
総合評価
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powered by ブクログ570ページ超 自動車期間工 板金工 LGBTQ 高次脳機能障害 詐欺セミナー 偽装修理 ヤングケアラー かなり盛りだくさんの内容 登場人物達の多くが誠実だったのが救いかなと思いました。 終盤は、現実の社会よりやさしくて、回収がスッキリ見事でした。 ただ、個人的にはちょっと疲れた読書でした。
17投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかったです。 第五章で後藤晴斗が門崎亜子のマンションを訪れたあと、久々に実家に帰る場面。 父友彦の様子や日記、そして笑顔を見て、「お父さん、ごめんなさい」と言って、 抱きしめるところで思わず泣いてしまった。 第二章のラスト、友彦の「俺は必ず・・・・・・大丈夫になるからね。必ず、必ず・・・・・・戻ってくるから」 というセリフを思い出したからだ。「この言葉を忘れたくない。」 忘れてなかった。いや、忘れたこともあったかもしれない。 でもそれでもその言葉を思い出したのだろう。何度も。友彦はまったくあきらめてなかったのだ。 そして、エピローグ。中邑翔。彼もまたあきらめてなかった。ここでも泣いた。 門崎の言葉「台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという 意識を持たない人間には、ゲームに参加する資格はない」 晴斗と修悟が放った渾身のブレイクショットの行方が楽しみだ。 そして自分の言動がどこかのだれかに影響しているかもしれないとも考える。その逆ももちろん。 願わくばよい影響であってほしいけれど。。。 「歌われなかった海賊へ」もおもしろかったけど、自分の好みとしては本作の方が好みでした。 次作も楽しみです。
6投稿日: 2026.01.11
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ブレイクショットという車に関わった人達の運命が繋がっていく。ビリヤードのブレイクショットのように全てを把握しようとするのは怠慢、だが誰かがそれを打たなければいけない。心に突き刺さりました
51投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ晴斗が次にどうなるのか気になって一気に読んだ 晴斗の父が貧しくても善良に生きることを大切にしていて、そんな人にこんな仕打ちはあんまりじゃないかとつらかった とても面白かったけど、長いので首がいたくなってしまった コロナの時は確かに資産運用とか、本の要約とか夢中になって見てたな 今は読みたい本がたくさん並んでいるので、動画見る時間がほとんどなくなってしまった
5投稿日: 2026.01.10
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エピローグのネット民の反応パートが入って急に現実に引き戻された気がした。 でもそれが作者の狙いで、その日のネットニュースになるような出来事の裏にはそれぞれの事情と生きてきた人生があって、それぞれ実は繋がっている一連の出来事だとしたら、という妄想が形になった小説なんだろうと思う。
4投稿日: 2026.01.10
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ブレイクショットということは、ビリヤードの話かなーって読みだしたら、車の話から始まって「?!」とびっくりしました(笑)読後、調べたらブレイクショットは架空の車種なんだと分かりました。でも確かにSUVにありそう! 序盤は淡々と物語が進んでいって、これはどういう方向に向かっていっているんだろう…?と思っていましたが、段々と話がそれぞれ結びついていて、よくよく考えると、それこそビリヤードのブレイクショットのように、始めのショットから色んなところに物語が波及していっているようなかんじがして、尻上がりに面白さがましていきました。こんな長編どうやって考えてるんだろう?恐ろしいプロットなのでしょう(笑) かず塾長のところは、なんか本当に現代のYouTuberの一部を指しているようなかんじがして面白かったです。空前の投資ブームで、やる気や方法論を売るというツルハシで設けている感じ。今はAIブームなので、またゴールドラッシュムーブが起きるのでしょう……もう起きてる(笑)でも、時には後押ししてほしいって人もいるとは思うんですよね。色々調べたけど、最後の一歩が踏み出せない、みたいな。あ、これは私のことかもしれません(笑) 最後のエピローグでの回収がめちゃくちゃ良かったです。最後にほんとにビリヤードのブレイクショットの話がでてくるという綺麗な終わり方。自分では何も残せていないと思っていても、自分が行っていることが他の誰かの幸せに波及していればいいなと思います。真っ白不動産じゃなくて真っ黒不動産(笑) 本田昴はラノベばりの名前でしたね。ちゃんとボルトの混入のこと言って偉いです!車の小さなミスって、ほんとに大事につながりますよね。 「お金は可能性」という言葉、個人的に好きな言葉でした。目標や目的を見失うと、お金を貯めること自体が目標になってしまいそうになりますよね、そうならないようにしないと!
22投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ『同志少女よ、敵を撃て』『歌われなかった海賊へ』ともに衝撃だった逢坂冬馬さん。 身構えて読み出したら今回は負の歴史を扱ったものではなかったけど、重い大作には違いなかった。 期間工、LGBTQ、途上国、イスラム、差別、新興ベンチャー、タワマン、ヤクザ、詐欺、マルチ、 YouTuber、ブラック企業、そしてSNS。 出てきたテーマは多岐に渡るけど、違和感なくというか必然で、どんどん読み進められた。 YouTubeやSNSの功罪、いや害は語られてもう久しいけど、AIを挙げるまでもなくヒトが技術に追いついていないように感じる。 「バカは損して(騙されて)当たり前」ではなく、普通の人が普通に暮らせる、若年で落とし穴にハマる危険性の少ない社会になってもらいたい。 話がずれたけど、思ったことです。 追記)1作目からどういう経歴ならこんな小説が書けるんだろう?海外育ちなんだろうかと思っていたが、父親が歴史学者(教授)、お姉さんがロシア文学者(大学講師)らしく、何か納得した。
2投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログ出たときから気になっていたけどなかなか読めなかった本。読み応えも十分だったけど、メイン主人公周辺のエンディングだけあまり好みではないかなあ(こんなに上手くいかないでしょと思うので)。
2投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ素晴らしかった。 前半は登場人物全員が散々な目に遭ってて、読んでて苦しかったけど、 最後に全ての伏線がつながって、人と人が結びついて、すごく面白かった。 展開が最高! よくこんなにたくさんの場所と出来事を繋げられたなぁと思った。
4投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログブレイクショットという車を通じた様々な視点での話。すべてが繋がっていく。 宮苑と霧山の話が面白かった。会社経営者の話にやはり興味があるのかな。
3投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログオーディブル試聴。 これまでに読んできた逢坂さんの作品とはまた別の雰囲気で、引き出しがたくさんある作家さんだ…と、感心してしまった。 決して交わらないと思われた様々な人物が、ブレイクショットという車を介して関わっていく様子を描いていて、最終的に見事にまとまる群像劇。 染井為人さんの群像劇が好きな人はきっとこの作品も好きだと思う!
