
総合評価
(1468件)| 706 | ||
| 528 | ||
| 157 | ||
| 23 | ||
| 4 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリーが好きで殆ど同じ作家さんしか読んでこなかった。 この作品は初めての作家さんだった。本屋さんのpopを見て購入した。内容はミステリーなのだが、 殺人が起こらない。就活で起こったことをテーマにしている。キャラクターと数年後の事件の答え合わせに主人公の生きていく内に固まっていく思考や固定観念が少し払拭されたように感じた。 これで大丈夫です。 ええ。大丈夫です。色々と辛い出来事にも直面するかもしれませんが、きっと乗り越えられる子です。 p348〜349引用
0投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ就職活動という特殊な世界で懸命に頑張る学生達に起こった事件の話。かつそんな採用試験をする会社あるの?という設定ながらも続きが気になりどんどん読んでしまった。 採用面接に関わらず、1人の人がどんな人かなんて理解するのは本当に難しいことだと思う。 語りが変わる2部構成になっていて、あちらこちらで読者は裏をかかれるところがこの話の面白いところ。
8投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ読みやすくて面白かった。就活生は大変だな…と思うが気軽に転職できて、定年まで働く時代ではないしそんなにかーとも思った。でも勉強になりました。 人がいちばんわかんないよね
0投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一言でいうならジェットコースター小説。 緩やかに始まり、青春ドラマに出てきそうな6人の就活生。 全員で内定を勝ち取るために仲間意識を持っていたところ、 突然全員がライバルになってしまったところが頂点。 そこからは一気に駆け抜けていく。 何より自分の気持ちが上へ下へと揺さぶられた。 こんなにも文章で人の印象を左右できるものなのか。 自分はこんな簡単に他人への評価を変えてしまう人間だったのか。 それを嫌というほど思い知らされて、あっという間に終わっていく。 良い人だと思っていた人が悪人だと感じたら やっぱり良い人だと知ったのに悪いやつなのかも。 他者に対してぶれない評価を持つのは不可能に近いと悟った。 実生活でも当てはまる。自分自身にも。 月の表面のように表側はなんとか取り繕って辛うじて見せられるレベルになっても、 裏面はとんでもないことになっている人は大勢いる。 それを悪いことだとは思わない。 そんなものは、あって当たり前なのだ。 ただ、裏面は普段見えないだけで確実に存在しているわけだから、 それも含めた自分がいつか出せるといいなと思う。
2投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完全に作者の手のひらで転がされてしまった。 1つは真犯人について。 犯人は波多野が好意を抱いた衣織であること、作中に挟まれるインタビューは波多野では無いことまでは予測がついた。 しかし、そこから衣織の章に入り、真犯人が別に存在することは全く想定外だった。 2つ目は各登場人物について 主に最終面接開始前と終盤は6人のいい面、 暴露時とインタビュー時には悪い面が顕になったが、その度に各登場人物に対する評価が自分の中でもコロコロと変わっていってしまった。 またそのような状況も物語上で作者に見透かされてしまった、、、 自分もつい初対面では相手に対し好印象を抱き、その人の本質を知るにしれ落胆してしまうので、その両方の側面を見るようにしていきたいと思う。
2投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 学生時代や、就活前後に読んでいたらもっと楽しめたかもしれない。 人は誰しも潔白でないし、大なり小なり後ろ暗いところがあってもやむを得ないとは思う。自分だってそうだ。 しかし、尖ったところはなくとも、真面目に生きた人間こそが報われる社会であってほしいなあ
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ失恋後19作品目 面白かったー。月の裏側、人の裏側。考えさせられるなぁ。そしてただただ…波多野くん優しいなぁ、と。就職活動の採用側の気持ちも読んでいてわかるし、もちろん就活生の気持ちもわかる。 秀悦なのは、同じ内容を別アングルで見せてくれる手法。裏側って見えないから裏側なんだよな。表があるからこその裏側なんだよな。 失恋後食欲無くなった私に、見兼ねて飲み会に声を掛けてくれた友人たち。しかも1週間に2回も!1人じゃないと楽しく美味しく食べられるんだよな。ありがとう。
12投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ殺人事件は起きないが、「日常の謎」よりずっとシリアスなストーリー。大学生の就活という、人生初 & 最大の試練を舞台に、フーダニットとハウダニットとホワイダニットが全部詰まった超絶緻密な物語である。 ものすごくシンプルに、ストーリーが面白い。本当に細部にわたって練り上げられ、抜かりがない。伏線の回収も見事だし、もちろん破綻も無理もない。その上で、ジェットコースターのように上がったり下がったり、かと言って「息つく間もない」という訳でもなく、読者を意のままに翻弄する「手綱捌き」が絶妙である。 就活で悩み、戦い、打ちのめされた主人公が、巡り巡って面接官となる「無限ループ」のような展開が面白い。自分たちを「判じた」面接官のインタビューは、やけくそなほどに示唆に富んでいる。そう、本書の登場人物は、みな真摯で正直である。正直であるが故に、「真摯に嘘をついてしまう」という、悲しい人間の性よ。本当に突き詰めてしまうと、他人を理解するなどということは、永遠の幻でしかないことを嫌というほどに突きつけられる。 が、(たぶん)優しい作者は、ちゃんと「救い」も用意して幕を閉じる。重苦しく、読むのが辛くなるような中盤から、「救い」を経て読み終わるので、読後感はものすごく好印象。何とも「理系な」小説だなぁ...という感じか。
8投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ読者の"疑いの目"をここまで、巧みに操る作者がいたでしょうか? 恐らく読者は、この理路整然とした推理を信じ、読んでいる時点でフォーカスされる犯人を疑うでしょう。場面の切り替わりによって犯人は一転、また一転…と見事なまでに"犯人"の手の中で、というより"作者"の手の中で転がされる感覚をぜひ体験してほしいなと思います。 分かった気にならず、どうか一気に読み終えることをおすすめします!
