
総合評価
(780件)| 426 | ||
| 265 | ||
| 56 | ||
| 11 | ||
| 0 |
powered by ブクログ600ページ超えで、こんなに読めるかなーって思ったけど、読み始めたら手が止まらない。 鏑木という人間の正体を知りたくて、場面が変わっても飽きることなく、あっという間に読み終えてしまった。 あとがきで泣いてしまった作品は初めてだった。
7投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ少年死刑囚が脱獄した。 鏑木慶一…彼が逃亡中に出会った人物の視点で物語が描かれていく。 フィクションとはいえ、内容は重いし読後はやるせない気持ちにもなるけど、スピーディーに読み進められる。 逃走劇の中で、鏑木の置かれた環境や視点が章ごとに移り変わるから、まず飽きない。序盤から引き込まれてラストの三章は一気読み。 プロローグからエピローグまでの構成も秀逸。
1投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すっかり犯人だと思い込んで読んでたから、途中からおやおやおや?となった。いい意味で騙されました。 死刑については、一回ちゃんと自分の意見を持っとかなくちゃだなぁ。
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログこんな分厚い本読めるかなって思ったけど一瞬。 司法ってなんなの? ちょっとの付き合いなのに、惹き込まれる人間性。 会ってみたいなぁ、鏑木慶一。
0投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただただ辛い。読み進めながら、どこかで鏑木は冤罪なんだろうなと思っていたけど、このような締め方はあまりにも残酷すぎる。でも罪を着せられた鏑木の死を通して、作者は現実にもこのような人がいるのだと伝えたかったのだと思うと、頷ける展開だった。死んでしまったら、彼の無罪が覆されることはないけど、私たち意識を変える余地はあるのだなと思い知らされた。
2投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログあっという間に読み終えてしまったけど泣ける要素は特になく。この人の小説は好きだけど映画の方も含め大々的に持ち上げられた宣伝文句を見すぎたせいなのか、終盤もするすると熱くなれないまま過ぎ去ってしまった。主軸が物語の展開そのものというよりも冤罪とその人そのものにフォーカスされていたせいかしら
1投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ最初、ドラマ版を観て次に映画版を観ました。 トータルで尺の長いドラマ版に比べ映画版が物足りなく感じてしまい原作の本を読んでみることにしました。 映像を思い浮かべながら、あの人の背景にはそんなことかあったのか。そこはそういう繋がりがあったのか等、新たな発見の連続でした。 ドラマや映画には描写されていない鏑木の詳細な箇所も胸にぐっとくるものがありとても読み応えが有りました。
2投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログオーディブルだが、久しぶりに最初から最後までドキドキする本に出会えた! 主人公がカッコよすぎ感はあるが、全てのキャラがわかりやすく個性をもっていると感じた!死刑、冤罪、介護、低所得者、警察組織、また恋愛もあり色々考えさせられる最高の小説だと思う。
1投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログすごく読みやすかった 結末もスッキリとは言わないけど納得のいく終わり方 映画も観てみたいなと思う作品
0投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ2025年 4冊目 映画化もされて話題になった本書。死刑制度、格差社会、女性のキャリア、ハラスメント、新興宗教、介護など昨今の日本社会を語る上で欠かせないテーマが盛り込まれており、文量は多かったがスラスラと読めた。「泣ける本」といった紹介がされていたが、泣ける要素は特になかった。
5投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログどうして目の前の人を信じられなくなるのだろう。 自分の交際相手、結婚相手として見ているならなおさらなのかもしれないが。 過去の延長線上に今の人格が形成されているのならその人を信じてあげたい。 信じてもらえない苦しみと信じたいけど確かめたい気持ち… 騙されたく無い気持ちがそうさせるのかもしれないけれど。 人を裁くのは難しい。 でも冤罪で無実の人が苦しむのはもっと良く無い。 映画は見ていないけど、文字から文章からそれぞれの背景や心理的描写が痛いほど伝わってきた。
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了直後です。ネタバレになってしまいますが 映画化に合わせて軽い気持ちで読んだが、こんなに理不尽で悔しい気持ちになるなんて。 冤罪の罪深さ、問題を強く心に留めることは出来たけど、ただもう辛い。悔しい。 文章としてはとても読みやすく、テンポ良くスリリングな話の展開に没頭できました。 映画化、横浜流星さんの表現楽しみにしています。
1投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに長編小説読了! ストーリー構成も短編が何個かある感じでスルスル進んでいくし、ページ数が多い分登場人物の掘り下げも丁寧にされていてみんなに愛着が湧く。 冤罪への問題提起や人を信じることの大切さとか考えさせられる部分も多かった。 鏑木慶一好きだ。
0投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪が晴れて、死刑を免れるはずと思っていたので悲しい結末でした。逃亡生活の中で出会った人々が皆惹かれる彼の誠実さが報われてほしかった。
1投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ生と罪について考える小説。 正直、内容がとてもよく夢中になれた小説でした。 各章で環境が違う物語も楽しめるのがよかったです。 また、内容も考えさせられる小説でもあります。 鏑木慶一の半生がとても切なく辛かったです。 また、最後の展開がなんとも言えない切なさを感じました。 人の本当の姿【正体】を知ることって難しいですけど、信頼される人間になれる尊さを知れた気がします。 本当にいい小説に出会えました。
46投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ「逃亡者」のリチャード・キンブルのように行く先々で助けてくれる人が現れる。リチャード・キンブルと違うのは最後に死んでしまうところか。大変面白かった!
