に飛行機や自動車産業などでは、整備・安全管理のための人手を十分に確保し、各自が責任を持って仕事する仕組みを作ってほしい ・愛と正義が勝ち何より

    71
    投稿日: 2025.08.11
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    「同志少女」は未読であり、まずこちらから読むことにしてみました。 話が所々リンクしている群像劇なのですが、絡み合い方がそれこそ一筋縄ではいかず、モザイク状の物語構造であるような感覚を受けました。 この構造は、グローバル化した社会のありようそのものの反映といえるかもしれません。 ストーリーテリングのうまさは評判どおりであり、社会批評的な観点が入っているところにも感心させられました。

    6
    投稿日: 2025.08.11
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    直木賞ノミネート作品! 文学的な評価は分かりませんが、これでも獲れない直木賞はどれだけ大変なのか。 ブレイクショットは本作では架空の車種名ですが、ビリヤードの一打目のことでもあり、その両方の意味が包まれていることは読んでのお楽しみです!

    6
    投稿日: 2025.08.10
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    ビリヤード台の全ての球を制御することはできないが、それらの球は必ず別の球によって動き出していることを忘れてはならない。 この本のタイトルは『ブレイクショット』ではなく、『ブレイクショットの軌跡』であるように、ぶつかり合っていく球の如く物語の視点が変わってゆく。彼ら/彼女らはあくまで自らの意思で行動をしているが、常に存在する「ブレイクショット」という車が、その響きが、まるで抗えない運命でもあるかのように示唆させ続けている。 だから、すべての行動はだれかに少なからぬ影響を与えていることは自覚的でなければならない。そしてその波及範囲は、遠い国の紛争地域まで及ぶかもしれない。(このあたりは逢坂さんの前作・前前作とも繋がってくるはず) 特に、この波及の複雑さを高い解像度で描いているのが凄まじかった。Twitter(現X)でのやり取りなどはリアリティが高過ぎて吐きそうになったし、YouTubeの経済塾などは同じく資産運用をする身としては怖すぎたし、かと思えば昔から存在するネットワークとしてのヤクザの機能も描かれている。 この一冊は、あらゆる読者の視点を一気に俯瞰させ、自分というものがビリヤード上で複雑に動き/動かされ続ける一球であることをありありと実感させてくる。

    19
    投稿日: 2025.08.10
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    読んでる間中、何か気持ちがざわざわしていた。 頭の良い人たちの戦い。誰がより賢いのか。私が応援していたのはもちろんハルト。 最後にババババっと疑問が晴れていく感じが爽快だった。

    6
    投稿日: 2025.08.09
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    めっっっちゃくちゃおもしろかった!! 二日間で読み終わった。 逢坂冬馬さんの作品を読むのは『同志少女よ、敵を撃て』以来の二作目。『同志〜』もかなりのめり込んだけど、今作の方がもっと止められなかった。 車の組み立て工場で、作業員のひとりが作業中に一本のネジを落としたことをきっかけに、世界のあちこちを舞台とした壮大なスケールの物語が始まる。 登場人物たちは、住んでいる場所も、年代も、職種もさまざまだけど、え、そこでその人とこの人が繋がるの?このストーリーラインにもこの人が出てきてたの?っていう驚きがたくさんで、どんどん物語は広がっていって、最後に全てが気持ちよくシュッとおさまる感じ。 世界中を股にかけた物語でありながら、2025年(書かれたのはもう少し前か)だからこその社会情勢や価値観がとても丁寧に、的確に描かれていたことも印象的。 いろんな考え方や生き方が認められて、何事も固定的に考えることをしなくなった現代は、昔に比べたらずっと自由になったのだけど、自由だからこその難しさや生きづらさも逆にあって。 そういう社会の流れみたいなものをキャッチして咀嚼して理解すること自体がとても難しい時代になったなぁと、若干ミレニアムに取り残され気味なわたしなんかは思ってしまうのに、それをさらにこんなふうに読者の手を止まらなくさせる文章で表現できてしまう逢坂さんは、本当に素晴らしい小説家だなぁと改めて思った。

