
総合評価
(574件)| 77 | ||
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powered by ブクログ村上春樹の小説に根深く張り巡らされた異性愛規範と全時代的なジェンダー観と雑な女性の描写にたびたび胃もたれしそうになるけれど、『木野』という短編だけはくせが無くて読みやすかったし、とても、非常に好きだった。
0投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログ村上春樹の中では、読みやすいと思った。 “人間”っぽさのある話が並べられていて、ちょっと考えてしまう。 それでもなんとも言えない後味と、若干の消化不良をどの話しにも残す感じ。 男目線の話ではあるが、女の私が読んでも、そんなことってあるかも。と感じられた。
0投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログドライブ・マイ・カーの映画を観る前に原作を…ということで購入。 村上春樹さん、何故か読まずに敬遠していたので初読だったけど、 好きなテイストでした。。 少し曖昧というかグレーなまま終わるところとか。 短編集だからなのかな? 中でもドライブマイカーと、イエスタデイがお気に入り。 他の短編集も読んでみよう〜
2投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログあらゆる形で、自分の女を失った男たちの短編集。独立器官、シェエラザード、木野が個人的におもしろかった。ファンタジーというより奇譚集のような、不思議だけどありそうな感覚に陥る。村上春樹だ。 ドライブマイカー 映画を先に見たので、逆に短くてびっくりした。この原作を読んであの映画を作るのやばいな。すげえ。家福がワーニャを演じて何かを乗り越える、逆に岡田将生役が行き止まりになる、みさき自身の成長?などなどのエピソードを勝手に映画にするときに加えたのか。。すごいな。。 家福の、高槻への気持ちみたいなのが描写されてて、それは映画にはなかった気がするから新鮮だった。懲らしめてやろうとしてた。のか。奥さんの妖艶な感じはイメージ通りだった。みさきの運転の描写と、家福とのやりとりがすきだ。父親に捨てられ母親にキツく当たられたみさきの、それを淡々と話す様子がどうしてもせつない。 イエスタデイ 実はビートルズのイエスタデイをちゃんと知らないけど、関西弁で木樽が歌うイエスタデイは良かった。彼女役と主人公のやりとりがエロい、 独立器官 女を失った男の、最終形態。恋をするのは人間の独立器官、女が嘘をつくのも独立器官。独立したら体の一部が、勝手に、本人の意思に関わらず勝手にやっている。説明できない苦しさやせつなさやずるさを「独立器官」と表現するのはおもしろい。渡会医師が、女に捨てられ?衰弱していく様子は信じられないけど、こういうことも実際にあるのでは。恋と嘘って説明できない。 シェエラザード 主人公の羽原さんは何か犯罪とか犯して逃げてるのか?ハウスに週何回かきてくれる専業主婦をシェエラザードと呼び、セックスするたびに千夜一夜物語みたいに話を聞かせてくれる。高校生の時に好きな男の家に空き巣に入ってた話。前世がやつめうなぎの話。さすがに空き巣に入ったことはないけど、心の苦しさは分かってしまう気がする。もし私が同じように空き巣に入ってたら同じように心臓がバクバクするだろうし興奮するだろうし、鍵が変えられていたら安心するだろう。逆にいえば鍵が変えられない限り空き巣を続けてしまうだろう。 人生って妙なものよね。あるときにはとんでもなく輝かしく絶対に思えたものが、それを得るためには一切を捨ててもいいとまで思えたものが、しばらく時間が経つと、あるいは少し角度を変えて眺めると、驚くほど色褪せて見えることがある。私の目はいったい何を見ていたんだろうと、わけがわからなくなってしまう。 木野 おもろいけど、まじで何なん?!笑 最後まで説明されなさすぎてファンタジーでおもろいけど、勝手に解釈するしかない系。木野に必要だったのは、悲しみに向き合うこと、自分のために涙を流すことだったんだと思う。この世には、悪いことをしておこる悪いことだけじゃなくて、何もしなかったからこそおこる悪いこともある。たしかに、なるほど。 女のいない男たち 夜中に知らない男から電話がかかってきて、主人公にとっての元カノが自殺したことがつげられる。自殺した元カノ3人目なの怖すぎるし、自分が彼女と出会ったのは14歳であるとおまえば14歳なのだそういうことにしているのだ、みたいなくだりキモすぎてわらった。あと若い時は西風が吹くたびに勃起するもよだ、みたいな表現わらった。 女のいない男たちのつらさは、女のいない男たちにしか分からない。水夫が女を連れて行ってしまう。一角獣ももしかしたら女のいない男たちのようなものなのかもしれない。
0投稿日: 2022.12.10
powered by ブクログ父から勝手に借り、通学電車内でぼちぼち読もうと思ったら2日で終わった。それくらい続きが知りたくて、読み終わった後の余韻に浸りたくて、心地いい感覚になった。 話の内容は決して明るくはないしむしろ暗い。でも村上春樹らしい短編集で流石だなと思った。 村上春樹小説をどういった言葉で表すことができるかずっと考えているがまだ拙い20歳の語彙力では表すことができない……
0投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログ10年ぶりくらいに村上春樹。 (伊坂幸太郎ファンは村上春樹を読めない傾向にあり。※わたし調べ) まえがきの段階から、村上春樹さんの文体で、 「もし文豪たちがカップやきそばの作り方を書いたら」の春樹さん模倣を思い出して、ひとりニヤニヤ。 いやいや、そういう愉しみ方が本筋ではなく、 映画化されたものがアカデミー賞を獲った、その内容が読みたかったんです。 パートナーがいない人間のこころの空洞を、こうも作品仕立てにできるとは さすがだなと、うなりました。 もっとも、わたしは女性性だから、男性性のそれにシンパシーやらエンパシーを 「ビタっ!」と感じるわけではないけれど、”独立器官”の人物の衰弱っぷりは、わからなくもないかな。 冬のおこもりに、映画も観てみようと思える作品でしたよ。 【本文より】 そういうのって、病のようなもんなんです、家福さん。考えてどうなるものでもありません。私の父が私たちを捨てていったのも、母親がとことんわたしを痛めつけたのも、みんな病がやったことです。/ドライブ・マイ・カー
0投稿日: 2022.12.09
powered by ブクログ文字を読むのは好きだけど、言葉を文字に表すのが苦手。だけど、読み終わったあとの気持ちをちゃんと言葉に残したいなって思った。 柚木麻子のButterを読んだあとというのもあって、「女のいない男たち」の男の孤独感が、違う側面から深く浸透した。自分は女だけど、西風をもたらせるような女では無いと思う。だからこそ、天真爛漫な女性の友人から貰えるエネルギーは偉大だと心底思う。色々思ったことあったけどとりあえず終わり、 個人的にクスッと笑ったのは、数十人の男を「バス二台ぶんの水夫」と表現していたところ
0投稿日: 2022.12.07
powered by ブクログ面白かった。初めて村上さんの短編集読んだけど、先が気になる終わり方をしてくるので、やっぱ長編を読みたいなと思ってしまう。
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログドライブ・マイ・カーが話題になっていたので、短編集としての村上春樹を初めて読んだ。短編集ならではの各作品の対比性、二度読みした時に気づくそれぞれの関連性があり、さらに長編小説との類似性などが楽しめ、村上春樹の小説の中でもやはり特異なものだと感じた。一読したあとにまえがきに戻ると面白い。個人的には家福がいう酒飲みの2分類「自分に何かを付け加えるため」「自分から何かを取り去るため」がお気に入り。海辺のカフカ、色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年を再読したくなった。
1投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログさすが村上春樹。村上春樹好きなら絶対に好きな短編集だと思う。 ドライブマイカーがもっとも話題になっているが、「独立器官」や「イエスタデイ」が面白い。 しかし、男性視点で女性との関係性が描かれているため女性からしたら??なのかもしれないし、面白さは感じられないかもしれない。
0投稿日: 2022.11.30
powered by ブクログ人の心というのは、人が何を思っているかなんて わからない。自分が何を思っているかなんてことも 理解するのは危うい。 人と人との関わりも、結びつき、すれ違い、 離れ、また会う人もいれば、その時の近さに 関係なく、二度と会わない人もいる。 読んでて、心ってわからないと思わせてくれる いい体験をさせてもらった。
0投稿日: 2022.11.26
powered by ブクログ村上春樹の短編はもうちょっと読みたいな、と思うところで終わるのがとても良く、本当の世界なのかなんなのか、自分に置き換えられそうでできない、曖昧で、ちょっと蘊蓄が鼻につくけどそれを知ってたら少し違う世界が広がるだろうなと憧れたりする。世の中にこんな人達がいたら惹かれてしまうのか、気付かないのか、私は鈍感だから後者かもしれない。ただ、そんなことをしばらく考えて楽しめるので、この短編集もよかった。
0投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログ独立器官とイエスタデイが面白かった。 主人公の語る言葉が刺さるし、それぞれの女性も知的で魅力的だった。 年輪の下り、嘘をつく独立器官、船の小窓から見える月などなど… 本を読みつつ線を引ければよかったけど、知り合いから借りた本なのでやめておきましたが、線を引きたいと思う瞬間はたくさんあった!
