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旅屋おかえり
旅屋おかえり
原田マハ/集英社
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総合評価

673件)
4.0
198
275
145
17
1
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    大きく2種類の旅を追う。 途中でページが止まり、止まり、、が続いたがやっと読了。 旅に出ると、世界の広さを知れたり自分を大きく見過ぎて視野が狭まってしまってたりってのに気づけるからいいな~。この本の伝えたかったメインメッセージとは違うかもだけど。

    2
    投稿日: 2024.03.20
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    マハさんの作品を読むのはこれが3作目ですが、綺麗にまとまっていて悪者が出てこず、優しい作品な印象がありますね。 旅屋おかえりもそんな印象の作品でした。 私は角館を旅した時に訪れた玉肌温泉滞在の様子が好きだなー! 湯守の「無意味な旅なんて、ないべさ」のセリフに「その通りだ!」と思った。笑 今作で「旅屋」になったキッカケが描かれていたけど、旅屋としてのエピソードは2作目以降で描かれるのかな? マハさんの旅の描写が素敵で、本当に旅しているような気分になったので、他の旅屋エピソードも気になりました。

    9
    投稿日: 2024.03.13
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    みんな優しい。 優しい世界にすっかり魅了される。 旅を通じて関わるすべての人の心が洗われ生まれ変わっていくような感覚。 後半からの意外な展開、涙無くしては読めない。 清々しい読後感がたまらない。 良い出会いに感謝。

    9
    投稿日: 2024.02.17
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    良かった! 話の展開もテンポ良く、最後はさすがマハさん、ほっこりする話でめでたしめでたしでした。 旅が出来るっていいなぁ。

    3
    投稿日: 2024.02.15
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    あらすじから勝手に もっとポップなものを想像していたけれど 思いのほか泣ける物語だった… というか泣いた。 お涙頂戴系苦手なのに… と思っていたのに 結局、途中から夢中でページをめくってる 主人公のおかえりが落ち込む割には あまり深刻な様子がないというか そういった暗い描写が少ないから さくさく読み進められる このまま花開かないのかなぁと 心の中でひとりごちるくらい 周りの登場人物たちの物語が重たいので ちょうどよく感じる 箸休めというか 息をつけるというか まさにおかえりって言ってもらう感覚 それを味わえるように考えられた バランスなのかなと思った 印象に残ったのは 後半に畳み掛けてきたメッセージ2つ。 時間が経過するほど、強く美しくなるもの。 叩かれて叩かれて、強く、美しくなる。

    27
    投稿日: 2024.02.12
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    この本を読み終えた時の気持ちが非常に心地よいものであったのが良かった。旅番組の醍醐味である、人情味を存分に味わうことができたと思う。

    7
    投稿日: 2024.02.12
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    20240209 旅が自分のためだけではなく、他人のためになる。 なんて素晴らしい! 結構ハマってしまった一冊。 私もいろんな所に行きたい欲があるけど、 やっぱり行く先々で見れる新しい景色や人との出会いがたまらなく好きなんだと思う。 今年はたくさん旅に出たい!

    0
    投稿日: 2024.02.10
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    どなたかもレビューで書かれていましたが、私も旅館を切り盛りする女将さんの話かと思っていました 事務所廃業の危機を乗り越える為に、タレント丘えりか(おかえり)が旅行代理する話である きっかけになった話はあったけれど、 普段の旅屋のエピソードが一つ欲しかったなあ 著者の作品は大好きなのだが『生きるぼくら』と同様、ちょっと出来過ぎている話はどうも入っていけないみたい それでも全作品網羅したいし、続編はまた違うかもしれないので読みます 『無意味な旅なんて、ないべさ』 言葉通りだと思います 『三度の飯より旅が好き』 う〜ん、どっちも好き!

    113
    投稿日: 2024.02.07
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    『旅屋おかえり』 2024年1月31日読了 長年続けてきた旅番組を降板させられたタレント丘えりか(通称・おかえり)。 彼女が新しくはじめたのは、誰かに代わって旅をする仕事だった。 物語中盤での「旅が好きなんです、私」の一言が強く心に残った。 ほんとになんでもない一言だと思う。 けれども、その言葉から始まる旅への語りに、とても引き込まれてしまったのは、やっぱりわたしも旅が好きだからなんだろう。 そこでしか見られない景色を見て、おいしいものを食べ、たまたま出会った人とおしゃべりする。そんな時間が大好きなのだ。 おかえり程ではないが、わたしも車がないと生活できないような地方出身である。 地方出身者なら理解していただけると思うが、地方出身の子供は一人では遠くに出かけられない。駅が遠く、バスもほとんど走っていない。そんな場所では親の車に頼らざるを得ない。なんと不便だったことか…。 そんな環境で育ったため、大人になり好きなところに自由に行けることが、どれほどうれしかったことか。わたしの旅好きも、子供時代からの積りに積もった「遠くに行きたい」という願望の表れなのかもしれない。 おかえりの境遇と自分の子供時代を重ね合わせ、当時を思い出しながら読んでしまった。角館や内子といった目的地のチョイスが絶妙で、遠くに行きたい気持ちに駆られてしまう。 あぁ、旅がしたい。

    4
    投稿日: 2024.02.03
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    先に丘の上の賢人を読んだのですが やっと最初の作品が読めました! 結果、どちらから読んでも 心温まるストーリー 人が人の人生を変える、と思う その人の存在や、行動によって 他の人に良くも悪くも影響があると思った

