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総合評価

780件)
4.5
426
265
56
11
0
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    人ってやっぱり多面的で私たちは誰かの一部しか見てないんだろうけど、その自分が見えてる部分だけを信じて人の全てを信じることは難しいことなんだろうな、、、 信頼とはなんでしょうかね

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    映画も見たけど、原作の方が救いがない分、考えさせられた…私的には原作派かな。 ただやるせないよーーーー、無実と証明できる事件が一刻でも増えますように

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の声が誰にも届かない、誰にも信じてもらえない時に人はどう生きていけばいいのか。正体を偽りながらも、どこに行っても周りに好意をもたれる主人公。あの時あの場所にいなければ明るい未来があったのに… 冤罪という悲しい事件が起きない世の中になってほしい。

    0
    投稿日: 2025.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    死刑は法律の名の下に行われる野蛮行為であるっていう話。 鏑木慶一に関わった人たちの細かい日々を語ることで、鏑木慶一に愛着も湧き、間接的に指名手配犯として隠れて生きる日々を知るのに必要な長さだろうと思うけど、それでも長く感じてしまう部分もあった。 とはいえ、読み切ってしまえる文体の軽快さと、改めて死刑制度の野蛮さを感じれる読んで良かったと思える作品。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    面白かった! 主人公がどうなるのか先が気になっちゃって、 途中からは、どんどん読み進めたくなる。 魅力的だし、 そうであればあるほど切ないです。 映画になってるのは知ってたけど、 主人公は誰が演じるんだろって調べたら 想像してたイメージとはちょっと違った。 原作と結末が違うらしいので、どういう風になってるのかは気になります。 私の苦手な残虐なところもないし、 少し分厚いなと思ったけど、 面白かったので、すらすら読んでしまいました。

    18
    投稿日: 2025.11.04
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    4.7 鏑木慶一の逃走劇。 逃走中の生活を中心に慶一が周りを騙しつつも本来の誠実さ、素直さがが感じられ誰もが犯罪者とは思わず受け入れていく描写が素敵だった。 読んでいくうちに本当にこの人が犯人なのかと読者にも伝わり、最後にはどうにか無罪を勝ち取ってほしいと思える作品。

    0
    投稿日: 2025.11.04
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    この本には不謹慎な言葉でまとめると、私は世の中で起こっている理不尽極まりない事実を本から知れて幸せだと感じた。 人に信じてもらうことの難しさ。それが圧倒的に自分に不利な立場であればあるほどそれが強くなる。しかし普段の行いなどを見てくれている人はちゃんと見てくれている。知ってくれている人がいる。私はそんな人間になりたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初、英国女性を殺して逃亡生活を送った市橋容疑者をモデルにした物語かなぁと思って読んでいたけど、脱獄からxxx日という章を読んでいくとすごく濃密な人間模様が描かれており、じっくり登場人物の設定をされたなぁと最初は簡単な変装から次第に変貌していく脱獄犯。家族惨殺の凶悪犯で憎むべき犯人のはずなのにその実は誠実そのもので、しかし警察の包囲が迫ってくると逃亡への気迫迫る凄みがその容貌を醜く歪ませる。死刑から逃れたいだけの逃亡かと思いきや話に機転が訪れる。物語の章が第一章は”脱獄から1日”、第二章が”脱獄から455日”、そして三章からは33,117、283日と順を追っていく。なぜ二章が455日といきなり飛んで、三章になると33日から順を追っていくのか、この構成が物語への感情移入をぐっと強調させてくれる。どんどん警察の包囲網は狭まってくる。そして犯人はとある目的をもって移動している。少し前に読んだ『逃亡者は北に逃げる』とは一線を画す。終盤に入るともう犯人(?)を応援したくなってくるのにあろうことか.... エピローグで各章に出てきた犯人と関わった面々が一斉に出てくて涙腺が崩壊しそうになる。すごいな。完璧だよ。正体ってタイトルもシンプル過ぎて他なかったのかよって思ったけどこれ以上のタイトルはないわw 息子警察官だけど警察嫌いになるわwそれと冤罪なぁ、死刑制度は賛成だけどこういう物語読むと揺らいでしまうよな。 あとから知ったけどこれ映画化してるんだね。これ小説だからこそ楽しめると思うんだけどどうだったんだろ?

    2
    投稿日: 2025.10.31
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    面白かった。。 丁度アマプラで映画が公開されていたので、どうせなら小説読んで、その感覚を持ったまま、すぐに映画を見たらどうなんでしょう?と思い立って読みました。 大筋は一家惨殺事件が起こり、1人の青年が逮捕され、死刑を求刑されます。収監先から脱獄し、潜伏を続ける青年の正体とは。 小説と映画版でラスト結論が違います。結果、映画見てよかったです。救われました。著者の本当の希望は映画版のラストなんじゃないかと、後書きを読んで思いました。 あっ、そうそう、両方とも泣けます(結局) 悲しさと嬉しさの両極端な涙でしたが。

    6
    投稿日: 2025.10.26
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    初めましての染井為人さん。昨年秋に映画化され、原作絶賛のレビューを度々目にし、図書館に予約をしたのですが、なんと蔵書が一冊しかなく待つこと10ヶ月…ようやく順番が回ってきました! 2歳の子どもを含む一家3人を惨殺し、死刑判決を受けた少年死刑囚が脱獄した。様々な場所で潜伏生活をしながら逃亡を続ける鏑木慶一。果たして彼の目的とは? なかなかの分厚さに怯むも、読み始めたら先が気になってあっという間に読み終わってしまいました。ネタバレしたくないので内容についてはあまり触れたくないんですが、連作短編集のような構成がすごく良かったです。めちゃめちゃ読み応えがあって、読み終わった後の満足度高いです。 染井さんの他の著作も気になるし、ぜひ映画も観たいなぁ。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化されたこともあり、前から気になっていた本。 一言で言うと、長編ながら飽きずに最後まで読みたいと感じた本でした。最後の最後で主人公がこの世にいなくとも、努力が報われたシーンであった。映画も見てみたい。横浜流星さん、すごく適役だと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    冤罪によってもたらされる影響は世間を巻き込んでいく。当事者である登場人物は殺人の罪を着せられ逃亡を図る。出会う人出会う人に親しまれその正体は謎に包まれるのだった。最期は悲しい結末になった。教訓として胸に留めておきたい一作でした。面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    保奈美ちゃんのあの本読みましたに出演されていた著者が面白く気さくな方で興味が沸き、読んでみました。映画も話題だったしね。 さくさく読めるので面白い部類には入ると思うけど、話の流れとしては単調で、ちょっとくどく感じました。章ごとに主人公の人となりが見えてくるので必要なのでしょうけど。 現実的に未成年にあんなにあっけなく死刑宣告出るのでしょうかね。 っていうかその過程はほとんど描かれていないのだけど。 根幹がモヤモヤしたのがのめりこめなかった理由かもしれません。 ラストはえー!となりました。切ない。。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の周囲の人々の目線から語られ、人となりが伝わってくる構成。一つ一つの章にメッセージ性があり、考えられる作品。結末は重く辛いものであったが、ぜひあとがきまで読んでいただきたい作品です。

