
総合評価
(1467件)| 705 | ||
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!最後まで飽きることがなかった。 P.38にあった「月の裏側の話」がずっと頭に残ったまま読み進めていたから、P.310で綺麗に回収された時にはスッキリした。 話が進むごとに印象がコロコロ変わる大学生たち。他にもいくつもの伏線が散りばめられていて、終盤で見事に回収されていく。 「あのシーンにはこんな理由があったんだ」「インタビュアーのセリフは書かれてなかったけどこんなやりとりをしてたんだ」と、読了後すぐに読み返したくなった。
1投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ人の一面を見て、最終評価を下してしまいがち、こころあたりがある。で、悪いところがみえると、もうあのひとは、ね、と。実は照れ隠しだったとか、自分の思い込みだったとか、あ〜だったとかこ〜だったとか、後で自己嫌悪に陥ること、あるよ、ありますよ。 人は9割がたは良い面をもつ、と思っているのだが、ちっとやらかすと、良い9割をぶっ飛ばしてしまう効果は何といったか? 相手を許すことは自分の得になるし、自分が許されたいと思うのも、わがまま半分、あなたにとってあんがいいい奴ですよ半分。おおらかな心でいこう。いつもね。
1投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ面白かったし構成もよく練られているんだけど、違和感が大きくて後々の伏線になりそうだな、これは明らかに多用してるから二重の展開になるかも、という素人ながらにも分かってしまうところが多かった。巻末の解説にある通り、筆者は伏線を張ること自体に全く拘りはなく、ストーリーを繋ぐ上で必然的にそうなっているのだと思うと、間違いなく傑作だと思う。
0投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ面白かったです。 あとがきに著者はロジカルモンスター、というように書かれていましたが、個人的にこれまで読んだことのある本で一番伏線回収数が多く、それだけでもこの人すごいなと思いました。 ストーリーとしても前半の主人公が死んでしまっているというところはあるものの、最終的には前向きな感じになって終わるので、嫌な感じが残らないです。 他著も機会あれば読んでみたいと思います。
14投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ人の側面を見て判断してしまうよなー見えているのは一部分だけ、見えていないいろんな面を人は持っているのを思い出した。面白い作品だったけど、自分はあまりのめり込めなかった。
0投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えてから また読み返したくなる本。 月の裏側。 当たり前のことを知らなかった。 教えてくれた本。 就活の厳しさ、異常さ、焦り。 自分の知らない世界。逃げてきた世界。 これからもし、自分の子供ができて 就活をすることになったら する前に差し伸べたい一冊。
7投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ騙されるというより手のひらで転がされたような気分になり、それがとても楽しかった作品でした。 映画も是非、観てみたいです。
10投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ推理モノかと思っていましたが、人間ドラマが主? 映画化も納得の物語の面白さでした。 設定が少し非現実的でも人間描写がリアルで読み進めると嫌になってくる….けど気になって読み進めちゃう。 序盤は某デスゲームっぽいな、ありきたりかな、と読み進めていましたが、しっかり騙されました。ありきたりじゃないです。 中盤、気持ちの良い終わり方はしないのかと危惧しましたが綺麗に着地して安心です。 欲を言うとアリバイトリックとかの描写がもっと欲しかった…。
7投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログ6人の大学生それぞれの努力、守りたいもの がしっかり伝わってきて 採用担当として勉強になりました。 短い期間・時間の選考で全てわかるはずもなく、、 企業も学生も背伸びをして 就活ってなんだろう?と改めて考えさせられました。 犯人が誰か最後までまったくわからず、 伏線回収もすごいなぁという感想です。 悪い面だけが、良い面だけがその人じゃないという事。当たり前なのですが忘れてしまいがちですよね。 作者が同い年で同じタイミングで就活をしていたのだなと思うと、余計に親近感が湧きました。
1投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ人間の内面をポジティブに捉えた好きな話。 ただ、タイトルがなぁ〜。作品の良さが全く出てないというか…浅すぎるというか…。 かと言って代案があるわけでは無い。 すいません。
6投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ人の色々な面が見えてきて、とにかく面白かった! ある人のある一部分を切り取ったとき、切り取り方によって善にも悪にもなり得るというのを骨の髄まで理解させられるストーリー展開だった。 自分が就活生のときは、合わなそうだったら転職すればいいや〜の精神で気楽に面接を受けていたから、本来就活は人生の節目だし熱くなって然るべきものなんだよなと眩しさと新鮮さを感じた。 そしてやっぱり人が人を評価することなんて不可能だよなと当時の答え合わせをした気分。 私もそれなりに平然と嘘はついていたし、企業も誇大アピールだよねそれ?っていう説明会が多かったから、まあお互い様ということで、結局はご縁。 これが全てだなと思った。
10投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ珍しく娘が購入。貸してくれーに、めっちゃ面白かったよー。 ぅんうん、確かに面白かった。 就活の話しね、といつも通り斜に構えての入り。ん、なかなかエグい展開。 伏線が精緻に散りばめられていてどんどん進めたくなっていました。 最終盤は作者の優しさが出ちゃったかな。 仕事って何なんだろう。 まだ何年も学生をやらなきゃならない娘は、どんなところが面白かったのだろうか、、、
44投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ構成が良い。良いというのも烏滸がましい。構成がこの作品を魅力的にしている。 第一部の就活だけでも魅力的なのに、第二部に進み、二転三転、、どっちに落ち着くのか、、、 あの時代に就活生をやってきた身として、グループ面接後の若干気まずいカフェでの時間とか身に覚えがあって失笑してしまいました。 最近文庫化、映像化して話題ですね!! 映像化が楽しみだし、たくさんの人に読んでほしいなと思える本。 この手の就活生やら港区女子やら、今アラフォーになった世代が若かりし時を、こんな時代あったなぁって感じる時代設定。ドンピシャ世代なので特に気になって手に取ってしまうし、フィクションだから極端なことは考慮してもらうとしても、客観的にみることができて面白い。
7投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ“感激”の一言につきます。 いくつもの伏線が忘れた頃に回収され、ラストは怒涛の回収ラッシュ。回収されるたびにそれまで感じていた疑問やモヤモヤが晴れ、爽快でした。 登場人物は全員、悪の部分と善の部分を兼ね備えていて、悪いところがあるからと言って嫌いになれない、憎めない人たちでした。 「就活」という世の就活生たちが身を取り繕う場面での“人間の裏表”という組み合わせが合っていました。 サイン本がたまたまあって、それがたまたまちょっと気になってる浅倉先生の本だったから、という単純な理由で買って読んだのですが、他の作品も読みたいと思います。
6投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログとても読みやすく、一気読みでした。 あとがきにもあったように、読み始めと読了後では登場人物たちの印象がガラリと変わります。 ある程度読みながら推測はできてしまうけど、それでもしっかり回収されていく伏線に、なるほどな〜と納得しました。 後半は結末が知りたくて、斜め読みになってしまったので、伏線を拾いながら改めて読み直したいです。
6投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログー 就活は苦行ではあったが、たぶん不得手ではなかった。学科やバイト先のコンビニ、散歩サークルのメンバーの話を聞く限り、どうやら僕は他の人よりはまずまずうまくやれている様子だった。しかしやっぱり『どうやらうまくやれているらしい』という以上の手応えはなかった。 透明な銃で透明な敵を撃ち続けていたら、思いのほか悪くないスコアが手元に表示されていたというような話で、そこに喜びはあっても具体的な根拠や確信は存在しない。そして往々にして理由の提示されない勝利の喜びよりも、無慈悲に突きつけられる敗北の痛みのほうが、ずっと胸に深く残り続ける。 ー 人の多面性をよく描けているし、ミステリーとしても面白く、どんでん返しの回転数が飽きさせなくて素晴らしい作品。
0投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログ文庫が出てすぐ、映画化決定の帯に惹かれて購入。映画公開まで1年以上あったのに、読み出したのは最近です。 最近映画で観た『ある閉ざされた雪の山荘で』みたいな、大まかに言えばアガサ•クリスティの『そして誰もいなくなった』系のミステリーかとなんとなく思っていたので、そんなに期待もせず読み進めていったけれど、すぐにこの作品の面白さに夢中になってしまいました。 とにかく読者の誘導がとてもうまい作品だと思います。少なくとも僕は作者の掌の上で転がされていたし、それが快感ですらありました。 騙されまいと読みながら、見事に騙され、想像の上を行く物語の展開に、極上のエンターテインメントを堪能した次第です。 映画の評価は分かれているようですが、早速明日観に行って来ます!
