
総合評価
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powered by ブクログタイトルの通り女を失った男たちがテーマの短編集。 性行や不倫の話が多かった。 『イエスタデイ』の「决めの台詞を口にしすぎることが、僕の問題の一つ」、『木野』の「正しからざることをしないでいるだけでは足りないことも、この世界にはある」という台詞が印象的だった。
1投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ初めての村上春樹。 女性を失う男の喪失感や恐怖、その向き合い方について6本の短編から体験。 『ドライブ・マイ・カー』は映画の馴染みもあり容易に受け入れられたし『イエスタデイ』も良かった。だが、そこからどんどんとえぐみが増していき、隠喩的なのに(だからこそ?)与えられる恐怖感はリアルで『木野』なんかは特に震えた。 まえがきでビートルズサイドに文句を垂れたあと、作品の中で「おれは自分の家の風呂場で勝手に歌てるだけや。(中略)いちいち文句をつけられる筋合いはない。」と言い放ってるの、ロックンロールだなと思った。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ後半(とくにシェエラザード)はちょっと合わなかったが、前半は面白かった。ドライブマイカーの映画を観たい。
2投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ表現が好き。 すぐセックスする。 それも好き。 やらしいんだか、やらしくないんだか。 濃密なんだけど、淡白な感じが、好き。
0投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ村上春樹の小説はこれまで何冊も読んできたけど、短編小説は初めてだと思う。収録作品は以下の6作で、いずれもモチーフは「女のいない男たち」。舞台設定の巧みさに驚く。 ・『ドライブ・マイ・カー』 ・『イエスタディ』 ・『独立器官』 ・『シェエラザード』 ・『木野』 ・『女のいない男たち』 映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞国際長編映画賞を受賞したが、本書に収録の小説『ドライブ・マイ・カー』に加え、『シェエラザード』、『木野』の要素も取り入れられているらしい。映画は未視聴だが、そのうち見てみたい。 個人的には『イエスタディ』、『木野』の2作が気に入った。 『イエスタディ』は強烈なキャラクターの木樽と主人公の谷村のやりとりが面白い。自分の恋人との交際を親友に持ちかけるという奇妙なシチュエーション、その背景の苦悩や主人公が木樽に共感しているような感じが良かった。 『木野』は物語全体から漂う静かな雰囲気と、日常の延長で起こる奇妙な出来事、そしてそれらをなぜか淡々と受容していく主人公の木野が印象的。脱サラして叔母の経営する喫茶店を改装しバーを開業、静かに音楽を聴きながら過ごす様子は妙に落ち着く。なぜか居着くようになり突然姿を消した猫、その直後に現れた蛇が象徴的に描かれていて、どういう意味を含ませているのだろうと想像が膨らむ。 いずれの作品も、もっと膨らませて独自の世界観を作れそうな、長編小説の元ネタになりそうな感じがした。
1投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女性との出会いとか過去とかそんな男の短編集。 長編小説がダルくなってきている私にはピッタリで楽しめました。 映画のドライブマイカー見てから、何の気無しに買ってみましたが、映画のあれとはまた全然違いますね。この短編の幾つかのモチーフが混ざっているような、、、。 喫茶店で1人のんびり過ごしている時の隣の席の人の人生を覗いているような、そんな身近で少し刹那な日常の描写が印象的でした。 これで私の考え方が変わった部分はないが、兎に角人生のタイミングとか分かれ道とか誰と会うかとかは、その時々の自分と相手の選択で成り立っているんだな。と改めて思いました。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ「あなたは淡い色合いのペルシャ絨毯であり、孤独とは落ちることのないボルドー・ワインの染みなのだ。」この文が良い。
2投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ本書の収録作品の一つ「ドライブ・マイ・カー」が少し前に映画になったということで一読。しかし読めば読むほど奇妙な文章を書く作家だと思う。子供の頃は何となく文体がバタ臭くて敬遠していたが、やっぱり読んでみると面白い。面白いのに、何でこれで面白いのか自分でもよく分からない。 日本人のくせに、まるで翻訳文学のような文章を書く。それでいて小憎らしいほど御洒落だ。何が不思議かって、本来こんな翻訳みたいな文章が読み易い訳は無いのに、全然ストレス無く読めてしまうところだ。 別に読み易い文章や文体が優れた文学作品の条件だとは思わない。寧ろ一文を噛み砕くのに時間のかかる文章こそが真に優れた文学だという意見もある。実際にそうした作品は存在するし、まあ、それはそれで一理ある。だからといって村上春樹の文学が低俗だと言いたいわけではない。 思うにこの作家の書く文章は言語としての互換性が極めて高いのだと思う。否、自分は日本語しか解らないから比較検討のしようも無いし、だから根拠がある訳ではないのだが。まるで翻訳のような文章は恐らく英語か何かに翻訳したとき、殆ど原作の内容とクオリティを損わない(変容しない)のではなかろうか。而して若しこれが不特定多数の言語の上で同時に成り立つならば、確かに神業というほかはない。海外で村上春樹作品が高く評価される要因もその辺りにあるのではないか。
3投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ村上春樹の短編集は何気に初めて。 ドライブマイカーが良すぎるね…映画も好きだけど。 映画の方を先に見たので、本を読み終えて、なんて完璧な配役なんだ、と感心してしまった。 総じて「女のいない男たち」の話なんだけど、 そのテーマこそが村上春樹って感じがした。 女の失い方はそれぞれだし、終着点も違うんだけど、 男と女は分かり合えそうで分かり合えない存在なんだなと思った。お互いに歩み寄るんだけど、結局のところ交わりきれない。でもそれがいいんだよねと感じました
1投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ美しい文章と、語られるラブストーリー。 結論は出ない。けど余韻が残っている。 この余韻がすごく好き。 それぞれのお話に出てくる男たちが魅力的でした。 「ドライブ・マイ・カー」と「イエスタデイ」が特に好き。 「女のいない男たち」では失ってしまった「女」についてのみをこれほど多く語れるのが素晴らしいと思った。しかも想定のお話で。 もう一度ゆっくりと読みたい作品。
1投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログ映画を先に見て原作が気になり読んだ。 村上春樹の小説らしい少し癖のあるキャラがどのストーリーにも登場して、飽きずに読めた。 小説の後にもう一度映画を見ると更に楽しめた。
