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百年法 上
百年法 上
山田宗樹/KADOKAWA
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総合評価

154件)
4.1
42
77
24
5
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    HAVIを受けるか受けないか、自分だったらどうする? 以前、三島由紀夫が自決したのは、その鍛え抜かれた身体が老化によって衰えていくのを拒否したからだ、という話を思い出した。 共感出来る。足腰が動かなくなって寝たきりになってもなお、生きたいとは思わないよね。よく言う「ピンコロ(ピンピンコロリ)」だ。 私だったら、HAVIを受けて、潔く期限で死ぬ。かな。 でも100年働きづめはきついな。

    0
    投稿日: 2015.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あれだけ前半エネルギッシュに奔走していた遊佐の凋落っぷりに軽く失望。生にしがみつくのは人の性でも、やはり自分の寿命を誰かに握られるのは屈辱を感じる。 身体は若いままだが精神が老化してるっていうチグハグさに終始ゾクッときたのは、人間らしく生きられなくなってしまうことへの恐怖感なのかもしれない。 願わくは笹原次官や蘭子さんのような心境で人生全うしたいもの。

    0
    投稿日: 2015.10.09
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    題名の“百年法”という語を視て「何??」と思ったが、作中世界でのキーワードとなる用語で、作中世界での重要な法を指すものだった…手にしてみると、これが意外に面白い!! 久し振りに、壮大な世界観を打ち出し、重厚なドラマが展開し、同時に何か深い示唆が感じられる「重厚な本格SF」というような作品に出くわした感である。休日続きで時間が在ることを幸いに、夢中で読み進めて、愉しく読了した。

    0
    投稿日: 2015.09.24
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    第二次大戦後のパラレルワールド。 不老技術を手にした世界で「日本共和国」はどのように歩むのか… 面白い設定ですね。 想像力を非常に掻き立てられます。 このお話自体が作中に出てくる「M文書」になっているので、身近な「人の心」という部分に拘るのか、遠い将来のビジョンに拘るのか、読者に委ねられてる感じがします。 パラレルワールドとはいえ「がんばれ倭の国!」。 これぞ日本人という「大和魂」に期待しつつ下巻に行ってきまーすw

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    二年前の協会賞作品。 不老技術を手に入れた人類における、生きられるのは百年まで、という法律を巡る国内政治小説。 構成は重厚で、展開も程よくエキサイティング、人物たちも上手く書き分けていると思う。まずまずのエンタメ。 しかし、テーマがダイナミックでページ数多い割に、話を小さく綺麗にまとめ過ぎている感がある。主要登場人物十数名だけで、一世紀の日本を動かしきっているのは、ちょっとフィクション度合いが高く、全体の雰囲気とアンマッチではないか。 3+

    0
    投稿日: 2015.09.20
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    栄養素の高い虫を食べるようになるのか... 細かい設定がちょいちょい出てきたけど、全体的には現代人の感覚と変わらない感じがちょっと違和感。 面白くってあっという間に読了。

    0
    投稿日: 2015.09.06
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    永遠に生きたいかと問われれば答えはNOだ。 死ねないなんて考えたくもない。 でも、この小説のようにHAVIがあったとしたら。 年を取ることなく生き続けることが可能で、死ぬ時は安楽死が保証されているとしたら…。 生存期限が残っているうちはいつ死んでもいいと思えていたとしても、残り時間がわずかになれば私も小説の中の人達のように「死にたくない」と思うのだろうか。 ずっとその点を疑問に思いながら読んでいた。 死を前にした人の反応と、人の死をコントロール出来る人が見せる残酷さ。 これはリアルなのだろうか。 この物語はとても怖い。 下巻はどうなるのか。 怖いけれどとても気になる。 ハッピーエンドは有り得ない気がしてしまうけれど、見事に裏切ってほしい。

    8
    投稿日: 2015.09.02
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    人間だからこそのおもしろいテーマ。 個体の内面だけを考えると、きっと虫や動物なら、不老で際限なく(完全な不死ではないが) 生きられるとしても、淡々と毎日を過ごし続ける。 でも人間だからこそ、その事実に歓喜し、すがり、やがて淀みが生まれる。 ちょうど飽きそうな所でザックリと切り替わる構成もなかなか。 やろうと思えばバッサリいっちゃった部分だけでも一冊書けちゃうくらいだろうに。

