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六人の嘘つきな大学生
六人の嘘つきな大学生
浅倉秋成/KADOKAWA
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総合評価

1467件)
4.3
705
527
157
23
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・新進気鋭のIT企業の最終試験でグループディスカッションすることになるも、そこにメンバー全員の知られたくない過去を暴露する封筒が置いてあり……な話 ・封筒を置いた犯人の正体が二転三転する展開で、作者の手のひらで転がされながら夢中で読み終えた ・他のミステリーを読んでる時に「メタ読みされたら大体犯人ってバレがちになりそうだな」っていう難しさを上手く回避してる ・半分くらいまではメタ読み通り嶌さんを犯人っぽく仕立てることで、その後の真犯人の正体が読みづらくなってて、その手があったか!という気持ち ・インタビュアーが波多野ではなく嶌さんだったって明らかにして犯人確定演出で驚かせつつ、その後の嶌さん推理パートに持ってく構成も凄くいい ・途中各メンバーのキャラ設定が露悪的すぎた点が引っかかったけど、最後にまたひっくり返すためにオーバーに振ってたのかな ・就活や面接に対しては九賀くんと同じで「本当に見極められてるのかよ。無理だろ。」とか思って、闇堕ちしてたから九賀くんの気持ちはわからないではないなあと思った ・ある一面だけを切り取ってその人を評価する危うさはあれど、現実的にはその人すべてを知ることはできないから、ある行動を見て「この人いい人『っぽそう』だな」とか「こいつ悪いやつ『っぽそう』だな」くらいに評価を収めとくくらいしか解決方法が見つからない

    2
    投稿日: 2025.08.08
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    大どんでん返しのミステリーで、 途中から先が気になりすぎて一気読みした わりと真剣に就活してたから、『お祈りメール』を受け取ったときの人間性をまるごと否定されたような気持ちと、就活成功法の曖昧さ、「自分はこんな人」とあてはめて何者かを演じることへの違和感に共感 人の一面だけを見て、完全な善人悪人と判断してしまわないように、バイアスをかけて自分の世界を狭めないように気をつけたいと思った

    2
    投稿日: 2025.08.08
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    表面上に見えているものが正しいとは限らないことを教えてくれる本。 その人の悪い部分がたまたま見えただけで、その人自体が悪い訳では無い。 自分もその人の1部分だけで判断しない人間になりたい。

    1
    投稿日: 2025.08.07
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://opac.shigakukan.ac.jp/opac/volume/519937

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    構成が緻密で、ミスリードや場面転換が上手くテンポが良くて飽きさせず、あっという間に読めた。 就職活動の最終選考で起きた、そこまで大きな大袈裟な事件ではないけど、登場人物の心情の揺れ動きが如実で、話で描きたかったテーマがすっと頭に入ってくる名作だと思う。

    6
    投稿日: 2025.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に面白かった!月のように裏側が見えないかもしれないけれど、人間誰もがそういう面を持っていて、それを抱えて生きているんだと、その一面だけで判断をすることがどれだけ危ういことなのかと感じた。それも全て受け入れられるようになりたい理想と、それでも自分の信じた道を進む強さと自分に足りないものを考える本だった。次から次と思い込んでいたものがひっくり返され真実が明らかになっていく様は爽快でもあり、読むのが面白かったからこそまだ読み終わりたくないというもどかしさとの戦いだった。 就活については何も疑うことをしなかった自分としてはこれを読んで行く中で、その制度の脆弱さと危険性を改めて感じ、誰もが正確性を持ち合わせているわけではなく結局は人と人との関わりなんだと思った。世の中は変わっているのに就活の制度はずっと変わらない。今振り返るとわたしは就活楽しかったけど、その時の自分からしたら苦しいことたくさんあっただろうなと思うから、この制度に埋もれている渦中の人たちにしかわからない感情が山ほどあるんだと再認識した。おもしろかったー!

    1
    投稿日: 2025.08.05
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    人の一部だけを見て全部を決めつけるというのは良くないと頭ではわかっていても、実際強烈な部分を見たらそこに考えが偏ってしまう。 この本で登場人物の印象が二転三転して、本当に良くないなと思った。 いいところも悪いところもちゃんと矛盾なく両立すると思った。

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    いやー、面白い。ミステリ好きのみならず、色んな方に好まれる作品ではないかと。 読み終わった後にすぐ2回目読みたくなります笑

    1
    投稿日: 2025.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めると登場人物の印象が変わっていくのがとても面白かった。就活活動のあの不透明さがとてもよく書かれていて懐かしい気持ちにもなり、就活の当時にこの本があったら違うモチベーションで望めたかも、と本筋とは違うところでも面白く思った。

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    自分の立場からの視点を正義と信じたいけど そうでは無い事は今までの人生も これからの人生もあるんだろうな、 気をつけないとなー。て思った。

    0
    投稿日: 2025.08.02
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    犯人に辿り着くまでの展開が面白い。 日本の就職活動の異様さは、体験したからこそ、よく分かる。 「腹黒さが一切ない善人」なんていなければ、「悪に見えたのはあくまで一面であって、真実をわかった気になってはいけない」と気づかせてくれる。

    1
    投稿日: 2025.08.01
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    ずっと読みたかった小説。 展開がおもしろくてすぐに読めた。 六人の良い面悪い面の見せ方が極端で少し無理やりな感じはしたけど、それでも多面性ってこういうことだよな、って納得できるし、涙出そうなくらい刺さった。

    1
    投稿日: 2025.08.01
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    ⚫︎概要 六人の就活生が後日行われる最終面接でグループディスカッションをする事に。 最初は全員内定を掲げていたが、内定枠が1人のみという事で、裏切り者が現れる。 グループディスカッション中の事件の犯人を探し求めるストーリー。 ⚫︎読了時間 3時間 ⚫︎所感 最近のベストセラーとしてよく店頭で目にしていた本。 犯人だと思ってた人がどんどん裏切られ、最後までどんでん返しのオンパレードで結末が読めない楽しさがあった。 6人のイメージも、読み進めて情報が加わる毎に180度変わり、いかに容易に得た情報で描く像が変わるかを思い知らされた。

    4
    投稿日: 2025.08.01
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    悪い所1箇所を切り取って全て悪いかのような印象操作を受けたり、それによって犯人と思われる人がコロコロ変わってとても面白かった。

