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ブレイクショットの軌跡
ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬/早川書房
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総合評価

480件)
4.3
230
142
67
11
4
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    それぞれの話がつながって一つの物語になるのですが、どれも登場人物、環境が現実的で引き込まれました。その中でも後藤晴斗、門崎亜子の話の裏側がそんな風になってたのかと…。ヤクザとの繋がりなど衝撃を受けました。逢坂冬馬さんの今回の作品が読み応え抜群のため、 「同志少女よ、敵を撃て」も購入しました。積本が100冊を超えましたが、気にせず読書ライフを楽しみます。

    15
    投稿日: 2025.05.22
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    うーむ…とうなってしまいました。 これがこう繋がってこれがこうで… うーむ、すごい!です。笑 内容も濃いですね。色んな問題を扱っているのですが一つ一つが物語の中でちゃんと意味を持っている上にリアル! 厚さにくじけそうになったけれど面白かったので読んで良かったです。

    16
    投稿日: 2025.05.21
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    面白いけどちょっと長すぎだし、アフリカ篇はなくてもよかったんじゃないかと思いました(アフリカにいくとどうしても話が飛んじゃうので、超長編なこともあって、斜め読みになってしまう)。晴斗や修悟や真田や志気のエピソードだけで十分面白い! クルマ好きの読者ならブレイクショット≒ランクルとイメージできると思います。他にもリアルな車名がいっぱいでてきて、逢坂さんの車好き?をうかがわせるところ。 1作目、2作目は、歴史戦争モノだったけど、こんな現代モノも書けるんですね。これからも期待したいです。

    6
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    経済格差、非正規雇用、LGBTQ、少年兵、特殊詐欺と、様々なテーマについて魅力的なキャラクターたちが悩み苦しみながらも前に進んでいく様子が気になって、読み進めるページが止まらなかった。身近なことから遠い国の想像も及ばない出来事まで全部繋がっていて、これだけ幅広いテーマを扱いながら、一つ一つが非常に濃く語られているのがすごい。 同作者の『同志少女よ、敵を撃て』でも思った通り、魅力的なキャラクターを描くのが圧倒的に上手だと思った。 インターネットやSNSで世界が繋がるということはどういうことなのか。世界中が繋がりすぎた現代社会のメタファーとしての車やビリヤードの描かれ方が素晴らしい。 「台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない。だが、だれかがそれを打たなければならない」 作中のラッパーやアメフト選手のように有名じゃなくても、自分の言葉が無意識にだれかを排除していないか、考えないといけないと思った。

    13
    投稿日: 2025.05.20
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    読み応えのある作品だった。 全く違う環境の人たちがどう繋がっていくのだろうと思って読み進め、あーーーー、そうなのか、となります。 いろんな角度から社会、経済、世界の抱える問題を捉えて考えさせてもらった。 全く想定していなかったストーリー展開とエンディングも圧巻。 これから読む人、本の厚みにヒヨるかもしれませんが、かけた時間は無駄にならない。 後悔しない作品です!

    3
    投稿日: 2025.05.18
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    「同志少女よ‥」以来絶対に読んでいる作家さん。海外の歴史モノだと早とちりしたが違ってた。 経済格差などの社会の弱者が、いかにトップに取って代わるかという弱肉強食の社会の縮図を描いていて、最近の詐欺事件の多さを考えても、これ教本かなと思えるくらい生々しいやり取りに驚いた。LGBTも取り上げているが私としたら詰め込み過ぎの印象を受けた。それよりも霧山冬至、修悟の親子関係を掘り下げてほしかった。

    23
    投稿日: 2025.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    余韻がすごい、大作長編映画を見たような満足感。 それぞれの物語が面白く、登場人物に引き込まれてる。さらに、それらの物語が結びついて最後は希望の見える終わり方で感動。圧巻だった。

    5
    投稿日: 2025.05.16
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    SUVブレイクショットの組み立て中に内部に落とされたひとつのボルト。まるでそれが引き起こすかのように、それぞれの人物に訪れる人生の禍福を描いた物語。順に繋がっていく物語と、間に挿入された「アフリカのホワイトハウス」の物語がどのように関わっていくのか。非常に引き込まれる物語です。 これは多くを語らず、まず読んでくださいとしか。物語の全貌が見えないままにそれでもとにかく気になって先へ先へと読み進み、それでもすべてが分かるのはラストになってから。タイトルの意味もそういうことだったのか! ちなみにタイトルは「軌跡」なのだけれど、ひょっとしたら「奇跡」でもあるのかもしれません。 善人も、悪人も、どちらともいえない人も登場し、みんな魅力的。だけれどやはり善良な人は応援したくなります。善良だからといって順風満帆だとは限らないのですが、しかしその善良さでいつかは報われるものであってほしいと思います。

    4
    投稿日: 2025.05.15
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    自動車工場の期間工、本田昴(この名前、突っ込みしかないのに最初はスルー)がブレイクショットという車内にボルトが落ちる所を見かけ、本当は申請しないといけないのに、そのまま工程が進むところから話は始まる。しかし、この登場人物はおいてけぼりで、そこそこ高級SUVであるブレイクショットの持主、霧山冬至に話が移る。彼は知人とファンド企業「ラビリンス」を起業し副社長をしているので、ここからは経済的な話や、サッカーが飛び抜けて上手い息子とその友人でチームメイトの後藤晴斗、その父友彦(腕の良い板金工)へと話の中心はシフトしていく。冬至ターンになると経済の知識が多少ないと読みづらいので、この辺が中学~高校生にはキツイかも。でも、それを凌駕する大河的展開や、事象で変化する心理描写がティーンにも面白く読ませるかと。あっ、しかも内戦が普通の中央アフリカ共和国でどうやらブレイクショットが改造され屋根に機関銃が装備されており、その車を与えられている若い兵士エルヴェも出てくる。とにかく序盤はどこがどう繋がるのかわからず進んでいくが、もちろん、最後にビシッと気持ちよく繋がって、しかもハッピーエンド傾向にまとまるので、本当に577ページ読みきった満足感に浸れます。平和を愛する武器兵器好きな筆者が、その嗜好を生かしつつ現代日本を舞台に仕上げた作品でした。 これが読めれば小学生でも(戦闘で人が死ぬシーンあり)。普通は高校生以上。

    10
    投稿日: 2025.05.13
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    ★5 格差社会、LGBTQ、特殊詐欺など様々な問題に切り込む力強い群像劇 #ブレイクショットの軌跡 ■あらすじ 自動車工場の期間工である本田昴は、もう間もなく契約期間を満了する。彼は勤務態度や能力が素晴らしく正社員への登用を打診されることになった。しかし最終日の工場で、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体の内部に落とすのを目撃してしまう… 車種ブレイクショットの所有者を通して、様々な人間ドラマを描く群像劇。 ■きっと読みたくなるレビュー ★5 すごいボリューム! こんな力強い群像劇を読んだことない~ ある自動車ブレイクショットの所有者を中心に、現代に生きる人々を詳らかに書き記す。夢に向かって挑戦し続ける人々と、いつまでも残り続ける社会問題や価値観にも切り込んだ作品ですね。 非正規雇用、国際紛争、格差社会、LGBTQ、特殊詐欺、マネーゲーム、不動産営業、SNSの使われ方… 本書で扱っている問題について羅列すると、こんなにもたくさんあるんです。 また場面展開も素晴らしい。優良企業の経営会議を切り取った場面もあれば、アフリカの紛争地帯での一幕もある。手練手管で詐欺を働く場面もあれば、若い二人が心を通わす場面もある。エピソードひとつひとつに重みがあって、どんどん物語に引き込まれちゃうんですよね。 本書一番の読みどころは、やっぱり人間ドラマです。すべてを語ると壮大なレビューになってしまうので、特に気になった人たちだけをご紹介。 板金職人の父友彦と、頭脳明晰な息子晴斗の後藤親子の関係性。特に中盤以降の展開からは激アツでしたね。さらに晴斗は、幼馴染である修悟との約束はどうなっていくのか。 そして後半の物語の山場は特殊詐欺。晴斗と門崎の頭脳明晰コンビが大活躍! 不景気な現代、一番社会問題に切り込んだエピソードです。必死に生きる若者たちが葛藤しながらも立ち向かっていく。何故こんなにも優秀で懸命な若者たちが報われない世の中なのでしょうか。誰の責任なんだと叫びたくなりますね… 本作はビリヤードのブレイクショット、多種多様な色をまとった玉が弾け飛ぶように人物が描かれる。まるでひとりひとりの人間がビリヤード台に散らばっている玉のよう。この無造作で無秩序に散らばってるってのが美しくて、規則的に並んだ玉ではつまらないというところがミソです。 夢に向かって戦い続けている人間を描いた本作。誰しもが共感できるところが多く、つい夢中になって読んじゃいますね。読み逃せない一冊だと思いました。 ■ぜっさん推しポイント 人それぞれに才能や得意分野がある。生かすも殺すも本人次第なんですが、はたして成功のポイントは何なんでしょうか? 夢は自分一人では叶えられない、しかも世間は見知らぬ人の夢には冷たいんです。それどころか、常に騙そうとしている者や、スキがあれば寝首を搔く者もたくさんいる。こんな世の中で自分らしく生きることなんてできるのでしょうか。 やっぱり一番大切なのはお互いを鼓舞し合える、支え合える仲間だと思いましたね。家族、友人、恋人、同僚など、色んな人間関係がありますが、ひとつひとつを大切にすることが、自分の幸せに帰ってくるんだと思いました。

