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六人の嘘つきな大学生
六人の嘘つきな大学生
浅倉秋成/KADOKAWA
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総合評価

1467件)
4.3
705
527
157
23
4
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    面白かった!評判が良かったので読みたいと購入したものの、ずっと積読状態で、やっと読んだら面白くて、何でもっと早く読まなかったのだろうと後悔した。 そして読み進めていくうちに、読み終わって欲しくない感覚を初めて味わった。 波多野くんの本心はどうだったのか謎のままだが、月は表は見れても裏側は見れない。 私達に見せているのはほんの一部分。波多野くんにももちろんそんな部分があったはず。 波多野くんの本心がなんだったのかが興味深い。 最後はみんなの表側も見れて良かった。

    14
    投稿日: 2025.02.10
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    おもしろかった 人間にある表裏を就活という環境において表現するのがすごい、しかもめっちゃ合ってた 少しずつ少しずつ結論まで持っていくのに、途中で分かりきっちゃうみたいなこともなくてうまい ただほとんど場面が切り替わらないので、映画化は向いてないなと、サブスクに出たら観てみる

    4
    投稿日: 2025.02.10
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    面白かった。トリック的な事じゃなくてジャンルが二転三転する感じがした。最初はポップなミステリーで「どっちが犯人だろ」って思いながら読み進めていたら、そこから就活へのアンチテーゼやハートウォーミングに行くの?と最後まで先が読めなかった。最後の封筒の内容は相当ハードルは上がっているけど大丈夫かと読んでるこちらが心配になっていたけど「そっちか〜」と色々伏線を楽しめた。 ずっと罪を被った人の行動に納得出来ずに読み進めていたがちゃんと最後に黒い心も表現されていて良かった。腹黒面が見れた事で人間味を感じられた。

    0
    投稿日: 2025.02.09
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    長らく読書から離れていた自分を読書沼に引き戻した作品。あらゆるミステリの中でも個人的に1.2位を争う面白さ。ミステリとしての面白さ(伏線回収、どんでん返し)を味わえるのはもちろんのこと、就職活動を経験したことがある人なら誰もが感じる疑問や葛藤をリアルに描いている。名作。滅多につけない星5。

    1
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主観と客観はいろいろなのだな、断片的な情報で判断するな、人は見かけによらない。を突きつけられたように感じた。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こちらを読む前に、俺ではない炎上を読破し、めちゃくちゃ面白かったため期待に期待を重ね読んでみたが、期待を遥かに超える面白さ。 最初はグループディスカッション前に登場人物がどういう人物かを印象付けておき、いざグループディスカッションが始まるとどんどん化けの皮が剥がされていく。途中で挟まれるインタビューで、インタビューされている人は犯人ではないという印象を付けつつ、インタビューの態度や話している内容で、『ああこの人は結構嫌な人だったんだな』と思ってしまう。ただこの印象が二転三転と物語の中で変わっていき、部分の切り取りや音声だけでは見えない部分がたくさんあることが分かり、それを月の裏側を例に表現されるのがおしゃれすぎる。 そして飲み会シーンにいろいろ隠されているのが面白かったし、そのシーンがなければこの物語はなかった、ただこういう勘違いってあるよねとも思うしあるあるなのかもしれない。にしても袴田含めてみんなかっこいい。 とにかく波多野くんが終始良いやつでかっこよかったが、最終的には全員良いやつ。見方を変えると良いところが多いという意味ではなく、なんだかんだ最終面接まで残ったメンバーはみんなちゃんとした人だったというのも気持ちが良い。 最後のシーンもこれからに向けて希望のある内容で綺麗なまとまり方ですっきりした。 他の作品も読みたい!

    1
    投稿日: 2025.02.08
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    久々の読書の1冊としてチョイス。 ライトな読み応えと読後感が爽やかなものが好きなので、好みにばっちりハマりました。 登場人物の印象が二転三転する展開にドキドキしつつも、明らかになっていく内に気付かされる人間の多面性。月の裏側を使った表現も好みで、そこだけを切り取って見ると良くない印象だけど、自分の見ているものが全てかな?と改めて考えさせられる作品でした。 展開も早いので途中で飽きる事なく一気に読み進められ、伏線も綺麗に回収してあり、読後の満足感は充分です。 強いて言えば、腹黒大魔王感は薄いのでそこはあまりピンと来なかった。(腹黒大魔王と命名される必要はあった?) でも腹黒ではない、そこが良い!ので、星5つ。 波多野くんは格好良過ぎです。

    3
    投稿日: 2025.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しに次ぐどんでん返し、エンタメとして面白かった。 最後に性善説になるのもわるくない。 ただ、少し軽いタッチだったかな… 直前に染井為人の「正体」を読み、心震えてしばらく引きずっていたことも影響して、本作はあっさりとした印象を受けた。

    2
    投稿日: 2025.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の表面的な部分にフォーカスを当てた素晴らしい作品。 自分にも心当たりのあるような事が多くて、読んでいる最中に心が痛む場面もありました。 人の本質を見極める事の難しさと、人の抱える裏側の意味を考えさせられる一冊でした。

    1
    投稿日: 2025.02.05
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    「はたして自分は、真に相手のことを知っているだろうか」 ・就活に臨む大学生たちの話 ・必ず登場人物に対する印象が二転三転する、印象操作が特に素晴らしかった。 ・いかに自分が他人を思い込みで判断しているか思い知らされた。 ・最初は事件に対するミステリーとして読んでいたが、中盤からは登場人物の善悪に対するミステリーにすり替わっていて、物語に飽きることがなかった。 ・様々な情報が飛び交う今の時代にふさわしい小説だと思う。

    1
    投稿日: 2025.02.05
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    面白かった! 就活の醜悪さの描写が見事。 少しずつピースがはまっていって、最後の封筒を開けたシーンであぁ~

