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スマホ脳(新潮新書)
スマホ脳(新潮新書)
アンデシュ・ハンセン、久山葉子/新潮社
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総合評価

1488件)
4.2
580
575
219
23
1
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    刊行から5年が経っている本書を今更読みました。 現在では幅広いメディアでスマホの問題点が取り上げられており、本書の内容はほとんど聞いたことがあるトピックが多かった。復習というか、やっぱりそうだよねという再確認が主だった。 とはいえ、衝撃的なデータや研究結果も多く、自分の身にもよく当てはまることがあって非常に参考になった。 本書の終盤で述べられているように、自分でスマホ依存の自覚が少しでもあれば、スマホをはじめとするスクリーンタイムを減らして定期的な運動を習慣にしていこうべきだと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.04
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    人類が誕生したばかりの時まで遡り、なぜ現代人がチグハグなのか、なぜ悩むのか、なぜ鬱になるのか、説得力を持って語られた。SNSを沢山見てしまった日は確かに気分が良くない日が多いなと感じていたことが言語化された。そして運動しなきゃな定期

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    スマホが良くないのは分かっているけどついつい触ってしまう…我ながら意志が弱くて情けない状態でしたが、この本を読んで少し意識を変えることが出来ました。 結論自体は「まぁそうだよね」という内容。 しかしそれを裏付ける多くの研究と、そもそも何故スマホに取り憑かれてしまうのか?を遥か昔まで遡って我々の脳の作りから解説している点で面白かったです。 悪いのは分かっている、だが何故か辞められない。この理由が分かったように思います。そして、きちんと納得した上で、やはりスマホ依存を辞めたいと強く思いました。散々テレビやSNSでデジタルデトックスのメリットを見てきても何の効果もありませんでしたが、ようやくスマホ以外の楽しみにも目を向けられそうです。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    人間の脳は数十万年前の狩猟採集時代から進化していない。 にもかかわらず環境が大きく変化して脳の進化が追いついていないのが今の状況。 ついついスマホを触ってしまうのも、通知に反応してしまうのも、SNSやニュースをチェックしてしまうのも、大昔に生き残るために獲得した脳の機能だという。 脳の癖を巧みに利用して商売をしているのが、SNSやゲームを開発する企業。 自分が漠然と感じていたスマホの危険性が言語化された感じ。 子どもへは自主性を重んじるスタイルだが、衝動コントロールを司る前頭葉が発達してない子どもに対して、依存症になるような原因は大人が管理するべきとの意見は一理あり、管理方法を考えてみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    人類の進化の観点から、なぜスマホ依存してしまうのか、非常に分かりやすいし面白かった。我が子だけではなく夫にも意識して欲しいな。まずは自分自身から。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    なんでスマホを使わないほうがいいのかがよく分かった。 ホルモンとかが関係しているみたい。 自分も毎日何時間かスマホを触っているので、 読書にもっと充てたい! 面白かったのですぐ読めた。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    本書を読んで、スマホのスクリーンタイムを確認、 普段何気なく使っているスマホだが、スクリーンタイムを見ると6〜7時間使っていることがわかった。酷い時だと、10〜12時間使っている。自分のスクリーンタイムに愕然とした。 スマホに費やしている時間を、家族や友達と過ごしたり、運動、読書、勉強したりする時間に充てたい。 スクリーンばっか見る人生ではなくて、現実世界で自分が体験体感できるような生活がしたいと強く思った。

    5
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の脳は、何万年前から、狩猟採集民族として暮らしていた時代に適応している。現代の急速な社会変革、デジタル化には適応していない。 それが、ストレスや不安の原因である。 誰もが知っておいた方がいいような、脳科学の基本的な話を非常に簡潔にわかりやすくまとめている。 今すぐ実践できることが多く、為になる。 ・運動が集中力を高める(心拍数を上げる運動なら尚良し) ・スマホが近くにあるだけで集中力が低下する。 特にこの2つは仕事に活かせる。

    0
    投稿日: 2025.02.25
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    確かに目の前にスマホあると,触りたくなる・確認したくなるものだなと思った. ちかごろはフツーにスクリーンタイムを計測する機能はあるが,とりわけ数値で確認はしていないし,寝る直前まで触っているのは間違いない. →特にそれが原因で不眠になっているとは思っていないが 15分でもよいから,散歩でもよいから定期的に運動するべきだ,と書いてあって改めてそうなんだと認識した.

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    随分と後回しにしてきた感じ  何冊か最近の本を読んでから  ベストセラーの初期にたどり着く  太古からの生き残るための軌跡が  今の我々の本能的行動に繋がっている  だからそこは そう言う行動の現れが  依存的だったりになると言う事  意識しておくことからだな  身体を動かして持っている機能を活かして  バージョンアップしてみましょう!

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    スマホがどれだけ人体に悪影響を及ぼすのか説明されているのにも関わらず、スマホで感想を書く矛盾。 でも、子どもにはできるだけスマホを渡したくないですね。

    3
    投稿日: 2025.02.21
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    スクリーンタイムが1日だったので読みました。スマホがいかに害悪なのか、論理的にエビデンスに基づいて説明されており、納得感があった。最後には、こういう使い方をしよう、という記載がまとまっていて読後すぐに実践しました。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    やっと読んだ。タイトルからもいろんな書評からも大体内容はわかるしな…。と読んでなかったのだが、図書館にあったのでパラパラと読了。 内容は思っていた通りだったが、問題提起としては大事。スマホはやはり、時間を決めて見る時間、見ない時間を作らないといけない。自分がスマホにどれだけ費やしているかを自覚することも重要。大人になってからスマホが普及した自分たちはともかく、これからの子どもたちには特にスマホとの関わり方を考えないといけないと思った。

    31
    投稿日: 2025.02.18
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    恥ずかしながら、スクリーンタイムが5時間超える日もあった私。 これを読んでスマホとの向き合い方を変えました。 SNSのアプリは取り除き、ゲームも削除。 SNSのアカウントは残しているものの、ブラウザでしか見ないようにしたので頻度は減りました。 今では平均2時間台をキープ。代わりに読書時間が増えました。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    当たり前と言えば当たり前の内容にエビデンスをつけて説明してくれている内容。 スマホ関連の論文を読んでいるわけではないので、著者の主張や説明の正当性の判断はできませんが、一説として捉え、生活を見直そうかなとは思えますね。 機会があれば他の同テーマの本を探してみるのも良いかも。 漠然とスマホを触りすぎて罪悪感を感じているのであれば、本書を読んで見直す機会に充てるのは良いかな、と思います。

    0
    投稿日: 2025.02.16
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    脳の報酬系に作用するソーシャルメディア。"like"が投稿者に反映される時間を制御し、即時でないように。報酬系を煽る。 大人は1日4時間をスマホに費やしている。この10年で起きた変化は人類史上最速。 甘い果実を食べるとドーパミンが出るような進化は、カロリーを蓄え、生き延びやすくする意味があったが、現代ではカロリーがあまりに多く、むしろ糖尿病や肥満で不健康をもたらしている。

    0
    投稿日: 2025.02.07
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    悪いことはわかっているけど、近くにあるだけで脳が処理能力を割いているとは驚愕。 いつも読書をしている間も近くにスマホがあるけど、もし電源を切ったり別の部屋に置いたらもっと本の内容に集中できるということか。 身体的にも精神的にも学力にも悪影響なら、どうにか使用制限されるシステムを国をあげてつくってほしいけど、無理だろうな。 種の存続に関わらないから人がスマホに対応するべく進化をすることはないらしい。 もうとにかく人類がデジタルから身を守るには運動しかない。 スマホを使い続けたいなら運動しよう!!

    31
    投稿日: 2025.01.30
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    再読。すごく読みやすい。SNSは使いすぎるとメンタルが悪化するし、気がつけば膨大な時間を奪われていることも多々あるので自ら制限することもあったけれど、これを読んでさらに強化しようと思った。

    6
    投稿日: 2025.01.26
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    「うわっ……私のスクリーンタイム、長すぎ……?」 と不安に感じたらまず手に取るべき一冊。 こちらの新書、以前読んだものなのですが、最近意識してインターネット離れに取り組んでいるので改めて読んでみました。 人間の脳は未だに狩猟採集していた時代の構造なままなこと、そして「気を逸らしやすい」という人間の特徴にいかにスマホが入り込んできたのか。あらゆる研究結果や論文から、スマホとの付き合い方について警告する内容です。 私自身、ほんの2週間前の休日のスクリーンタイムは7時間。 それを「ながらスマホをしない」「本を読む時は視界に入らない場所にスマホをしまう」などの工夫をして3分の1以下まで減らすことができました。 大人はまだ自己責任だからいいものの、街中でスマホを使いこなしている乳幼児を見かけると、この子たちは将来どうなってしまうのだろうかと勝手に心配になります。 適度な運動、バランスのとれた食事、適切な睡眠時間、そしてリアルでのふれあい。 今年は一層意識して、紙の本を読んでいきたいなと思います。

    14
    投稿日: 2025.01.20
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    このレビューをスマホで書いてしまっていることに、若干の罪悪感を感じつつも、この本はスマホを手放せない現代人にとって、非常に大切な学びをくれる本だと思う。 他の著書含め、アンデシュハンセンさんの主張の中で1番斬新な点は、脳は人類の歴史の大半を占める狩猟と採集の生活から進化できておらず、急激な技術の進化に追いつけていないということだ。 運動をすること、良質な睡眠をし、朝起きて太陽の光を浴びること、リアルな社会的付き合いをすることといった、先人達が行ってきたことが脳にも好影響を与える(ように人類は進化してきた) 逆に言うと、スマホの長時間利用により、それらは阻害され、うつやストレスといった影響を少なからず及ぼしていることが科学的な根拠を持って説明され、わかりやすい。 僕自身1日10時間以上スマホを使ったりもする依存症であるが、少しでもスマホと上手く付き合っていけたらと思う。

    6
    投稿日: 2025.01.19
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    第3章のタイトルは「スマホは私たちの最新のドラッグである」だが、スマホは人間の報酬物質ドーパミンを放出させるように作られていて、そしてそれはIT企業が意図的につくったものだという。実際にフェイスブックの初代CEOはそれを認めているそうだ。 人間は、新しい情報を得るとドーパミンを放出させる。それは新しい情報を得ることで生存の可能性が高まるから。祖先はそういった生存戦略で生き残ってきたのだが、今はそれが利用され、依存させられている。 著者は「テクノロジーのほうが私たちに対応するべきであって、その逆ではないはずだ。スマホやSNSは、できるだけ人間を依存させるよう巧妙に開発されている。そうではない形に開発されてもよかったわけだし、今からでも遅くはない。もっと違った製品が欲しいと私たちが言えば、手に入るはずなのだ」と記している。私も同意だが、人間はこの依存から抜け出せるのだろうか。 道を歩いていると歩きスマホをしている人を見かける。それが当たり前の光景だと受け入れてしまっているが、それ自体よく考えるととても怖い事だと思う。 私も何かにつけてスマホを触ってしまうし、集中力が低下しているとも感じている。 この本を読み、スマホに支配されないよう努力したいと感じた。

