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女のいない男たち
女のいない男たち
村上春樹/文藝春秋
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総合評価

575件)
3.7
77
225
184
29
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.3 本みくじ?ででてきた本。 なんが全体的に読んだことあるような気がする。俳優同士で結婚してて妻が浮気してたことを知っているとか、ちょっと変わった友達に彼女と付き合うように言われるとか… この本を読んだ覚えはなくて、読んだことを忘れていても大体途中でハッキリ思い出すんだけどずっと微妙な感じ。でも、一つ一つの設定は結構既視感強くて、もし読んでたとしたらここ数年な気がする… 村上春樹はこれで二作目かな。雰囲気好きなんだけど、絶対からだの関係がでてくるからそこは好きじゃない。

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    村上春樹さん(1949~)の作品、ブクログ登録は13冊目。 で、本作の内容は、JPROによると、次のとおり。 ---引用開始 第94回アカデミー賞国際長編映画賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督・脚本/西島秀俊・主演/2021年公開)原作。 同映画は第74回カンヌ国際映画祭脚本賞など4部門、第56回全米映画批評家協会賞作品賞など4部門、第79回ゴールデングローブ賞非英語映画賞ほか、全世界で90冠以上受賞。 6人の男たちは何を失い、何を残されたのか?  本書は村上春樹が「月刊文藝春秋」「MONKEY」などに発表した作品をまとめ、2014年に発表した短編集。累計100万部突破のベストセラー! 舞台俳優・家福を苛みつづける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのか…(「ドライブ・マイ・カー」)。 妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み、謎に追いかけられる(「木野」)。 ほか、「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「女のいない男たち」など。 封印されていた記憶の数々を解くには、今しかないーー見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。 ---引用終了

    91
    投稿日: 2026.01.29
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    題名のとおり、女のいない男たちに関する短編小説。読み終わり、なぜか昔の彼女を思い出した。ドライブ・マイ・カーが切なくもスッキリする不思議な感情になった。

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    個性的で、かつ現実的に思えるような物語になっていて、そういう考え方もあるんだなと思ったし、 ゾワっとするレベルのドンピシャな比喩表現で惹き込まれた1冊でした。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    木野や、シェエラザードは流し読みしてしまった それでも素晴らしい短編集だった。 僕たちはいつも、彼らの横に立ち、彼らの揺蕩う姿を見て自分に重ね、彼らの共感者として夢想する。 そんな小説だった。 特に好きだったのは、イエスタデイ、そして女のいない男たち。 イエスタデイに出てきた女性は強く、そして脆く、危うい存在だった。それでこそ確かにそこに立つ実感を得ようとしている存在に理解を示すことができた。あるいはわかった気になっているだけなのかもしれない。 そして、戻ってきた時には少しズレた場所に立っている、この表現もすごく好みであった。 女のいない男たちではこの本の読み方を享受する。 僕たちはある種何かがかけたような存在を見てきた訳だが、それは自分がいちばんの理解者であり、2人目の犠牲者になったということ。 古典的な表現方法で、観客を、読者を強制的に参入させる。それは解釈を問わせる村上春樹だからこそもう一段階深い所へ沈んでるように思えた。 ドライブマイカーでは、失ったものはどこにももう戻らないということ、そして人間には自分にすら見ることの出来ない窪みのようなサイコロで言う裏の目のようなものが存在するということを描いた。 キャラクター性が立っていて、主人公は自分の娘が生まれていたならば、その年齢になっている女性。 そしてドライバーは自分の父親が生きていたらならば(彼女にとって)、その年齢になっていたはずの主人公のふたりがそれを思い出すように話し出す構成である。 ドラマ的で、運命的で、それは物語のようである。 (だからこそ映画化するものとして選ばれたのだろう) 自分を見るということ、相手を見つめるということ、そして自分の損なってしまった何かを手繰り寄せるように探し当てること。 やはり欠陥を認識した時点で我々は欠陥から逃れられない、パラレルワールドに迷い込んでしまうのだろう。そして失った何かを探し求めて(そこにはないのに)彷徨うのだろう。 それならば、我々はきっとそれを失ったことを忘れたということすらやはり忘れてしまうべきなのだろうか(女のいない男たちより),はたして。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    ドライブ・マイカーは未視聴。 短編集はあまり読んだことがないけれど、時間がある時に少しずつ読めるのがいいなぁと当たり前の感想。 医師の話が印象的で、肩書きがなくなったときの空虚な感じが自分の状況と重なって頭の片隅にずっと残っている。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    村上春樹の小説は読後感がとてもいい。さっぱりした気分になれる。 木野も良かったが、シェエラザードが1番良かった。男にとって女とは、女なんて、やっぱり女。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    ドライブマイカー 妻の不倫相手に接近して話を聞くという展開はほかにない感じがした。そもそもなんで話をしたいと思ったのか。そしてなぜ途中で連絡を取らなくなったのか。よく理解できない面白さがある。「女のいない男たち」というテーマの中でドライバーの女がいて、話を聞いてくれるという僅かな救いがあったように思う。 イエスタデイ 幼馴染との温度感というのも面白いテーマになっていた。幼馴染欲しい。 独立器官 まったく理解できない。不倫を好き放題できる人の感情はこんな感じなのかな。 シェエラザード まったく理解できない。というかちょっと気持ち悪い。わざとこのような表現を使って印象に残る感じの作りにしている? 木野 最初は落ち着いたバーの雰囲気で淡々と話が進んでいたのに、急に幻想的な雰囲気になっていって村上春樹っぽさを感じた。悲しいときはとことん悲しむべきというのは腑に落ちるけど、それを文学的に書くとこうなるのかって感じ。 女のいない男たち 表題作ということで身構えていたが、ほかの作品の総論的に作っている構成で、これ自体が面白いというより、全体で一つの物語になるように作った作品っぽい。「女がいない」のではなく「女を失った」ということにまとめることで、「孤独」というより「喪失」、「空虚感」ではなく「残響」が描かれている。俺は「女を知らない男たち」になるので、ワンランク下のステージにいるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.12.01
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    村上春樹さん 文藝春秋2016年10月発行  短編6つ 読んだあとちょっと寂しさが残る物語 ・ドライブ・マイ・カー 専属運転手みさきの本籍地「北海道上十二滝町」って「羊をめぐる冒険」では十二滝!なんか嬉しい ・イエスタデイ 聞いたことはないけど、へんてこな歌詞がとても気になる… ・独立器官 恋煩いで亡くなってしまう その選択は、身近な人にはとても辛い ・シェエラザード 片思いの彼の家に、あえて留守に行ってしまうところは、ドキドキする ・木野 路地の奥の小さな酒場で、古いLPレコードを聴きながら過ごしてみたかった ・女のいない男たち なにはともあれ、電話をもらったせいで思いを巡らせる…そうでなければ、思い出さないか