0投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ短編集としては「レキシントンの幽霊」「神の子どもたちはみな踊る」に続いて3作目になる。ストーリーの面白さや完成度、メタファーの「切れ」はこちらがはるかに優れていたと感じる。村上らしい完成度の高い短編集。メタファーを堪能した。 長編の「世界の終わり」や「ねじまき鳥」、「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」などと通じる「共通点」のようなものを随所に想起した。どこがと言われると具体的にとりあげるのはなかなか難しいのだけれども。
1投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログ村上氏の本はあまり読んだことがなかった。 その過去に少し後悔しつつ、これからたくさんの村上春樹に出会えることに悦びを覚えた。 この短編集は少し神話的側面もありつつ、共感できるようなできないような曖昧な感情の表現が上手くて、簡単な言葉を使うと『洒落てる』といった印象だった。
2投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログアカデミー賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」収録の短編集ということでハルキストではない私でも興味深く手に取った作品 読み始めて数分で、いつの間にか独特の世界観にするすると滑り込み没入感を感じさせる筆力は流石だった。なかなか目にしない「まえがき」からも作者らしさがびんびんと伝わって来た。 6編の短編はいずれも“女が去って行った”或いは“女のもとを去って行った”男のお話で、無機質で空虚な心理描写が際立っていた。確かに女性の場合だと必ずしもこうはならないよなぁと捉え方の違いが興味深い。 そして殆どの作品が突然に幕引きとなる。 明確な結末が用意されていないのが、良くも悪くも村上春樹さんなのだろう。 場所や設定や人物までも、全て仮想なのか?いや暗喩か?と多角的に捉えようと試みても答えがフワフワと掴みどころがない。 でも独特の文体で、選ばれた言葉が織りなす世界観、空気感が、深い森の中にいるようで心地よく中毒性を感じる方もいるだろう。 読者が想像し自分なりの理解と結末で余韻を楽しむ作品なので好き嫌いは分かれるだろうが、短編でこれ程の奥行きの深さを魅せられるのは素晴らしいと思った。 収録作品は下記6編 ★は個人的に特に印象的だった作品 「ドライブ・マイ・カー」 亡くなった妻の不倫相手に近づき、妻への理解を深めようと試みる男の話。若い女性の専属ドライバー相手にその回想話を繰り広げていく設定だが、これを長編の映画にしてアカデミー受賞なのだから、間違いなく監督の意欲作なのだろう。 「イエスタデイ」 幼馴染と交際しているにも関わらず、浪人中に自分の友人に彼女との付き合いを勧める男の話。この主人公の木樽が良いキャラで際立っていた。 6編中では一番読みやすいお話だと思う。 「独立器官」★ 独身貴族を謳歌し、複数の女性とスマートに同時交際をしていた52歳の美容整形外科医師が、ある女性に本気になってしまったお話。タイトルのネーミングセンスが抜群。 「シェエラザード」 “ハウス”に籠っていなくてはならない男と彼の元を訪れる専業主婦のお話。彼女の前世と、彼女が少女時代に恋した少年の家に侵入を繰り返した過去を語るお話。 「木野」★ 妻の浮気現場に直面しそのまま家を出て離職し新たにバーを始めた男が主人公で、傷付き哀しむべき時にそれが出来なかった男の心が辿り着いた先のお話。 「女のいない男たち」 自死の道を選んだ元彼女が3人もいる男の話。その3人目の知らせは元彼女の夫より夜中に連絡を受けて唐突に知ることとなるのだが彼はどう受け止めるのか。
35投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹はなんでこんなにセックスの話をするんだろう。 でも登場人物たちの話にはいつも惹かれる。何を言っているのかわからないんだけどなにかすごく大事な事を言っている気がする。頭がぼーっとするまで惹き込まれた時に、いつも唐突に誰と寝たかを話しだす。もっと詳しく教えてほしいところは朧気なまま、セックスの話は丁寧に話し出す。現実に戻される。降りるべき駅で降りられる。その感覚はクセになる。 「木野」「独立器官」が好き。恋煩いで死んだ男に対して羨ましさが入り混じってしまう。
2投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ発売後すぐ読んで以来の再読。 改めて感じたのは、言葉のチョイスがとにかくおしゃれ。 独特の美しく紡がれる言葉たちは、正直良くわからない。理解したいと思って、息を止めて、ぐっと飲み込んでみても、わかるようでやっぱりわからない。でもわからない中に不快さはなく、不思議な心地よさがある。 きっと数年後にまた読み返すだろう。
2投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログドライブ・マイ・カーを呼んでみたかった。 映画は見ていない。 いやはや女性の運転という切り取り方が秀逸すぎて。共感と何かが起こりそうな少しの特殊性。村上さんらしさがたまりません。 短編のため、詳しく掘り下げることもなく推測する部分が多く、さすがにわからなすぎる・・・(いや 村上さんの作品はいつもわかっているとは言えないんだけどさ)
2投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ村上春樹氏 どうにもこうにも仲良くなれない。 共感できない。 と10代の頃には既に離れていた作家さん。 この度恐る恐る手に取ってみた。 短編集だったのでまあ読めた。 独立器官と木野は好きな方だった。 メンタル荒れ狂ってる話でした。 まあでもやっぱり何言ってんだ? の話も多かったけど 理解できた話もあったので 10代の頃より共感力があがったのかな笑
2投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりタイトルからして好感が持て無かったがそこそこ面白かった。男女の関係の中にある複雑な要素を追体験したような感じ。アタシにはわかんないけど
2投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログバーでカクテルを飲みながら聞く話のような、お洒落な短編集。誰かの決定的な過失などではなく、必然のことのように女が去ってしまう。男女が一緒にいられる理由は、愛だけではないのだよ、と言われている気がした。
2投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ空想と現実の狭間を旅しているようだった。 読んでいて何かの答えに導かれていると思ったら何の答えもないような。 不思議で心地良い読後感だった。
6投稿日: 2024.01.23
powered by ブクログ6篇からなる短編集.いずれも男性が主人公だが,その主人公達を形作る要素に女性を配置し,人を人たらしめるための異性の重要性,あるいはその存在の必然性が描かれる,ように感じるが,いまいちピンとこない.これは読むに値する適齢期があるのかも知れない.