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ悲しい、悲し過ぎる。 章ごとにエピソードと名前は変わるのに 控えめだが滲み出る人間性、人を変える影響力 読み進めるほど彼がどういう人間なのかの理解が深まる。だからこそ悲しい。 名前はベンゾウが1番すき
0投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログとても悲しくツラい作品。 これまでも冤罪を描いた秀作は数多くあるが、本作はそれをテーマにしているという事が終わりの方まで分からない。 主人公である鏑木慶一のスリルある逃亡劇として読み始め、徐々に鏑木の人間性が分かるにつれて読者は疑問を持ち始める。 「彼は何故逃げているのだろうか」と。 タイトル「正体」は何を意味しているのか。 鏑木の逃亡犯としての七変化に隠された冤罪を表現しているのだろうが、未だに冤罪を生み出しているこの国の司法制度の「正体」を指摘しているようにも感じる。
30投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ面白かった。 ところどころ、シーンが変わり だんだんと男の子正体が分かり最後に全てが分かるところが点と点が繋がって線になるように、するっと謎が解けた。 映画も見たい。 冤罪と人の死と人を信じることについて考えさせる本だった
0投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
600ページだけどサクサク進む。 主人公の優秀さが垣間見える場面が大好きだったし、こんなにも人情味に溢れた若者があんな結末を迎えてしまうのが辛い。 でもこれが世に蔓延る冤罪の現実だろうし、ハッピーエンドじゃなくて良かったと個人的にも思う。 彼の人柄故に、彼の名誉を守る為に動いてくれた面々の想いが最後実を結んで良かった。
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終わって涙が止まらない 悔しい 冤罪の重みを伝えるためとはいえ私にはこの結末は辛い 彼には幸せな瞬間があったんだろうか いたたまれない でもこれが彼を生み出した作者の決断なんだから仕方ない
0投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった。けどラストがなー。なので星減らす。ドラマも映画も観たので原作を読んでみたんだけど、原作はこう終わるのかよ… やり直し!なんで殺しちゃうんだよ救われねえ。その点だけが認められない。助けてあげて欲しかった。あとがきで主人公に詫びてる場合じゃないよ。映画のラストが改変されてるのも理解できる。映画化で抜け落ちた細かなエピソードがどれも珠玉。周囲に語らせることで人物を描いていく手法も見事で、誰もが彼を認め、信じて、正体を知り、疑い、また信じるその姿の描写がすごく良かった。でもやっぱり最後に本人にも語らせてあげて欲しかったと思う。
8投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白すぎる。600ページはあるが文体は読みやすく、内容も濃いのでぜひ読んで欲しい。 殺人犯に同情してしまうよくある物語…と思いきや、死刑判決を受けた少年の一挙手一投足に、少年の深い愛と人間味を感じ、救われて欲しいと願ってしまう。結末を知ったあとは、少年が生きるために工夫(メイクや勉強)したことより、自分が不利になろうが人助けを衝動的にしてしまう行動に虚しさを感じる。 少年は人助けをした直後、スキーという楽しさを知った日、人を好きになったことを自覚した時、どんな気持ちだったんだろう。
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ映画が素晴らしかったので、小説も買いました。本の厚みで自信をなくしましたが、読み始めたら止まりません。逃亡犯が自分の気持ちを口にすることはないですが、周りの人との交流の仕方で、彼はどういう人間なのかがわかります。 本人がやってない!ということを、誰かに説明する、無実の証明は、本当に難しいことなんだと思いました。これが逆だとすごく簡単なことなのに。報道やSNS、週刊誌を当たり前のように信じて、当人の声は信じようとしない。冤罪。いいかげんなくなってほしいです。
7投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後にはどうにかなるものかと思ったが、救いがなかった。 冤罪は本当に恐ろしい。 現実でも、冤罪のまま死刑が執行された事もあるのかと考えると、この世に神はいないと思う。
1投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ読みやすかった。鏑木の生い立ちとかに関することが少なくて、そっち側に感情移入することは出来なかったからさらっと読んだ感じになったが、あの終わり方にすることが物語的には1番良かったのかなと思った。現実で起こるならちゃんと勝ち取って欲しいところだけど
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ600頁超えの分厚さに一瞬怯んだが、読みだしたら止まらない。 許されるならば全てを放り出し、ただ鏑木慶一を見届けたいと思った。 先に横浜流星くんの映画を鑑賞したが、こちらもとても良くて、ラストは涙涙… しかしブクログで皆さんの感想を拝見すると、どうやら小説が素晴らしいみたい! これは読まねばと、手に取った。 悲しさと憤りと悔しさ… 警察って一体何なんだ。 人の人生を何だと思っているんだろう。 しかも未来ある少年なのに。:゚(;´∩`;)゚:。 脱獄し、姿を変えながら逃げ続ける鏑木慶一。 工事現場、在宅ライター、スキー場、パン工場、グループホーム… 逃げ続けるのには理由がある。 捕まりそうになるたびに私は「逃げて!」と心の中で叫び、ハラハラドキドキが止まらなかった。 行く先々で出会う人々は、彼の誠実で優しい人柄に触れ、何かに気付かされたり心を救われたりする。 そして彼も脱獄中にいくつかの〝初めて〟を経験する。 初めての友人、スノボ、酒の味、美味しい料理… そして、恋….。*♡ 悔しさと憤りに支配された人生だろう。 それでも人間らしい喜びを、少しは味わうことが出来たのだろうか。 そうであってほしい。 彼が関わった人たちの心には、しっかり足跡を残したはずだ。 読み終えた時はショックが大きかったけど〝あとがき〟には著者の思いが綴られており、納得できる結末だったと思えた。