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    (ドライブ・マイ・カー感想) 村上春樹の小説ってどうしてこんなに感想を書くのが難しいのだろうか。セックスについて語る事もままあるし、浮気(?)のようなテーマを扱う事も多い。しかしとても上品でメロドラマのような下品な感じは無い。いつも思うのだがこの人は文章から作者がどんな人物なのか掴めない。いや掴めない人物だということが感じ取れる。何事もしっかり受け止めてから過去に流しているというか、落ち着き払っていて達観しているのかと思えば弱い人間を描く事も出来るのが不思議というか。雲を掴むような、霞を食らっているような文章で酷い言い方をすれば印象に残らない、のだが言外の余韻のようなものが心地よくて結局読んでしまう。読むと、一種の禅のように、自分が抱えている焦りを煙に巻いてくれるのがこの人の作品の良い点なんじゃないかと現時点で結論付けたい。ドライブ・マイ・カーの感想というよりはこれ以降の彼の作品の感想を作る肩ならしをさせて貰った。 (独立器官感想) 劣等感だとか、反権威的な感情だとかがやる気を失うくらいに上品な文章。医師の謙遜や悩みは本来唾棄すべき、神経を逆撫でされるようなもの。でもその生き方が普通でないというだけで、本来は尊敬に値する人物だということ、そのような完全に近い人物が弱みを見せているということに対して一般人の自分も親しみを覚えずには居られない。 (木野感想) 煙草の痕だらけの女とかの流石にフィクションだろうけど現実世界のどこかには存在してそう、という純文学然とした感じが好き。バーで読書するの影響されてやっちゃった。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    最後の編「女のいない男たち」は、誰しもに読書を楽しいと思わせてくれるような、痛烈な村上春樹節が散りばめられていた。読んでいて気持ちいい文章。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    初めての村上春樹。めちゃくちゃ偏見ですが、音楽、猫、文学的性描写…といったイメージがあって、そして概ね間違っていませんでした。 日本版アメリカンジョークとでも言えばいいのか、例えば、表題作「女のいない男たち」の書き出しのところの「真夜中の電話のベルはいつも荒々しい。~人類の一員として僕はそれをやめさせなくてはならない。」とか。大袈裟で小粋な感じ。 あと登場人物に漂うやれやれ感。 村上春樹を浴びたーっていうのはこういうことなんでしょうか。 「木野」が特に良かった。 カミタから突如店を閉めろと告げられた場面以降の緊張感が凄くて、ページをめくる速度が上がった。 分からないけど、男性のほうがやっぱりロマンチストで女々しいんでしょうか。 最近どこかで誰かが言ってた「男って、別れた女が自分のことをいつまでも好きだと思ってる節がある」っていうのを思い出しました。 まあ男女関係なく人によるよねって思うけど。

    8
    投稿日: 2025.11.20
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    村上春樹は言い訳がましくなるのを避けているようだが、残念ながら村上春樹は言い訳がましい。そこがまた潔い。

    3
    投稿日: 2025.11.05
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    村上春樹に再挑戦。 ずっと昔にノルウェイの森を読んで、あまりにも気持ち悪くてそれからずっと嫌厭していた。最近たまたま周りに勧められて、まずは短編をということで読んでみたら結構自分の好きな感じで驚いた! 独立器官、ドライブ・マイ・カー、イエスタデイが好き。 知らない誰かの知らない価値観に触れる感覚、人生で交わった人間に対する痛みや嫉妬、尊敬や興味を深掘りする文章が読んでいて心地よかった。

    4
    投稿日: 2025.10.23
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    村上春樹の短編集。村上春樹の長編はけっこう読んだけど、短編集は初めて。三宅香帆さんが村上春樹は短編集がめちゃくちゃいいと力説してたので手に取った。 短編集は内容がわかりやすかった。私の読解力では解釈できなかったり、メタファーがイメージできなかったりするものは出てこなかった。つまり、壁とか騎士団長とか鈴とか井戸とかそういうものが出てこないことにびっくりしてしまった。短編集は全部こんな感じなのかな? わかりやすいけど深みがある短編集だったな。特に「独立器官」が好き。「木野」も結構すき。喪の作業、めちゃくちゃ大切。

    22
    投稿日: 2025.10.07
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    ドライブマイカーの映画からたどり着いた短編集。 書き下ろしの「女のいない男たち」だけ好きじゃなかったけど、他は高品質な作品揃い。 ・ドライブ・マイ・カー すごく好き。好きすぎる。 映画見たから情景浮かびやすいっていうのはあるけど、ものすごく世界に入り込んで読めた。 心の葛藤は純小説向きですね。 上十二滝町って。羊をめぐる冒険に出てきた十二滝町じゃないですか。 ・イエスタデイ 芦屋出身で標準語の谷村と、田園調布在住で関西弁の木樽と、木樽の幼なじみで彼女のえりか。二浪で勉強しない、自分の確固たる、そして独特な考えを持つ木樽への谷村の感情と感傷がとても良かった。 ・独立器官 美容外科医で独身50代の渡会。語り手は渡会の親友らしき「僕」はイエスタデイの主人公、谷村と思われる。 谷村視点での語りがメイン。すごく想像できて、すごく惹き込まれた。 ・シェエラザード ものすごく面白かった。 やつめうなぎ。愛の盗賊。鉛筆とタンポン。 性欲に支配された狂気的な行動を淡々と語る。たまらない。 ・木野 妻に浮気されて離婚した木野は、伯母に借りた物件でバーを営む。坊主頭の客がカウンター奥に座っている。 オカルトテイストを含みつつ、人間の内面深くの葛藤が見事に描かれていて、とても好き。 ・女のいない男たち 死んだM。水夫。 これ書いてて楽しかっただろうなぁ。やりたい放題の一人語り。

    22
    投稿日: 2025.10.06
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    村上春樹、登場する女の人たちの胸のサイズについて毎度ご丁寧に教えてくれる 最後の表題作が1番好み、相変わらず当たり前に性的だけど あまりにも自然で見逃しそうになるくらいだよ

    2
    投稿日: 2025.10.02
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    様々な形で女がいなくなった男の話。 「本当に他人をみたいなら、自分自身を深く真っ直ぐ見つめるしかないんです。」 どれだけ愛してても、その人のことを真に分かることは無いんだな、としみじみ感じました。 木場が1番自分の心にささりました。非日常感が好き

    1
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    木野が最も心に残りました。 失ったときにしっかりと喪失を向き合い傷つくことが実はとても大切でした。 こんな風に書くととても陳腐ですが、素敵な舞台装置と巧みな言葉使いでこんなにも感動的なお話になるのかと。 とても面白い。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    すっごいよかった。その名の通り 女のいない男たち。人を愛する気持ちは、時には狂気に満ちてしまったり、失った時に自分を見失ってしまうもの 木野はなにが迫ってたんやろう私にはわからなくてすごく気になった。うまく帰れたのかな

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹による、タイトル通り女のいない男たちをテーマとした短編集。 村上春樹小説は学生の頃、一時期読んでいたが、おそらく10年ぶりくらいに読んだと思う。 全編を通して嫌というほど浴びせられる村上文学をそれぞれ短いながらも強く体感できる。 それぞれのストーリーにおいて、大なり小なりあるが少し奇妙な感覚を味わうことになる。それは登場人物の性格であったり、関係性であったり、多少の超常現象だったりと多種多様である。 テーマは前述のとおりタイトルがそのままテーマとなっており、様々な事情により女性に去られた(または去られる)男たちの心情やその周りの回想を描いた物語となっている。 例に漏れず主人公もしくはその周りの人物の心情描写が多く、また全員話が回りくどい。なんだか鼻に付く喋り方だなぁ、とも思うがいつの間にか心の深いところに染み込んでくる。 ミステリーを主に読む読者からすると、驚くような展開もないし、推理するような内容でもないのでストーリーは面白いのか面白くないのかよく分からなくなるが、やはり心理描写や情景描写は圧倒的濃度である。 「ドライブ・マイ・カー」 映画化もされた一編だが、正直よく分からなかった。妻に先立たれた家福と女性運転手渡利の関係性は好きだが、家福の妻の元浮気相手との回想は掴みどころがなく、何をしたいのか、考えてるのかが見えなかった。久しぶりの村上春樹の一編目ということもあるかもしれない。 ただやはり、全編を通して一番村上春樹味を感じられるような気がする。 「イエスタデイ」 木樽のキャラクターは嫌いじゃない。ドライブ・マイ・カーの家福にも通ずるが、演じることで自己を保っているように思う。本当はメンタルが強くないのに強がっている。木樽は個性が強く描かれているが、男というのは誰しもこういう一面を持っているのではないか。最後は少し切ない終わり方だが、全編を通しても悪くない結末と感じた。 「独立器官」 おそらく渡会医師の本当の意味での初恋と初失恋のような物語。彼の感情は初めて恋した中学生かのように描写されている。はじめは純愛の話かと思っていたが、それは渡会医師の方だけであったことが明かされる。全編を通しても最も悲惨な結末なのではないだろうか。 「シェラザード」 この小説の中には、多くの個性的な男性達が登場するが、ここでは不思議な女性が登場する。 愛するが故に片思いしていた人の家に空き巣に入り、欲望を満たしていた過去を持つ女性との不思議な夜の営みの話。空き巣していた頃の回想の描写がとてもリアルで緊張感を感じられた。リアルすぎて気味の悪さも同時に感じたが。この話では明確に女性が去ったかどうかは分からない、読者の想像に委ねられる形での結末となっていた。 「木野」 個人的には一番好きな話だった。 木野と神田のキャラクターがかっこいいし、木野の心情に感情移入できる。特にラストシーン、自分が深く傷ついていることに自覚して涙を流す瞬間は最も好きなシーンである。 この話はもっと広げて長編でも良かったのではないか、と思うほど設定が多く、しかも最後まで謎は明かされない。 木野から去った女性としては、元妻や常連客の女性だけでなく、一番最初の来訪者である雌猫も彼から離れている。 神田や叔母は何者か、突然現れた蛇は何だったのか、最後にノックしてきた者の正体は何だったのか、これらは現実なのか、もしくは木野の精神世界の話なのか、様々考えされられながらラストを迎えた。 「女のいない男たち」 タイトル通り、ここまでのストーリーのまとめのような話だった。 主人公の昔付き合っていた彼女の訃報が夫を名乗る男から届くところから物語はスタートする。 元彼女との回想どこまでが彼の妄想でどこまでが現実なのかよく分からないように描写されている。 彼や元彼女の夫は「女のいない男たち」となり、世界一もしくは世界二の孤独となったが、彼らだけでなく、誰しもが「女のいない男たち」となる可能性を読者に示唆している。要するに本書の主人公はかなり個性的ではあるが、読者それぞれを現しているということなのだろう。 たしかに全編を通して、失恋したときの感情に近いものも多かったように思う。 そして気付けばこの感想も回りくどく、何が言いたいのか分からなくなってきたので、ここで締めたいと思う。 結局私も村上春樹の書く文章にのめり込んでいるということなのだろう。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    ときどき急に村上作品を読みたくなる。 こんな季節の変わり目の時はとくに。 個人的に、木野、が一番すきでした。 もっと話的には展開していってほしい、という思いが強かったですが。 村上作品に触れると圧倒的な孤独感を強く抱きます。 とても感傷的な気持ちになるんです。 それをなぜか自分が求めているというなんとも形容し難いですが、事実です。 おもしろいとかおもしろくないかというよりもこの文体に浸っていたいという、そのために読むのです。 私でもふしぎですが、村上作品からしか得られない養分があるのは事実です。

