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総合評価

529件)
3.8
93
229
163
18
5
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    こちら側から人の悪い部分を見ている分には興味深く、さくさく読み進められた。 語り手が次々変わるので感情移入しすぎず、それでもどうにか救われて欲しいと願っていたので最後は虚しさが残った。でもそれもある意味リアルで面白かった。

    2
    投稿日: 2024.12.31
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    ケースワーカーとして勤めている主人公の佐々木がどんどん転落していく様が見ていて辛かった。 生活保護に絡む悪事に関し日本の民主主義の欠陥を垣間見た気がした。 あまりにも酷いバッドエンドでしばらく放心した。

    1
    投稿日: 2024.12.25
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    正体より好きかも。佐々木くんが可哀想 悪者しかいないと思って読んでたけどちゃんとした人もいた。正しく生きると損をしてずる賢く生きるとうまく行ったりする。こうやって人間て壊れていく簡単に。自殺無理心中は悲しくなった あのカオスで若干コメディ過ぎるラストシーンの映像化が楽しみすぎる。誰をはめるんだろ、

    2
    投稿日: 2024.12.20
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    染井為人(そめい・ためひと) 1983年千葉県生まれ。芸能プロダクションにて、マネージャーや舞台などのプロデューサーを務める。2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。今作は単行本刊行時に読書メーター注目本ランキング1位を獲得し、映像化も決まっている。他の著書に『正義の申し子』『震える天秤』『海神』がある。

    2
    投稿日: 2024.12.19
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    ケースワーカーという言葉を今さっき見て唐突にこの本を読んだことを思い出した。 なぜ読書記録をつけていなかったのか。 内容を振り返りつつ。

    1
    投稿日: 2024.12.18
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    現実社会の闇に現実離れした悲劇。 しかし守を見てると、ふいなキッカケで意図も簡単に闇へ引きづりこまれる。そしてもう抜け出せない。 と今平和に生きてる私達に警告されてるようだった。 何日もかけて読むとカロリー消費が激しそうだったので一日で読了。

    2
    投稿日: 2024.12.16
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    面白すぎて一気に読みましたよ。 様々な登場人物の視点で描かれる鬼畜なノワールサスペンス小説で有り、読み応えありましたよ。 終盤の悲劇的な展開とラストを迎えた文章には、かなり凄まじさが有り圧巻でした。

    6
    投稿日: 2024.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読み。 物語全体に漂う、ジリジリと暑さを感じさせる描写が、作品の雰囲気にぴったり。 不正受給に対しては許せないと感じる気持ちはもちろんある、が、「どこからが不正なのか」「背景にはどれだけ複雑な事情があるのか」を考えさせられる。 こうした問題に向き合い、きちんと支援が必要な人に届く仕組みを作れる国になってほしいと願う。 なんて、文章にまとめても偽善感が否めないが。 ともかく、大人の都合で振り回される子どもたちは、常に被害者である。 ラストのコメディタッチな展開は、スピード感があって読んでいて爽快だった。 山田。まともじゃないはずなのに、周りの状況のせいでまともに見える。。ラスト急に娘のために奮闘する姿、つい好感を持ってしまった。

    2
    投稿日: 2024.12.14
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    冬に読んで良かったと感じた。夏に読んでいたら、暑さに加え、この本が更に自分のエネルギーを奪っていくように感じたと思う  冬に読むことで、うだるような夏の暑さを感じてむしろ寒さが和んだようなイメージ 染井為人の作品としては、軽い話である印象が強かった。良くも悪くも、まるで軽いワイドショーを見ているような感覚で、人の不幸は蜜の味ん模様な印象 非常に読みやすかった。警察24時を読んでいるような印象を受けた 気軽に人の不幸を物見雄山できて 良かったし ラストのカオスは好き

    1
    投稿日: 2024.12.14
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    読んでいてかなりしんどい作品だった。生活保護受給者のもとを回るケースワーカーの佐々木が、どんどん悪い方向に人生が傾いていくさまには、目を背けたくなるほどかわいそうだと感じた。生活保護に関するテーマの小説を読むのは初めてで新鮮に感じたのと同時に本当に生活保護が必要な人間とそうでない人間がいて、必要とする人に正しく活用してほしいなと思った次第です。

    2
    投稿日: 2024.12.03
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    出てくる人出てくる人、みんな残念な側面を抱えていて、読んでて胸糞悪く感じる時もありました。が、あとがきを読んですごくすっきりしました。こういう世界、人間もいるんだよな…と感じさせられる妙にリアルな話でした。

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    不正受給をする人もいれば本当に困窮している人もいる。それに対応する人もいる、という図で終われば登場人物たちにとってそのままだったのになと思った。 出てくる人々に感情移入して幸せを願えば願うほど全部消えていくのが悲しい。 本当に悪い夏だ。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まともな人、1人もいなかった〜〜宮田のこと信じてたのに!!笑 もしかしてこのままハッピーエンドになれるんじゃないかと何度も思い裏切られた!!(褒めてる) まさかあの佐々木が麻薬中毒の生活保護ケースになるエンドとはびっくりだよ 一度入ったら頑張ってもなかなか抜け出せない負のスパイラルの様子がよくわかった 絵を送り続けてくる美空ちゃんが最悪の大人たちの手から離れて幸せな人生を過ごしていることを願いたい これにて1ヶ月のキンブル月間終了〜!日々予定ある中12冊も読んでなかなか頑張ったのではないかしら!楽しかった!

    2
    投稿日: 2024.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真正クズばっかり。でもそれぞれのクズの心情が何故かよくわかるから、読んでてどんどん辛くなるのに彼らの生き様を肯定したくなる。たいへん遺憾です。 泥沼に沈んでいく高野、守、山田、愛美、宮田、金本、莉華……全員じゃねえか! そして、なんと恐ろしいことに、自分がこの中の誰かだったとしても、その泥沼から逃れる道はないように思える。登場人物の考えや行動に納得できないところがないから。 ピカレスクにはロマンが必要だけど、本作にかっこよさは皆無。そのかわり、エンデイングの大団円(大爆死!)でなんだか救われた。 なーんだ喜劇だったのかって。 この軽さには賛否あると思うけど、ボクはとっても良かった!