1投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログミステリばかり読んでいたので、他の種類の本を読みたくなり、読み始めた。 村上春樹さんの独特の世界観は毎回楽しめる。文章といい、雰囲気といい、そしてなりよりも魅力的な人物が登場する。「ドライブ・マイ・カー」の渡利みさき、「イエスタデイ」の木樽、「シェエラザード」のシェエラザード、「木野」のカミタ。シェエラザードの続きの話を聞きたい。そしてカミタさんが出てくる話を読んでみたい。"神様の田んぼと書いて、カミタといいます。カンダではなく。"短編集の中で上位に入るくらいお気に入りの作品が多かった。
1投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログハルキストでもない私でも、やはり読まずにはいられなかった小説であり、やはり性的描写の必要性や必然性をまたもや感じられない本であり、そしてやはり独特の文感に没入させられた読書だった。
1投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ六つの話からなる短編集。ドライブマイカー、独立器官、木野の三遍に強く引き込まれた。他人事とは思えない感じ? ある日突然、あなたは女のいない男たちになる。 その世界では、音の響き方が違う。喉の渇き方が違う。
1投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ相手と様々な理由で別れてしまった男たちの話。 やや悲壮感もありながらも、人との出会いを通してそれぞれの思いを見つめ返すのが印象的だった。 個人的には『木野』が1番好き。 村上春樹の作品に出てくる女性たちが常に魅力的に思えるのはどうしてなんだろう。
2投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚫︎受け取ったメッセージ 人を好きになり、分かりあうことの難しさを思った 現実味のある村上ワールド ⚫︎感想 映画化された「ドライブ・マイ・カー」 村上氏はずっと「意識と無意識」をテーマに書いているとのことで見せ方は異なれど、常に一貫している。 ・ドライブ・マイ・カー 映画化もされた作品。映画も見たが、映画は本作にかなり忠実にベースにした上、広がりやイメージも付加されている。本作も映画もとてもいいと思った。また読みたいし、見たいと思う。 妻の浮気相手である高槻は「どれだけ理解し合っているはずの相手であれ、どれだけ愛している相手であれ、他人の心をそっくりのぞき込むなんて、それは出来ない相談です。そんなことを求めても、自分が辛くなるだけです。しかし、それが自分自身の心であれば、努力さえすれば、努力しただけしっかり覗き込むことはできるはずです。ですから、結局のところ、僕らがやらなくちゃならないのは、自分の心と上手に正直に折り合いをつけていくことじゃないでしょうか 本当に他人を見たいの望むのなら、自分自身を、深くまっすぐ見つめるしかないんです。僕はそう思います。」という言葉に打たれ、家福の心に届く場面が好きだ。結局は、家福は妻の深いところに入りきれず、不倫を見なかったことにし、妻の前でも良き夫の演技をし、嫉妬していたり、遠慮したりしている自分自身も見て見ぬふりをしてきたのだった。役者である家福は、それを自然にやってのけられる技量があるせいで、それは無意識的に自分を守るためだったかもしれない。 みさきの、若いのに達観している格好よさには惚れ惚れする。家福が自分の心を素直にみさきに吐露するところ、みさきが、他人の理解し得ない部分を「病」と簡潔に言ってのけるところが、いい。もやもやした部分に名前を与えることで、みさきは家福を救っている。そして家福の娘(幼年で亡くなったが)と同年齢設定にしてあるところもいい。よく考えられた作品だと思った。 ※他印象に残った作品 ・イエスタデイ 関西生まれではないのに後付けでコテコテの完璧な関西弁を身につけて話す大学生時代の友達。ユニークで切ない気持ちになる作品だった。 ・独立器官 そつなく生きてきた50過ぎの美容外科医の男を通して描かれる作品。スマートに恋愛を謳歌してきた恋をして食べ物が喉に通らなくなり拒食症のようになり死んでしまう。それまでの上部の恋愛しか知らなかったそれまでの彼と、相手の質はどうあれ、そこまで恋焦がれ、身を滅ぼした彼と、どちらが幸せなのかはわからない…が、そんな男がいたということを忘れないために、書いたという設定。 ・木野 傷つくべきときに十分傷つかないと、感情を押し殺してしまっては、中身のない虚ろな心を抱き続けることになる。最後に自分の心と向き合い、自分のために涙できて良かった。 人は、無意識に自分を守ろうとしてしまう。無意識の領域なので、何かに侵食されていても気づかない。そういったものが、意識的には平気なのに、体調不良、肌荒れなどに現れてくる。ああ、自分が意識している以上にストレスを感じているのだなぁという経験がある。 しっかり問題と向き合うことは、たしかに苦しい。が、腰を据え、一度自分の中で問題部分を見つめ、時間をかけ、言葉にし、乗り越え納得することができたときには、本当に苦しみから解放される。
25投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹の短編小説集。 個人的に好きな話はイエスタデイ。人が成長する過程として、「若いときにはそういう淋しく厳しい磁気を経験するのも、ある程度必要なんじゃないかしら?」「樹木がたくましく大きくなるには、厳しい冬をくぐり抜けることが必要なみたいに。いつも暖かく穏やかな気候だと、年輪だってできないでしょう。」というセリフがとても印象的だった。ここでは、恋愛の話の中でのフレーズだが、恋愛に限らず人間関係や自分個人にも当てはまる話で、心に留めておきたいと思う。また収録さている「木野」も好きな作品である。妻の浮気から現実逃避し、傷つくべき時に傷つかなかった主人公が、現実逃避先の新たな環境で、少しずつ自分を見つめ直していく話。猫や蛇、神田、謎の女などの登場人物との関わりで綺麗に書かれていたと思う。面白かった。
2投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログドライブマイカーが有名なのとタイトルに惹かれて購入。 短編集はちょっと苦手意識があったのに、見事にひっくり返った! 私にドストライク!! どの話に出てくる女性も謎の色気というか魅力がある感じ、、、でもそれはその人にとっての、というか、こんなに深く印象に残る女と別れた男という生き物が愛しく思えた。
1投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログわかったようなところがちょこちょこありましたが、よく分からないことのほうがたくさんある本でした。好きな話は『独立器官』でした。
1投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ初めての村上春樹さんの作品でした。それぞれが思っていた女性を失った男性たちの物語。抽象的な表現、世界観が想像させてくれて、面白かったです。
1投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログただひたすらに村上春樹の妄想的で終わりのない世界に浸れる。最後には飽きてくるような自分の身の回りに同化してくるような眠くなるような本。ただ自分の場合、作者ほどには性に対するロマンを持ち合わせていない、たぶん。
1投稿日: 2023.12.01
powered by ブクログ相変わらず村上春樹の作品はよく理解できない部分がたくさんある。それがいいと思う人がハルキストになるのだろうが自分には無理かな?
