
総合評価
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powered by ブクログ談合を必要悪で片付けてしまったら、建設業界の未来はない気がする。 確かに、下請の人を含め、路頭に迷う人も増えて、組織が崩壊してしまうという理由付けも分からなくはない。 しかし…っと、外野が言うのは簡単やけど、色々あるんやろな… でも、同じ入札額でも、下請とか、仕入れに泣いて貰ってのコストカットと、技術力でのコストカットならば後者を優先して欲しい!
13投稿日: 2020.09.21
powered by ブクログそもそも今までゼネコンがどのようなものなのか知らなかったので実態を少しだけでも知ることができてよかった。 平太が談合はダメだと思いながらも、会社に勤める会社員である限り談合をやらざるを得ず、結局談合に加担してしまうことが、世の中はやはり人間関係でできていて、それに逆らって正義だけを振りかざすことは難しいのだなと思った。そもそも談合禁止という法律が正義なのかさえ誰にもわからないということが印象的だった。 下請けからしたら談合がなくなれば大量の失業者が出るかもしれないが、税金を投入するものから談合で利益を取ることもよろしくないのではないかという、みる視点によって良い悪いが分かれる難しい問題なのだなと思った。 この本はただ談合について説明されているだけではなく、談合に加わる人の背景や心情が詳しく描かれていてイメージを浮かべやすいとても面白くて知らない世界を教えてくれる本だった。
0投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログ「会社に人生を預けるな」とはこういうこと。仕事 = 自分となった者たち馴れの果て。「業界のためには仕方ない」といって犯罪に手を染める ★本の感想 このサラリーマン小説が良いのは「いやいや、人生は今勤めている会社だけじゃないでしょ」って思わせてくれるところ。登場人物は皆、どんな目に遭おうと、犯罪に手を染めようと、自分の会社のため、業界の発展のために奮闘する。なぜそこまでするかというと「俺にはそうするしかない」と思い込んでいるからだ。マゾチックに正当化するための理由を考える。これがとても滑稽であり、サラリーマン小説として面白い。サラリーマンの世界で物語を進行させる以上、人物たちも自分たちの職場に生きがい、重心を置いている。そこに波瀾万丈の難題を用意する。そこから逃げずに立ち向かうから、傷つくし、割りを喰うし、挙句の果てに犯罪者となってしまったも者たちがいる。読んでいて「こうはなりたくねぇ」と気づかせてくれる一冊。 ここからは、小説の構造的な話。テンポがよく、面白い。硬いビジネス・交渉話だけでは疲れてしまうだろうから、恋愛・家族愛の話も盛り込んでストーリーに緩急がある。最後の結末なかなか。予想を超えてきた。登場人物もたっていて、読んでいてイメージもしやすい。 ★本の面白かった点、かっこいいシーン *中堅ゼネコンの苦しさ「談合しないと業界は生き残れない」が分かる ・物語のテーマは「談合」である。それを巡る駆け引きで話が展開する。どこまで現実に即しているかは分からないが、談合する理由、背景を掴める
8投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログ平太は、一松組というゼネコンで現場作業員として働いていた。そんな中、ある日突然「業務課」への異動を言い渡される。そこは通称「談合課」。 談合課に異動してから、平太は談合におけるフィクサーである三橋と親しくなる。それから入札案件への対応をしていく中で談合を強いられていく。 平太は談合に反対し、なんとか公正に進めようとするが、サラリーマンとして会社の方針が邪魔をする。さらに陰では検察も動き出す。 談合はどのような結末を迎えるのか。 銀行員として働く彼女や病に冒される母親など、様々な要因も絡み合うことでとてもリアルで時に感動させられる内容。 「談合」というテーマで建設業界の実態が描かれて いる。恋愛や家族の話を織り交ぜられており、ストーリーとしてもとても面白い。
2投稿日: 2020.08.29
powered by ブクログ激面白い。 なぜ談合が無くならないかがわかる。 萌の急激な気持ちの変化はの描写は、読んでて んっ? となった。
0投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログとにかくページを捲る手が止まらない。こういう矛盾した状況で奮闘する物語を書かせたら天下一品だなあ。池井戸潤、この人の作品の基本路線って、勧善懲悪なんだけど、完全悪ではないってところがすごくおもしろい。ギリギリの必要悪だからこそ共感してしまう部分もあるし、それに染まりそうで自分の軸をギリギリ保って変わっていく主人公にも感情移入が止まらない。すごい、物語ってこんなにおもしろいのか。なんか起承転結の最高傑作をバンバン書き上げちゃう池井戸潤って、すごくロジカルだ。でもきっと、すごく人間臭いひとなんだろうな、登場人物が皆そうだから。最後の終わり方だけが物足らなかった。これだけ没入して読んだ作品だからこそ、「その後」が気になって仕方ない。想像しろってのは逆に無粋ではないかなあ。読みたいんだ、平太と萌の今後も!!
0投稿日: 2020.07.02
powered by ブクログ会社の先輩からオススメされ購入。シンプルに面白い。普段あまり小説は読まないが池井戸潤のものは買ってみようかと思う。
3投稿日: 2020.06.09
powered by ブクログ業界の談合、社内の政治に揉まれながらも一社会人として成長をしていく姿は頼もしい。若い頃の経験はとても大事なことだと感じる。
1投稿日: 2020.06.06
powered by ブクログ建設業界を舞台にした談合の話。 池井戸さんの作品の中でも結構好き。 悪事、犯罪と分かっていても組織に属する一員としてはNoと言えないことがある。流れに逆らうのは相当な労力がいるし、悪事だったとしても一社員としてその仕事をやり遂げることには意味があると個人的には思う。(そもそものビジネスモデルが悪である場合を除く)だから私は平太はとても立派なサラリーマンだと思う。悪い事だと認識しながらも仕事に浸走るのはなかなかできることでは無い。 自分が平太の立場だったらどうだろうか、その場になってみないとわからないが、自分の仕事について組織の一員だと諦めて考えることを放棄することなく、働いていきたいものだ。 心残りがあるとすれば萌との関係がどうなったのか、はっきり描いてほしかった。
0投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ昔、平太と同じ仕事をしていて、考えさせられる一冊でした。いまでも談合は存在するのだろうか。 業界でつくられたルール、法律違反している自分との葛藤、人に自分の仕事を言えない悩み。 心を打ちました。
0投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ主人公と登場人物を通して談合を様々な角度から見れて、読み終わった後の爽快感が良かったです。 堅苦しいテーマのようだけれども、登場人物も多くなく非常に読みやすい。 ついつい感情移入しながらあっという間に読んでしまった。
