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ぼぎわんが、来る
ぼぎわんが、来る
澤村伊智/KADOKAWA
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総合評価

437件)
4.0
117
201
79
13
0
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    面白かった!!怪異の正体、子宝温泉、魔導符……ひとつひとつのアイディアが抜群に面白くて、それが現代風の社会派なテーマにまとまっているのもイイ。弱い者、虐げられる者とホラーは相性抜群だ。社会派ホラーの面白さを知った一冊だった。

    2
    投稿日: 2023.01.04
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    “ぼぎわん”という名の怪異に、普通のサラリーマンとその家族が襲われる。読む前はそう思っていたが、この作品はそうではなく、人間のエゴの醜悪さも物語に含まれていた。ある人物から見た印象は、客観的に見ると違いがある。怪異と人間の両方の恐ろしさを描いていた。“ぼぎわん”の正体もミステリの様に終盤に伏線が回収される。あっという間に読んでしまった。

    6
    投稿日: 2022.12.30
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    映画を最初に観ていたのだけど、あちらにはかなりの改変が加えられていたのね。でも、決して逃れられない「家族」や「血縁」の悍ましさを芯に据えていたのは、映画も原作も変わらずだった。 不穏不穏&不穏なラストシーン、これはしばらくズンと心に残る。

    0
    投稿日: 2022.12.03
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    映画より原作が好きかもしれん。人間の心のスキマに『ぼぎわん』が来るとか、人を攫って増えるとか、『ぼぎわん』と云う化け物なりの行動原理がわかって良い。 比嘉姉妹の不器用な関係性も、野崎から真琴への感情もしっかり描かれていて良かった。比嘉姉も「真琴の彼氏」と云うことでちゃんと家族枠に数えて大事にしているところ、めちゃくちゃ好き。 真琴は野崎のことどう想ってるの。シリーズ読んだら分かるんですかね。

    1
    投稿日: 2022.12.03
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    とうとう手を出した『比嘉姉妹シリーズ』第一弾! 澤村作品は間違いない((((;゜Д゜)))!!! 実は結構前に映画を先に観てしまっていたのです…(^▽^;) 映画は『来る』というタイトルだったので、後に小説を知った時、同じ作品とは気付きませんでした。 映画を先に観てしまうと、なかなか小説読むぞ!とはなりにくく…。 でも比嘉姉妹シリーズは気になるし、全部読みたい♡ なので、友人と同じタイミングで読む事にしました。(私の方が後になってしまったが…) 「映画と結末が全然ちがうよ」と聞かされていたのですが確かに違いました。 私はやはり小説の方が好き。 澤村伊智さんの作品は、一般的に言うホラーとは一味違う。 そのワクに囚われない。 色々な種類のホラーが1作品に入り混じる。 この作品に関しては「子を持つ親」に対しての評価、世間一般にどう扱われどう見られ、日頃口に出しては言えない黒い部分が描かれている。 ーーーーー 「君だって」唐津は俺の言葉を遮り、「他人の子供がどこの学校に通おうが知ったことじゃないだろう?パソコンでこっそり何を閲覧してようがどうでもいいだろう?そんなことより知りたいこと調べたいことがあるだろう?」(本文より) ーーーーー あまりに身に覚えありすぎて頷いてしまった(-∀-`; ) 黒い心は『嫉妬』や『羨望』が原因。 心の隙間をついて取り憑く『呪い』だ。 起こってしまった奇怪な現象を鎮めるため、霊能者の比嘉琴子がアレと対決する。 映画観たにもかかわらず、続きが気になり一気読み! 『ぼぎわん』とは何か。 ちゃんと分かりますよ…( ≖ᴗ≖​)ニヤッ まさかの、◯◯と同じモノでした……。 面白かった!! 比嘉姉妹シリーズ全部読むぞ〜!!ヾ(〃^∇^)ノ

    19
    投稿日: 2022.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    知っていましたが読むことは無いだろうと思っていた本でした。が、家族の強い勧めで(恐怖を分かち合いたかったのか)読む羽目に。ぼぎわんという言葉が意味不明で怖い感じですし、表紙の絵も毒々しいです。 得体の知れないものに対すると怖さ。訳の分からない言語は、前に読んだ恒川さんの化け物園を思い出します。琴子さんが撃退してくれはしましたがちさの中にまだ潜んでいるのでしょうか…?

    1
    投稿日: 2022.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白すぎて残りのページが減ってくのが悲しい、悲しいけど続きが読みたくて止まらない! 前時代のバケモンが現代にやってきた!!伝説にあるような物理的な実害を伴って!!ドンガラガッシャーン!!人肉バクー!!こえーーー!!!そんなばかなーーー!!!…でもなんかこれ、実は現実にあり得なくもないんじゃないの…? 古今東西のホラーを貪り食ってきた著者が産む、新時代のJホラーなんじゃないかな…

    3
    投稿日: 2022.11.13
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    その2 ぼぎわんが、来る この本の紹介は「えじきしょんを呼んではいけない」をご覧下さい。 2022/11/10 更新

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    ぼぎわんが幽霊のような妖怪のような ミステリー好きなのでホラーには手を出さない方がよかった。 非現実的なキャラクターはリアリティがないので、そんなに怖くはなかったです。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    映画を見ていたから頭の中でイメージしやすくて2時間くらいでサクサク読めた! 話には聞いていたけど、映画のJK巫女たちを始めとする古今東西の霊能力者たちは現れなかった…アレめっちゃ格好良かったなぁ… 映画より原作のほうが香奈さん(知紗ちゃん母)に救いがあった 原作のほうが秀樹の祖父からの業が明らかになったけど

    0
    投稿日: 2022.11.01
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    普通。 別に読まなくてもいいかな… という感想。 ホラー?オカルト?的なものを普段読まないせいか馴染みのないジャンルの為、話に引き込まれる事がなかった。

    0
    投稿日: 2022.10.31
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    凄く気持ち悪い(褒め言葉)。人間も化物も両方気持ち悪い。こんな人間になりたくないなって思ってしまう。 怖いのは、怪異をもたらす人に関わった人たちもまた、怪異に襲われてしまうこと。この理不尽な怖さこそがホラーとしての魅力だって改めて感じた。

    2
    投稿日: 2022.10.25
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    タイトルだけで思わず「なにそれ?」と惹きつけられて読んだ小説。 全3章構成だが章が変わると別の人物の視点から物語が語られる。前の章で登場した人物が次の章になると違った一面を見せたりするところもあり、飽きさせない展開。「ぼぎわん」ほ恐ろしいだけでなく、頭脳戦まで繰り広げてくるのも、この本の魅力の一つではないか。

    2
    投稿日: 2022.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぎゃー来てしまったぁぁ。こんなのがデビュー作なんて反則。全部口、ってのがどういう状態なのか、想像力の限界も超えた。あー怖かった。

    0
    投稿日: 2022.10.14
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    先月のブックリストのテーマだった『怖い本』で高評価だったので、怖いもの見たさで読んでみた。 普段、ホラー映画は絶対観ない主義だけど、小説だったら自分の想像次第で恐怖心も抑えられるかなと思い読み始めたらいきなりの不気味さに一瞬引きそうになった...でも、だんだん怖さを通り越して、なぜか笑ってしまう場面もあり、面白かった。 思っていたより怖くなかったのと、展開が早く読みやすいので、シリーズを通して読もうと思う。