    1
    投稿日: 2025.10.25
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    Audibleにて聴書。 面白いが後半やや疲れました。若年性アルツハイマーではなく単に事件の衝撃で別な記憶を刷り込まれた、でも良かったような。救いのあるラストには長い話を読んできた読者も救われた。

    1
    投稿日: 2025.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本読んで久しぶりに泣いたよー。 それぞれの逃亡時期に、前の居候先の人たちの面影が出て来る度に鏑木への愛おしさが爆発してった。 最後の真実が明かされる所では全然予想はついてたのに警察にものすごい嫌悪感あったし、報われなさすぎて大号泣した。 絶対に映画見る

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一家三人を惨殺し、死刑判決を受けた少年の死刑囚が脱獄。東京オリンピックの工事現場、スキー場の旅館、宗教の説教会、グループホームへといくつもの場所で警察からの捜査を逃れ、必死に逃亡を続ける・・・ 逃亡中の彼を取り巻く人達がやがて彼の冤罪を確信していく。 最終章は、彼の本当の話が明かされ、冤罪の証明が行われていく。 しかしながら、時すでに遅く彼は警察に殺されてしまったという心にもどかしさを感じました。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    流石すぎる。分厚いのに一気読みしてしまう面白さ。脱獄犯が逃亡を続けた先で出会った人が語り部になっていくのだけれど、どんなに仲良くなっても小さな綻びから日常が崩れていく様が辛い。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星3.8! 物語の進み方は短編集ぽいけど、それぞれのお話が少しずつつながっていて面白い 長編なのに読みやすいのは良かったけど、なんとなく結末は読めたかなあ

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切なくて辛い結末だった。 やっぱり人の内面って、自分が思ってるより全部周りに伝わるもんなんだなって思った。 容疑者に折檻まがいな取り調べを行って虚偽の自白をさせるのは、冤罪を主題にした物語によく出てくるけど、実際はどうなんだろう。

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    社会問題へのメッセージ性とエンタメ要素が融合した秀作。文章も読みやすい。ただエンディングは納得できないところもあり。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろすぎてやばかった。(語彙力皆無 まず、鏑木の頭の切れ具合が凄い。思った以上にみんなにバレとるやんとは思ったけど笑 でも、あんなに優しい子がどんな気持ちで必死に逃げていたんだろうと考えるだけで胸が痛い。冤罪は何となくしか触れてこなかったけど、今回この本を通してどれだけ人の人生を狂わせてしまうものなのか改めて分かった。警察のエゴも残念だった。 今まで鏑木に助けられてきた人たちが団結して最後戦う姿、胸熱展開でした。映画版も気になる。

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    吉田修一の「怒り」をベースに貫井徳郎が書いた、みたいな雰囲気というのが第一印象 逃亡する凶悪犯と思われる人物をその周囲の人目線で連作短編風に描いて全体像が見えてくる

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだこれは… 辛過ぎる…。 読み終わってしばらくは涙が止まらず、結末の重さから抜け出せませんでした…。 死刑判決を受けた少年犯罪者が脱獄をし、その先々で様々な人と出会っていく。 彼に出会い、その為人に触れていった人がそれぞれに感じる思い。 その人々が感じたそれこそが、彼の正体だったのではないだろうか。 警察、司法、世論… 動き出した歯車を止める事は容易ではないけれど、だからと言って見過ごしてはいけない。 今まで親や周りの友人になんとなく流されてふわふわと覚悟なく生きてきた女の子が、最後に自分の足で立ち、戦う覚悟ができた姿は胸に迫るものがあった。 フィクションではあるけれど、現実に何度も起こってきた冤罪事件。 思考停止せず、自分で考え、向き合っていく事の大切さを改めて感じました。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    【衝撃の一作と出会えました】 その男の『正体』を追い続けた人々の物語。 そして、自分自身の正体を追い続けた鏑木慶一。 壮大な脱獄の果てには、何が待ち受けているのか。 読み終わったあとは暫く何も出来ませんでした笑 映画はまだ観ていませんが、必ず観ます。 予告編で既に泣けます。

    14
    投稿日: 2025.10.13
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    読みやすかった。 読み終わると達成感があった。 数日かけて読んだが、読んでないときは あれからどうなるんだろう?と、 考えるくらい、生活に影響があった。笑

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引き込まれます。 なんといっても彼の人柄。行く先々で彼は周囲に好感をもたれます。 押しつけがましくない優しさ。 映画も観てみたい、とより強く思うようになりました。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    まんまと逃げた脱獄犯を執念深く執拗に追い詰める又貫刑事は何をどれだけ知っているのか、正義の権化か悪魔の手先か一体どちらなの?と思いながら読みましたが、ちょっと深読みでしたでしょうか。 そして、本編とエピローグの間にはどれほどの時が流れたことでしょう。 一度定まった判決を覆すために犠牲にされた多くの人の膨大な時間に、果たして何かの意味があるのだろうかと、感動よりも辛さの勝るエンディングだったと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了後すぐに感想を書いているが、うまく感想が書けない。人の優しさとか自分の信念を貫こうとする気持ちとかを感じたけど、薄っぺらい言葉だけでは言い表せない人間の心情がこの小説には描かれていた。 決してハッピーエンドには終わらなかったが、主人公を守ってくれた人は、主人公が守った人で辛い時に支えてくれた人。主人公が多くの人によって守られた瞬間を、主人公自身に体感して欲しかったし、体感したことによって救われて欲しかった。 もう一度読み直したい作品です。

