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掟上今日子の備忘録(単行本版)
掟上今日子の備忘録(単行本版)
西尾維新、VOFAN/講談社
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総合評価

227件)
3.7
33
78
71
8
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    刀語や物語シリーズとくらべると、とてもゆっくりした話はこびで私のペースに合ってました。 登場人物もまだ少ないですし。今日子さんと厄介くんの淡い恋愛模様も今後気になるところです。 最後の話が好きですね。健気な男の子ってきゅんとします。

    0
    投稿日: 2014.11.25
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    微妙にして絶妙。これが西尾維新の真骨頂か。トリックが新しいわけではなく、キャラクターが魅力に溢れてるわけでもなく、脚本がドラマティックなわけでもない。なのに読み進める手が止まらないのは、ちょっとだけ先を気にさせる、絶妙な設定と展開ゆえか。一巻が一番の傑作であった伝説シリーズと違い、続刊が出るといわれても特に心が躍るわけではないシリーズ一作目ではあるのだが…。続刊を迂闊に手にとってしまわないように気をつけたい。

    0
    投稿日: 2014.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

     西尾維新の新シリーズが始まる。  かつて君のところにもいただろう、何か悪いことが起きたときに特に理由もなく犯人扱いされるやつが。  大人になっても変わらず犯人扱いされる、それが本作の引き立て役、隠館厄介だ。  そのせいで毎度毎度トラブルを引き連れてくる引き立て役には探偵役が必要だ。  全身を覆う服に、白髪の彼女、掟上今日子は置手紙探偵事務所の所長。またの名を「最速の探偵」と呼ぶ。  その彼女が最速たるゆえんは、彼女は記憶が一日しかもたないということだ。  一度寝てしまえば昨日のことは全て忘れている。  だから事件はすべて一日のうちに解決しなければならない。ゆえに、最速。    SDカード紛失事件、百万円を一億円で買い取り事件、小説家の遺構探し、そして最後の事件は壮絶な徹夜が続く。  小説家の死の真相を知るために九十九冊もの著作を寝ずに読了しようとするも倒れる今日子。  彼女を寝室へ運ぶときに厄介が見たものとは。    自分を自分とも認識できない彼女がなぜ探偵を続けるのか。  その謎がシリーズのキモになる。  そして今日もまた厄介の決め台詞がむなしく響く。 「た、探偵を呼ばせてください!」  というわけで西尾維新の新シリーズです。  一日一日記憶がリセットされる探偵、今日子さんのお話。    記憶リセットで有名なのは「博士が愛した数式」が思い浮かぶ。  ごく最近だと「一週間フレンズ」とか。  まず、読みやすい。それほどミステリーってわけじゃない。  特に最初の事件の解決方法は、それでいいのかという感じだ。  その点、気張らず読めてしまう。  かる~く読める新シリーズ、物語シリーズに引き続きVOFANのイラストで楽しめます。  地味にオヌヌメ。

    0
    投稿日: 2014.11.20
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    寝てしまうごとに記憶をなくしてしまう探偵のお話。 それぞれオチがあって今までのようにびっくりするぐらいではなくなるほどね、といえるぐらいのもの。面白かった。 続きも楽しみ。

    0
    投稿日: 2014.11.18
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    西尾維新独特の言い回しで展開する短編推理の新シリーズ第1弾。 読みやすく、まともな推理小説だと思う。 人物背景、設定も良い。 まだ隠された部分もあるので続編にも注目したい。

    0
    投稿日: 2014.11.17
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    戯言シリーズに比べればはるかに読みやすくそしてほのかで淡い恋とも呼べない二人の関係がとても好ましい一冊。

    0
    投稿日: 2014.11.15
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    「東京に住んでいる孫がいる」 数年前のある時、父方の祖母にそう言われた僕は、「いや、その孫ってのが僕だから」とツッコミ入れたのだが、目の前の祖母は僕を見ながら僕を見ていなかかった。 ・・・ということを【西尾維新 / 掟上今日子の備忘録】を読んで思い出した。つられて思い出したのが、【荻原浩 / 明日の記憶】の美しくて悲しいラストだった。 忘れられてしまうということは何故悲しいのか。 今まで共有してきた時間の積み重ねが「なかったこと」にされてしまう喪失感なのか。 いや本作はそこまでシリアスな物語ではないのだろうけど。「明日になったら今日のことを忘れてしまう探偵」という設定と一つのアイデア(謎)を使ったショートショート集てな感じ。終盤はその設定自体をうまく使った展開になって面白い。それにしても会うたびに「初めまして」と言われるのって地味に悲しいよなあ、と思う。 そういえばメメントって映画もあったっけ。