    0
    投稿日: 2025.07.30
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    伏線がいっぱいあって読んでいて楽しかった。 深く語ろうとするとネタバレになってしまいそうだなと思いながら感想を書いている。それくらいハマってしまえた物語だった。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    就活のバカバカしさを実感するとともに、 人間のたった一部分だけ見てわかった気にならないようにしたいと思った。 この本が印象操作によって登場人物に対して何度も見方が変わったように、限られた情報だけでは全てを理解できないし、知った気になってはいけないと思った。 これから就活が始まる。落ちた時は今までの人生全てが否定された気がして落ち込むと思うが、裏では人間が判断し、何も私を全否定されたわけじゃないと心を強くもちたい。そして少なくともこのグルディスを経験するよりマシだと思って、就活に挑みたい。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    面白くて続きが気になったけど、なんとなく話の展開は読めてしまった。 似たような小説で言えば、「何者」の方が衝撃があった。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    人の見える部分は月の裏側の一部に過ぎない。 救いようのないクズなどいないんだなと思った。 そして人を見極めることは難しい。学生同士に見極めさせるという手法は確かに納得感があるが、「好きな人投票」になりかねないという話にも頷ける。

    0
    投稿日: 2025.07.22
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    一気読みしました。 一冊の本の中で、登場人物の印象がコロコロと変わるストーリーだった。 まさにそれが狙いで、人とは自分に見えている部分だけが全てではなく色んな面を持っている。それを簡単に見抜こうとするなんて不可能なんだということを訴えているように感じた。

    7
    投稿日: 2025.07.20
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    伏線回収が素晴らしかったし、先の展開も気になってページを捲る手が止まらなかった。 人間誰しもいろんな一面があってその場の言動1つでどんな人間か決めつけることはできない。けれども、ささいな出来事でどうしても善悪を判定してしまうのが人間だと思う。せめて大切な人を何があっても信じ貫く強さをもって生きていきたい。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの視点でストーリーを追ってくような形式の本。 展開が早いというよりは、就活での出来事に焦点を当てたストーリー構成。 事件の真相は,納得できる形ではあった 様々な視点からストーリーを追うため、最後まで犯人が分からない。 見事に読み手を裏切り、意外性はとても高かったように感じた。 ただ、真相を解明する要素があまりにも弱く、手がかりから犯人を導き出すのが強引過ぎた。

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    就活の最終面接が舞台のミステリー。 最初は微笑ましく仲良しなのに1つの封筒をきっかけにギスギスした雰囲気になっていくのが良い。内定を賭けた緩めのデスゲームって感じ。 面接のパート自体は思ったよりもアッサリしていてちょっと物足りない印象もあった。 ただ、その後の話で色々な真実が判明していくのは面白かった。 あと、祥吾はめちゃくちゃ不憫だった。もっと人間不信になってもおかしくないのに、みんなの良い側面を探して立ち直ったのは本当にすごい。祥吾はめちゃくちゃいいやつだったけどちゃんと裏側も見せてくれてよかった。 この本を読んで1つの出来事で人の印象が180度変わるんだなって思った。ヤンキーがいい事をしたら聖人に見えるあの理論。読み進めるごとに登場人物の印象がどんどん変わっていくのが面白かった。

    3
    投稿日: 2025.07.17
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    就職活動を題材にしたミステリー。あの時期でしか体験しない非現実的な日常をものすごく細かい伏線とともに表現されており、なぜか懐かしい気持ちになれた。 他人の良くない言動一つでその人となりを推し量るのは早計であり、浅はかなのかもしれないなと思えた。

    1
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の印象が何回も逆転して、見事に掌で転がされてる感じ。意外とすっきり読み終えたのが驚きでした。

    3
    投稿日: 2025.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    就職活動はある意味学生でも社会人でも得ることの出来ない、人生で最も異質な経験かもしれない。 題名の通り、六人はそれぞれに嘘をついている。そのどれもが立派な「罪」であり、彼らは会社の求める、品行方正な、どこに出しても恥ずかしくない過去を持つ人間では無い。だが、それはある意味で当然のことだ。 罪を暴くという構図は分かりやすく、清々しい。暴いた側は、清廉潔白の振りをした人間の裏の顔を暴露してやったと鼻高々だ。これはミステリを読む読者にも同じ構図が当て嵌る。「探偵」の視線を追い掛けて、犯人は身勝手な人殺しだ、これが真実だと糾弾することは簡単だ。だが、果たして真実とは、そんなに綺麗に暴けるものなのか、と筆者は問う。これが全てだと断じて良いのか、見落としている可能性は無いのか、そもそも真実とは、何なのか。 これはそれに答えを出してくれる作品ではない。それで良い、と割り切る為の作品だ。ある意味で現代的な諦念を抱きつつ、希望をも入り交じった作品であると思う。

    1
    投稿日: 2025.07.15
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    高評価作品だったので、読んでみた。 就職活動中の6人の大学生。最終選考のグループディスカッションで「6人の中から内定者を1人選ぶ」という課題が出る。 議論の中発見された6通の封筒。そこには告発文が。誰が犯人なのか、誰が内定者になるのか... 一応大学生、就活生を経て社会人になった私。 刺さるところもあるけど、就活って何なんだろうと改めて思った。 就活生にとっての志望会社にしても、会社側の学生を選ぶ基準も、たった数日、数時間会った人、会社の何がわかるというのか。 誰しも内定欲しさに多少の嘘はつく。自分を少しでも良く見せようとするのは普通のこと。 人事が別室で監視しているにしても、学生同士でディスカッションし、内定者を決めるって、人事として機能していないような。 そういう会社には就職したくないかな。 だいぶ大人になって、面接する側にもなったが、本当に人をみるのは難しい。「すごく良さそうな人」「この人なら大丈夫そう」なんて思って採用してもびっくりするくらい仕事ができないとか、あっさり数ヶ月とか数日で辞めてしまう人も。面接する側もされる側も『運』や『縁』なんだろうなって思う。 まとまりない感想になってしまったが... 高評価だったこの本だけど、なんか特にこれといって思うところがなかったというか、読みやすい文ではあるけど、なんか進まないというか...つまり私にはあまり好みのお話ではなかったかな。