    0
    投稿日: 2015.08.28
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    下巻を読む気にならないかな。 不老不死=若さではないと思うのだけど、死ぬことへの恐怖と老いることへの恐怖がごっちゃになっているかんじがして、みんな精神的に未成熟な印象。

    0
    投稿日: 2015.08.24
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    人間が老化しない世界とは。 毎日、生きるために生きている現代。死を恐れる人もいる。不老不死に憧れる人もいる。でも人は必ずいつかは「死」を迎えるのであって、死ぬまで生きている、ということは当たり前の世界。そんな現実世界とはまた別の戦後日本を”不老という技術を手にした社会”を通じて描いた一冊。 物語の軸は、HAVI(ヒト不老化ウィルスによる不老化処置)をめぐるいろいろな立場の”視点”から捉えている「人の軸」と、時を経ることによる社会の変化を捉えた「時間軸」で進んで行くが、この構成がまた秀逸。不老化社会そのものを描くのではなく、不老化社会になって行く様、またそれが解体される様が描かれており、一つの国の一つの時代を一気に駆け抜けるような感覚を覚える。 官僚や政治家として国を真に想い命を投げ打つ男がいると思えば、私利私欲のみの俗物が居たり、また法や理論だけではない感情で行動する市民的英雄や、利己的な感情でしか行動できない愚鈍な国民など、どれも現実社会の合わせ鏡として機能するタレント揃いであり、それぞれの行動に怒り、安堵し、快哉とした気分を味わうことが出来た。 そうそう、仮想社会の設定が非常に精緻で、近未来に登場しそうないくつものデバイス、車、社会システムなどが舞台の前提となっている。このあたりも、少し先の未来に起こりえることとして現実感を与えており、ゆえに身に差し迫った危機として感じられることに寄与していると感じる。 あと百年生きることが出来るとしたら、自分は何をするだろうか。百年後確実に死ぬとしたら、そのとき何を思うだろうか。百年経たないでも、この体のまま生きるとしたら・・・この先、この国をどうしていこうか。 百年法ではないが、国の岐路の選択肢は常に、我々国民の前に提示されているのではないか。

    0
    投稿日: 2015.08.16
  • 不老長寿の実現した社会、百年法は施行されるのか?政治家、官僚、市民はどう動く?...一気読みのSF

    昔から不老長寿は夢とされてきたが、いざ実現されたら、個人は耐えられるのか、社会全体として耐えられるのか。 社会の新陳代謝が進まないという 不老長寿で生ずる不都合を百年法という法律で解決しようとした社会。 物語は百年法の施行を人気取りで先送りしようとする政治家が動くところから始まり、国民投票による選択、百年法による死から逃れた者たちのコミュニティーの非合法活動、などが展開していくので、読み始めたら一気読みになりました。 どう終わるのか、技術面では途中から読めてくるのですが、政治社会面でどうなるか読めず最後までドキドキでした。

    0
    投稿日: 2015.08.07
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    「百年法 上」山田 宗樹が描く不老化した人間、百年経ったら安楽死…の法律、百年法。日本の未来は? http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-07-16

    0
    投稿日: 2015.08.04
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    勧められて。角川夏フェスより。 こういう小説が読んでみたかった。空想社会科学小説とも呼べるような本。他にもないかなぁ。 不老技術を得た世界を描く。不老技術を施術された人間は百年の後に死ななければならないと定められる。 主な焦点は国内政治と社会情勢に当てられていて、この辺りがまさしく社会科学と呼んで良いのではないか。最初の条文がまた子憎くて!「基本的人権を放棄しなければならない」ってやつね。本編で明記されてるように死という言葉を避けているのだけど、こういう細かい点がリアルで良いなぁ。当時の為政者の苦労へ思いも馳せられる。あと文章が変に長くなくて好み。 個人的には生とか性とかへの倫理観とか国家観の変容に挑戦するような方向性もあってもいいと思ってたけど、とっちらかるだろうし絞った方が読みよいね。 国家や政治体制というものの思考実験と言うことで。後編にも期待。

