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自由研究には向かない殺人
自由研究には向かない殺人
ホリー・ジャクソン、服部京子/東京創元社
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総合評価

612件)
4.2
229
241
92
13
3
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった! 小さな片田舎の街で、高校のマドンナ的女の子が失踪し、その彼氏が殺したとされた。その彼氏は自白っぽいメールを残して自殺。 設定は、かなりありがち。ある意味王道すぎて、読み始めはだいぶ気が重かった。 なんというか、疲れるんだよね。狭い街の、みんながみんなを見張ってる空気。既定路線から外れると村八分。そのくせ、蔭ではドラッグレイプ不倫汚職三昧という、八ツ墓村海外バージョン。 ……と思ってたのに、疲れなかったよ! 予想どおりの展開とキャラだらけだったのに、重苦しくなかった! この作品はいっぱいいいところがあったけど、なによりもこの一点が素晴らしい。 一言でまとめちゃえば、ピップがそういう子だからだ。 どんだけムカつく大人に対しても礼儀正しく接し(毒舌はすごいけど)、クズ男に対しても、いったん取引したら守るし、自分がまちがっていた点に関しては潔く謝る。 自分の街の悪いところを熟知していても、それを嘆いたり悲しんだりしない。どんなに危険な目に遭っても被害者ぶりっ子もしないし、反対に自分を正義の代表者のようにも思い上がっていない。 そういうピップを育てた家族も、物語に登場してくるほかの家庭に比べて、格段にすばらしい。義父がナイジェリア人というだけでいろいろな差別を知っているけれど、ピップはその経験を、人を理解するために使う。そして、差別を向けてくる人に対しては、「早くさらっと流せるようにならなきゃ」と思う。現実的で強い精神が、この物語を明るくしている。 ピップが本当に泣いたのは、犯人から脅されてパソコンを壊したのに、愛犬バーニーが殺された時だけだった。 「言われたとおりにしたのに、フェアじゃない」と泣くピップは、フェアでフラットな人間だ。でも、事件に飛び込んでいく理由は、熱く感情的。親友を守るためには法律も無視するし、めちゃめちゃ無茶もする。 ティーンが地元の事件を解決するこの手の物語では、名探偵は熱血タイプか、斜に構えた傍観タイプが多かった。ピップはどちらでもない。ミステリとしてもおもしろかったけど、児童文学の最高峰、カーネギー賞にノミネートされたことに、とても納得した。 現代の等身大の「本物のいい子」であるピップの成長物語は全三部作らしい。続きもぜひ読みたい!

    1
    投稿日: 2022.11.20
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    主人公が女子高生?自由研究?と敬遠していたが、意を決して読んだら止まらず一気読み。続編も読もうと思う。

    2
    投稿日: 2022.11.19
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    ひと夏の冒険といった物語が好きな自分にはぴったり。犯人と疑われる少年を信じる動機や少年の弟との関係性が微笑ましいし、無鉄砲な主人公ピップがかわいい。ピップと一緒に謎を解いている気分になり、ハラハラする部分もあって、読んでいて楽しいミステリでした。

    20
    投稿日: 2022.11.19
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    ティーンエイジャーのミステリーってどんななのかな?と読み始めた。 その年齢ならではの考え方、度胸、調べ方がすごく面白い!自分も一緒に推理している気持ちになった。次の作品も是非読みたい!

    0
    投稿日: 2022.11.18
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    ドキドキ、ハラハラさせられて、すごく面白かったです! 登場人物の名前がなかなか頭に入って来なくて読みづらかったけど、それは読んでいるうちに慣れました。 とにかく皆怪しく見えるし、なんだか怖いし、最後の最後までドキドキしっぱなしでした。

    1
    投稿日: 2022.11.17
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    これぞミステリーといった内容で、本筋はとてもよかったと思います。主人公は普通の女子高生。過去に起きた殺人事件を独自に再調査するといったはじまりですが、それが自由研究というテイで進められるところが入りやすくてとてもグッド。 主人公が事件に関連する人物への調査を行い、点をつなぎ合わせていく作業はとても緻密で論理的で、与えられている情報で読者も同じ土俵で推理できるような楽しさがあります。 ちなみに星4評価の理由は、個人的にこの翻訳本というジャンルがあまり得意ではないということからです。どうしても読みにくさを感じてしまい少しストレスがありました。 ただ、読むのに慣れている方はおそらく相当面白いと思います。 映像化されたら最高かも、、!?

    61
    投稿日: 2022.11.17
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    ピップは自由研究で少女失踪事件を調べる。真犯人は誰か。 ・世間は犯人を恋人(自殺)と決め付ける。家族への非難攻撃は理不尽。 ・被害者が善,犯人が悪とは限らない。 ・愛犬殺しで犯人は墓穴掘る。

    17
    投稿日: 2022.11.15
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    面白かった!! 最初は登場人物の多さや、カタカナ表記の人物名を覚えられない問題に苦労しましたが、物語に惹き込まれていくうちに自然に覚えられました。 臨場感あふれる展開にハラハラドキドキ、時には恐怖を感じながらもピップの勇敢な姿に心を打たれました。相棒のラヴィもとても魅力的。 早く続編も読みたいな。

    7
    投稿日: 2022.11.14
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    いきなり本編に入るのでこの人誰?と初めに戻り登場人物の表を眺める状態が続いた。 本の進め方?書き方が斬新。ただ読み進めれば全く気にならないし、違和感もない。むしろ作者と一緒に推理しているみたいで面白い。ハラハラ感もあり、楽しめた。エンターテイメント要素が強いかもしれない。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    自由研究には向かない殺人 というとおり、高校の自由研究の課題に過去の殺人と犯人にされている人の自殺の原因と真犯人を探る話 デビュー作らしいけれど、なかなか凝った作品でした まず、自由研究の課題の取り組みの目標シートのページ(レイアウトもその用紙のように) メッセージアプリでやり取りする証拠をつかんだときはその画像風 犯人と思われる人のダイアリーをる見つけた時もそのページ画像を というように 内容は、子供の頃とても優しい、いい人だった高校生男子が殺人容疑になったのち自殺する。それを疑い、自分が高校生になった時に自由研究のテーマとして"殺人者は別にいて、自殺でもないのではないか"というような取り組みを始める。 頭のキレる、ジャーナリストになりたい女子高校生と、死んでしまった男子の弟がその謎を解いていく ひとつひとつつぶしていくところ、脅されても根気強く調べ、脅す犯人も追求していく姿が今の女子高生として気持ちよかった。 またその環境も、白人の母娘と、再婚したあとの黒人の父とその外見が遺伝した弟、見た目は違って見えてもガッチリ仲の良い家族として信頼しあっているところもいい。 図書館で予約したのだけれど、新聞の書評を読んだからなのかは不明

    1
    投稿日: 2022.11.11
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    イギリスの小さな町で起きた殺人事件の真相を追う女子高生を主人公としたミステリー。 主人公であるピッパの真面目で健気な姿が作品全体に爽やかな印象をもたらしている。扱う問題はややヘビーだが、彼女と共に事件を追うのは楽しい体験だった。

    1
    投稿日: 2022.11.08
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    子どもを幸せにするのも、不幸にするのも親の接し方なのだなあ、というのをいやがうえにも認識させられた1冊。 高校生のピップは、自由研究の課題で5年前に起きた17才の少女アンディの失踪事件をとりあげた。遺体が発見されないまま、付き合っていた同級生の男子シンが自殺しているのが発見されたことで、事件はシンが犯人とされ幕引きされていた。ピップが12才の時の事件だが、見知っているシンがどうしても犯人とは思えないピップは関係者に話しを聞くうち、被害者アンディの意外な一面が顕わになる。 クリスティは被害者の性格が殺人を呼び起こす、というスタンスで物語を書いているが、この本の被害者女子高生アンディも、まさしく自身の性格で被害者となってしまったといえる。しかし、その性格を形作ったのは、親なのだ。アンディは父親の犠牲者ともいえる。 高校生が5年前の事件の謎を解いてゆく、という物語に、TVドラマならきっと警察は謎を解いているだろう、と思うような運びなのだが、この物語はそういう違和感ではなく、人間に対して先入観のない人間・高校生ピップの人間に対する素朴な感情が事件を解決に導く物語だと感じた。大人が周りの人間に先入観でレッテルをはることへの警告。また被害者アンディは調べるうち実は自己顕示欲が強く「いやなやつ」と同級生には思われていたことが分かってくる。だが、さらに話を聞いていくうち、アンディがそういう性格になったのは実はアンディの父親の子育て姿勢だった。 課題用紙の目的には、「紙媒体/テレビ関連のメディアおよびソーシャルメディアが、警察の捜査においていかに重大な役割を果たすようになったか、さらにサラ・シンおよび彼が有罪と目される件についての、各メディアの報道の在り方にも触れる」とピップは書いたのだが、これは作者がこの本でいいたかったことなのだろう。  シンは極悪な犯罪者、アンディは悲劇の被害者、という内容の記事を書いた新聞によって、シンもアンディも町の人々にそのように記憶されてきた。ヤングアダルト向けの本となっているが、きっと作者はまっさらな心を持って、と若い人に示したかったのと同時に、まっさらでなくなっている大人への警告も含む? 2019発表 2021.8.27初版 2021.12.3第3版 図書館

