
総合評価
(1468件)| 706 | ||
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powered by ブクログテーマが明確で、そのテーマに説得力を持たせる為のエピソードが丁寧に描かれてて、かつ省かれていて良かった。 人物も魅力的。他の作品も読んでみたい。
3投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログこれは面白かった 普段は通勤時間だけで読書するんだけど、この本は家でも読んでしまうぐらい面白かった。 過去から現在の流れで展開されるけど、ちょいちょい過去に現在の話が混じってくる。これが絶妙に邪魔じゃなく、読者の好奇心をくすぐってくる、し、騙される。自分ももれなく騙されて読み進めた結果、最後まで何度も驚きで身体が反り返った。 職業柄、就活はしたことないけど、就活の闇や人の表裏を考えさせられる話でもあった。就活って本当に大変そう。本格ミステリ大賞やら本屋大賞ノミネートやら、納得がいく。おすすめ。
2投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これはとても面白かった!文句なし。ずっと読みたかったけど、文庫になってようやく読んだ。 誰もが一度は通るであろう就職活動の最終面接から物語は展開していく。6人の候補者。 ただし、ある瞬間からそれぞれの候補者を告発する封筒が見つかり物語は急速に転がり始める。 犯人は誰か?内定を勝ち取るのは誰か? ミステリーの引きの部分が見事で、とても読みやすく、しかも止められない。1人、また1人と脱落していき、最後に犯人は…。の間間に数年後のインタビューのシーンが描かれており、これがまた見事!やっぱり嫌なやつらだなと思う。見事! 最後まで読めば、色々散りばめられた伏線が見事に回収される。スッキリ。 就活の本質も見事に描き切ってあって、普通のミステリーではない、就活ならではの瑞々しさも相まって、さわやかな読後感だった。良書。
5投稿日: 2023.07.01
powered by ブクログミステリ作品でありながら、就職活動ならではの焦りなども感じられて、とても面白い作品だった。 誰が犯人か、六人がどんな裏の顔を持つのか、徐々に発覚していくところは緊張感があった。 私たちは、月の表面しか見ていないように、人の本質も一部しか見えていないというところが心に響いた。
24投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログあっさり解決したなと思ったら、あれっ、違うな、を何回も繰り返しながら読んだ。 その人の本当のことなんて知らないというのは正にそうで、一面だけを見て判断するのはもってのほかだと思った。SNSが発達した今、そこで発信されてるものは本当にその人のごくごく一部でしかない、思い込みをしないようにしたい。
3投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就職の最終試験のグループディスカッションを舞台として、6人の大学生が一枠の内定を争う物語。誰かが置いた封筒を開封するとそれぞれの大学生の過去の悪事の証拠写真が入っていた。 6人がとんでもないクズだった…と帯か何かで見たような気がしたが、言うほどでもない笑。8年後、最終試験の封筒を用意した「犯人」が誰なのかつきとめる中で色んな真実が分かってくる。 前半のスピード感のある展開から、後半はやたらゆっくり進む感じで内容も面白くなくて読む手が中々進まない。伏線回収というか後から取ってつけたような話な感じ。 「犯人」というほど殺人も犯罪もしてないわけで8年の歳月を経てあえて遡る事かな…波多野くんの死が何か関係あるのかと思いきや病死 笑。 採用担当目線の実態を語った部分は参考になると思う。この本も高評価だが、自分はそこまでと思わなかった。 難しい言葉がやたら出てきて、意味をスマホで調べながら読んでいた。難しい言葉を使う事=文学?東野圭吾作品と比べると難しい言葉が圧倒的に多かった。
30投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ面白かった。 悪い面が1つ表に出てきたら、今までの良い面を忘れてすぐに悪い面しか見えなくなって… 良いと思っていた事ですら疑いを持ってしまうんだから…
4投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話が進むたびに信じては騙されて、一喜一憂する私は多分理想的な読者だったと思う。伏線がきれいに回収されて、ところどころ本気で感心してしまった。最後、嶌が見つけた波多野の手紙にはもやっとしたけど、これのおかげで波多野の裏の顔が明らかになるんだから、6人の表と裏の顔を描いたストーリー的には良かったのかも。というか、あんなことになって半年も落ち込んでたらどんなに良い人だって性格歪むだろうし、ああいうことをしたくなる時もあるだろうな。そういうところもリアルで良かった。
4投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わってからの満足感やスッキリ感が今までで一番感じられる。 読んでいる間、楽しさから疑いに変わり、怒り、失望し、そして尊敬する。そんなジェットコースターのようで、早く次のページを捲りたくなる。 主人公すらわからない状態で始まった物語が後半から全ての伏線を2階層で回収していく。 最後もとても気持ちよく終われて、読んでよかったと思える本。
4投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ面白かった あぁ人はやっぱり負の面ばかりなんだなと思ってしまって 自分はある側面のみ見ていたのだと小説を読んで痛感させられた 月の裏側の話がまさにそうだ なんだろ… とても面白かったです
4投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ就活って確かに独特の世界だったなぁ。 嘘とは行かないまでも背伸びしたり無理したり。ミステリーなんだけど、就活のあり方に問題提起するようなメッセージも感じました。 二転三転する展開に最後まで楽しめました!