    3
    投稿日: 2024.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さあ顔を上げて、一歩を踏み出せ。旅に出よ、と。 友達がこれよかったよと貸してくれた1冊。久しぶりにマハさんの小説を手に取りました。 あぁ、これぞ原田節だ。やっぱ、原田さんが綴る言葉好きだな。 最初、読んでるこっちまでハラハラしました。スポンサーの名前をアドリブで入れたり、全財産が入った鞄を電車に忘れたり、、まっすぐだけどおっちょこちょい。でもそんなえりかが大好きになる物語でした。 難病で旅ができない番組ファンの願いを叶えるべく、旅屋として奮闘する。旅先で出会う人達の協力もあり、映像が見事完成。旅先で出会う人たちもいい人たちで、私もこんな人たちに出会いたい。 えりかは本当に周りの人に愛されてるな。辛いこともあっても、精一杯生きているから、みんな助けたいって思うんだろうな。見習いたいな。 “大好きな人と、青空の下、満開の桜の下、生きて、笑って、旅をしてください。“ “叩かれて叩かれて、強く、美しくなる“さ いろんな事情がありながらも、私たちは精一杯生きている。うわぁしびれる。 ちょっ旅のスポンサー、江戸ソースの話も心温まりました。母を亡くし、娘を亡くした自分がいったいどんな思いで生きてきたか。。想像するだけで胸が痛い、、永遠に語れるので、これは、みなさんが読んでからのお楽しみということで。 旅に出ると新しい人たちに出会える。大切な人との旅が心を豊かにする。私も大好きな友人や家族ともっといろんな景色を見て共有したいと思いました。 実写ドラマを観たことがあって、 安藤さくら さんがえりか役だったんですけど、本当にピッタリと役にあっていて、小説を読んでいる間もさくらさんが頭に浮かびました。あぁドラマももう一回観たいな。

    4
    投稿日: 2024.01.21
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    原田マハさん、やっぱりいい! キツめの本を読むと 間にマハさんを挟みたくなる。 『時間が経過するほど、強く美しくなるもの。  人との絆、思い出。』 『叩かれて叩かれて、強くなった美しい人たち。』 心に残った言葉です。 人を優しくさせる物語でした。

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    優しい言葉でストーリーも楽しい。一気読みしました。読後感は複雑。途中感動的と思ったり、そんなことあるんか??と思ったり。全体的には面白かったけど、何回も読みたい本ではないなあ。

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    たまたま2つ続けて四国メインのお話だった。 旅先で出会う人の良さもあると思うけどなによりそんな人に出会える"おかえり"の良さが感じられてすごく良かった。 そういった才能を持ってる人は確かにいると思うし自分もそうなりたい。

    1
    投稿日: 2023.12.03
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    どんな時でも「おかえりなさい」と言ってくれる人や場所がある。辛く苦しい時には「生かされる」ではなく、前を向いて「その環境を楽しみながら生きていく」気持ちで過ごしたいと感じました。

    23
    投稿日: 2023.11.29
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    旅屋おかえり。 売れないタレント丘えりか、唯一のレギュラー番組だった旅番組が打ち切りになり、所属事務所廃業の危機を迎え、依頼人の代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。 旅先で出会う人、美味しいもの、素晴らしい景色…ベタな感想ですが、旅に出たくなる本。 個人的には続編「丘の上の賢人」の方が感動が大きかった。続々編期待してます!

    1
    投稿日: 2023.11.24
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    初めて読んだ作家さん。 主演、安藤さくらを思い浮かべて読みました。 通称おかえりが、唯一の冠番組を打ち切られ、旅屋として依頼人の代わりに旅を代行する旅屋を初めてご当地の方と絆を深めるストーリー。萬鉄壁社長は武田鉄也か。 とてもほっこりする内容です。 後半の江戸ソース会長の姪に会うため高知に行く話は、少し現実離れしているのが惜しいなぁと感じました。 あとはディテールが粗いのが惜しいなぁ。

    5
    投稿日: 2023.11.09
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    「おかえり」が旅をした地はどんなところなのだろう。読み終えた時に、一番に浮かんだのがこのこと。 旅をして、人と触れ合うことで旅の目的も想い出も変わる気がして。 旅っていいかも。

    1
    投稿日: 2023.11.08
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    なんかほっとする話しです。 ただ、ストーリーが上手く出来すぎていて、少し物足りないと感じましたので、⭐️3つとさせていただきました。

    1
    投稿日: 2023.11.08
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    旅に行きたくなった。 主人公の人柄が伝わってきて、それぞれのエピソードにほっこり感動した! 職業としてあったらいいな〜

    0
    投稿日: 2023.11.06
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    星4だけど100満点なら95くらい! 心が本当にあたたまる。 旅行がテーマだからサクサク読める。 誰かの代わりに旅をする、 面白いビジネスだなぁ。笑笑

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    とても良かった。前半のエピソードで泣けてきた。本当に腹が立つほど人の琴線にふれてくる。素敵な話。旅がしたくなるね。

    0
    投稿日: 2023.10.30
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    読んだ後に、なんだかホッとなる物語。 心が疲れている時に読んだので、なかなかに沁みた。結構コメディっぽいのにね。

    2
    投稿日: 2023.10.29
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    テンポ良く、そして、感動して泣ける本でした。「おかえり」って優しく言ってくれる人がいる、言ってくれる所があるって素敵な事、そして、「おかえり」って優しく言いたい気持ちになる、とてもいい本でした。 「叩かれて叩かれて、強く、美しくなる」、和紙を作るのと同じで、人も辛いことがあったとしても、そのおかげで強く美しくなる。そうなりたいし、なってるんでしょうね。 旅をしたくなりました。そして、ただいまって帰りたくなりました。

    4
    投稿日: 2023.10.28
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    一度借りたけれど、その時は結局読めずじまいで返してしまった。 今回は斜め読みながら一気に読了。旅に出たいという深層心理でもあったんだろうか… 引き寄せているなあ… 連載ものだったようだが、実際の旅エピソードが2つに絞られていたのは好印象。長寿シリーズになればもっと増えたのかもしれないけれど、少ない分風景の美麗さが光る。 特に最初の旅は、花の香りがぶわっと流れ込んでくるような、澄んだ空気と風景の美しさに飲み込まれるような(言い過ぎかもしれないが)。 その分なのかキャラクターは典型的だし、展開もご都合主義な所が目立つ。 長編ではないから仕方ないのか? 原田マハっていいよな、と無意識にハードルを上げまくっていたのか? だからこそ斜め読みだったけれどまあ仕方がない。 いってらっしゃいと送り出し、おかえりと言って迎えてくれる人がいるから、私の旅は完結する。 旅にいった先で、また来てくれたんだね、お帰りなさいと言ってくれる人がいる。 この考えは素敵でぐっときた。 自分も誰かにいってらっしゃいとおかえりを言いたくなった。

    0
    投稿日: 2023.10.25
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    話の流れが分かりやすくて読みやすかった。 一緒に旅をしてる気分になれたし、グッとくるシーンもあって良かった。続編も読みたい!