    0
    投稿日: 2015.07.30
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    ぶ厚いハードカバーの上下巻。読むの大変そうだな~と思ったのだが読み始めると面白くてぐんぐん引き込まれる。読むのが止まらず一気に読み進んでしまった。これは下巻もかなり期待ができそうです。さぁ、続きを読むぞ。

    0
    投稿日: 2015.07.23
  • 上下巻通しての感想です。

    「不老不死」という禁断の果実を手に入れた日本人が国の未来に向けてどのような選択をとるのか。非常に重いテーマを扱った作品となっています。「不老不死」は夢の技術ですが決して幸せだけを生むわけではなく、人口爆発を避けたり新陳代謝を即すためには法律による強制的な死が必要となります。それが「百年法」なのですが、その必要性がわかっていながらも自らの命は絶ちたくがないために導入を拒む国民。このあたりのジレンマは実にリアルで、最近関西であった地方選挙を思い出してしまいました。設定はSFそのものですが、中身は人間ドラマあり、政治ドラマありと娯楽性たっぷりに描かれています。重厚な読み応えと高いエンタメ性を両立させている一押し作品です!

    2
    投稿日: 2015.07.18
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    タイトルだけは書店で見ていて気になっていたので図書館で予約。ようやく回ってきました。 不老不死の体を手に入れる世の中。でもそれは近未来の話ではなく、第二次世界大戦終了直後。 不老治療を受けたものは、治療後100年でこの世から退出しないと人口増加で国が持たないという事らしいが、不老ということであればいつまでも働けるので、増加する人口に対しての国家収入はまかなえるのでは?とも考えてしまった。 生と死は表裏一体と言われるが、死なない体を手に入れても心は老化していく。(使い古されていくことにより、新しい未来を好奇心いっぱいに描けなくなるのかも) 百年法が施行されなければ、日本は世界から消滅するというMレポートの存在。そう入っても100年を迎える人間からはなんとか自分だけはと考え、施行に反対をする人たちが大勢でてきてしまう。 施工すると決めていたのに、国民投票に問うといった政治家の自己保身のパワーはすごい。今と変わらないのかなぁと。

    0
    投稿日: 2015.07.18
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    凄い!これは凄い!! 圧倒的な構成力とスリリングな展開。登場人物の一人ひとりが良くも悪くも魅力的。 ラストがまた良かった。「結局はそうかぁ」とも思ったけれど、人間の最大の脅威が理解できる。 貴志先生も書いてたけどこの話は現実として起こるんじゃないかなと思う。

    0
    投稿日: 2015.07.16
  • 生と死は隣り合わせであることに存在する意義を持つ

    全く異なる日本を舞台にしたSFです。 戦争に負けた日本が国力を回復するために導入した、不老不死のシステムHAVI。適用を適用を受けた人はその時点から老化しなくなる。永遠にこの措置が有効であると人口過多になるので予防として講じた処置が100年経ったら命を返還するという法律いわゆる100年法である。 上巻では、100年法の執行が初めて行われる年代の政治家、官僚、一般市民の心の葛藤や行動が記述される。 ある種のSFであり社会小説と読んでも面白い。 上巻の登場人物が色々な伏線をはり下巻へと繋がっていくので気を抜かず読んで下さい。 感想も下巻に続く。

    0
    投稿日: 2015.07.16
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    久々のグングン惹き込まれる小説です。 設定、話の流れ共に面白すぎます。 寿命のなくなった世界。 だからこそ、命の大切さが浮き彫りにされる気がします。 まだ、折り返し地点。 この先が楽しみです。

    0
    投稿日: 2015.07.13
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    設定と言い場面の移り変わりと言い惹き付けられる展開だった。 けれど上巻の終わり方は後味悪いな、と感じる。まるで本能寺の変後の豊臣秀吉と黒田如水状態。有能なナンバー2はこうなる運命なのだろうか。 国の上層と庶民と科学者とその対比が今の日本にスコンと嵌まって恐ろしい。 下巻も楽しみ。