    15
    投稿日: 2025.08.08
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    逢坂冬馬さんのは『同志少女、敵を撃て』で読んで面白かったので、今回の新作は気になっていました。 芥川賞・直木賞うんぬん言われる前にすでに図書館で予約し、ようやく回ってきました。 『ブレイクショット』という車が中心で話が進むわけではなく8人の群像劇。 彼らが『ブレイクショット』…ビリヤードの最初のショットのように、弾いた玉があらゆる方向へ散らばった先にあった人生(軌跡)、そして言葉や行動を起こすことによって起きる事件や事故がどう変化していくのか。 人は危機に瀕していると悪事へ走る。 それは「自分が良ければ良い話」であり、周りの人のことは考えない。その時その時で自分の感情が先行して動くので、ある領域に入ると自分がやっていることが間違いだと気づく時には、すでに遅い。 つまるところ、自分自身がやってるそのものに、自分自身(または)周りの人が手を挙げるべきだったのではないかと考える。 見て見ぬふりは誰にでもできること。 それは自分も相手も誰も言わないことが果たして良いことであるのか、いや違うでしょう。一人でも違うことを指摘するだけでも、その先の人生(軌跡)が変わるものだと。そう自分にこの物語は投げかけているのだろうか…。 読み切ったあとは不思議と達成感。そして彼らには幸せになって欲しいと思いました。

    27
    投稿日: 2025.08.08
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    構成力に圧倒された。 一方でテーマが多すぎて、作者がこの小説で伝えたい主題が見えなかった。 満足感もあるし起承転結もあるし、最後に伏線を回収しきって終わるのも魅力的だが、膨大なエネルギーを抱えるこの作品を受け止めきるのは難しいと感じた。

    5
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない。」 この台詞が良かった! 責任を持って善良に生きないと、どこで誰に自分の放った一打が影響を与えるかわからない。 作中の登場人物たちの手に渡っていく車の名前と、タイトルになっている「ブレイクショット」がこの物語の繋がりを的確に表していてお見事。 本書は高評価だけど、前2作の印象から気楽に読めなそうで後回しになっていた。 しかし、現代の日本が主な舞台だからか、とても読みやすく感じてまず驚いた。 プロローグから本田昴、鈴木セレナと遊び心を感じる名前も登場したことも一気に読むハードルが下がった。バッチリその名前は物語に関係していたけど。 登場人物が多く、時系列もよくわからないまま読むのでそこはやや頑張りどころ。 私の一番お気に入りは後藤春斗。 修吾の名前を出されて動揺してからの、志気との電話での逆転劇は爽快だったし、物語で一貫してかっこよかった。 色々な社会問題が詰め込まれすぎではあるけど綺麗にまとまって終わった。

    48
    投稿日: 2025.08.07
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    いろんな方向に感情が揺さぶられて、どんどん没入していった。この中の誰とも境遇が似てるわけではないのに、なぜか共感して、なぜか読みながら泣いた。

    4
    投稿日: 2025.08.06
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    読み切ったという満足感がまずある。 セミナーの部分で、際限のない目的に追われ続ける現代の息苦しさを感じて辟易することもあったり、各章の主人公の気持ちも知らずに適当なことを呟く人に虚しい気持ちを抱いたり、またそうやって自分自身が俯瞰するつもりの目になることにもどことなく不快な気持ちにもなったりして、感情が忙しかった。 自分のまわりの小さなことがひょっとすると世界のどこかで何かを起こしているかもしれない、という想像力を100倍に強めたらきっとこうなるのだなと思うので映画化されたらそういう目で観てもみたいな。なぜかうまくは言えないけれど、映画の「ラストマイル」を思い出す何かがあった。 そしてあとから振り返って、令和初期はこういう時代だったなと思える内容な気がしている。世界の解像度が良くも悪くも高くなりすぎて、どこかで揺り戻しが来るのかななどとぼんやり考えたくなった。章タイトルの「アフリカのホワイトハウス」の意味が言われるまで全く見当もつかなかったところがけっこう好きかもしれない。

    4
    投稿日: 2025.08.05
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    著者の本では初めて手に取ったが、流れも整っていて感情移入もでき良かった。 (500ページ超の大作は久しぶりに読んで疲労感もあり。丁寧すぎる?きらいもありそうだが) 彼ら彼女らの行動はそれぞれ独立しているのではなく、ブレイクショットのように影響しあっていくことを認識していなければいけない。 プロローグからのエピローグへのカラクリも良かった。 ラビリンス副社長と板金工の父親同士の関係や、社長、子ども同士などそれぞれの因果が複雑に絡み合い展開されていくのは心地よかった。

