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ぼぎわんが、来る
ぼぎわんが、来る
澤村伊智/KADOKAWA
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総合評価

437件)
4.0
117
201
79
13
0
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    ぼぎわん この意味のわからない名前がざわざわと心を逆撫でしてくる感覚がすごい。 ただのエンターテインメントとしてのホラーではなく、家庭に潜む溝をまじまじと見つめさせられるようなお話。

    1
    投稿日: 2020.09.21
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    我慢するとな、心の中に、 悪いもんが溜まるんや。 ずっと後になって、 しっぺ返しがくるんや。 じっと我慢したからて、 正しいのとちゃう。 私は耐えた、せやから許される、 そんな簡単な話ちゃうんや。 世の中はーこの世は。

    5
    投稿日: 2020.09.20
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    「アクロイドが殺されるんだろうな」 とか 「そして誰もいなくなるんだろうな」 と言う感じでタイトルからして 「ぼぎわんが来るんだろうな」 妖怪が人を襲う話なんだろうと、勝手に想像していた。 書店で「比嘉姉妹シリーズ」として陳列されているのを見かけて、各巻に共通の人物が登場するのを知った。 巫女であることまでは調べて それ以上はネタバレを恐れて調べず 読み始める。 「ぼぎわん」と呼ばれる謎の怪異 人間の言葉を話し、問いかけ 答えてしまったり、家の中に招き入れてしまうと攫われて山に連れて行かれてしまう。 妖怪のような名前だが、由来がわかってくるとなんだか知っている名前で あぁアノ名前がこうなったのか、と妙な親近感のようなものが湧く。 三章にで構成されており、毎回違う人の視点で語られる。 解説にもあるが、この構成により毎回登場人物の印象が変わる。 思いのすれ違い、表面・表情(結果)でしか見えない人間の怖さや、想いの大きさが少しずつ見えてくる。 ただただ襲われておわりかと思いきや 抵抗する存在として「比嘉姉妹」が現れる。 お姉さんは修羅場をくぐり抜けてきた強者で、ぼぎわんの怖さが和らぐ (急にドラマ的、漫画的な人物が現れたからか?怪異自体が現実的では無いが、抵抗する側も異質でないと成り立たないようにも思う) 「ぼぎわん」の真相に進んでいく展開もミステリー好きとして嬉しい。 (ホントにただただ襲われて終わりだと思ってたので…) クトゥルフでも、一方的に追い込まれるより、少し反撃する人達がいたりする方が好きなので(それだとB旧映画臭が強まるのですが…) 面白くてほぼ1日で読んでしまった。

    24
    投稿日: 2020.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うまいし、おもしろいし、ちゃんと怖い。 ホラー大賞を取るくらいだから構成もアイテムも謎解きも、ものすごくちゃんとしてた。 でも、こういうホラーものって、怖いのは前半だなと思った。つまり、なんだかよく分からないからこそ怖いのであり、真相や原因に近づくにつれて、その怖さから遠ざかる、という、まぁ当たり前のことを思った。 ぼぎわん、って何なのか、どんな経緯と理由で、何をしようとしているのか。そういったことを最終章で一気に、かつちゃんと解き明かしていくつくりなので、「分からないから怖い」は当然なくなっていく。その分、推理やエンタメとしての面白さは強化されていくのだが。 あと最後のバトル?除霊?のシーン。迫力あるし読ませるが、どうしても、あんまり怖くない映像が浮かんでしまった。これは私の「怖いシーン」や「化物」のイメージが貧弱なせいもあると思う。だけどなんか、うーん。やはり、具体を書けば書くほど、陳腐なものに近づいてしまうか。 とはいえ、物語のいちばん最後に、「まだ解決していない不安」があることも提示されている。そのあたり、やはり作者も「わからないから怖い」の重要性を十分理解しているからこそ、それを残そうとしたのだろう。 読書体験としては十分におもしろかったが、逆に「まったく理屈がわからず、最後まで謎が解決されないが、吐くほど不気味」みたいな話を読みたくなった。

    1
    投稿日: 2020.09.17
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    怖かった〜!さすが大賞作品! 三重県出身なので、ぼぎわんの潜む地域の様子がリアルに想像できて恐怖でした。 イクメンきどりの旦那…こっちも別の意味で恐怖! 腹立つ〜(笑)

    2
    投稿日: 2020.09.13
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    おもしろかった。さすが大賞。 小野不由美さんのような怖さ。 映画はまたそれはそれでおもしろかった。キャストが冴えてました。 あと、なんでしょうねこの表紙。表紙もなんだか怖い。

    1
    投稿日: 2020.09.12
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    映画「来る」視聴をした後、原作もオススメされたため読んだ。 自分には映画も原作も見た!という経験がこれまであまりなかったのだが、映画を見た後だと話の筋や背景が追いやすかった。 また、映画との違いや映画では映像作品であるがゆえに言及されていない設定も描写されており、こういうことだったのか!という発見もあった。 描写が簡潔にも関わらず想像力をかきたてられ、熱中して読めた。 面白かったです。

    1
    投稿日: 2020.09.10
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    本書は、第22回日本ホラー小説大賞で綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆきと名立たる選考委員全員から絶賛され、見事 "大賞" を受賞した作品。『来る』というタイトルで映画化もされている(当方未鑑賞)話題作ということで今回手にとってみた。 ・・・いやはや、これは頁を捲るのが止まらない。 「ぼぎわん」という正体不明の化け物への恐怖、その「ぼぎわん」を呼び込む原因となった人の醜さ、そして満を持して登場する最強の霊能力者と「ぼぎわん」との対決。ホラー・ミステリー・ヒーローの要素が上手に融合された物語が読者を引き込んで離さない・・・本書こそ「化け物」のようだ。 湊かなえが大好きな私としては、2章の別視点で明かされる真実がとても好みだった。もう少し叙述トリックを駆使して、「やられた!騙された!」と言わせて欲しかったな。(改めて1章を読み返してみたが、さすがにここから2章で明かされる真実に気づくのは困難かと。なんとなくには感づけるが、ここまでの食い違いに気づくのはさすがに。。。)

    1
    投稿日: 2020.09.09
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    面白い。 映画からの遡り。 視点を変えた3章構成というのもいい。 映画を観た時にも同じ感想を持ったけれど夫婦間の不和をアニミズムや八百万の神という民間信仰として現代に蘇らせた設定はアイデア賞だと思うなぁ。この設定で何作もイケちゃう。 文体は多分にスティーブン・キングからの影響が伺えるけれども嫌味にならず良い感じに作品に取り込まれている。 脳内キャスティングは先に映画を観てしまっていることもあって、まんま映画のキャストで読んだ。比嘉姉妹は松たか子、小松菜奈で続けて欲しい。 「さおい・さむあん・ちがつり」の“さむあん”はSamhainから来ているとの解釈。MISFITS、グレン・ダンジングファンとしては無条件反射してしまいます。

    1
    投稿日: 2020.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じわじわと近づいてくる 田原が電話越しに「真琴の姉」と一緒にアレを呼び込もうとするところが1番良かった 田原のダメっぷりが露呈してから もうおもしろくてしかたがなかった

