
総合評価
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powered by ブクログ吉川英治文学新人賞受賞作。 おもしろかったー! ゼネコンの「談合」がテーマ。 645ページもあるから身構えたけど、冒頭から面白く、そして読みやすい。2日で読んでしまった。 中堅ゼネコンの一松組で建築・土木に携わる、入社三年目の富島平太。「オレたちバブル入行組」などに出てきた白水銀行も。 入札に向けて邁進する中で、あっと驚かせるシーンがたくさん。特に抜本的なコスト削減には感嘆させられた。 登場人物も魅力的。 お調子者だけど優秀な先輩の西田。寡黙な実力者の尾形。人情味あふれる天皇こと三橋。 ライバルたちを小物感あふれる書き方にするのは池井戸流ですね。 平太の母と園田の母も、良い。 萌のストーリーはここまで詳細には必要なかった気はするな。
31投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログゼネコンの談合についてのお話。 教科書知識で談合は悪いものという意識があったけど使い方によっては確実に利益を得られる方法でもあるし主人公同様どのようにするかを考えさせられたお話だった。 登場人物の中では業務課の西田さんが印象的だった。毒を吐いてやる気のない人なのかと思いきや情に厚く仕事も出来る。こういう人になりたい。
1投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログまず読みやすい。今まで知らない談合の世界を知ることができた一冊。社会人なら誰もが楽しめるのが池井戸作品の良さ。この「鉄の骨」も間違いなくそうである。
0投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ中堅ゼネコンの現場で働く主人公・平太は、ある日いわゆる「談合課」に突然異動を命じられる 「談合」は業界を守るための「必要悪」だと諭されて、戸惑いながらも徐々にその考えに染まっていく平太 一見、単なる社会派小説に思われるが、この平太の人事異動が恋人・萌との距離をつくるキッカケとなってしまう 萌の方も勤務先の銀行での考えと平太の「仕事」に対するズレから、徐々に同じ銀行の上司に惹かれていく 企業で働くとは? 生き方とは? 家族とは? 自分にとって真に近くにいてほしい人とは? そうした問いかけを平太や萌の視点を通して読者に語りかけられる そして平太と同郷で母とも繋がりがあったと思われるゼネコン会の天皇・三橋との出会いによって平太の考えや取り巻きが大きく変わっていく また検察側の視点も程よいタイミングで入ってくることで、談合する側だけの論理ではなく「社会」として広い視点で「談合」を見つめながら物語は進む 読みながら平太とともにハラハラしながら、社会人として自分自身にも投げかけられるような問いが随所に散りばめられており、さらに池井戸作品としては安定のミステリ要素もしっかりと踏まえた結末に楽しませてもらった 本書あとがきに書かれていたが、私は著者が当初候補としていたタイトルがこの作品にはとてもしっくりくると思った 「走れ、平太」 泥臭く社会に揉まれながらも、目の前の道を走っていく青年の姿に好感を持たない人はいないはずだ
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログ池井戸先生の作品は本当にページを捲る手が止められない。。 談合をテーマにした作品 自分もサラリーマンなので組織にいる人間として主人公の心情に共感できるところが多数。。(犯罪に加担するという点では無いです) ともあれ犯罪は犯罪 法治国家である以上、法律は守らないといけない当たり前が、大企業の数々の不祥事で基盤が揺らいでいる時代 改めてサラリーマンとしてあるべき姿を問わないといけないと思う作品でした
0投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 談合とはこのような形で行われるのかと、勉強になった。 ただ、萌の存在に最後までモヤモヤした。 平太とちゃんと別れてないのにもかかわらず、他の男と付き合う。 うーんという感想です。
1投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ富島平太は現場から本社に異動になり、本来違法な談合がはびこる業界の中でどのようにして自社の利益を上げつつ案件を取ってくるかに苦悩する 大局を見ることこそが大人で小さな視点で仕事をする平太とは価値観が会わないと感じる萌は次第に有能な先輩に惹かれていく 様々な人が寄り道を繰り返しながらあるべき姿に収束していく様は読者を捉えて離さない
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ一部難しくて分からないところもあったけど、入札のシーンなんかはすごく緊迫した。 にしても、働きすぎよ。 徹夜とか自分の予定を押し切ってまで、働き詰めになるのはキツイな。 業界としてはまだこんな世界があるだろうかと気になった。 初めは頼りない若手社員だった平太が他社の役員のやつらに毅然と意見を言う姿は格好良かった。 終始応援したいキャラだった。 西田さんも普段はチャランポランでも仕事は誇りを持った熱い男な感じがしてよかったな。 自分がここにいる意味とか青臭い存在論なんか考えるより、自分には何をできるか考えろ! この言葉は、最近くすぶってる自分に一番印象に残った言葉だった。 園田がうざすぎたので-1
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログネタバレ 池井戸潤最高でした。この所10冊以上Unlimited出してるから、毎日の様によんでるが、この本と空飛ぶタイヤはとくに良かった、今迄、1000冊以上、サスペンス絡みの人間ドラマ読んでるが、結末に至るストーリーが、まるで映画観てるごとく、先が読めない様で、読むと感動してしまう、最高作品である。 「今回の地下鉄工事の入札で、なぜ一松組は他のゼネコンとJVを組まなかったのか。なぜ、談合の打ち合わせに尾形常務が出席しなかったのか。なぜ、他社の談合担当者が逮捕されたのにウチは誰も逮捕されないのか。それはつまり、これが最初っから尾形の策略だったからだ」 内部告発して検察に情報を流していたのは──尾形常務なんだよ」 「検察だよ。東京地検だ。俺も調べてみた。内藤っていうのは、今回の特捜部長だ。間違いない。尾形はこう考えたのさ。競争相手を談合で潰し、一松組だけが生き残って地下鉄工事を受注することはできないか。また、そうなれば全国で指名停止を食らった真野建設も山崎組も村田組も、しばらくはなにもできなくなる。それは一松組にとって千載一遇のチャンスだ。これぞまさしく談合特需だ、ザマーみろってな!」 「三橋の調整を失敗に追い込むことさ。調整が不調に終われば、社長の意向がどうあろうと公正入札に頼らざるを得ない。尾形さんの狙いは、談合潰しなのかも知れないぜ」 ただ尾形常務の計画に利用されるために来たんですか、ここに。談合課に」 潜る、とは、談合で取り交わされた約束を破り、低い価格で落札することを意味する。禁じ手というより、裏切り行為だ。 中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動したた。「三橋の調整を失敗に追い込むことさ。調整が不調に終われば、社長の意向がどうあろうと公正入札に頼らざるを得ない。尾形さんの狙いは、談合潰しなのかも知れないぜ」先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!(講談社文庫)
