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豆の上で眠る(新潮文庫)
豆の上で眠る(新潮文庫)
湊かなえ/新潮社
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総合評価

766件)
3.5
67
264
314
62
7
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    豆という違和感が、最後までずっと尾を引いて、自分がもしそんな違和感を抱いて生きていたらと思うと苦しく思えてくる。だけど、世の中にはそういう違和感を抱いて生きている人もいるんだと思う。人と人との結びつきってなんだろう。そして、そうしたかった訳でもない結果に苦しんだりしているのか。

    1
    投稿日: 2021.08.10
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    本物とはなにか。 自分が思う本物、本当の意味での本物。 家族が本物にしようとしているものは本当の本物。 では自分が思う本物はなんなのか。 考えても正しいことは分からない。

    1
    投稿日: 2021.08.09
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    過去を回想する現在の”私”と過去の幼い”私”との間にある羽毛の下にある小さな豆のような違和感 小学生の視点から見える人間たちの心情が生々しい なりふり構わない母が怖い 姉へのコンプレックス、ジェラシー 重く、苦しい雰囲気が続く 真相へ近づくにつれ救いが無くなっていく私と姉 本物ってどういうことなんだろう 伏線は散りばめられてはいたけどトリックの部分はだいぶ無理があると感じた

    1
    投稿日: 2021.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが湊かなえだなあ。解説の部分で週刊か何かで少しずつ公表するものだったと知り、余計に納得。先が読みたいと読み手を惹きつけるワードがそこかしこに置いてあるので追いかけたくなってしまう。最後の全てが判明するシーンは勢いよくてすっきりする。「本物とは何か」ってたしかになあ、、なんで結衣子ちゃんは、8歳という幼い年齢まで一緒にいた方の万佑子ちゃんばかり辿っていたんだろう。そして人間の醜さ、狂気に近いものを描くのが本当に巧い。日に日に狂うような母親だとか、結衣子の情緒がリアルに伝わってくる。おもしろかった!

    1
    投稿日: 2021.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ! 友人にもらった本 うわー、ワクワクドキドキ 最初から漂う不気味さ タイトルもすごいし でも 私の心にはあまり響かなかった なんか展開に無理があると思ってしまって 「えんどうまめの上にねたおひめさま」 このお話しを知らなかったのもあるかな ≪ 真実は 辿り着いても くずおえる ≫

    10
    投稿日: 2021.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進めてるときは好きだと思ったんだけど、ラストがわたしには合わなかった。救いがない気がしてしまう。まゆこちゃんが大好きで、ずうっと待ってた。のに。

    1
    投稿日: 2021.08.05
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    湊かなえ作品は、近寄らない‼️と、思っていたのに読んでしまった。 読まなければよかった。母親が、自分の娘を変体の餌にする? 読まなければよかった。

    0
    投稿日: 2021.08.05
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     書店で目についた時にも妙なタイトルだな、と思っていたが、アンデルセン童話と知り納得。この童話も本当に妙な話。豆が硬くて寝られなかったとか言う女は繊細な育ちか知らないが、妻としては厄介と思うのだが。  湊かなえのイヤミス作品を久々に読んだが、昔感じていた肌に合わない感覚が取れ、スムーズに読めた。一人称で進まないからかもしれない。初期の作品にしっくりこないものが多かったので、最近のものなら合うかもしれない。  行方不明になった姉が2年後戻ってくるが、その姉は失踪前の姉ではない、というあらすじ。主人公・結衣子がただただ不憫。母親の誘拐犯探しは常軌を逸している。結局誰よりも結衣子が一番本物の家族扱いされていない。子ども扱いなのか知らないが、こういう子どもに多くを語らず納得させる風潮は理解できない。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    間違い探しに気を取られ、周囲の人間の言葉が足りないことで更に泥沼にはまっていく。 加えて、皆 周囲の人たちの気持ちを慮ることのできないところがあり、読んでいてひどく苦しい気持ちになることがあった。

    1
    投稿日: 2021.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あらすじ見て面白そうだなと思って珍しくミステリ。 結末は大方予想できるのにハラハラドキドキしながら読んだ。めちゃくちゃ続きが気になっちゃって、結末を知るまでまさに豆の上で眠っている気分だった。 でもなんか、だれも幸せにならない終わりでしんどい。ゆみこは本ものとは何かをずっと探し求めるだろうし、帰ってきた後の方のまゆこは複雑な気持ちだろうし、両親もこれからどう子供たちと接していくのだろうか…

    2
    投稿日: 2021.07.27
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    小学校一年生の時に、姉が誘拐・失踪するも、二年後突如として戻ってくる。記憶の曖昧さに疑念を持つも、他の家族は受け入れていく。大学二年生となり地元へ帰郷。ある事から昔の出来事に思いを巡らせていく過程で、ジワジワと不穏な気持ちにさせるのが上手い。子供の頃の記憶とは曖昧だが、鮮明に覚えている事も多く、最終的に家族として真実を知らされなかった事にショックを受ける。物語の終わりが「自分ならどうする?」と問い掛けられている気がした。

    5
    投稿日: 2021.07.19
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    湊かなえさんの本は、告白、Nのために、少女に続き4冊目になります。 他の3冊はどれも最後まで好みでしたが、こちらは終盤まではとても引き込まれ一気に読んでしまいましたが、ラストは個人的には好みではありませんでした。 「本ものって、何ですか 。」 「私が姉に歩み寄ろうとしなかったのは何故だろう」 この状況で、疑念を頂いたまま歩み寄れる人なんているのだろうか? ここから、結衣子、遥、万佑子の3人の関係が本物に近づいていくことができたらなと思いました。 結衣子も遥もかわいそう。 どちらの両親にも感情移入できませんでした。

    7
    投稿日: 2021.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。想定よりもすぐ終わってしまうほどの一気読み。 ずっとハラハラドキドキさせられ、結末というか真相も尻すぼみになることなく、読むことができた。 細かい伏線も回収していたし。 誰も幸せにならない、典型的なイヤミスだが、ずっと考えさせられる内容だな…

    2
    投稿日: 2021.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    細かな描写が多く情景が自然と浮かぶため、物語にとても引き込まれます。続きが気になって、一気読みしました。 最後の数十ページで、怒涛の勢いで真相が明らかになります。湊かなえさんの物語だから、という期待に十分応えてくれるラストだったと思います。 本物とは何か について考えさせられます。 時間や経験を積み重ねた感情的なものなのか、 科学的根拠に基づいた論理的なものなのか。 答えがあるものでも、どちらか一方に傾くものでもないのかなと思いますが、登場人物の立場で考えると何ともすっきりしない気持ちが残りました。

