
総合評価
(766件)| 67 | ||
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powered by ブクログホンモノってなに。 読み終わった後の、心がモヤモヤするかんじ、、、 絶対変わらないと思ってた家族の繋がりが、実はニセモノだったなんてー。 一緒に過ごした時間が濃く思い出深いものだと、血は繋がっていなくても家族として成り立ってしまう怖さ。 考えさせられる本でした。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログ赤ちゃんの取り替え、子供の誘拐監禁。現実にあった事件が上手に盛り込まれて冒頭から推測させていた「ほんものの万祐子ちゃん」がどうして生まれたのかまで、ありがちなはずなのに飽きさせませんでした。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログ湊かなえ独特の展開だったが、読んでて閉塞感を感じて息苦しくなってしまった。これが持ち味だとはわかっているが、本作はちょっとくどすぎた感じがした。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2年前に誘拐され行方不明になっていた姉の万祐子ちゃんが戻ってきたものの、帰ってきたのは別人。しかしDNA鑑定をすると新の親子であることが証明される。 家族は意識がつくるもの。しかし、それ以上に親子間の血のつながりの強固さを考えさせられる作品。 湊かなえさんの作品にしては、衝撃的なラストではないものの、誘拐されている間の家族の悲しみや、真実を告白されずに疎外され続けてきた妹の心中を疑似体験できる。
0投稿日: 2017.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
入れ替わりというのは珍しくもないが、最後こう来るかと思い良かったのだけど、なんだろうな、始終、結衣子が暗くて暗くて笑。ただ、私も妹だし、少し通ずるところもあって、気持ちよくもないけど理解できなくはないなと思った。姉が本物ではないのではという子どもながらの不安は、「私って本当の子じゃないのかも?」と想像してしまうのと同じで、くだらないけど結構悩むものだ笑。 本ものってなんですか? 幼少期なら特に、性格も好みも顔すらも変わる。どれがほんとの自分なんですかね。自分でも分からない。
0投稿日: 2017.09.07
powered by ブクログ”告白”以来の湊かなえ。それを読んでイヤミスのイメージを抱いていたけど、本作はちょっと違う感じ。でも、「八日目の蝉」とか、既出の何かを思わせる内容で、そんなに目新しさはなし。惹き込ませる文章力のおかげでリーダビリティは高いけど、どうしてもこの作家じゃないと!感はあまり受けず。気になったのは帯タタキ。読みたい気持ちにさせるためのものだから、ある程度のネタバレは仕方ないにせよ、ここに書かれている真実は、結局この物語はそれが全てだから、”う~ん、それ言っちゃう?”って感じ。正直、帯だけ読むだけでいいんじゃ…と思わされました。
0投稿日: 2017.09.04
powered by ブクログ読みやすく面白い。 湊かなえはミーハー(ミーハーの褒め言葉ってなんだろう)な作風のイメージがあって、これもそのイメージにほぼ近かった。 誘拐事件で2年間行方不明になっていた姉が戻ってきた。けれど、戻ってきた姉は私が知っている姉とはまるで別人。2年間の他人と過ごした月日が姉の人格を丸ごと変えてしまった…。 これが私が当初想像していた話。オチもミステリー性も無いから、なんでそんなものを想像したのだろうと思うのだけれど。 実際の話ではこの想定を当然だけど覆していて、別の意味で「想定内」なのだけれど、「いや、もっとどんでん返しと伏線の回収しまくりだよ」っていうものでもなかった。 最後の謎が解けるところに、量とスピード感がもっとあったらなぁ…と、ちょっと(ほんとに僅かに)勿体ない作品。 とは言え、売れっ子作家さんなのでさすが面白かった。
0投稿日: 2017.08.30
powered by ブクログ仲の良い姉妹。或る日突然、姉がいなくなる。 大切な我が子を失った母親は残った妹にある手段を使って姉を探させる。 そのやり取りがなんとも怖い。大切な子供がいなくなって、無我夢中おかしくなるくらいになるのは分かるけど、とても不気味。 でも、数年して突然戻ってくる!でも、どこか違う。 その真相がとんでもないもので! ハラハラした〜!!