7投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ朝井リョウさんの「何者」の時にも感じたが、就活モノって人間の本質が浮き彫りにされるという面では最良の題材だと思った。
5投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログライトなミステリ! なんとも綺麗な結末! すっかり騙された…本だからこそ描けたミステリ作品だと思った。これだから読書はやめられない!
8投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ就活で知り合った大学生の6人。 ある企業の最終テストで、グループディスカッションを行うことに。 一見、お互いを認め合い、皆んなで内定を勝ち取ろうと友好を深めたように見えたのだか、誰が内定を貰えたのか、そしてその後の人生は? 今も昔も、就活はキモい。
5投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就職活動をテーマにしたミステリ小説。舞台は東日本大震災直後の2011年、大手ベンチャー企業の最終面接でグループディスカッションを行うことになった六人の学生達が、各人の罪を告発する封筒が発見されたことで次第に疑心暗鬼に陥っていく……という話。就職活動という特殊な競争の場における一種のデスゲーム性と、企業側の視点から明かされる採用面接の歪な実態が上手く噛み合っている。 安易に使われる“伏線”という言葉があまり好きではないのだが、緻密に練られた二部構成のプロットはよくできている。物語が進むにつれて「封筒を仕掛けた犯人は誰か?」という興味の対象が、「波多野は何を知っていたのか」「嶌の告発内容は何か」と二転三転するので読者を飽きさせない。また新たな真実が明らかになるたびに登場人物の過去の言動が180度反転するテクニカルさは、さすが著者が“伏線の狙撃手”と呼ばれるだけあると感心した。一方で終盤のどんでん返しを効果的に見せるためか、オチの無理矢理感が拭えないという印象も。特に関係者へのインタビューで明かされる三者の“真実”は少々やりすぎな気が……これでは作中で述べられているように「善人と悪人の側面を持っている」というより、ほぼ聖人と言って良いのでは? 2024年に映画化が予定されているそうだが、『12人の優しい日本人』を思わせる終盤の展開はミステリ慣れしていない観客にも大いにウケそうだ。監督とキャスティング次第では話題作となるだろう。
4投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログそこまで期待せずに読んだのだが、めちゃくちゃおもしろかった。 気を衒ったシチュエーションながら、破綻がない。 そして、ひとつのテーマがなんともタイムリーというか、いま、世間を騒がせている芸能人の不倫問題とも通ずるものがあるというか。 人間は表面だけを見てジャッジすることはできない。言動ひとつでその人の印象って二転三転することがある。人間の単純さと複雑さに最後まで翻弄された。
5投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ面白くて、2日で読み終えた。 本当は眠くて寝たかったけど、早く犯人が気になってなかなか読むことがやめれなかった! 人の表と裏、就活を通じてこんな風に描くなんて、、! 犯人はコイツだ!って思ってたら、アレ?!あれれ!の展開だったし! 今思えば確かに就活は運だし、巡り合わせだと感じた。 自分自身もそうだけど、完璧に良い人もいなければ悪い人もいない。 あの6人が本当に、本当にあのまま仲間でいてほしかったと思った。
3投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ就活を場面設定したミステリーという意外性もあるが一転二転する展開に引き込まれていく。嘘つきは誰なのか、一緒に謎解きをしながら読み進めていったが作者の方がまだ何枚も上手だった。 読み終わって、もう一度冒頭を読むことをお勧めします。たくさんの伏線が潜んでいることに気づきます。
7投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ良質なエンタメ小説であった。 分かりやすい設定とキャラクター。 そもそもがホラーである、就職活動という舞台。 人間の多面性。
4投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二転三転する登場人物評価。犯人は誰か?動機は?登場人物達の秘密とは?と気になることが次々に出てきて一気読み。もう一周すると人物評価や物語の解釈がまた違ってきそうで面白い。 羽多野君は最後、自分の月の裏側(嘘)を敢えて見せたのだろうか。実際にアレを企んだのは、読み返してみると間違いないのだろう。 そこに続く嶌さんの「好きだったよ」発言は、実際は九賀君が好きだった事が示唆されているし、タイトル回収のための「嶌さんの嘘」は多分ここ。羽多野君の月の裏側を見た事で、思い悩んでいた自分をある種吹っ切れた。彼が意図したものなのかどうなのか‥‥。ここらへんの解釈は人によって違いそう。 とにかくもう一度読み返したいし、他の人の考察も見たいなー。