0投稿日: 2020.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池井戸さんの作品を映画やテレビなどの映像なしで、初めて本から入って読みました。 さすがと言っていいほどの展開でした!! 舞台はゼネコン業界で、まったく縁のない業界で私は働いていますが、携わっている仕事が入札事業を担当しているため、入札額やライバルを気にする微妙な空気感がリアルに伝わりました。ただし、入札方法が私の携わっている方法と全然違いました。金額の低さで決まることもないので新鮮でした。 ライバルが一同に集まり、その場で金額を書き、決めていくなんて吐きそうです(笑) シリアスなストーリーの中に恋人の萌や平太のお母さんとのやりとりなどが織り混ざって、とても読みやすく、さらにそのやりとりがストーリーの展開に繋がったりヒントになったりと、つながりもとても良かったです。 最後の入札当日の展開は、少しよめてしまったとはいえ手汗もかいて震えました!(笑) 池井戸さんと言うと、勧善懲悪で完結というイメージですが、ラスト、これで談合がなくなったのか?なんかを考えるとちょっと切なくなりました。ハッピーエンド、で良かったのでしょうか? ストーリーはとても面白かったのですが、ラストに ・あんなに平太と仲良く人間味のあった三橋が救済なく終わってしまったこと ・尾形の登場もほしかった!(シメの一言を…!) ・あっさりと現場に戻ってしまったこと(西田や理彩たちとの業務課でのやりとりが好きでした) ・萌との関係は!!!? の部分が個人的に悲しかったので星4つとさせていただきます。
0投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログおなじみゼネコン、!談合。 よくわからない 昔から「お代官様の時代から」 悪い奴は悪いことをうまくする。 時代が変わろうが、人間が生きてる以上 かわらない。 自分も同じ環境に置かれた時に果たして 悪に対してNOと言えるのだろうか。 もちろんそうありたい。 wowowも楽しみ。
9投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ池井戸さんのちょっと古めの作品ですが 内容が固そうなので、今まで読んでなかった1冊。 でもWOWOWでドラマ化されるいうことで、 家にあった文庫版を慌てて読み始めました。 読めばやっぱりおもしろい。 最初こそ、建設現場のとっつきにくい話でしたが だんだんと池井戸さんのお得意の企業や銀行の話になってきて ぐっと引っ込まれました。 本日後半を4時間で一気に読んで、読了感がハンパない。 おもしろかったですね、やっぱり。 これでWOWOWドラマの方もしっかり楽しめそうです。
0投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
工事を受注するために間違っていると分かりながらも談合という必要悪を受け入れざるを得ないというジレンマは組織の一員として共感するところがあった。尾形、三橋、園田の母など魅力的なキャラが多く飽きさせない。序盤から検察も出てある程度結末は予想できたが逆にそれが良かった。
0投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
建設業に務めている富島平太という主人公がある日突然異動を命じられて、現場で工事してる人から業務課という場所で働くことになった。そこでは違法とされている「談合」が行われていることを知り、最初は良くないことだと思っていた。しかし、そこで働いて生きていくに、会社を守るために、談合は必要悪であるという会社の雰囲気に流されていく。平太は一松組というグループで地下鉄工事を担当したいという思いが強かった。しかし、一松組はそんなに大きくない会社であるため、大手の会社に逆らうことに恐怖を抱いていたのもあった。しかし、最終的には談合に頼らず自分たちの力で地下鉄工事を手にすることができた! その一方で、彼女である萌とのストーリーも展開されていく。
0投稿日: 2020.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めての池井戸潤作品。そして初めての600頁超えの作品。読めるかなと思いつつ1日かけて読了。 ゼネコンやら談合やら普段自分が関わることのない世界の話であり、言葉がわからずGoogleさんに頼りながらもスラスラと読むことが出来た。 正直、正直建設会社なんか所詮頭の悪い奴らの集まりやと思っていた。本書序盤のタバコをコンクリートに落とすような奴のような人間ばかりやと思っていたから。ただ読み終わった今、今まで自分がそんな考えであったことに情けないと思うくらいになる。 本書で池井戸潤が問題視している〝なぜ談合はなくならないのか〟という社会的テーマに関して、業務課に配属された何も知らない4年目の平太を通して詳細に描いてくれているため分かりやすい。平太も談合はいけないものと分かってはいるが、現実を突きつけられると談合に加担してしまわないといけないのかという葛藤と戦いながら、様々な出来事を経験し成長していく。 4年の付き合いである彼女とも仕事のせいで溝が出来てしまい、母親が病に倒れ、信用していた同郷の同業者にも裏切られ、(厳密には裏切られたわけではないが。)平太にとってはものすごい辛い時期であったが、見下されてもひるむことなく、自分の意思をしっかり持ち続けて人に訴えていく姿はとても素晴らしい。 そして最後の一松組の談合破りは圧巻。入札会場の情景がどんどん目に浮かんでくるし、勝ったと確信した敵が仲間間での握手しているのも束の間、一松組の金額開示でどん底に落ちた様子はざまぁという感じ。 ものすごく長かったけど、最後は気持ちいい。 映画やドラマを見てからの原作を読むのはあまり好きではないけど、原作を読んだうえでの映画やドラマはすごく見たくなる。本書もそのうちの1つ。機会があれば見てみようと思う。
0投稿日: 2020.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんなに長編でも、サクサク読めてしまう池井戸潤の小説。 公共事業、道路公団、談合、と縁のない世界でちょっと理解に苦しんだとこもあったけど、今回も平太の一松組が逮捕されなくて、(尾形常務の根回し、先を読む力はすごい) 恋人の萌ともよりを戻せそうで何より。 でも、この人事ってやっぱり三橋(脱談合に賛同しつつ義兄の城山とのしがらみで調整屋にならざるおえない)に取り入るために(同郷で平太のお母さんと幼馴染み)配属されたのかと思うと複雑だね。 ラストはまた元の現場に戻れて良かったけど。
0投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ池井戸潤の作品は最高。 ゼネコンに蔓延る談合などの事情を初めて知った。必要悪として大人になるしかない人間が大半を占める中で、社会の厳しさを憂いてしまった。来年から社会人になることが不安で仕方がない。
0投稿日: 2020.04.03池井戸潤なら、何を読んでも面白い!
