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ブレイクショットの軌跡
ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬/早川書房
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総合評価

480件)
4.3
230
142
67
11
4
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    話を追うごとにどんどん面白くなっていきました。かなりのボリュームではありましたが、どんどん読めました。最後にどんどん繋がるのも良かったです。

    7
    投稿日: 2025.07.22
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    「同志少女よ…」以来の逢坂冬馬。 もりもり盛り沢山な内容で ページ数も多めだけど、スイスイ読めた。 ほんの小さな出来事だと思ったことが ものすごいインパクトを持って返って来たり、 その時のその人のふるまいや一言が 少し違ってたら今はなかったのかも、 など、いろいろ考えさせられる内容。 なかでも善良な男(晴斗のパパ)、友彦のエピソードはとても心にずっしりと来た。 外国の少年たちが日本車につけた愛称の出所が ずーっと気になってたんだけど、 最後の方でようやくわかり、ぶふおっ、と吹いた。

    46
    投稿日: 2025.07.22
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    これは覚悟を持って読んだ方がいいかもしれない。 ボリュームがあり、かつ様々な社会問題が盛り込まれていること、そして場面の切り替わりも多いので、付いていくのが結構大変。 だがそれも、最後には綺麗にまとまるのだが。 直木賞の候補に挙げられながらも残念ながら受賞には至らなかった本作、それでも十分に読者を惹きつけ、そして考えさせる作品であった。 恐らく本屋大賞にもノミネートされるだろうと思っている。 おすすめの一冊。

    5
    投稿日: 2025.07.22
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     これぞ、直木賞にふさわしいと思った。ブレイクショットに関わる人々に巻き起こる不運の連鎖、誠実であることの尊さ、LGBTQへの理解、盛りだくさんなのに、ひとつの物語を織り成し、エピローグで、きれいに回収されてゆく。読んでいて、心が震えた。同志少女、、を超える素敵な作品だった。

    18
    投稿日: 2025.07.21
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    577ページという分厚さ、読み終えることが出来るのか?・・・と不安を持ちながら読み始め・・・ ちょうど昨日、長距離移動の用事があったこともあり、想定よりも短時間で読み終えてしまった。 というのも、ギュッと作品の力に掴まれっ放し、見事な内容でありました。 エピローグが上手い上手い、登場人物たち全員出演ですべてがスッキリ、 もう一度読んでみたい作品です。

    67
    投稿日: 2025.07.21
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    Audibleで聴きました。続きが気になって3日位で読了となりましたが、書店で実物見たら厚さにびっくり。 内容は…ひとつひとつのエピソードがとても面白くて、また完結せずに次のエピソードに行くものかだから続きが気になって仕方ない! とても夢中になった一冊でした。 直木賞にノミネートされていたため他の作家さんが評価されているコメントに触れることがあり、エピローグは説明に終始しているのが残念、というものになるほどと思いました。キレイにすっきり終わって私は満足してたのですが、評価しようと思って読むとまた違うのかな…それもまた面白い。 単純なわたしの感想は、こんなお話を思いつくなんて作家さんてすごい!本て楽しい!Audibleさいこー!でした。またこのように夢中になれる本に出会いたいなー。

    7
    投稿日: 2025.07.21
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     第173回の芥川賞と直木賞は、両賞とも「該当作なし」という結末で幕を閉じました。 若干拍子抜けする結果でしたが、NHKニュース内のコメントで日本大学芸術学部「読書部所属」の学生さんはこう言っていました。  「第一線で活躍している選考委員がどの作品を選ぶかを見れなかったのは残念でしたが、受賞作が出ないということならば、自分の中の意見を大切にして読んでいきたい。」(少し意訳)  紀伊国屋書店の課長さんもこうおっしゃっていました。  「受賞作が出なかったのは、決して作品の良し悪しの全てではないし、チャレンジしていただければ何かしらの満足を必ず味わえる作品がそろっています。」(少し意訳)  おふたりとも良いことをおっしゃるではありませんか♡ ご意見に従って作品を読んでいきましょうね♡  さて、本書のレビュー(わたしの中の意見)です。  組織に所属していると不条理とも思える業務指示を受けることがあります。 その中には、明らかに法令違反で到底受忍できない指示もあれば、法令違反とまでは言えないけれど道義的な疑問を感じる指示もあります。  そんな指示を上司や経営者が突きつけてくるとき、あなたならどう対応するでしょうか。 指示通りに行えば、明らかに他者の利益を損ねたり、生命を奪う場合すらあるとしたら。。。  でも、自身の良心・善良さに反して指示に従わざるを得ない時もあるかもしれません。 それは、組織や家族や将来の夢など、様々なしがらみがあるからです。  また、不条理な指示以外にも、あなた自身の保身のために不都合な真実を隠すかどうか葛藤することもあるかもしれません。 あなたの脳裏には、いろいろな人の顔がよぎります。 さあ、あなたならどうしますか?  本書のタイトルの「ブレイクショット」はこの小説に出てくる日本製SUV車種の名前です。 また、ビリヤード(ナインボール)の最初のショットの名前でもあります。  そして「軌跡」の語釈をデジタル大辞泉で調べてみると、   1 車輪の通った跡。轍(わだち)。   2 先人の行いの跡。   3 ある人や物事がたどってきた跡。という3つの意味が出てきました。  本書の物語は、まず「プロローグ」でブレイクショット車の製造現場のお話から始まります。 そして、  プロローグ    アフリカのホワイトハウス 1 一章 マネー、ライフ、ゲーム 二章 取り柄は善良さ    アフリカのホワイトハウス 2 三章 僕らの夢は 四章 狩り場の七面鳥    アフリカのホワイトハウス 3 五章 後藤晴斗の野望 六章 闇から光へ    アフリカのホワイトハウス 4  エピローグ   と577ページのラストページへと軌跡が繋がります。  登場人物たちは様々な苦労を背負い苦悩の選択を迫られます。 物理的に重い本なのに内容も重いし、続きが気になるのに良い場面でお話の舞台は転換するし。。。 例えば、静岡から中央アフリカへと舞台が変わります。  えっ! 続きはどうなるのよ! と気になるし、読者の心はヒリヒリしているのに他の舞台に変わり、軌跡は続きます。  登場人物の苦悩を一緒に背負ってモヤモヤしながら、登場人物たちに同情したり応援したりしながら読むことをやめられません。  いろんな人生があり、いろんな苦悩がある。人はやっぱり可愛い生き物なんです。。。 小説って本当にスゴいですね♡♡ (いろいろな業界の仕事や社会問題の勉強にもなりました。)  そして、長い長い軌跡を繋ぎながら、お話は爽快なエピローグに! 読み切った人にのみ与えられる読福が待っています♡

    278
    投稿日: 2025.07.20
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    自動車期間工、アフリカの武装組織の若者、投資ファンド、街の板金工、少年サッカー仲間、悪徳の不動産の営業、新興投資セミナーの講師....、 マネーゲーム、格差社会、LGBTQ、世界紛争、詐欺・宗教....、 詰め込み過ぎとも思いますが、”ブレくショット”で綺麗にまとめました。 私は中間部の派手なストーリーではなく、最初と最後の本田昴君の話が良かったかな。

    18
    投稿日: 2025.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブレイクショットという車が様々な人物のもとを渡り歩く様が「青い壺」タイプだなぁと思いながら読み進めた。 結局晴斗くんの物語だなぁ♡ エピローグで全部説明してる感がすごいけどw ハッピーエンドになってよかった(*^_^*)

    14
    投稿日: 2025.07.19
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    歴史だけじゃなく社会派でもレベル高くて驚いた SNSやLGBTQをさらっとストーリーに取り込んでカタチにしてしまうのは作者の筆力のなせるわざだろう

    3
    投稿日: 2025.07.19
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    先月末から読み始めて、直木賞発表までには余裕だろうと思ってたのに、長い! 特に最後まとめ上げるところがだらだらしていたように思った。 序盤にタイトルの真意がわかって、後半にもう一個重なってくるところはすごかった。 最近では稀に見る大団円な感じが個人的にはテンション下がった。

    10
    投稿日: 2025.07.19
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    一言。 すっっごく面白かった……! 前半は正直、車と投資の話になかなかついていけなくて、なんか小難しいなぁ、こんな感じなのかなって思っていたけれど、3章くらいからどんどんはまり始める 大きなテーマは夢とお金、でいいのかな? 作者さんは今作品が初読み 他の作品も読んでみたいと思える本でした エピローグの回収は圧巻です まさに、ブレイクショットの軌跡でした!