    1
    投稿日: 2025.10.09
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    染井為人さんの滅茶苦茶が面白かったので、続けて同じ作家さんを読んでいます。正体。読み終えました。こちらも良かったです。冤罪のお話なのですが、なんでそんなことになってしまったのっと思って、読み進めてしまいます。本当はどうなの?まさかまさかと、ストーリーに引き込まれます。脱獄してから、様々な所で、働いて、静かに生きていくのですが、その中でも人との関わりや、日常が丁寧に描かれていて、あったかいモノも、流れています。人との関係性が、あったかい。自分は脱獄者で、人と関わらないようにしたいのだが、困っている人を見ると、つい手助けしてしまう主人公。その時、彼の本当の姿に触れた人たちが、最後には彼のために集まったりするのです。私はオーディブルで聞く読書です。ナレーターさんもお上手でついつい、ずっと聞き続けて、読み終えてしまいました。この方の作品は、映画やドラマになっているようでしたので、Huluで探したら、亀梨和也さん主演のドラマがありましたので、4エピソードの1だけ見ました。亀梨さん、演技がとてもお上手でビックリしました。最初、亀梨さんて、気づかなかった。亀梨さんて、きりっとしたイメージなのですが、ドラマでは、何かを恐れてる弱弱しい感じがとってもでていて、ジャニーズ系の、あ、今、ジャニーズっていわないのか、その誰か、若い役者さん、相葉雅紀さんか誰かが演じてるのかなと勘違いしてました。(相葉さん、例に出してごめん、かわいくて愛嬌のある感じなので)染井為人さんの本をまた、続けて読みたいと思います。ちょっと、余韻を味わってから。滅茶苦茶の後、すぐに正体を読んだので、ちょっとだけ、様々なエピソードが自分の中で、混ざってる感覚が残った。

    14
    投稿日: 2025.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白い!600頁超え!! 映画を観て、結末を知ってるのにぐんぐん引き込まれ半分からは一気読み。 冤罪の恐ろしさ、そのための鏑木慶一の最後、とても悲しいが警察の身勝手さがとても強まった、はず。 司法の難しさ、人が人を裁く事、どこの世界も権力、カースト、知りたくもないどろどろ…人間の汚いところと、人としての優しさ、優先順位、限りある命、その対比が読んでいて辛くもなるが魅力的な一冊。 住宅型有料老人グループホーム アオバは桜井翔司 井尾由子、 牛久保土木、キューボは遠藤あだ名、ベンゾー 野々村和也、平さんの怪我で労災や割増賃金の未払い トイレでの電話のシーン(怖っ 在宅ライター、那須隆士 初焼き鳥、同棲の安藤沙耶香、マンション4階からの飛び降り 菅平高原「山喜荘」にて袴田勲、長身爽やか、初スノボ 渡辺さん元弁護士、痴漢冤罪、ネット晒され転職 パン工場の久間道慧、宗教の救心会 近野節枝、笹原浩子の姉=井尾由子の息子家族が被害者 グループホームに戻り、酒井舞は桜井先輩が好きに…でも段々鏑木に似ていると気づいてしまう 模倣犯で捕まった、足利清人は実は自身の再現⁈ 警察は逮捕の時点で気づいていたから桜井を確保後すぐ抵抗したと言って射殺…保身だ 自分や周りの人が冤罪になった場合、ここまで生き延びて戦えるのだろうか?また人を信じられるのだろうか?とても難しいテーマだ… 尊厳死って必要なことだと思うの。人は記憶があるから未来があるの。記憶が溜められないのなら未来はこないの。未来がこないのなら、わたしは生きていたくない

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    素晴らしい。 こんなに感情を揺さぶられる物語、社会に対する疑問や様々な問題に目も向けさせられる。 作者あとがきの最後の一文にまで 思いがこもっている。

    10
    投稿日: 2025.09.28
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    序盤は静かに読み進める感じだったけれど真ん中を過ぎたあたりからグイグイ世界の中に引き込まれて最後は思わず涙。きっとこの人がこの人に彼の口にしたこの言葉を伝えただろうと想像しただけでその描写はなくても泣けました。

    1
    投稿日: 2025.09.27
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    ドラマので観ました 判決の出ている死刑囚が脱獄 逃亡中に出会った人々を助けることで冤罪が晴れる 小説とドラマと映画では、違いもあるので観る側が救われるのはドラマかな...と思った 死刑判決が覆るのは相当なことなので 観ていて心苦しかったが、人の温もりを感じた 冤罪は恐ろしい

    3
    投稿日: 2025.09.24
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    冤罪の怖さを、思い知らされた。偶然、通りかかった家で殺人があり、人を助けようと一生懸命処置していた主人公が、認知症を患った母親、警察官に犯人と認識され、最終的に死刑を言い渡される。そんなことが、現実に起こりえるを想像すると余計怖かった。逃亡中も、身を隠しつつ、自分を取巻く人物を救ったり、思いやりのある行動が何度も垣間見れ人の良さが感じられていたから、ラストはとても残念だった。本人がいないなか、無罪を勝ち取ったのはリアル。彼はどんな気持ちで最期を迎えたのか、つらかっただろうな。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小さな子供を含む一家三人を殺害したとして逮捕され、少年死刑囚となった主人公の鏑木。彼は拘置所から脱走し、逃亡生活を続ける。逃亡の中で彼と出会う人々に影響を与えながら、最後に明らかになるその目的。彼の運命は・・・ ボリュームのある本にも関わらず、それを感じさせないほど一気読み。それぞれの逃亡先で彼と出会う人たちに与えてゆく影響が、うまく描かれていて、それらの人たちと一緒に、彼の運命に感情移入してしまう。結論は思っていた通りなのに、ラスト読んでいて震えた。 冤罪の起こり方は昭和感があるけれども、社会派ミステリとしていい作品だったと思います。 ちなみに、自分も主人公同様、歩きながら本を読んでしまいます。

    9
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鏑木が死んだのが悲しい。さーやがあなたの過去は知らないじゃなくて信じてるといえばよかったと後悔してるところがとても共感できた。 また犯人は鏑木ですと証言しているのに冤罪なのはずるくないかと思っていたが、警察に言わされたという理由があったのが論理的でよかった。