池井戸潤なら、何を読んでも面白い! 改めて、それを再認識させられた。 文章は平易なのに、ぐいぐい惹き込まれていくのは、やはりストーリーテリングに秀でているからなのと、登場人物も分かりやすいからなのかなぁ。 今作については、明らかな悪役はいるけど、結局勝利するのが善玉かというわけでもないところが、面白かった。
0投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ談合はなぜ起き、なぜ無くならないのかが小説形式で書かれていて非常に分かりやすかった。談合までの流れも詳細に記されてた。出てくるゼネコンがどれも実在するから読んでて楽しい。
0投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログ文庫としては厚めな一冊で読み応えはガッツリと言った感じですが、そこはやはり池井戸潤の筆力でグイグイ引き込んでくれます 今回のテーマは談合 建設業界ではありがちだと思いますがそこは法という縛りの中では違法行為 慣例に飲み込まれるのか正義を貫くのかというところで読者を揺さぶってくれます 池井戸潤氏は、伏線の張り方が上手いと思います 今作でも入社4年目の平太を主役に据え、恋人との距離、母親の病気、もちろん仕事での人間関係などを上手く織り交ぜながらストーリーは進みます 最後は必ずスッキリ終わるのだろうと思いながらも著者はどんどん平太を追い込んでいきます 最初は頼りなかった平太を作品終盤には、頼れる男に成長させるあたりは読んでいてほっこりします そして私の勘違いもはなはだしいのですが、半沢直樹はいつ出てくるんだろうと思いながら最終章に突入という… 笑 ただこの厚みの文庫は電車の中では読みにくい… 上下巻に分けて欲しいと思いながらも、一冊だから一気に読めるメリットもあり 出版社の担当さんもその辺は悩むのでしょうか 蛇足でした
0投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログ最初にこの作品を知ったのは、昔NHKで放映されてたドラマ。小池徹平さん主演で、なんとなく覚えていたはいましたが、あまり覚えていなく、主題歌の印象が強かったです。 その後、小説を読もうかなと思いましたが、あまりの分厚ささに躊躇していました。 今度、WOWOWでドラマ化されるということで、挑戦してみました。 今まで現場で働いていた主人公が、営業課に配属される。そこでは、談合など建設業界の闇の部分を知るようになり、工事の権利を獲得するために奔走していきます。 「ノーサイドゲーム 」や「半沢直樹」のようなエンタメ性は強くなく、終始緊迫感のある雰囲気を醸し出していました。時折、主人公の恋愛や居酒屋シーンを組み込みながら、中和されている印象でした。ちょっとしたミステリーな部分もあって、最後まで飽きさせませんでした。半沢直樹とは違い、内部から沸沸と熱い情熱があり、こちらの方が、より現実的でした。 談合という悪いことは、わかっていながら、会社のためや権利を勝ち取るためと思うと、読んでいて複雑だなあと思ってしてしまいました。それだけリアル感がありました。最後の入札シーンでは、NHKドラマの空気感が伝わりました。 入社して3年というと、転勤や異動、はたまた転職するなど様々な変化が起きていきます。その中で主人公は、新しい現場に翻弄されます。読んでいると、何のために仕事をしているのか、仕事とは何なのか?胸に刺さる部分もあり、骨太なドラマを見ている感覚でした。 650ページという大作ですが、グイグイと物語に引き込まれて、あっという間にページが進んでいました。 建築業界に関わらず、様々な業界でも似たような事情があるのではと思いました。こうしたドロドロした内部事情を知ってしまうと、この会社で働くことの意味が読んでいて、辛い部分もありました。 登場人物もは良いも悪いも一人一人輝いていて、特に先輩の西田のような仕事がデキる人物になりたいと思いました。 ちなみにNHKでは、カンニング竹山さんでしたが、WOWOWでは中村獅童さんだそうです。NHKで良い味を出していたので、WOWOWではどうなるか楽しみです。 改めて、何のために仕事をしているのか、内部事情を知りながらも仕事ができるのか問われたような骨太な作品を見ることができました。
0投稿日: 2020.01.03
powered by ブクログ1.談合は必要悪と、根っから素直で真っ直ぐな主人公が納得して仕事をしていく姿の変化と読者の談合に対するイメージ、なぜなくならないのかを考えさせてくれるストーリー →建築業界に詳しくなく、仕事で必要になったため、読み始めた。初めは分厚すぎて、怯えたけれど、読み始めてみると業界の裏を知れて面白くサクサク読めた。(萌との関係が気になりすぎてそこだけ先に読んだ笑) 談合=救済、談合≠公平落札。どっちの面も頷けるというのが、率直な意見だけど、西田の10年の後退って言葉に、やっぱり悪だと最後納得しました。 2.登場人物、特に脇役が話の面白さを助長してる!! ほんとに長岡嫌な人(しかも実際にいそうw)、園田嫌な銀行マン(でも萌が引かれるのはすごく共感できる)三橋さん、とても切ない…足を洗って欲しかった。 3.
0投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログ4月にドラマするみたいだったから、先に本読めて良かった!!談合初心者でもわかりやすくてその業界がよく分かった気がする。
0投稿日: 2019.12.25
powered by ブクログ先輩に貸して頂いた本。最初は分厚さに怯みましたが、中弛みもなく一気に読み終えました。これだけの長さの文章を飽きさせずに読ませるのは凄い!
1投稿日: 2019.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
公共工事の応札について、最小経費で最大効果を挙げる技術力を持たない業者同士が、協議の上で受注業者を持ちまわりで決める行為、すなわち談合が行われるため、公益が失われることがある。 こうした問題に対して、談合しなければ生き残れない業界同士のしがらみを受け入れ、必要悪としての談合を推し進めるか、費用対効果の高い技術力によって、談合を通さず最低価格での落札を試みるか。 主人公、そして彼と同郷で長く業界の談合を取り仕切る黒幕の男が、二つの選択肢のそれぞれにたつ。二人の対照性は、談合に対する賛否の立場よりむしろ、その主体性の程度にこそあらわれる。 談合を通して工事の受注を請け負う業務課(通称、談合課)へ異動となった主人公は当初、現場出身の誠実な技術屋として、談合を受容するまでの長い葛藤を見せる。その葛藤には、自身へのやるせなさを動機とした恋人への辛い言葉などに現れる。一方で、談合をせざるを得ない建設業界全体の疲弊した現状を、長い経験による洞察力で主人公に滔々と語る先輩職員によって、主人公は、談合課での仕事の意義を見出し、血眼で仕事をもぎ取ろうとする。 中盤、業界のしがらみの中で動かざるを得ない、清濁併せ呑んだ権力者が、同郷の若手職員に語る、建設業界のあるべき本音に、主人公は心動かされる。そして、建設業界の談合を取り仕切る重鎮と主人公との関係を通して、技術力によるコスト削減で算出した最低価格で勝負することの意義を主人公は強く思う。だが、そうした黒幕は談合を必要と訴える業界の声に押され、談合に向けた働きかけを業務課に行う。 後半、画期的な技術開発によって最低価格の算出に成功した業務課が、脱談合の方針に転換するも、業界の癒着を抜けきれない上層部が、黒幕の提示する談合案に乗るよう、主人公らに圧をかける。 そして応札当日、幻の一番札を捨て黒幕の思惑通りに談合へ従うはずの業務課だったが… これ以上はネタバレなのでいわない。十分書いちゃった気もするけど。 なんというか、理想を胸に留め、旧態依然とした談合を、衰亡を避けるための策として選ぶしかないという黒幕の洞察がさびしい。そこには、理想が口をはさめない諦めがある。黒幕は談合を望んでいない。しかしそうするしかない。その受動的な態度は主人公にとって、泰然自若とした男への憧れを時にくすませる。 黒幕が若者に向けた態度や言葉に、自身の寂しさや諦めが素直に現れる。それは、一度片方の足をヘドロに突っ込んでなお、業界の明日に向かうだけの力がある若者との交流があってこそ現れたものなのかもしれない。 本書は、官民で畑は違えど同じ建築職に勤めた大学時代の同期が勧めた。勧められてすぐ買った。1日で読了。読ませる文章だ。本書が設定する公共工事の額は、俺が積算する工事の平均額より桁が2つ3つ違うため、別世界の話にも思えたが、前金払の承認を受けた業者が逃げ出すリスクなどは考えてもいなかったので、後学のためになったようにも思う。