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    六人の優秀な大学生が織りなす、就活をテーマにした群像劇。 舞台はスピラリンクスと言う先鋭的なIT企業の就活をテーマに始まる。主人公の波多野を始め、嶌さん、九賀君、袴田君と言ったいかにも優秀そうな6人がスピラリンクスの最終面接に参加し、1人の合格者を決めると言う物語である。 この物語のテーマは、物事の一面だけを見てもそれを良いもの、悪いものと判断することは難しいと言うことだと思う。 例えば、ある登場人物は学生時代野球部に所属し、大学時代はバイトのリーダーやボランティアサークルの代表を勤めると言ったよくあるキャラクターである。最終選考の場面で、何者かの手により、登場人物全員の過去の悪事を暴露する封筒が登場する。その登場人物はリーダシップが素晴らしいという印象から、野球部内でイジメをして人を死なせてしまったと言う過去が暴露され、評価が一変する。 こう言った経緯を経て、読者や主人公が抱いていた人物像を裏切ってくる。 しかし、最後の最後ではその悪事を違う形でまた裏切って来る。 月はいつも表面を地球側に向けており、地球からでは裏側を見ることが出来ない。では、クレーターで凸凹な月の裏側を見たから月に対する評価は悪くなるのか? 色々と考えさせられる小説で面白かった。

    1
    投稿日: 2025.02.05
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    素晴らしい。読みながら、こうあってほしいと思ったとおりに物語が進む感じ、容疑者Xの献身を彷彿させる出来の良さ。 構成もテーマも描き方も全て欠点がない。 ちょっと褒め過ぎな気がするから最後の多少の冗長さとヒロインの性格の良さがあんまり描けてなかったことを指摘したっていいけれど、にしたって素晴らしかった。

    0
    投稿日: 2025.02.04
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    思っていた以上に話に深みがありとても良かったです。就職活動の様子は売り手至上の現在と少し変わっていると思いますが、選び選ばれるという関係性は変わらないので共通する心理はあると思います。自己否定され自己肯定で自分を保つ嫌な時期。この本は、単なる犯人探しではなく自分という人間を振り返って見つめ直すことができるお勧めの本です。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    これは騙された!! 『視点を変えるだけで見える世界が変わる』がカギ。 就活の空気感に胸がキュッとなる。 たしかに就活って狂ってるよなー… でも、就活の時期に読んでみたかった気もする。 上手いなー!!

    24
    投稿日: 2025.02.01
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    トリックがわかった時に「そうやったん!?」って思わず声がでた。人にはそれぞれ秘密があって、みる角度によって前にも悪にでもなるんだなぁと感じた。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    2025年1月31日読了。 上っ面なだけのコミュニケーションに繕った面接、お前そんなに善人やったか?と自分にも問いたくなるような姿...あー就活あるあるね、と思いながら読み進め、自分の就活を思い出して苦い気持ちにもなりましたが(笑) みんなが積み重ねた嘘が実は...という最後のどんでん返しに驚かされました。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    面白いの一言。新卒で就職活動した事がある人、さらに、人事の経験もあるなら一層、共感しかない作品。一体、あの採用活動をどう捉えるか。ミステリとしても十分だが、人間の難しさと人間を見る目について、突きつけられる。人を決めつけない、あらゆる可能性がある、と胸に刻まれる作品。

    0
    投稿日: 2025.02.01
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    期待が大きかった分、犯人の動機があっさりしてた感じがしました。本のテーマは、人を見て評価する難しさだと感じました。人にはいろいろな面があるため、一部分だけで評価せず、さまざまな部分を見ることができるように自分自身も心がけていきたい。

    7
    投稿日: 2025.01.31
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    凄すぎた、、今までの人生で感じたことの無い妙なドキドキ感がずっとあって、本当に色々な所に散りばめられた伏線が回収されていくのにはもう、思わず、すげぇ、って口に出してしまってました。凄い、、とても面白かった。人のどんな秘密も、ほんのささやかな一面に過ぎない!!

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    面白かった。何度も何度もどんでん返しや予想外の展開があり、読んでて飽きなかった。前半は就活の表向きなキラキラ感と裏向きのドロドロ感が表現されていて、後半では結局人は良い面も悪い面も両方あり、善悪で簡単に割りきれるものではないということが表現されていたように思う。終わり方も今後に希望が持てるようなもので良かった。

    3
    投稿日: 2025.01.31
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    自分が就職活動をしていたのは、もう何年も前になるけど、リクルートスーツ着て就職フェア行ったり、有名企業ってだけで友達と一緒に記念エントリーしたり、不採用通知受けて人格全否定されたみたいに落ち込んだり、なんか懐かしい気持ちで読んでしまった。 そうやってようやく勝ち取った内定企業も1年ちょっとで辞めて、2回転職を経験して、今があるんだから大学生自体の就職活動が全てじゃないよって、今なら言えるけど、あの頃は大企業にプロパーで入って、キャリア積んでみたいなのが全てだったなー。

    1
    投稿日: 2025.01.29
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    二転、三転とキャラ達の印象、物語の展開の変わりようにびっくりしました。 これがどんでん返しか……と思い知らされました。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    面白かった。 伏線回収もすっきりで、一つ一つが明らかになっていくと「いい奴なんじゃん…」と胸が熱くなりました。 所詮、月の裏側。人なんて見えない部分の方が多いし、短時間でその人の人となりを知るなんて不可能で。だったら好きになった仲間を信じてみても良いな、と思う。 私も就活を経験した身なので、就活時期の疑心暗鬼な気持ちだったり、カオスな自分を久々に思い出しました。

    1
    投稿日: 2025.01.28
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    KindleUnlimitedにあったので ただの言葉だけで人の印象がこうもコロコロ変わるのかと思った。面白い本でした

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    就活のグループディスカッションというテーマと構成は面白かった!某人物の描写にちょっと無理があるよなと思ったり、ところどころ、つっかかるところはあった。が、全体をとおしてはハマって一気読みした。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新卒採用で最終まで残った6人がグループディスカッションを通して全員で内定を獲得するためにあれこれ仲を深めてきたけど、途中で6人で話し合い、1人だけ内定者を決めることになる。 6人は自己PRを行い、15分に1回投票して総得票数で内定者を決めることになったが、お互いの過去の暴露大会になっていくミステリ。 星2つなのは、いやいやこんな心理的安全性のないグループディスカッションあったらヤバすぎて、現実味のある世界線なのにそこだけファンタジックに浮き上がって違和感があったから。どうやら途中から人事の思惑とは別の方向に進んでしまってたみたいだけど、だったら止めてほしい。笑 でも採用ってほんとブラックボックスでお互い腹の探り合い。そこを風刺したといえるけれど、応募側だって会社を選ぶ側なのだから。 わたしの期待が、もうちょっとそれぞれの内面の葛藤や心理戦が出てくるのかなと思ってたことにあったので、暴露に焦点が行きすぎた感が否めない。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今をときめくIT企業の最終面接に残った6人の大学生が全員内定獲得を目標に与えられた課題の討論準備を通して親交を深める矢先に急遽内定は1人のみと人事から通達が届く。内定を勝ち取るために仕掛けられた罠と犯人の目的が思わぬ展開で明らかになる。 展開がスピーディで物語の視点が絶妙に変化するのが面白くあっという間に読んでしまった印象。一人一人の人物設定がキッチリしてあって言葉の描写だけで人物像が自然と浮かび上がるのは作者の力量だと思う。ミステリーといえるほどではなく爽やかな大ドンデン返しで気分良く終われて良かった。 一応IT企業で人事採用担当です(小声)。改めて就活って本当に異様な状況だなって実感。今から就活です!の学生さんには正直あまり読んでほしくないかも。言ってみればお互い腹の探り合いをする中で採用の何が正解なのか人事だってわからないことだらけなのは事実。それでもまた次年度の採用が始まる。