0投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログ「それって本物?」と問われると、確信があったとしても一瞬心の中で時間が止まる感覚を覚える人はいるのではないだろうか。僕は、ある。それは、本物と断定できる根拠が十分かどうかを考えてしまうからだ。もしかしたら本物ではないかも?そんな恐怖を読者の心に植え付け、登場人物の心の中の葛藤と同期しながら遂行する物語は美しくも悲しい。
0投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログう~ん…という感じ>< 面白くない訳では無いけど、続きが気になるわけでもないし結末も長々と伏線?を張ってた割には衝撃に欠けてて、イマイチ でも万佑子と遥、お母さんサイドの話も読んでみたいな~とは思った
1投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログそれは、針の穴のように小さな違和感。 自分の体、神経という神経を一部に集め集中しなければ気づかない、けれど確かに存在する違和感。 姉と父と母。 「家族」とは、一体なんなのか。 「家族」という概念を真正面から突き破る問題作。
0投稿日: 2017.08.26
powered by ブクログ面白いか面白くないかと聞かれたら面白いと答えるけど、湊かなえさんが書いたものとして読むと物足りない感…。 読みやすく、さきが気になるような流れなので一気読みに向いているけど、スッキリしないというか リバースほどの衝撃はなかった。 それが狙いなのか、わたしがミステリーものを読みすぎて麻痺してるのか。 うーん、物足りない…
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ面白かった! ラスト30ページで衝撃!そういうことだったのか… こういう終わり方はしているけど、その後は案外ハッピーなんじゃないかなって思ったり。考えようによっては家族が増えてなんか良さげじゃない?(笑) しかし、回想シーンで思ったのは、小学校1年や3年てこんなにしっかりしてたかなぁ、ってこと。 あと、なっちゃんにもびっくりやわ(笑) これって捩ってあるけど、舞台の三豊市って三原市のことだよねぇ。福原市は福山だし。広崎が広島。でも隣の県は山口県なんだな(笑)
0投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログ小さい時に、行方不明になったまゆこちゃんが、現在舞台にも登場してきて、どういうことだ?と思いながら、あっという間に、読み終えてしまった。 ゆいこが、まゆこちゃんと呼んだり、お姉ちゃんと呼んだりするのが、また混乱させた。こんなことが、現実にあったら、と、母の立場で考えたり、ゆいこの立場で考えたり、読後も、色々想いを巡らせた作品だった。
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログ主人公の心情描写などの書き方は湊かなえさんらしい作品だと思う。ただ、ストーリー展開がいつもの湊かなえさんの作品と違うように感じられた。最後の伏線を回収していなくて、すっきりしない感じがモヤモヤした。これは妹視点で描かれ続けるが、母や姉視点も見れたらさらに面白かった気がする。本物とは何なのか…。
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログ元気で外遊びが大好きな小学一年生の結衣子と病弱で読書が大好きな小学三年生の万佑子はとても仲良しの姉妹だ。 姉の万佑子はいつも眠る前に妹の結衣子に色々な絵本を読んであげていて、結衣子の一番のお気に入りは「エンドウ豆の上に寝たお姫様」というアンデルセンの童話だった。 そんな姉妹を引き裂く姉の万佑子の失踪事件、そして二年後に無事に戻って来た姉の万祐子だけれど、妹の結衣子は違和感を感じずにはいられなかった。戻って来てくれてとても嬉しい、けれど戻って来たのは本物の姉なのだろうか?本当に大好きだったあの姉なのだろうか?その疑惑は結衣子が大学一年生になった今でも心の片隅に潜んでいる違和感だったー 私がこの本で初めて知った「エンドウ豆の上に寝たお姫様」は、あるお姫様がベッドの下に置かれていた小さなエンドウ豆の違和感に気が付き、こんな小さな違和感に気が付くという事は本物のお姫様の証しだと讃えられ、王子様と結婚をして幸せになる、という非常に奥が深い物語で、小学一年生の結衣子がこの物語を気に入っていたという設定がストーリーの重要なキーポイントとなっている。 小学一年生の結衣子と小学三年生の万佑子が夏休みの時に悲劇が訪れる。病弱で外遊びなど殆どしない万佑子が、珍しく結衣子が夢中になっていた秘密基地作りに興味を示して、二人は一緒に外へ遊びに行き、疲れた万佑子がもう帰ろうと提案した時に結衣子は他のお友達とまだ遊びたくて一緒に帰る事を断り、万佑子は一人で家に帰る途中に忽然と姿を消してしまったー 心配する両親、近所の人達、そんな中であの時一緒に帰っていれば…と後悔と不安に駆られる結衣子。事件と事故と両方で捜査が始まるのだけれど、事件である事は明らかで万佑子がどんな酷い目にあっているのかと想像するだけで胸が締め付けられた。 