    4
    投稿日: 2021.07.04
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    こういう一人語りの本は苦手で、途中までは何度読むのをやめようかと思ったことか。でも湊さんが裏切るわけはないと最後まで読み続けて良かった。結末は知ればなるほどだったがそれまでは想像も出来なかった。

    0
    投稿日: 2021.06.18
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    幼少期に起きた姉の誘拐事件を回想していく中で、それまで疑念にかられていた真実に辿り着くという構成で、真実を早く知りたいと心をぐいっとつかまれて一気読みでした。 童話の『えんどう豆のうえにねたお姫さま』がタイトルや物語のテーマとリンクしているところも面白かったです。 湊かなえさんは、母親の母性や愛情から生まれる歪みや恐怖を描くような作風が多い気がします。

    6
    投稿日: 2021.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミスを初めて読んだけれど、本当に豆の上で眠るようなむずむずした感覚 最初入れ替わっていることを言わずに、家族ぐるみで仲良くするだけだったら、傷つく人は多くなかったのかなと思う 離婚した母は、弟のことが大好きだったから、結衣子の心情が痛いほどわかって辛かった 母が猫を隠して猫探しと称して、結衣子に万祐子を探させるのは残酷だなと思った どこから皆んなはまゆこが入れ替わっていることを知っていたのかがわからなかった 結衣子のこれからの人生、楽しいものになって欲しい

    1
    投稿日: 2021.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の章で初めの章で感じた違和感が回収された。真実が明らかになったにも関わらず、そのせいで本物とは何かが分からなくなってしまった。その違和感が湊かなえさんの作品らしくて面白かった。

    1
    投稿日: 2021.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    裏表紙のあらすじを読んで、なんとなく概要はわかっているのに、序盤では事件については何も語られない。わかるのは、事件の直接の被害者ではない妹もまた、心に大きな傷を負っているということ。 その理由が全く明かされず、まさに豆の上で眠っているような、微かだが何とも気持ちの悪い違和感を晴らしたいと、思わずどんどんとページを捲ってしまう。 章が進むに従って、わからないという違和感はなくなるのだが、今度は母親の常軌を逸した行動に、必死でついて行く結衣子が健気で本当に可哀想になってしまう。 姉妹のいる人なら誰でも一度は考えた事があるだろう『私より姉(妹)の方が愛されている』『私だけはうちの子ではないのかもしれない』という思い。それが強かった結衣子は、母に愛されたい一心で、自分の立場を悪くしながら、怖い思いをしながら、必死に姉を探す。 だからこそ、万佑子ちゃんを想う気持ちは強くなり、帰ってきた“姉”ではなく、“万由子ちゃん”こそが『本もの』であると言う思いが強くなってしまったのだろう。 両親はなぜ、結衣子が少し成長してからでも、真実を話さなかったのだろうか? “万由子ちゃん”はなぜ、これまで育ててくれた両親をあっさり捨てて、『本もの』の親のところに残ったのか? …など、共感できない点も多いが、子どもの視点からの事件の風景は、興味深く読めた。 飛び抜けた悪人はいないけれど、登場人物全員が少しずつ思いやりや愛情が足らない。もう少し相手を慮っていれば…と思わずにはいられない。 まさにイヤミス。

    14
    投稿日: 2021.05.22
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    すっきりする話ではなかったけれど、続きが気になる1冊であった。 面白さで言うと、中盤あたりがピークで 途中からある程度オチが想像できてしまった為この評価にさせてもらう。

    0
    投稿日: 2021.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語全体に広がるいやぁな感じ。 信じてあげたいけど、どうしても信じられない感覚、分かる。 血が繋がっていると思うからこその呪いにかかったみたいに。 途中でおかしくなっているお母さんも身内が故にいやぁになる。 そして、女子特有のいやぁな感じをなっちゃんが放つ。 最後にはどこにも居場所がないと感じる本物のお姉ちゃんの描写がまさにイヤミスでした。 真相が分かりスッキリしたと同時にモヤモヤする作品です。 本物の家族とは何か・・・ 血のつながりもあるし、過ごした時間、濃度、結局は眼に見えないものだと思う。 今ここに同じ家族だと言って知らない人が現れたら、私は認めることが出来るのだろうか…

    2
    投稿日: 2021.05.19
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    久しぶりに再読。 小学生の結衣子の姉・万佑子が失踪。捜索が始まって2年後、姉の万佑子を名乗る少女が帰ってくるが、帰ってきた姉はまるで別人のようだった。 本ものってなんだろう。

    0
    投稿日: 2021.05.19
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    湊かなえさんの作品はどれを読んでも湊かなえという人を強く印象づけてくれる。豆の上で眠る、もタイトルとのつながりもあり、終盤に行くにつれての静かな高揚がなんとも言えないほど気持ちいい。

    1
    投稿日: 2021.05.16
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    姉と万佑子ちゃん。 呼び方から現在と当時の関係性が気になり、先へと読まされる。 子供のままで真実を探る話なら分かるが大人になってからそこまで突き止めるのはどうかと。 要は真実の切り換え(子供入れ替え)の時点で大人が誤魔化さずにはっきりしておけば何も問題なかったんよね。 なので、想いが重すぎて みんな傷ついちゃった。

    0
    投稿日: 2021.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    謎解きの真相はシンプルだったけれど、主人公を取り巻く家族の関係性がとても丁寧に描写されていて、そこがおもしろい。タイトルも主人公の心情を表すのにピッタリ。ラストはややすっきりしないかもしれないが、「じゃあどうすればみんなが幸せになれたんだろう」「この先はどのように過ごしていけばいいんだろう」とじっくり考えたくなる結末だった。湊さんの最近の著書は家族の繋がりを大切に描いていて好きです。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    ポップな表紙とは裏腹に、はじめの方から漂う不気味な怖さに、ページを捲る手が止まらなかった。 最後まで読んで真相は分かったものの、両親も結衣子も不憫すぎる…と悲しくなった。もちろん当事者の2人が一番人生狂わされた被害者ということには違いないけど。やはり大部分、結衣子の視点で描かれているので、そちらに同情してしまった。