8投稿日: 2024.06.21
powered by ブクログ就職採用試験の皮を被ったデスゲーム。 同じ志を抱いて絆を深め、これこそ最高の仲間と信じ切った瞬間にはじまる化けの皮の剥がし合い。 事件から数年後が舞台の後半は、まさに「ここからでも救われる地獄があるんですか?」という胃が痛くなる状態からはじまり、見事伏線を回収しきってラストまで駆け抜けてくれたので読みやすかったです。 ジェットコースターのように二転三転する展開が好きな人に刺さると思う。
3投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ就活の最終選考会場でおきるミステリーのお話。 殺人事件ではないのだけど『犯人』を探すストーリーが面白かった。 各所に伏線も散りばめられて、後半で一気に回収。 新卒で就職1年目の方に是非読んでみてほしいかな。
7投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ月の裏側の話は何故かスッと入ってきました。そんな考え方、簡単には出来ないはずだけど、読後の昨日と今日はやれる感が気持ちを楽にさせてくれた気がする。自分を半ば強制的にでも変えていければいいし、忘れていつもの自分に戻ったとしても思い返せればいい。そんな気持ちで過ごしたいです。
0投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ人生で初めて読んだミステリー小説。 自身もリクルートスーツを着て就活をした身なので場面のイメージがし易く、どんどんと読み進められました。 他の方も仰られてますが、登場人物の印象が二転三転する構成が秀逸でした。 実写映画化もされるみたいなので楽しみです。
13投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログオーディオブックで作品を探していたところ目に留まり、過去にSNSなどで耳にしたことのある作品だったため聞いてみることに。 人気声優である木村良平氏の朗読は、六人の大学生たちの特徴を見事に捉えており、優しく声色でありながら、物語に没入できる素晴らしいものだった。 成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野祥吾を含む六人の就活生は、それぞれがリーダーシップ・情報処理・コミュニケーション力などの突出した才能を持っているだけでなく、能力もさることながら素晴らしい人格者たちだった。 最後の試験内容はグループディスカッション。内容によっては六人全員の内定もありえると言われた彼らは定期的に集会を行い、必ず六人全員で合格しようと意気込んでいた。 しかし、試験当日が迫ったとある日、唐突な試験内容の変更が通知される。 その内容は「採用者を一名に変更すること」。そして「内定者を当日のグループディスカッションにて決めること」だった。 物語は多く分けて二つの章で構成されており、前半部分では試験当日に行われたグループディスカッションがメインに描かれる。 六人の本当の姿は、グループディスカッションが始まってすぐに発見された、六人それぞれの「罪」の告発が封入された謎の封筒の存在によって明らかにされていく。 告発をデマだと言い張りながらもそれ以上の反論ができない者、告発は事実だと開き直る者、これ以上告発の封筒を開封するべきではないと説得する者…疑心と困惑と狂乱に蝕まれていく六人の心理戦は、彼らには悪いが素晴らしいエンタメであったと言わざるをえない。 また、章の幕間には当日を振り返る八年後の彼らの姿が描かれる。幕間で語られる未来の彼らは、憑き物が落ちたようでどこか清々しい。 本質的に彼らは変わっておらず腹黒い部分も持ったままだが、そんな彼らの姿も人間味があってどこか憎めないと感じたのは私だけではないはず。 そして物語の核心に迫る後半では、上記の試験を勝ち抜き、見事スピラリンクスに入社を果たした人物の八年後の姿が描かれる。 彼、または彼女が辿り着く、あの日起きた悍ましい事件の真相は、ぜひその目で確かめてほしい。
35投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半と後半で語り手が異なり、 「このまま終わるわけはないな」感でワクワクした。 希望に満ちた終わり方、爽やかで好きだった。
0投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログ最後まで楽しく読めた。 月の例えがよかった。 表面と裏側。 どちらかが本当ではなく、どちらもあっての月。 その時の状況や環境で惑わされてしまう時もあるけど、どちらかではなくそれも含めて可能性を信じられるようにいたい。
0投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気味が悪いくらいに緻密かつ明確な伏線のラッシュ。AIが書いた小説なんじゃないかと疑っていたが、後書きを読んで納得した。「重要エッセンスはエクセルで管理」…これか。 理路整然としているが、読み物としておもしろく、読み進めるのを止められない。読者をどこまで連れていってくれるのか、最後までわくわくした気持ちで読ませてくれた。 著者の別の作品も読んでみたい。
1投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログ何度も肩透かしやビンタを喰らったかのような衝撃。東野圭吾の「悪意」を読んだ時以来、登場人物への印象が二転三転とするのがもはや爽快だった。 鮮やかな伏線回収が見事。 私は過去大学生の頃に教員採用試験を受けた時のことを思い出し、苦くもどこか頷けてしまう就活の面接やグループディスカッションの闇の部分も、今となっては面白く読むことができた。当時だったら少し塞ぎ込んでいたかも…笑
33投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読めば読むほど作品の深みに潜り込んでいける、巧みな構成力が光る作品。 テーマとも言える、「断片的な情報だけで相手を評価する」ことの危うさを読者が身をもって経験できる。 就活生な時代に読んでたらたぶん心が壊れてたかも知れないな…笑
0投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人には沢山の側面があって、就活に勝つにはまさしく短い時間で自分の良い所をわかってもらう技術が必要だ。 就活で成功すると確かに素晴らしい人間だと思いがちなのだが、祥吾の言った通り、写真はその人の一部分であってその人の全てではないのだ。 就活中は勝つことに精一杯でその事を忘れがちなのだが間違いなく人には色々な面がある。 私も生きてく中で苦手な人に出会うとその人にされた事一つでその人を「悪い人」扱いしがちなのだが、その人の他の部分はみたのか?とふと思い返す気持ちも大切だと思う。 悪い面しかみないと人を信じられず、自分が一番嫌な思いをする。 現に久賀が過去の写真をばら撒くなど非道な事件を起こした。 こういうことは身近にもあると思う。 例えば嫌な事を言われたらやり返す、言い返すなど。 世の中がもっと優しい社会になる為にも、色々な面から人を見ることの大切さに私も共感した。
0投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の伏線回収が見事なのは噂通りだったが、その面白さに加え、就職活動も経験し、企業の採用担当もしたことのある自分にとってはめちゃくちゃ考えさせられる作品だった。人はいろんな面を持っているからこそ面白く、それを選考の一瞬で解ろうとするなんて無理だなぁと当時常々仕事をしながら思っていたので、そのモヤモヤをきっちり言い当ててくれた、そんな感じがありました。
2投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログほんとうに面白かった!! 読む手が止まらなくて最後まで一気読みしたら寝不足になりました笑 あれ?あれ?と違和感を感じるところがラストに近づくにつれどんどん回収されていくのが面白かったです。会話多めの小説なので読みやすいし、臨場感がありました! 就活に対しては、半分絶望して半分希望をもらいました。就活の時期になったら読み返したいです。また感じ方が変わってきそう、!6人の会話や、身を置いている環境、東大に対する印象のところとかリアルすぎて将来の私のことかな?と割と真剣に思いました、、 6人の大学生に持つイメージが何回も変化しました。何が本当で何が嘘なのか。何度も惑わされます。自分が見ている相手のイメージはその人のほんの一部にすぎないということを痛感させられるお話です。 大学生、読書を普段しない人、就活の経験がある人におすすめです!!