    0
    投稿日: 2025.01.25
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    とにかくそれが初めて経験する種類の感情であったからだ。強引にコンセントを引き抜かれたようにすべてが唐突に終わりを迎え、手元には行き場を失った言いようのない熱量だけが残っている。 誰もが胸に「封筒」を隠している。

    0
    投稿日: 2025.01.23
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    話が二転三転として続きがどんどん気になる内容でした。 一人一人の登場人物の行動に引き込まれました。 人の印象って情報操作で惑わされてしまうもの、そして人の本質なんて簡単に見抜けないこと、それを上手く物語にしている内容だと感じました。

    1
    投稿日: 2025.01.23
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    図書館で。話題になっていた本なので予約して借りました。予約数が多くて実際借りられるまで随分と時間がかかりました。 就職活動は非常に厳しくつらかったなぁと思いだしてイヤな気分になりました(笑)。自分の就職時代は超氷河期とか言われたころだったのでさらに。それまでに育つ過程で、日本人としては謙虚さや他人を慮ることがたっとばれ、自分の意見を声高に叫ぶよりは和を以て貴しとなす、ではないですが協調性が何より、なんて価値観が刷り込まれている訳ですが。そんな美徳なんて、就活ではまぁ見事に役に立たない。自分はこれが得意で、こういう活動をしてきたから御社に必要な人材です、と自分を売り込まなくてはいけないという行為がなんとも慣れ親しまない行為で…  大体、社会で働いたこともない、どういう実務をしているのか漠然とした想像しか出来てない状況で(実務経験がある学生さんは別でしょうが)、御社に必要な人材です、と言いきるなんて嘘でしかないですよねぇ。そしてお断りされるという事はわかりやすく自分を否定されるという事で。なかなかシビアな体験でした。まぁもうあまりやりたくないですね。 それにしても作中の彼らはこの会社に入りたいという熱意があり、非常にまじめに取り組んでいてえらいなぁと思いました。個人的には何を考えているのかわからない蔦さんが不気味でしたが、後半視点が変わるとそういう構成なのね、と思ったり。先入観や一方的な情報が「正」とされてしまうと怖いなと思いました。 でも読み終わってもなんとなく蔦さんは好きになれないなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二転三転とする展開が面白く、伏線の回収の仕方も見事だった。 序盤の面接場面で「犯人も展開も読めてきたな〜」と高を括っていたら、就活自体が大きな前振りになっていて驚いた。 心理サスペンスでありながら、メッセージ性が強い部分も非常によかった。 「人の本質が分かると言うのは傲慢でしかない」と私も常々思っていたので嶌に共感できた。 人に知られて何も困ることがない人間など存在しないはず。もし自分があのディスカッションに参加していたら、どんなことが封筒に入れられるのか考えてしまった。 この作品を読んで、相手の一面や出来事だけで人を判断せず、心の目で見ることが大事だと改めて考えさせられた。 最後に波多野のロッカーからもう1枚封筒が出てきたことで終わり方が綺麗になり過ぎなかったのが、人の裏表をテーマにした作品らしく良かった。

    10
    投稿日: 2025.01.20
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    「人の本質を見極める方法なんてない」 この本を閉じた後、宇多田ヒカルさんの言葉を思い出した。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 人が何を感じてどんな思いでいたか、行動の動機やその正当さなんて、本人以外にはわからない。わかりたいと思うのも、わからなくて苦しむのも他者のエゴ。「理解できないと受け入れられない」は勘違い(恋人に別れを切り出されて理由と説明をやたら要求するひと的な、一種のパニック状態)で、「受け入れる」は理解しきれない事象に対してすること。理解できないと理解すること。 (引用: X(Twitter):@utadahikaru) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 理解できないと理解すること。を改めて再認識するきっかけとなった小説。 細かい伏線がどんどん回収されていくのが非常に心地よく、先の読めない展開が最高だった。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    改めてすごーく就活したくなくなったし、やっぱり人が人を評価するのっておかしな話だよなーって思った。ずっと一緒にいる友達とか家族とかですら裏の顔って分からないものなのに、ましてやそれが何回かしか合わない人でその人が会社に有用かどうかなんて、、どっから目線?でもそこを上手くとり繕えるかも能力みたいなことなのかな。

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    うん、スカッと終わりました! 始めは途中で飽きてしまい中止していましたが、途中から止まらず一気読みしました。楽しかったです。

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    大技1本というよりは、コツコツと積み上げた小技で読ませる作品という印象。 就活だけではなく、人が人を選ぶという行為全般に関して抱いていたモヤモヤを形にしてくれていて、大きく頷いた。 他人のことをわかった気になるのは傲慢だし、なにより危険。

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めていくうちに物語が大きく転換し、転換するにつれて納得観が高まりつつ読み進められるのが気持ちよかった。善か悪のどちらかに簡単に分類できる人なんていないと思おうとしているのに、いつの間にか自分が登場人物の良くないと思える面をきっかけに、すべて悪い方向にその人を解釈しようとしていたことにギョッとした。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    毒毒しい 足の引っ張り合いの話と思いきや 結構最後綺麗にまとめましたね。 この綺麗な終わらせ方を 物足りないと思う方も いるかもしれませんが 私は好きです。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    展開もはやく、とてもよみやすい作品です。 多少のオチをつけて終わったとしても、十分だったけれど、張り巡らされた伏線がものの見事に回収されていく。 とくに印象的だったのが、身体障害者用駐車スペースを使ったあたりの伏線回収。なるほどっ! そういうことかい!ってね。 多分もう一度読んだら、ここもそういうことか!ってなりそう。積読減ったら再読しよっ!

