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太陽の塔(新潮文庫)
太陽の塔(新潮文庫)
森見登美彦/新潮社
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総合評価

1290件)
3.7
241
426
393
86
23
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    面白いのは『四畳半神話大系』だけど、好きなのは『太陽の塔』!!大学五年生で、後にも先にも引けずアフォな事ばかりに頭を使い日々に明け暮れる。かなりしょっぱい現実に、思わず目頭押さえたくなる話し。

    0
    投稿日: 2010.05.11
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    京都を舞台に京大生の男子が少しずつ失恋から立ち直っていく話。妄想とこだわりに満ちた暗い心の底から少しずつ少しずつ水面に浮き上がっていくようなそんな感じのするお話でした。 最初はストーカーかと思ってびっくりしましたが、最後はほんのり切なくて爽やかな気持ちになりました。独特の世界観と、のらりくらりと進んでいく主人公のごく普通の人間的な所が魅力的で一気に読み終えました。

    0
    投稿日: 2010.05.08
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    たんたんとしている文章。いつもどおり、花のない大学生の男子がでてきて、猫ラーメンが出てきて、京都が舞台で・・・。森見さんワールドでした。 元彼女を研究していることを元彼女のストーカーに叱咤される主人公。三次元の女性に本気で恐怖している主人公のともだち。 森見さんワールドには、魅力的な人物がたくさんでてくるので、ほほえましい。

    0
    投稿日: 2010.05.08
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    友達に薦められて読んだ。主人公妄想のくだりや、ええじゃないか騒動は面白かったけどオチと水尾さんとの関係がいまいち理解できなくて、もやもやしたまま読み終わってしまった。もう一度読んで理解したいなぁとは思う。

    0
    投稿日: 2010.05.07
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    腐ったラムネのような本。 くさそうなんだけど清々しい……! 独りよがりなのだけれど内に籠りまくりだから悶々しっぱなし。 大好きな本です。

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    投稿日: 2010.04.24
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    個人的にはあんまり好きじゃない さらっと読んじゃったからかな? 今度じっくり読み直したいかな

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    投稿日: 2010.04.21
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    初期、若い! 読むのに体力がいる。 そしてラストに行くにつれて予想外にさわやかに、 読みやすくなっていった。 始まりのあの男汁まみれを振り切って、さわやかだ。 ひやっとリアルな失恋話で、びっくりしたよ。

    0
    投稿日: 2010.04.20
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    2010 4/10読了。WonderGooで購入(古書)。 男汁あふれる京大男の日常とか妄想とか。 裏表紙のあらすじを見るとあまり自分が好きではなさそうな話に思えるのに、開いて読むとぐんぐん引き込まれる・・・というパターンが森見登美彦については多い気がする。今後はあらすじと無関係にまず読んでみて決めよう。 そしていつか「太陽の塔」を見に行こう、と決意。

    0
    投稿日: 2010.04.11
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    森見作品のなかで愛すべき一冊といえるでしょう。 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」のような冒頭から入るこの作品の流れは、偶然にも「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んだ後にこの作品を読んでいた自分にものすごい感動を与えてくれたのかな、と思えてしまう。

    0
    投稿日: 2010.04.01
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     日本ファンタジーのベル大賞受賞作。  恋愛って一大スペクタクルかつファンタジーだったんだね!  男汁あふれる、実に楽しい作品でした。

    0
    投稿日: 2010.03.29
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    失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ(!)、日本ファンタジーノベル大賞受賞作であり、森見登美彦のデビュー作。 第4回本屋大賞第2位「夜は短し歩けよ乙女」のベースにもなっているような作品。 主人公は「水尾さん研究」と称して、振られた彼女の行動を観察することを日課にしているモテない大学生(休学中)。 堅苦しい言い回しで、主人公は自身のストーカー的行為を無理矢理正当化しているのですが、そのくどくどとした言い訳めいた語調の中に、どこか憎めないかわい気があるように見えるのは私だけではないと思います。 ファンタジーと言ってよいのかわかりませんが、モリミー・ワールドは既に確立されています。 ところどころに散りばめられたレトリックもウィットに富んでいてなかなか面白い。森見さんの作品を読むたびに、もっと本を読みたくなります。

    0
    投稿日: 2010.03.27
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    京都の偏屈な大学生のお話。 主人公のくだらない妄想には我が身を振り返って、 思うところがあるので痛々しい限りである。 かの地へ行ったこともない私にとって、話に聞く都とはこのことかと妙に納得しました。 きっと土地勘がある読者ならば頷ける場面がままあるのだろう。 もし行くようなことがあるなら、読み返してみてもいいかもしれない。

    0
    投稿日: 2010.03.22
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     男の頭の中は90%が妄想でできている、あと10%は変態(笑) とにかく、面白かったです。何度も 度も読み返しても飽きない本だと思います。 主人公が彼女にフラレるが、その彼女につきまとい、(ストーカー!!こいつ、大丈夫かぁ)そこに新たな彼女を好きという男性があらわれ、主人公に嫌がらせを。。。実はこの男性も彼女のストーカー。。二人の熾烈な闘い(嘘)   私が好きなシーンは終盤あたりの主人公のトモダチがいった一言 「もうそろそろ、幸せになりてえ」と呟いたところ!・・・同感。  野郎だけのくだらなさが実に良い作品だと思います。

    0
    投稿日: 2010.03.21
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    『街を怪物が闊歩している……クリスマスという怪物が……。(中略)四条河原町界隈ではとっくにクリスマスファシズムの嵐が吹き荒れていることは私にもよくわかっている』 この1冊の本の中に森見ワールドがぎゅっと凝縮されている感じがします。そんな本です。 適度なユーモア。どまんなかではない変化球の青春。でも、なんだかうなづけるダメ京大生の思考回路。ええじゃないか。 楽しい物語です。 読み終わったあと、ほっこりしてくる物語です。 ええじゃないか。

    0
    投稿日: 2010.03.20
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    09069 ※雑誌 タイトル 2004.12 「映画で世界はまわってる」 09070

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    投稿日: 2010.03.18
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    笑って笑って、そしてちょっと切ない。 全体的に笑ってしまったんだけど、 水尾さんに対する気持ちや、 表現の仕方には、 ぐぐっとくるものがありました。 そして、ええじゃないか騒動が、とても衝撃でした。 なんとゆうか、すごい。 私としては、大っ好きです。 文章も、 くだらないけど、なんだか一生懸命な彼らも。 飾磨さん曰く。 「我々の日常の90パーセントは、頭の中で起こっている」 とのこと。 笑いました。

    0
    投稿日: 2010.03.17
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    知り合いの人とそっくりな人が出てきました. 「世界中の人が不幸になれば,相対的に自分か幸せになれる.」 さすがです.