    54
    投稿日: 2025.07.15
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    これ、新入社員〜3年目くらいに読ませたい〜〜。 「就活って変な行事だよね」の共感と「仕事って、会社ってそんなキラキラしたもんじゃないし、会社も取ったあなたに落胆している部分はあるよ」というメッセージが明確に入っててすごくいいなって思った。 エンタメとしては、ミステリーは推理せず読む派なので(考えてもわからないから読み進めて答えを見た方が早い)、見事にミスリードされました。良き。

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    就活最終選考の話。残った6人で内定を出すものを決めるという最終選考のお題が出され、話し合うのだがその場をかき乱す出来事が起こる。 僕自身まともな就活はしたことないが就活ってほんと運だなと思っていて、この本にも就活の嫌なところが書かれていた。 本当は善人なのに就活という過酷な環境の中でいろいろな行動言動に出てしまう人たちがすごく印象に残った。 ストーリーとしてはすごく面白かったが満点は挙げられないかなと思う。

    10
    投稿日: 2025.07.09
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    物凄い数の伏線を回収して二転三転しながら物語が進む。 最後はちょうど気持ちいいところに話を収めたなぁと感心。 ただ、情報を隠し、切り取った情報を提示することによる印象操作により話を二転三転させているだけで、うならせるような見事な伏線回収、ってわけでもないのかな。 伏線の数で勝負って感じ。 これはこれで面白いし、テンポもよく楽しめる読書。

    2
    投稿日: 2025.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近手に取った大衆小説の中では頭ひとつ抜けていると感じた良作。 最初は『何者』みたいにお互いを信じられなくなる騙し合いなのだろうと思っていた。ただ、中盤以降は物語の途中何度か、「こいつが犯人なのかな」と思わせる展開にまんまと乗せられてしまっていた。 自分も就職活動で採用する側、としてこれまで数100人の学生と面談をし、言葉選ばず言えば合否判定を下してきた立場でもある。その中に実は優秀な学生が…と言われても全く不思議ではない。 とは言え、この小説を読むとやはり自分はある側面でしか人を見えていないし、自分の知らない良い側面に目を向けないと、人に対して穿った見方をしてしまうなと痛感した。

    2
    投稿日: 2025.07.07
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    なんて自分は流されやすいんだと呆れるくらい何度も想像の上をいく展開でめちゃくちゃ面白かったです。不完全な過程で行き着いた関係性だからこそ、せめて誠実に向き合いたいと思いました。

    2
    投稿日: 2025.07.06
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    人が見せている表の顔と隠している裏の顔。 どちらもその人なのは確か。 良い人だと思っていても 誰かからその人の悪い話を聞かされると 悪い方を信じてしまいがちだ。 就職の面接官は、その人の価値を本当に見極められるのか? 就職活動を控えた娘に、勧めるべきか迷う。 この本を読めば、もし不採用になっても大したことじゃないと思えるかな。

    11
    投稿日: 2025.07.06
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    就活という想像しやすい設定から、何度も良い意味で裏切られた後半は泣きそうになった。登場人物みんな嘘つき。人を陥れる嘘…が真実は優しい嘘、守るための嘘だったと分かった時「やられた…」と思った。読む前、読み進めてる間、読みおわった時、全く違う本に感じた。

    2
    投稿日: 2025.07.05
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    まず設定自体が面白くて、密室の中で5人の大学生の中から1人だけを選べと、、しかも仲良くなった後だし、お互いの話し合いで決めていくという残酷さ、、ページが進むにつれてそれぞれの過去や心情や人間性が露わになって、お互いが嫌悪感を示したり、貶めたりするのに、得られる情報が変わるだけで人の印象がこんなにもコロッと変わるのはある意味怖い。 結末がどうなるのか想像ができなかったけれど、犯人が意外すぎて驚いた。 1人を選び出す最中もとても面白かったけど、その後の選ばれた1人のエピソードも面白く読めた。 びっくりする部分に伏線が隠されていてすごく面白かった。 映画は観ていないけれど、実写版になると余計に臨場感が増してより迫力が出て面白そう。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    題名にある通り、登場人物がそれぞれ嘘をついている。途中で「え?この人だったの?」「え?そうだったの?」と思うところが何箇所かあり、最後までペースを落とさず読めました。ちなみに、私の犯人予想は、2回裏切られました。

    1
    投稿日: 2025.07.01
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    自分が見えているものだけが全てではない、私が尊敬しているあの人も、憧れているあの人も、想像できないような一面を持っているのかもしれない。でも、知ればガッカリするような一面も、残念な姿も、その人を作っているすべてのものなんだなー。他人に良く思われたい、良いところばかり見せたい、というのはみんな同じなんだなと思いました。 この本が伝えたいことと私の解釈は違っているかもしれませんが、「こんなこと思う自分は性格が悪い」「もっとあの人みたいになりたい」毎日そんなことばかり思っている私は少し心が救われました。 良い意味でどんな方でも読みやすく、スルスルと読み進められるお話です。

    8
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絶対に犯人を当ててやる、という意気込みで読みましたが何回も何回も手のひらの上で踊らされました 最後の方での真の犯人の語りが印象的でした。 流石に選考自体どうでもよかったのは読めなかったなぁ… ただ、この人も一面性に囚われていたのかなと考えると中々寂しい感情を覚えます。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    就活生6人がとあるIT企業のたった一つの内定枠をかけて行われるグループディスカッション お題は「誰が唯一の内定者に相応しいか」 その時にそれぞれの秘密を暴露する謎の封筒が見つかって…というお話 話が入ってきやすくスイスイと読めるような6人のわかりやすいキャラクター作り!かと思いきや暴かれる秘密で各々の性格の裏面が明らかになる 秘密が暴かれた後にまた別の面や真相が明らかになる2転3転とする展開の美しさには思わず嘆息してしまった 人の性格には裏表があるとよく言うが、実際のところ裏表、長所短所全てひっくるめてその人なんだと思わされた 実生活でもよくある事だけど、ある一面でその人のことを嫌ったり全否定するんじゃなくて、その人にはまた違う(良い)部分があるんじゃないかと思いたくなる、信じたくなるようにさせてくれる小説

