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ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
宮口幸治/新潮社
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総合評価

1267件)
3.8
259
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39
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    新潮新書のブクログ登録は、16冊目。 宮口幸治さんの著書、ブクログ登録は2冊目。 本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。 ---引用終了 最近、新書の生い立ちに興味を持っているので、少々書いておきます。 新書御三家は、 ・岩波新書(1938年創刊) ・中公新書(1962年創刊) ・講談社現代新書(1964年創刊) そして、今回登録の ・新潮新書(2003年創刊)

    52
    投稿日: 2024.12.20
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    認知に歪みがあるとしても被害者を生むことを許したくない。 認知が歪んでいても、幼女は嫌がらないと認知できていて弱いものを判断できているのではないか。 ほんとうに歪みがあるならば無差別になるのでは? 少年は更生させられるが、被害に遭った人はどう救済される?認知の歪みを克服した少年が通常の暮らしに戻る頃、被害者は苦しみ続けているかもしれない。

    3
    投稿日: 2024.12.19
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    読みにくい本だったので、Audibleで聴いたらすごく良い本だった。 要は発達障害の本だった。 発達障害はいまのところ、本当に手立てが無くて困っているのだけど、著者が提唱するコグニティブ(認知的)トレーニングは具体的かつ実践的な提案なのだと思う。 「自己への気づき」と「自己評価の向上」がキーワード。

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    発達障がいの認知度が上がってきたおかげで子育てに失敗した自分が悪いんだと自責する親が減ってきて欲しい。そしてその親子たちをサポートする体制が整ってくるとgood

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    前職にいる時に読んだが、今の職について「あーこういう子おるなあ」と感じることや、それに対しての具体的な対処法が書いてあり興味深かった。

    1
    投稿日: 2024.12.15
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    29歳にして非行少年でもない私が、ほとんどの症状に引っかかっていて、「そう言えばこんな場面あったは…」と思いながら読破。グレーゾンなりの生き方をしているが、普通の生活で失敗し続けていた理由が判明して良かった。 そして、こんな私を料理してくれる奥さんには日々感謝。

    0
    投稿日: 2024.12.09
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    心理学を勉強している身としてとても興味深い内容だった。 学校教育は国語や算数をマスターさせる前に重要なことがあるのだと感じ、子どもの困り感のサインにどれだけ気付くことができるのかが鍵となるのだと感じた。 非行少年の実際を知ることができたのではないかと感じており、少し見る目が変わった。 この作品には続編があるとこを知り、是非読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.11.30
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    この本は児童精神科医として精神病院や医療少年院に従事した著者が、そこで見た非行少年の実態をまとめた本だ。2019年に発売された比較的最近の本なのだが、すでに40万部を超える大ベストセラーとなっている。近年人々の拡散力によって、身近な発達障害にスポットライトが当たるようになったが、少年院という閉鎖的な空間の内部や非行少年について、著者の精神医学的な解釈が見れるのは勉強にった。少年院送りになるような非行少年は巷のものとは一風異なる障害をもっていることが分かった。最後まで読んだが、最も印象的なのは一人の非行少年の写した絵である。見本の絵を見せて、それを手元の紙に写すよう指示すると、見本のものと全く異なるものが出来上がる。これは描き間違いや手の不器用を原因とするものではなくて、実は人間の最も原初的な能力である認知能力の欠如が原因だという。これは健常者ならまず思ってもみないことだ。異常者というのは脳のどこかしらに欠陥がある、あるいは精神的に異常をきたしているに違いないと考えることは理解に難くない。しかしその原因が認知機能にあるのならば、事態の全容が見えてくる。つまり見ること、聞くこと、触れること、嗅ぐこと、味わうことが満足にできないのだ。これは盲目や難聴とは違い、見えてはいるが認知していない、聞こえてはいるが理解できていないという捉え方をするべきである。本書のタイトルにもなっている「ケーキを切れない非行少年たち」だが、文字通りケーキを三等分することができない。「三等分してください」と言われても、ケーキを半分に切ってから頭を悩ませてみたり、縦に三本ほど線を書いてみたりして、結果的に三等分できない。著者はこういった特徴から認知機能の欠如を理解し、それの回復のためのプログラムを組んだ。その一部が本にも書いてあるが、やっていることは老人のボケ予防に近いと感じた。認知機能を刺激するというのだから、似ているのかもしれない。認知機能の弱い人間が普通の社会の中で生きていくことは難しく、次第に非行や犯罪に走るようになってしまう。これらを予防するため、根本的改革を行っていくことが今後の教育の課題だろう。

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    ★★★★☆障がい者の方に関わる仕事をしていますが、本書の中で印象に残ったところは、矯正教育に長年関わってきた方が、「子供の心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない」と言っていたところです。自分自身で気づく体験が大切だと私も感じることがあります。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    今までは、非行少年に対してただ、呆れたり、馬鹿だなと思うだけだった。個人の責任の問題だと思っていた。 この本を読んで、考え方が少し変わった。自分ではどうしようもできない知的障害などで、さまざまな苦労をし、犯罪者も、いじめや嫌がらせの被害者のケースもあるということを知った。 一方で、学校の教育現場ではその一人一人と向き合うこと、そもそもそれに気づくことすら難しいなとも思った。 新たな発見があり、非行少年への見方が変わった本。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    今回読んだのは、「ケーキを切れない非行少年たち」という本です。 筆者は、宮口幸治さん。児童精神科医で、医療少年院で勤務しています。 ニュースを見ていると、世間には、「なぜこんな犯罪を犯してしまったのか」という犯人がいるのではないでしょうか。 筆者は、タイトルにもあるように「ケーキを等分に切れない」つまり、見る、聞く、見えないものを想像するといった認知機能の弱い非行少年がたくさんいるということに気づきます。 そこで、なぜ医療少年院にくるまでで気づかれなかったのか、現在の検査の問題点など、軽度知定期障害や境界知能をもつ人たちが気づかれにくい理由が述べられています。 障害を持った子どもたちが加害者となって被害者を作り、矯正施設に入れられてしまう、これは教育の敗北といっていい状況です。 この状況を作らないためには何ができるのか、ということで、認知機能を鍛えるトレーニングや1日5分、学校現場でもできるトレーニングが紹介されています。 なぜ、非行少年が生まれてしまうのかが分かりやすく説明されており、ニュースをみて気になっていた方や、視野を広げたい方、そして子どもたちに関わる仕事やボランティアをされている方におすすめの1冊です。

    0
    投稿日: 2024.11.14
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    境界知能など、「当たり前の」判断力を持ち合わせていなかったり、さまざまな弱点を持った少年たちが犯罪の当事者となっていくと言う構造に、実例から迫る本。ネットニュースのコメント欄には、犯罪少年の自己責任ばかり偉そうに追求したような内容が目立ち、しかもそのような内容はウケがいい。そんな手合いの人間には、この本の内容は一生理解できないだろう。

    1
    投稿日: 2024.11.13
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    認知機能はとても大切だということがよくわかった。 読むのに時間がかかってしまったので、再読して理解を深めたい。

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    内容としてはとてもいいが、少年一人一人に対しての情報が欠落している部分があるのが残念だったカルテも併せて読むと理解が深まる。

    0
    投稿日: 2024.11.11
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     整理のため再読。やはり教育現場への支援を手厚くし、人材を増やすことが結果的に犯罪防止や国力の向上につながるとすれば、第一に取り組むべき最重要課題ではないだろうか。反省以前の問題を抱えている非行少年があまりに多いという事実に、主観で物事を判断し切り捨ててしまう危うさに気づかされた。昨今の急増する闇バイトもそうだが、想像力をいかにして養うか。また、そのレベルに至っていない子どもに対してはどうやってその能力を培わせるのか。被害者・加害者どちらの側の関係者にも回りたくないが、もし直面することがあれば本書の内容を思い出したい。

