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総合評価

529件)
3.8
93
229
163
18
5
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    美空がかわいい。私の想像の美空は。 生活保護を題材にした作品はいくつか知っているが、どれも暗い。なぜだろうか。 生活保護によって救われたハッピーエンドな話があっても良いと思うが。

    0
    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生活保護の不正受給について考えさせられた。 登場人物それぞれが自分の欲求を手に入れるために動いた行動が最終的に負の連鎖になってしまった。山田や莉華はあのまま死んでしまったのだろうか。守と愛美と美空のほのぼのしたシーンがもっと読みたかった。 それぞれがどこかでこの生活をやり直すタイミングがあったのではないかと考えさせられる作品になった。

    4
    投稿日: 2025.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に誰も救われずに終わった。内容としては思ったより難しく、スラスラ読めた。終盤は乱闘でぐちゃぐちゃになって少し笑ってしまった。

    1
    投稿日: 2025.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的に暗く救いようがない話。勧善懲悪かと思いきや、最後まで変わらなかった。途中までは不正受給するやつらにイライラしてたけど、それを超えて稼ぐことが出来ない国が悪いっていう金本の言葉には確かにそうかも?と思った。最終的に愛美に愛情のようなものが生まれてよかったし、エピローグの佐々木は皮肉だった。絵が届いててよかったねえ

    1
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体を通して重くドロっとした空気感。暗いながらも明るく…なんてことはない、なんというか救いのない話だなと思った。読みやすく面白いしあっと思わせられる展開もあるけれど、読み終えて爽快!とかはないので好みは分かれそうだと思った。 人間関係が入り組んでいて、そこが繋がっていくのかという驚きが繰り返えされ読む手が止まらなかったけれど、守が落ちぶれていく心理描写がもっと読んでみたかったと個人的には思った。

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーだけど、生活保護や不正受給についても考えさせられる作品。 怒涛のラストは、あまりにも散々な状況が痛快すぎて逆に笑ってしまった。警察が来たということは、金本は逮捕されたのだろうか。 佐々木と愛実の関係は分かっていたけど、切ない。愛実は不正受給はしていたが、絶対に福祉に繋げる側の人間だっだと思う。エピローグで、美空から佐々木の元に絵が届いていたのが唯一の救いかな。

    11
    投稿日: 2025.05.11
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    生活保護の話なのでずーっと重苦しい描写が続き、登場人物も根こそぎ同情し難い、ひたすら辛い話。ではあるものの、状況がわかり易く読み進め易いので、意外と悲壮感もなかった。クライマックスにはちょっとの驚きも加えながら、何が何だかわからなくなってこの話の締めに相応しい。わざとだと思うが、エピローグを詳しくしてくれる方が僕の好み。現実がここまで極端とも思えないが、ある程度の縮図となってるとは思うし、こういう世界があるかもしれないことはよく考えておきたい。

    17
    投稿日: 2025.05.10
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    「正体」に続き,染井為人さん2作目.どちらも社会の問題をしっかりと問ているが,エンターテイメント的には,「悪い夏」の方が面白く,どんな悪にも愛着感を感じさせてしまうようなキャラクターディベロップメントもすごいと思った. 「人生という物語の主人公はいつだって己であり,荷が重かろうとも降板することなどできません.これこそまさに悲劇であり,それと同時に喜劇ともいえます.」

    1
    投稿日: 2025.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生活保護受給を題材とするサスペンス。生活保護の不正受給、脅迫、生活保護をビジネスとするヤクザ、そして違法薬物。地味な公務員である主人公佐々木が生活保護の闇に触れ、負のスパイラルに落ちていく展開が辛すぎる。でもどういう結末になるか、怖いもの見たさで読み進めてしまう。佐々木が途中で精神を病んでしまったため、結末に向けてサクサクと読み進めることができたけど、正気を保った状態であの展開を描写されると辛すぎて読めないと思う。 唯一の救いとして、最後生活保護受給者となった佐々木宛に美空からの絵が届けられている描写があったこと。詐称、裏切りが頻発するこの物語の中で、与えた愛情が返ってくるんだということを感じる。また美空が成長して生きているということがわかるので、愛美も生きていそうで、佐々木は本当に辛いことになってしまったけど、その中で救った人たちもいたと思える。 本当に生活保護が必要な家族は生活保護を貰えず、悲しい結末となってしまった。そもそも生活保護のシステムもあまりわかっておらず、日々を暮らすので精一杯な人たちに福祉の手が届いていないという現実があることを感じさせられる。 展開が怒涛で些末なことかもしれないけど、男色と言われていた課長はいい人そうだったのもちょっとしたメッセージだったりするのかなと思う。

    1
    投稿日: 2025.05.08
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    重くて救いようがないストーリーのに、展開が早くて登場人物一人一人の視点で描かれるのでサクサク読み進めることができた。 佐々木が少しずつ少しずつ堕ちていく様がリアルで、今までの人生に無かった刺激や感情を知ると人間悪い方にも良い方にも転がるのが早いなぁ、と。

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    ノンストップ・クライム・ストーリー 悪いヤツが悪いヤツをハメ、真面目なヤツ、不運なヤツを巻き込み、酷いことになる。 ケースワーカー、生活保護、不正受給、そんな話題から話がだんだん動き始めるが、一旦ワルの色に染まり始めると、ワルの勢いは止まらない。 マジメ一筋のケースワーカーですら、そのワルに振り回され、堕ちていく。 悪のテンポが良く、どんどん堕ちていく。 読後間は、いろいろな意味で、ワルばかりだなと....

    2
    投稿日: 2025.05.01
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    予想通りの展開だったのでストーリーに驚くことはなかったけれど、話がスピーディーに進むのと、ドロドロした粘着性はないのでサクサク読める。 その分読後感は軽い。 異常な暑さと何回も書かれていたのは灼熱地獄が人の判断を狂わせた、ってことなのかしら‥? 誰しもがやり直しが効くとは限らない。あの時こうしておけばって思う時にはもう手遅れになってる。 その時その時の判断が本当に正解なのかそんなのわからないし、そもそも人生に正解ってあるのかどうかもわからない。 この本の登場人物がみな転落組のステレオタイプな印象を受けるのは、話をわかりやすくするためなのかもしれないけれど、キャラ達の思考には、自分の中にもこういう一面あるよなぁと嫌な共感を覚えた場面もあった。 なんにせよ、不運を避けながら生きるのって結構大変で、人生ってそこそこ綱渡りなのかもと思わせる本でした。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    染井為人さんの文章は本当にストレスなく読み進められるので好きです。 人は簡単に悪い方に染まってしまう、というのを強烈に描いてますよね。どこまでどのように落ちぶれるのかが気になりワクワク読み進めることができました。しかし、最後があまりにドタバタ茶番劇すぎだったのと宮田さんの動機が突然メロドラマ的で拍子抜けしたので星マイナス1です。