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    原田マハさんの文章が大好きで何冊か読みましたが、中でも特に好きな作品でした。アイドルとしては売れなかった主人公ですが、旅屋として周りのみんなを笑顔にしてくれるそんな優しいお話です。涙あり笑いありで旅の素晴らしさを再確認しました。

    10
    投稿日: 2023.10.23
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    さくさく読める。原田マハさんの作品は3作目です。読みやすさとは、書き手が読み手のことを思いやる心から生まれるものだと思います。原田マハさんの作品はいつも読みやすく、私の心に響きます。 旅屋おかえりの登場人物それぞれの気持ちや性格がよく現れていると思います。 旅をしたくなる。おかえりって言ってもらいたくなる、言いたくなる、そんな本です。 本って素敵ですね。 文章だけで、人の心を動かすのってすごいです!! さて、次はどんな物語に出会おうかな。

    6
    投稿日: 2023.10.15
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    母の薦めで読みました。 あまり本に触れてこなかった親子ですが、マハさん読破を目標とする母と、便乗する娘。 一日の中に少しでも読書の時間を取るきっかけになった本だったと思います。 そして、久々に触れた本が『旅屋おかえり』だったことは、とても幸いでした。 読みやすく軽快な文章、最後は思いがけない伏線の回収。 小説の醍醐味が詰まってる!と感動しました。 普段読書をされない方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

    0
    投稿日: 2023.10.14
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    唯一出演していたテレビの旅番組の打ち切りが決まった売れないタレント丘えりかは人生崖っぷちそんな時、ひょんなことから人の代わりに旅をする仕事を依頼される。感動の旅小説。 旅屋ってなに?いつものように古本屋で好きな作家さんの本を見ていた時、ふっと目に入った題名を気になって取り出して手に取った。裏表紙のあらすじを読みこれは読まないと…!と思い購入を決めました。 主人公が心配でハラハラな気持ちで物語の展開を読み進めていくなかで旅の描写はとても魅力的だった。主人公がみた景色を自分もみたい!春になったら秋田県へ枝垂れ桜をみる旅に出てみようかなと思いました。 旅をなぜするのか?旅の良さとは?現代遠くへ行かなくてもネットでその地域のことを知ることが出来てしまうからこそこの本を読んで再度知って欲しい。文章はとても読みやすいので本が苦手な人にもおすすめ、また旅のお供にこの本を是非とも読んで欲しい小説です。

    1
    投稿日: 2023.09.24
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    最後の数ページで涙が溢れ出てきてしまいました。 感想を上手く表現する能力がないのが残念ですがたくさんの人にとてもおすすめしたい作品です。

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    マハさんの作品はホントに優しくて心がホッコリする。この本も出てくる人たちがみんなクセがあるけど憎めない、それでいてそれぞれに思いやりがあって、読んでる私も優しい気持ちになれる。 マハさんの作品はみんないい本だなぁと思う。

    0
    投稿日: 2023.09.21
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    心が満たされるってこんな感じなんやなぁ。 この本を読んでると、言葉の1つ1つをこぼれ落とすことなく読みたくなる。ゆっくりゆっくり時間をかけて、、読みんでしまう大切なお話でした。 旅って行く前から楽しい。どこに行こうか、どんなことが待ち構えているのか、このワクワクが堪らない。 旅を通して出会ったすてきな出会い、かけがえのない思い出を胸に。今日も強く強く生きていく。

    0
    投稿日: 2023.09.11
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    旅代行業、ありそうでなさそうな、おかえりさんだからできる仕事なのかもしれません。登場人物が生き生きとしていました。私も旅に出たいです。

    0
    投稿日: 2023.09.07
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    読んでいて、「行ってらっしゃい」と「おかえり」がもつ言葉の温かさが印象的だった。行く人の背中をそっと押して、帰ってきた人を迎え入れる。 大切な人を失った人で、最期に喧嘩をしたことをずっと後悔してしまうようなお話を何度か聞いたことがあるけれど、それは、最期に、行く人をきちんと送り出せなかったことと、純粋に喜んで帰りを受け入れられないからなのかなと思った。 これから「行ってらっしゃい」と「おかえり」という言葉も大切にしていきたいと痛感した。 登場人物みんなが心の内に葛藤を抱えていて、乗り越えたくても簡単にはいかない、だけど、それを乗り越えた先に、人に優しく、温かく迎え入れられるようになるんだなと感じた。それは自分に余裕が生まれるからでもあるし、視野が広がって相手の気持ちを捉えられるようになるからなのかな。 田舎は温かいと言うけれど、それはそこに暮らす人が守りたいものを心の中に持っているからなのかなと思った。都会ほど時間は忙しなくないから丁寧な生活ができるだろうし、自分たちが大切にしているものを訪れに来る人を歓迎する気持ちが生まれるからなのかな。 「無意味な旅なんて、ねえべさ」「毎日、この宿で、いろんなところから、いろんな目的でくる旅人に出会ってるス。無目的な人も多い。何しとるかわからね人もね。んだども、みんな必ずなんがどこみつけて帰っていかっしゃります」 という言葉が素敵だなと思った。人それぞれに帰る場所があること、旅の目的があること。あとこの言葉から、人生が旅路に例えられる理由がなんとなく見えた。 小説でこんなにも感動したのは初めてかもしれない。時間を空けてまた読みたい。

