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ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
宮口幸治/新潮社
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総合評価

1261件)
3.8
256
534
334
39
11
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    タイトルのインパクトと内容の乖離。 要するに非行少年には精神的な問題、発達上の問題があることが多いという内容。 社会に出ると嫌なことばかりあるわけだが、それに適応できない少年が大人になっているケースもありそうだ。 分析はわかったが、結論なし。 読了30分

    3
    投稿日: 2023.11.16
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    被害者が被害者を作っている いろいろと考えさせられることの多い本。 丸いケーキを3等分にする概念がわからない子たち。 図形を見たままに写せなかったり。 認知行動療法を取る前に、認知自体が不充分で、そこへ辿り着くことができない。 勉強もついていけず、人付き合いも難しい。ゆえにいじめのターゲットになってしまうことが多かったりもする。被害者になる。 そのストレスのせいで、幼い異性に加害してしまったりもする。 そもそものいじめをやめれば良いのはもちろんなのだ。しかし当事者の認知の不充分さが根底にあるので、実は注意やアドバイスをいじめと感じてしまうことがあったりする。 なんて難しい問題なのか。 今の教育や支援の枠組みでは手が回らないのも問題。 どうしても話が通じない人たちは居る。それが実は性格の問題ではなく、脳の問題だとしたら、これまで私はなんてたくさんのことを見落としてきたのかと怖くなってしまった。 なんでこんなことがわからない?と相手に怒る前に、わからない相手に対応して考え方を噛み砕けるように意識を持ちたい。わからないと困惑する相手に辛い思いをさせないように気をつけていけたらいいと思う。 できるならそんな相手が、なんらかの救いや助けを得て犯罪などに陥らないよう、適切な支援に目を向けられるようにしてあげられるようになりたい。

    30
    投稿日: 2023.11.15
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    知的障害や発達障害、ケーキの切れない飛行少年たちが抱えている現状、社会的・学習的・身体的な闇の深さ、それに取り組む人達の努力など、いろんな事を学んだ。数十年前までは、ちょっと変な人、ちょっと困った人、と言われていた人たちは、その人個人の問題だととらえていたが、犯罪に結びつかないように、また、国家的・経済的損失にならないように、社会として支援していかねばならないことを知った。

    2
    投稿日: 2023.11.14
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    犯罪に加担する青少年には 一定数で気がつかれにくい程度の 知能の遅れがあるのではないか? 単に罰して反省を求めるだけでなく 再犯防止のために正しく 個々の状態を見極めるべきではないか? …という趣旨かな。 確かに本文を読むとわかるのは 認知機能が少し低いだけで 生活するうえの困難があって 「不器用」と片付けられるけど 黒板の字が写せない 先生の話すスピードについていけない って、それじゃ確かに 勉強する気も失せるかも。 ただ、症例の繰り返しがわりと多い気がした。 著者の訴えるように そもそも犯罪に走らせないために 何ができるか…の部分を さらに読んでみたかったです。

    3
    投稿日: 2023.11.05
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    認知機能の大切さを実感した。 どうしても計算が苦手な子や漢字を覚えられない子がいることは分かっていたが、繰り返し練習することで成長すると考えていた。しかし、そもそもの認知機能が未熟だと、正しく漢字を見ることができなかったり、数字を量として捉えられなかったりするので、何度も繰り返しても同じ所でつまづいてしまうことが多いということが分かった。 多様な子どもがいて、できること、できないことはそれぞれ違っていて、一辺倒なやり方では通用しないことが多いと思うので、様々なアプローチ方法を見つけていきたい。 また、将来教員になったらコグトレをやらせてみたい。

    2
    投稿日: 2023.11.04
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    もちろん犯罪が許されるわけではないが、罪を犯してしまう前に止めることができる人たちは世の中には想像以上にいるのだろうと考えることができた。

    2
    投稿日: 2023.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会的な人材の取り零しの本。 障害を扱った本にありがちな精神論ではなく、合理的に社会としても金銭的・人材的な損失が出ていること、そして問題提起だけに終わらず、打開案も示されている点も良かった。 1950年代の一時期、知的障害は「IQ85未満」とされていたが全人口の16%もいることになり、人数が多すぎて支援が追いつかなくなると引き下げられたらしいけど、少子化で子供が年々減っているからこそ教員の数を増やしてでもそういう子供の支援が出来れば良いのにな、と思った。 p. 47非行少年に共通する特徴5点セット+1 認知機能の弱さ、感情統制の弱さ、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ +1身体的不器用さ p. 82現在、第3次産業であるサービス業が全職業の約7割を占めると言われています。昔に比べ、自然界に働きかけて生計をたてる、第1次産業や、職人仕事のような第2次産業は激減し、人間関係が苦手だからといって人間関係に重きを置かない職業を選んではいられなくなりました。つまり、対人スキルに問題があると、仕事を選ぶ上でも不利になるのです。 p. 172およそ150人もの殺人犯と面接した米国ジョージタウン大学医学部教授ジョナサン・ピンカスはその著者『脳が殺す——連続殺人犯:前頭葉の〝秘密〟』(光文社)の中で殺人犯の神経学的損傷が疑われる具体的症例を多数挙げています。ピンカスは自ら行った殺人犯の検査において、大多数に前頭葉に神経学的損傷が疑われる形跡があるとし、脳機能障害(特に前頭葉)だけで犯罪に結びつくわけではないものの、脳の「神経学的損傷」「被虐待体験」「精神疾患」の3要因が揃った場合、犯罪に結びつくリスクが高いことを警告しています。

    1
    投稿日: 2023.10.08
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    実に堅実かつていねいに、著者は主に少年たちが犯す犯罪ならびに非行行為の原因が他でもない彼ら自身の「認知の歪み」にありうることを示唆する。それは知的障害・発達障害として現れるもので、つまり当の少年たち自身をも生きづらさを感じさせている本質的な要因である、と。だがその生きづらさを「褒める教育」によって慰撫していくスタンスにも著者は批判的だ。要は自己をきちんと見つめさせ、他者との信頼関係・つながりを構築させること。「コグトレ」で徐々に認知を鍛えることなどが解決策として語られる。「大人へのガイド」として薦められる

    1
    投稿日: 2023.10.06
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    ケーキを三等分するという問いに、非行少年たちはきちんと三等分ができないという 簡単な図形を写すということも難しい。 認知機能が弱いためだそう 認知機能が弱いということは自分が犯した犯罪について、なんでやってしまったのか、被害者はどんな気持ちかということが理解できない、後先を考えられないなど反省以前の問題があるという。 確かにそういう子どもに矯正教育を行ったとしても無駄である まずはその障害に気づいてあげることが大切 だということがわかった

    1
    投稿日: 2023.10.05
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    医療少年院に勤務していた精神科医の書いた本。少年院に入っている非行少年の中に認知機能に問題のある子がかなりたくさんいると思われるので、その前提に立って支援を行うべきとの主張。 小さい頃から問題行動があっても見過ごされ、生きづらさを抱えた少年達が非行に走ってしまう様子が伝わりやるせない気持ちになった。

    1
    投稿日: 2023.10.04
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    前から気になっていたので、 やっと読めました!^ ^ 学校教育の大切さも、改めて感じました。 しかし、現在の学校教育は、先生の成り手もなく、 先生の質も危ぶまれる今日この頃。学校教育のあり方を見直さなければ、犠牲になるのは、子どもたち。 ケーキの切れる子どもたちにしてあげたい!!