1投稿日: 2019.10.07
powered by ブクログ私のブログ http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1883256.html から転載しています。 今回の舞台はゼネコン。公共工事の談合を柱にして、主人公:平太の奮闘しながら成長していくさまを描く。 数年前にNHK土曜ドラマで数話分だけ観ていたが、何故か面白みを感じられず途中挫折した経験があったが…。 いやぁ、面白い。読みやすいし、ワクワクして楽しいし、仕事や人生全般へのマインドをアップ出来る。 NHKドラマを挫折した理由が分かった。主人公の平太役の小池徹平が全然似合ってないのだ。平太はもう少し骨太でやや不器用な愛すべきキャラ。ベビーフェイスな小池徹平ではちょっと違和感。ま、ここではドラマのダメ出しは本筋ではないか。 以下には、興味深かった記述や台詞を引用したい。 ・中堅土木業である一松組には建設と土木の2部門があるが、業務課では建設よりも土木の受注に力を入れる傾向があった。理由は簡単で、土木のほうが採算がいいからだ。どこの土建業者でも建設の不採算を土木で補う構造は同じである。 →こんな業界の常識も門外漢である私には新鮮だったりする。 ・「その友達に頼むんだ。トキワ土建の口座から誰か個人宛の振り込みはなかったかと。百万とか二百万とか、まとまった金だ。商売じゃないから消費税のような端数はついていないだろう。」 →数字を見て、消費税が付いてないことに注目する、という手法は私の仕事絡みでも使えそう。 ・「お前が会社をお払い箱になる頃には、定年は65歳に延長されているだろう。だとするとあと40年近くこの会社にいることになるよな。大学で何を勉強しようと、最初の三年間何をやろうと、そんなのは関係ねえ。肝心なのはこれからの時間、何をするかじゃねえのか」 →先輩である西田から、理系出身なのに営業担当になった自分にやり切れなさを感じていた平太への台詞。私も社会人になってよく愚痴ってきたものだ。「こんなことするために大学出たんじゃない!」とか。大学時代、まったく勉強せず遊んでいたくせに(笑)。しかしこのマインド、使えるな~。 ・「今が一番いい。私はいつもそう思うようにしている。そう思うことが大事なんだ。過去を懐かしむのは構わない。だが過去を羨んではいけない。決してな」 →業界のボス三橋から平太への台詞。このマインドは近年ずっと持ち続けている。現実に、今が一番充実してて楽しいし。 ・「いま利休が生きていたら、この世の中に受け入れられるように、もっと茶の湯を変えていこうとしたでしょう。伝統を大切にするということと、伝統に縛られるのはまた別問題です。過去に拘って変化を拒絶していては旧弊ばかりが目につくようになる。それでは時代から取り残されてしまう。」 →三橋から族議員の城山への台詞。深い。 ・「決まるまでは最善を尽くす。リスク管理の基本だ。」 →課長の兼松から平太への台詞。自分たちが積み上げてきた計画が水泡に帰すことが決まってからでも、最後まで全力を尽くすべきというもの。 ・「いいか、平太。何度も言うが、しがらみがあるからなんて言い訳に過ぎない。やる気があれば、そんなのはどうにでもなるんだよ。俺に言わせれば、奴こそこの旧弊の象徴さ」 →西田から、談合せざるを得ない三橋をかばう平太へ。西田、登場当初は味があるもののあまり格好良くないサラリーマンという感じだったが、徐々に素敵な先輩に変わってきた。こんなサラリーマンの光の当て方も池井戸潤のなせる技か…。 2014年11月27日
1投稿日: 2019.08.24
powered by ブクログ日本の企業の実態を ほぼ何も知らない、 ほぼ何も分かっていない、 (日本の)会社勤めを 全くしたことのない 人間には まぁ 興味深いこと ゼネコン 談合 検察 マネーロンダリング メーンバンク 堅苦しい言葉たちが エンターテイメントという波に乗せられて まことに興味深く 折り込まれていく あたらめて 小説って おもしろいなぁ とつくづく
0投稿日: 2019.08.14
powered by ブクログ2019.08.14 全く知らない世界のことなので興味深く読めた。 ただ先が気になって気になって仕方がない、という感じではなかったなぁ。
0投稿日: 2019.08.14
powered by ブクログこの作品を一言で表現するなら、「葛藤」。 悪いことだとわかっていながらも、必要悪だと言い聞かせ、「談合」に手を染めてしまう葛藤。 彼氏がいるにも関わらず、他の男の誘惑に乗ってしまう「葛藤」。 そんな葛藤に満ちている。次が気になってページをめくる手が止まらなくなった。 また、談合はこうやって行われるのか…という一端が垣間見えた気がする。
0投稿日: 2019.08.10
powered by ブクログ談合は悪である。 それは事実だが、ではそれが何故無くならないのかという根本的な問題に切り込んで、ゼネコンや公共事業の意義と意味とは何かと突き詰めたのがこの作品。 劇中でも言っているように、単なる入札では当然ながらその場しのぎでダンピングするような不心得者が出てくる。 「真面目に競争すれば利益が出ればいいかな」ぐらいのようなことが平然とあるのがこの世界。 一時期的に金だけ貰ってトンズラするような悪徳業者、あるいはゼネコンも存在する。 無論、公共事業には最低落札価格というものがあるので、あからさまなダンピングというのは出来ないことになっているのだが、そもそも、その最低落札価格と上限が「コレで利益なんて出るのかよ」というような代物だったら話にならない。 故に、談合を行うことで業界を円滑に回すというのが、談合容認論者の主張ではある。だが、より低コストで、高度な技術を使い、経営努力する経営者や企業からすれば単なるなれ合いでしかない。 真っ当な競争力があり、それでも利益を出せる会社からすれば、談合なんてやる意味すらないのである。 決して、談合を容認してはいけない。必要悪という言葉を安易に判断してはいけないのだ。
0投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログハマりつつある池井戸潤作品。 自らの正義と、組織の闇の狭間で揺れ動く主人公。談合と聞くと絶対悪のように思われがちだが、業界を救っている面もあるという。 最近はいろいろ不正の問題が取り沙汰されるが、悪だと簡単に切り捨てるのではなく、その背景までよく考えなければいけない。 冒頭の現場でのシーン、「正しいことばかりが正しいわけじゃない。」というセリフが作品全体を物語っているようだ。ある程度の寛容性が必要なのだろうが、いつ入ったタバコの周辺からヒビがはいるかわからない。そんな組織の危うさを考えさせられた。
0投稿日: 2019.05.30
powered by ブクログ中堅ゼネコン会社を中心とした談合の話。実際の談合がどうなのかは知らないが、読み進めるとまるで本当の話であるかのような感覚に襲われて650ページを一気に読んでしまった。 入札の日に向かって時間が進む後半の疾走感はすごかった。
1投稿日: 2019.04.19
powered by ブクログ談合が実際どういうものなのかよくわかってなかったが、この本で勉強になりました。 彼女うざい!うざすぎる!て思いながら読む手を止められず。。さすが池井戸さん、面白かったです。
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ談合にまつわるストーリー。中堅の建設会社で、現場監督を目指す主人公の平太。ある日、現場から談合課を揶揄される部署に不本意な移動を言い渡される。 談合は建設会社にとっては必要悪だと言われるが、世間とのギャップに戸惑いを覚えながらも、本人も談合の重要な役割を担っていくことに。 その中で繰り広げられる人間模様は本当に面白かった。 最後の結末では、そういうことだったのか!と思うような結末が。 さすが池井戸さん。 やっぱり面白い! 平太と恋人の関係など、ドラマ化するにはもってこいの内容だと思うので、ドラマ化されるのを楽しみにしてます!