    2
    投稿日: 2024.10.25
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    以前から気になっていた本を。認知機能に問題があるということを親にも先生にも気付いてもらえない、という事実があるのだと知っておどろきました。学校教育で、もっと教師にゆとりがあってゆっくり向き合うことが出来たなら。。そう感じます。

    2
    投稿日: 2024.10.24
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    ずっと気になっていて、やっと手に取った一冊。 経度知的障害、境界知能、認知機能の弱さ… 福祉や支援を受けずに見過ごされてしまった結果、 犯罪を犯してしまった人たちがいること。 読んでいて苦しくなるけど、 本人たちも苦しんでいるのか、 それが当たり前で日常だから苦しいということはないのか。 なんとか減らすことはできないのか。 様々な気持ちを抱きながら、本書を読み終えました。

    13
    投稿日: 2024.10.19
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    先に読んでいた漫画の方が陰鬱な画風で内容どうこう以前に絵がしんどくなり挫折したためこちらも気が進まなかったがソフトで優しい語り口でスッと読めた。 こういう重い内容のものは変に雰囲気が暗いと胸焼けしてしまうように思った。 結びの犯罪者を経済損失として捉え犯罪者を減らすことが国力向上につながる話はとてもわかりやすかった。 「普通」からこぼれてしまう人をいかに掬いとるか。 発達障害の早期療育にしてもそうだが現状では親にその辺の意識がなければまず繋がらない。かといって学校はもう限界だろう。

    1
    投稿日: 2024.10.19
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    正直、一周では読み解ききれなかった。 実例を読むほど、なぜ?と考えてしまう自分がいて、理解しようと読むと難しかった。 ただ、理解に苦しむほど生きることへ息苦しい人たちがたくさんいるのが事実なのだと知ることができた。

    2
    投稿日: 2024.10.18
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    非行少年の中にかなりの割合存在する知能が低め(根本的な見る聞く力からして弱いそれが元凶)の子供たちに関する理解を深める本。子供と触れ合う機会のある人、ない人も必読。

    1
    投稿日: 2024.10.16
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    たくさんの誘惑や他者の価値観、不安定な自分自身との闘いを強いられる子ども(大人も同じだが)を、適切な教育と支援のもとに成長を促すことの難しさを痛感した。 誰もが非行少年になりえたんだ。そうなりえてしまう「環境」を子ども自身は選択できない。だからこそ、大人が与える環境が最終的に社会の善悪に直結してしまう。 また筆者は自己を適切に知ることの大切さを訴えていたが、これは僕自身においても改めて考える必要がある。本書に書かれている「教育」へのアプローチは、子どもだけではなく、全ての人が自分自身と他人関係において、考慮してもいいのではないか。

    2
    投稿日: 2024.10.16
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    想定と違ったが勉強になった 非行少年は、教育が行き届いていないから ケーキが切れないのかと思ったが 認知機能などの歪みによる非行という 健常者?ではなかなか感じられない内容だった コグトレは、簡単で短時間で出来そうなので 様々な場所で役立てそうと感じた 大人でもうまく出来ない人は多そう

    0
    投稿日: 2024.10.16
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    一時期話題だった本。凶悪事件には加害者側の認知の歪みが根底にあり早期発見、ケアがなされていないことに問題ありとのこと。

    0
    投稿日: 2024.10.15
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    最近どうもなぜわかり合えないのか?と思う事があったのでこの本を読んでみた。それは知能…?とかぼんやり考えていたけど、認知機能の弱さという観点はわかりやすかった。とても興味深い。しかしそれの大元には知的障害や境界知能の問題や学校で救えなかった少年たちがいると言うのはなかなか衝撃だし、そう言った人達が犯罪に手を染めてしまう事については絶望しそうになるな。ただそれをレポートするだけではなくそう言った世界に飛びこみ手を差し伸べようとする著者の姿は素晴らしいなと思った。カバーに芸能人が「激ハマりした」ってアオリがあったが最高にミスリードでこれはハマるなんて表現が当てはまる本ではない。宣伝のためとはいえクソ。

    0
    投稿日: 2024.10.11
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    教育現場において対人関係や対人マナーを学ぶための授業がないことに疑問を持っていました。そんなことは学校生活や日常生活の中で自然に培われるものだと言われればそうかもしれませんが、運動や勉強ができなくてもいいから最終的にはコミニュケーション能力が大切。というのはかなり矛盾したことだと思ってしまいます。子どもたちがこれからの社会を生き抜いていくためにしっかりと授業に取り入れたり、何か活動をしていかない限り苦しんでいる子どもたちはな救われないと思いました。また大人でも息苦しさを感じる世の中なら世の中を作っている大人たちが行動を起こさない限り、変わっていかないのかなと感じました。とても勉強になる一冊でした。

    15
    投稿日: 2024.10.11
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    他人を通してしか自分を知ることはできない。 融通の利かなさ、非行に走ることと脳の腫瘍や劣化をはじめとした傷は相関関係がある場合もある。 自分を俯瞰して見れないという特徴もまま見られる。 加害者の中には多く、体罰や虐待を受けた者が多かった。

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    発達障害グレーゾーンで運動も勉強も苦手で不器用、だからいじめの被害に遭いやすく、全く関係のない人を傷つけ、被害者から加害者になる…。 犯罪を起こした子どもを憎むだけでは悲劇は無くならない。 私に出来ることはないか、考えさせられる。

    2
    投稿日: 2024.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "褒める" "話を聞いてあげる"は、その場を繕うのにはいいのですが、長い目でみた場合、根本的解決策ではないので逆に子どもの問題を先送りにしているだけになってしまいます。p.123 (自尊感情は)無理に上げる必要もなく、低いままでもいい、ありのままの現実の自分を受け入れていく強さが必要なのです。p.126 要支援の子でも、定型の勉強が苦手な子でも、些細なことができたらつい褒めに走ってしまいがちです。ですが、それのみの対応で問題から目を逸らすことは本当に本人のためになるのか、責任のない逃げの対応なのではないかと思わされました。 知的障害や境界知能と聞いても、周りにいなければ現実感がなくなんとなく日常生活に支障があるのだな、学校で習うような内容を理解することが難しいのだろうな、程度で完結してしまいます。しかし、実際にケーキの切り方といった具体例を持ち出すことでわかりやすく現状が伝わり、その点において非常に優れていると思います。 非行に走る少年の現状を問題提起・社会に周知させるための話であり、彼らに実際に接することのない我々が実際すぐに実行できることはこれといってありませんが、参考になる点もあり一読に値すると思われます。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラジオに著者の宮口さんが出ていて、あぁそういえばこの本気になっていたなと思い、図書館で借りてきた。 非行に走った少年たちは、そもそも自分が悪いことをしたという認識ができておらず、でも教官に怒られるので「悪いことをしたと思っています、ごめんなさい」と言葉だけ述べる。認知が歪んでいるのだ。発達障害などでいじめられ、その嫌な経験から自分が別の子をいじめてしまい、少年院送りになって、そこで初めて発達に問題があったのでは、と気づかされる少年たちが多くいると、筆者は述べていた。学校教育などで発達障害などの兆候に気づけていれば、少年院送りにならなくてよかったのに、と筆者は感じており、本の最後に、教育現場で実践可能な発達障害グレーゾーンの子たちをスクリーニングする方法を記載していた。 日常生活では発達障害グレーゾーン(ASD, ADHDなど)の人たちと接することが無く、この本を読んで、私は狭い世界で生きているのかな、と気づかされた。自分は何不自由なく生きているけれど、世の中には、障害手帳が欲しくて、健常者の世界では生きづらくて、困っている人たちが多くいるのかなと思った。そういう人たちがいると心に留めて、周りに優しくありたい。子供などが悪いことをしたときに、反省しなさい!ということがあるけれど、相手が反省以前の地点に立っている可能性があると、考える必要があると思った。 筆者が最後で述べていた、発達障害グレーゾーンの子供たちをスクリーニングする場所は学校がいいと述べていたが、学校に負荷がかかるので、学校だけでなく児童館とか、家庭でも兆候が分かると良いのかな、と思った。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ケーキの切れない」というタイトルと、実際に非行少年が「三等分」したというケーキの図がインパクトのある本。医療少年院に収容される非行少年たちを発達障害・知的障害という面から理解していこうとする。「反省以前(強い叱責は意味をなさない)」であり「褒める教育」だけでも解決しない、そこで「コグトレ」ということだけど、このコグトレも賛否両論あるのでなんとも…(そもそも「ではどうすれば?」についてはあまり頁が割かれてないと感じた)。あと当然、発達障害の方が全員非行に走るわけではなく、その違いはどこにあるのかも気になるところ。