    1
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めは、生活保護を通して現代の闇を描きながらも真面目な主人公が真摯に向き合っていく重くも良い話(安直な表現だが)なのではと勝手に思っていた。それだけに安心して読んでいたけど、途中であれ?どうも違うなと気付いた。好感の持てる真面目なケースワーカーの主人公がどんどん壊れていくのが個人的には急展開すぎて心が追いつかなかった。軽い気持ちで読み始めただけに最後はショックだった。 主人公と受給者のシングルマザーとの恋を思うともっとシングルマザーには頑張って欲しかった。何故あんなにも裏切れたのか?育った環境が悪かったとはいえ無気力すぎるのでは?と腹立たしく思う。莉華と関わらなければ良いのだからもう少し子のためにも自分のためにも色々策を考えろよと思う。主人公も、何故あんなにまで堕ちてしまえたのか。騙されて違法薬物を摂取してしまったとはいえ、そこで踏みとどまることができたのではと思う。 だけど、実際自分が経験していないからこんなことが言えるのだろうか。 暑い暑い真夏の夜に嫌な夢をみて目が覚めた時のような読後感だったが、後から映画化された作品だと知る。予告を見ると何となく喜劇として受け取れるようになり(映画観てないけど)楽になった。 深く繊細な心理描写をしていく作品では無いこともあるかもしれないけど、共感できるわけではなく感情移入はあまりしなかった。それが故心理的ダメージを受けすぎなくてかえって良かったかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    ストレスなく読み進めることができた。でも、すごく面白いわけでもない。 誰にも感情移入できないので、どの登場人物がどんな目にあっても残念でも爽快でもない。宮田という同僚の人物設定が、ちょっとバカくさいのは減点材料。

    3
    投稿日: 2025.04.24
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    最初は自分が生きているところとは違う世界だと思うのに、読み進めるうちにだんだんと自分のことのような気になっていた。ラストのシーンだけ見ると大袈裟な感じがするはずなのに、最初から読むとそうなってもおかしくないと思える、そんな作品だった。じっとりした季節がこちらにまで伝わって、心に残った。

    1
    投稿日: 2025.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エピローグまで読んだらよりグサッときた。 生活保護の方と関わってるからだろうか? こんなにヤクザ絡んで欲しくないけど

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    初めての染井為人作品、とても読みやすく内容も面白かった! 後味悪い系、誰も救われない系の作品が好みだけど、メインテーマが殺人とかではなく「生活保護」で比較的身近なだけに、読みながら想像が膨らんでより最悪な気分になった。今も日本で同じような状況の人間がそこらじゅうにいるのだろう。私自身が病院勤務で生活保護受給者と接する事があり、その人達のバックボーンまで想像する事はあまりなかったが、もしかすると山田や愛美と似たような生活の人もいるかもしれない。 一つ選択を誤ると簡単に人生転落するんだろうけど、そんな環境やコミュニティとは絶対交わらない遠い所で生きようと思った。まともに生きて損は無いなと思った。

    2
    投稿日: 2025.04.18
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    第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞 ほんとに悪い夏だった。 真面目な主人公が巻き込まれて転落していくむごいお話なのに、とてもおもしろかった。 ラストは『正義の申し子』のようにドタバタ劇で盛り上がるけど、こちらは悪い話なので痛快とは言い難い。 そのためおもしろさは星5だけど、後味で星4。 不正受給の言い訳や態度がひどく、反社の人もいるとなれば、ケースワーカーの仕事なんて怖くてできないなと思った。 正しく生きている人が支援される世の中になるべきと強く願う。 読んでいて気になることだと思うけど、人生が転落していく人たちは皆、途中に助けを求めるチャンスがあると思った。苦しい時に声をあげるのは早ければ早いほどいい。取り返しがつかなくなってしまうから。

    32
    投稿日: 2025.04.17
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    「正体」がめちゃくちゃ好きだったので手に取ってみた。 各登場人物がズルズルと堕ちていく様を俯瞰で見る構図になっていて、先がなんと無く予想できてしまう内容なのに不思議と読み進めてしまうのは染井さんの文章の特徴なのかな? 内容的には⭐︎3.5くらいかなと思ったが、読みやすさを評価して⭐︎4に。 他の作品も読んでみようと思う。

    2
    投稿日: 2025.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    約一日でスラスラ読めた。 が、なんか物語がブツっと終わった感。 それぞれのその後が全然描かれてなくて、 もうちょっと知りたかったなー ケースワーカーの仕事、死ぬほどストレス溜まりそうだな、というのがよくわかった。

    1
    投稿日: 2025.04.13
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    なんだろう、こんな結末では終わって欲しくなかったな。せめて真面目に良いことしている方だけでも良い運命になって欲しかったかな。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    【2025年:4冊目】 話のテンポが良かったので、すぐに読了できた。 誰も救われないのが少し悲しかった。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    なんだかどこかで見たような話だなぁ。 小劇場のストレートプレイにありそう。 最近こういうの流行ってんの? 終盤の怒涛の勢いは面白いっちゃ面白いけど、 救いがなくて読後感悪い。。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    ⭐︎3.9 ・謳い文句通り「クズとワル」で構成されている。そして全てが悪い方向に展開していくばかり……なんだけど、不思議と後味の悪さもそんなに感じないしずっと面白かった。著者によるあとがきにあった「悲劇」感と「喜劇」感のバランスが絶妙で、個人的にはいい意味で感情移入が少なく、エンタメとして楽しめた。染井さん作品初めてだったけど、非常に読みやすいしキャラクターもみんな魅力的で良かった。他の作品も絶対読みたい。 ・少し前に、「生活保護」がテーマの『護られなかった者たちへ』(中山七里さん)も読んだけど、同じものが題材として挙がっていてもここまで違う雰囲気のものになるのも小説の面白さだと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    イヤミスとかあと味が悪い作品とかあるじゃないですか。本作はあと味どころか最初からずっと悪い味。救いようのない展開で全編悪い。悪い夏。スプラックティックで喜劇で悲劇な作品です。好きな人にはハマると思う。ハマった。

    0
    投稿日: 2025.04.11
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    クズとワルしか出てこない。 はい、その通り!あ、でも守の上司の嶺本氏は悪い人じゃなかったんじゃない? 流れのテンポがよくてあっという間に読み終えてしまいました。転落っぷりとクズたちの悪行はひどいんだけど、うわー、読むのツラいって感じにはならなくて。エンタメ感とスピーディさとドタバタ劇に引き込まれました。映画にしてもきっと面白いよね。楽しみです。 暑すぎる夏は絶対人間にとってよくないということ!