    143
    投稿日: 2025.05.12
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    1台のSUV車ブレイクショットを軸に繰り広げられる連作長編。 600ページ近くもあるものを読み切ったのは久しぶり。ブグログの皆さま同様読み切ったという達成感ともう終わってしまったという喪失感で胸いっぱい。 前作、前々作と海外、しかも歴史ものを書いていた逢坂さんさんが、LGBTQや特殊詐欺、投資、貧困などなど現代におけるあらゆる問題を織り交ぜてキレイにまとめてしまうとはさすが。 物語の構成や国や年代設定のズレがどのようにして繋がるのかを楽しみながら読めた。 最初はプロローグで出てきた昴くんがいつまた出てくるのか気になりながら読んでたのに、いつの間には後藤晴斗に幸あれと願いながら読み続けた。 晴斗の父友彦がよく口にしていた「善良」と最後の最後にコーナー・ウィルソンが出した声明文の一部「人は必ずやり直せる」が頭から離れない。 まだ5月、先月発表になったばかりだけど、たぶんこの作品は次回の本屋大賞ノミネート、もしくは直木賞候補間違いなしだね。

    58
    投稿日: 2025.05.12
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    今年、これまでに読んだ本の中では最高傑作。色々な場所、色々な時間の出来事が有機的に繋がって、最後に怒涛の回収。どうやったら、こんなストーリーを思いつけるのだろう。

    7
    投稿日: 2025.05.12
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     すごくよかったです。というか、やっぱ、逢坂さん天才??もう、そうとしか言いようがないんですけど…!  この作品は一台のSUVブレイクショットがつなぐ連作長編です。連作短編ではなく連作長編!!まったく関わりのないような感じだけど、ちゃんとつながるんですよねぇ…。車の期間工、夢を追いかける息子たちとその家族、特殊詐欺グループやヤクザ・被害者、中央アフリカ共和国の少年たち…つながるとは思えませんよね!そして、様々な社会問題を織り交ぜて展開されるストーリーで読んでて、長さを感じさせないものでした。  読後もすごくよかったです!!やっぱ、いい作品はレビュー作るのが難しい…私、語彙力ないからなぁ…読書を続けていても語彙力ってなかなか上がらないですね^^;

    89
    投稿日: 2025.05.12
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    前半の前半100ページまでは 『何じゃコリャ、むずいな』 読めるだろうか(^_^;)だったけど 2章から猛烈におもしろくなった。 修吾と晴斗の話しが一番良かったし、のちのちあとの登場人物がガッツリじゃくてコッソリ絡むのもいい。 めちゃくちゃ分厚かったし 覚悟して読んだけど読んで良かった〜。

    77
    投稿日: 2025.05.11
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    あまりの面白さに興奮して友人にそれを伝えたかったのだけど…あらすじを伝えられずに終わりました。関係なさそうな登場人物が実は複雑に絡み合い、大きなテーマが複層的に語られ、全てが収束していくストーリーは一口に語れなかった…。間違いなく一気読みしてしまう面白さなのでぜひ読んで欲しい!

    11
    投稿日: 2025.05.10
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    感想とまで言えるか分かりませんが、インスタに読了投稿しました。よろしければ、プロフィール欄より、閲覧、フォローよろしくお願いします

    17
    投稿日: 2025.05.10
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    サイン本がいつも行く本屋さんに平積みされていたので思わず購入。 今度はどんなテーマで書いたのだろうと、期待を持って読み始めた。 本作は、「ブレイクショット」という車をめぐり、4つの話が語られ、最終的にそのすべてが繋がるという見事な展開だった。 同性愛、貧困・格差、詐欺犯罪など、日本国内や世界で起きている社会的な問題を取り入れて物語の中に集約させる腕はさすが。展開が気になって仕方なくページをめくらされる。 でも、文字面だけを読んで終わってしまうのだ。 感動や心が揺さぶられるような、生々しさがない。 同性愛をいつも取り上げるのは、作者の強い思いがあるのだろうと思う。でもそこに切実さが感じられないのはなぜだろう。 逢坂さんの情熱的な思いがほとばしっているのは確かだ。それはすごく感じる。 今後の作品に期待したい。

    4
    投稿日: 2025.05.10
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    おもしろかった。 「『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作」という帯の煽りも納得。 確かにすごく面白い。 逢坂冬馬作品、今回は日本を舞台にした現代モノ。 格差社会とか、LGBTQとか、特殊詐欺とかいった現代のいろいろな闇をごちゃ混ぜにしたような話で、 「半沢直樹」と「闇金ウシジマくん」と「アオアシ」と「白夜行」と混ぜ混ぜしたような、エンタメフルコース。 そして、読むほどにアレとコレが繋がって…という、伏線回収感もとっても気持ちいい。 (わざわざ読み返さなくてもいいくらいにガシガシ繋がっていくのが気持ちよくて、読みやすい) ちょい分厚めの本だったけど、ほぼ一晩で読み切ってしまった。 めっちゃ、久々に「読書で夜更かし」。 眠れなくなる本は、良い。 ※ところどころ、思いっきりモデルがいるような「悪役」を書いているとこがあって、明らかにホリエモンをモデルにしてた『予告犯』みたいな「これええんか…?」な箇所もあった。 そこはちょっとモヤっとする部分だったりはしたけど、まあでも、わかりやすい「現代の悪」ってこう描くしかないんかなぁ、みたいなところもあるんかねぇ。

    4
    投稿日: 2025.05.09
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    全く異なる2つの話が並行して進んでいく。共通点はブレイクショット。話はよく作り込まれていてワクワクしながらあっという間に読んでしまった。個人的には最後がやや間延びした感があって残念だった。3.9

    2
    投稿日: 2025.05.07
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    こ、これは、すごい…とただ感嘆 複雑な物語が、最後にぴたりと重なる瞬間。 その美しさと衝撃に、ただ息をのむ。 「同志少女よ、敵を撃て」を超える衝撃でした。

    16
    投稿日: 2025.05.07
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    国産SUV「ブレイクショット」の歴代オーナーの人生が、まさしくブレイクショット(ビリヤードの9ボールの最初の一手)を打つごとく 国の内外に広がって、そして最後はみんなポケットに収まっていくその奇跡(軌跡)が読み応え充分。 「善良であること」の素晴らしさ、難しさをひしひし感じる。 散らばった運命の破片が不思議な縁で 触れ合う。 読みながらそれらを確認するのも楽しかった。 (ペラペラとページを遡ることができる、紙の本での読書を推奨します。(笑)) 幸せな読後感もGood。