    1
    投稿日: 2022.10.14
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    めちゃくちゃ怖い、、、。でも展開が気になって手が止まらず2日で読み終わった。文章だけでこんなに恐怖を表せられるものなのか、、すごい。怖い、、。映画も観てみたいな。

    0
    投稿日: 2022.09.09
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    '22年9月7日、Amazon audibleで、聴き終えました。澤村伊智さんの作品、2作目。 数年前に、映画「来る」を観ていたので…なんとなくストーリーは把握してました。そのため、興味がありながら、後回しになっていた作品です。 いやあ、面白かった!「ホラーらしい」作品だな、と思いました。映画を観てなければ、かなり手に汗握っていたかも(⁠@⁠_⁠@⁠) 映画が、結構原作に忠実に作られているんだな、と…そのへんは、少し残念!スリルもインパクトも、半減だったかな…でも、作品のクオリティは、すごく高いなぁ、と感じました。 原作を聴いて、映画のキャスティングが、素晴らしかったんだな、と、改めて思いもしました。妻夫木さんの役、ドハマリ!(というか、こちらは映画に軍配が上がりそう…)勿論、姉妹の二人も! 比嘉琴子シリーズ(で、いいのかな?ひょっとして、真琴のシリーズ?)、次もいってみます!楽しみ♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)

    9
    投稿日: 2022.09.07
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    ホラー映画は苦手だから小説ならまだ大丈夫だと思ってた。 そんなことなかった。 冗談抜きで今まで読んだ小説の中で一番怖い。 立派にトラウマになる。 音楽もカメラワークもないのにどうやったらここまで怖くできるのか分からない。 もちろん褒めてます。

    1
    投稿日: 2022.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぼぎわんって一体なに! 夏休みに田舎の村に来た家族が次々と怪奇現象に巻き込まれて…というありきたりなストーリーラインを勝手に想像して読んだので普通に都会で巻き起こる怪奇現象に驚いたのは私です。 3つの視点から描かれるホラー。 視点が変わるとこうも見え方が違うのかと背筋がひんやーり。 人怖的な要素もあるのが意外だった。 一章の王道ホラーな雰囲気で一気に引き込まれ、二章ではまさかの展開、そして三章ではバチバチのスリラーバトル! 色んな楽しみ方をさせてくれました。 ただ三章のバトルの様子がちょっと壮絶すぎて「あれ?何読んでるんだっけ?バトル小説?」みたいな気持ちになったので星マイナス1。 でもそれが新しくて面白くもあった。 人にもおすすめしたいし、これからも著者の本を沢山読みたいと思う作品でした。 ぼぎわんの標的にならないように気をつけないと…

    3
    投稿日: 2022.08.21
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    紫煙遠吐いて 処世術としちゃ妥当だと言えるかもしれない  「ちゃんと非科学的な対策をする」という言葉の意味に 真琴の言う「モヤる」の感覚が ああいうモノは鏡と刃物を嫌うのです くっさく掘削工事の際に温泉が湧き出しました がんてつせん含鉄泉 口頭試問 時候の挨拶 とこよ常世の国 あるものは廃れ忘れ去られる 慇懃無礼に言い捨てて けんはらい剣祓 魔導符

    0
    投稿日: 2022.08.20
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    めちゃくちゃ面白い。おもしろッと呟きながら読んだ。映画を先に観ていたが、あちらは妻夫木聡がハマり役でゾッとさせられた。原作にはない霊能力者アベンジャーズの演出が最高だった。(一緒に観た妹は寝ていたけれど…) 現代的なホラーで、ぼきわんはもちろん怖いけれど、何より人間が怖いやつ。登場人物それぞれの視点から語られるそれぞれの真実。 オカルト好きにはたまらない作品。

    4
    投稿日: 2022.08.09
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    怖いけど面白い…! 視点が変わっていくことで見え方が違うのも良いし、どんどんと話が進んでいくので、続きが気になって一気に読んでしまった。 最後の方は映画と全然違うけど、小説の琴子さんのほうがかっこよくて好きだった!

    0
    投稿日: 2022.07.23
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    映画をやっと見てとても面白かったので読んだ。これをああいうふうに変えたのか!と少し驚きながら読んだ。映画よりも原作の方が人や事象に救いがあったのが面白かった。大抵の映画は原作の方が深かったり重たかったりするのに。続きを読むのが楽しみ。

    0
    投稿日: 2022.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気持ち悪い妖怪を頭の中で描きながら読めるくらいぼぎわんの特徴が書かれてた。3つの視点から物語が見れて面白い。

    0
    投稿日: 2022.07.05
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    めちゃくちゃな設定のようで、わりと筋が通ってる。 呼ばなきゃ来ないとか、山に連れてかれるとか。 知恵があるように思えないが知恵があるらしく、攻撃がわりと物理的、白熱のバトルありと、わりと意外な展開。 こんな理不尽なのが他人のせいで来たらヤダな~。

    0
    投稿日: 2022.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を先に鑑賞し、原作がとても気になったのでやっと手に取り読了。 人間が恐怖に対してなんらかの結論に結び付けたがる習性がぼぎわんに対する得体の知れない怖さを更に増幅させた。 筆者の人の描き方が現代リアルに通づるものがあって人の闇の部分を見せつけられたような感覚になり寒気を感じました。 キャラクターもとても想像しやすくてあっという間に読了してしまった。 次も手元にあるので楽しみ。

    2
    投稿日: 2022.06.15
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    琴子さんが病院で煙草をふかした途端、空気がかわり患者たちの琴子さんを見る目がかわったのに萌えまくった。

    0
    投稿日: 2022.05.13
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    個人的には、小野不由美さんの「残穢」と並ぶくらい怖かったです。 なので、本棚に残しておきたくない作品となりました(笑)

    4
    投稿日: 2022.05.07
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    もののけに取り憑かれた人が、どう切り抜けるかって展開の話かと思っていたら、超絶バトルへとなだれ込む。 除霊師の比嘉姉妹がカッコいい!