21投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログ面白かった 就活活動の最終選考という場、6人の学生によるディスカッション 他人の裏側を暴露する事で相手を落とし入れる 誰が犯人か 人間の嫌らしさや欲望、ズルさ、読んでいて胸が苦しくなる所もあったが、最後に長所にも触れてホッとしました よく考えられた構成で、再度最初から読みたくなりました 久しぶりにドキドキしながら一気読みしました
1投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ人の評価など、二転三転。誰にも本当のことなどわからないけれど、それでも諦めずに総合的にみて信じたくなるような希望のある終わり方だった。 でも、就活の時に読まなくてよかった。社会人10年目、インタビュアーと似たような年齢で読むことができてよかったと思う。
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
就活という混乱の中で、就活生たちの嘘が暴かれていく小説だと思っていたが、それだけではなく後半にかけてひっくり返す展開があり、とても面白かった。 話の流れで読者を騙すミステリ小説としてもすごく良くできていると感じた。 『月の裏側に大きなクレーターがあることを知った途端に、まったく関係のなかったはずの表側に対する印象も書き換えてしまったのだ。』とあるように私たちは見えている一部分でその人全体の善悪を判断してしまいがちだが、見えていない部分に真相が隠れていることもあるというのが印象に残った。 最後のオチで、主人公が就活のやり直しの告発をしようとしていたという部分も微笑ましいと思った。
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログデスゲームもののようなチープさと刺激を求めて読んだら二転三転でとても面白かった 新事実が出るたびはいはい予想してましたとも!と思ってたが早い段階で予想が追いつかなくなった
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログおすすめされて読んだ本。 普段だったら自分で購入までしなさそうな設定の本だったけれど、常に興味を惹かれる構成になってるので、あっという間に読めてしまった。 映画公開予定もあり、映像化向きな感じはあり。 若者受けしそうな、すごく読みやすい本。 オチが分かりそうで裏切られる、仕掛けが面白い。
2投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログ読み進めるうちに登場人物への印象がくるくる変わっていく。ちょっとした違和感の理由が明らかになるにつれ、そうきたかと飽きさせない。一面性だけで判断する危うさを学びました。
3投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログやっぱり、この人が犯人か。 だよね、うん。 あれ?本当の犯人? でも動機がなんだかなあ… だけどこれで終わりではない? あ、そういうことだったんだ 二転三転が、最後はすっきり。 ちょっと切ない印象でした。
1投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログほんと就活って表面しか見てないよね、上手く見せたもん勝ちって感じ。全てがただ悪で終わらなかったのがいい、人はそういう善の部分がみんなにあるって信じたい。
0投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログ一言で言うなら、すごい本でした。 普段あまり読書をしない私ですが、久しぶりに手に取ったこの本にすっかり引き込まれました。先が気になりすぎて夜更かししながら一気に読み進めてしまうほどでした。 スピード感や伏線回収、読者の心理コントロールも見事ですが、何より文章の描写が非常に巧みだと感じました。特に、就活時のリアルな感情を呼び起こす描写には、思わず就活当時のしんどさが込み上げてくるほどです笑 この感覚懐かしい。 本当に読んで良かったです。後日、絶対にもう一度読み返そうと思います。また、映画も公開されているようなので、ぜひ見に行きたいです。
2投稿日: 2024.12.07
powered by ブクログミステリー小説は苦手です。 私は、物事の裏、この小説でいうところの月の裏側を見るのが苦手なんです。だからミステリー読んでても全然考察とかできないし、展開も予測できない、もはや考えつきもしないので、なんだか面白さ半減しちゃってるような気がして中々読まないんですが、これはサクサクっと読めてしまいました。 私は基本的に、人の表ばっかり見てるので、裏側を知った時の絶望感はすごい。人を信用できなくなります。でも、この本を読んで、人の欠点はあくまでも一部分に過ぎないことを再認識させられました。 うまくまとまりませんが、また再読したい本です!