    8
    投稿日: 2022.11.07
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    何ひとつ文句なし!完璧な作品!!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝ これがデビュー作なんて…すごすぎる! ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 全体的に完璧。 話の流れ。事件の内容。真相が解明していく度合い。証拠品。犯人。動機。魅力的な主人公と相棒。 何より無駄がないっ! 主人公のピップ視点で話が進んでいくので、非常に読みやすい。 この子がまた魅力的でとっても可愛らしい。 ピップになったつもりで感情移入しちゃいます。 自由研究のテーマとして5年前の失踪事件を捜査していきます。 日常とインタビューとレポート形式で少しずつ真相が明らかに…。 ミステリー特有の、匂わせやトリックのような部分もあまりなく「よし!犯人当てるぞ!!」と意気込んで読んだが、そのような類の小説ではない感じ。創元推理文庫ですがね。 むしろそのままエンタメとしてハラハラドキドキ楽しみながら読み進めてOK! かと言って謎解きがないわけではなく、暗号やアリバイの部分はピップと共に頭を捻りました。 とにかく付箋!メモしました((φ(・д・。) ピップは優等生でとても頭が良く、ジャーナリスト志望の高校生。 優秀すぎですが、とても純粋で物事をハッキリ言うので見ていて気持ちがいい。 続編の『優等生は探偵に向かない』でも同じ主人公のようです。 読みやすいし、小中学生にも楽しめそうな作品だなと思いましたが、扱っている題材的に小学生はちとまずいか…(^▽^;) ピップと同じ街に住み、映画をみてる感覚。 一気読み確実な作品でした。 おすすめです!!ヽ(´▽`)ノ

    29
    投稿日: 2022.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年探偵団のようなノリだけと、イギリスの現代の高校生が自由研究として事件を追うという体の書き方なのでちゃーんと推理の材料をまとめ(てもらい)ながら一緒に考えることができるミステリー。 最後に主人公が、まだまだ不明なことは沢山あるけど気にしないことにしたみたいに言ってるとおり、あれはなんやってん??みたいなんもあるけど、一介のコウコウセイが調べるには限界もあるやろてことでまぁ納得するとする。 しかし、ゆうてヤバい悪人がおらんかったからいいものの、これグロ系ミステリやったら主人公瞬殺されてるでほんまに。あらすじにもあるけど主人公が真っ直ぐで、ちょっと突っ走りすぎ。

    1
    投稿日: 2022.11.04
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    公平であること。真っ直ぐであること。情報の海に溺れて忘れそうになるけど、真実を紐解くまでの瞬間にゾクリとしちゃう。 ラストシーン。 個人的に大好きです。

    0
    投稿日: 2022.11.03
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    ピップとラヴィのキャラクターがとても魅力的。 新たな情報が次々に出てくる目まぐるしい展開と、ところどころで社会問題を絡めたストーリーに引き込まれて一気読み。 YAミステリー、面白い!

    3
    投稿日: 2022.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ  ピッパ・ピップ高校生。家族は母親とナイジェリア人の義理の父親と、父親が違う弟。すごく仲がいい。実の父親はピップ生後10ヶ月の時に事故で亡くなった。  自由研究で、5年前に自分の町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。被害者アンディは発見されなかったが、付き合っていた同級生サルが疑われ、彼は自殺した。その家族はまだ町に住んでいて、弟のラヴィとピップは知り合いになる。被害者のアンディを調べていくうちに、彼女が小口ながらドラッグを密売したり、家族は父親の言葉による暴力を受けていたり、サル以外の年上の男性(誰かは不明(と付き合っているといった点や、いじめの主犯格だったこともわかる。ピップは家族ぐるみの付き合いである家の姉が、アンディたちと同じグループにいたことを突き止め、またそのグループがひき逃げをしていたこともわかった。そしてそのひき逃げをネタに恐喝され、サルにアリバイがないように証言するよう強要されていたことが判明。  調査するピップにも何者かの脅迫が忍び寄る。最初は何回かの手紙。友達同士でのキャンプ場。挙句の果てには、家族の一員だった犬が誘拐され殺された。ピップは迷いながらもラヴィと協力し、レポートを進めていく。そして親友カーラの父、エリオットが犯人だと突き止めた。エリオットはアンディに押し切られる形で付き合い始めていた。しかし耐えられず喧嘩になり頭に打撲を負わせた。アンディはそのままどこかへ行ってしまったらしい。しかし、エリオットはサルを手にかけたことは認めた。アンディを殺害したのは妹ベッカだった。ベッカはアンディが売ったドラッグによって被害を受けた。しかし姉は全く気にしてくれなかったため喧嘩になったのだった。もともと頭に打撲を負っていたアンディはすぐに息絶えた。ピッパの家の犬を誘拐したのも彼女であった。  めっちゃ面白い。高校生だと侮るなかれ。たとえ警察のように捜査権力がなくても、出来る限り緻密かつ論理立てている。しかも違法すれすれ?と言うか危ない橋を渡っているところも結構いい線ついていて、上手くストーリーに練りこんでいる。なにより主人公のキャラクターが魅力的。ちょっと変わり者で理屈っぽくて頭がすごく賢いピッパ。家族のことが大切で、友達のことが大好きで、町の人から疎まれているシン家に対しても色眼鏡で見ることがない。まさにひたむきなキャラクター。作品自体は結構分厚いけれどもジュブナイルとしてもオススメしたいなと思った。続編も出ているのですごく楽しみ。

    1
    投稿日: 2022.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〈ここが好き!〉 ・設定大優勝! ・ピップやラヴィが賢い(いらいらせず読める) ・伏線の緻密さ  (とくにワード家から消える食料。初出はP83) 〈ここ気になる〉 ・エリオット、ベッカ犯人は割と直球。もう少し捻りがあっても良かった気がする ・他のリトル・キルトンに潜んでいる闇、特にスタンリー・フォーブスの持つ役割 解説にもあったけど、EPQをよりリアルに、そして最大限に活用するために実際のEPQの調査で使われる資料やデジタルコンテンツをキャプチャしたものを取り入れたというのは、取り組み的に大正解だと思う。 あと、コモン・ローが分からなくて調べた。英国での一般的な国内慣習法であり、その根元は12世紀に遡るらしい。判例法主義というのが興味深かった。

    3
    投稿日: 2022.10.27
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    ページ数の多さに最初はひるんでしまいましたが、読み始めるとどんどん引き込まれていきました。 真実を知ろうと、勇敢に、時に大胆に立ち向かっていくピップ。推理力も冴えていて、とても頼もしかったです。 とても素敵な、魅力的なヒロインでした。

    7
    投稿日: 2022.10.27
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    ずっと気になっていた本書。やっと読めました。 高校生のピップが自由研究の題材にしたのは、5年前に自分の住む街で起こった少女失踪事件。 件の少女の交際相手の少年・サルが彼女を殺害して自殺したとされていましたが、サルがどうしても犯人と思えないピップは、自由研究を口実に関係者達の調査へ乗り出しますが・・・。 いやぁ面白かったですね。私的には回転遊具のように、最初はゆっくり、話が進むにつれてグングンと加速的にのめり込んだ感じです。 関係者へのインタビューから浮かび上がってくる新事実や意外な繋がり、そして闇・・。 SNS、GPS等の今どきツールを駆使して、時には不法侵入や不正アクセスといった強引な手段をとりながらも、果敢に真相に迫っていくピップの行動力と頭の良さが光っていましたね。 そして、サルの弟・ラヴィとのやりとりもワードセンス全開で楽しませて頂きました(翻訳ナイスです)。 あと、本書は勿論フィクションではあるのですが、イギリスの若者のリアルを垣間見れるのも興味深かったです。 続編も出ているようなので、そちらも是非読みたいですね。

    11
    投稿日: 2022.10.22
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    英国の高校生ピッパは、大学入学のための自由研究に、5年前に自分の学校の先輩が行方不明になり、その交際相手が殺害し自殺したとされている事件をレポートすることにする。事件をさかのぼり始めると、次々と疑問がわき始め、真犯人候補が次々と浮かんでくる。真犯人は誰なのか。いまだに見つからない行方不明の彼女は本当に殺害されたのか…? 次々と浮かぶ新しい疑問、犯人捜しは楽しめた。また、英国での人種差別問題や大学進学の制度も分かりやすく描かれている。 ただ、こういった問題を本当に自由研究の題材として認めるのだろうか。もちろん教師は、それなりの釘をさして許可しているのだが、実際にピッパがとった手法は、他人のコンピューターにパスワードを不正に入手して入り込んだり、他人の家に忍び込んでクローゼットを探したり、まずいだろう!その上、最終的にこの自由研究は良い研究として表彰されるのだから、どうなんだろう。そのあたりが、とても気になった。

    2
    投稿日: 2022.10.21
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    女子高生のピップが自由研究で5年前に起きた殺人事件を再調査。 パソコンやスマホ、SNSを駆使した捜査方法が新鮮。 友人を不幸にし家族と自分を危険に晒す「真実の追求」は、人間の理屈を超えた本能的希求なのではないかと思わされた。 人物描写も活き活きとしていて、地道な捜査の進捗具合も心地よく、陰惨な話ながら不思議と爽快感がある。 エンタメを煮詰めて凝縮したような傑作だった。

    2
    投稿日: 2022.10.18
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    ピップが可能な手段を用いて真相を追う様子をはらはらしながら追体験できて楽しめた。 SNSの画面や手書きメモ風の相関図などが挟まれており、身近な情報を必死に集めて真相を追い求める姿が素敵だと思った。 解説にあった以下の文にハッとさせられた。 >それは同時に、得られた情報を正しく使えば、誰もが真実に到達できる可能性がある社会であることを示している。 ピップが特別なわけではない(むろん彼女はとりわけ賢いが)。情報を集め、正しく使い、公平な視点で物事を捉える。 「言うは易く行うは難し」だが、ピップはそれが可能だと勇気をもって示してくれた。 彼女の今後の活躍にも期待したい。

    1
    投稿日: 2022.10.15
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    海外文学は読みにくいイメージがあったがストーリーに引き込まれて簡単に読むことができた。 主人公が推理を進めていく過程を最後まで楽しむことができた。

    0
    投稿日: 2022.10.15
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    インターネットやSNSを駆使して手掛かりを集め、少しずつ犯人に迫っていくストーリー。簡単に人殺しすぎではと思いつつも、続編も読みます。

    5
    投稿日: 2022.10.10
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    内容的には重いけど、そんな感じはしない。 ピッパの人柄と、レポート形式の体裁だからかな~とても良い! シリーズ物、次作も絶対読みたい。

    9
    投稿日: 2022.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    皆さんめっちゃ評価が高いけど、友人のためとはいえ、ひき逃げをそのまま黙っているのはどうかと… 私が何か読み飛ばしてしまったのだろうか?