31投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終選考の内容が「六人の中から内定者を一人選ぶ」という最終課題に突如代わり困惑するものの正々堂々と戦うことに決めた六人は議論を続けていく。 しかし、この会場に一人ずつに宛てた封筒を発見ししまい状況は一変する。 そこには、告発文が入っていたのである。 どんどんメンバーの裏が暴かれていく展開は会話のリアリティも相まってゾッとした。 ただ、この時にまだ本の中盤であることに更に驚く。 そこからどんな展開が待っているのかと思うとインタビューによって徐々に明かされていく真実に、六人全員への気持ちが二転三転して、すごい良い読書体験だった。
9投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログいわゆる就活の小説とあまり期待せずに購入しましたが、良い意味で裏切られたとても面白い秀作と思います。みんな嘘つきだけど、誰もが嘘をつききれない良い人という登場人物がリアリティがありました。
4投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ人の本当の価値は誰にも測れない 六人で協力し合うディスカッションの筈が、誰が一番内定に相応しいかを決めるディスカッションに。 その中で「◯◯は人殺し」と書かれた封筒が‥‥
0投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就職活動が最近終わったので、読んでみた。 人事はこの面接で何を見てるのだろう、こんな採用フローで学生のなにが分かるのだろうとは薄々感じていた。そんな中で、人には必ず表と裏があり、表しか見えないような就職活動は、難しい部分も多いと思う。だから「運」や「縁」という言葉もよく使われるのだろう。 そういったことをこの物語から学べたし、出てくる登場人物の評価が二転三転する中で、結果としてみんな表と裏がありつつ、魅力的な人たちばかりであり、二転三転させるストーリーや伏線の張り方に感激した。 最後の場面で、唯一善良に見えた登場人物にも裏側があったことを仄めかされる描写がとても印象深い。
1投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ飛ぶ鳥を落とす勢いの人気IT企業の就活で出会った六人の大学生。 最終選考を全員で突破すべく、交流を深め互いを理解し結束を固めていくが……。 突如変更になった選考内容。これまで仲間だった他のメンバー全員が敵に。そして選考会場には、六人それぞれの後ろめたい過去を暴露する封筒が。 密室の中で繰り広げられる蹴落とし合い、罪の告発。 この展開を仕組んだのは誰なのか、六人が抱える“嘘”とはーーー? 「伏線の狙撃手」という作者の評が書かれた帯に惹かれて購入。 読後の感想は「鮮やか!!!」の一言。 どこか違和感のある気がした箇所がしっかり伏線になってて後で綺麗に回収されたり、まんまとミスリードに引っかかってたことが分かったりして、作者の手のひらの上で転がされるのが心地良い。 登場人物の評価が読み進める中で簡単に二転三転してしまうのも面白い。 人の切り取った一面だけを見て「好き・嫌い」「良い・悪い」とその人全体の評価を決めてしまうことはないだろうか。 人間というのはそんな単純なものではなく、切り口次第で幾らでも見え方は変わってしまうものではないか。 一冊を通してそんなメッセージを受け取った気がする。 ハラハラドキドキして夢中でページをめくり終えた後には爽やかな読後感が残る、素敵なミステリ小説。 極上のエンタメ体験ができる一冊。
0投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
構成がめちゃくちゃよく出来てる。就活時のテンションが伝わってくるなぁ。腹黒大魔王の一面が出てくるのはぐっときた。
0投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活小説だけど読んでてきつくなかった◎ (絶賛就活生だった) 2023の中で1番続きが気になったし読み進めたくなった本! 流行り大手企業の最終面接に残った格上大学生の話だったから楽しく読めた。 やっぱりみんな結果いい人だった 主人公は結構可哀想(T-T)
0投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても読みやすく、面白かった。 6人の嘘つきな〜というタイトルだったので、基本的に主人公や登場人物のことを疑いながら読んだ。前半のインタビューで、インタビュアーの名前が一度もでて来ないので、採用されたのは主人公じゃないとあたりをつけ、早い段階でしまさんだと予測。じゃあ犯人は主人公?となり、大体予想通りやったなぁ、と思ったがまだ半分くらいしか来てない。どうなるの?とわくわく。 後半、主人公が変わるとは思わず、びっくり。私の推理は作者の思うつぼだと気づき、悔しいが楽しくなってきた。 犯人の動機がわからず、犯人が誰かわからないまま読み進めたが、なるほどなぁわからないはずだ。でもそんなこともあるかもなと思えた。 前半からの伏線である歌手がお兄ちゃんだというのには気づいたが、パスワードはジャスミンティーだと思っていた。正解に気づいたときにはすっきり!最後は気になり寝ないといけないのに手が止まらなかった。 内容は、就活のあの独特の雰囲気や就活生の心理が見事で、リアルだった。 印象が二転三転し、最後良いところで終わったので、爽やかな読後感。
6投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ色んな意味で裏切られた作品でした。読む前は最終選考の密室で繰り広げられるドロドロ胸糞系だと思っていましたが、二転三転し読後は清々しい気持ちになるようなそんな物語でした。 どんでん返しの驚きはちょっと物足りなかったかな、、、
15投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログタイトルとあらすじから、絶望的メンタルデスマッチみたいなのを予想していましたが良い意味で裏切られました。就活…私も嫌だったな笑。これから就活をする大学生には出来れば読んでほしくない本です、過度に怖がらせてしまいそう! 全体を通して推理系ミステリーとして普通にとても面白かったし、人間臭くて俗っぽい展開も好きでした。 あと関係ないけど、mixiとかマイミクとか懐かしいワードが出てきたのがエモくて良かった!笑
6投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ私の嫌いな就活そのものが見事に表現されていて、(いい意味で)不快感を感じた。 みんな自分のことで一生懸命なんですよ、、、 就職のためならどんなエリートにだってなれてしまう演技者が勝ち残るこの世の中、私は苦手。 どんでん返された部分、最高に良かった!
3投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ストーリーは読みやすく面白かったが、期待していたほどどんでん返されなかった。見方によってそりゃ変わるよね。
1投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログこれは本当に面白い。登場人物に対する印象が二転三転と変わり続け、常にドキドキしながら読み進められる。
1投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ一度裏切られ、最後にまた裏切られる。 前を向いて明日も生きようと思える。 登場人物が魅力的でフィクションだと思わされるが、現実にもこういう人がいてこういうことが起きていると信じたくなる、素敵な話。
1投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ久しぶりに夢中になりました。 話題作なのは知っていましたが、読んだら納得です。 一人の人間を複数の人間が語るミステリはあるけど、その逆は珍しい気がする。 就活……。 遠い昔のことになりますが、確かに小説で書かれているような事をやった記憶があります。 私は小説ほど真面目に取り組みませんでしたが。 あれから二十年以上たち、転職を何回か経験した私が共感したのは、人事部長・鴻上達章のインタビューです。 ”相手の本質を見抜くなんてね、保証しますけど、絶対に、百パーセント、不可能です。できると思うことそれ自体が傲慢なんですよ。”(抜粋) こちらは採用する側の意見ですが、採用される方も一緒だと思うんですよね。 面接だけで、その企業の本質って見抜けないですよね。 大抵入社する前と後とでその企業の印象は変わるのではないでしょうか。(ほとんど悪い方に変わる気がする) そもそも長年一緒にいる夫の本質だって私は理解できているとは思えないんですよねぇ。笑 それくらい人間の本質見抜くのって簡単な事ではないと思います。 極めつけは「これを言ったらお終いよ……」の下記セリフです。 ”逆に『面接に受かる必勝法を教えてください』と学生にアドバイスを求められたとき、私は同じことを言いがちです。精一杯の助言はしますし、やれるだけのことはやってみたらいいと言いますが、やっぱり最後は圧倒的に『運』です。”(抜粋) 努力は必要です。 最終面接まで行きつかなかったら、箸にも棒にもかかっていないって事ですから。 でも、最後の最後は鴻上と同意見、「運」なんだと思います。 見えない何かの力が絶対に働いていると思います。 「正社員」雇用であればなおさら。 人事の考えていることが結構リアルなんじゃないかな。 就職活動(バイト面接、転職含む)している人は、就活生・6人に寄り添う気持ちで読まれるかも知れませんが、むしろ注目すべきは人事の意見。 これは知っておいて損はしないと思います。 久しぶりにストーリー展開が楽しめるものが読めました♪
48投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
先が気になって一気読みした作品。2周目は伏線を拾い集めながらじっくり読み、わからない点がひとつ。犯人が授業を受けてる写真を撮ったのは誰?協力者がいた?