    1
    投稿日: 2025.01.17
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    なんとなく薄々感じてたスマホと言うものを使いこなす事は自分にとって困難であると言うことを色んな視点で教えてくれて良かった 自分の中で鬱にならず幸せになるためにスマホは適すのかどうかって事も含めて向き合わないといけないなと感じた

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    ★★★★★ フルプライスの価値あり 現代社会(特にスマホ)がいかに進化的適応をしてきたサピエンスの生息環境を急激に変化させ、破壊してきたかについて。かなり興味深く、自制しなければと焦燥感をかきたてられる。 以下、感想箇条書き ・鬱は体を休める機能があることは知っていたが、免疫機能の向上や、それ以上の攻撃を受けることを予防するという効果があることは初めて知った。 ・運動は知的能力を高めるだけでなく、集中力つまり他の誘惑を無視する力を高めることにも貢献している! ・『無視する』のにも労力が必要。無視しなければならない対象が近くにあれば、自ずと能力も下がる。 ・一度注意を他に移すと、戻すのに数秒かかる →注意を変えるたびに使われるニューロンの回路が変わり、脳への負担が大きくなるのは知っていたが、コストだけでなく、時間もかかるとは! ・スマホがここまで依存性を持つ理由は『次に何があるのか』という期待感を煽るため ・ブルーライトは、本来空の青。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    脳は原始人時代とほぼ変わっていないため、注意散漫であることが当たり前。SNSはそこを上手く突いてくる。脳をドーパミンでハックしてくるものだと理解できた。とにかく自分含めて子供に対してもスマホとの接し方をしっかり考えないといけないと思う。 スマホに支配されないように気をつけたい。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    これまで、なんとなくスマホは良くないんだろうな、運動はメンタルヘルスにも良いんだろうな、と漠然に思っていたことを、生物学的視点で説明してくれており、スッキリした。 デジタル社会に生きる私たちが読むべき一冊。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    なぜスマホを見過ぎることが人体に悪影響を及ぼすのか、その悪影響はどういったものなのか、といったことが書かれています。今の世の中、社会構造自体がスマホがないと生きていけないようになってしまっているのに、スマホ依存はダメよねと言われてもね、と思いましたが、人体の歴史的に確かにあってない、というか、社会変化が早すぎて人体適応が間に合ってないために色んな支障が出るんだなあ、というのはよくわかりました。すぐには難しいけど、少しずつスマホを見る時間を減らしていこうと思いました。

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    「スマホによって集中力がなくなってきている」というのは恐ろしいな。 集中力を失うと、色々なことに影響がでてくる。 運動ですねぇ、やっぱり。 運動しましょう。

    16
    投稿日: 2025.01.12
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    人間の脳とは、先祖から(昔から)創りは変わらない。 今はスマートフォンという便利なアイテムが世の中に広がっているけれど人間の脳はスマートフォンに追いつこうとしても追いつけないのが現状。 その為色々な実験の結果がこの本には書かれている。 この本を読んでる大半がスマートフォンの何が悪いかを気になって読んでると思う。 簡単にザックリこの本をまとめると、スマートフォンによる影響は、良い影響だけではなくデメリットが沢山ある。スマートフォン触るぐらいなら他の事に目を向けて見ればより良い事がある。って事

    1
    投稿日: 2025.01.11
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    スマホを使うことでの日常生活への影響について書かれた本。 大人だけでなく、子どもを持つ親にこそ是非読んで欲しい1冊です。 この本を読んで、自分もスマホとの関わり方を見直そうと思いました。

    1
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間が生物として持っている生理的な反応から何故スマホ(特にSNS)が現代人にネガティブな影響を与えるかを説明した本。SNSを見たくなる理由はドーパミンが影響しているとのこと。 スマホを長く利用している中高生が読むといい。 【メモ】 ・人間は強いストレスにさらされると「闘争か逃走か」の判断しかできなくなる ・スピーチ恐怖症は「共同体から除外されない」ための生得的反応 ・スマホもドーパミン量を増やす ・ペンだと早く書けないために一旦情報を整理する必要があり、記憶に定着する。 ・「脳は体を動かすためにできている」

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    SNS利用時間が増加するとともに鬱の発症確率が増加する。 特に子供に対しての悪影響が多い。 重要なのは運動。特にランニングが効果的。心拍数が上がる運動には抗うつ効果がある。 人間の脳は押し寄せる情報の波を全て処理できる作りにはなっていない。

    5
    投稿日: 2025.01.02
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    数分おきにスマホに手を伸ばしては、目的もなくダラダラとオススメに出てきた動画を見てしまう。 脳に何かしらの悪影響があることは間違いないはずであるものの、それが何なのかはよく分からない。 この本を読んで、スマホ利用による悪影響が科学的な根拠をもって明示されました。意識的にスマホから距離をおいていきたいと思います。

    17
    投稿日: 2025.01.02
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    スマホ依存者を救う本。 旦那に勧められて読みました。読んでいてグサグサと刺さりつつも、救いを与えてくれたと感じています。 私は20代なのですが、まさにスマホ依存者で、一日の殆どをスマホに費やし、スマホが視界の範囲から外れようものなら焦りと不安に心がかき乱されるくらいです。高校生の頃からスマホを持ち始めたことを正直後悔しているし、もし当時にこの本を読んでいたら人生は変わっていたのではないかと思います。 この本は、人間がスマホにハマってしまう理由を、脳の仕組みからわかりやすく解説してくれています。私は元医療従事者なので、人間のホルモン等にはもともとそれなりに知識がありますが、知識がなくても大丈夫。例えを用いながらわかりやすく解説されているため、誰が読んでも頭に入りやすいと思います。そして、読めば読むほど、スマホひいてはSNSは、我々がハマるように設計されていることがとてもよくわかります。設計者すら自分の子供にスマホを持たせるのを躊躇うほど、スマホとは人間にとって魅力的なものらしいのです。ですから、ハマってしまうのは最早当たり前であり、意図的にスマホから距離を置かないといけない…そのための具体的なアドバイスも、この本には記載されています。 スマホにハマってしまうこと自体は仕方がない、だってそのように作られているのだから。そう知るだけでも十分に救われるし、だからこそ、現代社会に適応していない脳を、スマホに支配されるのではなく自分自身でコントロールしていきたいと思います。この本は本当に親切で、具体的な方法まで書いてくれていますから、時間が無い人は最後の数ページ読むだけでも明日からの行動が変わるのではないかと思います。

    2
    投稿日: 2025.01.02
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     本書は、スマホを長時間使用し続けることの弊害について書かれており、また、スマホの使用時間を減らすための具体的な策を読者に提供する。たとえば、マルチタスクは記憶の定着にかかわるワーキングメモリの低下に繋がったり、紙の書籍は電子書籍と比べて記憶に残りやすい、さらに、心拍数を上げるための運動や実際に人と会うことは、脳の活性化に必要不可欠な行為だという。

    1
    投稿日: 2024.12.30
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    モニター系のデバイスとの付き合い方を精神科医の立場から明確に提示してくれたので、信憑性のある基準を自分の中に持つことができて安心した。 自分や息子のSNSやアニメ等に費やす時間が長すぎるのではないかと普段から心配をしていたからだ。 自分も息子も毎日5時間以上スマホやテレビにかじりついていて、楽しさを感じたり、知識が増えたりとポジティブな面もある一方、他のことに取り組む時間が減ったり、体力低下や思考力の低下、不安感の増大などネガティブな面も多いのではないかと心配していたが、その答えが全て記されている。 これから生活する上で、ある程度の自信をもって規制したり理由を伝えることができるようになり、読んでよかったと思う。