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    ☆防犯カメラで通学路・町割り一括監視→精神障害者には防犯カメラ無意味・警察捜査時間短縮のためなら設置は有効か? R06-09-16Monセブンでごみの迷惑残置→犯人は車で持ってくるハズ→店舗をバー無し有料駐車場清算タイプにする→残置した車を把握して実費払ってもらう。 ☆他の人の感想で「へたなホラーより怖い」「なんでそんなことするかな~?と鬼の首を取ったようにコメントする小倉さん恵さん安藤さん…読んでほしい」 ☆シリーズ本 ケーキの切れない・どうしても頑張れない(収容所でクリスマスに解放→実現しなかったら死者増)・歪んだ幸せを求める人「おばあちゃんを悲しませたくないので殺そうと思いました」 ☆YouTube 高須医師→7人に1人 ホリエモン→闇バイトやる人 アニメ→さえない女の子、教育熱心な母・塾と家庭教師、やっと私立校、いじめで不登校、街中で不良グループ、母と医師面談(何か明るい表情になった?…)→不良「仲間になりたきゃ万引きしてきな!」☆そこで動画は終了(その後のストーリーは?少年院…、風俗…) 発達障害、知的障害を持った子供は本来、大切に守り育てるべき→障害に気づかれない→加害者となって被害者をつくる・矯正施設へ 教育の敗北 世の中のすべてが歪んで見える 「この図を写してください!」→簡単な図形が写せない・位置関係がバラバラ 図形を写せない=漢字の理解は難しい。 見る力がこれだけ弱いと、聞く力もかなり弱い→大人の言うことが聞き取れない、理解できない。 教官「不真面目だ」「やる気がない」 学校では「厄介な子」として扱われる。 褒める教育 週1回忘れ物・週4回は忘れなかったと褒める→問題の先送りにしかならない(☆発達障害、知的障害があることを前提としたケア) P31 少年非行による被害者を減らす・犯罪者を納税者に変えて社会を豊かにすることが本書の目的 「ケーキを3等分してください」→ベンツのマークのようには切れない☆怖さを覚えるかも! 計算できない・漢字読めない 見通しがもてない→ゲームが欲しいから人を刺して奪う・女の子に興味があったけど同級生は怖いから幼女を触った 思い付きに近い非行 反省ができない・葛藤すら持てない。 「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年・話して初めて「あ、僕のしたことはやさしくないです」→そこまで言わないと気付かない 「人を殺してみたい」 自閉スペクトラム症ASD・独特のこだわり・そのこだわりを変えることは難しい 幼児を狙った矯正猥褻 9歳は子供の想像力が急速に発達して口達者になる・9歳を超えると怖い→8歳以下の女児に興味 非行少年に共通する特徴5点セット+1 認知機能の弱さ 見たり聞いたり想像する力が弱い・「僕は嫌われているんだ!」 見えないものを想像する力の中で大切な時間の概念→〇か月頑張れば受験、合格すればバラ色…想像できない 悪いことをしても反省できない 感情統制の弱さ 性非行少年→学生時代にイジメ被害→ストレス→ストレス発散に幼児へ猥褻 “怒り"は冷静な思考を止める 「それは違うよ」と言われたケース A君…ありがとう B君…うるさい!馬鹿にしやがって! 被害的な思考パターンの原因→親からの虐待、イジメ被害、自信のなさが原因 「自分の思い通りにならない」→相手への要求が強い・固定観念が強い(相手が謝るべき) ある出来事に対して考えずにすぐに反応する(キレる) 感情は多くの行動の動機づけである ストレス発散に万引き 1ストレスが溜まらないように生活を見直す 2万引きの代わりに、スポーツ、買い物 3万引きしたい気持ちを下げる(認知行動療法で不適切な思考パターンの修正を扱う) 融通の利かなさ ヒソヒソ話→自分の悪口と思い込む。 不適切な自己評価 無人島で一人暮らしでは本当の自分の姿は分からない→自己を知るには、人との生活を通して他者とのコミュニケーションの中で相手の反応を見ながら自己にフィードバックする作業が必要 対人スキルの乏しさ 嫌われないために悪友からの誘い断れず 社会は第3次産業の仕事が大半→コミュ力が大切 第1次産業や職人仕事の第2次産業は激減 異性との交際 言うタイミング…高度な対人スキル プロセスの途中で相手の気持ちを見誤り、自分の思い込みでストーカー化☆婚活で失敗続き・ストレス解消へ 身体的不器用さ トイレで便器から外す・サッカーで相手の脚ける・皿洗いで割ってばかり 力加減ができない、モノをよく壊す、左右が分からない、姿勢が悪い、じっと座っていられない 先生が黙って右手を上げ「これと同じ真似をしてください」→相手のボディイメージを自分にうまく置き換えられないと左右が分かっているということにはならない。 不器用さは周りにバレる☆高校時代の体育トラウマ・完全に問題解決したか?結婚出来たら自分に自信持てそう 第4章 気づかれない子どもたち 本書P91、92で事例紹介 サインの「出し始め」は小学2年生から・保護者にも気づかれない・もし特別支援、療育手帳を受け取ることができていたなら クラスの下から5人の子どもたち・人口の7人に1人 病名のつかない子どもたち・非行化も懸念される子どもたち気づかれないから警察に逮捕される☆芸能人・成功社長=若い頃やんちゃだったとして後日美談になっていないか? 第5章 忘れられた人々 どうしてそんなことをするのか理解不能な人々・ニュースのコメンテーター かつての「軽度知的障害」は人口の14%いた? 本来は保護しなければならない障害者が犯罪者に 第6章 褒める教育だけでは問題は解決しない 医療・心理分野からは救えない・筆者がいた公立の精神科病院、申し込みから初診まで4年待ち 知能検査だけではなぜダメ・「知的には問題ない」が新たな障害を生む→ザル検査 性の問題行動・適切に考えさせることが必要=?不可能? 欧米の矯正プログラムを使用=日本の価値観と違って使い物にならず 第7章 ではどうすれば?1日5分で日本を変える 共通するのは「自己への気づき」と「自己評価の向上」 やる気のない非行少年たちが劇的に変わった瞬間 集中することの訓練☆ドーパミンが出る感覚を持てるかどうかがカギ 性犯罪→多様で脳、認知関係の問題は未解明の部分多い☆性欲は皆あるが犯罪する人としない人の違い・風俗ではダメなのか?盗撮は無意味なのになぜ? 犯罪者を納税者に

