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総合評価

780件)
4.5
426
265
56
11
0
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    本の分厚さに少し戸惑ったけど、読み始めると気になってどんどん読み進めることができた。 もうすぐで映画が公開されるので、とても楽しみです。

    1
    投稿日: 2024.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死刑制度についてこんなに考えさせられる小説だと思っていなかった。 各章の鏑木がどれも正義感が強くて、人のために行動できる優しい青年だったので、読者視点でも冤罪かもしれないという疑いが確信に変わっていき、余計に苦しくなる話だった。 法律を学んだり由子の記憶を取り戻そうとして、必死に活路を見出そうとしているところや、別の自分になりすましても、工事現場で出会った友人や、一緒に暮らした想い人について語る鏑木が切なかった。 彼の本当の正体を知る人たちによって、死後の鏑木の名誉を回復できたことは、残された人たちにとって最低限の救いにはなったと思いたい。 鏑木が虚偽の自白をせざるを得なくなってしまったこと、司法が誤りを認められずにむしろ証拠を隠してしまったことなど、死刑制度があることによって起こってしまった悲劇であるように思った。

    7
    投稿日: 2024.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エピローグの最後、本を落としそうになった。 冤罪の不条理さ、理不尽さ、司法、警察の保身。 胸が悪くなる。 そこから、脱出しようと必死にあがくと共に出会った人達を救い、自分がいなくなった後に冤罪を証明してくれた仲間たち。 想いを彼らが引き継ぎ、一緒に生きていくんだろう、これからもずっと。 声が、どうか届きますように。

    12
    投稿日: 2024.11.23
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    お初の作家です。映画「正体」の予告を見て、観たいなと思い、そうなると封切り前に原作を読んでしまいたくなるのが読書好きの性。 すごい。文庫で600ページもの大作なのに、あっという間に2日で読み切ってしまいました。面白い。今年読んだ中で一番の可能性があると思ったくらい。 話は、当時18歳の男子高校生・鏑木がある一家の殺人容疑で死刑判決を下されており、しかも脱獄して市中を逃げ回っているというものである。その逃亡劇は1年以上と長きにわたるものであり、情報提供者には高額な賞金が支払われるほどの、日本全国で誰もが知るものとなっていた。 彼は逃走中、変装をしながら、日本各地で潜伏し暮らしていた。あるときは工事現場の日雇い労働者、あるときはフリーライター、あるときはリゾート地の旅館の住み込みバイト、あるときは地方の工場の派遣労働者、あるときは介護施設の職員…。その時々で、脱獄犯と知らずに彼と関わる人たちがいた。ある人は友人になり、ある人は恋人になり、ある人は職場の同僚になり…彼らは一様に、鏑木が偽装していた人物の聡明さや誠実さに心打たれた。 果たして鏑木は本当に殺したのか? 鏑木が脱走を続ける目的は? 目の前の人についてほとんど知らないとき、その人と自分との関わりの中で見えるその人の人間性について自分が下した評価を、どこまで信じられるだろうか。すごく良い人だ、信じられる人だと身を持って感じた相手が脱獄犯と言われている人だと知ったとき、自分のその感覚を信じきれるだろうか。周りの声を押しのけて、その人のために行動ができるだろうか。それともあっさり心変わりをしてしまうのだろうか。そういうことをすごく考えさせられる。自分はどちらの人間でありたいだろうか。 それから、死刑制度についても、思わずにはいられない。人が人を裁くしか無いシステム下において、人は法と正義の下に、他人の命を奪うことを自分たちに許してもよいのだろうか。 脱獄劇としても、ミステリーとしても、群像劇としても、楽しめる作品。とにかく鏑木が好きになる…きっと殺してないに違いない、どうか報われてほしい、どうか助かってほしい、どうかどうか…そう願わずには居られなくなる。ラスト…はネタバレになるので書けない。 映画の予告を見る限り、小説と映画は展開が違いそうだ。事前情報によると、映画は原作小説へのアンサー映画のようだと言う感想を持った人もいるそうだ。映画館でもう一度この作品を味わうのが楽しみ。封切りまで1週間を切った。

    21
    投稿日: 2024.11.22
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    初の染井為人さん。 月末の映画公開の前に原作を読みたかった。 読み始めたは良いものの、 『この物語、なんか知ってる…何故?』とモヤモヤして、 1日だけ読むのをやめてひたすら記憶を遡る。 WOWOWの実写ドラマを観てた事に気づいてスッキリ。 それからずっと主人公鏑木の顔は亀梨さんだったけど、 詳細はなんとなく忘れてたし、映画のために読み進む。 世の中の様々な問題や闇を露わにする内容だった。 主人公鏑木にどんどん感情移入していくが 読んでる間中ずっと、ひたすらに切なくて哀しい。 鏑木が各所で発する言葉がとても心に残るし優しい。 最後に結集する有志たちは、これからどう生きるのか? 鏑木との日々を清らかな想い出として思い出す日々であって欲しいと心から願う。 思えば、見た目や年齢は小説とはちがうけど、 亀梨さんの演技はとても良かった記憶。 他の演者さんは全く覚えてない(スミマセン)。 月末の映画公開が楽しみです。

    3
    投稿日: 2024.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    亀梨くんが主演のドラマを見て気になったため原作を購入。 まず読んでみて思ったのはドラマが傑作だった。 ここまで原作に寄せていたのかと感動した。 長編だったが場面展開が多く、話が繋がっている短編集を読んでいるような気分になった。 鏑木の最後が1行で語られ、なんとももの哀しかった。

    0
    投稿日: 2024.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    厚かったが、読み切った。 章と章の間にどのように別人格になったのかはあまり現実感はないのだけれど、一つ一つの章で描かれる「彼」が魅力的で、自力で無実を勝ち取ってほしかった。6章の最後の一文のパンッという乾いた音だった、が辛かった。7章の皆が集まるところに胸がつまり、エピローグで救われたけど、あとがきの「私もできれば彼に生きて欲しかった。が、このような結末にせざるをえなかった。」「この場を借りて鏑木慶一に詫びたい。残酷な死を与えて本当にすまなかった。」との言葉に納得した。自死まで考えた渡辺さんが先頭に立って闘ったことに安堵した。そうは明示しなくても検察と司法の闇を描いてくれた。袴田さんの再審無罪が出たこの時期に。

    8
    投稿日: 2024.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冤罪と死刑制度について考えさせられる本。 最初は第三者の視点で読み進めていたが、いつの間にか鏑木に逃げ切って欲しい、無罪であってほしい、幸せに暮らしてほしいと思っている自分がいた。 いかに刑事制度やメディア、私たちのニュースに対しての反応が脆く危ういものなのか実感させられた。 あとがきで、『彼を死なせないでいたかったがそうするしかなかった』という作者の想いに打たれた。現実は甘くないということを実感させられた気がした。

    3
    投稿日: 2024.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここまで逃走者に肩入れして読んだ本はなかったかもしれない。結末に打ちひしがれて何日も引きずってしまった。 まもなく映画も公開されるとのこと。また落ち込みそうで怖いけれど観に行く。 結末で落ち込んだことでラストを想像できるかもしれないので念のためネタバレフラグにしておく。

    1
    投稿日: 2024.11.18
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    面白くて一気読み。 現実的には無茶な流れもあると思いますが。 章立ての順番の意図はイマイチよくわからんなー。

    2
    投稿日: 2024.11.18
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    最後の数十ページは泣きながら読んでたけど、彼の正体を探りながら読む600ページ強はとても読み応えがあった。読み終わってから思い返すと、あぁあれはそういうことだったのか、といろいろ繋がっていってとても心が苦しくなる。 映画で横浜流星が5人の男たちをどのように演じているのかとても気になる! ***** 悪い夏が好きだったので染井為人さんの本を買って、正体を読んだ私は染井為人さんが好きだと確信した。この本は2日ちょっとで読み終わるくらい、続きが気になって仕方がなかった。

    3
    投稿日: 2024.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで読まずとも「あぁ、これはバットエンドだな」と覚悟はしていたのですが、ハッキリと鏑木慶一が命を落としたという描写を目にした時にはなんとも言えない喪失感に襲われました。 それは最後の最後、無罪を勝ち取ったであろう瞬間にも「これで彼が生きていたならば」と思わずにはいられませんでした。 それでも彼が逃亡中に出会った人達が力を合わせて勝ち取った無罪は決して無駄では無いし、彼の人柄が周りの人達をあそこまで強くつき動かしたのだろうなと思います。 特に弁護士の渡辺さんはまた自身の痴漢冤罪の件、云わば自身の傷を再び抉られるかもしれないのにYouTubeで動画をあげたり、最後には鏑木慶一の弁護人として法廷に立つ彼の強さと、鏑木慶一に対する想いに胸が熱くなりました。 あと鏑木が沙耶香の事をきちんと"彼女"と認識していたのもすごく良かったなと思いました。 鏑木が沙耶香とずっと観ていたドラマの最終回だけがまだ観れていないから、いつか2人でそれを観たいといった事を亜美に話していたのもすごく良かったなと。 そして、その願いがかなって欲しかったなと思います。 ただ1つだけ「ん?」と思ったのは鏑木慶一を救う為に集まったメンバーに四方田がいたこと。 舞には最初、通報しないと言っていたのに通報したのは自身が好意を寄せていた舞が実は鏑木のことを好きだったから、腹いせに通報したのかな?と思ったのですが 鏑木慶一を救うメンバーにいたのはその自身の通報した罪の意識からだろうか?