    0
    投稿日: 2024.11.29
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    染井為人さん著「悪い夏」 第37回横溝正史ミステリ大賞受賞作品。 自分にとって作者の作品は本作品で5作目になる。映画も来春公開予定との事。 物語は生活保護受給者を支援するケースワーカーの守が不正行為が渦巻く闇の渦に飲み込まれていく物語。 今回の物語もテンポが抜群に良いので展開が早く、それゆえかなりのドタバタ劇に感じられる。ひとしおケースワーカーとして真面目に職と向き合っていた守がどんどん渦中に引きずり込まれていく様は未来という階段を落ちていく様でもあった。一瞬で転落する人生ではなく、一つ二つと微妙にずれていく綾が見事に描かれており最終的にもう戻れない、奥深い所まで落とされてしまう。 他の登場人物達が見事に異様で、理性と感情に乏しい淡白な人々ばかり。解説にもあったが分類すれば「ワルとクズ」ばかり。 典型的に金や欲ばかりが蔓延っていて自分には最終的に満足のいく内容及び結末ではなかった。作品の重量感としては至る所で軽さと薄さが目についてしまう。 逆の意味でこういう社会派作品には重量感が伴ってこそ読み応えがあるのだと再認識させられた。 面白い題材だった為、読んでいて面白かったがもう少し社会的な核心があってほしかったと感じた。

    139
    投稿日: 2024.11.27
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    展開が早く読みやすかった。 グスと悪しか登場人物しないのか?!? 何かもうーめちゃくちゃ過ぎって感想言えない。 漫画を読んでる感覚だった。 悲劇だけど喜劇みたい。 最後の方えー嘘ーそーなの⁈てなった。 佐々木君‥残念過ぎる(๑•ૅㅁ•๑)

    6
    投稿日: 2024.11.26
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    映画化するらしく気になって読んでみた、が、映画化するの?これ、って雰囲気 久々に読んだ、何にも解決していない不快な話 序盤からヌメっとした気持ち悪さがずっと続く 残りのページ数がどんどん少なくなるにつれて、これこのまま終わるのかと残念な気持ちになった が、私の知らない所で起きている現実をぎゅぎゅっとまとめて風刺しているような、正義や善を捨てざる得ない人間の断ち切ることのできない負の連鎖のようなものをいい塩梅の不快感を受けたある意味いい作品かなと

    3
    投稿日: 2024.11.23
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    読書ができる層の大半は生活保護受給者を知らない。少なくとも身近なものではない。どうしたらそうなるのか、想像すらつかないだろう。考えたことすらないかもしれない。可哀想だとも思わない。自業自得の感があるから。当の生活保護受給者たちは自分のことを不幸だとは考えない。というよりは、日々生きることに終始していて、その発想に至らない。一方で、僕らはすぐに不幸のポーズを取りたがる。みんなそれなりに不幸だとはわかっているけれど、彼らと俺とではやっぱり違うような気がする。羨ましいな。悔しいな。ちょっと転げただけでこんなことを書くのも変な話なんだけれど。

    3
    投稿日: 2024.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人の人生がドン底に落ちるまでをリアルに感じることができた。終盤はドキドキソワソワが止まらなかった。 一番真面目だった佐々木があんなにもおかしくなり、そして初めに嫌悪感を抱いた山田が途中から常識人に見えたことが後から考えると恐ろしい。宮田有子はもっと活躍すると思ってた汗普通にちょっとおかしな人だった。 全員やばくて全員狂ってる。次は何が起こるのか?どうなるんだ?!と終始予測不能だった。みんなあの後どうなったのだろうか。とりあえず佐々木はヤク中になったにも関わらず生き残っただけ良かったのかな。何より美空の幸せだけを願っている‥愛美と佐々木が結ばれて幸せになった世界線も見てみたい。他の人の感想も気になる。

    4
    投稿日: 2024.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは悪っっるい夏やなあ、タイトルも秀逸。 犯罪やヤバいやつに巻き込まれて、取り返しのつかないところまでいってしまう様子に、もう勘弁したってくださいとこちらが謝りたくなる。ただ一方で面白くて止まらなくなる自分もいて、人間って怖い。 昔、映画「ヒーローショー」を観たときも感じたこの緊張感というか、もうやめとけ、それ以上は洒落にならんから、もう終わりないから、いくとこまでいってしまうからそこまでにしとけ感。たまらんw

    2
    投稿日: 2024.11.10
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    読んでいて、いい意味で気持ち悪さを覚える本でした。人間堕ちるところまで堕ちたらこうなってしまうんだなという例を見た気がします。 私は最後を読むまで宮田有子が何がしたかったのかが分からなかったので最後こういうことだったのかということが分かってなるほどってスッキリしています。

    2
    投稿日: 2024.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2025年3月 佐々木守に北村匠海で実写化公開を機に読んでみました。 いやぁ古川佳澄以外は例外なくクズで悪でどうしようないのに、誰もが悲劇的。 気分が滅入るような話の割に、どこか喜劇みたいな要素もあってサクサクと読めた。 実写化にあたり、覚せい剤のクダリは別のものに変換されそうだなぁ。 闇堕ちした北村匠海にも期待します。

    5
    投稿日: 2024.11.07
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    全てが悪い方に向かっていってちょっと辛い。それが現実なのかもしれないけどそれでも前に進む希望が欲しい。

    2
    投稿日: 2024.11.03
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    生活保護受給者を支援する公務員の主人公。同僚の不正を疑い女性宅を訪ねたことをきっかけに、思わぬ悲劇に巻き込まれてゆく。 あくどい思惑があちこちで動き、やがて一か所に収束していく構成の妙…。 この界隈に関わらずに生きてこられたのって幸運なんだなと出自に感謝。

    3
    投稿日: 2024.11.03
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    あっという間に読み終わりました。 転落していくって、なるほど簡単なんだなぁと 真面目に生きてたはずの人が、どんどん落ちていく様は、不思議と自然な流れに見えました。 ああ、恐ろしい(>人<;)

    2
    投稿日: 2024.11.02
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    映画化されるとテレビで知って、読んで見ました。確かに映画にしたらスリリングで面白いだろうと思いました。生活保護受給者、ケースワーカー、の裏に複雑に絡み合う人間関係がリアルで、色々な立場の人の状況を考えさせられる作品でした。

    2
    投稿日: 2024.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化という告知を目にして手に取ってみた本。 パンチ力があってヘビーな内容で期待以上だった。内容的には生活保護の不正受給を軸にヤクザあり、不倫あり、家庭放棄あり、のグダグダすぎる世界観を描いたもの。構成も節ごとに語り手が変わり、とても面白い。 殆どの人間が自業自得に近いが、社会福祉事務所の勤め人である主人公の佐々木と、旦那を亡くした主婦の佳澄には同情の余地があるなと感じた。 佐々木が嵌められて落ちていく様子とかヤクザの金本の迫力とかが文章でありながらすごくリアリティがあり、視点の切り替えと共に歯車が噛み合っていくような印象で面白い。