    0
    投稿日: 2024.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    西成や歌舞伎町の人らに関する本を読んだ後、ふと読み始めた。 知的障害や境界知能の非行少年たちの事例を紹介し、その認知のゆがみが描かれる。印象的だったのは、ある教師の下では勉強を楽しんでいたという少年がいること。勉強嫌いも環境次第なのかなと。 易しい言葉で書かれており、専門性の高い内容でもないので非常に読みやすい。親や教育者だけでなく、多くの人にとって他者理解に有益だと思う。 本書でも触れられているが、認知のゆがみをもった少年たちにはその先がある。支援の重要性を考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.09.01
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    発達障害については社会的な認知が進んでいるものの、知的障害(特にグレーゾーン知的障害)については本書記載の推定全人口の10%超という状況から鑑みるとあまりにも認知も対策も進んでないものと思われる。 私は、本書がベストセラーであることは知っていたものの、内容そののもについては書籍名からしか推測できないレベルという状態だった。 他人事ながら、可能な限り子どものいる家庭や教育現場などの認知が必要な層に広がっていることを理解が進んで欲しい。 ※audible版

    1
    投稿日: 2024.08.25
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    児童精神医の著者が、非行少年と出会う中で、「反省以前の子ども」が大勢いることに気付く。ケーキを等分に切ることすらできない、先のことを考えることができず行動してしまう、所謂認知力が低い子どもと言える。それは少年院にいる犯罪を犯した子だけではなく、学校にいる「境界知能」の子どもも同じだと言う。 少年犯罪の根深さに焦点を当て、述べていることは納得はできた。しかし、「学校で困らないように導く超現実的なメソッドを公開する」と謳っていたが、それほど画期的なものはなく、まぁ正解なんてあったら苦労しないよなと思った。

    1
    投稿日: 2024.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時々ニュースで報じられる犯罪で、なぜ加害者はそんなことをしたのか理解できないようなものがあった。 そんな人の心を持たない加害者は(未成年でも)死刑か終身刑でいいのでは?と思うこともあった。 そんな犯罪を犯した加害者の中にもこの本に書かれているような人がいたのかもしれない。 つまり、幼い頃に知的障害(グレーゾーン含む)や発達障害、認知障害を指摘され適切な支援を受けていれば、あるいは犯罪者とならなかったかもしれない人々だ。 私の周りにも発達障害を抱えるお子さんを持つ親御さんが複数おり、一様に教育や養育に苦労されているので、非常に興味深く読んだ。 出版から少し年数が経っているが、現在でも十分衝撃的で多くの人に知られてほしい内容だった。(それは出版時からそういった支援がほとんど変わっていない現状を示すものでもあるのが辛い。) 著者の示す、この問題を取り巻く問題点、その解決法にはなるほどと非常に感銘を受けた。

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    正義とはなにかかんがえさせられました。障害を持っている人には優しいけれど犯罪を犯した障害者はゴミクズの様に言う人、いっぱいいるしね。方向性の違いな気がします

    0
    投稿日: 2024.08.22
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    コグトレ研究会 軽度知的障害が14パー。意外と多い。うちのクラスにもちらほらいる。 具体的な方法が書いていて◎最初とぽん。綿棒積み上げるやつ。 子どもの心の扉は内側(子ども側)にしかついていないという言葉が印象的。 褒めてあげる、聞いてあげるは根本的な解決にはならない。困ってることを直接支援してあげる。 先生が生徒を見ているよという合図は意外と大事。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    読んでいくと、認知機能に問題のある子どもたちの特徴が、昔のクラスメートの何人かにぴったり当てはまるような気がした。音読が極端に苦手な子。高学年になってもひらがなカタカナが怪しい子。そして思い返せば、その子たちは先生にも「やる気がない」と認識され、根性論的な説教ばかりされていたように思う。もちろん学校での学習面でのフォローなんてなにもない上に、受験対策用の塾に通わせていたりする。 非行少年たちが、"反省以前"の問題で引っかかってしまっていること。分かりやすく、理解できた。誰も救われない。

    0
    投稿日: 2024.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非行をしてしまう青年についての特徴、そして予防策について書かれている。 子どもとの関わりがある仕事をしている方や親にはぜひ読んでいただきたい本。 どんなに頭のよい子どもたちでも認知機能については疎かにしがちな大人が多く、認知機能がとても大切だということがわかった。 予防策が書いてある著書『コグトレ』や『不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング』はこの後ぜひ読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    教育での支援の大切さが書かれている 家庭環境等で必ずしも支援が受けられる子ばかりではないけど、適切な補助は人の成長に必要だし、犯罪の予防になる 一律同じ教育をしても、受け手が分かっていなければ意味がなくて、伝え方も理解もその子応じた段階が必要。 犯罪の出来事が起こるまでの過程で、防げるのは人の支援。

    1
    投稿日: 2024.08.10
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    少し前に話題になっていたので読了。 私は小中学生のころ少々治安の悪い地域に住んでいて何人も警察のお世話になっている人が身近にいたからこそこの本の内容を見て「もしかしたらな...」と思い当たるケースがいくつかあった。もちろん、ただの反抗期や悪友や先輩との関わりから抜け出せなくなった等々とそうでないケースもあるのはわかってはいるし簡単に「あいつは認知能力が低かったんだな」で片付けていいものではないということも理解している。当時の自分に何か出来たかもしれないと驕るつもりもないし彼らを見下すつもりもない。だけど彼らが何年かたって檻の中から出てこれるようになった時、私に出来る範囲でサポート出来たらなと読んでいて思った。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    非行を起こす少年少女たちの中には、過去の経験や障害が原因となっていることがある バックボーンを知ろうとする姿勢が必要なのだと思えた

    1
    投稿日: 2024.07.21
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    2.3年前まではほったらかしにされていた大人たち子どもたちのしんどさが、ようやく理解できるように、理解されるようになった事はとても喜ばしいことです。 けれどもこの国の障害受容の壁はまだまだかなり高いままで…。この国だけではないでしょうが…。 コグトレが効果的ならば、谷口さん、どうか全テキストを無償で公開してほしいです。

    0
    投稿日: 2024.07.17
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    犯罪は決して許されるものではありませんが、非行少年達が何故非行に走ってしまったのかを知ると、とてもやり切れない気持ちになりました。 変わろうと決意した子供達は、少年院での学習を通して「人と話す自信がついた」「勉強がわかった」「大切な役割を任された」など、一般的な子供達が小学校低学年で既に味わっている感覚をこの時初めて感じる事ができたのだと思うと、辛くなりました。 子供の発達障害は周囲の大人や国全体が動かなければいけないとても大きな問題なのだと実感しました。大人が気づいて、適切な対応ができるかどうかが子供の人生の明暗を分けるのだと思います。

    0
    投稿日: 2024.07.17
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    本書を読んで一番印象に残ったのは、発達障害に対して知的障害ははるかに確認するのが難しいということ。勉強ができるのにも関わらず社会に順応できない子どもたちが犯罪に手を染めてしまい刑務所に行ってしまう。大人になった時に手遅れにならないために、彼らが子どもである間に彼らが社会を生きるために必要な力をつける必要である。そのために私たち大人は子ども目線で対話することを意識し、コグトレなど彼らの脳に刺激を与えられるような取り組みをしていくべきだと考える。

    0
    投稿日: 2024.07.12
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    ⚫︎一時期話題になった一冊だったので、気にはなっていた。 ⚫︎反省の前に認知機能がダメで反省すら出来ないという事実は衝撃すぎた。根本の認知機能から是正しないと何にもならないよね。でもそれに制度が追いついているのかはわからない… ⚫︎もし自分に子供がいて、認知機能が怪しかったらどう思うかなんて考えてしまったなあ。 ⚫︎知的障害は発達生涯よりナイーブな話題だし、中々世間にも俎上に上がらないのだと思うね。 ⚫︎新たな被害者を産まないためにも、この方面の研究が深化することを願いたい。