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ建設会社 一松組に勤める平太は業務課への異動を命じられる。そこは俗にいう談合科であった。 談合は悪と感じながらも、会社とい社会のための必要悪と割り切り業務に取り組む平太を中心に、公共事業のトンネル工事の入札に取り組むにあたり、一松組、競合他社、恋人の萌と萌の勤める銀行、平太の家族、検察を巻き込んだ作品になります。 終わりはよかったけど、池井戸作品にあるスカっと感が少なかった気がします。
0投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログ就職した年の夏、尊敬する上司に勧められて購入。 建設業界に携わる者としてはとても他人事ではなくて、主人公と一緒に息が詰まったり覚悟を決めたり、手に汗握りながらあっという間に読んでしまった。 私の一つの仕事が数え切れない沢山の人の暮らしに繋がっていること。私の一つの仕事に対して本気で取り組んでくる人がいること。会社と会社との関係とは即ち、人と人との関係だということ。 業界人として、それから一社会人として、この本を読んで感じたことは絶対に忘れないようにしようと思った。 蛇足ですが唯一引っかかった点としては、主人公の彼女のことがどうしても好きになれなかった笑
0投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゼネコン、談合について、その実情がよくわかりました。これにそれぞれの立場の登場人物の思いや、会社で働く意味なども重なってボリュームを感じさせない面白さでした。さらに最後の入札、検察との絡みではあっと驚く事実があり、ミステリ的要素も含めて面白さが増しました。最終的には談合だけが悪いことではなく、何が、誰が果たして正しかったのか?と考えさせられました。園田も最後は良い人になり、今後の萌と平太との関係も気になります。
0投稿日: 2018.12.20
powered by ブクログ談合というドラマを通じて、サラリーマンとして生きること考えさせられる本。話しとしても面白く、読み始めてから心が離れることはない。池井戸さんの本は三冊目だが、どれも読ませてくれる。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログ談合は必要悪か?今も行われてるだろう調整という名の談合。確かに談合って聞くと、ゼネコン絡みの公共工事を思い浮かべるが、実際はいろんな業界で、今も行われているんだろうなぁ。2年前にドラマで見たときとは、また違った感覚だったなぁ。S区役所の区長が掲げる“クリーン&クリーン”というキャッチで、脱談合できれば世話ないね(笑)(笑)(笑)
0投稿日: 2018.10.15
powered by ブクログゼネコンの世界は知らないので、どれだけ事実と一致しているのかはわからないが、正義とビジネスとしての正義のぶつかり合いみたいな状況は興味深く読めた。 平太をはじめ業務課のメンバが尾形常務と一緒になって受注に向けて頑張る姿は、とても共感を得られた。 三橋さん夫婦が人間として素敵に描かれているので、三橋さんの孤独が切なく感じられたが、この事件の後の三橋さんと平太との関係は続いてほしいなと思った。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ中堅ゼネコン若手サラリーマンの主人公が異動したのは公共事業の官製談合に絡む業務課。業界内のパワーバランス、フィクサーとの関係、地方で老いる親、大学同級生との恋愛と盛り沢山。談合の実態をどこまでリアルに描いてるのか評価基準を持ってないので小説の感想に過ぎないが、会社に貢献するため、方針だから、と犯罪に手を染めるのを受け入れざるを得ないのだとする価値観は後退しているのではないか。いや、そう思いたい。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログタイトルとテーマからして、かなり重厚で骨太なストーリーをイメージしていたが、若い主人公からの目線や恋愛話も織り混ざりサラッと読める作品であった。
0投稿日: 2018.09.29
powered by ブクログやっぱり池井戸潤は面白い。中でもこれ、面白かった。登場人物も絞られていて、あれ?と思うこともなく、安心して読み終わった。(ルーズベルトゲームはちょっとそのあれ?があったから。) 企業の話って結構好きです。
0投稿日: 2018.08.03
powered by ブクログ池井戸潤がこの小説のタイトルを「走れ平太」にしようとした事を読んだ時には噴き出しそうになったが、そのエピソードにも象徴されるように、作者は談合を一方的に断罪するのではなく、平太のように真っ直ぐな青年が関わらねばならない構造的な難しさを器用に描いている。談合そのもののは、役員たちのおどろおどろしいシーンとして描く事で決して許されぬ事では無いというスタンスは保ちながらも、入札システムの問題についても分析を試み、バランスが取られている。 ラスト30ページは、30秒でページを捲る程、展開にのめり込んだ。恋バナもあり、エンターテイメントとしての構成も秀逸。
0投稿日: 2018.07.23
powered by ブクログ談合は何故なくならないのか。 ゼネコン業界を舞台に、 その疑問に正面からぶつかった作品。 誰もが落札したいと思う大型公共事業工事で、 誰もが引けない状況の中、 談合の落とし所はいったいどこになるのか。 分厚いと感じつつも、捲る手が止まらずに一気に読了。 談合、ゼネコン、 どちらの知識もなかったため、 競合他社同士の繋がりと動く金の大きさに驚いた。 談合は必要悪。その言い分も分からなくはないからこそ、 様々な事情を抱える登場人物の、どの意見からも、 考えさせられることが多くあった。 また、巻末の解説にもあったように、 冒頭にある建設現場の所長と下町工場の社長との 歓談の中にも、談合の片鱗をうかがわせており、 そういう細かなところから、知識がない読者もしっかり 物語に引き込んでいくところもさすがだなあと。 それと、池井戸作品の登場人物に対していつも思うことは 何かに対して真剣に、全力で挑んでいる人の姿は かっこいいし、少し羨ましいということ。 本気でぶつかっているからこそ こんなにも仕事に人間味が出るのだろう。 私も、寝る間も惜しむくらい 心血を注げるなにかを見つけたいと思った。
0投稿日: 2018.07.10
powered by ブクログ建設業界の悪しき(?)慣習である、“談合”を中堅ゼネコンの若手社員の姿を通して描いています。業界、企業の文化・風習が時代の流れとともに、改めざるを得ない社会のシステムの再構築が待ったなしで襲って来るスリリングな感じがよく出ていると思います。企業に忠誠を尽くすか、正義を通すか...私自身“談合”イコール悪から、企業生存のための通過過程で、そこを抜けた所に健全な世界が開かれて欲しいと思いました。
2投稿日: 2018.06.13
powered by ブクログ大学を卒業して中堅ゼネコンに勤めて4年目になる富島平太が主人公。建築学科を卒業して3年間現場で働いてきたのが、営業部門の業務課に配置転換になり公共工事の談合に関わることになる。そして談合の企業論理に反発しながらも上司の命令に従っていく。 恋人が勤める銀行の論理や政治家の収賄が絡む検察の捜査が並行して描かれ、談合の裏事情が明らかになっていく。まさにミステリーで結末は予想もしなかった展開になる。池井戸潤の作品はいつも飽きさせない展開で一気に読み終わる。 公共工事でなくても企業活動の中で談合や価格カルテルといった話は当たり前のように耳にするが、その詳細を知る機会がなかなかない。それがよくわかる本であったが、意外な真相が最後に用意されており、談合のリスクを改めて認識しつつ同時に競争社会の爽快感を感じるのは私だけだろうか。
4投稿日: 2018.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
談合について正面から書き上げた本書。分厚い本だが、乗り出すと一気に読み上げた。 展開にハラハラしながら、登場人物にイライラしながら読み進んで行くのだが、最後は爽快な展開で幕を閉じる。 さすが池井戸さん。
0投稿日: 2018.05.04
powered by ブクログ「下町ロケット」に続き読破!いや〜。やっぱりこういう経済小説ってテンポと小ネタが大事なんだよね。そのバランスが絶妙なんです!