    1
    投稿日: 2025.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは映像化するわと納得の読みやすさだった。 鏑木が顔を変え、役を変えるたびに一度話がリセットされるのも、新鮮な気持ちで読み続けられるセーブポイントになっていてよかった。 結局犯人の正体は鏑木だったのか、そうではなかったのか、はっきりと言い切った描写はなく、結局鏑木本人の告白を信じるか信じないかに委ねられているのもまたよかった。

    0
    投稿日: 2025.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長いのに引き込まれる話だった。 一家惨殺事件の犯人が脱獄。 潜伏先での出会った人を助けていく。その全てが、犯人は鏑木ではないと感じるが… 必死に逃亡を続ける彼の目的は冤罪を晴らす事だった。 警察の威信のために、冤罪によって人が亡くなるなんて、なんて悲しいのか。

    2
    投稿日: 2025.09.22
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    初読み作家さん。とても読みやすい文章と確かな構成力だった。 犯罪者として追われる側の心理状況や、その逃亡者の彼と接した人との縁による彼の生き様を記したドラマ。 これだけ善性がにじみ出ている青年を応援したくなり、彼を冤罪に陥れる警察の闇に憤慨し、ラストは切なくて涙する…。

    12
    投稿日: 2025.09.20
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    ものすごく面白かった。 最後は、切なかった。 あとがきで著者の想いにも触れることができた。 冤罪はあってはならない。心からそう思った。

    5
    投稿日: 2025.09.20
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    多くの仮面を被り生きた1人の物語。多くの人との触れ合いを通して見える人柄が点で繋がり、確固たる芯が徐々に見えてくる流れ、物語の結末から終焉がグッと来る。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    600ページも越える分厚い本で読みきれるか心配だったが4日で読みきりました。飽きることなくこの後の展開が気になりすぎて夢中になれました。冤罪をかけられた可哀想な青年ラストは悲しい結末でした。読んでる最中主人公の青年とこうなった生い立ちは違うとして現在逃走中の八田與一容疑者もこうやって逃亡劇を繰り広げてるのではないかと思いました。

    5
    投稿日: 2025.09.19
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    世の中の事件を違う観点で捉えるきっかけになる。 辛いけど、出会った人達みんなが鏑木慶一を信じて愛することが救い。とてもいい青年、孤独じゃないよって言ってあげたくなる。作者の後書きに救われた。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    文句無しの星5つ。 未成年の死刑囚である鏑木慶一が脱獄するところから始まる群像劇。 その鏑木と出会う人々の視点で話は進んでいき、鏑木の正体が気になって睡眠を削ってまで読んでしまった。 こんなにも感情移入した小説は初めてかもしれない。 読後感もこれまでに味わったことのないもので、暫く鏑木のことが頭から離れなかった。 社会的メッセージ性もあり、多くの人に勧めたい。

    8
    投稿日: 2025.09.16
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    分厚いが、旅行を利用して2日で読了。 ある殺人事件の容疑者が人々の間に紛れて、それらの人々からの目線で描かれる、という点では吉田修一『怒り』を思わせる。『怒り』ほど深みはないが、面白く夢中になって読めた。映画も見てみたい。

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    鏑木視点での作品が存在したら、ぜひ読みたい。 無念すぎる。フィクションと言えど、現代社会の闇を描いているようで何とも苦しい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2025.09.14
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    なんだこの分厚い本は!と思ってたら、 すっごい面白かった。読んでよかった。 幸せになるべき人が不幸になるのは読んでて悲しい。

    10
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚い!けどすぐ読み終わった。 冤罪っていうのは盛大なネタバレだから、コメントに伏せて書いてほしかった、、、 切ない、辛い結末だった。どうしてこんな親切で心優しい子がこんな目に遭わないといけないの。 伊坂幸太郎のゴールデンスランバーも冤罪だったな。

    3
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特に斬新な切り口というわけではなく、どちらかというと類型的とすら言える立て付けでありながら、文章、プロット及び構成、キャラクター、そしてリーダビリティ、いずれもが極めて高いレヴェルにあり、これぞ物語を追う醍醐味という、ずしりと質量のある読後感を得た。 紛れもなく骨太の傑作。 悪意を持って、あるいはそれに無自覚であったとしても、法治国家において公権力が暴走した場合、憲法に定められた権利を保障されているはずの国民個人が抵抗する術は何もない…という事実を、私たちは多くの実例を目の当たりにすることによって既に知っているが、改めて良くできたフィクションを突き付けられることで、その暗澹たる思いを新たにする。 そしてそれは、著者が選択したあまりに苛烈で無慈悲な結末によって強化されることになる。 余談ながらWOWOWのドラマ版や映画版の結末は原作とは異なるようだ。 それにしても鏑木慶一のように人格が完成したティーンエイジャーが果たしているだろうか…。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    小説を読んでから、すぐに映画も見た。 自分的には映画の終わり方が好きだけど、作者の後書きの最後の1行でテーマの重さ・作者の想いを感じとる事が出来、ますますこの本が好きになった。 感情移入すればするほど辛い、けど同時に今の自分の環境に向き合ってちゃんと生きようと思わせてくれた1冊。全部分かった上で最初から読み直したいけど、絶対また泣くし辛くなるから躊躇してます笑

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    途中冤罪に勘付いてからはもう心苦しかった。 なんという不運、やっていない罪を着せられて祭り上げられることのこの上ない腹立たしさ。わたしが弁明したい!!という気持ちになった。何もできないのだけど。 それでもこの物語で最大の罪人は、若年性アルツハイマーのお母さんだと思う。自分は愚かだ臆病だと言って、塞ぎ込んでいる場合ではない。貴方は次の若い命を奪ったのだよ。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    染井為人の作品で1番最初に読んだ作品、無茶苦茶や歌舞伎町ララバイなど、どれも面白いが、初めに読んだ正体をこえるものはまだ無いってくらい好きな作品 久しぶりに本で泣けた作品