    7
    投稿日: 2023.09.27
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    話題作だったのでなんとなく内容は知っていた。綺麗事ではない現場の事実を知ることが出来る第6章が特に興味深い。 非行少年たちの調書から成育歴を見ると、だいたい小2くらいから特徴が見えてくる。勉強についていけない、遅刻や忘れ物が多い、宿題をしてこない、友達に手をあげる、万引きをする…。こういった特徴が多く見られるそう。 勉強も運動も苦手で対人関係も上手くいかない。友達から馬鹿にされ、イジメにあったり、親や先生からは「手のかかる問題児」扱いをされてしまい、たとえ原因が知的障害や発達障害であったとしても、その背景に気付かれず問題が深刻化してしまう。学校にいる間はまだましで、卒業すれば支援の枠から外れ、本人が困っていると認識していなければ支援を申し出ることもない。しかし仕事は続かず人間関係も上手くいかず引きこもったりして社会から忘れられていく。 キッついけど、支援に繋がることの無いまま大人になればこうなる、ということにも納得が出来てしまう。 印象的だったのが、よく問題行動を起こす子どもに対し、その理由が「自尊感情が低いから」とされる。それに著者が吠えている部分。 そう指摘する大人の方は自尊感情が高いのか?問題は自尊感情が低いことではなく、実情と乖離していることだ。何も出来ないのにえらく自信を持っている。逆に何でもできるのに全然自信が持てない。要は等身大の自分を分かっていないことから問題が生じる。自尊感情など無理に上げる必要は無く、低いままでもいい。ありのままの自分を受け入れていく強さが必要。(要約) 仰る通りだと思った。 もう1つ。 アスペルガーやADHDで医療機関を受診する人が多い一方で、軽度知的障害や学習障害(LD)、境界知能などそれだけを理由で受診するケースは極めて稀だという。前者は医者側の知識や経験も長けていて診断や投薬治療などに繋げるが、後者は医者側が慣れていない場合があり、「医療的に問題なし」や「様子見」などで済まされることがある。 マジか。今はスクールカウンセラーや心理士さんがその役を担っている?のかもしれないが、必要な支援に結び付けるためにはまだ整備不十分だと感じた。親の情報収集は欠かせないわね。

    2
    投稿日: 2023.09.26
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    「誰が国語力を殺すのか」と共通の問題に切り込んでいるなと思った。 犯罪の原因となるものが、一般的な「悪人であること」だけでないことが、やはり自分の新たな認識となっているが、そうでない人がきっと圧倒的に多いと思う。 認識がないと、変えようといううねりになることが難しく、問題が続いて行く。 どうしたらいいんだろう。

    1
    投稿日: 2023.09.18
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    読む前までは重犯罪者はすべからく重い罰を受けるべきって思ってたけど、先天的なことだったり育ってきた環境のせいだったりで障害を持ってしまって…という犯罪者にも多少同情してしまうようなことがあるんだと知れた。 自分には当たり前にできるようなことが少年院にいるひとにはできなかったり、そのできなささにショックを受けた。

    1
    投稿日: 2023.09.17
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    【動機】 ・世の中に言語的コミュニケーションができない人がいることを、理解したかった。 【感想・メモ】 ・人口の14%は境界知能の可能性 ・新規受刑者の約半数が軽度知的障害・境界知能の可能性 ・ケアが必要な人が犯罪と刑務所に追い込まれている可能性 ・認知能力の歪み

    1
    投稿日: 2023.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後の方はコグトレの話ばかりで 真面目に読んでません。 思ってたよりも知りたい内容ではなかったです。 ただ、非行に繋がるものとして自尊感情の低下が挙げられるとおっしゃっていたことが気になった。 昨今「自己肯定感の高め方」といった本が陳列しているのをよく見かけるため、おそらく自己肯定感の低さに悩んでいる人が多いのだと思う。 つまり、誰でも非行に走る可能性があるのではないだろうか。 まだ運良く非行に走らず生きている人たちは この自尊感情、自己肯定感をいったいどこで 学んでいけば良いのだろうか。 非行少年たちを更生させることも大事だが 非行少年たちをそもそも出さないことの方が もっと大事なのでは。と感じました。

    2
    投稿日: 2023.09.11
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    非行少年たちに矯正とか反省とかを施す前に、根本的な問題が素通りにされている。認知である。そもそもがことの自体を理解できていない当人たちに、反省を促したところで何の意味もなかろう。まずは認知トレーニングが大事なのである。実に本質的な指摘に出会えた。

    1
    投稿日: 2023.09.11
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    児童精神科医である著者が 非行少年の多くが「反省以前の子供」だという事に気がついた。 彼らの多くは認知力が弱く ケーキを三等分に切る事や 絵を模写する事も上手くできない。 実際普段の行動は 特別な行動をとっていないので 学校でも家でも 認知されていないため いじめにあったり 教師や親などに どうして何度言ってもという具合に怒られてしまう。 こういった 少年たちを 早期に発見して 上手く導くことが 犯罪の抑制になるという事である。

    12
    投稿日: 2023.09.10
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    人間という文字を見ると、人の間でもまれて育つものという認識を私はもつ。 結構、私の中ではインパクトが強かった本。 子供の頃、「普通はそんなことをしない。」「普通はそう考えない。」「普通は何々」。普通って何だ?何を基準にしてる?子供の頃わからなかった。大人になった今でもわからない。 社会に順応するのがいいのか悪いのかそれも私の中では謎だ。

    6
    投稿日: 2023.09.05
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    宮口幸治先生の講演を聴いて、読んでみようと思った。 端的に言うと知らない世界があって面白い、興味深いという感じ。非行少年と一括りにしても、いろんなケースがあって、いろんな背景がある。それを実体験を基に淡々と紹介してくれるので、よりリアルだった。 とても勉強になりました。

    1
    投稿日: 2023.09.02
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    衝撃の内容だった。 毎日使う職場の最寄り駅ですれ違う膨大な数の人達の中にも本に書かれてるような生きづらさを抱えた人達がいるってことやな… なんか、障害がある人もない人もみんな幸せになってくれと願わずにいられない…

    3
    投稿日: 2023.09.01
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    非行少年たちは学んだり 認められることに飢えていた どうすれば非行を防げるのか 非行化した少年たちに対してはどのような教育が効果があるのか そして今 同じようなリスクを持っている子供たちにどのような教育ができるのか そうした問題意識を共有し 加害少年への怒りを彼ら へ の 同情に変えること それによって 少年非行による被害者を減らすこと 犯罪者を納税者に変えて 社会を豊かにすること それが 本書の目的です 後先を考える力の弱さ 見通しを持って計画を立てる力が弱く 安易な非行を行ってしまう 勉強が苦手 コミュニケーションが下手で対人関係も苦手 融通が利かない 思いつきで行動する すぐに感情的になる相手のことを考えずに行動してしまう 力加減ができない 認知機能の弱さ 感情統制の弱さ 融通の効かなさ 不適切な自己評価 対人スキルの乏しさ 身体的不器用さ サインの出し始めは 小2から 想像力が弱ければ努力できない 目標が立てられないと人は努力しなくなる 努力しないと成功体験や達成感が得られないため いつまでも自信が持てず 自己評価が低い状態から抜け出せない 努力しないと他人の努力が理解できない 自分に自信がないと自我がもろくて傷つきやすいので また俺の失敗を指摘しやがって と攻撃的になったり どうせ俺なんていつも ダメだしと過剰に卑下したりして他者の言葉を 好意的に受け取れない 怒りの背景には 自分の思い通りにならないと言ったものがある 相手への要求が強い 固定観念が多いと言ったことが 根底にあります 相手にこうして欲しいと願う要求のつやせや 僕は正しいこうあるべきだと言った ゆがんだ自己愛 や固定観念や 根底に強くある ストレス発散に○○をしたい ① ストレスがたまらないように生活を見直す ② ○○に スポーツ 買い物などを代わりに入れる ③○○ したい気持ちを下げる 時間をかけて ちょっと待てよ 他に方法はないかなと言った 17の思考や違った視点を持つことがとても苦手 これらは 対人関係においても様々なトラブルに結びついてしまいます 些細な出来事に対する思い込み がつもり 続けていくとどんどん被害感が強まり 何かの拍子にいきなり 少年同士で殴り合いになる これも 融通の効かなさ 思考の硬さが原因 自己を適切に知るには人との生活を通して他者とコミュニケーションを行う中で適切にサインを出し合い相手の反応を見ながら自己に フィードバックするという作業を数多く こなすことが必要 いじめを受けた ストレス発散のために 小さな女の子をターゲットにして性非行を行っていたケースが非常に多かった いじめはその当事者だけでなく 新たな被害者を生んでいた 発達障害や 知的障害のため対人スキルが乏しくいじめ被害に遭い さらに性非行につながっていった少年たち これぞまさに被害者が加害者になる瞬間 少年院を出て真面目に働こうとしても 身体的不器用さ ゆえに 仕事をクビになり 職を転々としたり 本人にはそのつもりがなくても 傷害罪になったりしていたケースが見られた それに加え 彼らは大抵 認知機能の弱さも伴っていた 認知機能の弱さがあるとサービス業につくより建設現場で土木作業員といった肉体労働につく 傾向がある しかし 体の使い方が不器用であると そういった肉体労働でも問題を起こして仕事が続かず生活ができなくなる 安定した就労は再非行防止に欠かせない要素ですが 身体的な不器用さが就労のハードル となり再非行のリスクを高めていた 認知機能の弱さ 対人スキルの乏しさ 身体的不器用さ などが原因となって言われた仕事がうまくできない 覚えられない 職場の人間関係がうまくいかない時間通りに仕事に行けないなどの問題を起こし 飛行に理解はあっても発達障害や 知的障害についての十分な知識がない 雇用主から叱責を受け 嫌になってやめてしまう 職がなければお金もない それでも遊びたい気持ちはあるから簡単にお金が手に入る窃盗などに繋がったりする 小学生のうちに いかに早くサインをキャッチして対応するかが大切 所得が少ない 貧困率が高い 雇用率が低い 片親が多い運転免許を取得するのが難しい 栄養不足 肥満率が高い友人関係を結び 維持することが難しい 孤独になりやすい 支援がないと問題行動を起こしやすい 少年鑑別所でされているのは 飛行の理由を調べ 問題点を明らかにすること その事情の改善に寄与するため 適切な指針を示す 自己への気づき 自己評価の向上 人が自分の不適切なところを何とか直したいと考える時は適切な自己評価がスタート行動変容にはまず 悪いことをしてしまう現実の自分に気づくこと そして自己洞察や 葛藤を持つことが必要です 適切な自己評価ができるからこそ悪いことをする 自分に気づき また悪いことをやってしまった 自分でなんてダメなやつなんだろう いつまでも こんなことしてられない もっといい人になりたい などと言った自己 盗撮 事故の際は行える そして 理想と現実の間で腕を動きながらも自分の中に正しい規範を作り それを参照しながら 今度から頑張ろうと努力し以上の自分に近づいていく そのためにはやはり 事故を適切に評価できる力 つまり 自分はどんな人間なのかを理解できることが 大前提 事故に注意を向けさせる方法として 他人から見られている自分の姿を鏡で見る自分の声を聞く などがあります 自分が変わるための動機付けには自分に注意を向け 見つめ直すことが必要です 人の役に立つことで自己評価の向上につながり次第に勉強へのやる気も出てくる可能性がある 子供への社会面 学習面 身体面の3 支援が必要 学習の土台にある認知機能をターゲットにするコグトレ 困っている子供の早期発見と支援であると考える 最も効率的に支援できるのは子供たちが 毎日通いかつ かなりの時間を過ごしてる学校以外にありえない 今後 新たな視点を持った学校教育が充実していくことを 願う