3投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ「問題はブレイクショットの打ち方だ」 昴はブレイクショットという言葉を知らなかった。だが、その様子から、ゲームを始める一打のことなのだろう、ということはわかった。 「台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間には、ゲームに参加する資格はない」(576p) ブレイクショットという車の持ち主が次々と変わってゆく中で浮かび上がる現代日本の悪意、陥穽、そして希望。 「台の上のすべてを把握しようとする」者は登場する。或いは、「自分の打つボールが波及するという意識」を持たない人と持つ人が登場する。玉は次々と波及してゆき、行きつく先は‥‥。 お正月読書として用意していたのですが、大晦日に読み始めて歳を跨いで午前2時前に読み終わってしまいました。プロローグがあんな風にエピローグに繋がるとは、ちょっと快く騙されました。
141投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログブレイクショットを巡る複数の主人公のストーリー。イントロダクションがどこに繋がるかが全く分からず、途中からここかな、でもなんかイマイチわからないなと思っていたのにエピローグでどんどんピースがはまっていくのが面白かった。主人公の1人、ハルの父に希望の光が指す最後だったのも良かった。 2026年始初読書。とても満足。
3投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ待った甲斐があった 軌跡・・・なるほど そう繋がるのね!! 途中で、これって短編集だった?と思ったり このまま別れてしまうのかと心配したり も〜〜大満足です
3投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログいろんな人たちの人生が軌跡としてつながっていくのが面白かった。また、社会的問題にも焦点が当てられていて色々考えさせられることがあった。LGBTQ、反社や障害者雇用などだ。しかし、そんな複雑な社会を生き抜くのに必要なのは運と善良さだと思う。運が善良さからもたらされるものだとしたら善良さのみということになる。なぜ、そう思うのかというと嘘をつかって幸せや富を手に入れたとしてもそこに誇りを持つことはなく、真の幸福を手に入れることはできないと後藤友彦の人生を味わって感じたからだ。それでも運がなければ、どこで命を落とすかもわからないこの世界を生き抜くことは難しい。少なくとも私たちができるのはこの不条理を背負って善良さと共に生きていくことだと思う。
11投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ車の話かと思えば、投資や経済の話になり、介護や反社会性力や犯罪の話になり、戦争であったり、と話がとっちらかっているようにも見えるが、ブレイクショットというSUVを通して描かれる物語のおかげで、一貫性があって最後まで読破できた。非常に重厚な内容ではあるが、現代社会の課題など私が知らないことも学べたので、非常に勉強になった。
3投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ人は誰かにとっての誰か。ひとつひとつの話がビリアードボールだった。はじき、ぶつかり、そんなところに作用していくのかと。だいぶ読み応えがあったけど、読む手が止まらなかった。 ガツンと社会派小説というのは普段あまり読まないのだけれど、タイトルと装丁のインパクトで手に取った。 読み始めたらもう…! ブレイクショットを取り巻く8人の人生がブレイクショットして見事ポケットに落ちたよ?(混乱) 脳内に散らかった点と点が、きれいにつながっていく疾走感に手が止まらず、文字を追っているのに映像が流れ込んでくる。 わたしが覗くことのできる人生はここまでだけと これからどう生きていくのか。 その先まで見届けたくなった。
3投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ章ごとの話がそれぞれ独立して面白いうえに、徐々に繋がりが見えてきて、読んでいてハラハラしつつもずっと続きが気になる展開でした。登場人物の視点を変えるだけで新しい事実が少しずつ明らかになっていく感じも面白かったです。 色んなテーマが散りばめられていたと思いますが、苦労した過去があるほうが他人からの信頼を得やすいみたいな話が個人的に一番考えさせられました。
2投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ2018〜2025年までの身近なトピックとして、 SNSとYouTube、特殊詐欺、不動産投資、コロナ禍、不正請求などに触れながら、 不正に染まってしまう人の心理を丁寧に描写している。 自分も「中途半端に経済をわかっている人」だと自覚して、 悪い話を疑う姿勢を持ちたいと思った。 根拠のない自信を語る宮園の言葉が、一番好きだった
2投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログなかなかの長編。読後、8つの物語の「軌跡」、とありました。いやー、いろんな話があっちいったりこっちいったりという感じでスピードがあがらず苦戦しました。ただ、8つもあったかなと考えつつ、現代社会の課題がそれ以上の数テーマとなっていた気がします。 「例えば法律には『人を殺してはいけません』と書いてあるわけではなく、『人を殺した人がどんな刑罰を受けるか』と書いてある。これを『刑罰を食らえば人を殺していい』と皆がうけとったら危険だろう」 あくまでスポーツのルールを守ることの例えですが、皆さんはどう思いますか? 自分が貫く「正義」は、正しいのだろうか。世の中の人たちと比べるものではないけども、ズレがないのか心配にはなります。 振り返ると、そんなことをずっと問われている感じが漂ってたからスラスラいかなかったのかな、、、
33投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読む前には意識しなかった題名について、読了後に腹落ちした。「ブレイクショット」が車種の名前であり、ビリヤードの1打目の名称であることや、「軌跡」が「奇跡」ではなく文字通り、車の行方を辿ったストーリーが展開されていた。 ツイッタラーの期間工が何か事件に巻き込まれる不穏な最初のシーンから始まり、エピローグでこれまでの話しを回収していく気持ち良さ。 海を渡って戦争に加担する車の作る工程に、知らずして絡んでしまう。詐欺に使われる名簿を、知らずして作ってしまう。インサイダー取引に、知らずして関わってしまう。全て異なる人物の異なる話しだが、一つの車を追った軌跡になってる。 ハルくんがあまりにも可哀想に思えてたので、終盤の展開にホッとした エピローグのツイッタラーの期間工の、リプに対する反応とか普段目にするXのままリアリティがあって良い
3投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ凄かった~! 大きな時代の流れの中、様々な人の立場から「今」をもがいて苦しみ悩む生き様を見た気がする。 その流れの中心にあるのは常に「ブレイクショット(車)」であり、「ブレイクショット(ビリヤード)」から放たれた一撃により人生を左右される人たち。 長編だけど、一人一人を深堀していくことで登場人物が本当に存在してるかのようだった。 詐欺や偽装、投資、炎上などまさに現代の抱える闇を描いていて面白かったし、続きが気になって読む手が止まらなかった。 そしてこの読み切った読後感… 良い大作を読めて大変満足です。
9投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ面白くてあっという間に読んでしまった。 逢坂さんは文章が巧い。だからとにかく読みやすい。言葉も物語もするすると入ってきて、ずんずん読める。前2作もそうだけれど、本の厚みを感じさせない。 自動車期間工の青年から始まり、8つの物語が絡み合う。 南アの少年兵、ファンド、板金職人、サッカー、不動産、投資、詐欺、まるで違う生活の世界が描かれる。 主人公が1人であれば描く世界は1つで済むのに、まるで違う世界を複数描くのだからリサーチが大変だと思うのに、それぞれの描写が細かくリアリティがあり、さすが逢坂さんと思った。描写を疎かにするとクオリティが下がる。 現代社会を描く小説は沢山あるけど、これは飛び抜けて素晴らしい。こう描くべきという手本になるような本。 理不尽とか社会の様々な問題を嘆いたり憤ったりするのではなく、どう向かいどう乗り越えていくか。 本には希望があるべきだと私は思う。だって本なのだから。 私はそういうお話が好き。
5投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログおもしろかった! 軸になるシチュエーションが4種類ほどあるのだが、全て同じブレイクショット(四駆)に関連している。 車の関わらせ方も見事だし、登場人物も魅力的だ。 現代社会が抱える様々な事象、 特殊詐欺、投資、多様性等を巧みに盛り込み、コロナにも触れながら犯罪や経済や個人の価値観の例えに至るまで 本当にありそうで良質なドキュメンタリーぽいのにワクワクドキドキのエンタメに仕上がっている。
45投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログかなり分厚いが1日で読んでしまった。投資セミナーの中に迫っていく中盤からはとにかく先が気になった。中央アフリカの話は正直いらないように感じたし、また同性愛か、、とも思ったけど、全体的に読ませる小説だった。伏線回収も気持ちい。