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    映画も気になっていた作品。 あとがきへ先に行ってみたところ、「ネタバレしてるから本編読んでこい」と(丁寧な言葉で)注意書きされていた。 ごめんなさ〜い、と謝って本編へ。 同じ様な不届き者が一定数いるらしい。 そうして読み終え、涙腺ウルウルさせながら、堂々とあとがきへ。 作者さんはあれこれ意見があったとされていたけれど、私はこれで良かった、に1票でした。 人の優しさが仇となる、最も悪いケース。 そのお人好しが美しいエピローグへと繋がるので、バカを見るだけでもないよ、と思えます。 が、こんな事、現実ではゼロであって欲しい。 個人的な救いだったのが、好きな人、好きなスポーツを答えてくれた事。 グッときてしまいました。 ちょっといらないエピソードもあったかな、とは思うものの、でもやっぱり星5です。

    29
    投稿日: 2025.09.06
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    めちゃくちゃ泣いてしまった。 こんな高校生の男の子が、、 親切心でやった行動が、、、 これから先素晴らしい人生だったはずなのに もうずーと悲しくて泣きっぱなしだった。 読んで良かった。 是非、この本をよんでから、映画を見てほしい。 最初に読んでから!がいい。

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    文章が読みやすく情景が浮かびやすかった。 ドラマや映画も出ているけど、自分なりに俳優を当てはめて読み進めやすかった。 個々の話が興味深く夜更かしして読み終わってしまった。 終わりがあっけなかった。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一つ一つのエピソードは印象的で、繰り返し映像化されているのも納得だ。ただ「どうやってこの冤罪をひっくり返すのだろう?」というのが読者の一貫した最大の関心事であったとすれば、あの締めくくりではそれには応えられていないのではないだろうか?証言を誘導し、裁判を早め(そんなこと可能なのだろうか)、証拠を隠滅し、果ては口封じまでしてしまう権力を相手に、どう再審を勝ち取り、判決を覆したのか?それが描かれないのでどうにも消化不良だった。作劇のキモはそこじゃない、と言われればまあそうなのかもしれないが。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    こんなこと実際に起これば大問題 先が気になりページをめくる手が止まらなかった 人間性は付き合っていくうちに見えてくる 一概には言えないけれどそんなことするような人じゃないっていう感覚は結構な確率で当たってると思う 映画も観たくなった

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の無罪を証明するため、逃げながらも望みを繋いでいく主人公に凄く感情移入した。何としても生きてもらいたいと、無罪を証明してもらいたいと思った。

    6
    投稿日: 2025.08.29
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    ・ 読書記録25-38 『正体』 染井為人 作 今、見ている相手の一面が全てではない 人は場面や状況で相応しい個々の自分を持ちながら 巧みに自らを統率している 統率する真の自分によって それは良い方にも悪い方にも使える

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    人が怖くなります 組織が怖くなります あってはならないことですが 起こり得ることが想像できる世の中 この物語を心に留めたい

    13
    投稿日: 2025.08.24
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    初読み作家さんの染井為人さん! 脱獄した少年死刑囚。 彼は名前や姿を変えながら、職を転々としていく。 逃亡生活を続ける彼の目的は?というストーリー。 テンポ良く展開していき、映画化も納得しました!

    3
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後までめちゃくちゃ面白い!600pを越えているのに、夢中になってほぼ1日で読み終えた。 章が進むごとに鏑木の正体を読者が掴んでいく構成が良かった。まだ捕まらないと分かっていても、警察が踏み込むシーンは毎回ドキドキした。 もし自分が殺人犯で逮捕され無罪を主張したら、信じてくれる知人は何人いるだろうか。人の本質を見ることは想像以上に難しいと感じた。 鏑木が亡くなったからハッピーエンドではないけど、鏑木と関わった人達が名誉を取り戻したラストは感動で胸が熱くなった。 袴田さん事件といい、現実にも免罪で罪を背負わされた人達がいると思うと、改めて司法の難しさを考えさせられる。

    17
    投稿日: 2025.08.19
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    ドキドキしながらも、主人公の心のあたたかさが常に周りの人に向けられてるのが素敵だなぁと思った。1番印象に残っているのは、脱獄犯だと分かりながらも好きな人と一緒に暮らす女性のラストのところが切なかった。 後半の半分はあっという間に読み切ってしまって、終わるのが惜しいくらいだった。

    6
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予約本の順番がよくやく回ってきたのですぐに読んだ 明日休みだからだけど現在午前3:30まで読み切るまで寝れなかった、むしろ目が覚めてすぐは寝れなさそうな興奮 いざ感想を書こうとすると何を書けばいいか難しいなと思う 死んでしまったときやるせない気持ちが広がり涙が出た、エピソード白日もそうであって欲しいと希望も込めて涙が出た それぞれの所属で関わりが深かった人たちを鏑木が大切に思っている文面にじーんときた お酒を飲むのが2回目で、1回目は友人と…とか あと、好きなセリフが「だから私たちは毎回ぶつけましょ」乾杯で本来はワイングラスをぶつけて音をたてたりしないが、2人でワインを飲む時はぶつけましょうって2人の楽しそうな情景(?)が、ばーっと広がる感じが微笑ましくて色がついて見えるというか好きなところでした! あと、説教会に参加していた人の亡くなった夫の児童ポルノを保管してた賃貸料の詐欺にあった話、読んでる時。そんなの死んでからそんなこと知ってしまうなんて悲しすぎると、思い自分もすんなり騙されてしまったので実際にもし私もそんなこと言われたら騙されちゃうんだなと二重に悲しくなった、 何事もまずは疑わないとだよね あと映画も見てみたいと思いました

    3
    投稿日: 2025.08.15
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    600ページ越えだったが、面白くてあっという間に読了。 最後が悲しすぎる、、、 こうなる前にどうにかならなかったものか。 現実には絶対にあってはならないな

    12
    投稿日: 2025.08.12
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    逃亡を続ける鏑木の人柄に触れるうち、私の中では限りなく彼は白だった。 でも、どうだろう? 自分が実際に逃亡する彼と出会ったら、本当に信じてあげられるだろうか? 黒と認定されたものを白に変える難しさ、人を裁くことの難しさ。 自分の目の前のことすら、疑いを持ってしまうのに、どう真実を導き出したらいいのだろう? 一人の人生を変えてしまう誤りが、事実としてあること、心に留めておこうと思った。