    15
    投稿日: 2025.07.18
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    逢坂さんの社会派小説ということで、発売当初は少し敬遠気味だったのですが、直木賞候補になったこともあり、本作を手に取りました。全てのお話が少しずつ繋がっていて、それでいて短編としてのクオリティも面白く、個人的には大満足の作品だったかなと思います。 本作は連作短編集であり、1台の車「ブレイクショット」に関わった人々の人生が描かれます。逢坂さんといえば、戦争や歴史を題材にした小説の印象が根強かったのですが、社会派小説も想像以上に面白いです。ただ、割と暗いお話が続くこともあって、終盤の終盤まではあまりスッキリとはしない読み口ではありますが、終盤にはボリューミーな1冊を読み終えた達成感と物語の繋がりが見えたスッキリ感で、非常に良い読後感だったと思います。 まぁ個人的には直木賞取ってもおかしくなかった作品だと思いましたが、まぁ今回の選考結果なら仕方ないでしょう…

    79
    投稿日: 2025.07.17
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    様々な事情によって持ち主が変わっていく、1台の車「ブレイクショット」。それぞれの主が巻き込まれていくマネーゲームや特殊詐欺、貧困、差別、LGBTQなど、現代の社会問題を盛り込んだ長編小説。 2人のサッカー少年が、直面する深刻な問題を乗り越えながら成長していく様が軸となっている。最初のうちは、車の持ち主によって場面があちこちに飛ぶ展開に全体像が掴みにくかったが、徐々に物語に引き込まれていった。 エピローグでは、残されていた謎やつながりが一気に明かされる。うまくまとめ過ぎの感もあるものの、これだけの話をよくつなげたなと感心。再度、エピローグの部分だけ読み直すと、改めてすっきりとした。 読了後間もなく、今回の直木賞は受賞作なしとの報道が。 個人的には、本作か柚月裕子の『逃亡者は北へ向かう』かなと思っていたので、残念。どういう評価だったのか、選評を読みたい。

    11
    投稿日: 2025.07.17
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    オーディブルで。ブレイクショットという車が製造されている自動車工場のシーンから始まる。その車の持ち主が次々変わり、それぞれが少しずつリンクして、彼らの生き方を描いている。風が吹けば桶屋が儲かる式かと思って聞いていたのだけど、途中でビリヤードのブレイクショットについての話があり、そうだな、これはビリヤードの玉が弾かれ、てんでの方向に広がる様になぞらえてるんだな、と思った。それぞれの話は、ファンド会社に勤めるエリートの転落、善良な自動車整備士を襲った悲劇、その子供らのサッカー選手になるという夢、不動産会社のブラック営業、詐欺?のような経済塾、それから経済塾を食い物にしているヤクザ、などなど、今っぽいリアリティ満載で、知的欲求を満たす内容で、どれも興味をそそられる。合間に、アフリカの武装集団みたいな、なんか不穏な話が、その地で運転手をしている子供目線で差し挟まれ、どう回収するんだろうという謎を引っ張る。

    2
    投稿日: 2025.07.17
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    Audible!! 『悪い夏』、『俺ではない炎上』を沸騰させる社会派系?ミステリーでした。 多様性、投資、敵対買収、紛争って感じで今時感のネタ盛り盛りだけど、押し付け感はなく良い感じでストーリーに絡んでた! 投資系YouTuberの扱いが最近のブームを的確に捉えてて面白かった!同じことばっか言って、やらせ感あるけど見ちゃう、、プロレス的ってのが納得! 『同志少女よ、敵を撃て』とはだいぶテイストが違っていたので、冬馬さんの今時のやつも書けますよ的な匂いをちと感じたw でもでも本作もめっちゃ楽しめました。

    36
    投稿日: 2025.07.16
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    うぅん…期待値が高すぎたかな。 ごめんなさい、私はあんまり感情移入できずに消化不良でした… 登場人物が多すぎて、私の感情が散らばってしまいました。 どの人物にも人生があって、それに対してのいろんな思いはあったんですけどもね。 エピローグも、ちょっと… ラビリンスの社長のその後をもう少しみたかったな。 後藤パパのターンは、泣けました。 がんばったよな。

    48
    投稿日: 2025.07.16
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    逢坂さんの書く物語って抜け目ないな〜〜と思うのは、社会のどの問題も矮小化させないぞという心意気を感じるからなのかも 直木賞取って色んな人の手元に届くといい 私はそういう本だなと思いました

    7
    投稿日: 2025.07.16
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    これはすごいぞ…うおお!面白すぎるし、巧みすぎる。たまらん。小説ってオモシロ! あとでちゃんと書こ。

    2
    投稿日: 2025.07.16
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    173回直木賞候補作、最後に読んだのが『ブレイクショットの軌跡』。 最高すぎる。感無量。。。 今回の直木賞候補作6作品を、発表前にすべて読み切りました。そのラストにこの作品を持ってこれて、本当に良かった。自分の中で「一区切りついた」と思えるほどの読了感。涙。。。 何と言っても580ページですからね。 今回は、特に印象に残ったところだけピックアップして書こうと思います。 まず驚いたのが、最近話題の社会問題や社会病理を、これでもかと詰め込んでいる点。しかも、それぞれにモデルが存在していると思われるところが興味深いです。 ・ビッ○モーター問題 ・雇用問題 ・企業買収 ・マネーリテラシー ・詐欺問題 ・アフリカの紛争 ・YouTuber ・SNS ・裏社会 ・LGBTQ 「これらがどうつながるの??」と不思議に思いますよね。 でも、つながるんです。 点と点が1本の線で結ばれる…というよりも、放射線状に広がった世界が、ひとつの「点」に収束していくような感覚です。 これは読んだ者にしか味わえない。 580ページというボリュームに一瞬ひるむかもしれませんが、どうか“面倒”と思わず、飛び込んでみてほしいです! この小説を読むと、一見バラバラに存在する世界が、実は知らないところでつながっている——そんなことに気づかされると思います。 そして、この物語の軸は、後藤友彦のこのセリフにあると感じました。 “でも善良さってのは、最大の資産じゃないかな” “善良”と“誠実”って、どう違うんだろう? そう思って調べてみました。 ▼以下、AIによる解説 善良と誠実は、どちらも良い性質を表しますが意味合いが異なります。 善良…生まれつきの性質や道徳的な善さ。悪意がないこと、優しいこと、人を傷つけないことを意味します。 誠実…嘘や偽りがなく、約束を守り、真面目で正直な行動を意味します。 つまり、 善良=心根の良さ 誠実=行動の真面目さ といえるでしょう。 この“善良”という言葉の意味合いが、ストーリーと非常にリンクしているんです。 登場人物たちは皆、どこかに「善良さ」を持っている。 一方で、善良でない人間や組織には、しっかりと“制裁”が下されます。 現実では、善良であるがゆえに損をすることって、本当に多い。この小説にも、そんなシーンがあります。 でも、せめて小説の中では、善良な人間が報われてほしい。 きっと、著者が伝えたかったのは、そういうことなんじゃないかなと。 善良さを貫いて生きているすべての人への、静かだけど熱い応援歌のように感じました。 そしてもうひとつの魅力は、後藤晴斗という人物。 正義感があって、心優しく、善良な青年が、ある出来事をきっかけに“闇落ち”しそうになりながらも、自力で這い上がり、幸せをつかんでいく姿。 これはもう、現代のヒーロー物語です。 女子は絶対、彼に惚れます。 息子もこんな子に育ってほしい……(詳しく描くとネタバレになるので、このへんで) 最後に、「Over the Rainbow」が流れるのですが…… これがまた、完璧すぎる演出なんです。泣。 この歌にも意味があっての選曲です。 思わず、YouTubeでいろんな歌手のバージョンを聞いてみましたが、アリアナ・グランデの歌声が私には一番しっくりきました。 今回の直木賞候補作6作品、すべて読み終えて—— ラストを飾ったのがこの作品で、本当によかった。 「Over the Rainbow」でしめくくられる幸福感。 小説を読んで、こんなに幸せな気持ちになれたのって、久しぶりすぎます。 あとは、受賞作の発表を待つのみ!