2投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログオーディブルにて読了。 話が面白く、事件の犯人も気になり、どんどん読み進めてしまった。犯人の正体も動機も全く予想してなかったが、わかったときにはすんなりと納得できた。同じ時期に就活を経験しており舞台背景がわかりやすかったこともあるが、読みやすい文章で余計なことを考える必要がなかったのもある気がする。伏線の回収も見事だった。 6人の印象はグループディスカッションの準備期間、最終選考中、本人へのインタビュー、友人へのインタビューで何度も変わった。ただの大学生の若気の至り方思っていた飲み会や優先席のシーンに対する印象も最後には変わっていった。 この物語の中核を「月の裏側」で比喩しているのも非常に好きな表現でした。
0投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが気になってすぐに読んでしまった。面白かった! 登場人物の印象が読むたびに二転三転していった。一面だけを見てこの人はこういう人、と判断してはいけない。わかっていても先入観持ってしまうと難しい。 前半、登場人物達の別の顔ばかりが出てきて読むのがしんどかった。後半それは別の見方が出来るようになるのだけれど。もう一度読み直すと違った印象になりそう。
1投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活を終えた人全員に読んでほしいと思った。 自分はちょうど就活を終えたばかりで、就職活動という行為に対して、学生も企業も嘘の付き合いでどこか茶番であるように感じていた。 実際にその思想が犯人の動機に表れていてとても共感できた。 就活で嘘をつくことに慣れ、就活外でも嘘をついてしまう自分に激しく自己嫌悪していたが、この本を読むことで正気を戻せた気もする。 他人を理解しきることは不可能で、表面的なことしかわからない。情報を部分的に切り取ることで善人にも悪人にも捉えられてしまう。
1投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2段構えの小説。 前半の違和感が、後半の最初で覆り そして終盤でまた覆える。 ドンデン返しまではいかないし、ミステリーなのかな?って感じたが いろんなテーマがある作品だなと思った。 読んだ後に余韻にひたれて、読み手によってそれぞれの感想、郷愁を感じられるような気がする。 わたしは、人って色んな顔がある。月は地球からは表しか見られないけど裏もあるし決して隠してる訳でもない。 見えるか見えないかは自分の視野次第って感じた。 あと、主人公が最初にみんなで移動する際にゆっくり歩きましょうって言ってたところで足が悪いのかな?って思ってた伏線がやはり回収されて納得。
1投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ久しぶりに読後スッキリとした気持ちで『面白かった』と思えた作品。厳密にいうと★4.5くらいだけど、まあ5でいいでしょうってなる位には夢中になって読んでしまった。登場する大学生の六人それぞれが人間らしさいっぱいで、あまりにも幼く、醜く、美しかった。
1投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本のここで本を閉じた。 「比較的大きめの封筒だった。落とし物ではなく忘れ物なのだろうなと思わせるのは、それが無造作に床に倒れているのではなく、まるで梯子のように、そっと壁面に立てかけられていたからだ。誰の封筒だ」
0投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ面白くて読み進める手が止まらなかった。あとから私の目は偏見で歪んでしまっていたのかもと少し自分が恥ずかしくなった。読んで良かったと思える本だった。
1投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ次から次と予想できない方向に展開し、最後まで一気に読んでしまった。 登場人物たちの嘘が暴かれ、真相が明らかになっていくと同時に、自分自身にも他人に期待しすぎたり、理想を押し付けて勝手に幻滅したりなど、人を一部分でしか見ていないことに気付かされた。 就活はかなり苦労した方だけど、実際のところこんなもんだよなぁ…と納得してしまい苦い気持ちになった。
1投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログハラハラ感満載で面白かった。 作中とあるアイテムが出てくるが一瞬でこういう事じゃんって読み解けてしまったので邪推せずジャンルを読み慣れていない人の方が楽しめそうです。
0投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ就活生には絶対読んでほしくない! だけど絶対に就活が終わった後に読んでもらいたい作品だなと思います! あの陳腐な時間はなんだったのだろうと今振り返ると思います!
0投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ圧倒的な読みやすさ。もう寝なきゃ寝なきゃと思いつつ読むのをやめられない。 でも謎はひとつ残っている。より重い罪とはなんだったのか?