    0
    投稿日: 2010.03.15
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    「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。  なぜなら、私が間違っているはずがないからだ」 「我々の日常の九十パーセントは、頭の中で起こっている」 「みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる」 「ダメだ。三次元だぜ。立体的すぎる。生きてる。しかも動いている」 ダメ大学生書かせたらうまいなぁと思う ところどころ笑いを堪えるのが大変だった だけどさすがに3作連続ダメ大学生の青春モノを読んだので次は違う作品が読みたい

    0
    投稿日: 2010.03.14
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    もうたまらない程面白かったぁ! 何度クスクスと笑わせられたか…! 妄想と現実の言いまわしが相変わらず絶妙で…! これが初期作品とは…さすが森見さん。

    0
    投稿日: 2010.03.06
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    大1年時に心理学の教授が薦めていたものを3年の終わりに読む、へもっぷり。イニシャルGキューブのあたりが一番盛り上がって読めました。

    0
    投稿日: 2010.03.03
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    読了したとき、非常に清々しい気分でした。 非常にコミカルな青春文学とでもいえるのかな・・・。 それと同時に、 「あ、この人は天才だわ」 と思いました。 森見3部作 『太陽の塔』 『夜は短し歩けよ乙女』 『四畳半神話体系』 の主人公は、村上春樹の主人公からキザさを抜き取った感じがしたのは私だけでしょうか。 というより、森見の文章そのものがカッコつけてない村上春樹といえる気がします。 いずれにせよ、本書はとても笑える良書だと思います。 私は超がつくほどの夢想家なので、 p.82の飾磨のセリフ 「我々の日常の90パーセントは、頭の中で起こっている」 には、的を射ているなぁと感心した。 読了後、京都に行きたくなること間違いなし。 事実、私は行きました。

    0
    投稿日: 2010.02.26
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    失恋男子大学生のありあまるエネルギーと やり場のない感じ、満載です。 熱い日に、熱気で景色が歪んで見える感じに 似ていると思いました。 が、有頂天家族や夜は短しを先に読んでいて あの雰囲気を気に入っていたので この本は、そんなにヒットではなかったです。

    0
    投稿日: 2010.02.23
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    森見登美彦を読むのはこれが2作品目。ぼくが最初に読んだのが「夜は短し歩けよ乙女」だったからか、どうも物足りなさを感じてしまいました。 出来ればこの先ネタバレの可能性もあるので読んでない方はご遠慮いただきたいです。そして個人的な感想です。 先ず主人公が女性に興味があるようで実はあまり無い点がどうも腑に落ちない。変に恋愛になるよりその対比として考えることができますが、物語中の行動が共感を呼ばないのです。犯罪行為に近い部分で女性へ興味を示していますが、前半の表現で終わっていました。次に列車の部分は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に近い表現に感じるが書き切れていない様に感じる。太陽の塔の存在もどこか中途半端。全体がバラバラか中途半端な雰囲気のまま最後の見せ場に突っ込んで行く印象でした。 遠藤との距離感と、最後のイベント事はとても上手に感じましたが理解しきれない部分も多々あります。はたして失恋男がこれを読んでも・・・そんな風に思おう一作でした。なぜこんな感想になったのか自分でも不思議なほどです。「夜は短し歩けよ乙女」と比べてしまうのかもしれません。

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    投稿日: 2010.02.19
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    女性とは絶望的に縁が無く、膨大なる妄想力に突き動かされて毎日を過ごす主人公。『水尾さん研究』も、さも高尚なことのように書いているけど、早い話がストーカーだし(笑)類は友を呼ぶもので、似たような気質の友人達が揃って鍋をつつく様などは哀れを通り越して滑稽だったりする。でも宿敵・遠藤と乗り合わせた水尾さんの夢の中の叡山電車や、世の華やぎが恨めしいクリスマスイブの錦市場で海老塚先輩に鰻の肝を奢ってもらうくだりに、ちょっと感動してる自分がいたりするのだ。

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    投稿日: 2010.02.17
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    愛すべきストーカー ところどころ、んっ、と感じながらも、 さらさら読めて、ラストでほろっときて 読み心地がよかった

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    投稿日: 2010.02.16
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    う〜ん・・・失恋文学の系譜・・・ですね。 面白くて一気に読んでしまいましたよ。 作者は28歳の男の方なんですが、文体がなんというか・・・70年代? ひどくなつかしい、古き良き(?)時代の香りがただよっています。 「長きに亘り、私は「水尾さん研究」を行ってきた。 作成されたレポートは十四にのぼり、すべてを合わせると四百字詰め原稿用紙に換算して二百四十枚の大論文である。遺伝子工学をそっちのけでこんな研究をしていたから、農学部の研究室から逃亡する羽目になったという事実からはひとまず目をそむけることにしよう。研究内容は多岐に亘り、そのどれもが緻密な観察と奔放な思索、および華麗な文章で記されており、・・・」 と、初めてできた恋人の研究にまい進するのですが、一方的にふられてしまうんですよね〜・・・ 京都の大学生が主人公。 頭でっかちで妄想でできているような作品なのですが、自転車で駆け巡る京都の街の描き方がとてもリアル。街めぐり(というか路地裏めぐり)してみたくなります。 京都の街はあこがれます。