    9
    投稿日: 2021.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本ものって何なんだろう。 全て読み終えたとき、いつも穏やかで優しい人が何かに対して怒っているのを見て「この人は本当は怖い人なんだ」と思ってしまったことを思い出しました。人間って、自分の理想やイメージを勝手に作りあげて、少し違う面を見たときに裏切られたと感じてしまうんだろうなぁ。その人の大部分は「優しい」で、「怖い」のはたった一部だったのに。 自分の見てきたこと、感じてきたこと、経験してきたことから人の感覚はつくられ、その感覚を通してしか 現象を捉えることはできない。しかも捉えられるのは全ての現象の一部でしかない。だから、本ものなんて誰にもわからないんじゃないかな。 それを認識しているだけでも、少しは広い視野を持てるかな、と思いました。

    1
    投稿日: 2021.05.05
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    先が気になって気になって読んでしまった。 結衣子ちゃんの最後の問いかけは、この物語を読んだ後だと、より深さを持って、考えることを迫られているような、そんな感じがした。 登場人物たちのこれからの人生のことを考えると、無邪気に楽しく過ごせるようになることを願いたいが、そんなことが可能なのか分からない... 今のお母さんの直接の姿は出てこなかったので気になった。

    0
    投稿日: 2021.04.24
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    初の湊かなえ。 この本については、うーん…途中が1番盛り上がって良かった、という印象。母親が怖い。 最初の方から違和感が続き、その伏線は回収されるのだけれど、どよっとした淀みは消えることのないまま読了。 ミステリーとしては物足りないけれど、ドロドロしたものがお好きならばいいかもしれない。

    3
    投稿日: 2021.04.21
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    やっぱり湊かなえさんの本は ざわざわするね   二年間の失踪後 戻って来た姉の違和感 ずっと背中に当たっている小さな豆のように 疑いが拭えない ならこの子は誰なのか 何故両親は疑わないのか 母親の狂気 妹の苦しみは 読み手にとっても 真実の解明を渇望させる  回想と現実の唐突な切り替えに戸惑いつつも 瞬く間に読み終えてしまった

    2
    投稿日: 2021.04.18
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    「家族」とは何か 血が繋がっていること? 一緒に住んでいること? 色々考えさせられる本。 キーワード▶︎「本もの」

    0
    投稿日: 2021.04.17
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    モヤモヤ 湊かなえさんの本は少女に続き2冊目でした。 独特のモヤモヤを伴って物語が進行していくのが面白かったです。 最後は案外シンプルな理由で誘拐の理由が分かり、拍子抜けしました。 他にも告白など湊かなえさんの本をよんでみたいです。

    1
    投稿日: 2021.04.12
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    読了後2週間くらい経って書こうとしてます。 面白かったんですが、そんなに自分の中には残らなかったかな... この話を成立させるのは少し無理があるかな?と、思いました。小説だから構わないんですけどリアリティさが少ない分、夢中にはならなかったです。

    13
    投稿日: 2021.04.09
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    最後まで読んで、そういうことか〜という感じ。 ゾッとした。 ただ、オチまでが長すぎてサクサクは読めない。 ●印象的な描写 ・人間の記憶もそのカンバスのように、重ね書きの繰り返しではないだろうか。薄っぺらな日常が何年分も重ね書きされようと、ほんのわずかな亀裂や隙間から、色濃く残っている部分が漏れ出てくるのは、何ら不思議なことではない。 ・パナップの良さは、パナップ用の長い木匙(きさじ)がもらえるところにあるのに、と残念に思いながら、子どもの頃と考えることはまったく同じなのだな、とあきれてしまう。 ・大切な人を失うドラマを楽しめるのは、大切な人を失ったことのない人たちだけだ。

    0
    投稿日: 2021.04.04
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    ずーっとずーっとモヤモヤしながら進んでいく感じ。 子供に自分の価値観を押し付けるのは後々にも影響するのかね、、

    1
    投稿日: 2021.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今までに読んだ湊かなえさんの本の中ではイマイチだったかな。ラストの話にいろいろと無理があり過ぎるし、前半はいろいろと意味が分からず読むのが苦痛でした^^;。

    2
    投稿日: 2021.03.24
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    ’21年3月24日、読了。久々の、湊かなえさんの小説。 うーん…この、救いの無い、結末…。 湊かなえさんは、過去に何冊か読んでるのですが…キツい結末が、多かったなぁ、と、思い出しました。 フォローしてる読書家さんの本棚で見つけて、興味を持って読み始めましたが…やはり!この人らしい話。これが、この作家さんの個性、という事なのかな。 読み応えがあって、楽しんで読みました。もう少し、何冊か読んでみよう、と思いました。やはり、凄い作家さん、ですね。ドッシリと、きました。

    5
    投稿日: 2021.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々の湊かなえ作品でした。 ずっともやもやしながら読み進め、最後の10ページで真実に辿りつきました。 万由子ちゃんは本ものなのか。偽ものなのか。 その違和感と戦う結衣子の心情がとても素晴らしかったです。 また違う湊かなえ作品を読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2021.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人は、子供に言ってもわからないからという理由だけで、どうしようもなく雑に真実を言わないことがある。本当に子供のためだと思っているのか。自分達の都合のためではないのか。 そのせいで子供は、無意味に小さな違和感を抱えたまま大人になっていき、その過程で全てに気づいても、諦めて折り合いをつけて生きていくしかない。 湊かなえらしく重たい黒い霞がかかったような物語。 散りばめられた大人の都合。 子供の嘘。 猫の死。 母親は、姉が赤ちゃんの時から自分の子供ではないと感じていたのでは? 父はいつから気付いていた? 祖母は真相に気付いていたのにそれを正さずに亡くなってしまった。 みんな豆の上で浅い眠りについているのではないか。 答えに窮してしまう問いかけでピシャリと物語の幕が閉じる。 この終わり方が小さな劇場の戯曲のようでとても好き。

    2
    投稿日: 2021.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    姉と妹の何やかんやの純情物語かと思いきや、最後のどんでん返しに驚いた。「本ものって、何ですかー。」と、この物語の最後に問いかけているところに奥の深さが表れていて、さすが湊かなえさんって感じがした。