    1
    投稿日: 2020.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぼぎわんが、来る。 映画から知った作品のため、映画との比較をしながら楽しむことが出来た。 映画のネタバレも含む。 以下、映画と原作の違いを中心とした感想。 ・ぼぎわんの正体 映画:まず、「ぼぎわん」で呼称されない、大きな牙を持つと思われる化け物だが、観客に姿をはっきりと見せない 原作:「ぼぎわん」で呼称される、具体的な姿形を伴う、化け物であり、その正体は山に捨てられた子供の怨念の集合体 映画が単にタイトルを「来る」にしたことでもわかるように、ここが大きな違い。 原作ではここに結構な文量を後半割くことから、映画でそれも再現しようとした場合にはかなりテイストが変わっていただろう。 映画は、「ホラー(序盤〜中盤)」→「エンタメ(終盤)」という感じにテイストが変わるが、 原作を読んだイメージは、「ホラー(序盤)」→「ミステリ(中盤)」→「バトル(終盤)」という感じだった。 この「ぼぎわん」の掘り下げを変えているところが、田原秀樹とその妻香奈の描写の違いにつながっているように感じた。 個人的には、原作のほうが好みである。 ぼぎわんという要素を消したことで、化け物がなぜ発生するのか?というところを原作では①「コタカラ山の歴史」と②「田原家の宿縁」、③「田原秀樹家のスキマ」、④「田原秀樹家におかれた魔導符」と原因を重ねることで説得力を出しているが、映画では①と②がぼぎわん要素を省いたことでなくなったことで、③と④の描写を強めることで説得力を出そうとしている、ということが読み取れる。 ・田原秀樹とその妻、香奈の描写 映画:田原秀樹はブログに病的に執着する、見栄っ張りな人間に見える。 また、映画では幼い頃に「ぼぎわんに連れて行かれる」という予言めいた言葉を女の子から言われている。 前半は田原目線で物語が進行するが、かなり独善的・いびつな価値観が感じ取れるように描写される。 また、香奈は秀樹の独善的な価値観に苦しめられながらも抗じることができていない。 自分の家庭環境に負い目を感じる描写がある。また、秀樹への失望から、秀樹の同級生である津田と浮気をしている。 おそらく結末は化け物に殺されている。 原作:田原秀樹はそこまで病的には描写されていない。また、田原目線で物語が前半進行することから、そこまでおかしな言動が描写されない。 香奈もまた、映画と比べると平均的な妻として描かれる。 浮気はしておらず、ぼぎわんに襲われるが最終的には生き残る。 前述のように、映画では化け物の出現原因が、主に「田原秀樹家のスキマ」に起因するものとして設定されているため、田原秀樹と香奈の闇が深い。 比べて、原作のほうは確かに田原秀樹にも非があるとは思わせるものの、彼個人に起因する災いとは思えないくらいの描写になっている。 こちらも原作の方が好み。 もうこれは映画の尺の制限上しょうが無いのだけれども、ぼぎわんのまがまがしさは昔々から積み重なってきた歴史に起因するものである、という設定の方が納得感があって、恐怖した。 また、同じように唐草(原作)および津田(映画)の立ち位置も以下のように異なる。 映画:原作の唐草に相当する津田が登場。当初は田原の味方と思われる人物のように描写されるが、 田原の職場の浮気相手を奪う、香奈と不倫、家に魔導符を置く。 「あいつ(田原)から奪うのが趣味や」と言い放つ、サイコパス。 原作:田原の二面性(いいパパ:浮気性の軽薄な男)に嫌悪感を抱いていることから、家に魔導符を置く。 これもまた「田原秀樹家におかれた魔導符」の原因としての比重を高めるため、小悪党・唐草を津田・極悪人に昇格させていると感じた。 総じて、面白いホラーだった。映画で観ていても何度も背筋がゾクッとしたし、読了感もすっきり! 比嘉姉妹シリーズは、もう少し読んでみたい。 そのほかの違い======= ・真琴と琴子の関係性 映画:琴子から真琴はかなり辛辣な言われよう(すっこんでろ、的な)。 原作:かなり優しい。また、真琴をユタの道に巻き込んでしまったことに自責の念を抱いている。 映画でこの違いをなぜだしたのかはわからなかった。 琴子のキャラを立たせるため? ・野崎と子供 映画:野崎は恋人に子供を堕胎させている。 原作:野崎は無精子症で、子供を作れない体。 これは、誰しも闇を抱えていることを描写するための設定変更だと思われる。 ・最終決戦の描写 映画:琴子をメインとした、超能力者連合軍で化け物に挑む。特に化け物の正体は明かされない。 原作:琴子とぼぎわんがタイマン(野崎もセコンド的に参加)。勝負の中でぼぎわんの正体が明らかになる。 原作をそのまま映像化すると、かなりB級感が出るかも? 映像作品としては、映画の描写に変更したのは天才的だと思う。

    1
    投稿日: 2020.08.29
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    2020年8月13日読了。 ・ 製菓メーカーの営業部として働くサラリーマンの田原秀樹。 妻の香奈と娘の知紗と幸せな家庭を築き、育児にも積極的に参加するイクメンでもある。 ・ そんな秀樹は、子供の頃に祖父母の家で奇妙な体験をしていた。 認知症を患い寝たきりの祖父と家で留守番をしていた時、ピンポンとドアホンが鳴り来訪者が。 扉の向こうから 「ごめんください。シヅさんはいますか」 志津は祖母の名前だったので、 「いま、でかけてます」と返事をすると今度は、 「ヒサノリさんはいますか」 久徳は伯父の名前で30年も前に交通事故で亡くなっている。 不審に思いながらも「いません」と答えた。 「ギンジさん、ギンジさん、ギンジさんはいますか。いらっしゃいますか。ちがつり。ギンジさん、ちがつり。ギンジさん、ヒサノリさん、の、ちが」 銀次は祖父の名前だが、異様な事態に怯えていると 奥から祖父の「帰れ!」という怒鳴り声でその奇妙な来訪者は消え失せた。 ・ その祖父が亡くなった時、葬儀会場で祖母が教えてくれた祖父の地元に伝わる恐ろしいものの存在。 「それが来たら、絶対答えたり、入れたらあかん。捕まったら山へ連れてかれる。 名前は-ぼぎわん。」 ・ それから年月は過ぎ、 香奈との結婚、妊娠が判明し子供の名前を話し合い『知紗』と決めた矢先、 秀樹の職場である事が起きる。 後輩の高梨から 「田原さんにお客さんです。チサさんのことで用があると言ってました。」と伝言。 まだ子供の名前を『チサ』に決めた事を誰にも話していないのに、一体誰が? 来客を探すがどこにも姿が見えない。 その事を高梨に問いただしていると、急に高梨の右の二の腕から大量の出血。 自分でも気付かぬうちにシャツは真っ赤に染まり、そのまま緊急搬送されてしまう。 高梨はその事件から体調を崩し、みるみるうちにやつれていき、会社を辞めた。 ・ これをきっかけに、秀樹の周りで不審な事が起こり始める。 ある日、家に帰り玄関のドアを開けると、秀樹が買い集め、飾っていたお守りや御札の残骸がフローリングの廊下一面に引き裂かればら撒かれていた。 キッチンにはうずくまる香奈と知紗。 何かが来たんだと直感する秀樹。 そこにプルルルル…と固定電話の呼び出し音。 留守番電話が作動し電話から 「もしもし ギンジさんはいますか シヅさんはいますか ヒデキさん カナさん」 それは子供の頃聞いたあの声だった。 あの日の来訪者がまた来ようとしている、ぼきわんという名の化け物が。 ・ 自分だけではどうする事も出来ない秀樹は、民俗学に精通している唐草という学生時代の友人に相談をする。 そこでオカルトライターの野崎昆という男を紹介され、その伝手で比嘉真琴という霊能者に協力を頼り、家族をぼぎわんから守ろうとするのだが…。 ・ ・ 最近じわじわ気になっていた本作。 前まで『ぼぎわんが、来る』なんて訳のわかんないタイトルだけに、どうせ陳腐なホラーだろうくらいに思っていたんだけど…めちゃ面白いじゃないか。 ・ ただのホラー小説ではなくて、3部構成になっていて各章で語り手と視点が変わり全く異なる印象で描かれる所や、伏線回収があったりとミステリー要素もふんだんに感じる事が出来る作品だった。 ・ 怪異によるホラー要素だけではなく、人間の内面的な醜さ・おぞましさや、愚かさなんかも描かれていて深い。 ・ なにより比嘉姉妹のキャラがとても良い。 ピンクの髪に派手なメイクの真琴。 真琴の姉。全身傷だらけで常に冷静沈着な最強の霊能力者・琴子。 実写映画版では、真琴を小松菜奈、琴子を松たか子が演じているみたいなのでそれだけでも見る価値があると思う。

    4
    投稿日: 2020.08.13
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    タイトルを見て、どこにでもありそうなホラー小説かぁ?位だったのだが、読んでみてそんな考えが覆された。 久しぶりに感じた。怖い。 ホラー以外にも、身につまされる内容など心が痛くなった。不覚にも涙が出た。 新しい気になる作家を発見。

    1
    投稿日: 2020.08.13
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    大体のあらすじを知ってしまっていたので、面白さは半減だったかも。最後の知紗ちゃんの思わせ振りな寝言が気になる…。

    1
    投稿日: 2020.08.09
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    個人的に好きなやつです 実写映画の「来る」もビデオ視聴しました 原作が一番ですね 続編を購入する予定です

    1
    投稿日: 2020.08.09
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    ぼぎわん、という響きが何より不気味で面白い。 「来る」っていうのも焦燥感と恐怖を煽る。 途中まではすごく面白かったし、人間の心の隙間に入り込んでくるところが怖かったけど最後らへんは結構オカルト過ぎたというか。 いやそういう話なんやけど。 超常現象なのはそうなんやけどバトルシーンがファンタジー過ぎてリアルな怖さは失われた。 でも終わりかたは面白かったな、、。 ちさの寝言、作中で2回不明瞭な寝言が出てきたけどどういう意味なんやろう?