    1
    投稿日: 2024.11.17
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    ドラマみたこと忘れて小説を買った。ドラマの再現度が凄すぎて、読まんで良かった…。いや、これはドラマの方がすごい。ので、あー全部知ってるーと思いながら読んだが、雪山の話はなかった?ので良かった。と、ラストがなぁ。こうだったのかぁ、と。見るなら小説→ドラマの順がいい。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    普段あまり泣かないのですが、久しぶりに涙しました。何を書いてもネタバレになりそうなので控えますが、スゴイ話でした。映像化されたようなので、それも見ようと思います。

    20
    投稿日: 2024.11.16
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    一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年・鏑木慶一が脱走した… 鏑木は名前を変え姿を変え、工事現場、在宅ライター、旅館の住み込みバイト、新興宗教の信者、グループホームの介護士として潜伏生活を送る 鏑木はなぜ脱走したのか? 何をしようとしているのか? そもそも事件の真相は? 物語は潜伏先で鏑木が関わる人物の視点によって描かれる そしてその人物のバックグラウンドも語られ、彼らが抱える問題についても色々と考えさせられる 作品の構成がすばらしく、連作短編 を読んでいるようだった 色々と書きたいことはあるが、映画公開前… ネタバレになりそうなので… しかし、鏑木慶一は横浜流星くんですか! ピッタリじゃないですか…(笑) 観に行こうかしら…

    10
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても悲しい話し そんなにうまく行くか?なんて思わないで どうか逃げて捕まらないでと思いながら 読み進めた 救われて欲しかったけど そこがまた良かったのかもしれない

    2
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構辛い結末だったけど、最後は無罪を勝ち取ったっていう描写?書き方がされててよかった いろんな人から見た鏑木が見れて本当に面白かった 本当にいい人だったんだな、と思えるから余計辛い

    2
    投稿日: 2024.11.14
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    ・テーマ/世界観 ★★★★★ ・背景描写    ★★★★ ・キャラクター  ★★★★★ ・インパクト   ★★★★ ・オリジナリティ ★★★★ ・テンポ/構成  ★★★★★ ・文章/語彙   ★★★ ・芸術性     ★★★ ・感動/共感   ★★★★★ ・余韻      ★★★★★

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を観たいので公開前に原作を読もうということで読みました。 脱獄犯が逃亡しながら関わっていく人の視線で書かれているので主人公の人となりがよくわかりました。 冤罪って怖いですね。 人助けに行ったら犯人に仕立て上げられる…悲鳴が聞こえてもおいそれと助けに行けなくなります。 でも、行かなければ行かないで『あの時私が助けに行っていれば、もしかして…』などということをグルグル考えてしまいました。 『運』ってあるのよね…なんてしみじみ考えてしまった私です。 映画を観るのが楽しみです。

    9
    投稿日: 2024.11.12
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    あああああ、面白かった。 この人の『正体』は何なのか気になって読み進め、『正体』が明かされる時にはもうツラくてツラくて何回か本を閉じてしまった。 切ねぇよ。

    1
    投稿日: 2024.11.12
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    初めての染井為人さん。 たまたまYouTubeで流れてきたのをきっかけです。 家族3人を殺した死刑囚が、工事現場・介護施設・スキー場の旅館etc... 顔も死刑囚と分からないようにメイクや整形も行い逃げ切る。 読んでいくうちに気づいたのだけど、どうも脱走した死刑囚の人柄を窺うと人を殺める人ではない。それはなぜか..ふつふつ湧き出る疑問を抱きながら終盤で明かされるのですが...。 最近、こういった事件がニュースを目にし動向も気になっていたのですが、その人の気持ちと物語の主人公がどういった面持ちで過ごしていたのだろう? 先の見えない辛い状況なのが、重ねていくと言葉にできない。 読後、死刑囚にはうまく逃げ切ってほしかった本音。 警察の、死刑囚が伝えたいことを右から左へと抜けて、捕まえて法に裁くことへの【正義】に対する疑問。そして真実によって結論が出た瞬間の虚無感。 余韻もこの世界観に浸っていたせいか、重厚感が残りました。

    21
    投稿日: 2024.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく切ない、やるせない 一家三人の殺人の罪で死刑囚となった鏑木が脱獄。その後いろいろな人との関わりで見えてくる鏑木は 本当に犯人なの?と思えるくらいいい人なんだよね… 最後の章で関わりのあった人たちが鏑木の無実のために動いてることを知り感動したのに… あとがきを読んで納得。 とにかく切ないわ…

    1
    投稿日: 2024.11.11
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    ずーっと読みたいと思っていた『正体』 やっと読みました~! 文庫で615ページでしたがページを繰る手が止まらず… 面白かった! これはもう何を言ってもネタバレになってしまうので ぐっと堪えて… 読んでいる時から画が浮かんでくる作品なので 映像化は納得! 2022年にWOWOWでドラマ化されていて Netflixで配信されているので 観始めたのですが 私のイメージしていたものとはちょっと違って… 10分ぐらいで視聴中止してしまいました。 今月末に映画が公開されるのですね。 そちらの予告は面白そう… 染井為人さんの他の作品も読んでみましょう。

    19
    投稿日: 2024.11.11
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    最後、号泣しました。 暫く、他の読書が出来ませんでした。 感動をありがとうございます。 映画が、気になり早く観たいです。

    10
    投稿日: 2024.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前から気になっていたものの読めずにいた本。 映画に自分の推しの俳優さんが出演されるとのことで、読むなら今だろうと購入。 話の展開としては重く悲しく辛いラストに感じてしまったけど、あとがきにあるように"エンタメ小説"として言うならなんで今まで読まなかったのかと後悔するほどおもしろかった 読み終わると、この本の感想にネタバレ設定をしている人の多さに納得。何を書こうがネタバレな気がする不思議な感覚になっています。 "あとがき"までを含めて本作であるということも納得。染井さんの最後の一言が… 序盤は"主人公を訝しく思いながらも人柄にひかれてしまう"という設定はちょっと都合が良くない?演技では?と思ったのですが、最後は自分も鏑木の無実を祈っていました。 1周目はどうしても疑いながら読み進めてしまったけど、2周目に読むと鏑木の真面目さや真っすぐさが素直に受け入れられて別の感想になりそう。 最期を知っているからつらすぎて読めないかもしれないけど… すべて井尾由子のせいでは?という感想もありましたが、個人的には「あなたは鏑木に丸め込まれている」と逆に(?)洗脳し続けた司法側がやはり問題だったと思う派です。 (本のセリフ以外の部分でずっと井尾由子だけがフルネームで呼ばれていたのは何か理由があるのかな?息子家族と混同しないようにするため?) 他の方の感想にありましたが、鏑木が使った偽名の苗字は全て冤罪で死刑判決を受けた方々の苗字というのもかなり重たく響くものがありました。 読了日に感想を書いていますが、ほんの少し前、袴田事件の袴田さんが無罪確定となったこともあり、より強くこの小説の重さを感じています。 【以下映画のネタバレをしますので知りたくない方は注意してください】 映画も観てきました。 映画は映画でおもしろかったのですが、これは先に原作を読んで大正解。 あのページ数が2時間になるとどうなるのか?と思っていましたが、ものすごくバサバサとカット&設定変更されていて、原作を読んだ身からするとこれで本当に鏑木の本来の人格が伝わるのだろうか?と思うほど。 一章の舞の家族の会話のみ。グループホームの話はカット。 二章は舞台が大阪、ベンゾー以外の工員は誰一人名前すら出てこない、和也が寮の風呂場でベンゾーの特徴に気づく、和也自身がゲガ、ベンゾーがもらってくる慰謝料は2万、そのままお礼にベンゾーと2人で部屋飲みをして確信、通報。 三章、沙耶香の不倫と帰省の件は全カット、沙耶香の父親が痴漢冤罪の弁護士、父の事件を追いかけるゴシップ記者が一人登場、雨の日の帰宅途中に那須を見つけ焼き鳥→自宅に住まわせる、夢でうなされる那須を見て正体に気づく、ゴシップ記者が鏑木に気づき警察に通販、洗濯機→お風呂の天井裏に変更、那須がベランダから逃走。 四章、五章、全カット。 ここ(もしかしたら和也のあとかも?失念…)で鏑木の模倣犯が捕まる。鏑木が育った児童擁護施設の園長の証言を聞き、刑事は冤罪だったのではないかと思い始める。 六章、雪が降り頻る時期に変更、桜井と舞が雪の中一緒に出かける、舞がSNSに無断で桜井の動画を載せる、夜勤中の桜井と由子の会話を聞く、舞が載せた動画が鏑木では?と話題になる、警察突入。鏑木が撃たれる。 エピローグ、和也、沙耶香、沙耶香の父、舞で鏑木の無罪を掴むために活動を始める。 警察が鏑木の事件の冤罪の可能性を発表。 鏑木は生きていて、裁判で無罪を勝ち取る。 原作読了後だと短っ!早っ!と思うと思いますが、本当にこのスピード感でした。 それでも映画もおもしろかったと思っているのですが、脳内で原作の補正があるからなのかは正直わかりません…笑 原作を読んでいてよかったのと思ったのはラストの違い。 原作のラストが衝撃で鏑木には生きていて欲しかったと思ったので嬉しい反面、あのラストが原作で一番印象に残るシーンなのでは?と思ったりもしました。原作を知らないとただの"めでたしめでたしの素敵な映画✨"終わりそうで映画のみの人とは絶対に抱く感想が違うはず。 CMで女性が「信じれば報われるんですね」と涙ながらに言ってたのはこれか…と思いました。 キャストの皆さんはそれぞれ上手でイメージにも合っていたので、12回くらいのドラマでじっくり原作通りに見てみたいと思いました。 (以前制作された亀梨くん主演のドラマはどうだったんだろう?気になる…)

