
総合評価
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powered by ブクログ主人公ピップはイギリスの小さな町に住む高校生。自由研究として、5年前に起きた女子高校生失踪事件と、数日後に自殺したその交際相手について調べている。自殺した男性は犯人と断定され、その家族は町の人々から差別的な扱いを受け続けている。女性は未だに見つかっておらず、家族には暗い影が落ちたままだ。男性の弟の協力を得たピップが丁寧に事実を再確認していくと、隠されていた真実が次々に明らかになって行き…。 主人公ピップは女子高校生であり、探偵ですらない。ましてや自由研究(日本の大学の卒論のような仕組みらしい)。犯人捜査をする権限はない。ピップはネットやスマホ、SNSなどを駆使して真実に迫って行く。 初めは"現代ならではの『安楽椅子探偵』ってこんな感じになるんだなぁ"と思いながら読んでいた。 でも、やっぱりそれだけでは限界があって、途中からは証拠探しのために不法侵入はするわネット詐欺まがいの情報収集はするわ…。ちょっと引いた。 ということで⭐︎は3つ。でも構成は緻密で600ページ近くあるのにグイグイ読ませます。シリーズ化されているみたいなので、続きも読んでみたいと思える作品です。 【余談】 イギリスの地方都市って、みんなこんな感じなのかな?高校生たちの生活がパーティー•酒•ドラッグ•人種差別まみれ。主人公でさえ正義感はあるものの、友人を大切だと言いながら倫理観はあるのか無いのかわからない状態。なんて言うか『キラキラしてない』(薄汚れていると言っていいレベル)。現代イギリスの暗部を切り取って極大化して描いているのだろうけど、ちょっと幻滅するなぁ。…と、「カジュアル•ベイカンシー」を読んだ時と全く同じ事を思った。 あと、人を殺す事に躊躇ない犯人でも、イヌを殺した事には深い後悔を感じている所とかも。私には理解できなかった…。
37投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
次々と判明していく事実にうおーーと驚きながら、ラストもそうくるかーーー!!しかし、あえて明かされなかった真実もあって被害者が本当に可哀想だな…。 こんな主人公がいなければ、こうやって何もわからないままだったり冤罪だったりの事件って実際にたくさんあるのだろうなと考えてしまう。 続編も読みたいです。
2投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ翻訳小説なので癖が強いけど内容は文句なく面白い。 派手な展開やどんでん返しは無いけれど、丁寧なストーリーテリングで引き込まれます。
1投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ始めに細かく文字の詰まった資料が目に入り一度読むのを躊躇ったけれど、もっと早くに読めばよかったと思う面白さ。時に無謀とも言えるスリリングな行動をする主人公に肝を冷やしながらも、徐々に犯人に近づいていく安定したテンポ感が良い。主人公の快活さ・溢れるユーモアが、暗い事件とは裏腹に物語を明るくしていて最後まで読みやすかった。
3投稿日: 2024.11.13
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シンプルにめちゃくちゃおもしろかった!! けっこう厚めな本なのに、飽きずに最後までサクッと読めてしまう。 ただ文章が続くだけではなく、ピップが書いた記録とか、インタビューの議事録とか、相関図など色々な資料が出てくるので、自分も一緒に犯人が誰だか考えながら読めるのが楽しい。 結末にかけて盛り上がっていくのに、最後がスッと終わってしまった感があった&謎が残った人もいたので若干星を下げた。 特にエリオットは、ピップに迫られた時にもう少しもがいてもよかったのではと思いつつ、そこはあくまでも教師であり理性を保ってる人だったから(保ててなかったけど)、いさぎよく自白したのかな。 あと、ベッカの家でピップがやられた時に、ラヴィが現れて、ラヴィきたーーーと思いつつ彼視点の経緯も描かれてたらよかった。 「ピップが来ない…ああ、スマホがあるじゃん。どこにいるんだよ…え…?ここは、まさか……おじさん!ピップがやばいかも!」みたいな笑 ともあれ、この分量でここまで読者の集中力を切らさないのは本当にすごいと思ったな〜 登場人物(特にピップとラヴィ)が魅力的だったからかも。嫌なやつは嫌なやつとして描かれてたし。 シリーズ続いてるみたいなので、他の作品も読みたい!
3投稿日: 2024.11.08
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フェアな視点を持ち続けること、情報を正しく読んで正しく判断することの大切さが軸になっている。事件があると、私たちは報道を鵜呑みにしがちだが、そこには異なるストーリーがあるかもしれない。 高校生が主人公ということでSNSを駆使して事件の真相に迫っていく、それは彼女が何の権限も持たない存在であるがゆえ、そうするしか方法がないから。 逆に言うと、SNSを使って真相が分かるということは我々一般市民でも、正しく判断することが可能だということだ。 ざっくりそういうことが、解説に書いてあり大いに納得。とにかく長編で、登場人物も多い物語についていくのがやっとだった身としては、解説こそ最重要箇所であった。
2投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ面白かったぁ♡ 高校生のピップは自由研究で、5年前に自分の街で起きた17歳の少女失踪事件について調べることにした…っていう内容で始まっていきます。 …ただ、この事件 交際相手の少年が少女を殺して自殺…ということで 事件は解決してしているの。 でも、ピップちゃんは諦めません。 「彼はそんなことするはずない!」っつうことで 彼の弟の力も借りながら、5年前の事件の再捜査? を始めていきます。 ピップちゃんの視点から描かれる部分と、ピップちゃんの自由研究の作業記録なんかで構成されてるんだけど… 作業記録がもうすごいの! ゴイゴイスー♪よっ! 作業記録 ・メモ書きした関係者の相関図 ・メールのやり取り ・facebookへの書き込み 他にもいろいろ… (文字にするとたいしたことない?) 私の説明が悪いんだわ…٩( ᐛ )و 日々付けてく作業記録に、ピップちゃんが怪しいって感じた人は名前書かれちゃったり… 臨場感たっぷり✨ 自分もピップちゃんと一緒に自由研究やってるみたいに感じちゃう (๑˃̵ᴗ˂̵) 事件が解決して… 喜ぶ人もいれば、悲しむ人もいるし いろんなことを想像したら…ウルッってきちゃう。 このシリーズはまだあるみたいだから読んでみようかしら。。。頑張れ!ピップちゃん❤️
35投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海外ミステリーを殆ど読んだ記憶もなく、海外作品で読んだ記憶があるのはハリーポッターくらいだったので、海外作品に何となく苦手意識があったけど、ずっと気になっていたので手に取ってみた。 分厚いので割と覚悟して読み始めたが、思わず夜更かしして一気読みしてしまうほど楽しかった。 タイトルにもある通り「自由研究」をしているので、事件についてわかったことが、レポート形式でまとめられているので 自分も主人公と一緒に並走して真相を探っているような感覚になれたのがとても良かった。添付ファイルのように挿入されているアンディの日記は食い入るように見てしまった。 SNSでネトストまがいのことをして関係者を調べたり、登場人物の嘘や矛盾点に振り回されながらも読み進めれたのが楽しかった。 登場人物の家族が多く登場するが、主人公の家族があたたかくて羨ましくなった。 ラヴィ、めちゃくちゃ好