83投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鏑木くんの事を誰か信じてほしかった。 本当に本当に切ない終わり方だった。 最後に無罪を勝ち取った時、鏑木くんもあの場にいてほしかった。 とても優しくて、強くて、聡明で、鏑木くんの事が私も大好きだった。 さーやとの幸せな未来を手に入れてほしかった。 あとがきもすごくよくて、胸がギュッとなった。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
苦しい。辛い。でも最後はせめてもの光。良かったけど、やりきれない。言葉が出ない。 物語にのめりこみ過ぎて、ロス感が半端ない。 「正体」という作品になのか、「鏑木慶一」という人物についてなのか。 そしてできることなら、逃亡中に縁のあったみんなともう一度会えますようにって願ってた。とくにさやかさんには。それももう叶わないのか。 体裁とプライドを守り続けた警察側の、人柄や感情面等が描かれなかったのはきっとあえてであってそれも良かった。しっかり残る嫌悪感。 読み終えたら映画も見てみようと思っていた。 読みながら、流星くんこの役をやったんだと思ったらしんどさが増した。憤り、孤独、絶望、苦しみをどのように表現し体現しているのだろう。見る前から泣きそうだ。
1投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間だから、誤る事はある。 冤罪も。ただ、その人の人生を奪ってしまうことの重さ。 冤罪、死刑制度に対する疑問を交えた現代的な作品のような気がした。 冤罪なのに死刑執行された事は、法によって殺害された事になる。 今まで裁判などはあまり考えた事が無かったが、新しい視点ができた。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ映画化で話題になっている作品。殺人死刑囚とは結びつかない心優しく聡明な主人公。切なすぎる結末と警察への憤りでなんとも言えない読後感。再度映画で復習します。
23投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
脱獄犯に前を向かせてもらった人々の視点や、被害者遺族の心境に触れ、とてもやるせないと共に正義とは何なのかという事に疑問を抱えました。 終盤で真実が明らかになった後、もう一度読みたいと思う作品でした。
1投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切なくて悔しくて泣きました…。 沙耶香との話は特に切ない。 鏑木慶一、聡明で大好きです。 自身の優しさに苦しめられ、 自身の優しさに助けられて…。 もう少しで冤罪が証明されたのに。 出会った人々と生きていって欲しかった。
11投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ死刑囚 鏑木慶一が脱獄し、姿を変えながら逃亡する。彼の目的とは一体__ 彼にとって絶望しかない世界で諦めず必死に生き続け、逃亡中に出会った人々の心を人生をも動かしてゆく。読む手に思わず力がこもるようなハラハラする展開で面白かった!! 原作読んで映画観るという流れをおすすめしたい。
12投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結末は何となく読めていたが、真相は予想外なものだった。 悲鳴が聞こえていたら、心配になり駆けつけるだろう。 止血を救急隊員に任せずに自分でしてしまったのが仇となってしまったのだと思う。 そして、目の前にいた人が若年性アルツハイマー病を患っており、記憶も定かでない。 いろいろなことが重なり、主人公に悲劇が襲ってしまった。 この物語はフィクションとはいえ、誤認逮捕自体は現実でも起こり得ることなので、考えさせられました。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者あとがきにもあるように、鏑木は殺して欲しくなかった。途中から冤罪なのでは、というのを感じながら読んでいる中、応援する気持ちで読んでいただけに、読後の喪失感が大きい、、、
2投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログトントンと短編集のように進むのが飽きなくて良かった。パズルのピースが埋まるように最後にかけてわかっていくのが面白かった。誰か彼の話を信じて欲しかった。
6投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
章ごとに物語や人間模様が変わって、飽きずに読めた。「次は鏑木がどんなふうに登場するのだろう」と気になって読み進めるのが楽しかった。 鏑木の優しい行動がどの章にも現れていて、まさか事件の原因になるとは、、真面目で賢くて、周りを大切にする性格が仇となった感じがした。。 冤罪って起こるものなの?と人事でしか考えてこなかったけど、実際に袴田事件は無罪になるのに50年以上かかっているわけで、日本司法の問題点を改めて考える機会になった。
3投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ冒頭、何の企みか?逃亡犯を怖いと思いつつ、脱獄してからの第二章からを読み進むともしかしてこの犯人は良い人なのか?冤罪?という疑問が湧き、このまま逃してしまえたらと応援しながら読んでしまった。最後は人生を取り戻して欲しかったなぁ。
2投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ映画が話題だったので本を手に。 もう頭の中では、鏑木=横浜流星のまま… 勝手に読み進めていった。 最初は分厚くてちょっと滅入ってしまったけど、章ごとに名前や容姿が別人のように描かれていて、退屈せず興味深く読めた。 読了後はしばらく思い耽る…といった感じ。 姿を変えても誠実な鏑木という人格は変わっておらず。あのラストはなんともやるせない気持ちが残る。 既に小説で土台を作ったので次は映画も観てみたい。
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当に鏑木慶一に死んで欲しくなかったです! 私は読み始めた頃は、本当の殺人鬼かと思っていたのですが、まさかの展開でした。 長作なのもあると思いますが、一生忘れない名作になりました。 そして何よりも、作者さんが「残酷な死を与えて本当にすまなかった」と連ねていたのを見て切なくなります…。 生きていたバージョンのスピンオフを書いて欲しいくらいです笑 映画も見たいと思いました!