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    映画観たかったけどタイミングなさそうなのでひとまず原作を キャスト知ってるから全員キャストで再生された きつ〜〜 読む手止まらなさすぎ〜 読了後、「前科あり 生活保護」で検索した

    1
    投稿日: 2025.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すっかりハマってしまった、染井ワールド。劇場版の存在もなかなかタイムリーで、買わずにいられなかった。結果、また素晴らしい読書体験ができた。 煽り文句通り、クズとワルばっかり。しかも生活保護不正受給が物語のスタートだ。一気読みは必然だった。 ラストは当然ぐちゃぐちゃになるんだけど、あの山田が一番まともに見えてしまったのは何故か笑えた。後は…思考放棄はしない程度に賢さを備えておきたい。愛美が流されていなければ…いや、今ここで答えは出せない。劇場版を観たり、また忘れた頃にこの本を読もう。

    7
    投稿日: 2025.04.08
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    嫌な小説を読んだ(←褒めてる) クズとワルに加え弱者しかでてこない。一切救いがない。転落のスピード感、ラストの畳みかけとハチャメチャはさすがとしか。ここまでくると滑稽にすら感じてしまう。映画も観てみたい。

    1
    投稿日: 2025.04.07
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    1つの選択肢を間違えてしまうと取り返しのつかないことになってしまうそんなことを感じさせてくれた本 主人公の佐々木はヤク中になってしまった。 愛美への恋心を利用され、ヤクザに絡まれ、ヤク中にもされ、おかしくなってしまった。 愛美も佐々木に対して好意を抱いていた中からの転落だった分、読んでて辛くなってしまった。 愛美も知り合いのリカに利用され、ヤクザに利用され、これから心機一転目指していこうとしている中から壊されてしまい愛美も可哀想だった。 美空は佐々木のことをとても大切に思っており、これは誰からも愛されず育ってしまった分佐々木への愛情というのは深くなったのではないか。 宮田、リカ、山田、金本はその後捕まってしまったのだろうか。 この本は悪事をすれば、いつか自分にも帰ってくるそれを伝えたかったのか。

    5
    投稿日: 2025.04.06
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    ナマポに群がる登場人物らに翻弄される主人公。悲劇と喜劇の絶妙なバランス。テンポはイマイチと感じたがデビュー作なのに非常に面白かった。夏に読むべきだったかやっぱ。

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    人間 1つ歯車を外すと どんどん悪い方に落ちていってしまう怖さを感じた。 変なきっかけでも佐々木、愛美、美空は幸せになれるのかと思ったら、、。 生活保護が本当に必要な人に受給されないのは辛い。 映画はどんな風に描かれているのか観たい。

    2
    投稿日: 2025.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半の畳みかけがすごかった。怒涛の、とか、あれよあれよ、が似合う。 映画だったかな。キャッチコピーで「公務員、闇落ち」「クズとワルしか出てこない」と見てはいたのに、次から次へ登場するそのクズとワルが本当にクズとワルすぎて胸やけ、というか読む気を失せ中断。 病んでる時はちょっと無理。引っ張られそう。と思いつつも中盤まで進んだら慣れてきたのかすんなり読み終えた。 佐々木には同情。気の毒だなって思う。そりゃ闇落ちするわ。でも正直もっと悪に染まっていくのかと思ったけど違った。 真っ当に生きることって実は緩やかな坂を少しずつ登っていくことであり、多少立ち止まっても足が重くても前に進むことなんだなって思った。 そして転落はその言葉通りで急な坂道を一気に転がり落ちていく。少しずつ得てきた社会的地位や信頼は地の底に。一度転がり落ちたらそこから這い上がる気力さえも奪っていく。 終わり方に鳥肌は立ったけど、なんとなく想定内。 人生はやり直せない。 結局のとこ、それが綺麗ごとじゃないリアルな現実。

    4
    投稿日: 2025.04.03
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    一夏のヤミ金ウシジマくんって感じ。 転落していく様をこちら側で見て、鬱々とする感じ。 転がり落ち始めたらどんどん悪くなっていく感じ。 でも読み終わったときの後味は悪くない。 想定内だからかなぁ。

    2
    投稿日: 2025.04.01
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    映画を観る前に、と思って。 映画のキャッチコピーのようにクズとワルばかり でも本の中のこととは割り切れない ちょっと何かが どこかがズレていたり、はやめに手が届いてなかったりというだけで、どんどん沼にはまっていくのを ハラハラする展開で書かれてる

    0
    投稿日: 2025.04.01
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    映画が始まる前に読みたかったのに… 始まっちゃったから慌てて読んだ。 雲行き怪しくなってきたところから一気に面白さが増し、どんな展開が待ち受けているのか、興味を掻き立てられ一気読みだった。 本当にクズとワルしか出てこず… 頭には闇落ちした北村匠海の顔が浮かびっぱなし。 ただ何故か憎めないクズどもたち。特に山田。 やはり良くも悪くも人間味を感じられたからか? 正直、北村君以外のキャストがピンとこないけど映画版もみてみたい。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題なので選びましたが、そこまで良くはなかった。善良なケースワーカーが犯罪に巻き込まれ、壊れてしまうは現実味があって怖かった。ただ、同じ種類の恐怖なら闇金ウシジマくんの方が読んだ方がよい。物語は小さくまとまっていて、よく言えば話を理解しやすいけど、驚きがなかった。

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    「クズとワルしか出てこない!」との謳い文句で映画化された事で手に取る。千葉県北西部の市役所、生活福祉課・保護担当課に籍を置く佐々木守。同僚の不正を確かめようとした事から奈落の底へと転がり落ちていく。林野愛美は河合優実補正が掛かりそこまでワルでもクズでもないかなと感じる。ただ、人生を諦めちゃってる感じ。最後はドタバタな感じだけど、この物語を笑える人はきっと幸せな人だと思う。私はと言うと、いつこの中の1人になってしまってもおかしくないのでは?という不安な気持ちに。子供達のためにも踏ん張って生きていこうと思う。

    2
    投稿日: 2025.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    河合優実のまなみはめちゃくちゃ想像できる 序盤のまもるの訪問は本当に嫌な気持ちになった 終盤皆が一つの部屋に集まってくるあたりは新喜劇みたいだな、と思ってたら あとがきで近くで見てると悲劇で 遠くから見てると喜劇なんて言われて あぁ、私は遠くから見てたんだなって思った