捜査に進展はなかなか無く、姉妹の母親である春花は独自に捜査をし始め、犯人探しに妹である結衣子を利用するまでになる。五年間行方不明だった女の子が家の近くで監禁されていて無事に保護されたという事件があってからは、ますます万佑子も近くで誰かに監禁されているのだという考えを払拭する事が出来ず、不審な人物の家に結衣子を猫を探していると嘘をつかせて(結衣子は始めは嘘だと感じていなかった)訪問させるという極めて危険な事をさせていた。始めは母親の真意に気が付かなかった結衣子だけれど徐々に自分が母親に、姉の万佑子探しに加担させられているのだと気付き始める。そして自分はこの家の本当の子供では無いのではないのかと小さな胸を痛め、姉の万佑子ではなく自分が居なくなれば良かったとまで思う様になってしまう。大人達の勝手な都合や思いや嘘で結衣子はどんどん傷付き、自分の違和感が正しかったのだと知った時には虚しさでいっぱいだっただろうと感じた。 あんなに大好きだった姉がすり替わっていた事に大人達は結衣子が気が付かないと本当に思っていたのだろうか?或いは傷付かせない為に嘘をついていたのかもしれないが、真実を知る権利は小学生の結衣子にもあったはずだ。本物や本当が大切なのではなく真実が重要なのだから。 結衣子の視点で展開するこの物語を、母親の春花の視点で読むとどうなるのだろうかと考えさせられた。真実を知った後の母親の春花の思いが描写されていなかった事が更に哀しみを助長させた。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。 【感想】
0投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログ妹の感じる違和感、なんとも言えない気持ち悪さを一緒に感じながら読んだ。実は妹自身が実の娘ではないのかも?なんて考えたりした。連れ去られたほうの姉はどんなことを考えてたのか気になる。
0投稿日: 2017.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「リバース」の後に読んだので、すごい大きなどんでん返しを期待してしまったのですが、ものすごい驚きというのはなかったです。 ある家に入って、抱きかかえられてしまった件、伏線かと思っていたのですが、特に最後まで回収されることはなかった気がします。あの描写は一体何を表現したかったのか。そこがよくわかりませんでした。
0投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ読み進めていく中で想像を2度3度裏切ってきたからこその満点評価!全部読み終わってもスッキリしない感じがキツイけど、本物とは何か?すごく考えさせられた。話のところどころに伏線張って、終盤キッチリ回収していくところが素晴らしい!一気に読み進められるから、夏休みのうちにみなさんもぜひ!
0投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ姉の行方不明事件をきっかけとした妹目線の話。豆の上で眠る、というタイトルがもう、これしかないというくらいピッタリ。「お姉ちゃんは本物なの?」という主人公の疑惑とともに、うまく言葉にできないような、まさに豆の上で眠るような妙な違和感と読後感がある。 失踪後の様々な出来事によって性格が変わってしまった主人公が一番の被害者な気もするけど、登場人物は大なり小なり被害者でもあり加害者でもあり… 万佑子ちゃんの選択が、小学生がそこでそんな判断できるのか?という疑問もありつつ、小学生だからこそ正直に行動してしまったのかもしれない。 本ものって難しいな…
0投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ“本物”とはなんなのかという至上命題。永久課題。 答えは何処……、答えなんて無い。 本物は何処……、偽物は本物……? あなたはだあれ?わたしはわたし。
0投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者の本は3冊目。 母性、リバースともに良かったけど、 初めて「?」と思いました。 さすがにその年齢での入れ替えには無理がある。 何故、妹だけが事実を知らされなかったのか。 まゆこちゃんは、自分の妹を「その状況を楽しんでいると思った」と大人になるまで思ってたとは信じがたい。 猫のくだりは必要か。 なんとか最後まで読みましたが、この作者には波があるのかなぁ…
3投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の母や姉妹関係に、自分と通じるところがあり、共感しつつ、先が気になって最後まで一気に読んでしまった。 「万祐子ちゃんは、私の中の幻想だったのだ。」 主人公にとっては、両親から隠されていたことより何より、これに気づいてしまったことが一番辛いんじゃないかな。 信じていたものが音を立てて崩れていく怖さ…私も一緒になって震えました。 相変わらず、あっさりかつモヤッとする結末だったけど、総じて面白かったです!