15投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間には必ず人に見せている表の面と人には見せない裏の面があるという点を就職活動という表を着飾らせる機会を題材に書かれた作品だった。 前半の就活部分の描写では疑心暗鬼になっていく登場人物の描写やそれぞれの人物の裏面やそれを裏付けするような言動が細やかに描写されていてまるで全員が悪人であるかのような錯覚に陥ってしまい、主人公へただただ同情をしてしまう。 数年後を描いた後半部分の真犯人探しでもそういったそれぞれの汚点のような性格を強調したような描写が多くますます主人公への同情とやるせなさを感じるものだった。 ただ終盤でのどんな裏面も表面も人格にとっての一部分でしかなく、どちらかに極端にフォーカスするのではなく、客観視と全体像な徐々に見えてくることで登場人物6人の真の姿が見えてくるような気がした。 終始窮屈な感情を持ちながら読んでいたが、最後の最後でメッセージ性も感じ取ることができる良作だったと思う。
1投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ誰もが憧れるスピラリンクスという会社への最終選考に残った選ばれし六人の就活生。 最終選考はこの六人でのグループディスカッションで行われる。 六人全員で入社することを目標にした協力体制から、各々の嘘が露呈して徐々に変化して行く関係性。。 物語の構成も素晴らしいのもあって常に先が気になる展開で面白くて読む手が止まらずでした。 人間の嫌な所ばかりではなく、終盤思わずちょっとほっこりしてしまうような展開があるのもよかったです(* 'ω' *)
18投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ最初は引き込まれたけどだんだんなんとなく展開の読める感じになってしまった。 就活という年代の離れた登場人物だから、と言うのもあるだろうがいまいちのめり込めず、一気読みという評判ほどでもなかった感が否めない。 さらに映画化もあって期待値が高すぎたのか。
6投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ昨今流行りのデスゲーム、人狼ゲーム的なミステリーかと思って読んでたら、デスゲーム的なグループディスカッションは中盤で終わって驚いた。 ただのミステリーではなく大学新卒生の就職活動のあり方に疑問を呈したり、ニュースやSNSで切り取られた一部分で叩いたり持ち上げたりしてしまう人間の浅はかさにも一石を投じているように感じた。 ただ、嶌の封筒の中身には無理があって少しシラけたし、その辺から終わり方をキレイにさせすぎ感はあった。
8投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログほぼ同年代なこともあり、新卒就活のくだらなさはとってもよくわかる〜〜つら〜〜と思いながら読みました。グルディスの部分だけのミステリー的な話かと思っていたら、後半8年後の話がメイン。嶌さんの、学生の時はピュアだったけど、働いて中堅社員になってきてスレちゃったみたいな部分も共感、、、 若干、後出しでは?と思う部分もありつつ、登場人物たちに対しての印象が、エピソードが語られるたびにどんどん変わっていくのがおもしろかった。
6投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ久しぶりにイッキ見小説に出会った。展開の速さ、謎が謎を呼ぶストーリーの緻密さ、叙述トリックすべて高レベル。ただの就活での人間模様で終わらせず6人から内定者を1人を選ぶことを採用側が強いてくる不気味さ(最初は「犯人」は採用側だと思った)、合間に挟まれる事後の当事者へのインタビュー(全員が悪人に見えるように巧妙に言葉が「抜き取られて」いる)など「なぜこうなってしまったのか?」を知りたくさせる装置が幾重にも仕掛けられているところが面白い。そしてこの2つは「たったの数時間で適正者を選びださなければならない『就活』の特異さ」「人物の表面や一部の発言のみでは、その人が他者に与える人物像が本来のものかどうかは判定できない」という大きな矛盾の構造を表出してくれている仕掛けだと感じた。あとがきにもあるが、それらの仕掛けによって登場人物が読者に与える印象が二転三転していくので読み飽きるということが一切無かった。
1投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ就職活動の最終選考に残った学生達のストーリー。 この最終選考の話からここまでストーリーが膨らむなんて。 何度も騙されながら読了。 存分にじっくりと大学生の嘘を味わえた。
6投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ最初は物語が進むペースが遅く感じられて読むのをやめようかと思った。でもそこを越えたらどんどん面白くなって。ストーリー展開を知るだけの作品になるかな?って思ったけど、全然違った。感情が動いたし、私は涙が出る部分もあった。同著者の別の作品も読もうと思った。
2投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
信じられないぐらい面白かった。 時間が溶けた。 何度も裏切られ、衝撃を受け、こんなに感情を揺さぶられたミステリーとカテゴリー分けしてしまうのはまた少し違う作品に出会えたことに、ある意味映画化に感謝してる。 あえて犯人や動機の面には触れず、個人的に思ったことだけ羅列する。 月の表側しか私たちは見ていなくて、月の裏側に何が隠されているかは分からない。人間も同じようなもの。表でとてもいい人だ、そう思っていた人に嫌な裏面があったら全てが裏面に塗りつぶされてしまう、そんな経験が誰しもあるように思う。現実世界かもしれないし、それなりに好きだった芸能人にかもしれない。 人生経験が増えるにつれ、SNSが発達するにつれ、いろんな人の表を見るようになる。その表をみて、この人はこういう人間だ、と決めつけ好きか嫌いかなんとなく決まり、カテゴリー分けしてしまっていることが無意識にある。SEKAI NO OWARIのhabitにもハッとさせられたが、私はどれだけ傲慢なんだろう、と。 この本を読んで思ったことは、きっと人間は誰しも“いい人”であり、“悪い人”なんだと思う。そしてそれはある程度、どの側面から見るかによるように思う。 それをひっくるめて、いろんな人を、そして自分を愛せるような人間になれたらいいなぁなんて漠然と思えた作品だった。 そして最後、日本の就活の闇が垣間見えて、自分自身が思ったこと、経験したことも含め、胸に刺さるものが多すぎた...
2投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログミステリーとしておもしろかった 就活を思い出す描写もあり 採用側の視点に立つことがなかったから、 まあそんなもんかなと思った みんな悪いやつでみんないい奴だった 朝井リョウも就活の小説書いてたような、、、?
0投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ作者に誘導される形の不自然な推理が苦手なのだが、この本は実に見事だった。 たまに「いやーそうはならんだろ」という展開もあるにはあったが、その度違う展開を仮に考えてみても、緻密に張られた伏線に悉く潰された。 見事、の一言。 二転三転するストーリーと共に読み手の感情も二転三転させられて、ちょっと他人のこと信じられない精神状態になるも、最後は爽やかな終わり方をしてもらえたのも良かった(個人的にそういう話が好きなので) 映画化されたので読んでみたけど、今年読んだ本の中で一番「純粋に面白かった」。
6投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログこういう系統の本(売り出し中の若手俳優だけ10人ぐらい出てくる実写映画になりそうなやつ)はもう読まないようにしよう、と決意させてくれた。
0投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ映画を見る前に読んでおくといいかも、と映画好きの大先輩から教えていただいたので読むことに。 寝る前に読み始めたら寝不足になるほどには一気に読んでしまった… 面白かったな〜。 素人では解けないような猟奇的な殺人がおこるわけでもなく 名探偵コナンのようなトリッキーなトリックがあるわけでもない。 話の構成でこんなに面白くなるのか〜!と感心してしまう。 そうだね… 月の裏側って見えないんだっけね… 人事に関しては一貫して胸糞なのもけっこう好き。 ただ、就活したことないからわからないんだけど 採用の方式変えた時点でクソすぎて なぜみんながそれでも面接受けるのかだけが最大の謎だったよね
0投稿日: 2024.11.30仲良し集団が最悪の状態に。そして明かされるその真の目的とは?