3投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少しずつメインが変わりながら話が進んでいき、最後全てが重なった。一つ一つの話も重いし苦しいものもあったが読み切ってスッキリした。 ここまで全てをつなげなくてもいいのにってぐらい繋がってる。つながったと思ったボルトは繋がってなかった。世界は狭い。 いろんな人がいて、いろんな場面があり、ゆっくり読むと最後わけわからなくなりそう、頑張って読んだ甲斐があった
2投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ全然気付かなかった。修悟と晴斗の2人がお互いそんか感情だったなんて。伏線読み逃したのか?唐突過ぎてビックリして声出た。 全体的に面白く、同じ物事に対する違う視点からの書き進め方も良かった、、けど、とにかく長く、これはどこの誰だっけとか、この場面いるかな、とか、最終的に全部繋がるんだろうとわかっていても、、まだ終わらないのかな、って思ってしまった。 色々詰め込み過ぎて、言いたいことがたくさんありすぎるのかな。でも逆にあり過ぎて一つ一つの気持ちが薄かったような。 「同志〜」ほどのインパクトはなかった。 もう読み返すことはないし、人にも薦めないけど、長編のわりにはペースよく読めたので星4つ。
37投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ2025年直木賞候補で知り、なんとなく読んでみると最高におもしろかった!拍手したい! 最初のエピローグ、本田昴編からグッと引き込まれ、続きを読むのが毎日の楽しみになっていた。 後藤父の章からまさかの展開に苦しい状況が続き、ちょくちょく挟まれるアフリカのホワイトハウス編は、、?、となりながら最後に綺麗に物語が俯瞰して分かるスッキリ感。終盤は心の中で良かった、、!と思える場面が多々あり。 自分の芯をもち、嘘をつかず真っ直ぐ夢に向かって生きていきたい、大切な人を大切にしたい、と思わせてくれる。 勇気が貰える素晴らしい一冊。
3投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ数奇な運命を辿る日本製SUVブレイクショット。その車と関わり、不幸な出来事に出会いながらも、善良さを武器に、再起していく人々の物語。 ファンド会社の副社長の愛車となったブレイクショットは、会社の業績悪化と共に売却され、次の持ち主もまた、深刻な交通事故に遭う。不動産会社の社用車となると、車両強盗の狂言対象となった後、修理されたブレイクショットは戦地仕様に改造され、紛争地の武力勢力のものとなる。武装組織の中で「ホワイトハウス」と呼ばれていたブレイクショット、その由来には少し笑えた。絡み合い、重なり合う、人生。お互いが影響し合ってることを知らないうちに交差する運命。とても面白い。散りばめられた伏線の回収も見事。「取り柄は善良さ」というタイトルの章がある。まさにこれこそがこの本のテーマなのかな?と思う。3年後に再び巡り会えた2人、夫婦の夢も、サッカー少年の夢も叶ってよかった。善良さを失わなければ、人生はやり直せる、幸福は掴める、力強いメッセージだと思う。
9投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログビリヤードの最初のひと突き「ブレイクショット」の名を持つSUV乗用車を、自動車工場で、ある期間工の手で作られた。 この車は、東京のタワーマンション最上階に住むエリート金融マンが手にした。しかし、あるトラブルにより手放す。 次に、善良な町の板金工・後藤友彦の手に渡り、家族の夢を乗せる中古車となる。しかし、その幸せは、路上で跳ねた一本のボルトが原因の事故によって、無残にも奪われる。車は再度、手放される。 このブレイクショットは、次に悪徳不動産会社の社用車となるが、窃盗団の手に渡たる。 盗難車は海外遠く、中央アフリカ共和国に売却され、少年兵が運転する軍用車両「ホワイトハウス」へと改造される。
3投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログブグログの皆さんの口コミが高くて期待して拝聴。 ブレイクショットという人気のSUV車を作る基幹工達、その父、不動産屋の営業マン、サッカーのユースで活躍する男子2人、アフリカのとある国でゲリラに身を置かざるを得ない少年達。 と、それぞれの視点がぐるぐると回りながら、各登場人物がヤクザ、反社勢力、犯罪、障害、多様性、アフリカの貧しい暮らし、差別などの社会問題に対して必死にもがいていく姿が描かれる。 ブレイクショット自体は各話で基本的には不幸を運ぶ物として描かれる。 読み応えたっぷりで高評価も納得の一冊。 ただ、全体を通して苦しい展開が多く、読んでいてスッキリしない感じが疲れます。
28投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもれーっ(拍手) 色んな社会問題を描きながらも、重すぎずすっきり読める形にまとまっていて、エンタメとして面白く読めた グレーゾーンな話題ばっかりだなって思ってたら、だんだん真っ黒になってきた笑 自動車メーカーの後藤パパ雇用のくだりは、恐らく美談とかじゃなくて企業責任なのかなとも思って、その辺も含めて世の中色々あるなと思った あと、「名簿が割れる」という言葉を知らなかったので、勉強になった カズ塾長には前にYouTubeとか書籍でお世話になったような気がするので、あんまり悪く言わないでください(?)ってなってる
5投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ手にした時はその厚みにおののいたけれど読み始めれば約600ページ、先が気になり一気に読了。 しっかりあらすじを書ければよかったけれどどうしてもネタバレを含みたくなるので少しだけ。 ある1台の人気SUV『ブレイクショット』が手放され売られ奪われながらその渦中にいたそれぞれの主人公たちの物語。 主人公たちは物事の善悪に揺れ、社会のあり様、偶然と必然に絡め取られ思うままにはいかない人生を突き進む。 ラストに向かうにつれ加速度的にピースがはまってゆきひとつに収斂していく過程が心地よかった。 ページ数と単行本の分厚さに躊躇している方にも『是非!』と進めたい一冊です。
32投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ壮大な人間ドラマを読み終えて、この作品に出会えて本当に良かったなと思いました。 ご都合主義と言われてしまう展開も、全く気にならないぐらい感情移入して一気読みでした。 途中、読むのが苦しくて苦しくて、どうしょうもない箇所があり、「もうやめてあげて」と思わずつぶやいていました。 ビリアードのブレイクショットのように、手球がぶつかって、お互いの球が干渉していくように、物語も数珠つなぎのように繋がっていくさまは、流石でした。 今年の読んだ中でもベスト3に入る小説でした。 ・追伸 直木賞、獲って欲しかった。非常に残念でした。 ブレイクショットに関わった人たちが必ず不幸になるので、映像化する際の車選びに難航しそうなんですが、是非映像化も。
84投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログなんだ、これ?なんという話なんだ。どうやったらこんな物語が思いつくのだろう?とまず思ってしまうくらい見事に繋がって纏まって、読み終えた時の鳥肌が立つ感覚と余韻がすごい。帯にあった「8つの物語の「軌跡」が、世界と繋がる「奇跡」」の言葉の通りで、それ以上に言い表す言葉はないように感じた。読み終えてからそのまますぐに最初に戻ってプロローグだけ読んでしまった。なんなら、このままズルズル全部再読したい気にもなったが、余韻を楽しみたくてそこで止めた。大満足。 多くの社会問題が含まれており、現実とは違うこともあろうがリアリティを強く感じたことが没入できた理由だと思う。正直、特殊詐欺や企業内の隠蔽、紛争地域の戦争など、現代において仮に情報として知っていたとしても現実として知らないことが多い。でも、この物語の繋がりのようにどこかで誰かと繋がっているのだろうと思えると、ここに描かれていることがとても意味を持ってくるように感じる。この物語に出てくるどの人物も、環境や人に翻弄されながらも流されず自ら光を求めて行動していく姿に熱いものを感じた。そうやって生きていったらいいのだ、なんてことまで思うのは大袈裟だろうか。とにかく、とても良かった。
24投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ逢坂冬馬先生の本、2冊目です。面白かった! 他の方も書かれてますが、前に読んだ「同志少女よ、敵を撃て」とは全然違った話です。こういうものも書かれるんですね。そして私もこっちが好き。 500ページを超えるどっしりした書籍ですが通勤電車で抱えて読んでも全く苦になりませんでした。痛勤時間の楽しみをどうもありがとうでした。 1台の車が巻き起こすさまざまの悲劇。そしてアフリカの少年兵に自動車の期間工。バトンリレーをするようにシーンが入れ替わりドキドキしながら読みましたが、最後のエピローグでパズルのピースがキレイにはまってスッキリしました。ハルくんとエルヴェくんがお気に入りだったので、彼らのその後も垣間見れてよかったです。 話の筋とは別なのですが、わたしは車はオートメーション化されてて機械が作ってるものとお恥ずかしながら勝手に思い込んでいましたが、実際にはこうした期間工の方たちが一つ一つ組み立てしてくれているんですね。わたしたちの運転の安全が彼らの地道な努力に支えられてきたのかと思うと有難い限りです。