    1
    投稿日: 2020.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    章ごとに語り手が変わり読者を飽きさせない工夫が素晴らしいと思いました。読んでいくうちに明かされる事実にページをめくる手が止まりません… ホラー要素だけでなく、現代風刺が効いている所も絶賛したいポイントです。

    1
    投稿日: 2020.07.21
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    当時観た映画がホラーに慣れない私にはとても怖く、けどすんごく面白くて、やっと原作を読めた。こちらもめちゃくちゃ面白かった。映画と比べるのもどうなのという感じだけど、映画より怪異の正体に理由があるし結末も救いがあって、ホラーに加えてミステリ的面白さというか読後の快感がより味わえてよかったなあ。 琴子お姉さんの最強っぷりもカッコイイ。ラストの肉弾戦!!笑  よく分からんし気味悪く終わるし霊的な感覚で怖い映画版と、いちおう理屈の通る化物を相手にする原作でした。両方すき

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤の怪異の暴力的かつ知能的な恐ろしさ、中盤の人間の根底にある澱み、終盤の痛快と言っても差し支えない怪異との対決… Jホラーとエンターテイメントが混ざり合う本作は、読み手にさまざまな面白さをもたらしてくれる。 映画版とはまた違った面白さがある(というか内容的に結構映画とは違いがある)ので、映画をすでに見た人にもお勧めしたい

    1
    投稿日: 2020.07.15
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    ホラーを読み慣れてなくても、事件パートは読みやすくて、掛け合いと言うか会話文がとても好きだなと思える作品でした。 これは、ほんまに姉妹百合だ。

    1
    投稿日: 2020.07.03
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    中盤まではすごく面白かったし怖かった。得体の知れないものの不気味さがじわりじわりと近づいてくる恐怖感を味わえた。

    4
    投稿日: 2020.06.06
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    映画を観て意味不明すぎたので原作を読みました。読んで良かった。 原作では得たいの知れないものであっても正体の推測や姿が描かれていて、終わり方にも救いがありました。どろどろとした人間の感情と常識を超えた存在の融合が不気味さに深みを出していて面白かったです。

    1
    投稿日: 2020.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半ゾゾゾっ(霊的な 中盤ゾゾゾっ(人怖的な 終盤ファンタジー??? 私の想像力がアホでごめんなさい。 謎解かれながら伏線回収は面白かった。 旦那に『出産、楽だったんだね!』とか言われたら往復ビンタしちゃう。 嫌な夫の人となりを表すのは読んでてイライラするほど上手だと思った。 映画、観たくなった。 人を呪わば穴2つ いや、2つどころじゃない

    1
    投稿日: 2020.04.22
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    子供の頃怖いと感じたシーンがそのまま 表現されている。 といっても今想像しても怖い。 きっと、この先いつ読んでも恐怖と悪寒を 感じさせてくれるそんな物語。

    1
    投稿日: 2020.04.20
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    返事をしたら… 怪奇なもの「ぼぎわん」 「ぼぎわん」の問いに答えたら最後山に連れて行かれる。何年たっても…昔からそう伝えられていた。田村秀樹は子ども頃そうとも知らずに「ぼぎわん」の問いに答えてしまう。その時は祖父に助けられたが大人になり再びその恐怖が襲ってくる。 霊媒師の比嘉真琴に頼るが「ぼぎわん」の力が強すぎてどうにも太刀打ちできない。 やがて秀樹は「ぼぎわん」の襲われ顔から体半分を食いちぎられ絶命する。 次は秀樹の娘に「ぼぎわん」が近寄る。 読んでいく途中でこれはホラーではなく人間の汚い部分がでて「ぼぎわん」という怪物に例えて次々と人を殺めていくという話にの流れになるんではないだろうかと思ったが最後は思いっきりホラーでしたね。 あまりホラーは読みませんが映画化になった作品はやはり面白い。

    4
    投稿日: 2020.04.17
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    本を全く読まない私が、ホラーに興味があることからこのホラー小説を読みました。本嫌いだったためこの本はページ数が多く、読むのが嫌で、購入して一年経ったあと長期休みで暇だったため読むことにしました。とにかく、面白くて最後まで読みたくなります。

    1
    投稿日: 2020.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画先。 原作も琴子さんがカッコよくて素晴らしい。鏡だの組紐だのアイテムはワクワクする。 一方、口減らしうんねんの怪異の正体に触れるあたりの話は、あまり要らないかなと。 映画でその辺、バッサリ切ってたのは私的に正解。怪異はよく分からんけど怖いでよい。 シリーズものなので、続きも読む。

    1
    投稿日: 2020.03.28
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    伝統的怪異譚、現代的不安感、奇抜的登場人物、民間伝承、SNS、歪んだ人間関係、人の心の闇…巧妙に簡潔におどろおどろしく描ききられてます。映画は未見ですが、映像化は向いてそう。ぼぎわんがどう表現されるかにかかってるとは思う。

    3
    投稿日: 2020.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

     映画を見た後に読みました。  映画でちょっと不満があったところが、原作を読むことで、解消されました。映画は、やはり見栄えが重要であるということ、また、小説ほど深くは心理描写が掘り下げられないことから、仕方が無いと思いますが、私はどうしても心理描写や、何故そうしたか、何故そうなったか、という点が気になってしまう方なので、原作を読んで良かったです。  「来る」ものが何なのか、何故少女の元に「来る」のか、小説を読んで、とてもすっきりしました。  また、真琴と野崎の関係、琴子と真琴の関係がしっかり描かれていて、良かったです。それぞれがそれぞれを想っていること、またその理由がとても伝わってきました。  特に、子供が出来ない、という点に関する、真琴と野崎のとらえ方の違いや、子供との関わり方の違いが大変良かったです。  また、映画版では、最初の方から一生のミスリードが分かったしまいます。それが逆に不気味というか、不穏さを感じさせるので、それはそれで演出として良いのかもしれませんが、私は小説版の方のミスリードの書き方が好きだなと想いました。ですが、映画版では小説版のように文字だけというミスリードを誘いやすい媒体ではないので、それでもやろうとした所好きです。 

    1
    投稿日: 2020.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的にかなり好きです。 完全なハッピーエンドじゃないのがまた良いです。 始まってしばらくして主人公が死ぬという所も個人的にかなりプラスでした。 1度読む始めると手が止まらず、直ぐに最後まで読み切ってしまいました。 その後すぐに2周目。何度読んでも恐怖値が減らない所が良いなぁと思います。 メリバ好きには堪らない本です! 好きすぎて映画のホラーが苦手にも関わらず映画版を見てしまいましたが、こちらはあまりお勧めしません。 一々ダイナミックすぎて逆に興ざめしました。 後味もあまり良くなかったです。

    1
    投稿日: 2020.03.02
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    ホラーって怖いのについつい見てしまう何かがあるけれど、それはホラーがミステリーだからなのだ、とこの本を読んで思った。しかも、非現実的な存在が絡むことによって、何が起こってもおかしくないと感じられ、余計にハラハラドキドキする。

    2
    投稿日: 2020.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画『来る』を見て、エンディングが良くわからなったので、内容を調べてみたら原作がしっかりと裏付け的な話など記載しているというので、購入。 (読んだのが、映画公開時期なのでうろ覚えで記載しています) まず、ホラー小説のイメージが難解な言葉で、状況説明もよく分からずみたいなイメージだったのだが、すごく読みやすかった。登場人物も個性が強くて(映画を見た後だったからかもしれないが・・)ホラーエンタメみたいな感じで怖さの中にもユーモアがあり先が気になる内容の連続だった。 また幽霊とかお化けといった怪奇現象だけでなく、人間の嫌なところ、怖いところなどを描いていたのも、個人的には好きだった。 映画では入っていなかったぼぎわんの正体や、ちゃんとした(この表現でいいのか分からないが・・)オチもあり、映画を見た後でも満足できる作品でした。 続編も気になり、一気買い。

    1
    投稿日: 2020.02.09
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    得体の知れない化け物に追い込まれていく家族とそれを救おうとする霊能力者とオカルトライター…そして最強の霊媒師を描いた作品 3章構成で章が変わる毎に視点が変わっていき、視点が変わると登場人物に対しても別の人物像が見えてくるという方式 最初は家の外から呼びかけるだけだった「ぼぎわん」がどんどん知恵をつけていき登場人物を罠にかけていくところは恐怖…特に1章の最後の方とか 得体の知れない「ぼぎわん」の怖さだけではなく、人間の怖さもよく表現できており怖さの相乗効果になっていていいと思う あと、先に映画を観ていたので最終章が結構あっさりしていてちょっと驚いたw あの壮大な演出は映画オリジナルだったんだな