0投稿日: 2022.11.23
powered by ブクログ村上春樹の短編集。「ドライブマイカー」などが収録されているが、個人的に一番良かったのは「独立機関」と「木野」。表題の通り、女をあらゆる意味で失った男たちのその後を描いている。
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ読んだ後に映画も観てみた。本の方がよかったなとは思った。よかったというか、どちらかといえば本の方が好きだった。
0投稿日: 2022.11.14
powered by ブクログ初めて村上春樹作品を読んだ。 独特というか、落とし所が探せなくて、難しかった。。。 この中なら独立器官とイエスタデイがおもしろかった!みんなに色んな顔があるし、結局他人には深入りしない方がいいなとしみじみしながらこの2本は読めた。 村上春樹作品他も読んでみたいけど難しそうが先行してしまうーーーー
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ〜全体を通して〜 難しく理解できない表現も多かった (共感できるほどの女性経験がないだけなのかもしれないことを恐れている) その意味でも、将来読み直した時の感想がどうなっているかが今から楽しみだ どの短編も複雑な人間関係は描かれているが、あまり疲れることもなくその関係をすんなりと受容できた 「ドライブ・マイ・カー」 自分と向き合わず、他人とも向き合いきれなかった家福が自分の娘ほどの歳の差の運転手との会話で消化していくストーリー、 映画を鑑賞した後だったためか、物足りない感触もあったが原作を読んでから映画を鑑賞してもあまりの要素の多さに困惑しただろうな、というジレンマが残った 「イエスタデイ」 覚悟を決め孤独に生き続けた木樽に悲しさを感じずにはいられなかった 谷村や栗谷が明日に進んでも木樽は「イエスタデイ」に居続けたのかなぁ、と感じてしまった 「独立器官」 自身の死をもって本当の愛を完成させた渡会を羨ましく思ってしまう部分もあった 「シェエラザード」 シェエラザードには「空き巣行為によって絶頂を迎える変態」という印象が強すぎて他の印象が薄れてしまった 「木野」 自らの悲しみと向き合えなかった木野がこれからも懊悩し続けるのかがただ気になった 「女のいない男たち」 本書の中で一番詩的で著者の想いが文章化された短編だった 「どこまでも冷ややかな複数形で。」という文章は僕が今最も恐れていることが含まれていたが、僕は同時にその心地よさも知っている 「女のいない男たちになるのはとても簡単なことだ。一人の女性を深く愛し、それから彼女がどこかに去ってしまえばいいのだ。」、まさに自分にも当てはまることだと痛感しノスタルジーと罪悪感に苛まれた 以上、「女のいない男」代表して
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良い。 村上春樹らしい。短編で読みやすい。 こんな洒落たこと知ってるんだぞ、って感じが嫌い。都会の知識人はこんな人達がいるものなのか。私とは世界が違う。 だけど、年を取ってわかるような、共感できるような内容もある。 独特な世界観。ファンが多いのもわかる。
1投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログシェエラザード これを読んでいて思ったんだけど、いつも僕が思ったり感じたりしていることをはっきりと目の前に言語化してくれているんだ。だから時々読みたくなるし、読み出すと止まらなくなる。それは、心の中の何かを救い出してくれているかのようだ。
0投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログ村上春樹さんの作品を読むのは初めて。短編集なのは読み始めてから知りました。短編集はあまり好きではないので、初村上春樹がこれで良かったのか感。まあそれは置いといて、村上春樹さんは癖のある文を書く方なのかなと漠然と思っていましたが最後の小説(タイトルになっている「女のいない男たち」)以外は読みやすかったです。特に「独立器官」が好みでした。正直可もなく不可もなくというところでしたが、今度は長編作品を読んでみようと思います。
0投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログ映画ドライブマイカーの原作ということで、ちょっと気になり読んでみました。 「ドライブマイカー」も良かったけど「独立器官」と「木野」が面白かった。 まえがきを読んで、村上作品の短編集は1冊に共通したテーマがある理由がわかりました。 長編より短編の方が私には合ってる気がするので他の短編も読んでみようと思います。
1投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ私の日常からは遠くて、現実味を感じることはなかったけど、好きな印象の物語だった。 「木野」や「独立器官」が好きな感じ。
0投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ内容と共に、見開きページの文字の集合体が何故か「村上春樹の絵」の如く見えてしまいました。不思議な小説でした。
13投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログ人の心のあり様について描かれた短編集。 どれも余白を残していて、想像の余地を残しているところは読んでいて心地良かったです。 ただ表題の書き下ろしは、ちょっと婉曲的過ぎて今ひとつな感覚でした。
0投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ映画を先に観てから読んだ。 小説と映画が互いに価値を高めあっているような印象を受ける。どちらも素晴らしい。「木野」や「女のいない男たち」は幻想的なモチーフが混ざり、映画版に(モチーフとして吸収されてはいるが)ない味わいで、私のお気に入り。小説も読んだ甲斐があるというもの。 ところで「独立器官」に登場する秘書の後藤くんは作中で同性愛者であることが主人公の語りの中ではあるが明言されていて、私はそれが気になった。それを匂わせるのではなくはっきりと書いたものだから、そのことに必ず意味があるはず…(そうでないと村上春樹がただのデリカシーのない書き手になってしまう)。タイトルで検索をかけてみると、それについて考察している人もいるようで。 思えば彼の存在は、タイトルの「女のいない男たち」にもしっかり合致するわけだし、この小品の主人公は後藤くんだ、と考えて読むべきなのかな。
1投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ知り合いから渡されて読み始めた。ドライブ・マイ・カー、イエスタデイ、独立器官までは面白く読めたが、その後は変わり映えのない内容に感じてしまい読むのをやめてしまった。自分が選んだ作品ではないから余計かもしれないが、久々のしんどい作品。また期間を開ければ興味深く読めると思うが、お借りした本なので早く読み終わって返さなければという意識も邪魔したのだと思う。じぶんがおもう短編の良さの「休み休み読める」をなくしてしまったのがよくない。そういう意味では本の読み方を考えさせられた作品。
5投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ心の声を無視すると、感情が暴走したり、自分を見失ったり 心の声に耳を傾けると、自分自身がみえたり、どうしようもない怒りと悲しみがいつのまにか消えたり 心の声を聞きたくなる短編集でした。
1投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログドライブマイカーあの短編をどうやって映画化したのか興味があるので観てみたいと思いました。木野さんはなんだか可愛そうな気がしてなりません。最後の短編は正直よくわかりませんでした…
0投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログ私のフォローしている方が高評価だったので、また、少し前にカンヌ国際映画祭や米国アカデミー賞での受賞が話題になっていたので手に取りました。 受賞した「ドライブ・マイ・カー」は、全部で6編収録されている内のトップに掲載。 読後に映画の予告を見て、映画の方にも興味が湧きました。是非近々見てみたいです。 ドライブ・マイ・カー以外にも、イエスタディ・独立器官・シェエラザードもおもしろかった。特に独立器官では、結婚願望が無く 面倒な男女関係を持込まない複数の女性と関わりながら充実した日々を過ごしていた医師が、その内の一人を本当に愛してしまう。それを間違ったボート・独立した器官を用いた嘘と表現しているが、互いに本気にならない・プライベートには干渉せず逢っている時だけ互いに楽しめる関係を裏切ったのは医師の方なんじゃないの? なんて思ったり... 礼儀正しさと機転/「失礼しましたムッシュー」は勉強になりました。