    1
    投稿日: 2024.12.28
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    例の闇バイトで強盗や人殺しをした人たちが、ネットにあることをなぜあそこまで信じちゃうのかが不思議でこれを読んだので。 そのことに理解を深められるようなことは特に書かれていなかったので、「あー、つまんなかったw」と★3つにしようと思ったんだけど(^^ゞ 訳者のあとがきで、この本の著者が“スウェーデンで今もっとも注目されているメンタルヘルスのインフルエンサー”と書いていたので、一つ減らして★2つにした(爆) だって、結局は著者も、アンチ・スマホ教、アンチ・SNS教の教祖さまとして、世の迷える人たちが求めている通りの正解をスマホでバラまいて金儲けしてるヤツってことじゃんw 今の世においては、あかの他人が自分が求めている通りのことを言っていたり、あかの他人が自分の気持ちを代弁してくれていると感じたら、「それは100%デタラメ」と思わなきゃ絶対ヤバイ。 なぜなら、そのデタラメをバラまいているヤツらというのは、世の人が求めている通りのことを言ったり、世の人が気持ちを代弁してくれていると感じることを言うことを「金儲けの種」としか考えていない連中だからだ。 そういう人たちというのは、昨日自分が言ったことと正反対のことでも平気で「それが正解です」と言える。 金儲けのためなら何でも言えちゃう、デタラメヤローなのだ(^^ゞ ただ。 だからって、この本に書かれていることが全てデタラメってことではない。 この本の帯には「2021年一番売れた本」」とあるが。 それは世のそれだけ多くの人たちがスマホやSNS、ネットとその業界というものに何とも言えない胡散臭さと、自分たちがそれらの金儲けにいいように利用されているんじゃないか?と薄々気づいていたからこそだと思うのだ。 おそらく、その感覚は正鵠を射ていて。 だからこそ、著者は「あなたのその感覚は正しいんだよ)」という内容のこの本を書いた。 この本を読んだ読者は、「自分の感覚は正しかった」と自らの考えを再確認。 再確認出来た快感(著者の言葉を借りるなら、大量のドーパミンが出たw)にSNS等で他人におススメ。 その結果、2024年12月21日現在ブクログでは紙の本で2023人。電子書籍では362人の人がこの本の感想を書いているくらい本が売れまくっている。 おかげで著者も出版社も大儲けヽ(^o^)丿 この本を読んで、スマホに費やす時間を減らす等、デジタル・デトックスをするのはとても有意義なことだと思う。 ただ、結果的にそれは著者の金儲けに利用されているだけなんじゃないだろうか? ……と、一度は考えるべきだ(^^)/ 2024年のアメリカ大統領選挙であんなデタラメに投票する人が多いことにも驚いたが、その直後に(おそらくは)それとほぼ同じデタラメなことが日本の県知事選挙で起きたことにはもっと驚いた。 選挙結果につながったSNSの内容と、辞めた前知事を応援しだしたどこの人とも知れない人の言っていることが同じという時点で誰もがそれを疑わなかったのはなぜなんだろう? 自分は他県の人間だから、当選した知事をめぐる一連のことはニュースで見ていたくらいのことしか知らない。 ただ、当選した知事が、仮にちゃんとした人であるなら、いろいろよくないウワサのある人が選挙で自分を応援してきたら、その関係を断固拒絶するのが知事という人の上に立つ人に求められる資質であるはずだ。 あの手の輩の応援を断固拒絶しなかった時点で、知事には不適格な不誠実な人間だと自ら証明したようなものだ。 もちろん、「パワハラを糾弾するのは絶対正しい」という安直な社会通念の元に、例によって「悪いヤツとして糾弾しちゃえば一般庶民は大喜びで情報を見たり買ったりしてくれるよね」とばかり、いつも通りに批判報道したマスメディアや、そこに出てきたコメンテーター(と称するタレントたち)にも責められる面があるのは確かだろう。 ついでに言うなら、そのいつも通りのマスメディアの報道に拍手喝采していた世間にも問題があったのも確かだ。 ただ、マスメディアやそこに出てくるコメンテーターというのは世間に媚びたことを言ったり報道をすることで金儲けしている連中だし。 デタラメでもなんでもその瞬間の憂さが晴れれば拍手喝采、それが世間だ(爆) であるにしても、(おそらくは)同じ県民である県の職員たち、つまりリアルな隣人よりも、どこの誰とも知らない胡散臭い人が応援で言っていることと同じ内容のSNSを真実と飛びついてしまう世の中は、どこか狂っていないだろうか? もし災害が起きたら…、災害とまでいかないまでも、何かが起きた時に県民を助けてくれるのは県の職員たちだ。 でも、突然知事選に立候補して前知事を応援したあの人はその県の人がどんなに困っていたとしても見て見ぬふりだろう。 なぜならば、あの胡散臭い人はそういったことには全く興味がないからだ。 何かで心が塞いでいる時、ネットの世界にはその塞いだ心に寄り添った言葉をかけてくれる人がいるのは確かだ。 一方、親や身近なリアルの人は仕事や学校等で忙しい。 忙しいから、その人が今、心が塞いでいることに気づけない。 気づけなければ、塞いだ心に寄り添った言葉はかけられない。 ただ、普通の人間関係というのはそういうものなのだ。 でも、その人が本当に困った時。 例えば、その人が病気になって入院することとなったら、ネットの世界で塞いだ心に寄り添った言葉をかけてくれる人が入院費を払ってくれたり、保証人なってくれたりすることは絶対ない。 なぜなら、ネットの世界で塞いだ心に寄り添った言葉をかけてくれる人は、ネットというリアルから切り離された世界にいる人に寄り添ってあげる、ヒューマニストな自分というものにしか興味がないからだ。 入院費を払ったり、保証人になったりしてくれる、つまりその人が困った時に助けてくれるのは親や身近なリアルの人だけだ。 他人のSNSに「いいね」をつけることで毎日が忙しかったとしても、それだけは忘れてはいけない(^^ゞ スマホ(に限らずネット)というのは、それを使う人をフィルターバブルの中に閉じ込めるために作られたものだと個人的には思っている。 フィルターバブルの中に閉じ込められるということは、楽しく面白いと感じる情報をいくらでも得られる反面、その人の意に沿わない情報からは遮断されるということだ。 つまり、スマホ(に限らずネット)を使うということは、自らを情報弱者にしてしまうということ……、 …か、どうかはその人の使い方次第?(^^ゞ ていうかー、何よりいいのは、リアルに体を動かすこと! だよね(^^)/ 著者が書いているそれは100%その通りだと思うw ただなぁー。 体動かすのって、メンドクサイんだよなぁー。 そもそも、体を動かすのが好きだったら、ブクログで本の感想なんて書いてねーよ(爆)

    8
    投稿日: 2024.12.21
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    スマートフォンやSNSの登場による害について、人類の進化と関連付けながら論理的に述べられており、大変分かりやすかったです。 今の世の中の異常性を再認識させられました。電車に乗っていると、乗客の9割はスマホに夢中になっています。未来ある若者が1日に何時間もスマホと向き合うのは広告を出している企業が儲かるだけで、集中力を失ったりうつ病になったりします。これは世界の損失だと思います。 自分のスマホとの向き合い方を見直そうと思いましたし、子どもとのルール作りも工夫が必要だと思いました。

    9
    投稿日: 2024.12.20
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    なぜスマホに魅せられるのか、を科学的な切り口から教えてくれる本。 依存性の話や報酬系の話、脳の変化の話、どれもおもしろかった。運動や睡眠の大切さ、健康的な生活へのつながりも意識させられた。 ゲームも消したことですし、脱スマホ依存を目指したいところです。

    13
    投稿日: 2024.12.19
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    スマホは確かに楽しいし気になるし魅力的。その場にあったらそっちに気を取られる。 でも、なんかそれって、スマホ以外の楽しみを反故にしてるってことじゃん?って読んでて思った。 本書はスマホの負の側面と進化した結果もはやアホになってる人間について触れている。なお私も漏れなくアホであり頭の良さなんてたかが知れてる。 こんなアホなんだからスマホばかりいじってないで、Twitterなんて見てイライラしたりしてないで、少しは身体を動かしてごらんよ。アホなら経験や体験は数多く豊富にこなしてかないと! 気づいたら自分を叱咤激励してた。

    0
    投稿日: 2024.12.19
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    カル・ニューポートさんの「デジタル・ミニマリスト」と内容的には随分重なります。こちらの方が以前に出版されているので、私にとっては復習のような感じでした。 趣旨は同じでも切り口や紹介されている研究が違うのですが、カル・ニューポートさんの、より文学的で、生きるとは?を問い直すような、少し過激な語り口の方が好みかな。アンデッシュ・ハンセンさんの方がDr.だけあって、より科学的な切り口でした。若者の方が依存症になりやすいことが、アルコールを早くに覚えることが規制されている大きな理由である、というあたりはなるほど、と思わされました。スマホ依存もまた然り。 運動の大切さについての章は、アンデッシュ・ハンセンさんの他の本と同じですが、少し体調を崩したり、季節が悪くなったり、忙しくなると運動を後回しにして、そのうち運動習慣ってなくしてしまいやすいので、もう一度警笛を聞けて良かったです。 スマホの使用時間を減らす内容の実践となると、知ってはいても難しい。 人間のドーパミン欲求によるスクリーン依存について意識的になった上で、ただ時間を減らす、だけでなく、運動、読書などの代わりにする活動を決めておいて従事する、ということが鍵なのですね。 スマホ依存について一度も読んだことがない方には、「デジタル・ミニマリスト」と合わせておすすめです。

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    投稿日: 2024.12.14
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    すごい売れた本らしいと知って期待して手に取ったが、期待した内容とは少し違っていた。 1日どんなに減らしても10時間はスマホを使うので、それをどうにか減らすヒントになる本を期待していたのだが… 人間の脳がどう進化して来たかとか、祖先はどう生活していたかとか、最初の方はスマホの話はしてないから読む本間違えたかと思った。 スマホの話にようやくなったかと思ったらこうゆう実験と結果があって、という実験の話が多くて同じようなことを何度も繰り返し言ってるようでもういいよと思った。 この本を読んでもスマホのやめ方は書いてないです。

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    投稿日: 2024.12.12
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    最近仕事の時もプライベートの時も集中力が欠けているのが気がかりになっていた。 思い当たるのはスマホを触る回数や使用時間が比例して長くなっていること。 もしかして…と思いこの本を読んでみるとまさにその答えがこの本に書いてあった。 LINEの通知、SNSの更新、ネットニュースetc… これらが目に入った数分後には無意識的にスマホを触ってしまう。 その後不要と理解している5〜10分を1日のうちに何回も過ごしてしまう。 これは理論的にかつ本能の観点から説明できる事象であることを、この本は教えてくれた。 読み進めていくうちに、スマホに向き合う意識が明らかに変わってきたと思う。 自分の時間、そして自分の体、そのいずれも今より大切にするためにスマホとどう付き合うか。 そんな問いをこの本は投げかけてくれたように思う。 この本は『私的読んでよかった本ベスト5in2024』に滑り込んできた!

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    投稿日: 2024.12.09
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    2024/6/17読了 ビブリアから移行 衝撃的だった、、! まず、スマホが利便性を高めるだけの、素晴らしいものだと思っていたのが、覆された 確かに、便利になってよかったところも山ほどある! けれど、天才が依存性をいかに高くするか考えられて作られた賜物かと思うと、 SNSもスマホもめちゃ怖くなった。 なぜ人はスマホに取り憑かれてしまうのかを、納得のいく形で説明されてた。 この本に書かれていることを知ってるか知っていないかで、スマホとの付き合い方全然違うな。 私はとりあえずスマホの通知全部オフにしました

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    投稿日: 2024.12.04
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    スマホは最大1日2時間 近くにあるだけで集中を妨げる 週2時間くらいの運動で脳が活性化する 鬱や不安の原因とスマホは関連している SNSのいいねを発信するタイミングはアプリ側がコントロールして、ドーパミンが最大になるようにしている facebookを作った人の中にとんでもないものを作ってしまったことを後悔している人がいる とはいえ、 スマホも付き合い方次第で、 食欲をコントロールすべきとするように スマホ欲もコントロールすれば美味しい栄養になるとも思った

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    投稿日: 2024.12.03
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    これを読んで衝撃を受けました、、、普段無意識にスマホに手を伸ばしてる。それは私の問題というよりもスマホ自体にそういう魔力があるということは目から鱗でした。自分の意思でネットショッピングをしてると思っていましたが、それもDMが来たことで気になってまんまと買わされているんだなと思いました。昨今電車の中を見渡すとほぼ全員がスマホをいじっていて異様な風景だなと思います。意識的に読書をしようと思います!