    1
    投稿日: 2025.09.25
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    うーん…若い頃大ブームだった村上春樹さん。久しぶりに読んでみたけど全く頭に入ってこない。 この繊細な文章を解する感受性が、年齢と共になくなったのだろうか。 まぁ仕方ない、今の私には楽しめない本だということで。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    映画『ドライブ・マイ・カー』の後に読了。 どれも粒揃いだが、特に『木野』が良かった。哀しみにもさまざまな色があることを教えてくれる、切ない痛みを伴う作品たち。

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上氏の短篇は幾つか読みました。 私の感覚では、彼の短篇というのは、偶然知り合った人から聞いた世にも稀なるお話、ややシュールな感じのお話が多いという印象があります。 具体的な近似を述べれば、『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』みたいな作風でしょうか。不思議、超自然、はたまた偶然。それを淡々と、微熱感のある興奮とともに綴る。 で、本作『女のいない男たち』は、よりテーマ性のある短篇に感じました。 タイトル通り、女性に去られた男性が過去を回顧するようなお話です。そしてそこに不思議、超自然、はたまた偶然、という村上節は従前同様にブレンドされています。 ・・・ 全部で六つの短篇で構成されています。どれもなかなか良かったかなと思います。 「ドライブ・マイ・カー」 妻と死別した舞台役者による、臨時運転手への独白。妻(女優)が浮気していたどうでもない男たち(同業者)の一人と友人になってしまったという話。妻の浮気心への謎を考える役者の未解消な心を描く。 「イエスタディ」 「僕」の学生時代のバイト先の友人、木樽の回顧。田園調布住まいの早稲田志望の二浪の木樽はバイト先でネイティブ並み関西弁(なにしろ天王寺にホームステイまでした)で、神戸出身で標準語の「僕」と会話する。木樽の幼馴染で恋人だった栗谷と20年後に偶然出会った「僕」は木樽の現在と栗谷のピュアな心に感傷・安心を覚える。 「独立器官」 独身主義の美容整形外科医院を営む渡会の話。ほどほどに女性と遊ぶことを旨としていた渡会が40を過ぎてから本気になってしまった女性。渡会は恋煩いといってもよい拒食症による心不全で死亡。その後の顛末を「僕」は秘書でゲイの後藤から聞く。そしてその女性と家族の顛末も驚くようなもので…。 「シェエラザード」 本作の中で最もSF色が強い作品。「ハウス」に隔離され匿われた羽原。定期的に彼の元を訪ねてくる家政婦(兼性欲処理?)の通称「シェエラザード」。ベッドの後で、彼女はいつも不可思議な話を語り、そして4時になると夕食の支度があるといそいそと「ハウス」を後にする。 「木野」 バーの店長、木野の話。彼はもともと陸上選手で、けがで夢破れ、スポーツメーカーに就職。後に結婚し、地味ながら充実した日々を送っていた。ところがとある日、出張から早く帰ってくると、そこには不貞を働く妻の姿が。しかも不貞の相手は彼の同僚であった。そんな木野が退職をし、バーを持ってから来るようになった不思議な常連「カミタ」とその後に起きた不可思議な出来事について。 「女のいない男たち」 これは正直良く分かりませんでした。物語というより独白だけの短い文章でした。 ・・・ ということで久方ぶりの村上氏の短篇集でした。 だからどうなの、意味は?とかいう読み方ではなく、不思議な出来事が世の中にはあるねえ、という鷹揚な構えのもと楽しむような作品ではないかと思います。 私はなかなか好きです。

    1
    投稿日: 2025.09.06
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    ずっと村上春樹は読まずにきたんだけど、エッセイを読んだのをきっかけに小説にも手を出した、最初の本。 とにかく読みやすくて気づいたら読み終わってた。

    2
    投稿日: 2025.09.04
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    映画「ドライブ・マイ・カー」の原作を含め、6つの短編が入っている。 最後の、本のタイトル「女のいない男たち」以外は全部面白かった。 最後の短編は全然意味が分からなかった。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    村上春樹はあまり読んだことがなかった。ファンが多いから独特で難解な表現ばかりなのかと敬遠していたが、読んでみると分かりやすくさくさくと読めた。かと言って簡素なわけでなく、言葉にしづらい気持ちや事象を私たちの心にすんなり落としていくような表現で伝えてくれる文章だ。様々な女に去られた男たちの余韻が不思議な魅力として染みてくる一冊。