    3
    投稿日: 2023.08.25
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    非行少年の中にいる発達障害や知的障害の子どもたち。少年に限らず、犯罪を犯す前に何かできなかったのかと考えがちなので、子どもが少年院に行くことを“教育の敗北”と言うことには納得。 子どもの多くにとって、家庭と学校はほとんど世界の全てで。そんな家庭や学校という場所で問題があったり、馴染めなかったりして、犯罪行為を行う。犯罪はもちろん良くないことだけど、そこに行き着くまでの子どものSOSを受け取れなかったこと、解決してあげられなかったことは大人の責任でもある。 認知機能の得意不得意の偏りというのは、最近の教育の場では常識になっていると思うのだけど、それが犯罪に繋がることもあるとまで思っている支援者はどれくらいいるんだろう、なんて考える。 最近の支援や教育についてムッとする書き方もあったりしたけど、現状“教育の敗北”を感じることも多いので、少しでも犯罪者を減らすということに貢献しようと、子どものSOSを逃さないようにしようと、支援者として思う。

    1
    投稿日: 2023.08.23
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    ・少年犯罪には認知レベルが低いと言う問題が大きいのではないか。 ・コグニティブトレーニングで認知レベルを向上することができる

    1
    投稿日: 2023.08.20
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    家庭環境が悪い子の多くは発達状況の問題や脳機能障害の可能性が気付かれていない事が多く、少年院で改善するには反省だけでなく、認知機能トレーニングも必要

    1
    投稿日: 2023.08.16
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    境界知能 認知行動療法を受けるための理解力や認知が足りないのでいくらやっても無意味というくだりは面白かった 前提が間違っているとその先全てが間違うという典型

    2
    投稿日: 2023.08.11
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    少年院で勤務した精神科医による手記 非行少年が生まれる理由として、育ってきた環境だけでなく学校で受けてきた教育等にも問題があるのだと感じた。少年院に入りたくて入ったわけではない非行少年達のリアルを綴った作品

    8
    投稿日: 2023.08.10
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    知らない世界をまた一つ知れたという気持ちと 今までどうして知ってこなかったのかという気持ちが同時に湧きました。 私たちが当たり前のように過ごしていて関わりがあるかどうか、それは正直あまり感じておりませんが 世の中にはテレビでも報道されないような事件もたくさん起こっており、それらの公正のために尽力されている方もいるということを改めて知らされました。 また歪んだ思考というものは、普段何気なく生活していても私たちの中でも起こることであって 適切な人間関係の中で適切に育てられる環境を作ることが大切なんだなと思いました。

    2
    投稿日: 2023.08.10
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    おもしろーーい!! 本屋さんで見つけた時は、絶対面白い!!とタイトルから期待満々でした。 それから時はたち、、たまたま図書館で見かけて読もうと決意 漫画を先に読んでいたので、だいたい内容はわかるかな、と思っていたら、漫画よりだいぶ概論という感じ。 考えがわかりやすくて、新書読んでるなあ、という感じ、笑 乳幼児期の発達など、仕事柄、考えさせられる内容で、色々思うことありました。 小学校に上がるまでに、困っている、またはこれから苦労しそうな、子どもたちをみつけて、さらにフォローしていくってすごい大変です。 私は仕事なので、仕事をするだけですが、家族や本人が1番しんどくて大変。 でも本の中にあるように、様々な家庭環境の中で、気づいて必要な支援を受けさせられる家庭はもともとしっかりした保護者です。 知的ハンディを持った子どもさんは遺伝の場合もあるので、家族も心配なことが多く、なかなか支援を繋げにくい。 都会なんかは特に少子化といえど、子どもの数はやっぱり多いので、こぼれ落ちていく子もいると思います。 子どもたちの未来を考えると、最悪は本の中の子どもたちのようになるのかな、と、なんとなく思います。 医療、教育、支援の現場の連携はなかなか難しいですが、どうにかしたい、という気持ちは忘れないように、子どもたちに関わり続けたい、と思います。

    2
    投稿日: 2023.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会が犯罪者を産み、制度で支えられていない人が悩んだ末に犯罪をおかしてしまうことがわかった。 そういう人がいるとわかった上で生活していきたい。

    4
    投稿日: 2023.08.04
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    ニュースで「この人なんでこんなことしたのかしら?」って思う時が良くあるけど、この本を読んで、そういう人だったのかー。とおもいました。今日も公園で変な人に遭遇しました。朝から酔っているのか?そうでなければ、精神を病んでいるのか?最近、変な人多い気がします。こども園に勤めている友人も最近、小学校で普通学級でやっていけなさそうな子が増えていると話していました。でも、親は子供を普通学級でやっていけると思いたいようです。日本の将来が心配です。

    5
    投稿日: 2023.08.03
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    本の題名の付け方が秀逸すぎる。 「非行少年との向き合い方」とかやったら手に取らんかったと思うもん。 この題名のおかげでだいぶ売上伸びたと思う、知らんけど。

    3
    投稿日: 2023.08.02
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    このような話題を取り扱うものが少なく、とても貴重で新鮮な刺激を受けました。 そもそも人は、誰しもが自分が伝えたことと、それを受け取る相手との間にはズレ、歪みが生じるものですが、その歪みがあまりにズレてしまうと、得体の知れないものには恐怖を感じてしまうがゆえに、理解し合えない。 勿論その全てを理解するのではなく、それも“あり”と捉えることでも、また違う結末になったのかも知れません。

    1
    投稿日: 2023.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年犯罪に興味があったのですが、なかなか読む機会に恵まれず、ようやく読みました。少年犯罪というと、どうしても精神疾患や生育環境に注目されがちですが、IQという部分に注目されていたのに目から鱗でした。また、対処方法(絶対に効果があるわけではないにしても)が書かれているのもよかったです。

    1
    投稿日: 2023.07.28
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    有名だけど読んだことなくてKindle Unlimited対象だったので読んでみた。とても興味深かった!若者による犯罪や非行の背景は家庭環境が大きいのではと思っていたけど、それ以前の問題があることを知った。あとグレーゾーンであるが故に何のサポートも受けられず大人にも見つけてもらえない子たちの存在も。コグトレみたいな実践の例もわかりやすくて良かったし、自分の子供と向き合う際に参考になりそうだと思った。このタイミングで読めたからこそいろいろスッと入ってきた気がする。読んで良かった。

    1
    投稿日: 2023.07.24
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    同じことを求めてもできる人とできない人がいること。IQの低さにより、社会に馴染めなかったり、努力でどうしようもうないところに問題があるかたもいる。