    2
    投稿日: 2024.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分も4.5。 新鮮な内容でとても面白い。各話のメインとなる登場人物全員に魅力がある。 結末が自分の望む形であば、星5にしていた。ハッピーエンドが良かった(笑) 浅倉秋成さんだったら、違う結末だったと思う。 しかしそこは作者の強い意志を感じたので、尊重したい。 以下、個人メモ サーヤとの純愛よかった 渡辺さんが1番すきだ 四方田と舞だけは、自ら彼らが通報したので好感がもてないのだが、最後活動するのは自らの罪滅ぼし?

    3
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    展開が気になって一気読みでした。 読み終えた直後はただやるせなさでいっぱいで涙も出ませんでした。 しかし、鏑木の 好きな人がいるんです という言葉や、(理想的な死に方をした服部のように)できればぼくもそうやって死にたい、と言っていたことを思い出した瞬間涙が出ました。鏑木には生きていてほしかったです。 普通に生きていたら人目を気にすることなく出かけて、恋をして、天寿をまっとうすることができたはずなのに、冤罪によってそれが叶わなくなってしまう。冤罪がどれだけ人の人生を狂わせるのか、考えさせられました。 読者の自分は鏑木が犯人じゃないかもしれない、と思いながら読み進めることができますが、実際に自分が鏑木と関わる立場にいたら、純粋に鏑木を信じることが出来るだろうか。鏑木の優しさに触れた登場人物たちのように、日々心がけていることではあるが、改めて自分の目で見たもの、感じたものを大切にしようと思いました。

    1
    投稿日: 2024.11.05
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    読んでよかった本です。読んだ後、しばらく放心してしまいました。胸が熱く、そしてギューっと締め付けられます。 うろ覚えになったらまた読みたいけど、なかなか記憶からは消えない鮮烈さです。

    5
    投稿日: 2024.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に面白い。 正体という題名の中でどう展開が繋がっていくのかを考えていくのも面白かった。 それぞれの職場で犯人がどんな人間なのか、毎回違う一面を見せてくれる優しい犯人に私は心が暖かくなりました。

    2
    投稿日: 2024.11.02
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    誰が見るかによってもその人の見方が変わってくる、一人一人の人間性が濃く、一人の人間が与える影響というものを大いに感じました。 最後まで読んだ時には染井為人という作家が作り出すストーリーに惹き込まれて他の作品も読みたいと思えた力作でした。

    3
    投稿日: 2024.11.02
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    幼い子供を含めた3人を殺害した死刑囚の少年が脱獄。日雇いの工事現場、スキー場旅館の住み込みバイト、老人ホームなど、様々な場所で潜伏し続ける彼の目的は。 各章は彼と関わった人の視点で語られ、ラストで彼の胸の内が明らかになる。あまりに辛い。

    5
    投稿日: 2024.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚いから時間かかるだろうなと思っていたら、面白くて夢中になってほぼ1日で読んでしまった。 鏑木の人柄にとても惹かれた。設定を考えるとラストは仕方のないことなのかもしれないけれど、生きていてほしかった…。好きなひとがいるんです、ドラマの最終話をいつか一緒に見たいっていうのが叶わなかったの切ない…。でも、ちゃんと好きって自覚があったんだなっていうところ、一緒に暮らした時間が幸せだったっていうことが良かった。

    7
    投稿日: 2024.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024.12.5 本作の映画を観た。心を揺さぶられるすごくよい作品だった。ボロボロ泣いてしまった。映画では設定やストーリーが変更されている部分があったがそれがまたよかったように思う。小説を読んでから映画を観たからこそ、さらによい作品になったように思った。 2024.10.24 色々な社会問題が散りばな社会問題が散りばめられているように感じた。 はじめは、残酷な殺人を犯し、脱牢した極悪非道な青年の話として読み進めていたが、すぐにこの青年を好きになり、警察から逃げるシーンなどは逃げ切れるように願いながら読んでいた。 冤罪の罪深さや苦しさ恐怖、難しさなど考えさせられた。悲しい結末だけれど最後の最後で少し希望の光が差し込んでいたのは救われた…かな。 本を読み終えてからもう一度、はじめの章を読んで怖くなった。自分もこの家族と同じように、ニュースやインターネットなどから得る表面的な情報を100%のものと信じ、同情したり批判したり共感したりしているのだ。

    5
    投稿日: 2024.10.24
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    直前に読んだ『霧をはらう』と同様に、現代の司法制度に一石を投じる社会派ミステリー。 プロローグで、衝撃的な殺人事件の少年死刑囚が拘置所から脱走したというニュースが流れる。続いて、脱走から○○日との章が7章まで続く。 あるときは工事現場の日雇い人、またあるときは在宅ライター、さらにスキー場の旅館の住み込みバイトに新興宗教に出入りする若者、そして介護職員と。 名前を偽り、ひたすら逃亡生活を続ける少年死刑囚鏑木慶一の目的は何なのか? 彼は本当に人殺しなのか? 行く先々で出会い接する人たちは、彼の人柄に魅了され、ある者は彼の逃亡の手助けをもする。 最終局面での切ない思いを禁じ得ない。 著者が「あとがき」で述べているようなことは、読後に誰でも思うことだろう。 それも、この小説が注目を集める要因かと。

    26
    投稿日: 2024.10.24
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    なるほど。 桜井、袴田、久間、遠藤、那須 全部冤罪事件で無罪を勝ち取った方々の お名前なんですね。 沙耶香と那須のストーリーが めちゃくちゃ刺さりました。 おもしろかった。

    9
    投稿日: 2024.10.23
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    とても好きな一冊でした。 所々都合のいい設定もあるかもしれないけど、どうでもいいくらい鏑木という人物に魅了されました。 たくさん場面が変わるけど、登場人物の特徴や鏑木との関係が分かりやすくて、一気に読み進めることができました。

    6
    投稿日: 2024.10.22
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    バッドエンドなオチを期待しており最後に盛り下がった印象です。 私にもっと読解力があれば、各個人の人物背景まで読み取れ、読み応えのあるものになっていたと思います。 次の展開を気にしながら読んでいたので、ページ数の割にスッと読めました。

    3
    投稿日: 2024.10.21
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    つかみどころのない性格だけど、損得勘定抜きで悩める人を救う。 気づいたら彼に愛着が湧いていて、「逃げろ!」と応援していた。 悲しいラストに、少しだけ光が見えたのはよかった。

    5
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む前に最後は悲しいと何かで見てしまったので読みながら逃げ切れないんだろうな…と思ってたけど、最後ずっとは号泣しながら読みました。鏑木くんがいい子過ぎたので助けてあげて欲しかった。600ページ超えなのにほぼ1日で読みました。最後の作者のあとがきも良かったです。

    3
    投稿日: 2024.10.19
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    少年死刑囚・鏑木(かぶらぎ)が脱獄し、ある目的のため身を潜めながら生活拠点を転々とするのだが、彼の心理描写は一切描かれず話が進んでいく。 鏑木が逃亡を続ける中で出会う人々との人間ドラマが面白く、ほぼ一気読みしてしまった。 物語後半、若干の駆け足感があったがそれを差し引いてもお勧めできる一冊。

    2
    投稿日: 2024.10.19
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    最後まで読んだあとにすべての出来事を振り返ると、言葉では言い表せないほど壮大で凄かったぁ… 最高でした…!! その作品は映画上演が始まる前に原作を読めて、 本当に良かった!!!!