楽しげな和気あいあいの仲間意識が一変して、疑心暗鬼の犯人捜し。その時点では、何故この会社への就職に固執するのかと思って読み進めていました。しかし目的はそれではなかったというのが、驚きと同時に確かにそうだよなぁと妙に納得いたしました。 実のところ、私自身は就職活動というものをしたことがありません。学科の専門性から、行政の技術職となるのが一般的なコースでした。だから、一般教養と専門科目の公務員試験を受けて就職しました。それでも面接はありましたよ。3人一緒と個人面接があったように記憶しています。ただ、おそらく誰もが就職してから、何でこんな人が合格したんだ?というような人が組織の中にはいるもんですよね。 さて、小説は、著者が後に語ったという「たぶん、嫌になるくらい理屈っぽいと思います」のとおり、確かに理屈っぽいです。そして物語の構成が少々普通ではなく、語り手が変わるし、伏線が多いし、展開はスピーディーだし、なかなか読み続けるのに骨が折れます。しかし、滅茶苦茶に面白く、ページをめくる手は止まりませんでした。 何でもこの小説を書くきっかけとなったのは、編集者からの「就職活動の話を書かないか」という提案だったそうな。人が人を評価するのはとんでもなく難しいし、大変なことでしょう。社内の業務評価なら、まだいざしらず、わずかな時間の中で誰がこの会社に相応しいかなんて、わかるわけがありません。小説の中でも指摘されていますが、会社は良いことしか見せないし、就活生だって、いかに自分を飾り立てるかということに腐心するのは当然です。会社によっては、エントリーシートと面接だけで決めるところもあるとか。 物語の会社は、この最終面接にいたるまでも数々の関門があったようですが、私ならば、最終面接をこんなカタチで実施するような会社は願い下げですね。もし物語で生じたようなアクシデントがなかったら、順当に票が入った末に、一番票を得た人物を選んだのかなぁ。また一方、犯人の企みがうまくいかず、犯人自身が選ばれた後、「私はこのような選考を行う会社に就職する気はありません。」と宣言するのも面白いかもねぇ。 映画化されるということで急いで読みましたが、この理屈っぽい込み入った構成の話をどう2時間足らずで描ききるか、とても楽しみであります。
0投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ映画が話題になっていたので見る前に読みたかった。 勝手に期待していた分、読み終えたあとに思わず、え?終わり?…となってしまった。 確かに二転三転したけど、そこまでの驚きはなかった。就活をしたことないから同感はできないけども。 でも悪い気分にならず、良かった。
0投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログページをめくる手が止まらず一気に読み切ってしまいました。 展開が進むにつれてこれまでのキャラクターへの印象がガラリと変わる。 犯人だけでなく全員の印象が変化していくのは、まさに人には色々な側面があるという事を読んでいる自身で体験して納得させられた。 しかし改めて就職活動ってしょうもない嘘で塗り固めた謎イベントだったなぁと懐かしくなりました。あと作中で語られた人事部の評価にすごく共感しました(笑)
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ面白かったんですが、人間の多面性とか、就活の薄っぺらさとか、なんかどこかでみたことあるテーマと話で意外性は無かった。映画化するほどか?
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログドキドキしながら一気読み。 読み終わってから映画化されたことを知った。 本だから描写されないとわからないことがあるのに映像化されたらわかってしまうのでは。。 映画観てみたい気もするけどきっと本の方が面白い。
0投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ読み進めていく内に登場人物の印象が目まぐるしく変わって最後までワクワクできた。 緻密な伏線がありミステリーとして面白いし、犯人が判明して終わりではなく、そこから新たに判明する事実があり展開が広がってくところが読み応え抜群だった。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の就活の時の感情と重ねて、その時の独特な気持ちを思い出すことができた。 この本を3つの単語で表すと、嘘、二面生、超越。 最後は人のことを信用できるようになったから、評価シートのバツをマルにできたのかな。
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ面白い。 とある人物を犯人だと思った時は、胸糞悪い展開になったなと少しがっかりしたが、真ん中のページくらいから一転してすごく面白い展開になった。私自身読みながらころころと手のひら返しをしたが、それこそこの本の主題というか、表面だけで判断するなという事なんだろう。 犯人には是非、面接の五人の認識を改める機会があって欲しい。 ただ、会社側が予め六人採用と言っておいて一人採用に変更したやり口はやっぱり胸糞悪い。
1投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ「あなたたちはちゃんと選べていますか?」 あとがきからこの言葉が印象に残った 簡単に発信できる時代だからこそ 事実を知る覚悟がないのなら 沈黙は金だと心得ておきたい 見たいようにしか見えない世界だからこそ その世界を見る自分をしっかりもっていたい 心に鎧は纏えないのだから
185投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ話がひっくり返ると全員の印象が真逆になる構造がめちゃくちゃ面白かった! こんな会社ありえないだろ〜と思いながらも、 就活時の息苦しさや必死さ、焦る気持ちもきちんと描写されてて一人一人に釘付けになってく。 ミステリーとしてだけでなく、 就活とは人を選択するとはという概念に迫っていく内容で最後まで読み応えがあった。
11投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ誰もが憧れる大手企業の5000人から3次面接を経て残った6人の大学生が、全員で内定をもらうため協力して絆を深めていくが、企業から提示された変更条件は内定は6人のうち1人のみ。2時間半のグループディスカッションで1人を選定するという過酷なものだった。 就活の追い詰められたギリギリの心理状態がよく描かれていて、自分も就活生の一員になった緊張感で読み進めた。 人間の裏と表、陰と陽がジリジリと炙り出され、幾度となく読者の読みは裏切られる。 月の裏側は凹凸が強く、表ほどは美しくないらしい。 私たちの地球からは月の表しか見ることはできないが、美しい月にも裏の部分がある。 人間の浅はかな部分や傲慢さ。多かれ少なかれ誰しも持ち備えてるが、就活という人生一大の自分を売り込むチャンスの場では自身の善良な部分を最大限に出していかなければならないと考える。果たして自分は何者なのか。自分を知るために1番苦悩する時期が就活ではないのか。 面接の短い時間で人間性の何が分かるのか、その企業に本当に相応しい人材を選択出来ているのか、就活のシステム自体を見直す必要があるのではないのかなど、企業側の本音も描かれていて、システムの限界も感じられる。 何といっても伏線回収がすごかった!