    1
    投稿日: 2023.07.19
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    タイトルからくる話題性もあり固めの内容ながらベストセラーとなった一冊。本書を読まなければ解らなかったことが多く、特定分野の専門的な内容の入口に触れられた喜びはそれなりにあった。同時に現実の社会生活に於いて自ら貢献できることがほとんどないと言う事実は認識せざるを得ない。

    1
    投稿日: 2023.07.15
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    新書はほとんど読んだことがなかったので読むまでに抵抗があったが、NHKのドラマを観て読むことにした。非常にわかりやすく、私達に身近ではない境界知能について知ることができた。彼らの未来のために学校支援は大切だと思う。

    1
    投稿日: 2023.07.10
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    読み応えあった。新書を読むの大学生以来だから、6年ぶり?笑 これ、上から2枚目のカバーがされているんだけど、なるほど。やっぱりこっちの方がインパクトがあるから手に取った。新書でも売り上げupの工夫をしてて面白いね。 内容は、この本を読んでよかったと思うような、知っていたほうが良い内容でした。いろんな人に読んでほしい。 犯罪をしてしまう少年達は、知的障害の子達が多いということ。 反省以前の問題があるということ。 なかでも印象に残ったのは、 『自尊感情を無理にあげる必要もなく、低いままでもいい、ありのままの現実の自分を受け入れていく強さが必要』とのこと。 このような軽度な知的障害を学校教育などで見逃さず、支援される環境が整っていけばいいなぁ…。 びっくりしたのは、刑務所にいる受刑者をひとり養うのに年間約300万円かかるんだね! 一人でも、『犯罪者を納税者に』できる社会になりますように。

    2
    投稿日: 2023.07.10
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    うちの父親に当てはまる部分がたくさんあって納得した。 中卒で元暴走族(カミナリ族)の団塊の世代。車・バイク好きが高じて整備士・危険物取扱資格を取ってガソリンスタンドの店長してた。 作中の少年院の子達と何が違うかと言えば、唯一コミュニケーション能力はあったところだろうか。神輿仲間といつも楽しそうだった。金にもルーズなのに仲間から声かかってた。(自分の親の介護をすべて母親に投げて自分は遊びにいくクソ野郎)(金にルーズなのは多少私も受け継いでるから何も言えんけど) もちろん難易度低めとは言え、いくつかの試験に受かったのだからそれなりの学力はあったのかもしれないし、IQはまた別の話とかいろいろあるとは思うけど、理論的な話ができないとか、勝手に決めつけるとか。最終的にはだいたいがカッとなって怒鳴ったり、手をあげられたりしていた。中でも共感力が極めて低い。子供からしたら、神輿仲間とコミュニケーション取れてるのマジで謎。 娘を出産する際の里帰りのときに、妹(3歳下)と自分たちが育った環境の話になり、父親の話になった。今思えばモラハラだよねって笑 学力と知能指数は別物とは言うし、IQとEQも違うとは言うけど、ある程度相関関係はあると思う。脳みその処理能力が低いと、同じ事柄でもそもそも受け取れる情報が少ない。(例えば「言葉を理解する」ことと同時に、過去の経験と比べたり、表情や語気を汲み取ったりができない)そうすると、少ない情報で判断することになるが、普通なら情報以外の部分を想像力で補ったりするがそこに考えが及ばないので更に結論が狭くなる。よって、見当違いな判断や行動をしたりする。それを理解や評価をされなかったりすると、元々に褒められることが少なくて自己顕示欲が高まってたりするから、「なんで評価されないのか」「またバカにされた」などと怒りにつながったりして、更に理論的な話ができない。 ↑こんなことを妹と話してたから、まさに本に書いてあることじゃん!と思った。 妹は高校受験のときに偏差値60くらいあったし、私も偏差値65くらいの高校に進学したので、まぁトップクラスでもないけど、お互い勉強はできなくない方だったので割と冷静に話せておもしろかったし、少しスッキリした。 私は長女だからか元々の資質なのか、父親の顔色をうかがう毎日の中で空気読みまくる共感力おばけになったw 亭主関白なんて聞こえはいいけどただのモラハラ。年収高い奴だけが許される特権だよ。甲斐性もねえのに亭主関白なんてちゃんちゃらおかしいわ。 父親はほんとは男の子が欲しかったらしく。でもそうだったらもっと殴られたり強く当たられたりして、毒親加速してたと思うから2人姉妹で良かったなぁと思う。 あとベビースモーカーだったけど、体質的に酒は飲めない人だったから、もし飲めてたら酔って暴れただろうと思う。その勢いで犯罪しててもおかしくないと子供の私から見てもそう思うから、飲めない体質でよかったなと思う。 大人になってから気付いたけど、女で学年1位とかとって生徒会長やってるような私に対して、親としてイニシアチブとりたいけどどうやったらいいか分からなかったんだろうなぁ。私が理論的に話すとブチギレてたもんな。誰が飯食わしてやってると思ってるんだ!!って。でも私は当時真面目だったから素直にそのまま受け取って、どうしたらいいんだろうって悩んでた。褒められたことなんて一度も無い気がする。だいたいが怒鳴られていたし、どうしたら怒鳴られるのを回避するかばかり考えていた。努力に努力を重ねて外の評価が爆上がりしても父親の評価は得られないから、見事に自己肯定感低くなったよ。(ちなみに母親も特に褒めるとかは無かった。やりたいことあるなら父親あーゆーひとだから自分でうまいことやんなってかんじ。大事なことは教えてくれたし、いざというときは味方してくれたけど、基本はずっと誰かの介護しててそれどころじゃなかったと思う。子供の私から見て、父親のせいで母親の人生は搾取されていると思ってるくらい。母がヒステリックになったのは見たことないくらい人間ができた人。) その頃の癖なのかすべて自責にするようになってて、リーマンショックで営業成績あがらなくなった時はうつ病なった。すべてが親のせいじゃないけど多少はあると思ってる。うつ病を克服してからは、資質は人間として良い方だろうなと思えてるし、私の人間的にいいところは母親に教わったと思ってるので現在進行形で恨んでるわけではないけど、父親を許してはいない。基本的に私はずっと父親に優しく接してきたと思うけど、理論的な話ができない父親を人間的に諦めているし、どこかでバカにしている。じゃなきゃやってられない。 小学生の頃、盆踊りの時に妹が私の同級生にわざと背中押されて転ばされて、それをたまたま見てた父親が飛んでいって首根っこ掴んでゲンコツして怒鳴ってたから、そういう正義感はあるんだけどね。 文章がとても丁寧で、たくさんの人に伝えたいって気持ちと優しさが伝わってきた。 どこかの記事で「"犯罪しやすい脳"ってのは調べれば分かるけど倫理的に調べない」みたいなのを読んだことがある。それに近しいものを感じた。ともすれば「IQ85-70は犯罪予備軍ってことか?!」なんて被害妄想の見当違いな人が出てきそうな気がするけど、そうとられないように丁寧に細かく文章が書かれてて頭が下がる思いです。犯罪者を納税者にするって視点も、支援の必要な人が増える事実だけじゃ国は動けないよなと納得した。「税金をなくします!」とか無計画に主張してる候補者嫌いだから、ちゃんとお金の部分にも触れてて、改めて大賛成な見解でした。 ◆内容(BOOK データベースより) 児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

    5
    投稿日: 2023.07.07
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    衝撃の一言。「教育の敗北」という言葉が頭から離れない。 境界知能と呼ばれる軽度の知的障害を持つという人がいて、彼らは一見すると気づかれないこと、だが本人達はとても生きづらさを感じていて、結果的に犯罪に手を染めてしまうこと。この本を読むまで知る由もなかったことを知ることができた。 今の時代を生きる親として、子ども達の成長過程の中で生きづらいと感じることを少しでも小さくするためには、まず誰もが平等ではないことを現実的に知らなければならないと強く感じた。

    1
    投稿日: 2023.07.04
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    有名な本だったので気になり読んでみました。 犯罪を犯した少年たちは反省以前の子供達が多いこと、 それは認知機能の発達が不十分であるのに認知機能が発達していることが大前提な訓練が多い現状。とても感銘を受けました。 前職で高次脳機能障害の方のリハビリを行っていたので、遂行機能や注意機能、WAISなどのIQの評価は馴染みがありました。高次脳機能障害の患者だけでなく知的障害や発達障害の可能性がある少年院にいるこどもたちにも評価し、それぞれの苦手分野を結果として出すのはとてもいい方法だと思いました。 認知機能を高めることで認知の歪みを矯正しやっと反省の段階にいきつきます。 リハビリを進める時は表面的な方法はめるのではなく、一人一人を分析し苦手とする分野にアプローチをしていきたいです。