    4
    投稿日: 2023.09.07
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    凄く綺麗な話だった。お父さんとマヨさんの話すごく好き!でも私には綺麗すぎて完全に世界に入り込めた感じがしなかった。どこか綺麗な世界を目でなぞってる感があった。

    0
    投稿日: 2023.09.06
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    再読。読み終えた後に温かい気持ちになれる小説。依頼人の代わりに旅をするという設定も面白い! 「おかえり」が旅をすることで一度は手放してしまった家族の絆を取り戻すことができみんなが幸せな気持ちになれるところがいい。何度も涙があふれて来てしまった。小説の中に出て来る秋田の角館の枝垂れ桜を観に行ったり玉肌温泉、四国の内子町を実際に訪れてみたくなった。 心に残った言葉 ・「無意味な旅なんて、ねえべさ」 「毎日、この宿で、いろんなところから、いろんな目的でくる旅人に会ってるス。無目的な人も多い。何しとるのかわからね人も。んだども、みんな必ずなんがどごみつけて帰っていかっしゃります」(玉肌温泉湯守 大志さん) ・旅先には、きっと誰かが待っている。そして、帰ってくれば、おかえり、のひと言が待っている。それが、何より嬉しくて。だから、今日もまた、たびをしている。

    21
    投稿日: 2023.09.04
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    おかえりと鉄壁社長の再会シーンが印象的だった。おかえりはまっすぐに、鉄壁社長は不器用だけど相手のことを想っていると伝わってきて、素敵な関係だと思った。 私も旅好きなので、旅を職業にして生きていけるおかえりが羨ましい…。でも、旅屋は決して誰にでもできる職業ではないだろうし、それでも継続的に依頼が来るのだからおかえりは自分の職業を誇っていいと思う。

    1
    投稿日: 2023.09.03
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    無意味な旅なんて、ねえべさ。 みんな必ずなんかどごみつけて帰っていかしゃります。 いってらっしゃいと送り出してくれて、おかえりと迎えてくれる誰かがいるから、旅は完結する。 私は今日、旅をしました。あなたがもう一度旅立つ日のために。 時間が経過するほど、強く美しくなるもの。 私を支えてくれる人たち、旅をすること。 悦子おばさまへ 旅をなさいませんか。私の母と娘がやすらかに眠る場所へ。 新しい人生を歩み始めた私と、ご一緒に。

    0
    投稿日: 2023.08.24
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    2を購入して迷ったけどこちらを再読することにしました。印象が凄く良かったので、もちろん原田マハさんにハズレは0なのはわかっているので。礼文島から始まる物語だったのか、社長が予想以上に厳つくて、ラストのチョビッ旅の再開を辞退するとか、結構力入った物語だったのかと改めて思うよ。旅屋の実際に入ってる場面が2つと非常に読みやすい。ごちゃごちゃしない、途中の20件記念とかさりげなくて良い。美歌ちゃんの話もおかえりと重ねてた所も、社長自身がおかえりと言う所も全て良かった。旅屋とか思いついたよね、原宏一の雰囲気と似てた

    3
    投稿日: 2023.08.23
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    旅っていいなぁと改めて感じさせてくれる一冊です。旅の前にこの本を読んで出掛けました。個人的に、雪に囲まれた中での出会いが一番心に残っています。住んでいる環境から離れた場所での出会い、特別ですね。私も色々と旅をして探してみたいと思います。

    0
    投稿日: 2023.08.21
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    原田マハ、初めて読んだ。 読みやすい文章、流れるようにスラスラ読んだ。 重いテーマでも、考えさせられる内容でも無いけれど、フッと心が軽くなる、ほっこり心が温まる、そんな優しい物語。 じんわり残る読後感が、とても心地よい。 あぁ、とりあえず旅に出たくなってしまったよ。

    0
    投稿日: 2023.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    想像よりも全体的にライトな雰囲気で話が進む。 中盤ちょっと中だるみのような展開でしたが、はい!ラストはしっかり泣きました! 真理子さんの懐の深さに脱帽。 幼いころからあんなに苦労を重ねたら私だったらもっと心が固くなってしまいそう。 優しい人ばかりが出てくる物語で安心して読めます。

    5
    投稿日: 2023.08.13
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    2つの旅での出会いをとおして、人が繋がりながらも懸命に生きていることを思い出させてくれる。2つの旅は関係ないようで、最後に響き合い、味わいを深めてくれる。はらはらどきどきとともに一気に読んだ。読後湧いてきた爽快感と温かさ、優しく元気になったように感じた。

    3
    投稿日: 2023.08.13
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    主人公のおかえりこと丘えりかは、売れないタレント。唯一のレギュラー番組であった「ちょびっ旅」が打ち切られ、タレントとしての仕事がゼロになってしまう。万事休すかと思われたとき、代わりに旅をしてほしいとの依頼が舞い込み、旅屋を始めることに。依頼人の思いを受け止め、旅先の風景や出会いを「旅屋おかえり」が依頼人に届ける物語。 おかえりちゃんの飾らない真っ直ぐな性格が魅力的で、社長やのんのさん、ちょびっ旅ファミリーとのやり取りにほっこりしました。角館、内子どちらにも行ってみたいです。 旅に於いて、いつどこで誰と何をするのかは大切だけど、そこでその人が感じるものが最終的に旅として記憶に残る。旅屋おかえりは「感じる」に寄り添ってくれるから、依頼人は満足するのだと思いました。 同じ場所を旅しても、旅する人によって違うものになるのと同じように、日常に於いても、日々感じてきたものが最終的に人生に残るのかな。ふと、旅するように生きたいなと感じました。

    2
    投稿日: 2023.08.11
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    主人公が旅することで、出会う人々の心を繋いでいく。新しい旅に出る勇気を与えてくれる本でした! お天気の心配、前日の準備をしているシチュエーションは、とてもリアルでした!