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    投稿日: 2010.02.16
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    森見作品2作目! うーん、内容に直接関係のない表現を知らず知らずの内に読み飛ばしてる私には向いてないのかもしれない。。 夜は短し・・・はおもしろい!と思ったのになぁ orz こういう人間は絶対京大にいると確信しました。(笑)

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    投稿日: 2010.02.11
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    大学生になって、あらためてこの本の面白さがわかりました。 しかし表現が秀逸ですね。 「濡れティッシュなみに内面の透ける」なんてよく思いつく。

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    投稿日: 2010.02.11
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    森見登美彦のデビュー作。 休学中の大学五回生の主人公は、かつて付き合っていた水尾さんに振られてから、長きにわたり、彼女のあとをつけ、彼女の生活のパターンをレポートにまとめる「水尾さん研究」を行っていた…。

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    投稿日: 2010.02.11
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    先輩のお兄さん、森見登美彦氏の変態大学生日記。 京大の学生ってやっぱり変人なんだろうな~といらん偏見を植えつけてくれる一冊。

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    投稿日: 2010.02.10
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    初めて読んだ森見作品。 実は最初の10ページくらいで読むのをやめようかと思った。 なにこれストーカーの独白か??なんかやだな・・・と。 でももうちょっと読んでみよう・・・と思いなおして読み続け・・・すっかりハマってしまいました。 この人独特の言い回しみたいなのが、すごくおもしろい。すごくツボ。 途中笑いながら、でもこれって笑っていいのかな?とちょっと考えて、でもやっぱ笑う。

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    投稿日: 2010.02.09
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    著者のデビュー作品とのことだが、私が読んだのは3作目。先に「夜は短し~」「四畳半~」を読んでいたためか、それよりかは面白さが欠けるかな、、、。とは言っても、ニンマリ笑わせられる箇所は随所に在り、それなりに満足。 デビュー作ならではか、その後の作品に通じるところも満載。森見ワールドを満喫するなら、必ず押さえておくべき作品であることに間違い無し。とにかく京大生の生態が実にリアルに描かれてある。私もかの周辺で過ごしたことがあるだけに、「私」という人物がファンタジーなどではなく、実在そのものであることをここに断言しておきたい。

    0
    投稿日: 2010.02.09
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     あまりにリアルすぎる京大生の妄想。これはファンタジーなんかじゃない!  北白川、元田中、百万遍、そしてクリスマスファシズム吹き荒れる四条河原町。  吉田山周辺で繰り広げられる、ろくでもない京大生の生態。あまりに共感するところが多すぎて困るぐらいで、教室で座席の隣にこんな奴らが座ってても不思議はない。  こういう馬鹿さ加減と、小難しい妄想の集合体が京都大学を形作っている。  ただし、ストーリーは切ない!

    0
    投稿日: 2010.02.07
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    ゴキブリキューブのあほさ加減ににやついてしまった。 夜は短し~、恋文の技術ほどではないが、 言葉遊びはあいかわらず。(こちらが原点だが)

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    投稿日: 2010.02.06
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    「夜は短し~」と近い設定ではあるがこちらの方が現実に近い。 初めの数ページで何度にやにやしたことか知れません。(不気味に思った方々にこれを読んでいたんです、と伝えたい) 主人公に近いスペック(優秀、変態、男汁)の身近な男性と妙にかぶって面白かった。

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    投稿日: 2010.02.02
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    言葉の言い回しが面白い。 京都の情景が浮かんできて、京都に住みたくなります。 でも、内容はこのうえなくアホらしい(笑)。

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    投稿日: 2010.01.25
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    この作品は、日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。 京都の大学に通う「私」三回生の時水尾さんという恋人ができた。しかし水尾さんは、「私」を振った。水尾さんの研究と言って明らかなストーカーに言えることをする「私」クリスマスの京都で起きる出来事、妄想男がただ恋して走るしょうせつです。  失恋どころか恋をしたことがない私、とても楽しく笑えました。 やはり馬鹿な男は素晴らしいです。

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    投稿日: 2010.01.24
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    これがファンタジー大賞?~京大5回生の僕は漸く先輩から奪ったガールフレンドに愛想を尽かされて,寂しいクリスマスを過ごし,もてない男たちで結成したサークルでクリスマス・イブを潰す企みを行うが,それは四条河原町で「ええじゃないか」と合唱することだった~これをファンタジーと呼んで良いのか・・・そうね・・・将来性を買ったということで落ち着きましょう

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    投稿日: 2010.01.22
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    森見登美彦の太陽の塔を読みました。森見登美彦のデビュー作で、ファンタジーノベル大賞を取った小説だそうです。しかし、konnokとしては、この小説は楽しめませんでした。四畳半神話大系のようにSF的なトリックがあるわけではないし、夜は短し歩けよ乙女のようにかわいい女の子が登場するわけでもない。延々と自意識過剰な男性の主人公の独白が続いていきます。文章がちょっと難解なのも、読み続ける気力をそいでしまいます。この人の書くテーマも毎回同じなので、ちょっと食傷気味と言うこともありますが。

    0
    投稿日: 2010.01.22
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    これは面白かった、 「四畳半」と合わせて、何回も読みました。以来、森見さんの作品を心待ちにしてます。 朝日新聞にも夕刊で連載してるし、今後も期待してます。

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    投稿日: 2010.01.20
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    これはひどい。けれどそこがすばらしい。こういう文学もありなんだと思わせてくれる世界観。こんなすごいの書けるのは森見さんぐらいしかいないと思う。

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    投稿日: 2010.01.19
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    新ジャンル:京大生 男汁あふれる生活。高みを目指して今更降りられない男たちの宴。心の柔らかいところに刺さった失恋。馴染み深い土地で繰り広げられる鈍色の青春。 名言が多い