    4
    投稿日: 2024.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本を読んでいて、絵で再生される感覚のある小説でした。 徐々に破綻していくまじめな職員という軸を中心にして展開する破綻をしていく人たちのストーリー。SNS上で見かける生活保護に対するイメージの中心付近をおさえているているような感覚を持ちます。 個人的に注目というか、善悪を分ける絶対的ラインとして、「子供の悲劇」があると感じました。職員が最終的に引き返せない線を超えた段階は、正当に生活保護を受け取るべき家族の子供が死んだときであるし、母親についても自分の子供が明確な悲劇に襲われそうになっているところで線を超えている印象をもった。 子供に対して害をなすというのは一般的にも否定しようのない悪のラインであるので、この点も納得の中心を抑えている印象を持ちました。

    1
    投稿日: 2024.10.29
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    誰も幸せにならない。 平和ボケしてる今の世の中に 鞭を打つような、そんな作品。 人は何かに縋って、 争いながらもなんとかして「生きよう」とする。 落ちるところまで落ち、崩れゆく主人公。 幸せを掴むことを許されないヒロイン。 結果、この物語に出てくる登場人物が みんな、幸せにならない。 だけどこれがリアル。 これを読んで学んだことは、 真面目に生きすぎないこと。 でした。

    2
    投稿日: 2024.10.29
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    『誰もしてくれないのだから、自分が己の人生を肯定してやらなきゃかわいそうだ。』 登場人物は多いけれど読みやすく、どうやって着地するのか分からなくて読む手が止まらなかった…! 真面目に公務員として働いていたのに、些細なきっかけでワルに巻き込まれてしまった守が可哀想すぎる… 普通に生きていても、些細なきっかけで人生が変わってしまうかもと思うと恐ろしい。 生活保護の不正受給は悪いことだけれど、そうさせている社会の方が悪いと聞くとそうだよなぁと納得してしまう自分もいる。 最後の終わり方も最悪すぎて「うわぁ、そうきたか!」と何故か感心してしまった。

    2
    投稿日: 2024.10.28
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    生活保護をテーマに、多くの人間が絡み合う物語。佐々木なる、「普通」の人物を通して、読者に考えさせる流れになるかと思いきや、主人公が誰なのか、着地点はどこなのか、最後まで全く読めなかった。私にとっては最後の場面がやりすぎではないかと思った。

    2
    投稿日: 2024.10.27
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    感想 隣合ってる闇。そこに踏み込むきっかけ。一度入ってしまえばそこは蟻地獄。次に引き込む人間を探して手をこまねく。生かさず殺さずの連鎖。

    1
    投稿日: 2024.10.26
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    正体が好きでこちらも読んでみました。序盤からずっと今か今かと引き込まれるのを楽しみに読み進めていましたが、終盤はなんじゃそりゃ的な要素が盛り盛りでなんだかハマれないまま読み終えてしまいました。

    1
    投稿日: 2024.10.25
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    なかなか酷い話だった。もう最後の方はめちゃくちゃで一気にクライマックスという終わり方だった。ケースワーカーという仕事は大変だ。

    2
    投稿日: 2024.10.20
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    最後そうなっちゃう?という感じ。 因果応報というとちょっと違うか。佐々木は自分の仕事を全うしていただけで、悪いことをしていたわけじゃない。だけど結局そっちの立場になってしまうなんて。 どんなにきちんとした暮らしをしていても、ふとしたきっかけで人生が転落してしまうことがあるのか。誰にとっても他人事じゃないんだ。 最後のほうに山田が「よくも綾乃を」という場面があるが、ここだけがよくわからなかった。 綾乃って誰?

    71
    投稿日: 2024.10.13
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    途中で何度か「そっちじゃないよ」と 憂鬱な気持ちになりながらも引き込まれた 不快な展開にうんざりしながらも なぜかクライマックスの展開に笑えてしまった

    18
    投稿日: 2024.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悲劇であり喜劇 登場人物全員クズの謳い文句に偽りなし! この物語はジメジメとした夏の嫌な空気の中で、じっとりと始まる。そして登場人物達の生活の軋みを描いた後、物語は加速し彼らの生活は轟音を立てて崩れ始める。 人に流されてばかりで、心の中で受給者を罵っているそこそこ善良な小心者のケースワーカー、リストラされてからは嘘の持病で生活保護をもらい続けヤクザに目をつけられてからはクスリの密売の下っ端をする男、兄貴分をぶち殺して田舎に追放されたが都会に戻る野望を抱くヤクザ、そのヤクザに惚れ込んでいるモラルと道徳心のない狂暴なシングルマザー、ケースワーカーに脅されて体の関係を強制されている子供の愛情を持てず時々子に暴力的になる無気力に生きるシングルマザーのベビースモーカー、夫に先立たれ社会経験の無さから満足に働けず困窮している万引き常習犯のシングルマザー、ヤクザに協力しているヤクチュウの闇医者、不倫相手を偏愛するメンヘラケースワーカー、困窮者の女性を脅迫して体の関係を持つケースワーカー。 まじでろくなやつがいない。 でも読んでいくうちに彼らの弱さを愛する気持ちにもなぜかなってくる。 反対にあまりにも簡単に壊れていく彼らの生活に面白みすらも覚えるようになっていく。 あとがき?書評?にあった悲劇であり喜劇というのは言い得て妙だと感じた。 ところどころ、切なさと恐ろしさも感じた。 特に無気力だった女が自分の恋を諦め再び無気力に戻った時、擬似家族が壊れてしまった時、変わってしまった男の様子、反対に幼い少女は変わらず男に懐いている事に何とも言えない切なさを感じた。 また受給者に説教をする立場だった男が最後は自分が受給者になり、訪問してくるケースワーカーに怯える様子には、生活保護は他人事ではない。と身に迫る恐ろしさを感じた。 この小説の唯一の救い、母親に芽生えた子供を守りたいという感情と、毎月届く少女の絵に期待したい。

    4
    投稿日: 2024.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすい文章で、複数の登場人物の目線に切り替わって語られるのに混乱せずストーリーに入り込めた。展開も気になって一気読み! ただ後味はものすごく悪い… きっと!どこかで救いがあるはず…!と読み進めて残りのページがどんどん少なくなり「あれ…?これはどう着地するの…?」と思ってたら、最後に急加速して地獄に向かっていった。 実際誰にでも起こるような、ほんのささいな過ちからどんどん悪い方に転がり落ちていくこともあるんだろうな…