    1
    投稿日: 2025.03.28
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    クズとワルしか出てこない物語。ハチャメチャではなく、なんとなくストーリーがなりたっている。 クズとワルのおりなす展開はハイテンポで愉快だ。 悲劇のかたまりのような物語も読者にとっては喜劇でもあり、グングン読めた。ドタバタしたラストも悲惨ではあるがスッキリ終わった。 不思議な小説だけど面白いです。 追伸 どうやら映画になったようですね! 面白そうたけども、「いいのかなあ?」って感じです。

    1
    投稿日: 2025.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現実的にあるのかな?でもありそう。な面白さ ▼考えた事 ・明日は我が身 ・悪事?から不幸の連鎖は続くもの。分かってからでは遅いということ。 ・結局みんな自分勝手 ・クスリ、ダメ絶対。 ▼特徴 ・登場人物多めなのに、きちんとまとまっていて分かりやすい ・話の展開が早くて、読みやすい ・時折、人間味あふれるセリフや心情が出てくる ▼おまけ 同じ状況なんてならないけど、些細な事でも同じような事思ったことあるな〜みたいなセリフ多かったな。 「死にたくはないが、生きていたくはない。」

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    生活保護をテーマにした内容。 どのようにストーリーが展開てしていくのか、先が気になってどんどん読めました。 テーマは重いけどシリアスな内容ではない。 生活保護制度が問題ではなく、働いても生活保護程度の収入しかもらえないことが問題といったニュアンスの話がありそうなのかもしれないと思った。 一度でも、生活保護を受けるとなかなか抜け出せないのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.03.24
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    何年も積んでいて、読んでなかったけれど映画化されたというので読んでみたら止まらず一気読み。 あとがきに書かれていた「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」という言葉がまさに。 どうか幸せになって・・・と終始願いながら読みました。

    7
    投稿日: 2025.03.22
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    まともな人間が誰ひとり出てこないよ! ケースワーカーとして働く佐々木から始まり、同情に値する人間がいなすぎる。 悪いことがこれでもかと起こり、最後のごった煮感はほんと喜劇。地味に山田が最後1番まともに思えた不思議。独特!面白かった!

    20
    投稿日: 2025.03.21
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    良くも悪くも日常のリアルな世界で、読み進むほどその世界観に引っ張られそうになり怖くなって途中で離脱してしまった。。

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    なんとも言えない読了感。 佐々木が落ちていく姿は少し心が痛みつつも、オチとしては、まぁ納得。 染井為人はどんどん読んでいきたい。

    0
    投稿日: 2025.03.20
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    染井さんのデビュー作で第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した作品です。 染井さんの作品はどれも好きなんですが、これも本当によかったです。 映画も公開されますが、そのキャッチコピー通り、クズとワルばかりの作品でした笑 佐々木守は生活福祉課で働いており、生活保護の申請を受けている。中には不正受給をしている者もいるので、辞退を促し、日々苦労をしていた。 同僚の宮田から同じ課で働いている高野が、生活保護を受けている家で、女性を脅し、お金を要求し、さらに、関係を迫っているという話を聞く。宮田は真相を確かめるために、佐々木にも女性の一緒に家についてきてほしいと言う。押しきられ、ついて行くことになった佐々木。そこで、林野愛美と会う。それが、守にとっての転落のはじまり…! ヤクザが出てきて、乱暴なシーンとか、薬のシーンとかあるんですけど、堅苦しくないヤクザで(笑)、読んでいるうちに親近感を覚えてました。さらには、好感をわずかながらも感じるようになるヤクザがいたりして、面白おかしくスピード感をもってラストに向かって突っ走るような気持ちよさがありました。

    30
    投稿日: 2025.03.19
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    読後感が良いと言ったらおかしいですが、ラストの展開が凄まじ過ぎてそこまで持っていた鬱々とした感情を一瞬晴らすことが出来ました。 どんな事情があろうと悪事を働いている人間は端から見ればクズでしか無い、というアイロニーを感じました。

    0
    投稿日: 2025.03.19
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    生活保護の不正受給や悪用といった側面をクローズアップする話はどうなんだろうと思うが、エンタメしようと思ったらそういう視点になるかもな。本当に給付を必要とする人が報われないというのもなんだかな、と思う。 イヤミスかと思ったけど、終盤のドタバタ劇はブラックコメディの趣で映画がどんな仕上がりか気になるところ。

    1
    投稿日: 2025.03.18
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    登場人物全員カスみたいな人間で面白かった 愛美が守のために金本を裏切る展開を待っていたが… 残念ながらみんなカス

    0
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改めて人は1度道を外すと戻るのは難しいのだなと感じた。 一度万引きしただけで、不正受給をしただけで一度セ○キャバに行っただけで・働いただけで、危ない人と少し懇意になっただけで、、etc. 最初は止められるはずなのに自らそのストッパーを無いものにして突っ切ってしまう。 序盤想定できた社会的な格差や制度の問題に警鐘を鳴らすようなものでは無く、恐らく本書のテーマである「悲劇と喜劇」に焦点を当てたような中盤~ラストの流れだったが、それも相まって非常に読みやすく、貪るようにページを捲った。

    6
    投稿日: 2025.03.17
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    読書好きな人と繋がりたい 悪い夏 #読了 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。 同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。 しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。 生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! めちゃくちゃすぎて面白い。 日本で一番悪い奴らがイメージに近いです

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    あらすじ 主人公佐々木は公務員で生活保護を受けてる人達に 生活保護を受けずに生活できるよう勧める仕事をしていたが、仕事で関わる人達によって人生が変わっていく、、、 感想 途中までいい人生歩んでたのに、、 一気にどん底に落ちた佐々木のこと思うとしんどい。でも、佐々木は愛美の母性本能を引き出したのは素晴らしいよ。あなたのおかげで愛美親子はこれからいい人生を歩める。 初めは生活保護を受ける人たちに対して家庭訪問してたのに、終わりは生活保護を受けて家庭訪問される立場になってて、怖かった。 本当に信じてる人でも、薬だけは貰わないように気をつけよう。 悪い点 ただの平社員が生活保護を受ける人や受けれる金額を変更することはできない(と思う) 出てくる人たちが様々な偶然で絡み合うところは現実的にありえないと思う フィクション感が出て残念と感じた。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    読み終わったあと、虚しさが残った。守、愛美、美空には幸せになってほしかった。「最低限の生活を保証する」最低限の生活とはどういう生活なのだろう。衣食住が保証されること?それなら真っ先に香澄に手を差し伸べるべきだろう。助けが必要なところには手が届かず世渡り?上手な奴が得をする。それが世の中なのか?