    8
    投稿日: 2025.06.29
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    どんでん返しものが好きなのでこの本を手に取りました。最後まで読んでみて、登場人物の印象が2〜3回はひっくり返った気がする。 みんなどこから見ても優秀で完璧な就活生6人。 6人が参加する、ある企業の最終選考内容はグループディスカッション。 選考内容としてはよくあることだが、話し合うテーマが恐ろしい。それが「内定者は1人。6人全員で話し合って誰を内定者にするか決めてください。」といった内容。 しかも、部屋の中にはいつの間にか置かれた1つの封筒。その中には一人一人の黒い過去?が書かれていて....というのがあらすじであり見どころです。 完璧に見えた就活生たちがだんだんボロを出し豹変していく様が読んでいて面白かった。 数日に分けて読もうと購入したが、面白くて一気読みをしてしまいました。 ちなみに、この本は映画化されているようですね。そちらはまだ見ていませんが、何度も読みたくなる小説ですので、先に映画を見たという方がいたら是非小説も手に取ってみてください。おすすめです。

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    構成が面白く、予想できない展開にどんどん読み進めたくなった。一方で、最後のどんでん返しは感情が乗り切らなかった。犯人の動機も共感しにくく、ラストの勢いが物足りなく感じた。表の顔と裏の顔ような人の二面性への描写が多かったように感じたが、人には多面性があって、それは白黒付けられるものではなくグラデーションがあるものだと私自身は考えているため、その点はあまり共感できなかった。

    1
    投稿日: 2025.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ就活を経験していない身としては、 自分のあまり想像のできない未知の部分の題材だったから、実際はこんな感じなのかなと、 考えつつ、 最後まで読み進めると思うと、 え、、あいついいやつやん え、、、マジカヨ キョウダイ というふうにいつの間にかバク転をしていた感覚です。 嘘をつきながらも最後まで貫いていたものがあった犯人。 事件が起きったあとの物語で明かされる当時の嘘がない心情。 最後の結末はとても心地良いものでした。 オススメです!!!

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    めちゃくちゃ面白かった 私自身が人事で新卒採用を3年経験して、人を見極められる訳がない、って思ってたし 自分が就活生やった時の「なにこの茶番劇、やってられねー」と思ってた これ全部を語ってた 特に八代つばさの就活キモすぎた話と 元人事部長の採用の不確かさ、曖昧さの話 自分が人事として思ってたのは この茶番劇の中で 学生が語ってることは何も信用してないけど 就活マインド、人格を完璧に作って演じれる人 その器用さ、染まれる素直さ は評価できると思ってた ガクチカなんぞほんまやと一切思ってなかった 皆様に幸あれ

    1
    投稿日: 2025.06.22
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     面白く、あっという間に読み進められてしまう本でした。就職する頃の年代を思い出すことができる面白さもありました。一人一人のキャラクターも覚えやすく、読んだ後少し経ってでも思い出せるほどの内容でした。一生懸命になる大切さ、でもまわりの人間ってこんなもんだよねという現実の混ざり具合が絶妙な面白い本です。読んでみて!

    0
    投稿日: 2025.06.22
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    2025.6.19〜6.20読了 あっという間に読めるほど展開が早い。そして引き寄せられる面白さがある。 全体的な印象として、3回、4回、5回とどんでん返しがある。最終的には爽やかな結末で締められている。 就職活動、誰もが経験したことのある不思議なふわふわとした期間を、非常に的確に示していると感じた。 優秀な学生なのか、カルチャーが合う会社なのか、学生と企業がそれぞれ何を元に、何を拠り所に、この就職活動という不思議な舞台で踊っているのか、誰にも正解がわからないと改めて思い知らされる。 企業からすれば明確なポリシーがあって社員候補を選んでいるのだ、と言いたいかもしれないが、結局は人がやることなので完璧はない。それを知れるだけでも学生、転職者、人事担当、すべての人にとって救いにはなると思わせてくれる。 その意味では、就職活動を行う当事者はぜひ読むべきであると感じる。当然ストーリーとしても面白いので、何かをつかむ以外の目的で読んでもよい。 伏線の魔術師、ここにあり。という感想で同じベストセラーの「傲慢と善良」と並んで心理描写や人間の生々しさが表現された作品と感じた。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    面白かった!! 就職試験の章では、グループディスカッション開始してからが面白い!!途中にインタビューが入っているのが意外でびっくりしたが、あとあとこれが「あぁ」と納得できる!! それからの章では、犯人は誰なのか考えながら読み進めていたのが楽しくてあっという間に読み切った!!

    3
    投稿日: 2025.06.20
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    個人的に5本の指に入る書籍。 人間関係のスリリングなミステリー。 併せて、就職活動中の学生の心情を上手く捉えつつ、人の在り方見られ方、社会への疑問などがテーマにもなっている。 読者としても、情景が二転三転する事を楽しみつつ、後半にはある程度の推理も可能になってくる。 全ての登場人物に背景があり、作品にも上手く紐付けられている。 読んでからの満足度がかなり高い。 自分の周りに起こる事象や他者をどう汲み判断するか、改めて考えさせられる。 伏線回収も非常に綺麗になっており、全体的に無駄が無い一冊。これは火を見るよりも明らかである。

    0
    投稿日: 2025.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    題材は自分が経験したことで身近に感じて、読みやすい。 至る所に就活あるあるが詰め込まれ、新卒の就活という奇妙な状況と空気感、がリアルに表現されていた。 筆者は就活に親でも殺されたのかというくらい穿った書き方をしていたし、人事への認識は酷かった。 次から次へとテンポ良く展開していくので、先が気になって1日で読み切ってしまった。 人の評価を正しく判断することなんて、誰にもできないよね。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    就活で起きたある事件にまつわるミステリー。 犯人は誰なのか、ミステリーとしての要素も十分に楽しめたが、それ以上に人との関わり合いに関して重要な学びを得ることができたのが良かった。 人のほんの一部を見てその人がどんな人なのかを決めつけることはせず、しっかりと対話し、その人の本当の姿を知ることが大事なのだと感じた。 難しいのかもしれないが、、

    0
    投稿日: 2025.06.17
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    伏線回収が鮮やか。善人が悪人にまた善人になるプロットが凄いです。最後に完全な善人と思ってた人にもずるい面があったりと救われる内容です。