    2
    投稿日: 2024.06.16
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    多くの本で引用されたり参考文献として登場する名著なので一度読んでおくべく手に取ってみた。 少年院などにおける知的障害・境界知能を持つ子供の割合や、犯罪者を増やさないことによる経済効果など興味深い知見が得られた。 基本的には精神科医や障害者は教育や看守・更生のための知見を持たない。 同様に、教員は他の分野を知らないし、少年院や看守は精神医学などを知らない。 こういった異分野職種間での連携というのは、人の知能やマインドを変えるよりもハードルが低いはずだ。もちろん本書の内容だけに留まらず別の業界でも同じことが言える。 そのためにできることはなんだろうか。 本書が多くの別の本で引用されているように、各専門家は本書で述べられている事実を既にブロックの一つとして取り入れて物事を検討している。 同様に、あらゆる人が本書の内容を知ることで他者理解・自己理解を深めることが出来る。そしてそれは加害者と被害者を減らすことに貢献できよう。 この本が出版されてすでに5年、現場はどう変わったのだろうか。 また青少年による犯罪に何らかの変化は起きただろうか。 そのフィードバックが非常に気になるのと、もしもまだ変化が表れてないのだとすれば、その要因は何であるか。この辺を知りたい。 もう一点、もしこの本自体を学生が読んだとしたら、どうなるだろうか? 高校生以上であれば難しくないであろうが、中学生以下には内容として難しいように思う。また当事者は本を読むのが苦手と考えられるため、知的なハンディキャップを持つ生徒が実際に本書を読んで自分自身が気づきを得ることは難しいと思われる。 教育に関わる人には必読書だが、親をはじめ子供自体にもこのことを知ってもらうことは有益だと思う。子供向けに書き下した本というのも良いかもしれない。私は学生時代に知的障害や発達障害のこと、ましてや境界知能のことを学んだ記憶がない。(失念しているだけの可能性もあるが。) このあたりの基礎知識を周知する取組みは教育現場にあるのだろうか。 知りたいことが増えた一冊だった。

    5
    投稿日: 2024.06.11
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    非行少年たちの幼少期の特徴がとても他人事とは思えないようなものばかりでドキマギしながら読んでしまった。心がしんどくなった。 私は小学校の時の担任がハチャメチャだったわたしに根気強く認知機能を伸ばしたり、学習の楽しさを教えて下さったので人生が変わった気がするけどもしその恩師に出会えてなかったら…?と思うと非行少年達に通ずるところがあるなと思った。 今ムショに入らず納税していることに、改めて恩師や家族のありがたみを感じた。 いつか自分に子供が出来て教育する立場になった時に読み返したい。

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    犯罪者を生み出してしまうのは私たちであり、社会であるのかもしれない。この問題が一気に他人事では思えなくなった

    0
    投稿日: 2024.06.05
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    "少年"たちの抱える苦悩が、加害に転化される。それは程度の差はあれ知的障害による認知能力の欠如が要因となりうる。 つまり"反省できるだけ上等"という反省以前の問題認識となる。 噛んで含めるように認識させることで彼らを納税者として認識を改めさせられれば、彼らに要する300万円とも言われる費用や生み出す付加価値等々積み上げ5000億円もの経済効果ともなる 以下参照 非行の特徴の背景にあるものを6つに分類し、〝非行少年の特徴5点セット+1〟 ・認知機能の弱さ……見たり聞いたり想像する力が弱い ・感情統制の弱さ……感情をコントロールするのが苦手。すぐにキレる ・融通の利かなさ……何でも思いつきでやってしまう。予想外のことに弱い ・不適切な自己評価……自分の問題点が分からない。自信があり過ぎる、なさ過ぎる ・対人スキルの乏しさ……人とのコミュニケーションが苦手 +1身体的不器用さ……力加減ができない、身体の使い方が不器用

    0
    投稿日: 2024.06.04
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    読みやすく話題になるのも頷けた。非行少年達の葛藤や現実世界で生きることの壁が大きい事は表の社会情勢では見えてこない社会問題だなと感じた。読んだ後だと、ニュースの非行少年による犯罪が事象だけでなく、背景にまで意識を向ける必要があると思った。

    0
    投稿日: 2024.06.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神科医、少年院の法務技官として働いたことのある作者が、少年院で見た少年たちの行動から、現在の日本の教育を見直していく。 少年院という、普段私たちが関わることが少ない施設で暮らす、犯罪を犯してしまった少年少女の実態が客観的かつ分析的に述べられており、非常に興味深い内容だった。

    9
    投稿日: 2024.05.19
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    最後のオチに驚かされた。 けれど、知らない知識や世界を知ることができた。 知らない現場や世界、これからの子育てに役立つことはたくさんあった。 しかし、最後のオチがひどい。 結局、著者の開発?したメソッドを用いて改善できるとのこと。 そのコグトレの宣伝のためにこの本を書いたとは思いたくないし、そうであってほしくはない。 結局結論は出ない問題なんだよな。

    2
    投稿日: 2024.05.17
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    自尊感情が高い低いは問題ではない。問題なのは自尊感情と実情が乖離していること。 全体的に筆者の体験を元にとても読み応えがあったが、同じことの繰り返しと感じられる部分もあった。また最後は筆者が編み出した解決策が語られていたが、そんなに効果があるとは思えない…。ただ教育現場において、筆者の考え方を反映させることで、少なからず非行少年を減らせる可能性はあると思う。

    0
    投稿日: 2024.05.14
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    能力不足の人をきちんと見抜けず、フォローできないことも犯罪助長に繋がっているという視点を社会に広めたという意味で、興味を持っていた本。

    0
    投稿日: 2024.05.07
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    この本読まんかったら、知らんかったことだらけやった。「努力」という難しさを知ったし、この世界での多様性を認めた共生の難しさも知った。

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    2024/06/12読破 p6 認知行動療法は、認知機能に問題がないことを前提に考えられた手法である

    1
    投稿日: 2024.05.02
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    凄い、今自分が図書館で借りて手にしている分で33刷目らしい…。(初版は2019年7月刊・手元にある分は2021年5月刊) 随分話題になっていたけど、反響も凄かったんだな。 タイトルの「非行少年たち」とは具体的に、「医療少年院に入所している、知的障害をもち非行を行った少年たち」のことを指す。犯罪行為はともかく、性質の面では非常にデリケートな問題だというのは間違いない。 児童精神科医の著者は大阪の精神科病院・少年院を経て、現在三重県の医療少年院に勤務されている。医療少年院とはいわば少年院版特別支援学校で、「特に手がかかる」と言われている上記のような少年たちを収容する施設のことだ。 「ホールケーキを3等分に分けよ」という問題をはじめ、少年たちは簡単な計算や漢字問題が解けない。また無気力だったりすぐ暴力に訴えたりと、どうすれば良いのかこちらも頭を抱えてしまう。 本書ではカウンセリングや治療プログラムの模様から、知的障害をもつ少年たち(本書では女子も「少年」と呼んでいる)や彼らを軽視してきた学校や社会を詳細に分析していく。 「非行は突然降ってきません。生まれてから現在の非行まで、全て繋がっています。[中略]子どもが少年院に行くということはある意味、”教育の敗北”でもあるのです」 「教育の敗北」…。ズドンとくる言葉だ。 犯した事件の重大さを把握せず、反省の色も見せない。果ては殺人を犯しても「自分は優しい人間だ」と主張する。 様々な特徴がある中でも認知機能の弱さが際立っていたように思う。見たり聞いたり想像する力が最初から歪んでいると、考えや行動にズレが生じる。(ホールケーキの件もさることながら、複雑図形を模写する実験で全く違う図を書き残した例も大変ショックだった) 学校のカリキュラムはおろか、通常の更生プログラムまでもが通用しない。でも学校や社会では知的障害とは認識されず「ただのできない人」扱い。完全なる「教育の敗北」… 「子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない」 みんなができることができずに壮絶ないじめや虐待を受けた彼らは、明確なSOSを発信できずにいる。それでも彼らなりに「サイン」を出し続けるのだが、周囲は見過ごすばかり。通り一辺倒の対処では、たとえ出所してもまた塀の中に戻りかねない。 現状を踏まえた上で我々が最も注目すべきは、第7章「ではどうすれば?1日5分で日本を変える」である。「コグトレ(Cognitive Training、認知機能強化トレーニング)」など、彼らの苦手意識を改善していく方法が多数取り上げられており、それらは学校現場でも導入できるという。積極的に取り組む姿勢が見られたら、それはもう彼らが”扉”を開け始めている段階なのだ。 彼らの風貌は想像するしかないけど、克明な記述から表情は読み取れた。 カウンセリング時の無表情・すぐ喧嘩を吹っかける時の険しい顔・光が戻ったかのような笑顔。こうした想像でも彼らのことを知っていく糸口になれば…。