1投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログ村上春樹の本を初めて読んだ。 この著者は、大人の恋愛にしか興味がないのかと思った。また、その欲を文章を書いて発散する人なのかと思った。 中国の本屋で村山春樹はものすごく人気なようで、試しに読んでみたものの、わたしには、あまり良さが分からなかった。 独立器官という発想は面白いと思った。恋愛をするときは、常識的に存在する器官とはまた別の次元や空間に存在する医学的には解明できないのではないかと錯覚する何かが働いているように感じる。
1投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ300ページしかないのに、やっと読み終わったーって感じ。どれも心がズーンってなる。 自分にはほぼ理解できなかった。例え話とかも出てくるけれど、それすらよく分からない。これが村上春樹なら、私は苦手だと感じた。 ただ、唯一「イエスタデイ」は好きだなと感じた。
2投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ女に去られようとしている、あるいは去られてしまった男たちのエピソード全6編からなる短編集。 詩的で、性的で、読後は不思議と余韻が残る物語。 特に何か理由があった訳ではありませんが、 これまで村上春樹氏の小説は読んでおらず、先月、 本著者訳の「ティファニーで朝食を」を読んだことをきっかけに、今回、「ドライブ•マイ•カー」の 映画が話題となった本小説を読んでみました。 だいぶ官能的な作品だったなぁという印象で、 好き嫌いはハッキリ分かれそうです笑
3投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログ「女のいない男たち」をめぐる短編集。 ハルキストではないけれど、 まんまと村上春樹の世界観に引き込まれ、 心地よい読書体験となった。 行間から漂う香り、音、空気感。 他の作家さんでは、 醸し出せないものがある。 アメリカ文学のような、 英訳したくなるような独特の文体。 ノルウェイの森から 変わらぬ、村上春樹ワールドを堪能。 短編でもこれだけ味わい深いのは、 さすがだなー。 個人的には シェエラザードが一番好きだったな。 主人公がシェエラザードの話に引き込まれていくのと一緒になって ドキドキしながら話の続きを聞いてる気分で。見てはいけないものを見てしまった感覚で。シェエラザードの気持ちになって 好きな人の家に忍び込んで、シャツの匂いを嗅いでる気分で。そっと引き出しの奥に秘密の品を置く気持ちになったり。 一冊読み終えて、 あー寂しいな、もっとこの本の中にいたかったなあ、と感じた。
3投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログ木野と表題作は難解。 木野の最終盤、逃げ出さなければならない理由がわからない。 表題作は最初から最後までよくわからない。何を言おうとしているんだろう。
1投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログドライブ・マイカーが気になり初の村上春樹。 ああ、こういう文章を書く人なのかと淡々と進む短編集 のめり込む、心に強く響くというより、淡々とした村上春樹。
2投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログバーで読むのが似合いそうな、大人の男女の短編集。村上春樹作品の良さがまだよくわかってないがきんちょなので読むのに時間がかかりました。何にせよドライブマイカーがあんなに短い作品だとは… どうしたら3時間くらいの映画にできるのか…
1投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログ初 村上春樹 作品 傷のある本だった、あとはルビのタイミングが変だなあと思ったり 結局独立器官がいちばん好みで、木野も好きだったけれど、終盤にかけて村上春樹の複雑さに呑み込まれた ドライブマイカーは"映画→原作"の順になった、文章を映像化するのは本当にすごいなあと …シェエラザードは私には刺激が強い
1投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ村上春樹、ここにありである。 喪失や哀しみ、そういったものを描きながらどこか無機質で、どこかおかしい(笑えるという意味でなく)世界観。 若き日のキレのようなものはなくなり、さすがの大物も歳を取ったか。それでもゆるりと読者を独自の世界に包み込む文体はやはり秀逸。
1投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アカデミー賞受賞作品、「ドライブ・マイ・カー」が含まれた短編作品集。村上春樹さんの作品は『ノルウェイの森』を途中で挫折したタイプなので、どうかなと思ったのですが、こちらはすんなりと読み終えました。 【好きな作品】 ★イエスタデイ ★独立器官 ★シェラザード ★木野 『イエスタデイ』は主人公の友達、木樽がとても良いキャラでした。物語的に惹き込まれたのは『シェラザード』と『木野』。木野は少しホラー感があります。 【嫌いな作品】 ★女のいない男たち なんというか、思いついたことを深く考えずに喋った内容をただひたすら綴るような文体に嫌悪感を覚えました。 ★疑問点 アカデミー賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』ですが、短編集なので本当に短く「この文量で映画になるの?」ととても疑問に思いました。そういう意味で映画も観てみたくなりました。 また村上春樹さん自身も文章内で「まえがきを書くのは好きじゃない」と述べていますが、私もこれはまえがき要らなかったのでは…?むしろあとがきで入れて欲しい内容だったなと思いました。
1投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ村上春樹さん初読です。6編の短編集。仲々良く分からない内容でした。多分、若い頃から常に僕のそばに彼女が居たからかもしれない。 村上春樹さん作品を初めて読んだのですが、文学的、哲学的、叙情的で読み易いですが内容が難しいですね!でも、何かしら考えさせられる作品です。6編どれも良かったです。
1投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
題名が気になって手にしたけど中身も興味深い、私は結構好き。いろんな恋愛の形があっていいんだって柔軟になれる本! 失恋後に読むととっても沁みる。1人を失っただけでも恋愛観はめちゃめちゃ変わるよね。
1投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ6つの短編集。この6つは女性と関わりを持つ男性の心情描写がよく描かれた作品だと思う。それぞれの物語で登場する女性との関係が喪失した際に訪れる男の空虚感。一概に空虚感と言っても物語によって違いがあり、それは男女の関わり方、状況、一癖ある女性の性格などの諸要素があるから思う。 「ドライブ・マイ・カー」は妻を失った男と若い専属ドライバー。「イエスタデイ」は大学生とその友人の彼女。「独立器官」は女性との関係を多く持つ医師、そして医師が依存したろくでもない女。「シェエラザード」はハウスと呼ばれる施設に送られた男とお手伝いとして男の世話をする専業主婦。「木野」は不倫現場を目の当たりにした男と、当事者であり男の同僚と寝た妻。表題作である「女のいない男たち」は歴代彼女の死亡率が異常に高い男と自殺した三人目の彼女。それぞれ関わり方と状況から生み出される特有の空虚感がなんとも不思議な感覚だった。 物語の明確な幕引きがないのは村上春樹小説の特徴なのだろうか。沈静なる響きが読み終えた今でも続く。
1投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ「ドライブ・マイ・カー」の映画化、アカデミー賞受賞で話題をまいた村上春樹の短篇集。ハルキと言えば最近は長編しか読んでいないが、学生時代はむしろ短編の方が好きだった。そんな学生時代を想い出しながら読んだのだが、かつて好きだったマジックレアリズム的な雰囲気をたたえる短編は「木野」くらい。次点は優雅な独身貴族の転落と女性の嘘を通して恋愛の本質を問う「独立器官」。他はそれなり。
3投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログ女に去られてしまった男がテーマの短編集。全体的にとても雰囲気が良く、読みやすくてよいです。 独立器官が一番好き。 木野は村上春樹らしいわけのわからないイベントが始まったところでぷつっと終わってしまったイメージ。続きが読みたい。 表題作の映画もみてみたい。