    2
    投稿日: 2023.07.15
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    NHKのドラマを先行して3作(6話)も見てしまったので、登場人物が安藤サクラ、武田鉄也、美保純のイメージで読んでしまう。3人の強烈なキャラが、良くも悪くも頭の中で踊っている。 2つ目の高知の旅にはTVで見たはずなのに、本を読んで目頭が熱くなってしまった。ただ、この感想を書くためにTVのエピソードを確認したら、随分と違っていることに驚く。紙漉きの師匠のところに「おかえり」と一緒に行ったのは真理子の息子になっていたが、原作では真理子自身。感動的なのは、やはり真理子の方が重みがあるので良い。俳優も含め、TVを見たのは失敗だったかも知れない。

    61
    投稿日: 2023.07.08
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    NHKのドラマを見てから読みました。 ドラマと本は多少内容が違いましたが、どちらも面白かったです。 文章がすごく読みやすいので、あっという間に読めました。 原田マハさんの旅に関する小説は面白いです。 続編の「丘の上の賢人」もこれから読みます。 「ハグとナガラ」も旅のお話でおススメです。

    2
    投稿日: 2023.07.07
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    帰るために旅をする。行ってきます。おかえり。ただいま。この言葉が聞けるのは、あなたを待ってくれる人がいるから。さあ、今日はどこに行こうか?

    1
    投稿日: 2023.07.06
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    友がお勧めだと貸してくれた本。 気になっていたから嬉しい。 旅代行とは斬新な!実際にそんなサービスがあったら素敵だなぁ。 家元と娘のお話が良かった。ちょっとグッときてしまったよ。 「そんなに上手いこといくかあ?!」と意地悪なことを思う自分も居つつ、じんわり心が暖まった。とっても優しい物語。 爽やかな読了感だ。 のーんびり気ままに一人旅してみたいなぁと思う今日この頃。

    2
    投稿日: 2023.06.28
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     唯一のレギュラー番組を失ってしまったタレント丘えりは、依頼者の代わりに旅をする「旅屋」を始めることになった。行く先々の人を笑顔にする中、事務所の存続危機が...。感動の旅物語である。  原田マハさんの経歴を活かした作品が多い中、今回は日常の中でも少しひねりを加えたストーリーで素朴ながら面白い話だと感じた。  細々と仕事を続けるおかえりの背景には、温かく送り出してくれた家族がいて、その期待を抱えながら好きなことで仕事を作る姿に、富や名声を得ることが大事なのではないと思わされた。誰もが、帰ってくる場所を求めていて、それは旅をする丘えりも同様だったのではないか。だからこそ、旅先の人との交流や社長との関係性が印象深く描かれたのだと考える。

    5
    投稿日: 2023.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初タイトルに「おかえり」とついていたので、シリーズ2作目だった!?と焦ってしまった(笑) 温かいお話で、読みながら何か泣けてきて焦ってしまった。 おかえりが芸能界に席を置きながらもスレずに(?)やってこれたのは、ひとえに社長の愛情の賜物なんかなと思った。

    2
    投稿日: 2023.06.20
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    周りに導かれて、今を楽しむ、旅。 後半の、人の繋がりに心震え、 美歌ちゃんの導き、母娘の繋がりに涙が溢れた。 読書もひとつの旅体験だと思っているけど フットワーク軽く出かけていって、新しい場所や人との出会いを楽しみたいと思う物語。

    3
    投稿日: 2023.06.19
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    2回も号泣しました。 こういうあったかい小説が読みたかったので、まさにドンピシャでした。 原田さんの文章は、サクサク読めて、でも、ちゃんと情景が目に浮かんできて、そこら辺のバランスがいいんだと思います。 原田さんのファンになりました。 旅に出たくなる小説です。

    3
    投稿日: 2023.06.16
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    心温まるストーリーでした。 読み終わって幸せな気持ちになりました。 続編?を見つけたので、そちらも読みたいと思います。

    4
    投稿日: 2023.05.23
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    先に次作を読んでしまっていましたので、ある意味、前日譚的に読めました。長編ですが、前半と後半で話が分かれていて、2作分楽しめます。後半は、いい話ですが、ちょっと強引な印象なのが残念。あれだけ周囲が難色を示しているのに、勝手に四国に行くおかえりさん、そしてあれだけおかえりさんに次の日、さっさと帰れと言っていたのに、急に夢を見たとかで態度が変わった社長の元嫁。この辺りがだいぶ残念。でも最後はふんわりと心が温かくなるような、清々しいような終わり方で良かったです。

    4
    投稿日: 2023.05.22
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    ハラハラ、ドキドキ、しんみり、ポカポカ。 この本はオノマトペの表す感情の宝庫だ。 旅屋という設定が素晴らしい。

    3
    投稿日: 2023.05.20
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    袱紗の中身がなんなのかおかえりと同じくらい気になって、一気に読み終えた。 優しくて温かい物語でした。 そして、まさかの行き着く先が高知県で一気に作品に愛着が湧きました。

    6
    投稿日: 2023.05.12
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    面白くて一気に読んだ。旅をしたくなるというより、おかえりが旅をしているところをもっと見てみたい、と思った。続きが読みたい!