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった!次がどうなるかどんどん気になる感じ。みんな一生懸命に生きてるなぁと感じた。主人公はかわいそうだった。映画見てみたい。

    1
    投稿日: 2025.03.11
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    audibleで12時間 あっという間だった! シリアスかと思いきや、バタバタと喜劇的。 そんなことを思っていたら、あとがきで著者が同じことを書いていました。 自分の身におきなければ喜劇。 自分の身におきれば悲劇。 なるほど…

    5
    投稿日: 2025.03.11
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    染井為人さんにハマり、作品を読み漁るきっかけになった1冊 展開もおもしろいんだけど、生活保護受給者のリアルが垣間見れる部分が特に好きだった この終わり方は映画ではどう描かれるのだろう…

    0
    投稿日: 2025.03.10
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    面白かった。生活保護に纏わる話。出てくる人物全員が悪どくか、クズやクズになっていく様がありありと色んな出来事で堕ちていく様を描いた悲劇な作品なんですが、何処かしら側から見たら滑稽で悲劇なのに喜劇なお話しでした。映画も楽しみ。

    2
    投稿日: 2025.03.10
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    生活保護 ネグレスト 薬物 社会の闇、問題を盛り込み話は進んでいく 佐々木さんがどんどん落ちていって 同情!! 美空が幸せでいてくれるといいなぁ その後は想像に委ねられる終わりが良い

    6
    投稿日: 2025.03.09
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    2025年3月全国ロードショー。 生活保護の不正受給を題材としたクライムサスペンスで、「クズとワルしか出てこない」との触れ込みでしたが、概ね合ってる。 社会復帰への意欲もなく、当然の権利と居直る身勝手なケース達には反吐がでるが、諭す側まで闇落ちエンドって…救いがなさ過ぎじゃない⁉  始めは単体だったクズとワル達が絡まる糸の様に繋がり、どんどん雁字搦めになっていくのがエンタメ感満載で、映像映えするんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生活保護の不正受給をテーマにした話。 不正受給をする側・画策しようとする悪側とその目論見を察してどうにかして阻止しようとする正義側の心情や行動が最初の方に描かれるが、徐々に、正義側が悪側に飲み込まれていく様が描かれていく。 正しいことを維持・守っていくことは、容易では無く、ちょっとしたことがきっかけで、悪側に丸め込まれてしまう怖さがよく描かれていた。 最後まで、誰も救われない形となってしまったが、ほんのちょっとした希望が見られる描写が描かれていたのが、唯一の救いかなとおもった。

    1
    投稿日: 2025.03.06
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    冒頭の物語はあまりにも辛い内容・・・ ケースワーカーの現実と生活保護を受ける人たちの物語 正体が良かったので著者の別の作品も久々に読みたくなり読みました。 最初の入りがあんまり好きではなくどんよりとした気持ちでした。 ただし、少しずつ物語が進展してから面白くなってきました。 とにかく登場人物が自己中心的過ぎる・・・正直、誰も好きになれませんでした。 それでも、各々の正義や信念を考えるとこの世もそうなのかも知れませんね。

    43
    投稿日: 2025.03.05
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    半分ほど読んでつまらなくてリタイアしてしまいました。 ストーリーはそれなりに面白いと思うんですが、先の展開がある程度分かってしまう様な従順なストーリーで、読み進めたいとは思えなかったです。展開が冗長な分それを補うほどの文章力や表現能力はなく、人物描写が自分には合わなくて頑張ったのですが諦めてしまいました。 でもネタバレちらっとみた感じ、もう少し読んでたらもうちょっと面白くなってたのかな… 自分には合わなかっただけで、面白いと思う人はたくさんいるんだろうなと思います。

    0
    投稿日: 2025.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく心が暗くなる内容でした。こんな最低な生活をしている人がいるのだと思うとやりきれない気持ちです。でも、そこから抜け出さず惰性で生きていくしかないのでしょうね。 読後感も悪いです。でも、染井さんの本、今後色々読んでみようと思いました。 主人公の守が麻薬にはまっていくのは、読んでて辛かったです。愛美と娘と願わくば幸せな家庭を築いてほしかったです。

    1
    投稿日: 2025.03.02
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    生活保護の不正受給にまつわるストーリー。 不正受給を停止したいケースワーカーと、なんとか理由をつけて受給を続けさせたい側の溜め息の出るやり取り…なんとも暗澹たる気持ちになるが、ページを捲るのが早くなるほど引き込まれたなあ。 なおこの小説は映像化されるみたいです。

    0
    投稿日: 2025.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読む前は、「生活保護が題材…絶対あわん!難しくてリタイアしそう!」と躊躇していましたが、 いざ読んでみると文体はめちゃくちゃ読みやすいので、あっという間に読み終えてしまいました。 登場人物がくるくると入れ替わって話が進むので、色々な人目線で話が切り替わって面白かったです。 まあ、登場人物誰も共感出来ないかなーと笑 唯一の主人公ポジの佐々木さんには、ドラッグを無意識に飲まされるシーンは読んでてしんどかったですが… また、ラストの描写が秀逸でした。めちゃくちゃ怖かったです…

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    読んでる時はずっとイライラ でも星4を付けてしまうほどあっというまに読んでしまった でもほんとに嫌な話

    0
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとも言えない読後感…。主人公はそれほど悪いことをしていない…が、この世は罪に応じた罰が下るとは言い難い。因果応報?それも違う。何も悪いことをしていない人にも悪いことは否応なく起こるし、悪いことをした人に必ず悪いことが起こるとも言えない。物語、小説というのは主人公には救いがあり、悪い奴はそれに応じた罰が下ることが多い(イヤミスなどの例外はあるが…)。本作には救いがない。いや、ラストにほんの少しの救いはあるのかも知れないが、それがこの後の展開にどう繋がるのかは描かれないまま物語は幕を閉じる。 ちなみに社会福祉事務所の女が一番怖かった。

    1
    投稿日: 2025.02.21
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    なんだよこれつまんねえな。胸糞悪いだけだわ。全員不幸にしかならねえ物語のどこがいいんだよ。本当にクソみたいな奴らしか出てこないけど、読ませる部分もあるし、ほんの少し垣間見えた希望を頼りに読み進めたのにこれかよ。クソだよ。これが面白いと思って書いてんの?本来人生にはオチもハッピーエンドもないと?悲劇的なところが喜劇だと?うるせえよ。それが物語だろうが。許せねえな。この作家嫌い。