    51
    投稿日: 2025.07.14
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    読み始めて、アフリカのホワイトハウス1マネー、ライフ、ゲーム1あたりで、しまった!っと思った。全く興味のない内容。引き込まれないし、なんだか難しそう。その上、この長さ。途中でやめたくはないし、、、。だけど、よかった!ここでやめなくて。無知な私でも充分理解できて、とても興味深くて、引き込まれる。 本には読む時期が大切な時もある。たとえば高校生の時に読んだ本を40歳になって読む、70歳になって読む。そこには全く違った感想が生まれるのだと思う。この小説は、年齢ではなく読む時代もまた大切だと思う。今、この時、この時代に読んでよかったと思える作品。また30年後に読んだ人たちは、はたしてどんな感想を持つのだろうかと、興味深い。 生きるとは、こんなに困難だと教えてくれ、生きるとはこんなに素晴らしいと教えてくれる作品だった。

    35
    投稿日: 2025.07.14
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    なぜかゴルフの話だと思い込んでいたけど、全然違った! 全く違う人間の話を、ほそーい糸でよくここまで上手に繋げたなぁ。 挿入話では、著者の得意な戦場の臨場感ある描写もあって、よく考えついたなぁ。 テーマやメッセージ性は、目新しいものではないけど、オリジナリティのあるストーリーで一気読み。しかも、ひとつずつは誰しも身近に感じる闇や落とし穴なので、どこかで聞いたようなエピソードもあり、不思議な感じ。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    ●読前#ブレイクショットの軌跡 本屋大賞『同志少女よ、敵を撃て』で知った作家さん。大賞なのに面白さが感じられず、僕の感性は多くの人たちと異なるところがあるんだな、と思わされた。本作は直木賞候補、楽しめるだろうかという若干の不安はありつつも、まずは読んでみる https://amzn.to/4lMrSot ●読後#ブレイクショットの軌跡 読みたい本がたまっている身としては、長すぎる小説はよっぽど引き込まれ続ける作品でないと、集中力が途切れてしまう傾向がある。舞台が現代なのでなんとか読み続けることができたが、2/3程度の長さだったらより楽しめたはず https://mnkt.jp/blogm/b250312b/

    15
    投稿日: 2025.07.13
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    「ブレイクショット」という一台の車をめぐる連作集だが、よく考えられた構成だと思う。とある登場人物が地の文で他の登場人物を「本物の悪党だ」断じたすぐ後で、その登場人物が語り手となったらそんなことなかったとか、読者が無意識に登場人物たちをある種の型にはめようとしていることを見透かすように、人間は一面的じゃないという本書の主題に繋がっていく部分が面白かった。詳細は書かないけど、ちょっとデリケートな昨今の話題も物語にうまく組み込まれていると思う。 著者の情熱が詰まった力作であることを前提としたうえで、シンプルな構成だった『同志少女』と比べると、本作は連作で様々な物語が挿入されている分、テーマがやや散漫になった印象もある。 エピローグは、うーんどうなんだろう。うまくまとめられていたという声もあるみたいだけど、個人的にはあれもこれも書きすぎな気がするなあ。

    3
    投稿日: 2025.07.13
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    3.8。ホントこの人は話作り上手いなぁ。ミステリーやサスペンスではないのに面白くて止まらなかった。歌詞はいらなかったかな。

    2
    投稿日: 2025.07.13
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    面白かった。 長いけど一気飲み。 最初、何がどう繋がってるのか分からなかったけど、最後の方でやっとわかってスッキリ。 夢を叶えたふたりが素晴らしい。 良かった。 お父さんも頑張ってて、支えるみんなも頑張ってて、いい話だった。

    3
    投稿日: 2025.07.12
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    577ページは分厚かった。が、現代の社会問題を詰め込んだ作品だったので飽きずに読めた。 ブレイクショットと言う車に様々な人が関わり合いながら物語は進んでいく。 ブレイクショットを製造する過程でボルトをひとつ落としたのを見過ごす事から始まり、舞台がアフリカに移り軍用車に改造されたり、新進気鋭の投資会社の社用車だったり、自動車板金工の自家用車になったり、と持ち主が変わるごとに様々なドラマが展開され、またその内容が興味深く面白い! 色々と勉強になりました。 しかし色んな本を読んでいると思慮深くなるのは良いが、想像力が豊か過ぎて現実社会で発言するのに色々考えてしまい、言いたかった事を控えるようになるのは私だけでしょうか。 良いんだか、悪いんだか。 さて、この作品は「同志少女よ…」とは舞台が異なり、内容も全く違うので気合いを入れずとも、スラスラ読めました。時間は掛かりましたが。 面白かった! が、最後に本田昴の「ブレイクショットと言う言葉を知らなかった」と言うくだりがよく分からない。 はて?

    15
    投稿日: 2025.07.12
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    とても興味深い内容だったが、長すぎた。かなり頑張って読み進めたけれど1週間かかった。盛り込みすぎのような気もするけれどホワイトハウスのお話も省略するわけにはいかないのだと納得。ラストですべてが繋がってきたときに長いお話のどこにも端折るところはないのだと改めて痛感した。まっすぐな心で前に進んで行く登場人物たちがとても清々しく、大きな流れに絡めとられながらももがいていく姿が感動的だった。

    13
    投稿日: 2025.07.11
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    25-21 ブレイクショットの軌跡 逢坂冬馬 自動車期間工の本田は、2年11カ月の寮生活最終日 同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃する マネーゲームの狂騒、装修理に戸惑う板金工 悪徳不動産会社の陥穽一一 移り変わっていく所有者たちの多様性と 不可解さのドラマ(書籍紹介より) 伏線が繋がっていく様が いや、面白かった〜 様々な社会的事象が散りばめられた中を 一台の車が駆け抜けて行くように 最後に軌跡が繋がる

    5
    投稿日: 2025.07.11
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    同士少女よ~の著者による現代を舞台とした著書。577㌻の大作で読む前に構えてしまいましたが、感想は一言で表すと、滅茶苦茶面白かったです。 題名からは内容を察することができませんでしたが、読了後には、この題名であることに感嘆です。起承転結がブレイクショットでした。 時系列、時代背景、登場人物、全てを楽しめました。 過去一年に読んだ本で一番お勧めしたい一冊です!!

    9
    投稿日: 2025.07.11
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    面白かったけど長い ホワイトハウスの話はなんだか微妙なような…? 霧山、後藤、志気の本筋は続きが気になり一気に読めてしまった

    11
    投稿日: 2025.07.10
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    久々に寝る間も惜しんで一気通読した。 ただ秀逸すぎる故の粗探しを以下アトランダムに述べる 1台の中古車が親友の家に偶然に移っていくのは強引過ぎ。冬至と友彦が懇意になったうえでの譲渡という形の方が自然かな… ボルトがフロントガラスを突き抜けるというのもあり得えない。普通に脳の病気で代替できるはず 宮苑社長やラビリンスのその後も知りたかった。 スピンオフ作品、あるいは全く新しい作品としても良いので描いて欲しいし、社長にはそれだけのキャラ的魅力がある。 逆にカズ塾長の話はなくても良かった。というかコチラはも面白くなかった訳ではなく、彼の話だけでまた別の物語が出来そうだからなり。 ※嵌められた営業マンは、コーエン兄弟の映画(タイトル忘れた)みたい(^^ゞ 最後に、タイトルがチト腑に落ちない。 図書館のオススメだから手に取ったのだが、タイトルだけなら見向きもしなかっただろう

    15
    投稿日: 2025.07.10
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    Amazonオーディブルで聴いた。 長かった。 途中からだんだんイライラして、早くオチが知りたい、と思ってしまった(^_^;) 語り口は良く、各話はそれなりに面白いけど、長いよね。 善良な後藤家に不幸が襲うフラグ立ちまくってたら案の定でちょっとげんなりした。 エピローグでいきなり諸々のネタばらし的な説明があって、なんかなー。 ヤクザは最低、やはりヤクザと関わってはいけない、と思うのみ。

    9
    投稿日: 2025.07.10
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    時系列や場所が異なる話が読み進めるうちにつながっていく展開で、中盤から先が気になり一気に読み進んでしまった。特に気になったのは、親子関係と投資や詐欺の話だった。親となった自分にも戒めとなった。自分自身の座標軸を持って子供が大切にしていることと向き合っていきたいと思った。また投資や詐欺の話では、世の中は巧妙に操作されやすく、都合のいい駒になってはいけないと感じた。自分の大切にしているものを見失わずに生きていきたい。

    2
    投稿日: 2025.07.09
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    先に年金受給者デビューを果たした身として、大いに勉強になりました。今さらFIREなど無縁なわけで、余生はくれぐれも騙され巻き上げられぬよう用心します。これまで金は天下の回りものとばかりに散財に励んだので、余剰貯蓄が乏しいぶん心配も希薄ですが。ま、そんな個人的なことは置いといて、晴斗くん、お見事でした。次々と襲う障害を乗り越えて、きっちりと目標に到達しましたね。確かに亜子さんがいうように、修悟くんは君に人生を抱えられ推される身として辛かったんでしょう。二人の信頼が戻ってよかった。昴くん、亜子さんを離すなよ。

    3
    投稿日: 2025.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつのボルトが原因となり…という一連の事件、海外での紛争やら、マネーゲームの塾の講師、サッカー選手の卵が幼馴染で …それからブラック企業、詐欺、自動車盗難へ…という展開だったのではなく読み終わってみたら120%腑に落ちる納得の素晴らしいストーリー。繋がるあの場面とこの場面。 あまりにスッキリしてしまったのでエピローグは3回読んでしまった。