    4
    投稿日: 2024.10.05
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    かなり読みやすくて一気に読めました。 話の内容も気になるような話の展開でした。 帯に映画化がすすんでるとかいてありましたが、映画にぴったりなかんじ。 逆にいうと本である意味がないようなかんじ…。 ちょっとラスト無理やりすぎないか?と思いました。そういう意味では薄い……。 面白いけど本で読むほどではないという感じでした。 ただこの人のかく文章すごく頭に入りやすいので他の本も少し気になります。 大体、本は適当に読んでるとよく分からなくなって読み返したり、周りに雑音があると集中できなくて意味わからなくなりますが、出先で3日程で読みました。

    6
    投稿日: 2024.09.28
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    染井さん2冊目。面白い!!! 見事なほどの転落人生…… そして最後の怒涛の展開、カオスすぎて笑っちゃった〜 よしおが憎めなくて好き! これ映画化はどんな感じになるのか楽しみ笑

    2
    投稿日: 2024.09.25
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    26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし!その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外してー。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目諭む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守るを凄絶な悲劇へ叩き堕とす!第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。というあらすじ。 ほんと、守も周りもアホだなーって素直に思ってしまった。 しかも最後えーって思った。 こう言うこと実際に起きるんだなって思いながら、現実的にもありそうで、面白かったです。

    3
    投稿日: 2024.09.18
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    まさにタイトルどおり! 『悪い夏』だった。それも相当に悪い!! 人生という物語の主人公はいつでも自分自身。 その自分が最初は小さなキッカケから、どんどん沼に嵌り、結果として引き返せない所まで行ってしまう・・・ それがひと夏で起きるのだから恐ろしい。 他人事だから小説として読めるが、当事者になったらどうだろう・・・と想像することすら遠慮したい程の圧倒的なリアリティがあった。 また、社会保障制度や貧困格差、闇社会に違法ドラッグなど、色々と考えさせられる。 目線が次々と変わる展開ながら、各登場人物のキャラクターが明確で、そこには自分なりの言い分や正義があり疾走感も相まってテンポよく進む。 そして『悪い夏』の中でも、ひときわ悪いラストの1日は、臨場感と緊迫感で気持ちが悪くなる程に読者に迫って来る。 さすがの染井為人さんだ。 そして本作がデビュー作なのだからビックリ! エピローグがもたらす余韻すらも、切なくて苦しい。負の連鎖で転落していく誰かの人生の一片を覗き見した、いや覗き見してしまったという、何とも後味渋めな作品だった。 なかなかパンチが強めの作品なので、体調がよい時に読まれることをオススメしたい。

    37
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すっごく評価しにくい作品…! ただ物語に引き込まれたし、面白かった気がする。 色々なクズ行為が出てくる中で覚せい剤だけがどうしても受け付けなかった。佐々木さんの転落が悲しかった。 大麻持ったまま買い物行っちゃうよしお可愛い 終盤は地獄絵図

    4
    投稿日: 2024.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    美空ちゃんは生きててほしいし、幸せになって欲しいな 善人がいれば悪人がいる。 公権力に関与する人間は、一際道徳心を持ち心身ともに健全ではないと、弱みを握られ、付け入る隙ができる。その隙や弱みが真面目に生きてる方が損してしまう世の中を作る一端となる。 自分の環境や考え方、自分自身を大切にしよう、 色んなことを思った本

    2
    投稿日: 2024.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった感想、駄目だ、気持ちがずっしりと重い。 面白くて、先が気になって読み進めてしまった本でしたが 誰も救われなさすぎて重たすぎる内容です 普通の真面目な公務員だった佐々木の転落がすごかった 恋愛感情って時として人を駄目にしてしまいますね 社会の闇を覗いてしまった気分です 想像したくないけど生活保護の話は実際あるんだろうなあて思うと複雑な心境です 人は何がきっかけで狂うか分からないですね 平和に暮らしてるだけで幸せなのかも 自身は真面目に生きていきたいなとなんか考えさせられました 読み物としては面白いですが、メンタルが落ちてる時に読むのは要注意かもしれません笑 映画化もされる予定みたいですが楽しみなような、怖いような気分です

    3
    投稿日: 2024.09.09
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    ひたすらひたすら暗い話なんだけど、それでも続きが気になって読んでしまう。地面師たちと一緒で人が転落していくのを第三者視点で見るというストーリーには、なんともいえない中毒性がある。

    2
    投稿日: 2024.09.05
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    市役所の生活福祉課でケースワーカーの仕事をしている佐々木守は真面目で優しい性格の26歳。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているということを別の同僚女性から知らされ、半ば巻き込まれる形で真相を確かめるためそのシングルマザーの家を訪ねることに。それが守の転落人生の始まりだった…。 クズな生活保護不正受給者、クズなケースワーカー、それにたかるクズなヤクザ、クセツヨな同僚女…と、どいつもこいつもクズばっかり。まっとうな人間だった守が罠にはめられ人の道を外れていくのが可哀想でならなかった。どうしてこうなった。古川佳澄のような本当に生活に困窮している人が生活保護を受けられず死を選ぶ一方で、不正受給者やそれを利用して金儲けしているヤクザが甘い汁をすすってるのは本当に理不尽で腹が立つ。 ヤクザの金本が「生活保護を不正受給してるのがずるいんじゃなくて一生懸命働いてるのに生活保護世帯より安い賃金しかもらえない社会がおかしいと考えるべきだ」などともっともらしいことをいうけど、それで悪どい金儲けしてるお前が言うな。 誰も幸せにならない嫌な話だったけど、唯一よかったな、と思ったのは、最後に、守の元へ美空が毎月絵を送っているような描写があったこと。子供に罪はない。美空はクズな母親の元から離されて、幸せになっていると思いたい。

    7
    投稿日: 2024.09.04
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    とても面白かった 一人ひとりの心境が変わるとともに状況や立場が変わっていく様で、人の弱さと愛くるしさが描かれている 一方で変わらないこともあって、それはどんなに狂わされても真っ直ぐ進む強さがあって、共感させられる 最後のドタバタは急にコメディが始まったみたいだったけど

    2
    投稿日: 2024.09.02
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    全体的に読みやすかった。 真面目な主人公がどん底まで落ちていくのは心が痛い感じ… でも出てくる人物はみんなゲスな人間ばかり。 最後はドタバタ劇だった。

    3
    投稿日: 2024.08.31
  • こ、国民の血税がぁ....