    0
    投稿日: 2015.06.17
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    不老不死の投与をうけたら100年後には生存権も人権も失わなければならない。 という、もうひとつの日本を舞台にした話。 上下巻の厚さにおののくなかれ。 あっという間です。 ストーリーの構成がいい。 100年法を施行するために奔走する官僚の遊佐。 一般的な低層のOL蘭子。なんだかきな臭い刑事それぞれの視点で始まり、100年法廃止の是非を問う国民投票へ。 ちょっと大阪の住民投票を思い出しました。 国民の利己的な気持ちが国を滅ぼすこともある。 官僚としての信念を貫く遊佐はかっこいいけど、上巻のラストはドキドキです。

    1
    投稿日: 2015.06.08
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    場面の設定から圧倒された。 現代であるが、過去からの設定が大きく変更さている。 何と、第2次世界大戦では日本に6発の原子爆弾が投下されており、今から約20年後には中国と、韓国が圧倒的に日本を追い抜いているということになっている。 過去の話については、フィクションであるが、未来の話についてはノンフィクションの様に感じさせる。 その中で、人間が老化しないウイルスが発見されており、多くの国々でそのウィルスが利用されているという設定で話が進んでいく。 これが、下巻まで続いていく。読み応えある1冊である。いや、上下2冊である。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    人間を不老化する技術が一般的となった日本、という設定にまず戸惑う。さらに人口抑制のための「百年法」制定をめぐる導入部が散らかりすぎてついていけない。エンターテインメントとしてユニークだが、ツカミの弱さがもったいない。

    0
    投稿日: 2015.05.31
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    まず、発想がおもしろい。国民のほとんどが20歳を超えると不老処置を行う社会。人々は年齢を重ねても肉体は20代のままで生き続ける。するとどうなるか、人口は増え続け、引退しないので若者が就職できず暴動が起こる。そこで、「百年たったら死んでください」という法律ができたが… いざ目の前に死を突きつけられた時、人間はどういう行動にでるか、国のトップは自分のことよりも国のことを第一に考えられるのか… その辺の事情がリアルですねぇ~ 「不老」はすばらしい!でも恐ろしい!(笑)

    0
    投稿日: 2015.05.31
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    設定に惹かれて購入。 [生存制限法] 不老化処置を受けた国民は 処置後百年を以て 生存権をはじめとする基本的人権は これを全て放棄しなければならない 設定も独特で、お話の展開もワクワクドキドキさせられた。アイズやグリップといった小物の描写等ディテールもよく練られていて、近未来の日本は本当にこうなるのでは…と錯覚してしまうほど。 どう生きるか、どう老いていくか。 いろいろ考えさせられた一冊。 上下巻、まあまあ厚みのある本だけど一気に読める。 また数年後に読み返してみたい。

    0
    投稿日: 2015.05.29
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    不老処置HAVI。 永遠の若さと半永久的な命を手に入れた日本。 しかし、人口増加の懸念も…。 日本の未来のため、 百年法は施行されるべきか。 下巻もたのしみ〜

    0
    投稿日: 2015.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不老不死を得て、それは幸せなことなのか・・・それ故に生じる問題、精神に与える影響などとても深い問題が満載で下巻の内容がとても気になります。

    0
    投稿日: 2015.05.27
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    何とも大胆な発想の、SFエンターテイメント。 肉体は若いまま永遠に生きられる不老技術HAVIを手に入れた人類!しかし、同時にその処置を受けた百年後には、強制的に死ななければならない。他国に遅れ、その百年法がまだ成立していない日本が舞台。 法が成立しなければ国力が停滞し、やがて崩壊消滅。日本はこの危機をどう切り抜けるか。 今後どう展開するか、興味が尽きない。

    1
    投稿日: 2015.05.26
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    不老化処置を受け永遠の若さを得た日本国民。人口調整の為100年後には死ななければならない「百年法」の国民投票がやってくる。日本国民はどのような審判を下すのか。この設定だけでもワクワクしますが、これに様々な人間の人生がとても魅力的。このまま下巻へGo-!

