
総合評価
(1468件)| 706 | ||
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powered by ブクログ何となく展開に予想はつきつつ…なのに最後にはやっぱり「えっ?!」ってなってしまいます!ドキドキ、モヤモヤ、キュンキュン、ザワザワ、そしてほろっと泣けるところもあって、すごくおもしろかったです*
1投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ「就活」というトピックがタイムリーすぎて、前から気になってはいたけど今読んで本当に良かったな、って思う。 人の本質なんて見抜くことはできない、良い面も悪い面もその人の一面でしかない。ということを嫌というほど実感させられる。 普段本を読む時は、主に感情面で楽しむ私が、展開がすごいうまい、、!って思った。臨場感を持って楽しめる。 「あなたが好きです」と「あなたは優秀だと思います」の境界は曖昧だ、というセリフに救われた。 誰かからの無能のレッテルに落ち込むことほどアホらしいことないな、と思えたので。
0投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あんまり楽しめなかった!!タイトルもあり、序盤からそうなんだろうな、という展開多めでフーンで終わってしまった…。 といいつつ、多分ラスト次第でめっちゃ好きになれたんだけど結局性善説みたいなオチが好きじゃない!!もっとやなやつらで終わってほしかった…。期待しすぎてしまったかも!これ系では何者が一番好きだ!
1投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログ面白かった。前半からは後半の展開が良い意味で全くわからない作品。私も想像をひっくり返された。あっという間に読んでしまうくらい、展開も早かった。人を一元的に判断しちゃいけないんだな、っていうプラスの感想と、人は全く信用ならないな、とマイナスの感想。確かに就活って、狂ってるよなあ、と改めて感じた。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログテンポ良くてスラスラ読めた! 何回も何回も予想を裏切られて、作者の手の上で転がされてる気分だった。「はいはい、こんな感じで推理してるんでしょ。そう推理させるように書いてるんだもん」みたいな。 自分が就活していたのは3-4年前だけど、本当に本当に就活が大キライだったなってしみじみ思い出した。嫌すぎて、さっさと終わらせたくて、もう1番最初に内定出たとこにしよって決めてた。一社内定出るなり早々に就活切り上げたけど、もっと真面目に情熱を持って真剣に取り組めばよかったってずっと少し後悔してた。 作中にも出てたけど、昔から変わらない日本の就活システム。企業と学生が互いに騙し合うみたいな。そうなんだよね、少しの出来事を盛大に脚色してベラベラ喋って、嘘が固まって本当に体験したかのように喋れるようになる。就活生当時に読まなくて良かった、グサグサ刺さってただろうな。。。笑
3投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログ話題の本を読みました。 6人の就活生がスピラリンクスの入社試験において グループディスカッションを求められる。 当初は、全員合格もあるとしていたが 訳あって一人のみの合格に変更になった。 ディスカッション当日、ある封筒が会議室内に あり、その中にそれぞれの悪い事が書かれていた そこから始まっていくストーリー。 騙して騙されて、、、。 人それぞれ、悪い所があるが良い所も多くある。 一面だけ見ずにその人の全部を見てあげよう。 面白かった、他のも読んでみたい。
1投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ映画でやると聞いてずっと読みたかった本!!! 就活のグループディスカッションでリアルタイムで居合わせてるくらいに読み進めやすかった! 選考方法最初みんな仲良しだったのに 急遽会社側の意向で状況変わって笑ってしまった(笑) 犯人だれ?えだれ???て気になりまくって 私の予想は外れました♪(笑) 映画も楽しみーーーー♡ おもしろかったーー!!!(ノ◕ヮ◕)ノ*.✧
14投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ6人の就活生が人気の企業の最終面接にこぎつける。最終面接はグループディスカッション。その準備のために集まり、切磋琢磨し親睦を深め…共に内定をもらうために仲間と頑張る青春もの、のように進む話。 ところが最終面接当日に一気に空気が変わる出来事が起こり、そこから一気にミステリーな展開に。時系列が前後しながら、徐々に事実が明らかになっていく。後半は続きが気になりすぎて一気読み
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ良かったです。1日で一気読みしてしまいました。 相手の何処を見てどのように判断するのか、 見る角度が変わると、見え方がまるで変わるという事など、考えさせられる物語でした。 後半の回収がとても好きです。 読了後の安心感がありました。
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ就活中の、企業vs就活生の騙し合い!みたいな痛快ストーリーかと思ってたけど、身近な就活とその裏側にある個々の人間性にもフォーカスした作品。 人間誰しも持っているであろう、"表の自分"と"裏の自分"を絶妙な塩梅で織り交ぜながら、他人を理解することの難しさを突き付けられる。 良い意味で何度も期待を裏切られました!
0投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログいやーどんでん返しの連続だった! 新進気鋭の新興企業スピラリンクスの採用試験に残った六人の大学生達。全員採用の可能性もあると示唆されたが最終選考の内容が急遽変更、内定に相応しい1人を六人で議論し選出するものに。しかし当日の議論の最中にそれぞれへの6人分の告発書が発見されそれぞれの別の顔が露呈し、誰が内定にふさわしいか犯人は誰か、疑惑と混乱を孕みながらの心理戦が展開されていく… っていうとこまでが前編で、この事件から八年後の後編の話でもまたどんでん返される! 自分自身も登場人物への印象が簡単に2転3転して、一部分を見てその人の全部を決めていることを実感した。当たり前だけど、絶対も100%もないのに人って分類しないと気が済まないんだなと感じることが出来た!