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    投稿日: 2010.01.18
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    全くもって女性にモテず、逆に開き直りながら寒々とした日々を送る私にも、かつては恋人なる人がいた。その名を水尾さんというかわいらしい女性は、しかし何と私を振ったのであった!その縁が切れてからも地道に"水尾さん研究"に勤しむ私であったが、ストーカー疑惑やら愛自転車を奪われるやら、怪しい京大生狩りに追い回されるやらの散々な日々を送る。地獄のクリスマスイブの日に、友人の「ええじゃないか計画」に参加した私はいつの間にか水尾さんを見失い・・・。 森見先生の小説は後に残るものが非常になくて困ります(笑)何もないのに、確かに残っているものがあって言葉にできない。ただ、こんな風にだらしなくて女子にモテず世間を僻んでいるようなダメ大学生って絶対いつの世にもいるよなあと思う。女子からしても哀れみを感じずにはいられないキャラクターが、逆に魅力的なのかなとも。水尾さんの憧れの象徴として描かれる太陽の塔。私もいつか見てみたいなぁと思います。そして虜にされるとしても。

    0
    投稿日: 2010.01.18
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    途中、文章がくどくて投げ出そうかと思ったけど、だれた個所数ページを斜め読みして読了。ええじゃないか、と言いきれないのが、悲しいなあ。言いきっちゃ駄目なんだろうけど。

    0
    投稿日: 2010.01.13
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    京都大学の5回生の私。 女性とは縁のない大学生活を送っていたが、3回生の時、水尾さんという恋人ができた。ところが突然、私をふった。 水尾さんに振られてもあきらめきれず『水尾さん研究』という名目で水尾さんのストーカーまがいの行為で付回す。その私を水尾さんに好意を寄せる遠藤が付回す。 なんとも、間が抜けている。 女っ気無しの友達、飾磨(しかま)、井上、高藪の四人がつるんで、繰り広げる愛すべき、さえない大学生活。 最後にまた水尾さんと再びいい感じになれそうなところで終わる。

    0
    投稿日: 2010.01.12
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    にやにやしながら、時に声を出して笑いながら読んだ! 電車で読まなくてよかったー ちょうどクリスマス前の時期に読んだから、自分と同じ立場な彼らにすごく好意を持った テンポの良い文体と愉快な言い回しが、すごく面白い! 森見さんの他の作品はまだ読んだことないけど、いくつか話題にもなっているようなので、是非とも読みたい

    0
    投稿日: 2010.01.12
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    どうしようもなく馬鹿らしい事件が盛りだくさん!本当にバカらしくて嫌んなっちゃう。それでも、面白いんですけどね。

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    投稿日: 2010.01.07
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    一青年が唾棄すべき己の内面に見事な螺旋模様を描いて堕ちてく、その様子が相も変わらず面白い。 京都に住みたくなるんだよなぁ。ホントに。 あれほど巨大な妄想力、一度でいいから手にしてみたい。

    0
    投稿日: 2010.01.05
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    京都の冬に暴力的な猛威をふるうクリスマスという厚顔無恥な馬鹿騒ぎを憂い、昨今の恋愛礼讃主義に敢然と異を唱え、かような理不尽極まりないクリスマスファシズムに対し「日本人はもう一度節度を取り戻さねばならぬ」と固く心に誓う四人組。私と飾磨大輝(しかまだいき)、高藪智尚(たかやぶともなお)、井戸浩平の哀しくも苦悶に満ちた学生生活。 彼らは溢れんばかりの知性(痴性?)を持って生まれ、その知性を無駄にすることおびただしい。軽佻浮薄な風潮に流されることなく、荒ぶるジョニーをかろうじて理性で統制する彼らは紛う方なき日本男児。果たして彼らに魂の救いはあるのか。願わくは彼らに神の祝福多からんことを。 本書は森見氏が京大の院生であったころに執筆したものにして、氏のデビュー作。独特の文体、知的な言い回しによって、京都に生息する知的おバカの生態が厭味なく描かれ、ついにファンタジーにまで昇華させた実力に舌を巻いた。はっきり言って大好きです、森見氏のこの回りくどい文章。

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    投稿日: 2009.12.31
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    京都の入り組んだ路地を主人公たちと「ええじゃないか」と踊り狂いながら練り歩く けれど祭りが終わる頃、自分の手元には何も残っていないことに気づく 夢を見させてくれる文章 けれど本としてはぺらっぺら

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    投稿日: 2009.12.30
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    良薬とはつねに苦いものである。 ただし、苦いからといって良薬であるという保証はどこにもない。 毒薬もまた苦いのだ。

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    投稿日: 2009.12.23
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    ええじゃないかええじゃないかええじゃないかええじゃないかええじゃないかええじゃないかええじゃないか… この時期に読んで、ほっこり楽しく笑いながら読了。素敵です。今読むのに相応しい本です、ありがとう。

    0
    投稿日: 2009.12.20
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    愛しき妄想。間違いだらけなのにニヤニヤが止まらない青春の爆発っぷりが最高です。この方の文章はホント秀逸で、同じ作風なのに飽きがこないから不思議。

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    投稿日: 2009.12.18
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    個人的ナンバー1モリミー! すっかり太陽の塔の虜になりました。 デビュー作ということもあり、周りは荒削りだとか言うけれど、私は良いと思う!戦う恋する男たちの姿が目に浮かびまふ。

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    投稿日: 2009.12.12
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    一見、ストーカーの頭おかしいオタクのようだが なんか味方したくなるキャラクターだ。 ばかばかしさとほのぼのさがミックスした本。 ( ・_ゝ・)<フッ

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    投稿日: 2009.12.12
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    この本を人に紹介するなら「ストーカー小説!」と笑顔で迷いなく言います。これを読むと京都って魔界なのかとあらぬ誤解を抱くこと請け合いですね。でも実はそれぞれにそれぞれの思いがあって、水尾さん研究に精を出す”私”の心も少しずつ形を変えていく。クリスマス撲滅と言わんばかりに世間の幸福図を暗澹とした目で睨む4人は情けなくて、それをむしろ高尚なことだと言い切る姿が滑稽で、それでも日々を悩みながら生きている姿が愛しい。読み始めと読み終りで大きく印象の変わった一冊でした。