8投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログテンポよく読めて面白かった。 それぞれの立場があり、しがらみがある。それはどんな仕事でもきっとあるのだろうけど、未来に向けて変化していこうという熱い気持ちに共感した。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃくちゃ面白かった。 平太のこと、萌の事、談合課の事、そして入札の事。 談合という大きな話を取り巻く、それぞれのストーリーがテンポよく展開されていて、とても読みやすかった。 談合は、必要か、不要か、その答えは自分の中でも出なかった。ただ、一番心に刺さった考え方は西田の考え方で、初めは役所にアプローチをかけるような描写もあったが、結局、案件が欲しければ、他者との調整ではなく、自社が持つ知恵と技術で落とすべきだという信念が感じられた。 良し悪しのつかない物事を前に、正々堂々の信念を持てるような人になりたい。 工事を発注する自治体の、コストへの関心はもっと高まるべきだな。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ久々に池井戸潤さんの作品を読ませていただきました。Kindleのアンリミティッドということで読みました。内容としてはすごくスリリングで面白く読ませていただいたのですが、恋愛要素がある部分が深掘りされていなかったので最後に?が残る印象でした。 本編のストーリー自体はとても良く面白かったので、満足ですが、そこだけが少し心残りでした。最後、どのような形で主人公と関わっていったのか、アフターストーリーのようなものがあるとイメージが膨らんだかなと思いました。ありがとうございました。
13投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログギョーカイの話。まじダンピングとかやりだしたら行く末わかってんのにどこの業種もおんなじことばっかすんよね
0投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ久々の池井戸作品は面白かった! 建設会社と政治家、談合と裏金をテーマに扱っていたが銀行や検察との関係も分かりやすく読みやすかった!企業とは何かそこで働く人間の正義感と倫理観の狭間で葛藤する姿が読んでいて感情移入を誘った。働く事に悩みを抱える社会人にはおすすめの一冊。
0投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ大手ゼネコンと中小企業のゼネコン会社の存続と多大な収益を出す為に談合があることを知った。 闇のフィクサーの存在や政治家、金の猛者達がそんな談合を操っている。中小ゼネコンの一松組、若手の平太とその先輩や上司達の奮闘が手に取るように伝わってきた。 最後に笑うのは誰か脱談合は可能か? この作者の物語は主人公になったつもりで読み更けてしまう。マジックだ。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ著者の本はどれもドンドン読まされてしまう。展開の巧みさに翻弄され、現代的な紋切り型のキャラクターがリーダビリティを維持する。現代的な紋切り型というのがミソで、同時代にいる人間にとっては違和感をさらっと流せてしまうので、読んでいて引っ掛かりが少ない。 この本を読むと、土木業界において企業の利益追求が健全な競争につながらず、談合に至ってしまうメカニズム(入札制度)を感覚的に理解できるのではないだろうか。制度が相手だからこそ、物語としては現実的な着地点がすっきりしない所に落ち着くほかなかったのだと思う。
0投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ『建築業界の談合に若手社員が使命感・正義感を持って悩み苦しみながら活躍』 頑張って欲しくなる主人公がよい
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ池井戸潤の長篇小説。 2010年刊行。 吉川英治文学新人賞受賞作。 中堅ゼネコン・一松組の若手社員である平太は、ある日現場の施工管理から、常務直下の「業務課」に異動を命じられる。 現場志向の平太としては不満のある異動だったが、サラリーマンの宿命として受け入れる。 「業務課」は、気の弱い課長と、脂ぎったお調子者の中年社員、ミステリアスな美人庶務の3人しかメンバーがいない、社内でも謎とされている部署だった。 平太は「業務課」で、コストダウン交渉や役所への営業など、慣れないながらも仕事をこなしていく。 しかし、ある公共工事をきっかけに、平太は「業務課」が談合を取り扱う裏の顔を持っていることを知る。 平太は世間に背く不正行為である談合を初めは嫌悪するが、業界と会社を生かすための手段でもあることを知り、葛藤しながらも手を染めていく。 そして、日本の大きな談合を取り仕切る「天皇」三橋と出会い、地下鉄工事という巨額の「案件」に向かっていく。 以上が本作のあらすじ。 舞台の時代は明記されていないが、情景描写から推察するにバブル崩壊後かつリーマンショック前の1990年代後半。 当時の社会問題であった建設・土木の公共工事に関する「談合」をメインテーマに据えている。 池井戸潤の作品をちゃんと読んだのは初めてだったが、エンタメ性が高い作品だと思った。 ストーリーは長いが、それなりにテンポが良く、登場人物のキャラが分かりやすく立っているので読みやすい。 一方、ストーリーが単線的で、それ故に物足りなさを感じた。 意味ありげな設定が伏線になるわけでもなく、キャラの掘り下げも甘いので、ストーリーのためにすべてが存在するような、そんな感じが好みではなかった。 (トキワ土建が談合破りをした理由が後に繋がっていなかったり、色々雑) 本作は幾つかの対比が明確に描かれる。 生き残りのために談合をする建設会社とその正義を疑わずに強行する検察。 現実を直視して汚い仕事に手を染める平太と理想論に固執して平太を蔑む萌。 この分かりやすさが読みやすさに繋がっており、これが人気作家のテクニックなのだと思った。 ただ、萌の掘り下げがなかすぎて、単なる思考の薄っぺらいクソ女としてしか見れなかった。気になる読者は多いだろう。 (銀行員がリアリスティックなだけの無能だと言いたいなら、成功しているが) 現実の仕事とは、本書のようにドラマティックで分かりやすいものではない。 もっと単調で、退屈で、複雑で、煩雑で、難解なものだ。 しかし、現実の仕事にも本作における平太たちのようにえも言えぬ達成感を感じることがある。 池井戸潤はそれを理解して、エンタメに落とし込んでいる。 故に彼の作品はよく売れるのだと感じた。