14投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ就職活動を思い出した、非常に質の良いミステリー小説。 二面性、嘘、どんでん返し、就活。どれがひとつでも気になる単語があるのならぜひ読んでみることをおすすめする。 個人的に登場人物の印象が二転三転していく様が見事だったし、ページをめくる手が止まらなかった。 唐突な設定やご都合主義がないわけではないが、上手く纏まっており、今後読む方にはぜひ一気読みを推奨したい。
3投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ人気IT企業の最終面接に残った就活中の6人。 最終面接のグループディスカッションで事件が起こります。誰が仕掛けた? テンポがいいです。二転三転する事実に翻弄されながら読みました。人の印象なんてほんのちょっとしたことで変わっていくし、切り取り方で善人にも悪人にもなってしまう。自分をよく見せる嘘をつく人もいる。 人を知ることは難しいです。 選ぶ側はきちんと選べるのだろうか? 選ぶ側も選ばれる側も簡単じゃないなと思います。 キレイごとだけじゃない人間らしさもよかったです。 就活がミステリーになることに驚き、先が気になり一気に読めました。
7投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ就活終わりのタイミングで読んだから、自分の就活とも重ねて読めた。 実際、就活で企業も学生もそんな深く理解することは出来ないし「運」が大きいのはそうだと思う。本書ほどではないと思うけど笑 もっとミステリ感強めかと思ってたら、意外と物語要素強め。何回か要素がひっくり返るところもあるけど、謎もそこまで難しくなく伏線も緩めなきがして、どんでん返し!って感じでは無い。ミステリを求めて読むとちょっと微妙かも、 個人的にはフーダニットよりはホワイダニットって感じ。 ただ、表現とかは面白かったし読みやすかった。
3投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログある時のブランチを見て読んでみたいと思い、メモをしていたら文庫化されたので、手に取ってみた。 結論から言うと、とても面白い。推理力のない自分は、見事に翻弄されまくり、筆者の術中にはまった。 働くためには、どんな形であれ面接というものがある。ある程度の回数(関門)を設けても、短時間でその人となりの何がわかるのか、ずっと疑問に思っていた。よくこんな人が受かったなと、どこの業界、会社、職場でも話題に上るのは、それがその答えではないかと思う。 私たちが見ているのは、その人の一部であり、その裏側には別の一部がある。月の裏側は見えず、窪みが多いという点に、それが人というものだと、とても共感できた。 しかし、この物語は、人は簡単に信用するものではないという教訓を伝えたいわけではなく、騙し合いのドロドロな群像劇でもなく、読後、妙にすっきりするという不思議な感覚に導くものである。これは偏に筆者の伏線の回収の上手さなのかもしれない。
4投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ最近流行りの騙し合いゲームの様相を取りながらも読後感の良い作品。 序盤、中盤、後半でそれぞれの人物に対する見方がどんどん変わっていき、いかに見えてる部分だけで判断してしまってるのかを露わにされた。 誰がなんのためにしたのか?ということへの納得感もあり、自身の就活を思い出して共感を持てる面もあった
3投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログそう多くない登場人物の見え方が、ある出来事をきっかけに目まぐるしく変化していく、ジェットコースターのような作品。中盤以降は一気読みすることをおすすめする。 月の裏側を見ることができないように、人にも見えていない(見せていない)一面がある。全てひっくるめて「その人」のはずなのに、その時々に見えている面に印象が支配されてしまうことを痛感させられる。 完全な善人はいないかもしれないが、完全な悪もない…終盤に救いのない展開でないことが明らかになってくるため、安心して読み進められる。 至るところに散りばめられた伏線がテンポよく回収されていくことも相まって、「爽やかささ」を感じさせてくれる作品だった。
3投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ面白すぎた。就活をしていた時期に読んだから、情景が鮮明に浮かんできた。いやー、、最後ゾッとしたなぁ笑やりよった!! 人は良い部分も悪い部分も見かけや言動だけでは判断できない、勝手に人のことを決めつけてはいけないということがよく分かった。みんな色んな事情があって、色んな考え方がある。そのことを忘れないでいたい。