2投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログイギリスの田舎が舞台のミステリー。田舎とはいえ登場人物がたくさん必要なので、舞台は地元の高校である。BBCのドラマになっているそうで、原作も広く読まれている。 本書の特徴は事件が起きたのが2017年の設定ということで、犯人捜しのツールにフェイスブックや携帯電話のアプリがバンバン出てくるということ。また人種差別や子どものアルコールおよび薬物使用やイジメなどの問題が浮き彫りにされている。田舎ならさもありなん、というところ。 物語は主人公の女子高生が学校の自由課題に、5年前に町で起こった未解決の失踪・殺人事件の真相を追うというもの。当時被害者の友人だった人たちに話を聞いて回り、推理する。 こういうミステリーにありがちな、とにかく登場人物が多くて名前を覚えるのが大変である(もちろん、簡単なリストはついている)。それぞれに兄弟や家族も多い。容疑者が次々と変わっていき、スリリングな展開もある。大どんでん返しもあったりする。最後はまぁこうなるだろうと思っていたところに落ち着く。 会話文が多くて一気に読めた。確かにドラマ化しやすそうだと思った。
2投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ面白い! けっこうな分量あったけど一回も飽きずにずっと面白かった!! ピッパが行動力すごくて頭の回転も早くて、友達や家族をすごく大切にしてて、もうほんまに好き! 日本の小説ばっかり読んできたけど、海外のもいいなと思った! 外国の本やから、地名や人名や文化とか聞き慣れないものばっかりで把握するのが大変やったから簡単にメモしながら読んだ方があれこれ考えることができておすすめです。
1投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログヤバかった。面白い。本当にオススメ。 高校生のピップが5年前の少女失踪事件を自由研究として調べる。この発想が凄い。関係者にインタビューしつつ、自分としての解釈を付け加えているのでわかりやすい。部長刑事の努力と行動力と拍手。海外ミステリもかなり面白いと痛感させられた小説。
39投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ2部作目から読みましたが、楽しめました! 変わらない読みやすさ、読了感もしっかり! 個人的には2部作目の方が好きだったかも。
1投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ面白かった 買ったのが多分7月?積んでたけど、読み始めてからかなり時間がかかった。和訳された物語がどうも苦手らしい。 でも時間をかけてでも読了する価値があった。人間は多面的で、アンディのような女子高生は日本にもいる。 主人公が本当に可愛くて、強い意志があって、行動力があって、それをサポートする周囲の人間も善良で、それでも誰にも見せない暗い部分がある。 続編があるらしいので、買う。
2投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ女子高生が自由研究で過去にあった殺人事件を調査するという話。創元推理文庫から出てるから、一般向けに見えるが本国ではYAである。タイトルにある「自由研究」というよりは、「探究」の方がイメージが近いかもしれない。 殺人事件の調査が進むうちに身近な人間が犯人の候補として上がっていく。事件がしっかり作り込まれており面白かった。
14投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ主人公ピップの好感度がめちゃめちゃ高い。 明るくて頭が良くて、度胸があってユーモアも抜群。そして、家族思い。 タイトルの邦訳も光ってる。このタイトルにしたのはとてもセンスがいい。 現代のネットから、1人の女子高生が時に違法行為も交えて殺人事件を解決していくのは痛快でもある。 相棒ラヴィと励まし合って知恵と勇気で次々とブレイクスルーしていくので、おもしろくて途中でやめられなくなる。 チャットのテキスト風に縦書き?が現れたり、ピップの描いた地図も素晴らしい出来栄えだし、アンディの日記の手書き風も読んでて、海賊の地図を見たかのようなワクワクを体験できた。楽しい。 特に注目したいのは、ピップの精神的な優しさやそれでも公正であろうとする強さ。ピップは直接相手と会うことにこだわっているし、会うことで相手の態度や機微を読み取って推理していく観察眼もある。特に最後で真犯人を見抜いた時に見せた、一瞬の観察眼は多感なティーンエイジャーならではかも。 読み終わってから、最初の自由研究提出書のページを開いて、読み返して気づいた手書きの署名に、ピップ本人の女の子らしさを感じてまた好感度が上がった。
27投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログすごく長かったけど、読みやすかった!ピップのキレッキレの推察力と行動力にワクワクしました。ドラマも良かったけれど、小説の方が好きかな。
15投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ本タメで紹介されているのをみてからずだと気になっていた作品で、ようやく購入できたので3日くらいで読み切りました。 高校生探偵のピップが危ない橋を渡りつつ、少しずつ真相に迫る描写がハラハラしました。 読んでいる時はハリーポッターを読んでいた時のように、海外の冗談やテンポの良い会話を楽しめました!ハリーポッターはファンタジーで、ピップは超現実なので違いますが、良かったです! 続きもすぐ読みたくなりました!
0投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ17歳の高校生が、卒業研究のテーマとして選んだ5年前に町で起こった解決済みの殺人事件。それを調べていくうちに、事件の本当の真犯人をつきとめていくという徒手空拳もののミステリーなので、読者にとって「事実」は主人公同様に新たに作者から次々提示されていくので、あらかじめ仕込まれていたトリックの謎解きを楽しむというよりも主人公のアドベンチャーを樂しむ作品という印象。情報入手や捜査活動の制限を、検索エンジンやSNSなどを駆使していくインドアな展開を予想していたが、車(主人公が自分で運転する)とドラッグという小道具のお陰で、かなりアウトドアで本格的な探偵ものになっているのがミソ。日本の高校生じゃこうはいかないなぁ。高校生探偵という独自性を強調するため、主人公の受験勉強の様子や友だちや家族のキャラクターや彼らの日常生活の描写にも紙幅が割かれるところが、ミステリーに集中したい向きには少し冗長かも。友だち同士で応酬されるジョークの質がけっこう相手に対し辛辣で皮肉の効いたものが多く毒や悪に対する日本と英国の文化の違いを感じた。シリーズ化されたのは主人公ピップの魅力に尽きると思う。バイタリティがあって頭もキレるという以上に、物事を客観的にとらえ先入観を疑い、偏見を嫌い、フェアでないものは正したくなるという性格が探偵小説の主人公として探偵スピリッツに溢れ、彼女を断然支持したくなるからだと思う。
15投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ主人公ピップの推理力と行動力がすごい! ピップの家族とのやりとりも、海外っぽいなぁと新鮮でした。両親が娘を、ピップではなく ピックルとかスウィーティーとか呼ぶ関係性も素敵です。 犯人が判明していく後半は、一気読みでした!
0投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ久々の海外ミステリー。日本のそれとはやはりちょっと違うね。犯人探しではあるけど、トリックがどうこうとかじゃ、あんまりない。て言うか、あと文庫なのにけっこう高い!