17投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ裏切らない池井戸作品! 読み応えたっぷり!映画にはできないだろうなと感じる緻密ややり取りの積み重ね。 普段殺人が起こるような作品ばかり読んでいるので、日常的でありながらここまで面白いのはさすがだなあと思いました。
2投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログ正義のヒーロー的な主人公が古臭い。同じ大衆小説でも、山崎豊子のような深みがなく、本当に大衆小説、エンタメ小説だった。軽い。初期というか、まだ今ほど、深みのある内容にはできない時期だったのかな。
1投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ図書館にて借りる、第146弾。 646ページと長編だが、非常に面白い。 ゼネコンの談合を中心に検察、主人公の恋模様が並行して描かれる。 ゼネコンの談合をエンターテイメントに仕上げるあたり、流石は池井戸潤といったところ。非常に楽しめた。 池井戸潤の小説を読むと、仕事を頑張る気になる。
1投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ第31回 吉川英治文学新人賞 建築業界の闇を知ってしまった。 談合がなぜ必要悪とされてしまうのか、なにがしがらみになるのか、ざっくりとは理解できた。 疑問を持っても配属されたばかりの平太にどうすることもできないし、一松組で目先のことに悪戦苦闘する平太を、彼女の萌が俯瞰してみている気持ちになって冷めていくことに気の毒な気持ちになった。 萌が銀行で尊敬する上司の園田はいけ好かないけど、ドラマでは向井理だったと知ってますます平太に同情した。 池井戸潤さんの作品はサクセスストーリーが多い中、これは主人公が悪側なので今まで読んだ作品とは違う雰囲気を味わえた。
33投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログ建設業のアカウントを担当することになり読破。 業界や談合、入札とは何たるかが詰まった内容だった。 企業が生き抜くには、利益を出し続けなければいけないのは当然で、厳しくも企業競争があるからこそ業界全体が成長していくことを改めて実感した。 自分の正義とは裏腹に、会社に身を置くサラリーマンとしての立場に平太はきっと葛藤していたに違いない。どんな状況下でも仕事に熱くなる平太の姿勢にこちらも熱をもらうことができた。
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ中堅ゼネコン勤務の主人公が談合と組織の壁に左右されていく小説。最後に種明かしのような解説でミステリー要素もあり、付き合っている銀行員の彼女の心が揺れ動く描写もおもしろかった。
6投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ富島平太は、一松組という建設会社で現場から業務課に異動し、新たな挑戦を始める。 業界の裏で行われる談合や不正に疑問を抱きながら、奮闘し続ける熱い物語。 この本を読んだ当時は女子中学生だった私にとって、「中堅ゼネコン(中規模の建築会社)」は少し難しく感じたけれど、本自体は読みやすくて面白かった記憶がある。知られざる世界を覗き見るような感覚があり、ワクワクした。 この本をきっかけに、池井戸潤さんの作品をたくさん読むようになった。
6投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ談合という重々しいテーマの中、平太と業務化のメンバーとのやり取りが緊張をほぐしてくれる気がして、すごく好きな登場人物たちでした。特に西田が最高だった。(笑)
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ今まで知らなかった建築業界の裏の世界を知ることができました。 1つの仕事をとることがとても大変なんだなと思い2日間で読み終わりました。
1投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ一松組のような調整なく自社努力のみで受注できる会社がどのくらい存在するのだろうか。 談合はないとしても、営業が交通整理することで設計部門の技術力の成長を鈍化させることはあるかもしれない。そして営業力や自社のブランドにより技術力の低い会社が受注するということも。そもそも純粋な技術力のみで会社の優劣をつけることがナンセンスかも知れないが。 談合、買い叩きなど、一昔前の物語であったが、公共工事の大まかな流れを知るには良い本だった。 あと萌がクズすぎる。
1投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ建設業を描く池井戸作品。 特に公共工事における談合。 談合は違法であるし、特に官製談合であれば贈収賄や政治資金規正法違反にまで繋がるだろう。 では民間だけの談合なら?もちろん違法ではあるのだが… そんな所に切り込んだ池井戸作品。 確かに談合により不当に高額になると税金の無駄遣いという話ももっともであるが、作中にある『無理筋』な話も考えさせられてしまう。 経済の安定のため、無事に竣工するため等々。 そしてそこには人間ドラマサラリーマンの悲哀がある。それを読みやすい池井戸作品となればページをめくる手は止まらない。 ラストに明かされた事はなるほどと。でもそうなるとやっぱり辛いなサラリーマン。 三橋さんは純粋な人なんだろうなぁ。元々そうなのか、歳を重ねてそうなったのか。 面白い作品でした。
2投稿日: 2024.09.02
powered by ブクログ池井戸潤がゼネコン業界を書くとこういう面白い作品になる。バンカー目線もありつつ単なる経済小説ではなく、池井戸潤の小説には必ず中小企業や本作の主人公たちなどの現場で汗をかいている人たちの奮闘が必ず描かれている。半沢直樹シリーズのような勧善懲悪ではなく、清濁併せた現実的な状況下での決着になっているが、それでも読後は爽やかだ。 名古屋の地下鉄談合事件がモデルと言われているが、「談合=ゼネコン」というくらい国民のイメージは定着しているのではないだろうか。 その業界に身を置く若き主人公は理想と現実の狭間で悩み、悪いと分かっていても仕方ないと途中では無理に納得しようとするのがやるせない。「しがらみ」はただの言い訳、という台詞が出てくるが、その通りだと思う。 立場が変われば読み方も変わる。多分、ゼネコン業界の人がこれを読むと「うちらにはうちらの事情があるんだよ」と言うのだろう。 そしてずっとこの先も談合はなくならないのだろう。