    2
    投稿日: 2022.05.06
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    読み始めたら止まらなくて一日で読了。すっごい面白い!こわいわー。ぼぎわん怖い。ラスト自分が怖い顔して読んでた(笑)ミステリー要素もあるからミステリー好きさんにもおすすめしたい!シリーズみたいやし次も読む!! それにしても、ぼぎわんの正体よ……

    2
    投稿日: 2022.04.24
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    何故か今まで読む機会を逃して比嘉姉妹シリーズ最後の読了笑 映画の方は何回か観てたけど、原作はよりぼぎわんのルーツについて詳しく書かれていて面白かった!今頭がぱっぱらぱーで速読みたいな感じで読んじゃったから、時間がある時に細かいところまでちゃんと読みたい。あ〜本当に澤村伊智最高〜大好きだ〜

    2
    投稿日: 2022.04.13
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    ぼぎわんが、来る。 ぼぎわんが、来るのです。 絡まるストーリーがリアリティあって余計にゾクゾクします。 個人的には 舞台となっている土地がめちゃくちゃ地元なので怖かったです … 笑 映画化もされているのでホラー苦手な人でも!ホラーよりミステリー派の人でも!読んでみたら意外と面白かった ◎ かも知れないです。

    0
    投稿日: 2022.04.04
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    ブクログではじめて知った本と著者だけど、とてもとても面白かった!!!ここ最近読んだ本の中では一番刺激的で良かった。よく分からないタイトルと表紙で、ブクログに載ってなかったら手に取らない本だったと思うから、感謝です。 夜家で一人で照明落として読むと、雰囲気が盛り上がってとても怖いのでおすすめ笑 章ごとに違う人物の視点で描かれていて、それによって全然物事や人に対する印象が異なっていて「やはり何事も一つの視点からだけでは測れないなー」なんて思ったり。 ぼぎわんという怪物の見た目などは明らかにフィクションという感じなのだけど、他の部分の設定や話の進み方などが嫌にリアルで、ゾッとさせるものがあった。 シリーズで続編?もあるみたいなので、読むのが楽しみ。 最後の知紗の寝言も後につながりそうでちょっと怖いし…

    9
    投稿日: 2022.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画で琴子姐さんのファンになり原作読んでますますファンになりました。 姐さんカッコいいです。 やっぱり映画と原作は違うんですね。 映画を先にみてるからリアルに頭に映像が浮かんで面白さ二倍。 でも原作の方が好き。 映画ではラストぼぎわんと闘う時数人の能力者を公園に配置してたけど原作では姐さんと野崎の2人だけ。 しかも傷だらけになりながら妹の為に闘う姐さん。 ラスト煙草の煙から青い炎を出し消し去るとかかっこよすぎだろ。 ぼぎわんって結果何だったんだろ? 貧しかった時口減らしの為に子供や老人を妖怪に渡していたのが始まりらしい。 そして攫われた子供が次のぼぎわんとなる。 ぼぎわんは呪いの一種。 これぐらいしか分からん。

    1
    投稿日: 2022.03.25
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    初めて怪談系・妖怪系ホラーを読みました。 不気味さが文章でよく伝わって、ひとりでいるときには怖くて読めませんでした。 特に、ぼぎわんが来るときの描写は緊迫感があって格段と不気味でした。戦闘シーンは躍動感があって手に汗を握りました。(お守りが目の前で次々と破けていくところとか、あれが「要するに、わたしも知恵を付けたということです。」とか。絶望に突き落とされた。) 田原秀樹は最初すごいイクメンだなーと思っていたら思いの外の自己中だったから、不審死に関してかわいそうだとは思わなかった。 新鮮で面白かったです。

    0
    投稿日: 2022.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーとしてもバトルものとしても面白くて一気読みしました。 第1章は“あれ”が怖い。しっかり怖がらせてくれるホラーに会えてうれしい。 正体不明の“あれ”は、じりじり確実に近寄ってくるうえ、打つ手がなさそうな凄味がある。また「答えてはいけない」「中に入れてはいけない」というクラシカルな設定と電話で探ってくるという現代の空気が混じっているのもたまらない。怪異だって、ハイテクに対応しても不思議じゃないよね。 第2章は人間が怖い。でも人間は美しい。 (自称イクメンのモラハラ夫が〇〇されているのを読んで、スッキリしている自分が怖い……) 第3章はこれまでのホラーな空気が一転、あっという間に少年漫画顔負けの化け物とのバトルものと化し、手に汗握る感じに。好みがわかれる部分かもしれませんが、ジャパニーズホラーも少年漫画的ノリも楽しめて、大満足で一気読みしました。

    1
    投稿日: 2022.03.12
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    『恐怖小説 キリカ』がかなりどハマりだったので、こちらも拝読。 読み始めからグッと引き込まれ、久々に一撃必殺した。 やはり作者と相性がいいのだろう。 構成はキリカと似ている感じで、章ごとに主役が変わるスタイル。視点が変わる事で見えていなかった真実を見せ、サクッと読者に衝撃を与えてくるのですよ。 そりゃ引き込まれますって。 他の作品もこんな感じの構成なのかな? たまたまこの2作品だけ? さてさてストーリーについてですが、超ざっくり言うとお化け(ぼぎわん)退治系のお話。逃げも隠れもしない直球スタイル。 もちろんそんなシンプルな構成ではないが、こればっかりは伝えにくいので、読んで感じてくださいな。 しっかり引き込まれ、しっかり怖く、途中何度も「これは面白い!」とワクワクしながら読んでましたわ。 敢えて言うなら『電車乗り過ごして、待ち合わせに遅れてもいいから読み続けたいレベル』 これは俺だけかもしれないけど、ぼきわんと対峙してるシーンはラノベ感が滲み出てたかなと。 特に、特殊能力を持つ魅力的な比嘉姉妹とかはラノベ寄りだよなぁ。 ちなみに比嘉姉妹は別作品でも登場するようなので、すでに期待度が上がってます。 こうやってシリーズものにハマってしまうのよね… 多少、推敲はされてるのだろうけど、これが澤村さんにとって初の長編とかヤバすぎでしょ。いや、もしかしたら初めてだからこそ、誰もやらなそうなことができて完成した作品なのかもしれない。 大賞に相応しい作品だと思いました。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 映画化したのは知ってたが、まさかの漫画化もしてるのね…。 この作品の怖さって絵や映像で伝わるのかな? 小説以外の媒体だと、単なるお化け退治みたいになってしまいそう。 と言いつつ、どこかのタイミングでは観るんだろうな。

    2
    投稿日: 2022.03.06
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    とりあえず怖い。 3部構成になってて語り手が変わっていきます。1部は夫、2部は妻、3部はオカルトライターの視点で描かれています。どんでん返しというか見る視点によって、こんなにも事実って違うのね、、、と思いました。私的には夫は最低な奴だと思ったので、夫が●○してスッキリしました笑笑

    0
    投稿日: 2022.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかった! ホラーらしいホラーってあまり読まないから、最後救われるのか、それとも怖いままで終わってしまうのか、戦々恐々と読み進められた。最後思ったよりも対決もの感が強かったけど、でも怖さはとても怖くてよかったし、最後の匂わせる終わり方も好き!