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    投稿日: 2024.11.29
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    怖い本ですね。 果たして私は、この本に書いてあることが実践できるのか…? と言いつつも、既に今お布団に潜ってこれを書いている状態。

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    投稿日: 2024.11.21
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    「スマホが人間の脳に悪影響を及ぼすのかどうか」という人間の疑問の答えを与えてくれた。結論、スマホ等の電子端末は、我々人類に悪影響及ぼすと断言できる。 人間の進化の見地に立ち、スマホと人類の関わりを生物学的にアプローチしている。著者の主張は全て研究や論文に基づく説得力のあるものだった。 私たちが抱えるストレスや不安の原因を明らかにし、神経伝達物質とスマホやSNSの特性を照らし合わせ、その危険性を根拠をもって提示してくれる。したがって、「スマホから離れる」というシンプルな最終的な提案を、すんなりと受け止めることができた。 人々の日常に寄り添い、エビデンスを持って知識と助言を授けてくれた本だった。 スマホって恐ろしい。

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    投稿日: 2024.11.14
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    子供の小児科で「人間はとにかく運動。運動した分だけ発達する」と言われたけれど、本書でも同じことを言っている。仕事でモニターばかり見て、チャットやメール返信が合間に挟まると業務ミスも増えやすい…身に覚えがあることばかりで。一日6分軽く動くだけでもかなり違うようなので気楽に運動しようと思った。