    17
    投稿日: 2025.07.08
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    ちょっとレビュー投稿があいてしまいました 頭痛と胃腸炎っぽいものにやられてまして、活字が追えませんでした_(:3 」∠)_ やっと回復してきたところ、目の前にはどどんと分厚い一冊。 おーーー。 まだ回復半ばの私は返却期日に間に合わないかなと諦めかけましたが、無事読み終わりました みなさん好評価のブレイクショットです!! やっと読めた〜〜(๑˃̵ᴗ˂̵) ブレイクショットというSUV車が巡っていく先の所有者たちの物語。 読み始めはひとつひとつの話の関わりが見えないので短編のような読みにくさを感じました そしてそのひとつひとつが割と長め。 でも徐々に繋がりが見えてくると面白さが増してきます。 後藤親子の関係がいいんだよなー 少年二人の絆も素敵 それだけになかなか読むのが辛くなってきます。 様々な社会問題が取り上げられていて、読み進めていくと、二進も三進も行かなくて、どんどん手足を縛り付けられていく様な息苦しさを感じます ですが、どうか最後まで諦めないで読んでください ラストまで読んで繋がりを感じてほしい!! 感動を味わってほしいです 詳しい内容は皆さんの素晴らしいレビューをご覧下さい(´∀`) 個人的には星5以上を想像してましたが、ちょうど星5といったところでした(^^)

    96
    投稿日: 2025.07.07
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    別々に展開している複数の話が最後につながっていく。 感想としては最後に繋げりゃいいってもんじゃないでしょ。話が広がりすぎておまけに長すぎる。2冊、3冊の本を同時に読んで最後に無理やり繋げましたみたいな。 読んでて疲れた。

    23
    投稿日: 2025.07.06
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    ほう。そうつながるのか。 繋がり方が壮大。 軸はグレーゾーンやマイノリティ。 「普通」とか「日常」とか「平穏」とかって、どういうことなんでしょうね。っていう問いかけかな。

    13
    投稿日: 2025.07.06
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    群像劇。気づかないところで世界は繋がっている。 奇跡的な偶然の連鎖で。なかなかの力作だとは思うが、ちょっと長すぎて蛇足感のある章もあり。

    16
    投稿日: 2025.07.06
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    時系列を理解しながら物語を読み進めることが難しかった。ブレイクショットがそれぞれの所有者のところでもう少し主張し、物語の中心になってほしかったと思いますが、この関与度が著者の美学なのだろうと理解した。

    17
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価が高いので期待してたんだが、それぞれの話が無理矢理繋げられていてあんまりだった。期間工、アフリカ、はると(投資詐欺)、しゅーごの話がもっとうまくリンクするかと思ってたので。カズ塾長ってライオンのキャラの両学長のことだよね?笑

    4
    投稿日: 2025.07.05
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    国産SUV車のブレイクショットといくつかの物語が並行して進んでいく。 パートによって主人公と時間軸が違うので少し理解しづらい

    2
    投稿日: 2025.07.05
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    2作目は読んでないけど渾身の3作目。 これはすごい。 クールな文章に魅了されながら世界の動きが脳内にインプットされていく。 期間工に始まり何処に行くのか現在社会の抱えている病巣がワールドワイドに浮かび上がり、トレンド上位のワードがリンクしていきバタフライ効果のように連鎖する。 原因と結果、この作品に振り回されて未知の世界の風景が日常の風景と繋がって読了はこれまで味あったことのない、清涼感が清々しい。 この作家はまるで人生何回も転生して生きてきたかのように虚像を理論立てて投影し3D構成してくる。それぞれのキャラクターたちも魅力的で真に迫ってるし、背景描写にも凌駕されました。 何言ってるのか興奮しすぎてパニックってますが、絶賛推し嵐が警戒レベルを超えて甚大な被害を与えていきました。 通常運行に脳内再構築しようにも復旧困難な状態ですww 作品のあらすじとかは他の方々が雄弁にレビューされてると思いますのでそちらを参考にしてください。 兎にも角にも、 この作者から目が離せなくなりました。

    116
    投稿日: 2025.07.05
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    あっという間に読了。面白すぎた! 二章の「取り柄は善良さ」は号泣で、この先続く未来が不安しかないのでは、とシンドイ気持ちが続いたけど、エピローグでキレイに着地。いろんなことが繋がっていくので、ちょっとした事柄や人名を忘れないように注意! 長編なので最後まで間延びせずに楽しめるか心配だったけど杞憂でした。

    12
    投稿日: 2025.07.05
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    長編を感じさせないほど飽きさせずにのめり込んでしまった。 最高傑作だと実感した。 自動車期間工の本田昴は、2年11ヶ月の最終日に同僚がSUVブレイクショットのボルトを一つ車体内に落とすのを目撃する。 彼は、それを言わないので済ますのか…。 場面は変わりアフリカの紛争地の少年。 新興ファンドの会議室、インサイダー取引。 タワマンに住む霧山冬至にサッカーにのめり込む息子の修悟。 格差社会、取り柄は善良さと言う板金職人の後藤友彦に優秀な息子の晴斗。 特殊詐欺。不動産営業。SNS。LGBTQ。 群像劇のなかには、必ずブレイクショットが出てくる。 霧山が乗っていたブレイクショットが後藤にそして不動産営業車に紛争地に…。 どこかで繋がっていくのだが、そのひとつひとつがとても濃い、まるで映像を観ているように思うのはそれぞれの個性が際立っているからだろう。 そして、社会問題をうまく取り入れている。 エピローグでやっと本田昴が出てくる、その瞬間からが気持ちいい。 まるっとすべてが収まったという気持ち良さ。

    85
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもろかった!ブクログの評価に納得でした。直木賞にノミネートしてるし、2回目の本屋大賞もとるんではないか? 「ふむふむ、そうだったのか!」と色んなことが繋がる展開。 ブレイクショットだし、ブレイクショットだからこその内容。 読了が寂しくなる感覚を久しぶりに味わえ、おかわりして最初の4.50ページを読んで、またつなげる。 たぶんこの気持ちは共有できる人多いのでは? 内容は盛りだくさんでしたが、消化は何とかできました! 私は後藤さんに1番感動しました。他のレビューは誰が多いかな。 同志少女を読もう読もうと手につけられてなかったけど、ブレイクショットで逢坂さんのファンになったので絶対読もうと思う。しかも同級生だっし。 読みながら、「クドカン」だ。と思った。あるいは『カメラを止めるな』。逢坂さんはクドカンさんのファンでは?と。もしそうなら、きっと逢坂さんは人好き?お笑いとかも好きかもと、古いインタビューとか読みたくなった。 昔、タイガー&ドラゴンであったような、ある登場人物の視点から物語は進むのに、最後に巻き戻して、別の登場人物の視点からの物語で、オチをつけるあの感じ。僕は大好きだった。 ブレイクショットはそれを何人も何重もあって、司書さんにおススメしたら「読んでみます」って。嬉しい。逆に司書さんから「同志少女は面白いですよ」とも言われ、夏休み前の長期貸し出しに備えて今からワクワクしている。 SNSの流行は終わったと書き切ってるところが確かあったが、切れ味鋭くスカッとしました。ブクログもSNS。大事なのはいい出会いと、自分の生き方。 ということで勝手に今年読んだ小説の本屋大賞のランキングをつけようと思う。 1.ブレイクショットの軌跡 2.ありか 3.問題。 4.C線上のアリア

    71
    投稿日: 2025.07.03
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    さすがの一言である。 放たれたブレイクショット! 伏線だらけの見事な回収撃!! ブレイクショットという言葉の使い方もホントに凄いと思った。車の期間工の話から始まるので、ブレイクショットという架空の車の話の流れかと思っていたが、全然それだけではなかった。 時事ネタも目白押して、謎解き要素もありありだった。どうやったらこんなにいろんな要素を取り入れつつ、綺麗に一つにまとめられるのか不思議でしょうがない。 今後、自分なりにブレイクショットが放った時、自分の放ったそれがどう波及し、どのような意志をもって動くのか。一打の重みを感じることになりそうだ。 とにかく読み応え抜群で、何度読んでも楽しめる作品だった。逢坂冬馬さんの本は読んできたが、私の中では本作が今のところNo. 1だ! しかし、逢坂冬馬さんの本は新しく出た本を読むたびにNo. 1に更新されていく。 次の更新が楽しみだ。

    40
    投稿日: 2025.07.02
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    ”すべての個人は全体を織りなし、そして相互につながりながら生きている。それを示す群像劇を描きたいー”と著者の言葉にあったが、本当にそのとおりの作品だった。 現代の日本や世界を取り巻く多様な要素が詰め込まれていて、一つ一つ見てみればちょっと問題が多過ぎやしないかと思うのだが、物語としてまとまりがある。そのまとまり方が美しくて、これはもうピカピカの逸品。直木賞をとってたくさんの人に読まれてほしい。