    3
    投稿日: 2023.05.10
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    おかえりと社長とのやり取りが心地よかった。 初めはただの優しい社長として、最後は父として、 悩んで苦しんでたからこその優しさだったのだと。 最後の方は涙腺崩壊しました笑 旅っていいなと、出会いって素敵だなと思いました。

    6
    投稿日: 2023.05.02
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    旅、良いですね。 普段の生活でいっぱいいっぱいで、なかなか旅行に行くきっかけも無いのですが、この本を読んで旅行もですが、旅というものにも行きたくなりますね。 知らない田舎町を特に当てもなく旅してみたいです。 定年後、そういう時間が出来たら良いですねぇ。 それまでは健康で居ないと。

    5
    投稿日: 2023.04.29
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    神経が研ぎ澄まされる原田さんの絵画のお話も魅力的だけど、心を和ませてくれるストーリーも原田さんの小説を読む楽しみの一つ。 主人公のおかえりさんはもちろん、よろずプロを取り巻く方々に楽しいひと時を過ごさせてもらった。どこでもいいから旅したい気分・・・.(o^^o)

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    解説にもあるように、旅に出たくなる1冊。 確かに、旅は、その気と、何より健康でなくては行くことができない。当たり前だけど、当たり前過ぎて気づかない。その通り。 だがしかし!せっかくのマハさんの心に響く感動的なお話のあとで、この解説はちょっと酷いんじゃないかな。何しろ、6ページある解説の、解説らしき部分はたったの13行で、あとはあらすじをなぞるだけって………。小学生のやっつけ読書感想文じゃあるまいし。 さて、ゴールデンウィークということで、私も明日から4泊5日の旅に出ます。帰った時の『おかえり』が聞けたら良いな。

    23
    投稿日: 2023.04.28
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    原田マハさんの本、よくオススメされていたのですが、やっと読めました!ほっこり、あたたかい作品で私も旅に出たくなりました(*^^*)他の作品も読みたいと思います。

    21
    投稿日: 2023.04.26
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    ラストは思わせぶりで読者の想像力を試される作品が多い中、爽快感のあるラストでした マハさんの他の作品も読んでみようかな

    9
    投稿日: 2023.04.26
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    (売れない)タレント岡えりか。 唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りとなり、悲しみのどん底に落ちるところから物語がスタートします。 大好きな旅を続ける方法はないか…。 そして偶然にも辿り着いたが「旅屋」でした。 誰かのために旅をする、という新たな可能性。 どこへ行っても、それが自分のための旅でなくても、いきいきと楽しんでいる様子の主人公が微笑ましかったです。 旅行に行く!となると、ついあれこれと予定を目一杯に詰めたくなってしまいますが、 のんびり現地の街並みや雰囲気を感じるだけの旅っいうのも良いなぁと思いました。 旅、行きたいです。 できれば大切な人と一緒に。 ワクワクさせてくれる物語でした。

    25
    投稿日: 2023.04.25
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    奇しくも「旅に出る日」に駅の本屋で目に付き手に取った。 旅、といっても、日帰りの小さな、一人旅。 家の中のように雑事に心を乱されない電車読書が大好きなのに、出がけに読みかけの本をリュックに入れるのを忘れたらしいことに最寄り駅のホームで気づいた。 慌てて予定になかった大きなえきで途中下車して構内の本屋を物色する。こんなことができるのも、一人旅、だから。 さて、何を読もう?陳列棚を見る。『旅屋』?よくわからないけど、原田マハさんなら間違いないだろう。最近美術関連のものを立て続けに読んだが、やっぱり原田マハさんの作品でいちばん好きなのは『本日はお日柄もよく』だ。 なんだかこの本もそっちの「匂い」がするぞ。 迷いなくこれを旅の道連れに選び、特急電車に乗り込んだ。片道2時間半だ。よし!読むぞ。 できすぎでしょ~、そんなにうまくいかないよぅ、ってシチュエーションもあるのだけれど、そこも含めてすんなりと小説の中に入っていけるのは素直な文体とほのぼのとしているのにどこかスリリングな展開にひきこまれていくからかな。 鉄壁社長が、イイ。のんのさんに甘えたい。ちょびっ旅ファミリーに混ぜてもらいたい。 太志さんの秘湯で心をほぐされたい。角館のしだれ桜は死ぬまでに見たい景色リストに入っている。愛媛の内子は知らなかった、ここも行ってみたい。 往路で3分の1ほど読みすすめた。 目的地に着き小休止。 そしてまずいことに、私の小さな日帰り旅の復路、都内の在来線に乗り換えたところで、物語は真与さんへの「成果物」ビデオレターのシーンとなった。だめだ、もう隣人のいない特急指定席じゃない、ラッシュアワーの在来線だ、なのにこんなシーン、泣けるじゃないか・・・しかし読むのはやめられない、上目遣いで回りをうかがって苦笑した。 都会の混雑した電車、疲れたサラリーマンのみなさん、だーれも、私のことなんて気にしてないわ。 では、遠慮なく。 ツーンと鼻の奥がいたいほどにこらえていた涙を私は電車の中でこぼした。 旅は、自分の目で見て足で歩いて、感じて、ってそういうもんだと何の疑いもなく思っていたけれど、誰かに、おかえりさんのような、強く、すがすがしく、格好いい(鉄壁社長・談)女性に、自分のために旅してもらうってのもまた旅なのだと、それは疑似体験とかバーチャルとかじゃなくて、確かに「私の旅」になるのだな。 読み終えたとき、こころにふわっと春のような風が吹いた気がした。 そんなあたたかいお話です。

    4
    投稿日: 2023.04.22
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    旅番組が大好きです。もしも「旅屋」さんに、自分では行けない旅をリクエストできたら、どんなに素敵でしょう! という小説でありながら、おかえりと彼女を支える人たちが、奇跡を起こす物語なのでした! 最後は号泣!

    2
    投稿日: 2023.04.13
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    星5つでは足りない。7つくらいつけたい。 個性豊かな登場人物、風景が浮かんでくる丁寧な描写、家族の絆など、久々にどストライクといえる作品に出会えた。 読み終わった後に、柔らかな感動に包まれる。

    4
    投稿日: 2023.04.06
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    爽やかに、そして温かいお話でした。登場人物が皆、優しくて。「叩かれて叩かれて、強く、美しくなる」、そうなりたい。一緒に旅してるみたいでした。

    3
    投稿日: 2023.04.03
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    誰かの代わりに旅をする 旅屋 素敵な職業 これから色々な職業があっていい時代 読んでいる時は一緒におかえりさんと旅している気持ちになるほど。次の旅も同行決まり!