1投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ・初めて村上春樹を読んだ。全体的に文章が冗長ではあるが、読みやすく、丁寧な描写と意外性のある展開で、人気があるのも納得である。冗長だが。 ・女の人の裏切りに、この物語の男の人たちは、感情を表に出すことがない。怒ったり、泣いたりすることはない。居場所や仕事を変えて淡々とした日々を送るように見える。感情を表に出すことのない人との間にある、埋められない何かが、嘘や裏切り行為へと向かわせてしまったのか。。決してすべてを理解し合うことのできない人間関係の中の、どうしようもない孤独感のようなものを感じた。 ・短編なので、それぞれに感想はあるが、 私は「独立機関」という話が一番面白かった。渡会(とかい)という52歳独身、卒なく、女性にも困らない悠々自適なシングルライフを送る美容整形外科医が、初めて恋煩いをし、裏切られ、心を病み、拒食症のようになり、ついには死んでしまう、という内容であった。一見すると、フィクションのあり得ない描写に見えるが、以前にメンタル疾患をやらかした身からすると、こんなこともあるのではないかと思うところがあった。どんなうまくいっている人間でも、脳の病気の落とし穴にハマってしまう、そんな意味ではすごく興味深く読めた。 以下、「独立機関」より抜粋 すべての女性には嘘をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき具わっている。…一番大事なところで嘘をつくことをためらわない。そして、そのときほとんどの女性は顔色ひとつ声音ひとつ変えない。なぜならそれは彼女ではなく、彼女に具わった独立器官が勝手におこなっていることだからだ。
1投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログまえがきがすき ドライブマイカーを観て、 原作を読みたくて図書館で借りた 女のいない男たち は、 映画よりあっさりとしていて、 この短編が よくあそこまで肉付けされたなぁと また感動した 途中で貸出期限になってしまったため、 星つけられず。
4投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ村上春樹の、男女の関係のありかたについての、ほぼ無意識下での思想が垣間見えておもしろい。男と女が、あたかも違う生物種のように描写される。これが「一人称単数」に繋がっている? 映画「ドライブマイカー」は、短編「ドライブマイカー」「シェエラザード」「木野」を組み合わせたものだった。そして自分は、「シェエラザード」や「木野」の要素がかなり好きだったことに気づいた。
2投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
"" 3.9点 初の村上春樹作品でかなり構えて読み始めたが、想定よりはクセがなく読み終えた。 ただし、表題作の女のいない男たちはクセの強い言い回しと、音楽的趣味による表現があり表面的に楽しむ形となった。 映画を既に観ていたドライブマイカーはあっさりと終わり、その後のシェエラザードなどから映画に引用されていた。 特に気に入ったのは独立器官で、全てを手に入れた男が1人の女性に文字通り身を滅ぼされる様が興味深かった。
1投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログ個人的に、村上春樹の作品は読み終わった後の感触が胸糞悪くて、それがとても好きです。今回でいうと「木野」が一番ゾワゾワして好みでした。 自分の弱さや醜さ、そして自分の正直な気持ちを、受け入れることの大切さを物語っている本に感じました。自分の気持ちに正直になって向き合わないと、人を愛せないということを教わりました。 ちょうど今自分が色々なことで悩んでいる時期だったので、自分をしっかり見つめ直して、その上で相手ときちんと向き合い考えていきたいと思います。
1投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログこれは面白い 村上春樹は長編を書いていたいだろうけど、この人は短編作品の方が向いていると思った 短い文章量で自分の世界を完璧に見せて、人を引き込む能力が凄まじくある人だと改めて感じた 映画を見る前に読めてよかった
1投稿日: 2023.08.08
powered by ブクログ久々の村上春樹。映画ドライブマイカーを観て暫く経つけれど鮮明に映像が浮かんだり、所々家福や妻の声で再生されるようで心地良かった。
1投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ村上春樹、読むの結構難しいイメージだったけど短編は読みやすいし面白い。 これきっかけに長編ももう一度チャレンジしようかな…
1投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ回りくどい言い方とか必要に感じない言葉選びが目について没入できたと思えば入ってこなかったりして読みにくかった。 同じ作者の他の作品でも思ったがもれなくこの本でも同様だった。 作者には寝取られの性癖があるのかと思うほどことごとく主人公が寝取られていた。
3投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ樹木がたくましく大きくなるには、厳しい冬をくぐり抜けることが必要 僕らはみんな終わりなく回り道をしているんだよ 昨日はあしたのおとといでおとといのあしたや
1投稿日: 2023.07.27
powered by ブクログ女のいない男たち。 本書ではただ独身男性という意味ではなく、何らかの事情で愛する女性が自分の元を去った男性という文脈で使われる。 特に不倫などによって愛する女性に裏切られるというパターンが多い。 映画化されたドライブ・マイカーを始めとした男女にまつわる短編小説が収められている。 表題作である書き下ろし、「女のいない男たち」は正直微妙だったが、他の小説はなかなか面白かった。 いずれも男女にまつわる恋愛などは福音だけをもたらすのでなく、煉獄のような逃れられない苦しみをもたらす事もあると切に思われる。 本書は性的描写も多いので、苦手な人は注意が必要
2投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログ実は村上春樹にはまだ手を出したことがなく、これが記念すべき一冊目になった。村上ファンの知人からは「短編から入るのはいい選択ですね」と言われた。村上作品につきまとう「いけ好かない青年がパスタを茹でながら『やれやれ』とかなんとか言って、以下略」っていうステレオタイプがどうにも苦手で食わず嫌いしていたのだけど、この本はそんなに抵抗なくスルッと読めた。強いて言えば予想以上にセックス要素が多いのが鼻についたぐらいか。『シェエラザード』の女みたいに興奮しすぎて生理が早く来るってあることなんですか?教えてくださいエロいひと。 最後の方に収録されてる『木野』だけは、星5つをあげたい出来だった。一番エロ要素が少ないけど、一番この本を貫く主題である「男性が女性を失うということ」の痛みがよく表現できている。巷によるとどうやら村上短編でも珠玉の逸品とされてるらしい。男性が女性を失う痛みは、むしろまともに痛みと向き合わないことによって引き起こされる、これけっこう頷ける男性は多いんではないか。
1投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ6つの短編からなる本作ですが、「まえがき」も作品の一つであると思いました。 村上春樹という作家はどこか雲の上、あるいは別世界に存在するようなイメージを持っていましたが、まえがきを読むことで同じ地面の上に立っている1人の人間が描いた作品なのだと、1本目の「ドライブマイカー」を読んだときに感じました。 その気持ちのまま読み進めて行きましたが、最後の「女のいない男たち」を読み終えたとき、村上春樹が本来いる(と自分が考えている)別世界に自分も足を踏み入れていました。 不思議な作品でとても面白かったです。