    0
    投稿日: 2022.02.20
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    面白かった❤これ映画で見たわ、って途中で思い出した。映画よかずっと面白かった。映画はイマイチ辻褄合わない気がする部分もあったりしたけど(お祓いがお祭りみたくなったりとか)本はそんなことなくてスッキリした。

    0
    投稿日: 2022.02.20
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    長い。かなり冗長。 個人的な感想としては、リングと話の筋が似ているなぁということ。 怪奇現象は理解不能だから恐ろしいのであって、それが干渉可能、または除霊可能となると、それはもうファンタジーなのではないかと思う。 本書は除霊物のファンタジー小説だと思えば楽しめる。

    0
    投稿日: 2022.02.16
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    怪異に襲われる家族の話 幼少期に体験した、祖父母の家での怪しい来訪者 扉を開けてはいけない 返事をしてはいけない 幸せな家庭生活を送っていた田原秀樹の周辺で怪異が起こる 生まれてくる子供の誰にも話していない名前の件での呼び出し 不可解な傷で入院する同僚 散乱した家で怯える妻と娘 家庭の隙間・溝 夫の本性 妻の隠し事 来訪者の由来 招いたのは誰か? 超常現象が起こる荒唐無稽なホラーでありつつ、ミステリ要素もあり 章と視点が変わることで、登場人物へのイメージも変わる 元々は「邦キチ!映子さん」で映画「来る」が紹介されていて興味を持って観たのがきっかけ 映画は中島哲也の監督作品らしい暗さの中にも怪しげな美しさが描かれてあって 映像のインパクトも含めてエンターテイメントとしては納得 ただストーリー的には見る人へのわかりやすさと詳細のぶん投げっぷりが感じられたので原作も読んでみたわけで やはり小説だと理由や伝承のバックボーンがちゃんと描かれてあるんですねぇ こんな事だろうとは思ったよ ただ、映画のラストもアレはアレで面白い 仏教神道関係なく祭りのような描写は圧巻でしたね ま、結局最後は柴田理恵が全部持ってくわけですけどw 小説のよさとしては、前述の通り怪異の設定がちゃんと描かれてあるところ そしてストーリー的にちゃんときれいに落としているところ その分、映画のようなインパクトはない 面白かったのは、最後の方で、まるでけものの槍に出会った妖怪かのように比嘉琴子にビビる様かな 比嘉姉妹シリーズとして続編があるようだけど、続きはどうしようかね?

    0
    投稿日: 2022.02.08
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    映画を観て、気になって原作を読んでみた。 自分にとっては珍しい評価だけど、映画に劣らず面白かった。 今年はホラー小説にハマりそう。

    0
    投稿日: 2022.02.02
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    怪異との戦い。とでも言えば良いだろうか。 深層心理の恐怖として捉えていた怪異が、いつしか身の危険を感じる怪異に。 その怪異こそぼぎわん。 事細かな登場人物の背景設定と、本当に伝承として残っていそうな記述の数々にリアリティが高く、気になって気になって、 一息に読み進めた。 とにかく文章から醸し出される描写は薄気味悪く、迫り来る恐怖が滲み溢れるようだった。 私たちは、 何か事象が起こるとその名前や意味を問いたくなり、 そして、非科学的なものは信じない世の中ではあるが、なぜかお守りを買ったり神頼みをする。 不思議。

    1
    投稿日: 2022.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★4.5 死ぬほど怖かった...夜は寝れなかった。 はじめてホラー小説読んだけどハマりそう ストーリーもしっかりしてるし、時代背景とか矛盾が少なくてすんなり心に落ちる本でした。

    0
    投稿日: 2022.02.01
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    ホラー小説は読んだことが無かったが、この作品が面白そうで初めてホラー小説に挑戦した。 結果、滅茶苦茶面白かった! 解説でも書かれているがミステリー小説としても良く出来ていて続きが気になり一気読みしてしまった。 ホラー小説は初なので比較出来ないが充分怖くもあると思う。良く練り込まれたストーリー展開と、登場人物によってガラッと事実の認識が変わる面白さに読む手が止まらなかった。 登場人物達が自分に都合の悪い事を隠しながら悪い物を呼び込んでいってしまう過程がリアルでぞっとしてしまった。

    1
    投稿日: 2022.01.17
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    ぼぎわん、ぼぎわん 意味の分からないひらがな表記というのは何故こんなに怖く見えるのか? 民俗学的要素を織り交ぜられた本作は複数の視点で描かれる。ある人物主観で進められていた話にふと違和感を覚えるのだが、それが他者目線の客観視に変わった途端、おぞましく変貌する。 このギャップこそが素晴らしい。 根幹は怪異という超常的存在によるどうにもならない恐怖、というものなのだがそれを取り巻いているのは、人間の恨みつらみという身近な日常的恐怖なのだ。 誰もが親近感を抱くような日常に「ぼぎわん」が来る。 ネットなんでも調べられる現代に全く得体の知れない奴がくる。 何も分からない、この心細さたるや… 専門家さえ恐れる、この恐怖たるや…

    0
    投稿日: 2022.01.17
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    土俗的要素もあるホラー小説。エンタメ小説として完璧な出来で、ぐいぐい先を読ませてくれる。詳しくは書けないが、ミステリ的要素を取り入れているのも優れたところ。ホラーが苦手でも楽しめるのではないだろうか。

    1
    投稿日: 2022.01.09
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    映画化されたのは知っていたけど、 怖そうで避けていた本書。 章ごとに、目線が変わって、 「そんな人だったの?」という 驚きもあり、続きが気になって あっという間に読み終わりました。 ホラーという事で 読むのを躊躇している人にも 是非読んで欲しい。 ※本当に怖いのが苦手な人には お薦めしませんが、 私は大丈夫でした。

    5
    投稿日: 2022.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画とは全然違うストーリーだけど、途中途中は映画にもあったシーン 映画が…だった、という意見を、やっと原作を読んで理解した 空回りしてた秀樹だったけど、彼なりに家族を守ろうとしていた 香奈もそれを理解した 琴子は真琴を大切に思い、最後の家族と言っていた その辺が描かれていなかった映画は、確かに評価が低い、そう言われればそうなのかもしれない はー、面白かった!

    0
    投稿日: 2021.12.30
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    歪な人間関係とか人を恨む気持ちが化け物を呼び寄せる。ホラーも結局辿っていったら人間の醜い部分の塊。あと、ぼぎわんっていう名前を思いつくの凄いですよね。おぞましい感じが表れてる。 ※ずっと前に読んだ

    4
    投稿日: 2021.11.23
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    怖くて一気読み。満足の結末。魔物の怖さだけでなく、それを招く人の心の歪みもしみた。作者のほかの作品も読みたい!

    1
    投稿日: 2021.11.20
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    期待を裏切って、面白かった。各章ごとに主たる登場人物が変わり、それぞれの目線で印象も大きくかわり、一気に読了できた。

    0
    投稿日: 2021.11.20
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    映画にもなっているようなので、化け物とのラストバトルは映像で見てみたいです。どうしてお化けはいつも便器からでてくるのでしょう。そしてとても怖い…

    0
    投稿日: 2021.11.18
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    某文学youtuberさんがおすすめしていたので気になっていた本。 タイトルのぼぎわんって言葉の不可解な響きに引き込まれる。返事をしたら山に連れていかれてしまうという妖怪、ぼぎわん。思ったより怖かった。 3部構成で「訪問者、所有者、部外者」と分かれており章ごとに景色を変えながら描かれているのもおもしろい。 訪問者 田原秀樹は小学6年生の頃、認知症で寝たきりの祖父と二人だけ家にいる時にピンポンとチャイムが鳴り、「〇〇さんはいますか?」「△△さんはいますか?」...と執拗に家族の名前を呼ぶ声。「帰れ!」と突然正気になって叫ぶ祖父。そのまま来訪者はいなくなった様子で秀樹にとっては不思議な体験をする。 秀樹も大人になり結婚、妻の香奈は子供を身篭る。そんな折、会社で同僚からお客さんだよと言われよくよく聞くと「チサさんのことで田原に用がある」と。チサ、千紗...その名前は妻の香奈のお腹の中にいる子供の名前だ。まだ誰にも公表していないのに。薄気味悪くなる秀樹。そして後から追いかけてた同僚の腕には...。 常識では説明できないことがいくつも起こり話は進んでいく。 所有者 語り手は妻である香奈。夫である秀樹とは違う目線から物語が噛み砕かれていき、ぼぎわんの恐怖と向かい合うことになる。 部外者 1部で田原が助けを求めて知り合ったオカルトライターの野崎が語り手となる。ぼぎわんの正体を突き止めるために命懸けの戦いが繰り広げられる。 ゾッとする描写、グロい描写、得体のしれなさ...など怖い要素満点。読者を絶望的な気持ちに叩き込む。いい感じの怖さで一気に読めました。