0投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ技術力を武器に真正面から入札に挑む男たちの前に談合の壁が。組織に殉じるか、正義を信じるか、白熱の人間ドラマが展開する。 建設業界を描いた作品ということで、自分には全く縁のない世界の物語なので、とっつきにくいかなと思いましたが、読み始めたらそんな心配は全くなく、すぐにこの物語に溶け込んでしまった感じでした。 建設業界と検察、銀行、行政を巻き込んだ物語は、どんどん展開し、主人公を通してその世界を垣間見ていくことができ、興味を高めながら読み進めることができました。 また、一方で主人公と恋人との仲も同時展開していき、こちらもまた見逃せないものがありました。 どんな仕事にも厳しさと真摯な取り組みが大切であることを改めて考えさせられました。
1投稿日: 2018.03.26
powered by ブクログちょうど昨年末から大手ゼネコンと某鉄道会社の談合がニュースになっていたので、前から持っていた本作を一気に読了。 主人公のまっすぐな面に惹かれたり、イライラしたり…萌に共感したりハラハラしたり… 読後、解説を読んで納得。すべて作者の意図どおりだったとは… 必要悪なのか、それでも襟を正さなければいけないのか?今に至ってもなくならないのはなぜなのか? 天皇とよばれる人と同郷だというだけの当て駒だった主人公は、それでも会社が期待する働きをしたわけで、もしかするとそれ以上の働きだったかもしれない。いや尾形にすればすべて想定内だったのか…? なんとなく「?」が残ったままのところもあるけれど、やはり池井戸作品はど真ん中だった。
2投稿日: 2018.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ゼネコンの談合はなぜ無くならないのか?」をテーマに読者に問いかけるような小説。 つい最近、リニア工事における談合の事件もあり、自身も不動産に務めていることもあり、興味があって手に取った。 談合は必要悪だとする業界の体質と、革新無き企業は資本主義の社会から淘汰されるべきであるという考え方が摩擦している状況、とても読み応えがあり、同時に業界体質について考えさせられた。 何よりも、お話の中の世界ではなくて、現に今それと同じような事件が起きているのだ。 そのような現実の中でサラリーマンとして生きる平太の心境の変化も読んでいて非常に面白かった。 池井戸作品はそれぞれの業界に特化しているので、知らない業界だと読んでいて難しいと感じることもあるが、馴染みある業界だと本当に面白い。 逆にその業界について、小説を作るために本気で調べているんだと思うと尊敬する。
0投稿日: 2017.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評価は4. 第31回(2010年) 吉川英治文学新人賞受賞 内容(BOOKデーターベース) 会社がヤバい。彼女とヤバい。 次の地下鉄工事、何としても取って来い。――「談合」してもいいんですか? 中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾く――技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!
0投稿日: 2017.12.08
powered by ブクログ萌ちゃんの行動が中途半端でイラっとしつつ。尾形常務の腹の見えない末恐ろしさ。なるほど、そういうことだったのか。相変わらず分厚い本を一気に読ませてくれる引き込ませ方。おかげで寝不足。
0投稿日: 2017.11.07
powered by ブクログ建設業界の談合がテーマ。 ページ数は多いが実際に読んでみると全くその長さを感じない。 読みやすく最後までダレることはなかったしラストの展開も良い。 不満があるとすれば彼女の存在が面倒くさく個人的には必要なかったなぁというのと、もう少し母親の話を詳しく聞きたかったなぁという点。 それなりに楽しめた。
0投稿日: 2017.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い。 池井戸潤さんらいしが、明確な悪役が居ない、銀行のお話が少ない点で今まで読んだ作品と異なる。 談合、現在はどうなんだろう。
0投稿日: 2017.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
銀行ものでなくても池井戸さんの本は面白い。テーマはゼネコンの「談合」。中堅ゼネコンの内部の対立、談合を通じて、ゼネコン間の対立、談合の調整役のフィクサー、議員。談合摘発に動く検察と複雑に関わりあう組織、個人をリアルに描写し尽していてワクワクしながら読む。企業小説って面白いなと改めて思う。 池井戸さんの小説は勧善懲悪が基本で、ベタな通俗性がベースとしてあるのだが、それが薄っぺらに感じさせないところがうまい。取材が丁寧でリアリティがあるからだろうと思う。今回で言うとフィクサーを悪役にすればカンタンなんだが、談合には反対という考えを持っているとしたことで話に深みを持っているましている。 サブストーリーとして恋人との関係があるが、同じ職場のエリートにあこがれて主人公とどちらをとるかという話が描かれるが、これは平太に戻るというストーリーが透けて見える。 談合は進む中、折り合いがつかず、決めきれないまま入札に臨む。検察庁は深夜までの捜査を繰り返し、最後に尻尾をつかみ摘発に動く。落札はどうなるのか、検察の追求はと抜群のストーリーテリングだ。 ただこのオチはどうなんでしょう。ちょっと強引な気がしましたが。
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログ2817.9.21読了 ・談合についてただ悪いということではなく、善の視点も取り入れている。また他の池井戸作品同様に仕事への情熱は刺激になる。
0投稿日: 2017.09.21
powered by ブクログこれはよかった。どうなるんだろ!?って思いながら最後まで楽しく読めた。サラリーマンの理想と現実がうまく描かれている。
1投稿日: 2017.09.11
powered by ブクログこちらもまた650ページほどの大作 面白かったなぁ。 主人公の恋人にはちょっとイラつきましたがね。 ふらふらとどっちやねん! 結局裏切ったのに、しゃあしゃあとまた主人公の元に来て、どんだけ自分勝手なんだよ! まぁそちらはおまけで、柱はゼネコンの談合という問題。とにかくリアルですねぇ。 これ談合の部分は想像で書いてるんだよね。すごいな。 最後の入札のシーンは予想はしてたものの、先の行が目に入らないように一行ごとに紙で隠して読みましたよ。 一点だけ、一松組が融資を受けることが出来たのかだけ気になります。まぁ受けられたんだろうけど。 解説では走れ平太というタイトルの予定だったということだけど、確かに売れなさそうなタイトル。 だけど、鉄の骨はしっくりこないなぁ。 追記 他の方の書評で鉄の骨(鉄筋)はコンクリートによって覆われるので、隠された部分、つまり談合を意味しているのではないかという鋭い指摘がなされてた。 なるほどなぁ。言われてみればですね。 前半で下請けの兄ちゃんがコンクリートにタバコを投げ入れるシーンがありますね。 コンクリートで隠れて分かりゃしないっていう。 象徴的なシーンなんですかね。
2投稿日: 2017.09.02