    22
    投稿日: 2025.01.17
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    面白かった!!何回も騙されたし、なんなら犯人かと思った人にイライラもした。 自分の就活の時のことを思い出すくらいに6人の心情描写が的確だった。 一面だけで人を判断しないって当たり前だけど難しいことだと思うと痛感

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    すごく面白くて、ワクワクする物語でした。 表面だけみると悪い人だなと思っていた人が、実はそんな事なかったり、人間について考えさせられました。

    36
    投稿日: 2025.01.17
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    浅倉秋成さんといえば華麗な伏線回収。 これは伏線だろう! うわ、これも伏線だったか!! とストーリーはもちろん、 伏線を予想しながら読めるのも魅力のひとつ。 本作は就活中の大学生がテーマ。 一流コーヒーショップと提携したカフェスペース、 ボードゲームやダーツをしながら会議ができ、 提示された初任給は破格の50万円。 夢のような企業「スピラリンクス」初の 新卒採用の最終選考に残った6人の大学生。 最終選考は1ヶ月後のチームディスカッション。 それまでに個々の能力を活かし 最高のチームを作り上げ、 一丸となって全員内定を目指す中、 本番数日前に採用担当から告げられる残酷な変更。 それは6人のうち1名だけが選ばれ、 その1名も6名が話し合ってから決めるというもの。 全員がギクシャクしたまま最終選考当日。 誰が内定に相応しいか議論をしていると、 6通の封筒が発見される。 そこにはそれぞれの告発文が入っていた。 6人の罪とは? 犯人の目的は?動機は? 自分も最近まで転職活動をしていたので、 とても共感できる箇所がちらほら・・・

    34
    投稿日: 2025.01.17
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    一気読み!!!ページ捲る手が止まらないってまさにこのこと。続き気になりすぎて、どんどん読み進めてました。 最後の最後までワクワクさせてくれて期待を裏切る、めっちゃ面白い本だった。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    浅倉秋成さんの作品初めて読みました。2025年初作者5人目。 みんな嘘つきでみんな悪くない。 会社が1番悪いんじゃないかなぁ? 映画も観たくなりました。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    とりあえず面白かった!毎回考えを裏切られて、最後も予想してなかった結果だった。コンフィデンスマンJPのようなワクワク感で読めた。 映画はどんな感じなのかすごく気になる!

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    浅倉秋成さんの小説は初めて。 久しぶりに早く次のページをめくりたいとなって、一気に読んだ。 人の本当の姿なんて誰にもわからないから、信じることこそが一番大切なんじゃないかと思った。

    8
    投稿日: 2025.01.13
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    この本で浅倉先生を知ったけど、この人の作風はかなり好み。犯人が判明したと思ったらそこから二転三転していく展開がたまりませんでした。就活の世界を知らないからこその生々しさ?を感じることができました。それぞれの正義って感じ。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    展開が2.3いやそんなものではなく、5.6転する。 実に面白かった。 私はミステリを読むとどうしても途中でタネを考え、犯人を特定しようとしてしまう。 それゆえにどんでん返し系が好きなのだが、今作はそんな私の未熟さを嘲笑うかのように、掌の上でコロコロと転がしてきた。 内容もメッセージ性があり、最終的にはハッピーエンドだったのかな。 今をときめく国内最先端IT企業『スピラリンクス』。 渋谷一等地のビルにオフィスを構え、ダーツやビリヤードを楽しめる会議室、ハイテクなオフィス、そして何より初任給50万は就活生達の心を惹く。 新しく始めた新卒採用は5000件を超える応募であった。 そんな中から最終選考まで残った6名の就活生。 慶應、一橋、お茶の水女子などと名だたる学生達が最終選考に挑む。 与えられたお題は、6名全員でのプレゼン。 出来次第では6名全員が合格するとも伝えられ、彼らは一致団結し、対策を始める。 しかし、最終選考直前、彼らのもとへ届いたメッセージには「選考方法変更。6名で話し合い、最も適した人1名を推薦していただき、晴れてその人に内定を差し上げる」というものだった。 突然に皆がライバルとなった。 最終選考当日、『スピラリンクス』の会議室に集まった6人。 そこで、当の本人達、そして『スピラリンクス』の人事ですら予期出来なかった事件が起こる。 物語は次々と展開され、ハイスピードに状況が変わる。 就活を経験したことのある人ならわかる、リアルな緊張感と気持ちの悪さ。 果たして誰が嘘をついているの。 そしてその嘘とはなんなのか。 今の世界の『就活』自体に焦点を当てた一作。 仮面を被っているのは、就活生なのか企業なのか。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    フィクションだから楽しめる作品。 実際にこんなこと起きないだろうけど、というところから始まるから、数々の伏線や山あり谷ありの展開を味わえる。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    一気読み、いろいろ考えさせられた。 とても面白かった。 著者も大学生時代就活を経験したという。 大学生の就活、こんな感じなのか。 渦中の大学生の話は身近で聞いた事があるけど、 心をすり減らし、心身にダメージをを受けつつ頑張っている。 本文中で1人のセリフとして書かれていたのが ☆就活期は、混乱期 ☆就活は本当に機能しているのか。 学生は会社に入るため嘘八百を並べる 一方人事も、会社の悪い面は説明せず嘘に嘘を重ねて学生を引き寄せる 最初から、学生は会社に、会社は学生に、大きな期待を持つ。 その通りでなかった時の不満と落胆 全てが素晴らしい会社、非の打ち所がない学生 そんなの有るのか? 有る程度の年齢になり、久しぶりに会う知人や友人 「こんな人だったかな……?」 という事、たまに有る。 年月で変化する、と言う事もあり、 もしかして、それが見えていなかった姿なのかもしれない。 自分だって、かなり変わっている様な気がするし^_^;