    1
    投稿日: 2022.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    そろそろ2022年度このミスが頭をよぎり始め、昨年度の作品は片づけておかないとと、買って積読状態だった本書を手にとる。 グラマースクールの最上級生(日本でいうと高校生?)のピッパはEPQ(Extended Project Quolification:ちょっと手の込んだ自由研究で、進学のための資格のようなものなのかな)の題材に、5年前自身の住む町で起きた"アンディ・ベル失踪事件"を取り上げる。 表向きは事件に対してメディアの及ぼした役割や報道のあり方という当たり障りのないテーマを掲げているものの、その実は事件の容疑者とされ疑いを向けられたまま自殺を遂げてしまったサリル・シンの身の潔白を証明するため、かつての関係者達に接触し再調査することが目的。 サリル・シンはピッパのヒーロー。 ”彼があんな事件を起こすはずがない”という信念を胸に、ただしあくまで公平に、調査のパートナーとなったサリル・シンの弟、ラヴィ・シンと共に驚くべき行動力で関係者達の本心に切り込んでいき、当時は明らかにならなかった事実を掘り起こしていく。 イギリスの児童文学に贈られるといいう”カーネギー賞”にノミネートされたとのこと。 高校生の少女が自分の信念に従って自身のヒーローの汚名を払拭していく姿は清々しいものがあるし、終盤、無鉄砲のようにも感じるピッパの猛進ぶりにハラハラさせられっぱなしなところは冒険色強めでYA的ではある。 だが、お国柄なのか、それとも自分が平和ぼけしているだけなのか。小さな町で生活を送る彼らにとって明らかにされていく影の事実のドロドロ加減がどぎつ過ぎるようにも感じ、児童文学というには正直ちょっと。。。 読み易く面白い物語であることは間違いないので、途中まで読了後、娘にパスするか!?とも考えてはみたもののやめた。 少年、少女の無理に背伸びした世界を目の当たりにすると痛々しさ、戸惑いばかりを感じ、まだ自分が一緒に向き合う準備が出来ていないなぁと感じました。

    34
    投稿日: 2022.10.01
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     話題になってる時にゲットしたのですが、厚さに腰が引けてて、しばらく積読でしたが2弾目が発売されたのを知り、連休中に読めればいいなと思って読み始めました。  早く読めば良かった。  とても面白かった。続きが気になりすぎた。  とにかく主人公のピップがとても好みなキャラクターでした。私は住野よるさんの「また同じ夢を見ていた」が好きなんですが、その主人公をちょっと思い出しました。口が減らない、頭より先に体が動いちゃうような。でも知的で。人間臭いところも見せる。  怪しい人物がとにかく沢山出てくるので、最後まで犯人が分からず、楽しめました。  自由研究の体で犯人を探していくっていうのがまた輪をかけてストーリーの展開に加速度をつけてくれていました。読んでる私も分かりやすかった。 文章も読みやすいです。  とっても面白かったので、続けて「優等生は探偵に向かない」を読んでいます。事前情報を入れてないので楽しみです。  ぜひピップと一緒に推理を楽しんでみてください。ピップの人柄に虜になると思います。

    24
    投稿日: 2022.09.25
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    大雨の日にカフェで読むのにピッタシな海外の推理もの。勝手に舞台がアメリカだと思ってたんだけど、イギリスって事で登場人物の元々の国籍の感じもしっくり。 1人の高校生が過去の事件の犯人の無実を信じて始めた調査。大切な人を傷つけることも時にはあっても、でも一つ一つ丁寧に進める彼女の姿勢が素敵。 2022.9.24 139

    2
    投稿日: 2022.09.24
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    主人公ピップの明るく前向きな性格が、閉鎖的で暗さを纏うストーリーをテンポよく冒険譚としても読ませる。 解説にもあるが、英国で児童文学賞へのノミネートされており、多少若者(10代)向けの展開はあるものの、若者の悩みや秘密などが、主人公と同年代には共感できるのではないだろうか。 もちろん、ミステリー好きが納得できる推理が繰り広げられていく。 三部作とのことなので、ぜひピップの活躍を次回作でも期待する。

    2
    投稿日: 2022.09.24
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    自由研究のテーマに、何年か前、学校の生徒で起きた殺人と自殺に取り組んでみることにした。 動機は、犯人にそんなことができる人間ではないとしっていたから。噂とは違う事実に、どんどん彼が犯人ではないと確信しはじめる。 真実の犯人に近づくと同時に、危険も近づき始め。 コミカルな主人公、会話がメインの書き方が読みやすかった。井石さんの作品に近い。 海外の作品なので、親近感の湧かない設定(ホームパーティの様子とか)だったが、それが逆に世界観に入りやすかった。