1投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ脱獄から455日目が一章で、二章が33日、6章で488日につながる構成が上手い。読者は真相がわらかないにもかかわらず主人公の逃亡を応援しつつ、クライマックスへ
6投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ最初はなかなか読み進められなかったのだけど、半分あたりからやめられなくなって一気に読了。殺人犯で死刑囚の逃亡、その結末。本当にあるのか無いのか曲げられて行く事実。報道されている死刑囚像と逃亡中の彼の言動の差。 やるせないラストだった。
2投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログどうか彼を救ってあげてほしい…。 こんなにも心優しい彼を。 そう思わずにはいられない。 埼玉県の民家で親子3人が惨殺された。 捜査が進むにつれ、1人の男が浮かび上がった。 17歳の長身で顔の整った少年。彼は死刑判決を受けた。 本人は容疑を否定し続けていたが…。 ある日、彼は吐血し病院に護送された。 そして、病院のトイレから脱走した。 死刑囚の脱獄は世間を大いに騒がせた。 ここから彼の波瀾万丈な逃亡生活が始まる。 特に彼と深い関係をもつ編集者・安藤沙耶香との出逢い、冤罪で深い傷を負った元弁護士・渡辺淳二との出逢い、そして、別れは涙なしには読めない。 彼が罪を犯したかどうかはわかる人にはわかる。 だけど、この話を読んで「大切な人だけがわかってくれればいい」なんて綺麗事はいえない。 ドラマと結末が違うのは、きっと地上波放送が世間に与える影響を鑑みて、ああいう終わりにしたのだろう。 著者が伝えたかったこの世の「理不尽さ」は確かに原作の方が強く感じるが、ドラマも面白かった。 映画の方はどうだろうか。観てみたい。
11投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少年死刑囚が脱獄する話。 物語は、主に第3者を通して描かれる。 死刑囚と知らずに鏑木と接する人々。 そして、その人間性に皆惹かれてゆく。 多くは語らないが、誠実で心優しく、困った人に手を差し伸べる。 本当にこの人が死刑囚なのか…私も途中から疑い出した。 最後、鏑木が真実を自分で語るが、ここまでの章で鏑木の人間性をみてきた私には、あぁこれが真実なのだろうなと感じた。 しかし、若年女性は、どちらが真実なのか、それを判断できない。 そして、実際、多くの人はこういう反応を示すだろうと思う。 マスコミや警察の言うことを信じる。 だからこそ、警察、検察、マスコミは真実を突き止める義務があるのだ。 真実は、一つしかない。けれど、それを巧みに隠す人はいて、真実を突き止めるのは、言うほど簡単なことではない。 だけど、それを突き止めてほしい。 そして、間違えたときはそれを認めて訂正してほしい。 難しいことだとはわかっているけれど。 隠蔽のために撃ち殺されてしまうラストは、衝撃で何日か放心状態だった。 しかし、このラストにしたのは、作者からの強いメッセージなのだと思う。 私も、先入観に流されずに、人をしっかり見つめられる人間になりたいと思った。
2投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01436245
0投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ『#正体』 ほぼ日書評 Day846 『正体』の正体見たり『山椒魚』。 映画版を観た後に、原作を読み終えた感想を一言は、こんなところだろうか。 あえて結末部分を読み終えない(途中まで読んだ)状態で映画版を観て、その後、原作を読み終え、さらにKindle版の(初版本にはなかった)作者自身による後書きを読んで、井伏鱒二の "あれ" を思い出した次第だ。 作品自体は間違いなく面白い。ただ、途中のエピソードの盛り込みがここまでいるかな?やや冗長かな?と感じていたところに、映画版がコンパクトにまとまっていたので(映画版にも余計な登場人物が追加されていて、不自然に感じるところはあるが)、それくらいで十分ではないかと結論したい。 未視聴、未読の方には、ぜひ見比べ、読み比べして、感想を聞かせていただきたい作品だ。 https://amzn.to/40VKqLC
2投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鏑木慶一という人間が、人を惹きつける。 各地で出会う人々や、そして読者も。 そのため、ラストは何とも言えない敗北感。 報われて欲しかった。幸せを手に入れて欲しかった。 読後、横浜流星主演の映画を見たが、 あれ??ラストが原作と違う?? 少し救われました…
2投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ1/30〜2/1 とっても面白かった。 600ページもあるが、続きが気になり一気に読んでしまった。 読み終わったあとは心がずっしり重い。 映画も見てみようと思う。 あとがきの、作者の鏑木への一言が印象的でした
6投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに本を読んだ。読書って、こんなに胸が苦しく、胸にずーんと響くものだったっけ。つらい。映画も見ようと思った。だけど、心の機微や、想像のなかの些細な表情は読書でのほうがつかめるかもしれない。 あとがきを読んで少し救われた。つらい気持ちは自分だけではなく、ほかの読者さんも同じであったことを知って。それと、作者が鏑木慶一に心から詫びていて。読み返したいけど、読み返したくない。そのくらい、響いた。
2投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ分厚い本だが、あっという間に読み終わった 彼がどうか報われてほしいと願った 読み終わったあと、気が重くなった
2投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ※ネタバレなしは難しすぎるので、少しだけ触れてます。 鏑木である事を隠して逃走し、何度も捕まりそうになる。 身を隠す場所や環境がとてもリアルです。 気持ちが真っ直ぐな鏑木が、最後は◯◯◯という、何とも言えない話。 冤罪は中々無くせないのかもしれないけど、減らしてほしいし、ポケットにあったはずの録音機が無くなったのは解せない。(こういう事はありそうだけど、何人も関係者がいるなら1人くらい、真実を訴えてほしいな。)