    6
    投稿日: 2025.08.05
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     実に長い長い本だった。とにかく、現在の課題を盛り込みすぎで、消化不良だ。もっとシンプルにしたほうが、深く掘り起こすことができると思うし、むやみに長くして、無理やり回収して、ハッピイエンドにしたがるのは、ジグゾーパズルのような小説的技巧だね。そして、『善良さ』が基調となっている。  「ブレイクショット」というSUV車を巡る、八つの物語からなる関わった人たちの人生である。ビリヤードのナインボールの第一ショットである「ブレイクショット」のように、最初の衝撃からさまざまな所に弾け飛んでいく様子を表現し、その車「ブレイクショット」に関わる人々が次々と新たな人生の軌跡を描いていく様子を描写している。  物語の始まりは、自動車工場の期間工である主人公本田昴が、2年11ヶ月の契約期間の最終日に同僚が車内にボルトを落とす場面を目撃するところである。この小さな出来事がやがて、車の所有者を次々と変えながら、投資会社の副社長、職人肌の善良な板金工、悪徳不動産会社の社用車、さらには遠く離れた中央アフリカの少年兵の運転する車となり、連鎖的に物語が展開していく。  自動車工場において期間工として働く本田昴は、まもなく契約期間2年11ヶ月を満了しようとしている。契約が3年以上になると正職員として採用しないといけないのだ。彼はささやかではあるが、SNSでの発信を生きがいとしている。その最終日、本田昴は同僚がSUVのブレイクショットの車体にボルトを落とすというミスを目撃した。この場面において、見て見ぬふりをすれば無事に契約を満了できる可能性もあったが、彼は不正を見過ごすことができないという強い倫理観に揺れ動く。彼は最終的に、自分の正義感を貫き、不正を告発することを選択した。彼の小さな勇気は、物語全体に希望をもたらす要素へと繋がっていくのである。おかしいことをおかしいということだ。  霧山冬至と宮苑秀直のヘッジファンドのベンチャー企業とその不祥事に対する宮苑の鮮やかな退任の決断はステキだ。資金を運用するとは、信用でしか成り立たない。   霧山修吾と後藤晴斗は、プロサッカー選手を志すユースチームの少年であり、それぞれが夢に向かって努力を重ねている。修吾の父親は投資会社の副社長霧山冬至を務めていた。そのため最上階のタワマンに住んでいた。その父が会社のインサイダー取引事件に巻き込まれるなどの困難に直面し、経済的にも夢を諦めかけるほど追い詰められる。父親は、プロのサッカー選手になるにはリスクが多すぎるので、とにかくサッカーよりも勉強し、いい大学に行けという。一方、晴斗は、修吾のサッカー能力の高さを認めている。晴斗の父後藤友彦は板金工として誠実に働いている。車修理の偽装修理の問題に直面し、社会の闇や理不尽な構造に巻き込まれることとなる。しかし、友彦の誇りは善良さだった。晴斗は秀悟を精神的にも、経済的にも支える。  友彦がブレイクショットを購入し、事故が起こる。そして友彦は人格が変わってしまう。  そんな中でも彼らは、互いに支え合いながら困難を乗り越えようと努力する。「ルールを守って生きる」という共通の価値観を見出し、新たな歩みを始めるのであった。  後藤晴斗は、1億経済塾の主催者志気にスカウトされ、講師となる。そして、志気は、ヤクザとつるんで、オレオレ詐欺のシステムを構築し、一方で、クリーンと見せるための1億経済塾をyoutubeで行い、フォロワーが50万人を超えていた。それが個人情報を集める仕組みであり、ロンダリング役として後藤晴斗と門崎亜子とくんで、リアルの講座を開いていた。そして、二人は志気の背景はあまり知らなかったが、気がつくことになる。  ブレイクショットは、窃盗集団に狙われ、そして中央アフリカの戦場で活躍していた。日本車は、中古で、世界を駆け巡る。   その一台のSUV車が引き起こす複雑かつ多層的な人生の絡まりを通じて、社会のさまざまな側面や人間の運命が巧みに描かれている。それぞれの人物が抱える葛藤や選択を通じて、人間の複雑さや多様性を浮き彫りにしている。  希望と絶望の連鎖。登場人物たちは、格差や社会の闇に直面し、絶望に打ちひしがれることもある。しかしながら、誰かの絶望が別の誰かの絶望とつながるように、誰かの希望もまた他者と連鎖し、物語のなかで、希望の光をつかむ。勧善懲悪という物語のパターンがあり、社会を無批判に受容している。  SNSでの誹謗中傷、フェイクをそのまま信じてしまう傾向、オレオレ特殊詐欺、貧困、国際紛争など、現代社会が抱えるさまざまな問題がリアルに描かれている。「底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?」という問いは、作中の人物に問いかけられる。  そして物語では理不尽で不条理な運命に翻弄される世界の中で、登場人物たちが最終的に「善良であること」に価値を見出す様子が描かれている。そのことで、みんなが支え合うこととなる。本作は人間の多面性や社会の現実を鋭く描きつつ、人間性の本質とは何か?を投げかける。