2投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ2024/8/24 良本に出会えた幸せを噛みしめることが出来た作品。 作品全体を通して、無駄のない伏線とその回収には美しさを感じた。なんとなくで読んでいても印象に残る部分がしっかりと伏線に関係してくるところが、著者の表現の仕方や物語の流れの作り方で工夫されていると感じた。 また、この作品の凄いところは伏線だけでなく、日常生活、はたまた人生における人との関わり方、人に対する見方などにも視点を向かせるところだと思う。この作品を読むことで、日々何気なく感じていたことが人間として「普通」のことであり、誰もが感じることでもあるということを実感した。 最近まで就職活動があった自分にとっては、非常に刺さると同時に企業側の採用の難しさも知ることができる機会となったと思う。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ一生を左右するはずの就活が、わずかな書類選考と数回の面接で終わってしまうという現実の残酷さを表現した作品。物語を通して、私たち人間は、一部しかその人を知らないはずなのに、全て知ったかのように思い違いをしてしまう。見えないはずの部分も語ってしまう。そのわずかな一部で勝負する就活とマッチさせてる
1投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ予想以上の面白さ ミステリとして→だいぶ面白い。ロジカルと感情のバランスが良い 就活ものとして→読み応えあり 人間ドラマとして→こういう着地の仕方は好き 「本を読むこと」の喜びをめっちゃ感じられる! 有意義な読書時間でした
6投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ初めは食いつきが悪くてダラダラ読んでいたのですが、それぞれの就活生の罪を告発する封書が出てきてからは、夢中で読みました。 面白かった。 様々な伏線が提示されてたんですね、お見事。 騒ぎを起こした犯人は見つかるのですが、それで終わらないのが本作品。状況が二転三転します。 しかし、人の本質を見極めるのって難しいですよね。不可能かも。それをつくづく思い知らされました。
12投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログ読み応えあるストーリーで面白かったです。油断した頃にくるどんでん返しや、人の心の機微を丁寧に描いてる感じもあって、あっという間に読み終えました。
12投稿日: 2024.08.22
powered by ブクログ読み進めるたびに人物の新たな一面が明らかになって、イメージが二転三転して…とにかく続きが気になる作品でした。結末を知った上で読み返したい箇所が沢山…!
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最高におもしろかった! 映像化されたり、ランキング上位多数で 誰もが認める面白い本。 読んで良かった!! 就活生6人の物語り。 殺人も起きないし、警察沙汰にもならないけど 完全なるミステリ作品だ。 前半は、就活というシステムの 虚構性について延々と書かれている印象。 自分をよく見せたい学生と 会社をよく見せたい人事部。 2011年の就活生たちを描きつつ 合間合間に8年後のインタビューを挟む。 最終のチームディスカッションでの 封筒事件の犯人は誰かの謎解きがテーマ。 インタビュアーが誰なのかを 隠した描き方がおしゃれ。 後半は、8年後。真犯人はだれだ?! ここで作者は、読者をどんどん裏切ってくれる。 前半では、編集による切り取りで 如何に人が判断を狂わされるかを思い知らされる。知った気になって、登場人物を 評価判断している自分に気付かされる。 人間の多面性をこれでもかと描く。 (月の裏側は地球からは見えないように 人間のいい面・悪い面をすべては知り得ない。 知り得た文脈だけからその人の善し悪しを 判断できるのか問題定義された気持ちになる。) 人間には裏があって信用ならない 自分すらも信じられない(悲観) ↓ 人間は悪い所ばかりではない 信じてもいいんじゃない?(楽観) この落差のジェットコースターをやり過ごし 安心しかけたところで、 唯一いい人だった登場人物の 弱さや醜さもラストで描いてくれる。 楽観だけさせてはくれない意地悪さも最高! 感想。 「普通は…」「一般的に…」などと普遍化しつつ 自分の私見を押し付ける人が大嫌いだ。 自分の意見の押し付けは、世の中に溢れている。 SNSでも共感と見せかけたり正義と偽って 私見を押し付けている人の多いこと! 炎上も、本人たち納得してもなお続くのは 自分の意見を言いたいだけ、 そのきっかけが欲しかっただけだからだ。 人間って、なんて我儘勝手な生き物なんだろう。 私はそうはならないぞと生きているけれど この作品に振り回されて気づいた。 他人に対して、 小さな誤解や勝手な評価を 下していない人なんていないんだと。 どんな説教よりもガツンとくる主張を こんなに面白く組み立てる作者に感心した。 他作品も読もう!(^ ^)
7投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログもう何年も前のことになるけど、今思うとおかしな精神状態だった就活期。 面接では常に口角上げて、ハキハキと。 エントリーシートでは、たかだか20年と少しの人生振り返って志望動機とこじつけて。 そんな普通ではない時期の六人の大学生の表と裏。 いや、実は表でもないし、裏でもない。 二転三転するストーリーにどんどん引き込まれていく。 就活を頑張っていた人に特に刺さる物語。
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ面白かった。 インタビュー形式?のところは誰目線なのかずっと気になりながら読んでいた。 やはり素直にはいかなかったか。 感想をまとめるのは難しいな。 他人を理解するとは? 100%分かることはないし、なんなら自分のことも分からないことがあるくらい。 自分が信じてる・憧れてる友達も、他の人から見たらなんで?って言われるかもしれない。 どんな人も色んな側面があって、色んな見方があって。 誤解も和解もしながら、深まっていくんだよ。きっと。 なんだかよく分からない文になってしまったけど、誰でも長所も短所も適当なところも生真面目なところもあるんだからさ、それも全部まとめて仲良くなればいいじゃん、思い込みはよくないよ、ってことかな! ☆5は高すぎかと思ったけど、もう一度読み直そうかなと思ったし、映画も見てみたいと思ったので、5にしました~
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章が読みやすくテンポが良い。 謎の配置と謎解きポイントが要所に配置されているため読む手が止まらない。 1日で読み終わってしまった。 読み手を魅力する本格ミステリーでありながら、就活の構造的な難しさという社会問題と、人間の表と裏(善悪)という哲学にも触れており、多面的な面白さがあった。 超良書。
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ読破に時間が空いてしまったけど、暫くぶりに読み始めてもキャラがはっきりと頭に残っていてびっくり。 これは好きな作品。面白かった!