    8
    投稿日: 2025.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていた作品。 映画化されると聞き、その前にと読了。 最後のセーフティネットとして、国民の救いとなるべき生活保護。果たして、本当に必要な人に届いているのだろうか。 悪い人たちが良い人を陥れて、壊していく。 人が壊れていく様も恐ろしいし、結末も本当に心が痛い。 どうにかならなかったんだろうか。 読み終わってから、何度も何度も考えてしまう。 良い人も、悪い人も、 みんなみんな、救われてほしかったな。 そう思わずにはいられませんでした。

    6
    投稿日: 2025.02.18
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    面白すぎる。 どろっどろなのに、重たすぎない。エンタメとしてバリバリ読める。 社会の闇でダシを取ったパンチあるラーメンみたい。ご馳走様でした。

    2
    投稿日: 2025.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まさにカオス。 最後の場面はあまりのぐちゃぐちゃ度合いに笑えるほど。 ハッピーエンドじゃない感じも、狂気じみててこれはこれで面白かった

    2
    投稿日: 2025.02.16
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    染井為人さんの作品を読むのは初めて。 物語は生活保護の話です。 かなり面白ったです。出てくる人物全員悪者。 ノワール物が好きな人は良いかと思います。

    4
    投稿日: 2025.02.16
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    読後、「悪い夏」なんて生易しい言葉じゃ足りない。 これはもう、「最悪の夏」だ… ケースワーカーの主人公・守が足を踏み入れたのは、社会の底に沈む”負の連鎖”。 彼はただ、同僚の不正を確かめようとしただけだったのに、気づけば普通の世界に戻れないところまで転がり落ちていく。 登場人物はみんな、どこかズルくて、苦しくて、逃げ道を探している。 生活保護を食い物にする者、貧困から抜け出せない者、ヤクザに目をつけられる者…それぞれの事情が絡み合い、じわじわと追い詰められていく… 読んでいるうちに、「この先、絶対に良いことは起きない」と分かっているのに、止まらない。 そして、最後に待っているのは凄絶すぎる結末。 希望も救いもないのに、目が離せません。 社会の闇を容赦なく描き出し、「知らないふりをしていた世界」を突きつけてくる圧巻のミステリー。 読後、しばらく現実に戻れなくなる覚悟で読んで下さい。

    5
    投稿日: 2025.02.15
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    ケースワーカーとして働く守、同僚の不正発覚をきっかけによからぬことへ巻き込まれていく__負の連鎖による人生転落劇 登場人物、子供以外みんな悪!! あとがきにあるようにまさに「悲劇であり喜劇」のような話でハラハラしました!

    12
    投稿日: 2025.02.14
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    評判通り、本当にクズと悪しか出てこない。 あいにく私自身の周りにはこんな人たちはいなくて、平和な生活をしているが、、この普通の暮らしが当たり前ではなくて、実は幸せなんだろうなと実感した。こんな人たちとは永遠に付き合いたくないな〜 話はとても面白く、飽きさせないしすぐ読み終えた。 ただ、怒涛のラスト、、。 ちょっと急ぎすぎた?作者自身がもう、どうにでもなれ!と匙を投げたような終わり方。 確かに、その後なんだかんだありましたが、主人公は幸せに暮らしました、、、というのは現実的ではない。 これ、映像化したら面白そう、と思ったらなんともうすぐ劇場公開するらしい。2時間の映画だと、もっとラストが急足になっちゃうのかな〜、、と余計な心配。

    2
    投稿日: 2025.02.13
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    正体が良かったので、こちらも拝読。 1つだけ金本の発言で確かにと思うところがあったが、基本的にはクズばっか。前半イライラするが、先が気になりあっという間に読み終えた。

    6
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    クズとワルしか出てこないサスペンスって謳い文句に釣られて。 1割の時点で生活保護受給者のクズしか出てこなくて胸糞って思ってたけど、出てくるやつ出てくるやつ色んなレパートリーのクズとバカと愛を知らない人間でもはや面白かった。 でも万引きの親子だけはどうしてもクズとは呼べない救われるべき命だったと。 1割読んだ時に胸糞すぎた山田が最後に1番まともに見えて、私が想像し得るクズなんてこんなもんだったんだなって反省した。 宮田なんかあるはずなのに全然出てこないな…って思ってたら、怒涛のラストスパートでここぞとばかりに出てきて笑っちゃった。 同時並行に2箇所から詰められて逃げ場ないどころか多方向から詰められてるのにも気付けてない高野、御愁傷様すぎる。自業自得だけど。 本当に恐ろしいほどに人間って環境でここまで変わるんだな〜って思ったね。

    3
    投稿日: 2025.02.09
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    正体の著者で染井為人のデビュー作。ケースワーカーと生活保護不正受給者と地方ヤクザ。クズと悪い人間ばかりで主人公も転落人生を歩むことに。ストーリーはおもしろいけど最後雑にまとめられた感じがある。今年3月に映画化するらしい。

    8
    投稿日: 2025.02.07
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    正体と同じ作風に感じた 社会の闇をそのまま描いている 彼は美化など決してしない そこに強固なメッセージを感じる

    3
    投稿日: 2025.02.06
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    正体がものすごく面白かったので 彼のデビュー作を拝読。 「登場人物みな悪い」 確かに一時期書店に平積みになってたなぁ。 正体の時もそうだったけど、 登場人物がつながっていくのが 非常に面白かった。 ケースワーカーが主役なのも 社会の仕組みについて考えさせられて よかった。 でも本当に全員ダメになったところくらいから ちょっとぐだぐだ感が出ちゃったのが残念。 ラストはかなりの終わり方だった…! こちら、来年映画化という話。 途中までは本当に面白かった。 だからせめて映画では 救われる人がいてほしいなぁ…!