    9
    投稿日: 2025.05.06
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    圧倒的リーダビリティで鈍器本と称されるページ数も感じる間もなく読了。 2025年上期でNo1になり得る面白さ。 一台の車を通じて様々な人生に触れることで物語が進みます。 海外紛争、特殊詐欺、SNS、LGBTQ、教育格差、ブラック職場などありとあらゆる問題を織り交ぜて展開する全ての章でグイと引き込まれっぱなし。 最終章ですべてが繋がることで与えられる気持ち良さは秀逸。 前作2つに比べると日本が主舞台でもあるので読みやすさも更に◎

    9
    投稿日: 2025.05.05
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    著者初読み。 正直、奇跡にたどり着くまでが長かった(笑) 読み進めるうちに、現実すぎて怖くなる事実が浮き彫りになり、社会のあらゆる問題がてんこ盛りに散りばめられている。 警鐘にもなるので読むことを勧めたいが、如何せん長編すぎるのが難点か。 最後は救われる展開ではあったが、現実社会はそうもいかないことも事実である。

    18
    投稿日: 2025.05.05
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    デビュー3作目にして最高傑作更新。天才的な物語の構成。大団円のラストは圧巻。素晴らしいのひとことにつきる。

    33
    投稿日: 2025.05.05
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    期間工、ラッパー、SNS、サッカー、NFL、LGBTQ、不動産投資、国民総投資社会とYouTuber。 それぞれにそれぞれの仕組みがあって、絶妙(?)な距離感を保ちながら身近にいるこれらがここまで連なるともう爽快

    5
    投稿日: 2025.05.04
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    題名の通りSUVブレイクショットの所有の移転に伴うストーリー。 期間工・サッカークラブ・中央アフリカ・投資詐欺等がどう繋がるのか分からなかったが最後に…。しかも人間関係も複雑に繋がった。 著者の多方面に亘る知識にも脱帽。

    5
    投稿日: 2025.05.03
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    これだけの長編を、飽きさせずに読ませる筆力は圧巻。人間の心理、頭脳、知識を悉く駆使したギミックも秀逸。緻密に計算された伏線が、終盤もれなく回収に至る大団円に思わず唸る。後藤友彦、晴斗親子が報われてほっとした。

    9
    投稿日: 2025.05.03
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    ブレイクショットの軌跡 #読了 何も言わずに読んでほしい。 帯分に「同士少女よ、敵を撃て」を超えると書かれているが、間違いなく超えてしまった。 同時に、逢坂冬馬さんを天才作家の仲間入りにカテゴライズさせてもらいます。 山本周五郎賞是非取ってください。 映画化もしそうです。

    7
    投稿日: 2025.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「理不尽に耐え、苦しいことから逃げずに、夢のために踏ん張った」高潔な賢い人が不幸にならないとわかるとほっとします。この先も平坦な道ではないことは誰もがわかっていながらも、善良であることをやめないでほしいと願ってやみません。 株(資産運用)、フットボール、Twitterなどの自分が日常的に接しているリアルから物語が拡大し、それぞれのピースが急速にはまっていくのはスリリングでしたが、ちょっと強引かも。

    3
    投稿日: 2025.05.02
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    間違いなく星5です。 散らばったパズルピースが一つも欠ける事なく、最後にはピッタリ嵌まる様は圧巻です。

    3
    投稿日: 2025.04.30
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    一見、なんの関係性もなさそうな8つの物語が「ブレイクショット」という名のSUVを起点に複雑に絡み合い、やがて一つに収束していく群像劇。SNS、貧困、ジェンダー、詐欺など多くの視点から現代社会の闇に切り込んでいく構成は、あまりにリアルかつ救いがなく、途中、読み続けることができなくなったりもしたんですが、最終的には「善良」であろうと前を向いた人々にしっかり救いのある終わり方を迎え安堵しました。ポジティブな結末で本当に良かった。 「『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作」という煽りを見た際は、いや流石にそれは言い過ぎでしょと思いましたが、読み終わった今の率直な感想はこの言葉に嘘偽りない印象です。紛れもない作者の最高傑作でした。というかここ何年かに出た小説の中でも一番に挙げていいんじゃないでしょうか。過去作と比べても映像化しやすそうな気がするので、日曜劇場とかでやってくれないかなー。 あと伏線回収が凄すぎて、「あれって結局どうなったの?」という隙がまったくない点にも驚愕しましたね。デビューから長編3作目だと思いますが、勢い衰えるどころか進化が止まらない逢坂先生。次はいったいいどんな作品で私たちを驚かせてくれるのか、本当に楽しみです。(個人的にはせっかく早川書房から出してるから、本格SFとか書いてほしいなーなんて思ったり)

    20
    投稿日: 2025.04.30
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    一見バラバラに見えた登場人物達が少しづつ収束していく様が読んでいて気持ちよかった。現代社会の問題が幾つも散りばめられていたが、少し詰め込み過ぎにも感じられた。

    4
    投稿日: 2025.04.28
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    「同志少女よ、敵を撃て」で本屋大賞を取った逢坂冬馬氏の最新作です。 ブレイクショットとは、日本の国産車の名前です。 この車の所有者が国境を超えて移り変わるのが物語の縦軸だとすると、現代の 日本社会を取り巻く「無意識の自転車操業感」が横軸になります。 誰もがババ抜きの勝者になれると盲信する、資本主義の暴走が描かれています。 最後にブレイクショットはアフリカの紛争地に送られてしまします。しかし そこは日本車だけあって、厳しい環境下でも強く逞しく走り続けます。 「やっぱり日本人ももっと外へ出ろよ」という作者からのメッセージではない かと感じる一冊です。

    5
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブレイクショット。車。ビリヤード。ホワイトハウス。中央アフリカ。すばる。せれな。本当はあっこ。霧山しゅうご。サッカー。LGBTQ。YouTube。特S。志気和馬。X。ジェイク。父親。全てのことは繋がっている。

    3
    投稿日: 2025.04.27
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    「同志少女よ、〜」からのファン。 令和7年4月6日 新宿にて「ブレイクショットの軌跡刊行記念トーク&サイン会に参加した。 場所も時間も主人公も異なる8つの物語が進行し、それをブレイクショットという車だけが俯瞰している。紛争やら経済やらマイノリティやらサッカーやら、様々なジャンルの暗部まで描かれていて、飽きがなく一気に読んでしまった。 エピローグですべての物語がつながり、それぞれの結末を迎える様は圧巻。 「取り柄は善良さ」が一番好き。人が壊れていく様子が悲しいほど丁寧に伝わった。 車の名前やビリヤードとの関連は執筆の最後の方で決まったらしい。狙ったかのようなネーミングなのにすごい。 「これまでの3作品で、いずれも歌が大切な場面で使われている。」という指摘がトーク&サイン会であり、著者も気づいていない視点だったようで、興味深かった。 「ゴールドラッシュ時代に儲けたのは、砂金を掘った人か?」 「いいえ、ツルハシを売った人です」

    6
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    CL 2025.4.22-2025.4.26 見事。構成もそうだけど、やっぱり内容、作者の伝えたいことが見事だと思う。 後藤晴斗、出来過ぎと思っていたけどこうなるとやっぱり胸がスカッとする。 門崎亜子もめちゃくちゃカッコいい。 善良に生きることは難しい。善良であろうとすると弱味が出る。そこを乗り越えて善良さを取り戻そうとする人たちの良心を描き切っている本書に大満足。

    5
    投稿日: 2025.04.26
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     世の中、物事、人に潜む光と影を見事に描き切った力作でした。人には選択できない生があり、避けられない不条理も降りかかりますが、苦しい状況を乗り越える思考・判断・選択・実践の余地はあります。絶望や闇の中に、光を灯してくれる物語とも言えるでしょう。  章をまたぎ、話がバラバラで主要人物も異なるため、物語に没入しにくい印象でしたが、次第に人と人のつながりを意識させられます。この途切れていない構造の工夫が見事です。  経済格差、差別、高金利・配当目的の資金運用、特殊詐欺、誹謗中傷、紛争…、多くの問題が生々しく冷徹に描かれ、浮き彫りにされます。これらを示し各章の先が見えない不穏さを醸し出す筆致は、切れ味鋭いカミソリパンチではなく何度も重いボディーブローを食らう感覚でした。  そして、本書の場面転換と話の深い理解に一役買っているのが、1台のSUV車「ブレイクショット」です。所有者それぞれの人生を背負って、その軌跡を俯瞰しながら世の中を観ているようで面白いです。また、このブレイクショット、ビリヤードのゲーム開始時に、まとまった的球の配置を崩し散らすためのショットだそう。バラバラに散った球の軌跡とつながりにも重ねているんですね。  良くも悪くも人と人のつながりが、(車とビリヤードを通して)連鎖の象徴として描かれ、その秀逸さに思わず唸ってしまいました。  重いボディーブローがじわじわ効き、最後は意識が飛んで気持ちよいノックダウンでした。580ページの分厚さは必然ですね。負の連鎖が多い世の中ですが、希望の連鎖を信じ求めていきたいものです。