0投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白くないわけじゃないけどあまりにも不自然なところが多すぎる。 誘拐されたのが赤ちゃんだったならすり替わることも可能かもしれないけど小学3年生の2年後なら誰だって別人だって分かるでしょ。 いきなり知らない人にあなたはほんとはこの家の娘なのよって言われて同情心か知らないがその日のうちに実の母に乗り換えるのもありえない。 そもそも両親が真実を隠す必要ある? 当事者2人はとっくに知ってるんだから隠すメリット何一つ無いと思うけど… 結衣子が警察に話してしまうかもしれないから? 話しちゃダメなの? 私が母親ならさっさと警察に通報して刑務所にぶち込んで2人とも引き取りたいと思うけどな。 今まで散々溺愛して2年間必死に探した子を家族を騙してまで相手に渡すなんて理解に苦しむ。 とにかく真相を知っても納得できない話だった。 誘拐後の万佑子と結衣子が自己中な人たちに振り回されて気の毒としか。 後味の悪い話は好きだけどこれはなんか違う。
0投稿日: 2017.08.13
powered by ブクログ小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪。その2年後、万佑子は記憶喪失となって戻ってくる。しかし、万佑子は、本当に万佑子なのか、はたまた別人なのか。妹の結衣子は、ずーっとその疑問を抱きながら、大学生となる。果たして、その真相とは? アンデルセン童話のなかでも、あまり有名ではない「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というお話が、ストーリーの重要なポイントとなる。
0投稿日: 2017.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結衣子ちゃんが不憫。 姉妹で愛情の注ぎ方が違うのは分かるが、万佑子ちゃんを探すためとはいえ、幼い子供を使って半ば騙すような方法でやらせるものか。最初は結衣子ちゃんが本当の家族じゃないのかと思っていた。 結衣子ちゃんが大切にしていたもの、万佑子ちゃん、ビアンカ、全て奪われ、ただただかわいそうと思った。 湊かなえの作品は初めて読んだが、もう一度この本を読む気力はない。
0投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログ本ものって、なんですかー。 (結衣子) ハラハラさせて最後はモヤモヤさせて。 湊さんの描く母親の狂気は怖い。
0投稿日: 2017.08.07
powered by ブクログ最初に主人公と共に抱いた違和感から、そのうち自分だけの違和感になって、最後に真実が明かされたものの、なんかすっきりしなかった。 結局最後まで知らなかったのは主人公だけ?どこから両親は把握していたの?知っていてずっと演技をしていたってこと?だとしたらそこまでする? という感じで、たぶんもう一回読んだらわかることがあるかもしれないけど、もう一回読もうという気持ちは今は湧かないかな…。
0投稿日: 2017.08.06
powered by ブクログ最初から最後までどよーんとする。もやもやもする。そんなわけないやんって感じもある。タネあかしもありきたり。だけど超リーダブル。このざらざら感、読ませる文章が人気の秘密なんだと思う。 湊かなえ2作品目でわたしはギブアップ!
0投稿日: 2017.08.05
powered by ブクログ家族を疑うことは自分の人生そのものを疑うことと同じなのかもしれない。 誰が悪いとかそんなことはどうでもいい。 こうでなきゃならなかったのか。 結衣子の思い出や心情があれだけ丁寧に描かれていた分、最後の一行は簡潔であり切実で頭をガツンと殴られたような感覚でしばらく身動きがとれないほど効いた。
0投稿日: 2017.08.04
powered by ブクログ『母性』を思い出した。 母の奇行、姉の謎等、ストーリーに起伏があって先が気になり一気に読めた。 〜解説〜 『あなたにとって◯◯◯とは…? これほど答えに窮する問いはあるまい』 親子とは、兄弟姉妹とは… 何を以ってコレだ!と確信し安心できるものになるのか、と考えさせられる作品。
0投稿日: 2017.08.02
powered by ブクログ湊かなえさんなので、もっと嫌な結末を想像してました。万佑子は悪意を持ってこの家に戻ってきたとか、すべてお姉ちゃんの不在に耐えられなくなった結衣子の病んだ妄想だったとか。なので、万佑子も結衣子も「本物の家族」に振り回されていたという真相が意外でした。 結衣子もそうだけど、万佑子の居場所がどこにもない気がして気の毒すぎます。「本ものって、なんですか」は万佑子のセリフでもあるんでしょうね。 そもそも結衣子のお父さん、お母さんが正直に話していれば姉妹の仲はここまでこじれなかったのでは? お母さんは誘拐される前の万佑子を結衣子より可愛がっていたと思うので、戻ってきた万佑子を心から受け入れられたのか、それが疑問です。
0投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログ読み終えて頭の中を整理して考えてみると、それほど捻りの効いたミステリーではないと思う。 でもこの作者の手にかかると心の裡のザワつきや、何気に理解の出来る人の嫌な部分が上手く混ざり合い物語に面白さを出している。話に厚みというよりは、和紙に墨がじわじわと沁みていく様な広がりを加えている。