    4
    投稿日: 2025.06.30
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    ぐいぐい先を読みたくなる感じだった。プロローグで描かれた、SUVブレイクショット製造工場での出来事がどうその後につながっていくのか、ということが気になりながら読むわけだが、一台のブレイクショットの所有者が変わっていくのに応じて物語もさまざまに展開し、それがアフリカでのエピソードにつながっていく。 そんなプロット展開が非常に巧みで、常に続きが気になっていく感じ。ストーリーの流れに翻弄される感覚が心地よい。 作品には社会風刺(性的マイノリティ、自動車修理の悪徳企業、YouTuberインフルエンサーと資産運用セミナー、などなど)も盛り込まれており、現代と通ずるリアリティがしっかり通底しているのも、飽きなくて良い。 そして全体としては、さまざまな苦境に立たされながらも、どうにかそれぞれの持ち場で、善良さと誠実さを失いそうになりつつもそれを取り戻す、登場人物たちのレジリエンスが読んでいて心に残り、いいなと思った。

    3
    投稿日: 2025.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p184 怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取るものにまさる。人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである p453 自分の人生から疎外されれば、労働は生きるための苦行だ マルクス p477 ギリシャ神話によれば、櫂会を司る神、カイロスは正面からやってくる。その姿を捕まえたものには幸運が訪れるが、後ろ頭は禿げている。通り過ぎてから振り向いても遅い。だから、今前髪を掴め。

    2
    投稿日: 2025.06.29
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    26/06/28読了 様々に問題提起はされつつも、登場人物の物語としては美しく閉じてよかった。 一人称のなかった人物としては、宮苑社長が気になったな。

    3
    投稿日: 2025.06.28
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    運命という名の分岐点を駆け抜けるー その一打が人生を砕く 眠れなかった理由は、物語のせい。 それは小説の中で世界がぐるりと巡り、誰かの絶望が誰かの希望に変わっていく瞬間を目の当たりにしたからかもしれません。 あるSUVを軸に、人間の営みとその矛盾を描き切った一冊。読むには、少し心の体力がいるけれど、読まなければ出会えない景色がありました。

    4
    投稿日: 2025.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグとエピローグの時間軸の違いに少し混乱したが、架空の車ブレイクショットの持ち主の変遷とその最後とも言えるアフリカのホワイトハウスの顛末は最高でした。そして武器ではなかった物が武器となる恐ろしさも感じました。 詐欺師や金儲けの横行する内容ですが、この物語はユース時代からの愛情を貫いた修悟と晴斗の愛の物語です。

    2
    投稿日: 2025.06.27
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    SUVブレイクショットを巡る、自動車期間工、投資ファンド、板金工、悪質投資用不動産会社、反社的投資系セミナー、そしてアフリカの内戦地帯。これら様々な経済社会の日常が自分や周辺にも、何時なんどき降りかかってくるかも知れない怖さがある。個人の経済基盤など実に脆いものだ。 しかし著者の懐が広くて驚く。これほどディープな600頁もある経済物小説が出てくるとは思わなかった。 それぞれの話が以外な繋がりを見せて面白い。結末も予想外によかった。まぁ所謂トランプ派的な人々には面白くないのだろうが...

    4
    投稿日: 2025.06.27
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    ブレイクショットという車を通してつながる物語。それぞれの物語の主人公は、もがきながらも現実に向き合っている。理不尽さ報われない努力もある。それらを含めて彼ら彼女らの現実を正面から向き合い話としてつなげている。彼ら彼女らには幸せは来るのだろうか。そんな疑問に対して着地点をしっかり書ききった作品。

    2
    投稿日: 2025.06.26
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    図書館にて借りる、第749弾。 (京都市図書館にて借りる、第215弾。) 577ページから成る長編小説。 通勤で持ち運ぶには単純に重い。 ただ、それだけの読み応えはあり終盤に進むにつれお話が収斂していく。 著者のこれまでの2作とはまた違う面白さがあった。 こんなのも書けるんですね、と感心した(上から目線)。 奥田英朗の描く群像劇をちょっと感じた。 ただ、読み終えて、満足感はある。 星は4つ。4.0としたい。

    9
    投稿日: 2025.06.26
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    苦手な詐欺師と投資の話が主だったので、読んでいて疲れ果ててしまった。面白いから次読みたいけど、もうやめようかなと何度か思った。 ちょっと全部繋げすぎていて、流石に厳しいよ、と思ったが、こういうのが今はウケるのだろう。 経済のお話、あと、動きが激しいシーンの描写がよく理解できなかった。ようは、私がついていけてなかったんだな、きっと。 作者は詐欺師の愚かさや虚しさなんかも描きたかったから、ここまで綿密に詐欺の裏側を書いたんだとは理解する。ただ私の精神的潔癖が拒否してしまったんだ。 ハルが懸命で、変わらないものもきちんと持っていて、幸せになれて、心底ホッとしました。

    43
    投稿日: 2025.06.26
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    さすがの逢坂冬馬でした。 満足満足。 話がどこに向かっていくのかわからんなあと思いながら読み進めたけど、うまいこと収束していくことに驚かされ、作者の思想性も含めて大いに納得した。 ほんとにすごい作家さんだ。 もう次が読みたい。早く書いてくだされ。

    20
    投稿日: 2025.06.25
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    「ブレイクショット」という一台の自動車の軌跡が、こんな風な結末になるとは。 読みながら、様々な境遇にいる人たちのことを思い、時には自分や家族、子供達と重ね合わせながら、苦しい場面もあり、思わず涙が溢れる場面もありました。 帯にもありましたが、私もスタンディングオベーションしたいくらいの気持ちになりました。

    9
    投稿日: 2025.06.25
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    ブクログ評価も高く、そして皆様のコメントも良評価が多く、且つ直木賞ノミネートが重なり、読まずに放置しておく訳にはいかなくなりました笑 総じた感想としては『カッコよ!!』(かっこいい) 何冊分の小説を読んだのだろうと思える程のボリュームと重厚感。泣いたり眉間に皺をよせたりと、ずっとぞわぞわさせてくれるインパクトのある作品でした。 著書名にもある『ブレイクショット』の持つ意味を追いかけながら、楽しませてもらいました。 特にエピローグの畳み掛けは本当凄かった!詰め込み感は強かったけど、この章があったから⭐︎5評価です。

    216
    投稿日: 2025.06.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読み応えがあった。晴斗君、何でそんなにブレイクショットと関わっちゃうんかい?と思うところもあったが、希望がもてる爽やかなラストがよかった。悪人もいるが、具合が悪くなるほどの悪人は出てこない。カイロスのフレーズや体系的に学ぶことについて語られていることが印象的だし、上手に組み込まれたストーリー展開は秀逸。バタフライエフェクトがテーマの一つだろうか。人生はままならないが、長い目で見てどうにかやっていこうよって言われている気がした。

    3
    投稿日: 2025.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

     あれ、まだ逢坂さんは直木賞とっていなかったんだっけ。もうこれはいけるでしょう。  一体どうやってこれだけの状況の資料を集めるのかと、まず情報収集能力に感嘆します。  ファンド企業や悪徳投資会社の実態からプロサッカーまでの道のり、ネット上の作為や誹謗中傷の作られ方まで、ほんと、勉強になります!  中央アジアの内紛とか一体どうつながるのかと不思議でしたが、いやあ、そうきたか。  伊坂幸太郎さんの初期の作品にこのようなパズルのピース合わせがよくありましたが、この作品にはそれらを貫く「希望」があります。  若い二人の結婚を世界中の人々が祝福し、悪意を凌駕する時代がきてくれることを切に願います。

    5
    投稿日: 2025.06.23
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    図書館で予約してどれくらい経っただろう?予約した時には確かに読みたいと思ったはずだけど、あまりに待ち時間が長いと、どんな本だか、どうして興味を持ったのだか、忘れてしまう。この本も、どんな本だったっけ?と図書館へ行く前にググって確認。ああ、自動車工場でミスがあって…って話か、あ、『同志少女よ敵を撃て』を書いた人だったか、と予約の理由を思い出した。 結構期待して読み始めたけれど、ちょっと期待しすぎちゃったかな、というか思ってたのとちょっと違ったな。 自動車工場の話が膨らむミステリー的な物語を勝手に想像していたので、いろいろな登場人物がそれぞれのエピソードを繰り広げ、それらが最後に都合よく絡んでくるのがちょっとね、強引だったし、ひとつひとつも途中退屈で、なかなか読み進められなかった。 うーん、『同志少女よ敵を撃て』はおもしろかったのになあ。同じ作家には思えないなあ。

    4
    投稿日: 2025.06.23
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    ブレイクショットをめぐる様々な人物の視点を通して紡がれる物語。私たちは世界の断片的な情報のカケラばかりに気を取られてしまうが、それらが体系的に多面的に組み合わされることで様々な表情を見せてくれる素晴らしさを秘めていると感じた。