28投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログサラリーマンの会社における、自分の気持ちと、あいたいする会社の利益の中で、もがき苦しむ姿が、悲哀に満ちていた。 社会悪が何故、生まれるか、社会の仕組みに翻弄される個人。 表面に現れたものだけでは判断するべきではないことを教えられた。
1投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ【鉄の骨】 池井戸潤さんの少し前の著書。 談合が当たり前だった建設業界、それに立ち向かう一人の若者の正義は勝つのか、それとも…。 企業人である以上、利益を得ることは大切。でもどんなことをしてでも利益さえあげたらいいということではない。 過去からのしがらみに縛られていてはいけない、と分かっていてもその慣習を打破すると不幸になることもある。 談合、実に罪深いものだなと率直に感じました。 読み終えた後の爽快感は、やっぱり池井戸ワールドでした
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログとても面白かった! タイトルに惹かれてたまたま手に取ったけれども、最初のページを読んで「あ、苦手なタイプかも」と思った。 しかしさすが池井戸潤。 読み始めたらもうやめられない止まらない! 談合とは何か、建設業界の癒着とは何か。 普段だったら避けがちな内容が盛り込まれているのにページを繰る手が止まらず、一気読みしました。
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログどんどん話に引き込まれ、先が気になって、やめられない止まらない(笑 談合はルール違反、というのは分かっていますが、こんなに仕事に熱くなれるというのは、ある意味うらやましいと思ってしまいました。
7投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログ久しぶりの池井戸作品。ゼネコン業界の"談合"をテーマとした物語です。 一松組に勤める平太は、技術系の職務から入札を担当する業務課への異動を命ぜられ、入札事業における“談合"の存在を目の当たりにすることになります。 談合は悪いことではないのか…という戸惑いを抱きつつも、上司の指示に従い、関係者との調整に懸命に従事する様子が描かれています。 複数の会社の利害や、時には政治家を巻き込んだ“調整"の場では、様々なしがらみにがんじがらめになってしまって自分の意思を通すどころの話ではないのだな…と思いました。 本作では、平太を含めた業務課のメンバーが、あらゆる制約のなかでも必死に会社のために奔走する姿が印象的でした。 仕事に熱くなれるって、、、何かいいなぁ。 ずっしりボリューム感のある作品でしたが、熱い気持ちをいただきました♪
18投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ談合。製造業で働く自分にとっても、その背景は理解できる話だと思う。 どの業界であれ、提供した価値に対して、適正な対価を享受できる構造にしていかないとダメだと最近思ってる中で、思ってくることをそのまま表現してくれる1冊だった。
2投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログ談合のことはよく知らなかったが、なるほどと思った。 主人公の部署の人達がアツく、二転三転していくストーリーに目が離せなくなる。 ただ彼女の萌にはイライラする。。。
10投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ドラマの半沢直樹にハマっていたところ、 先輩から勧められて読んだ。 先輩西田が熱い。 平太が業務課への異動理由を 西田に尋ねた時の返答が熱い。 自分も頑張ろうって思えた。 それと彼女。 現実と理想の揺れ動きには ハラハラとさせられた。 一旦園田の方にいった時の喪失感たるや。 最後、彼女が園田に送ったメール内容や 心理描写が気になりすぎる。 分厚い本だったけど、苦にならず読めた。 自分の今の仕事について 改めて考えることができた。
1投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西田みたいな先輩に出会いたい。後輩も絡みやすい性格で、仕事が大好き(かつ優秀)で、上司にも必要に応じて強く発言できて、職場の家族を大切にできて…本作で一番好きなキャラです。 ストーリー自体は、入札・談合という話を非常に分かりやすく書かれており読みやすい。流石池井戸潤。 ただ新工法を見出してコスト大幅ダウンに成功した流れにはやや無理があると感じた。 不正は必ずしも自らの意思で行われるものでなく、巻き込まれていくことも多いのだろう。組織に入ると、その組織風土が当然で、今までの常識が非常識に感じることがある。そこで乗るかそるかを判断できる軸と強い意志を持ちたいと思った。 自分が平太と同じ状況に置かれていたらどうするかを考えながら読むと面白い。
2投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログAmazonオーディブルで聴いた。 あんまり面白くなかったな〜。 しかも主人公の彼女がかなりイヤなタイプ。
1投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログ談合の話です。 毎年同じ、区役所の駐車場管理のおじさん。 本当は入札で管理会社が選ばれるわけですから毎年同じと言うのは「当たり前」ではありません。 道路整備、ビルの建設、地下鉄工事・・・それらが「本当に」入札で決まるようだったら、建設会社はどんどん利益を削って競争し、そのうちに潰れてしまう。 利益度外視の新興会社が実績づくりのために入札で工事を請け負い、そのうち無理がたたって倒産したら誰が穴埋めするのか。 もし入札が不調の場合、再入札等で工期がずるずると遅れてしまう。 だから談合は「相互互助の知恵」なんだ。というのは正論なのでしょうか。 「業界、会社の当たり前」に対して疑問を持ちながらも「社員」として行動せざるを得ない主人公。 「組織」に対して「個人」は無力なのか。 「疑問」はそのうち「当たり前」に変わってしまうのか。 そういう視点で見ても面白いです。 読み応えのあるおすすめの作品です。
0投稿日: 2023.12.25