    118
    投稿日: 2025.04.25
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    1台の車とその所有者達が辿る数奇な軌跡を描いた物語。 SNS、LGBTQ、特殊詐欺、投資などなど、現代社会における大きな話題を1つの小説に一気に投入するのは中々の挑戦。その上でここまできちんと物語にできていることに驚きました。 因果が巡り、ラストの結末を生み出すというテイストはよくある形だけど、その点では少し薄味に感じました。中盤はどんどん引き込まれただけに、期待が高まりすぎたのかも。 何より、他に比べて後藤友彦が失ったものの比率がでかすぎるように感じて、最後まで尾をひいちゃったなぁと思う。彼自身は善良だっただけに、他のハッピーエンドよりも後味として残ってしまった感じです。

    55
    投稿日: 2025.04.25
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    令和の時代のありとあらゆる問題点をごちゃ混ぜにしてるのに、違和感なく繋がっているのが凄いです。展開が早く、各登場人物に感情移入してしまうため一気に読んでしまいました。ダーティーな話が多いけど、最終的には「正々堂々」に結びつく。ある種ヒーローもののような爽快感もあり、かつ自然な流れなのが素晴らしいと感じました。

    15
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやー素晴らしかった。 壮大な物語の先にあったのは、あまりにも素朴で尊い帰結。美しすぎる伏線回収にスタンディングオベーションしたくなった。 結局、本田昴が目撃したブレイクショットに落とされたボルトは報告の末にきちんと救出されていたわけだが、それでも8つの物語はすべて一つの世界で起きていて「軌跡」を描いていたと。 主人公を交代しつつ順繰りに進んでいると思ったストーリーが、エピローグでいっせいにつながるさまは見事。それこそビリヤードにおけるブレイクショットによって、はじかれたボールが次々とポケットに落ちていくような離れわざをみたような思い。 途中、裏社会を生き抜くための投資ビジネスや組織的詐欺のくだりは息を呑むようなノワール小説だったし、それに対して晴人と修吾そしてその家族の物語は青春ドラマさながらで、じんわりと涙がにじみ、胸があたたかくなるのを感じた。 とにかく物理的にも体感的にも、物語の厚みがすごい。レビューじゃ到底まとめられないので、とにかくまず読んでみてほしい。577ページがあっという間なので。 なかなか出会えないレベルの極上のエンタメ小説だった。 逢坂冬馬さんの新刊は毎回よゆうで期待を超えてくるのえぐい。今のところ百発百中です。

    11
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとつのボルトから物語は始まる。 そのボルトで人生が変わったかも、知れない。 8つの物語は全てが同じ場所ではないけれど、 どこか繋がっている。 自分が罪を犯したら、どこかで人が苦しんでいる。けれど自分が良い方向に努力をすると、どこかで誰かが喜んでいる。 そんな因果応報のような軌跡を追う物語だと思いました。 誰もが幸せを追い求めて、傷ついて不幸になってそれでも幸せを諦めきれない。諦めない。 そんな強い想いを感じる作品でした。 分厚いけどぐんぐんと一気読みしてしまう作品でもありました。

    6
    投稿日: 2025.04.24
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    図書館で予約2番目で借りられました。 前に借りた人は本当に読んだのかと思うほどきれいな本で新品同様でした。 鈍器本です。 577ページあり重かったです。 読んでいて肩が痛くなり、指が腱鞘炎になりそうでした。 皆さん「面白い!凄い!」というような絶賛レビューを何件か拝読していたので、期待値が上がり過ぎていました。 一体この先にどんな面白いストーリー展開があるのかと思い読んでいました。 私は期待値が上がり過ぎていたので、それほど凄いとは思いませんでした。 でもラストは「そういう風に繋がっていたんだ~!」と思いました。 私は車とか全然詳しくないので「ブレイクショット」という名の車が実在するのかわからず検索するところから始めました。 日本製SUV,ブレイクショットという車の周りに起こった出来事です。 車の期間工。 サッカー選手になりたい高校生とそれをサポートする同級生。 特殊詐欺グループ。 中央アフリカ共和国にいる少年。 などの話が入り混じっています。 登場人物では同級生をサッカー選手にしたいと思う後藤晴斗。 元「バンドル」の門崎亜子の二人が特に魅力的だと思いました。 LGBTQの方々へのメッセージは伝わったと思います。

    150
    投稿日: 2025.04.22
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     幸せに生きたいだけなのに、なぜこんなにも苦しいのか。  ある一台のクルマが検査にまわされる。  組み立て工程の最後に、ボルトが一本、内部に落ちたのを昴は見ていた。  非常停止ボタンを押すことは、ラインを止めることになる。  そのことを、昴は言えずにいた。  一台のクルマが持ち主の運命を変える。  プロサッカー選手を目指す二人の少年に次々に現れる受難。  父親の人格を破壊する事故。  父親の子どもに対する無理解。  二人の夢をかなえるには金が要る。  晴斗は修悟に言えない金の稼ぎ方に手を染める。  一台のクルマを主題に当てた群像劇が、ストーリーの進行に伴ってあらゆる問題の形が見えてくる。  LGBTQ、貧困、紛争、闇ビジネス。  まっとうに生きるのが難しい中で、誠実に生きることをあきらめない人を描く。

    14
    投稿日: 2025.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    様々な視点から描かれるそれぞれの物語。その中で、幾つもの出来事が交差し影響を及ぼしあっていることがわかる。視点が変わると、同じ出来事でも見え方や感じ方がここまで変わるのか...と衝撃をうけた。 悪人として描かれているカズ塾長のそこに至った経緯も、全ては自分の選択した結果であるが、ある意味被害者として描かれている。そう考えると、真田や竜山の過去も知ることができればまた視点は変わるのかな...と思った。 自動車期間工の後藤さん、タカノマキ、鈴木世玲奈の正体を知った時に鳥肌がたった。ものすごい伏線の貼り方だと思ったし、最後にオーバーザレインボーを持ってくるのは圧巻だった。

    5
    投稿日: 2025.04.20
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    海外の戦争をテーマにした過去2作とは違い、現代日本が主な舞台で話しの展開が序盤はよみにくい。 自動車期間工で働く昴がsuvのブレイクショットを組み立てる仕事をしながら、Xでの呟きや、ドライな彼女との回想シーンなどから始まる。 良くあるバタフライエフェクトかと言われると違っていて、そのsuvのブレイクショットの所有者が代わっていきながら、所有者の話しが展開されていく。 テーマは間違いなく現代社会。 特殊詐欺やLGBT 、snsに海外紛争。 ネット社会で言葉を大切にしなければいけない時代だからこそ、それぞれの苦悩に共感しつつ、他人事になってはいけないなと感じたテーマだった。 最後まで読むとタイトルの秀逸さに感心します。