    1
    投稿日: 2020.02.07
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    2015年日本ホラー小説大賞受賞作。著者の他の作品を読んで感じたのですが、「ぼぎわん」「ししりば」「ずうのめ」と造語をタイトルに用い得体の知れない怖さを潜在意識に認識させるのです。本作は、デビュー作ということもあり、他の作品に比べると完成度に多少難ありなのですが、おもしろいものはおもしろいのです。子育てにおける夫の視点、妻の視点という社会問題や、昭和時代の夫婦関係。昔の時代に食糧難で化け物に子供を食べさせていたとかいろんな問題がちりばめられていてホラーとしてだけでなく楽しめました。

    10
    投稿日: 2020.01.28
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    単なるホラー小説ではなく、ミステリ的な要素も含んでいる小説で、途中で明かされる事実を見ながら、ページをめくり直してなるほどなと納得する場面も多数。 最後までかなりヒヤヒヤ、ドキドキする展開でかなり怖かったです。ですが、続きが気になって読むのを止められませんでした。

    2
    投稿日: 2020.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めてホラー小説を読みました。ホラー的要素もそうですが、最初の視点で描かれている主人公の家族構成がほぼ私と同じでだったので色々考えさせられました。 自分も嫁に育児についてアドバイスのつもりで色々言ってしまう事があるのですが、意見の押し付けだったかもしれません。 呪われ無い様に家族への対応を改めようと思います。

    2
    投稿日: 2020.01.25
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    あらすじを見るとよくあるホラーものかなと思っていたが読んでみると化け物を歴史的観点、家族間のトラブルなど様々な観点から書かれていて飽きずに読むことができた 一章、二章、三章とそれぞれ語り部が変わり一人一人だけでは登場人物の心情や人柄を完璧に把握することができないという手法にはとても感動した これぞ新しいホラー小説だととても満足のできる作品だった

    3
    投稿日: 2020.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーは初めてです。呪怨とかは苦手ですが、こちらはどちらかというと妖怪、また群像劇系なので大丈夫です。寧ろ面白かった!3部に別れていてそれぞれの視点で物語が進みます。一部の初っ端の場面が最後に繋がりゾッとしたり、ページを進むごとに夢中になり1日で読み終わりました。(普段小説は読み切るのに丸1ヶ月かかるくらい遅いです。)ホラーは苦手だけど気になる方や、伏線回収が好きな方、強くお勧めします。

    2
    投稿日: 2020.01.07
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    比嘉姉妹シリーズ1作目。 先が気になって一気読みしてしまった。章ごとに違った視点から描かれていて真相が分かっていく構成。対決シーンはちょっとマンガっぽいけどおもしろかった。

    2
    投稿日: 2019.12.31
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    幸せな家庭に迫る謎の怪物ぼぎわん。目的も正体もわからない怪物が、周囲の人々も巻き込みながら襲ってくる恐怖がよかった。 得体が知らず、対抗策もわからない最強怪物みたいなのに追われるだけでなく、ストーリーが進むにつれて明らかになっていく家庭の『スキマ』も興味深くて。

    1
    投稿日: 2019.12.09
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    読みやすく、読み進めやすかった。 三章に分かれて一人称がそれぞれ違う。 実質主人公になるのだろうか、三章目の野崎ではすべての物事のかたが(一見でも)つくのだが、それよりも秀樹、香奈の方がおもしろかった。 しかし世のホラー作品のテンプレのような終わり方で、予想つきやすく正直残念。

    1
    投稿日: 2019.11.21
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    会社員・田原秀樹には、幼少の頃、祖父の家で遭遇した不可解な訪問者の記憶があった。話しかけられても、決して答えてはならず、また、中へ招き入れてもならない、“あれ”とは、一体…? 単なるホラーではなく、ミステリー要素が満載で、クライマックスに向けて徐々に“あれ”の本性が分かってくる。怖いだけでなく、うん、うん、そうだったのかー!って、ハラハラドキドキしながら謎解きまで楽しめるという、最高の一冊です。 そしてもちろん、“あれ”の登場シーンは、夜1人で読むには怖すぎる…。気持ち悪すぎる…。けど、やめられない止まらない面白さ。 常日頃から鏡を持ち歩こうと思いました。

    1
    投稿日: 2019.11.10
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    ホラーだが単純な怖さでは無く心理的な怖さがある。 物語の初めから違和感があり次第にそれは大きくなる。そして怪物。 3章仕立てで、それぞれ違う目線で進行するスタイルが面白い。怪物の正体や理由が明らかになり怖さは増す。 読了感は良いので違う作品も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2019.10.19
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    意外に、面白かった! 映画が気になってて、貸してもらえたから読んだんだけど、ただ怖いだけの話かと思ったら、そうでもなくて、しかも読みやすくて◎ ほぎわん、という得体の知れないバケモノと、人間、という自分と同じ生物のバケモノ、って感じがしたけど、バケモノはいいすぎ?笑 続きが気になって、夜読んでたらちょっと怖くなったのは内緒の話ね

    0
    投稿日: 2019.10.17
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    幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。 それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。 その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。 真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。 “あれ”からは決して逃れられない――。綾辻行人・貴志祐介・宮部みゆきら絶賛の第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作!

    0
    投稿日: 2019.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「来る」を観た後で読みました。最初の方はおどろおどろしくて、観るものの想像力を掻き立て、非常に怖い。けれど後半からはその恐怖の着地点が見つけられず、結局ファンタジーじみた大きな怪物に頼ってしまった。それならそれで良いけれど、個人的には前半と後半の恐怖の質が違うような印象を受けた。

    0
    投稿日: 2019.09.23
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    予言の島が面白かったので2冊目の澤村伊智。 結構怖め。 立場によって見えてるものも感じ方も違うよね。

    0
    投稿日: 2019.09.07
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    何気ない日常が、過去が、音を立てて崩れ去る。 主観と客観で人は別人のように変化し、印象がガラリと変わる。 得体の知れない恐怖、地を這うような気持ち悪さ。 ひとつひとつのカケラが組み合わさって見えてくる過去の真実。 そして、人の恐ろしさも。 非常に読みやすく、ホラーを普段読まない人にもオススメできると思います。

    3
    投稿日: 2019.09.06
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    ◯天才。大変面白かった。 ◯そもそもホラー小説なんて読んだことがないにもかかわらず、思わず手にとってしまったのは、タイトルに抜群のセンスを感じたからだ。解説にもあるとおり、既に謎めいてかつ思わず口にしたくなる名前に心を惹かれるものがある。 ◯DVや虐待といった、現代的な問題と絡めることにより、ふとすれば荒唐無稽に陥りがちな妖怪や怪異譚を、しっかりリアルに繋ぎ止めているのも上手いと感じさせる。 ◯ただ、個人的な感想ではあるが、第3部のみ、それまでのリアリティとファンタジーの間を行き来する緊張感ある表現が完全にぶっ飛んでしまったのが残念。この手のホラーはやはりこういった展開になるものなのか。 ◯とはいえ、抜群に面白かった。

    11
    投稿日: 2019.09.06
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    全ては人間。人間の業。 人を人とも思わない。 昔は仕方なかったのだ、生きられなかったのだ。 だけど闇は増す。触れてはいけないものとして。 しかし人はそれを忘れる、忘れた上に繰り返す、身勝手に。 自分たちで増幅してしまった。 呼ばなきゃ来ないものを呼んでしまった。 人が作ったものをどうにかするのも、また人。 人のつながり。

    0
    投稿日: 2019.09.04
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    ホラー好きにはたまらない。久しぶりのワクワクする怖さ。 第1章のラストのゾワゾワ感がヤバイのなんの。 もうどうにもならない状況において全てを悟り、諦観の念を抱きつつ、恐る恐る振り返る。ついさっきの取り返しのつかない過去を。その全てが時間にすればほんの一瞬。 しかもこのシーンの構成がまたいい。きっとみんな一旦最初のページに戻るでしょう。やられたぁー。とおもいます。 この感覚を映像も音楽もなしに、文字だけで魅せる作家ってすごい。しかもこれがデビューって。恐れ入りました。 巻末の解説にもありますが、章ごとに主観と客観がぱきっと切り替わります。でも主観の時点で、なんだかもう本当に絶妙な濃度で、ねっとりしたいやぁーな感じを滲み出すんですよね。これまた作家の妙。ホラーの湿度です。 そして琴子さんがいい。いい意味で娯楽色を出してくれる。個人的にホラーに文学的重厚感なんか求めていないので、絶対的なヒーローみたいなのがいると安心します。ホラー好きはホラー嫌いよりもホントは怖がりですからね。 これがシリーズって言われたら、山のような積読を放置して、続編を買いに書店へ走ってしまいます。