    「あんた不正受給を蔑んでるだろ? 実はな、不正受給は正しいことなんだ。むしろ底辺のやつらこそ受給すべきなんだよ」 物語の中で主人公のケースワーカーに浴びせられる印象的な一言。 無茶苦茶な言い分だが、困窮している人間が仮に職に就けても、得られる給与が生活保護以下だという現状を知っていると、二の句が継げなくなる。 おまけにいまの日本は補助金三昧。 デジタル化に始まり、エコカー、太陽光発電に、マイナポイント、省エネ住宅…。 貰わな損損とばかりに飛びつくが、結局のところ原資は税金であり、借金という名の未来へのツケである。 昔は主に農業分野だけが補助金漬けだったが、いまや一般企業まで広く省力化投資などの名目で補助金が出ている。 とっくの昔に補助金なしの経営など考えられなくなっており、補助を前提とした価格がまかり通り、「今年はどれを狙う」という鵜の目鷹の目の世界。 補助金申請代行もビジネスになっているので、それを当てにした経済となってしまってる。 本書でも、夫に先立たれ、残された我が子を養うため必至に仕事を探すも、安定した職に恵まれず、電気も水道も止められ、あまりのひもじさから万引きにまで手を染めてしまう主婦が登場するが、そんな真の困窮家庭が生活保護申請に出向いても門前払いされるのに、ヤクザがビジネスとして整えた申請斡旋はすんなりと受理される。 担当者を脅しているだけではない。 受給ノウハウが確立しているのだ。 抑えておくべきポイントを過たず、書類を整え、おまけに申請時に金で雇われた民生委員までつければ、橋の下で寝ているホームレスでさえ受給確定となる。 ヤクザもヤクザで慈善事業でそれをやっているのではない。 毎月の受給金の半分以上を横取りし、おまけに働きもできず生活もできない状態にした連中を、自身の他の悪どいシノギの駒として使うのだ。 よくできた仕組みである。 弱みを握られ、抜けるに抜けられず、半永久的に従う奴隷が無限に増えていく。 無職を装ったり、就労意欲もないのに生活保護を受け続けるなんて、なんて浅ましい奴らだろうと蔑んでいた人たちも、実は無間地獄に落ちた哀れな人たちだと溜飲を下げるか、それともなんか世の中の仕組みが間違っていないかと正義感に目ざめるか? 来年には本書が映画化されるらしいので、また不正受給問題の議論が再燃するかもしれない。 物語のラストは、三つ巴、四つ巴で拳銃を突きつけ合うタランティーノ映画を彷彿とさせる場面が展開されるので、映像化向きだろう。 複数の人間がたまたま1つの部屋でかち合い、殺し合いを繰り広げる様なんて、ホントそのまんまだ。

    0
    投稿日: 2024.08.31
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    生活保護受給者と、それを認定する役所の人と、ヤクザの話なんだけど、書いてある通り、ほんとクズとワルしか出こないw それでいて、話が成り立つんだからすごい! 重いし胸くそ悪い。けど、ここ最近読んだ本で、すごい面白かった! 守!お前はしっかりして欲しかった!落ちていくなんてちょっとのきっかけ、上がるのも些細なきっかけ。

    12
    投稿日: 2024.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場する人は少ないから内容にすぐ入りこめた。最初に登場する佐々木守は、予想外で応援したかったのにがっかりした。 ラストのドタバタはこんな結末かーとも思えたけどそれまでの内容は実にリアルで生活保護の現実はそんなものかと思えた。 ただ実際に困窮している人を救えないのは悲しい。生活保護の不正受給を阻止して本当に必要な支援として公費が届くようにケースワーカーには強い精神力で立ち向かって欲しい。

    4
    投稿日: 2024.08.28
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    少しずつ歯車が狂っていく様子が生々しくて臨場感がある。 些細なきっかけで、あっという間に後戻りなんて出来ないくらい人生が変わってしまう怖さを感じた。 現実にもこの本のような状況は思ってるよりも多くありそうな気がするけど、「正義」や「救い」は人それぞれだからかなり難しい問題だと思う。

    1
    投稿日: 2024.08.28
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    面白くて一気読みしてしまった。 ジャンルとしてはノワールになるのだろうか。 底辺のどうしようもない人々が、自分の利益のためだけに奔走するサスペンス。「最悪」を思い出した。 章ごとに視点人物が交代する構成で、読者には全体像が俯瞰できているがキャラクターたちには自分の視野しかないという優越感を感じる構造。だからクズなうえに馬鹿に見える。 浅はかで想像力がなく、衝動的な行動の後に保身に走る。それが弱味になり、ずるずると深みに嵌る。どうしようもない物語なのだが、文章と構成が達者なので読む手を止められない。 面白いサスペンス小説だった。

    1
    投稿日: 2024.08.27
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    読み始めから暗い話だなと思いつつも ついつい読み進めてしまう話でした。 後味が悪く、誰も救われない。 ただ、明日は我が身かもしれない。 そんな感覚の作品でした。

    3
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤までは一介の社会派小説だと思っていたが、終盤に差し掛かるにつれ展開が重くなり、、何とも壮大な?バッドエンド。生活保護制度について考えるきっかけにもなった。ただ、事の次第をもう少し詳しく明かしてほしかった。

    2
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    真面目に働いている佐々木さんが周りに巻き込まれる形で堕ちていくことが恐ろしいと思った。 今まで恋愛経験が少ないとはいえ生活保護で同僚と関係がある女に魅力を感じるのか?と疑問に思うところもあったが。結局女に裏切られて薬漬けにされてしまったのは読んでて悲しくなった。

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    ケースワーカーとしてずっと読みたかった本。 最初から最後まで心の中がザワザワして、読み終わった後もすっきりしないけど、来年公開予定の映画は見に行きたい。

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    読み終えた後の後味の悪さが何とも言えなかった。人生どうなるかは誰にもわからないし、いつでも自分があちら側になるかもしれない、と恐ろしさを感じるくらいに、物語はリアルに感じた。

    0
    投稿日: 2024.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめ度 ★★★★☆ イヤミス度 ★★★★★ 救いようがない作品。 生活保護受給者とヤクザの話で 真面目やった主人公がヤクザによってどん底に突き落とされて、何も悪くないただただいい人が犯罪を犯してしまった。 生きてくれて良かったけど、、オチも最悪で 誰も幸せになる人生じゃなかった

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆4.5 クズしか出てこない犯罪小説。 唯一まともだと思っていた主人公の佐々木守が美人局に引っかかり堕ちていく人生は少し人生の参考になった。 真っ当に生きた方がいい。

    1
    投稿日: 2024.08.18
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    終盤のカオスな感じ、意外と好き。 人が無慈悲に堕ちていくストーリー好きなんだなぁ。趣味悪いかな。 エピローグも良かった。