    11
    投稿日: 2025.08.05
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    タイトルにあるブレイクショットがずっと脇役であることに気づくと、なるほどこういう展開の手法があったかと感心させられる。ゆうに500ページを超えるが、一気に読み終える面白さがある

    5
    投稿日: 2025.08.04
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    面白くてどんどん読み進めてしまった…! ただ、分厚くてテーマも色々なので内容が咀嚼しきてない感覚が残る作品だった。本書のテーマの一つでもあるけど、SNSをスクロールするように読んでしまった感じもあって…何度も読み返そうと思ったし、現代社会に溢れるあれこれもちゃんと見て聞いて咀嚼して、自分の言葉にしないとダメだなぁと、感じさせてくれる良い本でした!

    16
    投稿日: 2025.08.03
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    複数のテーマが入れ子になっていて読み進むのに苦労したけど飽きさせなかった 人生がゲームならどうやって取り組む? 好きな場面何箇所かあり 読後はスッキリ

    4
    投稿日: 2025.08.03
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    素晴らしいとしか言いようがない完璧な作品。 伏線の回収はもとより、社会問題を散りばめながらそれを完成度の高いストーリーに昇華しているのがすごい。 個々のエピソードの登場人物も魅力的すぎる。 何年かおきに読み返したい作品です。

    27
    投稿日: 2025.08.03
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    オーディブルで聞く、前半はなぜ??と思うけれど正義、正直が貫かれる小説でした。後藤はるとと桐山しゅうご、後藤はるとと籠崎あこ、かず学長、そして中南米の兵士二人。松城不動産の営業マン。エピローグではしっかりと風呂敷をたたんでくれる真面目さが私は好きです。

    6
    投稿日: 2025.08.02
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    圧倒的文章量と読む人の手を止めない、各場面での話の区切り方、複雑な人間関係がある中でも最後はひとつに戻ってくる。全く知らない人達の話なのに、身近な風景を思い浮かべて、まるで記憶にいた人かのように思う。そんな体験をしました、いやさせて頂きました。 星4にしたのは、直木賞が該当作なしとあったように、この本の絶対的な視点での評価は5なんですが、ここではまだ他の直木賞候補作品を読んでいないので、4とさせていただいてます。 「ブレイクショット」、いい言葉をまた得ました。

    6
    投稿日: 2025.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    闇の世界について、全く何も知らずに生きてきたのだと気づかされた。夢を信じて現実にする力が、今の若い人にはある。私は夢を信じること諦め、手に入りそうな現実を叶えることだけを見て生きてきたのかもしれない。

    7
    投稿日: 2025.08.01
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    Audibleで聴く。逢坂さん、同士少女よ、に続き2作目。今回も濃厚で楽しませて貰いました。個人的な嗜好ですが、物語としてめちゃくちゃ好きな流れ・終わり方です。文句の1つもありません!随所の細かなディテールはやはり関心しますし、没頭させられました。皆にお勧めしたい1冊です。

    7
    投稿日: 2025.08.01
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    人間関係が絡み合い、謎が謎を呼ぶ。すぐ解決する謎としばらく解決しない謎が併存するため、先が気になる構成。 生きるとは、愛とは、正しさとは。

    5
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    車わかる人にはスズキ+セレナはめっちゃ違和感ある名前 全員このノリの命名かと思いきや偽名で安心した 本田昴は意外と違和感ない メーカー名を列挙する機会はあるから変じゃないのか この物語のブレイクショットはどこなんだろう 意図的に均衡を崩すって意味だと英訳動画のアップロードかな? バタフライエフェクト的な観点だと後藤さんの事故かな? テーマは多かったけど上手くまとめられていて面白かった 個人的に経済塾の解像度が高くて素晴らしかった 思い当たるYouTubeチャンネルがめっちゃチラつく 節約して積み立てNISAでインデックスファンドに投資しか言ってないその通り 知らず知らずのうちにカモにされる可能性があるあるのは確かにと感じた