    10
    投稿日: 2025.08.10
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    映画『国宝』や大河ドラマ『べらぼう』で、横浜流星の魅力にやられ、配信で映画『正体』を観てからの、原作読了。 映画は、原作とは異なるところがたくさんあったけど、いい感じにアレンジされていた。 主人公の正体に気づいた人、気づかない人、通報する人、しない人、いろんな人が出てくる。 私だったら……と考える。わからない。でも、私もきっと、彼に会ったら好きになる。 現実にけっこうな頻度で起こる冤罪事件についても、考えさせられるストーリーだった。

    28
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の冤罪を晴らすため脱獄し、5つのキャラクターを演じながら逃亡していた鏑木。頭脳明晰、優しくて思いやりのある1人の少年の過酷すぎる物語。 鏑木のそんな性格と不幸が重なったがゆえに冤罪をかけられてしまったと知り、胸が締め付けられた。 ただ、鏑木が心根の優しい人だったからこそ、魅了されたり、命を救われたり、恋心を抱いたりした人たちとの絆が生まれ、あのラストにつながったのだ。 ウェブメディア関係に勤める『さーや』は鏑木と一緒に暮らす中で彼の正体に気付くも、地位や生活すべてをなげうってでも「彼と一緒に居たい」その一心で守ろうとする姿に心を打たれた。 鏑木もまた、さーやのことが好きだったのだと知った時の切なさがこれまたキツい。 大好きな人とも別れ、ただ自分の罪を晴らすべく必死で生きたにもかかわらず、警察の闇に葬られてしまう最期があまりにもやるせない。 ラスト、鏑木が築いた絆でつながった人たちが、天国にいる鏑木に無罪を勝ち取るも、そこに鏑木はいない。 「なぜ彼を死なせる必要があったのか」「死なせないでほしかった」と私も思ったが、あとがきで作者が「こうした冤罪で捕まった人、命を落とした人も現実にいる」という『警察の闇』を人々に印象づけるためだったと知り納得した。 『正体』はあくまで1つのエンタテイメント。しかし現実にも『正体』のような出来事が起こっているかもしれない。もしこれで鏑木が生きていたら、ここまで心に深く刺さらなかっただろう。 624ページという長編にも関わらず、あっという間に読み終わってしまった。映画ではなくぜひ原作を読んでほしい。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    めっちゃ面白かった。人質司法の闇に斬り込む。 そこそこボリュームある本だが続きが気になりあっという間に読んでしまった。

    9
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    警察という組織の卑劣さだったり、死刑の是非であったり、誤審等様々なテーマが含まれて読み応えがあった そして、その後WOWWOWドラマを見たら、全く異なるエンディングで、これはこれで楽しめた 実際の世の中は、原作に近いんだろうな 映画も見たい!

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悪い夏のやーな感じがなんとも言えずに好きで染井為人さん作品第二段目。 映画化されたてもいたし、、、と軽い気持ちで読み始めたが、またもや引き込まれました。 鏑木という人物をもっともっと知りたくなる。 最後までずっとハラハラしていました。

    3
    投稿日: 2025.08.03
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    とても面白かったが、エピソードがもう少し少なくければテンポが良くなったと思います そこが残念です ただ、良作であることには違いありません

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一家3人を殺したとして死刑判決を受けた少年が脱獄。その少年が色々な場所に現れる。 最初は殺人犯なんて恐ろしい、近づきたくないと思うが、次第に鏑木慶一の正体がわかってきて反対に親しくなりたいと思ってしまう不思議。 自ら無罪を勝ち取るために脱獄し、証言を得ようとするなんて相当強い精神力がないとできないよな。 そんなところに鏑木慶一と関わったみんなは惹かれて協力したくなったんだろうな。 ラスト、死んでないほうがよかったかも。それだとハッピーエンドすぎ?

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    慶一は冤罪なのか?殺人犯なのか? 姿を変え、逃げ続ける彼の正体を知りたくて、頁をめくる手が止まらなかった。 彼に関わった人達の話を読むと私も冤罪であってほしいと思いながら読んでいることに気づいた。

    0
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    慶一の正体は一体なんなのか。 無実の人間か、残忍な殺人鬼か。 関わった人たちの視点で描かれ、変わった人物であると思われ、殺人鬼と結びつきかけながらも信じてしまいたくなる存在。 警察や検察などからはそれらも含めて巧妙な嘘、洗脳、知能犯であるようにも言われているし、本当は殺人鬼なのか…と私も登場人物たちのように考えてしまうことがあった。 しかし、彼の正体は不条理な現実、残酷な運命に抗った1人の若者だった。本質はすでに描かれていたようにただの心優しい、それでいてどこか変わっているただの青年だったのだ。 冤罪の恐ろしさを描く見事な小説だった。

    1
    投稿日: 2025.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    当初から鏑木慶一が冤罪でありそうな雰囲気が漂いつつ、そこに至るにあたって井尾由子がどのように絡むのかが焦点であった。 警察側の視点から語られる場面がもう少しほしかったのと長きに渡って脱獄犯が捕まらない部分に若干の疑問は残るがそれを抜きにしても良い作品であったと感じた。 鏑木の人間性は随所で出ていた、それに影響を受けた人々が彼をたすけようと立ち上がる後半は特に良かった。 残念な結末ではあったが、あとがきでの作者からのメッセージがより読後感をすっきりさせてくれた。

    3
    投稿日: 2025.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろくて最後まで夢中になって読んだ!!犯人が立場を変えて逃げ回る分、視点がコロコロ変わるから飽きずに読めたのかも。 昔から、テレビで冤罪の再現ドラマとか流れてたらチャンネル変えるくらい冤罪ものが苦手だった。悪いことをしていない善良な人が裁かれてしまうことに対して、当人にめちゃくちゃ感情移入してしまって読むのが苦しくなってしまう…。 この話も、読んでるうちに怪しいな〜って思いながら読んでた笑笑 主人公サイドで心情が語られることはほとんど無かったけど、鏑木が魅力的な人間だったのはすごく伝わってきたし、その分本当に辛かった。 冤罪ものが苦手な理由の1つとして、警察、検察、裁判官とか普段は善である人達の闇を見てしまうからだと思っている。いつも信じている人達の暗い部分を想像してしまうのも辛いし、作者は冤罪のやるせなさを最後まで丁寧に書ききってすごいなと思いました。私だったら途中でメンタルやられそう笑 舞が最初は鏑木に怒っていたけど、本人の人間性をそのまま受け止めて無罪を信じる心理の変化がすごく印象に残った。この話を通して、物事には必ず表と裏があって、私たちはメディアを通して表の部分しか見てないことが沢山あるけど、もっとそのバックグラウンドまで考えられる人間になりたいし、この考えは実生活でも大事だと思った。 まだ若造すぎて生きるとか死ぬとか死生観を固めることはできないけど、鏑木のように善良に生きていたら、どんな過去があってもそのままの人間性を見てくれる人はいるんだなと思えたのは希望だと思った。 このお話も最後に無罪勝ち取ってそうで希望に感じました!︎^_^ 映画も見てみたいです