    0
    投稿日: 2009.12.08
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    これ実は一度読み終わっていたのですが、12月(というかクリスマスw)を前に再び読みたくなったので手にとって読んでみましたw 季節が季節ということもあって、1回目に読んだ時よりもより共感しましたw 主人公が本当に情けないにも程があるんだけど。 でもそれでもどこか憎めなくて、憎むどころか「もう、しょうがないなぁ」と笑えてしまう、そんな人たちが揃ってますね、この本の男の子達は。 解説にあった「へもい」という表現はまさにしっくりきますねw 移動中に読みながら「クリスマスに一人でいる男の子達ってこうなのかしら」とか考えてました。 話がどうとかそういうのじゃなくて、これは本当に人物を楽しみつくす本かなぁと思いました。 もう今の時期に、ぜひ独り身の男の子に読んでほしいですねw むしろ無理やり貸してしまいたい(迷惑すぎる) でもそんな本です。

    0
    投稿日: 2009.12.01
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    第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 しかしファンタジーと言うよりは妄想ノベルと言った方がいいかも・・・ 森見氏のデビュー作になるのかな。 この本と『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』は微妙にリンクしてます。 読み終わったとき「まさかこの話は『夜は~』の後日譚じゃないよね??」 と戦々恐々しましたがよくよく読んでみると違うようです。ホッ。 どうやったらそこまで自分を過大評価が出来るのかと小一時間ぐらい膝を合わせて話し合いたくなるくらい自己中な主人公とその仲間達。 大まじめに馬鹿なことを次から次へと起こし日々妄想しては楽しんでいる。 「研究」と称して元彼女をストーカーしては細かく観察記録を取ったり、恋のライバルとGキューブをプレゼントし合ったり・・・etc (因みに私は珈琲屋での妄想がツボにはまってしまい「ぷるぷる」が暫くマイブームでした) 文学的文章と相まってバカバカしさここに極まりです。 そんな彼らが世間のカップルが浮かれ騒ぐクリスマスイヴを邪魔する為に考え出したのが「ええじゃないか騒動」 その日四条河原町交差点で起きた「ええじゃないか騒動」は夢か幻か妄想か・・・それとも現実? そんな駄目駄目でお馬鹿な男達だけど何故か憎めない。 もしかしたら私も彼らと似たもの同士だからかも(ストーカーはしてませんよ?) 読後ハズカシイ青春の思い出といった感じで過去の自分を振り返って見たくなるかもしれません。 そして穴を掘って埋まりたくなりました(しかも今現在もたいして変わりなかったので更に深く埋まりたくなりました)

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    投稿日: 2009.11.30
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    夜は短し歩けよ乙女にはまって森見氏のを読みたくて読んだ本。 文章は好きな言い回しで間違いない! しかし夜は~のように魅力的な黒髪の乙女や主人公がいなかったのは残念だ。 ストーリーもあるようでなかったので最後あれ?って感じになりました。 夜は~が自分にどんぴしゃにはまっただけに期待が高かった。 それだけくじかれた感もあるが、らしさはあるのでファンの方は読んで損はないんじゃないでしょうか。

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    投稿日: 2009.11.30
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    ほろ苦くかつ甘美に濃厚という意味でキャラメル的小説。 20190608再読 やっぱり読むたびラストで泣いてしまう。

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    投稿日: 2009.11.22
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    屈折した考えと日々妄想に耽る男汁にまみれにまみれた男子大学生の失恋話に、時折ファンタジーが織り交ぜられている物語。 うねうねとした言い回しや硬派な文体に慣れない人は読むのがしんどくなって行くだろうと思います。 けど、慣れれば文章はリズムよく進み、さくさくと男汁にまみれた世界が展開されていきます。 ラストの「ええじゃないか騒動」は内に溜めていたものやら何やらが、外に向かって放たれるエネルギーは爽快で清清しく、馬鹿ばかしくって阿呆らしく、そして、どことなく切なくも感じました。 日本ファンタジーノベル大賞に選ばれてるのにファンタジー要素無いよ、と言う方もいるそうですが、深く考えもせずに読んだ自分には単純に不思議な叡山電車がファンタジーなんだと思っていました。 が、色々な意見やら感想やらを知る中で妄想がファンタジーなんだと言う意見もあり、そうなると不思議な叡山電車も妄想の一部なのかと思ったりしまして。 そうなると…水尾さんも妄想なのか?と思い、いやいや、でも、うーん…と悩み、でっかくみればこの本自体が妄想とも言えるかもしれん、と言うよく分からぬ考えも出てきて結局はよく分からなくなった次第。 または、遠藤も妄想の一部ならばと色々と考えてみると全ては丸く収まりそうだなあとも思ったり。 でも、まぁ、いろいろとあれやこれやと述べてきましたが、何はともあれ面白かったです。 満足度は★★★☆☆。 太陽の塔に行きたくなります。

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    投稿日: 2009.11.22
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     大学での明るい青春生活に憧れながらも、それが叶わず、もんもんと妄想して過ごす大学生達。でも、その姿こそ青春そのものともいえる。 「太陽の塔」とストーリーとの繋がりや主人公の元カノとの関係が消化不良な感じ。

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    投稿日: 2009.11.20
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    電車の中で読むと思わず笑えて、気まずい思いをします。 なんて自己中で阿呆なんだろう。 全員が阿呆だ。 森見登美彦お得意の怪しい世界もたまに入り、且つ、「うわ」と思うような悪さもやらかしている。 勿論、あの独特の言い回しも健在。 とにかく、阿呆だ。 つか、書かれている場所が地元故によく解り、京都はこんなに阿呆ばかりが集まる土地柄とは、思われないでいただきたい。 それにしても、あの嫌がらせの応酬はなんとかならないものか(爆笑)