33投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログSNSをはじめとした現代社会の複雑な闇や絶望感を描きつつも、登場人物たちはみんな底に落ち切ることはなく、最後は善良や愛が強い行動原理となって立ち上がって生きていく様が書かれていると思った。誰かにとっての悪い人が、誰かにとっての愛する人だったり、その価値観もどんどん入れ替わったり、誰かを応援したり支えるためのお金が誰かを騙すことによって稼がれていたり。世の中はいろんなことが波及しあっていて、人それぞれの人生は複雑だしそれぞれにストーリーがある。その複雑さに思いをはせて生きていかなければいけないと思った。最後の方で、こうしたいろんな主体の背景や複雑さを捨象してしまうSNSの短文論戦に嫌気がさす主人公が書かれているが、そこまでの流れで世の中が複雑であることを思い知らされた我々読者にとって非常に示唆的であると感じた。
4投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同志少女超えと聞いて信じられなかったけど、これはすごい。どうやったらこんな話が思いつくのだろうか。まるで世界地図を見ているようなストーリーの壮大さに驚いた。 どんどんバラバラになっている話がつながっていくところも面白いし、何よりもひとつひとつの話が濃くて良い。詐欺師の話も面白かったし、晴斗と修吾の話も良かった。期間工やアフリカの話もつながっていて面白いなと。 回復した友彦と晴斗が話しているところで涙が出た。たくさん時間を奪ってしまったから、これからは返していくんだ。ひとりでがんばるという簡単ではない選択なのに、家族思いなところは変わっていなくて感動した。 個人的に、子育ては自分が親から受けた愛情を返していく行為だという文章がささった。子供を欲しいと思ったことがなかったけれど、母にたくさん愛されて育った分、そのお礼をする方法が私が子供を産むことなのだとしたらそうしたいと思った。
3投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ読み終わって「うわー!」と言ってしまった。長編すぎて最初、入り込めなかったけど1/3あたりから話が繋がっていく感じがあって、「ブレイクショット」とつけた意味も腑に落ちる。よくこんな作品を書けるなぁ………
4投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログブレイクショットという車が人から人へ渡っていく。そこには様々な人間の人生のドラマがあった。 車の所有者がことごとくろくな目に遭わないのが気の毒でもあるが、それでも健気に、善良に行きていくさまに涙を誘われそうになる。何より一つ一つのエピソードがスリリングで先が気になるため気づけば没頭して読んでいる。 ラストにかけて、今までの登場人物がいろいろな形で活躍していることが描かれうれしくなった。
10投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ国産のSUVブレイクショットを巡る人間模様。自動車組立の期間工、板金工、プロサッカー選手、ネット詐欺師、アフリカの紛争地帯の少年兵士。
3投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログおもしろい!間違いなく今年のベストテンに入る。逢坂冬馬さんの小説はスケールがでかくて、想像の斜め上をいくつながり方をして、そして学びがある。投資、特殊詐欺、SNSなど、他分野の知識をもちそれを惜しみなく、共有してくれる。またいつか再読したい。
5投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ図書館で借りたが、本の分厚さに面食らう。 現代社会の問題を詰め込みすぎな感はあるけど、最後いろいろつながっていくのは、さすが!という展開。 ラビリンスのTOBの話は、経済用語が少し難しくて、ついていくのが大変だった。取り柄が善良さと言っていた友彦の事故の後遺症、すべてが晴斗にかかってくることもツライ、というか重すぎた。 アフリカのくだりはどこに行きつくのか、何の紛争なのか、最初わからなくて困惑。最後、おー、となったけど。 志気和馬の、死神の竜山をつかんだことから転落していく人生、自分はカタギだと思っているが反社にどっぷりつかり、抜け出せることなんてできない人生に薄ら寒さを感じた。 帯に書かれているとおり、「気づけば正多面体ができ上がっているような展開に魅了された」。まさしくそれ!!と思った。
18投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ国産SUV車「ブレイクショット」を軸に話が展開されていく現代版の青い壺のような小説。伏線の張り方と回収が見事で、ナインボールのようにブレイクショットが手球となって個々の話を繋げひとつの物語となっていく。 それぞれの話はSNSの炎上やそれによる私刑ともいえる断罪、集団詐欺、グレーなマルチ商法的サロン、過剰なノルマ主義など世相を反映した話題が取り上げられる。そしていずれも天国か地獄かを決めるのは紙一重で、善良さを保つか忘れるかによることが描かれる。匿名性が高いときやグレーゾーンなときは言動や行動が過激になりがちで自分を見失ってしまう。 善良な人たちがすべてハッピーエンドを迎えるエピローグは圧巻だった。
12投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ何回も断念しそうになった本。どうにか奮いたたせて読み終わりましたが、正直しんどかった。もうすぐ終わるのにどう決着ついて終わるのか想像できなかったけど、最後の最後に思わず声が出てしまいました。かなり人気の本でしたが読み始めからなかなか入っていけなかったのが苦しかった。でも最後のところでびっくりしたので本当には☆1にしようと思ったけど、☆2で。もうしばらく分厚い本は遠慮します。
9投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログ話しの展開が不自然過ぎる箇所が多々あるものの、先の展開に期待して読んでいたが、一向に面白くならず、途中で読むのをあきらめた。
3投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログさまざまな状況の人物が出てきて 最初はなかなか入り込めなかった。 サッカー少年2人の目標が尊い。 その1人の父親のつらい事故あたりから 夢中になって読んだ。 貧困、ブラック企業、特殊詐欺、投資YouTuber インサイダー取引、LGBT、アセクシャル 現代の様々な問題点がわかりやすく 勉強にもなりました。 最後、全てがつながって その手腕はお見事! 落ちた車のネジを見過ごすのか、 見過ごさないか、 いずれの登場人物も 最後に綻びを見過ごさず 自分の意思で決めて 自分の人生を、大切なものを掴んでいく。 だから読後感がスッキリ!良い本でした。
33投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログいやー、もう最高!騙されるのって気持ち良い! でもまぁ、騙されるって表現は語弊があるかも。 勝手に物語に熱中しすぎて、勘違いしてただけだから。 架空の車、ブレイクショットの因縁が多方位にわたり、人生を繋げて行くストーリー。 いやー、エピローグは本当、微笑みながら、これもあれも?という感じだった。 ページ数も多く、途中暗い話だし、しんどいなぁと思うところもあったかもしれないが、読後の爽快感が半端ない。伏線とかって、不自然だったり、見え見えだったりすると冷めるけど、これは全くなかったなぁ。 作中にでてきた、門崎と後藤のやりとり。 「ダチ公」、、、 これを目指すべきだったんだよなぁ。 鈴木世玲奈、本田昴、この2人も最高!!
45投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログ車、戦闘、サッカー、社会問題。 男性が好きそうなもの(一般的にそう言われている)を、詰め込んである感じ。 いろいろてんこ盛りすぎて、私にとっては消化不良、、、。 単純に、サッカー少年2人の、成長の物語でよかったんじゃないかな?
22投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ車には疎く、タイトルのブレイクショットというのはナインボールのことだけだと思ってました。 弾けた球が捉えられない動きで互いに関与していくように、様々な出来事と場面、人物が関わっていく様は見事でした。登場人物も魅力的でよかったです。
4投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログシナリオもプロットもすごい。 「ブレイクショット」には2つの意味があり、一つはそのままビリヤード。ストーリーの中に効果的に使われている。 そして「ブレイクショット」という名前の自動車。この車にまつわる物語だが、持ち主が変わりながらその持ち主の人生を描き、そして数奇な運命を伴いながら収斂するのだ。 驚きの展開。そして細かい部分まで丁寧に描かれている。 読み応えは十二分にある。