    0
    投稿日: 2021.03.20
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    陰と陽の姉妹。現在と過去の切替え方が唐突な構築。失踪したの?戻ってきたの?じゃあ現在の「わたし」は何について語っているの? 読者の感じる どういう事? が徐々に判明されていく過程に感情をコントロールされ休憩のタイミングを完全に狂わされ、彼女の作品を開いたらこうなる事はわかっているはずなのに寝不足だ。 なにより万佑子ちゃんの病弱で 家族想い 妹想い 純粋 が目立つ反面、彼女の心の内 独断性の強い我一貫の行動力のギャップが凄い。反する人間性が混合しているのに何故か調和がとれた彼女はミステリアスであり、そして少し不気味だった。 どちらの感情が正しいのか読み終えた今でもわからないのだが、そんな彼女がとても魅力....元い魅惑的だった。 確かに家族 姉妹 そして帯にある「お姉ちゃん、あなたは本物なの?」と、ここまでくるとミステリーが好きな方は着地点が朧気ながら見えてしまいそうだが、醍醐味はそこでは無くそれを迎えるまでと迎えてからの彼女達を見届ける事なのだろう。 「悪」の存在しないBADEND。 湊かなえの作品では常に憎むべき対象がいない。万佑子ちゃんも結衣子ちゃんもその母も父も祖母もクラスメイトも山姥も何一つ憎めない。 あぁ、なんでこう上手くいかないんだ!!!と第三者の読者がヤキモキする人物達の心と、故に変わる行動、この「愛の歪み」の行く末に、否定も肯定も出来ず読了後は「あぁ、湊かなえを読んだなぁ」と気持ちの良い疲労感に苛まれている。例え同じテーマの別作品を手に取ってもここまでの疲労感は感じない事だろう。 愛ってなんでこんな柔らかいんですかねぇ きっと具現化したらキラキラの綺麗な結晶なんでしょうに、直ぐに歪みくすんで欠けてしまう。 あと1度の衝撃で崩れ落ちてしまうまでボロボロになった家族の結晶を、結子ちゃん...さんですね、彼女は果たして破壊するのか否か。 先まで見届けられないもどかしさはあるものの何処かで、彼女の選ぶ先の道には光が充ちている気が致します。 あぁ...感情の魔術師湊かなえ先生の掌の上でクルクルと踊る私‹‹‪⸜(*ˊᵕˋ* )⸝‬››‹‹‪⸜(    *)⸝‬››‹‹‪⸜( *ˊᵕˋ*)⸝‬››

    75
    投稿日: 2021.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリー本ばっか読んでるせいか、帯の売り文句と冒頭の数10ページで結末分かっちまった。。。 そして父になるを観てたせいもあるかな。 別人として帰ってくる、ということでもっとサイコな話を期待してたんですが、「家族-兄弟とは」を問うなんとも中途半端な印象。

    1
    投稿日: 2021.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時系列の前後が頻繁に起こっていたので、最初は少し混乱したが、主人公の違和感が確信になっていく過程が面白かった。うまく言葉にできないけど、一緒に過ごしてきた、大好きな人だったからこそ分かる「なんか違う」という思いが分かりやすく伝わった。 結衣子はお姉ちゃん想いだからこそ、犯人探しにも協力したのにも関わらず、いちばん求めていた答えは最後まで明かされなかった。お姉ちゃんのために、と頼んだ行動は結果的に結衣子が好奇な目に晒されることになると母親は考えなかったのだろうか?最後に真実を知ることはできたものの、結衣子は救われないだろうな。遥(元万祐子)の8年間、不自由なく育ててくれた両親よりも初対面の人に言われた「血の繋がった本当の母親」という真実をすんなり受け入れて、育ての両親をきっぱり切るという行動が謎。

    6
    投稿日: 2021.03.12
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    衝撃の姉妹ミステリー 姉の失踪から2年。姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で結衣子は豆の上で眠るような違和感が拭えないでいた。-お姉ちゃん、あなたは本物なの? 印象に残ったセリフ 「血の繋がりを超えるほど、本ものの万佑子ちゃんにあって、私にはないものって何?結局、これ。いつも、いつも、いつも、みんな、みんな、みんな、みんな」

    2
    投稿日: 2021.03.11
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    この題名は、豆の上で眠るくらいつらいという意味かな?と思った。 何で親ではなく、子供に探しに行かせる のだろう?可哀想ではないか、理由が有るのか、と複雑な思いで読んだ。 びっくりした! 入れ替わるなんて・・・・なぜ?そうしなくてはならない何かがあったの? 姉が入れ替わる、そんなことをあの子が受け入れるには、まだまだ時間がかかりそうな気がする。 読み終わるまて、特に中盤は内容に苦心しながら読みました。 多分、本物であろう姉と入れ替わった 偽物の姉。ふたりが一緒にいるところを、目撃させてしまうなんて、あまりにも酷だとしか言えない。

    8
    投稿日: 2021.03.09
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    んー… 真相はわかったけど… 結末はどうなるの?って思ってしまい、解決しないで終わったのが 個人的には嫌だったかな…(読者に問いかけるように書いているのはわかりますが)

    28
    投稿日: 2021.03.07
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    読んでる間、この姉はいったい誰なんだ、という不穏な空気、ザワザワ感が押し寄せてきて先が気になる展開だった。少し怖くもあった。いったいどんな結末を迎えるのか、ドキドキしながら読んだけど、結末は思ってたより単純で、ああーまぁありそうだなって展開だった。湊かなえならもっと衝撃的でショッキングな結末にしてくれると期待していたから、ちょっと肩透かし感はあった。 解説で、湊かなえは大どんでん返しをしたりするタイプの作風ではない、ということに納得。 ミステリーと裏表紙に書いてあったから期待しすぎてしまったのかもしれない。告白もかなり衝撃的だったから。 内容に関して、何年もずっと悩んで囚われていたゆいこはかわいそうだと思った。ゆいこは何も悪くないのに、人生めちゃくちゃにされてるなぁ、と。

    0
    投稿日: 2021.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に湊かなえ作品を読んだ。 先が見えず犯人も見当がつかずだったけど、終盤に畳みかけるように色々なことが明るみになる。 最後の一文は他でもない読者に問いかけられているようで、しかも答えは容易でなく、やっぱりイヤミス。 でも、また他の作品も読みたくなる不思議。

    1
    投稿日: 2021.02.25
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    題名が秀逸。 書かれていないこともあれこれ深読みしたくなる。 正直、イヤミスは苦手ですが、題名と装丁が気になって手に取ってしまい 嫌だとおもいながらも最後までぐいぐい読まされてしまった… 序盤からザワザワとしたものが胸にあったけど、最後の最後でゾワワワワっとして終わった… 私も叫びたいくらいだった。 やっぱイヤミス苦手w