30投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログあーもう、さいこぅ。 映画とは違ってて、またそれが良かった… 先に映画を見たことで 人物はまんまそれで想像してしまったけれど 本の方があたたかみが伝わる気がした。 最後はやっぱり切ないけれど。
3投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ600ページと長編ながら構成や文章表現が見事で全ページ楽しめた。映画→原作の順に読んだが、映像化にあたり原作の魅力を損なうことなく改編させていたんだなぁと。
3投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ二日間で駆け抜けるように読了 映画を観てからだったのでしばらく放心でした 私は鏑木の美しい目を知っている、と思いました
6投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ映画が公開されてすぐに購入しながら、なかなか読むタイミングがなく、今週やっと読了。 18歳の時、2歳の幼児を含む一家3人を殺害し、死刑囚となった鏑木慶一が拘置所から脱走した。約1年半の逃亡生活の中で、彼は様々な人たちと出会い、人の心を動かしていく。彼はなぜ脱走したのか、彼は本当に犯人なのか…。 染井さんの作品は気になっていたけど、分厚い本ばかりで尻込みしていた。けど、映画化されたし、話題になっているから読むかと読み始めたら止まらなかった。 日本の警察の検挙率は世界一と言われているが、強引な逮捕や冤罪はどれくらいあるのだろうか。 鏑木慶一の真の強さ、生真面目さに逃亡生活の中で出会った人たち同様、私も魅了された。 映画と原作では、終わり方が違うらしい。映画を見るべきか見ないべきか悩みどころ。
52投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ死刑。人が人を裁くということの恐ろしさについて胃の底が冷たくなるような読後感だった。生来の優しさや性格はどれだけ外見を変えても滲み出るものだと思いつつも、一度そういう罠に落ちてしまったら落ちるのはあまりにもあっさりと、だったのに抜け出すのはこんなにも難しいことなのかと辛くなった。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ本当に、読んでよかったと思いました。 ここまで、夢中に読み進めたのは久しぶりでした。 読み終わって、心がギュッとなりました。
34投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
鏑木が潜伏する中で出会う人たちが彼が死刑囚と気がついても通報を躊躇う、通報しても切ってしまうことに鏑木の人柄が表れていた。 私自身は死刑囚なんだから早く捕まれ!と思いながら読んでいたので一度植え付けられた価値観などはなかなか抜けないなと
1投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと気になりつつも手を出していなかったんですが、えらく評価が良いので読んでみた一冊。 前半〜真ん中辺りまで「どうして評価が高いのだろう?」と思いつつ読み進める…といった感じでしたが、鏑木が冤罪であるという(のは序盤から何となく感じてはいた)のがハッキリと明確になった辺りから読書スピードが上がりました。 渡辺を救おうとした時の鏑木の行動と言葉に活字を通り越して心に迫る何かを感じた時が一番泣きそうになったと思います。 何となく鏑木は生きたまま終わらないのではないかと思っていたので、ラスト周辺はショックではなかったし、バッドエンド好きな個人的意見としてはこういう展開だったからこそ冤罪の重さを感じずにはいれない、冤罪と刑罰にもう少し意識を向けるキッカケと学びにも繋がった気がします。意識を向けるだけできっと違ってくるはず。 ただ、バッドエンド好きとはいいつつも、できれば鏑木には救いがあっても良かったのではないか、そのぐらいの代償はたくさん支払ったのではないかと思わずにはいられない本でした。 結果だけで全てを決めつけることが多い世の中を感じ、真実を知るのは本人以外にはなく、いかに相手を信じられるかは身近な人でも難しいものなのかもしれないと感じました。 読んで良かった一冊です。
2投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良い本でした。 一家3人を殺した少年の1年4ヶ月に渡る逃走劇。 工場、在宅ライター、スキー場、宗教の説教会、グループホーム…5つの顔になり逃亡を続け、無罪を証明するために最後はグループホームに入居している被害者の証言を取るために必死に生きる。 生きたまま無罪を勝ち取ることは出来なかったけど、5つの場所で知り合った人達が団結して鏑木慶一の無罪を証明する。 たった一人残された目撃者の被害者も真実を知っていながらも検察の人の指示で虚偽の証言をした事への後悔を抱え、脱獄犯の鏑木慶一もやってないのに一度はやったと自白させられた事、それが冤罪だったと葬るために無罪の脱獄犯を撃ち殺し証拠のボイスレコーダーを隠蔽した事、現実の世の中では決してあってはならないし、司法の判断で人の命が間違いで失われる事があるという事を重く考えさせられました。 私も鏑木慶一を殺さないで派だけど、この結末だからこそ重く悲しい物語になり、それと同じくらい重く大切なテーマだと思った。
4投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ映画を見て面白かったので買った。 映画を見た後だと登場人物がどういう気持ちでこの発言をしたのかや、行動について補強ができた。 映画を見てオチを知っていても面白いいいほんでした
1投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ久々に読む手が止まらない本だった。 彼に出会った人たちと同じく まっすぐな彼が大好きになった。 最後は苦しかったけど 最後の最後は涙が出た。 筆者の描きたかったこともしっかり伝わって あとがきにまで震えた。 染井さん、初読みだったけど 他の作品も是非読んでみたい。