    2
    投稿日: 2019.09.04
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    一気読み本。 得体の知れない何かが来るのは怖いです。 比嘉姉妹の存在がラノベチックで怖さが半減している気もする。表紙の絵がなんか怖い。 でも、スピード感あって駆け抜けるような読書でした。

    0
    投稿日: 2019.08.28
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    映画『来る』を観た後に、興味を持って初読。 映画とは異なる面白さもあり、楽しく読んだ。民俗学的な知見から"ぼぎわん"の事を探るシーンは、確かに蛇足とも言えるかもしれないけれど、個人的には得体の知れない恐怖より、人間の行動に裏付けされた、なんというか重みがある恐怖の方が好き(怖い)なので、好きな展開。 怪物や妖怪のような、自分の見たことがない造形のものが現れる小説は、想像力に限界があってなかなかイメージ出来ない場合も多いが、本作は映画を先に観ていたことで保管でき、その点はいい楽しみ方が出来たと感じる。

    0
    投稿日: 2019.08.17
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    映画からの原作。 他の方の感想にもあったが、両者で主題が異なっている。 古くからの伝承にある、ぼぎわん に襲われる一家 それに立ち向かう霊能者というのが大まかなストーリー。 そこに絡む、家族愛、古伝承。 映画も原作も両方面白かったが、第3章まで再現したものも見たかった。映画では、ぼぎわんの正体には触れていない。

    2
    投稿日: 2019.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記念すべき、ブクログ登録1,000冊目(^ ^ 某大型書店で、この作者の新刊を平積みしてて、 面白そうなので「まず原点を読むか」と思い購入。 いや、これは中々の読みごたえ(^o^ これがデビュー作とは空恐ろしい(^ ^ もちろん文庫になる前に、何度かは 加筆・訂正を経ているのでしょうが。 ネタバレ覚悟で書いてしまうと、 終盤に差し掛かるまで「誰が主人公か」が分からん(^ ^; 主役と思ってた人があっさり死んだりするし(^ ^; 一つの出来事が、複数の視点から描かれ、 主観によってまったく違った意味合いを持つ様が 斬新であり、興味深い(^ ^ おどろおどろしいホラー / スプラッタ要素と、 謎解きやサスペンスなどの要素が入り交じり、 やや難解な印象を受けたりもするが... その分、作品としては厚みが出ていると言える。 「ツッコミどころ」が無いわけではないが、 それ程気にせず読み進められるレベルか。 オカルトと伝奇と都市伝説とが それぞれがかなりの密度でブレンドされて(^ ^; なかなかにお腹いっぱいになる作品である(^ ^;

    0
    投稿日: 2019.07.16
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    沢山の人が評しているように、面白かったです。 ただの非現実的な怖さだけでなく、現実的な怖さもあって、最後まで引き込まれて読了。 こういう本と巡り合えるから、乱読はやめられない。

    4
    投稿日: 2019.07.14
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    比嘉琴子のキャラクターが強烈。映画が面白かったから原作も読んだのだけれど、読みやすくて面白かったです! 映画では曖昧だったぼぎわんについて詳しく書かれていたのもよかった。化け物がやってくるところや伝承なんかを語るところはゾクゾクして怪談を聴いてるようでとても好き。でも怖いな、って思ったのはぼぎわんよりも人間のほうでした…。 映画のほうはぼぎわんよりも、この人間の悍ましさのほうに焦点が当てられていたんだね。どっちも好きだけれど、原作は化け物ホラー、映画は育児ホラーって感じ。 比嘉姉妹がほんと魅力的だったので他のシリーズも読みます!

    0
    投稿日: 2019.07.03
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    映画「来る」が面白かったので、原作も手にとってみました。映画がかなりアレンジされていたことに驚きつつ、何か正体の掴めない怖いものが来る怖さが、これが何だったのかに理由がつき、またその解釈で怖い思いをする本でした。 姉妹も小説のほうも描かれ方がとても味わいぶかくて好きかも。次は続編のずうのめ人形を読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2019.07.01
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    怖かった…霊的な怖さと人間の怖さと、どっちも堪能してしまった。 謎解きがまた面白くどんどんページをめくった。 各章ごとに視点が違い、一章で出てきた旦那の証言が、二章の妻視点で次々と覆っていくのが面白い。確かに、読みながら違和感を感じていた部分が多々あり、それはやっぱりこういうことだったのね、と。 三章の大討伐ですっかり比嘉姉妹のファンになってしまい速攻で次巻を購入したが、時々ぼぎわんを思い出して日常生活に支障をきたしているので読むのをためらっている。

    2
    投稿日: 2019.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幸せな家庭を築いている男が得体のしれないバケモノに狙われる。 それは子供の頃祖父の側で見たバケモノ。 何故狙われるのか、バケモノは何なのかという謎から霊能者とバケモノのバトルになっていくのが面白かった。 呪い自体も気持ち悪いが、呪われる原因がまた気持ち悪い。 こういう家庭の話は女性側の話を時々聞くので、余計に不気味さがあった。 ただ准教授の呪詛が唐突。 男に対してならまだしも、小さい子供を抱え夫を亡くしたばかりの女が靡かなかったからって呪うというのは稚拙すぎる。こいつもモラハラ体質だったということか。 ラストが不吉な余韻で終わるのがまたホラーらしくて良い。

    0
    投稿日: 2019.06.16
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    評判がよかったので購入。 関係ないですが実写映画は「来る。」にタイトル変更されたそうで……ぼぎわんからぼぎわんぬいたらぼぎわんじゃないだろ!!それ一番大事な要素だろ!!いや、短くインパクト狙いにした意図もわかりますが、このシリーズは謎のひらがな名称がフックになってるので…… あらすじは他の人が解説してるので割愛。 ホラー要素はそこまで強くない……かな?逃げても逃げても追ってくる、知り合いや家族を騙って詐欺にかける、ぼぎわんのアグレッシブさはヤバい。こんなストーカー絶対いやだ。 章タイトルがこっている。全部通して読むと「なるほど、だからか!」と腑に落ちる。 そして一人称視点の語り手が交代すると、その印象がガラリと変わる。パパ友だの名刺ポエムだのは、本人視点で既にドン引きするウザさで、こんなヤツが父親だったらいやだ……と素で思った。 読了後に読み返すとちょっとした文章の裏が見えてきて(「この手の施設特有の湿った空気」「大事なのは妻の気持ちを慮ることじゃない、夫である私がどうしたいかだ」)独善的な夫への嫌悪感が増す。 この作者の特色というかなんというか、独善的な夫や上司によるモラハラ・パワハラ・セクハラ・DVが頻繁に取り上げられ、その描写がすごくねちっこくクズさがリアル。 野崎や真琴のパートはさほどひっかからず読めるのだが、ぶっちゃけ香奈視点はキツかった。キャラクターが作者の価値観や憎むべきものを代弁するスピーカーになってるみたいで…… ラストはホラーからバトル路線に舵を切り最強の霊能者・琴子が大活躍。 最大の見せ場は「比嘉琴子かああああああああああああ!!」です。 バケモノも跨いで避ける琴子が強すぎて、あんまり怖くなくなってしまった……。 最大の被害者は逢坂さんです。 他人の為に体張ってあんな目にあったのにその後特段触れられずフェードアウトなんて報われない……。

    0
    投稿日: 2019.06.10
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    映画の原作、映画版は見ていないので違う展開を楽しみにみてみたいと思う。 比嘉姉妹がカッコイイし、誠と野崎のカップルも好き。 「ぼぎわん」なる怪異の正体や何故あの家族が狙われたのか、徐々に明らかになっていく所はとても気になってページを捲る手が止められなかった。 2作目も読みたい。

    0
    投稿日: 2019.05.30
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    ぼぎわんの威力に驚嘆。人の負の感情に根差す…ある意味正義執行者。 物語も終盤になって、本の栞に「比嘉琴子」の名刺が刷られていたのにびっくり。