    0
    投稿日: 2015.05.23
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    内容的には多少薄い所もあるが、ストーリーの着眼点は面白い。背景としての戦後や低迷していた時期の日本経済の状況などが微かなリアルさを加える。 人間は長生きをしたいと思うのが普通ではあると思うが、いつまでも生き続ける事が幸せなのか考えさせられる。 死ぬ事は恐怖だが、限りある命ゆえの輝きというのも確かにあると思う。

    0
    投稿日: 2015.05.22
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    近未来の日本ではHAVIという不老不死の技術を殆どの国民が受け、外見は20歳のまま生き続けてる事が可能になるが人口調節の為、100年たったら死ななければならない法律が国民に問われるが…若さだけ保っても人生に生き甲斐を無くす人もいる世界。虚しい世界観の物語。

    0
    投稿日: 2015.05.03
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    これは面白い。人の命が無限になったら確かに生きる意味をなくしそう。それでも、命にしがみつく人々が哀れや。上巻やけど、展開が怒涛やな。

    0
    投稿日: 2015.05.03
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    久しぶりに綿密なSF。現実感のあるフィクションに身震いと実際に自分だったらといろいろ考えてしまう。下巻が楽しみ!

    0
    投稿日: 2015.05.01
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    不老不死を実現させた人類に訪れる存亡の危機.これぞ小説の醍醐味だろう.読むほどにこの世界に沈み込める.早く下巻を読もうっと. 以下あらすじ(背表紙より) 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント!

    3
    投稿日: 2015.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とんでもないことを考える人だ。 HAVIという不老処置により老いることがなくなるという世界。HAVIを受けたら100年後に死ななければいけないという法律。あまりに突飛なので、遠い未来の話のようだけど、設定も細かくリアルなので、読み進めているうちにだんだん小説の中だけの話と思えなくなってくる。 しかしながら現実の世界も、医療の発展により寿命が延び高齢化社会が問題にもなっている。こうやって延ばしに延ばしてきた命を、○○年たったから死ねと言ってるのと同じ。色々考えさせられる本であることには間違いない。そして、文句なく面白い。 下巻はどうなるんだろう。楽しみ半分、怖いもの見たさ半分と言ったところ。

    0
    投稿日: 2015.04.28
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    第二次大戦、日本は六発の原爆投下により降伏、度重なる空爆のために焦土と化した国土。そこからの復興の過程でアメリカから導入された肉体を老化させない技術により、“永遠の命”を得た日本国民は、しかし人口調整のための“HAVI を受けてから100年で死ななければならない”生存制限法“百年法”に同意しなければならない。 2048年。HAVI を受けてから、初めての100年を迎える日本では、まやかしの永遠にすがる人々、己のことのみで国家を顧みない政治家、100年のその日を受け入れようとする戦争経験者である官僚、死から逃げるためになりふり構わない警官、さまざまにそれぞれの100年目がやってくる。 文章は淡泊。簡潔。分かりやすく、近未来であり、不老の技術などのSFであるけれど入っていきやすい。 時間の流れによって高潔の意思も惑うし、平凡な生活に流され倦んだ希望を重りに歩いてきた女は自らの意志で100年の幕を引くことを選び取る。 前半、気になる終わり方をしているのですぐ読み始めたい。

    1
    投稿日: 2015.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原爆が6発、戦争の最後に日本に落された。その戦争を経験した日本はアメリカの不老技術、HAVIを導入した。回りでばたばたと人が死んでいく戦争を経験した日本人だったらだれでもそれに縋りつきたくなるなるのは当然だと思う。 しかし、皆が皆、不老になったらどういう事になるだろう? この作家さんはそれをうまく表現していた。 日本国民全員が若く、年寄りが居ない。100歳まで生殖能力があるし、病気・事故さえなければずっと生きられる。 でも、そうなると、人口は莫大になり、食糧不足に陥る。この物語では昆虫食になっていた。家族はファミリーセットと言われ、子供たちがHAVIを受けれる年齢になると家族感が薄れて家族を解消するのだ。孫が祖母と恋をするなんて事もありえてくる。 そこで百年法という法律が、HAVI導入に際して決められた。 100年たったら安楽死をする。とサインをしてからHAVIを受ける。 最初は100年後の事。と思っていた国民だったが、100年目が近付くにつれ、初年度適用者達は精神不安定になっていく。そして政治家たちは自分たちが死なないように法改正をしようと国民投票をする。 死にたくない人達と、死なないと飽和状態になって仕事もなにもかも先人特許で若者があぶれてしまうと危惧している人達の攻防。 一時はその勝敗も決まり、平和が訪れたかに見えたが時代の流れに早くもその法律も合わない物になって行った。 下巻はどうなっていくのかな? 印象に残った言葉 『欲望と直感で迷ったら、直感を信じろ』 『死という闇があるからこそ、生の光が強くなる』 死があるから、今を精いっぱい生きようとおもうんだよな~。