    0
    投稿日: 2014.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一行目:「「動くな!この中に泥棒がいる!」」 完全にラノベだが、思っていたよりは面白かった。 事件に巻き込まれ続ける不運な主人公、厄介。そんな人生の中で知り合った探偵は数多いが、中でも今日子さんは特殊だー1日しか記憶がもたないとうい点でー 眠ってしまうと、記憶がリセットされてしまう今日子さん。また初めましてから始まる関係は、やはりさみしい。 今日子さんに思いを寄せる厄介は、次第に、昨日の彼女も今日の彼女も明日の彼女も「連続した1人の今日子さん」として捉えたいと考えるようになる。 後半、厄介は彼女の寝室の天井に「お前は今日から掟上今日子。探偵として生きていく。」のペンキを見つける。最大の伏線として、次巻以降が続いていく。

    0
    投稿日: 2014.11.12
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    内容紹介 掟上今日子(おきてがみきょうこ)――またの名を、忘却探偵。 すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を(ほぼ)即日解決! あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・ 隠館厄介(かくしだてやくすけ)は今日も叫ぶ。 「探偵を呼ばせてください――!!」 スピーディーな展開と、忘却の儚さ。 果たして今日子さんは、事件の概要を忘れてしまう前に解決することができるのか? 内容(「BOOK」データベースより) 掟上今日子―またの名を、忘却探偵。すべてを一日で忘れる彼女は、事件を(ほぼ)即日解決!あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・隠館厄介は今日も叫ぶ。「探偵を呼ばせてください―!!」スピーディーな展開と、忘却の儚さ。果たして今日子さんは、事件の概要を忘れる前に解決できるのか?「化物語」「めだかボックス」の西尾維新がおくる新シリーズは探偵物語!

    0
    投稿日: 2014.11.09
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     僕は厄介事――じゃない、僕は厄介者――でもない、僕の名前は厄介(やくすけ)。何の因果か、事件に巻き込まれては必ず筆頭の容疑者にされる運命にある。物心ついてから大人になるまで、大小問わず巻き込まれた事件は数知れず、容疑者にされた回数も数知れず。  今回起きたのは職場でのデータ盗難事件。例によって容疑者扱いされた僕に言えたのはこれだけだった。 「探偵を呼ばせてください!」  僕が呼んだ探偵は、掟上今日子。優秀でも有名でもないが、事件を表沙汰にしたくない、機密情報や個人の秘密を守りたい時にはうってつけの探偵だ。なぜなら彼女は、一度寝てしまえば起きていた時のことを全て忘れてしまうのだから――。  一度眠ると起きていた時のことを全て忘れる“忘却探偵”と事件誘引体質の“僕”によるライトミステリー。 ---------------------------------------------------------  奇抜な世界観やキャラは登場せず、言葉遊びも殆どなく、比較的軽めの謎が現れてそれが解決される、読みやすい作品でした。長年のファンからすれば物足りないかもしれませんが、「多くの著書を出している西尾維新。初めて読むなら何がいいか?」と問われたら、これを薦めるであろう、軽い内容となっております。  健忘症の持ち主である今日子さんには“今日”――今起きているこの時しかない。一方作者は対談で、“今日”――今この時しか書けないものがある、と語っています。この本と対談集を併せて読むと、「“今日”――今しかない」ということに対し、色々深読みできるかもしれません。

    0
    投稿日: 2014.11.08
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    やたらとトラブルに巻き込まれ冤罪をかぶさられる厄介が、頼りにしている探偵の一人、一度寝たら記憶を失ってしまう掟上今日子さんの活躍を描く連作短編集。軽い語りで面白く読めました。今日子さんが記憶を失うきっかけや過去など、読み進めるうちに謎めいた部分がちらほらと出てきて、気になります。続編があるようなので、今日子さんの知られざる過去なども明らかになるのかな?記憶を失っても体は覚えていると言う。今日子さんと厄介の関係も進展するのでしょうか。今日子さんがかわいらしい。