    6
    投稿日: 2025.02.02
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    面白かった。面白かったけどなんとも救われなさすぎた。 愛美なんかに惚れちゃう守も女に免疫なさすぎたよなぁって思うけどそんな守を簡単に裏切れちゃう愛美の精神状態も怖かった。 個人的にはもう少しハッピーエンドな物語のほうが好みだなぁ。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった! ほんと最低な悪い夏の話。 働いたら罰金⇒所得税 生きているだけで罰金⇒住民税 働かなかったら賞金⇒生活保護(不正受給者) ↑結構有名なこれ 本当に困っている人がいるのにね 登場人物が全員不器用でクズすぎて悶々とする なんと今年の3月に北村匠海さんが佐々木さん役で映画化するそうなので、楽しみ^ ^ https://waruinatsumovie.com

    15
    投稿日: 2025.01.31
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    それぞれの登場人物の視点で物語が語られる展開は、ありがちな手法ではあるが、語り手が変わることでストーリーに厚みが出て面白みが増す。 生活保護を受給する登場人物の身の上には、悲しさも切なさも漂うが、生活保護を食い物にする暴力団員が、この物語を牽引し、緊迫感も相まってぐっと面白くなる 主要な登場人物が、引き寄せられるようにワンルームのアパートに集結し、そう広くはないアパートの一室でめちゃくちゃなバイオレンスが巻き起こる展開は、なんか笑っちゃいました うだるような夏の悪夢のようなストーリー

    19
    投稿日: 2025.01.30
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    久しぶりに続きが気になる小説に出会えた。 面白いなぁ。内容はダーク系で転落人生だけど、ページをめくる手が止まらんなぁ。 平日に読んじゃったよ

    2
    投稿日: 2025.01.28
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    読み始めは疲れる。クズばかりの描写に疲れる。 でもただの、普通の、どちらかというと臆病な部類に入る主人公の人間性が、ある女性に好意を抱くことで、ダークな心の部分が出てくる感じが、人間ってなんなんだろうなと思った。 正義づらが凄い人は、その奥に「懲らしめたい」という欲求がうごめいている感じとか。 正義とはなんなのか、でも明らかに悪いことをしている、怠惰な人に何をどう求めればいいのか、毎日毎日そういう人と対峙していたら、いつの間にか自分も闇落ちする、ってことはありそうだなと思った。 はじめを乗り越えればなんだかどの悪人も滑稽さを感じられて、途中からはすいすい読めた。 どうにか闇落ちしないでくれと願いながら… いやー最後は… 人間の滑稽さというか、一手を踏みとどまる理性と一瞬の隙で打ってしまった一手の雲泥の差。 人生何事あってもなんとか過ごせればもうそれだけで万々歳であることを思い出させてくれる。 いやー染井為人さん「正体」とはまた違う面白さ、なんともいえないじっとり感。うだるような夏の始まりを感じた。 再読記録でネタバレ感想。

    29
    投稿日: 2025.01.28
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    ひたすら悪い! 悪い夏ーこのタイトルしかないっ! 染井為人さんのデビュー作。 今年映画化される。 染井さんと言えば 昨年、横浜流星主演で 「正体」が映画化され、話題となった。 染井さんが芸能出身だから、 映像化されるのも 納得。そして、何よりも秀逸なのが、キャスト! 「悪い夏」は 生活保護世帯を回るケースワーカーの佐々木守が、ヤクザの世界と関わりを持ってしまい、廃人と化すストーリー。 ラストはコメディか?と思うほどの はちゃめちゃぶりだが、 単純に面白かった。 家での場面が多く、映画化ってどうなんだろ?って思ったけど、キャストがいいっ! 北村匠海と河合優実!小説を凌駕するかも!観たい!

    7
    投稿日: 2025.01.26
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    面白くて1日で一気読み 生活保護の実態やずるずると転落していく様が生々しい 暗い話だけど何故か軽快でポップで気楽に読めた

    4
    投稿日: 2025.01.26
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    生活保護の不正受給を巡って様々な欲望と愛憎を描く。 自分とは無縁だと思っていた裏の世界に、知らないうちに立たされていたらって思うと怖い。 登場人物がみんなクソすぎて、気分悪いけど面白かった〜。次々に襲ってくる不運やトラブルが映像ではリズムよく見せてくれてるんだろうと想像して早く映画も観たくなった。

    8
    投稿日: 2025.01.22
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    読了後に思わず「最低な気分だわー!」と言ってしまった小説。 最低、なんだけど不思議な爽快感がある。 世界はこんなクズだらけとは思いたくないけれど、こんな世界もきっとあるのだろう。 それを他人事と横目に、多すぎるお金は求めずもきちんと働いて、今の幸せを大切に平凡に生きていこうと思いつつ、まっとうに生きている主人公がこうなってしまうのだからなんともなぁ。 美空ちゃんが絵を描き続けていることがわかったことが、唯一の救いです。

    3
    投稿日: 2025.01.21
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    怖い!人間の些細な欲が人生全てを破壊していく様が恐ろしかった。 作者の後書きにあるように最後の不倫オチや殺し合いシーンはほんと喜劇的で、映画っぽい。と思ったら映画化されてるらしい。見てみたい。

    5
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不正受給者の山田、子どもを虐待する愛美、弱みにつけ込み金も性も搾取する高野と、序盤から畳み掛けるように嫌な奴しか出てこないな、と思ったけれど、金本の企てる巨悪への序章に過ぎなかったな。 生活保護というシステムを悪用する者、セーフティネットからこぼれ落ちてしまう者など、生活保護を取り巻く不条理について鋭く切り込んでおり、生活保護について考えさせられる良い話だった。 最後まで救いようのない嫌なやつもいたけど、愛情の持ち方がわからず子どもに暴力を振るってしまう愛美が、佐々木と接する中で変化していくのがとても良かった。 終盤のドタバタ劇は、悲劇的な喜劇という感じで面白かった。ケースワーカーがケースになってしまうオチは、物語としてキレイにまとまっているなと思う。 月1回絵が届き続けていて、今でも愛美や美空から気にかけられているのと、「いつか必ず復活する」と思えているので、ギリギリ救いはあるのかな。 美空ちゃんは救われてほしい。

    2
    投稿日: 2025.01.13
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    生活保護をテーマにしたものと言えば、中山七里の『護られなかった者たちへ』 を思い出すが、本作もなかなかインパクトの強い作品。悪い奴らが悪いことしてどんどん悪くなっていく疾走感が面白い。いや〜、だいぶアウトレイジな感じで、ヤバい作品だったなぁ〜。

    5
    投稿日: 2025.01.13
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    冬に読んだけど、夏の不快な蒸し暑さをありありと感じられるほど臨場感があった。 不謹慎ながらも佐々木があっという間に転落していくのが面白く、一気に読んでしまった。 ラストのドタバタな修羅場はコメディ感があり、まさに「近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇」を表していた。