    1
    投稿日: 2015.04.14
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    第一部は、3人の人物が順番に現れて、なーんかまだどうなるのかよくわからんな、と思っていましたが、第二部に入ってからがぜんおもしろくなってきました。 若いままで、死なない。だけど、百年経ったら死ななきゃいけない。 そんな処置が受けられるとしたら、私はどうするかな……。 若さにあまり執着はないので、普通に年をとってもいいんじゃない? とも思うけど、それは今、それが当たり前だから言えることで、生まれたときにすでにHAVIを受ける方が当たり前の世界になってたら、なんのためらいもなく受けるだろうな。 でもずーっと生きてるって、それはそれで結構大変だと思うなぁ。 かといって、百年経ったからはいそうですかって死ねるか、と言われたらそれも無理そう。 この話がどう決着するのか。 下巻に期待します。

    0
    投稿日: 2015.04.08
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     終戦後、アメリカから不老技術”HAVI”を導入し不老不死となった日本。しかし人口調整のためHAVIを受け入れた者は100年後に死ななければならない通称”100年法”も制定された。そして2048年、最初の100年が迫ろうとしていた。  100年法をめぐっての政治家の暗躍に国民それぞれの揺らぎ、そして国家を飲み込むうねりというものがとてもよく表現されていたと思います。壮大な設定ながらリアリティを持って読み進めることができました。  上巻では第一部、二部、三部の一章までが収録されているのですが、その構成が巧いなあ、と思いました。と言うのも第一部は100年法が執行間近の2048年、 第二部では時代が飛んで2076年、第三部はそれからまた20年ほど後、と時代は飛び飛びながら、 最小限の描写で読者に時代の大きな変化を理解させるあたりが(特に48年から76年の間で社会に大きな変化が訪れています)非常に巧いと思いました。いくらでも書きこもうと思えば書き込めるところだ思うのですが、そこをダラダラと書き込まないことで、 世界観の説明に終わらず、各登場人物たちの死へ向けての葛藤がしっかりと書き込まれていたと思います。  死にたくないけど永遠に生きたくもない、そんなセリフが小説内に出てくるのですが、読んでいる自分もその言葉に最も共感できました。  単に人口が多くなるから、という理由だけでなくやっぱり老いであったり死という区切りが無ければ、世界や人間関係にいつか我慢できなくなってしまうのではないかと思います。 でもこういう風に思えるのも自分がまだ若くて死が実感できないからであって、作中のように若い肉体のまま死を強制させられる立場になるとまた変わってくるのでしょうか。  そう考えると老いや病気やけがで体が弱ってしまうのは、死に対する覚悟や心の準備のための期間なのかもしれないな、とも思います。  政治部分の描写で恐ろしく感じたのが、自然な流れで独裁政治が完成してしまっていることでしょうか。これも100年法の設定を生かしたものなのですが、とても綺麗な流れでそうした政治体制が出来上がってしまいます。  作中の官僚の言葉で、民主政治でも国民は間違うことがある、といった趣旨の言葉があるのですが、それが非常に実感を持って思い出されました。 そしてその官僚が続けて言った言葉が、間違うことがある国民を正しい方向に誘導するのが政治の仕事とあります。では果たしてこの誘導が正しかったのかどうか、それはまた下巻でのお楽しみ、といったところでしょうか。 第66回日本推理作家協会賞 第10回本屋大賞9位