    0
    投稿日: 2025.08.15
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     村上春樹の短編は久し振りに読んだ。面白くはあったけれど、長編小説を読むほどの充実感はなかった。    「さあ、これからどうなるんだろう」と思うところで、つまり、導入があり、展開があり、さあこれからと思うところで終わる感じがしてならなかった。そして、転結を省略する代わりに、一種まとめ的なパートがあり、そのあたりも説明的であまり好きになれなかった。書き下ろしの「女のいない男たち」に至っては、全体がそういった説明的なまとめに過ぎないような印象さえ会った(文章は印象的であったが)。どの作品も、「これで物語が語られ尽くした」という気持ちで読み終えることができなかったのは、作者の狙いかもしれないが、個人的には不満が残る。    ただ、それは別として、物語世界はとても興味深くあれこれと考えさせるものだった。僕が20代とか30代だったら別の感じ方をしたかもしれない。たとえば「イエスタデイ」についてなら、語り手と彼女が再開するあたりに一番心を打たれた。過ぎていった月日を遠くから眺めながら、やり残した何かにガツガツしない姿が、何か一種もの悲しい真実をみるような気がした。 一番気に入ったのは、作者自身が一番苦労したと述べている作品である。日常の中に静かに「何か」が忍び込みやがて現実を侵食していく様子、現実と非現実の境界線がいつの間にか曖昧になっていく不気味さが、いくつか長編を思わせた。そして、主人公の持つ欠落が、読んでいる僕自身にとっても極めて切実に感じられ、ラストの描写がまるで自分事のように苦しく感じられた。他の短編(というより中編)以上に「先が読みたい」と思う気持ちが強く、いつかこれを元にした長編を書いてくれないかと、読み終わって思った。  かつてのような凄みは感じられないけれど、どこかを確実に抉っていく村上春樹の小説を、命つきるまでこれからもゆっくり読んでいこうと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.12
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    言葉の美しさとオシャレな雰囲気を纏った作品ですが、総じて暗く、繊細で深い傷を負ってしまった男性たちの話。これ、逆に「男のいない女たち」ってことだったら、結構爽快な明るい話になったりして・・と思ってしまった。一番面白かったのはシェラザードかな。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    多様な形で女性と別れることになった男性陣を、様々な角度から眺めた短編六篇が収められている。 タイトルに惹かれて書店で手に取り、購入した。どうやらその判断は適切だったみたいだ。あの寂しげだが温かい、独特の余韻を残す素敵な読書体験ができたのだった。 さて僕は村上春樹の小説を読むと、昔から不思議な感覚に見舞われる。 脳の奥深くの、最深部といっていいほど深い、どこか得体の知れないデリケートな場所。あたかもそこをスコップでせっせと掘り、自分の中に眠っている(というと烏滸がましいが)創造の泉を探り当てようとされるかのような、不思議な感覚だ。 正直なところ、遠い昔はこういう感覚にはしんどいものを感じた。それは多分僕自身における外的な経験が不足していて、そのために創造の泉が充分に湧いていなかったからだ。当時の僕は、自分の中の極めてプライベートな領域を、必死に守っていたように見受けられる。 しかし今では、この感覚は決して不快なものではない。むしろ創造的な感性のエネルギーを、こんな僕からも掘り出してくれる、村上春樹の力強さにただただ感動し、感謝さえもするのである。たぶん僕自身の外的内的な経験が、それなりに充ちてきたということもあるだろう。 彼の作品をオープンに読むためには、まず自分自身がオープンになっていることが必要なのだ。 さてこの短編集だが、それぞれの短編がそれぞれの経験を読者に要求する。だがその要求を満たした読者には、報酬として彼一流の、喪失感と創造性を伴った感情の波のようなフルコースが、村上春樹シェフから振る舞われることになる。 そこにはどんな方にも響く料理がきっとあるはずだ。そこで僕が唸った短編を挙げてみよう。 『イエスタデイ』 氷でできた月と表現される初恋の淡さ儚さを、美しく描く初々しい短編だ。 風変わりな登場人物による恋物語であるが、同じく風変わりな僕だから、とても深いところの感情を揺り起こされた。そしてそこから発掘されたものを感じとることができた。 この感情の揺れを言語化するのは甚だ難しい。だが多分このような経験のある方は、知らず知らずのうちに涙腺がほんのりと緩み、胸が熱くなるような体験ができることだろう。 概して、風変わりな人の普通ではない(けれども誰にも迷惑をかけない)振る舞いは、その人がロマンチストであることの証明であるのだろう。 『木野』 芸術的感性と瞑想的直観の混在する、村上春樹特有のあの世界観が炸裂している短編だ。 カミタと名乗るミステリアスな魅力を湛えた、何かしら守り神のような男性。そして主人公木野の周りを渦巻く、どこか薄暗く湿っぽい不穏な空気。 その不穏は木野の周りに自ずと集まったものかもしれないし、木野が進んで招いたと言えるものかもしれない。 感性と直観が混在していると書いたが、この作品が読者により多く要求しているものは後者である。それもかなり高度な力だ。ゆえに難解な作品ということができるだろう。 主人公木野が、そういう直観力に乏しい人物として描かれているのがユニークなところだ。予感を予感のまま余韻として味わうところに、この作品のキモがある。 『女のいない男たち』 この短編集の総括として書き下ろされた作品。エレベーター音楽だとか、そういうお洒落なものは僕にはわからないが、女のいない男たちの一員として、雰囲気は存分に味わうことができた。 物語の導くままに、天国のように何もない寂寞とした空間に立たされた僕は、ふと昔の女性のことを思った。 この先僕に再び女性ができるかわからない。また仮にできたとしても、それは彼女以外の誰かだ。いかなる人間も、彼女の代わりを完全に演じ切ることはできない。 そう考えると、寂しさはいよいよ募るばかりだったが、同時にまた家族とか、身内とか、職場で繋がりを持ってくれている人とか、そういう人たちとの絆を大切にしたいと思った。 彼ら彼女らの代わりを務められる人間もまた、他にはいないのだ。僕らは皆、唯一無二の人間なのである。

    21
    投稿日: 2025.07.19
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    おそらく初めての村上春樹作品。 文学的なイメージで読みにくいのかと先入観を持っていたけど、文章ひとつひとつは優しかったし短編小説集だったので読みやすい。でも比喩や想像表現が多くて、私がこの本の何割を理解できているかは分からない。 『女のいない男たち』 アンサーブックとして『男のいない女たち』があったら面白そう。 ・女にいなくなられる男 ・女にいなくなられない男 ・男にいなくなられる女 ・男にいなくなられない女 多分、永遠のテーマ。世の中の恋愛小説の根源はほぼこれ

    1
    投稿日: 2025.07.18
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    収録作のドライブ・マイ・カー、映画が気になってまずは本から読んでみて、意外にシンプルなストーリーでした。次に映画を見て、他の村上春樹作品でイメージが大分ふくらませてあるのが分かって、どちらも良かったです。 さて、この本、短編集ですが比較的読みやすいシンプルな話が多く、でも村上春樹らしい雰囲気は感じられて、良かったです。 最後の表題作、女のいない男たち、は、この前に読んだ初期短編「ある晴れた朝に100%の女の子に出会う」とつながっているのかなと思いました。出会いというのは必要なあるとき(女のいない、では、14歳)になされないといけないのだな、と。それはそれでとても良く分かるのですが、でも、そういう完全さを追い求めるのは、糸のような細い道を外れずにたどり続けるような危うさがありますよね。村上春樹の小説は、いつもそういう完全さを追求している気がします。

    1
    投稿日: 2025.07.13
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    村上春樹にしては読みやすくてしっかり理解もできたᴗ ̫ ᴗめちゃくちゃ面白いかと言われればそうでもないけど、豊かな感性が滲み出る表現が端々にあって読むの楽しかった 最後の方は村上春樹全開だったけど❗️❗️

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    6編が収録された短編集。村上春樹作品はこれまで何作か読んできたが、短編集は初めてだったので楽しめました。どの話も最後は哀愁漂うような印象で、特に『イエスタデイ』が好みでした。タイトル通り、女のいない男たちというテーマが一貫していて、村上春樹成分が凝縮されていた。

    4
    投稿日: 2025.07.04
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    ドライブマイカー、面白かった。村上春樹らしくなく話が分かりやすいし、らしく文章も流れるよう。シエェザラードまで、徐々に難解になってくるけどなんか腑に落ちる感じ、珍しい。 木野の後半から少々事情が変わって来てワールド全開、最後の表題もまさに村上春樹だった。まぁ面白いんだけどね。リズムがいいからよく分かんないけど読んじゃうってのが正しいのかも。。

    1
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画『ドライブ・マイ・カー』を観たあとに読んだ。この本1冊が映画になったのだなあと感じた。 男にとって、女にはどこまでいっても理解のできない部分があるという論旨はそうなのかもなあと考えさせられた。

    2
    投稿日: 2025.06.18
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    面白い!!けど長編読んだ後だと短編は物足りないなあ〜〜〜 でもやっと情事をしてるシーンを村上春樹さんの言葉で初めて読むことができたので、なるほどこう描かれるんだなと分かったのは嬉しい。 一番好きなのは木野。ハイテクストに慣れてないのでまた考察力、理解力を深めてから読み直したいな。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    ドライブ・マイ・カー どうも村上春樹の文章は飾りが多すぎて肝心な何を言いたいかって言うのがあまり伝わりづらい気がする、っていうのも私が普段赤裸々に文章を書いている著書を読みすぎているのもあるけど、やっぱり村上春樹の文章には深みがない、一次元的な文章であるように感じます。ナルシズムであり、稚拙です。