    67
    投稿日: 2024.05.02
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    あまり馴染みのない少年院にいる子どもたちの実情を教えてくれる新書。そもそもIQ・認知力が足りないから認知療法が使えないというのが興味深かった。

    0
    投稿日: 2024.04.20
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    褒めるだけでは何も解決しない、という部分に共感した。問題はそれ自体に対処しなければ解決しない。 学校教育の前提に認知機能が正常であることが置かれている、社会性について系統だった教育がないので知的ハンディがあるとそれを身につけることができない、というのも納得した。 教育についてもっと知りたい。

    2
    投稿日: 2024.04.19
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    名著だとは聞いていたけど衝撃がすごかった…見えている世界が歪んでいる可能性がある、それだけで、自分と地続きかもしれないんだよなあという衝撃

    2
    投稿日: 2024.04.19
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    誰だって犯罪者になり得るよなぁと、改めて思った。私も小学生の頃は親が何故怒ってるかわからず、反省してるふりが得意で、早く許してもらうために、故意に涙を流せるようにまでなってたくらいだから。 たまたまその後の環境が良くて、きっとこの本で言う「自己への気づき」が育って、私は犯罪者にならずに済んでいるというだけなんだ。 褒める教育、認める教育ではだめ。とことん向き合って来た人は痛感してるんだなぁ。 犯罪者を減らすことは納税者が増え国力が上がる、などの、自分とは関係ないで終わらせてしまいそうなところを、当事者として考えさせてもらえる視点もあって良かった。

    1
    投稿日: 2024.04.13
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    びっくりするくらい知能が低い人がふつうに世の中にいるというのは衝撃だった。境界知能の人はまるで違う世界が見えてるのだな。 境界知能の非行少年たちの成育歴を想像するととてもやるせない。 最後の、犯罪者を納税者に、という文に希望が見えた

    1
    投稿日: 2024.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯罪を犯してしまうことが単に邪悪な心を持っての行いでなく、判断する能力が乏しいこともあるということを知れた。 幼少期から支援が必要であったにも関わらず、気づいてもらえないまま大人になってしまう恐怖というのもわかった。

    1
    投稿日: 2024.03.28
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    非行をする少年少女たちへの考え方が覆された。なぜ?と漠然としていた疑問に、アンサーが返ってきたように思える。自分が生まれた環境から、自分で掴み取ってきた環境までを振り返るきっかけにもなった。

    2
    投稿日: 2024.03.25
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    知らないことだらけすぎた。 『犯罪を犯す人間=狂ってるやつ』 やと思い込んでいた。 どこかで止められることがあったかもしれない。 加害者になる前に気付ければ、被害者を生まないかもしれない。 もっと、『学校』というものの存在を考えないといけないだと思った。 そして、やっぱり『イジメ』こそ撲滅すべき問題なんやと思った。イジメは犯罪であることをイジメを行う人間たちは知らないといけないと心から思った。

    2
    投稿日: 2024.03.23
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    最近、殺人や強盗など目を疑ってしまう犯罪で捕まる子供のニュースを見かけることがあるがそこには子どもの認知能力に問題があるのかもしれないとわかった。小学校時代から勉強についていけなくなりそれが自己肯定感の低さやいじめにつながり、そこから非行につながる。この悪循環を止めなければ子供の非行は終わらない。そのための学校教育の変革に自分も携わりたいと思った。

    1
    投稿日: 2024.03.23
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    自己への気づきを与える 自己評価を高める 上記が発育で重要だと分かった メモ:認知向上トレーニングはコグトレ

    0
    投稿日: 2024.03.23
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    人が犯罪者となる原因は、単に性格の問題ではなく、脳の認知機能による場合がある。 更生プログラムとしての「認知行動療法」は、認知機能に問題がないこと前提であり、認知機能に問題がある場合の効果は未知数である。 非常に刺激的で示唆に富んだテーマ! しかし、巷間に流布された本書のあらすじから想定される内容を超えるような、「読み物としての」面白さは感じられなかった。残念。

    0
    投稿日: 2024.03.21
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    今まで非行少年は「悪いやつ」だと思っていたけれども、彼らも社会的支援の必要な「弱者」なんだと気付かされた。 IQいくつ以下を一律に障害だと規定するのではなく生活の困難さに応じてgradualに支援が行き届くような制度が理想なんだろうけど、そんなのは理想論でしかない。

    0
    投稿日: 2024.03.20
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    ・いじめ、性犯罪、殺人、虐待を犯すのは認知の歪みが原因の場合が半数ほどある  ケーキを等分できない  図を模写するとまったく違う形になる  殺人を犯してるのに自分は優しいと話す  被害感が強い(視線があっただけなのに睨まれたと感じる)  幼児を好む(9歳以上の女性は怖いという)  時間の概念が3日間ほどしかない(1ヶ月後のためにがんばるとか、この犯罪を犯したら後々もっと大変とか) ・IQ 70未満は知的障害、71-84は境界知能 ・境界知能を含むと全体の16%(クラスに5人) ーーーーーーーーーー 想像もつかない世界を知れた事で視野が広がった。 今後部下や関わる人にもいることを考えると、ただ怒ったり褒めるだけではなく関わり方に注意が必要だとわかった。

    1
    投稿日: 2024.03.13
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    以前の仕事で発達障害であろう部下を任せられることが多く、何か解決策は無いかと思い出たばかりの頃、すぐ見つけて購入しました! 元々精神科や心理学などが好きだったのでスラスラ読める内容で読みやすかったです。 ただ、やはり何かしら知的障害や発達障害がある場合こちらの正解がそちらにとって正解ではないんですよね。その理解をしてもらうのも難しくて。このケーキを切れないのも何故そうなるのか相手の事を考えても分かり得ない事なんです。 だから非行や犯罪をしてしまう事がしょうがないとは、全く思っていないし。むしろ精神疾患がある場合無罪や刑が軽くなるのは私は違うと思っています。 どうしても頑張れない人達という本も出て早速買ったので読むのが楽しみです。 とてもよく考えさせられる内容でした。 ※本の概要※ 児童精神科医である著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

    14
    投稿日: 2024.03.07
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    非行をする人への考え方が少し変わった。また、勉強をすることの意味についてもう一つの答えをもらった気がする。自分は今個別指導のバイトをしているけど、できない子には根気強く教える側が付き合う必要があるのだと思った。 また、将来の教育に使えることが書かれていて勉強になった。 また、非行少年の特徴の中に小さい頃の自分と重なるモノがそれなりにあって、ここまである程度まともに育ててくれた親への感謝は計り知れないと感じた。