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    投稿日: 2009.11.18
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    先週読み終わった。 夜は短しみたいなのを期待していたんだけど、期待したよりはおもしろくなかった。 ところどころばかばかしくて笑えたけど、なんだか全体的によくわからない。 なんで主人公は襲われたのか(ただの学生狩りだったのか) 襲われた先になんで遠藤がいるのか 水尾さんの空想のなかの電車ってなんだったのか 電車にのってる水尾さんを撮っていた映像は誰によるものだったのか 結局最後はどうなったのか この話の中で太陽の塔とはなんだったのか 主人公はいわゆるストーカーじゃないのか ゴキブリプレゼント返しのとこは笑えたけど などなどいろいろ腑に落ちないところが多かったです。 2作続けてちょっといまいちなので、森見さんはしばらくいいかな

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    投稿日: 2009.11.14
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    京都の知ってる場所がいっぱい登場する。 それだけでも京都人の私としてはうれしいのに、この年頃の男子の生態も学べる。 この年頃の男の子は、なんと厄介なのだろう。 自分を持て余すにもほどがある。 いじらしくて切なくて、四条河原町で私も一緒に「ええじゃないか」と踊り出したくなった。

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    投稿日: 2009.11.12
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    この文章好きだ! 男性作家の文章が最近好きだなぁ 淡々とした感じが 女性作家の文章はちょっとやらしすぎる様に感じる わざとらしいと言うか

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    投稿日: 2009.11.10
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    中学時代の馬鹿丸出しの夢を拒否したい気持ちはよくわかる. 過去の自分の赤裸々な姿は,眼をそむけたくなるのが常だ. しかし現在の我々は過去の失敗の堆積の上に成り立っている. ちょうど古代の生物たちの死骸が石油となり現代の文明を築く礎となったように,我々も過去の情けないばか丸出しの自分を燃料としていまこそ見事に走って見せねばならぬ. そのためには赤裸々な過去を堂々と受け止めることが必要だ. 若い頃のエネルギーに満ち溢れて垂れ流しな男共を見事に表現している.森見氏の描く人間はとても魅力的です.

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    投稿日: 2009.11.03
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    非リア充の教科書と思いきや、意外と主人公はいいやつだし友達も楽しい奴で羨ましくなった件。最後の数行でちょっと寂しくなるもりみーマジック。

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    投稿日: 2009.11.03
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    大学時代の自分、 というより。 大学時代に自分の周囲を取り巻いていた 男子たち、ゆるく悩ましくヤッパリ気楽な大学生活を送る仲間たち、 を思い出す。 「太陽の塔」の扱われ方が好きでした☆

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    投稿日: 2009.10.30
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    森見さんのこの語り口がすごくすき。 いいなあ京都の大学生! ゴキブリの話はなんで!となりました。 ええじゃないか騒動たのしそう。 電車のなかで読みながらひとりにやにやしてました。

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    投稿日: 2009.10.27
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     私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。<Amazonより>  こ、これは・・・松本零士の「男おいどん」 だ!おいどんのほうが悲劇的ではあるけど。青春時代の自分へのうぬぼれと巨大な妄想力で世界を呪う小説。最初のほうは主人公が別れた恋人について「水尾さん研究」とか実地検証という名のストーカとか、かなりぶっ飛んだことをやってるのですが、同じような友人に囲まれてだんだん元に戻っていく(私はそう思ったのだ)過程が切なくも暖かい。文体はユーモアあふれていて、序盤は特に変。とにかくダメ学生のぐだぐだぶりがもの凄く上手く書かれている。読んでいて、オレは"私"であり、飾磨であり、井戸であり、高藪であるのだ、と気付き、むわー、と叫ぶ。  そして、太陽の塔。私は太陽の塔を見たことがないので、インパクトが半減かもしれない。東京タワーやマリンタワーなどとは、なにか根本的なところから全く違うんでしょうねぇ。

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    投稿日: 2009.10.26
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    妄想のレベルが高い。その一言に尽きる。 ポジティブな後ろ向きな生き方は大学生ならではである。 たまに共感してしまうフレーズがあるので、自分はそっち寄りの人間なのだと感じてしまうorz 「みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる」

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    投稿日: 2009.10.25
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    2009/10/24(〜p237終) いろんな意味でカオスな話だったwww 文体というか、語り口がかなり面白い(レベル高いw もし私が男子学生だったら、こういう風になりたいなと切実に思ったw

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    投稿日: 2009.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ん~、デビュー作ということもあるんだろうけど、ちょっと場面転換が急で「?」ってなるところが多い。 刊行順に読んでるわけではないけど、他の作品と基本モチーフが同じ。

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    投稿日: 2009.10.22
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    圧倒的なボキャブラリーと文学的な語り…ですが内容は、人からみれば「くだらない」で片付けられそうな妄想を携え、日常を走り抜ける青年の人生の、ほんの僅かな1ページ。 読み進めていくうちに体の内からふつふつと笑いが沸いてきて、仕舞いには声に出して「わっはっは!」となってしまいます。 高尚な言葉の羅列で笑わせる異色な作品と捉えました。 読後は「なるほど太陽の塔か」となる、奇妙で存在感一杯の一冊です。

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    投稿日: 2009.10.22
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    主人公は京都大学休学中の五回生。三回生のときにできた「水尾さん」という恋人に振られ、どうして彼女が自分を振ったのかという、ストーカー紛いの「水尾さん研究」を日々続けながら生活を送る。飾磨、高藪、井戸という華やかな青春をこよなく嫌う「男汁」の仲間たちと、クリスマスイブに「ええじゃないか騒動」を計画する。 邪眼、ゴキブリキューブ、避雷針の話、太陽電池の招き猫、「これは俺のゴンドラ」、太陽の塔に心酔する水尾さんなど、不思議で抱腹絶倒のエピソードが詰め込まれた玩具箱のよう。他作品に漏れず登場人物は奇人変人だらけ。 最近俗に言うリア充(リアルな生活が充実している人、の意)に対する、充実できない人間のひねた感覚に、むしろ共感する人のほうが多いのでは。「夜は短し~」が大ヒットだった著者だが、個人的にはこちらのほうが好き。しかし、本上まなみの「解説」はあまりにも……感想文。 2003年日本ファンタジーノベル大賞。森見登美彦デビュー作品。(2009.10)