powered by ブクログ談合というセンシティブであり、この本の書かれた時代において社会的な話題になりやすい題材の小説。なぜ談合が起き、誰もが悪いことと解っていながらなくならないのか、様々なことを考えさせられながらも小説として面白く読み応えがあった。
1投稿日: 2023.12.20
powered by ブクログ走れ平太 650ページほどある作品でしたが、一日で一気に読めました。 会社のために死ぬか、正義を貫いて死ぬか 二転三転する状況に読む手が止まりませんでした。
2投稿日: 2023.11.20
powered by ブクログ中堅ゼネコンの現場で働く入社3年目の平太。 突然の人事異動で入札の最前線で戦う業務課、 通称”談合課”へ異動。 官僚や大手ゼネコンとの談合に巻き込まれ検察の影も見え隠れする中、銀行に勤める彼女とのすれ違い、家族の急病など盛りだくさんの困難も降りかかり、全力で大手ゼネコンに挑んで行く。 半沢…に比べてインパクトは小さく感じたが納得のいくストーリー展開、平太が数年後成長した姿も描いてほしい。
0投稿日: 2023.10.30
powered by ブクログ池井戸作品らしく読みやすく面白かったけど、池井戸作品では珍しくモヤモヤして終わった。萌にとにかくイライラ
0投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゼネコンの談合の話。 それにしても、登場人物の心情がそれぞれ読み取れ、非常に面白い。恋愛の話も所々に織り込まれ読者を飽きさせない。 マネーロータリングの仕組みはいかにも現実にありそうで結末がどんなになるか楽しみだった。
1投稿日: 2023.09.23
powered by ブクログ2023年25冊目。必要悪。本当にそんな言葉が通用するのだろうか。談合しなければ会社が潰れて路頭に迷う人が増え、経済が成り立たなくなる、のであるのならば長きにわったて得た裏金を裏金ではなく必要なところへ渡す仕組みを作ればいいのではないのだろうか。競争があったからこその発展であり、馴れ合いで得られる仕事なら技術の進歩は見込めない。一旦入ってしまったら抜け出すことはできないのではなく、地位や名誉や財産を手放すのが惜しいだけ。反発は多いが一社だけでも変えていこうというところがあることが救い。楽しかった!
1投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説ですがあえてカテゴリはビジネス書に。 中堅ゼネコンに就職し現場監督として働く主人公。 絶対取らなければならない工事。新工法開発で入札にぐっと有利な立場に立つ。受注に向け一丸となる業務課。この会社ほどコストを下げられない他のゼネコンは談合を準備し… 最後は鮮やかに逆転して受注を勝ち取り、談合に入った地検の捜査もシロ判定を勝ち取る。 主人公の彼女がそのゼネコンの取引銀行のそのまた取引支店で働いていたり、その支店で現れる恋敵がそのゼネコンの融資担当者だったり、談合をとりまとめるフィクサーが主人公の母親と同郷でよく知っていたり…と娯楽小説ならではの設定がちりばめられているが、背景となっている建設談合がしっかり描かれているのでダレない。 最後の逆転は、これも談合をならでは、という伏線回収。
0投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログ主人公を中心に「談合」の葛藤が描かれていて面白い。会社で入札を行う業務を行なっていることもあり、よりリアルに感じる。また、ミステリー要素も含まれていて、1週間もしないで読めた
0投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログ談合が具体的にどの様に行われているかという事がちょっとわかりました。 談合しないと多くの失業者が出てしまうなど社会全体に大きな打撃を与えてしまうのを避けるためと言われれば、しょうがないのかなと思わせる建設業界における『必要悪』の存在と考えは、なかなか談合がなくならない根深さを感じさせる。また、政治とカネの癒着も絡み目が離せない展開は池井戸作品ならでは。 そしていつも思うけど池井戸作品の登場人物たちにはみんな心があって一生懸命で生き生きしてる。池井戸氏が伝えたいメッセージを登場人物に言わせる事も忘れない。 吉川英治文学新人賞を受賞したというこの作品。その後の池井戸氏の爽快な作品を知っているだけに、ここから池井戸ワールドが発展して来たのだなぁ、と実感するものでした。
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
清濁合わせ飲む雰囲気の作品でした。 この作者の作品は基本的に正義を貫く展開が多い印象ですが、こちらの作品は業界の悪を必要悪として描いており、結末も落ち着くとこに落ち着いたようなある意味納得のものでした。 私は単純なタイプなので、半沢直樹シリーズの正義は勝つ!のような展開が好みですが。 読んだ後に感動はありませんでしたが、サクサク読むことができました。 割と予想通りの流れで進んだ気もするので、意表を突くほどの驚きはなく。 でも、よく他の作者さんでつまらなくて途中で読むのを投げ出したくなる作品がありますが、池井戸さんの作品は展開の仕方や描き方に引き込まれるので、飽きずに読めます。 この作品自体への感想は可もなく不可もなく。 隙間時間の読書には良いかな、といった感じでした。
0投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログいつからだろう。 善悪や白黒については、両親から嫌というほど教えられてきたはずなのに、曖昧なグレーの世界の存在を認めるようになったのは・・・ 。 法律に反するのは罪だけど、仕組みを根底から変えないと、誰もが認めるグレーの世界はなくならないんだろうな〜。 先ずは、個人として目先の小さな事から正していこう。(^_^)v
1投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ公共事業と談合を主軸の人間ドラマ 建前では脱談合を謳いつつも、本音では談合を相互援助システムとまでいわせる お互いで共通の利益を都度、受領するさまが生々しく描かれていた ヒト、会社、政治それぞれの思惑が入り乱れ一筋縄ではいかない様も 落とし所が二転三転するように最期まで楽しめた キャラクターも魅力的だ 主人公 富島平太 業務課に異動当初は後向な考え方だったが、実情を見せつけられるにしたがい 徐々に談合に対し自分なりに納得していく描写が良かった 萌の揺れ動く心はこんなに必要とは思えない(^_^;) 園田にいたっては登場しなくてもいいのでは・・・ 500ページを超える作品なのでこの辺を削ればもっと緊迫した流れになったかもと思いつつ 恋愛模様を入れないとオッサンしか出てこない、息苦しいものになったかも しれないのでやはり必要なのかな?