    14
    投稿日: 2024.03.06
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    軽度知的障害、境界知能など支援の必要な子どもを早期に発見する。発見が遅れるとその子らはイジメに遭い、失敗を繰り返し、社会から忘れられた存在となる。一般社会における厄介な人は生き辛さを抱えており、いつしか犯罪加害者となってしまう。 「刑務所しか居場所がない人たち」から続き、読了。 刑務所には極悪人が収容されていて、塀の外の社会の平穏を守っている。そんな思い違いを考え直すきっかけになりしました。

    1
    投稿日: 2024.03.03
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    非行に走る子達なりの苦悩が知れた。 性非行の事も書いていて自分の育児を振り返りながら読む事が出来て育児に生かせることも書いてあった

    0
    投稿日: 2024.02.29
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    札幌のコンビニ殺人事件の犯人が、小さい頃から他人との距離感がわかっておらず、暴力的になりがちで、そもそも障害を抱えてるタイプだった。社会がそれを認知してうまく導く仕組みがなかった面もある、という話を聞き、本書に行き着いた。 非行少年を理解するのに役立つ、新たな見地に立った本。 なぜこんなことをするのか? なぜ自分を抑えられないのか? 相手の感情を理解できないのか? その謎の答えがある。 彼らがやがて大人になると、子供を産んで連鎖したり、犯罪を繰り返したり、騙されたり、といったことが起きるんだろう。 一方で、幼少期の家庭内の愛情や教育不足による知能の低下という面も大きいのではないかと感じた。 作者は教育の敗北という言葉を何度か使っているが、グレーゾーンの認知がより進んで、悲しい犯罪が減るように社会制度を整える必要性を感じた。

    0
    投稿日: 2024.02.28
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    とても勉強になりました。 でも非行少年の特徴が知的障がいのある方の特徴だったので、これは非行少年の特徴というより知的障がいのある方では?となりました。 では非行に走る少年とそうではない少年の分かれ道は、というとやはり育てられた環境と教育の違いなのではないかと思いました。 もちろん非行少年の全員が知的障がいがあるわけではないけれど、障がいのある方の教育の大切さを教えられました。 逆に言えば障がいのある方で仕事を頑張っていたり犯罪を犯さず過ごしている方は本当にたくさんの方々の支援と教育を受けて今がある、ということに感動しています。 参考文献の「反省させると犯罪者になります」も是非読んでみたいと思いました。

    1
    投稿日: 2024.02.19
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    知的障害と非行少年の関係や、犯罪心理学について考えたことはあまりなかったため、反省以前の子供たちが存在するという現実に大変驚いた。 脳 手が差し伸べられればいいな

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    投稿日: 2024.02.16
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    ランニング中にaudibleで。 普段生活している中でも、「同じ日本語を話しているのに通じない」と思うことがあるけれど、それも本書で言う「認知」の問題なのかもしれないと感じた。 私が日常感じている問題は「認知のズレ」だけれど、本書の題材となっている少年たちは、「認知ができない」 教育、福祉、医療の縦割や、判定の一面性など、社会の抱える問題もわかり、納得感があった。

    0
    投稿日: 2024.02.13
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    人間の能力の凸凹は、様々…。 しかしながら、生きていく糧、術、自らを護る、愛着形成など…。学校では教えてくれないこと、もしくは、縁に恵まれなかった人々。幼少期から青年期は、とくに、自らの環境を変えることは、難しい。 勉学も大切だが、人としてどう生きていくかを、周囲の人々も、ゆるやかに接するという、世間ではなくなってきた時代に、取り残されていく子供らが 報われますよう。

    16
    投稿日: 2024.02.12
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    著者は少年院に勤務する精神科医。 犯罪を繰り返す非行少年には知的障害者が何割かいて、そもそも自分の犯したことが悪いことだと気づいていないのだと。 虐待してしまう親の場合もそうだけど、人を傷つけてしまう人ってその人自身も被害者だってケースが多いと思う。犯罪は絶対だめだけど、そう思うと誰も責められないな。 幼いときに障害の兆候に早く気づいてあげるのが1番なんだろうけど、簡単にはいかないよな〜。 これを読んでからニュースで見る少年犯罪の見方が変わった。

    0
    投稿日: 2024.02.03
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    ★★★ 今月 7冊目 良い本でした、勉強になった。 犯罪を犯す子のベースとして多くにIQが低かったり本来療育が必要な子が多いこと。 そこから負の連鎖がスタートすること。 犯罪者の脳のMRIでは前頭葉に気質的変異があることなど多数。 こうして常に色々な人がいるという付箋を貼る

    0
    投稿日: 2024.01.29
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    非行少年、ひいては少年犯罪を犯した者たちの思考はどうなっているのか。 面白い。それらが可視化されるとこういった世界が見えてくるとは驚きだった。 事件は何故起きたのか、責任は取れるのか、ではなく、どうすれば防げるのかに視点を向けていく事が大事だという文章には胸をうたれた。

    0
    投稿日: 2024.01.28
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    0118自己肯定感を上げることが必要ではなく、自分の実力に見合った自己評価ができるようになることが必要。 コグトレ

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    犯罪に対する見方を大きく変える衝撃の一冊! 非行少年と長年向き合った著者だからこそ辿り着けた見解。 認知機能の弱さなどが犯罪に直結してしまう現実。。 見たり聞いたり想像したりする力が弱かったり、そもそも相手の表情をしっかり見れていないと、 「相手がにらんできた」 聞く力も弱いと,「自分の悪口を言っている」 と受け取ってしまう子どもたち。 犯罪を犯す前に理解ある大人と巡り合っていれば、違った人生があったんだろうと思う。 子どもと関わるすべての大人に読んでほしいなぁ。

    1
    投稿日: 2024.01.18
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    自分に自信がないと自我が脆くて傷つきやすい。 また俺の失敗を指摘しやがってと攻撃的になったり どうせ俺なんていつもダメだし と過剰に卑下したりして他者の言葉を好意的に受け取れない。 コグトレ ペットボトルに感情を書き水を入れる。 たくさん背負っていると重たいが捨てると軽くなる。 捨てるときは投げずに丁寧に親や先生に渡す。 特に参考になることはなかった。

    0
    投稿日: 2024.01.09
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    認知機能、処理速度、ワーキングメモリ、注意の転換...。 ペーパーテストは人並みにできても、なんだか自分頭が悪いなと思ってたんだよ。上記の要素からの評価が足りなかったんだ! メモ ・善悪を教える前に、認知機能を発達させること ・人間の認知のフローは、感情フィルターを通して認知する。 ・感情をコントロールする機能も大事。 ・褒めるだけでは伸びない。思考回路を整理し、トレーニングすること。 ・コグトレ ・獄窓記

    0
    投稿日: 2024.01.08
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    入ってくる情報がそもそも歪んでいるから どれだけ頑張っても、思うような結果にたどりつかない。 頑張るところ、頑張らせるところがそもそも違っていたんだなと思いました。 そういう意識が教師にも、その子の保護者にも、クラスメイトの保護者にも広がることが支援の第一歩だと思います。 ただ、今の学校では教えるべきことが多すぎる。 教員を増やすか、専門職枠で人を増やすかしないと手が回らないのも現実です。

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    投稿日: 2024.01.08
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    1クラスに35名の場合、約5人はIQ85未満。 一見、ごく普通なので周囲に気づかれずに、少し出来ない子として、ケアされずに見過ごされてしまう。中学生になるとよりケアされなくなる。 その結果、イジメられて→非行にと言う流れも少なからずある。 非行少年にはケーキを三等分できないと言うのも一定レベルいるというのも衝撃だった。