    16
    投稿日: 2024.10.18
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    面白かったです。 ただ、欲を言えば最終章をもう少し厚く、細やかに書いて欲しかった気がします。更にページ数が増えますがいいと思います。展開が変わるので。 最後が突っ走った感が残りました。。。

    3
    投稿日: 2024.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。  読み進めながら「もし結末で、鏑木が無罪だと種明かしをされた場合、自分の意見が変わりそうだ」と考え、途中からは感じたことをその都度メモしながら読むようにした。 ■土木作業員 ・一事が万事。こうやって生きてきたからここにいる、このようにしか生きられない。そういう人たち。 という偏見を、自分の中に感じる ・それだけ毎日顔を合わせていて、気がつかないものかね?自分も指名手配犯の顔などほぼ知らないし、同僚の顔とわざわざ見比べたこともないが。 ・法律関係の本は、冤罪を自力で覆そうとしている?それとも抜け穴を何らか探している?彼は本当に無罪なのだろうか? ・カズヤの生き方からして、この場面で「動悸を初めて感じた」というのは、違和感があった。普通に生きてる自分でも、動悸を感じたことくらいある。 後輩を置いて走り去った例の事件の時は? 村を追われた時は? このシーンを盛り上げようという作者の意図がやや透けて感じた。 ・イソジンのくだり、知らなかったので勉強になった。 ■WEBライター ・さやかが気持ち悪すぎる。早くこの話が終わって欲しい。新章に入って、女性の一人称視点だと分かった時点で、もう絶対に恋愛的な展開になるという匂いがする。そんなものは望んでいない。 さやかの、興味ありませんけど?さすがに年齢差がね(笑)みたいな、あからさまな振る舞いも、はーヤダヤダ。でもだってアンタ、不倫してきたのデショ……恋愛体質なのデショ……と疑わずにいられない。 そういうベタなイヤさを異性が書いていることもわりと嫌なのだが、わざとなのか無意識なのか測りかねるため保留。 ・ヤガワはもっといやだ〜 この界隈、嫌な人間が多すぎる。鏑木の善性と対比するため? さやか!こら!部屋にあげるな!押し倒されるシーン必要か?きもちわるいよ〜 ・警察官が押し入ってくることも不快だし、偉そうな若い警察というキャッチーなキャラクターにもモヤモヤする。この章ずっと不快だ〜 ■スキー場職員 ・いまのところ最も好きな章かも。視点の人称が自分と近い価値観であるためか、読みやすい。 アミの魂のうつくしさに心を打たれる。どうか彼女はさやかのようなことにはならないでください。人間が関わる方法は、恋愛だけではないというのに。 ・冤罪の話が出てきたということは、やはり鏑木も冤罪なのか? 渡辺が、未来に担当弁護士として無罪を証明したりするのか? ・エッ?!「すきなひとがいる」ってさやかのこと…?!あの状況で、エッ?!それでは、バレなければ、あそこでずっと暮らしたかったということ?! いやはや、人の心はわからない。 自分の目には、さやかは「庇護欲や支配欲や諸々で彼を囲っている。若い異性から選ばれた優越感。状況に酔ってる」状態にしか見えなかったし、それを彼も勘づいている、なんなら意図してその関係性を築いていると思っていたため、二人の関係を鏑木が恋愛として扱うことに本当に驚いた。 共依存ということなのだろうか? それとも、鏑木がただのヒトであるという表現? ■工場作業員 ・夫、きもすぎる。 離婚せえ!とおもうが、いちど馴染んだ生活水準を下げることって難しいんだろうなあ。 なぜか周りを見下していて、行動しないのに評価はされたい人間、身の回りにも“いる”ため、つらい。反面教師にしたい……つらい…… ・我々は宗教じゃないですっていう宗教、あやしい。無銭で、本人たちが救われてるならいいのかな? (追記:良くなかった) ・そこそこ人のいる田舎の厭な空気を描くのがうまい。作者は田舎暮らしの経験があるのか、取材の賜物なのか? ・鏑木が誰かを庇っているとしたら、生き残った井尾? 実際は、夫婦喧嘩の末に義娘が息子と孫を刺し、それを井尾が更に刺したが、ショッキングすぎて忘れている? いや、それだとなぜ鏑木が居合わせたかが分からない。 鏑木が井尾の生徒だった? 井尾が実は息子夫婦から虐待を受けていて、それを救ったとか……? どう理屈をつけたら『鏑木は無実でした』という結論に繋がるかが分からない。 ■アオバ ・鏑木の話をとても信じられない、という警察官の気持ちもわかってしまう。そんなことってあり得る? 外から様子を伺うことはあっても、中々上がり込んだり、まして血まみれの中に踏み込んだり、出来なさそうなものだ。 育ちの異なる相手を、自分の価値観だけで裁かないというのは、とても難しいことに思える。普通こうだろう、の前提を持たないと、話が進まない。 それに、鏑木を捕まえた場合、「凶悪な殺人犯を逮捕した」という実績にもなるわけで、目が眩んだのかしらね。 メモはここまで。  鏑木、亡くなるの?!というオチへの驚き。 意識不明重体で昏睡状況…なども考えたが、それこそ、あまりにもウソか。皮肉なことだが、最後に井尾が真実を語れたのは、鏑木が最早亡くなっていて、何を語っても彼の人生に影響しなくなったからこそかもしれない。  この作品はフィクションであるが、作中あえて「自ら顔を切って整形した」という表現が出てくる以上、市橋氏のケースを念頭に置く必要はあるだろう。 本当に犯人なら逃げ果せてはいけないし、冤罪なら捕まらない方がよい。いや、捕まって疑いが晴れるならばその方がよりよい。冤罪良くない、というありきたりな結論にしかならない。 社会派ミステリ・サスペンスではよくある題材ゆえ、冤罪ってよくあることなんだなあ、と社会を見る目が歪みそうになる。腐敗した警察組織が云々、三権の癒着が云々。 真面目にお仕事されている皆さま、すみません。どうぞ負けないで。 追記:  Audibleで聴いている間は気が付かなかったが、他の方の感想を見ながら、袴田勲 という文字列に目が止まった。  もしやと思い他の名前も調べたところ、鏑木の偽名はいずれも有名な冤罪事件の当事者(被害者、と書くべきかどうか自分には判断がつかない)達からとられているようだ。 あくまでフィクションという建て付け上、メタなネタだとは思うが、作品世界にも彼らが実在したら、鏑木があえてそこから偽名をいただいていたら、などと考えてしまった。 同じく当事者であるナベさんならば、かつ、ナベさんの前で名乗っていたのが、当時まだ決着づいていなかった“袴田”ならば、「あの人みたいな名前だ」と感じても良さそうなものだ。まあ気づいたとて、ナベさんの性格で、あまり愉快でもない話をあえて話題にはしなかったか。

    2
    投稿日: 2024.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく引き込まれる話しだった。 痴漢の冤罪の人が登場したが、自分も通勤電車を利用しているので、この恐怖はたまに考える。出来るだけ奥の吊り革の持てる所に立つようにしている。 この作品によって、冤罪について改めて考えさせられた。袴田さんのように、何とか晴らせる人もいるがあれだけ時間が掛かれば、人生めちゃくちゃだから。冤罪のまま一生を終えた人は、本当に死んでも死にきれないんだろうな。 最後は、鏑木慶一は死なないでほしかった。

    20
    投稿日: 2024.10.15
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    面白い…600ページを超えるのにあっという間に読み切ってしまいました。 ただ少しだけもやるんですよね…事情が事情だから仕方ないけど、もしあの人がちゃんと証言していればこんな未来にはならなかったんじゃないかな…って けどエピローグは明確には書かれてないですが、最後の最後に認められたんでしょうねぇ…うーん、鏑木慶一が救われたような救われなかったような(´・ω・`)