8投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ読み終わった後の読了感、鳥肌が立つほどだった 次々変わる場面展開に疾走感があり一気読みした 結末では主人公鏑木という人間への理解、やるせなさ、読者への投げかけ、 全てが収斂されており胸がギュッとしめつけられた 一章ごとに出会った人物と その関係性から少しづつ顕になる鏑木の人間性に 最終章で完成される鏑木の「正体」 構成が完璧で読み終わった後、放心状態になった とんでもない作品に出会えた ありがとう
3投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025.01.24 なんとも形容しがたい感情が心を占めた、そんな読後だった。 鏑木慶一のような人がもしかしたら今まで何気なく目にしてきたニュースにいたかもしれない。 司法によって守られるはずの人が、司法によって裁かれることもある。 なんと非情な結末なのだろうか。 ただこの結末がより一層、冤罪の残酷さを読者の胸に刻むのだろうとも思う。
2投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ悲しい、本当に悲しい物語だった。 ただただ救いが欲しかった。 私は映画を見て、その後ドラマを見て、 そしてこの本を読み始めた。 ただの興味本位。ただ映像と原作がどれだけ違うのか、もっと一人一人に視点が当てられ、それぞれの人物を深く知ることができるのではないかと考えた。 私の期待はいい意味で大きく裏切られた。 まさかこんな結末が待っていたとは。 そして思った。あの映像たちは私にとって、そして彼にとっての救いの物語だったのだと。 この物語を読むことが出来て本当に良かった。 出会えたことに最大の感謝を。
2投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ映画から入りました。 映画とは内容が異なり驚きましたが、同様に感動させられました。 登場人物の心情の移り変わりがはっきりと描かれていて、非常に読みやすかったです。 映画とセットで2倍楽しめます。
1投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ一気に読んだ。 面白かったけど切ない、やるせない、、 映画も見てみようかな。 どうやって脱獄したのか気になるけど、そこはこの物語の中で重要ではなかった。
1投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪、とても怖いと思いました。犯人にさせられていく気持ちを考えると、耐えきれない話だと思った。 できれば、主人公に死んでほしくないと思った。 ラストシーンは勝利を勝ち取ったのだろうが、そこに主人公にいてほしかった。
1投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
違う偽名を使い、様々な人の日常生活に現れる鏑木。名前、姿、顔全ては少しずつ違うけれど、でも一貫して見える鏑木の性格、行動心理。それを見ていると、どうしても彼が死刑執行される脱獄犯だとは思え無くなってくる。どうして彼がこういう人生を歩まないといけなくなったのか、その経緯が最後明かされるが、理不尽すぎて読み飛ばしてしまいそうになった。胸が苦しくなった。 免罪で死刑判決を言い渡される人がいるという事実を知り、死刑制度に対して、考えさせられた。
2投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ読みはじめからずーっと夢中に読み、読み終えて暫し放心。 「正体」 各章でこぼれ出る脱獄した少年死刑囚鏑木慶一の一つひとつ。 これを演じた横浜流星さんはすごいなと思うし、映像も観てみたいと思った。 久しぶりの一気読み。胸がぎゅっとなった。 一つひとつのことば、とっさの行動。そこからこぼれ出てくるもの。それが隠しきれないその人の「本当の姿」なのかな。 読んでからヨルシカの主題歌「太陽」の歌詞を読むとなんか泣ける。
27投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
厚さは気にならず、あっという間に読めた。 切ない。。 序盤から冤罪なのだろうと思うけど、どのようになるのかは最後までハラハラした。 目の前の人がどんなにいい人でも、脱獄犯とわかりなお信じていくのは簡単なことではない。 どうかこのようなことがなくなりますように。
2投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が出会う人々が時間を変えてそれぞれに描かれており、盛り上がってきた場面でシーンが切り替わってしまうのが個人的には少し波に乗れなかった印象。 あと、犯人がこの人か?この人か?と考えながら最後はあっさりだったのと判決までもあっさりだったのが…。 ただ、主人公の人柄の良さとそれを信じてくれる人々との出会いは素晴らしく、全体的には満足の内容でした。
34投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ面白かった。 脱獄から何日という章の分け方も最初は前の章を確認したりして戸惑ったが わりと良かったと個人的には思う。 正直 読んでいてなんとなく先が見えてくるのだけれど それを確認したくてまた読み進めてしまうという感じだった。 潜伏先で見せる彼の本来の姿に触れる度〝どうか最悪の結末だけは…〟と思いながら読んでいた。 若干18歳の彼には不幸にも誰も味方がいなかった。自分の力で自分を守るしかなかった。自分を守る為に戦うしかなかった。 エピローグでは潜伏先で彼と関わりを持った人物達が法廷に立っている。彼がもう独りではないことが救いだった。
15投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラストはそんな気がしてたけど、救われることを祈りながら読んでた。冤罪しんどい。あんなに出会った人みんなに影響を与えられるような心優しい青年だったのに...ほんとに褒めてあげたいよわたしも。