2投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログどの話も、哀しいけど何処か可笑さもあり、ひとつひとつが印象に残るものだった。個人的には、「イエスタデイ」の話が一番好きだと思った。気持ちはひとつなのに、遠回りをし続けている主人公の友だちと幼馴染みの彼女。ぼくたちは、みんな終わりなく回り道をしているんだよ、という主人公の言葉。彼女の夢に出てくる氷でできた月の話。 現実と非現実の間の世界を描くような物語が多く、でもどこかで経験したことがあるような気持ちになるから不思議だ。その名前のつかないふわふわした感覚、わかるような気がする、といつも言いたくなる。
2投稿日: 2022.09.06
powered by ブクログ「ドライブ・マイ・カー」は理解できる。「木野」「シェエラザード」は余韻と言うかその後のモヤモヤが払拭できず。愛憎や現実を超えた深いところ突いてくるから難しい。村上春樹さんの音楽愛やお酒愛も伝わってくる作品。
3投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログこの一冊でドライブ・マイ・カーだった。 嗅覚と一緒で、音楽って記憶に付属する。 失くしても残るもの。 ただ作者の持つ”女”の印象って 一体どうなってるんだと思います、いつも。 こんな気持ち悪い表現は面白い。 だから読んでしまう。(とても褒めてます) 村上春樹さんの作品は 共感や理解するのは難しいけれど、 表現や展開が気になってしまい、 なぜか読んでしまいます。(とても褒めてます)
0投稿日: 2022.09.04
powered by ブクログ浪人時代に読んだほとんど唯一の本。 8年経って読み返してみたら、もう、全然受け止め方が違うというか、私の物語じゃんこれ、というのが多すぎて本当にびっくりした。 やはり本というものは今の自分を映す鏡で、同じ本でもその時の心境や環境で読み取るものも変わるんだなと改めて実感している。そしてそれは優れた物語であればこそ。すごい。 なんかもう胸がいっぱいになって、素晴らしい読書体験だった。ありがとう。 自分の心境や今の状態と重なるものが多すぎるんだけど、村上春樹が男女の一番デリケートな本質は性愛だと考えていてそれが今の私にぴたりと当てはまるのか、そもそも一般的にこういった問題を抱えている男女が多いのか、どちらなのか私レベルの人生経験だとまだわからない。 映画のドライブマイカーを見てから読むと、映画は『ドライブマイカー』と『シェエラザード』と『木野』を混ぜてるんだとわかる。 監督もうまいな、そうすることで自分の痛みと向き合えない中年男性をうまく浮かび上がらせてる。 『木野』も、多分初めて読んだ当時はホテルのノックのくだりとか意味わからなかった。 でも今はわかる、あれは自分の中の痛みや悲しみと向き合えっていう、それをさせようとする力とそれから逃げようとする自分、という状態のメタファーなんだろうなと。 わたしはそう解釈した。 気になるのが、村上春樹の書きぶりは、不貞を働いてる女性を全く責めていないこと。 夫や彼がいながら他の男性と関係を持っていてもあくまで「魅力的な女性」という造形なのは、どういう意図なのだろう? それによって女のいない男たちの寂しさ、「物分かりのいいオレ」みたいに振る舞ってしまう男たちのつらさを際立たせたかったのかな? 本当にこの短編集には誰かと語り合いたい点がたくさんある。そして自分にとって大切な男の人を思い浮かべて、その人と自分にまつわるいろんな問題を真正面からたくさん考え続ける羽目になる。 そうすると胸がぎゅーっとなり、答えにも辿り着かなくてなす術もないんだけど、大切なその人にとても会いたくなる。
0投稿日: 2022.09.03
powered by ブクログ映画「ドライブ・マイ・カー」を鑑賞後に読みました。 本書自体は短編集ですが、タイトルにもなっている「ドライブ・マイ・カー」をベースに、「シェエラザード」、「木野」の要素が取り込まれています。 個人的には「イエスタデイ」「独立器官」が好きでした。
0投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログ「ドライブ・マイ・カー」だけ読んだ。 映画とは違い、この主人公は都会を出ない。 舞台と自宅の間をつなぐのが、女性ドライバーが運転する車だ。 主人公は、点と点をつなぐ、この車の中でのみ自分自身でいられるのだろう。それを発見するまでの物語だと思う。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ初めて村上春樹の作品を読んだ。 一番好きだったのは「独立器官」かな、女は嘘をつく為に独立した器官が備わっているって話、解る気がするし、実際自分もそうな気がした。 まえがきで「木野」を書くのが1番難しかったと言っていたが、読む方もそれが伝わってきた。深みのある作品だった。 読んでいていちばん想像が掻き立てられたのは「シェエラザード」主人公の男が考えている想像の世界をこちらも想像するという構図。だからこそより一層想像力が掻き立てられたのではないかと思う。 追記! 今日ウォン・カーウァイの「恋する惑星」を観に行った。めちゃくちゃ良かった。個人的には「花様年華」より好きだと思った。今日映画を観ている時に、ん!村上春樹の「女のいない男たち」に似ているぞ、?となった!
0投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ話としては「イエスタデイ」「シェエラザード」が好き。 でも、「独立器官」の中で渡会の言う、今の生活環境がなかったら、自分は何ができるのか、というのは、自分も昔考えていたことだったので、共感した それと「木野」で、感情を押し殺してしまい、虚になってしまうのも、分かる 久々に村上さん読んだけど、染みた
1投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログ長らく積んでたんですが、映画を見るにあたってやっと読めました。「イエスタデイ」「独立器官」あたりがなかなか刺さりました。「ドライブ・マイ・カー」は、これをどうやって3時間の映画にするんだろうとワクワクしました。「木野」だけがやや難解でした…
0投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて、村上春樹さんを読み切れた 昔一度挫折したけど、これは短編で読みやすかった 理解できていないところもありそうだが、面白かった 女を失う男の話 もし、男のいない女たち、だったら。 女の方が強いかもしれない、 一途な男の人は一途な女の人と付き合わないといけない、気がした 次の短編、一人称単数も読みたい
0投稿日: 2022.08.19
powered by ブクログ村上春樹さんの本を初めて読んだ。 短編の集合で、本来は長編小説を書くのがお好きらしい。 女のいない男たち、一人の女を失った男や、女を一人に絞らず特定の女を作らなかった男。 結局みんな自殺や、事故、不倫などで失ってしまっていた。1人の女の記憶は必ず残っていて、他の人と比べたり、他の人を愛せなかったり、自分が自分でなくなってしまったり、、 アカデミー賞の映画にもなった作品で、文章に引き込まれた。ただ、読解力が足りないのか、想像力を働かせる部分が多かった。うまく内容を読み取れない部分もあった。またこの人の本を読んでみたい。 安普請(やすぶしん)な家
0投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログ喪失感と哀愁。春樹氏らしい文体と着地する場所は読者が探す、たぶん(笑) 6話短篇集。テーマは表題の「女のいない男たち」…春樹氏のまえがきから。 映画で各賞を獲った「ドライブ・マイ・カー」、他に「イエスタデイ」「ジェエラザード」が特に良かった。 具体的と抽象的な描写の両義性、本質の行方。 近年のベストセラー作家先生の伏線を全て回収する作品も好きだが、空間たっぷりの文学もやっぱり良いなぁ。私は好き!