    0
    投稿日: 2025.06.03
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    いちばんかもしれないと思える作品だった。 村上春樹の文章には読者のための「スペース」が用意されていて、各々の過去を思い出しながら自分なりに共感することができる(少なくとも私は強い共感や親近感を感じている)点がひとつの大きな魅力だと思っている。本作は、強く思いをかけた女性を失うことという主題で、その色が比較的強く現れていたと思う。 イエスタデイが1番好きだった。 『そしてあるときには、一人の女性を失うというのは、すべての女性を失うことでもある。』

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    様々な理由で女を失った男たちの話。短編集。 私は女だから男の人の心理は一生分からないけど、少しはそれを覗けたような気がする。 それくらい丁寧に、くどいくらいに(村上春樹の場合くどいは褒め言葉)、心の中の動きを描写していて感動した。 「木野」が個人的には好きでした。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    2025/05/06 p.63 「命取りになるぞ」と家福は言った。 「そんなことを言えば、生きていること自体が命取りです」とみさきは言った。 ゆったりと静かに、命のやりとりをするのも人生

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    6篇からなる短編集。「木野」「女のいない男たち」が好きです。頭から読んでいて、うーん平凡な話が続くなあと思っていたけど、最後の2篇で(自分の好きな)春樹っぽいの来て嬉しい!という気持ちになった。「木野」では人は悲しむときにちゃんと悲しまなくちゃいけないというのが大事な要素になっている。春樹はドライな印象を受けがちだけど人間の心みたいなものを凄く大切にしているのが自分は好きだ(他の作品では人を本気で愛するのは大切だとも言っていたし)。「シェエラザード」は話の続きが気になる・・・(まんまとシェエラザードの巧みな会話にぐいぐい引き込まれてしまったわけだ)

    16
    投稿日: 2025.05.03
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    深く関係を持った女を何かしらの理由で失った男の頭の中に渦巻くものについての6つの物語。物語に共通するテーマが「女のいない(女を失った、のほうが分かりやすいかも)」なので必然かもしれないが、他の村上春樹作品同様、あるいは他以上に、セックスがここのストーリーの中で発生する・回想される・関係してくる。 先に立たれた妻がなぜ他の男と寝ていたか突き詰めようとする男、幼馴染とつきあい浪人中に大学生の彼女が他の男と関係を持ち別れる男、長い間複数の女と深入りせず器用に関係を持って来たが突如ある既婚女性に今までになく魅せられその女が本人でも夫でもなくまた別の男に奪われ生きる希望を失い衰弱して死ぬ男、セックス後に不思議な話をする女をいずれか失うことを恐れる自宅から外出できない男、出張中に妻に不倫され仕事を辞めバーを始めたが不穏な気配につつまれていく男、かつて関係を持った女が自殺したことを女の夫からの深夜の電話で知る男。

    0
    投稿日: 2025.04.30
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    短編小説だったー。いろんな「女がいない男性」の話。ドライブ・マイ・カーの映画の原作。女性ドライバーの秘密めいたキャラには興味がそそられるものがある。女がいない男性からみての人の恋愛についてや過去の恋愛などが描かれていて、短編なのでサクサクとよみやすかった。

    2
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に村上春樹作品を読みましたが、自分には難解でした… 独特の精神描写があるため、それを理解できるかで、本作を楽しめるかが変わるような印象を受けました。 個人的には最後の章が好きです。 女のいない男たちになるには、女性を深く愛し、その女性が去ってしまうこと…女性を通して見ていた世界が突如途絶える、その喪失感に打たれた男たち…そういった目線で振り返ると、なんともいえない翳りを感じます。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹の短編を初めて読んだが、やはり文章が丁寧でとても読みやすく、かつそれぞれの話が面白かった。 短編の中でも特に「イエスタデイ」が好き。 木樽は関東に住みながらも関西弁をマスターする、また彼女をバイト先の友人とデートさせるなど変わっている人物だと思った。 何が目的だったのだろうと思ったが、特に深い意味は無いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.04.13
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    初の村上春樹。独特〜〜!! 唯一無二の素晴らしい小説家であることは間違い無いと感じた。 いろんな事情で女性に去られてしまった男性達を描いた6編。 性差のせいか言葉を噛み砕ききれなかったせいか当然共感性は低かった。様々な表現を使って間接的にメッセージングをされる文体で、使う言葉や表現が美しい。一方でちゃんと一言一句噛み締めて読まないとすぐ迷子になる。 短編でこれだから長編読むの大変だな。次も短編を選ぶようにしよう。

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    身体だけ。所詮火葬されたら骨となってあとはのこらないもの。 別々の道を歩んでみて、それでもやっぱりお互いが必要やとわかったら、その時点でまた一緒に 総合的な存在。顔や性格個々の観点からいったらより優れた人がいるかもしれないが。

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    村上春樹の短編集は短いながらも先の展開が読めなくてわくわくする。映画で取り上げられた部分は最初の短編部分だったのが意外だった。個人的には「木野」が面白くて好き。

    0
    投稿日: 2025.04.02
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    『独立器官』の、「普通そうはならないだろ!」感と、それでも切なくてすぐに読み進めてしまう面白さ。 『シェエラザード』の、「普通じゃないね!変態!」感と、やっぱりそれでも青春の陰を感じる気持ちよさ。『木野』から言葉を借りるなら、これが「両義的」ということ?とにかく私はこの短編集を半分も理解していないと思う。映画見てみたい。

    1
    投稿日: 2025.03.17
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    恥ずかしながら村上春樹さんの本を読んだことがなくこの短編集が自分にとって初めての村上作品。 タイトル「女のいない男たち」のとおり、さまざまな形で"女"の存在を失う男の視点で描かれている。 6話それぞれ登場人物は全く違うのに、どのお話にも女たちの得体の知れなさ、男たちの静かな孤独と悲しみがうつしだされていて、全ての話がどこかつながっているような感覚を覚えた。 どのお話もなにかしらの謎が残される(読者の想像を掻き立てる)から、なんとも言えない読後感。笑 6つの短編を読んで、なんとなく村上春樹さんの文章の味がわかってきた。

    2
    投稿日: 2025.03.15
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    ・3/13 読了.相変わらずの文体と不思議な物語の短編集だけど、「ドライブマイカー」がこの短さから1本の映画に話を広げたことを考えると作者の意向が映画に盛り込まれているのか気になった.

    1
    投稿日: 2025.03.14
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    前書きがあって、村上春樹の短編小説の書き方がよくわかる作品だった。変奏曲のように、様々なモチーフがそれぞれの作品に現れてくる点が前書きがあることでより理解でき興味深かった。繋がれている、喪失、根津美術館の裏通りのカフェあるいはバー、正しく傷つくこと。 最後の女のいない男たちはよくわからなかったけれど、谷本の語りの作品なのか。個人的にはイエスタデイとそれに続く独立器官がよかったな。木野も良かったけど。 フェミニズムで一時勝手に炎上されてしまったけど、わからなくもない。ただやっぱり面白かった

    0
    投稿日: 2025.03.10
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    読むのに結構な時間を要した、、 映画ドライブマイカーを観た後に読んだので、原作では2つの短編から映画が構成されてるのを知って、答え合わせ的な面白さがあってよかった。

    1
    投稿日: 2025.02.27
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    6つの短編だったけれど冒頭のドライブ.マイ.カーのみで読了断念。ドライブ.マイ.カーも短いわりに読み終えるのに時間がかかってしまった。叙情的でちょっと自分には合わず。映画は評判だったようなので手にとったけれど映画の方がいいのか、、この内容で3時間近くどんな風に仕上がっているのか違った意味で楽しみだ。村上作品、長編よりも短編が入りやすいかと思ったのだけれど、、暫くは遠ざかりそう。

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    後半2作では精神世界的な描写がこれでもかと言うほど描かれていて、かなり村上春樹ワールド全開の作品だった。

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    ドライブ・マイカー、イエスタデイ、独立器官、シェヘラザード、木野、女のいない男たちの6つの短編小説で構成されている。 自分に理解できないことも多かった。例え話が経験したことないことが多く、急に話が飛んだ印象になったため。 どの話の主人公は今や昔いる女性を過去の一番素敵だった女性自然と比べてしまい、忘れられることができい印象を受けた。多分共通するのが全員受け身だったと思う。