    37
    投稿日: 2025.01.12
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    就活を舞台に人の見え方を考えさせられる話だった。普段見ているのは人のほんの一部分でしかなく、多くの人はそこだけ見て判断してしまっている。人も物事も一部分だけ見て判断しないような人になりたい。 終始物語に引き込まれる面白い小説。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    のめり込んであっという間に読み切った一冊。あぁーそうきたかーと人をある一面で判断してはいけないと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「就活をする前に読むか、終わってから読むかはあなた次第」 この本にキャッチフレーズをつけるとしたら、私はこれをつけるかな。 映画公開の前に手元にはあったけど、結末を知った上で映画を観るのはどうかと思い、映画鑑賞後に読了。でも、結果、記憶を消して何も知らない状態で読みたいと思ってしまったから、原作を先に読むべきだったかもしれない。やっぱり、ページをめくる時のワクワク感がなくなってしまうのはたえられない。 ほんとに、あの選考のために顔を合わせた数十分で何が分かるというのか。就活生は、採用を掴み取るために仮面を被り、経歴を詐称する。面接官は、そんな就活生の中からこれから一緒に働く人材を選ぶ。テンプレートに当てはめて、当たり障りのないことを言う人しか採用してくれないのか。ありのままの自分を受け入れてくれるところはないのだろうか。 この作品を読んで、改めて採用選考の難しさを目の当たりにした。これは、面接に限った話ではなく、筆記試験なども含めて。表の顔だけで採用か不採用かの判断をするのなら、もう最終的には「運」だとしか言えない気がしてくる。 そして、いい意味でも悪い意味でも、ほんの一部分だけを見てその人のことを評価したり、見る目を変えたりするのはやめようと思った。

    2
    投稿日: 2025.01.11
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    前半と後半で語り手が変わるのも面白いし、展開も二転三転するので通勤時間に読んでいたこともあり、先が気になって仕事中もこの本のことを考えてしまうくらい面白かった。 高いエンタメ性のあるストーリーの中にもしっかり日本の就活の現実が描かれていて、社会派な要素もあり全てにおいて楽しめた。

    2
    投稿日: 2025.01.08
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    ▶︎気づき 確かに誰もが良い面、悪い面がある。 自分が嫌と思った人も何か良い面を見つけて緩和してみたい。 ▶︎感想 ずっと犯人もインタビューしている人も誰なのか分かるようで分からず、読み進める内にどんどん面白くなってきました。

    1
    投稿日: 2025.01.08
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    面白かった。伏線回収など 上手だなと。個人的には なんとなく報われてない人がいるというか それがちょっと気になるけど 人はそれぞれ事情もあるし 完全な悪人も善人もいないってのは同意するかな 一時的な感情で悪人って決めつけちゃうこともあるけど 基本的には寛容でいたほうがいいのかな と思ってる でも ほんとにどうしようもない悪人もいるのかなと思うけど 大概それって その人のことをそんなにしらなかったりで判断してるから まぁ どうしたって 嫌いな人 合わない人はいるわけだけど それでも相手を知るって作業は必要なのでしょう

    5
    投稿日: 2025.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間ができて本屋に寄って、映画のCMでたいして興味を惹かれていなかったけど、読んでみることにした。大正解。何回も見方をひっくり返されて、最後まで色々伏線が回収されて、結局今現実に人が大切にしなきゃいけないことを印象付けさせてくれる。 最初は最終選考に残った6人の素晴らしい人柄が描かれる。 その後、グループミーティングで一人ひとりの悪い一面が暴かれて、お互い疑心暗鬼になる。犯人がわかり一件落着かと思いきや… 一枚の写真に切り取られたことで、その人の全てを否定する風潮がある中で、その悪意に真っ向から立ち向かって、その写真の後ろに隠れてたその人の人柄、よいところを集めるという展開が胸熱。悪いところを信じて、糾弾して、切り捨てる方がはるかに楽だけど、そこを妥協しないで、長年の付き合いの中で自分が見たその人となりを信じなければと思わせてくれる。 映画は観る予定はないけれど、良い出来栄えになっていることを期待する。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直、就活の話とか思い出したくもないからちょっと読むのに抵抗があったんだけど、どのSNSにも面白いと載せられていたから、ついつい借りてしまった。 めっっっっっちゃくちゃ面白かった。記憶を消してもう一度読みたいくらい。 自分の中の予想の『犯人』がコロコロ変わっていった。本当に凄かった。 人の本質を他人が見抜くことなんて出来ない。最初から最後まで一貫していたこと。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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     話題の本なので読んでみた。二転三転---四転って感じ。面白いですよ。  人間は優しさと意地悪さを持っていて、結局はどっちが本性かわからない。ということかな。  

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    就活の現場で起こる事件を境に争いが起こる話だけど、なかなか面白い。そこに集った人々の心理が個人個人ごとに書かれていて、ああだからこういうことをやったんだ、という気づきがあったり、作者が仕掛けたミスリードな文章だったりと面白い小説だった

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    自分も東日本大震災の発生した年、ちょうど就職氷河期という時代に就職活動をしていたため、あの頃の懐かしさを思い出した。 着慣れないスーツを着て、行き慣れないオフィス街に向かい、面接時間の5分前を目指すため1時間前から面接先の会社の前をウロつき、喫茶店で履歴書の再チェックをして、社会人(仮)の仮面を被り、いざ面接へ。あの頃は、自分の周りでも就活の情報が行き交い、学業そっちのけで企業周りをしている人もいたような。 まさに著者がいう狂気であるが、就職戦線の渦中にいる人たちはそれを正気と捉えるし、むしろ動かない人が正気では無かったと思う。 今現在、自分が人を見極める、育てる立場になり心底思うのが、あんな数十分で良い悪いを判断できるわけないじゃん!と鴻上さんの意見に大きく頷くばかり。そんなことも露知らず、合否に一喜一憂し、不採用通知が届いた時に覚えた「この世の終わり感」が今では笑い話と思える。 登場人物の波多野くんのように、就活に失敗して心を病む人もいたし、中には内定が取れず自ら命を絶つという学生がいると当時ニュースで取り上げられていたこともある。 誇張やささやかな湾曲も嘘というなら、就活生は大半はその嘘を武器にして、必死で大きな「社会」という怪物と対峙しているように思う。

    4
    投稿日: 2025.01.07
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    ミスリードで見事にだまされた。最後まで嶌さんを守り切った波多野くんに感動。皆に犯人と思われたまま、半年間再起不能になっていたというのが読んで想像して苦しかった。 就活は(てかよく考えれば今も)何かの能力で個性を表さなきゃいけないのがしんどいし、もうやりたくやい〜