25投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログIT企業「スピラリンクス」新卒採用、最終選考に残った六人。誰が内定するか…究極の心理戦。 浅倉秋成作品、初読みです。 久々に一気読み。二転三転の展開と読みやすい文体でスラスラといけた。面白い。 全員がとんでもないクズなのか? 罪とは何か?嘘とは何か?真実は何か? 就活という息詰まる時間の中、知らぬ間に自分を見失っていく登場人物。 情報過多な世の中で真実は分からないこともあると感じた。 映画化、六人の心理戦をどのように映像で描写するか楽しみだ。
17投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ個人で読みました。 就活を経験していませんが、人を審査する面談などで人のどこをどう見るのか、自分の身の回りの人たちのことをどこまで分かっているのか、、いろいろと考えるきっかけになりました。 お話自体、読んでいて登場人物の捉え方が変わっていく面白さがあり、最高でした。
3投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログどんなにいい人でも裏がある。 就活生という仮面を外したとき ○本の概要 登場人物は6人の就活生 この6人はスプラリンクスという、日本で一番のIT企業の最終面接まで残った。最終試験の内容は面接ではなく、グループワークだと6人に連絡された。 準備期間を設けられ、6人がそれぞれ知恵を出し合い試験の準備を行った。選りすぐりの6人ということもあり、グループワークの準備は完璧と言える物になった。このグループワークで6人の仲も深まり、互いにリスペクトし合う関係となった。 このまま6人で無事に入社出来るかと思いきや、スプラリンクスの人事から試験内容の変更の連絡があった。それは、6人で話し合い、1人の内定者を選ぶというものだった。今までは協力関係にあったが、突然、味方から敵になった。 試験当日は平和に話し合い、1人を決めるのかと思いきや、めんせつ
1投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログとにかくミステリ・エンタメとして面白いし、就活に対しての考察等も踏み込んで描かれていて、特に就活生には共感出来る所が多いのではないだろうか。 単純に勝ち負けだけが重要では無く、それぞれの登場人物に対して多面的に捉えている所が深く納得できるものであり、伏線の張り方も上手いのでとにかく唸らされるような内容だった。 明日から実写映画も公開されるのでそちらも楽しみ。
1投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ素晴らしく組み上げられた展開だった。タイミングよく回収されていく伏線に飽きることなく読み進められ、最後にこれまでの空気が一気に塗り替えられる。作者によるこのタイプの「罠」が私は大好きで、東野圭吾『容疑者Xの献身』を彷彿とさせるところがあった。
0投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ図書館の予約まわってこない泣 読みたいよー ↓ 買った。読んだ。 文章力◎ 構成◎ トリック◎ これは間違いない。ネタバレになるから多くは語れないけど、ミステリーとして秀逸。エンタメとしては間違いなく⭐︎5。小物や暗喩、モチーフ、対比の用い方もお見事で、とても映画向き。これがバカ売れの世の中なら、案外マスの読者も頭良いじゃんとか思った(何様)。これからもたくさん書いてほしい。次作も読むと思う。 ここからは超わがままなボヤキ。できるだけぼかすけど、 !ネタバレ匂わせ注意! 最終的な着地点が、湊かなえ村田沙耶香etcを崇拝する人間として(お察しください)、絶望的に納得いかない。実力と構成力と発想は間違いなくすごく高い。偉そうに評価できる立場じゃないことはわかってる。でも、「なんだかんだ人間って、ね、ほら」みたいな結論は、やっぱり嫌い。ミステリーに個人的な救いを求めるなよっていうのはほんとーーーーにその通りなのですが、闇から生まれし真性の根暗だから、この終わりからはどこか裏切られた気がするのよ…。 実力には脱帽だけど、思想が合わない小説だなと思った。まあ、思想が合う小説って滅多に出会わないんだけどね。マイナーなのは私のほうです。
3投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ傑作。こんなにも気持ちよく全ての伏線を回収してくれた小説に今まで出会ったことがなかった。救いと絶望が共に鮮やかに描き出されていた。
10投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが気になる&読みやすくて一日でさくっと読んでしまった。 犯人候補や登場人物の印象がころころ変わるのがおもしろかった。 この本はすごく読みやすい。 例えば「言葉が詰まった」と書いた時、その後に「動揺しているのだ」と説明してくれる。 伏線回収時も説明してくれる。 ちょっと親切すぎないか?とも思うけど読者側からしたらストレス無く読めるのはありがたいのかな。 犯人に関しては、結局ヒロインが1番怪しいんだよ!と思っていたら違った。 動機が弱い気がするけど、就活時代は頭がおかしかったと繰り返し言われたらそうなのかなと納得するしかない。 確かに自分自身も当時の心理はかなり厳しかった。 そして会社員になって、会社側の視点からするとこんなもんなのかと思うのも共感した。 人事部長のインタビューにあった、「すべては運」、これには頷かざるを得ない。 ずっとわざとらしくジャスミンティーがアピールされていたから完全に騙された。 そして九賀とわかった瞬間のfareだ!!とすっきりする感じは良かった。 あと何度も登場する歌手、どう絡んでくるんだろうと思ってたけど兄と分かった瞬間10秒くらい鳥肌が立ってた。 あとずっと疑問に思ってたのは、会議シーンで犯人は自分の罪を軽くするだろうとみんなが思っていたところ。 逆に自分だけ罪を軽くしたら怪しいから濡れ衣だとも考えられるし…他の理論が結構ちゃんとしてる分ここだけ都合いいなと思ってしまった。 最後、波多野の暗い面が見えた時、これで腹黒大魔王と言うのはどうなの?と思った。 もっとどす黒い面を見たかった。 内容とは関係ないけど、終盤、主人公の外見の特徴がわかったとき、思わず表紙を見返した。全然違うじゃん。 イラストレーターはちゃんと読んだのか?または発注側はちゃんと伝えたのか? 正直このイラストレーターの好きな顔を描いているようにしか見えない。
3投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ面白かった! どんでん返し系が好きで、どうくるかと考えながら読んでしまう癖があるが、気持ちよく何度もびっくりさせてもらった。読後感も爽やかで、とても好き。他の作品も読んでみたい。
2投稿日: 2024.11.17