    5
    投稿日: 2024.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSでオススメしている人が多かったのと、近々映画が公開されるというので、購入しました。 鏑木が逃亡先で、目立たないようにしつつもつい、困っている人を助けてしまう。それがきっかけで、行く先々でみんなから慕われるけれども、ちょっとしたことがきっかけで脱獄犯なのではと気付かれてしまい、また逃亡しなければならない切なく苦しいストーリー。 私は女なので、沙耶香の話が特に切なかったです。 ラストは、行き先々で知り合った人達が鏑木の無罪を勝ち取ったけれども、やっぱり鏑木に生きてて欲しかった。 偶然、数日前に袴田さんの無罪確定のニュースがあったので、この本の内容が余計刺さりました。

    1
    投稿日: 2024.10.13
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    読み始めると一気にのめり込みました。 望んだ形ではなかったけど、鏑木慶一は救われたと信じたい。彼が周りの人を救ったように。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     作品のテーマはあまりにも重かった。現実問題として、暴かれていない冤罪が世の中にはあるのだと問題意識を持つきっかけとなった。  主人公は只々純粋で、正義感の強い少年であるのにも関わらず、それが仇となり殺人犯として死刑判決を受ける。  周りの人間も、犯罪者と一度判決を受けた人間に対しては聞く耳を持たず、殺人者であるという色眼鏡越しにその人間を見てしまう。  そのような状況下でも、彼と普通の人間として関わり、その関わりを通して彼の冤罪を信じた人が複数いたことは、  この物語唯一の救いだったと思う。  主人公の死については賛否両論があるが、ただのハッピーエンドで終わらせず、読者へ問いを残したままにしているのは良かったと思う。  より重みのあるメッセージが伝わってきたし、世の中の不条理さについても考えさせられ、自分の身は自分で守らなければと改めて感じた。  個人的には、被害者の母親(アルツハイマー)がもう少し頑張って主人公の冤罪を助けてあげれなかったのか、とやるせない気持ちで一杯になった。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    悪い夏を楽しめたので、読みました。 テーマを考えると軽々しく言えないとは思うのですが、めっちゃおもしろい! あらすじは、書いてあるサイトが多いと思うのでそちらをご参考ください。 文庫で600ページぐらいの作品ですが、登場人物によって脱獄した少年死刑囚への視点が変わっていくので、飽きないしすごい読みやすいです。 作者があとがきを書いているのですが、あとがきでグッときたのは初めての経験でした!泣ける!

    14
    投稿日: 2024.10.10
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    こんな悲しいことあるのか、と思わずにはいられなかった。 一度貼られたレッテルはそう簡単に覆せるものじゃない。 でも、実際に彼と一緒に過ごした人たちで、彼の優しさに触れた人たちは、彼が殺人を犯すような人物じゃないと疑問を持つ。 最後の方は、無事に逃げてくれ…!と祈りながら読んだ。 それにしても、警察のひどさには腹が立って仕方がない。(あと当時の弁護士) 日本の冤罪がこうやって増えていくんだろうな… 世の中ネットの情報を鵜吞みにして全然関係ない人を犯人に祭り上げたり、加害者扱いしたりする人がたくさんいるけど、その行動が他人の人生を大きく狂わせてしまっているかもしれないということは感じてほしいと思った。

    10
    投稿日: 2024.10.10
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    染井さん、悪い夏に続いて2作目。こちらのほうが圧倒的にのめり込んで読み進めた。 いろいろな仕事場に潜入する脱走した死刑囚。私も死刑囚はこういう人だと決めつけて判断してしまうかもしれない。はらはらドキドキでどうなるか予想しながらも読み進めたけど、最後まで分からなかった。 これは、映画も面白そう! 染井さん、また違う作品も読んでみたい。

    14
    投稿日: 2024.10.09
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    脱獄した少年死刑囚と少年に関わった人々の群像劇を描いた作品。 各章に登場する人々の心情が緻密に描かれていて、所謂捨てキャラのような人がいない作品だった。 読後劇場版を視聴したが、是非劇場版も観て欲しいなと思える結末だった。

    12
    投稿日: 2024.10.09
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    ※ 久しぶりに読み終えた直後に鳥肌が立ちました。 テーマは冤罪。 自らの無実を証明し、生きるために脱獄して 逃げ続けた一人の青年の物語。 真犯人を追うための脱走ではなく、 自分の無実と事件の真実を語ってくれる 一人の人をただひたすら探し続ける険しい道。 逃亡中の色々な場所で様々な状況で生きる 人たちと出会い、関わる様子から主人公の 人となりが徐々に鮮明になっていって 話にどんどん引き込まれます。 鳥肌ものの感動の一冊でした。

    15
    投稿日: 2024.10.07
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    ・それぞれのエピソードの人物が慶一の鏡像になっている。 ・ラストは驚きだった。なんとなくワンクールのドラマに良さそうと思ってたけど、このラストで考え直した。あとがきまで含めてこの作品になっている。地上波ドラマだと抗議電話が多いかも。映画またはサブスク。 ・又貫刑事の異様なまでの熱さに違和感があったが、なんとなく推認できる。彼自身に認めたくないことがあったと思う。 酒井舞 美容師、介護士 鏑木慶一 少年死刑囚 桜井翔司 介護士 遠藤 雄一 土木作業員 那須隆士 ライター 袴田勲 旅館住み込み 久間道慧 四方田保 介護士 佐竹 グループホーム経営 野々村和也 牛久保土木 又貫 征吾 刑事 安藤沙耶香 編集者 稲本美代子 渡辺淳二 旅館住込み 玉代亜美 近野節枝 笹原浩子 井尾由子の姉妹 井尾洋輔 被害者 千草 妻 俊輔 息子 由子 母、生存 笹原浩子 由子の妹

    1
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んんん、嫌いじゃなかったけど。 鏑木が犯人ではないだろうなというのは読んでいたらわかるし、なんというか、結局井尾由子のせいじゃん、と思ってしまう、、、。アルツハイマーだとはいっても、、、。 結末も驚くものではなかったし、周りの評価は高かったけど、、、600ページも読んで、、、という感じはある。

    1
    投稿日: 2024.10.06
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    一章、二章辺りまでは…そんなに細かく描写しなくても良いのでは…と思って読んでましたが…… 最後の方は読み終わりたくないって思いました。 悲しい物語でした。

    3
    投稿日: 2024.10.06
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    ストーリーの時系列に独自性を感じた。 複数の物語で伏線が組み込まれているのではないかと思いながら読み進めたが、終盤大きな驚きはなかったように感じた。 中盤からある程度、結末が見えてきたが、物語は手堅く、丁寧に作り上げられており、完成度の高いものであったと感じた。

    7
    投稿日: 2024.10.05
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    夫婦と幼い子を惨殺し、死刑判決を受けた鏑木慶一が脱獄した。その後、ある場所での日常が描かれるが、そこには素性が定かでないが人当たりの良い青年が、誠実に働く姿がある。しかし、ある日その素性が明らかにされそうになると、すっと姿をくらます。そしてしばらくするとまた別の場所で同じような日常が繰り返される。彼の目的は何なのか、少しずつ予想がついてきたところで警察の包囲網に逃げ切れなくなり、命を落とす。その後、彼の名誉を回復させようという活動の結果は実るが、彼はもう帰っては来ない。そして、冤罪を生み出したとんでもない理屈が予測されることになる。なんとやりきれなさすぎる物語だろう。憤りの持って行き場がなくて、地団駄を踏みたくなる。

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不幸なる善良な人間を、 多角的に切り取って描いた話 オススメされて購入。 ○構成と展開 最後の舞台からスタートさせて、 時間軸通りに描かれて、様々な舞台を経ていく構成。 どんどん主人公に感情移入させるストーリー展開。 ラストの全員集合の胸熱展開。 ○各舞台が、全面白い。 面白くないパートがない。 全キャラが共感できて気になるし、 逃亡までの展開にもサスペンスもある。 長いのにたるまない、偉業。 ○主人公の扱い方 主人公の内面を一切排除して見せてるのに 主人公がしっかり理解できる。 ○各キャラたち ちゃんと殺人犯に嫌悪感を抱きつつ、 主人公に傾倒していく流れが、無理なく美しい。 ○群像劇 各ステージのキャラたち少しづつリンクする、 パルプフィクションのようなワクワク感。 ○ラストの「好きな人がいる」 ●警察が酷すぎる 冤罪に至る経緯があまりにも短絡的?短い? 現実に起こっている事案なので仕方ないとはいえ、 警察サイドの見解もちょっとは知りたい。 でないと、この世が怖すぎる。 ●時間軸 複雑になるかもだけど、 時間軸をあえて交差させたり、 エピソードがコラージュさせたり、 トリッキーな見せ方もできたのでは? ●ラストの主人公がちょっと喋りすぎ 最後まで語らないキャラ、いっさい内面描写なし、 というのでもよかったのでは?