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    前半の疾走感がずば抜けている! ページをめくる手が止まらない。   就活の時にまとわりついていた、なんともいえない違和感と、それを感じながらも抜けられない大きな波のようなもの。 こんな選考で何が分かるのか、と思いながらも、確かに周りを見れば「優秀な人」「そうではない人」が分かる気がして、異質な時間だった。   恥ずかしくて二度と思い出したくない気持ちもわかるが、あれはあれで必死だったなとも思う。   久しぶりに、結末が予想できない作品に会い、とても楽しかった。 人間とは多面的なもので、切り取り方でいかようにも見え方は変わる。 最終章がやや綺麗すぎる気もしたが、分かりやすくて親切。   万人が楽しめる作品。  

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    ここで結論か、というところでまだ30%程度しか読めておらず、どうなってるんだとページを捲る。犯人が予想できるような話ではないけれど、この作品は単なるミステリーではないと思う。結論にまつわる感想を書くとネタバレになりそうなので割愛するが、なんだかすごく読んでいてしんどかった。しんどい時に読む本ではない。かなり心を揺さぶられるので。生きていくのって、しんどいですね。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好奇心をかき立てられる展開にも、細かな伏線が忍ばされていてハッとするミステリー。 登場人物を巧みな文章で表現していて、最終的にはひとに対する見方を考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    最後まで犯人がわからなかった! けど、確かに繋がるなってとこがあって、ワクワクしながら読み進められた。 あと、就活ってそうだよな〜ていう、当時の虚無感というか、心がなくなる感じがすごい共感できて、人生そんなもんだよなっていう風にも思った。これは今の自分への言い訳に過ぎないかもしれないけど。

    1
    投稿日: 2025.01.06
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    成長著しいIT企業スピラリンクスが初めて行う新卒採用。最終選考に残った6人の就活生が発見した六通の封筒の中身は告発文だった…。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦。 舞台となる就活自体が嘘に塗られた世界なので、登場人物の個々のエピソードに衝撃は受けなかった。人は誰でも表と裏の顔は持っている。ただそれは善悪とは別物である。

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    登場人物への印象がころころと変わったというか、転がされたような気がした。文章の切り取り方、伝え方、少しの違いで変わるものなのか、、 ゆっくり読むつもりが1日で読み終わりました!

    1
    投稿日: 2025.01.04
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    騙されに騙された。読み応え◎ 新卒採用制度への疑問、分かる。人の本質を見抜くと言ってもそもそも本質って何?採用にしても人間関係においても「月の裏面」を何だと捉えるか?何にせよ一面を見てジャッジしてはならない、とはいえ今の社会難しいよね〜〜〜

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    まんまと騙されました。騙されたくて読んだのですが、楽しませていただきました。 映画化されているので興味をもち、作者の方はどんな方なのか調べてみました。なんとジャンプスクエアで現在連載中のショーハショーテンの原作者の方だったとは。漫画の方はずっと読んでいたのですがこんな引き出しもある方だったのかとそこにも驚かされました。

    1
    投稿日: 2025.01.03
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    物語は六人でチームディスカッション雰囲気の良い就活生の様子からスタートします。しかし、二点三点していく様相が面白く、絶妙な人間の心理を物語の中に見ることができました。 ある1面を見ることで、人の印象ってガラリと変わってしまいますよね。

    0
    投稿日: 2025.01.03
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    この本で問われているのは「人をどのように評価・判断するのが正しいか。」だと感じた。 現に目の前にいる人が過去にどのようなことをし、どれだけ人を傷つけたか。事実だけ見れば誰にとっても許しがたく、人間としてどうなのかと考えてしまうような内容もあった。 しかし、当時を知る人の視点から見れば、悪な部分だけでなく善の部分も見えてくる。結果的に人を傷つけてはいるが、その人なりに考えた結果の行動である。誰も完璧な人間なんていない。だからこそ、失敗から学び続けることが重要なのだと伝えているような気もする。

    2
    投稿日: 2025.01.03
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    何を持って人を評価すべきなのか。 いま見てる情報はその人を作る要素のごく一部でしかなく、違った側面から見れば善人にも悪人にもなりうる。

    5
    投稿日: 2025.01.03
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    就活というテーマを通じて、人間が人間を判断することの無謀さや完全な善人も悪人もいないことを描いていて面白かった ミステリーとしても勿論盛り上がり所がしっかり作られており読み応えがあった 痛快では無いが心動かされるものはあった

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    『六人の嘘つきな大学生』読了しました〜! 就活生の蹴落とし合いをただただ描いた作品かと思いきや、終わってみたら青春ものにも思える作品に早変わりしていた。 就活生は是非とも読んでほしい。現実の就活がどのようなものになっているのかは分からないが、『就活』全体に対する考え方が変わるかもしれない。 九賀くんだったらスミノフぐらい調べると思って納得いかなかったけど、誰かに犯人だと分かって欲しかったのもあるのかなぁ。

    0
    投稿日: 2025.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    就活の面接試験の場面を克明に描いた作品だった。 採用人数一名に変更されてしまった最後のディスカッションで蹴落としあいが始まるがそれは何者かによって仕組まれたものだった。犯人は自分にも他人にも厳しすぎる故にこのような行動をとってしまったが、犯人が危惧する現状もあながち間違いではない。就職活動は嘘で塗り固められているのだろう。企業も学生も有利な面を誇張し、不利な面を覆い隠す。それで社会が成り立っているのだから。しかし波多野はそれでも人を信じることや自分の生き方に希望を見出し間違いではないと証明しようと奔走していたのだ。

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    「人事を騙して、内定を待つ」 本作品は、就職戦線に関わった人間(採用される側、採用する側とも)であれば、ぐっと刺さる内容です。「そうだよな~」と思って読み進められる筈です。 ミステリーとしてのミスディレクションも良く考えられていると思います。ま、「(犯人は)彼女ではないだろうな、(もう一捻りあるでしょ!)」とは読めますが。 この作品のスゴイところは、前半の就職戦線で描かれた『人って、そんな簡単にわかるもんじゃないよね(=正しい姿を見抜くことなんてできないよね)』というメッセージが、後半でも活きているということなんです。 この作品は、一級のミステリーではありますが、それ以上に「人の本質なんてそう簡単にわかるもんじゃない」という事実を読者に突きつけ分からせるところが素晴らしいと思いました。

    3
    投稿日: 2025.01.01
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    当時の就活中の心理状態を思い出す。企業から求められるプレッシャーと、自分を誇大化した自己分析。複雑な心理状態を表現していて、学生たちが尊い存在に感じた。就活生、頑張って!