    1
    投稿日: 2019.05.07
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    図書館本。 ふと読んでいた雑誌などで何度か書評を読み、気になっていた作品。 ホラー、なんだけれど、興味がひかれる紹介記事だったし、図書館でタイミング良く借りることができたのでいざ挑戦。 まず、タイトルが何??ぼぎわんて何???と気になってしまう。 子供の頃の出来事、突然現れた不思議な来訪者。 その時はそこまで気に留めていなかった“それ”が大人になってから再び現れる…。 その設定が既に怖いわ。 ドアの外で物音したらびくっとするようになってしまうタイプの話や。 でも、怖いのと同時に夢中になってしまい、ぐんぐん読み進める。 物語が進み、登場人物も増えてくる。 ライトノベルのようには感じなかったけれど、少し漫画めいたキャラクタも出てきたり。 そして、怪異の名前が“ぼぎわん”とされ、ますます怖さに拍車がかかる。 名前が無いものも怖い、けれど、名前が有るものは存在感が強くなる。 しかし、第一章から第二章と語り手が変わる。 第一章が夫、第二章が妻。 その視点が変わることにより、家庭の空気が一変する。その変化によって見えてくる日常生活は同じような小さな子供を持つ身としてはホラーだった。 第二章の中盤までは第一章よりある意味ぞっとした。 だけど、第二章後半にはそれをひっくるめてほろっ。 忙しい…。 第三章はいよいよ登場のあの人物がカッコ良かった! 今回登場した人物たちがこの後の作品にも出てくるらしいので、早速『ずうのめ人形』も読んだ。 あと1冊『ししりばの家』までリンクしているようなので、それも読むつもり。 全部文庫になったら集めてしまうかも…。

    0
    投稿日: 2019.04.16
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    あんまり怖くはないけれど、章によって主観となる登場人物が変わり、その人物の人となりに関する印象もガラリと変わるのが面白かった

    0
    投稿日: 2019.04.15
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    2019/4/14読了。 本作品を原作とした「来る」という映画を観て面白かったのでこちらを読みました。 ホラーというジャンルながらミステリー要素も強く、普段ミステリー小説を読むことが多い私ですがその点でも読み応えがありました。 勿論ホラーというところでも、日常に入り込む怪異の描写が心にきました。 上で書いたように映画「来る」をご覧になっていれば、展開の違いも楽しめたと思います。 映画では小説ほどぼぎわんの核心には迫っておらず、「何か分からないものに日常を脅かされる恐怖」に留めております。時間の限られた映画に適した表現だと私は感じました。 双方共に楽しめたので満足しています。

    3
    投稿日: 2019.04.14
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    ぼぎわんが来る時の描写はとても怖かったが、各登場人物の目線から書いてあり、同じ場面でも考え方や思いの違いを発見できて面白かった。

    2
    投稿日: 2019.04.06
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    なんか正体がよくわからないというのが怖い。 でも、自分に近づいてきていることはわかる。 自分しか知らないことを知っているとか怖すぎるわ〜。

    1
    投稿日: 2019.03.31
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    つい面白くて一気に読んだけども、夜読んだのは失敗だったかもなぁ〜。 ぼぎわんの得体しれない感じがなんとも…。怖。 二章あたりでこれは本当は妖怪とかでなく犯人がいるのでは?と思って読み進めたけど見当違いだったので後半ちょっとダレてしまった。 旦那がクソ野郎!いや嫁もちゃんと自分のこと理解してもらうために努力するべきだけども! 映画は観ていないけど私は真琴ちゃんは二階堂ふみで脳内再生しました

    0
    投稿日: 2019.03.25
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    読み方を失敗した。最近は「本当にあった怖い話」系の本をよく読んでいたので、その手の怖がらせてくれるホラーを期待して手に取ってしまい、肩透かしを食らった形になった。例えるなら、キングを期待して読んだら、クーンツだったという感じ。 はじめから、B級モンスター小説と思って読んでいたら、わざとらしいキャラクター造形も、民俗学風な味付けをしたちゃっちいモンスターも、「そういう作風」ということで楽しめたんだろうけど、物語への入り方を失敗したので、違和感が先に立ってしまって、うまく楽しめなかった。

    0
    投稿日: 2019.03.14
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    ぼぎわん、って聞き慣れないキーワードが分かってからどんどん物語にハマっていき最後はとりこになりました。

    2
    投稿日: 2019.03.10
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    なかなか怖かった~((( ;゚Д゚))) 映画「来る」はまだ観てないので レンタル開始が楽しみです!

    3
    投稿日: 2019.03.03
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    なんとなくタイトルの音から沖縄にまつわるもので土着的なホラーだと勝手にミスリードされてしまった嬉しい誤算からの読み始め。 読み始めてすぐには「残穢」や「リング」のような人智の及ばぬ怪異を扱ってるのかと思いきや、直球クリーチャーホラーに展開していくとはジェームズ・ワン製作ホラー映画のよう。 ちょい期待してた結末ではないのが不満点ではあるが、十分に楽しめた。恐怖描写もたまらない、大満足です。 この作者の他の作品も是非とも読みたい。

    0
    投稿日: 2019.02.28
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    『来る』というタイトルで映画化された原作。 映画は中島哲也監督で、予告で何度か見て興味があったんだけど、映画を観た妹があまりに酷評するので、まず原作を読んでみることに。 面白い本ってページをめくる手が止まらなくなるんだけど、ほんと止まらなくて一気読みした。 面白い。こういうの大好き。 私の好きな章によって語り部が変わるタイプで、描写がうまいから読んでいて映像が浮かんでくる。 秀樹に違和感を感じながら読んでたから2章に入ってめっちゃ納得した。 まずイクメンって言葉が好きじゃないし、自分からイクメンとか言う男も好きじゃないから。 イクメンなんて言葉があるうちはダメだね。 映画では比嘉姉妹を松たか子と小松菜奈がやってるけど、読んでる印象と合うな。 妹とは趣味違うから映画も観てみたい。

    2
    投稿日: 2019.02.19
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    昨年映画化の原作、そして第22回日本ホラー小説大賞受賞作。初めての澤村伊智。 “あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいけない・・・ 平和な家庭の周囲で起こる原因不明の怪我や、不気味な電話などの怪異現象から、地域伝承の妖怪伝説が現在に蘇るホラー作品、と思って読んでましたが・・・ これ、なかなかの快作です(^^) 見事な伏線と、章ごとに視点の変わる構成、ミステリーテイストたっぷりな展開、そしてちょっと意外なクライマックス・・・完全にのめり込んでの一気読み!でした。 ただ、ホラーとしては・・・かな? とりあえず第二弾を、続けて読もうと思います(^_^;)

    2
    投稿日: 2019.02.03
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    2015年の第22回日本ホラー小説大賞で「大賞」を受賞した、期待の新人の長編小説。選考委員からの評価は極めて高かったそうだ。最近「来る」という題で映画化されたらしいが、私は見ていない。 この作品を読んでみると、衝撃的な素晴らしい部分があった。そこは、実はホラー小説としての本題とは別物で、純粋に文学作品として実に凄い、超高度な達成となっている箇所だ。 それは第1章と第2章との決定的差異の構造である。 第1章は夫のモノローグにより、海域のストーリーが展開される。続く妻のモノローグによる第2章は、夫から見た世界観、家族観、日常の意味体系・質感・情動をすべて覆し、驚愕すべき「他者の視線」を開示するのである。 妻による家庭生活の受容の仕方は、なるほど、「ちっともわかってない・大きな子供のような男」への鋭い批判に溢れ、幻滅と不安が歳月と共に積み重ねられ、考え方の相違によって夫婦の心が限りなく離反して行く様が、見事に描かれている。そこには吉本隆明が「泥のようなニヒリズム」と呼んだ女性特有の生理的嫌悪感に満ちた心的傾向が的確に捉えられている。 このような女性的な心性を特徴的に描き出すのは、やはり前に読んだ湊かなえのような女流作家が得意とするのは当たり前だろうが、男性がこれを成し遂げるのはかなり難しい。本作の作者澤村伊智は写真を見るとどう見ても男性なので、女性ならではの生理的情動に支配された思考空間や男女間の「どうしようもない差異」をここまで見事に描写してのけたことに驚くほかない。まるで現代の太宰治とでも呼びうるような異常な能力である。 この第1章・第2章間の致命的差異と亀裂の構造は、文学として本当に素晴らしいものと私は考える。けれども、後続の第3章は一気に物語を展開し謎を解き明かし、事態の収拾をもたらすために、極めて凡庸な語りでしかない。そこが凄く残念に感じてしまった。やはりホラー小説の体裁をなすためには、こうなってしまうのか。しかし平凡ではある。 全体としては平凡な恐怖小説であり、着想も「そこそこ」で、ストーリー後半(事態解決の部分)は陳腐に感じたが、第1章・第2章間の構造的達成があまりにも素晴らしかったので、私はこの作品を記憶することになるだろう。

    4
    投稿日: 2019.02.02
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    面白くて、一日で読み終わった!! 映画とは、随分違う!! 映画では、人間のドロドロした部分のクローズアップが 目立ったけど、本では怪物ぼぎわんの恐怖を中心に描かれていた。 死ぬ人物が違ったり、ぼぎわんが何故、主人公一家を付け狙うかの真相を知れたりと、映画ではわからなかった謎が、解明されてよかった!! そして、やはり比嘉琴子はカッコいい!! 早く続編が読みたい!!