    0
    投稿日: 2025.06.17
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    冒頭から引き込まれグループディスカッション終了まであっという間に読んでしまった そこから少しゆっくりになるが物語がひっくり返ってからは、またスピードが増していき面白すぎて手が止まらなかった それぞれの人間の表と裏がひっくり返って、またひっくり返る そもそも表とか裏で人間は見えないのだと理解した時には物語が終わっていた 間違いなく今年読んだ中でベスト

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    まさしく表裏一体。 就活性側も採用側をも描き出し、見事なまでに散りばめられた伏線を回収している。 隅々まで広げられた風呂敷が綺麗に畳まれる様を是非読んで欲しい。

    1
    投稿日: 2025.06.16
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    [こんな人におすすめ] *伏線回収が大好きな人、伏線が回収される前に全部自分で解き明かしたい人(ただし、解けるとは限らない) [こんな人は次の機会に] *楽しい話が読みたい人  序盤が楽しくありません。面白くないわけではなく、企業の対応に腹が立ったり、就職活動中に自分自身が経験した不条理な出来事を思い出して憂鬱になったりするからです。ご注意ください。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    大手企業「スピラリンクス」の最終選考に残った6人の大学生。最後の課題は、たったひとりの内定枠を奪い合うグループディスカッションであった。議論の途中、6人の秘密や醜態を暴露する告発文書が発見されたことをきっかけに、選考は不穏な事態を迎えることになる。この告発はだれが仕掛けたものなのか。だれが嘘をついているのか。そしてだれが内定を勝ち取るのか――。 本作は、就職活動というシビアな世界を舞台に繰り広げられるミステリであり、登場人物たちの心理戦や意外な展開が魅力の一冊である。物語は二部構成となっており、前半では内定を懸けた就職試験が、後半では試験から8年後の出来事が描かれる。特に後半は、真相の追求と解明が進み、それまでの伏線が見事に回収される。 文章自体は平凡な部分もあるが、展開のスピードや構成、キャラクター造形、叙述トリックなどは極めて巧妙で、読者を引き込みながら、予想を覆していく。結末も爽快で、読後の余韻が心地よい作品となっていた。

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    すごく面白かった。登場人物の評価が二転三転したので、私も他人の一部分を見ていい人悪い人を判断をしていると体感させられる。謎解きとしても面白いし、メッセージも考えさせられるものがあり、人を選ばず薦められる小説だった。

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    バラバラなピースが、最後にぱちぱちぱちって完成していく感じが最高に面白かった! 途中でいい意味でたくさん裏切られた

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    一気に読んでよかったー!! どんでん返しをこんなに喰らうことになるとは、 掴みから、読者を離さない!夢中にさせる本だった!ラストもよかったなあ。ふふっとなりました。 だが、就活をサボった既卒が読むとしんどいところがある。

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    一気に読める。 みんな隠したい闇の部分もあるし、いい部分もあって。 そのいい部分が傲慢なように切り取られて書かれているのもミスリード、というか。おもしろかった

    0
    投稿日: 2025.06.12
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    6人の就活生が最終選考でグループディスカッションを行い、内定にふさわしい人物をひとり選ぶお話。 伏線回収が見事で何気ない文章がここでつながるのか! というわかったときの爽快感がよかったです。 就活に対してこういうこと思ったことあるなぁっていうのもちょっと共感できました。

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    企業も学生も就職活動だけで全てお互いを理解し合うなんて難しいだろうな…と感じた。また就職活動を舞台にしたミステリーは斬新だと思った。 場面が就活のグループディスカッションと、登場人物のインタビューが交互に展開する様子が面白いような読みにくいような絶妙な感じ。 羽多野くんと蔦さんはお互いのことが好きだったのかな?と途中から気付いていた。 面白かったけど、就職活動ってなんなんだろう…とちょっと考えさせられた一冊。

    12
    投稿日: 2025.06.11
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    本当は浜辺美波の実写版が見たかったけど、叶わなかったので泣く泣く原作を購入。 久しぶりにゆっくり落ち着いて小説を読めた。 仲良し6人組の心理戦バトルを期待して読み始めた。けど、この本に出てくる6人は仲は良い(?)が知り合ったばっかりの他人。それでもって、心理戦というよりかはどちらかというと、ある『犯人』を探すために協力(?)するお話だった。 個人的には、主人公のヒロインに対する片想いっぷりがアツかったです。

    0
    投稿日: 2025.06.08
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    読み進んでいくうちに、自分の推理も二転三転していくのが面白かった。 六人の嘘つきな大学生 このタイトルどおり、嘘つきだが、悪い嘘優しい嘘、助けるための嘘などなど いろんな嘘が詰まっていて。。。もっと暗い作品なのかと想っていたけど、前向きになれる作品でした。 犯人の意外性や、理由などは そうきましたかって感じだったけど、なくもないなとも思えるところが、ある意味良かったかも。。笑

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    一度読んで凄く面白かったと言う漠然とした気持ちは残ったものの、後日誰が犯人だったっけ?と思った時に何も思い出せなかったのでまた読んでみた。再読すると内容がよくわかりとても納得し面白かった。再読の方が落ち着いて読めるんだな、私って

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    気持ち良くダマされたたともに反省。 一面だけで人を判断してはいけないと頭では分かっているし、現実に相対する人にはそういう対応を心がけているつもりだが、どうしてこうも小説や映画、フィクションになるとキャラの一面だけで判断してしまうのか。 小説読むの大好きだから今後も沢山読んでいくけど、この反省を活かしていこうと思います。

    2
    投稿日: 2025.06.05
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    就活を題材にしたミステリ。最終選考のグループディスカッションの場でそれぞれの秘密が明かされる。 ストーリーに捻りがあり、一本調子でなく面白かった。難点は募集人数にリアリティーが無いくらいか。事業拡大している企業なので、選考までにかかった費用を考えると6人でも少ないと思う。

    39
    投稿日: 2025.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半パートも面白いけど、後半パートがさらに面白い。後半になるにつれて先が気になるので、一気読みしてしまう人も多いのではなかろうか。 小さい伏線(兄の話)から大きい伏線(パスワード)の回収など、爽快で気持ちいい! 強いて言うならお酒のパッケージに関するところは、私が下戸なのもありちょっと無理を感じたが…。 それを加味してもかなりの傑作、面白さだと思います。