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とてもサクッと読めて、綺麗に纏まっているよい作品でした。 作品としては、犯人の部分は細かいところで右に左に振られる書き方は見事だなと感心。他にもわざと、人の印象を右に左に振り回す書き方もたっぷり。まんまと登場人物の印象は何度も変わりました。まさに本作のテーマ通りですね。 余談ですが私もお酒が飲めないので、犯人に同調するところはとても分かるし、写真のくだりも気づきやすかったですね。 仕事で面接をする機会も多いのだけど、こうも堂々と面接の無意味さを主張されると、そうだよねと少し安心する気持ちと、無力さを感じさせられますね。。。
9投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ面白かった! 伏線回収と叙述トリックと言ってよいのどうかではあるけど、ミスリード的な部分と、そのあたりの教科書のような話やったな。 構成がうまい! まあ、唯一キャンパスの場所だけ、いや、気づこう?ではあるけど、まあ環境的に理解はできる。
1投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ2回驚かされたし短期間で作り上げた六人の信頼関係が1個ずつ壊れていくのが面白い。昔と今を行ったり来たりしてるのに内容が入ってきやすくて全てのみんなの発言が最後1つの理由にまとまるまでがえぐい
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ自分の就活を思い出した。リアルな就活を舞台にサスペンス的な要素あり面白い着眼点。人を疑うことはある。人間だもの。人を信じることもできる。人間だもの。
10投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ文体に癖がなくて弾丸のように読める。 就活をミステリの材料にする発想がお見事。 まさに作中の時期に似たような企業を相手に就活という茶番を繰り広げていたので共感がすごい。 ここ数年で1番面白かった読書体験。
0投稿日: 2024.11.16
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凄く面白かったし読みやすかった 最終面接まで残った6人の就活生のお話で、 最終試験はグループディスカッションをして採用者を決める、6人全員採用の可能性もある。という事で6人にある程度の絆を持たせてからギリギリで採用は1人という知らせを行う。 みんなが疑心暗鬼のなか、最終試験が始まる。 6人で内定者を1人決めるというもの。 主人公が30分に1度1名に投票をして合計が多い人が内定者になるというもの。 試験の途中で試験会場でそれぞれの名前が書かれた謎の封筒が6つ置かれていることに気づく。開けてみるとそれぞれの封筒に過去に行った罪が1つずつ書かれていて、場が混乱する。封筒を置いたのは会社では無い、6人の中の誰か、誰が犯人か?内定者は誰か?というようなお話。 あとがきに書かれていた通りこの小説はかなりロジカルに書かれているようで、ストーリーの盛り上がりをグラフで表し作られたよう。 最初は仲の良いシーンを見せて人となりを見せる。 こんな平和で終わるわけでは無いと知りつつ、このまま皆採用になればいいのにと願ってしまっていた。 試験中の封筒の下りも面白く、誰が採用されるか、犯人は誰かなど、1人ずつ候補者が絞られていくのが面白い、内定者がうっすらわかってきた時くらいに絶妙にネタばらしが行われるなど心地よかった。 そのような疑問と解決が何回か続き面白く感じた。 優秀に見える人も裏ではこんなことをしています、でも人を審査する側もそんな出来た人間ではなく本質も分からない、みんなが表面上で見ていることも裏では何があるか分からないし、悪事を暴いて知った気になっても何も分かってないかもしれない。 最後辺りの悪人と思ってても実はそれぞれ理由があったフェーズも良かったけど、ちょっと綺麗にまとめすぎかなとは思ったが、それはそれで良かったのかも。 最後の人を見抜けるという新卒の子がダーツの会議室の話した下りがちょっと分かりにくかったがあれは 自分と重ね、洞察力を自負しているが、物事を信じれる純粋さがあったから? とりあえず面白かったです
0投稿日: 2024.11.16
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物語の構成が新鮮で、スピード感があり、一気に読めました。話が二転三転し、伏線回収が見事でした。 波多野くんが亡くなったのは悲しく、心が痛みました。それは、犯人とわかってからも、彼を完全な悪人と思わず、彼のよさを認めるほど、いい人すぎたから。 久賀くん、もっと別な方法はなかったのか?まったく性根が腐っているとは思わないが、あなたがやったことは、やはり許されないことです。 やるせない気持ちが拭えませんでした。 人は、一面だけではわからない、評価できないということが、大きなテーマになっていると思いました。 私は、つい、目に見える言動で、評価してしまう傾向があるので、改めて、そういったことを考える、よい契機となりました。また、ある悪い面を知った途端、今までの印象をがらりと変えることのないよう、注意していこうと思いました。 【心に残った言葉】 僕らは封筒の中に隠されていた一部分を見て、勝手に失望して、あろうことか当人全体のイメージを書き換えてしまった。月の裏側に大きなクレーターがあることを知った途端に、まったく関係のなかったはずの表側に対する印象も書き換えてしまったのだ。 当たり前だが、彼らは全員、完全な善人でなかったかもしれない。でも完全な悪人であるはずがないのだ。 おそらく完全にいい人も、完全に悪い人もこの世にいない。 犬を拾ったからいい人。 信号無視をしたから悪い人。 募金箱にお金を入れたからいい人。 ゴミを道ばたにポイ捨てしたから悪い人。 被災地復興ボランティアに参加したから絶対に聖人。 健常者なのに優先席に遠慮なく腰かけていたから極悪人。 一面だけを見て人を判断するほど、愚かなことはきっとないのだ。
34投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ就活って本当、自分だけど自分じゃなくなってて、ちょっと異常になる時期だったよなーと思い出させられた。 作中のセリフ 「就活って、今考えてみても、本当にキモかったよね」 って、本当その頃の自分、相当キモかったと思う。(はるか昔、、ですが。) そんな就活のある種の異常さが生み出すミステリー。 本当に巧みで面白かった! ところどころ、あれ?これは伏線か??と、思う箇所はあったけど、どう繋がるかは全くわからず…。著者の論理的な思考力、構成力にまんまとやられました!
11投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログえ、もうすごくない??すごくない?この小説! 読んでてこんな感情の振れ幅大きかったもの今までないよ!なのに、読後の感想とか、ちょっとでも気を抜いて書いたらネタバレやん!っていう。 結構何気なく読みはじめて、そんなに前情報なく読めてよかった〜…お陰でめちゃくちゃ楽しめました! これから読む人!もったいないからこれ以上前情報入れないで!
14投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ面白かったです。世界が1転して2転して。 人間には表面と裏面があって当たり前。 やっぱり私は人を信じたいと思いました。 ラストは鳥肌が立ちました。 伏線の回収がすごい!