    5
    投稿日: 2023.07.03
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    精神科医である著者の先生は、少年院、公立精神病院で、発達障害、被虐待、不登校、あらゆる子どもたちを診てきた 世界が歪んで見える子、ケーキを等分出来ない子、乱暴をやめられない子、授業についていけず、運動能力も劣る子…… 負の連鎖で少年院に辿り着いてしまった 先生は、辛抱強く見守り、励まし、光の当たる世界に導いてきたのだろう 教育って大事だ 理解する大人がもっと必要だ 最後の章で、受刑者を一人養うのに年間約300万円かかるという この受刑者を健全な納税者に変えられたら、消費税なども含めて年間100万円程度、何らかの形で納税できるという 一人の受刑者を納税者に変えることができたら、およそ400万円の経済効果になる 犯罪者を減らすことが、日本の国力を上げることにつながるとある 国防も大事だが、矯正プログラムのようなものも必要だと強く思った

    1
    投稿日: 2023.06.30
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    非行少年と接する機会の多い精神科医の著者が、非行と認知機能に焦点を当てて述べた一冊。 学校教育や非行少年の更生の上で、認知機能が重要な基盤であるとの話は言われてみれば確かにそうだな、と納得する気持ちだった。 また、自尊感情の向上や褒める教育といった、良いこととされがちな関わりに疑問を投げかけており、はっとさせられた。もちろんそれらは大切なことだが、とりあえずなんでもそのように関わるのではなく、個々に必要なスキルを理解し、そのスキル向上の支援をすることも重要だと思う。 具体的な支援方法のパートが思ったより短めで宣伝ぽさも感じてしまったが、視野を広げることができて良かった。

    1
    投稿日: 2023.06.26
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    看護師である母は昔からよく人のことを病気扱いする。 自分の感情を負に刺激する人がいれば粗探しをして何かと病気に当てはめる。それが遠からずなことも多々ありはするが簡単に病気扱いされる側はたまったものではない。きっとそうすることで自分の感情をコントロールしているのだと思う。 躁鬱病の躁みたい、ADHDだから、多動症だ、 世の中の人は部分的にであれば多くの精神疾患に当てはまる節があると私は思う。 一部を切り取って何かの病気に当てはめていればそんなの全員病人になってしまう。 とはいえ、逆に職場や学校で奇妙な行動をする人がただただ忌み嫌われる場面も多く見る。そういった人のほとんどは私の目からすれば軽度の障害を持っていると感じる。なぜその障害に気づかないのか、と不思議にさえ思う。 この相反する気持ちの終始点は中々見つからない。 本書の中で非行に走る障害をもつ子どもの特徴には耳の痛いものや、身に覚えのある出来事が多くあった。だからといって自分が本当にそうだったのかは全くわからない。 気持ちが想像に難くないからこそ、世の中の人を理解し、些細な自分の失敗に気づき、うまく生きていくコツを掴む大切さを感じさせられる一冊だった。 コグトレを学校に導入するのはとてもいい。 全国で必須になる日が来るといいな。

    4
    投稿日: 2023.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メモ 境界知能→IQ71〜85までの人。 知的障害ではないから助けの手が伸びづらい。 小学校2、3年生の時に学校の勉強についていけなくなることが多い。 14%くらいは境界知能だから1クラス(35人)に5人くらい。生きづらさを感じる。 少年院でケーキを3当分できないような(認知能力が低い)子に自分の犯した罪を反省しろと言っても難しい。

    2
    投稿日: 2023.06.18
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    これは結構深刻な内容である。往々にして非行少年は知的障害の可能性が高い。認知能力が低いから非行をしてしまう。非行少女の場合も同様なのだろうか。

    1
    投稿日: 2023.06.16
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    確かに、見えない空気を読まねば ならなかったり、様々な土台が 整っていればこその学校学習や 社会人での就労だったり、 世の中生きづらい人々は沢山いる。 非行少年だけではないが 早期に発達障害に気づいて 支援に繋げることの大切さを感じた。 学校教育で5教科が基本とされるが 社会性の教育も必要不可欠なのではないか。

    1
    投稿日: 2023.06.13
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    センセーショナルなタイトルから予想できる範囲内の内容。こんな人たちがいるよ、という紹介にとどまっていて、あまり深みを感じなかった。

    3
    投稿日: 2023.06.02
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    犯罪少年の中には、自分の犯した犯罪を反省でするだけの能力がない,という視点は斬新でした。凶悪犯罪は後を絶ちませんが、その背景にはこのような問題が潜在している,という視点が持てたのは良かったと思います。

    1
    投稿日: 2023.05.26
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    認知は誰しも多少なりとも歪んでるものだ。自分の目で脳で見ている世界しか知らないのだから。しかし、生きていくためにはなんとかそれを平均に近づける必要がある。それには常識とか基礎学力が必ず必要になる。幼少期に様々な機会が失われた少年たちは非難ではなく同情に値するのかもしれない。

    2
    投稿日: 2023.05.26
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    『最貧困女子』と抱えてる問題がとても似ている。 環境や、個人の持っている問題が、見過ごされたり軽視されたりして起こってる犯罪も多いんだろうな。

    3
    投稿日: 2023.05.23
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    普段小説しか読まないため、たまには新書でも読むか!ということで購入。文章は読みやすく、分量も少なめなため二時間くらいで一気読みできた。 内容はというと、2020年のベストセラーというわりには薄いかな、というのが個人的な感想。 本書をざっくり要約すると 「非行少年はそもそも認知能力が低いんだよ!ケーキ三等分にしてっていったらこんなやべー切り方するんだよ!こんな感じで、非行少年の多くは普通の人とは世界の見方、聞こえ方が違うんだよ!なんとかサポートしてあげたいよね!」 って感じ。 本書では非行少年の認知能力やべーんだよ問題を長々と、しつこく、何度も説明してくれるので、読みながら「さっきも同じこといっとったやん」と突っ込みたくなった。 オススメの読者層としてはやっぱり教育関係者かなという印象。 逆に、教育関係者じゃない人たちは何を思って本書を手に取ったんだろう?どういう経緯でこの本がベストセラーになったのかまったく分からない。 内容としては可もなく不可もなくということで☆3つ。

    0
    投稿日: 2023.05.21
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    タイトルだけ知ってる…ぐらいの認識で読み始めたが、とても興味深かった IQ試験とかで知的障害が見つかって支援を受けられるならまだ良い方で、試験では顕在化しないけど、学校の授業についていけなくて苦しんでいる子の現実を初めて知った 

    1
    投稿日: 2023.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    罪を犯したことを反省させる前に反省をする知能さえ持ち合わせていない非行少年ばかりだからいくら更正させようとしても、反省さえすることが出来ないからまた同じことを繰り返し再犯するのか。刑務所にいるひとりの受刑者を納税者に変えたらおよそ400万円の経済効果になるのは驚いた。認知能力の低い子が犯罪を犯す前にどこかで認知能力をあげて犯罪者にならず、綺麗事かもしれないけど生きやすい社会になるといいなと思った。

    2
    投稿日: 2023.05.19
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    問題を起こして少年院に入らないと発達障害や知的障害に気づかれない少年たち。少年院に入るまでの過程では彼らの問題は見過ごされていた訳で、日本の教育や福祉の至らなさを実感する。結局日本は問題が起こらないと何も変わらない…。 懸念として、この本を読んだ人が発達障害への偏見を持たないといいなとは思った。(障害の個人モデルに依拠していると感じる。)この本の趣旨は寧ろ、支援が必要な少年たちに支援が届いていない社会の至らなさを著わした本だと思うので、それが適切に読者に伝わっていてほしい。変わっていかなければならないのは個人ではなく社会。 

    1
    投稿日: 2023.05.18
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    ちょっと巷で話題になった本。野次馬的な根性で犯罪にはしる少年たちはこんなに人間が未熟なんだよと紹介しているような本かと思いきや、かなり真面目に、少年院に入る少年たちに知的障害や発達障害が多いと思われることを述べ、適切な支援がなされるべきだと訴えている。 少年院に入所した少年たちに限らず、たとえば学校現場でも同じようなことがあり、見ないようにしたり見過ごされることで、生きにくい思いをしている子どもたちがいることも述べている。そして彼らがそのまま、あるいはさらに生きづらさから来る不満や怒りを募らせて大人になったら……。 解決の一策として学校で社会性を身につけるための対応をもっとすべきだというんだけど、それはそれで学校にまた負荷をかけるようで、マンパワー的な問題などでなかなか難しいんじゃないだろうか。それこそもっと学校以外の社会でも家庭でも適切な対応がなされるべきでは。 こういう本を読んだときの常だけど、自分もこうした素養をもつ人間なのではないかと思わされる。特に、融通が利かないというところ(p.71)の記述はかなり当てはまってる気がしてしまう。