    1
    投稿日: 2022.09.24
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    ★そんなのフェアじゃない(p.449) 【感想】 ・ピップはわりと先入観念強いし、けっこう短絡的な上に行動的すぎて、危険な領域にどんどん踏み込んでいくので読者はかなりハラハラするでしょう。つい「もっと慎重にやるか、手段を考えろよぉ」とこぼしたくなったり。 ・ネットの情報を使ってこんだけできるとか思うとけっこう怖い世界やったりします。イヤな方向でも同様にできるわけで。 ・厚めやけど読みやすかったので二日ですみました。 【内容】 ・五年前の女子高生失踪(殺害?)事件を追ううち身近な人々の暗部が見えてきてしまう。 ・被害者(と思われる人物)の素顔がだんだん見えてくるというタイプでもある。 【一行目】ピップは彼らがどこに住んでいるか知っていた。 ▼リトル・キルトンについての簡単なメモ 【アイヴィー・ハウス・ホテル】アンディがヌード写真を撮ったと思われる宿。 【怪しくなさそうな人】ピップ。サル(故人)。アンジェラ。ヴィクター。リアン。ジョシュア。バーニー(犬)。カーラ。クロエ。エマ。アント。コナー。ザック。ジェス。モーガン。レスリー。ローレン。ドーン。キム。このあたりはほぼ、半分ほど読んだ時点での直感。 【怪しそうだけどたぶんそうでもない人】ジェイク。スタンリー。ダニエル。ナオミ。ナタリー。ハウィー。マックス。ミリー。 【怪しそうな人】アンディ(被害者とされている)。エリオット。ジェイソン。ベッカ。ヘンリー。ラヴィ。 【アンジェラ・ジョンソン】アンディ失踪時の行方不明者捜索班のメンバー。 【アンディ】アンドレア・ベル。五年前(二〇一二年四月二十日)、十七歳のとき愛車の黒いプジョーで外出したまま失踪した少女。世間では殺されたと思われているが確定ではないシュレーディンガーの猫状態。とても美人だったようだ。いつも突飛なことをして人をびっくりさせたがるタイプだったようだ。《リトル・キルトンにはアンディを殺す動機を持っていた人間がやたらと多い。》p.304。彼女が生きていて別人(例えばベッカ)になりすますことは可能か否か? まあ、無理があるか。生きている可能性は捨てきれないが。 【アンディ・ベルの一家】父ジェイソン。母ドーン。妹ベッカ。 【アント】ピップの友人。 【EPQ】自由研究で得られる資格(エクステンディッド・プロジェクト・クオリフィケーション)。 【ヴィクター】ピップの父。弁護士。静けさとは無縁の人で彼が帰ってきた途端アモービ家の大騒ぎが始まる。その辞書に「繊細」という文字はない。ナイジェリア出身でピップには義理の父となる。ジョシュアはヴィクターの連れ子。 【ウィジャボード】心霊術で使われる文字盤。コックリさんみたいなものか? 【エマ・ハットン】アンディの親友。 【エリオット・ワード】ナオミとカーラの父。リトル・キルトン・グラマースクールの歴史教師。サルを教えていたこともある。 【カーラ・ワード】ピップの親友。ナオミの妹。同性愛者だとカミングアウトした。キャンプが好き。 【カーラの家族】ワード家。父エリオット。母イソベルは病気で亡くなっている。姉のナオミはサルの友人だった。 【カラミティ・パーティー】生徒たちが各自の家で催す乱痴気騒ぎ。 【キム】ダニエルの妻。 【キルトン・メール】タウン紙。 【偶然】《わたしは偶然なんか信じない。》p.299 【クロエ・バーチ】アンディの親友。 【ゴッホ】《そうだね、ゴッホの作品だって生きていたときには評価されなかったもんね》p.99。アメリカ人もゴッホは有名な画家として認識してるのか。なんとなく日本人が好きなだけかと思ってた。 【コナー】ピップの友人。最近ピップに気のあるような素振りを見せている。 【作業記録】ピップの研究は「作業記録」いう形で書かれている。 【作業記録1】アンジェラ・ジョンソンに対するインタビュー。警察の行方不明者捜査について。 【作業記録2】当時の情報から事件の概要を確認。 【作業記録3】スタンリー・フォーブスへの不愉快なインタビューと事件当夜のマップ。 【作業記録4】ラヴィ・シンへのインタビュー。 【作業記録5】当時のジェイソン・ベルの不審な態度。 【作業記録6】不明。おそらくナオミ・ワードへのインタビューだと思われる。 【作業記録7】マックス・ヘイスティングスへのインタビュー。おざなりの回答で何か隠していると見える。 【作業記録8】エリオット・ワードへのインタビュー。 【作業記録9】不明。おそらくラヴィとの協力関係樹立の部分か。 【作業記録10】不明。おそらくエマ・ハットンへのインタビュー。 【作業記録11】クロエ・バーチへのインタビュー。 【作業記録12】不明。キャンプ地でのできごとか? 脅迫を受ける。 【作業記録13】エマ・ハットンへの二度目のインタビュー。 【作業記録14】不明。エリオット・ワードへの二度目のインタビューと思われる。 【作業記録15】ナオミ・ワードへの二度目のインタビュー。 【作業記録17】不明。ナタリーへの中途半端に終わったインタビューと思われる。 【作業記録18】ピップがテムズバレー警察に行った情報公開請求に対し公開された文書。 【作業記録19】ベッカの友人を調べる。 【作業記録20】ジェス・ウォーカーへのインタビュー。 【作業記録21】不明。マックス・ヘイスティングスへの二回目のインタビューと思われる。 【作業記録22】ドラッグの売人、ハウィー・ボワーズにインタビューするには? 危険域に入ってきた。 【作業記録23】これまでの総括。 【作業記録24】二度目の脅迫にプレッシャーを受ける。 【作業記録25】ベル家(アンディの家)に忍び込み証拠の携帯電話を探すが不発。その代わりアンディの手帳を見つけ撮影。そこまでやったらアカンでしょう。やるならなんとか許可を得てから。 【作業記録26】アンディの手帳に書かれている略称「IV」の正体は? 【作業記録27】マックス・ヘイスティングスが疑わしい。 【作業記録28】カラミティ・パーティーでドラッグを盛られた人がいるか? 【作業記録29】28の続き。 【作業記録30】不明。おそらくマックスのFacebookの鍵を解除して写真を調べサルの無実がわかったこと。この時点で初めて無実を確信できた。 【作業記録31】ラヴィとの取り決め。と、容疑者リストとその詳細。 【作業記録32】不明。おそらく新たな二度の脅迫について。 【作業記録33】証拠となるべきアンディの秘密の携帯電話を持ち出せたのは誰か手がかりを得るためベッカに聞きに行く。 【作業記録34】ダニエルへの疑いが濃くなる。これ以降とある事情で作業記録はなくなる。 【ザック】ピップの友人。 【サル】サリル・シン。アンディのボーイフレンド。楽天家で彼がいると場が明るくなるようなタイプ。アンディ行方不明後自殺した。当時十八歳。諸般の状況から司法はサルがアンディを殺したとほぼ断定した。ピップは十二歳のときからサルは犯人ではないと考えている。スタンリーは彼が「インド人」だから殺したと言う。 【CDプレイヤー】《まさに二十世紀の遺物。》p.300。そうなのか! ぼくらにとっては比較的新しい方のオーディオなんやけどね。 【ジェイク・ローレンス】サルの同級生。 【ジェイソン・ベル】アンディの父。アンディとは折り合いが悪かったようだ。というか家族にとっての暴君と言えるタイプ。 【ジェス・ウォーカー】ベッカ・ベルの友人。 【ジョージ・アンド・ドラゴン】ラヴィが今働いているパブ。ご主人はあまり偏見を持たない大物なのか? そうだったらいいのだけれど。 【ジョシュア】ピップの弟。 【スタンリー・フォーブス】〈キルトン・メール〉の記者。差別発言の連続でピップは電話インタビューしただけでとても嫌いになった。 【誠実】《…が自分と近しい人だからといって、いつものように突っ込んで考えないとしたら、わたしは言行不一致の不誠実な人間になってしまう。》p.180 【ダニエル・ダ・シルヴァ】ナタリーの兄。テムズバレー警察の巡査。あんまりいい人ではなさそう。スタンリーと親しそうなシーンもある。 【凍結】事件はいちおうの決着を見ているが凍結状態なので新たな手がかりが発見されたら捜査が再開される。 【ドーン・ベル】アンディの母。 【トニ・モリスン】ピップが大学の入学事務局に送る小論文のテーマ。もうひとつマーガレット・アトウッドについて書く予定。 【ナオミ・ワード】サルの同級生。ピップとは小さい頃からの知り合い。アンディを嫌っていた。ナタリーと友人。 【ナタリー・ダ・シルヴァ】アンディの同級生。アンディと互角の美しさだったためにいじめられていたようだ。アンディに人生を破壊されたとも言える。怪しいけど味方につければ頼りになりそうな気もする。兄のダニエルは警察官。 【ニーシャ】サルとラヴィの母。 【バーニー】ピップの家の飼い犬。ゴールデン・レトリバー。 【ハウィー・ボワーズ】ドラッグの売人。 【ピップ】ピッパ・フィッツ=アモービ。主人公。リトル・キルトン・グラマースクールの最上級生。十七歳。かなり優秀な生徒のように見える。自由研究のテーマに実際の殺人事件とメデイアの報道を取り上げた。教師もそれを撤回させるのは諦めているほど強情というか利かん気の強いタイプらしい。《訊きたいことがあったら、いやがられても質問する》p.14というのがいつものピップ。役にも立たない雑学が苦しいときの彼女の鎧。将来は《ジャーナリストのルイ・セローとヘザー・ブルックにミシェル・オバマを合わせてひとまとめにしたような人物になりたい》。ピップが親友のカーラの家に遊びに行ったときよくサルとも会っていたのと、学校でいじめられたとき救ってくれたのとでピップにとってサルはヒーローだった。 【ピップの愛車】ずんぐりしてショウメンガ虫の顔みたいな車。 【ピップの家族】アモービ家。父ヴィクター。母リアン。弟ジョシュア。ゴールデン・レトリバーのバーニー。 【ベッカ・ベル】アンディの妹。現在〈キルトン・メール〉のインターン。地味だが実はアンディに似ているらしい。 【ヘンリー・ヒル】オーナーである老女の孫とおもわれる。アイヴィー・ハウス・ホテルを現在実質的に切り盛りしている。 【マックス・ヘイスティングス】サルの同級生。アンディ失踪の夜サルとその仲間たちはマックスの家に集まっていた。現在はもうすぐ二十五歳。白血病で一年間学校を休んだことがある。 【ミリー・シンプソン】サルの同級生。 【モーガン】ピップの指導教諭。 【モーハン】サルとラヴィの父。 【愉快な六人組】ピップ、カーラ、ローレン、アント、ザック、コナー。 【行方不明事件】警察は常に殺人事件になる可能性を考慮して捜査する。実際に殺人事件になることは少ないがそのくらいのつもりで、ということらしい。 【ラヴィ・シン】サルの弟。現在二十歳。サルの面影がある。紅茶にミルクをたっぷりと砂糖を三杯入れる。《甘党なんでね。ぼく自身は人に甘くないけど。》p.59。なんやかんやあって自由研究におけるピップの相棒となる。大丈夫? 簡単に信用して。リアンが十五年前シン家に家を売ったときピカチュウのぬいぐるみを着ていたらしい。まあ、それだけでも、いい人と思えてしまうが。 【リアン】ピップの母。不動産会社勤務。「酔っぱらいママたちの読書会」に通っている。 【リトル・キルトン】舞台となる地。 【レスリー】スーパーのレジ係。ラヴィに差別的な言動をした。 【ローレン】ピップの親友。トムにフラれた。

    0
    投稿日: 2022.09.21
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    自由研究という形式というより、キャラとストーリーがよく出来てる。580ページめくる手が止まらなかった。

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と仲良かったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するため、自由研究を口実に関係者の調査を開始する。 本作の主人公は女子高校生。SNSやインターネットを駆使し、捜査する様子は、今の時代らしさがあり、わくわくでした。 次々と浮かび上がる容疑者たち。みんな怪しい。とにかく先が気になる。軽快に物語が進むせいで、気付いたときには残り100ページ。そこからの怒涛の展開にもうお腹いっぱい。感無量です。 自分の信じたものに向かって、ひたむきに調査する姿。どんなことがあっても諦めない強い意志。大切なことがたくさん詰まっている作品です。 翻訳作品ではありますが、違和感なく、非常に読みやすい印象を受けました。興味がある方は、ぜひ、手に取ってみてくださいね。ぼく的には、非常におすすめしちゃう。そんな作品です。

    12
    投稿日: 2022.09.19
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    女子高校生ピッパがある事件に冤罪の可能性があるとして夏休みの課題研究のテーマとし、真実を探求するミステリー。 友情、家族愛、謎解きなど熱量高く描かれていて飽きさせないです。 謎解きではPC、スマホなどのデバイスとFacebookやアプリなどミレニアム世代のあって当たり前を駆使してて、これ著者がオッサンオバハンじゃ書けないやつです。私なんて身バレが嫌でfacebookとか絶対やらないとか思ってる時点で終わってるみたい笑 ネタバレなので書きませんが、あの子が居なくなったシーンは辛かったなぁ。 イギリスの高校生が主人公なんですが、当たり前のように車を運転してて、ホームパーティではドラックをきめて、おまけにレイプドラッグとかって身近なとこにあるんでしょうか、ちょっと恐いなって思いました。 ピッパが主人公のものは3部作の予定だそうで次作は既に翻訳される模様。 私設図書館にて

    6
    投稿日: 2022.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生ピップが、良識と好奇心の間で揺れ動きながらもゴリ押しのパワープレイで、真実を追いかけていくある意味リアリティのあるお話。 自由研究なので先生と倫理的に許されない領域まで踏み込まない事を約束しているにも関わらず、ソーシャルハッキングで他人のSNSにログインする、盗撮をする、不法侵入する、尾行をする、事件の関係者の家族に会いに行くなど、ドキドキしながらもあっさりと倫理的に許されない領域に踏み込んでいく。 そこまでするのは犯人と思われている人物が、本当は犯人でないという信念に基づく行動だろう。 ただ、特別な推理力を持たない人間が、情報を集めて真実を辿るとしたら人から話を聞き、SNSで情報を集るしかないと思うので、アウトだけど違法行為も含めて一般人ができるギリギリ現実的な捜査方法だと思った。そういった意味ではリアリティはあったと思う。 細かく事件を追っていく経緯が書かれているので、少しづつ話が進んでいく印象。最後の方は一気に読んでしまった。 全部で3部作のようなので、またピップの話を読んでみようと思う。