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ友人がぜひ読んで欲しい!と勧めてくれた一冊。 結末予想がどんどん変わっていく小説。 読み進めていってもまだあと半分残ってるのに今種明かししていいの? また違う種明かしが出てきたけどそれでもまだ1/5残ってるよ? 最後はいったいどうなってしまうの? そんなことを思いながら読んでいき、最後は人の悪い面を見ることがあってもそれがその人の全てではないこと。人の良い面を見ることで視界が晴れていくことを本を通して体感させられました。 就活の話?これは朝井リョウさんの何者と同じ感じか?と思いきやまた違う。 自分も昔経験した就活期間中という異様なマインドの期間を思い起こされ、年数が経ちも自分も社会人を経験した上で今振り返ると、新卒のあの選考方法が正しい方法であるとは自分も思えなかった。中途採用の面接の方がよっぽど人間らしい。 今はインターンシップが主流になって昔よりは企業が就活生と接する時間が長くなったとは思うが、"昔よりは良い方法"どまりになっていないことを祈ります。 大学生の時に考えていた自分の気持ちを大事にすること、人の良いところを見れることで世界はこんなにも広がること、そんなことを感じさせてくれた本でした。
7投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ"選考"を経験した人なら考える事の多い作品だと思います。 後味の悪い終わり方なのかと思っていましたが、全くでした、、、。 飽きることのない物語構成に賞賛です
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログ二転三転する物語に何度驚かさせたことか。ストーリーの構成も複雑じゃなく、現在に戻る度にあの人こう言ってたな、こんな行動してたなと振り返られるのが面白かった。最後、はっとさせられてそう言えばとびっくりした。嶌さんから手紙の内容を久賀くんに伝えたらどんな返答が来るのか。また、何度も読み返したくなった。
0投稿日: 2024.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
心理戦とミステリーが巧妙に織り交ぜられた作品であり、読み手を最後まで引き込む力を持っています。視点がコロコロ変わるので、飽きずに読めました。各キャラクターが抱える「嘘」が暴かれていくストーリーは、最初はありがちな展開かなと思いましたが、第2章から一気に面白くなりました。 特に、人事の無能さについて語る場面が印象的です。優秀な人材を見いだせずに落としてしまうこと、就職試験における運要素の強さが浮き彫りにされていて、「なんとなく」で決まる面接官の評価のために、ただ全力で戦わなければならない学生たちが不憫。 でもだってそうですよね、ありのままをESに書いたところで、発言したところで、響かないの想像つくもん…誇大化しなきゃね。嘘つきになって。 読後ネットでスピラリンクスのエントリーシートが見れたので、どれどれと見てみましたが、軽く目を通しただけ。全文真剣に読むのは難しかったです。書いた本人は真剣なのに。人事担当者の気持ちが理解できました。作中おいおいとツッコミを入れてごめんなさい。九賀くんも同じことやってみたらいいと思う! 結局その人の本質って、就職試験だけでは当然見抜けないという事。マッチングアプリでも同じことが言えるなって笑いました。 私のプロフィールも嘘をついてる訳ではないけど盛りまくりだし、良い人に巡り会えるかどうかも全て「運」。顔写真とプロフィールだけで分かるかって! 最後の最後で登場した人事宛の手紙が、いい味出てた。私も波多野くん好きだ。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ信頼し合っていた仲間の中から犯人を探す。 こういうミステリーは何度か出会して予想を立ててきた。 大体は主人公の想い人だったり、自分が犯人だったり。 それがどんどん裏切りられ、二転三転と真犯人に辿り着き更に謎が明かされていくスピード感と人間の浅ましさ。 最高だった。 就活のお話なんだけど、就活生も会社側もみんな本質を隠し嘘を纏って対峙している。 あとは運任せ。 確かにこんな嘘だらけの世界は果たして正しいのか。 いろんな角度から疑問を投げかけられるような考えさせられるお話でした。 伏線の回収を都度してくれるので気づかない罠に引っかかっていたんだなという気付きの読後感がしっかり楽しい。 ページ数が少なくなるにつれ、仲間たちの暴かれた「悪い事」の裏側が本当はあったこと、後半の主人公となった嶌さんの人間性もガラリと変わってたくましく超越していること、良い終わり方で良かった。
67投稿日: 2024.08.16
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悪人がいないのがつまらない。 結局みんな順風満帆じゃねぇかよって思って細かい事気にして探偵気取りなのやめなよって思っちゃった。
0投稿日: 2024.08.16
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人は1面だけじゃその全てを表してるとは言えない。テーマであった就活は特にそれが最も表れていて、短時間の面接如きじゃその人のことを本当に知ることはできない。そんな中で社会は成り立っていることの問題提起。
0投稿日: 2024.08.15
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今年読んだ本の中で1番面白かった! 犯人は候補の中の1人って感じだったけど、読み進めていく度にいい意味で裏切られたって感じがする。 嶌ちゃん疑ってごめん。 九賀。慶應ボーイ。駐車場の件ごめんよ。 袴田…お前いいやつだ。本当に あきちゃん。優先席の件、いいやつだ。エルメス大事にな… 森久保。お前もいいやつだ。 波多野。せつねぇな。 みんなのこと。本当にいい意味で裏切られた。みんなクズとか言ってごめんよ。本当に怒涛の展開。本当に嘘つきだった。 星マイナス1なのはちょっと長いなって感じたから。
2投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ読後感が爽やか。 展開に矛盾も無理もない。 あーあれフラグだったんだ!と全く気付けない無数のフラグを綺麗に回収してくれて気分が良い。
1投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ映画化されると聞いて、興味を持ち手に取りました。 ミスリード誘っているかな?と伏線を感じながら読み進めて行くと、物語の半分程で想像していた展開で終了。 残りのページ数は、どのように進めていくのだろう?と逆に不安になりましたが、いい意味で上手くまとまったストーリーになりました。最後までわからない伏線も解決したので、私の中でスッキリしました。…とってつけた感は若干ありましたが。エンターテイメント感のあるお話しなので映画は面白そう!
7投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
たまには売れてるエンタメ小説を読んでみようかなと思って読んでみた。 学生たちの大学が実在の大学なのがヒントかもなと思ったらその通りだった。 自分が犯人、という人物が出てくるのが全体の半分なので、これから2回くらい変わるかなと思ったら…。 まあ、良い人そうな人が実は、ときて、またやっぱり、となるのもな、そんなもんかと。 6人のうち女性が2人でどちらも美人(一人は清楚、一人は華やか)、イケメン、スポーツマン、メガネの秀才、フツメンというのが、いかにもじゃない? 絶対ドラマ化か映画化狙ってるよなと思ったら、今年映画公開なのね。若いアイドルや俳優を売り出すのにちょうどいいもんね。 最後まで読めたので、面白くないとは言わないが、私には合いませんでした。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ展開がハラハラして面白かった。 告発された文書の裏側が後でわかったのもおもしろい。 予想をいい意味で裏切られた。 途中から主人公変わったのも新しかった。 結構重かったので、読み終わってずしっときた。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ実際に見えているものと事実との差。何が本当なのか考えさせられる話だった。もうすぐ映画もやるからそれも楽しみ!!