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    ⭐️4.2 現実に冤罪という過ちがあること。 最近ではいわゆる『袴田事件』が無罪になったけど45年以上も収監拘束されたいた。 無実である人が罪を認め一旦判決を受けてしまった場合、覆すことがほぼ不可能だと思われる。 日本の刑事司法制度では、有罪率が99.9%。 大門氏の『完全無罪』や『雪冤』を過去に読み勉強したが冤罪事件は一人の人生を奪い残酷で理不尽で悲し過ぎて胸が苦しくなる。 日本の司法制度の在り方に不信感しかない。 そもそも取り調べに弁護士が同席できないなんて、その状況下で自白させられてもおかしくない。 肝心のストーリーは辛い内容だけど かなり読みやすく読み応えがあった。 脱獄中も危険を顧みず人助けをしたり 逃亡中に出会う人達も魅力的でこんな形で出会わなければ恋愛も普通に出来たのになぁと思う。 疑わしきは罰せず。 結末に思わず涙。結末以外で3回泣いたけど。 あとがきに作者の思いが書かれているので読了後に必ず読んで欲しい。作者の染井さんの他の作品も読んでみたい!!

    15
    投稿日: 2024.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つ一つの章が独立しているが、最後に合わさる感じが良かった。後書きでも記載の通り、冤罪の残酷さが書かれた内容であり考えさせられる。袴田さん事件が最近無罪になったが、これ以上人の貴重な時間、人生を搾取されない未来を願う。

    4
    投稿日: 2024.10.02
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    学校 ★★☆  大人 ★★☆ 10代の死刑囚が脱獄したところから話が始まる。 その死刑囚の逃亡途中で出会う人々。 夫婦とその子どもを殺したという死刑囚はどんな人物なのか。 そして死刑囚が脱獄したのは死刑を恐れ、逃れるためなのか。 少しずつ死刑囚の人物像が明かされ、その目的も明らかになっていく。 はじめと最後の章に出てくる人物が若く、その感性も高校生に共感を感じることができるように思う。 ページは多いので読書に慣れていないと手は出しにくいが、普段から長編を読む生徒なら読み切ることができると思う。

    1
    投稿日: 2024.10.02
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    やはり染井さんは凄い。今回も凄かった。 ある少年死刑囚の逃亡劇。真相に迫るため色々な者になりながら、その途中途中で交わる市井の人たちとの群像劇でもある。そのエピソードの一つ一つが緻密に描かれ、そして切ない。 今回は冤罪がテーマだが、毎回日本の社会問題をテーマに置きながら上質のエンタメ作品に昇華させる染井さんはやっぱ凄い。

    2
    投稿日: 2024.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごすぎる、この本に面白いという表現はしたくない。ただこの本は素晴らしく尊い物語であるという事。 どんなジャンルが好きだとかそんなものは一切関係なく読書をする方なら是非この本を読んでいただきたい!そう思います。 ちょうど袴田元死刑囚が無罪になりました。他にもたくさんこうして苦しんだ人たちがいたのではないでしょうか‥。どうかこの物語がたくさんの人の目に触れ、同じような悲しい出来事が起こらないようになってほしいです。

    19
    投稿日: 2024.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚いなーと思ったけどあっという間に読み終わった!一家3人を殺した死刑囚である脱獄犯が顔や雰囲気を変えながら色んな仕事をし自分の無罪を晴らすために遺族に近づいていく。。人柄がよく真っ直ぐな青年だからこそ気づくと周りの人が慕ってよっていく。無実を晴らすために最後まで戦った彼は素直に凄いなと思った。冤罪の怖さ、訴えても聞いてくれない理不尽さ。ただ怖い。。

    24
    投稿日: 2024.09.27
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    結構なページ数あったが最後まで飽きずに読めた。この脱獄犯の少年が次はどんな場所に身を潜めるのか、そしてそれが事件の真相に繋がっていくのか、期待しながら。 作者による解説の最後の文が最も印象に残ったので、本編を読み終わった後ぜひ解説も読んでほしい。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    600ページもあるのに一気読みでした。映画化されるとあって、先に原作を読ませていただきました。脱獄犯が別人になって身を潜めているときは、いつバレるのかとハラハラドキドキ。真相が明らかになるととても哀しくそれでも結末が気になるー。ラストは鏑木と関わった人達の想いが一つとなり、ほんの少し世界が明るく照らされて終わりましたね。映画、絶対観に行くぞ〜! しかしながら、巻末に、編集部より、「差別的な表現をそのまま掲載したことにご理解ください」的なお断りが書かれていて、超コンプラ時代になり、フィクションなのにそれすらも許されない時代なのかと驚きました。 編集のお仕事も大変だ。

    13
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった後、なんてせつなくてやるせないんだとおもった。 途中までこの少年は殺人犯なんだと思って読んでいたが、終盤になるにつれ少年の正義感ある優しい性格に触れもしかして冤罪だったのでは…と揺れ動いていた。私も彼の正体を知るまで疑っていたのだ。 無罪を勝ち取ってもそこに彼はいない、こんなにも冤罪で巻き起こる事件は胸苦しいものなんだなと痛烈に感じた。

    2
    投稿日: 2024.09.22
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    面白すぎて、一気読み。 いろんな人の視点から浮かび上がる、とある脱獄死刑囚の「正体」。 彼の犯行なのか?彼はなんのために逃げているのか? じわじわ浮かび上がってくる正体。 クライマックスからあとがきでめちゃくちゃ泣かせてきます。間違ってもあとがきから読まないようにね!!

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても面白かった…というか、とても深いテーマだった。うーむ、この物語を面白かったの一言で片付けてしまっていいのだろうか?というのが正直なところ。最初から誰かの描いた結末ありきで、その結果に向かって捜査・裁判を行っていく事の怖さ。離婚裁判でも15歳以上の子供が望めば、虐待していた親が親権を取れる法律。でもどうする事もできない諦念。いろいろ考えさせられた。とりあえず鏑木元少年に合掌。

    1
    投稿日: 2024.09.19
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    長いが面白い。過去何かで読んだことがあったようで途中読み飛ばしたが、最後の結末は現実感のある悲しいが教訓を与えられる描写だった。

    1
    投稿日: 2024.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    YouTubeの紹介動画をきっかけに購入。紹介の仕方も上手で,ただ読んでほしい。という言葉に惹かれて読んだ。  実際に本を手に取ると分厚くて読めるのか心配だったが,手は,止まらなかった。  人の心は,脆い。特に多人数から攻められるとどうだろうか。弁護士の渡辺さんが言っていた言葉は,印象的だ。己の正義を突き通し続けた,ただただ人を助けたかった優しい青年を涙なしでは読むことができない。  あとがきまで読むこと必見。グッと来てぽろっと涙が止まらなかった。  1番印象に残っている登場人物の一人。

    8
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心(メンタル)にズドンとくる衝撃作だった。 ただただ この悲しい現実を受け入れなければならないという絶望感がきつい。 鏑木慶一に対する、著者の想いも胸が痛くなる。 いくらフィクションとはいえ。 現実にも起こる冤罪事件についても、 決してあってはならないと強く感じた。

    3
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化すると話題になっていて気になったので購入。かなり分量も多かったが、章も区切られていてかなり読みやすかった。あっという間に読み終えてしまった。 どうなるんだ……と思いながら読み進めていたが最後は涙がとまらなかった。 ここ最近で1番良かったかもしれない。 次こそ彼には幸せに穏やかに暮らして欲しいね……

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    どんな意図でその場所にいて、どう繋がっていくのか、考えながら読み進めていくのが本当に面白かった!出会う人々の目線で描かれていくので、同じように、犯人といわれるけど犯人だとは思えない…というような気持ちになった。 作者の作品を初めて読んだけど、わかりやすいし引き込まれる文章。 映画の前に読んでみたくて読んだけど、結論を知っていても映画は別の感情で楽しめそうな気がする。

    9
    投稿日: 2024.09.13
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    この秋に映画が公開されるので、小説が気になり読んでみました。おもしろい!事件の内容を知って、悲しくなりました。

    1
    投稿日: 2024.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未成年の死刑囚が脱獄、死刑制度、冤罪事件と扱われている内容はヘビーなのに、文章は読みやすくストーリーにどんどん引き込まれていく。 脱獄犯が主語になるシーンは一切なく、周囲で関わる人達の視点から物語が綴られていく。 そのため真実が何か分からず、先が気になる。 真実が気になって、もっと速く読みたい!と思い、途中からページを繰る手が止まらなかった。 真相はちょっと陳腐というか、さすがにそれはないでしょう…と日本の警察を信じたいところ。 真相に期待したらがっかりするレベル。 ストーリーの描かれ方が圧倒的だっただけに、最後はあまりにもあっけなかった。 どうしても彼が殺人を犯すなんて思えない、と周りは考えるが、それもそのはず。 「正体」を知ってしまうとなおさら、何とか彼のことを救えなかったのか…と思ってしまう。 今の日本は、こんな世の中でないと信じたい。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    おもしろかった!久しぶりにがっつりハマったかも ドラマも見たけどよかった!ドラマでの沙耶香役の貫地谷しほりさんめっちゃよかった 映画も楽しみ!