    0
    投稿日: 2021.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤミスが好きで、湊かなえさんの本はほぼ全て読んでます。 『告白』『贖罪』以来の衝撃の本にはなかなか巡り会えなかったけど、今作は湊さんの作品の中ではかなり当たりだと個人的に思いました。 湊さんの本は登場人物みんな狂ってたりぶっ飛んでて、誰にも共感できないことが多く、その為後味が悪くてもそんなに嫌ではありませんでした笑 でも今作は主人公がただただ不憫で可哀想で、同情しながら最後まで読み、最後まで主人公が憐れでならなかった。

    0
    投稿日: 2021.02.14
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    もっと モヤモヤするかと 思ったけれど 意外と スッキリしました。 おばあちゃんが 素晴らしい女性だと 思いました。

    0
    投稿日: 2021.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後のページを楽しみにしすぎていたのもあってか、途中の展開の方が興味深く手が止まらなかった感じがあった。 でも、人間の感情、特に今回は子供の時の感情が生々しくて懐かしくて、やはり湊かなえは好きだなと思う。ああこういう感情あったなって。 本当の家族とは何だったんだろう。結衣子が望んでいた家族だったのだろうか。結衣子の幻想だけが結衣子にとっての本当の家族だったのか。 最後のページについて色んな人の意見を聞いてみたいと思った。

    0
    投稿日: 2021.02.10
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    童話ってその時々で顔が変わるんだよね。 都市伝説的な解釈でさえも顔は変わる。 当時は純粋に物語を楽しんでいたが、歳をとるにつれて物語の裏の部分にまで目が行くようになる。 そんな感覚がこの本にはある。

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妹がすごい。姉の心境には共感できなかった。育ての親への違和感はまだしも、勝手に産みの親のところに行くのはどうなんだろう。

    0
    投稿日: 2021.02.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どこぞのレビューにもあったけど、登場人物がおませなのか年齢設定にちょっと無理があるかな、とは思う。 それを差し引いても「本物とは何か」という命題を小説で問いかけてくる仕方は面白いと思う。リアリティ?存在意義?自分とは何者なのか、どこからきてどこへいくのか、そんなことを登場人物が問いかけている気がする。 #長編小説 #湊かなえ

    4
    投稿日: 2021.02.03
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    少し現実離れしたストーリーだけれど、後半に進むにつれてどんどん引き込まれていきました。 時間の経過や主人公結衣子の成長とともに、子供らしい結衣子の心情にも細やかな変化がみられ、一つ一つの描写にリアリティがあり面白いです。 私が好きな箇所は「人間の記憶もそのカンバスのように、重ね書きの繰り返しなのではないだろうか。薄っぺらな日常が何年分も重ね書きされようと、ほんのわずかな亀裂や隙間から、色濃く残っている部分が漏れ出てくるのは、何ら不思議なことではない。」という一文です。 私達は皆カンバスに人生を描き続けているとしたら。 塗り重ねても消えることはなく永遠に存在し続けるもの、新しい絵と混ざり合うもの、残す部分、塗りつぶす部分、そして塗りつぶしても隙間からはみ出てしまうもの。 どうやっても消えることはないとしたら、それを受け止めるしかないんだろうなぁと思います。 幾十にも重ね塗られた名画に感動するのは、重ね塗られた下にあるものを感じ、その深い歴史に惹かれるからかもしれない。 悲しみも幸せな気持ちも、ゆっくりと滲み混ざり合うような自分になれたらいいなと感じました。 たくさんの布団の下にある豆に気がつくことが幸せなのか、それとも気がつかない方が幸せなのか。 「ほんとう」の自分も他人もいないと思うけれど、 その豆は確実に自分の想いであるはずです。 豆に気がついてもそのまま寝てみようとするのか、取り除きたいと思うのか。それぞれの登場人物を通して、自分だったらどうするんだろう?そんな楽しみ方も出来る一冊でした。

    0
    投稿日: 2021.02.01
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    妹がいる私は姉妹の遊んでいる様子がまるで自分の小さい頃を見ているようでとても感情移入できた。 今まで読んだ本の中で1番風景や細かい会話が想像出来た。最後は大納得って訳では無いけどこの本は過程が面白い!

    0
    投稿日: 2021.01.31
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    小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。

    0
    投稿日: 2021.01.31
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    移動中や病院で読んでいた。 怖い。 けれども「え~」と思う話だった。 最後は少し物足りないか。

    5
    投稿日: 2021.01.31
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    途中めちゃくちゃ期待してしまったので、最後ちょっとあれ?となってしまった やっぱり最後はもやもやする

    0
    投稿日: 2021.01.30
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    小学生の姉が二年間行方不明になる その後戻るが妹は本当の姉ではないように感じ・・・ 妹視点で現在を語りながら、その当時のことも 織り交ぜながらの展開 そして結末、それは最終章で語られるのだが 明かされた真実に、そういうことだったのかと なるほどと 姉の立場、妹の立場だったら同じ思いになるのか いやでもとちょっと考えてしまいました

    3
    投稿日: 2021.01.27
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    欠かさず読んでいる湊かなえさんの長編小説です。 行方不明になって丸2年が経ち姉が戻って来る。 しかしその姉は本物の姉なのか…? 妹の疑問はどんどん膨れあがって行きます。 現在と過去を行き来しながら物語は進んで行きます。 行方不明の姉を探す為の母親の異常行動。 家族それぞれの葛藤などが細やかな描写で描かれていて先が気になりあっと言う間に読めます。 人間の怖さも存分感じられ、色々と考えさせられる1冊になっています。

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前読みかけていて、途中で断念してしまった本。 その時は、万佑子ちゃんがいなくなっている期間が長く感じて飽きてしまって...。 湊かなえは好きなので、改めて読み始めてみたら面白かった! 母親の春香の行動が狂気じみてるけど、自分が親になったから共感できる点も。でも、小学生の子供を使うのはないなぁ。 おばあちゃんの「幼い頃の春香そのものじゃないか。」という言葉で結末が少し読めたけど、遥が自分から残りたいと言ったのは意外だった。自分が血が他の家族繋がってないと薄々感じていたとはいえ、普通、育った家の方を選びそうなもの。元の家庭に問題があったのか、奈美子ママがよほど魅力的だったのか...。 最後、全てがハッキリした後もハッピーエンドではなく、もやっとして終わります。

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    私これ大好きなんですよ 読んでいてゾクゾクする。たまらない。 小学生の頃から湊かなえの大ファンで 湊かなえは過程が1番好きです 何度も読み返したくなる 色んな見え方がある 意外と2回目読むと違った見え方になる