3投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ「王様のブランチ」ブランチBOOK大賞2021受賞作、 初めての浅倉秋成、文庫化を待っての読了。 人気IT企業の新卒採用で、最終選考に残った六人の就活生が「チームディスカッションで内定者を決める」という課題に挑みながら、それぞれの過去や人間性に迫って行く様子と、そこで起きた事件の顛末を描いています。 ヤラレました。完全にハマって一気読みでした(^_^;) ミステリ好きじゃなくても楽しめる一冊、映画化も楽しみです。
4投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ続きがきになってあっという間に読み終わった。 物語の中で、「その人のことは物事の一面では理解できない」ってなってたけど、まさに読み手が、登場人物たちの印象をころころ変えて読むことになっていた。 最後、波多野さんの妹が、好きな気持ちと尊敬の気持ちは同じと言うところで、「実に鋭い考察」と書かれていたってことは、嶌さんは九賀さんのことが好きだったということでいいはず。
3投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ面白かった! えぇー犯人この人かぁ〜ってのも楽しめたけど、 どっちかというと犯人の動機(ホワイダニット?) がちょっと社会に噛みついてて攻めてるなぁーと感じた。 登場人物に対するイメージがころころ変わる物語だった。 最後ちょっとだけ登場人物全員が好印象に描かれたけど、それもその人たちの一側面でしかないよね、、って思う自分は捻くれてるのか笑
7投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ面白かった。 情報の開示のタイミングが抜群に上手い。ちょっと物語が落ち着いてきたかなと思うと、情報が開示されて見えている景色が変わって、またグイっと物語に引き込まれる。読み始めると止められずに一気読みしてしまう本です。 映画化されるそうですが、やや叙述ミステリーっぽいこの作品がどう映像化されるのか楽しみです。
29投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログsnsで就活対策のショート動画とか流れて来たら鳥肌立つようになってもうた うわその伏線見逃してたー!とかじゃなくて後々知った事実で過去が変えられてく感じなので推理要素はない
3投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログこういうミステリー好き。 デスゲーム的な展開なのかな?と予想していたけれど 良い意味で裏切られた小説だった。 そして最後まで楽しませてくれる。 ミステリーあまり読まない私をも惹きつけてくれた。
2投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログ就活のキモさが詰まっていて、ミステリ要素も面白くて良い読書でした 九賀くんの役、宮世琉弥とかにやってほしい
3投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログまたまた病院の待合で読み始めたのだけれども、最初は、優秀な学生だったこともなければ、難関の就職活動を行ったこともないので、発売当時に話題になっていたので読みたかったのが文庫になったので買ったけれど、どうかしら?と思いつつページをめくっていたけれども、話のキモである最終試験に至るまでの場面も、とても面白い上に、読み終えてからまた読むことで、なるほど、と思える場面も発見できそう。 そうして、作者がしたかったミスリードにまんまとハマることを何回かしつつも、い、そういうことだったのか、ということがどんどんと分かり、今日はあまり待ち合いで待たなかったので、結局、様々な雑事と夕食とテレビのあとになって、明日も病院だけれども、明日まで待てないなと思い、読了した。 思うに、帯というのは面白そうだという気持ちを高めてもくれるけれど、余計なことを色々考える邪魔にもなるのだよな、というのを、少々思わされつつ読み進んだ。 結局、ヒントがちりばめられている事柄を、かなり終盤になって出てくる、ある人の話す内容で、ある人が知りたかったことの中身の推察は、不確かな気持ちになりつつ出来たのだけれども、これに関してはずっと物語の横に張り付いていたのでそういう人も多いだろうから、本当に全面的に、作者の上手な物語の運びに、気持ちよく騙されながら驚かされたのだと、楽しかった。 本当に、昔話に出てくる登場人物でなければ嘘のように多面体なのだということが、生きていればしみじみと思い当たると思うのだけれども、本当にしみじみと、何処かの優秀な人々の身に起こった事件に、考えさせられた。 ミステリーでなかったらもっと感想を書きたいぐらいに、読み終えて爽快だった。
3投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログとってもイケてるグループのウソのウソのお話. 終わりの方の腹黒大魔王のエピソードが結構好きかな.少し重荷に感じていたんだけど,きっとこれでなんとなくほっとして,だから「好きだったよ」と軽く言えたんじゃないのかな.最後の面接でのまとめ方もいい,良作でした.