    5
    投稿日: 2025.04.20
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    著者はひとつ年上、同時代の作家として尊敬していて既刊はすべて読んできた。 1作目は独ソ戦下の女性狙撃手を描いた「同志少女よ、敵を撃て」、2作目は第二次世界大戦末期のドイツ地方都市の少年たちの抵抗運動を描いた「歌われなかった海賊へ」いずれもとても素晴らしい作品だったが、いよいよ今作では現代日本の社会問題を構造を描くことに挑戦している。 やや忘れられつつある、未だ単純な工場労働によって支えられる20世紀的な消費社会の構造。また、生きていくために欲望と善良さの二律背反で間で揺れる中流サラリーマンの人間像、人はなぜ悪事に手を染めなければならず、またそこから抜け出すことがいかに困難であるかについて。 また、いわゆる”タイパ/コスパ”を突き詰めた先に、人々が追い込まれる袋小路。性的マイノリティのPolitical Correctnessの先鋭化……など多様なテーマが織り込まれたストーリーが巧妙な伏線回収によって一つの物語に織り込まれている。 誰もがSNS、Youtubeから情報得て賢くなったような気でいるが、その情報が正しいかどうかよりも、「賢くなったような気でいる」状態がなにより問題なのだ、という問題提起にも思えた。小説としての読後のカタルシスは全2作に敵わないが、2025年現在の日本の社会構造を同時代的に分析、腑分けして提示した作品としてはこれまでになかった作品だと思う。 やはりデジタルな市場経済のなかでのみ生きるのは、多くの人にとっては望ましいことではない。もうひとつの足場をどこにつくるかは、その人次第。僕にとってはそれは「農」だった、という話。

    6
    投稿日: 2025.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サイン本にひかれて購入 世の中が信じられなくなるような内容だった 最後は展開だけ知りたくて流して読んでしまった 内容が濃くて疲れた 簡単にお金儲けはできないな 最近 同性愛の小説が多い気がする 本田昴 ボルトが落ちたことを報告してよかった (見落としボルトが晴斗の父親に飛んできたと思っていたが、違った) 鈴木世玲奈(セレナ) 門崎亜子 ホワイトハウス まつしろ不動産 ブレイクショット 最後は人の役に立ててのかな 霧山修悟と後藤晴斗 結婚

    3
    投稿日: 2025.04.18
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    読み終わったら鼻血出た、ほんとに出た 衝撃の一文でスタートしたのは、逢坂冬馬さんのデビュー3作目となる『ブレイクショットの軌跡』のレビューです もう、ここからさらに言葉を重ねる必要もないのかと思いますが、これではあまりに短いので、もう少し書きます だいたい半分くらい読んだところで、もうビビビビーッてきました なんかこう潮目が変わったと思いました これはもしかしたらモンスター級の獲物がかかったのでは?と直感しました 分かるんです わいってほら、海の男じゃないですか? 海人じゃないですか? だから分かるんですよ これはスゲーぞって! そして実際スゲかったす カジキマグロだったっす そして、わいは最後に全部説明してくれる物語大好きです 知らん人の解説サイトとかいらん人なのです それにしても全国の書店員さんはやっぱりすごいと思いました デビュー作で本屋大賞は伊達じゃなかったです 3作目にしてこんな立派なカジキマグロじゃなくて小説家になるとは そして鼻血が止まらない … あ、止まったっぽい

    91
    投稿日: 2025.04.17
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    #ブレイクショットの軌跡 #逢坂冬馬 1台のSUV、ブレイクショットの軌跡を追いながら、特殊詐欺やYouTuberに絡む現代社会の闇の世界を描きつつ、交互に中央アフリカ武装組織の少年兵のエピソードが織り込まれている。やがてそれは一本の糸で繋がっていく、という物語。 #読書好きな人と繋がりたい

    5
    投稿日: 2025.04.17
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    ブレイクショットの行方を全てを予想しコントロールすることはできない。 あの時あのブレイクショットを買わなければ事故には合わなかったかもしれない、あの時あの動画に隠れたスキャンダルを暴かなければ自分は犯罪組織に巻き込まれることはなく、異国の子供が恐ろしい思いをしなくて済んだかもしれない。 そもそもあのマンションを選ばなければ車を手放す必要もなく、しかしあの家を選ばなければ2人は出会っていないかもしれない。 小さな選択一つでこの地獄から逃れられたのかもしれないし、その選択一つなければ愛する人と共に歩く未来はなかったのかもしれない。 ブレイクショットの軌跡を予想することが難しいように、その一撃の一片でも欠けた先を予想することもまた困難だ。 私たちは私たちの人生をコントロールすることも、ままならないまま生きている。 しかし目指すラストは一つ、ナインボールを落とすこと。バラバラに散らばったボールは思いもよらない軌道を描きながらも一つずつ落とされていき、最後には全てがポケットに収まる。 想定外の連続の中、それでも望む未来のために足掻き、掴んだ幸福の、その軌跡が描く奇跡が美しい。 戦争、史実をもとにしたデビューから2作とは打って変わって今作は現代日本を舞台にした物語。投資、YouTuber、SNS、タワマン格差など現代的なテーマを用いつつLGBTだけでなくアセクアロマ、あるいはそういった形に収まらないセクシャリティやヤングケアラー問題にも触れている。これまでと舞台は違えど、マジョリティに入れない人たちの悩みを描く作者のその丁寧さは変わらず、陳腐でないハッピーエンドに心打たれる。

    10
    投稿日: 2025.04.16
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    逢坂冬馬さん著「ブレイクショットの軌跡」 作者の作品は「同士少女よ敵を撃て」「歌われなかった海賊へ」に続き三作目。 著者の作品は全て読んでいることになる。 今作品は前2作を大きく凌駕してきた。 デビュー三作品目で最高潮とも思える作品。素晴らしすぎた。 まず物語に準ずる文章のセンスが素晴らしすぎる。第一章のサブタイトルにもなっている「マネー、ライフ、ゲーム」 この宮苑という人間を象徴しているこのキーワードを引き出すために大学の講義中の描写から始まり、十進法→アルファベット→英単語という順序を踏んでからの「マネー、ライフ、ゲーム」 凄くさりげない展開の中でこの3個の英単語を引きだし、高センスの下で宮苑という人間性を読者に植え付けている。導かれる様に読まされていて正直度肝を抜かれた。 これだけではなく、巧みな構成術や言語力が至るところに違和感なく存在しており、デビュー三作目でこの力量かと驚くと共に興奮しっぱなしだった。 物語も「軌跡」と「奇跡」が多重に平行して描かれていく事で際立つ「ブレイクショット」という言葉。 登場人物達それぞれに当てはまる言葉でもあるが、放たれて卓上に散らばった各々が丁寧に連関するようにポケットに納められていく様でもあった。 放たれたブレイクショットによって広がった世界の中での各々の人生。そのビリヤードの卓上とそのボールがあたかも登場人物達と彼らが醸す人生の縮図の様に感じられた。素晴らしすぎる。 当然物語の奥行き、広さ、深さも感じられた。第5章では「金」という価値にも触れており「通貨」としてではない「金」に付随している道徳心や倫理観、道義が描かれている。 「金」という価値、そこに人間の心理が左右している様に感じられ、真の値としての価値が果たして「金」にあるのだろうか?実際深層としてはそこまで無いのだろうと思わされてしまった。 社会の中で生きているからその「金」という価値基準が高く見積もられてしまうけれども、本来は人間の営みや暮らしの中にこそ価値があり、それに付随するのが「金」であり、「金」自体の持つ固有の価値はそこまでないのではと感じてしまう。 そして最後のSNSの件。言葉には重さが存在すると思っているが自分もSNS上での乱立する数々の言葉はどれも軽く感じられる。発言に対しての責任感が伴わないからだろう。 当然そうでない人もいるのはわかっているが一般的に感情や深さを伴わない言葉で溢れており比重として軽い。 そういうものなのだろうという認識。しかしそれが現代の社会的ネットワークというならば自分の個人的価値観ではそこにあるそれらの言葉の重要性は無いに等しいと感じてしまう。責任感の無い、他愛もない世界では意義や語感に深みが感じられない。その上で広く繋がっていく社会って一体なんなんだろう?そしてその世界の中での言葉って一体なんなんだろう? 今まで深く考えていなかったが確かな不自然さとその違和感が強く残り不思議な感覚に陥ってしまった。 まだまだ書こうと思えば幾らでも書けてしまう。書ききろうと思えばキリがない。 帯に「最高傑作」とあったが紛れもない。 特上の満足感で満たされており、こういう作品の事を「最高傑作」というのだろう。