12投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ平野啓一郎の”本心”みたいな感じだった いつもそばにいても分からない気持ち 読み手に訴えるように心情の変化が描かれていた。
0投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一番好きな短編は、「木野」です。 俗に失恋後の男女の感情には違いがあると言いますが、その男性側を覗いているみたいでした。男性が長期的に病んでいるのがこわかった・・・ 印象に残る文章は、 p.53 (家福に言わせれば、)世の中には大きく分けて二種類の酒飲みがいる。ひとつは、自分に何かをつけ加えるために酒を飲まなくてはならない人々であり、もうひとつは自分から何かを取り去るために酒を飲まなくてはならない人々だ。 p.61 『でもどれだけ理解し合っているはずの相手であれ、どれだけ愛している相手であれ、他人の心をそっくり覗き込むなんて、それはできない相談です。そんなこと求めても、自分がつらくなるだけです。しかしそれが自分自身であれば、努力さえすれば努力しただけしっかり覗き込むことはできるはずです。ですから結局のところ僕らがやらなくちゃならないのは、自分の心と上手に正直に折り合いをつけていくことじゃないでしょうか。本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深くまっすぐ見つめるしかないんです』 p,142 『きわめて単純な理由です。好きになりすぎると気持ちが切なくなるからです。つらくてたまりません。その負担に心が耐えられそうにないので、できるだけ彼女を好きになるまいと努めています。』
1投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ生まれて初めて、短編小説を面白いと思った。短編がいつも面白くないのは、ただの短い話になってしまっていたからなのかも。この短編は、1つ1つがきちんと長編で、続きがあって、1つ1つの話の中で登場人物たちはずっと生きている感じがした。
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログ初めて村上春樹ちゃんと読んだ。 映画より断然原作のほうが面白い!寧ろ映画は微妙かも… ヤツメウナギの話は割とお気に入り
0投稿日: 2022.08.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
―― あなたが学生時代、周りの友人も必ず読んでいた作品といえばなんですか? 珍しく伊坂なんて読んだから、ついでに村上春樹を。 ってこの流れを自然に感じるひとはある程度より上の年代なんだろうなと書いてて思った。いま、大学生必読! って云われてるような作家って誰なんでしょうね。話題作、みたいになるのは沢山あるけれど、こうして古典化する作家というのは見当たらない気もする。同じように、その当時は誰もが読んでいたけれど忘れられている作家作品、というのも存在するのだろうなぁ。各世代にインタビューでもすれば解るのかしら。 アニメ程顕著ではないけれど、小説もしっかり大量消費されているような気もしている。ラノベの終端あたりなんてそうだよね。このあたりオタク・イズ・デッドの構造は小説にも適用できてしまいそう。そも、周りの友人も必ず読んでいた作品、って発想がそうか。あわあわ。 はてさて。 古典化、とさらりと云ったけれど、古さもあり、けれど現代的な部分も見えて、良い短編集だと思います。タイトル的に現代っ子には受けないかもしれないけれど、そんなのは(笑)で。 村上春樹らしい、喪失感と不安感を言い訳がましくつらつらと続く文章でどうにかこうにか書き出そうとしている部分もあり、それをどこか俯瞰的に見られるようになっているという救いもあり。人生ってこんなもんだよな、と思いながらそれでも、ぐるぐると考えることをやめられないその姿は、ある意味じゃ小説にしてまで読むべきもの? って思うところもあるんだけれど。 それがある種、小説や漫画、アニメに求めている機能が変わってきていることを映しているのかもしれない。内に進ませるものと、外に発散するもの。内気功と外気功みたいなものか? 分かりづらい(笑 あんまり褒めているように聞こえないかもしれませんが、自分には合っていると思います。 とはいえいちばん好きなのは「木野」だったりする。まぁハードボイルドワンダーランドが代表作だと思ってるからなぁ… ☆3.4。いいとこ。
1投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログまさに「女のいない男たち」の短編集。 3日で読み終えたが、全体的に暗く、読むのに疲れてしまった。 個人的には「イエスタデイ」に出てきた東京育ちにも関わらず関西にホームステイをして関西弁を身につけた男の考え方や生き方が面白かった。 特に続きが気になったのは、「シェエラザード」。冷や汗握るシェラザードの狂気じみた話に引き込まれた。
11投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ村上春樹、何度目かの挫折。 映画原作のドライブマイカーだけ読破。 今回気づいたのは、村上春樹独特の倒置法と、カッコ書きの使い方が読みづらくて好みじゃない、ということ。
0投稿日: 2022.08.05
powered by ブクログ悩みながら生きる人間の心が表現されているけれども、なんかその悩みさえも「ね、オシャレでしょ」「悩んでるのカッコいいでしょ」みたいに押し付けられてる気がして嫌だった。 悩みとか葛藤ってこんなお洒落なものなのかなぁ。もっとシンプルで分かりやすい表現のほうが、私は好き。
0投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ村上春樹さんの作品を初めて読みました。 独特な世界観だなと思いました…。 実際にはほとんど何も起きていなくて、ひたすら自分の心と向き合っている内容だと思いました。
0投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ『女のいない男たち』読了。 読み終えるのに1ヶ月以上かかりましたー!どれも印象に残る短編集ばかりで不思議な世界に飛んでいきました… ありえない事象が当たり前の出来事のように描かれるから少し混乱したりする。その奇妙さがとても面白かったりするのかもしれない。 「イェスタデイ」がとても印象に残った。主人公が発するその言葉で気持ち的に救われる時があった。村上春樹の良さはそういうところなんだよ…不意にやってくるわけ、グッとくる場面が。読む度にいつ来るんだろう〜って楽しみになる。 村上春樹の小説は読む度に体力が消耗する。偶然にもサカナクションを聴きながら読んだ。サカナクションと村上春樹の世界観が似ているというか、親和性が高いことに気がついた時、めちゃくちゃ面白いなと感じた。 2022.7.16(1回目)
13投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログなんだか疲れる。 村上春樹作品を読むのは本当に久しぶりだった。もうウン十年前、大学生の時に、立て続けに読んでいた記憶がある。「ねじまき鳥・・・」や「羊をめぐる冒険」など、おもしろく読んでいた気がする。 それから、ある時、パタっと読まなくなり、新刊が出ても特に興味を持てず、読まなかった。「海辺のカフカ」くらいまでは読んだ記憶があるけど、当時は読書記録なんてつけていなかった。 久々に読んだ感想は、「あぁ、村上春樹だな」という気持ちと、「なんだか疲れる」だった・・・。 構成や表現力や言葉の選び方は「さすが」と言わざるを得ないけれど、今の私には特におもしろみもなく、読むのに疲れた。「今の私には」に、村上春樹風に傍点を振りたい。 ただ、繰り返しになるけれど、「さすが」とは思った。
21投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログ映画が賞をとり、気になって読んでみた。短編小説の1つでした。各お話それぞれに、いろんな理由で女がいなくなる。 村上春樹さんが小説初心者の私にはむずかしく、もう少し読みなれたら読み直したい。
0投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログドライブ・マイ・カーの映画を観たあとに読みました。 この短編小説を かなり幅を広げた映画。小説と映画の視点が違って面白かったです。村上春樹の本を読んだのも久しぶりでした。独特な世界楽しかった。
0投稿日: 2022.07.07