    6
    投稿日: 2021.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怖い。本当に怖い。一人でいる時に暗い玄関を見ることができない。 一章と二章では夫から妻へ話し手が変わるが、同じ事象であってもこんなに捉え方が変わってしまうんだと驚いた。ある意味でこれも怖かった。 我が子や妻に手をあげた祖父とひたすら耐えた祖母、この夫婦関係がぼぎわんを呼び寄せる根源となった。そして田原夫妻も子供をめぐり亀裂が入り、それがスキマとなった。そこへぼぎわんだけでなく悪いもの全般を呼んでしまう、というのは自分自身にもどことなく思い当たるような。。。ここまでじゃないにしても、心改めないと。(この話はもちろんフィクションと知っていますが。) ホラーではあるけど、テーマの一つに子供の存在がある。欲しくて授かった人、望まずに授かった人、欲しくても授からない人、授かることができない人、世の中にはいろんな人がいる。人生において子供がある幸せもあるし、いなくても幸せはあるが、望んでいるのに授かれない人の辛さは計り知れない。妬むまでいかなくても、子供達の姿や他人の家族の話が直視できなかったり、耳にするのが辛かったり、苦しんでいる人がいる。 人の幸せが羨ましいと思うことは誰にでもあると思う。呪うほど妬んでしまう人の心も、化け物以上に怖いと思った。 長々書いてしまったけど、この小説はラストが更に怖い。気味悪い言葉達が、頭から離れない。 ちがつり、さおん、さむあん…

    0
    投稿日: 2021.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画『来る』を先に視聴済み。映画で置いてけぼりにされているような「なんだこれ?」といった印象を受けていた部分を補完できた気がしてよかった。後半のぼぎわんとの対峙シーンはちょっとインパクトに欠けたかもしれない。人智を超えた存在と物理的にやり合っているようなしっくりこない感覚。何かに触れられた様子もなく、でも目には見えない何らかに確実に危害を加えられていることにとても恐怖があったけれど、目の前で歯を剥き出しにして噛みつかれるというムーブは「うーん」といったところ。もちろんしっかりと怖いホラー小説でボリュームもあるので読み応えはあった。

    0
    投稿日: 2021.10.01
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    エンターテイメント小説 怖さより、ぼぎわんってなんだろう?という好奇心が勝って一気に読めた。 三者の視点で描かれていて面白かった。

    1
    投稿日: 2021.09.11
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    で、ぼぎわんってなんなん。 ファンタジーが苦手な私はホラーも苦手でした。 はっきりせえへんもんが合わへんねやろなぁ。

    1
    投稿日: 2021.09.07
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    夜中に爪を切ると親の死に目に会えない。 霊柩車が通る時は親指を隠さなくちゃいけない。 どうしてこんな噂ができたのか… 「ぼぎわんが来る」 「ぼぎわんに山に連れて行かれる」 ぼぎわんにとは何のことなのか。 それほどまでに恐れる理由は… 土着信仰好きの読者にはヨダレものの作品。 ページをめぐる手が止まらず、一気読みしてしまいました。 お化けが怖い。 と言うような簡単な話ではなく、人の業や人間関係の歪み、歴史の穴に焦点を当てた作品。 おすすめです。 「漁村で怪異が起これば、村人はその原因を海に求める。」

    15
    投稿日: 2021.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭からひきずりこまれた。 「得体の知れないもの」に「応えては」いけない、 という基本的なところから、 それがいかに不気味なものか、とハイスピードで どんどんひきずりこまれる。 こわいもの、のごった煮。 怪異、人、どちらもこわい、とぞっとする。 後半は痛快、勧善懲悪(?) ひえぇ…と震える怖さの中に、 比嘉姉妹のキャラクターがほっとさせてくれる、 この良い塩梅。 比嘉姉妹、また活躍するなら シリーズ2作目以降も読みたいなぁ。 久しぶりに寝食放棄して没頭しました。

    1
    投稿日: 2021.08.18
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    映画を観て、いろいろ気になったので買ってみました。 半分ぐらい読んだら、あとは一気に。読みやすいし、続き気になるし。 怖いけど、面白いが勝つ。 とりあえず、スキマ作らないようにしよう。

    10
    投稿日: 2021.07.25
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    何やねん!「ぼぎわん」って??? 意味分からんし、それが来る?… 何のこっちゃ?ほんまに… ……即購入…^^; そんなんばっかりです…すんませんm(_ _)m V6の岡田さん主演のホラー映画「来る」の原作みたい。 何か、夫婦とかに隙間があったりすると来るとか…この「ぼぎわん」っお化け。何か、そんなんやったら、日本中に溢れかえるほど出てきそうな…(−_−;) 「ぼきわん」は、怖いわ。精神的な攻撃だけやなくて、物理的な攻撃も凄い。 頭齧られたり、腕噛みちぎられたりするし。 こんなん読むと家の中とかに、鏡とか組紐、お札いっぱい置いてまう! あっ!別に隙間があるからという訳ではないです〜(ーー;) ミステリー要素もあって、なかなか面白かった! とりあえず、帰りに神社行こ〜(//∇//) ドーマンセーマン。ドーマンセーマン。

    39
    投稿日: 2021.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作はホラーとミステリを合わせたお話になっており、純粋なホラー小説ではない。ホラー小説として評価するなら、「ぼきわん」という妖怪よりも登場人物の人間性の方が怖い。 本作は「訪問者」「所有者」「部外者」の三章構成で、「訪問者」では夫役である秀樹が、「所有者」ではその妻役の香奈が、そして「部外者」では秀樹に怪異の相談を持ちかけられた野崎目線で語られる。その章ごとによって読み手の登場人物の評価がガラガラと変わり、人間性の怖さをまざまざとつきつける様はミステリを読んでいるかのような痛快さがあった。登場人物のそれぞれの主観と客観でその人物像の見方が変わる手法はホラー小説というよりはミステリの領分といえる。それゆえにこの作品はホラーとミステリの両方を兼ね備えており、それが上手く調和された良書だと言える。 個人的な感想だが、一章と二章のギャップ(つまり夫と妻の育児に対するギャップ)が非常に印象に残った。昨今、イクメンなどと称して育児に積極的な夫が増えているが、秀樹のような過度なイクメンも家庭を崩壊させる原因であることを本作で痛烈に風刺しているのではないか。もちろん育児に参加しないのは現代では許されないことだと思うのだが、参加しすぎる(というか、自分の育児論を妻に押し付ける)のも良くないと痛感した。