    2
    投稿日: 2025.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価星4と5で迷った。自分が好きな、スカッとハッピー!な読後感ではない。なんともやるせない気持ちにさせられた。がある意味これがリアルだと思った。 これからどう展開していくのか?結末にどうつながっていくのか?続きが気になって読むのがやめられなかった。

    0
    投稿日: 2025.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後、無罪を勝ち取ってであろうと思われる終わり方が良かった。そうでないと悲しすぎる話である。面白くて結構なボリュームだがすんなり読めた。各章が始まると、どこに鏑木が出て来るのか?と期待してしまうようになる。鏑木の純情さが魅力であった。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    涙を流すというほどではなかった。 しかし、冤罪や人質司法という派生して考えることができた。 一度失われた信頼を取り戻すのは容易ではない、主人公は救われて欲しかった。

    0
    投稿日: 2025.07.23
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    星5個じゃ足りない。 オムニバス形式で進む話。 鏑木が一人称のパートはないのに、鏑木にどっぷり感情移入してしまう。

    13
    投稿日: 2025.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冤罪なのか有罪なのかハラハラドキドキしながら一気読みできた作品。最後のアオバでのシーンは手に汗握りました。彼を取り巻く人々や、警察、それぞれにドラマがあり、最後まで楽しく読む事ができました。 最後に死して尚、(裁判)で最後まで戦い抜いた強い志に胸を打たれました。バッドエンディングでしたが、作者のあとがきに救われました。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    初染井 ノンストップ ブレーキの壊れたスタンハンセン 最後は自分の期待を裏切ったが あとがきで腑に落ちた 参りました 捨て章なし アビーロードか

    1
    投稿日: 2025.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人罪で死刑を宣告されている21歳の男が脱獄 事件当時19歳、家の中で若い夫婦と幼児を包丁で殺害。生存者がいた。妻の母は悲鳴を聞いて押し入れに隠れていた。押し入れから出ると若い男が血塗れで立っている。警官がやってきて逮捕。 56歳、元高校教師、認知症。 検察に言われたまま証言する。裁判で鏑木が無実を訴えるのを聞いて証言を返そうとしたが 五輪建築現場、スキー場の旅館、フリーライター ケーキ工場と職を変えながら逃げる 同僚達は鏑木だとわかるが殺人をしたとは思えない 認知症で介護施設にいる老婆を見つけ、そこの職員となる。証言を覆そうとする。警察がきてたてこもる。射殺されてしまう。 冤罪裁判で勝訴するシーンで終了

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あとがきにも作者が書いていたが、クライマックスをあえて読者の希望を裏切る形にしたことで、より世間の理不尽さが記憶に残る作品になったと思う。 鏑木が逃げる毎に行われただろう関係者たちへの警察からの尋問も大変だっただろうなあと本文にはかかれていないところに同情した。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    無念。。鬱すぎる。。 中盤くらいまで殺人犯が普通に生活しているの怖っ!!て思いながらヒヤヒヤしながら読んでいた。 出会う人たちに正体がバレそうになったら消えてまた逃亡して。。途中から多分この人犯人じゃなさそうだなと分かってくる。 沙耶香との同棲生活の話は結構良かったなと。彼が指名手配犯であることを知りながらも、ギリギリまで守ってあげるシーンは感慨深かった。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知人から譲り受け読了。 最初は少しどうかと思ったが、読み終わってみると心に残る面白い一冊だった! ただ、心に残るというのは、本当に悲しく悔しく、虚しさといった気持ちなのだが。 読み終わってから考えさせられた。 小説は前知識ゼロで読み始めることを意識しており、表紙背表紙も見ることなく読み始めた。 それを意識して本当に良かったと思える読書体験だった。 読み始めた前半は、とってつけたような各々のキャラクター設定や時事ネタ、社会問題が並び、なんだか表層的な小説に思えて、これは微妙かもしれないな、著者は若いに違いなく粗いな、と感じながら読み進めていった。なお、読了後に知ったが、実際、著者は比較的若かった。 しかし、後半徐々に真相が明らかになるにつれ物語に引き込まれ、なんとも言えない気持ちを持ちながら読み進めていくことになる。 その気持ちとは、「なんとか救われてほしい」という気持ちであった。 しかし、紙の本の宿命でもあり、残りのページ数が減っていくにつれ、「これは助からないかもしれない」と勘づきながらクライマックスを迎えることに。 そして迎えた、本当に悲しく悔しいクライマックス。 救われてほしかった。それが本当に正直な感想。こんなにも報われないことがあって良いのかと。 最後の最後の結末だけは救いが示されているが、それだけでは足りない。 クライマックスの後から色んなことを考えさせられる一冊だった。 なお、読了後に著者について調べてみたが、社会問題に切り込むタイプの小説家であり、本作もまさにその意図で執筆された一冊であることを知り、前半に抱いた自分の印象が裏付けられたかなというところ。 読み終わってみると本当に興味深い一冊だった!