    0
    投稿日: 2014.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めてすぐに沸いた疑問 「寝ないで事件解決はすぐに無理が出るだろう」 はすぐに解決した。 色々な伏線があったから今後に期待といった感じ。 他のシリーズを終わらせてから書いてくれよという気もした。

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    寝て起きたら、 寝る前のことを忘れてしまぅ特異体質を持つ…、 ゆえに、その異名は、人呼んで「忘却探偵」…、 ゆえに、依頼を1日で解決する、最速の探偵…。 探偵としては、 とても面白ぃシチュエーションを持つ、 目新しぃキャラクターだと思います…。 しかし…、お話の展開上、少しずつ、 忘却の設定に軋みが出ていたといぅか、 どぅしても設定にブレといぅかムリが、 生じてしまってた箇所があったかな~。 あと、語り手の隠館さんが、評価が割れる? 全編で、ネガティブキャラのはずなのに…、 紺藤さんとの会話には、結構な違和感も…。 正直なところ、お話に中身はありませんが、 キャラクターの設定と構成のテクニックで、 面白く仕上げている感じの作品でしたね…。 なので、全体的な感想は面白かったと思います。 (評価はムズイ…、★3つ半で逃げます…)

    0
    投稿日: 2014.11.02
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    初めて西尾維新の作品に触れてみた。これは人気だわ、っていうのが感想。メディア化もしそう。個人的にはもっとドロドロしたミステリが好き。

    0
    投稿日: 2014.10.26
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    物語シリーズが終結してから最初の新作。 自分は西尾維新さんをミステリ作家だと思って、クビキリサイクルを読んだときからずっと読んでいるけれど、今回の話は本当にミステリな話。 雰囲気的には、ビブリアに近い構成。メディアミックスもしやすそう。 読みやすくて、初めて西尾維新さんを読む人にもオススメできる一冊になっていると思います。 これからの忘却探偵シリーズも楽しみです。

    0
    投稿日: 2014.10.26
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    独特の西尾維新節は拭えないが、新シリーズということで手に取ってみた。1日しか記憶の保たない探偵掟上今日子とストーリーテラーでもある主人公厄介の物語。 ボリュームは多くないので、ゆっくり読んでも3時間程度で読み終えることが出来し、会話や推理ロジックも複雑難解で読み直さないと…というものは無く、軽い気持ちでも読み進める事が出来る手軽さが良い。 ただ、推理小説では無く、あくまで今日子さんの姿を見ている厄介の手記である。今まで出てこなかった表現などで、問題解決に至る話もあり、読者が参加することは出来ない。 しかし、今日子さんの特徴から出てくる行動を読むことが出来ず、次は何をしてくれるのだろうというワクワク感がある。 休日や読書と読書に間に読む息抜きとしては、ちょうど良い一冊であった。

    0
    投稿日: 2014.10.26
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    最後の一話はとてもゾクゾクきたが前半は少し物足りない感じ。キャラを分かってきて今日子さんと隠館くんの魅力に気付くと一気に面白さが増しました。ラストにやられたので続刊が出たら買ってしまいます…

    0
    投稿日: 2014.10.26
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    物語シリーズが完結した西尾維新の新作。 寝て起きると記憶がリセットされる探偵、という設定はそこまで珍しいものではないが、探偵と語り手の2人を中心にシンプルにまとめられた本書は爽快な読後感を得られた。 西尾維新らしい毒々しさ、禍々しさというものはあまり感じられないが、相変わらずのこねくり回したような表現は健在。