    2
    投稿日: 2021.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画から入って原作も気になったので読んだ 映画ほどのわかりやすいお祓いのシーンはないが、そのぶん田原秀樹の二面性がわかる部分やぼぎわんの正体がわかるシーンなど見処が多かった 映画との違い考えると ・映画にあった、秀樹の死後に妻の加奈が子育てと仕事に苦しんで知紗を人にあげたいほど邪魔に思うことがない→野崎と真琴のサポートが手厚い →最終的に加奈は一時的に正気を失っただけで死なず、知紗ともに生きていく →映画では、ひとり親が仕事と子供の世話で疲弊していく様をリアルに描いていて、頼れる他人がいても埋められない隙間を感じた ・原作における民俗学者の唐草大吾が映画では津田となり、加奈との不倫相手になる ・お祓いは映画では能力者を大勢招いて行なったが、原作では琴子と野崎の2人で行った

    2
    投稿日: 2021.07.04
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    これ、夫にイラッときたことのある女性にとってはかなりグッときちゃうのでは、と思った。続きが気になってどんどん読んだ。面白かったー!関係性が薄い人がさらりと亡くなって過ぎてしまうのはホラー好きではないのもあり、酷い…無駄死に…と思っちゃったけど。章によって語る人が変わり違う視点から過去を振り返っていくので、そういうこと?!あぁアルアル、なるほどね、だからか!え?!ってなりながら読んでいける。

    5
    投稿日: 2021.07.03
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    "○○に連れていかれるよ~"とか わんぱくな子供時代に、よく言われましたわ~(笑) 久しぶりにホラー小説を読みましたね~ ※実は2回目なんですけどね、この小説は(笑) 映画の"来る"から見て、結局何なの?っていう 感想が大きかったので、原作を読んだのがきっかけ 改めて読み返すと、面白いですね。 それぞれの視点から見せてるストーリーがあって 分かりやすくて、面白いです。 個人的には第2章の所有者(香奈視点)がよかったです。 秀樹は終始クズです(笑) 読んでいてムカつく所しかなかったです。 "ぼぎわん"もね、賢くてジワジワと近づいて来るし 「お山に行きましょう」って言われても いかへんってそら答えるよ。 にしても原因が、まさか"アレ"だったとわ 思ってませんでしたね~、人の恨み・呪いは恐ろしい。 あと、逆恨みも恐ろしい、あの民俗学者め。。 最強の霊媒師でも結構苦戦になった、 ラストバトルもややカオスでしたが イメージできたので、とても怖かったです。 比嘉姉妹シリーズの魅力がわかりました!!

    13
    投稿日: 2021.07.01
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    ここ数日でイッキ読みするほど久々にのめり込んで読んでしまった作品。ホラー小説はほぼ初めてだったけど、このシリーズは怖さだけでなく展開の作りや説得力ある構成がとても魅力的で、読み物として非常に良かった。ぜひ同シリーズの別作品にも手を伸ばそうと思う。

    5
    投稿日: 2021.07.01
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    ぼぎわんが、来る 澤村伊智 2021/1/22 初めて、ホラーの本を読んでみた。 化け物が現れて追い詰められていくシーンなんかは普通に怖くて記憶に残るんだけど、それ以上に「人間の無自覚な醜さ」みたいなところに目が言ってしまう。 イクメン気取りの勘違い父親もそうだし、時代遅れの文章でメールを打つ人もそうだし。 いわゆる悪意が無い分タチが悪い迷惑とか、自分なりには正しくいるつもりなのに実は全然正しくなかったりとか。 そういう、主観と客観のギャップから生まれる見るに忍びない感じがとても印象的。 ホラーって今までの人生であまり読んだり観たりしてこなかったけど、なんか御都合主義の印象がある。 化け物の正体だとかは置いておいて、霊能力者の”機械仕掛けの神”感はなんなんですかね? よく分からない化け物に対して、なんかすごい人が対処法を教えてくれる。 なんならなんかやって退治してくれる。 その霊能力者が主人公ならまあいいんだけど、第三者として出てこられるとちょっと冷めちゃうかもな・・・。 ▶︎pick up 「自分の醜さや、おぞましさや、弱さや愚かさを目の当たりにするのは、堪え難いほど苦痛だからです。」

    1
    投稿日: 2021.06.14
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    2021.5.1 読み始めたら一気読み。 久々のそういう読書体験、気持ちよかったです。 論理的で大筋をちゃんと伏線回収するので落ち着いて読めた。作者様は野崎に近い感覚を持ってそう。 真琴も魅力的で素敵でした。 続きがあるんだろうなぁって感じがするけどどうなんだろ。 第一章が一番怖くて、謎が解けていくごとに怖さが減少。もう少し怖いのをひっぱってほしかったです。

    2
    投稿日: 2021.05.02
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    澤村伊智さん初読み。ホラーエンターテイメント、日本ホラー小説大賞作。面白かったなー。途中既視感に気づき、テレビ放映された映画を見たことに気づく。よくあるB級ホラー的なノリではない、テレビに釘付けにされた気がする。原作は更に良い。怪奇現象が生じる謎の考察、因果関係、次第に明かされる事実、テンポも早く伏線回収もある。綾辻行人さん含む審査員の推しも頷ける。シリーズ続編も読んでみよ。この作品を読んだ日に、不気味な夢を見たというか奇妙な体験をした。脳の潜在意識にまで爪痕残されたのは自分だけかな(笑)。

    1
    投稿日: 2021.04.22
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    【感想】 一言でいうと「すごいうまい」。角川ホラー大賞の全審査員絶賛というの納得。なんというか、読ませるのが上手。ジャンルで言うと三津田信三とか、内藤了みたいな和製伝奇ホラーだけど、前者みたいな狙った感(←語彙)がない。個人的にはめちゃ怖いホラーは苦手だけど、そういう意味ではそんなに怖くなかった。ホラー&ミステリ&アクション(笑)ですかね。映画化してたけど、映像は演出いかんによってはJAPANホラーしてて怖いかも。

    2
    投稿日: 2021.03.31
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    田原秀樹は身の回りで奇妙なことが起こり始め、思い出す。子供の頃「ぼぎわん」に返事をしたことを―。 第22回日本ホラー小説大賞受賞作。 冒頭の得体の知れないものがやって来る怖さの描写が一番ぞくっとした。すり硝子の向こうにいる、ところとか。 田原秀樹、その妻香奈、オカルトライター野崎、3者の視点を変えて話が進み、信頼できない語り手の構図で徐々に別の側面が明らかになっていく。民俗学的、謎解き要素もあり読み応えがあった。

    1
    投稿日: 2021.03.29
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    そういえば既読だったのを思い出した。 全体的には怖くておもしろかったんだが、結局あれはなんだったのかと、少し消化不良気味なのが残念。