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    投稿日: 2009.10.21
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    ブックカバー裏のあらすじに失恋が云々と書いてはあるが、全然暗い話ではない。 森見作品らしく、登場人物は奇人変人だらけ。 ライトに読める一冊。

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    投稿日: 2009.10.12
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    失恋したらこういう本を読んで勇気づけられるのもアリかもしれません。物語の筋はめちゃくちゃだけど、大学生の過ごす無為な日々がよく描けているし、名言ならぬ迷言が多く、思わず書き留めておきたくなります。

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    投稿日: 2009.10.09
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    妄想だけが取り柄の男子学生の話。 何より書き方が秀逸。電車の中で読んでいるとついにやけてしまう。 独特の書き方だが、先が気になってスラスラ読めてしまう。 そして、背景に描かれている京都の街並がどこか哀愁漂っていて良い。 唯一終わり方がしっくりこなかった点がマイナス。

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    投稿日: 2009.10.01
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    関西圏に住んでいながら、太陽の塔を間近でみたことがなかったのです。 よく高速道路のほうから、ちらりと見えるあの威圧感のある顔を、車窓から眺めて。 近くで見てみたい。けど、この距離があるからこそ、あの威圧に押しつぶされないんじゃないか、と子供ながらに思ったりしたものです。 関東に移り住んで、今になって見に行ってみたい「大阪」ができた。そんな場所と巡りあわせてくれた、大事な一冊です。 ええじゃないか!ええじゃないか!ええじゃないか!ええじゃないか!

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    投稿日: 2009.10.01
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    妹が読んでたらしい家に放置されてた本を拝借! −文章?文体?が独特とゆうかヘンに凝りすぎていると感じてしまいました。そうゆうところに気が散ってしまって、全くストーリイに入り込めなかったし、作者が意図したであろう笑いのポイントも全くツボに入ってこなかった・・・。 +表紙絵はなんかすてき! +ゴキブリキューブの描写が嫌!(これは良い意味!)

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    投稿日: 2009.09.30
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    悲しい男子大学生。 舞台と同じ京都の大学生の身としては他人事とは思えずついつい物語の中に入り込んでしまった笑 この年代の人が抱える内面での苦悩を独特な表現で表していて、その上読み終わったときには不思議にすっきりとした気持ちになりました。

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    投稿日: 2009.09.30
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    文章の言い回しが絶妙!すごく好みでした。 胸がきゅんとする感じ。  可愛いなー分かる分かる! と思いながら読んでました。 すごく温かい気持ちになれる良い本でした。

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    投稿日: 2009.09.27
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    もてない大学生の青春もの。 いわゆるリア充が読むものではありません。クリスマスイブの夜に一人寂しくアパートの部屋で体育座りでもしながら読むのが相応しいのです。

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    投稿日: 2009.09.26
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    デビュー作にして、受賞作品。才能を垣間見るには十分。しかしながら、変なことを中心として進むだけで、中盤以降、展開がよくわかりませんでした。この、文庫版には、本上まなみ氏の解説があり、非常によくできた解説であり、本書を理解する上で大変よいものであった。

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    投稿日: 2009.09.23
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    楽しい語り口は作品を重ねるごとにどんどん洗練されてったんだな、という訳でその点は他の作品の方が上かもしれません。 でもこれはどの作品より格段にすっぱいです。しょっぱいです。 モリミー独特の一人称のユーモラスな文体はすごく好きなんですけど、ちょっと情景とかが浮かんできにくいのが欠点かなって思いましたが、この面白さは何にも代え難い。 クリスマスファシズムに抵抗せねばならない!!笑

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    投稿日: 2009.09.08
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    森見登美彦である、すっかり虜になってしまった様だ。 独特の文章世界に入り込むとついつい時間を忘れてしまう。本作は、同氏のデビュー作である。 またもや、繋がる。 『下鴨幽水荘』だとか『猫ラーメン』とか、読めば読むほど作品世界に深みが増していき、そこには絶妙な中毒性がある。 個々の作品で楽しいのは勿論、積み重ねるほどに、のめり込んでしまう作家と言えよう。 失恋男が主人公だ。 クリスマスイブ目前に振られてしまった悲しい男が、彼女の生態を観察しつつ(彼曰く、ストーキングではない)妙な友人達に囲まれつつ、自分の人生と恋愛を反芻する物語である。 偏屈で理屈屋。 感情を、葛藤を、妄想を、 傷つかない様に理性で処理しようするとこうなってしまのかな、と思う。だからこそ、この作品、最後がぐぐっと来る。 デビュー作だからか、文章の華麗さは前二作には劣るし、個人的には水尾さんという人物をもう少し丁寧に描いてくれると嬉しかった気もする。 彼にしか分からない部分を、彼が語らない部分を、私は読みたかった様に思う。 しかし。 夢の叡山電鉄のシーン。太陽の塔。映画館での遠藤との対峙。などなど、ゾクゾクする様な印象的シーンが多かった。 それはまるで映画、さらに言えば、一昔前古きよきジブリ作品を見るのに似る。何故かは分からないが、不思議な味わいを持って心に刻み付けられるシーンが多い。 「嗚呼、良いなぁ」 なんて嘆息してしまう程に。 読後感も悪くない。 大学生の内に読めて良かった、そんな恋愛ファンタジーなのである。 いやあ、凄いぞ、この作家。

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    投稿日: 2009.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読んだ森見先生の本です。 面白かったです。 果たしてこの世の何%の人が、 恋人からの変なクリスマスプレゼントに「部屋に余計なものが増えるのはイヤです」と言えるでしょう。 言わないでこっそり物置に放り込む優しさ…。言わないで彼が遊びに来た時だけ部屋に飾る優しさ…。 そういうものに私はなりたい…。 でもまあ、クリスマスプレゼントに電動まねき猫をチョイスしてしまった主人公には、これ以上ふさわしい言葉はなかったのかもしれませんね。