    2
    投稿日: 2022.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったが予め、犬が死ぬタイプのお話だとわかっていたら絶対にこの本は読んでいなかった。 なかなか読むのがしんどかった。文章は軽快でジョークも多く、わたしにしては珍しく仕事をしてる平日にも関わらず2日で読んだほどだった。 人間の多面性、SNS、ドラッグの問題などが複雑に絡んでいて、フィクションなのに生々しい。真実に近づくにつれて、背筋がゾワゾワするのに読む手を止めることができなかった。 ピップの勇敢さには舌を巻く。正直、サルの名誉のためと言いながらピップ本人が法を犯していたし、危険な手段を使っていた。わたしがピップの立場なら、大切な人たちに嘘をついたり、その人たちを危険に晒してまで真実を知ろうとはできない。最後にあんな慈悲を向けることはできないだろうと思う。

    1
    投稿日: 2022.09.16
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    海外長編ミステリー。 イギリスで話題の本で、ブリティッシュ・ブックアワードのチルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞ということで、日本でいうところのヤングアダル部門といったところだろうが、大人向けとして十分満足できる。 翻訳本ということもあるのだろうが、様々な文化も違うことにも違和感なく、最後まで謎解きを楽しめた。 続編があるとのこと。 長編の醍醐味を再び味わいたい。

    2
    投稿日: 2022.09.15
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    自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン 翻訳本で最近ずっと人気のある作品。 海外翻訳本でいけるかな〜と思ったけど面白くて止まらないやつでした。 いい映画を観たような素晴らしい余韻のある最後。 てか映画化希望。 続編も出てるし3部作なのも決まってるし楽しみですね。

    0
    投稿日: 2022.09.13
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    ミステリーはあまり読まないけど、途中から犯人が誰か分からなくなりずっと本に翻弄されてる気分でドキドキしながら読みました。 え、そういうこと!?と何回もびっくりさせられました!面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.09.12
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    ありふれた静かな街でおきた美しい少女の失踪と犯人と目される少年の自死。 5年後、高校生の少女・ピップが自由研究としてこの事件の調査を開始する。 翻訳ものってあんまり読まないのですが(訳によって没入感が変わるので・・・)、これは良かった・・・。 さいごまで目が離せない。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    タイトル通り過ぎる。ガチの殺人事件を自由研究の題材にしてしまうハイパー少女が、知性と正義感と破滅的とも言える圧倒的行動力をもってぼろぼろになりながら真実へと迫るミステリー。 英雄モノの児童文学なんだけど、ちゃんと「私もこうなりたい!」とは、すんでのところで思いにくいようになっている。思ってはいけない。この行動は危険すぎる。 ミステリー読み慣れない人間なので、犯人予想は早々に放棄して、お話として読んでました。 全体として言えることは、人の内面に入りすぎると必ず非倫理的な側面が立ち現れるということ。とにかくこれでもかと人の暗部を見てしまう。その許容できるものと許容できないものをないまぜにして、どうにか自身の行動に反映させていくのが大人になるということなのかもしれない。 そういう意味では、大人と子供の間にいる主人公が、強烈に大人側の有様を認識するお話でもある。 掘り下げるほど知ることの辛さがつきまとうが、掘り下げないと真実の緒はつかめない。その葛藤。そしてそれは事件が解決したあとも残ってくすぶりつづけている。そのへんがこのお話が高く評価されてる理由かなーと思った。 あと、主人公の「ピッパ・フィッツ・アモービ」っていう名前に最初は馴染めないんだけど最後の方ではめちゃくちゃかっこよく感じるし、何度も言いたくなる。ピッパ・フィッツ・アモービ。ピップ。お疲れさま。よく頑張ったな。

    0
    投稿日: 2022.09.05
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    海外ミステリはほとんど読まないけど、タイトルと評価の高さで挑戦。最後まで面白かった。続編も読みます。

    0
    投稿日: 2022.09.04
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    海外作品を読み慣れてないせいで ちょいっちょい先へ先へと進んでしまったけど 予想以上に面白くて ひきこまれた 頭の中で 海外ドラマの映像作品に変換されて たくさんの登場人物が勝手にキャスティングされて 面白かった どんでん返しも何回もあって 警察がたどり着けない真実に女子高生が挑む

    0
    投稿日: 2022.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 登場人物が多く、最初は相関が覚えにくいが、そのうちなれる。 ひたむきで聡明なピッパは、思わず応援せざるを得ない魅力的な主人公だった。17歳にしては成熟し過ぎている気もするが。ただ、犯人に振る舞われたお茶を飲むなど子供ならではの軽率さもあったりしてなかなかだった。 ホロヴィッツのような趣向の凝らされた、日本人好みの作品とは言い難いが、600ページもあるわりに読みやすく、展開も目まぐるしいので飽きない。 印象的なシーンも多く、特に終盤の屋根裏でアンディ(偽)を見つけるシーンは漫画でコマ割りまで頭の中で想像できた。 バーニーが死んでしまったのが悲しかったな。 事故みたいに言われていたが、殺されたのよね。

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    数年前に読んだ、アガサ・クリスティ以来の訳書でした。 登場人物が全員カタカナ、加えてあだ名が別にあるため、巻頭の登場人物紹介を何度も見返しました… 本書は、5年前の解決済みとされた誘拐事件を解き明かすべく、独自に捜査をしていく女の子のお話です。全て主人公目線で進み、分厚い本ですが読みやすいかと思います。 重めのお話しながら、主人公の人柄や展開のおかげで、ずっしりした気持ちで読み進めることはありませんでした。 正直結末が、そうだろうな…と思うところがあったので★は3つ。でも、続編を読みたいなと思っているところです。 苦手意識を持たず、今後は訳書にも手を出してみようと思います。 また、翻訳された方から本を選んでみるのも、おもしろそうだと思いました。

    0
    投稿日: 2022.09.02
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    自分の住む町で5年前に起きた殺人事件を大学入試の一環である自由研究(EPQ)の課題に選ぶという奇想天外な仕掛けには驚いたが、犯人探しの縦糸にボーイミーツガールの横糸を絡めたストーリー展開はよくあるものであり、最後まで予想通りに進んでいくんだろうと思っていたら、鮮やかに二転三転のどんでん返しをかましてくれました。しかし、この町には未解明の謎が残っており、続刊が楽しみ。

    0
    投稿日: 2022.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生のピップが、自由研究の課題として自身の住む町の殺人事件を調査し、その過程で被害者の素性や町の闇が暴かれていくという物語。 終始ピップ視点で調査内容などの情報が整理されながら進行するので、登場人物が多くても物語が理解しやすい。SNSやスケジュール帳の写真も臨場感が増して良かった。事件を解決することでピップの交友関係がなかなか気まずい形になってしまったが、当初の目的通り死んでしまったサルの名誉回復を丁寧に描写しているため読後感も良い。 ただ気になったのは、結局最初に脅迫状をピップに送っていたのはベッカという認識でよいのかというところ。スタンリー・フォーブスからピッパが事件を調査しているという話を聞いたベッカが、キャンプの後をつけて隙を見て脅迫状を仕込んだという解釈が話の流れ的に正しいのだろうが、どうしてそんなリスクを負ったのか。細かい点かもしれないが、せめて作中で明記しといてくれればというモヤモヤが残った。

    0
    投稿日: 2022.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞海外翻訳部門2位、このミス海外部門2位他、抜群の評判の作品を読んでみた。本国イギリスでも大評判でチルドレンブックオブアワーやカーネギー賞を受賞しているらしい、この分厚さでジュブナイル?と思ったが、確かにティーンでも読み易い…というか、ハイティーンこそターゲットって感じの小説である。 主人公ピッパが卒業課題自由研究に選んだのは5年前に同級生の姉が殺された殺人事件。犯人が自殺し解決したと思われる事件を掘り返していくと謎がどんどんと深まっていき…って感じの王道なストーリー。謎解きも捻らず証拠を丁寧に見つけては、調査と推理で一つ一つ真相に近づいていくパターン。 ラインのやりとりや、スマホアプリの利用などが日常化しているあたりは新鮮だが、手法としては基本に忠実。かといって古臭いわけではなく、今の若者カルチャーを違和感なく盛り込めているところも読み易さ。 しかし、少年探偵団のころから考えると、小道具は隔世の進歩を遂げてるよなぁ。地図といい連絡手段と写真といい、アイテムの便利さは証拠探しを便利にしているが、その分犯人設定やトリック設定には困難さが付きまとうんだと思う。謎解き部分に大きなどんでん返しや意外さはないのもそういう背景があるのかもなぁ。 だから、この小説の読み処は謎解きの意外さというより、若者の生き生きとした活躍っぷりである。登場人物たちの日常を読み込む楽しさ、同世代ならずとも俺らみたいな異国のジジイでも思いっきり味わせていただきました。