powered by ブクログ映画化された「ドライブマイカー」が読みたくて手にした一冊 接触事故を起こし、目に問題があるとわかってドライバーに採用した女性は、運転がうまく、しかも無口だった。 車の中で彼女と、妻と離婚するに至った経緯を話すようになった。 彼はまだ心に痛みを抱えている。 「イエスタディ」 僕の知っている限りビートルズのイエスタディに日本語の歌詞を付けたのはその男しかいなかった。 昨日は/あしたのおとといで おとといのあしたや 東京で生まれ育ったにもかかわらず、その男の関西弁は完ぺきだった。 その男が幼馴染の彼女を、恋人として僕と付き合うように言った。 けれど彼女はその男に惚れていたし、その男も彼女のことが好きだったと思う。 二十歳前後の、ほんの数か月の友人だった男のことは忘れられない。 男はその後寿司職人となってデンバーにいるらしい。彼が幸せに暮らしていることを、僕は願っている。 この二作品がとても良かった。 他に「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」
1投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログ村上春樹の短編小説。アカデミー賞ノミネートということで。 難易度 中 感動☆☆☆☆☆ 涙線☆☆☆☆☆ 興奮☆☆☆☆☆ 感心☆☆☆☆☆ 伏線★☆☆☆☆
0投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログ【読もうと思ったきっかけ】 ブックオフで売られてて、たまたま知人も映画文脈で読んでいたのものあり久々に「春樹読むかー、短編ならいっかー」となったため ※日文出身なので春樹とかいっちゃう 【感想】 読みやすすぎて、あれ?春樹ってこんなんだっけ・・?ってなって一気に読めたけど、巻末に収録されてる表題作「女のいない男たち」だけめちゃくちゃ男性視点で全然入ってこなかった笑 また、解説もないので、やってくれるなーこのモヤモヤ解説で言語化してくれよ!とさらにモヤモヤせずにはいられなかった。笑 一方で、全体を通しては、あらゆる事情で「女性を失った男たち」がかなり繊細にわかりやすく描かれており、(一定女性の表現に違和感を覚えつつ・・・それは多分わたしがただの女性だから)女性では感じ得ない独特の重みみたいなものを感じた。 その中で、一作品だけかなりずしんと心にきたのが「木野」と言う作品。パートナーに不倫をされても“傷つくことと向き合えなかった“男の話で、わたしも同じように、傷つくことを恐れに恐れてこの数年過ごしたせいで、固く心を閉じてしまっている自覚があるので、シンプルに辛くなった。これと向き合う勇気を持つことができれば、また何か変わるのかもしれないな、と、読了して1日経ってようやく前向きに捉えられるようになった。 なかなか重い気分にはなるけれども、久々の春樹ワールド楽しめた。
1投稿日: 2022.06.29
powered by ブクログドライブ•マイカーについて知るために 原作も読んだ。 えらい短い短編を3時間の映画に伸ばしたのがすごい。
1投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログドライブ・マイ・カーを観たので、村上春樹には少し苦手意識があるけど読んだ。 やっぱり濃厚な性的描写がちょっときついけど短編だからまだ読みやすかった。村上春樹の登場人物たちの会話って知的でお洒落で平板よね。 ・ドライブ・マイ・カー ・イエスタデイ ・独立器官 ・シェエラザード 西島秀俊の妻が行為中に語ったナツメウナギの話が出てきた。ここでは妻じゃない女が行為後に千夜一夜物語風に聞かせるというてい。 ・木野 妻に同僚と不倫され会社を辞めてバーを始めた主人公の話。ちょっとスピリチュアルな内容。 ・女のいない男たち
0投稿日: 2022.06.21
powered by ブクログ村上春樹さんの作品は定期的に読みたくなる。 スイスイ読めるあの文章のリズムみたいなものは他の作家さんにはないものだ。 でもちょっと性的描写が多くて、胸やけする部分もあった。 1番好きなのは「木野」。 1番最後の「女のいない男たち」は難しい。
0投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログ彼の作品に出てくる女性は大体不倫してる。そんなことないよ、と思うのだけど。 でも女性を崇高としている感じ、 木野。 傷つけた人が苦しむべきで、傷つけられた人が、正しく傷つかなかったことはその人にとって幸運なことでしかなくて咎められるようなことであるはずではないのに、心の扉を執拗に叩かれる。
1投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ二回目の読了。 良くも悪くも村上春樹の短編集。相変わらずである。 表題になっている「女のいない男たち」に至っては腹立ちすら覚える。 今作は周囲に女がいない男たちを主に置いて書いているとまえがきで注している。 蓋を開けてみると周囲に女しかいない。思い切りつっこみたくなる。やれやれである。 いや、そういうことではないのは理解しているが、少なからずモテない男が右往左往する様を村上春樹が表現しているという期待を持って読んだ読者もいるのではないだろうか。最近の村上春樹は漫画家の古谷実と似ているな、と感じるときがある。
0投稿日: 2022.06.17
powered by ブクログドライブマイカーを見たので久しぶりに村上春樹さんを読んでみようと手に取った。 この短編からあの映画まで膨らませるの、すごいなぁ。 最後まで読んで、他の短編にも要素があることが分かった。 影があって暗い落ち着いた気持ちになれる本だった。 最後のお話はちょっと読むのが面倒になって楽しめなかった。
2投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログドライブ・マイ・カー 村上春樹作品を初めて読んだがどこか理性的な文体なのに感情に刺さる物がある テクニックがすごいのだが、小手先ではなく、自然と文章に溶け込んでいる感じがする。 読み手に色んな解釈を持たせることが出来る比喩表現が読んでいて面白かった。 イエスタデイ 大学に行きたかった。 学歴とかではなく同じ様な価値観を持った人と繋がりを広げたかった。 嫉妬なのか? 分からないが羨望に近いものを感じた。 前回の作品とは打って変わって、本当に20歳の青年の口語体になっていてビックリした。 同じ著者だと言われなければ分からないレベル。 どこから目線だとは思うが、本当に小説が上手い。 ただ共通している雰囲気は確かにある気がする。 言語化出来ないが、言い回しがザ小説って感じの台詞が多い気がする。 あくまでフィクションだとそこで認識してしまうのはいいのか悪いのか? 独立器官 また、面白いな! 凄いわホント 今回の短編もこれまた違った作風で、 1人の男を主役に別の男が語り継いでいくというスタイルだった。文体がカメレオンかと思うほどバリエーション豊かだなぁ それでも一つ一つちゃんと面白いんだから技術の高さを感じる。 前回の短編の時にも書いたが、村上春樹さんは小説が上手い。 タイトルの独立器官という表現も面白い! 女性にとっての独立器官は仮面であり、自身を守るために存在しているもう1人の自分がいるような、理性的な感じなのに対して 男性にとっての独立器官は自身で制御出来ない(していない)という点で女性と同じなのだが、 それが仮面では無くて、本心の様な振る舞いで心を掻き乱す。 同じ物なのにその機能は対照的になっている。 こんな表現、話をどうしたら思いつくのか?? シェヘラザード 今回は純文学的と言えばいいのだろうか? 起承転結という進み方ではなく、終始、物語の起伏が穏やかだった。 結局、謎は謎のままに、シェヘラザードが語る物語も事の顛末を語るだけで「起承転結」の「結」にあたる着地地点らしいものも見られなかった。 これはこれで好き。 この人はいつもこんな短編集を出してるのか? 引き出しが多すぎる。 木野 最後にこういう締めくくりになるとは思わなかった。 どういった小説か形容し難いが、1人の男の物語であったのは間違いない。 不倫というドロドロしたものをテーマに据えながら、 実際の文章はとても詩的な印象を受けた。 情の物語でありながら、どこか不思議な…なんていえばいいのか、「これ」が両立するように綺麗に収まるものなのかと、今まで感じた事の無い読後感がある。 女のいない男たち かなり抽象的な表現や比喩表現が多い、 冗長的で感情的な文章だと思った。 まだ、よくわかっていないのでもう一度読んでみようと思う
0投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログ映画「ドライブ・マイ・カー」が良かったので読んでみた。表題をテーマにした6つの短編からなっていて、映画は、1つ目の短編をベースにその他の短編からもエッセンスをかいつまんで作られたものとわかる。
0投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログ久しぶりに読んだ村上春樹さんの本でした。 優しい表現でサクッと読めるけど、読み終わった後に、 どうして物語の主人公はあんな行動をしてしまったのだろう? と考えてしまう本でした。 私はドライブマイカーが好きです
0投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログ村上春樹氏の『1973年のピンポール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりと...』に触れてきたせいか...今回、読者にとっては癖強めの恋愛話も、躊躇いなく読了できた。男が相手の不貞を糾弾、苦悩する時は、既に自身の欠落を受け入れた瞬間ではないか。