4投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ【短評】 二冊目となる逢坂冬馬は、早川書房創立80周年記念作品にして山本周五郎賞及び直木賞候補作に選出された意欲作だ。先日読んだ『同志少女よ、敵を撃て』の印象が強く、戦記物を主戦場とする作家という先入観を抱いていたが、現代物もイケることを証明してくれた。相応のボリュームのある作品だが、かなり早めに読み終わったのが、その証左であろう。 架空のSUV車「ブレイクショット」を巡る8つの物語。 それは「ブレイクショット」の生産工場に勤める期間工の物語であり、マネーゲームに興じるヘッジファンド役員の物語であり、地球の裏側で銃把を握る少年兵の物語である。物語は複雑に交差し、混迷を深め、思いも寄らない形で結実していく。 正直に言えば、プロローグは少々苦手だった。村上春樹めいたシニカルな透明感が鼻についたというか、どうにも乗り切れなかった。しかしながら、続くマネーゲーム編から物語が動き出し、連動し始めるにつれ、一気に物語に没入させられた。 同一の「事件」が別の視点から見ると全く違った意味合いを得る。絶えず静かな衝撃が連続し、「次はどう繋がっていくのだろう」と読み手を飽きさせない。混迷を深め、悪化し、負のスパイラルに陥っていくのを眺めるのは胸が締め付けられるようだった。 白眉はラスト。これを大団円とするか、ご都合主義とするかが本作の評価の分かれ目だろう。私は前者だ。登場人物には何かを掴み、何処かに到達して欲しいと思う。 構成も秀逸で、呆けた私は見事に騙された。「違ったのか…」と思わず声が出た。パチパチとパズルが組み上がるようにフィナーレに至る流れには喝采を送りたい。嗚呼。こういうので良い。こういうのが良い。 【気に入った点】 ●後藤春斗(ごとうはると)が素敵だった。作中の表現を借用するのならば、ブレイクショットを放ったのは彼だ。彼の一撃が全てを動かしたのだと思う。私はその勇気と決断を称えたい。 ●鋭く輝く多面体或いは織物のような世界構築が素晴らしい。各話の時系列を部分的に重ねることによって、視点転換による味変をしつつも、物語を牽引していく構成に惹かれた。無軌道に運動する要素が、チグハグで悪趣味な落着ではなく、ピタッと収まるべきところに収まる心地よさは素敵の一言。 ●タイトル。この言葉が何を意味するのか思索するのが、本作最大の妙味だと思う。 【気になった点】 ●SUVの「ブレイクショット」が添え物程度にしか機能おらず、冷静に考えると、近傍をぐるぐるしていたように思う。それ自体がある種のミスリードであるのは百も承知だが、自動車物語のような、違ったお話を期待してしまうリスクはあるように思う。 ●プロローグの独特の空気感は好みではなかった。が、エピローグには悪印象を抱かなかったので、帳消しだろう。 タイトルから想像していたのと、全く違った角度から殴り飛ばされた作品。 絶えず連続する「意外性」を浸るように愉しむことが出来た。善哉善哉。
26投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
変なビジネス書を読むぐらいならこれを読んだ方が楽しめて、勉強になるぐらい面白いし、為になる。 著者の知識とそれを伝える力が凄い。 ブレイクショットがそれぞれの物語を繋ぎ、色んな人生を描いていく。 章の1つ1つが濃く、ここまで濃厚に書きながら、しかもテーマもそれぞれ違い、大事なことを語っていく。 家族、お金、時間など、生きる上で必要なものはここに書いてる気がした。 伏線も回収も見事。 読んでて最後まで楽しめたし、特に突っ込みどころもないのだが、必要以上に長く感じてしまったのが唯一の欠点だろうか。 読みやすさはあるがミステリーとは違い、膨大な量を読んだ後に得られるビックリ感がやはりミステリーのそれを超えれない。 ただ、知識として哲学としてなど幅広い分野で為になるのと、物語自体も別に退屈する訳ではないので、面白いには変わりない。 この著者の作品は好みだなと改めて思った。
6投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログ読み応え…!ありました…!!! ブクログで皆さんがすごいって言っているけれど、本当にすごかった(語彙力)。 まず、深く考えずに読み始めたので、「ああ!タイトル!そういうことか!!」と繋がった時に、この分厚い本がそうやってできているということがすごいなあというのと、俄然わくわくしてきました。 あとは、晴斗くんはじめ、感情移入できる応援したくなるキャラクター像が物語にとてものめり込ませてくれます。 繋がっていくストーリーに、社会問題、色んなことが盛りだくさんで、逢坂さんすごいなあ(何度も言う)!
87投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
魂が震える作品。皆読んでほしい。 ブレイクショットの軌跡というタイトルも深い。 長編だからこそ、没入してそれぞれの人物の立場で深く考えることができ、最初から最後まで味わえた。 社会の一員である自分は、すでに世の中の出来事に関係していること。 人間ひとりひとり、問題のひとつひとつ、とても複雑なはずなのに、「まとめ」で知った気になってしまう現代社会のこと。 最後の彼女の言葉がとても良かった。 自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間にはゲームに参加する資格はない。 だが、誰かがそれを打たなければならない。
12投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ★★★★これだけ様々なバックグラウンドを持つ人物の心情や背景をよくこんなに書き分けられるなと、大半の人物に感情移入しながら読んだ。読み終えるにつれ、ここがここと繋がるという網の目が徐々に明らかになっていくのが面白い。最初は、一体なんの話?戸惑わされる。世の中の有様がビリヤードに見えてくる。 色々と考えさせられながら読んだ。文章量の数倍、思考した。 濃かった。
4投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ全てのストーリーが繋がっていて、「あ、この人か」となる場面が多く、日曜劇場を見ているようにあっという間に読み終えた感覚である。 期間工で働く期間終了日直近の本田昴が、ボルトを落とした同僚を見かけてからのストーリーが圧感。 一台の車、ブレイクショット ビリヤードの最初に打つのもブレイクショット ブレイクショットというタイトルからストーリーがどんどん出るのは、凄いなっと思った。 あまり考えさせられる部分のある小説ではないが、 今後ミスをしたら正直に言おうと思う。
2投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ車生産工場の期間工員 本田昴の話から始まる 昴はブレイクショットとゆう車種の製造ラインで ボルトをひたすらはめていく作業をしている 期間最終日に同僚がブレイクショットの車体内に、 ボルトを一つ落としてしまうのを見た 落とした本人も周りも気づいていない ミスを報告しなくては・・・ シーンが変わり中央アフリカの戦闘地帯の 少年兵たち 更にシーンが変わり、 サッカーのユースチームで 年齢は3つ違うが親友の霧山修吾と後藤晴斗、 その両親達 と、大きく3つのエピソードが 展開していく そのどれにもブレイクショットが出てくる そして、どの話も不穏な出来事が起こる 修吾と晴斗、この2人には幸せになってもらいたい のに、どーしてこんなにも障害が立ちはだかるのか、 もどかしくてならなかった その中で、後藤晴斗の父、後藤友彦の話が とても泣けた 家族を愛していて、 仕事にも誠実な後藤友彦が 「大層な人間じゃない 〜中略〜 でも、そんな俺にも、 なくしようがない取り柄はある。 それは、善良さだと思っている」 自他ともに認めるいい人なのだが、 ある事故にあい、脳障害のため 一時的に人格が変わってしまう 不運としか言えないし、そんな自分が嫌になるが、家族は友彦を支え続ける 後藤家の結束力は素晴らしいです それはきっと友彦がずっと家族を大切に 愛してきたから 社会問題が多々盛り込まれていて、 所々文字を追っているだけで、 意味がわからない箇所もあった (特にマネーセミナーのあたりとか) 最終章「エピソード」で全ての事が繋がり 登場人物大集合になる (私はそーゆー展開が個人的に好きです) しかもあれだけ不安になりながら 読んでいたのに、 最後安心した気持ちで読み終えられた ・・・にしても、 全577ページは私にとってかなり長かった~
21投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログあらゆる事柄の中心に、あるいは脇役に、ブレイクショットはいつもあって、多くの人たちの悲喜交交を見ていた。 投資、格差、LGBTQ、特殊詐欺、貧困、家族、アセクシャル、反社… 現代社会のホットトピックを凝縮したような社会派サスペンスでした。 エピローグの伏線回収はマジで凄かったなー。 これが直木賞取れなかった理由…わからん。テーマ広げすぎて、ちょっと説明っぽいところが長かったとか?いや、それを差し引いてもめちゃくちゃ面白かったよ。 ある程度社会人経験を積んだ人の方が、用語がスッと入ってくるので読みやすいかも。
2投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと逢坂さんに期待しすぎた。重厚なページ数に圧倒されながらも『同志少女よ、敵を撃て』のワクワク感を再びって思ったのだが、読み進めても全く予想を裏切るような楽しさはなく、なるべくしてなった結末を追うだけの作業。”ブレイクショット”というSUV車のセンスのない車名はのちのビリヤードとかけているのだが全く腑に落ちないし無理がありすぎる。多様性だのLGBT、オレオレ詐欺といった現世の問題事項のあらゆるを取り込もうとした結果、だから何が言いたかったの?って曖昧模糊とした雰囲気が延々と続く。最初に登場した期間とその恋人が再会するってのがようやく長い話の結末で、あの時の気づいた車体の中に落としたボルトってのが全然何にも刺さらないしホワイトハウスは一体何だったのか?わかりやす過ぎる展開なのに全体が全くつかめない小説だった。