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    投稿日: 2009.08.27
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     元カノの水尾さんに未練たらたらな大学生の「私」が、「水尾さん研究」と称して彼女をストーキングしていると、見知らぬ男から「これ以上、彼女につきまとったら警察を呼ぶ」と言われてしまう。  「私」は見知らぬ男の正体を突き止め、友人の飾磨を巻き込み、彼との嫌がらせ合戦が始まった。  刻々と迫るクリスマス……。果たして「私」は彼女とよりを戻すことができるのか……。

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    投稿日: 2009.08.14
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    もりみさん。 想像と妄想と夢との間を行き来しながら現実を生きる主人公とその周辺の人たちのお話。 ひっちゃかめっちゃかで、リアルな世界という定義が必要ないような自由さで溢れていました。 途中でてきた、Gのつく、みんなが大嫌いな虫の描写があまりにあんまりなので、ぞわぞわしてしまいました。やられた この人の描くヒロインはいつだって、なんだかとぼけたような、一味違う、癖のある女の子。そういう感性が、凄く魅力的。 だけど、前に読んだ2作に比べると☆三つってとこですかね。

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    投稿日: 2009.08.13
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    中二病をこじらせた駄学生を四畳半に押し込めてトロ火でグツグツ三ヶ月ほど煮詰めると主人公の出来上がり。 大学生のくせに「キャンパスライフ」という夢溢れる言葉の対極にいるような主人公と、その仲間達。 どうやっても擁護できないほど駄目人間。社会のゴミ。と言うかウンコ。しかも便器からはみ出た汚ない奴。 ……でも何故だろう、強烈な親近感を覚えるのは。 「俺はやれば出来る男だ!」「俺は他の奴とは違う」「間違ってるのは世間だ!」 多かれ少なかれ誰もが持っていた(はずの)そんな考え。 歳を重ねるにつれ、そんなのは妄想だって気付いて(あるいは気付かされて)、捨ててしまいましたよね。 ……でもさ、本当は捨てたくなかったんだよ! 僕だってやれば出来る男だって信じ続けたかったんだよ! 世間体や常識なんて綺麗事に負けてしまった僕の代わりに、大声で己の正当性を叫び続ける主人公達。 彼らに万感の拍手と心からの罵声を贈りたい。

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    投稿日: 2009.08.10
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    『夜は短し、歩けよ乙女』よりは 森見ワールドはまだ構築されていないような作品でした。 あっちの方が色が濃い気がする。 だが、こちらの作品も文章のテンポは変わらずに良い。

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    投稿日: 2009.08.08
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    「夜は短し」が最高に面白かったので期待に胸を膨らませての森見作品2冊目!!!だったんですが 主人公がストーカー(思想というか信念はストーカーじゃないっぽいですが)のバレンタインやクリスマスに呪詛をふりまくような大学生で(笑) デジャブ感がすごかった。 女の子もあんまり描かれてなかったけど、ちょっと不思議ちゃんみたいな子らしく、これまたデジャブ感が・・! 作家さんって、同じ舞台設定(土地とか)だったり得意なプロットとか似たような登場人物とかお決まりのセオリーとか作風とか文体とか色々「その人らしさ」があるけど 森見さんってこういう「妄想たくましいもてない男性」ばっかり描くひとなのかな・・! まあ面白いからいいけど^^; まだまだ森見作品いっぱいあるみたいだから、面白い作品が見れる期待はしてますけども・・!!! でも、電車で読むのが躊躇われるくらい、これでもかというくらい愉快で笑えて面白かったので、とくに文句はないよね。面白かったならいーじゃん!うんうんそうだそうだ でもなんかそこまで決まった女性がいないというか、色恋沙汰に縁がないからって暴挙に出なくてもいいのにな〜オンナがすべてじゃないって!とか思っちゃいました

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    投稿日: 2009.08.07
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    ファンタジーノベル大賞受賞作を読んでみようと購入。 なんだろう?不思議な作家さんです、この森見登美彦と言う人は。 ものすごく固い文体であるにもかかわらず、中身が馬鹿馬鹿しいというか(笑)、 ついププっと笑っちゃいます。 普通、誰が見ても「お前は完全なストーカーだよ」と言いたくなる男が 主人公なんだけど、本人はマジメにストーカーだと思ってなくて、 別れた彼女の研究をしているだけだと言い張っているところが なんとも哀れで滑稽で、物悲しい・・・けど笑っちゃう(笑)。 ストーカー同士の情けない戦いとか、大学生チックで笑っちゃう。 とびきり好みではないはずなんだけど、なんかハマっちゃう作家さんです。

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    投稿日: 2009.08.03
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    一応恋愛カテゴリーへ。 後半の3分の1くらいからどんどん楽しくなっていきました。主人公のひねくれて、がむしゃらで、意地っ張りで、自尊心が高いところが好きです。

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    投稿日: 2009.08.03
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    この愛すべきばかばかしい大学生のお話にここまで緻密に表現する語彙力。素晴らしすぎる。 私も『ええじゃないか』はやってみたいし、そのノリを胸に秘めた熱き情熱は持っているつもりではある。 ただ、法界悋気のこの本での意味がわからなかった。

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    投稿日: 2009.08.01
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    今まで読んだことない分類の小説。主人公の現実と妄想をいったりきたり(笑) そのなかの小さな失恋のつらさがちらり。。。ちょっぴり切なかったです

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    投稿日: 2009.07.31
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    延々とリズムの良い文体で京大生の妄想が書かれている小説 こういう友達が欲しい するめ焼きたい 知っている地名がいっぱい出てくるので想像(妄想?) できて楽しい!

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    投稿日: 2009.07.30
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    個性的な主人公と登場人物との独特で拘りな世界観、妄想はフャンタジーにも成って行く!しかし最後、心は素直に泣くのですね、(モテない自分は)共感致しました。

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    投稿日: 2009.07.29
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    かわいらしくて大好き 特に最後つんつんしてた主人公が恋に破れたことを認め涙するところ 一緒に悲しくなった この主人公もかなりキャラ濃いよね

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    投稿日: 2009.07.28