0投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ1人の少年が小さな町で起こった殺人事件をテーマに自由研究に励むお話です。 容疑者候補に自らインタビューし、事件の真相へと突き進む少年からはとても勇気をもらいました。 かつて何度も自分を救ってくれた人が「殺人鬼であるはずがない」という強い確信が、真実へと導きます。 偏見を持たず公正な視点で物事を判断し、警察や周囲の大人達が成し遂げられなかったこと達成した少年からは学ばなければならないことが沢山ありました。 ストーリーの面白さだけでなく、手に汗握る展開や考え込まれた話の構成、リアリティが湧く地図や相関図などの記載があり、全く飽きることなく読み終わりまでずっと楽しむことができる作品でした。
0投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ本屋大賞、翻訳小説部門で上位にいた作品。 一人の学生が自由研究に選ぶには重すぎる題材で、内容も小難しいのかと思ったが、徐々に明かされていく真実に読む勢いが止まらずあっという間に読み終わった。
0投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ面白い!ドラマにもなっているけれど、私は断然小説推しです!ドラマは小説で読んだキャラクターとちょっとイメージが違ったのと、端折りすぎているので面白みに欠けるかな。 小説の登場人物たちは、それぞれに魅力があり、それが物語を引き立たせてると思います。 読み出したら止まらなくなり、一気読みしました。 若い作家さんでめちゃくちゃ現代の話なので、普段本を読まない人にも読みやすいと思います。
0投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ簡単なあらすじとしては、高校生のピップが自由研究で、5年前に自分の住む街で起きた17歳の少女の失踪事件を調べ、解決に導くというもの。 NETFLIXでもドラマ版が公開されていて気になったので、積んであったこの本を読み始めた。 文庫の割には分厚く読めるか不安だったが、自分も調査をしているのではないかと錯覚するような物語の作りに惹き込まれあっという間に読み終えてしまった。 ミステリーとして女子高生ならではの捜査方法(SNS、インタビューetc.)を使っていた点も身近に感じ、のめり込んだ点かもしれない。 本の分厚さに躊躇せずにぜひ読んでほしい名著であった。
7投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログイギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。調査と推理で次々に判明する新事実、二転三転する展開、そして驚きの結末。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、イギリスで大ベストセラーとなった謎解き青春ミステリ! ちょっと気になってたけど、海外ミステリーは苦手なところがあり、躊躇していたけど友人に薦められて読んでみた。文庫本なのに、結構厚くて読めるか当初は心配だったけど、かなり面白くて読んでしまった。 小さな町で起こった女子高生殺人事件。犯人は彼氏でその彼氏は森で自殺していて、女子高生の遺体はいまだに発見されず。そんなところに、学校の課題で犯人はあの彼氏ではないと真相を明らかにしようとする女子高生ビップ。すごいなぁ。だって、町では腫れ物を触るぐらいの扱いを受けて、差別とかされてる犯人の家に行ってインタビューしたんだもん。普通は、外堀から埋めていくもんだと思ってたけど、一直線に犯人家族に接触するのすごい。 そして、ビップの調査の方法もすごい。SNSとかテキストメッセージを使って調査して、たまに相手方を騙したりして真相に近づいていく。まぁ、案の定犯人からの警告が何度も来たり、危ない目にも何度もあった。大事な家族であるペットも危険に晒した。だけど、ピップは相棒のラヴィと一緒に調査を進めていく。 女子高生が殺害された。それは、確かに悲劇だったかもしれない。彼女の家族からしたら、ある日突然大事な娘が誰かに奪われてしまった。確かにそうなんだけど、少しこの被害者を美化しすぎてないかと読んでいくうちに思ってしまう。 外野である私たちは、彼女の本当の姿を知らない。殺されてしまった人に対して、「死んで当然のオンナだった」なんて、そんなことは口が裂けても言えない。言えるのは、彼女のいいところだけ。たぶん、それがこの悲劇を大きくしたんじゃないかなと思ってしまう。 そして、犯人とされたラヴィの兄のサル。サルは、本当にいい人で、優秀な人だったのに、真犯人の悪意で汚名を被されてしまった。こっちのほうが、今となっては悲劇だったのに、事件の中にいるときは、もう「サル以外の犯人はいないし、絶対にサル!」ってかんじだったんだろうな。って思ってしまう。 なんというか、ピップが暴いた真相は、サルの家族の名誉を回復させてだけじゃなくて、「本当に、あなたたちが言っている美談が、この事件にはあったのでしょうか」ってこと。殺されたのは可哀想。だけど、彼女を悲劇のヒロインとして扱うのもどうよって。まぁ、日本でもそういうことはあるか。女性が殺されたとき、「美人」とかついて、被害者のプライベートを丸裸にするゲスい人たち。 しかし、ピップとラヴィのバディは最高だった。いつも危ないところ駆けつけて助けてくれるラヴィはマジで最高の相棒じゃん。第二弾もあるみたいだけど、そっちのもラヴィ出てくるのかな。2人は、最高の相棒だから2人でわちゃわちゃ調査をしてほしいなとか思ってしまう。 2024.8.31 読了
1投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログピップとラヴィのやりとりが可愛いすぎる!! ピップの方がやや上から目線でいくのも、ラヴィの楽しんで投げ返す問いも◎ 捜査しながらイチャついんなってついつい笑みがこぼれる p204 までよんだ
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログインタビューのログやSNSのキャプチャ画像など、様々な媒体を駆使して事件を追っていく様が、ティーンエイジャーの自由研究を表現しつつも緩急に富んでいて興味深かった。 こういった手法の小説は読んだことがなかったため、新鮮でスイスイ読んじゃいました。
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ面白かったー! 序盤はどうかなーと思いながら読んでたけど、気づいたら夢中になって読んでた〜 550ページ以上もあり読み応えあり!
6投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ翻訳ミステリのランキング上位の話題本を読了。 600P近くと長い!のですが、翻訳小説では珍しいくらいスイスイ読めます。 登場人物が沢山出て来て動きが複雑ですが、翻訳が読みやすいのと、レイアウトの工夫、現代に馴染み深いガジェットが出て来るので飽きません。 Z世代の女子高生が探偵役と言う事で、Facebookの偽造ログイン、スマホの位置情報の活用、なりすましメール等々これでもかと現代風解決を展開してくれるので今の時代の読者をきちんと配慮してくれます。 真相は正直衝撃的な感じでは無いのだけど、読む価値は有ると思います。 難点を言うと、英国風ユーモアがところどころに出て来て、ちょっと分かりにくいのとピップの呼称でしょうか。
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ主人公ヒップのひたむきな姿に元気をもらえる本書。どんでん返しやトリックの緻密さがミステリ小説の醍醐味なのだと思っていましたがまさか情緒面で揺さぶられるとは… 「ヒップ、よく頑張ったね」その一言につきます。
14投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みにくさはないのですが、減点方式でこの評価です。 自由研究として5年前の事件の真相に迫っていくという内容。 正直、学生が調べられたら警察のメンツ丸潰れだな、とは思いました。 減点としては ・一番最初の誓約書ガン無視 ・犬が死ぬ ・主人公がなんの対策もなく危険に突っ込みがち ・恋愛で終わってしまった 一番最初に、「倫理から外れない」「事件に巻き込まれた家族に会わない」と約束したのに、普通に破っていて「作者が忘れているのか、不合格覚悟なのか。どちらにせよ、自由研究である必要が出端からなくなった」と感じた。 他にも不正アクセスやなりすまし、脅しなど倫理に抵触する行為をしまくっている。 そら、警察より情報得られますよね。 あと、意味もなく犬が死ぬ。 犬が死ぬ意味、本当になくて困惑した。 しかも死んだ理由が、適当に解放したら混乱して水路に落ちたで、さらに困惑……。 お国柄なのか、主人公が「ヤバい犯人」に対して無防備に会いに行くし、犯人だとわかっている相手が出したものは口にするし。 1個前の別件の犯人にはもっと用心深く行っていたのに、なぜ?と引っ掛かりしかない。 最後は私の個人的なフェチの話で、男女相棒には恋愛関係になってほしくなかったです。 これはただのフェチの問題。 ラスト綺麗にまとめたけど、引っ掛かりが多すぎて納得行かない部分が多すぎる。 この分厚さで書いて、こんな納得行かないことある? むしろ、風呂敷広げすぎて回収しきれなかった感がある。 もっと削れたのでは。
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ海外ミステリ。 長編(580P)&翻訳本ということもあるが、価格にびっくりした(文庫なのに¥1,500) 過去に起きた殺人事件を、自由研究と称して再検証していくというお話。 そのベースもさることながら、表現方法が実にユニーク。 単純なノベル形式ではなく、インタビューやそのまとめ記事など、実際のやり取りを書き留める形式に表現しているのがとても新鮮だった。 最初は面食らったが、慣れてしまうと臨場感があり、読みやすかった。 ネットやSNSなどの駆使も実に現代的なもので、違和感なく入り込めた。 また、メッセンジャーアプリでのやり取りなどが、その画面のままスクリーンショットのようにされていたり、ノートの記載が写真形式で貼られていたりする。 一部、Google booksにページサンプルがある。 海外独特の言い回しもあるが、さほど違和感はない。 消化不良もなく、ミステリらしい終盤になるにつれてのハラハラ感も感じられ、非常に楽しめた。 続編もあるので、是非そちらも読んでみたい。