3投稿日: 2025.11.25
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『同志少女よ敵を撃て』は、独ソ戦というある程度限定されたテーマについて書かれたのに対し、本作は若干テーマがぼやけてたように感じる。 ブレイクショットという車が多くの人の手に渡っていく中で、関わる人々の物語や考え方に触れていくという構成である。日本からアフリカまで、犯罪者から富裕層まで、不動産屋から期間工まで、幅広い層の人物が登場し、かつ、経済系YouTuberのエセから Twitterにおける誹謗中傷・インサイダー取引・LGBTQなど題材もこれまた幅広い。幅広過ぎる。 読後感が浮ついたものになるのは必然と言える。個々の物語の濃度を上げるため、どうしても登場人物の主張が強くなる。つまり、非現実的になる。重厚感に欠けるのはそのせいだろう。 エンタメとして上手く纒められているのは、前作同様である。伏線の回収も上手いと感じた。著者の技量の高さはわかるし、別の作品も探して読んでみたいと思う。
2投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ人生の軸となる3つの指標って何だろう?冬至は勤勉、家族、平穏。企業を打診されたときに聞かされた軸、マネー、ライフ、ゲーム。妻からあなたは変わってしまったのねと言われそれに対して理論的に説明する冬至が印象的だった。どちらの価値観が良いとかではないけど、自分がどのように生きていきたいか、どのように生きれば満足のいく、納得のいく人生を歩めるか。後藤は初めからそれが分かっていた。不慮の事故さえ無ければ。 いろいろなテーマから深掘りしていて面白かったが500ページ近くあって読むのに苦労した。
5投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログこれは面白い。本当によくできた小説だ。この前に読んだ有吉佐和子の『青い壺』と仕掛けは似ているがスケールが全然違う。社会問題もカバーしつつ、筋立てがよく考えられている。登場人物の心理描写が巧みなのは前作のときも感じたことだ。最初に出てきた女の人はどうなった?と思っていたら最後の最後に出てきて、そうきたかという感じ。長いので私などもう1回読むと新しい発見があっておもしろいはずだが、図書館の返却祈願があるので残念だった。
2投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ伏線回収が超気持ちいい終わり方。 期間工の話とサッカー選手たちの話とアフリカの武装勢力の話が最後にうまくつながる。
16投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
該当作がなかった直木賞候補の中でイチバン面白い作品だった。 (「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」と「嘘と隣人」は途中で挫折してるので、「Nの逸脱」「逃亡者は北へ向かう」「踊りつかれて」の3作品と比べてだが) 先入観無しに読み始めたが、プロローグの時点で、馳星周さんの直木賞受賞作「少年と犬」を思い出した。 今作では、車(ブレイクショット)を狂言回しにして、所有者が困難に見舞われることで現代社会の様々な共同体ーサッカー、町工場、IT企業、不動産業界、投資系Youtuberとセミナービジネス、アフリカの少年兵での闇の部分や絶望が描かれている。 「取り柄は善良さ」の章で描かれていた家族のエピソードは、自分自身の経験と重なる部分が多く、読んでいて胸を締め付けられる思いだった。 途中からミステリーの羅生門効果のようにひとつのエピソードが多面的に描かれるのも読み応えを加速させ、伏線を回収するようにバラバラに見えたすべてがつながり、一気読みだった。
31投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ多面的な視点から描かれる物語。読み進めると伏線が繋がっていき、そこがそこと繋がってくるのかと感心させられた。LGBTQは自分にはよきわからないけど。500p越えで少し長くはあるが、どこが繋がるのか気になって次々と読み進められた。逢坂冬馬さんの本ははじめてだったが他ももっと読みたいと感じた。
10投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ受賞作なしになった2025年上期、173回直木賞の候補作。この人の作品を読むのは3作目だが、前2作に比べると、各話の繋がりが難しく、またいろんな問題を盛り込み過ぎで満点は付けられないな。しかし、ストリーテイラーではるわな、この人は。次作も期待したい
4投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログタイトルとそれぞれの話からして、最後は繋がっていくんだろうとの想像はできました。外国での紛争、セミナーに名を借りた詐欺、自動車期間工と予想外の展開で、これがどう繋がっていくんだろうと興味が湧きましたが、全体的に盛り上がりが少なかったのと、とても長いとも感じました。
1投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログプレイクショットという架空の国産SUV車。自動車工場で生産されて新車に。持ち主の事情で手放されて中古車に。さらに営業車になり、やがて紛争地で改造されて想定外の役割を担っていく。 この1台の車に関わった人たちの膨大な物語。 経済や紛争地の問題あたりはニュースでは取っ付きにくく、作者の書いてくれた『物語の力』によってどうにか読み通すことが出来た。今後はこの分野にもう少し関心を持てそう。 特殊詐欺のあたりはさらにわかりやすくて、頭のいい人が悪いことに能力を使ったら恐ろしくてかなわないなと思う。 最後に一連のストーリーが繋がり読後感が良かった。 これだけ長大な一冊を読んだので、やっぱりこのように物語を閉めてくれてありがたいです。
18投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこれまでの「同志少女」「歌われなかった海賊」は第二次世界大戦下の欧州を舞台にしていたが、本作は現代の日本を舞台にした作品で驚いた。 8つの物語が交差する群像劇。序盤はなんとなく「車」「ブレイクショット」に関する話だなという感覚で読み進めていたが、終盤に向けてこれまでの物語が組み合わさり、重なる展開に脱帽。 過去2作ともそうだが、タイトルの意味が、読了前後で変わってくるのはすごくいい。 この物語を大枠で捉えると、「組織や集団の価値観と個人の考えが乖離したときにどうするか」というテーマが浮かび上がるように感じた。また、物語には「SNS」「LGBTQ」「特殊詐欺」といった、現代日本の出来事が非常に高い解像度で描かれており、読者として身近に感じるからこそ深く没入できるのだと思う。 社会の地獄を描きながらも、己の正義や善良さ、誠実さを持って行動する主人公たちに、組織に屈することなく、どうか悪に染まらないでほしいと祈るような気持ちで読んだ。 損をする可能性があると分かっていても、自らの行動に嘘をつけない人物がどうか報われてほしいと願う気持ちがあるからこそ、この作者の描く物語には好感が持てる。 この一冊でどれだけの人生を体験できただろうか。 重厚な物語の中に地獄と絶望を見て、その先に希望の光を見ることができた。
8投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーはまあまあ面白いけど、 登場人物が多すぎて話も複雑すぎて把握が大変。 話を繋げる作業は大変だったでしょうし、 テクニックはあるんでしょうけどね。 読み終わった後もう一度見直すと面白いんだろうけど、 またこの分厚い本を読み直すほどの面白さではなかった。 星3でもいいんだけど、 また同性愛の話が出てきたのでマイナス1。 この作者の作品3冊読みましたが全て同性愛者が出てきます。 「同志少女」が良かったので作者の本続けて読んでみたけど、「同志少女」だけでよかったです。
2投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
会社役員のM&Aからヤクザの特殊詐欺まで多岐に渡ったトピックを扱いながら軸はブレイクショットという車という構成。 またブレイクショットにはビリヤードの1球目の意味もあるという、、 いや〜、重厚でした。疲れました。 そして個人的にはこれだけ多様な人を描けてるんだからわざわざLGBTQのトピックはいらないのでは?と思っちゃった。LGBTQは多様性を表現しやすいけど、そのせいで用いると逆にチープになってしまってる感(気にしすぎです)
6投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログこれが直木賞候補? 伊坂幸太郎を思い起こすが、伊坂幸太郎ほど面白くない。というよりつまらない。最後にそれぞれの物語がつながるがそれも必然性が全く感じられない。 期待外れ。
0投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログどの章の登場人物も濃ゆい濃ゆい! エピローグで繋がってる!!!ってスカッとする気持ちを皆さまにも味わって頂きたい。