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活を巡ってある事件がおき、それの真相を辿るうちに新たな真相が判明すると言ったストーリー。就活中に読んでいたら気持ちが歪むことこの上ないだろうなぁ。 人にはオモテとウラがある。オモテの顔でその人の事を知ったつもりになり、ウラの顔を見て勝手に幻滅する。人間とは良い面であるオモテと悪い面であるウラがあるのではなく、その2つの面が入り混じりその人をその人たらしめるのだ。 にしても就職活動は就活生も会社も耳障りの良い嘘をつき続けられる人が勝てるようにできている…
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活で起きた事件。犯人は誰なのか考察しながら読み進めるのがたのしかった。最後も綺麗にまとまってスッキリ。
2投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ六人のキャラクターがそれぞれ個性があり、覚えやすくイメージしやすかった。 就職活動の過去(事件当時)と現在の当事者へのインタビューを交互に話が展開されていき、仲間だったはずの六人の欠点が1人ずつ暴かれ、犯人は誰なのかを探していくストーリー。 試験を受ける側の学生も、 学生をみる側の人事部の人も、 嘘ばかり…。 人のことなんて、面接や肩書きなんかで分かるわけないんだよな。良い人だと思ったら、幻滅するような悪い一面もあったり。完璧な人はいない。 犯人、最初から絞りこめて2択だったけど、 理由を含めると納得。 見た目、優秀で良い人そうな人のねじ曲がった正義感が起こした事件。
8投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ恐らく多くの方が経験してきたであろう、新卒の就活をテーマにしたミステリー小説。 購入当初はなんとなくミステリー好きだからと買って積んでましたが、いざ読んでみるとこれはこれは面白い。没頭して読み切ってしまった。 自分も8-9年前は同じ就活生であって、就活生同士のこの微妙な距離感、就活生から見た神様みたいな面接官、嘘つき合戦。 デジャヴもあってさくさく読めました。 もちろん、ミステリーもしっかり。ちょっとした欠陥があるとこの人はダメとか、特に物語が進むにつれ、読者として登場人物に対する見方が二転三転してしまう。 これを就活に例えると、たかだか一時間の面接で何がわかるねん。人の裏側はどうなっているかわかっているのか?君が見ているのは裏だけで表の部分はこんないいところがあるのだよ。 というような。 あまり長々しく描いてもまとまりがつかないので、一言で締めくくるとする。 面白かった。本当に。
10投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなけ面白くて最後の方は一気読み! 人によって"その人"の見る角度が変わると"その人"の人格も変わって見えてくる…。 深い話。 所々出てくる何年か後のインタビューも最初に読む時と、終盤になって改めて読み返した時と、意味合いが変わってくる。
11投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログほんっっっとに面白い!手のひらで転がされてる感じ笑 どんでん返し何回起こるの!ってね人の印象ってすぐに変わるし、悪いことほど信じてしまうし、人間って怖いですね...。 就活を控える私には嘘に嘘を重ねる就活の姿は更に怖かった!
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分と正に同じ世代の就活と社会人を送る登場人物たち。心の揺れ動きや時代背景など、共感できる部分が多すぎて、他人事として読めない。 良い意味での裏切られた。伏線の回収も素晴らしい。 心地よい読後感と、イヤな読後感がせめぎ合う。 登場人物たちをみんなが好きになる。 自分自身も抱いている「就活」のヤミや気持ち悪さ、ブラックボックス的な部分には大きく共感。 こんな気持ちで再読したいと思う一冊は初めて。 良い一冊に会えた。
2投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ夜に読み始めてはいけない本。 読んでいる間に背筋がゾゾゾと凍ってその場から動けなくなり、続きが気になって読み終えるまで止まらない。 私は就活を始めて間もない大学3年生。他のコメントで、「就活が終わってから読んだ方が良い」とあるが、私は就活中に読んで良かったと感じた。就活なんてこんなもんだ、という気持ちにさせてもらえるからだ。確かに、人生を左右する一大イベントではあるが、中身を見れば人間対人間の話し合い。本質を見抜く洞察力を持っていれば、なんてことないものである(という気持ちで臨んでいきたい)。
3投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ就活で出会った最高の仲間は、建前で塗り固められた噓の姿だったのか。人の多面性と思い込みが、物語を二転三転させます。最終選考で繰り広げられる心理戦、「犯人」を突き止める過程はとても読み応えがありました。終わり方もすっきりで、お気に入りの作品です。
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活/ミステリー 大手会社の採用最終候補に選ばれた6人の大学生。 企業からは6人で協力して企業の問題解決策を考えるグループディスカッションが課された。合格者は6人全員になる可能性もあれば0人の可能性もあった。 皆で合格できるよう当日までに時間を作りながら協力し合っていくが、グループディスカッション前日、6人中1人しか採用しないとの連絡が入る。しかも誰が採用されるべきか6人で決めるという内容のグループディスカッションに変更された。 そこから始まる超ミステリー。 なかなか現実にはありえないだろうと思うけど、あったらゾッとする。一人一人に取材形式で話を聞いているような文章形態で、没入感があった。 先が気になる小説だったので私はすぐ読み終わりました。
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私が小説にハマるきっかけとなった1冊です。 とても面白かったです。 個人的には日本の就活の現状に不満を覚える犯人の方の意見に共感したので、最後みんなの印象がひっくり返されなかった方が良かった気もします笑
1投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログここ最近の小説で一番ハマった。 二度三度と予想を裏切られて、最後は登場人物の好感度も上がりスッキリした読後感。 この人の他の小説も読んでみたい。
14投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ人は自分が見えているものだけが全てではないと気付かされた作品。 相手のことを完全に理解することは難しく、肯定的な関心を持って知ろうとし続けることの大切さを感じた。