1投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
翻訳小説だから苦戦するかな…、分厚いな…、なんて怖気付いていたけど無用の心配だった。面白くて面白くて、もう夢中になってぐんぐん読んだ。 ピップ、君はなんて勇敢な女の子なの…! ラヴィがお気に入りのキャラクター。感情移入してしまい、最後は泣きそうになった。 三部作とのことなので、続きを読むのが楽しみ。
1投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了まで時間がかかってしまった それなりに情報が出揃ってからはサクサクと進めた 逆に序盤はかなりしんどかった 元凶はアンディなのおもろい 犯人自体は二人だったが殺害理由があるやつ他にもいるだろうな サルの人生はなんだったのか しょーもない子どもの癇癪に付き合わされて色々な人の人生が狂ったのはやるせない
0投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログ久しぶりに海外小説を読んだ。 人を覚えて慣れるのに時間がかかったけど、 重たい題材で内容は濃かったけど、読みやすかった。 謎が全て回収されてないので、続編も読みたい。
12投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログ海外ものは登場人物の名前がまず覚えられない。何度もこれ誰だっけ?と前に戻りを繰り返しながら読んだ。 翻訳ものは苦手だけど読みやすかった。しかし長いな。 ピップの行動力がすごい!ヒヤヒヤしながら楽しめました。
1投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログInstagramで、フォロワーさんがシリーズ4作読了をあげていて、「なんだ、これは?」と思いつつ数ヶ月。 やっと図書館で4冊同時に借りることができて、まずは1冊目。 主人公が女子高生とは思えない機動力を発揮。 時折、「おい、大丈夫か?いや、あぶねーぞ」と、ヒヤヒヤする行動も多々。 小説というより、海外ドラマを見ているかのようだったなー。 海外物のミステリーとしては読みやすいが、生活文化の違いも当たり前にあり、「ん?」と思うところも端々にあったので、星3つ。
1投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ妹に勧められて読んだ。イギリスの田舎のティーンエイジャーってこんな感じなんだ、と新鮮。読みやすく、楽しく、それなりに怖く、文句なしに充実した読書体験が得られる、誰にでも勧められる作品。ノートや地図、手帳など、色々な情報が出てきて、主人公のピップと一緒に推理する楽しさも味わえる。 ただ、全てが上手くいきすぎ?え、これで流しちゃっていいのか?あれはなんの伏線だったんだ?と、ややひっかかるところもある。続編を3作続けて読むと、そういった部分がどんどん深掘りされていき、まさかあれがこの伏線だったとは……と衝撃を受けたり、やっぱりそこは後々まで悩むよね……と共感できたり、ピップを取り巻く世界にどんどん沈んでいける。続編、続々編は非常にヘビーなので、好みが分かれると思われるが、私はとても好きでした。
1投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログとても読みやすくて、面白くて、しっかりとティーンの世界を切り取っていて、なおかつ現代的に人種やジェンダーへのフェアな目配りをしていて、探偵=女子高生の捜査も、マルチメディアを駆使して現代的。文章も多彩で、読んでいて飽きない。600ページ近くあるが、すいすいいける。ミステリ初心者や若者におすすめしたい名品だ。
0投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ主人公の高校3年生の女の子ピップが魅力的。正義感に富んで、活発で明るい。 このミスはじめ各誌で年間ベスト3レベルと評価が高いが、そこまでとは感じなかった。 話の展開はスピーディで読みやすいのだが、犯人に結び付く証拠や殺人の動機にちょっと不満かな。
1投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ2024.7.15 読了 海外ミステリーなのにめちゃくちゃ読みやすい。 自由研究(EPQ)の題材は5年前の少女失踪事件。犯人とされている自殺した少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため自由研究を隠れ蓑に真相を探る。 関係者にインタビューする形で事件を解明していく辺りは面白いなと思って読んでました。 犯人と思しき人物たちにガンガン突進していきだしてからは大丈夫なの?踏み込みすぎじゃない?という心配が先に立ち(笑) 結局、犯人がわかってもあまりスッキリはせず…ピップのやったことは悪手だったのでは?というやり切れなさみたいなものが残りました。
0投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半の展開が早く、スリリングだったが、所々伏線だと思ってたところが回収されてなくてモヤモヤする箇所もあった。 登場人物の心情がたくさん表現されており、ピップに共感しながら読み進めた。 同世代の人達がメインキャラクターで、アメリカのティーンエイジャーがたくさん出てくる感じが面白かった。 内容はずっとシリアスなのに、みんなノリが軽くてコメディ要素も多めで軽く読み進められた。
0投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログこれはクリスティーのミス・マープルだ。 主人公のピップが持ち前の行動力と正義感で推理を推し進めていく様子から、にこやかな老婦人であるミス・マープルが殺人に怒り、犯人を導き出す様子が思い出された。 もちろん、田舎の老婦人とは捜査方法は異なり、今時の女子高生のSNSなどを利用した調査(そこまでやるかと思った部分もあるが)はおもしろくどんどん読み進めることができた。 読みやすく、翻訳小説に慣れていなくてもサクサク読めそうだった。
0投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ海外ミステリー小説は文章が読みづらく苦手だったけど、これは読みやすい!長いけどスラスラと読めて苦じゃなかったし、登場人物が多いけど頭の中で整理しやすかった。大どんでん返し!!ではなかったけど最終的に犯人は予想してた人じゃなかったから面白かった
0投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ少しずつ真相に近づいていくリズム感が良く、後半からのスピード感も良かったです。 気づいたら夜更かしして読み切ってしまい程でした。 回収されなかった伏線もあり、少しモヤっとした所もありますが、次回作も読みたいと思える程面白かったです。
0投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ捜査権限をもたず警察の知り合いがいてこっそり機密情報を入手できるわけでもないただの女子高生が主人公で、ネット等を駆使して捜査する、しかも学校の試験を隠れ蓑にするという設定がまず面白い。ピップの捜査の過程をしっかり見られるのでフェアだし、ワクワクする。 そして何よりキャラが立っていて面白い。海外ミステリは登場人物が覚えられなくてせっかくのミステリーなのに容疑者が誰か混乱しちゃうけど、主人公ピップはもちろんのことみんな個性的ですんなり入ってきた。だからなおさら真相には驚かされた。 サラッと偏見や差別の問題を入れ込むあたりもティーンエイジが主人公の本として素敵だなと思う。
0投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ洋書のわりに非常に読みやすく、パラパラとページをめくれた作品。話の流れも、主人公が自由研究を隠れ蓑に当時起きた事件を探るというもので展開が気になる内容でした。 解決編がやや薄味だったかなとは思いますが、きっとそれは物語がとても良かったのでラストにもう1つ大波が来て欲しいと思うがゆえでしょう。安定した面白い作品でした。
1投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルが面白いなと思って興味を持った。 日本でいうところの「自由研究」とはニュアンスが違ったけれど面白かった。 イギリスの作家、ホリー・ジャクソンのデビュー作。 原題は『A Good Girl's Guide to Murder』 指導教師と約束した「当事者家族に合わないこと」という約束をすぐさま破ってラヴィに会いに行った時は笑ってしまったが、レポートは隠れ蓑で真実を追求することこそが目的だとわかった頃には夢中になって読んだ。 ピップが危険なことをする度にハラハラした。 今回のことで広く名が知られてしまったので、逆恨みされやしないかと心配。 三部作ということで次も読みたい。
0投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ面白かったです!読みやすかったです。 ポップな感じが初心者の海外ミステリーの入りにいいと思います。シリーズものなのも良いですね!
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ最高!!こういうのが読みたかった!!!過去の事件を解明していく話が好みなのと、全員怪しくて最後まで目が離せなかった。 続編もあるから、引き続き読んでいこうと思います!