1投稿日: 2023.04.18
powered by ブクログ面白かった。ちょっと深読みしていたところがあったので見当が外れた。お母さんと三橋さんの過去をもうちょっと知りたかった。
3投稿日: 2023.04.08
powered by ブクログ面白かった。読みごたえもあった。最後は、そう来たら良いなと期待しながら読んでいて、その通りになりスカッッとした。尾形の考えまでは、思っていなかったので、それはさらにスカッと。さらにさらにこの後、どうなったんだろう…
1投稿日: 2023.04.06
powered by ブクログ大手ゼネコンの談合問題に切り込んだ小説。 今まで「談合」ってあまりよく解っていなかったんだけど、これを読んだら良く解った。 なぜ問題になるのか、なぜ無くならないのか。 この小説では、無くならない理由を、ひとつは企業努力が足りない事と、政治家誘導による物として切り込んでいる。 それにしても大手ゼネコンが関係するひとつの物件入札金額って凄いのね。 単独で2,000億円ですよ! これは、地下鉄工事の物件ですけど、これと同じように連絡橋とか道路とかも、とんでもないお金が企業に流れるんでしょうね。 まあ、単独業者じゃなくてジョイントベンチャーで入札する事も多いんでしょうけど。 そうそう、ジョイントベンチャーってのも裏が有りそうですよねぇ。 いずれにしても泣くのは下請け、中小企業なんでしょうね。 「下町ロケット」も面白いけど、これも面白いよ。 池井戸潤はどれもお勧めです。
1投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ池井戸先生の展開に慣れてきたところで読むと、あーそんな感じか、と思う結末でした。フィクサーの存在が鍵ですね。
1投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログ――私だって部品だ。お前もな。だけど単なる部品じゃない。部品といえるのは、仕事という目的に限っての話であって、同時に私たちは人間だ。サラリーマンである以前に人間なんだ。(第四章 アクアマリン)
1投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログとても面白かった。 ただ、大手ゼネコン営業本部長の無能ぶりや、ゼネコンの技術開発の戦略性のなさには、現実性の乏しさと、フィクションを少し感じた。
1投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ建設業界のことがよく分かり、談合に着いて勉強になった。また、仕事を通しての恋愛事情も同時に描かれており、仕事と恋愛の2軸で気になりながら進んで行った1冊である。 平太と萌、その他三橋など様々な企業が絡んでどんどん進んでいく展開。
1投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ談合についての駆け引き、検察の調査、理想論と必要悪、更には恋愛まで絡んで、最後はどんな結末になるかドキドキでした。
1投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ一言、面白かった。おすすめです。寝る前に少しずつ読むスタイルですが、だんだん本を閉じることができなくなりました。 登場人物の人間臭さが良い。魅力溢れる絶対的な三橋顧問でさえ、しがらみを捨てきれない。 先輩の西田さんの言葉も響いた。 「なんでここにいるかなんて、青臭い精神論を語る暇があるんなら、このチャンスを生かすことを考えな。〜目の前に転がってきた運を掴む資格があるとかないとか、そんなことを考える奴は、結局何をやったってダメなんだ。」
3投稿日: 2022.12.24
powered by ブクログこの小説に出てくるようなゼネコンを相手にすることはないが下請け業者を相手に商売をする建設業の末席の仕事をしてる自分にとって興味深く面白く読めました。 談合という間違いなく違法で悪とされるものそれに関われるほどの立場にいませんが日々価格の叩き合いをする中でしたくなる気持ちもわかるんだよなぁ…
1投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ中堅ゼネコン一松組の富島平太は業務課に異動になる。そこは談合課と言われる大口公共事業の受注営業課だった。真っ直ぐに感情を時に爆発させる平太がいい。業務課の先輩 西田 尾形常務 調整役の三橋 大手ゼネコン真野建設の長岡部長など出てくる人が皆それぞれキャラが立っていて物語に引き込まれる。恋人の萌との関係も政治絡みの話の中で並行して進むストーリーでどうなるか。2人の男の間で迷う萌の気持ちもわからないではないが、平太のプロポーズなどグッとくる。神木隆之介主演の同ドラマは見ていたが、原作はさらにそれぞれの思惑がよくわかっておすすめです。
1投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
佃さんとか赤松社長は犯罪とか絶対にしない誠実な人だったから平太は迷いながらも談合に参加してしまったのは意外だった 井戸田さんの中小企業対大企業の構図しか読んでなかったからこっちも面白かった
2投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログ建設業界における談合について、非常に面白く参考になる内容だった。しかもめちゃ読みやすい。どうあるべきか、これからどうなっていくのかについても綴られていて興味深かった。
1投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログ分厚い文庫本だなと思ったが、そこは池井戸潤、飽きさせずにグイグイ引き込んでくれる。 談合に関わってしまう真っ直ぐな青年が主人公という設定も興味深い。 勧善懲悪がお決まりの池井戸作品にあって、「悪」側の視点で進んでいく。 ドラマ化されているようなのでそちらも視聴してみたい。
1投稿日: 2022.07.01
powered by ブクログ仕事に一生懸命頑張るというのは、気持ちが高揚しがんばろう!という気持ちになる。 たまにはこのようなものを読むのはいい!