    0
    投稿日: 2024.09.08
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    非常に読みやすい。 結末としてはわりと予想しやすかった。 映像化しがいがある作品だと思う。 警察の権威のため捻じ曲げられた事件ってどれだけあるのだろう。自分が知らないだけで闇は深いと思う

    5
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で予約していて、渡された時に「分厚っ!」と思って少々不安だったけど、めちゃくちゃ面白くてあっという間(というのは言い過ぎだけど、気持ち的には)で,読んでしまった。 鏑木慶一、19歳。井尾家殺害事件により少年ながら初の死刑判決がでる。 しかし、脱獄。 物語は章ごとに脱獄から何日後,という感じで進むのだが、その章の主人公は鏑木ではない。普通に生活している人たち。当然,ニュースも見て,日本中を震撼させたこの事件と、少年ながら死刑判決そして脱獄したセンセーショナルな事件を知っている。 面白いのが、最初に455日目から始まり、 どうやら茨城のグループホームに、鏑木らしい人物と、一家殺害事件の生き残りである祖母がいる事がわかる(←読者目線で) なぜそこに犯人が現れたのか? わからぬまま次の章は、脱獄から33日となる。 ここで土方仕事をしてそれなりの収入を得ているんだろう。簡易宿泊所の個室で彼らしき人は法律を必死で勉強している。 もとより、頭が良かったらしい(鏑木慶一は児童養護施設出身) 土方仲間と思ったほど交流はしないが、遠藤と名乗り最後は彼らの雇い主との多少強引な交渉により、労災も未払いの時間外報酬からの見舞金的なものをぶんどれた。 117日後には在宅のフリーライターとして働いている。編集の女性の家に住まわせてもらい家事を一切やって、ライターの仕事も初めてにしては優秀。 そして彼女の元彼とのトラブルをなんとかしてあげるが、来襲した元彼により彼の正体がバレて、警察が来て、彼はさっていった。 283日後には、長野県の雪山で住み込みのアルバイトをしている。みんなそれなりに事情があってここにいるっぽいスタッフ。中には元弁護士で,痴漢の冤罪により職を追われた渡辺もいた。 冤罪事件の辛さを話す渡辺に,深く「気持ちはわかります」としみじみいう。 ここでも大旦那による給料着服事件があったのだが、それを解決したとみせて、彼はいなくなってしまった。 365日,一年が経った頃、パン屋の工場で働いていた。その中であるおばちゃんが新興宗教に入信したのだか、そこにもくっついてきた青年。 じつはこのおばちゃんたちの中に、一家惨殺事件の、行き残りの井尾由子の姉妹がいた。 それとは別で、よく分からない宗教にハマっていきそうなおばちゃんたちを救って、彼は去っていった。 そして488日後になる。 最初の章の老人のグループホームに働いている。 新しく19歳の舞もスタッフとして入って来た。 鏑木こと、桜井は1階から2階に担当が変わった。 そこは、一家惨殺の生き残り井尾由子のある場所。殺したいのならいくらでもタイミングが合うのにそうしない。なんのために脱獄してまで彼女に近づいて来たのか? 舞は桜井を好きになるがミステリアスな彼の事、何もわからない。 ある時,夜勤で2階の桜井を訪ねると、井尾由子の部屋にいて何か説得しているのを見てしまう。あれはなんだ? ずっと考えていて、ふっと気がつく。 桜井が逃走中の鏑木に似てる気がする。 (この頃鏑木は整形しているっぽく、顔の造形が変わっていたようだ。スキー場のバイト中、刺青で元暴力団の茂原から正規ではない医者がいて、金さえ出せば整形してくれる事を聞いていた) それを職員の四方田に相談。最初、四方田は不確定な事でホームが混乱するので、警察に言うのは慎重に...と言っていたのに、舞が桜井を好きだった事を知って、すぐに通報。 しかし、舞はやはり桜井=鏑木だが、そもそも鏑木は犯人じゃないのかも?と思い直すが、そこにもう警察がきてしまい、桜井を逃がそうとする。 だが、逃げられなかった桜井は舞を人質にとって、「もう一度井尾由子に話をさせて欲しい,当日の話を聞いて欲しい」と懇願する。 が、 警察に射殺される。 由子は事件時に混乱して最初に鏑木が犯人だと言ったがその後撤回している。が、それをアルツハイマーの病気のせいとし警察は取り合わず、鏑木を犯人だと言わなければ,大事な家族を殺した犯人を取り逃がしてしまう。といい含めて証言させていた。 それをもう一度証言欲しかったのだ。 舞はあの日あった事も聞いた。 彼は下校時、悲鳴を聞いて入っていった家の中がすでに地の海だった。おばあさん(由子)とせめて救命活動をしようとしていた所に警察が来て彼は犯人にされてしまった。 犯人死亡で終わったかのように見える事件だむたが、逃亡中彼が助けた人たちによって署名活動があり、渡辺(スキー場でであった痴漢冤罪の人)が弁護士として、再度裁判が行われて、 鏑木慶一は無罪となった。 その後、鏑木の事件の模倣犯とされた犯人が死刑判決を受ける。彼は模倣犯だとされていたが、どうやら鏑木の事件の真犯人であると自供した。 という話(ほぼ全部書いた(*´-`) ひとつひとつの章が1冊のお話ぐらいの充実感。 そして、鏑木がいい子であることがめっちゃわかる。警察に追われているのに、遭難した仲間をいち早く助けに行くし、おばちゃんが轢いちゃった中学生を助けに行くし。 言葉もしっかりしていて、頭もいい。 彼が児童養護施設出身でさえなければ、彼は犯人にされる事がなかったのでは?とも思うし、犯人にされていなければ、めちゃくちゃすごく仕事ができて社会のためになったのでは?とも思う。 死刑制度に反対とも賛成とも言わないけれど、なんかちょっと考えさせられるなぁ

    2
    投稿日: 2024.09.07
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    「脱獄から◯◯日」のタイトルが並ぶが時系列になっていない いきなり455日。それからは33、117、283、365、488と時系列になっているが。 先に455日があって未来を知っている(その後の日もピンチを迎えるがこの場では捕まらないと分かる)のに、読みたくなる不思議な感じ。 潜伏先での行動から透けて見えるのは、誠実で真面目、賢い。 それがフリになっていて、本当に殺人を起こしたのか?もし犯人であれば動機は?脱獄してまで成し遂げたい事は?幼少期の中に原因があるのでは…背景は?など、本当に正体を知りたくなり没入して読み進められました。 何だか人は第三者には勝手だな。言いたい放題だな。と感じた。正体なんて分かるはずもないのに、死刑を逃れたくて逃げたんだ。もう海外に行っている。もう死んでいる。ネットでは良い人だと言ってたけど、言ってるその人は前科もちだったらなら違うかも。人は暇だとこのような事になるのか…。ゴシップネタのように。 「寿命がきて死にたい」  潜伏先の老人ホームで老人の死を経て、カブラキさんが言葉にした事が心に残っている。 死は自殺以外、自分で選べる事は出来ないが、冤罪で死ぬ人生を考えれば考えるほどやるせなく、もし自分がそのような事に巻き込まれた時、主人公のような行動を取れるだろうか…。 そんな未来が来るかどうか分からない。アレコレ考えても仕方ないので、今を精一杯生きたいと思った。

    2
    投稿日: 2024.09.06
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    すごく重い内容なのに読みやすくて先が気になって、どんどん読み進めてしまう。 彼は何故逃げ続けるのか。罪から逃れたいのか、それとも何か目的があったのか。あとがきにポロッときた。