1投稿日: 2017.08.01
powered by ブクログ『お姉ちゃん、あなたは本物なの?』という帯と、謎のタイトルに惹かれて購入。 正直、期待しすぎたという感想。なんとなく、先も読めたし。もうひとつ物足りなさがあったけど、明日の心配をしながら、もう少し、もう少しと夜中の2時まで、結局ラストまで読んでしまったのは、面白かったのかなぁ。
0投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ相変わらず話の終盤への畳み掛けと暗澹とした読後感が凄いなと思う。女児誘拐で9年以上軟禁された少女の話が題材。 家族とは血の繋がりか、血の繋がりはなくても一緒の時間を送ることで家族となるのか。子供を守るにも色々な方法があるだろうし、それを見返りなしにやるのも親なんだろうな。愚かしい所であり愛しいと思う所。
0投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ悪くはないと思うけれども、特別面白いというわけでもない。ミステリーとしては相当練りこんだ感じがするので、謎解きとして読むのが正解なんだろうと思う。
0投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ2年の間の空白ののち帰ってきた姉は本物なのか? 本物とは何かをテーマにされ、謎めいたタイトルは子供の頃読んだアンデルセン童話のもの。本物のお姫様を探すためのもの。 ただただ結衣子が可哀想だった。何で隠し通そうとするんだろう。歪が出てきて当たり前なのに。 湊さんだけあってちゃんとモヤモヤした。 先へ先へ読み進みたくなるのはいつもの事だけど、真実が出てくるまでがまぁ長い。
0投稿日: 2017.07.29
powered by ブクログ眠る時、重ねた布団の下のえんどう豆に気付くお姫様。 何かわからないけど感じる違和感に答えを求める結衣子。 見つければえんどう豆でしかない物と、めくってもめくっても答えのない違和感。結衣子が知りたい答えって実は何なのだろう。
0投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うーむ、わかっていながら読んでしまったが、 やっぱりスッキリしない。 スッキリさせないことを目的にしているのだから これでいいのかな? 思ったほどエグい内容ではありませんでしたが、 これくらいの真実はおばあちゃんと妹には教えてあげようよ! と突っ込みたくなりました。 テーマは、人はどこまで人に隠し続けることができるか、 ということなんでしょうか。 「豆の上で眠る」という居心地悪い感じ、これをずっと続けられるか… ということでしょうね。
0投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログ誘拐されて2年後に見つかった少女は本当に自分の姉なのか?あぁそういうことだったのかとラストでわかる。
0投稿日: 2017.07.28
powered by ブクログただひたすら結衣子がかわいそうでした。特に母親。お母さん、これは酷すぎる。奈美子さんのところに2人して残ったのも頷けます。だってこんな家族の元に戻りたいとは思いませんから。 湊作品だと思うとどうしても身構えてしまい、裏の裏の裏の…を思い描いてしまいます。どうも単純に楽しめなくなってきた気がします。2年後に戻ってきたお姉ちゃんは本物か否か、湊作品なら本物のお姉ちゃんであろうけど、結衣子が感じる違和感の発信源は誰か、キーマンは誰かを探すことに必死になってしまいました。冬実おばさんとなっちゃんあたり怪しいなと思ってました。まともそうな人ほど怪しく思えてくる法則です。あたしは一人っ子なので、もっと純粋に姉と妹という関係を描いた作品ということを楽しめば良かったと後悔してます。特に万佑子と結衣子の姉妹の他にも何組か出てきてますしね。もし春花・冬実姉妹の番外編とかあったらドロドロして面白そうだな。 しかし表紙のジュエルキャンディ懐かしいですね。一気に食べなきゃいけないからあんまり好きじゃなかったけど。
0投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログ家族とは何か、血縁関係とは何かを改めて考えさせられました。少し重い内容でしたが、あっという間に読み終えました。 湊かなえ先生の作品はやはり面白いです。
1投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログ2017.7.21 湊かなえだいすきですが、 これは、違うなって思った。 面白くないなっておもう湊かなえ作品は大抵ドラマ用に書かれたもの。だったけど、 これは面白くないっていうか、違うなって感じ。いまいち
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログんー。中盤まで長すぎ。 グダグダ同じような内容。 眠気との勝負だった。 本物の家族の在り方。 最後の終わり方も微妙でした。 The 作り過ぎ作品!