    2
    投稿日: 2025.02.01
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    人生初の村上春樹。 読み終えたあと、大きく深呼吸したくなった⋯ていうか、した。 読みながらもどこか気が抜けない。高尚?っていうのか、分かるような分からないような絵画を見せられてる感じ。とりあえず読み終えてホッとした。 大人の男女のお話が6篇。 しかしどれも、女が憧れるラブストーリーではない気がした。リアルなようだけどどこか変だし、なのに綺麗すぎて男目線のファンタジーだなって。 ドロドロを描きたいのかな?って作品もあるのだけど、どうしたって汚しきれてないというか。こんなきれいなもんちゃうやろー!! って部分がどうしても。 でもいいんだよ、フィクションだもの。 「ドライブ・マイ・カー」と「木野」の前半が好きだ。

    1
    投稿日: 2025.01.16
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    2013~2014年にかけて書かれた小説をまとめた短編集。 「ドライブ・マイ・カー」 「イエスタデイ」 「独立器官」 「シェエラザード」 「木野」 「女のいない男たち」 の6編を収録。 東京生まれ東京育ちにもかかわらず、勉強して完璧な関西弁を身につけた青年についての「イエスタデイ」、カジュアルに女性との関係を楽しむ医師がある日本気で恋に落ちてしまう「独立器官」、性交を終えたあとに不思議な話を聞かせてくれる女性が十代のころの話を打ち明ける「シェエラザード」が面白かった。

    0
    投稿日: 2025.01.08
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    ドライブマイカー感想 インセル本で引用されており興味を惹かれたため読んだ。映画も未視聴。 妻を亡くした俳優の中年男と、雇われ運転手で男とは娘ほど歳の離れている女性との車中での会話。途中回想あり 男は亡くした妻を今でも愛しているが、勘づいていた妻の浮気の真意を生前問えなかったことを今でも引きずり続けている。 読んでいる自分自身は彼女もいたことがないため、この手のネクスト愛憎模様系には共感できないだろうと思いながら読み進める。まして、他作品でもセックスを大人のコミュニケーションツールの様に扱ってみせる作品の多い著者には反発にも似た感情を抱いていた。 しかし、浮気相手と友だちになろうとした自分を、はじめは妻の真意を知るためと説明して、ある程度男の「底」が知れ始めた時にはその男を罰してやろうと考えていた、という心の動きや、彼の疑問に簡潔に答える運転手の自分の人生と結びつけるが故の説得力と心からの言葉からと思える強さなどは、二人の会話劇としてお互いに対して真摯であるし、ひいては作者自身も人の心に真摯なのだと、すくなくともこの作品からは感じられた。 その上で「人の心などわからない」という陳腐で悲観的にも映るテーマを救いとして短編で描ききっていて良かった。 人の病という言葉で括るのは、乱暴なようだが、そもそも言葉を基底とした人間同士のコミュニケーションが、「その言葉が100%自分の考えを表している」訳ではなくとも、一旦そうと仮定して相手に投げかけ、曖昧な思いの輪郭のピントを少しずつ合わせていく作業(そして完全に合うことは「絶対に」ない)であることを思えば、決して叶わない人間の思い合いの理想を「病」という言葉に仮託することこそ、「呑み込んでやっていく」という行為そのものなのかもしれない。 ラストで男は運転手の心の中を知ろうと目を閉じてマニュアル車のシフト操作に耳を澄ますが、やっぱりその動きを、ひいてはその心を知ることは叶わない。それでも「少し眠る」という言葉に沈黙する運転手に感謝する。相手のことがわからないことに安心できたからこその良いラストだと思う。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹の作品はそれほど多くは読んでないですし、短編集は初めて読みましたが、本作が一番気に入りました。 ドライブ・マイ・カー 映画も良かったですが、私は原作のすっきりした感じの方が好きです。 イエスタデイ この本に収録の作品の中では一番普遍的で理解しやすいないように思えました。 独立器官 私はこれが一番好きです。 渡会の人生は(自分がそうしたいかはともかく)理想的なものに思えます。 シェラザード スポットライトが当たっているのは女性側ですが、語りたいことはやはり男側の視点なのでしょうね。 木野 後半から一気に抽象度が上がりますが、本作もお気に入りです。 女のいない男たち ここで語りたいことは物語ではないのでしょう。 なんとなく理解できた気になればいいのだと思います。

    1
    投稿日: 2024.12.30
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    きっと、これを授業で読んだりしても心には響かない。人間の不思議な特性だ。 僕は普通。でも、派手で充実しすぎた人生を歩んでいる人よりもよっぽど主人公っぽい。 主人公みたいな人になりたい。以前からそう思ってはいたけど今では意味合いが変わってくるかも。波瀾万丈な人生ってよりも、何か生きてて思うことがあるような人生?言葉にするのは難しいけど、もしかしたら、主人公っぽいかもね。 それと同時に、凛とした女性になりたい。きっと栗原えりかは顔もだけど、その立ち居振る舞いが美しいと感じさせる女性よ。 みなりもそうだけど、芯があって、胸を張って、人に関心を持っていたい。

    2
    投稿日: 2024.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シェエラザード、が1番おもしろかった。村上春樹氏の文章は奇妙な世界を奇妙でなく描くのが巧いと思う。彼の本を読んでいると平凡な自分につまらなさを感じるくらい(笑)

    0
    投稿日: 2024.11.30
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    この短編集は、またどれも人物がとても濃い。 タイトルを思い出しただけで、ストーリーがすぐ思い出せるほどには、どの話も印象強かった。 どの男の人たちも中々にハードな設定や環境に陥っていて、その中でどういうことを思って考えているのか、心情がどう動くのかに興味を惹かれながら、あっという間に読み終えた。 イエスタデイという話で、過去の思い出の中で、他は覚えていないけどその思い出だけはありありと覚えている。みたいなことがいくつも積み重なって、その人の年輪ができていく。という文章があった。 それについて、私の中でもそういう自分の心に火を灯すような、とても大事にしたい思い出というのがちゃんとあることを再認識した。 嬉しかったことも、深く傷ついたことも、ちゃんと覚えている。そういう心が動く出来事をこれからも積み重ねて生きていきたいと思う。

    2
    投稿日: 2024.11.25
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    映画ドライブ・マイ・カーから入りました。映画を観て、原作読みたくなって。 映画は2時間を超えるのに、実は短編だったなんて驚き。これを映画にしたくなるだなんて、やっぱ村上春樹はすごいんだなと。映画と原作が補完し合ってる。そんなふうにも思えてきます。

    1
    投稿日: 2024.11.23
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    再読 女のいない男たちの短編集 女性を失ったことで、彼らは多かれ少なかれ影響を受ける。 それが文体にどのように反映されているのか、もう一度ゆっくりと読み直しながら確認したいと思った。

    2
    投稿日: 2024.11.22
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    面白くて一気に読めたな。女のいない男たちっていうタイトルだけど、女がいないと生きていけない男たちって感じだった

    0
    投稿日: 2024.11.17
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    2度目の読了。 短編なので読みやすい。 後半になるほど、複雑で不思議な世界観が広がるストーリーになっていくような感じがした。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    映画『ドライブ・マイ・カー』を観ているので、 登場人物たちが映画の配役で想像されるのだけれども、 それでも十分に文学的にイメージが広がる。 それぞれの短編で、 愛する女を失う男たちが描かれるのだが、 いずれも中心にある喪失と痛みについて、 違う角度で、違った見方で、差し迫るものがあった。 村上春樹の短編は面白いし、 再構築して映画化した濱口竜介監督もまたすごい。

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    『逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり』(百人一首の43番、権中納言敦忠の歌) 本文中にも引用されているけれど、やはり恋を詠んだ歌の最高傑作の一つと言えるだろう。 恋に落ちたあとでは、世界はまるで変わってしまった。 「女のいない男」になるための条件は、まず深い恋をして、のちにそれを失うこと。恋に落ちないことには始まらない。 だが、失った後の身の振り方は、男たちそれぞれで異なる。 「木野」がいちばん好き。少し怖くて美しい物語である。