    129
    投稿日: 2025.04.16
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    逢坂冬馬さんが現代日本を舞台に執筆された作品とのことで、SNSで告知を見掛けてから読むのを楽しみにしていた。 移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマを奇跡のような構成力で描き切った傑作。 楽しみにしていたけれど…分厚い! 分厚さに怯みつつ読み始め、序盤は読みにくさを感じたけれど、読み進めると面白くなってきて、中盤過ぎた辺りからはページを捲る手が止まらなかった。 これほどまでに現代日本が描かれた作品って、きっと他にはないんじゃないかな。 登場人物たちのような境遇に置かれた人たちは、実際に日本のどこかに存在していそう。 近年、日本で興味・関心が持たれている話題や今の時代ならではの社会問題が盛りだくさんで、とても読み応えがあった。 なんと言っても、この構成がすごい! 読み進めるにつれ、同じ人物、同じ事柄が角度が変わることで別物に見えるのが面白かったし、いろんなことに気付き始めたところで始まるエピローグに圧倒された。 こんなに壮大なドラマが展開されるとは…! 連作短編集のようでありながら、読み終えるとこれは間違いなく一つの長編だな、と思った。 〇〇離れという言葉をよく聞くが、その中の一つに夢離れというのがあると思う。 今の日本には日々を生きることに精一杯で夢や希望を持てない人が多いのではないか。 私もその中の一人かもしれない。 この物語を通して、夢や希望を持つことの大切さを改めて教えてもらえたような気がする。 今の時代だからこそ、この物語が「旬」のうちに、たくさんの人に届いてほしいと感じた。 ✎︎____________ 自分の言葉は自分のものであるべきで、誰かに評価されるための道具じゃないし、反対に、きみが五七五七七で短歌を詠めたとしても、歌会の偉い人に褒められるためにどう表現したらよいかと考えるなら、やはり自分の言葉ではなくなるのだ(p.8) 今、人生のどの段階にいるとしても、時間が経てば幕は下りる。家族への愛、配偶者への愛、友人への愛⋯⋯自分自身を大切にしよう。他人を大切にしよう(p.109) 人は成功者の苦労話が大好きであり、むしろ、苦労した成功者が好きだ。(p.116) 根拠のある自信は、ときに根拠ごと倒れる。だが根拠のない自信は無敵だ。(p.118) 世の中には、なにがなんだか分からないほど難しい仕事をして一年に何億円も稼ぐ人が大勢いるし、俺は一生かかってもそっちにはいけないよ。でも善良さってのは、最大の資産じゃないかな(p.133) 皆、幼い日は、車に乗るとき、安心しきれる誰かがいて、その人に自分を乗せてもらう。自分が安全な場所にいること、それを疑いもしない相手が必要で、何一つ心配することなく、ぐっすりと眠れることが大切だ。 そして人生のある局面で、人は運転席に座る側になる。我が子を守り、大切な人を守り、安心をもたらして、座席で自分を信じる者を守るのだ。 そうやって、子どもの時に大人から得たものを、大人になった自分が、少しずつ、自らの子どもへ返していくのだ。たとえ自らが得たものが少しでも。誰だって。(p.152) スポーツをスポーツとして成立させているのは ルールなんだ。反則をもらっても有利になるから、わざとルールに違反するっていうのは、スポーツを裏切ることになると思った。スポーツに限らずその発想が嫌いだ。例えば法律には『人を殺してはいけません』と書いてあるわけではなく、『人を殺した人がどんな刑罰を受けるか』と書いてある。これを『刑罰を食らえば人を殺していい』と皆が受け取ったら危険だろう(p.216) 目標設定こそが最初のスタートであり、目標なくして何かに到達することは不可能なのです(p.279) いい気になるのは危険だけれど、その気になるのは良いことなのさ(p.366) いろいろなものと交換できるお金は、突き詰めて考えれば数値化された可能性です。確かに少なくては問題ですが、可能性をため込み、ただ留保し続ける人生に意味はありません(p.411) カミングアウトに対して警戒すべき反応は、露骨な侮蔑とは限らない。ある意味一番嫌なのは、「説明地獄」だ。当事者のセクシュアリティが複雑なほど本人は説明を求められるし、大抵のマジョリティは性的マイノリティに初めて会うから、自分が説明を求めることを当然と考えて疑わない。(p.426) 人間の心に形はないし、人の数だけ違うから、形のある用語に必ずしも当てはまらないのは、当然じゃないかな(p.427) 自分が生まれる前に獲得するものは人によって差はあるし、分かりやすいプラスじゃないかもしれない。でも、それを自覚し、自分のためだけに使うのでも放置するのでもなく、他者のためにそれを育てながら夢を叶えて生きて、力を持たない人を助けてゆくことが大切だし、そのために、自分にあるものとは何かを探すことが必要だ(p.432) 自分の人生を抱えて推される側も辛いんだよ(p.449) 自分の人生から疎外されれば、労働は生きるための苦行だ(p.453) 怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである(p.460) 人は必ずやり直せるのだ(p.555)

    79
    投稿日: 2025.04.12
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    実はハンナ・アーレントの哲学書と並行して読んでおりました。もっと軽い内容の本と同時並行にすれば良かったマン。(誤植絶対に許さないマンを引きずっている) 逢坂さんには戦史ものと言えばこの人!という立ち位置になって欲しいと期待はしつつも、次は現代物で来るだろうなと思っていました。 三作目にして初の現代が舞台の大作、果たして…?! もう、最高かよ!!(結論が早いブーム) 8人の登場人物がそれぞれの場所で物語を織り成して行く連作長編です。自動車の期間工の話から始まって、証券会社の社長と副社長の話、その息子と友達、友達の親、果てはアフリカの紛争地帯にまで。 一見何の繋がりもない話なのですが、彼らを見守って来た存在が一つ有りました。 ブレイクショットと名付けられた日本製のSUV車です。彼(彼女?)がずっと彼らの物語を見守っています。 読み終えてみるとこのタイトルが分かりやすい且つ、素晴らしい。 本作は恐らくこれから多くの方が読まれるでしょうし、前情報を入れずに是非とも楽しんで頂きたい作品なので今回はこれ以上は内容には触れずにおいておきます。 (返却日のギリギリまで読んでいた為に、本が手元になくて詳しく書くと間違えそうだという内情を加味しても書かない方が良いと思うので。私の海馬は前回のレビューで使い果たし壊死しました←これが本当の理由) 一見バラバラな物語が徐々に繋がって行き、途中で頼むからこうならないでくれ!と願っていたのに、そうなってしまい絶望…その余波で更なる絶望…からの、じわじわと照らされて行く希望の糸…!! 揺さぶられる!揺さぶられるわー!! そして畳み掛けるようにやってくるラスト…。 明かされたとある真実に「うぇえ?!」と久々に変な声が出た関西は夜の19時。(ピチカートファイブの名曲、ご存知ですか?) これは、ブクログの先輩方ならばもっと早い段階で気付かれる方もいらっしゃるかと思いますが私はこれっぽっちも気付かなかったので、心底、逢坂さんにやられました。そして目からジュース…(シン様すみません、気に入っているので無断使用しまくってます) なんという…なんという感動…!! 私が何にこれ程感動したか、是非とも本書をお読み頂き当ててみて下さい(え、どなたも興味ない…?震) と、基本的には大絶賛なのですが、実は苦言を呈したい箇所もあるんです。 ちょっと長すぎる気がします。もっと端折れた箇所もあるのでは無いかと。あと、せっかくラストで感動したのにその後のエピローグが長すぎます。 エピローグの件はもう少し前に、そして短めに持って来て欲しかった。 せっかくの感動が少し削がれてしまいました。 私は異様にラストに拘りがあり、フィクション小説に関してはラストの良さが評価に如実に出る傾向があります。 それでも、本作は星5以上を付けたい程に最高のエンタメ小説でした。 もしかすると、次回の本屋大賞にまた食い込むのでは無いかと思う程のポテンシャルがあります。 これからも逢坂さんの作品は欠かさず追いかけて行きたいです。 「フェアレディZ」を「淑女ん」と略す逢坂さんのセンス、大好きです(これには笑ってしまった) さて、最後にどうしても私信でお伝えしたい事があります。ですが、仲良くして下さっているブク友様方にはネタバレになってしまう可能性がありますので、お嫌な方はここで本日のyukimisakeとはお別れして下さい。 またお会いしましょう。 ------------------------------------------------------ みんみんさん、おびのりさん、それはもう美しい純愛物語も読める作品ですので、いつか読んでみて欲しいです。この2人の話だけで一本いけると思います。感動しました。 結局、仲良くして下さってる皆さんはここまで読んで下さってると思いますが笑 --