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    映画化するとのことで、原作が読みたくなり読んでみました。日本の死刑制度について考えさせられる本でした。テンポが良く引き込まれる作品ですが、考えることが多く読み終わると疲れてしまいました。時間があるときにゆっくりと読むのが良いと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    2歳の男児、その両親が自宅で惨殺され、捕まったのは18歳の少年だった。 しかし、その少年は罪を認めず、脱獄した。 死刑判決を受けていた少年が世間に放たれたと、震撼する人々。 オリンピック施設の工事現場、スキー場の宿泊施設、新興宗教の説教会にグループホーム…少年は様々な場所で潜伏生活を送っていた。 ただ、彼には向かう先があり、目的があるようだった。 一体、彼は何のために脱獄し、どこへ向かっているのか… 話が進む度に沸き起こる衝撃。 読み応え満点。 2025.7.10

    10
    投稿日: 2025.07.10
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    友人に薦められて読みました。 章ごとに視点が変わっていくオムニバス形式が好きなのでその時点で、好き!となりました。 場面や、登場人物の姿が想像しやすく、とても読みやすかったです。 「正体」は、分かりやすいところでいえば鏑木慶一のことだろうけれど、各登場人物にも表れているところがあるのかなあと分からないなりに思ったり。 登場人物、ほぼ全員好きですが、個人的には和也くんと渡辺さんが好きです。 二人とも鏑木慶一との出会いで変わったところが顕著に見えて良かったです。 身内を事故で亡くしているので、「人が死ぬのというのはいなくなるということ。」が、個人的に心に刺さりました。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    世の中の差別や理不尽さを、それぞれの章の登場人物に味わわせて、小説全体で楠木慶一に味わわせた、そんな作品だった。 世の中多様性多様性といきなり言い出したが、言ってるだけで理解は本当のところは全然してないのではないか、と日頃から思っている事が事実なのだなと思った。 令和の今でも、差別や偏見はある。 警察や弁護士、政治家が無能なのも変わらない。 そのために冤罪が起きる。 本当に、世の中運が全てなのではないかと思ってしまう。 運良く健康な体に生まれた、運良く金持ちの家に生まれた、など。 人生は運なのだ、と言われた気がした。 でも努力しても報われない訳では無い、自分が知らないところで、自分には分からないところで報われているのかもしれないとも思った。 最後の作者の、楠木慶一に、残酷な死を与えて本当にすまなかった。という言葉で、染井為人さんは登場人物を愛しているのだなと思った。 染井為人さんは物語に綺麗事を入れないし、現実を見ろ、という残酷だが大切な事を綴ってくれるから好き。社会問題がテーマの小説面白い。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    強いメッセージ性があって長編なのに、章ごとで視点が変わるから読みやすい。 エピローグでどのような結末になったか確実な明文はしないのに、咆哮を上げる登場人物たちの描写や確信が描かれているから、悲しい終り方ではあるけどなぜか清々しい感じもする。 冤罪、死刑制度とかってよくあるテーマだけど、強い警察批判に偏っているわけでもないし死刑制度への提言をはっきりとしているわけではないから、押し付けがましくないけれど冤罪が起きることへの悲しみや怒りを感じた。 あとがきからも染井為人の人間性が伺えてよかった。実際に冤罪で亡くなる方々がいることに切り込むのであれば、悲しいけれど最後鏑木はああいった結末になるのは致し方ないし、その方がより読者の心に残るということを狙ったエンディングだと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    冤罪やメディアの印象操作など色んなことを考えさせられた。結末は不条理でやるせなくてしばらく放心状態… 体力を使うスリラー小説だけど誰が読んでも何かが心に残ると思う。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    tiktokでのけんごさんが推奨していた本。 あらすじを聞いただけで 読んでみたいと思っていた。 今まで 推理小説は買わず 図書館を利用していたのだけれど 今回は 買ってしまっていた。 分厚かったので読み切れるか心配だったけど 最後が気になり あれよあれよと読み切った。 冤罪 この言葉が 重く残る 逃げ切ることはできなかった 逃げてほしかった いや 誰か 助けてほしかった 警察も 犯人の話も聞いてほしかった。 聞いて 裏付けをしてほしかった。 今もあるのだろうか 冤罪。。。疑い 最後は あまりにも虚しすぎる。。 まさかの展開で言葉を失ってしまった。 人の人生を こんなに容易く奪える警察を疑ってしまう。

    3
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を観てからこちらを読了といういつもとは違うパターン。笑 よかった。ただただ文一つ一つが美しくて…映画の時間では収まらないであろうストーリーも詰まって最高だった。映画もこれだけの内容を時間に収めたのすごいな。 最後は儚くて…冤罪のリアリティを感じたな。 うわー面白かった!!

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    ハラハラドキドキ、ページを捲る手が止まらなくて夜更かししてしまいました。 それぞれの登場人物からの視点で描かれ、まさしく「正体」について考えさせられる、斬新な読書体験でした。

    1
    投稿日: 2025.06.23
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    果たして、私は鏑木慶一を信じられるだろうか?とずっと考えながら読んでいた。 素性は知らず、ただ同僚として出会い、真摯な仕事ぶりや誠実な人柄に触れていながらも、殺人犯かも?と疑問を抱き始めたとしたら… まさかと思いながら、でも一度抱いた疑問は拭い去ることができないだろう。 信じたい気持ちともしかしての気持ちのせめぎ合いになるだろう。 逃亡しながらも出会った人たちは、最終的には鏑木を信じることができた。鏑木が、彼らと過ごした時間はムダではなく、尊い時間だったんだろうと思えた。

    11
    投稿日: 2025.06.22
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    人に薦められて半信半疑だったけど面白かった。他の人の視点から見た少年死刑囚の話で、同じような他者視点の白夜行やイノセントデイズみたいに、暗いんだけど感情移入しちゃう凄さがある。勧善懲悪が好きと言ってた鏑木に対して、又貫がどうなったかは想像にお任せしますかー、と思ったら映画で描かれるみたい

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の裁判のシーンは鳥肌が立った。 ページをめくるのが楽しくて仕方なかったしずっと逃げて、逃げて!って思いながら読んでた。最後はやっぱり冤罪だって分かってやるせない気持ちになった。 好きな人が死刑囚だと思ってたら冤罪でしかも警察に揉み消されるように殺されたなんて耐えれない。ふたりは想いあっていたのに。 ・わたしがもっともっとおかしくなっちゃったら、そのときはわたしを殺してほしい。  だって、もしも夫や息子夫婦や孫のことを忘れてしまったら、もう生きていても仕方ないもの。わたしね、尊厳死って必要なことだと思うの。 ・わたしが彼を守らなきゃならない。ダメで頼りない自分だけど、弱音など吐いていられない。  だってこの人、捕まったら殺されちゃうんだもの。 ・鏑木慶一――その名は長く後世に語り継がれることだろう。誰よりも強く、優しく、そして尊い人だった。 ・この声が、きみに届いているだろうか――。

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    投稿日: 2025.06.18