    1
    投稿日: 2021.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好き勝手書きます。ネタバレ注意です! ガチでやばい。この本はすごすぎる。またもや一日で読了。圧巻。明日が始業式で、勉強しなきゃなのに、この気持ちを書き起こそうと必死。 自分の読書スキルが増し、集中して本を理解することが出来たからかもしれない(と言っても完全とは限らない)が、「告白」を超える衝撃と憧憬、感動に胸を打たれている。 姉の失踪を回想しながら進んでいく物語。自分は本当にこの家の子なのだろうかと思い悩む主人公、結衣子。大好きな姉、万祐子の失踪を知り、戻ってきても疑う。彼女は本当に私の「万祐子ちゃん」か、「姉」なのか。本物はなんなのか。それを問う作品だった。 最終章でどんどん崩れていく退路と、結衣子の叫び。確かにイヤミスだが、僕はそれ以上の感動を感じた。泣きそうになった。すごいなあ。こんな深みのある問いをする小説を書けるのか。 臨場感もあるし、何と言っても心情描写が巧み過ぎる。技巧的。事件とそれに対する周りの反応、少しずれていく価値観もリアリティ溢れているし、そこに見出せる人間の闇も露骨に表れていて唸る。幸せな日常も丁寧に描写されているからこそだと思う。 結果的に、実の家族にさえも裏切られるような形をとっていることに胸を痛めた。隠していた事実。あっさり思い出を捨てた「万祐子ちゃん」。だからこそ、「本物はなんなのか」「豆の上で眠る」というタイトル。アンデルセン童話の伏線まで回収されて、開いた口が塞がらない。 もっと勉強しなきゃ! 僕もこのくらいすごい作品を書いてみたい! といって今日勉強していないから、感想はこのくらいにして勉強にしようと思う。感想は書き足りない(多分)でも、この作品は絶対にもっと頭よくなってから読み直したい。絶対に!  最後に、「湊かなえやっぱ天才だわ!」

    3
    投稿日: 2021.01.12
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    読み進めるにつれ単純明快になっていく、はずもなく。グッと強く引き込まれるような作品ではありませんがモヤモヤと引きずってしまいます。行方不明の2年間の描写が長く、その内にラストの予測ができました。読み疲れました。。。

    4
    投稿日: 2021.01.09
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    何なの。 絶対どんでん返しあるって解ってるのにちゃんと怖いオチ。 まともだと思ってた人がまともじゃなくて、狂気じみてると思ってたら。 久しぶりの湊かなえさんでしたが 相変わらず怖い話を書く方で、読むのやめられませんね…

    3
    投稿日: 2021.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    血筋とは、家族とは。 ホンモノの「家族」とは何なのか、何を信じるべきか、見逃すべきか。難しいテーマ。

    0
    投稿日: 2020.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    頭の中整理できてません。 ど、どういうこと? 突っ込みどころ満載。 真相もそうだったのか…と思ったあとに また別の真相で混乱。 あれ?でも確かあのとき‥って前のページを読み直す。 ただだだ結衣子が可哀想。 あと、猫のブランカも。 ラストは八日目の蝉を思い出しかけたらガクリ。 でも、どういうことなのって 早く真相が知りたくて ページをめくる手は止まりません。 …後半は。 前半はなんかもやもやした嫌な感じで進んでいきます。 しかしこれは、イヤミスだよね‥。 タイトルも表紙絵も可愛いのにー! なんじゃこりゃー。 やられたわ。 イヤミスだけど 突っ込みどころ満載だけど 謎解きとしては面白かったです。

    0
    投稿日: 2020.12.11
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    この題名にする意味があったんだろか。 読み進めていく内に何となく結末は見えたし伏線回収も結構強引かなとも思った。 登場人物(猫も含めて)が沢山いたがなんだかほったらかしと言うか存在理由もはっきりしない。 作者独特のイヤミス感もあまり感じなかった。 「本物」=「真実」=「現実」と考えると実際今自分自身に起きていることが現実であり=本物なのか。 ずっと信じていたものが死ぬ間際になって「それは嘘だった」と言われても、今まで生きてきた証は実際起こった事=現実なのだがそれが=真実と言われると? いろいろ考えると訳が分からなくなる(笑) 知らなくても良いことに気付かされる事ってとても辛い事なんだろうとも感じた。 難しい題材の割にはすっと読み終えた作品。

    0
    投稿日: 2020.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一章の帰郷から引き込まれる。 小さい波が何度も押し寄せるように、押しては引き、その度に引き込まれていく感覚。 ラストに差し掛かるまでずっと面白かった。駅前でお姉ちゃんと友達を見かけた時、ラストが見えていたような?なのでラストの展開はそうだったのかという感じと、やっぱりねという感じと半々くらい。 奈美子が出てくることで。もう一捻りという感じかな?

    0
    投稿日: 2020.12.09
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    現実にはありえないような結末で、少し無理があるように感じました。 ですが、小説自体は読みやすく引き込まれてすぐに読み終えてしまいました。

    0
    投稿日: 2020.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本物と偽物ってなんだろうって考えさせられたな〜と。 湊かなえさんにしてはほっこりする系(?)だけど、目立ちたいが為に堂々と嘘の目撃証言する女が出てくるあたり毒があって良かった。 全然関係ないけど自分は普通にメジャーだと思ってたエンドウ豆の上で寝たお姫様、友人に聞いてみたら知らなかったみたいで驚いた。

    0
    投稿日: 2020.11.28
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    謎なタイトルに惹かれて思いつきで購入した本でしたが、最後まで非常に面白かったです。 テンポの良さも元々週刊連載作品だったと知り納得。 それにしても、偏った思考や理想にばかり振り回されていた最近の自分には深く刺さる本でした。 現在と回想を織り交ぜて書く作品は幾つか読んだ気がするのですが、ここまで現在と過去の境目が不明瞭な作品は初めてでした。高度な手法だなと。。 語り手の意識が境目をフラフラしている感じがダイレクトに来て読みながら唸ってました。

    1
    投稿日: 2020.11.22
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    本物の家族とは何なのか、と最後に考えさせられる本。血のつながりがあるかないか、心のつながりがあるかないか、わかり合おうとしているかいないかーー。血のつながりを優先したハルカと、心のつながりを優先した結衣子。彼らには相容れない考え方が心の底にあるのだと思った。