    67
    投稿日: 2025.04.10
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    本のタイトルでもある「ブレイクショット」。ビリヤードにおけるゲーム開始のショットのこと。その名の通り、球が散らばるように、様々な人々の人生が転がりだす。無関係であるように思える人々が、どこかで繋がって物語が展開していく。車、サッカー、マネーゲームの世界…等々。これだけの話を盛り込み複雑でありながら、それを感じさせないストーリー。とても楽しみ、深く考えさせられる読書となった。

    25
    投稿日: 2025.04.10
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    なかなか、読みごたえがあったが、後半から怒涛の一気読み。デビュー作の「同志少女よ、敵を撃て」の方が俺好み。 この作家はこれから何を書くのか?楽しみではある。 いい本、いや、ドキドキさせるような本を期待したい。 04/10 10冊目

    12
    投稿日: 2025.04.10
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    それぞれのストーリーが絶妙なバランスで繋がっていて、正直ラストは、拍手してしまいました。 最高の一冊です。

    6
    投稿日: 2025.04.09
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    ビリヤードの始まりの一手(ブレイクショット)のように放たれた出来事が次々と繋がり、日本から中央アフリカ共和国まで広がる様は、グローバル化した現代社会で十分起こり得るバタフライ・エフェクトの展開といえるだろう。連作各話に鏤められた伏線が終幕に向かって回収されていく構成は見事で、読む愉しさと快感を与えてくれた。マネーゲーム、ケア、貧困、ブラック企業、悪徳商法、性的マイノリティ、SNS、差別、紛争。書き出してみれば詰め込み過ぎなようにも思える諸相も実際には殆ど違和感がない。〈台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない。だが、だれかがそれを打たなければならない〉。複雑化した人や社会を完璧に捉えることは限りなく不可能である。だが一方で、それらに対して誰もが完全な無関係であり続けることもまた不可能である。ならば、私たちは意思と覚悟を持った上で放たなければならない。想像を遥かに超えて世界を転換させるかもしれないブレイクショットを。

    10
    投稿日: 2025.04.09
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    それぞれの場所で、それぞれの登場人物たちが織りなす物語が進んでいくその先で起きてくることがとてもスリリングで最後まで魅了され続けました。 現代社会の、肌感覚でリアルに感じる諸々もしっかり描かれていて、読み応えのある物語でした。 時間をおいてまた読みたいです。

    10
    投稿日: 2025.04.08
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    577ページと大長編であり内容も満点の素晴らしい小説だったので、星は5つ以上付けたかった。 欧州の第二次世界大戦が得意かと思えば、実に多岐にわたる現代を見事に活写し、SUVの「ブレイクショット」を作る自動車期間工の話から、アフリカの武装勢力の話へと飛び、サッカー好きな少年たちの話へと続き、大きな詐欺グループやヤクザも絡む話へと読者を引きづり回すのだが、この引きづり回され方が実に良い。 話の展開のテンポが良く、それぞれの章に微妙な関連性を持たせているので、577ページを苦もなく読ませてくれる。 長い物語の締めくくりは様々な伏線を見事に回収してあり、読み手に満足感を与えてくれる。 現代を描く素晴らしい逢坂冬馬の視点に、次作への期待が大きく膨らんだ。

    12
    投稿日: 2025.04.06
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    話についていけず、リタイアしてしまいました。 私の中では話が難しく、100ページくらい読んだ後でこれはついていけないと思いこれ以上はやめました。また私の中で読書を重ねながら知識がついてきたら再読してみたいので、再読したらきちんとまた評価つけ直して感想も書き直したいです。

    4
    投稿日: 2025.04.05
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    何の話かわからず読み出したらとんでもない物語だった。全てはつながり完結する。数多くのメッセージを受け取り自身の中で様々に波及する。全てを把握することは難しいが。

    10
    投稿日: 2025.04.04
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    逢坂冬馬の新作 ジュンク堂には、サイン本50冊くらい積んであり、この本の期待値は爆上がり(「prize」でサイン本は返品できないから、絶対売れるという確信のない本でないとそうそうは頼まないと書いてたし!) ワクワクしながら期待値マックスで読んだ。 逢坂冬馬の社会に対する異議申し立てが迸る社会派小説。 小説のしかけ(ブレイクショットのように次々と連鎖する偶然の産物)が巧みであるが故に、登場人物が饒舌過ぎるのが気にはなったが、語られる異議申し立てや社会の見方に好感が持てるので、星五つです! 登場人物たちが饒舌になって世の中を語ってしまうのは「文学キョーダイ!」で語られた逢坂冬馬の人物像そのもの。仕方ないです。逢坂冬馬だもの。 文学作品としては、それが瑕疵となるかもしれないが、純文学ではなく大衆小説なので、さほどマイナスに捉えられないのではないだろうか?と、心配しつつ読んだ。(何を心配してるかというと…直木賞です!) これは、直木賞獲るのではないでしょうか!(林真理子には受け入れられない主張があるかもしれないが。) 少なくとも候補には挙がる作品のレベルには違いない。 早川書房もかなり力入ってるのを感じます。

    53
    投稿日: 2025.04.03
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    『楽しみなんだ、挫折がはじめてだから。それから再起することが』なんて言う本物の人に会ってみたい。 アフリカの章はなくてもいいかも。

    11
    投稿日: 2025.04.03
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     期間工として自動車工場で働く本田昴のエピローグから始まる、ブレイクショット(車)が関わる8編の物語。  ブレイクショットを手に入れたファンドの副社長からはじまり、念願のブレイクショットを手に入れたぞぉ~なお父さんから、中央アフリカのお話など、ブレイクショットを巡っていろんな人々やシーンが交錯していくお話です。  知らず知らずのうちに「闇に巻き込まれてしまった人たち」が描かれており、また、各章ごとに、「あっ、これ、あの話!!」がモチーフになっているなとわかるくらいに、ここ10年くらいで起きた事件を思い出させてくれる作品でもあります。  そんな、本作品ですが、自分が意図もせず普通に頑張って生活をしている日常で、いつの間にか闇があったり、闇に巻き込まれる登場人物たちが描かれているのですが、決してフィクションだけではおさまらないというのがポイントかなと思います。  読んでいて思うのは、実は普通に生活をしているはずの私も、登場人物のように知らないだけで実は闇とは知らずに巻き込まれているかもしれないということ。  最近は、闇バイトであるということも知らずにタイミーで1日働いたら闇バイトだったとか、オンラインカジノの宣伝に有名人が広告に出てるからオンラインカジノは安全だと思ってプレイしてしまったなどなど、違法や不正だと思ってなかったのにいつの間にか巻き込まれていたということをよく聞きます。  本作品の違法や不正に巻き込まれたり、自分ではどうしようもできない状況というのが、実はとてもリアルなのではないか?と思いました。  ただ、闇に巻き込まれるから絶望の物語なのか?というと、そうではなく、各章にはいつのまにか不正や違法なことに巻き込まれた登場人物たちが、本当は自分はどうなりたかったのか?不正や違法なことをしてまでしがみつかない職場や人間関係なのかと自戒する場面があり、闇に引き込まれてはいるものの、希望も見つける話になっているなと思いました。  そして、私も闇に飲まれているかどうかは別として、今の自分は本作品の登場人物のように自分を見失っていないかと考えさせられました。  500ページを超える本作品ですが、読み応え十分な作品でございました。

    15
    投稿日: 2025.04.03
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    ブレイクショットが辿ってきた道にいろんな人が関わる。その人々の関り合いのなかで社会の厳しさだったり、人の優しさだったりが複雑に絡み合い、一つの作品となっていた。伏線回収は圧巻でした。

    9
    投稿日: 2025.04.03
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    非常に長いお話でした 見返すとバレバレだった伏線がどんどん繋がっていく終盤は見事 ブレイクショットという車に関わった人間が不幸に見舞われていくので、どこが奇跡なんだと思ったら軌跡だった タイトル通り、車のブレイクショット、ビリヤードのブレイクショットの様にそこから弾かれた人達の軌跡を描いた作品

    9
    投稿日: 2025.04.03
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    2025年上期最大の注目作! 伏線の“輝石”が各所に散りばめられた、“奇跡”のような作品 『ブレイクショットの軌跡』 読了後、思わず「上手い!!」と、膝を打ってしまった! プロローグから、ミスリードを掴まされエピローグで感服してしまった。 全てが、一直線! 点と点が繫がって、一直線になったとき、思わず唸ってしまいました! タイトルも絶妙です。 兎に角、逢坂さんは全てが格段に上手く、そして進化しているのではないでしょうか。 決して上目線ではなく、お読みいただくとおわかりになると思います。 賛否あるかと思いますが、★鬼5とさせていただきます。 何か大きな賞を取る予感が、、、 逢坂冬馬 今後も期待です!!!