    0
    投稿日: 2014.10.25
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    1日しか記憶が保持されないがゆえに、1日で事件を解決する探偵掟上今日子さんと、巻き込まれ体質の隠館厄介くんの事件簿。 『続・終物語』に付録としてついてきていた第1話を読んだときには「ミステリー…? 読者が謎を解きようがないものをミステリーと呼ぶのか…?」って思ってたけど(笑)、2話と3話は謎解きありのわりと正統派ミステリーでした。 4〜5話は…謎は解けないけど、キーポイントだけは予想できるので、広い意味ではあり、かな。 でも、全体的にはやっぱり、ミステリーとして読むよりエンターテイメントとして楽しむ作品だと思うし、ミステリーというジャンルにこだわらなければふつうに面白い。 「西尾維新っぽさ」という点では、やっぱりキャラは西尾維新だなぁという感じがするものの、地の文に関して言えば物語シリーズや戯言シリーズで見られた言葉遊び的な側面はなく、『難民探偵』で見られたような至って正統派な文章という感じ。 敢えて気になる点を挙げるとすれば、主人公である厄介くんとその友人の紺藤さんの会話が100年くらい前の文学作品のような台詞回しになってて、違和感がハンパないw そこに正統派の需要はないだろうに、なんでああなった…。 あと、本の中身とは関係ないけど、カバーをとると和綴じ本のようになっていて、「備忘録」ってタイトルにぴったりすぎて萌えました!

    1
    投稿日: 2014.10.19
  • 異色な設定のミステリー(^-^)/

    常に事件に巻き込まれ濡れ衣を被らされる主人公と、眠ってしまうとその日一日の記憶がリセットされる探偵のミステリー。 その特性から、起きていられるうちに事件を解決しなければならないという縛りがあるのはなかなか面白いですね。

    3
    投稿日: 2014.10.19
  • 軽いミステリー、キャラの味付けはいかにも維新

    ライトノベルはキャラ小説といわれます。そして西尾維新は当代一といえるほど、個性的なキャラ作りが上手です。キャラの名前の言葉遊びも楽しいですね 今日子、今日一日しか記憶を保てない女。厄介、ひたすら事件に巻き込まれる不幸な男。特に厄介の事件巻き込まれ特異体質っていう設定にはプッと笑ってしまいました。名探偵ものの、彼らの周囲で起きる事件数って異常ですからね。名探偵コナン君なんて毎週殺人なわけで、つまり、年間50人死んでるわけで、一年の殺人数が400人程度の日本では、殺人の八件に一件はコナン君がらみなわけです。 そのいにしえから続く謎(ミステリー最大の謎と言っていいでしょう)を「体質」ですましちゃうのが、西尾維新らしくていいと思うんです また、ノリが軽いのも西尾維新らしいです。本作では手がちぎれたり、片目が潰れたりしませんが、他の作品では主要キャラもかなりひどい目に合います。でも、なんだか軽妙でするする読めちゃうのが、この著者の特徴とも言えます。記憶を失うなんて境遇も何となく読めちゃいます。 内容は、忘却探偵が一日で事件を解決します!っていう内容の短編連作集です。最後の数件は連続して中編をなしています。厄介君は依頼人兼助手といったところでしょうか。基本的には失せ物探偵で、殺はなく穏やかに話が進みます。ミステリの質としては・・・うーん、どうなんだろう。詳しくないからよく分からないけど、ちょっと強引なような。 今日子さんが最初は型どおりのビジネスウーマンから、ちょっときつめの本性出しちゃうところとか、彼女の一挙一動を楽しむ小説になっています。もしシリーズ化されたら、彼女のキャラがもっと膨らみそうです 西尾維新のファンに。あるいは単純にラノベミステリーが楽しみたい人に広く勧めます

    8
    投稿日: 2014.10.18
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    確かにね 確かに思ったんだ 維新さんがまたミステリーを書くんだって 僕の大好きないーちゃんシリーズと君僕シリーズ以外(ノンシリーズならあるけど)ミステリーは書いていなくって しかもしばらくは 刀語シリーズに物語シリーズって言う探偵の出てこないシリーズだったから 維新さんの言うとおり今まで色んな作品を書いたからこその 掟上京子さんに隠館厄介くんなんだろう 絶対に維新さんのシリーズにかかせない 『なんでもわかる人』 と 『事故頻繁体質の人』 究極にシンプルに今までの維新さんを濃縮した作品だろう 新たな維新さんの門出に祝福を