    11
    投稿日: 2021.03.11
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    ホラー小説で検索をかけると 大抵のランキングに名を挙げていたので 兼ねてより気になっていた作品。 主観の1章では分からなかった部分が 2章で見えてくるという流れは個人的に好きなので 夫のイクメン(笑)云々が暴かれてくる2章からが 1番面白かった。 色々な創作文献や逸話を用いりながらも 話がまとまっていてかなり読みやすかった。 ただ、琴子さんが警察上層部に通じてて… みたいなくだりはちょっと読んでいて 恥ずかしさを覚えてしまった。 厨二っぽいというかなんというか…。

    4
    投稿日: 2021.03.04
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    普段あまりホラーは読みませんが、久々に読んではまりました。小説の世界が恐ろしく、早く読み終わりたい思いでどんどん読み進めました。ただし序盤はとても良かったのですが最後はちょっと失速した感じが否めないような。。

    2
    投稿日: 2021.02.27
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    久々のホラー!苦手だから小野不由美しか読んでない私が!アマプラで「来る」を見てから気になって! 登場人物たちが映画のキャストとぴったりだな〜と思いながら読んでた。 話が進むにつれて映画とは異なる展開だけど、本の方が綺麗にスッキリ終わっててよかった。比嘉姉妹いいな〜!松たか子もかっこよかったけど、本の中の姉めちゃくちゃかっこいい〜!! 怖いもの見たさで続きも読んでみたい。

    1
    投稿日: 2021.02.23
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    02月-16。3.5点。 新婚のサラリーマン、勤務先に怪しい人物が訪ねてきてから、周囲と家族に怪しい出来事が。 面白い。3つの章立てで、語り手が変わる。それぞれの人物の別側面の描写が面白い。 終盤の攻防もリアルで面白かった。次作も期待。

    1
    投稿日: 2021.02.16
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     怖いよぉぉぉぉーーーーーー  真夜中に読んじゃったよぉーーーーーーー  お山に連れて行かれた子どもが私と同じ名前だよぉぉぉぉぉーーお山とかぁぁーー勘弁してよぉーーーーーー  うぅ。怖い。ホラー慣れてないし、テーマが非常に身近だし。読んでいて背筋が凍るとはこういうことか、と身を持って思い知りました。変に引っ張ったりせずポンポンと早い展開で物語が進んでいくので、怖いと感じる前に気付けばもう怖いシーンに突入してしまっている。え、やばい。でも何この臨場感。目が止まらない。あぁやめた方がいいのに。朝になってから読んだ方が絶対にいいのに。あぁ...読んでしまった...。5000円やるからもう一回読めと言われても断る。まじ無理。  内容ももちろんだけれど、タイトルの「ぼぎわん」という耳慣れない不可解なワードが、恐怖心を煽る。作中ところどころに民俗学的な会話のシーンがあって、「ぼぎわん」の語源や、どのような経緯で「ぼぎわん」のような化け物が生まれるのかなど、解説してくれている。ちなみに語源は、海外で、子供が寝ないときに脅しとして使われる「ブギーマン(boogie man)が来るよ!」の「ブギーマン」がなまって定着した言葉であるらしい。  第一章は夫の視点、第二章は妻の視点、というように語り手が変わっていいうことで、ひとつひとつの事象についてより多角的に情報が入ってくる。第一章で覚えた小さな違和感の答えが、語り手が変わることで現れる。同じ景色を見ていても、人によって感じ方があまりに違う。その「溝」が大きくなって化け物を生み出す。あぁわかりやすい構造。我が家も「溝」だらけだ。ということは......  「溝」だらけだな、やばいな、と気付いても、埋めようという努力を一切始めようとしなくなってしまった自分自身の状態もわりと怖い。目を合わせないことと会話しないことが究極の平和をもたらすと最近は信じている。結婚生活ってなかなかのホラー。どうでもいいね。

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    やっぱり 原作気になって 読んでみた 原作通りに 作ってとは 言わないが やっぱり 原作の方が 面白かった どうして あんなに 田原夫婦を (特に母親) 悪にして しまったのか? 琴子の儀式を あんな 形にしなくちゃ ならなかったの? (原作の儀式の方が カッコ良い) ぼぎわんを 映像化したくなかった のかもしれないけど これ読んだら 映画期待しちゃうよ ぼぎわん 期待しちゃうよー

    1
    投稿日: 2021.02.13
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    映画の「来る」をみて、原作読みたくなったので購入。 続きが気になる展開だったから一晩で読んだ。めちゃめちゃ怖かった。 途中のトイレのシーンと最終戦の描写が怖すぎて暫く後を引いた。 ある地域でずっと昔から恐れられてきた民間伝承みたいなのが大好きなので後半謎解きパートはめちゃくちゃワクワクした!映画ではそこまで触れられていなかったので、本当に読んでよかった! あと琴子さんがめっちゃかっこいーー!! 映画より断然作り込まれていてクオリティが高いので、ぜひ読んで欲しいと思いました。

    3
    投稿日: 2021.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かねてから気になっていた本書。そして久々のホラー小説。ミステリ的な要素を感じ、ただのホラーの粋を超えて満足な読書体験でした。普通のホラーのイメージは、主人公は徹底的に善人で、ちょっとしたミスや不運から「敵」に付け入る隙を与えてしまう流れという印象だけれど、本書では3つの章が後ろに行くに従って、そんなお約束を覆してくれ、物語の深みが増す。無垢の善人は別の角度から見たら別の見え方があるもの。「敵」をおびき寄せて退治する展開は、「虚構推理」シリーズを連想した。巻末の解説によると続刊は、よりミステリ要素が強くなっているようなのでぜひ読んでみたい。本題ではないけれど、ぼぎわん→ブギーマンからの「ブギーポップ」シリーズへの連想が頭の中では引っかかり続けた。

    2
    投稿日: 2021.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    家事育児、夫はやってくれないわけではないけど、ちょっとずれててイライラする…というような経験があると、とても他人事とは思えない。 多少不満はあっても、後悔や妬み・恨みなどの「スキマ」を、家庭に作ってはいけないなあ。じゃないとこんな恐ろしい異形が入り込んでくる…。 各章ごとで視点が変わると、それまでの場景がガラリと変わるのが面白い。

    2
    投稿日: 2021.01.29
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    久しぶりに本をがっつり読んで読書の楽しさを思い出してしまった。深夜に布団の中で一気読み。 我が家に「隙間」がないか、不安になってしまう。

    2
    投稿日: 2021.01.27
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    読了して時間が経っていますが、とにかく爽快な恐怖!を味わえました! 怖い話をガツンと読みきりたい方へおすすめできる一冊です。

    3
    投稿日: 2021.01.26
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    映画を見ていたので内容も分かっていましたが、それでもスリリングな展開に見入ってしまいました。単なる化け物 vs 霊能力者ではない、登場人物それぞれが抱える心の闇が印象的で、比嘉姉妹の作品も楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.01.04
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    休日に一気読みする小説は久しぶり。 映画も面白かったですが原作はそれ以上。 呪いや伝説のような昔のものと、イクメン等のワードが流行るようになった現在、のリンクが絶妙だった。 シリーズもののようなので、次もすぐ読もうと思う。