0投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログ作者天才かよ‼️(最大限の賛辞) 今年読んだ中で最高傑作でした。 エリート企業の最終面接に残った6人。 内定は1人。 それをその6人がある方法で決める。 読んでいて就活に真面目に取り組まなかった自分にはピンとこなかったが、人間には表の顔があるから裏の顔もある。逆もしかりという部分はとても共感出来たし、その一部分を切り取られ印象操作さえされてしまう現代社会。 その人間の本質を見抜くなんてその人間が死ぬまで本人でさえわからないかも….と思ってしまった。 意外と洞察力が鋭いと自負する人ほど、自分のことがわかってないのかもw 小説としても、気持ちいいくらいすべての伏線を回収。お見事でした‼️ 次回の作品にぜひ期待したい。
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
友人が面白いと絶賛しており、勧められて読んでみました。 物語のテンポが良く、文章も分かりやすくて非常に読みやすい一冊でした。ミステリー要素がメインの作品で、真相もロジカルで納得がいくものであり、読後感が非常によい作品です。 前半を読んでる時は、なんとなく嶌衣織が犯人だと思っていましたが、後半の最初で真犯人が別にいるという展開になり、一気に物語に引き込まれていきました。 あと、物語とは直接関係ありませんが、私自身が今年から就活をしている関係で、登場人物たちの就活に対する思いに共感できるところが多く、その点も読んでいて面白いと感じました(笑)。
7投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ就活生、社会人は共感するところが多いと思います。飽きさせない展開で一気に読めました。ラストが少し冗長だったので -1。
2投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めっちゃくちゃ面白かった! 本の構成通りに全部騙されて驚けたし、 伏線回収も気持ちよかった。 パスワード、絶対ジャスミンティーだと思ってたけど正解に気付いたとき最高だった。脳汁出た。
3投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ面白くて途中で読むのを中断することが惜しくなった。 就職活動というほとんどの人が経験する出来事を通じて、人の本質を見極めるということについて考えさせられた。 “おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にはいない。” この言葉が全てを物語っていた。 何の事情も考慮せず、たった一度の過ちでその人の全てを判断するようなことはしたくないと思った。特にこれから関係を築く人に対しては。 見事に伏線が回収されて、前向きになれる気持ち良い終わり方だった。
21投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ『性善説』と『性悪説』 就活に限らない『評価』の曖昧さ この2つの部分が主題だったように感じた。 種明かしパートで全貌が明らかになったとき、前半に出てきたあるフレーズが思い浮かんで強く刺さった。 その言葉は人によって違うだろうし、刺さり方は人それぞれだと思うけど、読み終わったときの「自分に見えていることが全てではない」という感想は共通だと思う。
3投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ久しぶりに最高の一冊に出会った。人狼とかカイジとか好きならかなりオススメだが、それだけでない人の奥深さ、人を好きになる・なれるようなものも得られる逸品。あと、人事課所属の者として背筋が伸びた。
14投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマを見ているかのような展開だった。 就活って私が体験したのはもう20年近く前だが、グループディスカッションの苦しさを思い出した。初めて会う人たちとどうやって話せば良いかもわからないのに、その中で進行をしたりまとめたり、そんなのその場で、たった20そこそこの大学生がどれだけ乗り切れるのかなと思っていた。集団面接も地獄だった。私の隣の子がPRで、なんだか忘れたが民謡みたいなのを披露した時は、驚愕、落胆、焦り、そんなものはなくただただ、就職の面接ってこんな恥かくところなの?と思った。 そのあと、私は何年か入った会社で事務をして、ある日異動。その先が人事部だった。 人事に行くまでは、この小説の中にも書いてあったけど、神の部署みたいに思ってたけど、入ってみたらなんというか、全く違った。1番の印象、この会社の中で口がめちゃくちゃ硬い人たち集めたなっていうこと、それが共通点。 私はもちろん採用面接にも入ったが、私が働いていた会社で結局採用されるのは何か特色を持つ人や、活躍していた人、ではなく、この会社に染めやすそうな子、そんな子が多かった印象。 良い、悪い、とる、とらないなんて人事の人が何か見ていいなと思うわけじゃない、だったの数分でその人の何かを理解するのは難しい。 声が小さくても、つばさのような見た目でも、与えられた仕事をきちんとできる人間は居る。落とした人の中にとても良い人材がいるかもしれないという箇所もあったが、人事の方はそれを抱えている。 採用のトップが変わってから、入社一年、2年でどんどん辞めて行くと、人事側の問題になってくるしね。見る目も何も、人は当然表も裏もあって人間だから。 大学の3年生くらいから就活って、みんな似たようなリクルートスーツを着て、髪を変に黒く染めて、面接の練習して。それいつまで続くんだろう。少なくとも私には地獄だったな。この小説では、震災があったけど、旅行会社の9.11の時に内定取り消されて途方に暮れて、味覚障害起こしたり睡眠障害起こしたことを思い出した。就職活動って、人を狂わす。内定取れた友達を妬んで、亀裂が入った人も知ってるし、思うように活動できなくて親に頼んで大学院に行くことにした人もいた。新卒じゃないとってもう半分おかしくなってた。 時間が経ってみると、なんであんなに必死になっていたのかわからないけど、犯人の気持ちが私は分かる。私も同じように、二次選考に進んだのにものすごく素敵な友達が一次の筆記で落とされたとき。この会社見る目ないなって思った。 限られた時間の中で面接し、決めることだから待合室から人事の人は見てますよ〜、話すことも全て報告されてます。
22投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説に、これに尽きるなという言葉がありました。 「おそらく、読者の中では話が進むほどに、登場人物一人一人に対する印象が二転三転したはずだ。他者の言動のひとつをピックアップして、その表面だけを見てジャッジすることなんてできない、ということを体感したのではないか。」 ー瀧井朝世さん 解説より まさにこれでした。通常はこのように、「良いやつだと思ってたのに悪いやつだった。でも実はしっかり知ってみたらやっぱり良いやつだったんだ」とはいかず、「良いやつだ」「悪いやつだった。」で終わりになることが大半だと思います。 だから現実では、じゃあとにかく人を信じてみようとかまずは疑ってかかろうとか、そういうことではないですが、ひとつの事柄で相手を判断しないよう意識してみようかな、とは思わせてくれる本でした。
4投稿日: 2024.05.30
powered by ブクログ王様のブランチで紹介されていたのがきっかけで読んだ本。人が殺害されたりするわけじゃないんだけど、"犯人は誰なんだ"とハラハラドキドキする展開が本当に面白かった。話の構成がとても面白く、いろんなところに散りばめられた伏線を回収するところはアッパレと言った感じ! 読み進めるごとに登場人物たちに対して感情がコロコロ変わってしまっていい意味で振り回された!
3投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ映画化されるというので読んでみた。 六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成 (4/7〜4/8)読了 ある一流企業への最終選考に残された六人の大学生の熾烈な心理戦。 就活の経験がない私にはイマイチピンとこないけど、今どきの就活ってこんななんでしょうか。怖すぎます。 どんでん返しというより、話が二転三転して途中、「まさか全員クズとか?早く犯人を教えろーっ」とモヤモヤして読むのを放棄したくなるような気にもなったけど、終盤になるにつれだんだんおもしろくなってきて、結果すっきりとした読後感でした。 人には裏と表の顔があって、ある一面だけを見てその人のことをすべてわかった気になったり、判断してはいけないんだよね。 わかってはいるけど、全員裏と表ありすぎでした。
3投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後まで読んで読み返すと全然印象が違って見えてくる作品。 就活なんて所詮繕う場だし、優秀な人だけが求められているとは思えない。 最後に真犯人が言ってた通り、あの頃は若かったってことなんだと思う。
1投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ途中までの感想(一人一人の所作が、その人物の思考を表していて印象に残る)がひっくり返された。 内容の流れにも引き込まれた。 終盤では涙が出てきた。面白かった!