    1
    投稿日: 2024.12.31
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    就職活動の中で出会った優秀な6人の大学生が仲良くなりながら、急な最終面接内容の変更により、お互いの黒歴史が暴かれていくストーリー。前半の仲良くなっていく過程から黒歴史の暴露から疑心暗鬼になっていくまでのギャップが凄まじく、夢中になって読める小説。あっという間に読み終わる

    3
    投稿日: 2024.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を観てイマイチだったのですぐ読んだ。 ちょっと泣いた。 テーマが明確で、無駄も少なくて、伏線回収が鮮やかで、二転三転の驚きがあって、叙述トリックが面白かった。 減点ポイントは冒頭付近の文章がちょっと変というか、ラノベ感があって気になったくらい。 「優先席にどっかり座る」「障害者マーク付きの駐車場に車を停める」など、配慮やモラルがないように見えた行動だったけど、実は障害を持つ視点人物が座れるように、または移動が苦にならないように、配慮した結果の「優先席」「障害者マークの駐車場」だった。 となると必然、人間性の見え方が変わってくる。 こういう、「あっ」となるミスリードが心地よかった。 映画よりも人間一人ひとりへの解像度が高まった。 「ほんとはみんないいやつだった!疑ってごめん!」という御涙頂戴じゃなく、「人間なんだから、表も裏もあるし、いい面も悪い面もあるよね。でもその人間臭さ、好きだけどね」というさらりとした喉越しでよい。 映画は作劇的すぎた。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人を理解する難しさを感じた 情報の一部を汲み取って人を理解することはできない 小説を読み進めていくうちに犯人が変わっていき、登場人物の見方も変わっていった 最後に人事宛の封筒に記載されていた事が、彼の本意なのか理解できなかった ー何を隠そうグループディスカッションの際にはこの封筒を円滑に持ち帰るために自身が犯人であると罪を被るような発言をしましたー 本意なんだろうか? 面接後に思い返して人事へ選考のやり直しを求めることは理解できるが、封筒を持ち帰るために犯人と偽ったのだろうか なにが彼の本心なのか…考えたところでわからない 彼は腹黒大魔王なんだろうか そういう精神状態になってもおかしくない状況、最終試験だったんじゃないかと思う ただなぜそんな手紙を彼は遺したのか 見られないように隠すくらいなら、書いた後すてれば良いものを 彼の中に迷いや葛藤、悔しいさがあったのかな 一瞬で相手の本質を見抜くテクニックなんて無いんだ

    0
    投稿日: 2024.12.30
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    ▼感想 前半は誰が犯人なのか考察しながら読めて、気になって止まらない。 後半は前半とは別人物視点で「できごと」を振り返り謎が解けていく。 自分は物事を多面的にみると「こんなにも違う見え方がある」というストーリー が好きなので、後半は展開が少し失速するがテンポ良く読めた。 ▼以下ネタバレあり 人は誰しも様々な側面を持っているので、偏った見方でまるでその人の全てであるように判断してはいけないなと反省。嶌さんのように純真無垢だった就活性が 30歳をすぎるころにはあんなにたくましくなるのだから。

    7
    投稿日: 2024.12.30
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    何かとめまぐるしいストーリーだった。 物語の構成が上手だと感じた。新しい情報がドンドン追加されて行くにつれ登場人物の印象が二転三転コロコロ変わった。 やはり物事多角的に見ないとダメだなと実感。 でも、こんな就活は嫌だな…。

    4
    投稿日: 2024.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ワクワクしながら読み進んだ。 多重の引っかけと優しい世界が、今どきのミステリーで進化を感じる。 映画よりも小説だから成り立つ気もする。

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色んなところで惑わされた。 この人が犯人だろうと思っていても、違うということが何度かあり、読んでいてとても面白い作品だった。そして、続きがどんどん気になって、すぐに読み進めてしまうくらい面白かった。 映画ではどのように映っているか見てみたい。

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    今映画で話題の一冊を読んでみた。 私たち読者の読みを何度も覆し、もはや掴まれた心を離さない勢いがあり、とても重厚感ある小説だった。 就活のグループディスカッションとその後のインタビューが交互に描かれ、一つの過去の出来事が複数解釈されることで、複雑に物語が絡み合う。 「いつから、人がいくつもの顔を上手に使い分けていることに気づいたのだろう。」 本当の自分は果たして誰が知っているのだろうか。そしてそれを曝け出すことができる相手はいるのだろうか。 人間の多面性、そして言葉が持つ脆弱性を感じた一冊であった。

    1
    投稿日: 2024.12.27
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    おもしろかった。どんでん返しのどんでん返しの‥笑 ストーリーとしておもしろいだけでなく、嶌さんの気持ちの変化が面接のシーンを通してすごくわかりやすく描かれていて共感もできる話になっていた。 これ、映像化したんだよね?文章だから騙された部分、どうしたのかなあ?

    11
    投稿日: 2024.12.26
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    面白かった。 自分の就活の頃を思い出して、懐かしさと内容に対する共感を読みながら感じていました。 グループディスカッションでは自分をいかにもエリートっぽく見せるかに腐心したり、役員面接では暗記したセリフを言うので精一杯だったりと、懐かしい思い出が何度も蘇りました。 本書は学生たちの就活という一時期の混乱、高揚、絶望、様々な情緒が生まれるイベントを見事に物語にしているます。 本当に懐かしいですね。 これらを経験した人、これからの学生さん、 必読の一冊です。

    5
    投稿日: 2024.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    11/4〜11/6 想像していた嘘と違い、自分が期待していた展開ではなかった。 (面接中に誰かが殺されて、殺人犯を探す物語かと思ってた。笑)

    0
    投稿日: 2024.12.26
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    面白かった!人の見えてる部分と過去の一部。それを知ったところでその人の本質を分かった気になってしまう自分。最後まで食い入るように読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2024.12.26
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    映画化したので拝読 しっかりとした伏線と意外な結末で読んでよかったと思える作品 作者のメッセージ性もあり、読み終わると人を見る目が絶対変わる 若い人ほど読んで欲しいと思える作品

    8
    投稿日: 2024.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった〜! 一方的に見た情報で他人の印象を決めるってことを知らないうちに自分もやってしまっていたことを終盤に進むほど気付かされた。