    4
    投稿日: 2025.07.31
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    『ブレイクショットの軌跡』 逢坂冬馬 早川書房 ここ数年で、ベストワンの本かもしれない。どんどん読みたいのに読み終わりたくない、と思いながら読んだ1週間でした。展開の面白さと、内容の深さにおいて、心から読んで良かった。出会えて良かった。 舞台は、日本の片隅の自動車期間工から中央アフリカまで。いくつもの小さな物語が、「ブレイクショット」という車を交点にして、細く強く、つながっていく。そして最後の章を読み終わったとき、(帯にも書いてあるように)心のなかでスタンディングオベーションしている自分がいた。 展開が面白くてグイグイ読み進めるのだけど、途中、何度も文字を追う目線を上げて、「夢」や「善良さ」について考えた。いいことばかりじゃないけど、なんだかんだ言って人生はうつくしい。 「台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格がない。だが、誰かがそれを打たなければならない」(p.577 エピローグ)

    6
    投稿日: 2025.07.31
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    2025年ベストワン更新です! ブレイクショットの所有者とその周りの人間に連鎖する不幸。格差社会、親子問題、悪徳業者、特殊詐欺、LGBTQ、現代問題をつめこんで、つながっていく感じが面白い!すごい引き込まれました。 いつの間にかどっぷりと泥沼に沈んで、もがいても抜けられない、、、でも最後はむくわれたような この素晴らしい作品で直木賞とれず!理由を調べた 「レベルが拮抗(きっこう)しており、突出して票を集めた作品がなかった。一作一作かなり深く議論した結果、どれか一つを選ぶわけにはいかないというのが選考委員全員の総意」 他の候補作品も読みたくなりました

    58
    投稿日: 2025.07.31
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    複数の小品が有機的に交錯する 程よい距離感で同じ方向に向く人々 姿勢良く前を向く物語! 最後 もっと話が絡まっていくのかと思っていたけれど そこまで無理はしていない 現実らしさも程よい

    4
    投稿日: 2025.07.30
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    現代の問題をあれやこれやと詰め込んで様々な人々をあれやこれやと配置して、時間や国をあっちゃこっちゃして、上手いこと嵌め込んでみましたどーでしょーって感じで、勉強にもなるし、示唆にも富んでるし、その大円団もお見事なんだけど、なんというか上手すぎてお腹いっぱいになっちゃったんですよね。あと、余談だけど車の名前にブレイクショットという、壊れる=ブレイクは付けないと思うんだよなぁという違和感が地味にずーっとまとわりつくのも気になった。

    25
    投稿日: 2025.07.29
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    国産SUV車「ブレイクショット」を巡る人間模様、彼らを取り巻く社会問題を描いた作品。 夢を叶えるため、道を見失い踏み外す...綺麗ごとだけで生きていけない社会の闇。 あなたは自分に誠実ですか?と問いかけられている気がして、その答えを今も考えている。

    14
    投稿日: 2025.07.29
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    読み終わった後の感動と余韻が素晴らしくて言葉にできません。 この作品はブレイクショットから紡がれる国も身分も生活も全く異なる人々の8つの物語です。 どれもいい所で話が変わり別の物語へ移ります。なので『あぁ!この後どうなるの?!』と最後まで読者を話さない作品でした! 分厚い作品なので時間が読み終わるまでかかりましたが、ぜひ再読したいと思います(*´˘`*) 他の読者の皆様の感想に大共感です✨⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

    33
    投稿日: 2025.07.28
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    面白かったですが、LGBTを無理やり入れてる感じがして少し抵抗がありました。何人か行方が分からなくなってる人がいて不穏ですね

    5
    投稿日: 2025.07.27
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    こちらも直木賞をとってもおかしくないなと思いました。 ただ、少し詰め込み過ぎているかなという印象は持ちました。 もう少し、焦点をしぼってもおもしろいと思いましたが、タイトルとかから考えるとこれが妥当な流れなんだろうなという感想です。