0投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログ主人公ピッパの性格が好き。 噂や新聞記事を鵜呑みにするのではなく、自分自身が直接感じたことを1番大切にしているピッパ。 被害者や犯人に対してまでも、「どうしてそうなったのか」という多角的な視点で考えている所もとても良かったと思う。 自分もこういう人でいたいと思うし、ピッパのような人がいたら友達になりたい。 題名は『自由研究』だと小学生の夏休みの宿題のイメージが強すぎると思う。 内容的には『卒業論文』の方がしっくりくるのに、何で自由研究にしたんだろう?とそんなことが気になる…。 ちなみに原題は『A Good Girl's Guide to Murder』だった。 海外ミステリーは苦手だけど、この本は翻訳ならではの読みにくさは全く感じなかった。 でも登場人物の名前だけはやっぱり苦手。 ナオミとサルだけは早く覚えられた(^^) カタカナの登場人物をすぐに覚えられる人ってどうやって読んでるのか気になる。慣れるしかないのか、コツとかあるのかな…。 海外ミステリーの苦手をいつか克服したい。
79投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルをよく耳にするので気になり、ようやく読み終えたけど、、、 面白くない訳では無いけど誰が誰か分かりづらいのと、とにかく長いなーと思い、読み終えても特に衝撃や感動が無かったなぁという感じだった。 何となく作風は東野圭吾っぽいなと思った。
2投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ久しぶりに日本以外の国で書かれた小説を手にしました。 序盤はたくさんの名前が出てきて混乱して、最初の人物ページをにらめっこしながら読み進めていました。ようやく誰が誰だか把握してくると、途端に物語が進み、とても面白くなりました…! 単純な殺人事件ではなく、ピップが紐を解けば解くほど、全員が容疑者に見えて頭をフル回転させました。とても楽しい時間でした。分厚い本で読むのに時間がかかりそうだなとしばらく積読にもしてしまっていましたが、一度読み始めるとページを捲る手が止まりません。 他の積読を読み終わったら2部作を読みたいと思います。おもしろかった〜
1投稿日: 2024.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5年前に少女の失踪事件が発生。少女の恋人が犯人とされるも自殺した為、裁判や捜査は凍結。真犯人は別にいると考えた主人公は自由研究で再捜査を行うことに…。 話題のタイトルでずっと気になってた本。 主人公のひたむきに真実を追う姿にハラハラしながらものめり込んで読み進めてしまった。 過去の事件を扱っているため遺された加害者遺族の立場や報道の在り方などの問題提起にも繋がっている。特にSNSが発達した昨今では余計にそう思う。 モンスターはすぐそばにも居るし完全悪という訳でもないというのが切ない。 一介の女子生徒である主人公が(ほぼ)誠実にインタビューなどで情報を集めながら地道に真実にたどり着いていく過程が面白かった。 ラストで捜査の過程でスタンリーとか怪しい所を言及してて全てが明らかになる訳では無いって所もリアル。 カーラとラヴィの安心感。 バーニーの死がめちゃくちゃ悲しい…
2投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
関係図が複雑なので書きながら読んだ方が楽しめたかも? 一人目の犯人を示すものが出てくるのが偶然なのはちょっと勿体無いかな。 話が長いものの読み進めるのは苦でなかったのでよかったと思う。
1投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログ初めての翻訳本でしたが、読みやすくストレスなく楽しめました。 主人公が前向きに動いてるところが好感持てるし、相棒として協力する犯人の弟の存在もよかった。 容疑者候補として名前が増える度に、みんな怪しく感じるし、先が気になって後半は一気に読みました 自由研究らしい考察の文章だったり、手帳の写真や地図など視覚的にもおもしろかったです
3投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログ以前から評価が高く機会があれば読みたいと思っていた作品でした。洋物に大量ページと得意ではありませんでしたが、内容も文章表現も自分に合ってるみたいで読みやすかったです。た〜だ〜、「春眠暁を覚えず」ではないですが、春のせいなのかやたら眠く、本作がロヒプノールかと思うほど数ページで眠りに落ち、なかなか読み進めなかったです。決してつまらなかったという訳ではありません。 次回はポッドキャストの優等生版、眠らないように望みます。
4投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ「卒業生には向かない真実」が去年の年末の週刊文春ミステリーベストテン海外部門1位なっているのを見てチェックしたのですが、いやいやここはシリーズの最初から読まなくてはダメでしょ、ということでこの「自由研究には向かない殺人」を手にしました。イギリスのグラマースクールの最上級生17歳の女子が、EPQ(Extended Project Qualification!知らなかった!)という高校の卒論(?)みたいな研究テーマに地元で起きた5年前の殺人事件を取り上げる、ということで探偵役になるミステリーです。彼女の一人称語りと作業記録のエントリーの繰り返して、とてもテンポ良くページがめくれます。なにより本文が始まる前に「自由研究による資格取得志望書」が置かれ、途中にはSNSのチャットの画面が証拠として出てきて、さらには彼女が頭の中を整理するために書いた図式メモも記載され、まるでミステリーのロールプレイングゲームをしている気分になります。まさにゲームのようにどんどん進行するのですが、情報は混乱してきて、思ったほど気軽には読み終えることが出来ませんでした。主人公が考えるスピードに負けないぐらい行動するスピードが早く、かなりハラハラしてしまうのもアクションミステリーRPGっぽいかも。その現場行かないで、そのドア開けないで、その質問しないで、と思ってしまう場面がたびたびでした。ひとえに頭がよく公正で、しかもやさしく、そしてアクティブな主人公のキャラ設定がこの物語をドライブします。たぶん、主人公の年齢設定でYAってジャンル分けされるのかもしれないけど、読んでいる途中はむかし、NHKの少年ドラマシリーズでやっていた「五人と一ぴき」という少年たちが町の事件を探っていくドラマの雰囲気を感じてしましました。(ちなみにそのドラマの原作ってイギリスの児童文学作家、イーニッド・ブライトンの「五人といっぴきの探偵団」らしい…)もちろんドラッグやセックス、動画によるいじめ、とかディープな闇が事件の奥にはあるのだけど、まだ地元から離れていない青少年のピュアさ、みたいなものがそう思わせるのかな…。また主人公の家族設定や町の人種構成とかにブレイディみかこの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を感じてしまいました。これがシリーズ化して行った時、主人公の真っ直ぐさ、ってどうなっていくんだろう?あまり急がず、2023年の海外ミステリーNo.1にも手を出さなくちゃ。
5投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ海外のものは言い回しがどうも苦手で敬遠しがちなのですが、こちらはかなり話題になっていて気になっていたのと、SNSで服部京子さんの翻訳なら大丈夫!と太鼓判を押されていたので、手に取ってみました。 結果は、夢中になって読みました(笑)海外ものでもわからないところがほとんどなく、さくさく読める!内容も面白くて手が止まらない!魅力的なキャラクターに、自由研究で殺人(行方不明となった女性)をテーマに扱う斬新な発想、たくさん出てくる容疑者たち…これがデビュー作とは凄いの一言。
2投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ面白かった❗あっという間に読みました❗ 途中から、楽しくなって相関図を自作しながら読んでた 笑 カタカナの名前はすぐ分からなくなるので 笑 いろいろなことが複雑に絡み合っていたけど、丁寧に1つの事実にたどり着く 『公平であること』はいつでも大切なこと何だと思う 内容とは全然関係ないんだけど、主人公の名前を聞いて勝手に男の子だと思いこんでて、読み始めてすぐ女の子と分かってなぜか驚いた 笑
4投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ自分の街で起きた殺人事件を自由研究のテーマにして、真実を追いかける女子高生の話。本編の1/3程度は自由研究のレポート形式で表記されていて、読者である自分も主人公と同じ目線で真相を追求する感覚が新鮮でした。ただの特殊な推理小説というだけでなく、プロットが緻密で伏線回収も見事でしたので、最初から最後まで大満足の一作でした。探偵役の主人公ピッパの公平な視点で判断する姿勢はメディアや自分達も見習うべきですね。次作も読みます!