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    確かに悪い夏だった… ラスト地獄絵図のような雰囲気もあり、 全うに生きてきた佐々木が他者によって 転落していく様は胸が締め付けられた。 正直人間は関わる人、環境によって多かれ少なかれ左右されると思う。どんなに自分軸で生きていても、快・不快はそれによって影響されると思う。 そうならないように、付き合いの見極めも大事だと感じてしまった。

    4
    投稿日: 2024.08.17
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    あぁ…確かに悪い夏だ。 人との出会いで起こる"悪い"が全て詰まってる。 人間落ちる時は簡単。 負の連鎖が起きないように、日々真っ当に生きなければなと思える、戒め的な小説。

    7
    投稿日: 2024.08.17
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    様々な人間への理解の幅が広がった。 こんな考え方する人もいるんだなあ、と。 ここまでアンハッピーに物語展開されることってあまりないよなあと思うと、意外とリアルなんじゃないかと。 人生転落する時は一瞬なんだと肝に銘じて、平穏に生きたい

    3
    投稿日: 2024.08.15
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    Audibleにて。視点が変わるテンポの良さで一気に聴き終えました。展開コロコロ変わって面白かった。

    0
    投稿日: 2024.08.11
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    生活保護が本当に必要な人に届けばいいなと思う一冊でした。法律の抜け道を使って不正に受給する人が多い中、ケースワーカーが慎重になり疑ったり厳しくしたりすることがあると思いますが、本当に必要としてる人が見逃されてしまったり軽率に扱われてしまうことはとても悲しく悔しいと感じました。楽などこの世にない!!!見せないようにしてて毎日苦しくてしょうがない部分は誰しもあると思うけど、働いて必死に生きて頑張るぞ!!

    2
    投稿日: 2024.08.08
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    悪夢の様な負のスパイラル。他人を思いやれないエゴさ加減。人生の転落のあり様。 物語が進むにつれて、誰も救われない、何も解決できない展開に陥っていく。序盤から灰色がかった物語展開でストーリーは進み、ページを捲るごとに鈍色さ加減が増していく。最後にはついに雨が似合う展開に。その転げ落ちていく様は突然であり、なおかつ、這い上がることも許されない。 しかし、決して読み進めにくいということはなく、むしろどんどんと読み進めることができる小説。

    3
    投稿日: 2024.08.05
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    社会福祉事務所で生活保護受給者のもとを回るケースワーカーの仕事をしている佐々木の視点で語られ始めるが、視点はその都度移動する。一貫して重苦しく救われない描写が続き、どこまで戻ればこの状態に陥らずに済んだのかと考えるも、そもそも親世代に施された(あるいは施されなかった)教育や生活習慣ゆえに、これ以外の選択をすることすら許されなかったのだろうという結論に落ち着いてしまう。全く持ってやりきれない。弱者とそこに群がる自分本意な人間たちが折り重なるようにより一層堕落していくのをただ見ているしかなかった。読後のどんよりからなかなか抜け出せそうもない。

    1
    投稿日: 2024.08.04
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    こんなにも登場人物誰も好きになれなかったの初めてかも。 状況悪くなりすぎて、終盤のカオスが面白かった。 タイトル通りの「悪い夏」って感じ。

    1
    投稿日: 2024.08.03
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    登場人物全員、必死に生きていてそのベクトルがおかしくなっていって狂っていく様子が最高に残酷でおもしろかった。非日常を味わせてくれた作品。

    1
    投稿日: 2024.07.31
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    クズしか出てこん、そうでなかった人もクズになっていく話だった!でも意外と身近に有る、誰にでも起こり得る話。真っ当に生きるって案外難しいんだな。日本全体が徐々にそっちに傾いていってないか?と、ゾワっときた

    3
    投稿日: 2024.07.27
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    人間転落する時はあっという間。 無理矢理ジェットコースターに乗せられたように読み進めるのを止められなくなった。 気持ち良い話では全くないけど、読み終えて真っ当に生きようと思えた。

    4
    投稿日: 2024.07.26
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    フォローしてる皆様の本棚でよく見かけたので手に取らせていただきました。 舞台は生活保護を取り巻く環境下。 初読の著者の為、作風がわからず展開の予測が出来ません。 クライムノベルやバイオレンス小説へ転ぶのか?「伊坂幸太郎 ラッシュライフ」の様に一つのエンディングへ全ての因果関係として収束するのか? 物語がどちら側へ転ぶのか境界線ギリギリのところで綱渡りをしてる感がヒリヒリしてページを捲る手が止められませんでした。

    75
    投稿日: 2024.07.20
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    途中から何となく展開は読めてしまったが、オチはそうきたかと。サラっと読めるストーリー。ミステリー要素はなし。様々な登場人物の視点から書かれているが、子供たち視点も描いて欲しかったかな。

    0
    投稿日: 2024.07.15
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    「正体」に続き、こちらも読了。 佐々木守の人となりがよく伝わってくる一方で、だからこそあの結末であるというのは中盤にかけて薄々気付きつつも、ページをめくる手が止まらなかった。 序盤で読者の心象の悪さを掻っ攫った山田が、詰まるところ最も正しい感覚を持った人間ではないかと感じた。 が、「正しい」って一体なんだろうか? 正しく回る社会の中で、知らずのうちに悪さに加担しているかもしれない。もしそれに気付いてしまったら。 今年のジメジメした夏にぴったりな一冊でした。

    3
    投稿日: 2024.07.13
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    生活保護の不正受給、それに関わる行政の仕事ケースワーカー、受給者から搾取するヤクザ。知らなかった世界を垣間見ることが面白く、凄すぎる展開に没頭して一気読みしました。

    2
    投稿日: 2024.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!