1投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あえて主語を曖昧にしたまま物語を進め、また展開も何度も切りかわっていったため、読んでいて飽きないし、少しドキッとした衝動を感じながら読める本だと思う。 単純な就活を扱う小説でもなければ、嘘つきな大学生を焦点に当てる小説でもない。これは(あまり読んだことないが)推理小説みたいで、かつ人間的な関わりを描いた小説なのだと思う。 人間的な関わりを描くにあたって、この小説は就職活動を場面として選んだ。なぜなら、おそらく就職活動は自己と他者との関わりが純粋な形で現出するからだと思う。家族や親戚、友人、仕事仲間などの顔見知りの関係では現れないような一種の相互作用が、最も純粋で、かつ誰にでも了解可能な形で現れる。 純粋な関係の中で、人は表面的に関わるし、嘘や誇張を用いるし、一方でほんの一部のことしか知らないのに勝手に相手を信用・信頼したり、理解した気になったりする。そうした一見不安定で曖昧、かつ誰でもよくわからないような関係性こそが、誰もが経験するものであり、おそらく人間らしいのだろう。 よく特別な関係となるには相手のことを知らなければいけないと考える人がいるように思われるが、実はそれは正しいとは言えず、むしろ知らないままの関係であるからこそ、うまく付き合うこともありうる。 この小説で描かれたように、自身が相手を知っている部分は月の裏か表の面でしかないかもしれないため、どこまで突き詰めても完全に理解することは不可能。そもそもそう思うこと自体が傲慢だろう。 加えて、自分ですら自分のことはよく知らないのに、相手を完全に知ることは無理だろう。 書いているうちに、訳がわからなくなってきたが、小説の内容自体はとっつきやすいテーマを扱っており読みやすく面白いため、誰かに勧めてみてもいいかもしれない。
1投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログまず設定がすごい面白い。6人の少ないキャラクターの個性がよく書かれてて、所々入るインタビューも謎解き要素としてすごい良い働きをしてた。自分が受験生で、面接の練習をよくやる身として共感することが多いし、、本読んで泣く事マジでないけど泣いちゃったもん途中で、悔しくて。ほんとに就活生とか受験生とかそういった理不尽だけど、耐えなきゃいけない瞬間とか宗教みたいな異常な状況に麻痺して、自分が自分じゃなくなる感覚とか。死ぬほど共感した。あとミステリーとして完成されすぎてる。2回も裏切られたし、最後は想像もしてなかった。人間の二面性っていうか、どんな人も良いところと悪いところがあるって伝えようとしてる作品は沢山あるけど、これはほんと直近に胸に伝わったし、1番良かった。
1投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ就活を舞台にした人間の本音と建前、心の表層と深層を描いた作品。的確な描写の切り取り方で読者を誘導して展開するため、気持ち的に大きく揺さぶられず、読んでて疲れないのが良い。
0投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ期待を超えて面白く、一気に読んだ。 自分の就活中にこの本を読んでしまったため、現実では流石にないかもしれないが、こんなことが起こってもおかしくないくらい就活というものは人を追い詰め得るものだと痛感した。 伏線回収がとっても気持ちよかった。
0投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ表面的に見える部分だけでその人のこと全てを知った気になってはいけない。そんなことはわかっていても、この小説を読み進めていく上で登場人物の印象が二転三転と変わるのが作者の掌の上で踊らされてるなぁという印象でした。 数々の伏線に読み応えも抜群で、個人的にはすごく感動する内容でした。ミステリーとしても話の綺麗さもどちらも好きな作品です。 「ミステリーでおすすめある?」と聞かれたら真っ先にこの本をおすすめします。
1投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ理解しやすかった。気持ち悪さはなかった。6人の大学生それぞれの能力と自分のカスみたいな無能さを比較して情なくなった。自分はバイトの面接すら落ちるのに6000人の中から数人だけ採用される就活で生き残れる気がしないなと思った。
7投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログ高い期待を遥かに超えてくる面白さ。「就活」への視点に親近感。作者の企図に全力で応える素直な自分に失笑。
6投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ就活という、大学生全員にのしかかるあまりのストレスに若者を狂わせる危険しかない苦行がもたらした最悪の事件。 ECや面接における学生の姿が本当か嘘かもわからないし、面接官だって本当を見抜けてるわけもないのに。就活に向けて読んでおこうと思ったのに、「就活」がわからなくなった。
0投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ人の表と裏 話の構成と終わり方が好き 就活で人を選ぶことの難しさと面白さを感じた 表面的な事実から自分自身も勝手な思い込みで決めつけてしまっていたなと読んでいて展開に驚きながらも反省させられる場面もありました。
0投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログそれぞれ就活生のキャラクターもしっかりしていて テンポよく読めた 大きなどんでん返しなどはないので驚かされることはないが、あぁそうだったんだと妙に納得できる終わり方 事実を知ってから再読するとまた違った視点で読めそう
6投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ人を見る目についてすごく揺さぶられた。 小説の書き方として非常に上手くて、良い人だと思わせて、悪い人だと思わせて、実は良い人みたいに読んでいる中でキャラクターの印象がものすごく変化する。 さらに、初めは情報が全て文章として開示されておらず、後から新しい事実が明らかになってくることで、今までの行動の意味が変化する。 作品を通して、自分の人を見る時に、いかに断片的な情報で誤った判断をしてあるのかということに気付かされた。
1投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログずっと読みたかった本。期待が大きかったけど、期待を裏切らずめっちゃおもしろかった! 読みやすくてサクサク読めるし、ミステリーとしても人間ドラマ(?)としてもすごくおもしろかったです。浅倉秋成さんの作品初めて読みましたが、たぶん東野圭吾さんが好きな人は絶対好きだと思います!