powered by ブクログ池井戸作品の中ではトップレベルに好きです。 談合という重いテーマのストーリーの中に、若手社員としての主人公の恋愛というプライベートを挟みながら話が展開されていく。 年齢もちょうど同じくらいということで、自分に立場を置き換えながら読むことができました。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ中堅ゼネコンを巡る業界の談合の裏側を主人公の若手社員の平太を通じて描く。平太を取り巻く上司、大手の競合先、下請け、彼女、両親等が絶妙なバランスで絡んでくる。600ページを越える長編ながら中弛みすることなく一気に読めてしまった。
0投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログ談合はニュースで耳にするが、会社の利益のために犯罪になるのを承知でやっているのは、必要悪か、絶対悪か、最後に正義は微笑むのかハラハラする展開だった。談合は会社や周りにどのような悪影響が出るのか物語っている。工事を発注するのに、平太らの労力や苦悩も感じられる。平太の元カノや元カノの同僚が平太の会社でのやり方に異論を唱える気持ちも理解できる。不正を暴くだけでなく、関わる人物らの人間模様や恋愛模様などもうまく組み込まれているのが良い。最後に会社はどうなるのかと思ったが、すっきりと事がまとまったので良かった。
0投稿日: 2017.05.18
powered by ブクログ談合について、新米の平太の目線からわかりやすく語られる。新米が活躍するありえない話だが、平太と萌の恋愛もあり、飽きさせない。平太の上司から検察への内部告発というオチはしっくりこないが、最後の最後まで、ハラハラの描写は秀逸である。
0投稿日: 2017.03.21
powered by ブクログ20170116 650ページに及ぶ大作。 しかし、池井戸作品は本当に面白い。 企業を舞台にしたリアルエンターテインメントミステリーといった感じ。 元の職場の銀行を舞台にした作品が多いが、今回はゼネコンが舞台。 ここまでリアルな内容は、きっと緻密な取材がなせる技だろう。 談合について考えさせられた。
0投稿日: 2017.01.16
powered by ブクログドラマも見たけれど、小説の方が面白い。 「談合課」に配属された当初は違和感を感じていたはずなのに、いつの間にか談合を正当化する理屈に納得するようになってしまい、上司の指示に従って仕事をしていただけのつもりが、談合に加担することになっていた・・・。「談合」というと、自分とは一切関係のないように思ってしまうけれど、気付かないうちに関わってしまうのが怖い。
0投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログゼネコンの談合の話。 若手社員が談合係として信念を貫けない葛藤を抱きながらもサラリーとしての働き方なんかを学んで行く。 他の作品同様、悪役がハッキリしていて多少度が過ぎる部分もあるが、全体的にテンポが良いのでページ数はかなりのボリュームだが、あっという間に読める。
0投稿日: 2016.12.30
powered by ブクログ池井戸潤は おもしろい。エンターテイメントである。 読んでいるうちに 引き込まれていく。 それぞれが 魅力的な 人物として 描かれる。 入社 4年目の 平太。 若いのに 物怖じしない 素直さがある。 会社員であると言う制約を理解しながら、行動する。 平太の恋人 萌。銀行に勤める。 学生の価値観と銀行の価値観と違って来ることに戸惑う。 揺れ動く、女心。それを 思い切らせるのが 園田の母親。 いやぁ。母親は 強くて、したたかで、読み取る能力がある。 その先輩の 西田。仕事ができるし、飲んだくれる。 平太のいい上司である。 平太は不思議な縁で知り合う。 フィクサーの 三橋萬蔵が 平太の母親と若かりし頃の知り合い。 この 萬蔵が 存在感があり、平太に 素直に心を開く。 そして、シナリオをつくるのが 尾形。 やはり、このオトコの 先を見る目が すばらしい。 テーマは しがらみ。 世の中 しがらみから 抜け出せないのだ。 それを突き破るものは、何なのか? 日本は 談合というシステムがあるが 中国には 談合がなく 権力者の汚職から始まる。 なぜか、談合が 健全に見えてしょうがない。
3投稿日: 2016.11.17
powered by ブクログ建設業界に巣食う「談合」に翻弄されながらも業界を変えていこうと奮闘する中堅ゼネコンに勤める若手社員の人間ドラマ。 下町ロケットシリーズや半沢直樹シリーズもそうだけど、とにかく熱い!
1投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログゼネコンには、大学時代に憧れを持っていたからその世界を少ししれただけでも嬉しかった。 主人公は中堅ゼネコンに勤めているけれど、その就活のエピソードに現実味あって共感できた。 キーワード:必要悪、栄枯盛衰・・・
1投稿日: 2016.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルの「鉄の骨」の意味が分からない。 この骨は、強いものなのか、弱いものなのか。 無骨なものなのか、洗練されたものなのか。 芯のあるという意味なのか、単なる鉄で作られた骨組みの意味なのか。 登場人物で骨にあたるのは、ピュア(?)な平太か、フィクサーとしての三橋か。 ワインなのか、ビールなのか、焼酎なのか。 僕の考えすぎなのか、読解力が足りないのか。 。。。 と、ここまで書いて、答えを探すためにWikipediaや他の人のレビューを読んでいるうちに、「コンクリートで覆い隠されるもの」、つまり「談合」、更に「必要悪」のことではないかと思えてきた。 何が正解かは未だに分かっていないが、タイトルだけでもいろいろ考えさせてくれたことにも感謝。
0投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ5 談合を扱った企業小説。談合の背景やそれに関わる企業、社員、政治家、銀行、フィクサー、検察など色々な視点からの言い分や思いを通して、制度設計も含めて考えさせられる内容。見積額を下げるためにアイデアを捻ってぶち上げる西田、今後の建設業を憂いつつ揺れる三橋、深い洞察と戦略をもった尾形ができる企業人としてのオーラに溢れ熱くて面白い。萌の他力本願的なフラフラ感はイライラしてしまうがとてもリアル。平太の臆さないところもいい。
1投稿日: 2016.08.29
powered by ブクログうんうん、面白かった。 仕方ないよね…でも、なんか腹立つよね…と本書の内容そのままに納得してしまった。 もし可能ならば、尾形常務の視点からのストーリーも読んでみたいと思った。
1投稿日: 2016.08.17
powered by ブクログ尾形常務怖い人だな・・ 世の中には悪いことだけど仕方ないことはたくさんあって 嫌悪しながらも社命やら状況やらでやらずにはいられない、自分の覚悟をもってやる分にはやりおおせるも逮捕されるも自己責任だと思うのでたとえ銀行員といえど恋人の立場としても萌の非難はちょっとカチンときた。 というか私ならまず銀行員にその話しない。 知らないほうが幸せってやつで聴かされるのも困るというか。
0投稿日: 2016.07.29