    1
    投稿日: 2020.11.12
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    ちょっとドロドロしてて、ハッピーエンドではないけどさすが湊かなえさんの本だなと思うくらい話に引き込まれる。主人公と一緒に推理してくのも楽しい。 最後の展開でひっくり返されほんとに驚ろく。

    0
    投稿日: 2020.11.10
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    この話は、誰が誰をどう思っているのかが非常に複雑で感情移入しにくい物語だと感じました。それでも物語にのめり込めたので、湊かなえさんさすが、と思いました。

    0
    投稿日: 2020.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第3回新潮文庫 紅白本合戦 女性に売れた本第1位 久しぶりに湊かなえ作品を読んだ。 読者を物語に引き込む力ナンバーワンだと思う。結末が知りたくて自然に先を急いでしまう。 主人公結衣子の姉、万佑子が行方不明になりその後の展開がまた複雑なもやもやした気持ちになる。 気になったのがまず母親。 姉妹に愛情の差をつける態度。 この母親は「35歳の少女」「人魚の眠る家」の母親と同じにおいがした。 あぁ、もやっとする。 お姉ちゃん本当は誰?とずっと気になる。 アンデルセン童話の「えんどうまめの上にねたおひめさま」がシンボルとして出てくる。その童話では何枚ものマットレスの下にあるえんどう豆が気になって眠れないほど繊細なお姫様が本物のお姫様であるという。その判断の根拠って… 本物か偽物かは判断する人の感覚でしかない…納得するかしないかなのかも知れない。 そう、自分で納得するしかない物語なのかな。もやもや…

    0
    投稿日: 2020.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすが湊かなえさん!ていう小説でした。 誘拐犯やその真相にたどり着くところはあまりにも急展開すぎたけど、読みやすく、展開が気になっていつもよりすぐ読み終わりました。 "えんどう豆の上に寝たお姫様" まさに初めて聞いた童話。重ねた布団にえんどう豆を忍ばせて、それに気づいたからって本物のお姫様?てまさしく思う。 帰ってきた姉は確かに"本もの"なのに違和感がなくならない.... 最後の一言"本ものって、何ですか?" モヤモヤして終わる感じ大好きです。笑

    0
    投稿日: 2020.11.06
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    結衣子が小学一年生の時、姉の万佑子が失踪した。 そして、2年後姉だという女の子が帰ってくるが、結衣子はその女の子に違和感を感じている。 姉という少女は、本物の姉なのか? 結局、誰も幸せにはなれていない。 それぞれにもやもやとした違和感しか残されない。 万佑子が行方不明になってからの、母の狂気的な行動は、母だから我が子の為ならどんなことでもしたいという気持ちは理解できる。 結衣子を利用するのは、かわいそうだと思うけど…

    0
    投稿日: 2020.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    変わったタイトルの小説。 小1、小3の姉妹のお姉さんが突然行方不明になってしまう。本当の血のつながった姉妹とは?

    0
    投稿日: 2020.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫361ページを読み進んだ最後の1文がとても考えさせられました。自分にとっての本ものってなに?? 誰かにとっては偽物と思うものだとしても、自分にとってはかけがえのない本ものに感じられるものってあると思う。 そもそも本ものと偽ものの違いというか定義はどんなだっけ…と考えてしまった。。

    2
    投稿日: 2020.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    湊かなえ先生の作品を読んだのは初めてでした。 個人的には事件の真相よりも万佑子ちゃんを探す過程でお母さんが狂ってくように怖くなってきて結衣子ちゃんの生活にも影響が及んできてるのがむずむず感じた。 猫を利用した捜索で徐々に学校で浮いていったり、親からの愛情の偏りであったり物語が進むにつれて結衣子ちゃんが幼心にも色々感じてマイナスの感情をたくさん抱え込むようで辛く感じた。 ただ、そう言った幼心にも様々な感情を持ち裏も表も表して完全にその子にフォーカスした点がこの作品の面白いところだと個人的には感じて結衣子ちゃんに感情移入し、最後の一文を考えさせられた。 最後まで豆のような違和感は晴れずに結衣子ちゃんが報われないのは読後感が正直良くはなかった。 初めて湊かなえ先生の作品を読んだせいなのか読み辛く、分かりにくいと感じる点もあり読むのに時間がかかった。 ・ぬるっと現在と過去の話が入れ替わる ・名前のある登場人物が多い ・作品の面白いところに到達するまでが長くて読むのをやめそうになってしまった この作品では幼い結衣子からの様々な生々しい感情の表れが1番面白かったです。

    0
    投稿日: 2020.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと感じていた姉に対する違和感を 少女目線で語られていて、 湊かなえさんの想像力、また、 文章表現には驚嘆した。 答えを導き出したとしても、 自分が納得できるものなのか、 はたまたその答えを導き出したことによる 自分の解釈が迷走するまさにイヤミスの 終焉でこのような本をずっと読みたかったと 本を閉じた時にもやもやしながらも 感じていた。

    1
    投稿日: 2020.10.07
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    個人的には好きな作品。 非常識な親の行動、時には棘のある登場人物の言葉、スッキリしないラスト。でも良かった。 最後はもちろんスッキリしないのだけど、それがいい。と思えるのは やっぱりミステリーの女王という以上に湊かなえ先生の文章力、技巧がさすがだから。 後書きまで読めちゃうのも、この作品だからこそだと思いました。

    2
    投稿日: 2020.10.03
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    うーん、いまいち感情移入できなかった。 原因は多分、猫のブランカのこと… 物語の中の出来事とはいえ腹が立って、悲しくなった。そのせいで、登場人物たちのこんがらがった諸事情が薄っぺらく感じて、最後までそのままだった。湊かなえ作品っぽいと言われればそうなのかもしれないけど、個人的には嫌な気持ちになったことが残念。

    16
    投稿日: 2020.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誘拐された姉が別人になって戻ってきたという見出しに惹かれて手に取った本。 万祐子ちゃんが誘拐されてからの、母親が結衣子を使っての猫探しのところは切なくなった。親の気持ちも分かるから嫌がらない結衣子が可哀想で。。 最後に明かされる真実は、予想以上に細かく、読者に考えさせるってよりは、これが真実でした!!って感じ。読み終わったあとは少しモヤモヤが残るけど、これが湊かなえさんのイヤミスなのかな。

    17
    投稿日: 2020.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当の家族とはなにか、と考えさせられた作品でした。万祐子は本当は家族ではないが、結衣子と幼少期を過ごしたことにより本当の家族のようになっていた。万祐子が失踪後、本当の姉が帰って来たが、違和感があり、万祐子かどうか疑う日々の結衣子がかわいそう。結衣子が真実を知るのは数年後になるが、家族に嘘をつかれていたことの方が悲しいと思う。

    2
    投稿日: 2020.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結末が気になって一気に読めた。 そういう意味では面白い作品だったけど... 実は遥と万佑子が本当に血の繋がった姉妹で(だからDNA鑑定しても結果に問題がない)、結衣子がどこかからもらわれて来た子で...というオチを想像していたので少し意外だった。 岸田博恵と奈美子の登場が唐突すぎて違和感があったのかな?