    0
    投稿日: 2024.12.25
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    著者の手のひらの上で転がされているような感覚になった。物語の序盤、中盤、終盤によって各キャラクターへの印象がコロコロと変わったからだ。 普段の対人関係においてもそのような経験があるから私はきっと他人の表層しか見れていないのだろう。もちろん、立場が違えば同じ行動1つとってもそれに対する意見は違うのだからそれは仕方のないことだし他人の深層心理全てを理解するなんて不可能だと思う。 ただ勝手な印象で人を判断をする前に、その背景に別の事情や隠れた優しさがあるかもしれないと思える人間でありたいと感じた。 個人的には主人公が稀にみる善人ではなく、きちんと人間のグレーな部分ももった人間として最後に描かれたところが好きだった。

    0
    投稿日: 2024.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高評価だから読んでみたけどそんなにだった。伏線回収がすごいとか言われてるけど後出し感が強い。リアリティはあったけど、人間そんなもんだよねっていうのは自分が大学生になって薄々気づいてたから特に新鮮味はなかった。あえて言うなら就活や社会の気持ち悪さを言語化している本という感じ。高校生のときに見ていたら見方がかわってたかも。

    2
    投稿日: 2024.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Kindle Unlimitedで無料購読配信されていて、やっと読めました。 就活がテーマとあまり見ないジャンルだったのでどんな話なのかしらと思っていたのだけど、個人的には嫌ミスを少し齧らせたヒューマンミステリーといった印象を受けた。 先が読めない展開と、明らかになっていく登場人物の人となりが見えてくる様に現実味を感じる。最後の方は読んでいて、気持ちが良かったので何か心に蟠りが残ることはない。 就職活動の舞台、会社や人間(人事、就活生含め)汚いところは当たり前にあるけれど、それは果たして組織や人の良し悪しを判断するに及ぶものなのか。 現実、商品広告だって、レビューだって、就職活動だって、商談だって、大なり小なりその役割を果たすべく脚色されているもの。 判断する自分の力も養い、自信を持つということは勿論、自分が思ったことを信じる勇気・受け入れる勇気の大切さを痛感した。 何にしてもそう、表面上のものであったとしても判断するのは自分で、仮に自分が信じた物に対して失望すのであれば、それは自分の判断力ないし信じる勇気がなかったということなのかもしれないなと感じた。 友人にしろ、組織にしろ、良し悪し、役割のための脚色、全てが真実なわけではない。ただ、真実が明らかにされないのはそうなるが故の理由があるかもしれない。その理由がどれだけ人を貶めるようなことであったとしても、そうでなかったとしても、解釈は自分次第。そして、その解釈を信じるか疑うかも自分次第。 何か一つ言えるなら、 就職活動の仕方がない部分を認めるには、少し遅すぎた。高校生の時に一度読んでおきたかった。

    0
    投稿日: 2024.12.23
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    自分も就活をしていた時期があった。不採用通知を受け取る度に、自分の何が否定されたのか、一緒に面接を受けたあの人と比べて自分は何が劣っていたのか、あの人より私の方が優れているのに何故?と様々な感情に支配され、不安定な精神状態だったことを思い出した。今になれば、人事も所詮人間だし、全てはタイミングだよなと楽観的に考えられるけど、あの頃は本当に必死で、いい企業に入ることが全てだった。そんな異常状態の中、この作品のようなことが起こることも全くあり得ない話じゃないなと思った。 就活に限らず、人の限られた側面だけを見てその人の人となり全てを分かった気になっていることがしばしばあり、どれほど愚かなことか、気付かされた。 ストーリーとしても面白く、あ、そういうこと!?と驚かされ楽しませてもらえるポイントがたくさんあった。就活を経験した人には絶対読んでほしい、共感してもらえるポイントがたくさんある、面白い作品だった。

    0
    投稿日: 2024.12.22
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     就職活動という、嘘を取り繕ったり自分をいいように見せなければならない場面での出来事である。本当に手に入れたいものを自分のものにしようとする時、人間は残酷で最低な生き物でいられるのだ。嘘の化けの皮を剥ぐと、人間は全員、他の人が想定もできないレベルの化け物であるのだ。  この物語の前半部分を読むとそのように感じられる。しかしながら、後半部分を読んでいくと、その認識はある意味正しく、ある意味では間違っているということがわかる。残酷な姿のさらに裏があり、そこには周囲の事情などの様々な要因が絡み合って一種の仕方なさがあるのだ。つまり、人間は残酷だが、本質は残酷ではないのかもしれない。  6人の就活生を通して、人間の欲望に対する執着心や、人間性を図る難しさ、複雑に絡み合う人間関係を感じ取れる作品であり、読み応えがあった。いい意味でも裏切られたと思う結果に仕上がっていて、意外性を楽しむことができた。一方で後味が悪いとも感じる作品ではあったが、それは意外性という点を強調されている分、仕方ないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.12.22
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    学生時代に読んでおけば、人生変わっていたかも。私の娘たちも大学生だが、読んで見ると面白いと思うよ。歳を重ねると、人との繋がりも、楽しめるようになってくる。相手を信じてみたり、許してみたり。とても考えさせる作品だと思います。

    5
    投稿日: 2024.12.21
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    ミステリ好きのくせに「"就活"が舞台なのかぁ〜」となんとなく手が伸びなかった作品を、映画好きとしてそっちは観るだろうからとようやく購入いたしました。 おもしろかった! 構成が密室、インタビュー、動きのある現在と数パターンを織り交ぜているので飽きず、かつ巧みなので混乱も生じずにするする読める。 六人のキャラクターも良く、この感じならもしかしたら……と思ってはいても文章でラストのオチを読むと結局はグッとくる。 「就活システム」を国民全員が被害者であり加害者である、と述べる部分にうんうんと頷きながら、しかしそれを"やりきった"人たちにある種の高揚があるのもまた事実だろうな、と思うなど。 人間の多面的な部分に文字通り"光"をあてた小説でした。 めちゃくちゃ好きな荒木あかねの「ちぎれた鎖と光の切れ端」を思い出した。 あと全体的に石持浅海の雰囲気もあるかも。

    2
    投稿日: 2024.12.20
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    良い意味で想像してた結末と180度違って騙された 月は表面しか見えていない 良い人悪い人なんて見えている氷山の一角に過ぎずその人の全てを把握することは難しい 会社でしか見せない顔、家族にしか見せない顔、友達にしか見せない顔、様々な顔を持っていて一つの事象だけでその人を判断することはできない

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    投稿日: 2024.12.19