1投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログ久々に村上作品を読みましたが、ああやっぱり村上春樹の描く文章だなお久しぶりです〜と懐かしくなりながら読みました。 個人的には「木野」が一番面白かったです。他の作品は結構リアルな世界観に感じたのですが、木野はちょっとファンタジーっぽいと言うか、この謎は一体この後どうなって行くんだろう…とドキドキしながら読み進めました。この章を読んでいた時の感覚は、海辺のカフカを読んでいた時に似てるかもと思いました。 長編だとちょっと…と言う方もこのくらいの短編集なら手っ取り早く楽しめると思うのでお勧めです。ただ自分は長編の方がやっぱり好きだなと改めて感じた為星4つです。
2投稿日: 2022.06.06
powered by ブクログ映画「ドライブ マイ カー」を見てからの原作読み。 一遍目が「ドライブマイカー」だったので(シェエラザードと木部が映画に織り込まれてるとは知らずに読む)映画はずいぶん内容を膨らませたんだなぁと思いながら読み進み、「シェエラザード」を読んで、あー、これか、これか!と。 「シェエラザード」が入ったことによりエロっぽさが加わりずいぶん大人な映画に(笑) 村上春樹さんの短編集を始めて読んだが、どの作品もとても好き。 「ドライブマイカー」も「シェエラザード」も良かったけど、一番好きだったのは「イエスタディ」最後まで彼女と結ばれなかった木樽、くっつきそうでくっつかなかったところが良い。後天的に関西弁を学んだユニークな木樽もとても面白かった。 読了後になぜか関西弁が出てきてしまうほどに(笑)
1投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ久々の村上春樹 あれ?春樹さん丑年?一回り上(^-^) 附箋 ・それが基本的に聴き飽きしない音楽であり、しかも聴きながら考え事をするのに、あるいはまったく何も考えないことに、適しているからだった ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 ・なぜ他の男たちと寝たりしたのか、いったい彼らに何を求めていたんだ?僕にいったい何が足りなかったんだ?そんなことは口にできなかった。 ・若い女性ピアニストが「ライク・サムワン・イン・ラブ」を弾いていた ・好きになりすぎると気持ちが切なくなるからです。つらくてたまりません。その負担に耐えられそうにないので、できるだけ彼女を好きになるまいと努めています。 ・「逢い見て」というのは、男女の肉体関係を伴う逢瀬のことなんだと、大学の講義で教わりました。恋しく想う女性と会って体を重ね、さよならを言って、その後に感じる深い喪失感。息苦しさ。 ・その部屋が清潔で簡素で、乱れなく整頓されていることは、彼女を少なからず喜ばせもした。いかにも彼らしい。 ・「ジェリコの戦い」が入っているコールマン・ホーキンズのLP メジャー・ホリーのベースソロが素晴らしい。 ・ビリーホリデー「ジョージア・オン・マイ・マインド」 ・エロール・ガーナ―「ムーングロウ」 ・バディー・デフランコ「言い出しかねて」 ・ベン・ウェブスター「マイ・ロマンス」 ・エレベーター音楽 よくエレベーターの中で流れているような音楽 パーシーフェイスの「夏の日の恋」
0投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ「ドライブ・マイ・カー」が入っているとは知らずに読み始め、「これってアカデミー賞のあれ?」と途中で気付いた。映画は観ていないのだけど、この本に入っている幾つかの物語が合わさっているようですね。村上春樹さんの本は私には難しくて途中で投げ出してしまったものもあり、つい読まず嫌いになっていたのだけど、これは易しく読めた。私は「木野」が一番好きです。良くも悪くも静かなストーリー。冷たい湖を泳いでいるような不思議な気分にさせられた。
0投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログなんだかんだ初の村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」を観に行く前に読んでみたくて、手に取った。 どの物語も最後は曖昧なままというか、はっきりせずに終わる感じ、どこかで続いてるような。でも、その曖昧さは嫌じゃないなって思えた。 カンガルー日和も積読しているので、他にも色々読んでみようっと!
1投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログやっぱり村上春樹好きだ 音(音楽)や匂いが五感で感じられるから わたしが高校生の時にレディオヘッドにどハマりしたのも村上春樹のおかげ 現実と非現実が絡み合う奇妙な世界観が大好き 夢を自分でみてるような気持ちになる ドライブ・マイ・カー『文藝春秋』2013年12月号 → 自分の住んでる周辺の地理の話がでてきてさらにのめりこめた 死んだ妻の話 舞台俳優の家福と運転手のみさきの話 2イエスタデイ『文藝春秋』2014年1月号 → 関西弁の木樽 そんなハマらなかった 3独立器官『文藝春秋』2014年3月号 → 美容外科医の渡海が人妻に恋して拒食症に 「女性は嘘をつくための特別な独立器官のようなものをもってる」 4シェエラザード『MONKEY』2014年2月15日発行・Vol.2 → 記憶喪失の羽原と前世はやつめうなぎの女 好きな人の家に忍び込む女の昔話はめちゃくちゃ奇妙で気持ち悪い だが、のめり込む そして考察がかなり面白い あーそういうことかーって Monkey向けにちょっと挑戦してる感がある 5木野『文藝春秋』2014年2月号 → バーテンの木野 猫 蛇 神田 人生ではたまに「自分の意思表示をする」ことが絶対に必要な場面がある 6女のいない男たち書き下ろし → これはよくわからんかった
1投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログ村上春樹の長編が1990年台の後半を境に徐々に硬直していったのに対し、短編は未だのびやかさとユーモア、そしてある種の鋭い打撃を併せ持っていると感じさせる短編集。あまりに著作の幅が広いので普段は忘れがちだが、こういうものを読むと、村上春樹は短編の超名手であるという当たり前のことを思い出す。私はノルウェイの森が好きなので、時代設定・年齢設定等が近く、若い男女の駆け引きを含めたあてどないやり取りがどこかノルウェイの森を彷彿とさせる『イエスタディ』が一番好きだった。こういうものを書くと本当に光り輝きますな。 ところで、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』は大変素晴らしかったし(というか濱口竜介監督の作品は常に神の如く素晴らしいのだが)「原作を見事に改変し、繋ぎ合わせている!」と発売直後に読んだぼやんとした記憶から思っていたものの、原作を読み直して「もしかして原作のほうがいいのでは?」と思ってしまった。比較になってしまうがそのくらい、短編一つ一つにかなりの力があるように感じる。
0投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログ自分にとって、一番身近な存在だった女の人に裏切られていたことを知る男の人の物語。 すべての女性には嘘をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき具わっている。…一番大事なところで嘘をつくことをためらわない。そして、そのときほとんどの女性は顔色ひとつ声音ひとつ変えない。なぜならそれは彼女ではなく、彼女に具わった独立器官が勝手におこなっていることだからだ。(『独立器官』) 「女の人にはそういうところがあるんです。」 「頭で考えても仕方ありません。こちらでやりくりして、吞み込んで、ただやっていくしかないんです。」 (『ドライブ・マイカー』) 女の人の裏切りに、この物語の男の人たちは、感情を表に出すことがない。怒ったり、泣いたりすることはない。居場所や仕事を変えて淡々とした日々を送るように見える。(渡会医師の最期はかなり悲しいものになってしまったが) 感情を表に出すことのない人との間にある、埋められない何かが、嘘や裏切り行為へと向かわせてしまったのかと思った。決してすべてを理解し合うことのできない人間関係の中の、どうしようもない孤独感のようなものを感じた。頭で考えようとしないで、人にはいろいろな感情があることを受け入れていくしかない、ということかなと思った。
41投稿日: 2022.05.13
powered by ブクログ『女のいない男たち、愛のカタチのコンセプト・アルバム』 長編作品の間の一時期にまとめて書かれた6編の短編集。『女のいない男たち』をモチーフにした作品で、この6作品をまとめて一つの作品としても読める。『木野』と『シェラザード』の世界観が良かった!