    49
    投稿日: 2025.04.01
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    面白いけど長い。 伏線はしっかり回収して繋がっていくのは良かったし、あー!となることも多かったが、面白くて読みやすい章、何を言ってるのか分からない章(場面)との差が激しすぎ、説明が多くて映像が見えてこない場面が多かったです。 面白い章はめくる手が止まらなかったので、もっとコンパクトだったらなー!と思います。

    14
    投稿日: 2025.04.01
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    まったく別々の理不尽な物語が、どう繋がってくるのかドキドキしたが、なるほど、なるほど。世界は狭い。「善良さ」「ブレイクショット。ゲームを始める一打」「台の上のすべてを把握しようとのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間にはゲームに参加する資格はない。だが、誰かがそれを打たなければならない」「打つ意志と狙いを持った人間が、それを打つしかないんだ。恐れず堂々と、自信を持って」経済の勉強からSNSの闇、国際情勢。逢坂さんの物語は重たいけど、いつのまにか引き込まれる。

    17
    投稿日: 2025.03.31
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    章立てで次々と主人公が変わり緻密に絡み合うストーリーが、最後には1つのパズルのように完成します。 あっという間に読了しました。

    10
    投稿日: 2025.03.30
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    逢坂さん初の現代もの、そして主な舞台は日本である。これは期待しないわけにはいかない。 タイトルの“ブレイクショット”とは、ポケットビリヤードにおける初打のことだが、ダブルミーニングとなっている。もう1つの意味は読んでいただければすぐにわかる。 それに絡んで主人公が章ごとに変わっていく重層的な群像劇で、初めのうちはこの物語がどこに向かうのか見当もつかない。だが抜群のリーダビリティと魅力的な登場人物たちのおかげで、577ページをまったく飽きずに読み切った。 テーマは重いが、不必要に重苦しくないバランスがいい。

    17
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな逢坂さん作品。 2020年代の世相をそのまま写したような超大作。 圧倒的なボリュームと張り巡らされた伏線に脱帽。

    6
    投稿日: 2025.03.30
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    1つの章だけで1冊の小説が書けるのではないかと思うほどの濃密な内容。 テーマもさまざまであり、最後どのように繋がるのかワクワクしながら読み進むことができました。 ラストは伏線回収だけでなく、予想外の展開もあり、タイトルの持つ本当の意味に深く感銘しました。

    11
    投稿日: 2025.03.29
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    なんとか読み切った。…が、結局何のお話だったのか?個人的にはあまり読み取れず、各所で絶賛されてますが、それほど刺さりませんでした…。not for meというだけだったのでしょう。

    9
    投稿日: 2025.03.27
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    ページ数が多いわりには、読み応えのような満足感はなかった。 外国の話は丸々カットしてスッキリさせたほうがいいような気がする。 ボリュームがあるわりには、中身が薄く感じた。 一つ一つの章が面白い分 結局この本はどこが面白かった…?と思ってしまう。 なんかなぁ、ストーリーは面白いんだけど。

    17
    投稿日: 2025.03.26
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    逢坂冬馬『ブレイクショットの軌跡』読了。 8人の語り手によるそれぞれの物語が、ビリヤードの最初の一打の名を冠する国産SUVにまつわるエピソードに弾かれるように次々に思いがけぬ影響を与え連鎖していく構成の面白さが光る。 現代日本の風潮に物語を以て抗うという作者の強い意志を感じる優れた一品。 逢坂冬馬の過去二作は第二次世界大戦下の欧州の少年少女の物語であったけれど、現代日本を舞台にしても非常に魅力的な物語を書ける人だなと。月村了衛の影響を本人も公に語っており、本作の闇社会周りや詐欺をはじめとした闇ビジネススキームにまつわる応酬や駆け引きの凄味、面白さは本家に引けを取らないし、そこにSNSと自尊心や集団心理のようなものを絡めてくるのは小川哲『君が手にするはずだった黄金について』を彷彿させつつも、より逢坂らしさが出ているように感じた。そして、やはりというか徹底して社会的マイノリティの側に立った視点を織り込むというところに逢坂という作家の骨があるのだという宣言にも思えた。信頼できる書き手としてこれからも読んでいきたいし、応援したい。

    18
    投稿日: 2025.03.24
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    多くの人物が登場し、場面を変え、時代を超え互いに影響を及ぼしあう様子はまさに布を編むようで見事であった。しかし、関係が複雑すぎる印象。それが物語に深みを与えてるなら良いと思うが、雑多に無理やり関係を結んだ感が否めない。 同志少女よ、敵を撃てを超える傑作と謳われていたために少し残念。 社会派小説は久しぶりに読んだが面白かった。途中半暮刻を思い出させる場面があったが晴人が悪人に染まっておらず救われた。 前二作品と毛色がかなり異なる作品。今後に期待。

    11
    投稿日: 2025.03.21
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    一気読み。 ブレイクショットをめぐる、それぞれの物語がどれも印象的で、読んでいる間ずっと興奮していました。 各物語のつながりを少しずつ意識させられながらも、予想を裏切る展開もあり大満足。

    19
    投稿日: 2025.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二作目が空振り気味に終わったので、作家生命を賭けて挑んたのだろう大作だ。前二作とは違って、主な舞台を日本に移している。そのことで前回よりも細部が濃密に書かれている。タイトルの「ブレイクショット」には二重の意味があると思う。しかし、ビリヤードの意味のほうで言うと、ブレイクショットのあと、九つの球が弾かれて、ポケットに落ちていくように、登場人物と出来事とが連鎖して展開していく。あとは、まじめな人間は絶対に報われなくてはならないという著者の勧善懲悪の思想は不変。これを読者や直木賞選考がどう評価するかだろう。

    10
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同志少女を、そして歌われなかった海賊を描いた逢坂冬馬だからこそ描けた一冊。 現代の日本が舞台、というのも驚いたのだけど、なんのかかわりもない、まったく別々の世界で生きる8人の登場人物たちを8つの物語で描く連作長編というのにも驚いた。それぞれの物語がそれだけで一冊の長編になりそうな重さと濃さ。それを一冊にまとめるなんて!贅沢すぎやしないか、逢坂さん! これはこの先どうなるんだろう、どこかで繋がるんだろうけど、全然わからない、なんてことは時々頭に浮かんでもぽいっと放っておくがいい。 自動車工場の期間工が、アフリカの若き兵士が、タワマンに住む成功者が、善良なる板金工が、サッカーで夢を追う少年たちが、追い詰められた会社員が、ブレイクショットという名の車で繋がっていく。 広がり続ける物語の中で、ふと自分の居場所を見失う心細さと、このまま信じて読んでいけばきっと大丈夫という信頼がないまぜになった読書時間を堪能。 怒涛のようにたたみかけるラスト。物語は終わるのではなく、新しい扉を開くのだ。 気持ちいい。読み終わった後の気持ちよさ、別格だ。

    20
    投稿日: 2025.03.12