    2
    投稿日: 2020.09.23
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     流石の湊かなえだなと思える作品。  人は誰かと別れによって輝くという話をしたばかりではあるが、湊かなえはそれ以外を描く天才なのではないかと思う。自分はこういう表現をするが、思考のブレイクスルーもまた人を輝かせるものであるのだろう。そここそを著者は切り取って書いているんだと思う。  あと毎度毎度タイトルが最高だわ。ここも天才。  本みたいな作品。

    2
    投稿日: 2020.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実際現実では流石にこんなことある?って思ってしまう内容ではあったけど、、、。 読んでいて、妹や祖母の立場になっても、普通に読者として読んでいても、そして読み終わってからでも、まさにタイトル通り「豆の上で眠って」いるような感覚だった。 豆の上で眠ったことないけど笑 違和感というか、すっきりしない、あるところに収まっていない感が終始していた。 妹が一番不憫だし、両親も事実を知った時はショックだっただろうな。 弘恵さんの行為も凄い。 姉妹って、親子って、本物ってなんだろう?血の繋がりと絆の繋がりってまた別なんだなぁって思った。

    2
    投稿日: 2020.09.13
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    もっと衝撃的な終わりを迎えるのかと思っていたので、そういった意味では期待外れ。結依子の長年の疑いはハッキリとしたが、訳を知っていた両親を含む周りの大人は、ずっと終わりのない蟠りが残っていたんだろうなと思うと複雑です。

    2
    投稿日: 2020.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真相が気になりすぎて一気読み。 濁さずに真相を明らかにしてくれるので気持ち良かった。 個人的に気になっていたなっちゃんの登場は想定外だった。 主人公は血縁がどうこう言っていたけど、結局血縁は関係なくハルカの方が好きだったのではないかと思う。 真相を知りつつも黙っていた家族が陰湿すぎる。 祖母と冬美おばさんくらいしか主人公のことをちゃんと見ていなかったのではないだろうか。 主人公を憂鬱にさせているのは、姉への違和感だけではなく、愛情を受けるべき時に愛を与えてくれなかった両親に対する怒りもあるのではないかと思う。 大好きだった万佑子(ハルカ)ですら主人公が真剣に考えているとは思っていなかったと言い放ったのだ。 この作品を読むのが時々辛く感じた理由は、主人公が幼少期にあまり大切にされていないような描写が見受けられたからだ。 血が繋がっているから愛される訳ではないし、血が繋がっているから愛せる訳ではないということが痛いくらい伝わった。

    4
    投稿日: 2020.09.08
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    必死すぎる母親が、この程度の感じはその辺にいそうで怖い。飼った目的はともかく、白猫だけが癒しの存在。登場人物の誰もが後の先どうやったら幸せになれるのか心配になるお話し。

    1
    投稿日: 2020.09.06
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    湊氏らしい、心がささくれる様なストーリー。投げかけてくる主題が重くて魚の骨が喉にひかかったようだった。

    1
    投稿日: 2020.09.04
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    とにかく先が気になって一気読みしてしまった。さすが湊かなえと言うべきか、次から次へと気になる展開が繰り広げられ、少しゾクっとするような感覚と、終盤まで明らかになりそうでならない謎のバランスが絶妙だった。 残された謎が最後の最後になって衝撃の結末となって解き明かされた時の快感?いや湊かなえの場合はその真実が不快感と言った方がしっくりくるのかもしれないが、真実が明らかになっても誰も救われないそんなほろ苦さが心に余韻をもたらした。 「豆の上に眠る」という本作の題名は、読む前はどういう意味なのか全く予想がつかなかったが、姉妹2人が幼い頃よく読んだアンデルセン童話の話とも結びついており、物語が進むにつれてその意味がだんだんと分かってきた。本物の姉妹とはなんなのか、血の繋がりとはなんなのか、そういった概念を根底から揺さぶるそんな作品だと感じた。

    1
    投稿日: 2020.08.30
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    エンドウ豆の上のお姫様という童話の存在を、全く知らなかった。ものの序ででグリム童話・アンデルセン童話・イソップ物語について調べると、初めてそれらの特徴や違いについて知ることができて面白かった。 物語としては、現在の主人公が万佑子ちゃんのことを頑なに姉とよぶところからなんとなく筋はみえるけど、それだけでは終わらないぞ、というひっかかりが多くて楽しい。終盤は映画「そして父になる」の福山雅治で脳内に再生された。

    6
    投稿日: 2020.08.26
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    最終章からの最後の一文でとても考えさせられた。 伏線が回収し切れてない部分もあるけど、 また再読したいと思った作品。

    2
    投稿日: 2020.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    裏の説明に惹かれて買いました。が、予想を超えるほどの展開もなく、、という感想です。というより、伏線っぽいのを貼り過ぎて回収しきれていない感じがどうしても気になりました。結衣子を家の中に招き入れた変質者のような男が筆頭ですが、その登場人物は無駄なんじゃないかと感じてしまいました。 また猫を道具として扱っている、娘を他人の家に送るといった母の異常さが目についてしまい、物語の本筋がブレてしまっているとも感じましたし、急に岸田弘恵・奈津美が出てくるのも、唐突だなと感じました。 湊かなえさんの作品はあまり読まないですが、告白のような素晴らしい作品がある反面、今回の作品は少し残念でした。

    2
    投稿日: 2020.08.21
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    読むたびに、歳を重ねて行く事に感じることが増えてしまう小説なんだろうな。 子供のころは分からないことも多い分、色んな想像をしてたくさん考えのことを考えながら過ごしてきたんだろうなと振り返り思う。 ラスト一気読みしたけど、なんだろう。久しぶりにいたたまれない気持ちになった。 感動話とはまた違った視点で家族とは何か考えさせられた。

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    投稿日: 2020.08.16