0投稿日: 2022.05.12
powered by ブクログ村上春樹の小説は、最近どうもなー、と感じていたので、ちょっと久しぶりだ。オスカーを取った『ドライブ・マイ・カー』が読みたくて購入。 最近は長編はだめだけど、短編なら面白いかも。と。 久しぶりの村上ワールドは、一瞬にして私自身を昔村上作品を好んで読んでいた時代に戻した。 あー、やっぱり文章はかっこいいなあ、と。 その気分に浸りたくて、またもともと好みの文体で読みやすかったこともあり、すぐに読了。 したのだが、全部を読み終えて感じるのは、以前のように響くものはやはりあまりない、ということ。 思わせぶりなことを書いてどこにも行き着かないという村上春樹の悪い癖がそこここに。 各エピソードや素材はとても魅力的なのだが、結果や理由が明かされないまま終わるというパターンが多い。 消化不良。 短編一つ二つくらいなら恐らくいい気分のまま読み終えられたと思うのだが。 性的表現が多いのも、気になるかな。セックスってそんなに重要なファクターだろうか。もちろん生活にはあって当たり前だけれど、過剰というか。 それが村上春樹であり、全てを明らかにする必要はないといえばそうなのかもしれない。そういう意味では、SFやらサイエンスが好きな私は村上春樹とはもしかしたらソリが合わないのかもしれない。 若い頃あんなに好きで読んでいたのに。 でも、故に、ちょっとがっかりでもあるし、やはりそうか、でもある。 一遍だけ取れば、良い雰囲気の作品。 だから映画『ドライブ・マイ・カー』が良い作品にしあがっているのは想像に難くない。 でも本は、私的には★3。
1投稿日: 2022.05.11
powered by ブクログ映画を先に視聴してからゴールデン・ウィークで読了。 映画と同じタイトルの他にも幾つか短編が収録されていたけれど、別の短編の内容も掻い摘んで映画の演出に活かされていて、映画監督の村上春樹へのリスペクトを感じられた。 特に好きだったのは「木野」。謎の男にフォーカスをあてるのではなく、タイトルが「木野」であることに違和感があったが、最後まで読んで納得した。そして、哀しみの様をファンタジーもまじえてこう表現するのか、と村上春樹の表現力に感動した。 最後の「女のいない男たち」も主人公の若干の図々しさはあれど「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」みたいなロマンチックさに心が揺れた。私がいなくなったときもここまで悲しんでくれる人がいるといいな、と思う。(男女の関係によらず) 本棚に入れたい:1/100 読了:101/100
1投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログやっぱり 村上春樹さんって好きだなぁ〜って思った この世には男性と女性がいて 他にも自分で選んだ性を生きる人もいて…お互いに惹かれあったり 近づきあったりするけど 結局それはいつまでも続くことはない それでも人は恋をするんだからすごいよね 煩わしいけど 恋は素敵だなって思った 恋が消滅することも含めてね 『シェエラザード』に出てくる「やつめうなぎ」の話がとっても興味深かったな 自分の前世ってなんだったんだろう… 村上春樹ライブラリーに 生きてるうちに行きたいって改めて思ったよ
2投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログドライブ・マイ・カーが 短編からできていたとは知らなかった。 映画を見たあとに知ったので読んでみた。 久しぶりの村上春樹 なんだろう すごく読み心地のよい文体。 やっぱ好きかも。 「女のいない男たち」 この逆バージョンがあったら読みたいな。
1投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログドライブ・マイ・カー収録 映画は見てないのだけど、喪失からの再生までは読み取れなかったので映画は膨らませたのかなと推測シェエラザードが面白かった 女性が主人公という気がしたけど あと、動物、生き物が象徴的に登場する物語多し
0投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ【ドライブ・マイ・カー】 帯で映画化の告知もしていた作品とあって独特の世界観に引き込まれた。 売れっ子俳優で社会的地位も高いのに妻の存在が彼の人生をつまらないものにしている印象だった。 その様子を同情してだろうか、彼の専属の風変わりな女性ハイヤードライバーがさまざまな身の上のことを質問していくのだが、このドライバーが何を考えているのかは最後まで謎のままだった。 【イエスタデイ】 受験浪人をした後に諦めて、幼馴染からの付き合いの彼女にも捨てられてしまいには行方をくらませてどこかで幸福に暮らしていることを願う。 なんともモヤモヤする作品だった。 【独立器官】 短編集のなかでいちばん暗い話だった。 女に捨てられて自分は干からびていくなんて救いようがないとしか言えない。 【シェエラザード】 内容のほとんどが、ある男性に憧れた狂った空き巣女の話だった。 だが空き巣から足を洗い、時間が経ち角度を変えて眺めると驚くほど色褪せて見えることがあるという見解には共感できることがあった。 【木野】 またしても妻に裏切られた男の話。
0投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログアカデミー賞の影響で読みました。 久々に村上春樹さんを読んだ。いつ読んでも重厚さを感じる内容に思えた。今回もいくつかの短編でほんの一場面の物語だったが、得体が知れない大きなものをズシリと持たされたような読後感でした。 男には女が必要。伴侶とは違った意味で傍に存在するだけで大きな意味を持つ。
3投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
わたしはフェミニストではない、むしろ彼女たちの主張には首を傾げることのほうが多い。積極的に耳を傾けているわけではない。ツイッターのタイムラインに彼女たちの主張が勝手に流れてくるので、多少の不快を我慢しながらいくつかに目を通してしまう程度だ。そんなわたしでもこの小説群での女性の描かれ方には、フェミニストが読んだら激怒するのではないか、そんなことを考えた。
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ第94回アカデミー賞 国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」を観に行くため、再読する。 映画そのものはアカデミー賞を受賞したとは言え、400字詰めで80枚分の短編小説を、なんと179分という長い尺に引き伸ばしたものだから、そんなに期待はしていなかった。 でも、いい映画でした。 感想を一言で言うと、「小説とはぜんぜん違うものになってるけど、なかなかいける」という偉そうな感じになる笑 映画と小説との違いで気になったのは、主に以下の3点。 ①主人公・家福がたばこを吸うこと 小説内では吸っていないと思う。村上さんが昔吸っていて禁煙した人だし、ヘビースモーカーだった僕が禁煙したのも村上さんの影響を少し受けているので、とても気になった。 家福が吸うのなら、サーブの中を禁煙にする意味がわからないし。 ②妻の死因 小説では子宮がん。映画はくも膜下出血。 子宮がんはHPVの感染が原因で発症することが多い。だから、ある意味、不倫の代償的な意味合いが感じられる(最近読んだ吉川トリコさんの「余命一年、男をかう」で主人公が子宮頸がんになった原因は上司との不倫だ、みたいなくだりがあったので、なおさら)。 ③映画では車の中でロックを聴かないこと。 だって、タイトルが「ドライブ・マイ・カー」ですよ…と、思っていたのだが、小説の中でも家福はビートルズのこの曲を聴いているシーンが出てこない。聴いているのは、ビーチ・ボーイズやラスカルズやクリーデンス、テンプテーションズといったアメリカン・ロックだった。 「ドライブ・マイ・カー」は人の多面性を受容することがテーマ。理屈ではなく、ただあるものとして受け止めること。それは自分自身を深くまっすぐ見つめることでもある。だから、とても難しい。 なお、映画では短編集のうちの「シェエラザード」と「木野」のエピソードも散りばめられている。だから、予習としては短編集全体を読んだ方がいい。
61投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログ哀しいけれど、どこかしらで真実に向き合おうとした男たち。 傷つくべきときに十分に傷つくというのは、とても難しいことのように思う。