1投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログおもしろかった〜! 就活の嘘くささが苦手で読むのずっと敬遠してたけど、やりかねんなぁっていう行動とか、人間を立体的に捉えてる感じが好きでした。
0投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ何を書いてもネタバレになりそうなので細かくは書けませんが、最高に面白い作品でした。 場面設定(犯人がアレを用意する点)こそ現実味がないものの、キャラクターの個性付けや描写、伏線回収…さてはこの作者、天才か! ちょっと他の作品も探してみます! タイトルの印象とは異なり読後感スッキリで、みんなにオススメしたい本です。
1投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ評価が高かったので読んでみようと軽い気持ちで表紙を捲りはじめたのですが、、止まれませんでした。一気に最後まで読み切ってしまった。 人間性は顔に出るよね、なんてことをよく耳にしますが、そんな浅はかなものではないなと深く痛感しました。心温かくなる本でした。
0投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやぁ〜〜〜〜〜〜 一概に「面白かった!」というには あまりにも身近でいて複雑な感情……… いかに1つ1つの情報で印象が左右されるか、 善悪のカケラたったひとつだけで あたかも人間性が決定してしまうような、 人間社会の危うげで脆くも それでいて繊細で希望のある姿が描かれている。 皆それぞれに裏表があって、月と同じように 綺麗な部分もあれば見えない部分もある。 ただの醜悪な人間社会の批判というより、 あえて苦い部分を描きつつも 人間の甘みに直面してどこかホッとしてしまう ある種での救い…未来を感じる作品だった。 というか実際に、就活はまぁかなり皆が 疑心暗鬼になっていたのは覚えているなぁ… 志望が被っただけで気まずくなったりしていた あの頃のピリついた雰囲気は居心地わるいよねぇ〜 とはいえ、九賀くんの気持ちも分かる。 そしてUSBメモリ内波多野くんの気持ちも分かる。 信じていたかったよね、 本当は誰もが皆を好きだったからこそ 裏切られた時の反動が凄まじかったんだ…… 嶌さんが犯人だと思ってたから、 最終的には嶌さん(or波多野くん)が内定で 相応しいという事にはなっているんだろうなぁ。 みんな相応しいけれど、1番相応しいという点では… 内定者の中で選ばせるの改めて考えると、 やっぱりもやっとするね! i LAND(韓国アイドルオーディション) みたいに苦しくなるなぁ〜 (あれは落とす人をみんなの投票で決めてたけど…) あと、嶌さんの好きな人って 九賀くんじゃない…!?と思ったけど、 最後まで読んだら波多野くんぽい…? 気になる!!!!!
1投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログ何度も驚かされた。何を書いてもネタバレになりそうなのであまり書かないが、とにかくキャラクター造形が凄すぎる。ブレないし、脳内に思い描きやすい分、あれ?って読み返すことなく読める。ミステリ初心者の自分でもとても楽しめた。
6投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ「就活」という一大イベントを舞台に多くの人が共感できる状況描写がリアルで登場人物の嘘にのめり込んでしまいました。誰しもが色んな側面を持ち、他人に見せているのはほんの一部分に過ぎないのだということを「登場人物たち」と「物語の展開の仕方」に思い知らされました。映画版も楽しみです。
0投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなにハラハラドキドキした作品は初めてです。 途中から主人公が変わるのも面白かったです。 主人公が変わり、どんな展開になるのかと思っていた矢先、 「波多野くん…犯人じゃなかったんだ」 この台詞を読んだ時に鳥肌が立ちました。 ミステリー小説として満足できる作品でした。 面白かったです。
0投稿日: 2024.07.19就活中の嘘に焦点を当てたミステリ
採用面接という現場ほど、ミステリの舞台に相応しい場所はない。 面接での無茶ぶりに近い質問に対し、知ったかぶりの返答を返す学生。 猫をかぶり、善人を演じきり、嘘八百を並べ立てるのは、学生だけでなく企業も同様だ。 学生側は企業に気に入られるため、企業側は自分たちにとって都合のいいことしか伝えないことによって。 「嘘つき学生と、嘘つき企業の、意味のない情報交換 —— それが就活」 その嘘はその場限りのものではなく、企業が存続する限り永遠と循環し続ける。 おかしな学生はまんまと入社し、企業の嘘を知り愕然とする。 企業も採用時には嘘で固めてほいほいと引き寄せ、研修中に思った学生と違うことに気づいて愕然とする。 じゃあ、正直にやればOKかというとそうではなく、確実にいい人を選ぶというミッションそのものがインポッシブルなのだから、その金看板を降ろさない限り、嘘の循環は避けられない。 馬鹿馬鹿しいとは思いつつも、全員が被害者で、全員が加害者になる、この頭の悪い「就活」という儀式をこれからも毎年せっせと続けていくしかないのだ。 本書の採用面接は少し変わっていて、学生自らが一人の内定者を選ぶグループディスカッション方式。 選抜された精鋭の中から、最も秀でた一人を選ぶはずのこの方式はやがて、意図しない封筒の登場により告発合戦に発展し、誰が嘘をつきどう見破るか、ついには誰がこの室内で最もマシかを選ぶ、ババ抜きの様相を呈し始める。 ミステリの構造としては、駄犬の『誰が勇者を殺したか』に似ている。 こちらも魔王を葬った後に死んだ勇者を顕彰するためのインタビューが、本筋と平行して進む。 犯人が誰かだけでなく、この聞き手であり語り手が誰なのかも不明にしてあるところが共通している。 肝心の聞き取り結果も、あえて質問者と回答者との間の会話文とせず、回答者のみの独白文とすることで、あとでつながりを持ち、効いてくる枝葉を隠しやすくなるし、何より話者のイントネーションをそのまま残すことで、その人物の印象操作が容易になるという効果をもたらしている。
0投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ面白かった。自身が数ヶ月前まで就活をしていたこともあり、歪んだ就活のシステムに関してはかなり共感するところが大きかった。読み終わった後は、みんな良い人で良かったね、というより、情報の一部だけで無意識に人を判断してしまっていた自分が怖くなった。
3投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
唯一気になるのは腹黒大魔王は嶋さんがどこまで真実に迫ることを期待してたのかということ。 妹が連絡を取るところまでは読めたかもしれない。自分の封筒の中身を気にしていると読んで調査を開始するところまでは可能性が高いと見たかもしれない。 パスワードはさすがに厳しい気がするから、ここは駄目だったらしょうがないと思ったかもしれない。ここまで考えて、では、目的は?と疑問が生じる。 善人ならば、何もしない。 しかし、人は善人の部分と悪人の部分があるとは本作品の肝である。まして死を前にして、自分の人生でなにかを残したいと思うのは仕方がない。パスワードを解決できなくても嶋さんに自分という人間をずっと記憶させることができる。まして解決できれば尚更だ。 ただ、最後の封筒を残しておいたのはそこまで行き着くことないと思っていたためかもしれない。 しかし、本人はどこか、最後の封筒までたどり着くことを期待していたのではないか。そう思えてならない。