    1
    投稿日: 2023.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    IQでは測れない能力がある。 認知能力の低いものに認知行動療法をしても効果が薄い。 図形の書き映しで正確に写せない場合は、物の見えかたが正常ではないのではないか。歪んで見えるために常識的な認知に歪みが生じるのでないか。 認知トレーニングにはコグトレが効果を出している。 非行少年の中には脳機能障害があるものが一定数いる。 学校では国語数学理科社会といった教科を教えているが、社会性についても教えるべきではないか。 虐待をする親も何かしらの障害があるのではないか。 問題は小学2年生ぐらいから散見されるようになる。 問題があり、病院に連れて行くもIQに問題がない(70以上)の場合はもう少し様子を見ようということになり、学校でも問題として取り上げられない。よって具体的な支援が行われない。 職場の同僚で犯罪行為や、協調性がない、言葉が拙いなどで周囲から浮いている者がいる。明らかに知能に問題があるのにも関わらず、何の支援も受けてこなかったようだ。この本を読んで少し現実を知った。 だが、この同僚に対して、どう接していけばいいのかはわからなかった。さらなる勉強が必要だ。

    2
    投稿日: 2023.05.15
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    非行少年は単に認知の歪みがあるという話です。つまり、反省しろという以前に何が良くて何が悪いかの判別ができないのだということです。そういった子供たちをどうやって導いていくかをこの本では考えられています。 身近な話ではないので、なかなか実感がわきにくいですが世の中にこのような実態があることを知ることができました。例えば犯罪があったときに、反射的に容疑者を悪として批判するということはなくなるでしょう。 この本を読めば、なんでも頭ごなしに批判するのではなく、背景やそもそもの構造自体がどうなのかを考えることができる一歩になるはずです。そうやって一人一人が考えることが少年犯罪の抑制につながっていくのかなと思いました。

    1
    投稿日: 2023.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・認知行動療法についてはなんとなく知っていたが、認知機能に問題がある場合(知的障害や発達障害)には効果が期待できないこと、そして非行少年たちにそういった傾向があること、この2つが結びついたことが興味深かった ・何らかの障害→対人関係が苦手→イジメられる→ストレスが溜まる→非行に走る という、被害者が加害者になる構図 ・世間では最後の砦と思われている病院ですら、投薬など対症療法しかできないという現状 →精神科病院から医療少年院(少年院版の特別支援学校)へ赴任した著者が、そこで得た知見をふまえ、独自の治療教育を提示する 第1章 「反省以前」の子どもたち ・図形を描き写す課題ができない →世の中全てが歪んで見えている?聞く力も弱い可能性  これまで社会でどれだけ生きにくい生活をしてきたのか →これをなんとかしないと再非行は防げない ・非行少年に犯罪の理由を聞いても、難しくて答えられない →自分の非行と向き合ったり、被害者を考える力もない? →「反省以前」の問題 ・幼い時から病院を受診している子はほとんどいない →病院に連れてこられるのは家庭環境が安定している子 →非行少年は、逮捕されて初めて医療的な見立てがされる ・足し算引き算、九九、日本地図、総理も知らない →勉強が苦手なだけでなく、話を聞き間違える、対人関係での失敗 →イジメに遭う、学校に行かない等、非行の原因 →そういった子が少年院に行くというのは「教育の敗北」 ・現在の教育は「いいところを褒める」「自信をつけさせる」 週1の忘れ物に対して「週4日はできている」と褒める →忘れ物をしない注意力、集中力をつけないと解決しない 第2章 「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年 ・凶悪犯罪を行った少年の約8割が本気でそう思っている →被害者への謝罪ができるはずない ・9歳の壁、という子どもの発達段階での概念 9歳を超える女性は怖いので、8歳以下の女児を狙う 第3章 非行少年に共通する特徴 ①認知機能の弱さ  「相手が睨んできた」「俺の悪口を言っている」と誤解  想像力(時間の概念)がないと計画や努力ができない ②感情統制の弱さ  性非行少年の95%がイジメによるストレスを溜め込んでいる  ストレス→怒り→冷静な判断ができない→非行 ③融通の利かなさ  困ったときの解決策が1つ(強盗など)しか出てこない ④不適切な自己評価  自分はやさしい人間だ、思い込んでいる  →対人関係のフィードバックを歪んで受け取っている ⑤対人スキルの乏しさ  悪友からの誘いを断れない、他者に助けを求められない ⑥上記+身体的不器用さ(スポーツ経験者など除く)  運動音痴、お皿を割る、じゃれ合ったつもりが傷害罪  目立つので体育の時間や運動会でバレ、イジメられる 第4章 気づかれない子どもたち ・小2くらいからサイン(問題行動など)を出し始める 単に問題児として扱われたり、保護者や社会から気づかれない ・現在IQ70未満は知的障害、70~84は境界知能とされている →50年代では85未満が障害だったが、多すぎたので下げられた →境界知能は14%、クラスに5人程度いることになる ・小学校までは先生になんとか支えられて卒業できる →中学で異性関係、部活、上下関係、テストなどのストレス 成人して社会に出ると、完全に忘れ去られる 第5章 忘れられた人々 ・いい歳をした大人なのに、なんでこんな犯罪をしでかすのか? IQは高かったりして、健常者と見分けがつきにくい ・元衆院議員 山本譲司の「獄窓記」 刑務所は凶悪犯罪者ばかりと思っていたら、障害者ばかり ・検査が不正確で、実際よりもIQが高く見積もられてしまう →一度「知的な問題がない」と判断されると厳しい処遇をされる →少年たちは理解できず暴れるという悪循環、最後は薬漬け 第6章 褒める教育だけでは問題は解決しない ・「褒める」「話を聞いてあげる」は、その場を取り繕うにはいい 解決策ではないので、問題を先送りにしているだけ ・子どもへの支援は①学習面 ②身体面 ③社会面 →ほとんどの学校の先生が③を重要視しつつ、何もしていない ・学習障害や軽度知的障害の子どもが病院に来ることは稀 →病気というより「勉強ができない」という教育の話になるので →医師も慣れておらず、「医療的には問題ない」となる →医療的に問題ないと言われると、学校としても対処しようがない →スクールカウンセラーは心の問題の専門家 教育の専門家ではないので学習の問題に具体的に対処できない ・知能検査で一般的なWISCはザル検査? 子どもの能力の一部しか見ていない →一度「問題ない」と判定されると、怠けていると判断される 第7章 ではどうすれば?1日5分で日本を変える ・「自己への気づき」「自己評価の向上」で非行少年たちは変わる 悪いことをする自分に気づく→もっといい人になりたい ・学者の土台にある認知機能を向上させるコグトレ 認知機能の5つの要素 記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断 →対応する 覚える、教える、写す、見つける、想像するを鍛える ・犯罪者を納税者に 受刑者を一人養うのに、年間約300万円かかる

    1
    投稿日: 2023.05.14
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    たくさんの人に読んでほしい。 小学校にいた、何でこんなこともわからないの?という同級生たち。私はお世辞にもその子たちに親切ではなかったと思う。。そういった子どもたちが発してるシグナルを早くキャッチして、支援する必要があると思った。

    0
    投稿日: 2023.05.14
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    犯罪を犯してしまう人の様々な事件の中には、知的障害が隠れていることもある。知的障害が原因というよりそれを受け入れる教育や社会のシステムがないことが問題。反省を促してもそれが理解できないし、かえって歪めてしまう。精神科の治療でも薬物投与が中心となってしまっているのが現状。後半ではトレーニングの実践的な方法も出てくる。これを読むことで、様々な事件対する見方も変わる。

    1
    投稿日: 2023.05.10
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    もともと犯罪とか発達心理学には興味があって大学でも学んでいたが、今回は話題書ということで勉強のため読んだ。2時間ほどで読了、読み急ぎすぎた。再読しなければ 言われてみれば「そうかもな」と思えることが綴られているが、それに気づくことが難しい。そもそも普通に生きていて非行少年に思いをめぐらせることもない。発信してくれる人がいて初めて意識して事件や現実を見ることができるし、考えるきっかけにもなる。 専門用語が一部ありつつ、非常に噛み砕かれた本だと思う。本書は学校教育が進むことを願って書かれていたが、我々一般人はどうしたらいいのだろう?「教える」「教えられる」一辺倒の関係ではいけないとは考えていたし、そう匂わされている部分もあったが、ではどうなればいいのか。「先生」の著者は立場が固まっていて頼られるべき大人、となれるが、私たちは知的障害を持つ人に向き合う術が分からない。上下関係ができてしまっては良くないだろうし、しかし認知能力の差により対等な信頼関係の構築も難しく思われる。うーん困った そのあたりはまた別の書籍で求めてみようかと思います あ!!!コミカライズもされているらしいのでそれも気になります。国会図書館ででも読もうかな