2投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ車の製造過程で、車内に転がり落ちた余分なボルトが一個。そのまるで些末なように見えるミスを見逃すか、見逃さないか。ちいさなその問題提起から始まるこの長編作品は、現代日本のさまざまな社会問題を浮き彫りにした物語となって大きく展開します。 雇用問題、投資詐欺、貧富と貧困、LGBTQ。扱われるテーマはどれも深い根を持ち明快な回答を持てないでいます。けれど、それらそのものを解決できなくとも、自らが向かい合ったときに、自分なりのできるかぎちの「善良さ」でもって対峙すること、そんな些細な勇気が必要なのではないか、と作中で奮闘する若者たちの姿を通して感じました。 物語の構成としては、どれもテーマをしっかり描こうとする意思の表れとは思うのですが、どうしても説明が多くなっていて、もう少し人間関係のドラマに力点を置いて欲しかったようには感じました。 エピローグまで進むと、用意された物語ならではの仕掛けに驚きつつ、後味よくまとめてくれていて、どこかとても安堵しました。希望あるかたちで締められているのは単位に安易にハッピーエンドにしたかっただけというより、日本の未来が良くなって欲しいという願いが込められているようにも思えました。
5投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ一見関わりのない異なる国、異なる環境の人達の話が、徐々に繋がっていくというなんとも壮大なお話だった。 キーとなるのがブレイクショットという日本産のSUV。 中古として違う人の手に渡ったり、海外に 売られて改造されたり。 どんどんパズルのピースがハマっていく感じが気持ちよかった。 逢坂冬馬の本は全て読んでるけど、この本も他の著書と同様に、背景知識の充実さに圧巻。 投資や反社の話が出てくるけど、どれも背景がすごく丁寧に分かりやすく詳細に描かれていて、内容は難しいながら門外漢の私でもついていけた。 すごい勉強されて書かれてるんやろうなあと毎回思います。すごいです。。
11投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログブク友さん達がこぞって好評価で、とても楽しみにしていた本。600ページ弱を読み終えて、なんだかものすごい達成感。 SUVブレイクショットを軸にした短編連作だけど、短編連作という呼び名であってる?という位、それぞれが一つの物語として完成している気がした。 8つの物語のバリエーションは、マネーゲームに偽装修理、特殊詐欺…と、とても豊かで飽きることなく読めた。 中でも好きだったのは、晴斗が絡んでいるところ。 後藤家の家族の雰囲気が温かくて応援したくなるし、晴斗の聡明さがとにかく魅力的だった。 この大作は、いつか映像化されそうな予感。
73投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログブレイクショットは呪われた車。関わった者たちは、底知れぬ社会の地獄に落ちていきます。 始まり(ビリヤードの最初のショット、ブレイクショット)のどこに間違いがあったのか?… まぁまぁのボリュームだと思いますが、飽きることなく読み進めることができます。でも、呪いが辛くて、1週間くらいお休みしました。 パチパチっとジグソーパズルがハマっていくような、全ての伏線が回収される快感があるので、読んだあとモヤモヤしたくない人にオススメだと思います。
2投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログいろんな人の視点に切り替わるからちょっと難しい&かなり長編だけど、板金工のお父さんの話あたりから引き込まれて読めてしまった。 視点や時期が前後するけどいろんな人の立場から物語が語られ、補完されるところがすごい。 最後はなんだかんだ収まるべきところに収まるので後味悪くない。
2投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ先が気になって読み進んだ。よく練られた構成で、面白かったと言っていいと思う。 コロナはもちろん、LGBTとか、内戦とか、格差とか、分断とか、投資とか、自己啓発セミナーとか、今時の話題をたくさん盛り込んで、お話が進み、最後に回収される。それなりにハッピーでないと嫌だなという気持ちで後半は読み進み、安堵した。 まっしろはホワイトってことねと分かった瞬間、ニヤリとし、痛快だった。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ものすごく沢山のテーマが詰め込まれた壮大な小説でしたっっ! ちょっと私が思いつく限りの、小説に出てきたテーマを箇条書きにしたい。 ・同性愛 ・アセクシュアル ・投資ファンド ・経済塾 ・投資マンション ・不動産業界 ・パワハラ ・サッカーのゲーム知識 ・ビリヤードの知識 ・スポーツ業界の抱える問題 ・中央アフリカの武装勢力 ・国産車の行方 ・人種差別 ・イスラム教とジハーディスト ・ヤングケアラー ・SNS発信 ・暴力団 ・特殊詐欺 ・悪徳商法 ・期間工の実態 てんこ盛りっ!! 分厚い本には、沢山の知識や問題定義を求める読者の方も多いのかなぁ〜! 私は分厚い本で、地下鉄サリン事件のみについて書いてあるものを読んで満足しているタイプなので、この『ブレイクショットの軌跡』ではもうお腹がいっぱい、はち切れそうでした! でもこんだけのことに対して豊富な知識を持っていて、これをパズルのピースを合わせるように上手くはめていき一つの作品に書き上げられる著者の逢坂冬馬さんはすごいなぁ、と本当に驚き。 しばらくはこの壮大なスケールと内容のものを読む元気は生まれなさそうだけど、もしかしたらまた逢坂冬馬さんの本がめちゃくちゃ読みたくなる時も来るかもしれないっ! その時はまた違う作品も手にしてみます!! 感動系にして、読書を泣かせようと書いていていない、ハードボイルドな書き方(使い方合ってるか??)はすごく好きな感じでした!!
4投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログこの作品はすごい。サイコロのように全ての面が繋がっている。この面で起きていたことと繋がって繋がってこの面までたどり着くという感じ。全ての伏線が読者の想像に委ねるのではなく全て描かれているのも気持ちいい。今の社会のどす黒い闇と危険を驚くほどリアルに詳細に描ききっていてこれは決して物語ではなく現実にも似たような事件、報道を見た事があるなと思うと自分もいつその闇に騙されてしまうかもしれない日常を生きていることへの恐怖をも感じたけれど読後に訪れたのは失望ではなく希望でした。
2投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーん、中程までは面白く読んでいったのだが、次々と辛い出来事が起きてきて、おまけに「ユースチーム」の記述がどうも違っていて、そこから気持ちが離れてしまった。”ユース”は「年少から」ではなくほぼ15~18歳の年代のことを指すはずで、たとえ飛び級したとしても10歳かそこらで(ましてやサッカーを始たばかりで)入れるところではないので、このユースチームとは何のことを言っているのか?と。いい人に起きる辛い出来事もしんどかった。 まあフィクションだからねと言ってしえばそれまでで、それを楽しめばいいのだろうけど。 同志少女も海賊も面白かったので期待して読んだのだが、やや残念。
5投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ・二連続で積読。リズム感が合わないのかもしれません。 本田昴 自動車期間工 鈴木世玲奈 松山 同寮住人 奥村 同寮住人 清田 同寮住人 後藤 同寮住人、正社員 エルヴェ 中央アフリカ共和国ゲリラ? フェリックス 霧山冬至 宮苑秀直 社長
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ2025年。直木賞候補作(受賞者なし) SDGs、LBGT、不動産、ネットワーク系、アフリカ紛争などてんこもり。しかも深め。そうだったのかー、知らなかったーと多少賢くなったかも。 ブレイクショット(車なのだな)の持ち主が変わり、その人の人生が語られる形式。 渾身の一作って感じ。
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログいろいろよく調べて最近の問題を複合的に絡ませて描いてるけど長すぎ!こんなに長い必要あります?っていうのが第一印象。余韻とか情緒ってものはなく畳み掛けるような流れで力技で持ってったみたいな。力作ではあると思うけどボリュームの割には薄いかなって感じ。
13投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同志少女よ敵を撃てがものすごく面白かったので、期待して読んだ。ブレイクショットという車が関係したバタフライエフェクト的な展開。それぞれの話がなんとも濃く深い内容で読み応えがあり、さらにお互いが繋がり、最後には混ざり合ってスッキリする展開となる。 おそらく見逃してるネタや伏線がたくさんあるだろうから、また時間をあけてぜひ読みたい作品。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ濃い!!社会的テーマ多く、めちゃ良かったし勉強になった。570ページほどもあってここまで長い小説は個人的に初めてやったけど、どんどんストーリーが展開されていくし、とても読みやすかった。二章の「取り柄は善良さ」は辛すぎる。。。読者にわかりやすく誘導してくれるんやけど、しっかり期待を超えてくるし、どう終わるんやろーと思ってたらしっかり全てを回収してくる。再読したい。
2投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ群像劇であり、そして人間讃歌である。 結局のところ善性が救われていき、大団円となる物語はご都合主義でもあるが、だが、そんな都合の良さこそが小説ではないかとも思える。