1投稿日: 2024.11.15
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亡くなってからその愛を知るのは切ない。 この著者の作品なのだからと身構えていたが、それ以上に転がっていった。 波多野が残していたzipのおかげで気持ちよく読み終えられた。 封筒の内容で一部の人の月の裏側が露わになったのはたしかだが、誰もが何かしらあるよね。 ということがあの頃の若者が目の前にドンと出されるとあれほど狼狽するのは分かる。しかし、みんな言い訳をせずに(あの状況ではできないだろうが)、そのまま散り散りになってしまったのは悲しいな。でも波多野の死がきっかけではあったが少し理解し合えた様でよかった。 自分から見える他人なんてそれこそ月の表側しか見えないようなもの。しかもそれが就職のための面接となると1時間もしない内にそれを見極めなくてはならない。さらにはお互いに取り繕ったりする。まぁ無理ですよね。そんな状況を今作は取り扱ったのですが面白かったな。
2投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ見事に騙された。騙されたというよりも読み手の邪悪な偏見を巧みに利用された感じ。終始予想を裏切る展開が続くので飽きることなく楽しめた。 以下ネタバレ 前半の集団面接シーン。会議室に置かれた謎の封筒に入った告発によって明らかになる登場人物達の黒歴史。一見人柄が良さそうに見えた人間も皮を剥げば邪悪な本性が顔を覗かせる。中盤ではインタビューを通して事件の犯人を推理していく。告発によって明らかになった本性から、まあいじめをするような奴は近所の子どもに威圧的に接するだろうし、水商売で稼いだお金で買ったブランドバックを自慢げに持つような奴は優先席だって座るだろうと自然に納得していた。終盤でのキャラクターたちの過去が明らかになるに連れて、いつのまにか自分自身が面接パートで最低だと感じていた犯人の偏見と同調していることに気づき自分を恥じた。 作中にて美しい月も地球からは見えない裏側はクレーターだらけで不細工なのだと言及されている。人間も月と同様に見えないところには醜い部分を隠しているかもしれない。でもそこも含めて1人の人間であり、月のように美しくて尊い存在なのだと感じられた。 オーディブルで読了。
1投稿日: 2024.11.15
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表面だけ見てまんまと登場人物への評価を二転三転させてすみませんでした 自分のことでさえ全て理解できてないのに、少し関わっただけの他人を理解できるわけがない 長く続く日本の就活への強烈な皮肉 思えば自分も当時は面接官を神のように思っていた 彼らにも生殺与奪の権を抱える覚悟なんてなかったはずなのに 気持ちわりいね、この国 にしても映画のキャストが全員ピッタリ感すごい 来週が楽しみです
1投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ結末が気になって一気読みしてしまった。 読者を騙すような見せ方にするためにこじつけに感じてしまった部分もあったけど(特に飲み会のエピソード)、二転三転して読んでて楽しかった。
1投稿日: 2024.11.14
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『あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。』 (ヨハネによる福音書8章7節)
0投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログ正直内容は読み進めていっても全然予測もできないもので非常におもしろかった。この話を読んで人には誰しも悪いところはあるということ、またそれも含めてその人なんだということを理解する大事さを知った。今回は実際6人とも行った行動は悪いことでもその裏には何かしらの原因があった。物事を聞いただけではその本質を理解できないように聞いた情報を全て鵜呑みにするのではなくしっかりと本質を定めるということが大事。これは人間関係でもとても言えることだと思った。
1投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログ初めての作家さん。 題名を見て気になったのと、さらに映画化もされるとのことで、もしやと思い手に取ってみた。 面白かった!!! 想像とは別の角度から新たなことが判明したりして、途中で「あの時どんな感じだったんだっけ?」と前のページに戻って確認したりした。 グイグイ引き込まれて、一気に読めた。 解説を読んで、さらに他の作品も読んでみたいなと思った。 新たなお気に入り作家になりそう♪
2投稿日: 2024.11.13
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自分の思い込みって怖いなと改めて感じた作品。 これはいろんな人に読んで欲しい。 話の構成としては、定期的に行われる誰が企業にとってふさわしいかという投票をした後、暴露されたもしくは関係した人物がインタビューとして当時(就活時代)を振り返るという作り。そしてそのインタビュー内容が気になることを言っていく為なのか、この世界にのめり込んでいく。特に森久保の台詞にはドキッとした。 封筒を持ってきたのは森久保だろうと確信しながら読み進めていくと矢代の行動が怪しい描写が出てきて、確信に不安が生じた所に封筒を用意したのは別人だということが判明する場面とても面白い。 And thenで誰が犯人か真相がわかる。ここで自分が考え違いをしていたのことに気が付いてなかなか楽しかった。 始めから終わりまで楽しめました。
4投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログ久しぶりにめちゃめちゃ面白くて一気に読みました。 テンポも良いし人物も個性的。 後からの謎解きも楽しかった。 ちゃんと一貫したテーマがあったことも良かったです。 幸せになって欲しかったな。 全ての就活生が明るく毎日過ごせますように。
2投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログ一面だけを見て人の評価をしてしまうって往々にあるなー。 いい人認定してもらうために、ささやかな嘘ついてることいっぱいあるなー。 でもそれが人間らしさでもあるのかな。 ずっといい人でいるより、ちょっと腹黒いところが見えた方が人間味あるよね。 そんなことに気づけた。 あとがきにあった話の組み立て方がおもしろい。 メリハリを設定:最初に、冒頭からラストまでの折れ線グラフを作る。話の盛り上がりポイントをグラフの高低差で表す、平坦に思えたら調整する。
3投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログスピード感のある殺人のないミステリー 殺人がないミステリーでしたが、とっても面白かったです。好きなミステリー10作品の中に入りました! どんどん出てくる情報に心乱されっぱなしで ノンストップで読み切ってしました。 多くの人が通るであろう「就職活動」だからこそ 6人の気持ちが、焦りが、自分事のようにも感じました。 就活していた頃に感じていた言葉に表せない 喉をつっかえるものを言語化してくれてる 描写があって、「そうだ、それだ」と思いながら 納得しながら読み進めました。 当時、就活で切羽詰まっていた自分に見せてあげたいと思いました。
7投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログジェットコースターみたいに振り回されたけど読後感はとても良かった。 先を予想して、当たり〜って喜んだのも束の間、すぐに裏切られる。 思い込んだことを何回もひっくり返される。 切り取り方によって全く違う印象を与える。 本当に面白かった 途中、中弛みするところもなくずっとジェットコースターに乗せられて振り回された笑 伏線。どんでん返し。 でもそれだけじゃない面白さがあった。 記憶を消してもう一回振り回されたい笑 私もいま30歳近くなって就職活動を思い出すと、奇妙なことをしてたなって思う。 でも当時はすごく真剣で、それが自分の世界とか常識の全てですごく悩んだりしんどい思いもしたから、みんなの気持ちが手に取るように分かった。 スピラリンクスみたいな大手じゃなかったけど笑
7投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ2024/11/11 就活ミステリー。朝井リョウさんの「何者」をちょっと思い出した。 スピラリンクスという会社の最終選考に選ばれた6人の大学生は最終面接の内容を事前に伝えられ、その対策に向けて6人で協力して頑張ろうと幾日も会合を重ねたり作戦を立てたり、時には飲み会などをして親睦を深めたりしていた。 しかし直前になって面接の内容が変更。6人の中で最も相応しいと思う人物を1名挙げてもらいその人を採用する。その1名が誰なのかを話し合ってもらう、というものだった。 いざ、グループディスカッションが始まると会議室内には6人のそれぞれの秘密が書かれた封筒があり、順番に開封していくと穏やかだった面接が一転してしまう。 封筒を仕掛けた人物や、その内容、順番に明らかになる秘密とそれによって状況が変わっていくディスカッションの行方も気になりつつ、間に、結果的にこのディスカッションを突破して採用された人物の視点で段々と本当のことが明らかになっていく過程が描かれている。 すごく面白くて先が気になりすぎてページを捲るのが止まりませんでした。 映画化する前に読めたので良かったなと思います。
9投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
月の表側と裏側か。。 裏側は不細工かもしれないけどそれは地球を隕石から護ってくれてる証。 この6人も月。でも人にありがちな視野狭窄が仇となって月の裏側の一部分が見えた途端に輝いている表側も黒く染まる。 今の世の中特にそんな事ばかりだよね。。簡単にだまされる。 せめて身近な人達とは表も裏も合わせて大切な関係でいたいものです
3投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ読了。 六人の嘘つきな大学生 / 浅倉秋成 話題になっているだけあって途中で止められない面白さ。移動時間に一気読みした。ミステリーだけど殺人は起こらなくて読後感も良いので怖いのが苦手な方にも◎ 人の心はわからないよね、と初めて夏目漱石のこころを読んだときと似た気持ちになった。 「一面だけを見て人を判断することほど、愚かなことはきっとないのだ。」
2投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ飽きさせない内容で何日かにわたって読んだが、内容を忘れる事なく読めた。一つの内容だけでその人の良し悪しはわからない。 私も採用側にまわる事があるが短時間でその人を見極めるのは不可能に近い。 映画も見てみたい。 作者が漫画のショーハンショーテンの原作もしてるのは知らなかった。今度読んでみよう。
3投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログ作者の手のひらで転がされる作品 視点が変わるだけで作中の人物の印象が180度変わっていき、常にページを読み進めていきたくなった。 切り取った側面だけで人を判断してはいけないと学びのある作品だった。
1投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ自分の大学就活時代や転職試験を思い出しました。何百人の中から、なんとかして合格を手に入れなければならない、苦しさは、痛いほど、わかる。また、人事部責任者も経験したが、採用試験で、だれが優れているか、適性か、なんて、誰もわからないし、わかる方法もない。たまたま、気に入ってもらったりとか、運に左右される事が大きいかなあ。その中で、繰り広げるサスペンス的に面白かったです!