3投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現在と過去が入り交ざった展開。万佑子ちゃんと同一人物のはずの姉。現在と過去のお姉ちゃんがなかなか重ならず、その謎が気になりどんどん読めてしまう。そして、あっと言う間に読み終わる。 だけど、読み終えてなんだか残念。 妹が「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というアンデルセン童話の話のように、姉に小さな違和感を感じ、そこから真実に近づいていく。 着目点は面白いのだけど、無理矢理感しかない。親の気持ち、姉の気持ち、戻ったあとの姉の気持ち、名乗り出た犯人の気持ち、全てが理解できない。なぜ妹に真実を告げなかったのか。 不自然すぎる展開に理解できない登場人物たちの行動。ドキドキハラハラするわけでもない結末にガッカリ。
4投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログこの題名は、どういう意味だろう?誰でもが、そんな疑問を持ちながらこの本を手に取ったことだろう。 そして、このアンデルセンの童話のフレーズは、物語の中でたびたび登場し、進行上重要な役割を果たしている。 それにしても、登場人物の心理の襞を微に入り細に入り詳述する著者の手練手管には、相変わらず翻弄されてしまう。 語り手となる結衣子とともに、読者もざわざわとした気持ちのまま、真相は?と、頁を捲らざるを得ない。 「本ものって、なんですか」。 最終頁のこの言葉は、あらゆる局面で、それぞれの立場で、全ての人への問いかけとなるだろう。
5投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ妹は元々姉に対して劣等感を持っていて、 姉が失踪している期間はそれが無くなるかと思えば、 かえって姉に対しての思いが強くなり 苦しい関係はいつになっても拭いきれなくて読んでいくうちの 妹の結衣子が可愛そうに思えてきました。 姉妹というのは仲が良いと人が羨ましがるほどなのに、 この姉妹のように仲が悪い場合だと こんな風なケースになるのかなと思ってしまいました。 異性の兄弟の微妙な心境というもの垣間見れた気がします。 姉が時には妹だけでなく祖母の目から見ても 今までの姉とは明かに違うという思いがしたのは 何かあるのかと思い、真相が徐々に暴かれるまでは ワクワクして読んでいました。 けれど真相に辿り着くまでにはかなり長かったのでもどかしかったです。 それにしてもこの母親の育て方は同じ姉妹なのに 扱い方に差がありすぎたり、 周囲の対して気にし過ぎたり、言わゆる世間体というのを気にしすぎで こんな母親の下にいるのは心が歪んでしまいそうです。 そんな思いも妹に影響があるように思えていたたまれなかったです。 そんな時にふと寄り添うように祖母さんがいてくれたのが 少し救いだったようにも感じられました。 真相を明かすことになってからは 特に劇的なラストということではなかったですが、 結局はある人の親のエゴでこんな苦しい思いをさせられ、 人生を翻弄させられてしまったのかと思うと 妹だけでなく子供たちにとっていい迷惑だったと思ってしまいます。 「本ものってなんですか?」 という疑問がありますが、 果たして本物は今まで時間を重ねてきたモノなのか、 それとも科学的に証明されたモノなのか これは永遠の謎になりそうな気がしました。 こうやって疑問を投げかけておいて、 いつまでもそれを気にさせておくというのが またこの作品のタイトルのモチーフにもなっている 「えんどう豆の上にねたおひめさま」のような 状態にしているのかと思ってしまい ラストまで気が抜けなく楽しました。
5投稿日: 2017.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
誰が悪かったのかについて考えてみた。 お父さんと、お母さんは赤ちゃんのすり替えに気付いた時点で万祐子と遥が傷つかない様にすり替えの事実を隠蔽した事が結果的に結衣子を傷つける事になった事に気が使いでいる。 お母さん、なっちゃんの言うことを信じて結果的に結衣子に猫探し(万祐子)探しをさせる事により結衣子の人間関係を悪くさせた事と心に傷を負わせた。 岸田弘恵、諸悪の根源、赤ちゃんをすりかえる事で姉を救おうとするが、だからと言って他人の人生を狂わせて良い訳ではない。 なっちゃん、意味の無い嘘を付いた事、結果的に主人公の母親を迷走させる。立派なことを言う人間にこそ気を付けろ! 遥(万祐子ちゃん)、しいて言うなら育ての親が心配していないかを真剣に考えるべき。 姉、悪くない。但し、いつかは自分から結衣子に真相を伝えるべきだった。 みんな誰かを守る為にとった行動が誰かを傷つけている。 湊かなえ作品に良くある『正しいと思う行動のジレンマ』結果的に主人公の結衣子がそのしわ寄せを食っている様な気がする。しかし良く考えてみるとこう言う仮説が成り立つ。 