4投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ「スピラリンクス」の最終選考に残った六人の大学生。最終選考のディスカッション内容が「六人の中から内定者を一人選ぶ」というお題になり、議論が進められるなかで見つかった封筒。中にはそれぞれの悪事を告発する文書が見つかり… 一気読みでした。「犯人」が誰なのかに至るまでも読んでいてビックリさせられたし、犯行にいたった理由も、最後のオチどころもすごく面白かったです。
4投稿日: 2023.06.21
powered by ブクログ新卒採用の最終選考に残った6人。 最終選考のグループディスカッションで起こった事件とは…。 作中でも出てくるけれど「嘘」「月の裏側」あたりがキーワード。 登場人物への評価が二転三転する。 はじめは「は?」と思った描写が、後に明かされる事実で「そうだったのか!」となった。 思わず一気読みしてしまった。 途中、鬱エンドかと思ったけど読後感はよかったです。
2投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ“ちょうど賞味期限が切れた調味料に対する態度に似ていた。対処したほうがいいとは思っているのだが、使うことも、捨てることもせず、気づいてないふりを続け、冷蔵庫の中で緩慢に、完全なる死を迎えるのを、ひたすらに待つ。もう今さらとり返しがつかないよねと誰に訊いても同意してもらえるところまで、腐敗が進んでしまうことを、どこかで期待しながら。” ずっと気になっていた作品。 ネタバレを避け続けてきたので、きっと騙し合いの腹黒さが際立つストーリーなのかなと思っていたのだが、意外にも救いのある内容で読後感も良かった。 全体的にテンポも良く一気に読んでしまった。 多数の伏線が各所に散りばめられており、ラストに向けて丁寧に回収されていく様はパズルをはめているかのように気持ちがいい。 本作のテーマの嘘。 多面性のある人を人が審査することは本当に可能なのかが問われているのだが、審査する人にも高度なスキルが求められる為、近い将来その役割をAIが担うことも有り得るだろうなと思ってしまった。 自分の強みをしっかりと自認し他者に伝える力、他者の良さを理解し活かす。 就活はとっくに済んでしまったが大人としてあらためて学ぶ部分もあった。 就活生だけでなく、社会人に読んで欲しい1冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・どんでん返しが好きな人 ・伏線が張られているストーリーが好きな人 ・ミステリーが好きな人 ・社会人 ・就活生
14投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ本作を読んだ印象としてストーリーが明暗明の構成となっていることが、全体のイメージを引き締めていると感じた。また、登場人物達に対する印象が二転三転することがミステリーとしての小説としての深みを持たせているとも感じた。読み終えて改めて面白い作品だったと実感させられる。 最後に、作者に対するインタビューで印象に残った点として瀧井氏が「解説」の中で綴った文章を読み、一人ごちる思いがした。 ■メリハリを設定:まず最初に、冒頭からラストまでの折れ線グラフを作るという。事件発生、新事実の発覚など、話の盛り上がりポイントをグラフの高低で表すのである。全体を見て平坦に思えたら、新たな高低差を作って調整するという。 ■読者の心理をコントロール:(作品にもよると思うが)犯人が謎のゾーン、犯人A説ゾーン、犯人B説ゾーンなどと話のどの段階で誰が疑わしいかを決め、最後に種明かしゾーンを設定する。 ■プロットは長め:プロットは原稿用紙百枚程度になるという。これはかなり長い。ご本人いわく「文章を整えていない下書きみたいな感じ」。 ■重要エッセンスはエクセルで管理:小説内に絶対に出さなければならないエッセンスをエクセルの一覧にして、書き終えたらセルの色を変える。そうすれば一目で「これを書き忘れている」とわかる。「このシーンではまだこれは要らない」と思ったらセルを移動できるので、ラクなんだそうだ。
39投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活をしたのもついこの前の私にとって親しみやすく、ページをめくる手が止まりませんでした。 登場人物への印象が目まぐるしく変わります! 人を人が選ぶ、就活という歪なイベントへの批判も綴られていますが、特に人の印象と月の裏表の描写がすごく腑に落ちました。ほんの一面でわかった気になって、でもそんなの氷山の一角でしかない。人はそんなに簡単じゃない。だから人と関わるのって面白いよなあと読了後感じました。 就活をしたひと、これからするひと、してこなかった人にも、読んでほしいです。