    3
    投稿日: 2025.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    複数の視点・時代をブレイクショットという架空の車種の車を軸に描いた作品。 霧山冬至は大学時代の友達である宮苑秀直と投資ファンドを設立する。冬至は証券会社で堅実な営業をやり、宮苑は経済産業省で10年働いてから。ヒデさんは下剋上にあったりファンドが潰れかけたりもする。冬至の息子の修吾はサッカーの才能があるが冬至はいい大学に入れたくて否定する。修吾のユースの友達で後藤晴斗がいる。仲良しで2人ともゲイ。 ファンドが潰れかけた時に修吾はサッカーを辞める危機に瀕するが、晴斗が金銭的に支える。 ハルトの父親は、自動車修理工場だったが、過大修理詐欺を社長が実施していることを知って悩み、首都高走行中に前の車が踏んだボルトを喰らって前頭葉が壊れて要介護になる。その父親は懸命にリハビリをして、昴のいる自動車工場で働くことになる。 晴斗は投資セミナーの講師として活躍するが、自分の尊敬する上司がヤクザとつるんでいて、投資セミナーの教え子たちの情報をカモリストとして業者に流している。全部警察に暴露する。相方講師の門崎亜子と共に。 自動車工場で働く昴は亜子としりあって仲良くなる。 ブレイクショットは、最初霧山冬至の車だったがファンド倒産危機で手放し、後藤友彦にわたる。後藤友彦が事故った後は修理工場で修理されて松代不動産というブラック不動産で社員が晴斗のセミナーの客に渡る。自盗を企てて、盗まれて中央アフリカで少年兵の車になる(まつしろ不動産と書かれており、まっしろ不動産を誤訳でホワイトハウスと呼ばれてた) 晴斗がアメリカ人アメフト選手のSNSを見て、他選手の中央アフリカからきた選手を罵るのを聞いて、晴斗の師匠であるシキさんにそこだけ抜き出した翻訳動画を作ってyoutubeで拡散されてアメフト選手は終わる。が、中央アフリカ選手と仲良くなり故郷を良くするために2人で中央アフリカを訪ねて少年兵に守られるストーリーラインもある。 ちょっと散らかしすぎたかなぁ…という印象がある。色んな話を入れまくって、伝えたいことが薄れている気がした。

    3
    投稿日: 2025.06.22
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    タイトルにふさわしいストーリー構成で、すごく心地よい感情の揺さぶりに一気読みしてしまった。伏線の嵐に回収が小気味よい。ページ数も多く、読み応えもバッチリ。またこういった作品に出会うために本屋に通いたいと思わせてくれる作品だった。

    3
    投稿日: 2025.06.21
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    人には人の地獄がある。 「この車」に関わった人は皆不幸になる、という大きな筋書きはわかりやすいし、ただただ純粋に楽しく読んだ。2025年の今にしか書けない題材がふんだんに詰め込まれていた。 悩みや苦悩のオンパレードなので、「こんなことが自分のすぐ隣でも起こっているのかも」というようなリアル感はさほどない気がしたが、ファンタジーと割り切ればこれもアリという気もする。 精密に描くところがあると思えばさらっと飛ばすところもあり、振り回される感じに疲れを感じてしまうのはちょっと引っかかった。

    1
    投稿日: 2025.06.20
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    「同氏少女よ、敵を撃て」の作者による3作目。 600ページ弱だがテンポよく読める。 自動車期間工の本田昴、中央アフリカの「民族武装同盟」のエルヴァ、元サッカー選手で投資コンサルタントの後藤晴斗。 一見何の関係のない3人(とその周辺の人たち)の人生が絡み合って終盤に向けて収れんしていく。 前2作を第二次大戦中の欧州を舞台に書いた作者が、初めて舞台を現代日本(とアフリカ)に移した。 とはいえ、なんとなく無国籍感が漂うのはエルヴァのエピソードが挿入されているせいか、登場人物たちの漂流感によるものか。 登場人物たちは誰もが不運だったり、環境的制約だったり、ままならなさを抱えながら、それぞれの目標に向かって日々生きている。 中盤の中心的テーマ(なのか?)の投資詐欺は、晴斗と門崎亜子の倫理的健全さを浮き上がらせるための道具立てで、本筋ではない。 エルヴァが駆る「ホワイトハウス」と他のエピソード(というか「ブレイクショット」)との関係がわからなかったが、「まつ(っ)しろ不動産」には笑った。 昴が見逃した(かに見えた)脱落ボルトが晴斗の父の人生を狂わせたかに思わせ、霧山冬至―後藤友彦が乗り継いだブレイクショットが流れ流れてエルヴァの許に渡ったかに思わせ、という意図的なミスリードは意図的に隠された数年間の時間差によって終盤で解消する。 本書のテーマ、というかメッセージは、本書中で亜子が歌うOver the rainbowの歌詞の通り、腐らずに真面目に生きていればきっと良いことがある、ケ・セラ・セラ、人生万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し、といったところだろうか。全般的にハッピーエンドでもあるし(エルヴァもボディガードたちが残していった防弾ヴェストで命拾いする)。 3エピソードで貼られた伏線はどれも回収され、各エピソードの主要人物が(間接的にエルヴァも)一堂に会し(そうとする)迎える大団円はすっきりするし、「ブレイクショット」の含意も(間接的に)明らかにされて良いのだが、終盤の「自分の作った自動車が戦闘に使われるのは嫌だ」、「LGBTQの人たちに人権を(意訳)」という(登場人物たちの)主張が、本書をどことなく軽くしているように思う。

    3
    投稿日: 2025.06.20
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    プロローグ6つの章、章の間に挟み込まれるアフリカの話が交差し、エピローグで全て繋がって収束する。凄く面白く物語に引き込まれ、500頁超のボリュームを一気に読んでしまった。「善良」がキーワードだが決して説教臭くない極上のエンターテイメント作品であり、終わりも綺麗で読了後に思わずため息が出た。次回作も凄く楽しみ。

    22
    投稿日: 2025.06.17
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    ブクログ内でも高評価! フォローさせて頂いてるブク友さんたちの中でも高評価! 『ブレイクショットの軌跡』です ようやく図書館からまわっていました みなさんのレビューを拝見していて、とにかく分厚いということは知っていました なので手に取った瞬間の驚きはなかったですが、「あぁ…、確かに分厚いな」と感じました あとは、SUV車のブレイクショットを通して物語が繋がっていくということも知っていたので、これらの話がどのように繋がるのか楽しみにしながら読んでみました そしたら、最後に「おっ!こう繋がるのか」かと 「おっ!」とはなりましたが「おおおーっ!」とまではいきませんでした 「おおっ!」でもいいですが、やっぱり「おおおーっ!」とまではいきません ま、正直ちょっと長すぎるかなと感じてしまいました みなさん★5の評価が多い中、私は★3にしておきます けど、たぶん直木賞を取るんでしょうね

    66
    投稿日: 2025.06.15
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    話のつながりは巧みで、よく書いたとは思うが、ちと長い。というより、特殊詐欺の件なぞは、読んでいてちとうんざり感を覚えてしまい、そう感じるのか。

    3
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    直木賞候補作。時系列を気にしつつ、これがこうなって…?いやでもそうするとこの人の時間軸おかしいよな?とか考えながら読んでました。一つのクルマを辿るようにして、いろいろな人たちの中で、いろいろな体験をするような物語でした。面白かった。

    3
    投稿日: 2025.06.15
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    あの鮮烈なデビュー作「同志少女よ、敵を撃て」を超えた傑作との評判多く。 だが、同志〜が正直、映像化を狙いすぎた本ではないかと思って、あと、なーんか綺麗事にハマりすぎて、鬱屈したおじさんにはハマりきらずだったので、正直そこまでの期待感はなく読み始めたのですが…。 まぁ、短編的な章の前半がことごとく、自分なりの「良かれ」の信念で動いてきた人たちが、ラストできれいに落とされる話ばかり、 人によっては辛さを覚えるような展開まで。 はい、好き。 からの550p超えのラストは、 もうまばゆいくらいの、「良かれ」の勝ち。 最後にピースがハマっていくさまを、ビリヤードのブレイクショットに例えた話はキレイに最後スパンスパンと穴に収まっていく。 エピローグなんてページが少し光沢感出してくるくらいの「良かれ」の独壇場。 おじさんには眩しすぎました。 同じ社会の底を見せて、最後も救いようもなかったりする月村了衛に戻ります。 読後感に「前向きな気持ち」を求めてる人にはドススメですよー おじさんは海底から引き揚げられた眩しさに疲れました。

    22
    投稿日: 2025.06.14
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    読み応えのある内容 最後まできてエピソードの繋がりがわかる構成が見事 ラストの若者たちの未来にエールをおくりたいです

    15
    投稿日: 2025.06.14
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    世界と社会と人の繋がりがうまく描かれている。フィクションで良かったと思う一方、現代の闇のノンフィクションを繋ぎ合わせたような内容。徐々に真実が明らかとなり、尻上がりに面白い密度濃いめの本。