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ「嘘を嘘であると、、」ってネットのミームがあるけれどそれに近しいものを感じた。貶してる訳ではなく。 覚えておきたい1冊だと思う。
0投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今までに読んだことないミステリーだった こうだろという安易な予想はさらに上手をいくもので。 ずっと読む人を転がしててすごい。 途中途中に引っかかる言い回しやなんだろうと思わす行動もきちんと伏線回収。 良い部分だったり悪い部分だったり 人はそれぞれあるもの。 でもやっぱりみんな良い人だったね。
1投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ本当に面白かった。伏線祭りすぎて笑ってしまう。今現在大学2年であり、嶌と似た性格である自分にはとても刺さる一冊だった。難しい単語もないのですらすら読める。
1投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログこちらが間違った解釈や捉え方をしているところを回収していく伏線は圧巻。 良い人そう→ろくでもない奴らだった、やっぱそうだったか→なるほど、違うのね〜〜
2投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログめちゃくちゃに面白い これが伏線だろうな、とかひっかけだなとか予想しながら読んだのに5回以上はどんでん返しがあった
8投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ★★★★☆面白かったです。息子が一気に読み終えたと聞いて息子から借りて読みました。ハラハラする展開に中盤は一気に読み進みました。
2投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ就活×ミステリ いい人だと思ったら悪い人で、悪い人だと思ったらいい人で。 どんでん返しな一冊。もうひっくり返りまくってついていけない感があるがそれは私の頭のせいなので……。紙に書いて整理したほうが良かったかも。 人っていろんな面があって一つの面からじゃ何も判断できないんだな、と感じた
2投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ就活した身としては こんなに立派に就活出来なかったなw ということと、人事だからって…だよね、にめちゃくちゃ共感。 見えているのは本当に人の一側面でしかないんだなと。
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログ大学生だった頃、四苦八苦した就職活動を思い出しながら、優秀な登場人物達を羨みつつ、手に汗握りながら(ホントに暑いのもあるが)先が気になって一気に読んだ。 若くて、まだ大人になり切れていない、彼らの熱や焦りが、真実が見極められない展開の中で、すごく切なく感じられた。 社会人として数年経った彼らが、客観的に過去を振り返ることができて、きちんと生きていることが嬉しい。 色々やらかしたり、翻弄されたりしても、やっぱり優秀で真っ当な人達だった。 スピラリンクスだけが就職先じゃないけど、第1志望が決まりそうだとそれが人生の最優先課題になってしまう気持ち、よくわかる。 作者の伏線が多くて、ずいぶんと振り回された。さすが! 最後に、何も、病気にならなくても………とは思った。
1投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ面白い!! 苦しく大変な就活を経験した自分にとって、登場人物たちの気持ちが痛いほどにわかって共感しまくりだった。 どんなに時間をかけても、どんなに仲良い友達でも、ある一面しか見えないし、いかに自分がその見えている部分だけで人を判断しているか、ということに気付かされた。読み進めるたびに付け足されていく情報で、その人物の見え方が180°変わっていった。 どんな人にも、いい面と悪い面がある。その一面だけで判断しないように気をつけようと思えた。 最後は希望があってよかった。
4投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょうど就活が終わったばかりだったので書店で手に取り、気づけば読破していた。 結論から言うと、この小説に就活を開始する前、もしくは就活中に出会うことがなくて良かったと思った。 私は作中の就活生同様、面接を行ってくれる人事部の担当者のことを神様か何かだと思っていたし、私の本質を見抜いた上で合否を決定していると信じていたので。 しかし実際、スピラリンクス人事担当の鴻上も、面接を担当することになった嶌も、人の本質なんて見定められない。 「どんな選考をすれば優秀な学生をとれるのか、相手の内面を見極められるのか、なぁんんにもわかってなんかないんです。」 これは鴻上のセリフだが、こんなことを人事担当に言われたら全くかなわない。 就活生は、全ては面接担当者の「なんとなく」で合否の決定をしていると言われて納得出来るほど大人ではないのだ。 最後に、全体を通して終始二転三転するキャラクターへの印象にずっと転がされていた。 「犯人」らしき人物だって、就職試験編から矢代、森久保、波多野、嶌、九賀とまんまと騙され続けていた。 しかし、結局この物語に限らず、現実でも他者に対する感じ方はそんなもので、完全な善人、完全な悪人なんてものは存在せず、その人の本当の姿を理解することは出来ないのだと感じた。 月の裏側の醜さを知っても、表側の美しさをきちんと評価出来る人間になりたい、そう思った。
3投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ描かれていた日本の就活の気持ち悪さは自分も経験したからすごく共感して、序盤中盤はすごく面白かった。だけど、終盤は雑な感じで終わったし、もっとバットエンド系かと思ったから意外だった。自分の理想のラストとは違ったなぁ。
3投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログ二転三転する物語が面白く、続きが気になって一気読みしてしまった。 張られた伏線によって、単なるミステリーとしてだけでなく、登場人物の評価が物語を読み進める中で変化するという、文字情報である利点を活かした内容となっている。 また、就活における評価や企業と学生の関係性が書かれ、僕のような就活が思うようにいかなかった人間にとっては呼んだら元気をもらえる作品となっているのではないだろうか(笑)
1投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログミステリーはあまり読まないので、伏線回収ってなんだ?と思っていたけどなるほど!こういうことかと思った。 つい先へ先へとページを繰りたくなる面白さで息つく暇なく読了。ネットで流れてくる有名人の不倫なんかより、身近なあの人の仮面の下を覗いてみたいってゲスい心理を絶えず刺激しながら読む手を止まらなくさせる展開。本を普段読まない人にもお勧めできる作品だ。
0投稿日: 2024.07.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伏線回収がとにかく綺麗。何度も何度も裏切られて最後には衝撃的な結末が待っていた。人には必ず良い面と悪い面があって、良い面しか見えなかった人の悪い面が見えると、ついその悪い面しか見えなくなり、勝手に良い人だと期待したのに今度は勝手に良い人ではなかったのだと絶望する。ほんとに良い人ではなかったのか。それは違う。良いだけの人も悪いだけの人もいないのではないだろうか。袴田、森久保、八代の過去の本当の事実が分かったインタビューの場面では涙が止まらなかった。就活についてももちろんそうだし、色んなことについて考えさせられる話だった。