    11
    投稿日: 2025.07.26
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    読み始める前は分厚さに腰が引けていたけど、面白くてぐいぐい引き込まれていって、作者の力量を感じた一冊だった。 とにかく要素の詰め込みがすごい。読み進めていくほどにいろんな要素が増えていって、それが「世相全部載せ」みたいに「今」を映す内容モリモリで、よくこんなに具沢山で生地を崩壊させずうまく包んでいるなあと何度も感じた。見事に風が吹けば桶屋が儲かる感を味わえた。 途中かなり重いエピソードも多かったけど、最終的には全てのエピソードが綺麗に着地していて、読後感がすっきりしているのも良かった。 きっと数年後に読んでも「あの頃はそんな世相だったなあ」と懐かしく感じる気がするけど、今まさに旬の時期に読めて幸せでした。 今年は読む本に当たりが多くて嬉しい。

    12
    投稿日: 2025.07.26
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    どう組み合わさるのかぐわー!と思いながら読み進めた 各切り口がもう少しボリュームが同じくらいだったら良かったかもな 難しい内容の中で、動く人たちの心根が良くてほっとする場面が多かった。秀逸。

    5
    投稿日: 2025.07.25
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    これで直木賞がとれなかった理由は何だろう。 選考委員の選評をじっくりと聞いてみたい。 それぞれの物語がうまくまとまり過ぎてるのかな。「ブレイクショット(SUV)」がそんなにうまく繋がっていくわけない? 2025年に読むから面白いのであって、時代を経るとと面白くなくなるのかな。普遍性の問題? でも、この奇妙な時代の雰囲気って、今しか書けないよね。 LGBTQをテーマにした本が溢れ過ぎてるのかな。 私は、LGBTQの描き方は、このくらいライトな感じがちょうどいいけど、読む人によって評価がちがうのかも? いろいろ考えてみたけど、こんなにうまく書き上げるなんて、異才、鬼才、天才だよ。 私としては、短編連作的な構成が飽きてきたところなので、逢坂冬馬さんもこのやり方になってしまったのは、ほんの少しがっかりしつつ。 『同志少女よ、敵を撃て』を読んだ時は、この人にしか書けない小説だと感動したので。 しかしながら、『同志少女よ、敵を撃て』とは違った作風であり、才能の幅を感じさせられた。 「ブレイクショット」は、連鎖反応の始まり。 私の行動が、誰かの痛みに繋がっているかもしれないね。 これを読んでる間、『プライズ/村山由佳』の天羽カインが「なんで直木賞とれないの」と囁いてきた。 今回の直木賞候補の作家さんが、みんな天羽カインに見えてしまった。 「編集者さん、逢坂冬馬さんに変な提案をしないで」と願う。 『ブレイクショットの軌跡』の感想だけど、私の脳内に出現する「天羽カイン」面白すぎる。

    58
    投稿日: 2025.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025.07.24 エンタメとしてとても楽しめる作品。 直木賞とっても不自然ではないとも思う。 しかし、キャラクターの造形がストレートすぎるというか、みな「初志貫徹」というか、登場人物が作中を通して変化する、あるいは成長するといった要素は弱いと感じた。人間ってそんなにまっすぐに進まないのではないかと考えるひねくれ者の読者です。

    10
    投稿日: 2025.07.24
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    「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂さんが、現代日本の闇を描いた作品。 非常に多様で複雑な物語が絡まり合うが、読者の頭をこんがらかすことなくワクワクドキドキ読ませ続ける筆致力はさすがだな、と。 長いエピローグの中で全てが繋がって、スッキリ読了。 直木賞、今回は残念でしたが,次作ではぜひとってほしい、と思います。

    73
    投稿日: 2025.07.23
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    Amazon Musicの会員特典で、Audibleが毎月1冊だけ聴けるようになったので久しぶりのAudible。 ブクログでも評価が高かったので読んでみたかった。 格差社会、SNS、株、詐欺、マイノリティ、発展途上国の問題など、現代のテーマがこれでもかというほど詰め込まれている。 それぞれ丁寧に描かれているので面白いけど、個人的には少し盛り込みすぎに感じて、物語が分散してしまい、最後に心に残るものが薄くなってしまった印象がある。 登場人物たちにあまり感情移入できず、どこか距離を感じてしまった。 物語の展開が、少しご都合主義のように感じたからかもしれない。 騙す側が悪いのは当然として、うまい話にあまりにも簡単に信じてカモになってしまう人たちに、自分の知り合いにも似たタイプの人がいるので、モヤモヤしてしまった。 とはいえ、家事をしながら物語を聴くのはやっぱり楽しい。普段は面倒に感じる家事も、この作品のおかげで充実した時間になりました。 Audibleにて。

    122
    投稿日: 2025.07.22