    2
    投稿日: 2023.03.26
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    カフーを待ちわびて を読んでマハさんのファンになった私。あの本を彷彿とさせる感動作。 マハさん、裏切らないなぁーと改めて好きになりました。旅に出たくなる一冊です。

    4
    投稿日: 2023.03.12
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    ほっこりとしていいお話でした。こんなにも人情味溢れる旅はさすがにした事ないけど、それでも温かいおもてなしをされてほっこりした事などを思い出した。旅は、一期一会というか、いいなー、出かけたいなーと思わせる一冊でした。

    16
    投稿日: 2023.03.09
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    叩かれて叩かれて、強く、美しくなる。 今すぐにでも旅に出たくなりました。 原田マハさんの本を読むのは、『生きるぼくら』に続いて2冊目ですが、心が温まって、どちらもよかったねって泣けてくる話。 他の本も読みたいです。

    2
    投稿日: 2023.03.07
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    原田マハさんの他の作品は好きなんですが、この作品は合わなかったなぁ。「旅屋」って面白そうと思ったんだけど。ちょっと予定調和すぎなのと、キャラクターが全体的に古くさく感じてしまった。

    0
    投稿日: 2023.03.06
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    はじめまして、原田マハさん。 2年間気になり続けて、ついに読めた。 言葉も物語もあったかい。 旅行が大好きだから、首がもげるほど共感できて、旅行を仕事にできるおかえりさんにちょっと羨ましさを感じたり。 旅行は、自分の経験として楽しんでいたけれど、旅屋おかえりを読んで、「人とのつながり」を強く深く感じられるものだと再認識もできた。 色々なことに言い訳していないで、今年の夏は旅に出かけたいかも。 ・叩かれて叩かれて、強く、美しくなる。

    6
    投稿日: 2023.02.25
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    テレビドラマ見てから読みました。ドラマの印象とは少し違ったけどほぼ同じ。主人公の失敗で番組がなくなり、ふとしたことから旅屋を始めることに。他人の代わりに旅をするという状況ありそうでなく旅をして感動的な結果を持って帰るエリさんの人柄に感動しました。

    5
    投稿日: 2023.02.22
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    読んでいてポロポロ涙が出ちゃいました…! 旅行の楽しさを再認できる小説で、コロナ禍あけで明るく旅行に行きたい!と感じる一冊 旅代行という不思議な業態を始めた主人公 さまざまな理由で旅ができない依頼人たちの代わりに旅をする おかえりだからできる旅は本当に素敵!! 今回の舞台の秋田と四国にはいずれ行ってみたいなぁ

    2
    投稿日: 2023.02.20
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    初めて読んだ原田マハさんの作品。 言葉が美しく、作品に出てくる情景や景色の美しさが目に浮かぶ。読む手が止まらないというよりは、時間をかけてゆっくりじっくり楽しみたいと思う作品。私もおかえりのような人になりたい。

    5
    投稿日: 2023.02.19
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    SNSでオススメされているのを何度か見かけ、気になったので。 「おかえり」してくれる優しい宿屋の話かと思いきや、主人公“おかえり”こと丘えりか(売れないタレント)が旅するお話。 心温まるストーリーでした。

    3
    投稿日: 2023.02.17
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    私たちは何度でも旅に出られる。そして、何度でも帰って来られる。何度でも、失敗出来る。そして、何度でもやり直せる。遅すぎる、ということはないのだ。旅にも、人生にも。 吉田伸子さんの解説から

    1
    投稿日: 2023.02.16
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    とっ…ても良かった。鼻を啜ってグズグズ泣いて、あたたかさを噛み締めた。 でもふと、ふと玉肌温泉の若旦那はどうなったんだろう?と思って、登場人物が一方通行だったことだけを残念に思った。 原田マハさんの小説、美術系以外は初めて読みました。やっぱり人物像が良いなあ

    3
    投稿日: 2023.02.14
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    旅を代行するサービスを提供する…。 今までなかった職業。 こんなサービス必要?と思いつつ読んでいたけれど最後の方で感動箇所有。涙ぐみながら読んでいました。 さて、続編を読みますか…。

    4
    投稿日: 2023.02.13
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    こんなに物語りに深く入り込むとは思っていなかった。好きな作家の作品が最近好きな俳優安藤サクラでドラマ化されるからその前に読んで見ようと、どっちかと言うと映像化の方に興味があって読んでみた。 アート小説が面白くて好きになった原田マハでずっと後回しにしていた作品、それがもう既刊の特別編も読もうと決めた。ああ早く読みたい。

    2
    投稿日: 2023.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『気がつくと、今日もまた旅をしている。旅が好きだ。「移動」が好きなのだ。 移動している私は、なんだかとてもなごんでいる。頭も心もからっぽで、心地よい風が吹き抜けていく。』 旅好きの自分には冒頭から惹き込まれて釘付けになりました。 ひとり旅の際この一冊をお供にしましたが、旅先で読むにはぴったり過ぎる小説でした。 旅先でなくても、読むと旅をしている感覚になってきます。不思議ですね 角館や内子町の景色や自然がすっと頭に浮かぶようでした。 そして、「おかえり」はなんて良い言葉なのだろうと思わされました。 原田マハさんの作品は、読後、心にじわじわ染みわたってくる。 自分の底から力が湧いてくるような。 心をふわっと包み込んでくれる。 主人公が、旅先で人々と出会い、人を元気に、笑顔にしていく。 この小説を読んでいると、心に風が吹き抜けていくようです。是非おすすめしたい一冊になりました。 「私を支えてくれる人たち。それから、旅をすること。このふたつに恵まれて、私、最高に幸せです。」

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    本当に旅が好きなことが伝わってくる。 自分自身もまた旅に出たくなる。 前日の胸の高鳴りを楽しむためにも 頑張ろうという気持ちになる。 無意味な旅なんてない。 なにかみつかるのだから。