2投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ自由研究といえば、夏休みに親が子どものために一生懸命考えてあげちゃうアレですよね? でも、この物語の自由研究は全然違った! 高校生のピップが自由研究の題材に選んだのは、自分の住む町で5年前に起きた少女の失踪事件。交際相手の少年が少女を殺害して、自殺したものとして事件は終わっている。どうしても納得できなかったピップは自由研究という名目で事件を調べ直していく。 犯人だとされている少年の家族‥‥そのままこの町に住み続けている‥‥これは辛いですね。狭い町の中で、ずっと後ろ指を指されて生きていかないとならない。 でも真犯人を探すということは、この狭い町の中の他の人を疑うということ。事件を調べていくうちにピップにとって疑いたくない人も容疑者として浮かび上がってくる‥‥ピップの葛藤が伝わってきて読者もハラハラの連続です。 しかも、真相をつかむまで驚きの事実が二転三転して、どこまで闇が深いのーーー?と登場人物の母世代の私は、目を白黒させて読みました。 ピップの正義感はすごいですね。見て見ぬふりをせずに突っ走ったピップ。大人になっても大きな事を成し遂げてくれそうな予感です。
109投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに気楽なミステリを♪と思って、話題の海外ミステリを読みました! 舞台はイギリスの小さな町。主人公のピップは学校の自由研究にかこつけて、5年前に町で起こった失踪事件の再調査をすることに。主人公のピップが嫌味なしに明るく、猪突猛進で可愛い!相棒のラヴィとのやり取りも微笑ましいし、家族(とくにお父さん)との会話にもほっこり。高校生ピップの捜査方法がSNSを活用した情報線なところも新鮮でした。 ただ、もともとティーン向けで、ドラッグにレイプ事件、いじめ、飲酒運転からの自動車事故、とベタなテーマのオンパレード(^o^;)。若者への啓発もかねているのかもしれませんが、大人にはちょっと物足りなく感じました。 小学生くらいの頃の私のめっちゃ好みな作品で、なんだかキュンとしてしまいました!!、 あぁ…汚れつちまつた悲しみに… 以下、箇条書き感想 ・アンディのエリオットへの執着の理由、ちょっと良くわかんなかったです。ケンブリッジにいたことがあるとはいえ、田舎の高校のイチ歴史の先生が、そこまで大学の進路に影響を及ぼせるものなんですかね?イギリスの事情は知りませんが、ちょっと無理があるのでは? ・アンディ、「毒親育ちのおかげて二面性のある悪女」という設定でしたが、もう一歩、深みがあるとよかったなぁと思いました。サルを追って大学に行きたいの、意外すぎました。 ・ピップが轢き逃げ事件を見逃しちゃうのはどうなの?とは思いました。「フェア」というのがピップの持ち味だったのでは?正直、殺されたアンディより、轢き逃げされた見知らぬ人の方がかわいそう…
9投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログ久々の海外作品で、ちょっと心配でしたが無用でした。 1/3くらいまでは入り込めなかったけど、中盤から後半にかけては一気読みでした 容疑者候補が次々とあがっていったのは、物語りを長くするだけだったようにも思いました ただ、自由研究といった軽いモノとは違い、ミステリーとして本格派でした
14投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ3.8。三分の一過ぎたあたりから加速し終わりまでの半分は一気読みだった。ティーンだからとはいえ主人公が無謀で恐い。自由研究にのりだす動機が良かったな。しかしコレがヤングアダルトミステリーか…強い……。ちなみに勘違いして米国で想像してた。
2投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ和訳小説の読みにくさを感じさせない名作。テンポ感も良くて新事実が発見される度にワクワクして、読み進めるてか止まらなかった。 評価を付けるなら星5以上
1投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログほんタメというユーチューブで紹介されてたので、買ってみました。予想外のことが沢山起きたり、わかったりして、どんどん次が読みたくなります!ぜひ読んで見てくださいね。
2投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ壮大なミステリー。長かったけど、読み終わってみれば読後感さわやかで、あー楽しかったって感じ。 ピップの高校生らしい好奇心旺盛さに、高校生らしからぬ勇気や正義感や行動力が加わって、ヒヤヒヤとワクワクが交互に波のように押し寄せてくる。どっちかと言うとヒヤヒヤの方が強いかな。 仲間と一緒に一つずつ謎を解いていく過程が丁寧に書かれていて、物語に引き込まれました。続編も楽しみです。
8投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ自分の住む町で起きた殺人事件を自由研究に取り上げ、調査と称して真犯人を見つけようと奮闘する、とびきり賢くてガッツのある女子高生、ピッパ。 魅力的な美少女アンディが失踪し、直後に自殺したボーイフレンドのサル・シンが殺人犯であるとして片付けられてしまった一連の出来事が、ピップと、サルの無実を信じるサルの弟・ラヴィのコンビの調査で、徐々に違う様相を見せて… ホリー・ジャクソン、初読。 今のイギリスのティーンエイジャーの楽しみ方や日常生活とか、インターネットをバリバリ駆使してる感じとかが小気味よく、楽しめる。 うんうん、自由研究は、予想以上にほろ苦かった。ピンチあり、どんでん返しあり、素敵な男の子とラブラブあり、えーでもここまで事件をややこしくしなくてもさぁ… …という感じで、読み終えた時は、星3つ。 けれど、三部作!! 三作目まで読んで振り返れば、本作を星3つとして、続きを読まずに済ませてしまう人がいたら気の毒すぎるので、星4つに修正。 ネタバレするから書かないけど、これは… 是非とも、三作目まで読む事をお勧めします。
10投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやあおもしろかったーーー 一日中読んだ読みきったーー 殺人事件を自由研究? なんじゃそりゃと思いずっと気になっていた 1日暇があったので買ってみる 5年前の事件。 1人の女子生徒が消えそのボーイフレンドが自殺 女子生徒は見つからないまま彼は殺人犯とされた。 けれどずっとそれを信じられなかった彼女は 調査を始める。 殺人を自由研究、というので勝手に主人公は男との子だと思っていた。 まずはそこで自分の既成概念にあーあとなる。 そーゆー事実に即しない思い込み いかんよなーー 思い込みによるひとりよがりな正義とか色々タチが悪いもん今いっぱいやし 5年も前の事件について今更何が出るのかと思いきや 関係者へのコツコツした聞き込みから 当時は見えていいなかった人間関係やらで出てきて ありゃりゃこれどーなるんだーーーっと ラヴィとのラブの進行度合いやら 色々気になることが多すぎる 脅迫状のあたりから何やらきな臭くなるし。 え?え?ほんと誰なん??って感じ まあクソ男ってとこでうっすらこいつかなーっとは 感じたけど 交通事故あたりはなんか関わってくるかもなーとは思ったのだが そーくるかー いやいやそれで友達を陥れるか? いや結局自分が一番大事なのが人間かとか うわーウワーッの連続で、息つく暇がない。 いやこれまじで実はラヴィが‥とかいう地獄展開だけは お願いだからやめてよ、と あり得ないと思いつつ読み進め とりあえずひと段落 あーいやいやなんかほんと感情がジェットコースターな本でした いやあつかれたけどおもしろかった これは人に勧めたくなるやつ あれ、でもラヴィの家族は5年もの間針の筵だったわけだが 正直本物のモンスターの家族へのあたりはそうでもなかった? それともそーゆー態度を取ってたことに対する街の人たちの反省があった? うーんもしかしてここにも拭えない偏見があるのかカーラたちに辛い思いをしてほしいわけじゃないんだがなんかモヤモヤ どうも三部作みたいなんで残りも買って見よっかなー
0投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ清々しい読後感。 もうピップが大好きだ。 正義感、知性、行動力、勇気、愛情… 自由研究のテーマが殺人事件の追求とは、あまりに突飛過ぎて読めるだろうかと不安だったが、最初の数ページから没頭した。 スマホ、PCを駆使した捜査方法も画期的だ。 テンポも早くて、後半のハラハラドキドキがたまらない。 真実を追求するその過程には、苦しみや悲しみもある。それを乗り越えながら人として成長してゆくピップの姿には、感銘を受け勇気をもらった。 続編が楽しみだ。
22投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