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    投稿日: 2024.01.06
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    ただ褒めるだけでは改善しないという部分が印象的であった。 最近の後輩との接し方について、「褒めて伸ばす」というのが流行りなように感じる部分もあるが、褒めるだけでは、「なぜそのような思考回路になるのか」を掘り下げるのが難しい部分もあるのだと思った。 やはり、ほめ過ぎも良くないし叱りすぎも良くないので、丁度いいバランスを保って接するのが大事だと思った。 そして、自分含め、想像力を育む重要性を再認識する本であった。

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    投稿日: 2024.01.05
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    漫画は読んだことあったが、今回本も読んでみた。 この本は自分の知らない世界を知ることができる。今思えば小学生の同級生だったか彼もこの本に出てくる境界知能だったのかもしれない。大人だけでなく、子供にも一度読んで欲しい本。 本の方が情報量は多いが、漫画の方がより深刻感は伝わると感じた。

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    投稿日: 2024.01.03
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    知らない世界で新鮮な気持ちで読みました。 少年院には、反省以前の子供達がたくさんいるということにとても驚いた。 なぜ、反省させられているのか?それも理解できていないにも関わらず、反省させられ、少年院で過ごし社会へ出ていく。 この本を読んで大きな問題に気づくことができた。 また、生きづらさを感じて生きている人の多さにも驚いた 終わりに書いてある 本来なら、福祉によって救われるべき人たちが、行き場がないゆえに、罪を犯して、刑務所に集まってしまっている という言葉がとても印象的

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    投稿日: 2024.01.02
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    心理学について解説するyoutubeの中で推薦されており読みました。 言葉が適切でなく申し訳ないのですが、“能力の低い”人を理解してあげたいけど理解できず、苦しんでいる方におすすめです。非行少年たちが、非行をしてしまう理由がわかりました。彼らは、努力をしないのではなく、”努力ができる環境にない”ことが問題であり、 また逆に努力ができる環境にあり、その能力がある人は”恵まれた人”なんだということを気づかせてくれました。

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    投稿日: 2023.12.28
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    自分に子供を育てる時にぜひもう一回読みたい 子育てって難しいだろうなぁ 他人事にみえて、自分事として学べたことが多い

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    投稿日: 2023.12.20
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    ニュース見て、どうしてこんなことしちゃうんだろう?この後こうなるとか思わないのかな?と思ってた疑問が解消された 世の中全員が自分が理解してる世界や考え方で生きれているわけではないから、それを理解して全員でうまくやっていかないといけないのかも

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    投稿日: 2023.12.18
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    人はいつから『反省』が出来るのだろう。私は、自分の行いが間違っていて、修正をするというのは『学習』による部分が大きいと思っている。 けど、その『学習』に至る前に、能力的に足りないという事がこの本ではこれでもかと書かれている。 私たちは『学習』の結果、『反省』をする。 けど、この『反省』の形は外から強要出来てしまう。反省の能力がなくても、『求められる形に行動する』という能力があれば結果的に『反省』しているという形を見せることはできる。 【反省だけなら猿でもできる】と言う言葉があるけれども、これも『反省ポーズ』をするだけならばサルでもできると言う意味だ。 人間ならば、それが『今後の行動に役立つ』と言う事まで含めて反省なのだと思う。 能力が足りない人間は、『反省ポーズ』が出来ても、反省が出来ない。 だから繰り返す。 ただ、読みながらその能力の形成は、何歳ぐらいまでにできるのだろうかと思ってしまった。 個体差も考慮すると、どこまで成長の誤差範囲内と考えたらいいのだろうか。 非行少年に共通する特徴 :認知機能の弱さ :感情統制の弱さ :融通の利かなさ :不適切な自己評価 :対人スキルの乏しさ +身体的不器用さ 認知機能の弱さとは、想像力の欠如。 人を殴って怪我をさせたら、警察が来ると考えられないようなことらしい。 感情統制の弱さは、怒りに任せて突発的に人を殴ると言うような事。 融通の利かなさ……ぐらいまで読んで、わが身を振り返ってしまった。 私にもある。融通の利かなさ。分かっていても……と思ってしまう部分。と思ったが、たぶん、それではなくて、もっと強い拘りなのかもしれない。 不適切な自己評価……この辺りになると、適切に自己を評価するのは難しいという話になっている。不良少年に限らず、大半の人は不適切な自己評価を持っている。 対人スキルの乏しさ……これは、学習による産物ではないのだろうか。 嫌な事を断れない・助けを求める事が出来ないと書いてあるけれども、そんな人達はたくさんいそうだなと思った。 同調圧力の賜物という考えは、ここには入って来ないのだろうか。個人の意見を尊重するという教育と子供時代があっても、やはり『断れない』『助けを求められない』のならば、それは能力不足なのかもしれない。 身体的不器用さは、力加減が上手く出来ない人たちと言う事らしい。 書いてある事は分かるけれども、非行少年でなくてもその能力は持ってないと思ってしまう点がモヤッとする。 能力の問題なのか、環境の問題なのか。考えてしまう。 元々は、精神病の医者でそこに連れてこられる子たちは、比較的裕福……だと書かれていたけれども、まさしくそれ。精神科の扉を叩ける親はそれなりの教養と知識と金がある。あと、子供への愛。 対して、少年院などに行く子供達には、そのどれもがないと言ってもいいかもしれない。下手をすれば、親が暴力を推奨するという劣悪環境な場合もある。 能力不足+環境不足が合わさって、非行へと向かう。とはいえ大半は、ひきこもりや最底辺の暮らしで何とか命を繋ぐ……というようなものだろうとも書かれていた。 最後の方に、能力が足りない子たちへのアプローチとしてコグトレが載っていた。 なんというか、宣伝に見えてしまった。いや。宣伝なのだろう。ちょっと調べたら、コグトレの本に「ケーキの切れないに載っていた」という宣伝文句付のものを見つけた。 コグトレ、気になったけれども、年齢や集中力色々考えると使うのは難しい。 読んでみて思うのは、救いがないなと言う事。 極論を言ってしまえば、『ケーキが切れなくても生きていていい』けど、現状の社会は『それでは生きていけない』 辛いのは能力がない事ではなくて、能力がなくても生きていいよと言ってくれる社会がない事。だから、コグトレなんだろうなぁ。 社会としては個人の能力が伸びるのは歓迎かもしれないし、それで『生きやすい』と思えるなら、それでもいいのだろうけど。 いろいろと、モヤッとする。

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    投稿日: 2023.12.14
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    「困っているこども」を早いうちに何かしら支援し助けることが犯罪を減らし、税金の使用内容が変わり、国力に影響あるというのは初知り。 やっぱ教育って大切。

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    投稿日: 2023.12.13
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    そもそもの認知能力、計画能力、感情表現力が低いとその後の手段(反省を促す、漢字を教える等)をいくら教えても無駄。当人が苦しくなってしまう。 サインは出しているので、ちゃんと観察することに加えて見ているよという姿勢が必要。 変わるための動機づけには ・自己への気づきがあること ・自己評価が向上すること が必要。 人は、 ・人に教えてみたい ・人から頼りにされたい ・人から認められたい という欲求を持っている。 コグトレが認知機能向上に有効。 ・写す ・覚える

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    投稿日: 2023.12.13
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    なるほどね… 考えさせられました。 具体的に身近に今いないけど、 他人事ではないですね。 勉強になりました。

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    投稿日: 2023.12.07
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    境界性知能が14%。知的障害が2%。クラスに5人いたってことは自分のクラスにもいたのかな? 思い当たらないけど、もしかしたら苦しい思いをしてる人がいたのかも。 筆者は学校への支援を求めてたけど現実的なのかなと疑問に思ってしまった。5人は特に支援が必要なのはわかるけど、今の現場でできるのか? 特別に支援をするにもグラデーションであってどこから支援をするのか線引きも難しい。 同じ場所で同じことを勉強する今の教育そのものに疑問を感じた。

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    投稿日: 2023.12.02