    17
    投稿日: 2024.07.06
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    「そして如何なる?」と「続き」が気になり、頁を繰る手が「停め悪い」というより「停められない」という状態に陥ってしまう。或る日の夕刻に紐解き始め、夜、深夜、早朝、午前中と時間を設けて「停められない」状態で読み続け、素早く読了に至って余韻に浸った。 2017(平成29)年に単行本として登場した本作は2020(令和2)年に文庫化された。そして2023(令和5)年に文庫は「22版発行」である。大ヒット作品だ。個人的には「自身で読んで面白いか否か」ということだけが重要で、ヒット作品であるかその限りでもないかは如何でも構わないと考えている。が、それでもこの程度に増刷が重ねられているということになると、夢中で読む人達が多い作品なのだと理解し易くなる。そして自身でも本作を素早く読了して納得だ。 視点人物を適宜切替えながら、テンポ好く展開する物語ではある。が、最も主要な視点人物は26歳の市役所職員で、生活保護のケースワーカーという役目を担っている佐々木守ということになるであろう。 物語の舞台は「船岡市」という「或る街」に設定されている。「千葉県の北西部に在る人口30万人程の街」という設定だ。作中に東京都内の実在する地名も登場はするのだが、主な舞台になる「船岡市」は架空の街となっている。これは「辺りで一際大きな街と往来し易いような範囲の、各々の事情を抱える多様な人達が各々に生きている街」ということで、何処の地方でも構わなかったのかもしれないと思った。 街には様々な人達が各々の事情を抱えて暮らしている。そういう人達が動き廻り、幾つかの人生が交差する辺りに物語が生じる。そういうような感じの、何となく「群像」という程度に漠然と感じる可能性も在る物語というのは色々と見受けられる。本作もそういう感は在ると思う。が、主要視点人物の佐々木が携わる生活保護というような事柄の背後には、各々の事情を抱えた人達の様々な物語が在る筈だ。 物語は、夏の暑い盛りの或る日、佐々木が市役所へ出勤しようとするような場面から起こる。 佐々木は市役所の人事ローテーションで、最初に配属された課で3年間勤務した後に福祉の担当に移動し、課長の嶺岡に「3年程度は」と言われてケースワーカーの役目を担うことになり、日々懸命に業務に取組んでいた。 佐々木の職場には、年長で30歳代の高野や、同年齢の女性である宮田が在った。外を回る際にパチンコ屋等に寄ってサボるということも在るらしい、飄々とした調子なのが高野である。対して生活保護の給付を少しでも減らすべく努力し、佐々木と同時期にケースワーカーの仕事に就きながら圧倒的に実績を上げているのが宮田である。 佐々木は高野や宮田と個人的に親しいのでも何でもない。が、或る日、宮田は仕事の後に相談したいことがあると言って来た。 宮田の話しを聴いた佐々木は驚いた。「ファミリーレストランで隣席になった2人の若い女の話しが聞こえてしまった」として、或る市民から電話が市役所の福祉課に架かった。宮田がそれを聴いた。生活保護給付をする、しないというようなことで受給者を恫喝し、金銭を一部巻き上げ、受給者の女性に肉体関係を迫るようなことをしているケースワーカーが在るらしいというのだ。そして驚く佐々木に対して宮田は、上司に報告することや警察への告発の以前に、少し調べなければいけないと言い出す。 佐々木は、警察はともかく、上司への報告は必要と内心では思いながらも宮田に付き合うというようなことになった。そして金銭を巻き上げられ、肉体関係を迫られているという女性を特定し、事の真相を確かめるべく本人を訪ねてみることとした。 不正なことをするケースワーカーも、不正に生活保護の給付を受けようとする人達も在る。他方、真摯に緊急避難的に生活保護受給というようなことが必要な場合も在る。こうした中で色々な人達の様々な思惑が在って、思惑に基く動きが交差して行って渦が生じる。その渦の中に佐々木は巻き込まれて行ってしまう。 「生活保護」に関しては色々な課題等が論じられている。そういう議論や、様々な種類の「不正」のこと等、様々な要素を物語の中に取り込み、そして「佐々木」が巻き込まれる渦の様子が描かれる。その様子は正しく悲喜交々ということになるであろう。読後の余韻が非常に深い感じの物語でもある。 全体を通じて「そう来たか?!」というような驚きが途切れない感じだ。御薦めしたい。

    7
    投稿日: 2024.07.03
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    文章や、題材はすごく良かった。 真面目に生きている人や、真面目に生きてきた人が、何かの拍子に手のつけられないくらい最悪な事態になってしまう。 そこに反社会の人が絡んでくる話が私は本当に大嫌い。読んでいて胸糞だった。 ただ一生懸命に生きてる人をたった一瞬で地獄に突き落とす、それも脅しや暴力で、、、 対等な感じがしないそのやり方が本当に嫌い。 そうなってしまうとどこまでも最低になるので、落とし所をそこにしないで欲しかった。 最後の望みをかけて、行政に相談に来る人も居る。 その窓口の仕事をしている人は、本当に慎重にならなければいけない。そこをもっと読んでみたかった。

    24
    投稿日: 2024.07.03
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    好きなキャラクターが一人も登場しなかったのは初めてだった、でもそれがよかった。 みんなどこかに理解し難い、共感できないところがあって、リアルな感じ 100%誰からみても綺麗に生きれる人間なんていないんだと思った。心が少し気楽になった気がする 自分以外の人はみんな上手に生きているように見えるけど 人には人の正義があって、地獄がある 周りの環境って重要だな 自分がもし愛美のような環境で生きてきたなら、そこから抜け出せる勇気はあるのだろうか。

    1
    投稿日: 2024.07.03
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    文庫本カバーのあらすじに、主人公を壮絶な悲劇へ叩き堕とす、と書いてあって、果たして一般的な悲劇とは、一般的に壮絶な悲劇とはどのレベルなのか、悲劇のアベレージは? と気になって購入した一冊。 確かに、私から見て登場人物の殆どが不幸、悲劇的な日常から抜けられない。 伏線に引かれる、沢山の悲劇が最後悲劇のパーティーのようになった。 エピローグで、少し救われる描写がある。 悲劇の沼の中に小さく咲いた、蓮のように。

    7
    投稿日: 2024.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当にクズと悪い人しか出てこない ケースワーカー、生活保護をうける人、それに群がる悪いやつ 子どもを産んだけど子どもの愛し方が分からない子どもがかわいいのかも分からないシングルマザーの愛美、守との出会いで幸せになれるのかと思ったけど…でも最後には子どもを守るという感情が生まれたことが救いだった その子どもの美空、たった一人の母親にも愛されず、感情もなくただ、絵を描き続けていた 守の登場でふつうの幸せを知ることができたと思ったのに… でも、受給者の仲間入りしてしまった守の元に絵が届いているということは美空はきっとちゃんと普通の暮らししてるってことだよね?守を待ってるってことだよね?