2投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドライブ・マイ・カー 妻はなぜ他の男たちと寝たりしたのか どのような場合にあっても、知は無知に勝る そして僕らはみんな演技をする もしそれが盲点だとしたら、僕らはみんな同じような盲点を抱えて生きている 結局のところ僕らがやらなくちゃならないのは、自分の心と上手に正直に折り合いをつけていくこと イエスタデイ 僕らはみんな終わりなく回り道をしている 独立器官 すべての女性には、嘘をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき具わっている 僕らの人生を高みに押し上げ、谷底に突き落とし、心を戸惑わせ、美しい幻を見せ、時には死にまで追い込んでいくそのような器官の介入がなければ、僕らの人生はきっとずいぶん素っ気のないものになることだろう。
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ短編集だったが、長編として読みたい作品がいくつもあった。たくさんの女のいない男たち、が読めてよかった。
2投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドライブマイカー 舞台俳優の家福(かふく)が妻の死後、妻が密かに付き合っていた男、高槻に近づき友人になりその真意を探った。何か復讐したいとも考えていた。しかし結局のところ答えは出ず、つきものが落ちたように突然関係をたった。 そのような話をドライバーのみさきについつい話してしまう。 みさきも母からの虐待によって他者に対して疑心暗鬼になっていた。 けれど、結局のところ他者を知るには他者自身に尋ねるしかないのだとお互いに言い聞かせるように話すのだった。 この2人のなんとも言えない空気感まで伝わってきて村上春樹らしさを感じた。 映画と比較すると、骨組みは同じだが肉付けが全く違うと言った感じ。 ただこの2人の独特の雰囲気や語り方は村上春樹らしさがよく表れていた。 イエスタデイ バイト先で出会った20歳の大学生と浪人生2人の物語。 それぞれが自分の生き方について悩み語り合う様子が、村上春樹らしく引き込まれた。 とても短い物語の中に流れた濃い時間を共有したような不思議な気持ちになった。 独立器官 53歳美容整形外科医の渡会医師についての話。 ジムで出会った谷村氏(筆者)が実直な渡会医師についての追憶を記した物語。 渡会医師は結婚に全く興味がなかったため、複数の女性の2番目のような形で交際していた。 それを長年続けていたのだが、ある時1人の女性を深く愛してしまった。 その後谷村氏との接触が突然なくなり2ヶ月ほど経った頃、渡会医師が亡くなったと秘書より連絡を受けたのだった。 その女性には3人目の男性がおり、家庭も渡会医師も捨て、渡会医師からまとまった金額のお金まで受け取り消えてしまったことが原因だったようだ。 女性には独立器官が存在し平然と嘘をつく、そんなことも以前言っていたそう。 渡会医師は自ら食べることを拒み、拒食症になり、痩せ細り亡くなったとのこと。 こうやって書き記すとシンプルな話だが、村上春樹流の言い回しで渡会医師の人柄が上手く深く表現されており、なんとも言えない結末。一気に読み進めることができた。 シェエラザード 性行為のあと不思議な話をする35歳の女性になんともいえない感情を抱く31歳の青年の話。 前世はやつめうなぎだった。 高校生の時に好きだった男子の家に忍び込み、快感を覚えていた。 相変わらずの村上春樹節で話には引き込まれたが、性行為を描き女性を語る村上春樹の物語は個人的にはあまり好きではない。 またこの話はフィクションとして映画ドライブマイカーの中で脚本家家福の妻が語っていた話だった。 木野 スポーツ用品店の営業で出張が多かった木野が、1日早く出張から帰って来た時、自宅で妻の同僚との浮気現場を目撃してしまった。 そこで彼は正面から向き合うことをせず、そっと家を出た。 その後会社を辞め、叔母さんの喫茶店を引き継ぎ、バーに改装し、営業を開始した。 そこで常連となったカミタ、男に火傷をおわされている女、喧嘩を始めた男たち、が現れる。 後にカミタから説明もなく逃げるように言われ、木野はその通りにした。 ある時ホテルのドアをノックする人が現れた。 それが誰だったのかは結局分からずじまい、彼の身に何が起こったのかも結局分からずじまいで、疑問が残った。 妻が浮気をし、夫がきちんと向き合うことをしなかった、という点は映画ドライブマイカーに組み込まれていた。 女のいない男たち 突然深夜1時に電話がかかってきた。 自分の妻が自殺をした、と。 その夫は、なぜ妻が自殺したのか、なぜ彼にそれを伝えようと思ったのか何も説明はしてくれなかった。 彼は昔2年ほど付き合った、その人の妻(エム)のことを当時深く愛しており、突然去ってしまったエムのことを引きずっていたのか、自分のことを女を失った世界で2番目に孤独な男、と表現した。 また、14歳の時に出会った、水夫に攫われたという村上春樹らしいメタファーを用いどれほどまでに孤独かを表現していた。 しかし、彼には妻がいたし、エムとの付き合いがいつだったか具体的な表記はなかったが、昔のことのよつに描かれていたのでそこまでになるかな?と疑問に思った。 忘れられない不倫の恋だったのかな? 全体を通して、現実と空想を行き来する村上春樹ワールドが全開だったと感じた。
4投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログいや〜大人の話です。 元から独り身の人。 急遽独り身なった人。 計って独り身の人。 それぞれ女のいない男達の話。 皆共通して、切なく羨ましく思えない展開なのは、 結婚に幸せがあるというこたなのかな? それとも、独身の苦悩の教科書的な位置付けか、 まだ理解には及ばずでした。。
3投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ村上春樹の作品を初めて?読んだと思う。 今まで短編集を見てこなかったこともあり、テンポよく読めて合間合間に読むことができよかった。内容自体も不思議さは残るものの面白かった。
4投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ少しは村上春樹の楽しみ方が分かったのかも 食わず嫌いに近い村上春樹作品だったが、いくつか好きなものもあった。 文字数のわりにはテンポ良く読めるストレスのない文。すべての表現と世界が受け入れられるわけではなかったけど、自分からそっちに入っていけば少しは楽しめそうだ。 作品別の好み(数が多い方が好み) ドライブマイカー 3 イエスタデイ 1 独立器官 5 シェエラザード 4 木野 2 独立器官 シェエラザードばミステリーのような気配がして面白かった。
0投稿日: 2023.04.28
powered by ブクログ短編集なのに設定に引き込まれていく感じが楽しい。なぜかどの作品も海外の設定ではないかと思わせられる。名前は日本人だけど。 圧倒的男性目線であり、謎を残しつつ終わるのが村上さんらしいのかクセになる!
2投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログノルウェイの森以来の村上春樹作品。ドライブマイカーを含む短編集。 心情の書き方が鮮明だが、男性目線なので共感しづらい。いつか楽しんで読める日が来るのかな。
3投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログ村上春樹の良さがいまいち分からないので色々読んでみてる。ストーリー自体は面白いんだけど、登場人物の日常会話をしている台詞でさえ文学的な言い回しというか普段使いしない単語を使ってたりするので、小説を読んでいるというより小説っぽくした詩を見ているような気分になる。
2投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログアカデミー賞を受賞した映画の原作短篇ってどんな話? という関心から読んだ。(映画は見ていない。) ビートルマニアの自分としては、一番面白かったのは、イエスタデイ。
5投稿日: 2023.04.04