    6
    投稿日: 2024.11.08
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    どことなく漂うハードボイルドさ、メタファーに陶酔できる短編。男というものは、愛した人を失ってもなお、ハードボイルドでいたい生き物なんだろうか。

    8
    投稿日: 2024.11.04
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    前編よかった! イエスタデイがお洒落ですごく好み 長編しか読んだことないので、こんなに軽快な文章書くんだと驚き

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    投稿日: 2024.10.27
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    女性を失ってしまった喪失感にかられる男性をモチーフにした短編集。 各作品に出てくる男性達が一様に「自分が思っている以上に傷ついているが、その自覚に乏しい」という印象。 喜び・怒りという感情に対して、「悲しみ」は1番自分でも自覚できないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    どうもその世界に踏み込めず、ノルウェーの森、IQ84依頼の村上春樹。踏み込めないと躊躇しながらも読み始めると深みはまるように読み進めてしまう。女のいない男たちの一人になったらと想像すると何とも寂しい。

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    投稿日: 2024.10.23
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    ドライブマイカーの原作 この短編だけじゃ映画にならんよなと思ってたら短編を繋ぎ合わせて映画にされた監督陣もすごい

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    投稿日: 2024.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女性を失った男性にまつわる短編集。ファンタジー的な村上作品しか読んだことなかったが、オシャレな大人な雰囲気がとても楽しめた。愛する女性を失い、その喪失感とどう向き合うか色々な立場の男性が書かれており、切なさが溢れていた。個人的には千夜一夜物語のように毎晩お話を聞かせてくれる女性にまつわる話の「シェエラザード」が一番印象に残った。

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    投稿日: 2024.10.22
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    愛、とはなにかについて非常に考えさせられる書籍です。ストーカー的行為を繰り返していても、それは一種の愛であるし、セックスだけの気楽な関係性にも時には愛情の欠片が含まれる。男女の歪な関係性の中に垣間見える、人間の機微がすばらしい名著です。

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    投稿日: 2024.10.17
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    映画にもなった『ドライブ・マイ・カー』より『シェラザード』や『木野』の方が全体的に流れる不穏さ、緊張感の印象が強い。 audible版

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    投稿日: 2024.10.15
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    人の内面を掘り下げる時の比喩的な表現はすごく好きです。 テーマが女のいない男たちである以上避けられないのが性描写や男女関係(不倫関係含む)ですが、村上春樹のこのあたりは趣味ではないので、比較的マイルドに描写されていた 「ドライブ・マイ・カー」 「イエスタデイ」 「木野」 あたりは読んでいて心地よかったです。

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    投稿日: 2024.10.14
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    以前は大好きだったはずの文体やストーリー運びが、なぜかお腹いっぱいに感じてしまった。自分の年齢がそうさせるのか、読みすぎてしまったからなのか。。初期の作品をもう一度読んでどう感じるか確認したい。

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    投稿日: 2024.10.11
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    映画『ドライブ・マイ・カー』を観てから読んだのですが、映画を観て良いと思ったところはほとんど映画のオリジナルでした。

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    投稿日: 2024.10.09
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    人と人とが関わり合うというのは、とくき男と女が関わり合うというのは、なんていうか、もっと全体的な問題なんだ。もっと曖昧で、もっと身勝手で、もっと切ないことだ。 紳士とは、払った税金と、寝た女性について多くを語らない人のことです 好きになりすぎると気持ちが切なくなるからです。つらくてたまりません。その負担に心が耐えられそうにないので、できるだけ彼女を好きになるまいと努めています。 誰かのために泣くのはつまらないことじゃない。とくに亡くなった大事な人のためであれば。 僕らが死んだ人に対してできることといえば、少しでも長くその人のことを記憶しておくくらいです。でもそれは口で言うほど簡単ではありません。 人生って妙なものよね。あるときにはとんでもなく輝かしく絶対的に思えたものが、それを得るためには一切を捨ててもいいとまで思えたものが、しばらく時間が経つと、あるいは少し角度を変えて眺めると、驚くほど色褪せて見えることがある。私の目はいったい何を見ていたんだろうと、わけがわからなくなってしまう。

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    投稿日: 2024.10.08
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    感想。 もう村上春樹さんの小説に憧れる年齢を過ぎてしまったのかな。 20-30代で夢中になった文章に、少々疲れてしまいました。 主人公が「五反田くん」っぼいと思ったのはワタシだけかな⁈ 余談。  小説見た後に映画も見ました。こんな短編で映画ができるのか、と思っていたら、映画は短編小説をひとつにまとめて繋ぎ合わせたものね。 なるほど。

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    投稿日: 2024.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうしたことか、まえがきからして目が滑る。文章が全然頭に入ってこない。かなりの危険信号が点滅している。それでも「ドライブマイカー」は焼肉屋の待ち時間でなんとか読了。続いて「イエスタデイ」は、途中で断念。私がハルキストになるには、まだ早かったみたい。はやくこういう雰囲気の本をゆっくり味わうことができる人間になりたい。とりあえず本は一旦閉じて、皆さんのレビューで村上春樹先生の楽しみ方を勉強してみる。

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    投稿日: 2024.09.18
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    私の印象では、この著者の作品は、ここ最近出がらし続きです。なんだかもう、古めかしい。高等遊民のせいたくなモノローグかと。作品を構成するいろんな設定や小道具からして、もう、古色蒼然としているとしか感じられなくて・・・。 あ、なんか悪く書きすぎましたが、読み始めるとすらすら最後まで読めて、一定の心情を届けてくれるという意味で、よくできている小説ではあります。ただ、村上春樹だから、期待しすぎてしまうんです。ねじまき鳥とか世界の終わりと~とかを読んで、世界の見え方が変わった体験を、求めてしまうんです。ないものねだりですよね・・・。【2024年8月15日読了】

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    投稿日: 2024.09.14
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    Audibleで作品一つ一つを精聴した。 じわじわと細胞レベルで染み込んでくる物語の迫力。言葉の紡ぎと話の展開に感嘆。 圧倒された。

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    投稿日: 2024.09.10
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    男性作家であること、村上春樹が書いていることを読んでいて忘れさせてくれる時がない。それぞれの短編が独立しているのに有機的に繋がっていて様々な角度からテーマを描いているという構成は面白かった。

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    投稿日: 2024.09.08
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    春樹を読まず嫌いしてたけど、退院したばかりの知り合いの古本屋でたまたま目にして、手に取った。 5年付き合ってた彼氏を振ったタイミングでもあったからか、かなり感情移入して読んでた。 幼なじみの彼女との距離が分からない『イエスタデイ』と恋がゆえに死んでいった『独立器官』が好きだった。 春樹の書く男たちのものの考え方がシンプルというかそう考えるべくして生きてるといったように思う。かなり好き。