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    投稿日: 2024.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホ脳 著者:アンデシュ・ハンセン 訳者:久山葉子 発行:2020年11月20日 新潮新書 遅ればせながら読んだ。僕は元々スマホが嫌いだし、あまり使わない。ガラケーからスマホにしたのも、この本の出版と同じころ(4年前)で、周囲よりはだいぶ遅かった。それも、ガラケーが故障したので厭々。だから、半ば他人事のように思っていたが、読んで分かった、そうはいかない。もっと深刻に考えるべきだと思った。 深刻って言ってもデジタル化は必然のことだし、人間が合わせるべきものだろうと考えがち。でも、著者の見解は違い、冒頭からやられてしまう。人類が地球上に現れてから今日までの99.9%の時間を、狩猟と採取をして暮らしてきたから、脳はこの1万年、変化していない。おいそれとは合わせられないし、合わせているつもりでも実は大変なことになっている、と言わんばかり。 例えば、こんな面白い話。 10万年前、サバンナに生きるAは甘い木の実を1つ食べ、お腹を膨らませて帰る。翌日、また来て1つ食べるつもりで。 一方、Bは甘味認識遺伝子に突然変異が起きてドーパミンが大量に出る。甘い木の実を食べるとそれが出て、実を全部食べてしまいたいと激しく欲求し、食べてしまう。 翌日、木の実はもうない。Aは飢えて死ぬかもしれないが、Bは前日たくさん食べたのでカロリーが体に残り、生きのびられる。 この2人をそのまま現代に連れてくる。 マクドナルドへ行く。Aはハンバーガーを1個食べて帰る。ところがBはハンバーガー、フライドポテト、コーラ・・・欲望のまま食べる。数ヶ月後に体を蝕み始める。 人間の脳は大して変わっていないとしたら、これは大変。スマホ生活は一瞬にしてこのような大変化をもたらしているかもしれない。だから、分からないところで何かを蝕んでいるかもしれないと思える。 ドーパミンは「報酬物質」だといわれるが、実はそれだけではないという話も面白かった。何かをして、成功体験ではなくてもいいようである。実を求めて木に登り、そこに実がなくてもいい。隣の木にあるかもしれない、という楽しみが湧いてくる。そんな次を期待するように脳をもって行くのもドーパミンの働きらしい。これがギャンブルにもつながっていく。次はいけるかも! スマホにおいては、SNSに「いいね」がついているかもしれない、との期待が通知の度に働く。あるいは、そろそろ通知が来ているかもしれない、とスマホを頻繁に見てしまう。 集中力の実験や調査もおもしろい。 大学生500人の記憶力と集中力を調査。スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードでポケットにしまった学生よりもよい結果が出た。本人は意識していないのに、ポケットに入っているだけで集中力が阻害された。 PC上でワード形式の文章を読んだあと、単語いくつかにクリックできるリンクが貼ってあった文章も読んでもらった。その後、読んだばかりの文章について質問すると、リンクを張った文章の方が内容を覚えていなかった。リンクをクリックしたわけでもないのに。 スマホと精神状態との因果関係を調べるのには、ある壁があるという。 例えば、SNSを使っている人たちの方が、使ってない人より悲しい気分の度合いが大きいとする。そこでは、どちらが先かという「因果律」の問題にぶつかる。原因がSNSにあるのか、悲しい気分の人たちがFBやインスタに引き寄せられるのか、ニワトリか卵か? それならスマホを使っている人から一定期間スマホを取り上げて、それで変化があるかどうか調べればいいではないか、と思う。ところがそれがうまくいかないらしい。被験者たちに途中で〝禁断症状〟が出てしまい、脱落する人が多いから。 最後に、スマホを使うに際してこうしよう、という著者からのアドバイスや提案が書かれている。全部で23項目。 ・目覚まし時計と腕時計を買おう ・毎日1~2時間、スマホをオフに ・プッシュ通知もすべてオフに ・集中力が必要な作業をするときはスマホを手許に置かず、隣の部屋に ・スマホからはSNSをアンインストールして、パソコンだけで使おう など具体的に書かれている。 面白かったのは、友達と会っているときの注意にある次の1文。 ・あなたがスマホを取り出せば、周りにも伝染する *********** (以下、章別の内容) 第1章(脳は1万年変化なし) 自動車や電気やスマホは人類の歴史のほんの一瞬に過ぎない。地球上に現れてから99.9%の時間を、人間は狩猟と採取をして暮らしてきた。脳はこの1万年、変化していない。人間に睡眠や運動の必要性、お互いへの強い欲求が、なぜ備わっているのかを理解すべき。こうした欲求を無視し続けると精神状態がおかしくなる。 10万年前、サバンナに生きる人間。 カーリンは甘い木の実を一つ食べると満足し、翌日お腹がすいてまた来ると誰かに食べられてもうない。飢餓で死ぬかも。 マリアは甘味認識遺伝子に突然変異が起きてドーパミンが大量に出る。甘い木の実を食べると出て、実を全部食べてしまいたいと激しく欲求する。翌日来ると木の実はもうないが、前日たくさん食べたのでカロリーは体に残っている。生きのびられる。 2人が現代に来てマクドナルドに行く。 カーリンはハンバーガーを1個買い、ほどよく満腹で帰る。 マリアはハンバーガー、フライドポテト、コーラに・・・数ヶ月後、暴食がマリアの身体を蝕み始める。 現代社会に適応できないのは身体だけでなく、精神面でも。常に危険への不安を感じ、それを避けるために常に周囲を確認し、異常なほど活発ですぐに他のことに気を取られる。かつてはそれで危険を避けられた。今ではそんな衝動や感情で集中できないと、ADHDの診断が下る。 恐怖を感じた瞬間に、脳はコチゾールとアドレナリンの放出指令を出す。空腹時に食べ物を見ると、ドーパミンを放出して食欲を促す。ドーパミンはオキシトシンと同様、性的に興奮するときにも放出され、他人との絆も感じさせる。だからテレビではなく隣にいる人に集中できるのである。 第2章(HPA系&コチゾール) HPA系(視床下部、下垂体、副腎系)システム。 視床下部(hypothalamus)という脳の部分から、下垂体(pituitary)という脳の下部にある分泌器に信号が送られる。すると腎臓の上にある副腎(adrenal glands)へ、コチゾールというホルモンを分泌するよう命令する。コチゾールは体に最も重要なストレスホルモン。 コチゾールはエネルギーをかき集め、心臓の拍動を強く速くする。ライオンと闘うのか、逃げるのか。「闘争か逃走か」。どっちも血液が大量に必要。だからストレスに晒されると心拍数が上がる。 長期にわたってストレスホルモンの量が増えていると、脳はちゃんと機能しなくなる。睡眠、消化、繁殖行動、すべて後回しにしようとなる。些細なことでも強い苛立ちを感じるようになる。住宅ローンやSNSに「いいね」がつかないストレスに長期にわたって晒される現代。 このHPA系を作動させるのが、脳の扁桃体。扁桃体は「火災報知器の原則」で作動する。間違えて鳴らないよりは、鳴りすぎる方がいい。だからゴムホースを蛇と見間違え、かたまることになる。 うつを引き起こす原因として一番多いのは長期のストレス。うつに関わる遺伝子を調べていくと、驚くべきことが判明。うつのリスクを高める遺伝子には、免疫を活性化させるものがある。 免疫機能の一つにあるのが、感染症や怪我のリスクがある状況から逃げだそうとするメカニズム。うつを引き起こすリスクに影響する遺伝子には、役割が二つある。ひとつは、免疫機能をきちんと作動させること。もうひとつは、危険や怪我、感染症から距離を置くこと。後者は、その人間をうつにすることで達成される。 第3章(ドーパミンの正体、なぜクセに?) ドーパミンの役割は、報酬物質だと言われるが、実はそれだけではない。 最も重要な役割は私達を元気にすることではなく、何に集中するかを選択させること、つまり人間の原動力。 進化の観点からは、人間が知識を渇望するのは不思議ではない。周囲をよく深く知って、生存の可能性を高める。脳には新しいことだけに反応してドーパミンを産出する細胞があり、よく知るものには反応しない。ということは、新しい情報を得ると脳は報酬をもらえることになる。食料や資源が常に不足していたなか、「新しい場所に行く、新しい人に会う、新しいことを体験する」という欲求が、人間を突き動かしてきた。 木に登ってみて実がなかった。別の木に登る。見返りを欲する報酬探索行動と情報を欲する情報探索行動は脳内で密接した関係にある。ドーパミンが快楽を与える報酬物質ではなく、何に集中すべきかを伝える存在。ドーパミンの最重要課題は、人間に行動する動機を与えることだから。 「もしかしたら」がスマホを欲させる。 通知音がなると、スマホを見たくなる。「いいね」がついているかどうか確かめたくなる。何か大事な連絡かもしれないから確かめたい。スロットマシーンやカジノテーブルから離れられなくなるメカニズム。次はいけるかも、確かめたい。 第4章(集中力を奪うマルチタスク) マルチタスクは集中力が低下する。 脳には切替時間が必要で、さっきまでやっていた作業に残っている状態を「注意残余」と呼ぶ。数秒メールに費やしただけでも、犠牲になるのは数秒以上。 並行して複数の作業をできる人もいる。ほんの一握りだが「スーパーマルチタスカー」と呼ばれる。人口の1~2%。女性の方が男性よりもマルチタスクに長けている。 マルチタスクは作業記憶にも影響。 いま頭にあることを留めておくための「知能の作業台」。 スマホをサイレントモードにしても低下する。 大学生500人の記憶力と集中力を調査。スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードでポケットにしまった学生よりもよい結果が出た。本人は意識していないのに、ポケットに入っているだけで集中力が阻害された。 テストの最中に実験のリーダーからメールが届くか電話がかかるかした。それに返答したわけではないが、メールや電話が来た被験者のほうが多く間違えた。 PC上でワード形式の文章を読んだあと、単語いくつかにクリックできるリンクが貼ってあった文章も読んでもらった。その後、読んだばかりの文章について質問すると、リンクを張った文章の方が内容を覚えていなかった。リンクをクリックしたわけでもないのに。 メモ書きはPCに勝る。 手書きはPCほど文字数をメモできない。だから、手書きだと記録すべき情報を厳選する傾向にあるため。 グーグル効果(デジタル性健忘) 別の場所に保存されているからと、脳が自分ではおぼえようとしない現象。脳はその情報がどこにあるのかを優先して記憶する。情報を思い出せなくなるわけではない。「○○にあるのだから、記憶には残さなくてもいいじゃないか」。脳は近道を選ぶ。 マルチタスクにより間違った場所に入る記憶。 事実や経験は「記憶の中枢」と呼ばれる海馬に入る。 自転車に乗る、泳ぐ、ゴフルボールを打つといった技術習得は大脳基底核の線条体という場所が使われる。 テレビを見ながら本を読むなど複数の作業をしようとすると、情報は線条体に入ることが多い。つまり、間違った場所に送ることになる。ひとつに集中すると、情報はまた海馬に送られる。 脳は連想が大得意で、何らかの形でその出来事を思い出させるような小さな手がかりを頼りに、記憶を取り出すことができる。 第5章(睡眠に与える影響) 脳の掃除、健康の維持、情報の安定、記憶と学習のために睡眠は大事なのに、なぜ枕をした瞬間に眠りに落ちないのか。それはおそらく、近く情報を完全オフにするのが危険だったから。狩猟採集民だった祖先は、サバンナで眠るときに誰かに殺されたり動物に食われたりしない安全を確保することが重要だった。 松果体でメラトニンを合成して分泌量を左右するのは、浴びた光の量だけではない。どういう種類の光なのかも関係する。ブルーライトにはメラトニンを抑える特殊効果がある。人間の目にはブルーライトだけ強く反応する細胞が存在するが、祖先にとってブルーライトは晴れ渡った空から降ってくるものだったから。昼間だ、油断せず警戒を怠るな!とメラトニンを作らせない。 眠る前にスマホを使うと、メラトニンの分泌を抑えるだけでなく、分泌を2~3時間遅らせる。体内時計を巻き戻す。今居る場所から時差が2~3時間の場所に戻ることになる。 小学高高学年の児童2000人にベッド脇のテーブルにスマホを置いて寝てもらったところ、スマホを側に置かなかった児童よりも睡眠時間が21分短かった。 ある実験で、寝る前に本を数ページ読んでもらう。一部は普通の紙の本、残りは電子書籍で。同じ内容で。後者の被験者は眠りに落ちるまでに10分長くかかった。電子書籍でメラトニン合成が現象し、分泌が遅くなる。著者個人としては、電子書籍がスマホを連想させるのも一因だと考える。興奮が収まらなくなる。 ブルーライトに影響を受けるのはメラトニンだけでない。ストレスホルモンのコチゾールと、空腹ホルモンのグレリンの量も増やす。グレリンは食欲を増進させる上、身体に脂肪を貯めやすくする。 第6章(SNS) 人間の脳は悪い噂が好き。悪い情報があると、誰が信用でき、誰と距離を取った方がよいのかを把握できる。同じ理由で、争いごとに強い関心を持つ。敵がいる人にとって、他にもその敵を嫌っている人がいるというのは貴重な情報。同盟を組めるかもしれない。 人口の1~2割が他の人間に殺されていた世界では、誰が誰に恨みを抱いているかといった情報は、食べ物がある場所の情報と同じぐらい重要。 一方で、いい噂もモチベーションが生まれるという意味では無意味ではない。 FB、2004年~ 常に周囲のことを知っておきたい、自分のことを話したい、という欲求。 自分のことを話しているときの方が、他人の話を聞いているときより、脳の複数箇所で活動が活発に。 ・内側前頭前皮質:主観的な経験にとって大事な領域。 ・側坐核:報酬中枢とも。セックス、食事、人との交流に反応する領域。 SNSを通じて常に周りと比較することが、自信をなくさせているのではないか。FBとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんかダメだ」と感じている。10代を含む若者1500人を対象にした調査では、7割が「インスタグラムのせいで自分の容姿に対するイメージが悪くなった」と感じている。20代対象の別の調査では、半数近くが「SNSのせいで自分は魅力的ではないと感じるようになった」と答えている。 SNSの調査では、どちらが先かという「因果律」の問題にぶつかる。原因がSNSにあるのか、悲しい気分の人たちがFBやインスタに引き寄せられるのか、ニワトリか卵か? 精神状態が悪くなるような使い方がある。他人の写真をみるだけで、自分は写真をアップしないし議論にも参加しない消極的ユーザーは、積極的ユーザーよりも精神状態が悪くなりやすい。FB上のアクティビティで積極的なコミュニケーションはわずか9%。 心理学者のジーン・トゥェンギーとキース・キャンベルは「ナルシズムという伝染病」を論じていて、70件以上の研究をまとめてみると、彼らと同じ結論が示される。1万4000人に及ぶ大学生を調査したところ、80年代から共感力が下がっていた。特に2種類の能力が悪化。①辛い状況の人に共感できる「共感的配慮」、②別の人間の価値観にのっとり、その人の視点で世の中を見る能力である「退陣関係における感受性」。80年代よりもナルシストになっている。 狩猟採集民のうち10~15%が別の人間に殺されていたと言われている。原始的な農業社会になってからはさらに悪化し、5人に1人。人間を「自分たち」と「あいつら」に分類する。知らない相手に対する不安、特に見た目が異なる人に対して不安が湧く。扁桃体が「火災報知器の原則」を働かせる。インターネット上では、人を「自分たち」か「あいつら」かに分類しようとする強い衝動が効果を発揮する。 アメリカで150人近い大学生に精神状態について質問、予想通り元気な人と軽いうつ状態の人がいた。彼らを無作為に2グループに分け、一方はSNSを普通に使い、もう一方はFB、インスタ、スナップチャットを1日最大30分、1サービスにつき10分までと制限した。3週間後、制限したグループは精神状態が改善した。 第7章(子供たち) 2017年10月発表「スウェーデン人とインターネット」(ここ20年間のインターネット使用習慣を調べた過去最大の調査)によると、月齢12ヶ月までの乳児は4人に1人がインターネットを使っている。2歳児は半数以上がインターネットを毎日使っている。 ドーパミンシステムの活動は生きている間に減少していき、10年間で1割減ると言われている。年ととみに不幸になるという意味ではなく、若い時ほどの興奮を感じることはなく、リスクを冒すこともなくなる。一番活発なのはティーンエイジャーの頃。カロリンスカ医科大学付属病院小児科のヒューゴ・ラーゲルクランツ教授は、タブレット端末が子供の脳の発達を助けるというアイデアには批判的で、むしろ小さい子供の場合は発達が遅れる可能性もあるという。 米国の小児科グループも、ラーゲルクランツと同主張。普通に遊ぶ代わりにタブレット端末やスマホを長時間使っている子供は、のちのち算数や理論科目を学ぶために必要な運動技能を習得できないと警告。 将来もっと大きな「ごほうび」をもらうために、すぐにもらえる「ごほうび」を我慢するのは非常に重要な能力。マシュマロをすぐに1個もらうより2個もらうために15分待てる4歳児は、基本的に数十年後に学歴が高くいい仕事に就いている。 複数の調査では、スマホを使う人のほうが衝動的になりやすく、報酬を先延ばしにするのが下手だと判明している、しかし、これも「ニワトリか卵か」の問題が。数年前の実験では、スマホを使っていない人に持たせたら、報酬を先延ばしにする能力が3ヶ月後に下手になっていることがわかったが・・・ 英国の複数の学校で、スマホの使用を禁止した。朝スマホを預け、学校が終わると返してもらえる。その結果、成績が上がった。 若者の精神不調が増えている問題との関連では、調査、分析が難しいものの、ここ数年である傾向が具体的に。スマホやパソコンの前で過ごす時間が長いほど、気分が落ち込む、パソコン、スマホ、タブレットを週に10時間以上使うティーンエイジャーがもっとも「幸せではない」と感じている。その次が6~9時間使用する若者。ただし、これも「ニワトリと卵」の問いがある。研究の結果、スマホが原因であると臭ってきてはいる。 何かが影響しているかどうかを調べるには、それを取り除いてみるという方法があるが、スマホの場合はなかなか難しい。10カ国の学生を1000人集め、スマホをなくせばどんな影響があるかを調べようとしたが、半数以上が実験を中断してしまった。理由は全員、禁断症状のせいだった。 第8章(運動で対抗する) 不安に陥りやすい大学生を2グループに分け、片方にはきついトレーニング(ランニング)、もう片方には緩いトレーニング(散歩)を週に3回、2週間させた。ただし、どちらも普通の人にできるレベルのトレーニング。どちらも不安の度合いは下がったが、特に効果が顕著だったのはランニング組だった。運動直後だけでなく、24時間続いた。1週間後も。 ストレスのシステム事態はサバンナ時代から変化していないため、結果として、身体のコンディションがよい人ほどライオンから逃げるのが得意なだけでなく、現代社会のストレス源に対処するのも得意になる。あらゆる種類の運動が知能によい効果。散歩、ヨガ、ランニング、筋トレ。運動によって一番改善されたのは、知能的な処理速度。頭の回転が速くなる。一番いいのは、6ヶ月間に最低52時間身体を動かすこと。週に2時間、45分が3回。それより長く運動しても、さらに効果があるわけではないようだ。 第9章(脳とスマホ) ロンドンでタクシー運転手になるには、道路を2万本と場所を5万ヵ所記憶できないといけない。「ザ・ナレッジ」と呼ばれているほど。学習量があまりに多いため、ザ・ナレッジのテスト勉強をしている志望者と一般的な同年代の人を比較したところ、学習前には違いがなかった「海馬」が、テスト合格者は成長して大きくなっていた。記憶の中枢である海馬、特に「後部」が成長。そこは空間における自分の位置の把握を司る場所。一般人と不合格者は変化がなかった。 学習によって海馬が物理的に大きくなる、可塑性があることを示している。海馬が成長する理由を解明する研究が始まっている。知らない場所でGPSを使わずに運転すると、記憶と空間把握を司る海馬と、決定を下す前頭葉の両方が活性化する。三差路のように選択肢が多い状況に直面すると、これらの領域が特に活性化する。 脳は使わないでいると知能の一部が失われる危険性がある。脳にとっては「使うか捨てるか」。スマホやパソコンに多くのことを任せるにつれ、それを捜査する以外の知能が次第に失われるのではと怖くなる。 「インターネットのせいで頭が悪くなり、うつになる」というタブロイド紙の見出しを頻繁に見かけるが、実際にはそれよりずっと複雑な問題。デジタル化は人類が経験したなかで最も大きな社会変革ではあるが、私達が見ているのは「ほんの始まり」に過ぎない。 第10章 目覚まし時計と腕時計を買おう 毎日1~2時間、スマホをオフに プッシュ通知もすべてオフに スマホの表示をモノクロに 集中力が必要な作業をするときはスマホを手許に置かず、隣の部屋に 友達と会っているときはスマホをマナーモードにして少し遠ざける あなたがスマホを取り出せば、周りにも伝染する 鳴るときは、スマホやタブレット端末、電子書籍リーダーの電源を切ろう スマホを寝室に置かない 寝る前に仕事のメールを開かない スマホからはSNSをアンインストールして、パソコンだけで使おう