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    文章の構成が上手すぎる。作者の手のひらに転がされてたなと、圧倒された読了後。でも、それでめちゃめちゃ面白いから、許せてしまう。登場人物の印象の付け方も操作されている。どこまで考えれば、こんな読者の目線で物語が書けるのか、天晴れの一言。複雑な気持ちになる場面もあるが、読み終わって、なんだか心救われる感じがあるところもとてもよかった。

    8
    投稿日: 2025.06.02
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    就活、懐かしい響きである。 私にとって就活とは、人生を賭けた大博打だった。 大企業を一社狙い撃ちという、今考えると作中にもあったが、"あの時"にしか出来ないことだった。 周囲には高慢チキな虚勢を張りながらも、すっかり隅々まで不安に汚染された内心と、そんな内心など一撃で爆発して消えたような、内定を貰った時の夢を叶えた凄まじい快楽と昂揚感。叶えた者だけが存分に振る舞える傲慢さ。 作中の登場人物達と違うのは、私が面接時に語ったことは嘘偽りのない全て本当のことだった、ということだ。 手持ちのカードはロイヤルストレートフラッシュ、なんて、素晴らしいものではなかったが、限りなく近づけるために、自分を1ミリでも魅力的に売るために、毎日毎日口を開けばもっと努力しないと、としか話さない、一種の病気のような人間だった。 やりたいことなんてないし行きたい企業なんてない、という人間が大半だった時代で(今でもさして変わらないように思うが)、随分と煙たがられた人間だったものだ。 今でもストイックな努力大好き病である根本は変わらないが、それでもあの、のぼせて干上がってしまいそうな程の若々しい情熱は、あの時にしかないものだった、と少し寂しく思う。 大人になる、と表現すると良いことのように聞こえるが、視野が広まった分、見なくていいことまで目に入り、逆に見ないといけないことが見えにくくなったり、はたまたどこか達観した"だけ"になってしまったような、とにかく、身を焦がす程のあの熱は、すっかり鎮火してしまったのである。 さて、本作についてだが、亡くなった"彼"のことを、最後まで善人として書き切っていたら、本作の面白さは半減どころか、全く魅力のない、数多いミステリの中のよくある一冊となっていたように思う。 昨今、カバーの上からもう1枚わざわざカバーをかけ、そこに「このどんでん返しにあなたもきっと騙される!」みたいなことを書かれたミステリが増えたように感じる。 本屋で見かけた際はあまり見ないように心がけ、購入後に読む際は必ず外して捨てるようにしている。 いちいちトリッキーな見出しをつけなくても、"本当のカバー"だけで十分だというのに、全くあの売り方はどうかと思う。本作も、映画化のカバーがかかっていたが、取り外して読んだ。 昔こそ"どんでん返し"と書かれた本にワクワク感があったが、読んでみると期待値を上げすぎな物も多い。 本作もそうなのかもしれないと、すっかり捻くれた目で読んでいたが、読み進める程に魅了された。 解説にあった、"どんでん返し"に対する著者の考え方には唸らされ、著者の書く"どんでん返し"とは、緻密に組まれたロジックによって出来上がっていて、本当の面白さを感じた。 彼が誰しもが持つ、人に隠したいと思う醜悪な部分を、「月の裏側」と表現していたのも良かった。 解説にあった、著者の小説の組み立て方が凄く興味深かった。 どこまでもロジカルに。だがしかし、ロジカル過ぎて面白味に欠ける作品にならない程度に。 "丁度良い"ところを的確に突いて書いているような、気持ちの良い作品だった。 他の著作も読みたいと思う。 以下、解説にあった著者のコメントで好きな部分を抜粋する。 「伏線って、張らないですむなら張らなくていいと思いますし。とはいえ、『ちょっといいコンロ用意しときます』っていう気持ちもあるんですよ。理想は全パラメーター100点ですよね。ミステリーとして読みたい人も満足して、物語として読みたい人も満足して、総合点が高いものが書けたらいいなと、つねづね思っています」 「どんでん返すのは大変じゃないんですよね。『男だと思っていたでしょ?女でした!』とかって、いくらでも書きようがあるので。ただ、それによって付随する何かの味が変わらなきゃいけないとは思います。『これ、コンロで温める必要ありましたか?』みたいなどんでん返しはどうなのか、と」「サトウでもタナカでもどっちでもいい、というところを、『えっ、タナカだったの!』と言ってもらうために頑張るのが小説なんだろうと思います」「だからトリックやオチって、テーマから遠ざけちゃいけない気がします。そうでないと、驚かせるだけのパズルドッキリにはなるけれども、小説にはならないんだろうな、って」

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    就活の最終面談で、グループディスカッションで内定者1人を決める話から一転、暗い一面を炙り出し泥沼の展開へ。 人には色々な面があり、一片を知って全てを知った気になるのは安易すぎるなと。

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    いわゆる就活の最終面接でのお話。 内定を出せるのは1人のみ。 誰にでも表と裏があり、全員が幸せに終わるハッピーエンドかと言われればそういうわけではないけど、視点が変わってからは一気読みが出来た

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成 読了 2025.01.18 【若干のネタバレを含みます】 話題のミステリ本。就活生の話。最終面接のグループディスカッションで、就活生同士で内定者を一人決めなければならない。しかし、告発によって掻き乱される…というあらすじは、知っていた。 途中までとても読みやすく進んで来たが、ミステリに縁がなかったので、ふぅんくらいの気持ちが、正直あった。冒頭では仲良くしているこいつらが、グループディスカッションで荒れるんだろ?ほらそうなった。で、犯人はこいつか?いやブラフだよな、じゃあこいつか?くらいの、なんだか一歩引いたところから見ていた。 面接は過去の出来事として、8年後の視点で描かれる。当時グループディスカッションに至るまでの出来事から物語は始まり、最中のことが描かれ、一人の告発が出たあとで現在のその人物にインタビューをする。最中に戻る、インタビュー、と繰り返す。 そのインタビューで、就活中はあんな好印象だったのに、こんなやつだったのか!と衝撃を受ける。野球をして遊ぶ子どもに恐喝。優先エリアに駐車。高級バッグは男に買わせる。うわぁ…と声が漏れる。森久保のインタビューから、面白さが加速したように感じた。 月の裏側は、地球からは見えないそうだ。じゃあ、人の裏側は?見えたとして、それは裏側の一部に過ぎないし、それだけで表側の印象も変わっちゃうの? 不快なインタビューの裏側。告発された事象の裏側。色々なものが、終盤に収束していく。これはこれは、お見事…。 あとで知ったが、作者は伏線の狙撃手という異名を持つらしい。かっこよすぎるだろ。他の作品も気になる。 (私は高校の就職斡旋だったので就活生というものは未経験であるが)就活生という名の自己暗示、採用側の不完全さ、人生の分岐点のような通過点。そのあたりも巧みに描かれていた。 ほとんど一気に読んでしまった。完全に引き込まれた。数々の賞にノミネートされたそうな。話題作、評判に負けない面白さでした。 映画化されたらしい。そちらも観てみたい。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    めちゃめちゃ面白かった。 二転三転する視点、考え方、ストーリーは秀逸。 一気にこの作者の作品を読みたくなりました。映画もある様ですが、小説の完成度の高さに感動しました!