    9
    投稿日: 2024.09.06
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    ミステリー書評 読書レベル 中級 ボリューム 618頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★★! トリック  ★★★ 伏線・展開 ★★★★★★! 理解度   ★★★★★★! 読後の余韻 ★★★★★★! 一言書評:久々★6!の激推しに出会えました!これはマジで面白い! まず、社会派ミステリなのに、とにかく読みやすい!社会派ミステリは難しく敬遠しがちな方もいるかもしれませんが,そんな方にもオススメできます。 また、600ページ超となる長編ですが、それぞれの章でいったん完結するため、とにかく読みやすい!遅読で長編が苦手な私でも読めました(笑

    47
    投稿日: 2024.09.04
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    頁を捲る手が止められない程、面白い作品。久しぶりに夢中になりました。正体が明るみになってゆくにつれて切なく、歯痒さも感じますが個人的には好きな終わり方でしたので満足。最後のあとがきを読むと少しだけ救われます。

    3
    投稿日: 2024.09.03
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    続きが気になり、あっという間に読み終えた。文庫本の他に電子書籍も購入(同じ本を買うなんて、私にしては珍しい)。 少し影のあるミステリアスな主人公。その主人公と出逢う人々の短編、それがつながっていく。 まっすぐだからこそ、人を惹きつける魅力があり、魅了されていく。さらりと人々を支え、傲らない。 後半は号泣、余韻で落ち込む。そして、あとがき末文。ドラマ化されているようなので、そちらも観てみたい。

    2
    投稿日: 2024.09.02
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    最初は、登場人物のつながりがよくわからなかった。最後に全てが繋がる構成。面白かったです。 テーマは、重い。主人公は死ななければならなかったのかな。

    6
    投稿日: 2024.09.01
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    ネタバレあり ----- 脱獄した理由は何か? 井尾由子に近づく理由は何か? が気になり、一気読みしました。 結果はシンプルに生きたいからでした。 どんでん返し的なのは無かったですが、 突き詰めるとそこに尽きるのかなと思いました。 日々をより大事にしようと考えました 最後無罪勝ち取るんでしょうか? そこらへんもう少し読みたかったです。

    3
    投稿日: 2024.09.01
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    ただただ切なかった。報われなかった。 鏑木慶一はやってない。ただ不運としか言いようがない。 せめて、せめて井尾由子さんが若年性アルツハイマーじゃなくて、記憶がはっきりしていれば…。 それでもやっぱり検察と弁護士に押し込まれていたのだろうか、 あとがきにもあったように、こうした善良な市民を一瞬にして地獄に落とすような冤罪事件は今までもこれからもきっとあるんだろうな。 日本の司法は慎重な判断をして欲しいし、マスコミも事実だけを淡々と報道して欲しい。そこに個人の私見や想像は必要ないよ。 実際、マスコミが悪かったとしてもその情報を鵜呑みにする国民も良くないんだろう、 一人一人がちゃんと考える力を養うことも大事なんだろうなと感じた。 でも、やっぱり鏑木には生きてて欲しかった。 冤罪に巻き込まれなかった幸せな人生を知って欲しかった。

    2
    投稿日: 2024.08.31
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    平成最後の少年死刑囚、鏑木慶一が脱獄した。名前を変え、姿を変え、仕事を転々とし逃亡するその目的とはー 鏑木慶一は変わり者で、どこか不思議な魅力がある青年。関わった人たちはみんな、「どうしてこんなところで働いているのか、もっと他のところでも働けるだろう」と思うほど彼は勤務態度も真面目だし、要領も良い。 一緒に働いていく中で、よく見たら全然違うけど、どこか鏑木慶一の面影があるような気がする…と思いつつも、通報できないでいる。 鏑木慶一が点々とした職場で関わった人たちの視点から彼の人物像や、彼に対する周囲の印象が見えてきます。 なんとなく群像劇っぽい仕立てになっているような気がしました。 息をするのも忘れるくらい没頭して読んでしまった。分厚くて量もかなりあるけど、続きが気になりすぎてすぐに読み終わってしまいます! のめり込んで、作品に自分もすーっと溶け込んでしまうような。読んだ後に、いろんな人と意見を交わしたくなったり、司法について自分の考えを持ったり。 とても貴重な読書体験でした。

    25
    投稿日: 2024.08.27
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    読み終えて虚しさを感じてしまう作品だ。冤罪によってどれだけ人を傷つけるのか、人が人を裁くとはいかにむづかしい事か、よーくわかる作品。物語の最後の方で知らずに涙が溢れてしまった。忘れられない作品になりそう。

    4
    投稿日: 2024.08.27
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    『不幸になるとわかっている恋は自分で終わらせなさい。周りに祝福される恋愛をしなさい。そういう人を愛しなさい。』 悔しいような、哀しいような、なんとも言えない気持ちになった。もし、脱獄した死刑囚が身近にいたら自分はどうするだろうか。怖くなってすぐに警察に通報するだろうか。無罪を訴えていたら信じることが出来るだろうか。色々と考えさせられる物語だった。 結末がやるせなくて、再読するのは勇気がいる…

    4
    投稿日: 2024.08.25
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    話題の本だったけど文庫なのに分厚くて時間が掛かりそうだからと、ずっと読む機会をあたためていた本。 結果、続きが気になって3日で読了。 もう少し早く読めば良かった、そして映画化のクオリティも気になるところ。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 殺人を犯したとされる少年(鏑木慶一)が、死刑判決を受け、護送中に脱獄→逃亡をする。 逃亡先で関わった人からは、本当に彼が殺人者なのかと疑問に思う人も現れて…。 逃亡先ごとに違う人を演じ分け、目立たないように過ごしているのに、なぜか他人のピンチを無視できず、手をかしたことで結果的に自分を窮地に追いやっている。 はじめの事件からそうだった。 もっと他人の声に冷徹になれれば… もっと自分の事だけを考えられれば… 悲しい間違いは起きなかった。 人の運命は良くも悪くも決まっていると思う。

    23
    投稿日: 2024.08.23
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    これはおもしろかったなー。 話自体は暗いのだけど、文が軽やかなせいか、重苦しくなく読み進められる。 それに構成や小ネタが効いていて読んでいて心地よいです。

    15
    投稿日: 2024.08.23
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    連ドラは見てないし実写化するにあたって読んだのでもなく『悪い夏』が面白かったから読んだのだが長い物語なのに全く飽きずに読めた。これはもはや快挙だ。

    2
    投稿日: 2024.08.21
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    全体的にいい。面白かった。 ドラマ化もあり、話題性もある。 ただ途中、話がくどい部分があり、引っかかった。 何とか読み進めた。 最後の展開まで行けてよかった。

    1
    投稿日: 2024.08.21
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    染井為人『正体』 2022年 光文社文庫 一家殺人事件で死刑判決を受けた少年が脱獄し、逃亡劇を描いた作品。 重厚な内容だけど、逃亡中の人としての尊厳、恋心、人情、義理、優しさ、そして正義が快活に描かれていました。 でも。 これは多くを語れないですね。 ラストは良かったと涙するけれども、淋しさ、やるせなさ、そしてやりきれない切なさに襲われてしまいます。 小説だとわかっていても、、悔しい。 心にストレートに突き刺さる、恐ろしいほどに素晴らしい作品でした。 そして今秋には横浜流星さん主演で映画化されるそうです。映画も心待ちにしたいと思います。 #染井為人 #正体 #光文社文庫 #読了 #映画 #横浜流星

    7
    投稿日: 2024.08.17
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    意外性は無いけど没入できた。面白かった。 読み終わったあとに映画のキャスティング見たけど、ぴったりって感じだった。

    11
    投稿日: 2024.08.16
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    凄いものを読んでしまったな、という印象。凄まじい内容で、読後はしばらく呆然としてしまいました。 物語は、死刑宣告を受けた脱獄犯のことを、潜伏先の身近な人々の視点で描いたものです。誰もがこの脱獄犯のことを信用して、その献身的な性格に対して「本当にこの人が人を殺めたのか?」という疑問が浮かんでくるようになります。 オチに対しては様々な声があると思いますが、本書の主題を思えば、適切な終わり方のような気もします。 分厚い本ですが、早く先を読みたいと思わせる本で、あっと言う間に読めました。映画化もされるとのことで、楽しみにしています。

    17
    投稿日: 2024.08.16
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    映画化されるにあたり、読んでみたいと思い、読みました。約600ページの大作ですが、どんどん次が気になり、気づいたら読み終わってました。 鏑木慶一は犯人なのか?犯人じゃないのか? それを、登場人物たちと一緒に考えるレベルで没入してました。映画とても楽しみです。

    2
    投稿日: 2024.08.14
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    長編だけど一つ一つの話が面白くまとまって続いていくので飽きずに読めました。ラストについても、こんなに心に残る読書体験はなかなかできないと思いました。

    3
    投稿日: 2024.08.14