    1
    投稿日: 2022.08.31
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    夏休みといえば、自由研究、という安易な連想から手にとった本作。高校生のピップが自由研究の題材に選んだのは5年前に発生した女子高生の失踪事件。犯人とされて自殺した男子高校生サルの犯行だとはどうしても思えなかったピップは、彼の弟であるラヴィを巻き込んで事件の真相解明に向け突き進んでいく。 「スモールコミュニティを舞台にした失踪ミステリは、ときに閉塞感に満ちたイメージや陰鬱なトーンを描きがち」(p.578)だけど、本作にはそんな重苦しさなどなく、むしろ「風通しの良さ」がある、と解説にはある。 解説者(若林踏)は、ピップの快活さやフェアネスによるものだとしていたけど、私はラヴィというこれまた聡明な相棒のおかげだったように感じた。(解説者によって「公平性に対する強いこだわりが宿っている」(p.579)と称されたピップは「自分の都合で目先をころころ変える」(p.102)って自己分析していますしね。他にも「(疑って当然でしょ?なんたって、あいつはルーフィーを買ってたんだよ)」(p.297)とかそこそこな偏見を作業記録に残してたりする。) ミステリだから誰が犯人なのかは気になるところだけど、それよりもピップとラヴィの掛け合いが軽快で読んでいて楽しい。 p.97 「なんにも入れないお茶が好きだったらよかったのにね」(ピップ) 「ダークサイドへの一線を越えるつもりはないよ」(ラヴィ) 私の出会ったイギリス人たちを思い出してみると、女の子よりも男の子の方が、紅茶にミルクは必須といって譲らない。ラヴィ、お前もか・・・。でも、そんな「ざ・イギリス人男子」みたいなラヴィだけど、そのルーツはインド。そして残念ながら、平気で外見による差別をしたりする人たちが一定数いたりするのも事実。(ピッパのアフリカ系の義父や半分だけ血のつながった弟に対する描写にもそういった社会を垣間見ることができる。昔、そういうのをデフォルメしたコメディ番組、リトル・ブリテンって流行りましたよね。コメディとして流していたってある意味すごい国。) 前に読んだ「彼女は頭が悪いから」では、偏差値という偏見によって被害者がネットの批判に晒されていたが、この話では、そのルーツによって犯人でもおかしくないだろうという空気が作られている恐ろしさ。 「証拠はべつにして、サリルはボーイフレンドだったわけだろう?犯人はいつだってボーイフレンドか元ボーイフレンドだ。それと、サリルはインド人だからだ」(p.49) 「きみは頭を冷やしたほうがよさそうだな。サリルは死んだ。彼を殺人者と呼んでなにが悪い?そう呼ばれたところで、サリルは傷つかない」(p.51) 私に思考力がないからなのか、全く理解できない。証拠がなくても、インド人だと犯人にしてもいいの?死者にはなにを言ってもいいの?こんな発言をする人のいる町で、事件後も生活し続けるのはシン一家にとって苦痛だったろう。そりゃ、幽霊屋敷になるのも無理はない。 猪突猛進、危険を顧みずに突き進むピッパと一緒に行動できるし、ちょっとやそっとじゃ動じない。ハラハラする場面でも、ピッパの失礼な発言への切り返しが秀逸。 p.295 「ラヴィってさ、動揺してるときに防衛機制として冗談を言うってこと、知ってた?」(ピップ) 「そうかな、じゃあきみはエレガントに態度がデカくなるね」(ラヴィ) ラヴィの経験してきたことを思うと、よくもまあまた心を開くことができたものだ。それがピッパの魅力なんだろうけど、それにしても、ラヴィって懐は深いし器もでかい。これまで読んできた物語だと、彼のような立場の人間が兄の復讐のために殺人鬼になるとかがありがちだったけど、この話はそんな展開なし。やっぱりこの話の「風通しのよさ」は、ピッパによるところよりもラヴィだと私は思う。 ピッパ。 ピッパを否定してるわけじゃない。なんたって主人公。聡明。もうやっぱり高校生だな、と思わされる行動は確かに多いけれど、非常に頭がいい。自由研究という体をとっているからということもあるだろう。でも、作業記録を読んでいると、メタ認知に優れていて、頭がいいってこういうことなんだろうなって思わされた。話し言葉のような日記トーンに引きずられて何気なく読み進めちゃうけど、冷静な自己分析が展開されている。私の業務日誌と比較して深く反省。私の記録って、愚痴ばっか。自分の行動の振り返りゼロ。どこにも辿り着けないのは、だからなの? 次巻もぜひ読んでみたい。

    0
    投稿日: 2022.08.30
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    読みやすい翻訳、最後まで面白い内容。ベストセラーになったのもわかる。ミステリーは長らく読んでなかったけど、軽く読めました。

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    投稿日: 2022.08.29
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    ピッパの桁違いの洞察力と行動力に唸らされた。最初は翻訳物独特の違和感から入り込むのに時間がかかった。ただし、入り込んでからの没入感はずば抜けていた。 次々と現れる容疑者、悲劇の被害者だと思われている女性の一面。すべてがつながったときにあぶり出される犯人。秀逸な作品でした。 犯人は意外ではなかったけど、最後まで疾走するピッパとラヴィは爽快だった。

    0
    投稿日: 2022.08.29
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    最初、アメリカの高校生なのかな、と思った。よくよく読み進めたらイギリスだった(笑)。 おもしろかった。 設定の立て方がうまいですね。 主人公のピッパの家庭環境からラヴィの家庭事情への理解が深まるあたり。 高校生が主人公なので、SNS等の今っぽい環境が出てくるのがすんなり入ってきて良かったです。 続編あるみたいなので読んでみようかな?

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    投稿日: 2022.08.28
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    高校生が自由研究として、過去の事件を調べていく。インプットの量は、日本と変わらないと思うけど、アウトプット?建設的に自分の意見をまとめたり、相手に伝えたりする能力高っ!犯人からの脅迫はあったけど、その他のみんな出る杭を打ってこず、主人公の足をひっぱる人おらんかった。ただし根強く人種差別はあるけど。文化が違うんやなと感じた。 すごくおもしろく読めた。

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    投稿日: 2022.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高です!ピッパの行動力、勇気、機転、ユーモア、全てに脱帽。後半は先が気になって仕方なく、一気に最後まで読んでしまいました。読み進めるに連れどんどん引き込まれていきます。物語のテンポも非常に良く、章の切り替わりで適度に時間経過し飽きることがない。重いテーマでありながら、家族やラヴィとのやりとりがジョーク混じりで明るくて若々しい。複数の容疑者が上がる中で、犯人はまさかの先生。かと思ったらもう一人いて被害者アンディの妹。そして「友達探し」でラヴィが助けに来るという怒涛の展開に釘付け。演壇での挨拶で幕を閉じるのも良い。続編あると知り、非常に楽しみ!

    0
    投稿日: 2022.08.26
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    聡明なヒロインが爽やかで前向きで行動力溢れ、生き生きと描かれています。現代的な家族構成、SNSを駆使した調査方法などは新しさを感じます。反面、ストーリーや動機など本質的なところは新しさはありません。つまり設定に新しさは感じるものの本質は堅実でオーソドックスな内容だと思います。

    0
    投稿日: 2022.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰かを助けることは、誰かを傷つけることにもなってしまうのかもしれない。 ピップとカーラの友情が変わらないことを祈る。

    0
    投稿日: 2022.08.21
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    ドキュメンタリーみたいな作品でした! また海外ではこういった自由度の高い自由研究があるのかと、ただただ脱帽です! 最初から犯人像がまったくわからない状態であり、過去の事件をつぶさに調査する過程。 ヒトの善良な面と醜悪な面 色々な要素が詰め合わせられていて、長編ながら飽きずに読めました! ヒトに薦めたい作品です!

    8
    投稿日: 2022.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすかったし現代の技術駆使しててよかった。物理的に壊されてもバックアップがあるのって強い。 素人が事件解決するにはこれくらいの力業が必要なんだ…自由研究の域ではない……。 犬が死んだのが一番悲しいんだが、そのためだけにその存在を出すな!ただ愛でさせろ!と思いました。

    0
    投稿日: 2022.08.21
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    ヤングアダルトだとは知らずに読んだ。確かに内容はヤングアダルト向けな表現やストーリーだなと感じたけれど、充分濃くて楽しく読めた。 ただ、犯人はミステリーをよく読んでいる人ならなんとなく予想はつくかもしれない。

    1
    投稿日: 2022.08.20
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    イギリスの小さな田舎町、ティーンが主人公。 語り口は軽妙、テンポも良く上質なミステリー。 ヒットしたのと頷ける。 特に中盤から後半にかけての展開のスピード感も良くいいミステリーの定石な気がした。やっぱり夏はミステリーが合うな。 海外の小さな田舎町という舞台も個人的に好きで楽しく読めた。読みながら続編を購入早く読みたい。

    1
    投稿日: 2022.08.20
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    おお!久々に素晴らしい作家さん、新しく見つけた!という興奮。怖いけど面白い。余韻がすごい。読了後の。 久々に主人公(ピップ)になり切って、怖がったり悲しくなったりした作品だった。それだけのめり込めたというか。 ミステリー好きには、是非読んで欲しい作品。 次作はどうかな...これから読み始めよう。

    2
    投稿日: 2022.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SNSを使って調べてたり、パーティーに潜入したり、が新鮮で面白かった!続きも読んでみたい。 CoDとか具体的なタイトルが出てくるので著者さんを調べてみたら同世代だった!

    0
    投稿日: 2022.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めていけば進めていくほど面白くなってきて読む手が止まらなかった。犯人が本当に意外な人でびっくりした。そして、僕はピップに対して頭が良くて恋愛などは興味がない女の子っていうイメージがあったけれどこの事件を調べようと思ったきっかけがラヴィに一目惚れしたからっていう理由がすごく意外だったけれどとても幸せな気持ちになれました。

    0
    投稿日: 2022.08.18
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    図書館の予約3ヶ月待ちぐらいしてやっと自分の番がきたのに、全然読む時間なくて返却日ギリギリで読み終わった。子が寝たあとに読み進めてたから、睡眠不足やばい。でもめちゃくちゃ面白かった!! 住んでる街で5年前に起こった殺人事件の再調査を、高校生のピッパが「自由研究課題」というテイで当時の関係者にインタビューしまくって真相に辿り着くお話。捜査の仕方も古典的なやり方だけじゃなくて、SNSを使ったりiPhoneの「探す」機能をGPSの代わりに使ったり、身近な技術を駆使してて物語に引き込まれた。あと自由研究だからレポートのような文体で書いてたり、ピッパの解釈とかコメントを読んでるうちに自分も一緒になって調査をしている気持ちになって読めた。これNetflixあたりでドラマ化してくれないかな〜。続編もあるみたいだから、また3ヶ月待ちして読も〜っと。

    0
    投稿日: 2022.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめて海外作家の翻訳小説を読んだ。やっぱり他言語を日本語に介することでどこか独特の表現を残さざるを得ないような部分もあるので引っかかるところも多少あって読みやすさに関しては…。 内容については超正統派のミステリー小説。 ピッパとラヴィが徐々にいろんなところからヒントをかき集めてサルを陥れた人物を推理していく大まかな流れとその中で脅迫など、困難を乗り越える割とよくある流れだった。 ただ、レポート形式が要所で混じっているところが小説っぽさを取り除いている感じもある。 ちなみに大どんでん返しは無し。