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    投稿日: 2024.09.02
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    「女のいない男たち」 様々な形で女に「置いていかれた」男たちの悲哀と諦念が文章に漂っていた。それ(女)に対する具体的なエピソードは殆ど添えられず、極めて抽象的な次元で悩みを拗らせる男たちが描かれていたため、村上春樹に対する苦手意識がこの小説においては払拭された。 また章を進めるごとに前章の文脈を用いて解釈できる、章を追うごとにアップデートされている感覚があり、最後の物語である「木野」の最後のメッセージに辿り着いた時は凄くかんどうした。 ドライブマイカー お互い愛し合って長年の友人の様な関係になっても踏み込めない絶対的な距離が自己と他者には存在する。なぜ妻が中身のない男とセックスしていたのか、それはいつまでも理解できないし、妻が死んだ事で完結してしまった。 何かを演じて、それとは別に本心があって、でもその境界線はずっと曖昧で、演じ終わり本当の自分に戻った時、揺るぎない本心でさえ、どこか少し違って感じる。 ドライブマイカー、ドライバーに命を委ねる イエスタデイ ファンでない自分からすると、少し鼻につく感じはするが、文章から醸成された空気感を楽しむ様な物語だった。なんか、悩んでいる目の前のことは実は凄く単純で無粋で面白みのないことだけど、それを思いっきり抽象化して悩みに浸かっていたいって気持ち分かる。高校が終わって、就職や大学進学など、高校の時より周りの子達が自由に恋愛したり、新しいコミュニティができたりといった、楽しいけど、どこか寂しくて絶望を抱く20歳前後の気持ちを書いた小説って意外となかったなー。 独立器官 男と女だったりの恋愛の、その人がその人じゃなくなる(他律的な独立器官によって突き動かされる)感覚は、人の恋愛を聞いてても、自身に関しても納得がいってしまう。到底羨ましいとは思えないし、全くもって不健康だと思う。 どんなに人間として面白みがあったり、知的さがあったとしても、何かに恋焦がれると結局古今東西同じ様な陳腐な悩みを抱える。それを如何に文学的レトリックを用いて表象できるのか。 シェエラザード ウォンカーウァイの映画「恋する惑星」を思い出した。一つ一つのエピソードはエキセントリックなものが多くて、その具体的エピソードそのものの共感を狙った短編でないことは、十分承知の上だが、それでも凄く共感しちゃった。 木野 村上春樹作品におけるファンタジーとは、喪失感を抱いたり悩んだりしている主人公(もしくはそれ自体にさえ気づけていない)に気づきを与える役割を果たしていると、どこかの評論で読んだ記憶がある。 泣いたり落ち込んだりすることは、物事の結果であるというより、むしろ元の状態に戻るための過程(もちろん言葉遊びではあるが)の様に感じてしまい、そのツール性を発見し蔑ろにしている節が自分の経験にもあった。傷付く事が起きた時、あらゆるレトリックを用いて落ち込む事から避けてきた、或いはそこまで主観的になれなかった。そうやって笑い話にしておどけて、でもふとした時に自分が凄く傷付いている事に気付いた経験が最近あったので凄く痛々しかった。 「女のいない男たち」 本作のための唯一の書き下ろし作品。 作品を完結させるという意味においては作品全体にとって意味のある章だったのだと思うが、個人的には蛇足に感じた。以前から抱いていた村上春樹に対する違和感や苦手意識が詰まった様な文章だった。「木野」までで作家の抱える痛みだったりに触れられた様な気がしたが、最後にこんなに気取られるとは思わなかった。

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    投稿日: 2024.08.22
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    映画の原作でもあった「ドライブマイカー」が 収録されている短編集です。 短編集とはいえ、全体を貫くテーマが、女性に 去られた男性であり、そのシチュエーションを 静かに受け入れている点に統一されていると感 じます。 村上ワールドといえば、リアルなファンタジー であると思いますが、男女関係についても、こ こまでリアルに、でも夢物語みたいなストーリ ーを書ける人はいないだろうな、とも思います。 そして、それを映像化できれば秀逸な映画にな ることは間違いないのでしょう。 かなり難しい作業であるとは思いますが。 大人向けのファンタジー恋愛映画を観たくなる 一冊です。

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    投稿日: 2024.08.18
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    本作はかなり珍しい、作者からの“まえがき”がある。収録作の工程が読む前に分かり、面白い。 表題を正にテーマとしたコンセプチュアルな短編集で、映画化され話題を呼んだ『ドライブ・マイ・カー』含め少し纏まり気味に感じた。 ただ作者がまえがきで、非常に難産と語った『木野』は、素晴らしい出来。人智を超えた全体意思、静から動のガラスを破るような緊迫感の表現が作者は本当に巧い。

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    投稿日: 2024.08.14
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    イェスタデイ 二十歳の頃の話。たぶん村上春樹本人の話なのかな? 二十歳の頃の記憶って特別だよなあ。 わたしだけじゃないんだな。 わたしも二十歳の時、孤独で厳しい冬を迎えてたから、共感できた。 結果的にあの時間は必要だったし成長できたから、よかったと思うけど。 村上春樹やっぱいいなあ。 映画もだけど、日常の世界観が好き。

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    投稿日: 2024.08.08
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    おもしろくなくてなかなか進まない 私がまだ未熟なだけかもしれないし 永遠にそそられないかもわからないが。 恋愛は大好きだけど 男と女のいざこざ 自分のことでないと関心がないのかも…

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    投稿日: 2024.07.16
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    男の女の物語。 不倫したり嘘をついたり傷つけあったりするのだけど、結局どうしてかってところに行き着くと、病気だからとか癖だからとかどうしようもなかったからとか。ひどく人間じみていて、それだからこそ生き物であり、人間らしいとも言えるのだけど…

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    投稿日: 2024.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同著者、「一人称単数」の数倍面白かったが、後一歩私には足りない。ミステリの読み過ぎかもしれないが、どうしても物語にオチを求めてしまう。短編集のほとんどの作品に対して、そこからどうなったの?と思ってしまった。 「ドライブ・マイ・カー」 舞台俳優、家福を苛み続ける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのかを追う。 「イエスタデイ」 「独立器官」 渡会は、整形外科医であり、金、地位、あらゆるものを手にしており、常に複数人と関係を持っているほど女にもモテる。彼は、女性は誰しも私たちが感知できない言わば独立器官のようなものを持っており、そこから平気で顔色一つ変えず嘘をつくと言う。そんな中、ある一人の女性に出会ってしまったことで、彼の人生は一変してしまう。 「シェエラザード」 羽原の世話をするため、定期的にハウスにはある女が来る。彼女は、セックスをした後、ベッドの中で毎回面白い話を聞かせてくれるため、羽原は彼女のことをシェエラザードと勝手に呼んでいる。 彼女は、高校生の頃、ある男の子に恋をしており、彼への実らない好意のあまり、彼の物を盗もうと空き巣を繰り返す。 「木野」 妻に去られた木野は、会社を辞めバーを始める。こじんまりとしたバーだったが、やがていくつか定客がつくようになる。神田(カミタ)と名乗った無口な客は、ある日木野に向かって、「すぐにここを離れなさい」と提言する。 「女のいない男たち」 ちゃんと読んでない。微妙。

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    投稿日: 2024.07.10
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    短編集で一つの物語がスパって終わるので集中して読みやすかった。 村上春樹の言葉選びは品を感じる。読んでて気持ちが良かった。 特に面白かったのは独立器官。恋は盲目、人を狂わすと感じた。自分を見失わない、恋愛がしたいと思う笑 男目線の恋愛を知ることができたし、女はなんだかんだ怖いんだなって思った笑

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    投稿日: 2024.06.29
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    割と濃い話が多くてちょっと胃もたれしそうになったけど、それぞれの話の世界に浸っているとなかなか気持ちよかった。 『シェエラザード』は最も気持ち悪くもあり、最も引き込まれる話だった。

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    投稿日: 2024.06.25
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    村上春樹さんの小説は、すごく大きな展開があるわけでもなく、とにかく男と女が〜などの日常でありそうな会話ばかりなのに妙に惹きつけられ読んでしまう。この文庫もその良さが詰まったものでした。 木野だけ、ちょっとテイストが違う?感じのお話で少しドキッとしました。なぜか伊藤潤二さんの漫画が脳裏に浮かびながら読んだ話でした。

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    投稿日: 2024.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルが気になり手に取って読んでみた。 どんな男たちなんだろう、事前知識もなく乏しい想像力の僕は何かの集団であるのかと考えた。ホモソーシャルで生きている、集団的自決、偏りがある意見など、色んなことを読む前に想像した。 だが読んでいくうちに、だんだんとわかってきた。これは女に向けるための切なる愛を持った男たちだった。 思いのままに自分の人生を送っていた渡海医師は、彼自身が独立器官として存在していたのだろう。それは一貫して自律する器官であり、基本的に周りからの影響を受けずに機能できるものだろう。だが、彼が恋をしてしまったことは、独立していることとは全く逆の行為だったのだろう。全てのエネルギーを使い別の器官と一体になる変貌を成し遂げられなかった彼は、もとの自分には戻れなかったのだろう。これ以上求めるものは何一つ無いと決断したのかもしれない。 渡海医師の死に様を誰が真似出来ようか。 個人的には最も心を打たれた。 今大切な人が身近にいることが、少し切なくなった。いつかは失う。 失ってしまう理由は様々だろう。 女のいない男たちは一足早くそれに、直面して、受け入れていく物語だった。

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    投稿日: 2024.06.14