powered by ブクログ村上春樹作品はなんとなく長編の方がおもしろい印象があったけど、他の方の感想を見て積読にしていた次第。 一度2年前くらいに読み始めたのだけど、ちょうど娘が歩けるようになってきた頃で、心に余裕が無くなってきて村上春樹作品を読む心の状態ではなくなってしまったので、一旦寝かせてました。 気付いたら映画化されてて出遅れた感(笑) 2014年に発表され、100万部突破のベストセラーということは読み終わってから知ったけど納得。 例えがいちいち秀逸で、情景を使って感情を表す(つまり、感じ取る)のが本当に上手だと思う。例えば、桜を見て儚いと感じたり、暗闇を見て孤独を感じたり的なね。こんなに感受性が豊かだと逆に生きづらくなることもありそう。 それに、いつも思うけどこの作品はより一層村上春樹ってどんな恋愛してきたんだろうと思うね(笑)「THE村上春樹の書く男と女」ってのが楽しめてよかった。 村上春樹作品って特有の世界観があって本当に大好きなんだけど、それを読み切るにはパワーがいるから、なかなか手を出せず。7年ぶりの村上春樹作品だったのだけど、やっぱり好きだなぁってのと、「木野」の後半から「あ、こういう不思議世界も書く人だった!」って思い出した。それくらい、半分くらいまではなんていうか、村上春樹作品にしては一般常識の範囲の中でのストーリー展開で、だからこそ万人受けして、短編集だけどベストセラーになったのかなぁなんてのも思った。 最後の表題作がなんとも村上春樹らしくて、これだから心に余裕がないと読めないんだよぉ!とも思ったww 村上作品読んだのほぼ大学生の頃だからまた再読したいな。 ◆内容(BOOK データベースより) 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」から1年、村上春樹、9年ぶりの短編小説集。表題作は書下ろし作品。
8投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログ映画はまだ観ておらず、普段は村上春樹もあまり読まないけれど、1つ1つの短編が印象的で面白かった。個々の話は独立しているが、設定や場所が少しずつ符合しているところがあり、これらの話がすべて繋がっていたらどうなるのだろう、と想像力を掻き立てられる(それを一部具現化したのが映画版なのかもしれない)。 個人的には「イエスタデイ」が好きだった。あまり人とは共有したくない、とてもドロドロした心の内側の部分が刺激されて気恥ずかしくなる部分もあった。ただ、読後感は意外とすっきりとしている。
1投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログとても好き。 特にドライブ・マイ・カーとシェラザード。 読んでいて、柔らかい時間を過ごせたと思った。 ゆっくり穏やかに、でも一気に読んでしまった。
3投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画ドライブマイカーがほんとうに良かったので、後追いで原作となったものを読もうと思った次第。 女のいない男たちになるのはとても簡単なこと。 人格という言葉が個人的にはキーワードに強く思えて、別の人格になることで自分を保つこと、人格から独立した場所で生を求めること、過去の人格を疑ってしまうほど呆れること。人格が邪魔をして気持ちを受け入れられないこと。その全てが自分であり、そのそばには深い染みがある。 読むのに時間かかったけど、良かったな〜! 感想をそれぞれに以下。 【ドライブマイカー】 演技をして別の人格になる。 そしてまたもとの人格に戻ってくる。 【イエスタデイ】 これまた、別の人格になる が、キーワードに感じる。 関係性に名前があってほしくないなと改めて思う… 振り切れないし、振り切る必要のない感情があると思う。 【独立器官】 自分はどこまでも自然体で、裏も細工もなく率直に生きていると頭から信じ切っている。 独立した器官によってもたらされる結果が一般的な不幸な事象であっても、当人にとってはどの人生が幸福だったのか判断しかねる。 【シェエラザード】 あるときにはとんでもなく輝かしく絶対的に思えたものが、しばらく時間が経つと驚くほど色褪せて見えることがある。私の目はいったいなにを見ていたのだろうと、わけがわからなくなってしまう。 【木野】 忘れることだけでなく、赦すことを覚えなくてはならない。 忘れるというのはある種無かったことにできる感覚になるけど、そんなことは決してなくて、赦さない限りは常に自分のそばにある。ホテルでドアを叩かれてるところ、怖かったな…。
1投稿日: 2023.03.17
powered by ブクログドライブカー読んだ。あれ、私村上春樹飽きたか?この話で3時間の映画ってどうやって作ったんだろ。映画の方が見たい
1投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログどのお話もゆっくり味わうように楽しめた短編集でした。「ドライブマイカー」と「シェエラザード」が大好きです。
6投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさしく題名の通り、「女のいない男たち」に関する短編集だった。収録されているのは全部で5作品。 3本目の「独立器官」が凄く良かった。 50過ぎまでスマートに生きてた男性の、本当の恋を知って崩れるように身をやつしていく姿に迫力がありました。 5本目の「女のいない男たち」はまさに村上春樹調全開という感じで。愛する女を失った男が心の旅に出るというのは、筆者の永遠のテーマなのかもしれないですね。
2投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ久しぶりに村上春樹さんの作品を読みましたが、楽しく読めました。学生時代以来だけど、大人になってから読むとまた違った感覚で読めるのかも。特に本作品はだいぶ大人向けな気がしました。
2投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ高校生の時に1番村上春樹にハマっていた者です。 その後1Q84を途中で挫折し、それから新作はあまり読まずに、ノルウェイの森のみ定期的に読み返す。 もう率直な感想だが、 最初の3編くらいまでは純粋に楽しく読めた。 シエラザードあたりからなんだか辛くなってきた。 ストーリー、文章は好みでもなんだか性的表現が多すぎるので胃もたれ。。昔からモチーフとして多用していたとは思うが、 ノルウェイの森が好きなので、同じく喪失が共通のテーマっぽい本作品群はなんだか読んだことのある話しにも思えてしまった。これは春樹作品に共通するのかな。 春樹ワールドでは大体損なわれてしまったものは永遠に元に戻らないし猫も居なくなる。 せっかくなので新しめの長編を読んで本当に受け付けなくなったのかを試してみたい気持ちもある。
1投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ久しぶりの村上作品 特徴ある文章表現に心地よさを感じた 女のいない男たちというタイトルが ぴったりくる短編集。
2投稿日: 2023.02.24
powered by ブクログ読書会課題図書 ついでに、アカデミー賞云々で話題になったDVDもみた 久しぶりの村上春樹 私に音楽の素養がないので、いつも置いてけぼりをくう 短編五編ともそれぞれ面白かった 特に「イエスタデイ」が興味深かったな 「読書会」では男性陣から 「結局男は女性がいないとあかんねえ」 「孤独やねえ」 など…… 特に、印象に残ったのは 「本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深くまっすぐ見つめるしかない」 ≪ 深い愛 女のいない 男たち ≫
22投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ村上春樹は哲学である。 男女の交わりを通してという形が多いが、そこに記されているのは間違いなく哲学である。 したがって、読み手によって解釈が異なるだろう。 同じ読み手であっても、読む時の気持ち、経験値、心の余裕によって解釈が異なることもおかしなことではない。 作品を読めば読むほど、その感覚は強化される。 村上春樹は哲学である。
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ話題のドライブマイカーが入ってるので読んでみた。 最後の「女のいない男たち」で、それまでの話でなんとなく感じていたことを、説明してるけどとても抽象的なのが個人的には良かった。 「失う」ということはそんな単純なものではない。 これを男が書いてるのがまたいい。 女が女を守るように語るよりも、男が率直に女を必要としてることを語る方が良いと節々で思うので。 村上春樹とても久しぶりに読んで、やっぱりなかなかしっくりくるものではないなというのはあるけど笑
0投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログ多くの賞を受賞した映画「ドライブ・マイ・カー」の原作ということで手に取った。 映画の表題作は思いのほかあっさりした内容だったので映画のあらすじを調べてみたところ、各短編集のパーツを取り入れた構成になっていた。なるほど。 全体として現実と非現実が入り交じっているような、不思議な短編集だった。