    7
    投稿日: 2019.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

     映画館で、予告が頻繁に流れていました。  『来る』というタイトルで、セリフやら人の名前やらの書体が一部『別』(明朝体が基本ですが、一文字だけデジタル風の書体が利用されている)ということが気になり、邦画ホラーはあまり観ないということもあって、まずは原作を買って読んでみました。  映画は観るか、ちょっとわかりません。肩透かしが怖いので。  多分dTVやTSUTAYAレンタルくらいで留めると思います。  さて、まず、映画が気になったわたしは、映画のネタバレ感想サイトから回ることにしました。  見ていくうちに、原作と何やら違いがあると分かり、原作のネタバレ感想サイトまではまだ良いやと思ったので、映画版の流れを知った上での、読破となりました。  中身としては二日ほどで読み終えることができました。  すべて一人称型式、章は三つ。  イクメンパパ・田原秀樹、その妻・香奈、オカルトライター・野崎の、合計三人の目線で物語は進みます。  イクメンパパって凄いなあと思いつつ、その感想が妻・香奈の視線の章でひっくり返り、最終的にオカルトライター・野崎の章にて、恋人である霊媒師・真琴の姉が物凄い人間だということが語られる。  秀樹の章なんですが、これがまあ、娘が可愛い、妻を労らなければ、と言いながら、端々になんか独りよがりだな?みたいなセリフがあるんですよ。  妻は何もできない、妻は断るのもだめなくらい何もできない、みたいな。最初の項の、近所の夫婦に誘われての食事会の時とかね。  そこでまあ、あれ?ってなるわけですよ。  ていうか、大体の人はそういう細かい部分で、ん?イクメンパパ?んん?ってなる、と、思うんですね。こういうホラー形式をよく読んでいる人だと特に。  香奈を励ました、とあるけど、あれ、励ましってそれだけ? 料理とかそういう家事について何も出てこなくない?ってね。  そうこうしていくうちに、ぼぎわん、という、得体の知れない存在が明らかになってーー。  結局のところ、イクメンパパであるはずの秀樹は、SNSの集まりに参加してお酒を飲んでグダグダし、会社の部下か誰かと不倫やらなんやらし、家事はせず、娘を可愛がるだけの、イクメンパパとは非常に遠い人間であったこと。  香奈の章で上記のことが判明し、うわぁ、という読後感の悪さ。  香奈の章で一章で少し触れられたお守りの件だとか色々が判明し、とりあえず元凶らしい秀樹は死んだし、それで終わりかなあ、からの、ああ、まだ終わってないんかい、まじかい、ああ、でも、カナさんって呼んでたし、チサさんとも呼んでたもんなぁ、と思ってからの、……。  二章でえらい哀しみに満ちてからの、解決編というか、オカルトライター・野崎の視線から、比嘉姉妹とぼぎわんの戦いが始まり、うわぁ、ってひと息つく間もなく、最後に至る。  しかも、最後、ちさのうわごとというか、寝言が、ぼぎわんのあの台詞で、ああ、まだ、繋がってるのね、だって姉が、言うてたものね、まだ終わっていないかもみたいなことを。 「あんなえらいもん、呼ばな来ぉへんやろ」 という、一章、田原の章での、霊媒師の台詞に、身震いする。  呼ばないと、来れないほどの、悪霊。

    0
    投稿日: 2019.01.31
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    映画の「来る」を見て分からなかった部分があったので読んでみたところ、原作には、ぼぎわんが秀樹を狙う理由やぼぎわんの正体について書かれていたので分かりやすかった。また琴子は映画では、ちさを犠牲にしぼぎわんを退治しようとするが原作では、助けている部分も良かった。

    3
    投稿日: 2019.01.27
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    人を呪わば穴二つ という言葉を思い出す展開。 今あることは自分が招いた結果であるし、全てのことは巡りめぐって自分にかえってくる。 身が引き締まる思いもする1冊でもあります。

    1
    投稿日: 2019.01.24
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    映画が大好きだったので、原作を読んだ。映画で特に好きだったのは、後半の超能力対戦に入ってくいくところ。琴子によって集められた霊能力者が集まっていくシーンにぞくぞくし、松たか子の凛々しい袴姿と、実態の掴めない霊的なものとの祈祷バトルに感動して涙した。しかし、原作には無いっ!。原作は映画で?マークだった謎を解き明かしてくれた、というか映画はミステリー的な要素はバッサリ切っていたので、次回作のずうのめ人形はミステリー要素が強くなっているらしいから、小説版の比嘉姉妹の物語を読むのが楽しみだ。

    4
    投稿日: 2019.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画が面白いと聞いたので読んでみた。 ホラー物は怪異の解決法が分からない方が好きなので、最初の夫婦視点では普通に怖かったけど、最後の方はバトルものになっちゃってたのが残念だなあと……。

    0
    投稿日: 2019.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化されている事も賞を受賞されている事も全く知らず、 ブックオフでたまたま手にとって購入。 情報がなかっただけに何の先入観もなく、 何も考えずに一気に読みました。 はじめは恐怖というよりは、 じっとりとした湿り気のある感じが淡々と続きますが、 章が変わり視点が移り変わるたびに、ゾッとします。 「子宝温泉」という縁起の良さそうな温泉も、 人それぞれの立場や状況によって全然違った意味をもつし、 普段何気なく話す内容も人それぞれ受け止め方は違うし… 結局は「ぼぎわん」は人の心のスキに入り込む魔なんだと思います。 そしてそのスキは自分にも、自分の周りにも存在する。 得体のしれない恐怖だと思っていたものが、 章が変わる度に段々と身近なものに感じる時、この作品の秀逸さを実感します。

    2
    投稿日: 2019.01.14
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    ホラーはあまり読まないけれど友人から借りて。 ぼぎわんの正体が何となく解ってきた中盤から、ぼぎわんが来る理由の恐ろしさに引き込まれた。 対決の描写はやっぱりくどく感じたかな

    4
    投稿日: 2019.01.12
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    映画鑑賞後に。 映画ほど露悪的ではなくて、ちゃんと怖いけど読みやすかった。 映画ではだいぶ一般化?されていた「ぼぎわん」が何なのか、なぜ彼らが襲われたのかがわかってスッキリ。映画もとても面白かったけど想像以上にバッサリ大事な要素やネタを削っていたのがわかって、だからこそあのスピード感なのか...とも。 琴子さんのイメージが映画と結構違うけど、これはこれで親しみやすくて好き。あとさらっと出てきた比嘉姉妹にはもっと沢山兄弟がいた、という情報に地味にゾッとした。続編も読まねば....

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    初伊智。ホラー小説大賞作。映画「来る」原作本。いやはや、とても面白かった!三章全て違う人物視点で語られ、特に一章・二章の対比にはこんなに違うのかと吃驚した。恐怖の描き方、構成も良い。日本は元より海外の伝承をも参考にし、この“ぼぎわん”という何とも言えないネーミングセンスに拍手を^^ 星四つ半。

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    エンターテイメント性の高いホラーだと思います。展開が早く、視点が変わるため、スラスラ読めました。怖さはあまりなかったです。

    0
    投稿日: 2019.01.11
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    映画はそんなに面白くなかったけど原作はテーマの筋も通ってたし“ぼぎわん”が来た理由もわかったし十分怖さもあった。逆に映画はどうしてあんな調理の仕方をしてしまったん??