1投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログゼネコン業界において悪とされている談合について記述した小説。談合は悪だと主張しながらも、サラリーマンとして会社のために談合を起こさなければならない主人公の葛藤がよく表現されていたと思う。 また、彼女との関係性も非常に軽快に書かれていた。彼女の職場先の先輩である園田はハイスペック人間として出てきたが、物語が進むにつれて特異な性格が露わになる姿は巧妙に描かれていたと思う。 談合は必要悪なのか、なぜなくならないのか、そういったゼネコン業界のしがらみが面白く、もう一度読みたい本である。
1投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ当然主軸の話は面白かったし、恋愛事情も気になった。その後の三橋の描写が欲しかったかも。結局、尾形が1番の役者ってことか。解説も○
0投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログはぁ〜談合という存在を恥ずかしながら 初めて知る。 これは何とも…悪しき文化だ。 美味しい思いをする人は沢山居たのだろうが… 成長できるはずの企業があったとしても 頭を押さえつけられて 成長をストップされているようなもんだ。
1投稿日: 2022.05.16
powered by ブクログ仕事に対する責任、情熱に感動しました。 私にとって仕事に対するモチベーションが上がる本の1冊になりました。家族 彼女 仲間の存在も素敵でした。
5投稿日: 2022.04.22
powered by ブクログ650ページの長編物で、読み切れるかな?と思ってた部分もあったが、池井戸潤さんの作品は毎回次から次にページをめくってしまう楽しさがあり、今作もそれでした。 談合って言葉では聞くけど、それの実態はよくわからないものだが、それを無知な主人公正太に感情移入しながら読み続けて行くと、その意味合いや危険性、またそれがないと成り立たなかった(今も?)業界の構図が見える。 正義を貫き続ける正太と、現実の世界の不条理の狭間は社会人なら何かしら理解出来るのではないかと思う。 特に西田さんはその狭間を理解しつつも、芯の部分では正義を持ち続けている感じがして、こんな上司がいればついて行きたくなると思った(人間味もあるし) 難しい話ではあるけど、そこに恋愛や家族愛もあり、正太になりきって最後まであっという間に読んでしまいました。 面白かった。
0投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログゼネコンマンとして、ずっと読まなきゃと思っていた本。建設業を題材にした数少ない小説。 談合は必要悪か。この業界にいると避けては通れない問題。私の考えは、価格のみの競争入札が悪であって、この仕組みが変わらない限り、談合は必要悪だ、というもの。なぜなら、価格競争に関わる技術はもう頭打ちで、各社鎬を削るのは技術の向上ではなく下請け叩き、だから。談合を不要とするなら、価格だけでなく、性能を評価する入札方法を構築すべき。 ということを技術開発屋の私が言っていてはだめだから、粛々と、数%のコストを削る仕事をがんばろうと思った。仕事柄、新工法と特許が絡んできたところは熱かった。
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ面白すぎる!談合は本当に必要悪なのかをとても考えさせられる物語でした。西田が良い味を出していますね。萌と平太は復縁して欲しい!
0投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログミステリーではないのにミステリーのようなスピード感とハラハラ感。いろんな人の想いが交差しながら、進んでいく展開でクライマックスの場面では瞬きを忘れました!
0投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログ建築業界に残る「談合」をテーマにした話。文庫600ページ超えの大作です! 建築業界には疎い私でも、テンポの良い展開と緊迫感が伝わるストーリーで最初から最後まで楽しく読むことができました。
0投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログ仕事に対してどれだけの覚悟をもって本気で挑めるか。ミステリー的な側面も非常に楽しめたし、伏線の回収がとてもよかった。
0投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ特に大きな盛り上がりは感じられず結末も何となく想像がついたけど、それでも引き込まれた。 おかげて長編なのに一気に読めた。
0投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気に読み終わった! 池井戸さん特有のスピード感がピカイチ。 だけど、 個人的には、ヒロイン?の萌さんがあんまり好きになれないキャラクターです。 あと、三橋さんのことを思うと、自業自得とは思いつつも、なんとなく最後切なくなります。
0投稿日: 2021.09.26
powered by ブクログ一気に読み終えました、面白かった! 企業の目的は「顧客の維持と創造」、それを実現するための企業の機能はマーケティングとイノベーションである。 建築業界だけが特別でなく、あらゆる業界が日々企業努力でイノベーションを生み出し、企業価値を高めて競争優位を築いているのです。 今の時代では「清濁併せ呑む」などという喉越しの良いセリフは通用しなくなっている。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ面白い‼️何度かNHKでもドラマ化されたけど、若手営業マンの仕事に対する苦悩や会社に染まってしまう気持ち、その経過を見つつ、上司が取る手腕や思惑が面白い。作者恒例のどんでん返しもありで、一気読みできます。半沢直樹よりも前の作品ですが、楽しめます。
0投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ4.1 全く知らない建設業界の話であったが、さすがは池井戸潤。非常にわかりやすく、もちろん他の作品でも見られるどんでん返しもありで600ページもあっと言う間で非常に楽しめた。 他作品ほど銀行の出番はなく、また敵にも事情がありいつもの憎々しい感じはなかった。 ただ主人公の恋愛模様は無くてもよかった。
0投稿日: 2021.07.08
powered by ブクログ読んだのは一年くらい前かな。 つい最近も◯◯組の管理職が下請けから金品受け取ってて問題になったみたいなニュースやってましたね。 建築業界は相変わらず腐ってんなぁー談合も今でもやってんでしょうね、と思わざるを得ない。 たまーにそんな誘惑もあるけど、律儀に断ってますよ、他業界では!