DNA鑑定の結果で本来は姉を疑うのを止めるのが普通だと思う。しかし結衣子が疑い続けた本当の理由は、誘拐事件のあったあの時、体の弱い万祐子ちゃんを一人で帰らせてしまった自分を悔いるのと、自分のその咎を正当化する為に、帰って来た疑わしき姉を疑い続けている様な気もする。それとこの家族はまた結衣子に心配をかけまいとして母の重篤な病気を偽り、結果的に結衣子を傷つけようとしている。 正直が100%正しい訳では無いが嘘を付くと言うことは誰かを守るためとはいえそれは罪なことだと認識する必要があるのでは無いかと改めて思う。 大人達の行動が子供達を酷く傷つけている。特にお母さんは酷い、読んでいて母性の主人公を思い出した。 結衣子の姉の万祐子は小学校三年生の時に誘拐された。その2年後無事に保護された万祐子は妹の結衣子から見ると別な人の様な気がする。 大学生になった結衣子は実家への帰省の際に過去の誘拐事件について考える。 最後に題名を見た時に最近の湊かなえさんの作品から考えて、またコーヒーの話かと思いました。
0投稿日: 2017.07.17
powered by ブクログ201707/湊かなえだし…と深読みしそうになりつつ一気読み。出てくる人物達が悉くそこはかとない気持ち悪さと、共感できなさがあるのに、何故かひきこまれてしまう。タイトルも展開もラストも見事で、やっぱりこれまでもこれからも楽しみな作家さんの一人。
0投稿日: 2017.07.17
powered by ブクログ全く惹かれないタイトルから湊かなえワールド全開のダークシリアスな作品。力作。 湊かなえの作品の見所はやはり「who」でも「how」でもなく、読後に読者をよくわからない暗闇に突き落とす点ではなかろうか。 気持ちのいい、楽しい物語ではない。 賛否両論も分かれて然り。自分は、傑作だと思う。
0投稿日: 2017.07.16
powered by ブクログ妹結衣子ちゃんの視点で進む。失踪した万佑子ちゃんもそうだが、それ以上に母親の社会性な薄さとか若干のきみ悪さを感じながら、話の展開を勝手に考えすぎてしまい、読後はとても疲れてしまった。ただそれだけ読んでいる間に世界に入り込めることや、終始まとわりつくような気持ち悪さが湊かなえの作品らしいな、とも思う。読む気力が十分な時にまた読もう…
1投稿日: 2017.07.16
powered by ブクログ万祐子ちゃんの失踪事件を、妹結衣子ちゃんの視点で描いた作品。 緊張感を生み出すタッチはお見事です。 両親が何故結衣子ちゃんを騙すような選択をしたのか、よくわからない。 万祐子ちゃんや遥ちゃん、母や父の視点でこの小説が描かれていたら、また全然違った作品になっていたでしょう。
0投稿日: 2017.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本ものって、何ですかー。 この物語は、最期のこの一言に尽きると思う。 八日目の蝉とか、そして父になるとか、似た話はあるなぁとは思ったけれど。。 本ものの家族って? 本ものの絆って? 血の繋がり?過ごした時間? 色々考えさせれます。
1投稿日: 2017.07.15
powered by ブクログ「妹だからわかること」ってある。 「姉妹の間でしか通じない共通の何気ないこと」って、結構ある。 それはやっぱり過ごした時間が長いから密だから。それがすべてなんだと思う。
1投稿日: 2017.07.14
powered by ブクログタイトルに惹きつけられて一気読み。 とてもわかりやすいテーマを最初に提示され、そのテーブルの上で転がされてる感じ。テーブルの大きさが分かってしまっている分、それ以上でも以下でもないと分かっていながらも『もしかするとこれは大どんでん返しの予感...』を期待し最後までズルズルと引きずられてしまった。 この人はジメジメした空間を作るのが得意なんだな...みんなからどう思われているのか?という日本人独特の気にし過ぎなシチュエーションがストレスだと分かっていてても読んでいると心地良い。後味が嫌だと分かっていても、本を手に取った時点でこの人の術中にハマっているんですね。 きっと次の本も、そして次の本も手に取ってしまうだろう...。この人が 年がら年中 梅雨の様なストーリーを紡ぐ限り。
3投稿日: 2017.07.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この方の作品は結末が気になりすぎて一晩で読んでしまう。 家族の絆を繋ぐものとは何かを考えさせられる きれいごとだけでは片付けられない、正解のない問題が世の中にはたくさんあるけれど今回のような取り違え問題もそのひとつなのだろう 家族の数だけ、答えがある。 結衣子がいつか自分なりに答えを出せる日がくるといいな どちらの家庭でも豆の上で眠るような思いを強いられてきた万祐子もまた、結衣子同様に今回の件の被害者だと思う
0投稿日: 2017.07.10