18投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ登場人物が二転三転していきます そうだよね 人間はみんないろんな顔を持ってる 大企業の面接官になったことがないからわからないけど、小さい会社だと、結局、主観的にこの人と一緒に働きたいかどうか、だと思うわ
1投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ面白かった!!! 就活生と、面接官と、人に対する評価がメインの話。 最終面接が終わった時点でまだ半分くらいページが残ってるからどうなるかと思ったら、その後の二転三転でこれはもう☆5つけよ、という気持ちになった。 人の印象がこんなにコロコロ変わるの面白い。人事の友達に読んでほしいなあ
2投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった! 就活を題材にしたよくある小説でしょ?映画化されるし読んでみるかーと軽い気持ちで手に取ったが、良い意味でめちゃくちゃ裏切られた。 作者の浅倉さんと同い年で、小説に書かれた時代に大学生で就活していた身からするとなんてリアル‥‼︎(メーリングリスト懐かしい(笑)) 否が応でも自分の就活を思い出してしまう。 無駄がなく、的確な描写、言葉選び、あとがきにあるロジカルモンスターという表現がぴったりすぎる‥もっともっとこの人の書いた小説を読みたくなりました。
11投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ各キャラクターへの感情が読みながらコロコロ移り変わる。そんな手のひらで転がされている感覚が気持ちいいいお話でした。 ミステリーとして面白いだけでなく自分の身の振り方に影響した点が良かったです。(人をごく一部の面のみで評価しないようにしたい、人を選別することのおこがましさとむずかしさなど…) あと、文章とテンポがとても読みやすい。
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2回目。でも面白くて、気が付いたら一気読みしてしまう。息がつけないような、何回も繰り返される新事実の発覚。どんでん返し。 読んでいて、何回も裏切られるような感覚。 そうだったのか。そういう人だったのか。いや、こういう面もあったじゃないか。そういう小さな驚きが繰り返えされて、「人の本質を見抜く」ってすごく難しいと思った。それを読書という、ある意味作者の視点でしか、登場人物を見れない読書体験を通して、痛感させられた。 あとは就活の狂おしさ、皆が思っているシステムへの疑問。本当に優秀な人材を選べているのか。これに対する疑問が描かれていて、またそれによって起きてしまった事件の悲惨さが描かれていて、時折就活を思い出して苦しい気持ちになりながらも、今だから少し懐かしくも読めた。
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ人間が一番怖いって思わせるには弱すぎる。とはいえ先が気になるから読み進めたけれど…!なんだ、こんな感じで終わるのかと思った。
0投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ人の良い面、悪い面両方を知りどう思うのかが読んでいく上で面白かった。 1つの面だけで人を判断できないと改めて気付かされた一冊。 それだけでなくミステリーとしても読む手が止まらずある1文を読んだ時、興奮がおさまらなかった。 前半でこいつが犯人であろうと断定したことをしてやられたな…と嬉しくなった。 素晴らしい伏線回収。
2投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ面白かった!給与よし、福利厚生ばっちりの自由な風潮の若者に大人気な企業スピラリンクス。 そこでの内定を勝ち取る為、6人の大学生が虚実交えて奮闘する!、、、、 と書くとなんだかコメディっぽいが、内容は地獄さながらの蠱毒。平和で仲良く、俺たち最強といわんばかりのメンバーが、一つの爆弾で一瞬で崩壊する。 ネタバレがしやすいので、内容には言及できないが、自分の思った感じのラストではなかったのが、 ちょっと残念。あと、採用側にも回った事がある経験から、就活は運だと考えているので、一喜一憂できる作中のメンバーに共感しにくかったのも残念。 社会人として、穢れを知った人は多分、こらくらいは、、、って気持ちになる人も多いはず。 前半の方が自分は好きな展開だったなぁ。
41投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
失礼な言い方になるが、予想外にとても面白かった。先が気になって夜更かししてまで読むなんて久しぶり。 「就活」がテーマだけど就活生だけじゃなく面接官側もテーマに含まれているところが、良い。 人の多面性に触れ、無意識にでも抱いてしまう先入観だったり偏見に触れ、、、まさか就活テーマでここまで深い話になるとは思ってもみなかった。
6投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ映画も公開するということで、気になってたミステリー小説。 めちゃめちゃ面白かった! あとがきの解説に書かれているとおりなんですが、キャラへの見方がどんどん変化する状況。前半戦から後半戦へ繋がり、全てがロジカルに解き明かされていく過程。 気になって気になって一気読み! 久々に本を読んだけれど、いきなりこんなに夢中になれる本に出会えて、幸せだった。
4投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログミステリーとしては親切な部類と思う。作中人物が新たな手がかりを得て犯人に気付くタイミングで、読者も推理できる。それこそ、「フェア」な内容であると感じた。 就職活動を通して、人の性質・本質とは何か、どう見える・見せるかを考えさせられる。情報一つで印象は激変し、また暴走する。 学生にも読んでいただきたい。就活が激化する今だからこそ、その本質を整理できる。
4投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログ「就活」をテーマに、人間の二面性を描写した小説。 6人の就活生が1つの内定を争って、封筒事件(=それぞれの過去の暴露話)が起こる。事件の犯人は誰なのか、果たして6人の就活生は本当に悪人なのか。徐々に明らかになる真相と人間が持つ二面性について考えさせられる小説。
1投稿日: 2024.11.04