    1
    投稿日: 2022.08.17
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    イギリスの片田舎リトル・キントンに住むピップは、高校最後の課題研究(Extended Project Qualification)に、5年前に地元で起こった少女失踪事件とその犯人と目された少年の自死の解明を選ぶ。 "フェア"を旨とする若者特有の正義感を持つピップは、普通の女子高生。警官でも探偵でもない彼女の捜査方法は、インターネットやSNS、メール、携帯電話等の現代ツール。 丹念に調べ、事実を整理・列記し、疑問があればどんどん相手にインタビューする。こういった単調とも思えるステップの連続が、引き込まれる程面白くつながっていく。これがこのミステリの一番の強味。 若さゆえに無謀なところもあるが、勇気を振り絞って真実に立ち向かう彼女の物語は、前向きで爽やかで、でも少しほろ苦い、上質なミステリに仕上がっている。 続編が出たとのことで、こちらも期待大。

    1
    投稿日: 2022.08.16
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    過去の解決した(と思われる)殺人事件を自由研究の課題にするという、発想が海外らしくてグッド。 そもそも「事件の被害者加害者家族に接触するな」と先生からお達しがあったのに最初から無視してる所も(笑) 全体的にはストーリーや展開が丁寧に書かれてある分、読み進めるのに時間がかかったなという感じ。 『解錠師』の経験から10代が主役の作品に少し不安があったけど、主役の女の子はストレンジャーシングスのセイディー・シンクを勝手に脳内キャスティングして読んだ。子供っぽいとこを備えつつ大人の事情も弁えれる感じ。

    2
    投稿日: 2022.08.16
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    お待たせしました! autumn522akiさんのレビューに必ず読むと書き込んでから早半年、時の流れとはこんなにも早いものだったのですね(遠い目) たまに、思い立ったようにいろんなレビューにブクログの魅力について書いてるんですが 2つあると思うんですね 一つは自分の面白いと思った作品を誰かが手に取って同じ様に面白いと思ってくれること もちろんもう一つは逆のパターン、誰かが面白いと思ったものを手にってすごい面白い作品に出会えたありがとう!って思えてとき ん?あ、同じことか、同じことの表裏やん じゃ、ブクログの魅力は一つですw そして、当然この作品は面白い作品に出会えて良かったー!ありがとう!のやつです なにがどんなふうに面白かったかはautumn522akiさんのレビューを読むといいです(なんそれ!) 自分が言いたいのは一つだけ! とにかく主人公ピップとその家族が最高なんですよ 特にお父さんヴィクターは本当に素晴らしい人物で、本人もそうなんですが、ピップをこんな素晴らしい女の子に育てたってことが最高なんです そして児童書として並んでいても全く違和感のない内容で「公正さ」というものをいつの間にか学んでるんだよね うん、一つだけと高らかに宣言して二つ言ってるな じゃ二つで! 子供に読ませたい一冊!そゆこと! ちなみに自分が面白い!と思った作品をフォロワーの人が本棚登録するのを見ると全部「わしの影響やな」と思ってます しあわせ

    54
    投稿日: 2022.08.16
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    初めて読む作家さんでイギリスの翻訳ミステリー 最初は翻訳本なので、会話や例えがピンとこなかったが、読み進めるとすぐに没頭できた 本を読んでいるというよりは、 「アンディ・ベル殺人事件」という 犯人探しのゲームをしているような気持ちになった 推理や謎解きしながら 読み進めていくのは面白かった 500〜600頁あったがアッと言う間に 読み終わっていた 続編も出ていて、第3作もある様なので また読みたいと思う イギリスのベストセラーらしい 映画になるなら.. 名探偵コナンみたいな絵のアニメ映画とか、 ハリポタみたいな実写とか (お話のなかに逸話有り)...だといいなと思った

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    主人公の目線で読者も一緒に、まっすぐに推理を進めていけるのが気持ちよかった。彼女の内面の葛藤、ひとりごと?もなんかいい。 彼女がハツラツとして爽やかだし、家族が明るく健康的でステキ。 続編も読みたいな。

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    高校生が自由研究のテーマとして事件を調べていくので、手に入る情報は限られる。だから関係者に話を聞くことが中心となる。時にはなりすまし、不法侵入もやってのけるが、必ずヒントの切れ端を見つける。自分の身近な人が容疑者にあがったり、真実を明らかにすることで大切な友人を生涯苦しめるかもしれないと大いに悩んでしまうのも人間味がある。家族ぐるみで親しい人間関係、ドラッグが珍しくもなかったり、学生が車で通学していたり、日本にはなじみのない設定も海外作品ならでは。

    0
    投稿日: 2022.08.14
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    ミステリを読んで、久々に泣いてしまいました。若い主人公ピップのひたむきさに涙! 素晴らしいミステリです。

    0
    投稿日: 2022.08.14
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    帰省のお供に、Amazonで売れてそうな推理小説をジャケ買い。海外のミステリをまともに読むのは初めてかもしれません。結果、あたりでした。なかなかの長編ながら、めまぐるしい展開とマルチメディアを駆使した臨場感で、途中もダレることなく楽しめました。とんでもなく予想を裏切る展開やメッセージ性はそれほど強くないのですが、エンタメ作品としては一級だと思います。本書は3部作の1つめらしく、続編も既に刊行されているようなので、続きも読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2022.08.13
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    あー面白かった!物語から立ち上がる臨場感にページを捲る手が止まらない。久しぶりに寝食惜しんで読んだ本。 最後の解説もよかった。 この本は二つの大事なことを教えてくれる。一つ目は、公平な視点で物事を見続ける事がいかに尊い行為であるのか。二つ目は、情報がオープンでフラットに行き渡る社会の在り方が、人々を曇りなき真実に導いてくれる事。 今の日本は、世界は、果たしてそうなのか、、少なくとも自分は公平な目を持っていたい。 次のシリーズも楽しみ!

    1
    投稿日: 2022.08.12
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    明るくフェアネスな主人公が非常に魅力的。事件の推理を主人公視点と同化しやすく最初から最後まで大きな幹がありながら引き込まれるストーリーだった。

    0
    投稿日: 2022.08.11
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    イギリスの小さな町の高校3年ピップ。自由研究に選んだのは地元で5年前に起きた17歳の少女失踪とその犯人として自殺した少年の事件の真相解明だった。SNS/メール/携帯を駆使し、身近な人物が次々と容疑者として浮上する事件を解き明かす。読みやすさとテンポの良さとユーモア。2作目も読んで見たい。

    0
    投稿日: 2022.08.11
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    イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ! 危なっかしい素人捜査が、かえって気になり、先を読みたくなる一冊。

    3
    投稿日: 2022.08.10
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    海外文学の良いところは海外の文化を知ることができること。 あたかも自分もこの自由研究に参加しているような気分になれる一冊。物事をフラットに、公平に、何のバイアスもかからずに視ることは難しいけれど、それはとても大切なこと。 海外文学って訳者さんの表現力にかかっていて苦手だけれど、日本で好きな作家さんがいるように、好きな訳者さんを見つけるのもいいかもしれないと思えるようになった一冊。

    1
    投稿日: 2022.08.10
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    海外ミステリ小説は登場人物の名前が覚えにくく、最近手を出してなかったが、これは面白い。 主人公のピップが作成する地図や相関図、アップデートする作業記録をリアルタイムに共有しながら、まるで一緒に自由研究、真相究明に取り組んでいるような感覚で読み進められる。 だからピップの危険すぎる単独行動にハラハラしっぱなし。 続編も必ず読みたい。

    2
    投稿日: 2022.08.07
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    すごく暗い題材で、本当なら敬遠したくなる題材の重さを感じることなく、ぐいぐい読ませるのがすごい。 もちろん謎解きの経緯も面白く、主人公の危機もはらはらさせるのだが 主人公とその周りの登場人物たちのカラリとした気持ちよさ前向きさが 話の没入感のポイントになる  様々な差別に立ち向かう主人公たちは探偵というより、この夏のヒーローである

    1
    投稿日: 2022.08.07
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    面白かった。特に「操作」に妨害が入り始めてからの緊迫感。 ラストで明かされる犯行行為自体はミステリ的には新味は無いのだけれど、隠し方がうまいのかな。 アメリカの話だとばかり思っていたら、イギリス。 そういえば紅茶を飲むシーン散見。 続編も近く読む予定

    0
    投稿日: 2022.08.06
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    謎解きのパートよりも社会背景の問題を上手く炙り出している。 日本のムラ社会やイジメ問題(犯罪!)にも通じる。

    1
    投稿日: 2022.08.06
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    【彼は殺人犯ではないと証明する。それが、わたしの自由研究】 イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)”に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ! 厚めな本だったが、一気に読んでしまった。 調査していくうちに明らかになる失踪した少女の裏の顔や、怪しい登場人物。 警察や探偵でもないティーンエイジャーの主人公が明るく純粋。 そしてちょっとオタク気質なのもいい。 本書には主人公がまとめた調査のレポートも一緒に掲載されており、読みながら一緒に推理していく過程も面白かった。 未読の方は主人公がSNSや関係者に話を聴くのみの方法でどうやって真実にたどり着くのか見届けてほしい。 続編もでているのでそちらも期待しつつ映画化も期待したい。 この夏読みたい一冊だ。 こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ ・青春ミステリーが好きなひと ・高校生探偵が好きなひと ・どんでん返しが好きなひと

    3
    投稿日: 2022.08.03
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    今という時代に合った推理物。主人公の行動力には頭が下がるけど、危険が隣あわせという現実に恐怖を感じた。

    1
    投稿日: 2022.07.31
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    面白かった。 登場人物が多くて何回も登場人物紹介を巡ったけど、1人1人が濃いのし慣れてきたので途中からはサクサク読めたー。 この作者さんの新しい作品も読んでみたい。

    2
    投稿日: 2022.07.30
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    海外小説苦手でしたが、最後までとても楽しめました。 600ページ近くありますが、すらすら読み進めました。