    6
    投稿日: 2025.01.10
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    読書備忘録886号。 ★★★★。 年末インフル罹患影響で図書館本足らず! BOOK-OFF(BOOK-FFではない!)で仕入れた1冊です。 クズ小説が大好物!なレビューアーの方々が絶賛しておりますが、本当に登場人物の全員が多かれ少なかれクズでした! それでも染井さんは見事に喜劇小説として纏めているんですね。脱帽です! あとがきに書かれている悲劇と喜劇は"言い得て妙"でした。 あっ!愛美の娘美空ちゃんと、佳澄の息子勇太くんはクズではありません! 物語の構成が絶妙なのでネタバレ備忘録はやめときます。物語の骨子を簡単に。自分用粗筋です! 主人公は佐々木守26歳です。 彼は千葉県船岡市生活福祉担当の職員です。 所謂、生活保護受給者(ケース)に対する自立支援、生活保護打ち切りをなどを業務とするケースワーカーです。 彼は一言で言えば、まともな人間です! そんな彼が、クズ達の身勝手な思惑に翻弄されてクズに墜ちていく悲しい物語です。 早速クズ達と彼らの思惑をご紹介! 1.生活保護受給者クズの皆々様 ①山田吉男:椎間板ヘルニアに罹っているから仕事できないと生活保護を受給中。実は腰は大したことなく、クズ医者にニセの診断書を発行してもらっている。 後で紹介する訳あって新宿から船岡に島流しにあっているクズヤクザにこき使われて泥沼に入っていく。ヤクの売人もやっており自業自得のクズ。最後コイツはどうなったのだろうか?笑 ②林野愛美:生活保護受給者。仕事しない、育児放棄のクズシングルマザー。なぜこいつが生活保護を受けられているのか?そうです。クズのケースワーカーがいるからです。被害者でもあるけど真正のクズと言っていい。友達の莉華が更なるクズ。惚れているクズヤクザの言いなりクズ女子。 ③古川佳澄:生活保護受給者ではない。旦那を交通事故で無くしたシングルマザー。コミュ障でなかなか働けない。せっかく仕事にありつけたのに、万引きを繰り返し破綻。生活保護を受けようとするが却下されて最悪の結末に。クズとスタンプ押すのは可哀想かな。 ④矢野潔子:生活保護受給者。年金を一切払ってこなかったクズ高齢者。年金貰えず生活保護受給。ただ、ベンツに乗っている息子がいる。ということで不正受給。 2.ヤクザ ①金本龍也:船岡に島流しになっているヤクザ。新宿の本家に戻るために船岡で生活保護囲い込みビジネスを画策している。すなわち、ホームレスを集めて集合住宅に詰め込み、生活保護を受けさせる。受給額を丸ごと搾取するビジネス。その為には生活保護受給を認めさせる必要があり、ケースワーカーの弱みを強引に作るという悪行を働く。 ②莉華:龍也に惚れているクズ。 3.クズ医者 ①医者の石郷:生活保護を受ける為の適当な診断書を発行し、恩恵を受けているクズ。 4.船岡市役所生活福祉課 ①課長の嶺本:部下の男性に○○を迫るセクハラ上司。クズ。 ②ケースワーカーの高野洋司:生活保護を受けさせる代わりに○○関係を強制するクズ。 ③ケースワーカーの宮田有子:一見ちゃんとしたケースワーカー。蓋を開けてみれば色恋沙汰からの怨恨の塊クズ。 ということで、佐々木がクズに墜ちていく様が悲劇そのもの。 おいっ、守!そこで止めとけ!と何回叫んだか(頭の中で)! ただ、作者はその悲劇をエピローグで喜劇に変えてしまいました!悲しすぎる! ただ、皆さんクズだけど生きることに必死です。外側からクズとレッテルするのは簡単ですが、生きることに正面から向き合っている人々です。リスペクトすら感じました! 「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」チャップリン。 笑えないですわ・・・。 しかし船岡って船橋やね。 船橋の方々怒らんのかいな。笑 船橋より東京寄りの市川で育ったジジイとしては、東京に近いことで優越感に浸りながらも、船橋高校という県立高校のトップクラスを擁する船橋にちょっと引け目を感じていた。まあ、船高が無くても、柏に東葛、千葉に千葉高があったので、市川はダメダメでしたけどね。

    51
    投稿日: 2025.01.10
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    生活保護を受ける若いシングルマザー それを脅して身体を迫る役所の担当職員。 それを阻止しようとして自らも生保女に沼ってしまう職員。 それを嗅ぎつけ利用するヤクザ。 身近で本当にありそうな話。 展開も早くて緊張感もありかなり楽しめた。

    0
    投稿日: 2025.01.07
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    年末年始の島根までの飛行機の中で読んだ。 暗くなる話だ。 貧困、殺人、ヤクザ、覚醒剤。 生活保護受給者の対応をする市役所の人。 ほんとに働けない人と、働きたくない人。 働きたくない人も、周りの環境が悪いと思う。そう思わずにはいられない、人間は弱い生き物だ。 人は1人では生きていけないから。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    近年稀に見るバットエンド作。 自分ではないが、身近に感じられる主人公が落胆していく姿を見せつけられ、この人はどこまで落ちていくのか気になってよく手が止まらない私がいました。 社会の制度の穴をつく人たちがフォーカスされており、見えていないだけで一定数存在するのだろうと想像が安易になるほど解像度の高い一冊でした。 読了後の、誰に話すかも思いつかないやりきれない思いは、この本でしか味わえないでしょう。

    5
    投稿日: 2025.01.03
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    社会保険事務所でケースワーカーとして働く佐々木守は、生活保護受給者の相談員として担当者の家を回っているが、その目的は不正に生活保護を受けている受給者への支給を止めることにある。一方、生活保護受給者たちはのらりくらりとケースワーカーを躱して、働かずに受給を受け続けることに心血を注いでいた。 そんな折り、佐々木の先輩の職員・高野が生活保護打ち切りをチラつかせ、受給者のシングルマザーの若い女性に肉体関係を迫っていると知る。 同僚のケースワーカー・宮田有子に促され、真相を確かめようと女性の家を訪ねた佐々木だったが、思いかけず彼女に好意を抱いてしまうことで、佐々木は破滅へと追い込まれて行く… 「正体」の染井為人さんの作品。 北村匠海さん主演で映画化も決まっているとか。 生活保護をめぐる人々の悪いところが、目を背けたくなるほど赤裸々に描かれていて、でも面白くて止まらなかった。 42歳、無職で妻と娘に捨てられた山田吉男っていうめちゃくちゃ嫌な奴が出てくるんですけど、だんだんその山田が一番まともに思えてくるくらい他の奴らが狂ってきます。 すごいシリアスで、緊迫した雰囲気なのに、なぜかどこかコミカルなのはなんでだろう? 正体よりも面白かった。が、救いはないです。 千葉県船岡市、という架空の都市が舞台ですが、明らかにコレ船橋市ですよね。出身地ですので、あの混沌とした感じがなんか悪い夏の舞台にぴったりだなぁ…と笑。

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    投稿日: 2025.01.03