    1
    投稿日: 2023.05.09
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    非行に走る少年たちの認知機能に問題の原因を見出し、その改善(トレーニング)の必要性を訴えると言う主題は大変興味深かった。タイトルにもなっているケーキを等分できないエピソードに代表されるような状態を「認知機能」の観点でとらえ、紙に書いた点を線で結んだり、大きさの異なる形状の同じ図形を見つけたりと言った認知機能のトレーニングで改善させるというアプローチは大変興味深く拝聴した。字が読めない、計算ができない、図形が認識できないといった内容は、極端な話小学校入学前の幼稚園レベルの話だと感じた。 例えば子供を幼稚園ではなく保育園に入れた際、そのような読み書き算数認知機能の教育の機会はどのように担保されるのだろう?小学校受験の塾で習ったような気もするが、何かワークブックのようなものをやらせた方がよいのか…(わざわざそういったものを強制するのは良くないと思っていたが、認知機能を早期に発達させておかないと後が大変と言うのはわかる気がするし悩ましい)。ほちつ考えさせられるきっかけになった。 一方で主張の中では「〜な人もいる」と言った非定量的な表現も多く、主張の根拠に客観性があるのか懐疑的な場面も散見されたように感じる。著者が認知機能トレーニングの教材を出版していることもありそちらに誘導したい意図も感じた。どこまで客観性や普遍性のある主張なのかは本書だけではわからなかったが、視点としては参考になった。

    1
    投稿日: 2023.05.08
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    子どもを持つすべての親と保護者、子どもと接する仕事をしているすべての人たちの必読書です。 決して自分と自分の子には関係ないと思ってはいけない。それくらい現実的で、ショッキングで、なおかつ希望を提示してくれる稀有な本です。

    2
    投稿日: 2023.05.05
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    認知機能が低く、図形が書き写せていないものを見たとき、本当に衝撃を受けた。たしかにこれでは、漢字の書き取りとかはできないはずだ。 内容は示唆に富んでいたが、同じ内容を別の事例で繰り返し書いていることが多く、飽きてしまった点はマイナス。

    2
    投稿日: 2023.05.02
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    非行少年を作ってしまうのは教育の敗北だという考えは、非行少年に対する考え方見方を変えてくれる言葉になった。 その子その子に合わせた接し方教育の仕方をすれば、トレーニングをすれば驚くほど子供は変わる。 元々グレてる子供はいず、みんなまっさらな状態で生まれてくるのだから、そうさせてしまう教育や社会の仕組みが、大人達に問題があるんだね。とても勉強になりました。教育の現場に携わってはいないし、子供もいないのだけど、子供を持つ事があればぜひ参考にしたいと思う一冊です。

    3
    投稿日: 2023.04.28
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    児童精神科医の著者が医療少年院で出会った非行少年達の認知力の弱さを問題視する 「境界知能」「軽度知的障がい」の少年達が 気付かれず、生きにくさを抱えたどり着く犯罪 学校 社会で支援が必要なはずの人達が うまくケアされなければ 犯罪者や再犯をするものを増やしてしまう 学校で生きづらさを感じて 支援級なのにつまづいて 不登校中の息子は まさに見た目は普通の子 2歳の時から数年間彼の生きづらさに向き合う 多分これからも家族として向き合う まずは情報と子供をしっかりみて支えたい

    6
    投稿日: 2023.04.26
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    認知能力が低く、軽度の知的障害とされる人たちが14%ほどいるというのはショッキングだった。認知能力が低いことで犯罪を犯すことのハードルも低くなり、自らのしたことを反省することも望めない。 見た目にはわかりづらいだけに厄介だ。

    1
    投稿日: 2023.04.24
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    私にとって目から鱗、のような内容で、たくさんの学びがありました。どうして非行に走るのか、行動の裏にある心理に興味があってこの本を手に取りましたが、新しい視点を得ることができました。続きの方もぜひ読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2023.04.23
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    ここに書いてあることが現実なら、この本を教育に関わっている人に知識として持ってほしいと思った。 世間では当たり前に出来ると思われていることがそうではないことが書いてある。だからといって犯罪を犯していいわけではない。虐待をしている親にもこの傾向があてはまってしまうことに衝撃をうけた。簡単なトレーニングで未然に犯罪が抑制できるならそうしてほしい。

    3
    投稿日: 2023.04.18
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    仕事柄、この本にかかれているような境界線の子どもたちをたくさんみている。いつもこの子たちの将来はどうなっていくのだろうと考えていた。 "褒める""話を聞いてあげる"はその場を繕うのにはいいが根本的解決策ではないので逆だとに問題を先送りにしているだけ… 長い子供時代のほんの少しだけの時間関わるだけの自分にできることはほとんどないと思うが、関わった子たちが少しでも困りごとが減らせるように何かできたらと思う。 「コグトレ」調べてみよう。

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    投稿日: 2023.04.18
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    少年たちが生きづらさから非行に走ってしまうのはわかる気がする。社会面、学習面、身体面で、疎外されない程度の能力が必要。ふと、皆が文字を読めたり計算ができたりする現代のほうが、教育が普及してなかった昔より生きづらいではと思ったりした。

    1
    投稿日: 2023.04.10
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    世の中には善悪を判断できない人がいることに愕然としつつも、これを解決する手法を提案しているこの本は希望を感じさせる。将来我が国のリーダーになるだろう若者に是非読んでもらいたい。

    1
    投稿日: 2023.04.09
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    性犯罪者は少年時代に凄絶ないじめを受けているという指摘、つまり軽い気持ちでいじめに加担した人間みなが性犯罪を助長しているということでは? 性犯罪者を断罪するだけではなくいじめも徹底してなくすように早急に努力しなくてはいけないのでは…。

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    投稿日: 2023.04.08
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    自分や家族が、もし犯罪に巻き込まれそうになったら、今までは、自分がある程度相手を刺激しなければ、避けられるのではと考えていた。 犯罪を犯す人の、頭の中がわかった。 そこに至らないよう、社会が守っていくしくみが構築されることを願う。 本人の努力不足じゃなく、障害のために生きづらさを感じている人達が身近にたくさんいたことを知った。 努力しないから出来ないんだとずっと思っていた。

    1
    投稿日: 2023.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーゾーンの子どもや無理解な大人。不適合により、非行にはしるストーリーはあるだろう。学び直しは大切な構造だが、現場が追いついていない印象はある。社会性を教育するべきと言う筆者の考えには賛成したい。

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    投稿日: 2023.04.02
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    著者の宮口幸治氏は、精神科医から少年院の法務技官になり、現在は立命館大学で教鞭を取っている人物である。氏が少年院で出会った少年たちの知的障害を記したのが本書であり、タイトルの『ケーキの切れない非行少年たち』はまさに彼らのことを象徴的に述べたものである。 認知機能に問題があれば、物事の見方が歪み、それは思考の歪みに繋がる。反省もできなければ、自分を正当に評価することもできない。となれば、認知機能に問題がないことを前提にして作られたトレーニングには意味がない。 では、どうすれば良いのか。著者は具体的なトレーニングまで開示し提案するところまで踏み込んでいく。 以前、知的障害は「IQ85未満」とされたが、1970年代に「IQ70未満」に引き下げられ、「IQ70~84」の人たちは「境界知能」と呼ばれるようになった。「IQ70未満」の人は人口の2%で、「IQ70~84」の人は人口の14%と推定される。 さらに著者は、「知的障害」のある子がイジメを受けることでストレスがたまり、それを解消するために犯罪に走ってしまうという「負のスパイラル」を指摘する。

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    投稿日: 2023.04.01
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    仕事上かなり興味深かった、 現実、子のような親が子を育てていることもあるし 社会の繋がりが薄くなっている今、その中で成長していく子どもたちを社会が見捨てないように、みんなで見て育てていくことが大切だと思った 本当にSOSを出しているのは非行をする子どもたち、それを取りこぼさないこと。責任重大

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    投稿日: 2023.03.31
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    いつもは小説が多いので手記みたいなものは久しぶりに読んだ。 話題になった本だし、読む前からなんとなく概要は掴んでいたが、具体的に例を挙げられると自分の想像を超えていた。 まずは知ることが大事だなと感じた一冊だった。