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    人の多面性について描かれた作品。 ある瞬間だけを切り取りその人自身を判断する、その脆弱さに気付かされる。 就活においては美しい仮面をいかに被れたかを評価され、学生らにとってはそれが社会から下された自らの価値だと錯覚してしまう。 たった数日、数時間で人が人を評価することの愚かさを知るとともに、そこに「正しさ」などないことを認識した。

    7
    投稿日: 2025.05.31
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    おもしろかった! いい人、悪い人、ほんの一面だけを見て簡単に判断してしまいがちだけど、人間てものすごく複雑なんだよってことを改めて思い出させてくれる。 一般的な評価じゃなく、きちんと相手を見て、自分にとってこの人がどういう人がをしっかり見極めないといけないなぁ…

    7
    投稿日: 2025.05.30
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    伏線の狙撃手と呼ばれるだけあり、立て続けに起きる様々な展開にページをめくり続けていたら、いつの間にか終わっていたという感覚。 ミステリー要素、人間ドラマ的な展開など、一つの小説の中で楽しめる要素が幾重にも重なる良作だと感じた。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    浅倉さんの作品二作目です!! 一気読み!面白い! ロジカルモンスターですね。 私が不快だと思ったシーンもちゃんと回収してくれて嬉しかったし、ずっとストーリーに振り回されてました…!いい意味で笑 就活ってグロいですよね。こっちは必死に挑んでるのにチェックシートだけで評価されるんだもんね

    16
    投稿日: 2025.05.26
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    就活をテーマにしてて登場人物の気持ちが痛いほどわかる。作中に出てくる黒歴史がこれまた面白い。最後の最後まで犯人が分からなくて読むのが楽しかった。

    1
    投稿日: 2025.05.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半読みにくさを感じてたのは、主人公がしっくりこなかったからだったと途中で気づいた。読み返したくなる瞬間が、真ん中だけでなく後半何度か登場。悪意が前面に押し出されたかと思ったら最後は善意をフォーカス、とても優しい小説だった。誰でも嘘はつく、バレやすい現代を生きてる人たちは大変だと思う。 若い頃読んでたら★5

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    「何者」の二番煎じなんかな、と思っていたら!全然違う!ミステリーでもあり、感情移入する心理描写があり、伏線回収もあってお買い得だし、私にとって読書で得たいものはエンターテイメントとともに、自分の心が優しいポジティブな気分になってより良い自分になること、なんですけどそれを満たす秀作だと思いました。だいぶ、読む人のハードル上げちゃうけど大好き、この本。かがみの孤城とこの本がこの10年のツートップっていうくらい好きだな〜。

    10
    投稿日: 2025.05.24
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    とても面白いと聞き、読んでみたが、普通に、何回も騙されて面白かった。だけど、1人1人の長いインタビューが書かれている場面では少し、退屈に感じてしまった。特に最後のインタビュー。だけど、何回も騙されるし、最後、どう終わるのか展開も読めなかったため、面白かった。

    3
    投稿日: 2025.05.24
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    自分が見えているのは、相手のごく一部。 今の自分が抱えているモヤモヤも、断片的な情報での判断に過ぎない。 俯瞰的な視点で問題に向き合い、「今私ができること」に注力することが大事だと思いました。

    2
    投稿日: 2025.05.23
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    めちゃめちゃ面白かった。気づいたら読み終わっていた。  この本の題名から展開が意外なことは分かっていたのに、次々と話の展開が変わっていき予想を超えた展開になっていた。読み進めるにあたって、犯人であろう人物が頭の中で決まって行くのに犯人候補から外れて行くので、気になって次から次へと読み進めてしまうような小説だった。  就活生と面接官、両方の目線で物語が語られている。場面の移り変わりがわかりやすく、物語に没頭しながら読むことができた。  久しぶりに一気に読んでしまった作品。とても好きです。

    2
    投稿日: 2025.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。読みやすいし、しっかり騙してくれる。 ただ、ほぼ全てのエピソードが後からくつがえすことを前提に作られているのはちょっとしつこいというかバランス悪く感じてしまった。 あと就活の採用側への私怨が入りすぎ。日本の就活システムへの違和感はわかるが、企業の採用担当者たちは必ずしも就活生の人としての本質を見極めようなんて思ってやってるわけじゃないし、採用活動も他の仕事と同じく人間としてできることの限界に直面しつつ日々精度を上げるべくなされているもの。元人事部長がそこへの諦念をさも意外な真実のように語ったり、後半の主人公がそれに衝撃を受けているのは非常に不自然。まして少数精鋭のIT系ベンチャー企業という設定でこの採用態度はありえない。その部分の見え方も最後に反転があることを期待したが、なかった。 せっかく物事を多角的に見ることをテーマにした作品なのに、この部分のせいで学生のやつあたりで書かれたものみたいな印象で終わってしまったのがちょっと残念。でも総合的に見て読んで良かったし楽しかったと言える小説だった。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    一冊を通して通して驚きっぱなしの一冊だった。 人は様々な面があるから、自分が見た一部分だけを信じてその人のことを判断してはダメだなぁと思わされた。 ほんとに、おもしろいくらいに作者の手の上で踊らされたように感じるから、ぜひ読んでみてほしい。 文章の構成も、間に色々挟まってたりして、読みやすくなってると思うから、どんな人にでもおすすめできる。