1投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログキャッチーな題名と表紙につられ読んでみました。 6人、どの顔がどの人かと見比べながら読みました。みんな美男美女…。 偏見をもって読んでしまっていたなと。 文字だけで、さらにその一面だけ、そして面接ではその一時だけで、その人の全ての何が分かるのか。 仕事の面接なんてそんなものなのかもしれない。 1冊を通じて、就職活動の表と裏を見ることができたような気がする。 もう一度じっくり読み返したい1冊でした。
13投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ私は就活せずに社会人になったので全く未知の世界のお話。 大企業の就活って実際もこんな感じなの?見ず知らずの人とチーム組まされてディスカッションしたりするの?そこで結構仲良くなっちゃったりしてLINE交換して、1番最初によろしくです☺︎&適当なスタンプをとりあえず送って、でも結局お互い違う企業に入社が決まっちゃったらその後は疎遠になったりするの?ながら見してたインスタとかTwitterで偶然その人を見つけちゃったりして、何となくちょくちょく覗いてたらある日突然鍵垢になっちゃって、もう見ずにはいられないからそれっぽいサブ垢作ってフォロー申請したりすんの? 最初から全部嘘なのかも。 人って難しいですね。そんな話だと思った。
2投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ就職面接の最終選考「グループディスカッション」 で起きたある事件と、 それに翻弄される6人の嘘つきな大学生の物語。 まずは物語の構成の旨さに脱帽。 途中で挟まれる関係者へのインタビューが、 読者を飽きさせず、次はどうなるんだ!? と、物語のさらに深部へと引き込む 求心力になっている。 そして次々と明かされる事実によって 登場人物たちの印象、 そして読者が見据える物語の未来は 二転三転四転……とする。 感情の三半規管に自信のない方は 酔い止め必須。 最後にーーー この作品を就職活動を控えている方が手に取るのは ちょっと…… という感想をお持ちの方もいるかもしれないが、 自分はむしろ読むべきだと思う。 大丈夫。 「就職活動」の登場人物は 誰しも皆少しずつ「嘘つき」なのだ。
1投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一側面から人間を判断することはできないというこの小説の主題とも言うべき命題を、物語全体を通して読者も経験することになってしまう。自分も部分的な情報で登場人物を判断していたのだと気付き、ハッとさせられた。 物語自体も自分自身が就活生の時に感じていた違和感が表現されていて読んでいて面白かった。
1投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ面白かった?と聞かれると、う~ん。微妙…と答えてしまう内容かな…と…。 何処に焦点を当てたかったのかな~ 現代の就職事情?人間関係?ミステリー感? 全体的にリアリティがないのと軽いのとで 頭の弱いわたしには何とも。 さらっと読むには丁度良いです。
0投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログストーリーがよくできていておもしろかった。視点がかわると、見方も言い分もかわる。読み終えた後、読み返して伏線回収を再度たのしんだ。そして、単純に「就活ってたいへんだ」と思った。
0投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログ揺さぶられた〜〜〜!悔しい〜!面白かった〜!! 解説曰く「ロジカルモンスター」の作者の思惑に見事にハマってしまった。わかった気になりながら読み進めていたら「そうだったの!?」と何回も思わされた。登場人物の印象が何度も変わっていった。自分の浅はかさに笑いそうになる。 そして作中に込められた、メッセージにも共感できた。特に就活に対する疑問と諦めは、自分もずっと感じていたものが言語化された気がして思いを巡らせてしまった。また、人を1側面では判断できない、というメッセージにも納得できる(自分は印象操作に見事にハマっていたが笑)。メッセージの伝え方が、直接的でなく伏線回収のように行われて、秀逸。いやー面白かった。読了直後でまだまだ感じたことたくさんあるが、とりあえず投稿。結末を知った上でもう一度読んでみよう。
0投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物に対する印象が二転三転することで、先入観や偏見で誤った判断をしていないか、他者を理解した上で正しく評価するなんてことが果たして可能なのか、という問題を提起することで読者をハッとさせることが筆者の狙いであったと思うが、まんまとやられた。 犯人を推理するために6人のプロフィールを手元に控えながらながら読み進めていたが、確りと「九賀:身障者用駐車スペースに駐車する人。」と書かされていた。 物語の半分ぐらいで嶌が犯人であるとされ、全編持たせるには流石に犯人明かすのが早すぎないかと思い、集中力が切れかかったが、杞憂であった。結局は久賀が犯人という結末であったが、久賀の動機も理解できるものであり、犯人が実はサイコパスというオチの推理小説もある中で、最後まで現実的な世界観が維持されたままストーリーが完結したのは満足。その上、多くの伏線を散りばめ、回収するのだから、見事。 グルディス前に八代がキョロキョロと床を見回してた理由と、森久保が九賀の封筒を開けると言って譲らないシーンで八代が笑っていた理由が分からず、わかる人いれば教えて欲しい。 総じて、読み応え、読後感共に良い傑作であった。
1投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ人気とのことで手にとった一冊。表紙怖いけど面白かった! 完璧に善良な人間なんてきっといなくって、誰しも必ず悪い部分というか隠したい過去だってある。 それをお話の中では月で表現してた。地球からは絶対に裏側は見えなくって表側しか見せてない。 たった数回の面接でその人の本質なんて見抜けるわけもなくって、深く関わった人にしかわからないその人の良さと悪さがある。 いろいろ予想しながら読んでたんだけど、予想を裏切られることばかりだった。だから面白かった。 お話しの中で私もその人の本質を見れてなくって上部だけの登場人物の姿しか思い描けてなかったからだと思う。 なんか朝井リョウさんの小説読み終わった時と同じような感覚があった。
10投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ就職活動の最終選考でであった6人の大学生が最終選考のグループディスカッションで協力し同時に内定を取ろうとするが、途中で企業の事情が変わり内定をとれるのは一人になってしまった。選考日に6人集まるとそこには誰が置いたのかわからない封筒があった。そのなかにはメンバーそれぞれの負の一面があった。 題材は面白かった。就職活動をしたものなら誰もが感じるだろうことを取り上げているが、期待しすぎたのか、いまひとつに感じた。話が進むにつれてメンバーの知らない一面が開示され評価が変わるのが後付の連続に感じ、取ってつけたように思えた。人の一面がその人の全体の評価ではないなどの作者の主張など本ではなく自分のブロクでやれと感じた。大学生の負の一面が最初に出たときがすごく重いので、それを引きずったかもしれない。もう少しコミカルに書けばもっと違った評価になっていたかもしれない
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログこんなにスカッとする話はない。 どんでん返しのどんでん返しをされ、犯人やトリックは予想できないものだった。 どこを読んでても面白かった。
1投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログスーパー面白かった。人間の多面性、表面で判断しないこと、当たり前に大事なことだと理解してるつもりだったのに、まんまと作者の手のひらの上で転がされた。
0投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夢中で読んだ。 就活生時代のこと、自信が面接官として学生とはなしたことを思い出し、とても共感した。 波多野くんが成人君主で終わらず、彼を含めた全員に、月の裏側があることがよかった。
0投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログ久しぶりにおもろかった。 『人を本当に見抜けているのか』、ミステリーというよりも採用、人を見るという本質を問われている様な作品でした。