    0
    投稿日: 2023.03.29
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    興味深く読んだ。 本書で論じる少年たちと 明確な基準がなく、水面下で個人が感じている生きづらさには通じるものがあるように思う。 子供の勉強を見ていても理解不足な部分は必ずあって そこを重点的に教えるが そういうところを見過ごされている子供たちがいるのだろうと思うと 認知や身体的な面でも取り残される子がいるのは当たり前だ。 そういうことに対する支援がきちんと社会の仕組みの一つになってほしい。

    1
    投稿日: 2023.03.26
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    なんというか人を断罪するより、特性を分析して支援する方が確かに大変なんだけど、長い目でみればみんなハッピーになるのではと思った。

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    投稿日: 2023.03.22
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    とても偏見に満ちていることは百も承知だが、こういった類の「タイトルが秀逸」かつ「専門家が書いた本」というのは見掛け倒しであることが多く、私にとって読むのがとても苦手な場合が多いので、今回も最初は期待していなかった。 しかし作者の経歴からしてなんだかとてもアツいものがあり、内容もアツかった。もちろんこれだけの薄さなので具体例というよりはエッセンスをまとめた本なのではあるが、宮口さんの経験と考察が程よく散りばめられていて、ぐいぐい読み進めてしまった。 この本を読んで、小学校受験のトレーニングってむしろ「認知力」を高めるんだろうなと思った。色々な意味で好循環の世界と、悪循環の世界。

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    投稿日: 2023.03.22
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    少年院にいる子供たちの発達障害の現実と、非行との関係性を知ることができました。育ちが悪いとか、性格の問題とかではなく、支援が必要な人達なんだということを知り勉強になりました。

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    投稿日: 2023.03.21
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    非行少年たちに教える、のではなく 非行少年たちにも教えたい、認められたいという気持ちが潜んでる、「承認欲求」に気づくことが出来ない世の中ではまだまだ難しい課題なんだろうなって思った。新書苦手だけど読みやすかった。

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    投稿日: 2023.03.16
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    少年院に入るような少年は認知機能に問題がある場合が多く、現在の矯正方法ではこの根本原因にアプローチできていないので改善すべきだ、とのこと。 全く否定の余地はないが、社会が高度化しすぎてしまって低知能の人がついていけず「犯罪者」になるのは何だか別問題な気がする。ごちゃごちゃした契約書ベースのビジネスとか、やたら細かい役所の書類とか、もうちょっとアバウトにして、まったりなあなあと暮らしていけるような社会にならないもんですかね。

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    投稿日: 2023.03.15
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    自分の常識とは異なる世界が存在するのを知ることができ、非行少年目線での現状を窺える。こうした視線をもって更生や教育に取り組んでいる人がどれほどいるか。 また社会のあり方も考えていく必要がある。

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    投稿日: 2023.03.15
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    2023.03.12 この本が売れたことから、みながなんとなく知っていることを「言語化」することの大切さを学んだ。彼らの「教育手法」はよくわからない。

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    投稿日: 2023.03.13
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    一定の割合で確実に存在する、知能ハンデを抱えている人。線引は難しいし、ハンデがない人からするとその人たちの世界を想像も難しい。 根性で治るものでもない。 丁寧に特性を紹介しつつ、最後は前向きな方法を提言。犯罪者ではなく、納税者に変える。というのは身も蓋もない現実主義過ぎる感じもしたけど、支援の意義について合理的に述べる最適解なんだろうなぁ。 読みやすかったです。

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    投稿日: 2023.03.11
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    【要約】 ・少年犯罪者の多くは、脳の高次機能に問題がある言ってしまえば「障碍者」 ・元は適切な支援を受けることができなかった被害者 ・学校/支援施設では教科別の勉強に先立って、ベースとなる脳の機能の訓練を取り入れるべき 【気になったこと】 ・高次機能に障害があるとして、器質的な問題が背景にある (とわかる) 割合はどれくらい? (私個人では多くは器質的な問題に帰着できると思っている) ・器質的な問題に対しての医学的アプローチ法 ・問題の表出され方が異なるだけで、うつとか強迫性障害とかも似たような問題に帰着できそう ・本文中の例を見ていると、「認められたい」「頼られたい」「褒められたい」はかなり人間の根源的な欲求なのかな…という感じ

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    投稿日: 2023.03.10
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    娘の夏休みの課題本に。。。と思って買っておいたやつを読んでなかったので。一時期話題でもありましたし。 非行少年と発達障害や知的障害との関連性を指摘していて、確かにそうかもしれないなと思いました。被害者の立場に立ってみれば「そんなのしったこっちゃない!」というのは重々承知で書かれているのでしょうし、逆にそういう科学的なアプローチをしっかりすることで、非行ひいては犯罪を減らしたい。。。という意図かと。 一番印象に残ったのは、小学生くらいまでに身体、学習、社会性を身につける必要があるが、社会性については系統だった手法はないし、現在の学校教育要綱では存在していない点。確かにそうかもしれないということと、IQを指標とする危険性があるんだなあ。。と。ついこの前よんだ「天才」でもIQについて触れられていて、やっぱりIQが高いことがすべてではないな。。。と考えさせられました。

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    投稿日: 2023.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。 ■実行機能の弱さ ■感情を表す言葉を「イライラ」しか知らない ■非行少年に共通する5店セット+1 認知機能の弱さ、感情統制の弱さ、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ、プラス1身体的不器用さ ■認知機能 見えないものを想像する力の中に、「時間の概念」があるが、それが弱い人は「昨日、今日、明日」くらいしか感覚がない。未来に向かっての努力ができない。努力ができないとどうなるか①自己肯定感が低いまま②他人の努力が理解できない 1.2歩先しか見えてない。 ■知的障害 IQ70未満(人口の2%程度)、一方で1950 年代は85未満だった。85にすると全体の15%程度になり多すぎる→70に。日常生活は100程度ないと辛い。

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    投稿日: 2023.03.07
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    自分の周りにも知的障害の人があふれているのかと実感できた。とてもいい本だからぜひ読んでみてください!

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    投稿日: 2023.03.04
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    半分くらいちゃんと読んでいたけど、途中からは流し読みしました。 要は、非行少年に共通する特徴としては、 ・認知機能が弱い。想像力の欠如。 ・感情コントロールが苦手。すぐにキレるり ・何でも思いつきで行動。 ・問題点がわからない。自信のあり過ぎor無さすぎ ・コミュニケーションが苦手 ・力加減ができない。身体の使い方が不器用。 小2からサイン出てる。 早めに親や先生が気付いて、療育手帳や特別支援教育り

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    投稿日: 2023.03.02
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    学校現場で働く身としてこの本には大きく同意できる。 非行に走る生徒にはなんらかの原因がある。原因を教員なりに分析し、根本的に解決に導いてあげられたらと思う。 軽度の発達障がいを持つ人が親になると悲惨なことが起きやすいと思う。

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    投稿日: 2023.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グレーや発達障害によって起こる教育の難しさ。 自身が子を持った時に頭に入れておきたい内容。 なぜ少年らが出来ないのか、学習の仕方、養い方がなるほどとなるのがよかった。

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    投稿日: 2023.02.24
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    ある脳科学者が、犯罪に手を染めてしまう人は脳が違うんだよ、脳を調べてみたら分かるよ、でもそう言うと差別だとかなんだとか言う人がいるから言えないんだよね、というようなことを言っていた。本当にそうだと思う。逆にそこを見て見ぬふりをして、かえって本人の人生を反社会的な行動から救えなかった事例が多いと思う。社会に適応しずらい脳をもって生まれてしまった人をそのまま放っておくほうがよっぽど差別だと思う。自分が彼だったかも知れないし、彼が自分だったかも知れないのだ。

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    投稿日: 2023.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じゃあどうすればいいんだ!!!ってわからなかったものを、例えばこういうのがあるよって教えてくださる本だった。 児童養護施設で働いてる自分としてはすごくすごく勉強になった。子どもたちにどう伝えたらいいのかとかわからないことばかりだけど、実践してみたい。

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    投稿日: 2023.02.15
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    物の見方が変わる一冊だった。性犯罪に特に顕著な因果関係があるとの話は初見だった。 被害者を生まないためには、加害者を作らないことが大切。認知機能の向上に資するトレーニング等が学校現場でもっと普及していくといいなと思う。

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    投稿日: 2023.02.14
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    「犯罪者を納税者に」というラストメッセージが心に響いた。学校教育で防げるところがあるかもしれないという部分が共感できた。

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    投稿日: 2023.02.11