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ題名通り、「女のいない男」たちの話。 短編集なのでいくつかの話がある。映画化されて話題のドライブマイカーは余韻が感じられて面白かったが、展開が物足りない気がした。余韻と展開の広がりの二点だけ考えたら、個人的にはyesterdayが好きだったかな〜という感じ! 冗長だと思わせず、絶妙な比喩で手の届かないところを表現してるのすごいな〜と村上春樹の本を読むたび思う
1投稿日: 2023.02.10
powered by ブクログ村上春樹の本を初めて読んだ。いろんな男女の話。読みやすかったけど、ずっとどういうことかわからんかった。
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ本を読み進めながら、ドライブマイカーを見ることを同時進行したので、 不思議な物語の進み方をしていた。 人間が女と男に分かれているからこそ生まれる感情と現象。 苦しみと喜びは生きる上でどのような作用をもたらすのか。 なぜ女と男が絡み合うとこんなにも感情が複雑なのか。 普通でない人たちの話を読むのは面白い。
0投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログラジオでの読書会参加もあり、読んだ。 久しぶりの村上春樹。 初期作品しか触れたことは無いけれど、これも面白かった。 女を失った、いなくなってしまった、男たちの6つの物語。 中でも『イエスタディ』と表題作『女のいない男たち』が印象的だった。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ「女のいない男たち」というタイトルから、哀愁というか男性の儚さや優しさ、脆さのようなものを感じました。女性はいつも強いですね…(笑)家福さんの奥さん、さすが女優だなぁ。何度も読み返したくなる素敵な作品です。
2投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ村上春樹さんの短編集はやっぱり面白い。 特に本作はまえがきにも書かれているように、「女のいない男たち」という同じモチーフで、別々の話でありながら連作として捉えても面白いし、早くページをめくりたくてあっという間に読めてしまう。かと言ってサラッと読めてしまうのかというとそれはまた違って、村上春樹さんの作品を読むときのあのなんとも言えない感情、感覚をしっかり味わえる。読むこと自体、読む過程も楽しいし、読んだあともずっとじわじわと心に残る。 この本をあんな風に映画にした濱口監督は凄い。
18投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログアカデミー賞をとった映画の原作ということ、私自身も「女のいない男」になったことで読むことにした。2つめの理由はクソどうでもいいですね。 女のいない男をテーマとした6つの作品からなる短編集。アカデミー賞をとった映画の原作『ドライブ・マイ・カー』から始まる。 村上春樹作品は『海辺のカフカ』と『風の歌を聴け』の2作品しか読んだことがないので、村上春樹がなんたるかとかは語ることはできない。 とても抽象的で色んなものが暗喩として使われていた。THE純文学。表現がとても美しく、時に読んでいてウットリとした気持ちにさせてくれたり、胸を締めつけられたりした。 そんな中でも気に入ったフレーズを2つほど。 「しかしもちろん夢ではない。彼の背中には深く爪あとがつく、腕には歯形が残り、ペニスには締め付けられた鈍い痛みが感じられた」 -『木野』 「どちらにせよ、あなたはそのようにして女のいない男たちになる。あっという間のことだ。そしてひとたび女のいない男たちになってしまえば、その孤独の色はあなたの身体に深く染み込んでいく」 ー『女のいない男たち』
1投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ男たちの元から女たちが去っていく、しかもひどい女ばっかり。 P299「一人の女性を失うというのは、そういうことなのだ。そしてあるときには、一人の女性を失うというのは、すべての女性を失うことでもある。そのようにして僕らは女のいない男たちになる。」
2投稿日: 2023.01.20
powered by ブクログ三日間で「女のいない男たち」を読み終えました。やはり村上さんの文章は素晴らしく完成されていると思いました。しかし、私の感覚には合わなかった。村上さんのエッセイは自分と同化できてとてつもなく面白いと思うのだけれど。以下、三日間にわたる感想です。 本当に久しぶり、約40年ぶりに村上春樹さんの小説を読み始めている。大学生のころに読んで面白く無いと感じたノルウェイの森。あの頃はわたしの肌身に合わないと思った。しかし、村上さんのエッセイは本当に面白いと感じてほぼ全て読みまくってきた。エッセイ読んでいるだけ生身の村上さんのことはわかっているつもりになってしまっている。そして今日ドライブマイウェイを読んでみた。丁寧な描写、何というか確実な表現、ストーリーの構成。やはり素晴らしい。作品の中の人物の輪郭が浮き上がってくる。 実は恐々、久しぶりに村上さんの小説に挑戦することもあり、長編よりも短篇を意識的に選んだのだ。「女のいない男たち」という一冊の本に収められた1つの短編。その後、今日の夕刻何もやることがない時間に「イエスタディ」も読んだ。やはりすばらしい。 やはり村上さんの文章は暗い。本質的にわたしの肌身に合わないのかもしれない。本日は「独立器官」を読了。 やはり根暗の文章だ。 どことなく、自分の心象と重なる部分があるからなのかも知れない。 人の本質をついているのかも知れない。 時間ができたので村上春樹さんの短編集をほぼ読み終えることができた。昔より人生経験を積んでいるだけあって、読み終えることはできた。しかし、やはり村上さんの小説は、私には合わないようだ。私が理解出来ない人生の背景があるのだろうか?確かに心理的な描写はすごいと思う。ただ、面白いか?と聞かれたら、特に面白いと思えるところがない。感動したかと問われたら、感動するようなところはない。そもそも何が言いたいのかが分からない。そして暗い。 彼のエッセイはとても面白く、心身にすんなりと入ってくるのだけれど。 どうして色々な国の言葉に翻訳されて、世界中で売れているのか?ノーベル賞候補になっているのか?理解できないでいる。やはり私自身の問題なのかも知れない。 学生時代の感じ方は、63歳になろうとしている今も変わりはないようだ。感性の問題なのだろうか?なんだか哀しい。
4投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ村上春樹やっぱり解せぬ。寄せては返す穏やかな波をぼーっと眺めているような感覚になる。着地はどこなのか、、女のいない男たちに共通する点は、、?
2投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすかった。 特に美容外科の話(独立器官) 他人を理解しようと思ったら、自分を理解しないといけない(ドライブマイカー) がすきだった
1投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログ村上春樹作品の入門に向いている一冊。 独特な文学的表現を味わうことができ、短編集なのでライトに読める。
3投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ村上春樹氏の短編小説集。軽くて読みやすかった。文字通り、女性パートナーがいない男性たちの話。 村上氏はもともと、男性の視点で書く小説が多い。伴侶に死なれた人や、初めての本気の恋をしたプレイボーイの話など。村上テイストはだいぶ薄まっているものの、男性のロマンチックなところが浮き彫りになっている。相変わらず主人公たちはモテる。
1投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログ木樽の話、好きだった。 魅力的な人ってどんな人なんだろうと考えながら読んだ。最近の自分はなんで恋愛をしたくならないのか、ヒントを求めながら読んだ。
1投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女を失った男たちの話。共感できる部分は少なかった。女とは乗り越え方が違うんだろうな、、。面白かったのは独立器官と木野。 独立器官 初めて恋というものを知った時の渡会先生の反応、発言が面白かった。 木野 妻を失って悲しいという感情がなかった木野が旅に出ることによって悲しみを感じるようになる。なんで客の男は旅に出ろ、手紙は書くなと言ったのか、最初はなぜだろうと気になっていたが、悲しみを悲しみとして感じることの大切さを教えてくれていたのだなと思った。
4投稿日: 2022.12.22