    3
    投稿日: 2015.04.06
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    山田宗樹が描いた日本の未来の姿。物語は、いきなり2048年から始まる。近未来SFのような幕開けなのだが、テーマは非常に深刻である。 不老化処置を受けた国民は百年後に死を迎え入れなければならないという『百年法』巡る政治の舞台と、それに翻弄される人びと… 最初は山田宗樹作品としては、あまりに突飛な設定に戸惑いを覚えるのだが、読み進むうちに現実味を帯びて来る。それだけ物語の設定が素晴らしく、ストーリー展開も非常に面白いのである。 現代日本でも高齢化は国の財政負担を増大させると同時に核家族化による孤独死など深刻な社会問題になっている。本書に描かれる不老化技術が浸透する未来の日本は、まるで現代日本の高齢化問題をディフォルメしているかのようだ。 下巻では果たしてどのような結末が待っているのだろうか…

    1
    投稿日: 2015.03.28
  • 大著だが、一気読み必至のエンタメ本

    寿命を制限する法律をめぐって社会や人びとがどうなっていくかが描かれる。 奇抜な設定も最初のアイデア倒れに終わらず、その後の展開もしっかりと練り込まれていて、あぁなるほどと納得させられることもしばしば。 小説の中で流れる時間も長丁場だが、折々の時代の細かな変化を説明調にならず、流れの中で自然と語っているのうまいと思った。 ただ、映像系に近しい文体で、 「目を瞑る。サイレン。真下で鳴り止んだ。目をあける。背筋を伸ばす。夜空を見上げる」 など読むと、およそ文学書を読んだ気にはなれない。

    2
    投稿日: 2015.03.26
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    最後の展開が早足でちょっとこじつけ気味だったものの世界設定などは大変興味深くいかにもありそうで怖くなりました なかなか面白い

    0
    投稿日: 2015.03.25
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    HAVIが現実にあろうとなかろうと現在の日本の状況をよくシュミレートしている。スピードのない、問題意識のない民主主義による弊害。慈悲のある独裁体制を敷いたリー・クアンユーが死去したニュースを聞き、国家の在り方を考えさせられた。

    0
    投稿日: 2015.03.25
  • 大局を見るリーダー

    ヒト不老化技術(HAVI)により、永遠の生命を手に入れた人類。HAVI導入時に、生存制限法(百年法)が制定された。「HAVIを受ける者は、処置後百年を経て、生存権を始めあらゆる権利を放棄することに同意せねばならない」、つまりは、百年後には死ななければならないという法律だ。 最初の百年が迫った日本では、「死にたくない」という思いから、百年法が国民投票によって凍結されてしまう。 そこから始まる停滞と、変革。 「永遠の生命」がテーマかと思って読み始めたが、それよりも大局を見極め、周りからの反発を受けようとも未来を見据えて行動を起こすリーダーの存在の物語だった。 今の政治家さん達は、大局を見ているのかなぁ?

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    投稿日: 2014.12.13
  • 超高齢化な社会

    日本の未来図かはたまた人間はこうならないのかSFとしてもクオリティが高いエンターテイメント作品で楽しめます。難しい話は別にして20歳台で外見成長を止める技術が欲しいですよね。 いろいろ想像しながら入り込んで楽しく読んでみてくださいい。

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    投稿日: 2014.08.03
  • 一気読みしました

    某TV番組でOさんが「ぜひ読んで欲しい。そして映画化してもらいたい」とSさんに贈り、超ざっくり紹介していたのを見て、どうしても読みたくなった。 私は文学的な良し悪しはまったくわからないが、とにかく先が気になり止められない。 人間の性(さが)を思い知らされる重いテーマの作品だが、サスペンスドラマのような「面白さ」がある。

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    投稿日: 2014.04.13
  • この本を読めて今週末は満足!著者初SFとは思えない高い完成度

    「不老不死」をリアルな現実として描いた近未来SF。科学の進歩により永遠に老けない、死なない世の中が実現した近未来の架空日本を描いた作品。100歳なのに見た目20歳の女子大生が実現する世の中って、どんな感じ?興味を持った人は手にとって間違いナシ。珍しい設定のSFというだけでなく、人は本当に若いまま100年生きたらどんな風になるのか、という空想にリアルに応えてくれてます。ああ、きっと自分も社会もこんなになるかもと納得感を持って読むことができました。このあたりの人も内面をえぐる表現は、「嫌われ松子の一生」にも通じる作者の本領が発揮されていると思います。政治局面や警察機構、軍隊組織まで登場し、SFファンだけでなく社会・政治小説が好きな人にもお勧め。