1投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もうすぐ映画化ということもあってちらちらと耳にする、目にする機会があり本屋さんで購入。 家族3人を惨殺した死刑囚で凶悪脱獄犯の逃亡劇です。 なかなかの長編ですが引き込まれてあっという間に読み終わりました。 途中からあれ?これ本当は悪いやつではないのでは?と少しずつ感じ、ラストはなんとも考えさせられる終わり方です。 とても良いキャラクターの主人公で、最後に作者が死なせてしまったことを詫びてました。生きてて欲しかったですね。 伊坂幸太郎ファンの私としてはゴールデンスランバーと比べてしまいますが正体の方がずっしりと重たいです。
1投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ少年死刑囚が脱獄し、色々な場所で潜伏しながら生活している。名前や姿を変えながら警察から逃げる日々は読んでいても絶望を感じさせた。本当に少年は人を殺したのか、脱獄した理由が徐々に明らかになるにつれこの社会の闇にも触れることになる。息をもさせぬ逃走劇と圧巻のボリュームが相まって忘れられない読書体験となりました。
1投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ読後感が重い。切ない。歯痒い。 世界観に浸りたくてゆっくり読もうと思っていたのに、手が止められなかった。読んでいない時間も鏑木慶一が気になって、心配になって、隙あらばキッチンに立ちながらも読んでいた。 まるでドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになるほど、実際に起こり得ることだろうなと思う。テレビを観ていても何が正しいのか常に疑ってしまうな… 信じることって難しい。 なんとなく最後は予想できて覚悟していたものの、やっぱり苦しく切なかった。エピローグで少しは救われたけれど、ぜんぜん足りない。そんなんじゃ足りないよ、と思っちゃう。 鏑木慶一は逮捕当時18歳。捕まっていなければどんな人生があったのだろうと想像して胸が痛くなる。 それと、あとがきに著者の想いが綴ってあって良かったです。(ぜったいに本編読後に読むことをおすすめします!) あとがき読んで染井さんいいなぁと思ったほど。他の作品も読んでみたい。 あと、聞き慣れない言葉がいくつか出てきて勉強になりました。その言葉を理解した上でまた読み返したいけれど、ちょっとしんどくてしばらくは開けないだろうなぁ… それほど、心も頭も占領された作品でした。
8投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ映画を観る前にと思って読みました。が、主人公は横浜流星くんの顔が思い浮かんでしまう(嬉しいことに)。他のキャストは知らずに読んでよかった(先入観なく読めた)。 目の前にいる人を信じることってなかなか難しい。いろんな状況証拠を突きつけられたら自分の家族でも信じることは難しいことはあるんだろう。ネットに溢れた情報も、どれがホントか嘘かわからない中で、鏑木慶一と出会った人たちがそれぞれ自分が感じたことを頼りに行動する姿は人それぞれ違っていて面白い。
11投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死刑判決を受けている少年が最後に死んでしまうのが、とても辛かったです。でも、後書を読んで作者のこの作品に込めた思いが分かって納得。 冤罪のない世の中になってほしいなと強く思いました。
2投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久々の読書! 一気に読んでしまった! 面白かったけど… 虚しいラストだと感じたのはわたしだけ? 映画まだやってるかな〜
1投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ優しい人は嫌われる、 そんなことばがよぎって嫌になる 好きな人がいる、 そこがすごく、胸がぎゅって痛かった
1投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ悲しかった。こんなラストでは浮かばれない。 袴田さんの事件も冤罪だし、こういうことって実際にあるのかもしれない。検察や警察が証拠をでっち上げて、犯人を作り上げていく。国の言っていることやっていることは正しいと思いがちだけど、何でも鵜呑みにするのてはなく、自分で考え調べたり、色々な人の意見を聞いたりすることが大切だ。 一緒に働いた仲間だけは彼の味方になって信じてあげたことだけが救われた。
2投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ凶悪殺人犯とされる人間は、本当に「悪」なのか。 人と人とは、実際に向かい合わないと理解しにくいとことはある。 分かってはいるつもりだけど、凶悪な罪を犯す人は、やはりそれなりの人なのかなって思ってしまう。
1投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ逃亡生活の中で出会った人たちにこんなに影響を与えることのできる人間が、 救われてくれたら良かったのに、、、
4投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進めていくほど、ほんとに人を殺したんか?と思うほど鏑木は純粋で優しい少年であることは沁みていきます その中で20前後の少年が必死の思いで逃亡を続けてきたと思うと胸が苦しくなります。。 映画と原作でラストが違ってて、ぜひ映画と原作どっちも見てほしい! 映画も原作もとにかく最高の作品です
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ文庫本で600ページを超える大作でしたが、スイスイと読んでしまいました。容易に場面が想像され、詳細な記述がなくても主人公の手にはチューハイが握られていました。 章立てエピソード共に考えさせられ、作者の巧みな構成に終始唸るばかり。 映画化も頷ける一作でした。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ大体先の話に予想がつくが、主人公の置かれる環境が展開早く大きく変わっていくため、飽きずに読めて、どんどん読み進めたくなっていた。 先の予想がつく内容だったかつ、筆者が伝えたいメッセージに対する想いが湧かなかったため読後感に浸ることはなかった。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ常習犯、出来心、冤罪 いろいろなパターンはあるけれど犯罪者のレッテルを貼られるとどこまでいってもそれは消えない。罪が冤罪だと主張しても全員が信じてくれるわけではないし、嘘をつく人だっている。 でも真摯に生きていれば、神さまはちゃんと見ていてくれるのかもしれない。 事件には関わりたくないと皆思っているが誰が選ばれるかはわからない。神さまにお願いするしかないのかな…