    90
    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025直木賞候補 移り変わっていくSUV車ブレイクショットの所有者を通して、現代社会の諸相と複雑なドラマが展開、底の抜けたような現代社会を描写 8つの物語が串刺しになっていく マネーゲームの狂騒、投資ファンド、マネー、ライフ、ゲーム 偽装修理に戸惑う善良だけが取り柄の板金工 サッカー選手とゲイ 悪徳不動産会社、松代不動産 SNSの混沌 アフリカのホワイトハウス、まっしろ不動産 自動車工場の期間工、同僚がボトルを落としたのを目撃 最後はナインボールのブレイクショットでエンディングを迎える 台の上の全てを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間にはゲームに参加する資格はない。だが、誰かがボールを打たなければならない 打つ意志と狙いを持った人間が、それを打つしかないんだ。恐れずに堂々と、自信を持って 最後で、なるほどなーと実感した ちょっと現実離れ感があるシチュや串刺しするための無理は否めないが、良き本 無理筋があって直木賞は無理か?テーマや構成はいいんだけどね 同志少女を撃て、は途中で辞めたが最後まで飽きずに読めた

    3
    投稿日: 2025.06.12
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    啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50391119 他校地の本の取り寄せも可能です

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    読み終えて最初に浮かんだ感想は「すっごい小説に出会ってしまった!」あまりの面白さにまだ脳が興奮しています。 まず、全く違う8つの話が綺麗に繋がっていて、それぞれ影響を与えあっているのがすごい!後半怒涛の伏線回収に、どこまで緻密に練ったらこんなすごいストーリーを思い付くんだろう。 どの章も終わりは大体絶望的な状況だけど、いつも僅かに希望が残されている。置かれた状況より、自分に諦めないことが人生においてより重要だとこの本の登場人物達に気付かされた。 読み終わってから、ブレイクショットを調べたら、架空の車種だったことに驚いた。車に詳しくないので、実在すると思いこんでいた。 これまで逢坂さんの出した3冊全て面白くて満点評価。今、私の中で1番注目している作家で、今後の執筆活動に期待しています。

    35
    投稿日: 2025.06.10
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    素晴らしいのひと言に尽きる。本当にすごい。正直、書店で見かけた時はこの分厚さにひよっていて、気になりつつ購入を先送りにしてたんですよね、、、でもどうやら評判もいいし、いよいよ読んでみるかと思って購入。そして読み始めたら、もうあっという間だった。寝る間も惜しんで読みたくなる作品です。いくつかの短編集、その登場人物たちがゆるやかに絡み合っていて、さっきのあっちに出て来た人が、今回はこっちで主役、みたいな作りになっています。ブレイクショットというのは、ビリヤードの球をブレイクするひと付きのことらしい。一つのインシデントが波及して球が転がり始め、転がり始めた球がまた別の球にぶつかって影響を与え、、という世の中のおかしみが描かれています。小説の中では架空の日本車モデルの名前として「ブレイクショット」が使われていて、その車の乗り手や所有者の周辺で起こったことが物語になるので、その車の移動した軌跡とも絡んでいる。 途中はなかなか読んでてしんどい場面も。社会の闇というか、善人が報われるとは限らない、厳しい現実も、逃げずに描かれます。でも最後まで読むと、光が見える。そのあたりの塩梅も素敵でした。後藤友彦や、霧山修悟くん、後藤晴斗くんのストーリーが好きだったなあ。いやー、ほんと、小説好き、活字好きの人には是非とも勧めたい!同志少女よりも、さらに良かったです!

    11
    投稿日: 2025.06.10
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    こんな作品も書けるのか 同志少女、海賊へ と来てこの作品 驚きました プロローグから春斗の章など この作中でも 文章の書き方が異なっているような 物語が戻ってくる瞬間の ハッとした感覚が印象的な作品です

    22
    投稿日: 2025.06.10
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    一台の車を軸にして、それに関わる人たちの人生が交差していくところに構成の凄みを感じた。 車を作る人、使う人、直す人、日本ではない場所で使う人……。それぞれに人生があって悩みがあって、その展開の容赦の無さにしんどくなりながらも救いを求めて読みすすめた。 次はどんな社会を描いてくれるのか、楽しみです。

    6
    投稿日: 2025.06.08
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    自動車工場の期間工として働いてきた本田昴は、期間満了を間近に控えた日、同僚がSUV“ブレイクショット”車内にボルトを落下させる作業ミスを目撃する。正社員登用や遠距離に暮らす彼女のことが脳裏にゆらぎ、昴は上司に報告するタイミングを逃してしまう。 場面変わって中央アフリカ共和国。貧しい家に生まれ、牛一頭の代わりに兵士となったエルヴェ。市販SUVを改造して機関銃を据え付けた通称「ホワイトハウス」に乗り込んで、要人護衛をすることになったが… 自動車工場の期間工、アフリカの若き兵士、投資ファンド役員、貧しくも善良な心を持つ板金工、サッカーで夢を追う少年たち、成績不振の不動産営業マンなど、多様な人物が織りなす人間ドラマ。 視点人物を中心とした一つ一つの物語が非常に高密度で読み応え充分。一方で、紛争、LGBTQ、格差社会、マネーゲーム、特殊詐欺、SNS炎上…とテーマが多岐に渡り過ぎて、焦点がぼやけてしまった印象もある。個人的には、特殊詐欺のコンゲームを最も面白く読んだ。“カモを育てる”という発想の妙。昨今YouTubeで蔓延る各種解説系のチャンネル。ボーッと観ていると足元をすくわれる日が来るかもしれないなと思わされた。 各章は“ブレイクショット“をキーに有機的に繋がっており、“ブレイクショット“を軸にした人物相関図を描いてみたくなる。ある章では悪人に見えていた人物が別の章ではまるで印象が変わってしまう…といったあんばいに、視点が変遷する群像劇形式を有効活用した意外性の演出が良かった。「ホワイトハウス」の由来はさすがに気づかなかったなー(笑) 週刊文春ミステリーベスト10 5位 このミステリーがすごい! 6位 キノベス! 13位 ミステリが読みたい! 10位

    50
    投稿日: 2025.06.08
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    同士少女、歌われなかった海賊への2作で、著者の逢坂さんの社会に対する真摯な想いを受け取った。 3作目となる本書もおそらく社会問題について鋭く斬り込んでくると期待大で手に。 前2作とは異なり舞台は日本、しかも現代だ。 多くのブク友さん達も書かれているように、現代社会のあらゆる問題をこれでもかというくらい盛り込んでいる。しかも緻密な取材を元に様々な現状をつまびらかにしているところも圧巻。 本田昴という自動車期間工が発見しながらも見過ごしたブレイクショットの車内に落とされた一つのボルト。 そこからブレイクショットの所有者や纏わる人々の軌跡のストーリーが展開されていく。 様々な登場人物のそれぞれのストーリーは一見バラバラであるかのようだけれど、まるでビリヤードでブレイクショットを放った後キレイにポケットに落とし込んでいくかのようにすべてのストーリーがポケットに収まっていく。 逢坂さんは天才だ。 様々な社会問題についても、当事者達の様々な想いを知ることで自分の無知と無関心を自覚することばかり。 前2作は過去の戦争を元に書かれていたけれど、現代の日本も目の前で人が殺されないだけで、様々な形で社会的死を迎えてしまう人が多い、まさに戦争中とも言えるような状態だ。 ブレイクショットを廻り逆境に遭い、どうすることもできないと思うような状況に陥る登場人物達。それでも自分の夢が明確である彼らは遠回りしながらも夢を掴んでいく。 中盤までは、ブレイクショットという車はまるで悪の元凶のようと感じていた。けれども様々な事件や事故は単なる一つのショットであり、それをいかに自分自身が上手くコントロールするかが大切なのだ。 社会的死を目前にした人々も闇に埋もれず希望を失わないことでいつか違った形であっても夢を実現できるのだと著者は伝えたかったのではないかと思う。 「問題はブレイクショットの打ち方だ」 「台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない。だが、だれかがそれを打たなければならない」 自分の人生に自分自身が当事者意識を持たない限り、人生は自分のものにはならない… ということなのだろう。 私の中で今年のベストとなりそうな感動作。

    49
    投稿日: 2025.06.06
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    最高だった!! 前の二作は海外の話で、今回初めて現代の日本を中心にした話を読んで、改めて分析力、観察力の鋭さ、確かさと文章の読みやすさを実感した。 物事の本質を見る、他人をジャッジしない、そして善良であること!!