終盤の展開がすごかった。少し涙して驚いて、最後はほっとする終わり方ですっきり。映像化もするみたいですね。楽しみ。
0投稿日: 2024.04.21
powered by ブクログ海外の高校生事情がわからなかったり(この本で知れた部分もある)、海外小説でよくある登場人物が覚えられないし女性か男性かも判断できなかったり(読み進めるとある程度わかるがなんせ登場人物が多い)、文章の言い回しに違和感を覚えることが多々あったりしたけど、ストーリーとしてはとてもおもしろかった。 高校生ピップの行動力も推理力もすごいと思うし、自由研究として逐一まとめてくれるところは読みやすかった。容疑者がどんどん増えて、全く真相の予想がつかなかった。サルが犯人ではないだろうとは思ってたけど、犯人に至るまでものすごく経緯が複雑でそれぞれ理由があって、納得感のある作品。 続編も読んでみようと思う。
6投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024年本屋大賞翻訳部門で2位だった「卒業生には向かない真実」のシリーズだったので。 聞き込み、尾行、家宅侵入、SNSハッキング、GPS追跡、 そして犯人からの脅迫とその実行による死という、 「探偵」ものにありがちな要素と、 いじめ、裏アカウント、ドラッグ、パーティと、 スクールものにありがちな要素をちりばめていながら、 なお新鮮さを失わなわないのはなぜか。 それはたぶん主人公のピップの信念だと思う。 十七歳の彼女が選んだ自由研究の課題は、 「2012年、リトル・キルトンにおける行方不明者の捜査に関する研究」。 5年前に行方不明になった十七歳の少女はいまだに見つかっていない。 彼女の恋人だったサルは疑われて、自白のメールを残して自殺してしまった。 だが、 ピップは自分がいじめられそうになった時に助けてくれたサルが、 殺人犯だとはどうしても思えずに調査を開始する。 まずは、サルの弟シンのところへインタビューに行く。 とてもまっすぐだ。 シンも兄が犯人だとは思って居らす、 ピップの真摯な態度に自分も調査に参加すると言って、 二人で真犯人を探し始める…。 ピップが脅迫されたことを隠し調査をやめると言い出した時に、 シンが一度は怒って去って行くが、 ピップがあきらめるはずがないと戻ってくるのが素晴らしかった。 容疑が晴れてシンの両親が「息子を取り返せた」と、 ピップの家にお礼に言いに来た時のつぶれた花束とハグ大会も。 この作品自体も当時話題になっただけあって謎解きとしても面白かったが、 行方不明になったと思われていた少女を監禁していたはずが、 良く似た別の少女だったというのは驚きだった。
1投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログめちゃめちゃ面白かった! 海外小説だったから最初は読みづらいのかなと思ってましたが読み始めたら一気に引き込まれました。 ただやはり登場人物の名前を覚えていくのに 苦労しました。途中からはばっちりでしたが… 何度かこの人誰だったっけ。誰かの姉妹?友達??と混乱しました。 自由研究スタイルで書かれている内容も 今までにない形で面白かったです。 シリーズ全部見てみたくなり早速2作目も 購入してきたのでまたゆっくり読んでみようと思います。
1投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったー!人の名前を覚えるのにとんでもなく苦労したし 物語の舞台をアメリカだと思い込んだまま9割読み進めてしまったんだけど それでも面白いものは面白い 本当です ヒロインが明朗快活で気持ちの良い性格をしているので だんだんと事件の全貌が陰鬱そうな雰囲気を醸し出してきても暗い気持ちになりすぎずに読めた。事件の真相についての総括は主人公がエピローグでしてくれていることそのままであると思う。一連の事件は突然起きたのではなく 様々な小さなコミュニティの人間関係が複雑に悪い方へ行った結果起こってしまったことだということ。決して遠い場所で起きたものでは無いのだと主人公は訴えている(まぁホームパーティを開く日本の大学生やそこにドラッグを持ち込む輩がどれだけいるかという話は横に置くとしてもだ) 続編もあるらしいので読んでみたい。
1投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログのっけから面白い。 主人公であるピップが自由研究の課題として5年前に起きた少女失踪事件の謎を追うと、驚きの真相が・・・ という内容なのだが、なんといっても物語がしっかりと構築されているため、内容がにブレがなく全体を通してどっしりとしている感じがする。 そのため読んでいて全くストレスがない。 物語は関係者へインタビューを行い、その内容を精査していくことで新たな謎が提起されたり、別の推論が展開される形で進んでいく。 そのインタビューは少女失踪事件(殺害事件)の犯人であると目されている少年の弟とのやり取りからスタートするのだが、この時はたどたどしく頼りない口調で質問をしていたヒロインが、物語後半に向かうにつれ確固たる意思を持った口調での質問へと変わっていく。 こういったところに少女の成長を感じられるし、加えて、少し無謀で危うい行動に読んでいてハラハラしたり、感情の起伏にしっとりしたりするのも人物描写がしっかりしているためだろう。 伏線、ミスリードなどもいたるところにおいてあるので、もう満足。 最近はトリックを生かすためにあり得ないような特殊設定があったり、どんでん返しを生かすために「そうはならんだろ?」といった展開があるものも多いが、現在のいわゆる普通な情景の中に事件を落とし込めていると思う。 ただ、結末が個人的にはあまり好みではなかったというところだけ除けば、本当によくできた物語だったと思う。
15投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自由研究を通して過去の殺人事件の真相に迫る。ピップにとってヒーローだったサリルの無実を信じて。 まっすぐで一生懸命なピップ。悩み傷つきながらも真実を追い求める。ただ追い求めるあまり何度も無茶をするのでハラハラしてしまうけれど。 また、ラヴィやカーラとの会話は楽しく、どちらも相手を思い合っていて、ほっこりしたり、力強く感じた。 テキストメッセージや手帳、相関図やマーダー・マップなど、証拠品やレポートを見ながら、ピップと一緒に事件について考え、犯人を探し、そして脅迫に怯えた。 状況は二転三転し、次々と明らかになる真実。そして予想外の犯人に驚かされた。 小さな町の大きな悪に対して、悲しい真実に対して、ピップはどこまでも正しくあろうとした。その強さがかっこよかった。
72投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ雰囲気はジュブナイルやヤングアダルト小説。ただ女子高生が主人公とはいえ日本より風紀が悪く、行動も危なっかしいので親目線でハラハラする。日本だってドラッグや売春が身近な環境はあるけれど、主人公はケンブリッジ大学を目指している優等生なわけでこの辺はちょっと理解がおいつかない。SNSの使い方とか人種問題とかがサラッと描かれているのでイギリス人にとってはリアルなんだろうなと思う。そういえば「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でもこんな雰囲気だったか。あれは元底辺中学校が舞台ではあったけれど。 内容は推理が二転三転してひきこまれるけれど話が長い。途中で断念しそうになるが後半は展開がよくてスムーズに読めた。日本でもたくさんの賞やランキングに入っているけれどイギリス文化の理解度が低いのでイマイチ一般受けはしないんじゃないかなあ。青春や家庭の悩みとかは共通するものがあるのでそこは共感できるだろうと思う。
0投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ半分過ぎたあたりから面白くなってきた。 日本との文化の違いありすぎて、のめり込めなかった感はある。
0投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログめちゃめちゃおもしろかった!!!子供の頃よく見た、ジュブナイル映画を見ているような、ハラハラ・ドキドキワクワク感…。 最初は海外文学特有の人物の名称がバラバラでなかなかついていけなかったんだけど、主人公のピップと一緒に事件の真相に近づくうちに読むのを止められなくなった。警察や探偵などではなく、ただの女子高生が自分ができうる範囲で行動して真実を突き止めて行く様は読んでて楽しかった! 個人的に最近古典ミステリばかり読んでいたので、スマホを駆使して、フェイスブックやツイッターから謎を解いていくの新鮮でよかった。今読めて良かったなって感じ。これが20年、30年たったら読者はどんな感じを受けるんだろう?ツイッター?タグ付けってなに?みたいになるのかな?