4投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画が面白かったので小説を読み始めました。 逃亡劇が続くのですが、鏑木慶一の人物像がどんどんと優しく、温かで、誠実な人間で、読み手が好きになっていく人物になっていった。 逃亡の中でも、彼の人間性で救ってきた人たちがいたのだ。 だから正体がバレないでほしい、逃げて欲しい、救われて欲しいという気持ちがどんどん強くなってくる。 そう思った矢先、警察によって殺されてしまう。 映画では急所を外して、救われたが、小説はより現実的だった。 鏑木慶一という人間が好きになっていたからこそ、悔しく、また悲しくなった。 とても考えさせられる、そして、余韻の残る小説でした。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の結末が気になり、最後まで、ほぼ一気に読み進められました。自白、冤罪、死刑制度などの司法面だけではなく、主人公の鏑木が脱獄後に出会う人々とのやりとり、現代の日本で生活していくことの苦しみや生き抜くさなど、胸がいっぱいになる場面も描かれておりました。ラストにかけては圧巻でした。映画版ではどのように描かれているのか気になりました。今年読んで良かったと思える1冊に出会えました。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ人の言葉を信じることは難しい。しかし言動であれば、長期視点での言動であれば、信じるに足るのだろうか。「○○ならそんなことしない」「○○ならこうしてた」と言われる人間になるには?
0投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ2025/1/9 読み始めて30ページほどで既読感... しかし最後まで面白く読んだ。 構成が上手い。
0投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ読み終わったあと数分気分が沈んだ、ここ数ヶ月読んだ中で1番面白かった作品 ポッキーのシーンで涙腺ゆるんでしまった〜動物が死ぬシーンに弱すぎる 映画はまた違った結末だそうなので映画も見に行きたい
0投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文句無しにおもしろいのだけれど、後書きを読んでもどうしても最後が受け入れられない。若年性アルツハイマー病の女性を好人物に書いておきながら最後の最後、マイに懺悔する様は教職者だったとは思えないほど浸りきった悲撃のヒロインだった。未成年の冤罪をテーマにする上で彼女の職業や人物像をこう設定する必要性はあったのだろうか。 それと、カブラギ君は聖人もかくやの能力、人格者だったけれどあんなに隙のない好青年に書いたのは、中盤以降カブラギ視点で追われる恐怖や理不尽に立ち向かう様など読めるかと思ったらそんなパートはなかった。彼の正体って結局なに?とても面白い小説だったので他の方のレビューを読むのが楽しみ。
0投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ読み始めると続きが気になって仕方がなく、2日で読み終えることができました。 また、読み進めるうちに前のページで出てきた内容が複数箇所登場するため、何度も該当ページを探しながら読むことになりました。 法律を勉強していた時、(もちろん事件内容によりますし、悪い言い方ではありますが)2、3人を殺める程度なら死刑になることは少ないと私自身が思っていたことから、遺族にとってはやるせない結果になることが多いこと、その一方で死刑を回避することで誰しもに更生する機会を与えていることの2点を感じていました。 きっと鏑木はこの狭間に追いやられた人間なんだろうな、と想像しながら読みました。 個人的には「小さな縁」という言葉がこの物語自体を表しているようでとても好きです。 鏑木との間に生まれた各々の「小さな縁」が集まってできた「小さな縁」を大切にする登場人物が集まった物語だな、と思いました。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冤罪で脱獄か、ありきたりだな〜と思いながら読み進めたけど、一つ一つのエピソードが鏑木の人柄や世界観の輪郭を表していく様が面白くてすぐに読み終わってしまった。 最期は悲しかったけど、それぞれの登場人物とのエピソードは読後も思い出すような心温まる物語だった。 冤罪事件を題材にしたものだけど、死刑論とか社会派に偏ることなくヒューマンドラマとして読めたので読みやすかった。
0投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログどのエピソードも映像が思い浮かぶくらい余韻があった。彼(もう名前忘れた)がどんな思いで脱獄後の期間を過ごしていたかが想像して苦しくなった。違法労働や痴漢冤罪者、宗教詐欺や介護、色んな場面に正義と優しさを持って対応する彼に胸が苦しくなった。色んな場面の彼に会いたい。
0投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろいろと考えさせられ面白かった。 冤罪で死刑判決を受け脱獄した中で、必死に生き必死に無罪を訴えようとした鏑木の心中を思うとやり切れなくなった。
0投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ映画にもなって面白そうと思い、映像で観る前に原作を読もうと思いました。 分厚いけれど、グイグイ入りこませてくれる。 自分だったら、どんな態度をとるかしら、 自分の目や感覚を信じきれるか… 俳優さんの演技や表情からイメージを持つ前に読めて良かった。
0投稿日: 2025.01.06