powered by ブクログお母さんの万佑子ちゃんを探すのに結衣子ちゃんをつかうとは。長女の失踪で次女は失うまいと必死に守るどころか、次女の気持ちも考えずによくそんなことするなーと気分が悪い。 さすがイヤミス。 回想と今とが繰り返され、続きが気になり仕方なかった。 どんなラストなら納得できたのか、自分でもよくわからないけど、あれはない。
1投稿日: 2017.07.10
powered by ブクログ自分はこの家の子じゃないんだとは、幼い頃誰もが一度は考えたことのある(たいていは)妄想ではないか。姉の失踪、戻ってきた別人のような姉(しかし両親は姉そのものだ断言)、主人公は生まれ育った家族の中で暮らしていても、そこを自分の家とは思えなくなってしまう… 失踪した娘を探す母の狂気、まわりの小学生の反応などはとてもリアルだった。ただ、真相がわかったあとの両親の心情などより細緻に描いてくれたらよかったのになと思う
1投稿日: 2017.07.09
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『イヤミスの女王』 湊かなえ「豆の上で眠る」 ※批判的意見有 様々な側面からイヤミスを味わせる作品 トリックの鍵となる”真実”は読み進めていけば中盤位で察しがついてしまうし、登場人物の行動や心情が”真実”に向かわせるために設定されている人形劇の様でリアル感が無い。 確かに湊かなえらしく、登場人物の静かに動く狂気や最後の展開はイヤミスを楽しませてくれるが、物語全般において現実では絶対に抱くであろう登場人物の葛藤や複雑な心情が描かれておらず、違和感を覚えずにはいられない。 ただ、宇田川拓也の解説では本作は湊かなえの初週間連載作品であり、湊本人もテンポを意識して書き進めていたと記載されている。 他のレビュアーの感想を読んでいくと、私と同様の感想を持つ読者も多くおり、もしかするとテンポよく進められる人形劇のような流れの違和感も含めて「背中に感じる豆の違和感」を醸し出すための演出だったのではないかとも考えられる。 勿論、ただの主観なので著者本人が意図したかどうかは知るよしも無いが、もしそうであるならば読者自身を舞台に誘う極上のイヤミスになるのではないかと思う。
1投稿日: 2017.07.09
powered by ブクログ湊かなえの本。 そんな印象です。 ドロドロしとるとわかっているにも関わらず、 スッキリ感を持てないとわかっていながら、 ついつい読んでしまいます。 いつもよりドロドロ感は少なかったような気もしますが、結末はやっぱり気持ち悪い。
0投稿日: 2017.07.09
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読み終わってうわ~なモヤモヤがハンパない。イヤミスの真骨頂。 彼女の怒りがそのまま自分の怒りになってしまった。両親も「万佑子ちゃん」も結衣子をナメすぎだ。いつまでも隠しておけることではないし、真相を聞いても子どもたちやその関係者を無駄に苦しめた身勝手な行為に嫌悪感が増すばかり。 猫を飼いだしてからの母親の狂気は子を持つ立場として他人事とは思えない怖さ。それ以上に最後は、何年も共に過ごした親兄弟や子をあっさり捨てられるハルカとその母の理解できない怖さにすっかり絡め取られた。
1投稿日: 2017.07.02
powered by ブクログ本編に触れるとネタバレになりそうなので感想だけ。 読み終わってもなお複雑な想いが残る作品でした。本作品とは似たようなシチュエーションを体験したことがあるが、人の記憶ほど不確かなものは無いと思う。 あらすじ(背表紙より) 小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ途中まで割とまったり進む。猫が登場するあたりから止まらなくなる。まったり感は残したままで疾走感もないのに、じっくり止まらなくなる感じが湊さんぽい。最後にもやっとした感じが残るけど、こういう終わり方も嫌いじゃない。ゆっくり楽しめました。
0投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログ何だろう…このどこにぶつけていいかわからない気持ち。 主人公と自分を重ねて読むと辛い。 当事者だけが物語の真ん中な訳じゃない。 確かな筆致と豊かな表現、そして人物描写。 読ませる力がハンパない。 そして突き放される感。 湊かなえ恐るべし。
0投稿日: 2017.06.29
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文庫化。 『豆の上で眠る』というタイトルはアンデルセンの童話が由来。 元々は週刊誌に連載されていた作品とあって、解説にもあるように、テンポの良さや、小さな謎を次々と追加していく技巧に圧倒される。そして最後の1行に圧倒される。この段階でラストを迎える……というのが、本書の最大の魅力ではないだろうか。
0投稿日: 2017.06.27