3投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ人や物事に対する一面的な見方や評価は、どれほど気を付けようとしても、そこから脱することはできないし、人が人に評価を下すことなんて、本質的にはできるものではない。けれども便宜上、そうやって生きていくしかないから、時に人生は運次第としか言いようのない局面を絶えず繰り返すことになる。
3投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ就活生6人が超有名企業の最終選考であるグループディスカッションに臨んだ話が軸となりストーリーが展開される。 グループディスカッション(GD)のテーマは「誰が唯一の内定者にふさわしいか」であった。 GDでは内定の枠を争い学生たちは奮闘するが、ある人物によって就活生たちの後ろ暗い過去が明らかにされる話であった。 誰を内定者に選ぶかというディスカッションや、就活生たちの過去を暴露する人物を追うシーンなどが特にハラハラさせてくれてとても面白かった。全体のストーリーに起伏があり、時間を忘れて読み終わってしまった。 また就活生の誰しもが後ろ暗い過去だけでなく、とても人格的に優れた面を持つ人物であり、人を一面のみで切り取ると極悪人に見えてしまうことにもあたらめて気づかされる小説だった。
8投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さすが、本屋大賞ノミネート作品。自分の想像を「超越」した面白さだった。 自分も3年前まで就職活動をしてたため当時のことを思い出し、少し懐かしさを感じました。 2011年のスピラリンクス最終選考時のエピソードと最後に残ったものが選考に落ちたものに対してインタビューを行う現代編とに別れ交錯していく。 まずスピラリンクスに受かったのは主人公の波多野ではなく嶌。インタビューをしていたのも同じく嶌であった。そして2011年の主人公である波多野は亡くなっていたのがショックだった。そして告発文書により明かさせる彼らの隠したい過去は衝撃でインタビューでも、反省していていないのかなというスタンスに見えたのが腹が立ったが友人達の告白によりまさかの真実が明らかになるところがとても面白かったです。読み終わるとこの6人のことが好きになるというのがこの作品の醍醐味であり面白さだと思いました。 「人を見る」と言う事は少なからず自分の中にある偏見を自覚する必要があり間違えることも多い、それにより人生を狂わせてしまう危険性もある。そのことを自覚し人を評価していくことが重要なのだと思った。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 波多野祥吾:梶原岳人 嶌衣織:種崎敦美 九賀蒼太:上村裕翔 袴田亮:武内駿輔 矢代つばさ:中島由貴 森久保公彦:古川慎 鴻上達章:江原正士 波多野芳恵:古賀葵 荒木祐平:畠中祐 里中多江:櫻川めぐ 清水孝明:小林裕介
77投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログおもしろくて一気読み! 自分が経験してきた就活風景とそこまで相違がないことに奇妙な儀式だったなあと改めて思う 人の印象なんてクチコミタレコミひとつでガラリと変わってしまうものだと本を通して感じた。 いいイメージの話を聞けばすぐにやっぱりいい人だったと安心したように。
2投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人当てはすべてのヒントが開示されたあとに一応できたけど、もっと早く当てることができたなと少し悔しく思っています笑 テーマとしてはわかるし、面白いんだけど、これはこれでかなり極端というかエンタメに寄った作風だなというかんじで、のめり込むというかんじではなかったです。 みんなちゃんと反論すればいいし、きっかけとなった飲み会の件もちゃんと彼に説明しておけばいいのにというかんじで、展開のための展開が多い印象です。
2投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログブクログでの評価が良かったので手に取りました。テンポよく話が進むのでサクッと読めました。伏線が散りばめられていてキチンと回収されててもう一度読み返したらまた違ったふうに読めそうです。 この本の頃に自分もちょうど面接官をやってて学生のグループディカッションも見てたし面接もやっていたので実際にこんな面接になったら怖いな…と思いました。。
10投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ控えめにいってめっちゃ面白かった! 下げてから上げる内容にも好感が持てた。 けど、主人公が良い人すぎて可哀想だった。