    1
    投稿日: 2024.06.29
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    こんなにダメ人間ばかりが出てくる本は久しぶりに読んだ(笑) 感情移入するようなところはなくて、可哀想なんだけど、エンタメとして客観的に楽める感じもあり。なので、重たくはない。最後のドタバタ感も私は結構好き。

    8
    投稿日: 2024.06.29
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    悲劇と喜劇。あとから知らされる題材にあまりにも染井為人先生の凄さを感じた。ここまで極端な悲劇と喜劇を物語に落とし込めるのか。誰もが刹那の幸せを持って生きていて、どん底に行くまでには時間はそうかからない。読者側にも悪い夏を感じさせる"悪い夏"。

    2
    投稿日: 2024.06.26
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    遂に染井為人作品読めました。 作風がどタイプ!悪者とクズしか出てこないです笑 生活保護不正受給、万引き、シャブ、セクキャバ、ヤクザ、これでもかと言うくらいに、アウトローで底辺で、最低なヤツらの夏です。 真面目に生きてて馬鹿を見るとはこの事。 まさに転落劇。どこまでも救いが無いです。 山田が意外とまともな感性を持ってるのと愛美も娘を守る気持ちが芽生えてること、人間性も垣間見えて良かった。 最後のワチャワチャは確かにもう少し丁寧に終わらせて欲しかった感はたしかにあるかな…。

    14
    投稿日: 2024.06.25
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    今の日本のような貧困社会では情報弱者は生き残れないという印象が残った 心中を図った母子こそが救われる社会であって欲しい 30年くらい前の日本人がこの作品を読んだらどう思うのかな

    6
    投稿日: 2024.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の全員登場ぐちゃぐちゃ終了はなんかスッキリしない…。 子供が不幸な話は、読んでいて心が抉られますね…。 最後に愛美が母性を取り戻しかけたのだけが救い。守に絵が送られているということは、美空ちゃんは平穏な生活を送れているのかな。

    3
    投稿日: 2024.06.16
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    登場人物、全員クズ。という。 転落したら止まらない。 そして、そこに人の悪意が介在した場合はなおのこと止まらない。 クライマックスも含め、映像化に向いていると思われ。

    24
    投稿日: 2024.06.13
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    生活保護の不正受給の話。 これでもかというくらい悪いことばかり… こんな事が本当にあったら救われない。 最後は幸せになって欲しかったです。

    11
    投稿日: 2024.06.13
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    audibleで 終盤までは結構緊張感もあり、次はどうなるのかと思っていたが、結末が自分には不満だった。

    2
    投稿日: 2024.06.11
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    いやー、生活保護とか、虐待とか、性的暴行に薬中まで…本当に悪い事ばっかり…本当だったら絶対苦手な話し。なのに読めちゃうのは染井さんの作品だからでしょうね。凄い! 1つ前が「正義の申し子」で読後感が良かったのに対し、こちらはズドーンと終わってしまいました。でも、あとがきを読んで伝えたかった事が納得できましたね。

    1
    投稿日: 2024.06.06
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    染井さん3冊目。これもめちゃめちゃ面白かった。 船岡市役所生活福祉課に配属された佐々木守。同僚の高野のようなケースワーカーとは正反対に真面目に仕事をしていたはずなのに…。 生活保護の不正受給、そしてその中からキックバックさせて組の資金にしているヤクザたち。登場人物誰もが何なんだこの人たち…と思ったけれど、そんな悪人たちの中にも時折見える善人な姿。誰しも初めからこんなはずじゃなかったはず。何がきっかけで転落人生を歩むことになるかわかったもんじゃない。 その一方で、本当に必要な人こそ生活保護に頼ろうとしない現実がありそうです。この小説でもやっとの思いで相談に行ったのに悲しい結末を迎えた親子がいました。本来はそういう人達の為にある制度であって欲しいものです。

    5
    投稿日: 2024.05.29
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    登場人物かクセ者で良い人が出てこない。転落人生の話し。読んでて辛くなるが美空ちゃんが無事で安心した。

    2
    投稿日: 2024.05.25
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    様々な視点が繋がっていきながら、物語が進みます。 悪い方、悪い方に進んでいきます。 誰も救われない物語でした。

    2
    投稿日: 2024.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ』ーーあとがきでチャップリンの言葉が引用されているけれど、まさにその通り。生活保障不正受給を題材に人間の善悪や不平等、理不尽さが生々しく描写されており、「他人」目線で読める立場だからこそ安心して★4評価をつけられるけど、「自分ごと」として捉えて読むと精神的にかなり辛い。 特に佐々木の人生が転落していく様や香澄の生命力がプツッと途切れる時、真っ当に生きてきた人間が容赦なく地獄に叩き落とされていってやるせなさを感じた。なにより二人に一瞬の幸せを味合わせてから手のひらを返して残酷な運命を辿らせるのが恐ろしい…。最後に香澄を徹底的に追い詰めた言葉がまさか佐々木自身に跳ね返ってくるのも皮肉。 こんな人たちが現実世界にはいないと信じたいが、実際にはいるのだろう。でも、いつまでも他人事。

    3
    投稿日: 2024.05.14
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    様々な視点で語られる話がとてもわかりやすくて、スラスラ理解できた。 様々な視点があるからこそ、展開を予想しやすくてそれがとても怖いとか辛いイメージを読者が連想してしまう。 自分はこの類の話は苦手すぎて読むのやめようと思ったけど、最後まで読んだ。 結果的にやっぱり読まなきゃ良かったと思ったけど、好きな人は好きだと思う。

    7
    投稿日: 2024.05.12
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    audibleで読了。 生活保護の受付窓口である市役所の社会福祉係の職員と、生活保護受給者を軸に、様々な登場人物の目線が移り変わりながら物語が展開する。 悪い人がアウトレイジばりにバンバン登場し、悪い事が起きまくる本作はまさに「悪い夏」というタイトルがぴったりだなと思った。 絶望的な物語なのだが、作者のあとがきでも言われている通り、その救われなさがどこか滑稽で喜劇的に思てしまうのが不思議なところ。 とりあえず真っ当に生きようと改めて心に誓いました、、

    22
    投稿日: 2024.05.09
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    話が進むごとに悪くなっていく状況。一瞬の幸せな時間も束の間、怒涛のラストに向かって坂道を転がりゆく登場人物たち 最後のドタバタは修羅場のはずなのにどこか滑稽。希望など一つもない物語なのになぜかあまり暗さを感じさせない文章。 とても面白かったので次は正体を読んでみたいです!

    4
    投稿日: 2024.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「正体」の流れでこの作品を読んだ。 読んでいて凄く辛くなった。良い人が1人もいなくて、山田さんがマシに見えてくる。 社会と人間が持つ暗い面を上手く表現できる作者だなと思った。「正体」同様展開もテンポ良く進んでいく。 読みながら普通に生きることの難しさを感じ、どうしてこうなってしまったのか、真っ当に生きていきたいと思った。

    4
    投稿日: 2024.05.05