1投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログ面白かった。談合をテーマにして、正義について語っている。実に哲学的に仕上がっている。結末のどんでん返しが気持ちいいが、これは本筋ではなく、そこに至るまでの右往左往にあるサンデルも真っ青の「正義の哲学」が面白い。
0投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログ読んだのは七つの会議くらいの時期。 凝った展開が面白かった記憶があるが、詳細は割愛。 池井戸潤シリーズの中ではかなり面白い方だったと思う。
3投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ筆者の体験談かなと思うぐらい、具体的内容と展開の面白さで一気に読み進めました。 ゼネコン業界の正義と闇。勉強になりました。 だだ、彼女のストーリーはイライラしっ放し…
0投稿日: 2021.05.26
powered by ブクログ●吉川英治文学新人賞を受賞した作品は、優秀な作品が多い。そういう意味でこの作品も良い。 ●企業は商品を販売して、成り立っている。企業人は正義のある活動が必要だ。何故、談合はいつまでも無くならないのか? 組織の人が代わっていくからだと思う。だから、上司は部下に行動哲学を教え続けなければならない。マニュアルに出来ない行動原理と思います。
32投稿日: 2021.05.17
powered by ブクログなぜ談合はなくならないか、 という問いを、いろんな人の視点で 考えさせてくれる。 業界を、そこで働く人を守るための必要悪なのか 時代にそぐわない経営努力の放棄なのか。 立場によって、いろいろな見方ができる
1投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログ半沢直樹のドラマほどの衝撃を期待していたが、それほどの衝撃はなかった。 しかし、リアリティのある終焉であるとも言える。
0投稿日: 2021.04.01
powered by ブクログ★★★★ 今月11冊目 池井戸さん、全く知識の無かったゼネコンの談合とかや銀行の花がわかった。 600ページ超えてるし物凄い面白かった
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログさすが池井戸さんの作品は何を読んでも面白い!! 今回もページをめくる手が止まらなかった。 平太と萌、園田のそれぞれのその後も気になります。
1投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログ初めて池井戸潤さんの本を読みました。職種は違いますが業界が近いので親近感を持って読みました。気づいたら読み終わってました。読んでよかった、かなり魅了されました。
1投稿日: 2021.02.16
powered by ブクログ初めての池井戸潤作品でした。 (テレビで半沢直樹シリーズを観る以外に池井戸潤の世界は経験したことがありせんでした。) テーマは建設業界の談合でしたが、老若男女さまざまな登場人物がそれぞれの立ち位置から深めていくストーリー展開は、単純におもろかった! 談合界の天皇と呼ばれる人物と、主人公の母親の初恋を想起させるエピソードは、この話を魅力的にしていました。 その辺りが池井戸潤の作品の魅力なのでしょうねー
0投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ池井戸潤の作品で一番面白かったです!読みやすさ抜群。 ゼネコンの闇、社会人の価値観、見栄を張ることの虚しさ。読んでいて納得させられる一冊。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ鉄の骨 池井戸潤さん 0.本書から 「伝統を大切にするのと、伝統に縛られるのとは意味が違う。」 「人間であることを忘れたサラリーマンはつまらない部品になってしまう。」 1.舞台 都心地下鉄工事。2,000億円。 大手ゼネコン、中堅ゼネコンの入札競争。 談合決別を決めた建設業界。 しかし、土木族政治家、官僚、そして調整役が動きだす。 そして、それを一網打尽にしたい特捜。 どうなる? 2.読みおえて リーマン時代の執筆。 オリンピックを潮目に建設業界の流れも変わるやもしれない。 また、リニアの事件も先般話題に。 国、建設業界、ゼネコン、仲介。 ドラマ建てにしやすそうな作品かも。 #読書好きな人とつながりたい。
11投稿日: 2020.11.08
powered by ブクログ池井戸作品、WOWOWのドラマをたまたま見てて原作はどんな感じかと人気の池井戸作品に興味がわいて読んでみた。 率直な感想はとても読みやすい。 僕も35歳からほんの少しの期間だがこの手の部署にいたこともありそうビックリするような内容でもなかったが単純に面白かった。 ただ恋愛話は僕には不必要に感じたしもう少し硬派と言うか本質まで迫ってほしかったなとも感じたし、特にグッとくる場面もなかった。 万人に読みやすい娯楽本って感じ。
3投稿日: 2020.10.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中堅ゼネコンの一松組に勤める平太。業務課への人事異動をきっかけに物語が展開する。 はたして業務課の担う談合は必要悪なのか。 この本を読んで漠然としか理解していなかった談合というものについて多面的にとらえることができた。 この物語の中で、特にかっこいいと思ったのが業務課の先輩西田さん。仕事ができて、それでいてとっつきやすいちゃらけた部分も持っているなんて、とても魅力的な人物。そして熱い。 彼女の萌の先輩である園田は最初から最後まで好きにはなれず、、いらいらした。 トップダウンの理不尽さ…。池井戸作品ということで最後はスカッと展開が待っているとは思いながら読んだが、それでもいらいらはらはらさせられる。面白かった!
0投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ談合を必要悪で片付けてしまったら、建設業界の未来はない気がする。 確かに、下請の人を含め、路頭に迷う人も増えて、組織が崩壊してしまうという理由付けも分からなくはない。 しかし…っと、外野が言うのは簡単やけど、色々あるんやろな… でも、同じ入札額でも、下請とか、仕入れに泣いて貰ってのコストカットと、技術力でのコストカットならば後者を優先して欲しい!
13投稿日: 2020.09.21
powered by ブクログそもそも今までゼネコンがどのようなものなのか知らなかったので実態を少しだけでも知ることができてよかった。 平太が談合はダメだと思いながらも、会社に勤める会社員である限り談合をやらざるを得ず、結局談合に加担してしまうことが、世の中はやはり人間関係でできていて、それに逆らって正義だけを振りかざすことは難しいのだなと思った。そもそも談合禁止という法律が正義なのかさえ誰にもわからないということが印象的だった。 下請けからしたら談合がなくなれば大量の失業者が出るかもしれないが、税金を投入するものから談合で利益を取ることもよろしくないのではないかという、みる視点によって良い悪いが分かれる難しい問題なのだなと思った。 この本はただ談合について説明されているだけではなく、談合に加わる人の背景や心情が詳しく描かれていてイメージを浮かべやすいとても面白くて知らない世界を教えてくれる本だった。
0投稿日: 2020.09.16