    7
    投稿日: 2023.01.30
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    “あなたの旅、代行します" 「おかえり」こと主人公・丘えりか依頼人の代わりに旅をする、そんな仕事を通じて、依頼人の家族の絆を再び結び直していく そして迷子になった人生から、絶望の淵から、 「おかえりなさい」と掬い上げてくれる、救い出してくれる 何度でも旅に出られるし、何度でも帰って来れる、何度でも失敗出来るし何度でもやり直せる 人生も旅も、遅すぎることはないと、そう教えてくれる温かい物語でした

    13
    投稿日: 2023.01.26
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    出だしで、軽いと思い、途中も、天川真理など、聞いたことのありそうな名前の方がでていたり、どんな展開かとよみすすめたが、感動的なストーリーだった。

    4
    投稿日: 2023.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「旅屋おかえり」という題名が気になっていて、いつか読んでみようと買ってあった。原田マハさんの作品も読んでみたいなと思って、読んでみた。旅をしたくなる一冊。旅屋を始めるきっかけになった旅で出会う、旅館の若旦那の言葉。『旅は、出かけるだけで、すでに意味がある。そう思わねが?』が、心に残った。自分探しの旅という言葉があるが、旅に出ると必ず何かが見つかるものなのだと思った。続編もあるので、よんでみようと思う。原田マハさんも、好きな作家の一人になった。

    10
    投稿日: 2023.01.22
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    涙流れ止めれず。目に浮かぶ角館の映像。真理子さんを訪ねる未来。感嘆のため息しか出ませんよ、原田先生。ありがとう。

    5
    投稿日: 2023.01.21
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    売れない元アイドルのタレントが、依頼人に代わり旅をする物語。「帰ってくれば、おかえり、のひと言が待っている。それが、何より嬉しくて。」のセリフが印象深く残っています。和紙工房でのやり取りも素敵です。旅に出たくなるような心温まる小説。

    5
    投稿日: 2023.01.20
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    元アイドルのタレントが唯一の番組である全国ネットの旅番組終了で始めた「旅屋」が成功して事務所の社長家族のことや自身をスカウトした社長の想いが明らかにされていく、少しどきどきするのんびりした小説。舞台になる秋田県角館や愛媛県内子町に行ってみたくなりました。

    4
    投稿日: 2023.01.18
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    実家にあった本。 年末から年始にかけて中断しつつ読む。 実際にはハードカバーで読んだがブクログには見当たらないので、この文庫版で登録しておく。 原田マハを読んだのは初めてだったが、思った以上に平易な文で、良くも悪くもスッと読める本だった。 内容もとてもシンプル。 さっと読めて、ふっと心が軽くなるライトな読み口だった。

    4
    投稿日: 2023.01.15
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    ともかくカバーが可愛くて目を引きます。 内容は本の題名のとおり、主人公が旅の代理を仕事として引き受けます。 ドラマになりそうと思ったらドラマで放送されていたのですね。 観れていませんがこれはきっと楽しいと思います。 ほのぼの出来るお話です。

    27
    投稿日: 2023.01.14
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    やっぱり原田マハさん、好きです。 温かい気持ちになり、元気がもらえます。 テンポの良い文章と、主人公“おかえり”の熱い気持ちと真っ直ぐな人柄に引っ張られて、先へ先へと読み進めます。 途中ほろりとさせられながらも、今回は涙なしで読み切れるか? と思ったら、最後はやっぱり泣かされました。 おかえりの旅先は、行ってみたい所ばかりです。 秋田の角館・しだれ桜の名所に温泉… 愛媛の内子町・保存されている古い町並み、和紙に和蝋燭…… そしてこの作品の中心には、家族への思いと絆がしっかりとあります。 家族とは、血が繋がってるか否かは関係なくてね。 色んな形の家族が描かれています。 「いってらっしゃい」と送り出し、「おかえりなさい」と出迎える。 いつか私も子供達を送り出す日がきたら、安心して帰れる場所になりたい。

    61
    投稿日: 2023.01.11
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    軽く読める。あったかいお話。 自分の職業をこんな風に見つめ直せる、何が好きか具体的に把握できて言語化できるっていいな。

    4
    投稿日: 2023.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅の代行を生業としたレポーター「おかえり」こと、丘えりかによる、全国行脚の珍道中を書いた本。原田マハさんの本はとても好きなんだけど登場人物がみんな良い人すぎて、自分の中の『世の中そんな甘い訳ないだろう』が発動しまくり。途中から集中できなかった。なんて歪んでるんだろう…笑 例えばTV局のスタッフ何人もが自分の仕事と並行して「おかえり」の動画作りを夜通し(だっけ?)やるかな…とか。いや、私の仕事への熱意が足らないのか。続きの話も出てドラマ化もされている。みんな心が綺麗なんだなぁ

    5
    投稿日: 2023.01.10
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    キネマの神様を読んだ時「映画っていいな」って思った。 今回は「旅っていいな」って思わせてくれた。 原田マハさんの作品は いつも私を新しい気持ちを届けてくれる

    4
    投稿日: 2023.01.05
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    原田マハさんの小説の言葉選びの 素晴らしさよ……‼︎ 依頼人の代わりに旅をした「おかえり」こと 「丘えりか」が、旅の「成果物」を見せ、 説明をする場面の「おかえり」のセリフ…。 もの凄く素敵で愛に溢れていて、 涙無しには読めませんでした。 旅の途中で出会った人々も 本当にすてきな人たちばかりで、 彼らからのメッセージにも感動しました。 ドラマで実写化されているんですね、 主演は安藤サクラさん。 イメージぴったりです♪ 是非、機会があったらそちらも 観てみたいです。

    7
    投稿日: 2023.01.05
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    他人の代理で旅をする。 不思議に思っていたコロナ禍での修学旅行のビデオなどの情景が浮かび上がった。あれも意図や趣旨をしっかり理解した上で実施すれば、より良いものになる余地もあるのでは…と思ったりもした(けど、今ニュースなどで見るものだとどうかな)。 著者の旅好きなエッセイ(フーテンのマハ)も並行して読んでいるので、旅行意欲が加速していく。

    0
    投稿日: 2023.01.04