0投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ事件の真相にどんどん迫っていく主人公の頭の良さや行動力が面白かったし、イギリスのティーン達の生活や学校の様子が知れて興味深かった。
0投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったし、終盤のいろいろな謎が解決する ところはのめり込んで読んでました。 ただ、長すぎる!! 中だるみしちゃってた感は否めないかなぁ〜 あとは、サルがただただ可哀想。 その上で死んじゃってるから仕方ないけど ほぼ空気でストーリー上も可哀想だった笑
1投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女子高生の自由研究なのだが、失踪事件を関係者にインタビューをして解決する今まで読んだことないようなミステリー。 実はかなり前に読んで星5つを付けたままにしていたが、優等生・・・、卒業生・・・、とこれから読もうと思い評価を追加しました。
24投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ登場人物たちのポップな会話が多いので取っ付きやすい印象があるけど、内容はけっこうヘビー。 わが身可愛さから保身に走る者たちの醜さよ。
3投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ海外小説あるあるで、登場人物の名前が覚えにくい面もあるが面白かった。 裏ではとんでもない悪いことしてるけど、アンディーの様に実はこういう風にメディアや世論により美談にされてる芸能人とかいっぱいいそう。
1投稿日: 2024.03.26
powered by ブクログ海外作品の割には読みやすい文章だった。 イギリスの学校制度や法律はよくわからないけど、SNSをフル活用するのは本当に最近の話だなーと思った。 途中、主人公の推理に乗って、自分の中でも犯人が二転三転した。 ペットがいる私としては、人が殺されるより何も言えない動物が殺されるのが一番辛かった。
1投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログPOPなミステリー というのが、第一印象。 ただストーリーを追うのではなくて、wordの考察パートがあるので、こちらも頭の整理がしやすくてわかりやすかった。 面白くて、一気読み。 自由研究には確かに向かないよねーw 信念を持ってラヴィに寄り添えるピップがカッコよかったですね。
13投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログ海外小説はハリーポッター以外で初めてで読んでみたらのめり込んでいった。17歳の主人公の公平さ、正義感に心打たれて、とても良かった。3部作らしいので続編も楽しみです。
4投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログSNSが色々なシーンで使われてたり、今の時代の本格派ミステリーといった感じで、読みやすいしおもしろかったです。
2投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ初の海外小説。すごく読みやすかった! ピップと一緒に推理している気持ちになれた。途中の展開にはドキドキ。 続編も読んでみようと思った。
4投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ久しぶりの海外ミステリー。読みやすそうで話題になっている作品を選びました。 主人公ビップは高校生。自分の住む街で起きた17才女子高生失踪事件を独自に調べている。殺人犯とされ 自ら命を絶ったのはピップが憧れていた少年。 友人 両親 知人にインタビューし ひたむきに 真相を知ろうとする主人公と やはりちょっと 日本人とは思考が違うかなと思うところが 海外文学ならではの面白味でもあり…。 シリーズは3作品出ています。次作はまた 青春ミステリーが恋しくなったら 読もうかな。
8投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰が犯人なのか、ピッパがラヴィと共に真犯人を探す自由研究をはじめるが・・・ 登場人物全員が犯人にみえてくるほど、みんなの影の部分がどんどん判明してくる。真犯人は見つかったが、それによって幸せになれるわけでもない。感情的には複雑なピッパ。 感情に流されず、事実をつなげていく強さや信念を持ってるピッパはかっこいい。 登場人物の名前を覚えるまでは、なかなか混乱した。翻訳本は名前を覚えることが大変。それを上回る早く続きを読みたいドキドキ感があった。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログいや〜おもろかった 海外サスペンスドラマを毎話毎話続きが気になりながらのめり込むように観ているかのような感覚 読み終わる前に2作目買っちゃったしね笑 履修です
2投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ海外小説はあまり読まないので最初は文体に違和感があって読みづらかったけど、読み進めていくうちにどんどんストーリーにのめり込んでいった。 登場人物が多すぎるのと聞き慣れない名前にも手こずったけど、最初のページに人物紹介があるから行き来しながら問題なく読めた。 二転三転する展開にまんまと振り回された。
1投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自由研究で5年前に起きた殺人事件について調べはじめたピップ。すると身近な家族のような存在たちも怪しくなりだして、悩みながらも真実に辿り着こうとする。 学生同士の交流の場だったり薬が身近な感じだったり、環境が理解できにくい場面もあったが、ピップの臨機応変さによって事件の裏側が見えてきた。 みんながそう思うからそうだじゃなく、自分の目で見たこと体験したことを信じることが大事。 分厚くて読みきれるか不安だったけど、後半は特にどんどん読み進められた。
1投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白かった。 とりとめない感想だが、書いていく。 はじめの方を読んで、ざっくりした仮定として ・サルが犯人ではない ・サルは、誰かを庇うために、友人たちに嘘をつくよう頼んだ? ・それじゃあサルは、なんでしぬ必要があったんだろう? と考え、アンディをころしそうな人は多かったため、サルをころす理由がある人/それができた人を探しながら読んだ。 マックスは、あまりに粗雑で、サルの爪の中にアンディの血を仕込むとかそういうことはできなさそう。 ハウィーはあまりにも余所者すぎる。(メタ) ダニエルだとして、どうやって勝てるのか。(メタ) うーん、じゃあ誰? ナオミが実行犯だったら面白い(メタ)と思う気持ちも、読み進めるほど萎えていく。彼女はただの純朴な子どもみたいだ。 エリオットも、クソ男!のくだりで一度疑ってみたが、交通事故をどのように知り得たか想像できず、疑い度を下げてしまった。 エリオットが家庭教師業を5年続けているという証言が出た時点でようやく、アンディが生きてる!匿っているんだ!と膝を叩いた。 だからこそ、その先の展開はかなり油断していて、エリオットにバーニーをころしていないと言われてかなり動揺してしまった。ここから考えを整理して、改めてベッカを実行犯だと確信するまでの過程は、彼女の表情を実際に目にしたピッパでないと難しいと感じた。 認知症の老婦人がみたアンディは、本当に最近の生きているアンディか、またはベッカのことだったりしないか?と考えていたが、これはハズレだった。 脅迫文の文体や呼び方を見れば、差出人が分かりそうなものだけど?という推理はアタリでした。1勝1敗です。 ラヴィの容姿について、一般的な青年より小柄で痩せぎすなキャラクターをイメージしながら読んだ。身を隠すシーンや、ピッパとの距離感もそれでこそ違和感なく読んでいた。 本作ドラマ化のニュースで、普通サイズ(?)の青年が役を担当していて、驚いた。この大きさでピッパの部屋へ上がって行ったら、それはヴィクターも小言くらい言いますね!近隣住民に白い目で見られて育ったという、薄暗い生い立ちだけで、容姿を決めてかかっていた自分に気がついた。偏見でした。 ヴィクターみたいなキャラ付けの登場人物(声が大きい、面白くもないジョークを言ってくる父親)も、自分はだいたい苦手なのだが、彼はすごく好感をもって読んだ。彼が守っているアモービ家でこそ、ピッパはこうして冷静に、フラットに、勇猛果敢に育った。 “彼ら”を苦手な理由であるところの“悪意なく主人公を邪魔してくる”シーンが無かったこと、寧ろピッパを心から支援し、時には危機から救いもしたこと。 “ティーンエイジャーの主人公が身を隠しているところへ親から連絡が来て、ものすごい着信音が鳴って、悪者に見つかる羽目になって……”そういう、イライラするのになぜか毎回出てくるお約束のシーン。 本作にはそういうノイズが少ない。主人公にとってのピンチも、マイナスの出来事も、ピッパ本人の無謀や無神経のせいで起きる。 また、(理由により殺人が許されるとは言わないが、)作中アンディの悪行が散々明かされていくおかげで、悲しい気持ちにもなり過ぎずに読める。 翻訳本の魅力でもあるが、時としてノイズにもなりえる文章のクセも少なく、とても読みやすかった。 周りにもおすすめしたい。
0投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログめっちゃくちゃに面白かった。途中ばちゃばちゃ泣いてしまった。泣くとこじゃなかったかもしれないけど、なんだかピップがいとしくて。ミステリとしても面白かったし、青春小説として本当に良い作品だった。ありがとうピップ。ありがとうラヴィ。 追記 アメリカ版のThe killingのドラマが大嫌いで大好きなんだけど、自分の中でキリングに対するアンサーになったな、自由研究には向かない殺人。ああ、こうすればよかったんだね、と。いい物語だった。
1投稿日: 2024.03.03
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しばらく寝かせていた本だったがやっと読み切れた。 本腰を入れて読もうと思い立ってからはあっという間だった。物語の展開や行く末を追いかけるのが単純に面白かったし、そのさなか主人公の主観や感情に振り回されるのも楽しかった。 ミステリ小説をあまり読むことがなく、かつ推理しながら読むのではなく本当にただのエンタメとして読むのだが、最後まで怪しい人が別に犯人じゃなかったり、犯人リストから外された人が犯人だったり、そう来るか〜となった。思わぬ方向性からくるのがよかった。 最後のスピーチシーンではこれまでの捜査物語やピッパとラヴィのサルへの想いを回想して胸が熱くなった。ぜひ続編を読みたい。
0投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログとても長かったけど、あっという間に読めてしまいました。 調査の資料や図もあって、工夫がこなされてありストーリーも読んでてハラハラドキドキでした。 予想してた犯人じゃなくて、『まさかっ⌓̈✸』とびっくりでした。 2作、3作も積読してあるので読むのが楽しみです!♩
11投稿日: 2024.03.01