1投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ面白かった!朝井リョウさん『何者』を思わせる。各々裏の顔があって善人にも悪人にも見えたり、就活生も人事も嘘つきで…めっちゃリアル。読んでて悍ましかったけど読後感はよかった!人を1つの側面で簡単に判断しちゃだめだ。波多野くんにグッとくる。
2投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログずっと気になってはいましたが、映画化するとのことでようやっと! 就活の年なので、ブルーな気持ちになりながら読んでいました、笑 話が進むごとに、それぞれの人への印象が変わって、伝えたいことってこういうことだろうなと
0投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ真相がわかるまでに二転三転して何度も犯人の予想が外れていく。 まあまあ面白いとは思うが、就活生の話ということもあり、感情移入はさほどできなかった。
0投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ就職試験、最終選考に残った6人の話。 グループディスカッション中に届いた封筒から参加者一人一人の過去が悪意ある形で晒されていく。 就活において選ぶ側(人事)はその時その人の印象や受け答えだけで人を見抜けるのか。 そんな事を自身の就活の際に考えていたという作者の浅倉さんの言葉が印象的で。 SNSだってその人の一部分しか知らないのに切り取られて悪者扱いされたりする事もあるよなぁと。 読んでいくうちに六人の印象がわかりやすく変わっていくので人って多面性があるよねって。 最後の波多野くんがスピラリンクス人事部に宛てた 送られる事のなかった手紙が、皮肉効いてて良かったです。
4投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログこのミステリーがすごい! 2022年 8位 週刊文春ミステリーベスト10 6位 ミステリが読みたい! 2022年版 8位 2022本格ミステリ・ベスト10 4位 ブランチBOOK大賞2021 テンポよく物語が進んで読みやすかった。 就活生と採用担当の上辺を取り繕ったやり取り、いざ入社すればお互いに期待通りにはいかず、結局面接で人を判断なんてできないし、入社してみなければ会社のこともわからない。 それがわかっていても就職するためにはせざるを得ないのだからたまらない。 物語は、わかりやすいものも多いけど、伏線が散りばめられていて面白かった。 告発文を書いた人は伏線が多いので逆にすぐわかってしまった。 どうやって写真を撮ったかの部分は説明されていないような、、、。 嘘つきだらけでしたが、振り返ってみるとそんなに悪意のある嘘はなくて、逆に人の優しさを感じる物語でした。
36投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ就活という異常な状況下で、描かれる作品。 人の人に対する心情がどれだけ脆弱で、うつろいやすいものかということを感じる作品。 人は見たいものしか見ない。見ようとしないと見えないものがある。 就活していたらもっと共感できるのか。
1投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログ初の浅倉 秋成作品。今秋映画化されるので、興味本位で手にした作品。 第一声はまず、面白かった❗想像していた以上に、物語に引き込まれてさほど時間をかけることなく、読み終えることができました。 少しでも自分を高く評価してくれる企業に就職したいと思う学生と少しでもより優秀人材を確保したいと思う企業の騙し騙され合いの話し。 人間の本質はたかが数分の面接で分かるわけはなく、就活は企業も学生もお互いに一種のギャンブルで成り立っていると感じました❗ 若干犯行動機等は少し弱いと感じましたが、全体的には見事と驚嘆する青春ミステリでした♫
23投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが気になって、一気読みでした。 最後のほう、私には解釈が難しくて、何回か読み返しました。 結局、いおりちゃんは当時、九賀くんが好きだったということ? はたのくんの妹さんに言った言葉は、建前?偽り?で、そういう嘘をつけるようになって、成長、いや超越したってこと?? うーん。自分の読解力に自信無し( ´△`)
0投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんとも言えない気持ちになって涙が出たシーンがあった。私自身、自分を含めた人の不完全性は受け入れられるようになってきたが、まだどうしても自分に対しても周りに対しても清廉潔白であることを望んでしまうことが多い。『月の裏側』に引っ張られすぎて、その表側が安易に侵蝕されてしまう現状の自らの思考回路を改善していきたいと感じた。人と真の意味で向き合いたい。
1投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ・犯人が気になってイッキ読み。真犯人がなかなか出てこなくて焦らす~。 ・最後は救われる内容で、みんなそれぞれ裏と表があるんだなー。それぞれの良い部分を探して終わったので気持ち良く読めた。 ・最後波多野くんがいない事だけが残念。
7投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ今年読んだ「方舟」に並ぶ面白い本やったな。 と「方舟」読んだ日を検索したら11ヶ月前で今年じゃなかった。 これがいちばんビックリした! 月日の流れるのは早いな。 読みやすいし 苗字も覚えやすいし 表紙に顔が載ってるから想像しやすいし 途中で???にならずに済んだ素晴らしい本やった。 最後の見解がちょっとわからず またまたネットでよそ様のネタバレ見たけど そこは少し納得しなかったから 自分が思ったことを採用しようと思う。 この本は誰かにオススメしたい!
3投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ就活を舞台にグループ討論で嘘と真実が出る。 就活とか何か、嘘と虚無という根源的な問いと、人は表面と一部と様々なメッセージがあり、ミステリ要素もあり、わかりやすく面白い。
0投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ途中で終われず読み切った 絶賛就活中で、どうやって企業を選べばいいか、自分のアピールができないと悩んでいたけど、採用や面接に対する捉え方が変わった。
0投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ時間も気にせず一気読みをした。 就職活動って、本当に茶番だと思ってる。つい2ヶ月弱前まで就職活動をしていた私が言うのだから、大半の就活生はそのように感じてるはずだ。 互いに嘘か本当かわからない言葉をつらつらと並べ堂々と話す。普段持たないような自信に満ち溢れる時と、この世の全てから否定されているような気分になる時、どちらもあった。 その経験をしてから読んだからこそ、非常に深く入り込むことができた。 就職活動は本当に茶番かもしれないよ。
1投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ週半ばなのに続きが気になって夜更かしして一気読みしてしまった。そういう本は珍しい。 意外な展開が続き面白かった。 本筋からズレるけど、就活って大変だなあ。
3投稿日: 2024.06.26