0投稿日: 2022.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に読了。 ドライブマイカー、イエスタデイ、独立器官、木野は さすがにサクサクと。 途中で本を閉じられなくなった。 ただ昔は大人になったら わかるんじゃないかと 思っていた性描写が 大人になって 一周まわってつらくなった。 シェエラサイドなんかは気持ち悪い。 逆にこれだけ気持ち悪くかけるのがすごいと 思った。 短編は一気に読むものじゃないのかも。
0投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ映画の原作を読んでみたくなり手にとる。 女のいない男たち。 女性を深く愛し失ったモノに与えられる称号。 ただ女がいない男たちとは一線を画す男たちをテーマにした短編集。 女と男の関係性は、謎であり、本能的であり、情念的であり、性的に、また、精神的に欠けているものを補完し合うものであり、永遠ではない。 それぞれの時間と、思考の断片を切り取った作品集。
1投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログ短編だと思っておらず、これが映画になるにはどう広げてるのかと気になった。 大人の恋愛の話。ただドロドロしているのではなくそこはとても綺麗に書かれている。まぁそういえば不倫も綺麗に聞こえて、当たり前のことのように感じてしまうが所詮不倫は不倫だ。笑
0投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ドライブ・マイ・カー」が読みたくて、この本を買いました。映画はまだ観てません。 短編集なので、好きなのと、まあまあなのと、平均で星4つにしました。 「ドライブ〜」は、なんというか、映画の予告編等からイメージしていた通りの物語だなーと思いました。 「イエスタデイ」、完璧な関西弁を勉強したけど受験はせず。自分から離れることを選んだ男。 「独立器官」これは、すごいと思いました。 本気で愛した相手に裏切られたら、文字通り「生きていけない」かもしれない。それが若いときなら何とかなっても、中高年で初めてってのは。。。 「高い教育を受けて、生まれてから金銭の苦労をしたことない人の多くがそうであるように、彼も基本的には自分のことしか考えていなかった」、なるほど、と思いました。 辛いことがあると、人の気持ちがわかるようになるとよく言われるのは、逆に、辛いことがないと、わからないということか。つまり、辛い思いをするという予測さえつかないってことか。。。 女は嘘をつくための独立器官をもっている、こう考えるに至る出来事があり、嘘とわかってたのに先が予測出来ず回避できなかったのかも。。。 「シェエラザード」これ好きです。 「ふがいない僕は空を見た」を思い出しました。 ハウスは何のためにあり、なぜハウスにいるのかは明かされず。でもそれは大した問題ではなくて。 彼女の話が面白くて、私自身が空き巣に入ってるようにリアルに感じられて、続きが聞きたくて、聞けないんだ、、と哀しい気持ちでした。この男性と同じように。 「木野」これも好きです。どこにもいない男になってしまう、それは独立器官の医師の、自分はなにものだろう、に近いと思いました。同じく裏切りにあった男たち。 ダメと言われてたのに葉書に書いてしまった、これはそれで良かった気がします。木野の感情で人間らしさです。 傷ついているのに自覚がない。なにかを引き寄せる。良きもの、そうでないもの。柳の木、猫、カミタ。神。 「女のいない男たち」総まとめですね。 ○○のよう、という比喩がすてきで、 「月の裏側で誰かと待ち合わせするようなもの」などなど。。「木野」でも、「乾いた地面が雨を受け入れるように、自然に孤独と沈黙と寂寥を受け入れた」など全体にたくさんの比喩があって気持ちが満ちます。イメージが浮かびます。 愛のない性的なことって、壊れていく心とか自暴自棄をあらわす気がしました。 出てくる音楽をほとんど知らなくて残念。 (イエスタデイだけはわかって、きのうは明日のおとといやで、って歌えました) 「エレベーター音楽」、という分け方があるんだなあ。。。
1投稿日: 2022.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男性の悲哀を淡々と静かに描く短編集。 身近な女性を様々な理由で失った男性たち。 失った理由や過去の幸せだった日々に思いを巡らせ、悔やんで感情を押し殺す。終わることのない迷路をただぐるぐるとあてどなくさ迷う。 側にいると気付かなかったことも、失って初めて気付く。この後の祭り感が男たちの情けなさを一層煽る。 この悲壮感たっぷりの男たちを、映画『ドライブ・マイ・カー』主演の西島秀俊さんを見立てて読むと、熟成された男の色気を感じてしまうから不思議。 「男と女が関わり合うというのは、なんていうか、もっと全体的な問題なんだ。もっと曖昧で、もっと身勝手で、もっと切ないことだ」 こんな情けない男の世迷い言も、西島秀俊さんが言えば好意的に受け止められる。 誰を役に当てるかで印象も違うもの。ちょっと贔屓目に見てしまった。 映画『ドライブ・マイ・カー』の原作として読了。 この他『シェエラザード』『木野』も原作として加わったらしい。
31投稿日: 2022.04.29
powered by ブクログ男女の別れを情緒的に描いた短編集。 哀愁たっぷり。 始めて村上春樹さん作品を読んだけど、私には難しい。。 音楽の知識があると、情景が浮かびやすいのかな?
11投稿日: 2022.04.28
powered by ブクログ悲しみとは然るべき時にきっちりと折り合いをつけなければいけない。そうでなければ、後に悲劇となって姿を現す。 一度生まれた感情は、なかったことにはできない。 ちゃんと向き合い、認めてあげなくてはならない。 そうすれば、失わなくて済むものがあるかもしれない。 そんなことを教えられた気がした。 あと、男性にとって女性とはそんなにもなくてはならないものなのか、とも思った。わたしにはよくわからないけど、、、。
1投稿日: 2022.04.27
powered by ブクログ超久しぶりに読んだ村上春樹。デビュー作が話題になり高校の時に読んだ感じが蘇ってきました。あんまり作風は変わってなかったですね。 映画化で有名になった「ドライブ・マイ・カー」は生きていれば誰にでも1つはある「知りたいのに、もはやそれは不可能なこと」。それを心の奥で抱えながら生きていくのがテーマ。切なくて、納得がいかない、諦めようとしているのに諦めきれない、そんな思いが伝わってきます。
0投稿日: 2022.04.27
powered by ブクログ再読。 つまらないわけではないが、ドラマティックな展開もない。 女のいない男たちの色褪せ、擦り切れた人生。
0投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/4/26 読了 2022年アカデミー賞映画「ドライブ・マイ・カー」の原作。いろいろな性交渉の受け止め方が出てくる。妻の浮気相手と飲み友達になる「ドライブ・マイ・カー」、浮気相手の不倫がショックで拒食症になる「独立器官」、性交渉の時にアラビアン・ナイトのような興味深い話をしてくれる「シェエラザード」が印象の残った。浮気とか不倫の切り口が独特。
1投稿日: 2022.04.26
powered by ブクログ様々な、女性のいない男性の生き方か書かれている。映画化もされたが、映画を観る前に読みたいと思った。様々な条件での物語だが、どこか自分がはっと気付かされる場面に出会えた。
1投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログ女を失った男たちの物語。 人を愛する形は違えど、失った悲しみや苦しみは計り知れないほど大きい。。 村上春樹さんの作品に出てくる人間はなんて強い人たちばかりなのだろう。 自分を見つ目られる人間ばかりなのだろう。 表現が回りくどいと感じられることもあるが、それが人間の深さなのだろうとも思う。 これが、両義的ということか。
2投稿日: 2022.04.23
powered by ブクログぼちぼちでしたね。 メインの出来事の脇で起きてるぼんやりなストーリーかな。なんとなく空気感は伝わりますが、入り込むことができないものが多かったです。イエスタデイが中では好きでしたかね。 ちょっと残念でした。
0投稿日: 2022.04.19
powered by ブクログ短編集。テーマに一貫性があって、タイトルの通り女に見捨てられた男が主人公。 妻、彼女、愛人、片想いの相手ー立場の軽い重いは関係無くて、裏切られるときは裏切られるんだなぁと。もやっとするけど、ついついページをめくってしまう。そのうちに読破。
1投稿日: 2022.04.18