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    投稿日: 2024.11.11
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    スクリーンタイム減らして、自分の人生を取り戻す!あと運動もしないとなー。週2時間目標だったらできそうかも。

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    投稿日: 2024.11.06
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    他の種と同様に、人間の身体と脳を形成してきた唯一の基本ルールは「生き延びて、遺伝子を残す」事だ。 つまり「闘争か逃走か」。どちらにしても、筋肉に大量の血液が必要になる。その為に拍動が速く、強くなるのだ。この反応が今も私達の身体に残っていて、ストレスに晒されると心拍数が上がる。 「ドーパミンの最重要課題は、人間に行動する動機を与える事だから」 貴方の為に特別に誂えた位置に配置されてるのだ 運動は進化上のライフハック(仕事術)だ お菓子の棚に並ぶ栄養の無いカロリーに手を伸ばすのと同じ位、無意味なデジタルなカロリーに対処出来なくなってしまう。スマホというテクノロジーが、人間を2.0バージョンにするよりも、寧ろ0.5バージョンにしてしまうのだ。

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    投稿日: 2024.11.02
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    確実にスクリーンタイムを意識する時間が増えた。 ドーパミンを放出させるアプリの仕組み。スマホを作った人が後悔してる。 スクリーンタイムが増えれば増えるほど、ストレスが増える。

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    投稿日: 2024.10.29
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    スマホ依存の人は一度は読んだ方がいいと思いますほんとうに。 snsの闇を知ることができてxなど少し見る目が変わりました あとこの作者の本は一貫して〇〇が悩み?運動しろ!!って感じです

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    投稿日: 2024.10.24
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    いっぱい運動をした方がいいみたい❕まゆちは運動が苦手だけど、がんばってみようと思った❕ スマホ依存していなくてもみんな予備軍になりうるから学校とかにも置くべき1冊って感じ❕

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    投稿日: 2024.10.19
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    この本を読んだ感想をスマホで記録するって‥汗 スマホと脳の関係をわかりやすく書いた本。 学術書あるあるだと思うが、一部極端なところはあるが全体としてわかりやすく、スマホ利用について考えさせられる。思わずスクリーンタイムを確認してしまったし。 スマホはつい使いたくなるようにできているとの論。何かを期待する時に一番ドーパミンが出るそうで、いいねがついていることを期待する→ドーパミンが出る→快楽を感じる→スマホをみる=スマホを使いたくなると、いうことらしい。納得。 運動ね〜。なんかしなきゃと思いつつ。 まずは、スクリーンタイムを減らすところからやろうっと。

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    投稿日: 2024.10.16
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    スマホを長時間使うと睡眠障害、うつ、記憶力・集中力の低下を招くらしい。これから子供を育てる人にはぜひ読んでほしい本だ。とスマホのアプリに書き込む自分は…。

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    投稿日: 2024.10.15
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    狩猟時代に外敵の驚異に脅えて生活してきた時から人間の脳は基本的に変わっていない 起きるかもしれないという脅威に対して闘争か逃走かのメカニズムが作動 SNSによって不特定多数の人と比較出来るようになってしまい、その影響を特に受けるのは女性であり自己肯定感が下がる 整形が一般化してきたのもその影響? デジタルデトックスしながら運動するのはとても大切

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    投稿日: 2024.10.14
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    数百万年かけて進化してきた脳の仕組みに、急速に発達するデジタル技術の影響がどれくらいのものなのか、メリット・デメリットがどうなのか、とてもわかりやすく書いてあって面白かった。そして、デジタル技術との関わり方を考えさせられた。この本は何年か前に書かれたものだけれど、この書かれた当時よりデジタル技術が発達した今こそ読むべきものだ。災害大国の日本ではスマホは重要な位置に来ているが(3.11の時のTwitterや緊急地震速報の技術)触れる時間を減らすのは作れる。自分の脳やメンタルのためにも。

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    投稿日: 2024.10.13
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    急速なデジタル社会へ変化している現代で、人間としての自分がどう向き合っていくべきかを考えさせられた1冊だった。 人間の脳は狩猟採集時代に完成されており、現代の環境と脳が認知している環境がまったく違うというのが本書の前提。 そのうえで ・なぜ悪いストレスが現代人に精神疾患という形で発現するのか? ・スマホが私たちの脳へどのような影響を与えるのか? などを研究とともに示してくれている。 デジタル化は間違いなく我々の暮らしを効率化してくれる良い面があると同時に、人の集中力をいかに奪うかを本気で考えてコンテンツ作りをしている、という事実に気付けたことが収穫だった。 そしてそれらが我々の脳には合わないことであり、いかにして利用すべきとこを利用するかを一歩引いて見ることの大切さを学んだ。 進歩主義に囚われていることを認識し、自分にとってなにが必要かを考え、行動していこうと思う。

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    投稿日: 2024.10.12
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    人の脳はスマホを長時間使うことに適した作りになっていないと説く本。長らく狩猟生活を送ってきた人類にとっては、新しい情報が次々と入るスマホは刺激が強すぎるとのこと。 SNSには脳の報酬中枢を煽る仕組みがあり、それを導入した人でも後悔している人がいること、スティーブ・ジョブズは自身の子供のスクリーンタイムを制限していたこと、長時間スマホを使用していることで人々の集中力が低下していること、心の病が増えていることなどが書かれている。 自分自身もスマホを長時間利用している方だったので、早速使わないときは別の部屋に置いておくなど実践し、まだ1週間程度ではあるが以前の2/3〜1/2程度まで減らせるようになった。今後も続けていきたい。多く紹介してくれている各研究の出典が明らかになっていればより良かったが、スマホの利用時間を減らすきっかけを与えてくれたので星5。

    8
    投稿日: 2024.10.12
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    スマホの危険性を人類の進化の過程、脳の仕組みという観点から述べていた。脳は不確かな期待が大好きで、新しいものを探してきた歴史の上にスマホというドラッグが入り込んで我々の時間と健康を奪っていく。便利な物であるが、適切な距離をもって接した方が身のためになると思わされた作品であった。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    現代におけるスマホの危険性を十分に謳った一冊。その中でも精神疾患患者が増えてきているメカニズムは精神科医である作者により、より納得させられた。スマホが無いと生きていけない現代の人間全てが読むべき本。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    自分の生活において良くないことの原因は全てスマホだった、と偏った意見を持ってしまった。 が、この極論が不思議ではない、正しいだろう、と本気で信じてしまっている自分がいる。 本書では、人間の脳がどのように出来ているか、そしてそれは現代においてどのように働くか、を知れる。そして、恐ろしいことが現在進行形で起きている、と警鐘を鳴らしてくれる。 書いてある事例は日本以外での出来事だが、実際読んでみるとあまりにも身近すぎてついついのめり込んでしまった。 途中途中に出てくる調査結果の参考文献は載っていないが、それでも自分の身近に起きている現象を考えると信じざるを得ない。 明日から行動を変えよう、と本気で危機感を持った。 追記: スマホ脳を読んで欲しすぎてnote書いた→ https://note.com/moroball14/n/nc03f32fe46c6

    7
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島崎和歌子さんがオールスター感謝祭頑張ってる間にテレビ観ないでずっと読書してたことが心苦しく申し訳ないのですが、さておきめちゃくちゃ面白かったです。 スマホ依存は良くないよ、なんてことは改めて言われなくてもわかってるわ、そういう当たり前のことを長々と説明してる本なんだろう、とナメきった態度で読み始めたのですが、一気読みしてしまうほどのめり込みました。 大昔の人間の十人に一人は人間に殺されていたみたいな話とか、考えてみればルールがなくて人間が死ぬ頻度も多くてしかも大きめの動物を日常的に殺してたら殺人のハードルもぐっと下がるもんな、と今の自分が当然としている価値観が今自分が置かれている環境によって植えつけられてるもので普遍的なものではないことを、それこそ言われてみれば当たり前のことなんだけども、新しい未知の情報を教えられるというより「あ、そういやそうか!」「たしかに!」「なるほど!」といった思考の盲点を次々に突かれる快感がある本でした。 読み終わってすぐこの感想をSNSに書いてる時点で「お前本当にこの本読んだのか」と著者の方に言われかねないですが、本に書いてあったことを実行に移すかどうかは一旦置いといて、取り急ぎ超面白かったことをご報告しておきます!

    1
    投稿日: 2024.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分自身でスマホ依存だとは分かっていて、時間を減らした方がいいのかなとは思いつつ、でも目の前の報酬系には抗えず使い続けていました。 根拠がとてもしっかりしていて、初めて、本当に行動変容してみようかなという気持ちになりました。 また、小さい子どもの子育て中ということもあり、将来子どもとデジタルスクリーンの関わりをどうしていこうかなと思っていましたが、考えの助けになるようなことが時間や他のものに集中する時間をつくるなど、具体的に書かれていてとても良かったです。 時間確認のためスマホを使っていましたが、まずは、電池の切れた時計を、時計屋さんに持って行って電池を変えていただいて使おうと思います!!!