    2
    投稿日: 2020.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったし思っていたよりも自分好みの民俗学的ホラーだった。 特に、中盤にかけてざくざく登場人物たちが餌食になっていくのがいい。               名前を呼ばれても決して答えてはいけない。何度でもやってくる「あれ」。 脈絡のないホラーではなく、子どもというキーワードを持ったホラー。不妊、育児、DV、口減らし…読み応えのあるホラーだった。 しかし、本作でも、その他民俗学系の本でもよく書かれてることだけど、怪異は名前を持つことで形を持つ。ぼきわんという気味の悪いネーミングセンスは見事であり今回の化け物の形そのものである。だからこそ映画でタイトルが「来る」になってたのが残念だ。

    5
    投稿日: 2020.11.29
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    読んでいてとても怖い。作りがちゃんとしている。妖怪談、呪い、きちんと回収しつつ、人物の描き方の良い。キャラクター設定面白い。映画は映画で派手でよいけど、原作のほうがより好き。

    1
    投稿日: 2020.11.28
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    幽霊の話だと夜眠れなくなったり、お風呂で髪を洗っているときにふと怖くなったりするのだけど、これはそういうことがなかったので、わたし向けのホラーだなと思った。安心して読めた。 単なるホラーではなく、読み物としてもよく出来ているストーリーだと思う。 ぼぎわんというネーミングの由来もなるほどなと思ったし、この恐ろしい妖怪は結局人の歪んだ感情や、抑圧された心を糧として育っていくものだというのは大いに納得できた。 三章に分かれたこの小説は、それぞれの章で主人公が異なる。一番最初の語り手は夫で、その次はその妻。よかれと思ってやっていることが、相手にとっては実は迷惑だったり見当違いだったりすることはよくある話だ。本人は自信満々でやるから救いようがない。 目的は同じなのに、二人とも幸せな家庭を作りたかったのに、すれ違う想いのベクトルが憎しみを生み、恐怖を呼び寄せてしまう。人の心から生まれる醜いその感情は、我慢すればするほど抑圧され、凝縮してゆく。だからといってそれを相手にそのままぶつけることは、決して正しいことではない。 難しいなあ。 とても面白かったので、他の作品も読んでみようと思いました。

    1
    投稿日: 2020.11.21
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    映画『来る』を見て、原作を読みました。 映画は映画でおもしろかったけど、原作はもっと面白かったです。 比嘉琴子の強さが最強にかっこいい。 映画にはない、比嘉琴子のぼぎわんとのラストが書かれています。 映画を見たなら、絶対に読むべき。

    1
    投稿日: 2020.11.18
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    おもしろかったー 中盤から徐々に回収されていく伏線が絶妙 最後はモンスターとの異能バトルだったのがちょっとしんどかったけど、、、最後のちさちゃんの寝言が余韻を残す。 この本の隠れたテーマは子供、家族、愛なのかなぁ てか「子を供える」と書いて子供と読むのはこの本を読んだ後だとちょっとゾッとする表現だな。 この本の途中でなぜドッペルゲンガーに会ってはいけないのか、それは自分の醜いところを嫌でも目の当たりしてしまうからだという表現にはちょっと納得した。

    4
    投稿日: 2020.10.14
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    レビューを拝見して、読みたくなった本です。ありがとうございます。 第22回日本ホラー小説大賞受賞作。 「あれ」と呼ばれるぼぎわんって何だろうと思いました。 昭和の終わりに小六の夏休みを迎えていた私(秀樹)は大阪の下町の母方の祖父母の家で留守番をしていると、死者の名(祖父の銀二)を呼ぶ訪問者(ぼぎわん)に呼ばれます。 そして32歳の現在になり、上井草のマンションで妻の香奈と娘の知紗と暮らしていますが、そこへまた現れたのです。死者の名を呼ぶあれ(ぼぎわん)が…。 最初の方は怖いなと思いました。 スマホの中から声がしたり(スマホ買ったばっかりだったし)。 住所が上井草だったし(昔、住んでいたし)。 新幹線のトイレの中にやってくるところなんか、リアルで、もう新幹線に乗りたくないと思いました。 人の心のスキマに入り込む化け物ぼぎわん。 そして、第一の被害者のあとにも、第二、第三の被害者が出ます。 でも、巫女の真琴の姉で、やはり強力な力を持つ琴子が出てきて、もう大丈夫だろうなと思いました。 でも、最後に「あれ」が「ああ」なって、ラストシーンは一見、穏やかな団らんですが、場所は上井草だし、やっぱり怖かったです。

    59
    投稿日: 2020.10.14
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    映画を観て、あまりに「??????」となったラストだったので、結局どんな話だったの?と確かめる意味もあり、原作を読んでみました。 映画とはかなり違う内容でしたが、私は原作の方が好きだった。余韻の残るラストが、少し不穏で想像を掻き立てられるのも良かったです。

    1
    投稿日: 2020.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を見てから読んだ。 原作の方が怖い。 既婚者だけど、やはり結婚生活ってのは両者の思いやりがあって上手くいくんだなと実感。独身で読むのと既婚子持ちで読むのとでは感想が全く違うんだろうな。

    1
    投稿日: 2020.10.09
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    映画を見てから原作を読んでみようかと手にした一冊。 なんだこれ、映画と全然違うじゃん! と云うか、映画が映像的に美味しくなる為に酷い目の改変をしていたんだな…とモヤッとしました。 こちらの原作は、地に足の着いた、落ち着いたホラー小説(というとなんだかおかしいですがw)新人さんなのか!これが!?という程筆力が安定していて非常に読みやすかったです。造語を使ったり、説明しすぎないところが「なんだかよくわからないけど怖い!」を表現出来ていてすごいなと思いました。 シリーズものという事で、機会があれば他のも読んでみようかと思います。

    1
    投稿日: 2020.10.03
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    一気に読み終わった。とても面白かった。もともと2ちゃんねるなどの怖い話が好きだったのに、こうした小説を読むのは今回が初めてだった。やっぱりプロの文章は違うなと当たり前のことを思った。

    10
    投稿日: 2020.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半ホラー、後半ミステリ+アクション、という感じ。2章までの流れがとても好きで、気持ち悪さ、敵わなさがよく伝わってきた。3章はバトル編、という感じで、伏線の回収もあり、読みやすく楽しめる小説だと思った。あとは地域の伝承などが出てくるので、妖怪話とか好きな人は気にいると思う。

    2
    投稿日: 2020.09.24
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    ぼぎわんが、来る 著作者:澤村伊智 発行者:角川ホラー文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo3969

    2
    投稿日: 2020.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画のネタバレもあり 映画の来るを観て、なにがなんだかわからなかったので原作が気になり読んだ。 原作読まなきゃわからない、が映画を先に観たからこそ原作のラストが有りがたかった どの地域にもあり得る話。 原作のよいところは香奈さんが碌でなしの母親にならずに知紗ちゃんを一途に思い続けたこと 映画は胸糞だったので、このことだけで全く違うものになった。 死なないでいてくれたのもよかった。 祖父の虐待に耐えかねて怨んだことが孫に、曾孫に降りかかる 人を呪わば穴二つとはよくいったもんだなと 祖父がそもそも悪い。暴力はマイナスなことしか生まないのだなと。 ホラー小説を久しぶりに読んだけど、とても面白かった。 シリーズものらしいので続きもよみたい。

    1
    投稿日: 2020.09.21