    0
    投稿日: 2014.10.17
  • 掟上今日子という人物の「謎」

    ただひたすら事件を呼び込み、かつ容疑者として疑われる青年が巻き込まれる事件を、その日の記憶の全てを睡眠と共に忘れてしまう忘却探偵がその一日で事件を解決していく話。また、そのような特殊な状況に置かれている掟上今日子という人物そのものもひとつの大きな「謎」として描かれています。 だいたい、2時間くらいの読書時間でした。 第一話では「あるものが、ないことを証明するには?」がひとつのテーマ。10章までのタイミングで、どのように「解決」するのかがわかればすごいです。 第二話では「1億円より価値のある百万円」がテーマ。7章までのタイミングで百万円の額面以外の価値が想像できれば、すごいです。 第三話では「推理小説家の原稿の隠し場所」を8章までにわかればすごいです。また、隠館はひとつミスを犯すのですが、それについても8章までの間に、分かる人はわかると思います。 第四話・第五話は続く話です。主人公たちが追いかけていく謎ももちろん大事な部分ではありますが、「掟上今日子」という人物の謎さ加減も際立ちます。 西尾維新の特徴的な描写については、今までのシリーズに比べれば鳴りを潜めています。しかし、その分万人受けする描写になっているかと思います。解決編に入るまでに、読者として推理するには、伏線や描写がやさしくはないですが、ミステリー好きにはお勧めです。もちろん、西尾維新好きにもお勧めです。

    11
    投稿日: 2014.10.16
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    西尾維新の新シリーズ。 全てを1日で忘れてしまう忘却探偵、掟上今日子といつも犯人と疑われ、容疑者と怪しまれ、首謀者と考えられ、黒幕と見なされる隠館厄介の物語。 一話一話がサクサク読めて今までの作品とはまた違うのでこれからが楽しみな作品。

    1
    投稿日: 2014.10.16
  • 犯人が登場するヒマもない。

    忘却探偵・掟上今日子さんは、眠ったらそれまでのことは全て忘れてしまう。 だから「では明日、皆をここへ集めてください。謎解きをして犯人を明かしましょう」という訳にはいかない。メモなどを残すことはできても、基本的には明日になったら「初めまして、掟上今日子です」から再スタートなのだ。 ではどうするか。ぜんぶ今日中にやるのである。 濡れ衣役兼助手担当である隠舘くんのドン臭さが今日子さんの電光石火っぷりを際立たせる中、事情聴取から推理から解明まで、いっさいがっさいを今日子さんは今日中に終わらせる。その速さは犯人の登場と言い訳が省略されるほどに1日以内である。 ただし時間延長の奥の手はある。徹夜だ。 「物語シリーズ」で一世を風靡した西尾維新、初の電子化1作目。ファンとしては嬉しい限りである。 相変わらず読み手を選びそう――と思いきや、物語シリーズの大ブレークに揉まれて角が取れたのか、ほどよく西尾維新といった風味になっている気がする。いい機会なので、初見の方にも手にとって頂ければと思う。 シリーズ情報には「全1冊 完結」とあるけれどご安心を。あとがきにてシリーズ予告あり。 そうでなければ困る。提示された全ての謎はきっちり解かれたけど、なにしろ他ならぬ今日子さんの寝室の秘密がまだ残されているのだから。

    42
    投稿日: 2014.10.16
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    忘却探偵シリーズ第1作。第1話が『続・終物語』の付録小冊子として発行されている。 『眠ってしまうと記憶がリセットされる』というユニークな探偵が主人公。提示される謎は、死者はいるものの『日常の謎』に分類されるだろう。 西尾維新作品の中ではかなり王道ミステリに近い作風で、メフィスト賞らしさ全開の戯言シリーズや、キャラクター小説の趣が強い物語シリーズとは異なる読後感だった。

    3
    投稿日: 2014.10.15
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    【西尾維新×VOFAN 待望の新シリーズ】 「今日子さんには、今日しかない。」  掟上今日子(おきてがみきょうこ)――またの名を、忘却探偵。 すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を(ほぼ)即日解決! あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・ 隠館厄介(かくしだてやくすけ)は今日も叫ぶ。 「探偵を呼ばせてください――!!」 スピーディーな展開と、忘却の儚さ。 果たして今日子さんは、事件の概要を忘れてしまう前に解決することができるのか?

    1
    投稿日: 2014.10.01