    1
    投稿日: 2024.10.04
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    内容は、だいたい予想ししたものだったが、 具体的根拠をが、示されているのがよかった。 報酬の先延ばしが出来なくなっているから、時間をかけて上達することに慣れていないという点は、なるほど思った。 今の子供たちは、即座に手に入るご褒美になれすぎているのだ。

    1
    投稿日: 2024.09.30
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    ついスマホを見てしまう理由がよく分かったし つい見てしまう割には気分が落ち込んでいく理由もよく分かった 見なくても側にあるだけで影響があるらしい 説明が上手くて読み進め易かったし納得するところが沢山ある本でした

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった…!!売れているだけある。 パソコンが分厚い時代からインターネットに親しんでいる私としては、スマホを眺めることが心身に良くはないことを解っていながらも、便利ツールだから…という大義名分を掲げてつい眺めてしまう日々だった。本書は「こういう影響が出るのは、これでこういう反応が起こるから…」と脳や神経の動きからアプローチしていて、「それに当てはまるからスマホをこう使うのはよくない」というロジックなので素直に受け止められる。マルチタスクのくだりも打ちのめされた。 この薄さなのでサクッと読めるし、行ったり来たりも苦ではないのも良い。 内容を全部頭に叩き込みたい…。

    1
    投稿日: 2024.09.25
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    スマホがメンタルに悪い影響を与えているのは感覚的に分かっていましたが、スマホの時間を減らす行動したいと思わせてくれる納得感がある本でした。 色々と研究内容が書いてあり、いざ実践してみると確かにそうかも、、と思えるような結果になりやすいと思います。 日々が鬱々として過ごしている方へ、手に取っていただきたい本です。

    1
    投稿日: 2024.09.24
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    感想 生理学的に自分がどう行動すべきか書いてあり、説得力がある。 自分が要点を記録しているこの作業もPCが記憶しているからいいやといって記憶に残らないwマルチタスクは辞めた方がいいだけは覚えておこう。 いっぱい当てはまる 汗 あらすじ ・社会の流れが早すぎて人間の進化、脳が追いつかない ・長期的なストレスは大敵だが、適度なストレスも必要 ・長期ストレスはうつを引き起こしかねない。闘争か逃亡か優先させる ・スマホは新しいドラッグ ・新しいことを知ると脳はドーパミンを放出する ・ながらのマルチタスクは集中力、作業記憶が低い ・手書きメモはPCに勝る ・グーグル効果 情報が記憶に残らない ・ストレスとスマホ使用過多には関係がある ・睡眠は脳の清掃システムを働かせる ・睡眠時に短期記憶から長期記憶への固定化が図られる ・周囲の人のことを知りたい、自分のことを話したい要求を満たしたのが、facebook ・SNSを長く使う人ほど人生の満足度が下がる ・学校でスマホを禁止することで子供の成績が上がった ・子供でも大人でも運動がストレスを予防する アドバイス ・自分のスマホの利用時間を知ろう ・目覚まし時計と腕時計を買おう ・毎日1-2時間、スマホをオフに ・プッシュ通知も全てオフにしよう ・スマホの表示をモノクロに ・運転中はサイレントモードに ・集中力が必要な作業の時はスマホを隣の部屋に ・チャットやメールをチェックする時間を決めよう ・友人と会っているときは相手に集中する ・あなたがスマホを取り出せば周りにも伝染する ・教室でスマホは禁止 ・スクリーンタイムを制限し、代わりに別のことをしよう ・よい手本になろう ・寝る時は電源を切る ・スマホを寝室に置かない ・どんな運動も脳に良い ・週に3回45分、できれば息が切れて汗をかくまで運動する ・SNSは積極的に交流したい人だけフォローする ・スマホからSNSはアンインストールしてPCだけにする

    7
    投稿日: 2024.09.21
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    AIに仕事取られるとかいう以前に、スマホに生活乗っ取られてるのに気づいてるようで気づいてない人が多数では まさに脳内の報酬システムの"ハッキング"

    1
    投稿日: 2024.09.19
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    10分に一回はスマホを触っているということが衝撃的。精神科医ならではの視点でスマホ脳の分析がされていたがスマホ依存から抜け出す具体的な方法についてもう少し詳しく知りたかった

    1
    投稿日: 2024.09.15
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    ちょっと読みづらい。冗長で、スマホ脳の人は途中で飽きる。 期待値が高かっただけに、中身ちょっとがっかりした。 すぐ不安になるのは仕方ないと知れたことは良かった。 結局どうすればいいの? _週に1回、5分でいいから運動(歩くのでもヨガでも筋トレでもラジオ体操でもなんでもいい)しよう。でも1番いいのは週に2時間(分割してもいい)運動すること。(最後にまとめられてるけど、自分に必要なのはこの部分だけかなと思った。)

    2
    投稿日: 2024.09.12
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    キャッチャーなタイトルが功を奏したベストセラー。 心身の健康や、脳に関する本は、ある程度の量を読んでいるので、目新しい情報はなかった。どこかで見たことのあることばかりであったが、あまり心身の健康に関する本を読まない人にとっては、とっつきやすいのであろう。帯に書いてある“2021年最も売れた本”というコピーがそのことを物語っている。 内容と売上の関係について考えてみる。こんなに売れたのは、内容ではなく、本のネーミングが注意を引いたためではないか。 多くの人は、自分でスマホを使い過ぎではないかと思っている。しかし、そのことがどのように影響するかまでは気にしていなかった。そこに『スマホ脳』という、ある種ショックを与えるタイトルの本が出たため、気になる人が多かったのではないかと推測される。 本書では、スマホを使い過ぎているせいで、下記のような悪影響が出ていることを示している。 ・スマホ依存 ・記憶力や集中力の低下 ・睡眠時間の現象、睡眠障害 ・SNSの使用で幸福度が下がる ・メンタルヘルスへの悪化 対策もきちんと示している。それは運動である。運動が脳に良い。週に3回、45分運動せよという結論である。 これを見て、「なんだ。ありきたりのことではないか」と感じない人は、読んでみてもいいかもしれない。

    2
    投稿日: 2024.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホの恐ろしさを痛感した。 YouTubeを観ていて気づいたら2時間経っていたなんてこともざらにある。 スマホは時間を奪うだけでなく、心身の健康や学力の低下にまで影響が及ぶ。 早いうちからスマホの脅威に気づき、うまく付き合っていくことが重要だと思った。 もし自分がスマホの存在しない時代に生まれていたら、読書や勉強に回す時間は桁違いだっただろう。 そう考えると今にでもスマホを手放したくなる。 スマホの恐ろしさが特に現れている事例の一つとしてコロナがある。 パンデミックが起こっている時期、40度以上の熱湯を飲むと殺菌効果が期待できる等のデマが拡散され混乱が絶えなかった。 デマは、誰でも匿名で投稿ができるという気軽さが裏目に出た結果といえる。 デマに限らず多量な情報も侮ってはいけないスマホの脅威の一つ。 1日の感染者数や、重症者、死亡者などが検索すればいつでも出てきてしまう。 別に知らなくてもいい情報を執拗に調べることで精神が蝕まれ、うつなどの症状を引き起こすことも。 スマホの恐ろしさはコロナや地震など突然の異常事態の際に顕著に現れるので、冷静で俯瞰的な視点を忘れないよう日頃から心がけておきたい。

    11
    投稿日: 2024.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホを使い続ければ、SNSやブルーライトなどから常に刺激を受けるので、寝不足やメンタルに悪影響がでてしまう。スマホを使わない時間を設け、体を動かすことがだいじ。

    5
    投稿日: 2024.09.06
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    なぜ現代人がスマホを手放せないのか、狩猟時代の人間の性質を根拠に分かりやすく理解することができた。 スマホとの付き合い方を考えるきっかけとなった。 適度な運動が身体や精神、脳にも良い影響があることも知ることができた。

    1
    投稿日: 2024.09.04
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    今年(2024年)読んだ中で一番タメになる本だったかもしれない。 誰しもが一回は読んだ方が良いと思う。 無駄なスマホを見ることを極力やめようと思える。 特に子供への影響が大きいことがわかった。 大切な事は、睡眠を優先し、体をよく動かし、社会的な関係を作り、適度なストレスに身をhey晒しスマホの使用を制限することです。人と会うのも良い元気になるから。 私はこれから無駄にスマホを見ていた時間を音頭に置き換えようと思う。Twitterを消した。

    0
    投稿日: 2024.09.03
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    デジタルデトックスは、自分には関係無いと思っていたけど、体調があまりにも悪い時は、最後の一滴でスマホが背中を押すことがあるということで、タイミングによっては携帯を強行的に捨てなきゃいけない状態もありえる。 捨ててみて、どれだけ健康になれるかだけど、仕事の用事はどう処理するべきなのか。少しずつ改善できたら良い。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    翻訳とは、思えない読みやすさだった。 著者のスマホが普及してから、集中して本を読めなくなったという分析に同感、気になる言葉を調べて、そのままメールチェック、読書か中断される。 SNSやアプリかいかに、人間の脳を支配するように開発されているか、よく理解できた。 スマホに支配されないために、脳の働きを知ることは、大事だと痛感。自分で自分をコントロールできることが大切かも。

    16
    投稿日: 2024.08.28
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    最近ソワソワしたり、考える作業が疲労感でいっぱいになり、集中が切れてしまうことが増えたように感じていた。その疲労感が達成感などの後に感じる爽やかなもこではなく、なんとなく気持ち悪く後ろめたさを感じるもので、どうにかしたい。と感じていたときにこの本に出会った。 人間は生物学的に見るとデジタル社会に対応した作りになっていないようだ。だからエラー(いつも不安に思ったり、幸福度が下がるなど)を起こしてしまうことがたくさんの事例と共に書かれていてわかりやすかった。 エラーの対応策として、睡眠・運動・社会とのつながりをきちんと持つこと。これらの時間をきちんと持つことが書かれていたが、なかなかこれもいきなりスマホを全く使わずに生活することは難しいと感じる。 まずはデジタル(スマホ)に時間や集中思考を取られないように、部屋に帰った直後は、物理的にスマホを触る時間を断つことからはじめようと思う。

    0
    投稿日: 2024.08.28
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    具体的な対策はアバウトにしか書かれていない。 しかしスマホやSNSの危険性はかかれているためその点に注力して読むと現代の若者に届くと感じた

    1
    投稿日: 2024.08.26
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    自分自身、スマホを持つようになってから、集中力が落ちたように感じる事があります。 対処方法は簡単というか、よく運動して、よく寝る事だと筆者は述べています。

    0
    投稿日: 2024.08.25
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    スマホを近くに置いておくだけで、(デバイスが目に入るだけで)集中力が削がれて仕事や勉強の気が散る、っていうのは確かにその通りだと思った、、、スマホと距離取りたい、、、依存症だから気をつけなきゃ!!