2投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログミステリーというよりエンタメ要素の強い作品でした 物語の進め方と話の構成が上手くて飽きることなく読み進めれます 六人それぞれの真実が明らかになる度に”ふ〜ん”とか”へ〜”くらいにしか思わず驚きは無い感じ それでも全体的に面白いと思えました 映画のキャストが気になるところです
3投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ自分が就職活動したのは30年以上前のこと。その頃の気持ちを思い出したり、ここ数年やっている面接官としての自分を思い返して、冷汗をかいたりと忙しかった。
2投稿日: 2023.06.16
powered by ブクログ凄いな伏線の量が!描きたいものは後半を読めばよくわかるんだけど、そのための準備が凄い。特にちょこちょこ切られる前半の構成、しっかり覚えてれば後半が面白い。終盤、少し説教臭くてしつこいかな?と思う箇所があるくらいで、あとは後味も悪くはないし、細かいところまで凝っててただ凄い。就活がまあまあリアルで、人によって嫌な思い出は蘇ることがありそう。
15投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫化した瞬間にゲット。 これだけのベストセラーなので面白いのだろうと期待して読み始めたが、そのハードルをこえる面白さだった。 ■前編読了時点 すでにめっちゃ面白いけど正直犯人は思ったとおりの人だったな。 でも居酒屋のトイレへの呼び出しの件とか、八代さんが犯人に言わされた発言があるって言ってたこととか、伏線回収されてない部分もあるな。まだ半分くらいページ残ってるしまぁこれから真相編なのかな。 ■後半 真犯人が分かるまでは普通のミステリ。 その後がすごかった。 波多野くんが真犯人に気づいていたこと、嶌さんがインタビューした人たちの発言が悪人のそれではなかったこと、嶌さんが実は足に障害があること、などなど、まさに怒涛の伏線回収。やられた。 就活時の独特の空気感を久々にリアルに思い出してちょっとしんどくなったのもご愛嬌。
2投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログネタバレしちゃうので多くは語れませんがめっちゃ良かったです! 就活なんてもう遠い昔ですが、こんなだったなあという思いで読みました。 就活だけで人の何をはかれるというのか。でも人っていうのは... 読後の自分の気持ちも予想外でした。こんな気持ちになる本とは。 オススメです!
3投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オーディブルで聴きました。途中から続きが気になり最後まで一気に。伏線回収は面白かったです。犯人が誰かだけではなく、誰もがよく見える面とそうでない面があり、そう悪くないよな、と思える話です。
2投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログ話がまとまっていて、テンポも良いので一気読みしてしまった。 人は、人の一面だけを見て簡単に判断するし、知った気になる。 自分はそうならないように気をつけていても、多分それは変えられない。 とりあえず就活は嘘つき大会。就活生にもおすすめ。
4投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログ去年就活中に読んだ。就活生の息抜きにおすすめ、面白い。 人には色々な面があって就活なんかじゃ見抜けないってことが現されてる。
1投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログAudibleにて。 二転三転しつつ、細かなエピソードか繋がって、テンポ良い展開で面白かった。すぐ映画化されそう。 人の本当の姿なんて短時間じゃ見極めれないってほんとに思う。 あと、USBのパスワード、自分なら確実に3回ミスってた自信あるわ。
2投稿日: 2023.06.14
powered by ブクログ#六人の嘘つきな大学生 #浅倉秋成 23/6/13出版 https://amzn.to/43XuerI ●なぜ気になったか 小説家さんとの出合いは本屋大賞きっかけが多い。まずは読んでみて相性が合えばその後も読むことに。2022年の浅倉さんも未読の作家さん、相性確認のために読みたい ●読了感想 先の展開が気になる構成で、どうなるどうなるというわくわく感を楽しめたが、相性的にはちょっと間延びを感じ、終盤は没入度浅めに。もう少し短ければ高揚感を保ちながら読み終われたはず #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き
5投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度も何度も裏切られ、私もやはり登場人物の一面だけで判断してしまう人間だということを突きつけられ、思わず唸ってしまった。