3投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初に登場する人物の名前が自動車メーカー由来で、親しみやすく物語に入り込みやすかった。 その後、中央アフリカの武装勢力や東京のサッカー少年の話が登場し、どのように繋がるのか気になってページをめくった。 貧困、格差、紛争、特殊詐欺、ブラック企業、LGBTQへの無理解など、テーマは盛りだくさんだが、どれも興味深く一気に読了。とても面白かった。 善良で平凡な後藤友彦に降りかかる不幸と、後藤一家の苦悩の日々の描写は、読んでいて何度も息が詰まる思いだった。
3投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルで一気に聞いた。 エピローグで一気に全ての物語が繋がっていって、聞きながら鳥肌が立った。 はるととしゅうご、幸せになってくれてありがとう泣 かどさきあこもはるとのダチ公になってくれてありがとう泣
2投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気読みしたのですが。 まず、疲れた。 でも、面白かった。 エピローグから途中の区切りの章まで読んで あ、バタフライエフェクト的な話なんだなー と思って、読むペースが上がってきたけど。 プロローグ読んで、 あ〜って。 プロローグとエピローグがなかったら結構きつい 話だったので、 ハッピーエンドが好きな自分としては、 プロローグあって良かったなーと。 逢坂さん作品は初で、 同志少女は積読してるのですが、 しばらくは積読しそうかな。 ボリュームがありすぎるので、お勧めするのには 人を選びそうな作品かなと。
3投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ色々な話が最後に繋がる感動はあるものの、個人的にインサイダーとアフリカは読み飛ばしたい衝動に駆られた。あと、とある一家が苦労しすぎで読んでいてつらかった。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ複数のストーリーと伏線回収が見事な作品だった。 中山七里先生のミステリーに慣れてしまい、毒気はあまり無いのだけど最後はすっきりした。
2投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ話としては面白かったが、長過ぎる気がしました。期間工の話と中央アフリカの話は無くても良かったのでは?あくまでも個人的な意見です。
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログなかなか好きな小説となった。 最近多い、章ごとにメインとなる人物が変わるスタイル。実はそんなに得意でもなく、人物が出れば出るほど「その人はこの話にとってどの程度重要なの?」と思うこともあったりしたが、この小説は登場人物に退屈さやそんな問いを抱かずに、いい繋がり方をしていく。 章の中でも山が設けられており、退屈しづらく プロローグから予測を立てて読んでいくと、エピローグでそんな仕組み?!となる。冒頭でその人の良さはあまり分からなかったのに一冊終わる頃にはその人物はいい人だよねと思っている。 ある意味メインとも言えそうな晴斗。 晴斗をみているうちに人物に苦境を追わせそれを乗り越える様を、私はよく勇気づけられ応援する気持ちで眺めてしまうけれど、果たしていいことなのかな…となぜか考える羽目になった。 晴斗がどんな選択をしていても読者としては読むしかないのだけど、現実には晴斗みたいな人より晴斗的に育ち折れてしまう人がニュースになったりする。 勝手に自分の人生の瞬間しゅんかんと重ね、独自の解釈をつけたためにより面白く読めた。 読書体験に感謝したい。
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ見事に全てが繋がっていた! 次々と所有者が替わる車。 なぜかその車を所有すると思いもかけない出来事に見舞われる。そして車を手放すことになる‥‥『少年と犬』や『うつくしが丘の不幸の家』を思い出しました。 “ブレイクショット”とは車種名であり、ビリヤードのゲームを始める際の始めのショットのことでもあります。その一突きが他のボールの動きに影響を与えるように、自分の何気ない言葉、行動は波及する。そのことが見事に描かれた一冊でした。 なかなかに分厚い本書。様々なエピソードが最後に見事に丸く繋がった時には「ほー」と声が出ました。 それぞれのエピソードが不穏な動き見せるのですが、最終的には“善良に生きること”がいかに大事かということが伝わってきて気持ちの良い読後感でした。
121投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったけど、これが直木賞と至らなかった論評が見てみたい。 足りないところがあるなと感じたけどおおむね満足したので。 プロローグ 本田昴の人となりと自動車期間工としての日常がわかる。 最後にボルトの音がして、言おうか言うまいかの葛藤が良かったし、読者に対しても、あのボルトはどうなったのか本書を読んでいてずっと気にし続けるスリラー的な構造となっていて面白い。 アフリカのホワイトハウス1 ところ変わってアフリカの少年兵の日常。SNSを使ってインプレ数でお金を稼ごうとする側が描かれていて面白い。 1章 マネー、ライフ、ゲーム 投資会社の副社長霧山冬至と社長の宮苑と息子の友達一家の後藤家の話。 宮苑の描き方が良い。宮苑という光とそれに照らされる霧山。そして自分が認めたくない輝きを持つ後藤家。霧山が宮苑という強烈な光に宛てられて自分を見失っていた感じが良い。 2章 取り柄は善良さ 後藤家の大黒柱である後藤友彦と後輩の中邑翔の話。 整備工として頑張りながらも会社の裏事情を知って葛藤するも事故に遭う。この話は辛かった。記憶の途切れ具合に読者も付き合わされるので、その隙間に思いを馳せざるを得ない。 アフリカのホワイトハウス2 襲撃シーンが面白い。 3章 僕らの夢は 霧山修悟と後藤晴斗の話。 後藤晴斗の頭の良さが全編冴え渡っている。 対して修悟は晴斗からのプレッシャーを受けつつ二人のためと納得しようとしているところがいじましい。 4章 狩り場の七面鳥 松代不動産に勤める十村稔の話。 アメリカのホワイトハウスの名前元はこのまっしろ不動産から。 晴斗がセミナーで金を稼いでるのがわかる。 ブラック企業の本質の一端が描かれていて面白い。 アフリカのホワイトハウス3 基地に戻ったら大人たちが裏切っていたという現実。でも仲間は知らんふりして給油してくれたのが良い。 5章 後藤晴斗の野望 この章で晴斗の夢は何かと問われるのが良い。 目的のための手段がいつのまにか目的になってしまうところがリアル。夢は何かと問われて初心に戻るのが良い。 6章 闇から光へ カズ塾長こと志木和馬の話。 晴斗と対極的なキャラ付けだなと感じた。 晴斗は終始修悟のために動いていたけれど、志木は金のため。 高校の時の古川とは金稼ぎの道具ではなく友情もあったら、ヤクザの竜山との関わりは無かったかもなと思う。古川経由で竜山と繋がったので。 ヤクザと手を組んだ時点で志木の破滅は始まっていた感じ。 晴斗と修悟の関係も愛情ではなく打算の関係だとしか見れなかったのが滑稽すぎる。 晴斗への「お前と友達になりたかったのに」が良い。 作中で過去を振り返ってみて失敗したという思いがあれど選択に後悔が無いと断じていたのに、晴斗とは友達になりたいという気持ちを吐露したところで、志木の話はまた始まったのかなと思った。 対等の相手と一緒に何かやってお金を稼ぐ。それが宮苑や霧山父子、後藤父子、アフリカのエルヴェと違って志木には無かったものなんだなと思った。 アフリカのホワイトハウス4 死亡オチにしないところが良い。 実際は死んで終わりだろうけど、これはフィクションでエンタメなので生きてハッピーエンド。良い話だ。 エピローグ プロローグというからあのボルトで始まるのかと思ったら、一連の章の話は過去で、ボルトも即日回収されていたという。 この時系列のギミックが良い。 ボルトをそのまま見過ごした場合の世界線も考えられる。 作中炎上したNFLの選手や晴斗と親しくなった門崎亜子や門崎を慕っていたタカノマキなど、キャラと出来事の繋がりが見えて面白かった。 本田昴は狙いすぎだから作中のキャラも真に受けないで偽名使うねは面白過ぎる。 修悟と晴斗もハッピーエンドになれて良かった。後藤友彦も。
4投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ車の部品ネジ1本を巡る話。 だと思って読んだら、全然違う。 インサイダー取引、少年サッカー、詐欺、アフリカ… いろいろと話の中で、車両を絡めてはいるけど… 後藤父の再起の話だけでも良かった。
2投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三宅香帆さんが「Page Tuners」で言及していたのをきっかけに読了。 自動車の期間工、アフリカの少年、日本の経済塾——一見すると関連のなさそうな人々が、「ブレイクショット」を通じて有機的に結びついていく。 展開はミステリ小説のようで、伏線が次々と回収されていく過程が非常に気持ちよい。 各章の登場人物を通して、金融詐欺、YouTube、ジェンダー論、格差社会など、現代的なテーマが立体的に描かれており、読み応えも十分。 個人的には、晴斗が父に宛てて書いた「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる。人はくじをひく、しかし事を定めるのは全く主のことである」という言葉がとくに印象に残った。
2投稿日: 2025.10.19