1投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログさぁ誰が犯人でしょうか?と、はじめは一般的なクイズのような推理小説かと思いました。 人気企業ナンバーワン的なIT企業なのでしょう、就活約5千人が面接し、勝ち残った大学生6人が全員内定の予定が、最終的にたった一人を採用することに変更になってしまった。 そうなると、なんとしてでも入社したい6人の嘘をひとりずつ小出しに暴いていきます。 そして人気企業に予想外の一人が採用されますが、それで終わりではありません。 フェア、ジャスミンティー、スミノフ、ウェルチと、大事なキーワードを含みながら8年後へとページが進みます。 個人的に嘘を暴いたり、この嫌がらせの犯人を探す目的よりも、気になったところがありました。 「信号無視したから悪い人。 募金箱にお金を入れたから聖人。 ゴミをポイ捨てしたから悪い人。 被災地復興ボランティアに参加したから聖人。 健常者なのに優先席に遠慮なく腰掛けていたから極悪人。 一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。」 TVやSNS、ニュース、ワイドショーでは、芸能人が浮気、わいせつ行為、タクシー運転手に暴力したなど確かに悪いことをしたかもしれません。がその一面だけを見て叩かれて、悪い人扱いされるメディアを思い出します。 わたしもよく、人に迷惑をかけている人を見て「なんて悪い人だ!」と思ったことがたくさんありました。でももしかしたらその人は何か理由があって悪いことしてしまったり、悪い一部だけを見ているだけで、いつもはとても良い人なのかもしれない。 ここに登場した6人も裏と表があり、そこも含めて善人なのか悪人なのか行ったり来たりしながら読める楽しさがありました。 戦争が目立つ昨今ですが、以外と世の中の人は善人だ!と伝えていたように思いました。
10投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間には裏表がある。いい人でも悪い面がある。普段自分が感じていることが言語化されていて、心の中であるあると頷き、そうそうと感動しながら読み進めていた。職場にも、「なんでこの人が正社員になってるんだろう」と感じる社員がいる。面接で人生決まるけど、運も確かに関係している。面接官の短時間の決断で左右されることに、久賀が憤るのには同感。 自分が採用されたいがために、告発文入りの封筒を巡って、やり取りされる心理戦は読み応えがあり、自分があの会議室に一緒に入って、椅子に座っている気分になった。
14投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ《あらすじ》 とある企業の新卒採用試験最終選考として実施されるグループディスカッションが舞台となっています。参加者は6名の大学生。この中から採用に相応しい人を1人だけ選択するのがディスカッションのテーマです。 テーマだけでも普通ではないですが、このグループディスカッションの中で事件が発生します。事件の犯人は誰で結末はどうなるのか… 後半は、ディスカッションを経て当社に採用された人物が、この事件の真相を追っていくストーリーです。前半の出来事の真実が様々な人の視点から明かされていきます。 《感想》 前半だけ二転三転の面白さがありますが、ここからが更に面白い。色々な出来事から真相についてあれやこれや考えながら読んでいましたが、その予想が外れたり、様々な伏線が綺麗に回収されたりで非常に楽しめました。 まさに「伏線の狙撃手」と呼ばれる浅倉秋成さんの面目躍如だと思います。最後も綺麗に終わって大満足です。
13投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ筆者が張り巡らせた数々の伏線、私は半分くらい見落としてしまった。途中「あれっ?」と思った描写があったら、付箋を貼りながら読めば良かったと後悔。 スマートで優秀な6人の美男美女。1人ずつ、化けの皮が剥がれるような展開が待っている。クズ人間に思わせるような描写によって、それぞれの登場人物のイメージというか評価が決まってしまい、見事に読者も翻弄される。 就活とか昇格試験といった場面では、受験者側の心の状態は不安定で、噂話や情報操作(特に報酬:今回は採用枠1名)によって簡単に揺れ動いてしまうのだろう。 採用面接は1人15分程度。当然、たったそれだけで学生の人柄を見抜くことは出来ない。人間の裏側の一面が垣間見えても、知られざる「裏の裏」だってある。だから少しでも相手の良い面を見つけようと、ポジティブに向き合いたい。 奇しくも、自分の職場では新入社員が6名いる。しかも、男女比やメガネ率、体育会率なんかも同じ。見れば見るほど、この小説ソックリである。早速この本を彼らに進めてみたら、6人で回し読みが始まった。嬉しい限りである。
29投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ近年話題となっていたこの本をついに読了しました! ある先進的なIT会社の最終面接に残った6人のうち最終的には1人にだけ内定を出すという話になり、お互いの過去をばらしたりして、最終的には1人に内定が出たのですが、その後の後述談もあり、人間裏表があるのですが、表面的な一方的な側面だけで人を判断すべきではないという描き方も良かったですね!非常に面白い作品だと思います!
11投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5/8読了 主人公が立教(*^_^*)でも死んだ(՞っ ̫ _՞)ᐝ 犯人は九賀(SFC)。就活をグチャグチャにしたい。表面では優秀な5人ですら、飲みの場でドンチャン騒ぎするのを見て、自分より優秀だった同級生がスピラの就活に落ちたこともあり「本当に人事は優秀な人材を見抜けるのか?」という疑問が湧く。そこで、全員の裏を封筒に入れ、グループディスカッションを乱していく。 しかしこの飲み会は、、森久保が間違えて飲み放題にしちゃって、みんなで落ち込ませないように飲もう飲もうと騒いだ。みんなの優しさ。袴田が自殺させたのは野球部の問題児。年下を虐めた奴に適正な注意をしたらメンタル雑魚過ぎて勝手に死んでた。森久保は1回で詐欺から手を引き、それをいつまでも悔やんでいる。頭がいいから直ぐに詐欺だと気づけた。九賀は中絶させたけど相手の女の子も許してる。あとキャバ嬢ネキはガチいいひと。嶌さんが足病気で、優先席に座れるようにしてあげたし、彼氏から貰ったブランドバッグを大人になっても大事に使っている。嶌さんの兄は薬物使ってた歌手。スピラの使えない後輩が兄貴のファンで複雑な思いになるもまあなんか最後は仲良くなってた。 立教ニキが嶌さんに嵌められたクソ‼️て思ってたらなんかもうすごいどんでん返し。みんないい人やんけ。あと就活が超恐ろしく見えるなー。就活したくないよー。
0投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃおもしろかったー!思い込みというか、ひとつの側面を見て分かった気になることの愚かさをすごく感じた。 胸糞悪くない終わらせ方がすごく好き。 九賀くんが激刺さりだった。盲信的なところがあって、一回裏切られたと思うと絶望して、自分にも他人にも、世界全体に超理想を抱いてるのめっちゃいい〜〜 一番純粋で、一番子供っぽくて、30歳になっても理想主義者貫いてる九賀が川島には裏切られませんように
0投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間には誰しも良い面と悪い面がある たまたま悪い一面を見たとき、それだけを見るのではなく 「良い面」と繋がっているということを知るのは、大人になってからなんだなぁと、しみじみしてしまいました 私は犯人は嶌さんだと思っていたので 驚きでした
1投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ違和感のあった場面や、説明もなくどうしてこうなったって場面が終盤鮮やかに回収されていく展開はお見事でした。 『いい』だけの人もいないし、『悪い』だけの人もいない。みんな色々あるよね。 就活システムの話もその通りでどうしたもんなんだろうなぁと考えさせられました。
2投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いいヤツだと思わといて、実はクソ野郎かと思ったら、結局いいヤツだったお話。 嶌さん絶対犯人じゃんと思っていたので、中盤当たったかと思って喜んでたら違いました。 前半の主人公の波多野くん、あんまり魅力ないなーと思ってたけど、後半で評価爆上がり!