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    投稿日: 2014.04.08
  • 久しぶりにどきどきわくわく

    ずっと読みたかった本がやっと読めた。 久しぶりに物語にどきどきして、ページが止まらない感覚を味わいました。 面白い、だけではなくて「自分だったらどうするか」ということを、常に考えながら読むことができた。 SFであり「もしも」のお話だけど、空想の世界と割り切れない恐ろしさもある。

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    投稿日: 2014.01.03
  • SF色が濃いけれど

    我々が直面している高齢化社会、というかアンチエイジング・高寿命化社会に対して史実に対するパラレルワールドの手法で臨んだ着眼点が面白い。 熟れていない表現、構成がやや見受けられて少々読み辛い感もあるが、展開のスピード感がそれを上回り、読み進めて行ける。 「生命・寿命」を題材に、個人の想いや目的と社会維持・発展の相反が描かれおり、読み進めるうちに社会の有り様に不条理や諦めを始めとする表現しづらい曖昧で多様な感情が湧き起こる、不思議な感覚を感じたことが新鮮な驚きであった。

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    投稿日: 2013.12.28
  • 大著だが、一気読み必至のエンタメ本

    寿命を制限する法律をめぐって社会や人びとがどうなっていくかが描かれる。 奇抜な設定も最初のアイデア倒れに終わらず、その後の展開もしっかりと練り込まれていて、あぁなるほどと納得させられることもしばしば。 小説の中で流れる時間も長丁場だが、折々の時代の細かな変化を説明調にならず、流れの中で自然と語っているのうまいと思った。 ただ、映像系に近しい文体で、「目を瞑る。サイレン。真下で鳴り止んだ。目をあける。背筋を伸ばす。夜空を見上げる」など読むと、およそ文学書を読んだ気にはなれない。

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    投稿日: 2013.12.11
  • 残念です。

    題材は非常に興味をひかれましたが、あまりにも現実離れした内容と、個人的に文章が好きになれませんでした。 重くて突き詰めた内容を期待する方には向かないと思います。

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    投稿日: 2013.11.24
  • 最後が、、

    地球で不老不死が実現された場合に、付いてくるであろう問題に焦点をあてたお話。 確かに、そういう問題はあるよね、、と考えさせられながら読みました。 途中までがとても面白かっただけに、最後が残念でなりません。 問題に対して、何の結論を出すでもなく、問いかけをするでもなく、とても安易な結末に逃げてしまった感じがしました。 まあ、こういう落としどころしかないよね、、というところに落としてしまった印象。 残念でした。

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    投稿日: 2013.10.19
  • こういう設定大好きです

    完全にSFなのに、リアリティあふれています。 人が願ってやまないはずの永遠の命、それを手に入れたときに人間はどう考え、行動するものなのか。考えさせられました。

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    投稿日: 2013.09.25
  • 不老不死を司る独裁者の恐ろしさ

    あの『嫌われ松子…』の作者の初長編SFとの評を見て手にした。時はあたかも国政上で”独裁者”の誕生かと思われる時期だった。  中身は確かにSFの衣を被ってはいるが、実は政治小説ではないか?いや『感染列島』のような恐怖小説か?と思わせる程、訴求力は凄い。  主人公の登場は端から察そうとしていた。ぐいぐい引き込まれるテンポと内容。シチュエーションが交互に代わり、まるで線路のポイント交換の如く、頭の切り替えが大変だった。  「百年法は是か非か」国民の総意はいずれに傾く?施行に注力する主人公軍団。しかし結果は?  やがて独裁者が仕立てられてゆく。仕立てた主人公さえ独裁者の魔の手に握られてしまった。さあいかなる展開が可能なのか。とその時、集団自殺が発生する。その背景にある個の葛藤、また制度の否定集団、さらに対症療法さえ見つからない新型ガンの出来。根本からの解決策に挑む国家中枢。”軍”のらしからぬ法に基づく道理ある遂行。  米国や中国、ロシアなど外国の影響はとの思いには全く触れず、舞台は国内を出ない構築も素晴らしい。  自然人としての人間の生き様にも切り込んだ傑作だった。

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    投稿日: 2013.09.25