    19
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「N」のような群青劇かと途中まで感じながら読んでいたが全然違う終わり方と話のつながり方で面白かった。車は全然知らないけどブレイクショットに関わる人の物語。 世界は見えないところで全て繋がっているんだな。その本人が気づかないところで。 とにかく本は分厚く文字もびっしり詰めらているが、最後の最後まで読み応えがあり、ここがこう繋がってくるのかというのも、読み進めるにつれて溢れてきて面白かった。 一つ一つバラバラのピースが埋まって読後の余韻は是非みんなにも感じて欲しいと思う。

    10
    投稿日: 2025.06.04
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    自動車の組立をする期間工、サッカーでプロになりたい少年、アフリカの軍にいる若者。同じ車を巡る物語。 中心はサッカーの話。ややこしいのと登場人物にやや感情移入しにくい。ただラストに近い「後藤晴斗の野望」 の章は面白かった。

    3
    投稿日: 2025.06.03
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    とても分厚い本で、時間かかるかもと思っていたら、サラッと読めてしまった。 そんな魅力のある本です。 導入から自動車期間工の「本田昴」が登場、その後すぐに「鈴木世玲奈」が出てきて、何だ何だ自動車小説か?となって、そのまま物語に引き込まれてしてしまいました。 自動車工場からTOBの話になり、飛んでアフリカの内戦へ。つながっているのは1台の車「ブレイクショット」。 多様性を描いているのかと思えば、マネーゲームだったり犯罪だったりで、とりとめもないけど、とても面白い。最後はきちんと回収されます。 さて、この物語でブレイクショットを放ったのは誰?

    29
    投稿日: 2025.06.03
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    タイトルの意味をよく考えれば最初からもっとわかりやすく読めたのに。 ビリヤードの最初「ブレイクショット」で打たれた球が他の球に当たり、当たった球がまた他の球に当たって予測もつかない軌道で散っていく。 登場人物はとても多い。自動車期間工、アフリカの少年兵、投資ファンドの人、不動産屋、Youtubeの人だのやばい仕事の人だの、サッカー少年たちだの。前の章で触れた人物が次の章で主役になったりする。球が球に触れて、触れられた球が飛ばされるように、あの人とこの人が触れて、いろいろな方向に散る。 時系列について。この章は過去か?未来か?ちょっとわかりにくいところもあった。 でも読み進めるごとに怒涛の回収がどんどん連なって、まあ気持ちのいいこと。 ここに書かれなかった近い未来に、彼らに会った彼はどんな顔をするかな?きっとびっくりするだろうなあと思って、少しにやにやしている。

    43
    投稿日: 2025.06.03
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    自動車期間工、投資会社経営、中央アフリカ共和国の紛争、全く関連のなさそうな話の繋がりが気になって読み進め、気づけば中盤。ネット講座、不動産投資、反社会勢力、そしてサッカー、さらに繋がらなそうなそれぞれの社会が人を介して繋がっていく。出会いとは偶然か、必然か。広い世界の中で影響し合う運命。読み応えのある長編でした。

    5
    投稿日: 2025.06.02
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    1台の車の軌跡を通して見る群像劇。 様々な要素が詰め込まれており、これが書ける著者の筆力にただただ感服した。 600ページという長さを感じさせない出来で、序盤の父親世代の話が特に好みだった。 本書を通して善良な視点を持つことの大切さを教えられた気がした。

    4
    投稿日: 2025.05.31
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    ブレイクショットって、そっちのことかよ!えっと、こっちが先でこっちがあとだと思ってたのに!そこで繋がる!長編なのにラストの畳み掛けもエゲツない見事な一冊

    11
    投稿日: 2025.05.31
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    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO88875360T20C25A5MY5000/ https://www.nikkei.com/article/DGKKZO93487060W5A221C2MY5000/

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    尊敬するブクトモの皆様が読んで感想をお書きになっていた本。 私もやっとこ手に入れましたよ(*´∇`*) みなさんが口々に「厚い」と仰るではありませんか!「厚い」この言葉大好きです。間違いなく長編の匂いがぷんぷんします(*´꒳`*) 会社に持って行って、休み時間に読んでおりましたが、会社の皆さんも厚みに驚いておりました(笑) 皆さんの感想から、若干予想していたこともあったのですが、いやぁ、こんなの全部予想しきれませんて! だってどの話も繋がりはブレイクショットというSUVだけで、あまり関係無さそうでしたから。 それがどうでしょう。 帯に「映画か舞台ならスタンディングオベーションしてました。」と書かれていた意味が分かりました! 良かったですよ!とっても♡ 色々書きたいことは山ほどあるのですが、まだきっとこれから読まれる方もいらっしゃるでしょうし、中身には触れないようにします♪ これは何も知らないで読んだ方が絶対楽しいですから♪ 帯が内容に触れていないわけがよく分かりました(笑) 逢坂さんが天才だってことがよく分かりました。この小説を◯◯小説!ってジャンル分けが出来ないくらいに、内容がまぁほんとてんこ盛り!頭いいなぁ〜(*´꒳`*) 全然関係ないですが、高校時代、学校から徒歩2〜3分のところに、友達の家があって、仲良しがみんな思い思い学校の帰りに寄ってました。いつでも入れる家って感じで。 その家にビリヤードがあったんですよ。凄いですよね。みんなが集まると必ずビリヤードやりながらワイワイお話してました。 ナインボール、死ぬほどやったなぁ。。。 懐かしい青春時代(*´∇`*) ビリヤードの最初のショットのことをブレイクショットと言うこと。知ってたような気がしますが、すっかり忘れておりました。

    150
    投稿日: 2025.05.29
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    途中まで面白かったけど、後半戦の詰め込む感じが個人的にはオーバーヒートした。 でも、『自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間には、ゲームに参加する資格はない』という最後のセリフが物語のすべてを綺麗に締め括っていて、胸が熱くなったなあ。ここで私はブレイクショットの本当の意味を理解したと思う。

    3
    投稿日: 2025.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    TwitterからXに、とか、 YouTubeでアバターがお金や投資をわかりやすく解説するチャンネルとか、 現代っぽい話題がでてきて面白かった。 最後は、ここも繋がるの!?というくらい色々なところが繋がって、それも面白かった。

    7
    投稿日: 2025.05.29
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    バタフライエフェクトは無自覚な印象があるが、ブレクショットは自覚的。 多層的に1台の車を追って物語が展開するが、全くストレスを感じず読めた。何ヶ所か、あれ?この展開無理ない??て感じた箇所はしっかり最後で回収されてしてやられた感。(車体の名前とか!すごいよね。) ストーリー自体も面白いし、作者が伝えたいことはしっかりストレートに伝わる。時代の流れが早いなかで「今」を捉えてるのもすごいし、それが普遍性を持つテーマに還元されてるのもすごい。 めっちゃ面白かったし、読後感もよかった。

    16
    投稿日: 2025.05.26
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    600頁弱の大作、かつ主題と同等の深みのあるメッセージ性の強い逸話揃いで4日間かけて丁寧に拝読。1・2作目とは同じ著者とは思えないテーマの小説でまずビックリし、その完成度の高さでまたまたビックリした。なんか感想を書くと面白さが全く伝わらないように感じるので、感じた雰囲気だけ書くと、2つの意味のブレイクショットを仲介した「風が吹けば桶屋が儲かり、儲かった桶屋がまた風を吹かせる」ような拡散と収斂から、現代の多様性と複雑性をあぶりだす小説かなと感じた。直木賞より芥川賞に近いイメージ。長いので読むのに疲れるが、ドンドン面白くなるので最後まで楽しる。「同志少女」のようなわかりやすさはないが、テーマの深さと小説の醍醐味は一級品で3作目で既に大家の風情。

    9
    投稿日: 2025.05.26
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    今まで読んだ2作品とは少し展開の仕方が違く1作毎に色んな書き方をしてるので新鮮でした。(歌われなかった海賊への時も同志少女とは書き口が違ったので新鮮でしたが)次作も違う書き方なのかなと思うと楽しみです。(この作品がでたばかりなのでまだ先とは思いますが) 普段は実用書(というか小説以外)を読む事が多いのですが小説は答えをこれと決めない余白が読者にむけてある気がして特にこういう小説を読むと使い古した言い回しですが考えさせられます。今回もとても考えさせられました。もちろん偏見は普段から持たないように色々な考えの本を偏りなく読みたいとは思っていますが結局選ぶ本は自分の考えに近い本になるのでなかなか難しいです。 今回の小説ではまた目の前の世界を広げていただけたような気がしてとてもよかったです。また小説以外を読んでしまいそうですがまた小説も読みたいと思わせていただきました。あまり本の感想になっていませんが備忘録的に残しておきます!!

    9
    投稿日: 2025.05.24
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    現代の社会問題全部詰め込んだ感じ。 もう少しシンプルでも楽しめたと思うのですが… 先は気になるけど、正直重くて手が疲れて中断を余儀なくすることも。 個人的には後藤親子がすごく素敵で、途中からどうなっちゃうのか心配だったけど、最後は…。 初作家さん。同志少女よ、敵を撃ても読んでみたい。

    55
    投稿日: 2025.05.23