    2
    投稿日: 2022.07.25
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    久しぶりに洋書の翻訳本を読んだ。少し会話部分で慣れない表現やジョークがあるものの(笑)、話の展開とスリリングな推理劇は秀逸で一気に読めてしまった。社会性も含まれていて考えさせられる。

    3
    投稿日: 2022.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ピップは五年前の女子高生アンディ・ベルの失踪事件を自由研究のテーマに選んだ。 自殺したアンディの彼氏サルが犯人ではないと信じているのだ。 サルの弟ラヴィを相棒に関係者にインタビューを重ねて調べていくが、調査が進むほどに知り合いの名前が「容疑者リスト」に増えていく。 テーマにした事件は町内で起こった事件なのだ。 〇文句なく面白かった。自由研究ということで、記録の取り方やインタビュー、仮説など丁寧に進めてる。LINEやメールのやり取りなど現在の調査だな~と。 一緒に謎解きをしている臨場感がある ピップとその家族の信頼感あふれる明るさ、学生らしい前向きさと幼さ、成長するYA らしさもある。 調査といっしょにケンブリッジ受験も並行してチャレンジしているのがスゴいわ 〇“モンスター”はいないというメッセージ 〇ラヴィはいいやつだ。よく、くさらずに頑張った 〇コモン・ロー違反について。

    13
    投稿日: 2022.07.21
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     和訳作には「日本語の表現次第で内容が変わってくる」という先入観から抵抗がありましたが、物事に先入観を持つことで面白い作品と疎遠になることは勿体無いと思い立って読んでみました。  少女が何者かに殺され、容疑者となった兄が罪の意識から自殺したとされ、その家族が暗い闇を抱えたまま街の人から忌避される中、その事件に疑義を抱き希望の光として現れた女子高生の「ピッパ」。  ピッパと容疑者の弟「ラヴィ」が手を取り事件の真相に迫っていく過程には胸が熱くなり、一気に読んでしまいました。先入観を捨て、この作品に出会えたことに感謝を。

    1
    投稿日: 2022.07.17
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    面白かった…!途中からはどうなることかとページをめくる手が止められなくなってしまった。 5年前の事件の犯人の無実を証明するミステリ小説だけれど、それだけじゃないものをたくさん感じさせてくれた。夢中になって読んでしまった。学生であるピップの正義感と愛情の狭間で頑張り答えを出そうとする姿がとてもとてもすてきだと思った。 最後のスピーチに胸が痛くなる。あのスピーチは、読者へのものだったんじゃないかと。 お疲れ様ピップ、そしてラヴィ。

    6
    投稿日: 2022.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー書評 読書レベル 中級 ストーリー ★★ 読みやすさ ★★ トリック  ★★ 伏線・展開 ★★★ 知識・教養 ★★ 読後の余韻 ★ こういう人におすすめ: 批判的で辛口な感想なので、肯定派の方は読まない方が良いかもしれません。私の正直な読後の感想をネタバレ含んで書かせていただきます。 ・ストーリーが思い通りに進んでいくためスリル感が味わえない。 ・犯人が主人公に忠告するために無駄なリスクを負い過ぎていて、案の定、そこから主人公によって犯人が特定されてしまう。 ・犯人が5年間も家庭教師の仕事と嘘をついて、誰にも知られず少女を監禁していたという設定に無理がある。 ・ラストで犯人と対峙するシーンで、主人公は犯人と分かっていながら飲み物に○○を盛られてあっさり飲んでしまう。 ・主人公の正義感に疑問。自由研究の中、ひき逃げした犯人を特定するが、主人公の友人を守るという理由で警察に話さず隠蔽してしまう。 ・伏線かと思われたフリが、フリだけで終わってしまう。殺害された友人に似た人、怪しい態度の警察官、監禁された謎の少女、などなどモヤモヤしたまま終わってしまう。 思いもよらぬ展開が繰り広げられるハラハラドキドキのストーリーではなく、安心して淡々と読み進められるストーリーが好きな方にはおすすめです。 また、本格ミステリーとは少し違いますので、犯人当てを楽しみたい方には、あまりお薦めできません。

    2
    投稿日: 2022.07.14
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    最初は、文庫本の厚さにひるんだが、このタイトルは、おもしろいに違いないと信じ読み進める。半分読めば、あとは一気読み。海外ものだけど、登場人物のキャラクターがみな濃くて、人物相関図に混乱することはなかった。

    3
    投稿日: 2022.07.12
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    海外小説には苦手意識があったのであまり読んでこなかったのですが、本作は初っ端から引き込まれて夢中で読みました。 本当に翻訳本かな?と思ってしまうくらいの読みやすさです。(登場人物は多いけど…) 5年前に自分の町で起こった殺人事件を自由研究の題材に選んだ女子高生ピップ。 事件関係者に対するインタビューや現場取材を繰り返し、時には危ない目に遭いながらも真相の究明を続けた彼女の粘り強さにより、クローズしたはずの事件が徐々に新しい一面を見せ始めます。 真犯人は誰か? そもそも真犯人なんているのか? 誰もかれもが怪しく見えてきてしまい、結末が予測できない展開です。 早く真相が知りたい…でもまだこの作品を読み続けていたい…。最後はそんな葛藤と闘っていました(笑)

    25
    投稿日: 2022.07.06
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    この本がヤングアダルト向けの本とは気づかないくらい、よく組み立てられた内容で、分量もあって、とても楽しく読むことができた。登場人物も魅力的で、なにより主人公ピッパの快活な家族が愛らしい。イギリスを舞台としたミステリーにはもっと陰鬱な雰囲気が漂うイメージだったが、この本はなぜかそういうところがない。彼らの街や友達や学校の話をいつまでも読んでいたくなる。

    1
    投稿日: 2022.07.04
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    5年前自分の町でおきた事件について女子高生が自由研究と称して事件の犯人とされているじんの弟を相棒に調べる話。当時の関係者との面談をインタビューの文字起こしというかたちで載せたり、人物の相関図を間に挟んだり、実際の研究レボートのような部分をあいだにはさみ読者にもわかりやすくしている。刑事小説のように少しづつ事実があきらかになり、また犯人と思われる人物から脅迫が届いたりと飽きさせないストーリーて最後まで一気に読んでしまった

    1
    投稿日: 2022.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去に起きた事件を自由研究として発表するために事件の真相を追うというストーリー。ミステリー作品として高い評価を受けていると言うこともありどんな作品かが気になるために手に取りました。 日本では飲酒や自動車運転などの未成年ができることとの違いや文体の難しさもあったりして読みにくいところが多々あったものの、展開が次々に変わっていくので飽きる事なく読むことができました。 ミステリー作品としては、多くの容疑者が物語で出てきて目眩く展開するところがとても面白かったです。この人とこの人が繋がっているのかと言うような驚きや調べようとするピッパに警告をするというサスペンス要素も入っているため、主人公以外が全員容疑者というような感覚も覚えました。 また、登場するキャラクターも濃い人間性を持つ人ばかりのため特徴も掴みやすかったです。 地中では飼い犬のバーニーが死んだりなどきつい展開もあったものの彼女を奮い立たせようとラヴィが彼女を励ます場面などミステリーに留まらないところもあってとても面白かったです。そして最後の発表するところではこの小説の中の世界だけではなく、現代の私たちにも通ずるものであった。このシリーズは続編もあるようなのでそっちも読んでいきたいと思いました。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 ピッパ・フィッツ=アモービ:高橋李依 ラヴィ・シン:下野紘 サリル・シン:梶裕貴 マックス・ヘイスティングス:江口拓也 ナオミ・ワード:Lynn アンディ・ベル:水瀬いのり ベッカ・ベル:鬼頭明里 ヴィクター:安元洋貴 リアン:井上麻里奈 ジョシュア:諏訪彩花 カーラ・ワード:進藤あまね エリオット・ワード:諏訪部順一 ローレン:大和田仁美 アント:田村睦心 ザック:小林裕介 コナー:河西健吾 スティーブン:日野聡 アンジェラ・ジョンソン:湯屋敦子 スタンリー・フォーブス:津田健次郎 クロエ・バーチ:田所あずさ エマ・ハットン:伊藤彩沙 ナタリー・ダ・シルヴァ:内田真礼 ダニエル・ダ・シルヴァ:石川界人 ジェス・ウォーカー:東山奈央 ハウィー・ボワーズ:立木文彦

    59
    投稿日: 2022.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まだ、読んでなかったんかいっ!って叱られそうだけど。まもなく続編が出るとのことで読んだ、いや、これは面白い。一気読み。 イギリスの女子高生が自由研究として5年前の殺人事件の真相を追う。って単に事件の報道を調べていくのかと思いきや! いやぁ、すごいね今どきの高校生は。インターネット世代ならではの調査。 けれど、ネット上の情報をまとめるだけじゃなく、実際に自分も動く。その行動力、そして推理力、思考力、なにからなにまですごいね、ピップ。 調べていくうちにどんどん増える新たなる「容疑者」。その先が知りたくてとにかく途中下車不可。 邦題もよき。

    1
    投稿日: 2022.06.27
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    高校生の主人公は自由研究の題材として5年前に起きた殺人事件を調べることに。 めちゃくちゃ面白かった。新たな真実が明らかになるたびに予想外の容疑者が浮上する展開が飽きさせない。 スマホ・SNS・Google等の身近なガジェットやサービスを利用した捜査は現代的で楽しい。それにこの捜査方法は、高校生が捜査するレベルを逸脱していない上に、高校生だからこそ辿り着くことができる展開に現実味を持たせる意味もあって見事。 シリーズ化するみたいなので続編も期待したい。 SNSを使って捜査する展開は、父が失踪した娘を捜索する傑作映画『search/サーチ』を思い出した。それに海外の高校生がネット等を活用して事件を捜査って部分でいくと、Netflixのモキュメンタリードラマ『アメリカを荒らす者たち』的でもあった、どちらも最高に面白かったな。

    1
    投稿日: 2022.06.19