2投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ二転三転されるごとにそれぞれの人物の印象が変わる。 とてもおもしろい、考えさせられることも多く、大好きだ。
5投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ久しぶりに面白い作品と出会えた。 久しぶりに一気読みしてしまった。 ワクワクキラキラとした良いテンポの序盤から、 すーっとミステリーの内容に引き込まれる中盤、 深く考えさせられる終盤。 このインタビューと現実が入り混じる書き方、 恩田陸のユージニアと似ていると思った。 (こちらの作品も非常に面白い) 二度読み必須な作品。
3投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ確実に2度読み返したくなる、読み返さずにはいられない、そのくらい何度も裏切られるミステリー作品!読者に与える情報を制限することで読者の先入観をうまく利用した巧みなトリック。文字だけで読者に場面を想像させる小説という形式ならではの方法で、私にとっては新鮮なミステリーでした。しかもいざ読み返してみるとそこかしこにヒントは散りばめられているんですよね。でも初見だと若干の引っかかりはありつつもさほど意味のある記述ではないだろうと思い読み飛ばしてしい、見事に騙されました笑 登場人物の印象がこんなにも二転三転する物語も珍しいのではないかと思います。それが6人(いや、もっとか)同時に進むもんだから、「この人は善人なの?悪人なの?」というのがだんだん訳わからんくなってくる。というより、善悪がだんだん中和されていき、全てひっくるめてその人なんだろうなという感情になってくる。 状況や持っている情報が変われば、人間の印象なんて簡単に180度変わるという中で、人を評価することの難しさを改めて考えさせられる。華麗な仕掛けで何度も読者を裏切る強烈なミステリーという側面を持つ一方で、上記のような現代社会への問題提起の側面も強く持つ作品だと思いました。
4投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今までで1番好き!!! 勢いで一気に読んだお気に入り!!!! 1人の目線でインタビュー形式だった語り口からどんどん話が繋がっていくのも面白かったし、途中のミスリードにもがっつり騙された。 ちょうど就活中だったのもあり、まさに今自分がやっていることを客観的に書かれていてすごく恥ずかしくなったのと同時に就活ってアホらしいなとも思ってしまったり。
2投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ面白い。次のページ、次の行を読みたくなるような話の展開。前半で大きいところの話が終わってしまうのでどうなるかと思ったがやはり続きがあり、ちゃんと伏線は回収されている。最近読んだミステリーの中でかなりイケていると感じた。
2投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ就活中、就活後2回読んだけど本当に期待を裏切らない結末で傑作だなぁと思う。グルディスの仲間だけど敵みたいな感覚もすごくわかる。就活生の必死さ、メンタルが普段通りではないことを表してくれていて、痛快。
12投稿日: 2023.05.29
powered by ブクログずっと思ってたことが書いてあった。私は面接、特にグループ面接はものすごく苦手で、特に何もしてこなかったから、上手い人たちすごいなーって思ってたけど、今、大企業に受かってなくてよかった、と負け惜しみのように思う。就活が苦手な人には嬉しい内容。 大企業で派遣で働いていた時に、やってきた新入社員たちが、みんな同じ喋り方だったことや正社員の人たちが中身がないことでもさも素晴らしいことのように話していたことを思い出した。
9投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ガクチカ、8割嘘をついていた私からするとまじで就活は茶番だと思ってた。でもそれは必然だった。する方もされる方も完璧じゃない不完全な人間がやってるんだもん。自分が思っていたこと、就活生だった時の漠然とした不安と不満が表出されていて面白かった。こりゃ去年の今頃は読めないっていうか読んでもわかんなかっただろうな〜 やっぱり、くがが犯人だと思ったよ!しまさんに誘導されたけどやっぱお前だよな!
9投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログ感想 仮面を剥ぐ。嘘つきと嘘つきの舌戦。学生は自らを良く見せる。しかし面接官はそれを見抜く。ある種の非日常では全員が演者となる。嘘はバレる。
4投稿日: 2023.05.09