    3
    投稿日: 2025.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    氷河期前後だろうなぁ、当時の無茶苦茶な就活の理不尽さを上手く使ったロジカルミステリー。 組み上げていくロジカルに踊らされているうちに、話が思わぬ方向に進んでいって、犯人は分かっても事実は二転三転する展開にうならされる。 伏線の張り方と回収の見事さは言わずもがな。でもその結末には「人間捨てたもんじゃないよな」と優しく思えるという明るい余韻が心に残る。 気になる作家さんがまた一人。

    6
    投稿日: 2025.05.18
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    息子から奨められた本。最初は採用モノ、若い人向けかな?と期待していませんでしたが、読み進めると一気に引き込まれました。見事な話の展開でした。浅倉作品はお初でしたので他の作品も読んでみようかな

    2
    投稿日: 2025.05.18
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    とてもテンポが良くて 引き込まれあっという間に読み終えた。 各々優秀な6人。最初の和気藹々なムードから 一転して腹の探り合い。どう着地するのか 楽しく読めた。 映画化されているせいで 俳優の顔を想像しつつ読み終えた。 表情演技が楽しみなので映画も観たいなと思わせた。

    1
    投稿日: 2025.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めちゃくちゃ面白かった。 人のことをどれだけ表面的な情報だけで判断してるかを改めて思い知らされた。 自分が就活生の時や就活をする前に読んでたら、また就活に対する印象すら変わってたと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆3.9 ミステリーを最近よく読んでたからか、展開がのんびりで退屈だなぁって思ってしまった。 それでも、犯人がこの行動に至った訳や蔦さんに対するみんなの配慮、主人公の人の一面で決めつけずに信じてみようとした結果の友達の話には、うわぁ、それあったなぁ!そういうことか!ってなった。 また読む順番が違ったら評価の点も違ったかな? てか、こんな辛い大変な就活みんなしてるの?! 資格があるから、ある程度いいところを選んだ結果の自分は、無難な道を行きてきたんやろか

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    よく練られた作品だった。 伏線がまた伏線となり、後半は読み進むたびに「おお、そうなるんか」と思うことが複数回。 ストーリー自体に魅力が乏しいので星5つではないが、よく出来た作品である。

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    続きが気になってすぐに読み終わる 伏線が気持ち良い 深い思考や気づきがあったわけではないけど、娯楽として楽しめる

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    Kindle Unlimitedで読む 就職活動を舞台にしたミステリー 自分が読んだ就職活動を舞台にした作品は、みんな面白い  就職活動をしていないのに、自分ごとのように思えてしまう キャラの作り込みというか、最後のまとめ方もとても気持ちがいい 面白かった

    0
    投稿日: 2025.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高に面白かった なによりラストの×を◯に変えたところ 非常にわかるなんだかんだこういう人が仕事では活躍するものだ

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    面白くて一気に読んだ。 エンタメミステリ小説感があり、どんでん返し系が好きな人は楽しめる小説だと思った。

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    【見えているものは月の裏側】 誰も誰かの裏側を知ることは、出来ないのか。 就活の時に読めば、グサッとささるのでしょう。 『何者』とは違った視点で、就活という人を推し量るという大きなイベントに対して考えさせるような内容でした。 最後の最後まで、結末が分からず、終わらせ方も美しかったです。

    10
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯人は分かったものの内容そのものに見事に裏切られました。当時まさに同じ時期の就活生だったのでこのバカバカしい就活に全員が付き合わされている感じや上っ面の仲間意識とハイになる感じ、思い出したし共感もします。しかし後ろめたい過去があろうともそれが一面であると気が付かされた作品でした。人は何かの間違いもするし、良いこともするその両面を後半でタネ明かしとして見たとき気をつけていたのに上っ面で判断してしまった自分を恥じると同時に爽やかな読後感がありこのようなどんでん返しもあるのだなと感じました。間違いなく今年一面白かったので☆5。5本の指の入るかもしれない。 ただしスピラリンクとその人事部長だけはまじで許しません。お前らはだめだ。笑

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてつもなく面白かったです。あまりにも反転するので何回裏切られたかを数えるのもやめました。 上手い構成のおかげで、グループディスカッションの最後に犯人が分かると刷り込まれてしまった。完全に術中でした。誰がインタビューワーなのかを隠してるのは犯人を隠すためかと思いきや質問内容を悟られないためだった。完全に術中。 全員綺麗にクズでゲスでしたエンドを想定して身構えたけど、全員綺麗に不器用な善人だったので救われました。 今回のオチ: 内定を取るのは嶌。 犯人は嶌かと思いきや九賀。動機は本質を見抜けない新卒採用制度に対する復讐。 犯人に仕立て上げられた波多野は喪失を乗り越え、暴露された人達の悪事の真相を突き止める。全員いいやつ。インタビュー中の暴論も結局良い行いだった。 嶌が封筒に固執する理由は本当に思い当たる事がないため。封筒の中身は「兄がヤクチュウ歌手」の暴露。 歌手が面倒を見ていたという障害のある妹は嶌の事だった。

    5
    投稿日: 2025.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伏線の際と、回収のときのギャップが少し違和感を感じてしまった。登場人物がそのための記号的に役割に思えてしまった。

    0
    投稿日: 2025.05.10
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    映画公開の際に気になっていたタイトルだったので本で読みました。 6人の大学生が直面する就活のグループディスカッションを題材にしたストーリーです。 グループディスカッションで登場するアイテム謎の封筒の出現から話が展開し、誰が犯人か想像していくうちに本の中に引き込まれ1日で読んでしまいました。 その他の言葉の表現も良く、月の裏側の表現は抜群に良いです。

    19
    投稿日: 2025.05.10
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    まず、 こんな採用試験いやだぁ! って感想。 騙し合い、人の粗を探し。 他の人は主人公が後々まで追求したのを良く言ってなかったりしたけど、私は主人公がかわいそうに思ってしまいました。

    4
    投稿日: 2025.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    就活がどんな風に書かれるのか、これから就活をする身として気になったので読んだ。 結論から言うとかなり良かった。 一転二転する展開や、一重に1面だけを見て他人を理解することなんて出来ないという物語の真意を、読者自身が体験出来る書き方になっているのがとても良かった。

    2
    投稿日: 2025.05.08