    1
    投稿日: 2019.01.04
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    現在公開中のホラー映画原作本。 映画の予告編が面白そうで見たくてたまらないのに怖くてどうしても足が向かないので原作本を読もうということで落ち着きました。 楽しんでほしいので感想は下の方に書きます。 1日で読みきるくらい熱中できました。オカルト好きにはたまらない、そしてミステリ好きも楽しめる作品だと思います。 これを踏まえて興味を持たれたらぜひどうぞ。 こっから感想。 真夜中に読んでしまい久々にトイレに行くのが怖いという体験をしました。 構成は1.訪問者 2.所有者 3.部外者 の三章だてでそれぞれ語り手が違います。 1では事件が起こります。と同時に援護してくれる人も見つかります。でも謎はひたすら謎のまま。ここにミステリー要素があるといいますか、謎を解く一助になるワードも散りばめられています。 語り手は妻一人子供一人を持つ平凡なサラリーマン。一人称だというのに「なんだこいつ」と思いながら読みました。どうにも感情移入できないんです。 2ではさらなる事件、それも被害が甚大になってきます。いや1でも十分甚大だけれども。伝承の謎やばけものが狙う理由などが少しずつほぐれてきます。この章でやっと1で感じていた「なんだこいつ」感が暴かれます。やはりな。わたしは正しかった。ただね。この章の語り手は1の語り手の妻なんですが、この人も「なんだかなぁ」考えすぎっちゅーか被害者意識もちすぎっちゅーか、そうなった原因の一端はあんたにもあるんだろうがとかねー。 3ではついに御大登場。語り手は1でサラリーマンの手助けをする最初の人となるオカルトライター。この人の語りも「いやそんなに思いつめなくても」とは思うんだけど、この人の場合は特殊な事情があって、その事情に読者であるわたしは寄り添えないので「そういう感情も持つことはありうるのだろうな」とソフトに受け止めておく。警察庁も一目置く最強霊能力者が登場して、ばけものと闘います。 そこここに散りばめられたワードをきちんと拾い上げ、それぞれが抱えた悩みや過去や過ちを記憶し、そのうえで独善や暴力や怨嗟や悲しみを存分に受け止めました。 大満足。 ホラー小説大賞受賞作。

    4
    投稿日: 2019.01.04
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    日本の怪談が苦手だ。お化け屋敷には入れないし、修学旅行で消灯時間に始まる怪談の輪には決して加わらなかった。もちろん怖い本は部屋に置いておけない。 でもゾンビや怪物ものは全然大丈夫。つまりこの本はそういうことだ。私は映画を観終わってから、本を読んだ。映画は最高に面白かったし、これなら読めるという安心感があったし、ホラー映画ほど結末がわかってから観ても仕方ないと思ったからだ。結末が違うことで、本も楽しめたのでこの順番がおススメ。このシリーズならいけるかもと既刊全部購入したところで、次巻めっちゃ怖いと友人から聞き、震えている。

    0
    投稿日: 2018.12.31
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    映画を後から観てしまったことを後悔! 映画で胸熱だった霊能者異種格闘技戦みたいなのは原作にはなかったが、その分各人からの視点が掘り下げられていて、「ぼぎわん」についての記述も細かく、成立ちから正体までしっかり明かされていた。 初めて訪れたとき、ヒデキのもとにぼぎわんが訪れたときのゾクゾク感。訪問型の怪談は割とありふれているが、そこからそれに狙われてしまった先を描いているところが面白い。正体も理にかなっているというか、歴史的にありそうで納得してしまう。 ヒデキが自称育メンのクズなところがある男なのは序盤で気付いたが、ずっと一人称で語ることでその人の見えるもの見えないものを読者に見せてトリックに気付かせないところが面白い。途中から注意深く読むようになったが、それでもひっくり返されるところがある。 冒頭のシーンに辿り着くところの絶望感や、やられた!!と思うところが1番ゾクゾクしたポイントだった。 これが面白かったので、他の作品も一気に読んでしまった。

    3
    投稿日: 2018.12.29
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    映画は鑑賞済。 映画を観てモヤモヤしてしまったものを解消したかったので、そういう意味で満足のいく内容だった。原作の方が面白いじゃんか! ぼぎわんとは何者なのか、どうしたら追い払えるのか一応の答えが提示されていたのはよかった。 解説にも書いてあったが、ミステリー的要素が含まれていたのであまり違和感なく読み進めることができたのだろう。 でも、ホラー好きな人には物足りないのかもしれない。それもわかる。あまり怖くなかったから。

    2
    投稿日: 2018.12.26
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    『あれ』が来たら、絶対に答えたり入れたりしてはいけない。幸せな結婚生活を送る家族の前に、突然現れた異質なものの正体とは?映画化もされた日本ホラー大賞受賞作。 『リング』を初めて読んだときの衝撃が忘れられない。導入部からのいきなりの恐怖感に謎解きの過程、そして衝撃のラスト。以降、ホラー小説のハードルが上がってしまったので、本作はやっぱり物足りない。プロローグの不気味さで期待したのだが、人物設定の甘さが残念です。

    1
    投稿日: 2018.12.25
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    映像化するとどうなるか気になる。 伝承系のホラー好きであれば面白いと思う。 他者には隠してあるひとの裏の姿も大きなポイントとなる(裏も表もなく、すべて合わせてそのひとだとは思うが)。

    0
    投稿日: 2018.12.22
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    1、2、3章で語り手が異なり、視点も変わり驚きがある。 3章の途中までは恐怖感が強かったが、姉ちゃんが出てくる後半から結末までは少し雰囲気が変わる。 妖怪の怖さよりも人間の怖さの方が恐ろしい。

    0
    投稿日: 2018.12.21
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    ホラーは苦手なのだけど、書評が高くミステリー要素が強いとのことで購入。 思ってたより怖くなかった。一章ごとに語り手が変わり一章から二章に変わったあたりから、人間が一番怖いと感じた。 怖さはあまり感じなかったので、読む手が止まらず一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2018.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (前半)映画化で話題になっており、面白そうだったので購入。 まだ途中までだけど、主人公が実はダメ夫だったというのは予測できたのでちょっとうれしい。一応叙述トリックということになるのかな。 子供が欲しいかどうかというくだりで「妻の意向を伺うのではなく夫の自分が決めなければ」というのが一番引っかかった部分。その他は決定的な表現はうまく避けていたけど、「子育てで忙しい」的なことをしょっちゅう言っている割に具体的に何をしているか書いてないのも気になったので。 しかし、ダメ男disは読んでいて爽快感はあるものの、ホラーとしてはそれがメインにはなってほしくないので、後半の展開にさらに期待。 (後半)怪物の描写は怖いが、じめっとした怖さというか、読んだ後トイレに行けなくなるような怖さはない。だからといって物足りないという訳ではなく、ゴーストバスターもの、ミステリー・サイコサスペンスものとしてとても面白かった。 秀樹の言動が腹立つのは当然ながら、香奈ももう少しちゃんと意見を言えよとイライラした。 大体こういう話って、なんでちゃんと言わないのかというと、指摘して暴行や暴言が出たとしても経済的に別れられない、という理由なのではないかと思うが、個人的にはなんでそういうリスクのある状況で結婚しようと思えるのかがわからない。結婚したら/子供が生まれたら豹変した、という話も聞くが、逆にそこそこよく聞く話なんだから、そういう可能性も見越して、いざというときのために経済的な後ろ盾を確保しておこう、と考えないのかな。 そもそも豹変したという話も結局はリサーチ不足じゃんと思える状況が多い。優しすぎて油断してたとか、女性の側で「これくらいは」と男女差別を許容してたりとか。 唐草の逆恨みはちょっとひどかったな…生活に流されて仕事や学問や趣味等打ち込むものがない事に対する軽蔑はわかるが、浮気や風俗の話と子供の話を一緒にするなよ。まあその違いも認識できないほどのダメ人間ということなのか?

    1
    投稿日: 2018.12.16
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    恐ろしいものは、人の心の隙間に入ってくるという所がすごく分かりやすかった。生活の内に闇を抱えている人のところに怖いものがやってくるので、因果応報というか公正世界信念というか、不条理が無いので読後はスッキリ感があった

    0
    投稿日: 2018.12.16
  • 比嘉姉妹に魅せられます…

    ホラーだと思い読み進めて、 あれ?ホラーと思わせといて 実は人間同士のミステリー?と 勘違いさせられ、結局は 超ホラーでした。 沖縄比嘉姉妹のキャラが良かった。 特に姉の琴子が登場してからは、 桃太郎侍や水戸黄門がラスト成敗 してる時くらいグイグイいった。 まったく内容に先入観がなかった ので、よりいっそう楽しめました。 題名を「来る」とした映画にもなる そうで、すっげぇ観てみたいと思い ました。 おかげ様で同作者の他の作品を、 作者買いしちまいました。 比嘉姉妹の短編集的なものもあって、 この本の余韻を残しつつ読んで いきたいと思います。 ※それにしても、田原ダンナの バカっぷりには、腹が立ったな。 野崎の存在感も捨てがい。 登場人物、生き死ににかかわらず、 それぞれ、いい味出してたなぁ~。

    0
    投稿日: 2018.12.12
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    映画『来る』の予習として。 面白くて一気読みしました! シリーズ化されてるらしいのでそちらも読みたい!

    0
    投稿日: 2018.12.11