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    自分では依存していないと言いながら、やはり手元にないとどこか不安になったりしているのが 無意識で恐ろしいと常日頃から思っていたので、スマホになぜ人が依存してしまうのか脳科学的な説明を読む事で勉強になった。 新しいテクノロジーが発明されると そのデメリットが過剰に強調されるのは いつの時代にも起きてきた事だから、 今後将来的にスマホの影響がどう出てくるのかは未知数な部分はあるとは思うけど、 その場に置いているだけでも 集中力が低下すると言うのはやっぱり怖いなぁと思った。 10代でこれを手にしていたら…と思うと、ゾッとする。 気をつけねば。

    4
    投稿日: 2024.08.18
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    科学技術の進歩が速いため、人類の生物としての進化の適応がおいつかず、心身の不調を産み出していること、また、その対策について書かれている。技術の進歩はますます加速するだろうから、上手なつきあいかたを模索していくことが急務だと感じた。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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    スマホがいかに脳を壊すか。スマホに1日何時間取られているのか。ドーパミンの分泌を脳にほとんど使っている状況。必要な場合が多いので完全にデジタルデトックスするのではなく一日の使用時間を徐々に減らしていこう。

    1
    投稿日: 2024.08.10
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    スマホが近くに置いてあるだけで気になってしまう。集中力という才能を退化させている危機感は強まった。脳科学的にみてもスマホ依存になってしまうのは仕方ない。ただ、テクノロジーに支配された生活はストレスフルだから、デジタルデトックスして運動したほうが良い

    1
    投稿日: 2024.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホ中毒、スマホ依存症。 昨今よく聞く言葉だが、その本質はなんなのか。 スマホを片時も手放せなくなるのは何故なのか。 スマホを使い過ぎるとどうなるのか。 大人は1日に4時間、10代の若者なら4〜5時間、スマホに費やしているが、果たして「あなた」はどうなのか? ある程度は知った内容もあったが、具体的な研究結果も踏まえて分かりやすく説明されていて、非常に勉強にもなったし、我が身を振り返るきっかけにもなった。デジタル・デトックスを試しては挫折してきた、HPA系をスマホに支配されたプレ・デジタルネイティブ世代の私が、危機感を覚える程度には真に迫った内容でもあった。 確かに昔も昔、周りがスマホに次々と変える中で頑としてガラケーを使っていた頃は、今よりも大量の本を短期間で読んでいたし、集中力もあったな、と思い返し、まぁ集中力の欠如には年もあるのだろうと言い訳をした次の習慣、「いやスマホが使えない場所だと集中力は昔とそう変わらないな?」と気づく。 そして道を歩いて周囲を見渡せば、歩きスマホをする人、見てこそないものの手にスマホを持ったまま(鞄があるのに!)歩いている人の多いこと! 鞄がない人も、財布はポケットに入れているのに何故スマホはポケットに入れないのか? やはり通知が気になるのだろうか? なにかを検索したい時にすぐ使いたいから? 食事をする時だって、家族や友人と席を囲みながら、テーブルの上にスマホである。あぁむべなるかな、これも本書に書かれている「集中力を削ぎ」、「相手との時間を過ごすことに対して感じる幸福感を減らす」行動だ! スマホを長時間使っている10代の若者も、自分が使い過ぎていると思うとアンケートには答えるそうだ。それは私の肌感覚とも一致する。だが、それでも辞められない。止まらない。見事にHPA系をハックされたからだ! この本の嬉しい点は、最後に「デジタル時代のアドバイス」として著者からのメッセージが書かれている点だ。備忘録として私のために、そのうちのいくつかを書き留める。 ・自分のスマホ利用時間を知る。 ・腕時計と目覚まし時計を使う。 ・毎日1〜2時間、スマホをオフに。 ・プッシュ通知は全てオフに。 ・スマホ表示は白黒に。 ・サイレントモードを有効活用。 ・チャットやメールのチェック時間を決める。 ・人と会ってる時はスマホはずっと鞄の中。 ・スクリーンタイムで使用を制限、最長で2時間。 ・週3回45分の運動。軽く心拍数が上がる程度。 ・きちんと寝る。 ・リアルな社会活動を大切に。

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    人生に影響する1冊 これはすごい ・電車の中で誰1人として景色を見ない。そんな光景がとても怖いと思ってしまった時がある ・人間は、自分たちの脳の進化を止める方向、健康を悪化させる方向へ向かっている ・時代の革命は全ていいものではない 最後の簡易的にまとめた要点は忘れずに生きていきたい

    0
    投稿日: 2024.08.03
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    以前から気になっていた本。 自分自身、スマホにかなりの時間を奪われていることが気になっていて、それを戒めるためにも動機づけとなるものが欲しかった。 スクリーンタイムを分析して、不要なアプリを消したり時間制限を設けたりなど、自分ができることをしてスマホ以外に自分の時間を使い、成長したいと感じた。

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    投稿日: 2024.08.02
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    スマホの登場は人々の生活を大きく変えた。 人間の脳はその変化に未だ順応できていない。というかそんなスピードについていける程我々は世代を重ねていない。 スマホは脳のドーパミンを活性化させ、その不規則性からギャンブルにも似た依存性を示す。 スマホ依存を脱却する方法の一つに運動がある。1週間に2時間の運動で効果が現れるとされ、この2時間は連続したものである必要はない。 脳は体を動かすためにできているのだ。 この運動を通じて人は集中力という得難い効果を獲得できるのである。 スマホの利用時間が長い人は鬱の傾向がある報告もある。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    スマホの登場は今までにないことだと認識した。特に生まれながらにしてスマホとともに生活している子どもたちに与える影響を考えると、不安にもなるものだ。ジョブズが自分の子どもにスマホやiPadを与えなかったのも、その影響を見越していたのだとすると、そして、精神科にうつ症状の患者がスマホと同時に増えたのだとすると、単なる偶然とは思えない。進化の速度に追いつけていないことを、色々な表現で説明していただいたので、納得するところも多かった。訳も軽いタッチだったので、読みやすかった。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    とても興味深くおもろしかった。運動とデジタルデトックスしようと思います。早速スマホの画面表示を白黒にしました。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    運動脳に引き続き、読みました。 普段何気なく使っているスマホ、自分は周りの人よりは使わない方だと思っていたが、思っている以上に使っていることを実感した。 そして、自分がスマホをコントロールしているのではなく、スマホに我々がコントロールされているということを意識していこうと思う。

    0
    投稿日: 2024.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スマホを使うように脳は進化していない。スマホはあなたの脳をハッキングする。という事が書かれていた。読んでいてなかなか面白かった。 もっと脳の機能について書かれていて難しいのかなと思ったけど、簡単にわかりやすく書いてあって読みやすい。 章ごとに感想を。 第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた 最初の引き込み方がすごいと思ってしまった。点だらけのページが見開きになっている。次のページを開くと、点が一万個ある説明から始まる。文字で読ませるのではなくて、視覚で引き込むのすごい。 一万個の点は一世代を表す。 スマホがあって当たり前の世界は一世代。まだ、次の世代はいないという事から話が始まる。そして、そういう話が本を通じて何度も出てくる。何世代前まではこうだったという話が繰り返されている。つまり「現代社会」と思ってる社会は人類の歴史から見ると「対応しきれない環境」なのは当たり前と。 進化の話が出てくるの楽しい。 第9章 脳はスマホに適応するのか? 適応するにはあと一万年待たないといけないらしい……その前に人類が消えるのでは? 今の消費社会で人類が続く可能性はどれだけあるのだろう。と思ってしまった。 そして、『人間は幸せな生き物ではない』233p なるほどと思ってしまった。不安が人間を生き延びさせてきたのだから、不安を感じる方が当たり前という事らしい。 最後に「デジタル時代のアドバイス」が書いてある。 『SNSは積極的に交流したいと思う人だけフォローしよう』とあるけど、積極的に交流したいわけではなくて眺めていたいだけなんだよな。 進化の話と組み合わせてあるのは面白かった。

    1
    投稿日: 2024.07.24
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    便利なスマホのマイナス面は 依存性が高い 集中力を下げる メンタルを不調にする 子どもの脳の発育に悪影響を及ぼす (IT企業のトップは子供にスマホを与えていない) スマホ依存にならないためには スポーツを楽しむ、楽器を演奏する、人に会うなど スマホやPCの前で過ごす時間を減らす ******************** スマホによって脳をハッキングされるとなると 怖い 気を付けよう

    1
    投稿日: 2024.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数年前の自分の読書メモから。 ======== 人間は噂が好きな理由、特に悪い噂が好きな理由。人類の長い歴史の中で、圧倒的大半が危険な生活であり、そんな生活を生き抜くために必要不可欠、最重要な要素の一つだったから。("私たちが生き延びたのは食べ物とゴシップのおかげ") 誰々が悪いことをしている→自分はどう振る舞うべきか、といった感じで悪い話に敏感に動いて自分の立ち居振る舞いを考える必要があったから。 「かもしれない」(期待)に支配されてる。スマホを触ってしまうのは、スマホを触りたいからというよりも、「重要なメールがきている"かもしれない"」といった感じで期待を常に抱いてるから。重要な情報があるかもしれない。 人が最近潰れやすくなった理由は?

    0
    投稿日: 2024.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【スマホ脳】 アンデッシュ・ハンセン この本を読む前はスマホでかなりの時間を取られて、学習ややるべきことの質と量の両方が失われていた。大学受験前に絶対に知っておきたかった内容だった。 Takeaways ①スマホは机にも置かない、ポケットにも置かない。 スマホは視野に入ったり、触れているだけで脳は無意識にスマホの存在を忘れようとする。つまり、100%のキャパシティで脳を使えなくなる。何かするときは必ずカバンか、別室に置く。 ②脳は不確かなことが大好き 脳は「〜かもしれない」というようなことが大好き。例えばギャンブルで「次こそは勝てるかもしれない」、スマホで「このメッセージ、通知は大切かもしれない」 大昔は生き延びるために食料や危険についての新しい情報が必要だった。それは今も変わらず、SNSなどで新しい情報を探し続けている。 ③寝る1時間前はスクリーンを見ない 人間の体内では体を寝かせるためにメラトニンが夜になると分泌されるが、スマホのブルーライトはその分泌を抑制する。脳が夜なのに朝だと勘違いして体を起こしてしまう。寝る1時間前はブルーライトを避けて、何も食べず、本を読むなどしてリラックスして過ごすようにする。  スマホに対する見方がガラッと変わった。以前に比べるとスクリーンタイムは減ったと思う。(まだ、インスタをちょくちょく見てしまうが) この本を読んで脳科学、神経科学、精神医学への興味が深まった。他のシリーズもぜひ読みたい。

    0
    投稿日: 2024.07.09
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    スクリーンタイム、平均3時間でした。 非常に危機感を覚えました。まずは1時間で制限してみようと思った。 何が怖いって、自分はスマホを有益に使っていると思ってはいるけど、3時間費やしている自覚がなかったこと。 1番、印象に残ったのは脳科学的にはマルチタスクはできないということ。私はマルチタスクができる!と自負していたけど、実は作業を往復しているだけで、でも作業の切り替えには脳は時間を要するので集中している時間が少ないという事実だった。 振り返ると数年前に比べたら(小学生とか中高時代ね笑)何も考えずに没頭している時間が無くなったと思った。 1つのことに集中する時間を意識的に作って、向き合ってみる、丁寧に作業してみる、を大切にしようと思った。 SNSに関するメンタルの問題について、 私はSNSを繋がる手段として使っているから寧ろ国内外の離れた友人と繋がれるツールとしてとてもポジティブな印象を持っている。でも確かに全く投稿しない人はいて、私は彼らの考えがよく分からなかったけど、単純にアカウント持ってて情報得るのみに使ってるのね!と知った。世界が広がるのに孤独になる人が多いっていうのは矛盾してるなと筆者と同意だった。

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    投稿日: 2024.07.08