2投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログすっっごくよかった!!!!!本を読む時はいつもそうだけどこの本は特にページをめくるのが楽しみで、読み切りたくないけど続きが気になるという矛盾が止まらなかった笑 ただの伏線が沢山あるミステリー小説(勿論それも面白い)じゃなくて、推理されていくのと同時に人間が人間たる所以を感じるような作品だった。 実は自分は人を俯瞰的に見れるとどこかで思っていたけど登場人物の面接前には見えてなかった悪い所が見えたときにはそういうことをしてしまう人なんだとフィルターがかかり、何年か後に良い面が見えた時はいい人だと思い直して、、、状況が変わる度にその人に向けている目線がコロコロ変わってる自分が浅はかに感じた。 きっと良い人、悪い人といった単純な話ではなく、誰にでも人によって見え方が変わる良い面悪い面があってその人の良い(または悪い)面を自分がどれくらい信じることが出来るのかで人に対する見え方が決まってくるのだと思う。何が良くて何が悪いかなんて人によって違くて分からない。時を長く過ごしててもそういう相手に対する目線を確立することは凄く難しいけど、人の1面しか見れない就活で本質を見抜くのは作中でも触れてたけど無理だと思った。(嘘だらけの)1面だけを見て勝手に評価をつける(嘘だらけの)会社で働くために就活をすることの苦しさも実際に体験したことはないけど感じられた。 最後に良い人だと思われてた波多野の腹黒い部分が見えるのも人間味が感じられて良い また読み直したい
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログすごく読みやすかったし、予想外の展開の連続であっという間に読み終えてしまった。 初めて読む作家さんだったけど、心理描写の例えがめちゃくちゃ上手いなぁって。事件から目を背けようとする心理を、賞味期限切れの調味料に例えるところとか。 もっと他の作品も読んでみよっと。 読了 5月3日
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
垣間見せたひとつの悪事で、その人自身を悪人と断定し糾弾し攻めたてる。でも、その人は本当にそこまでひどい悪人なのか? 人間なんて、ちょっと話しただけでその人のひととなりを理解することなんてできないですよね。 がっつり長年一緒にいてたって、知らないことの方が多い。 就活を通して、色んな人の表の面と裏の面をみせてくれるお話は、とても面白ろかったです。 採用する立場からみた面接の実態が、本当に真実その通りだろうな…って思って、ちょっと笑えた。
6投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進める内に姿を変えていく犯人に振り回されっぱなしでした。情報の一部分しかあえて書かないようにして、登場人物の印象を二転三転させていて、まさしく「月の裏側を知らない状態」になっていました。 波多野と嶌さんは特に疑っていましたが、ヨミは外れました。笑
1投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは騙されるな…。タイトルや表紙の絵の雰囲気、就活というテーマも含めミスリードだったのかなと思った。物事の表面だけを見れば評価をするのは簡単だが本質までは理解できない。善悪の二元論で語れるような単純な事は世の中には極めて稀であるからこそ、1つの事象に対して善か悪かを判断するのは時間と労力が必要となる。せめて自分の大切な人だけでも波多野くんのように本質を理解できるよう努めていきたい。
1投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ騙された! あんなに作者が『伏線の狙撃手』と呼ばれている上に、この作品がどんでん返し有りなのも分かっていたのに…
0投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログミステリー(特にイヤミス)好きの自分には物足りなかった。 非常に読みやすい文章だったので数時間で一気に読んだ。
1投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ「信頼すること」「評価すること」の難しさと大切さ、そして人というものの多面性を改めて感じることのできた素晴らしい一冊でした。人というものの多面性をわかっていたはずなのに、小説として読むとなぜだかステレオタイプのように感じてしまい、それは仕事上の付き合いの人でも同じように感じてしまうため自分が人を一面で判断していることにハッと気付かされました。そしてまた別の面が明らかになった時、自分が知っている一面だけでその人を判断していたことに気づき思わず涙ぐんでしまいました。 穏やかに始まった導入部分、そしてだんだんと雲行きが怪しくなり、最後には「犯人」が判明し終わったと思ったらそこは物語の折り返しではなくページをめくる手が止まりませんでした。 人への愛にあふれた一冊です。
22投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ成長著しいIT企業「株式会社スピラリンクス」の、最終面接となる6人の大学生のグループディスカッションが舞台。 その年、スピラリンクスは新卒総合職の採用を開始すると5000人を超える応募があった。 初任給50万円の魅力はさることながら、急成長し続けるこの会社の先鋭的でオシャレでいながら、尖ったイメージもある、このスピラに何がなんでも入社したい。その一心で最終まで登りつめた6人の頭脳戦が描かれる。 初めは「ディスカッションの出来によっては6人全員に内定を出す可能性もある」と発表されていたが、急遽「採用枠は一つ」のお知らせが… ……………………………………………………………………… どんな泥仕合が待ち受けているのかと思ったが、本当に恐ろしい展開に。 最後まで気が気ではなかった。 この小説を通し、人の性格なんて分かったように思っていても、それはほんの一面ってことを改めて思い知った。 就活中は誰でも自分を大きく立派に見せようと頑張り、会社もいい学生を採用したいが故、社の魅力を誇張し宣伝する。 どちらも嘘つきといってしまえばそれまでだが、縁と運で導かれていくのかな、なんて考えてしまいました。 ストーリーとしては、本当に素晴らしいと思います。 表紙の6人。みんな美男美女! 改めて本の表紙は大事だな〜と思った
15投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ素晴らしい。 6人の登場人物の印象が二転三転するのみならず、お話としての印象も大きく変わった。 精緻な計算によって紡がれる物語だ。
1投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログ就職活動という特殊な環境の中で人のいろんな一面を垣間見るストーリー。 続きが気になり一気読みしてしまう。 自分はあの人の本当の姿をどれだけ知っているだろうか。 ちょっとした一面だけで人を判断することはあまりにも危険と思わせてくれる本だった。
1投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
真実は何かわからないこと。ワクワクを味わえました。人の裏側を想像すること、表面だけで理解しないことが大切だと思いました。倉庫の下から就活やり直しの依頼文が出てくるのは、ちょっと驚きました。好きな人に対しても正義を貫くってことかな、と。映画も楽しみです^_^
3投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログあっという間に読了。登場人物の個性やストーリーにググッと引き込まれる。後味の良さもオススメしたいです。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログミステリーが好きな人からすると物足りなさを感じるのではないかと思うが、犯人が誰なのか伏線を散りばめて読者を誘導していくように作られている。登場人物は特徴的でもありとてもわかりやすい。前半から後半にかけてどのような展開になるか楽しく読めたと思う。 少々説明というか次の展開にいくまでが長いなと思うシーンがあったり、就活生なら仕方ないかもしれないが軽薄な結論に至ったりと疑問に思う点もあると感じた。 嘘つきな大学生たちがテーマだが、結局は人間みんな嘘つきだし少なからず悪事をするしそれをうまく隠して生きてる人が大半だと思う。
1投稿日: 2024.04.29