powered by ブクログ読了、徹夜で読んでしまった。 中堅ゼネコンの現場から談合課へ異動になった入社4年目の主人公を中心に話が進んでいく。 談合をテーマになっているわけだが、必要悪だろうがなんだろうが談合は悪である。 そもそも平等に入札制度をというが平等になるわけがない。 役所は何でもかんでも平等というがナンセンスだ。 談合もそうだが、賄賂も必要悪の場合もあるのかもしれないが、そうだというなら完全に裏でやれ。 表立ったら当然犯罪だ。 なのに談合を正当化しようとし代替え案を出せなどと開き直るのはいかがなものか。 赤字で受注も心理的に理解できない。 などと以前の役所がらみの仕事をする友人とのやり取りを思い出しながら読んでいた。 この手の問題は立場により考え方が違うのは仕方がないかもしれない。 私はまるきり関係ない立場にしかいたことがないので、綺麗ごとだろうが甘かろうが何といわれても談合=悪という立場だし、そういう意味では主人公の恋人よりである。 その恋人は、銀行員で職種によって生じたすれ違いや、学生と社会人という環境の変化によって心が揺れ動いていたりするわけだが、結構いらいらした。 社会人になって成長しない(ように感じる)主人公と同じ職場の先輩との間を揺れ動くのがよくある話で分からなくもないが、肝心の先輩がいまいち魅力的に思えず鼻もちならない感じで感情移入できなかった。 面白かったのは、談合を取り仕切る主人公と同郷の人物とのやり取りで魅力的な人物に描かれていたと思う。 その人が時代の流れを分かりながらもしがらみを断ち切れず流されていく様が少し切ない。 視点としてはゼネコン・銀行・そして談合事件を追っている検察の3視点で描かれていて飽きることなく読める。 最後のほうは、検察から逃げきれるかどうかと思いながら読んでいたが、最後にしてやられた。
2投稿日: 2016.07.26最終退行と真逆、池井戸らしからぬ魅力のある作品です。
池井戸といえば銀行もの、特に半沢、次に花咲でしょう。もちろん池井戸作品には、銀行もの以外にも名作は多数ありますが、基本的には比較的弱い立場にある者が、自らの正義を信じ、巨大な相手からの不合理に立ち向かい、道を切り開いて行くという痛快ものといった設定が多いですよね。しかし本作は、決して正義を語れない仕事をしなければならない苦悩を抱えながら、犯罪行為とわかっていても、談合という必要悪と向き合い、逃れられないしがらみの中で組織の一員として必死に働く若者にスポットを当てています。状況やレベルは違っているとしても、私たちサラリーマンに取っては共感するところが多く、思わず唸ってしまいました。
1投稿日: 2016.07.04
powered by ブクログ中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署、業務部だった。まったく畑違いの部署に不平を募らせる平太だったが、業界のフィクサーと噂される人物と知り合ったり信念を持った上司たちの素晴らしい働き振りを目の当たりにし、徐々に仕事にのめりこんでいく。この異動の真実の目的は?建設業界、銀行、東京地検など、様々な人たちの立場から事件を見せてくれたのでわかりやすかったが、下請け業者の立場、共存するための談合と、悪人が潤うための官製談合の違いをもう少し書いてほしかった。
0投稿日: 2016.05.31
powered by ブクログ尾形常務がかっこよすぎる。この人のバックグラウンドがもう少し書かれていると良かった。ストーリーは途中から読めてしまったが、それでも、入札の場面はドキドキさせられた。うーん、池井戸さん上手いなあ!
0投稿日: 2016.05.27
powered by ブクログ中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が異動した先は“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾く――技術力を武器に真正面から入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ! 表面しか知らない世界の裏側を、眺められる面白さ。
0投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログゼネコン界の談合はなぜ無くならないのかを描きつつ、サラリーマンの悲哀や談合のメリット(必要悪)デメリットを様々な立場から呈して、結末はやっぱり痺れる!池井戸作品。 主人公の平太の日常部分もはっきりと描かれていて、難しいテーマを扱っているのに、自分がさも体験しているかのように、すんなりと理解させてくれるのが、池井戸さんの腕だなあと思った。
1投稿日: 2016.05.08
powered by ブクログ公共工事を巡るゼネコンの談合をテーマにした作品。談合は必要悪として無くならないのか、それとも排除すべきものなのか。業種は違うものの同じサラリーマンとして組織の論理と社会の倫理の間で迷う気持ちは分からなくもないですが、今はコンプライアンス重視の世の中なので、少し前の時代感ですね。でも読み物として充分面白かったです。
0投稿日: 2016.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゼネコンの談合とは!?という事が詳しく分かるストーリー。全部読み終えたからと言って、なるほどな…と思えるまで理解出来てないけど、大まかな流れは分かりました。これからこの業界に就職する人にお勧めしたい。過去に談合を経験された方なら、あるある感満載なのでは無いでしょうか。悪人の多い登場人物の中で、主人公の平太はとても良い奴で、サラリーマンの成長物語でもあります。
0投稿日: 2016.04.12
powered by ブクログ池井戸潤の作品を呼んだのはこれで2作目だったが、読みやすさが目立った。興味がない話題の話でもぐいぐい引き込まれて面白い。ゼネコンや談合など聞き慣れない言葉も多かったが、わからない者にも主人公をわかるようになっている。
0投稿日: 2016.04.05
powered by ブクログ入社時は「内定もらえてよかった」くらいでそんなに夢のある若者ではなかったけれど、仕事を重ねていくうちに段々熱い思いが出てきて、でもサラリーマンだから会社の決定に従わざるを得なくて親のこともあって、、、 こういうサラリーマンたちが社会を動かしているんだなと、こちらも熱くなりました。 平太の視点で書かれていたけれど、尾形の視点も西田の視点も三橋の視点も、それから他社の視点も読んでみたいです。
0投稿日: 2016.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い。絶対的に面白い。 600ページもありながら、引き込まれるように一気に読んだ。しかも、後半に行くにつれて、加速して読んだ。 登場人物のキャラクターも良い。特に男性の登場人物がかっこいい。 談合という不透明なものを描くにはこういった小説の形式が適しているだろう。業界のカルマが見事に描かれている。 会社の利益のため、存続のため、政治のため。様々な正義が交錯する。価値観は違えど、全員、真剣に生きている。 そして、器が違う。人間の器もそれぞれである。 器の大きい人間にはやはり魅力がある。善か悪かは別として。
0投稿日: 2016.02.28
powered by ブクログ登場人物の描写がとてもリアルに描かれて、色々な場面が臨場感を持って伝わってきます。 特に、三橋さんと主人公の会話などはその場で起こっているようで読んでいる方も緊張感がありました。その他、尾形常務、西田さんもいい味だと思います。 ビジネス小説では池井戸潤は現在、一番ですね。
0投稿日: 2016.02.07
powered by ブクログ「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」など様々な企業に潜む問題をミステリー仕掛けで描く池井戸さん。この作品も建設業界の談合と言う問題をとても興味深い描いていました。 奇しくもこの作品を読んでいる最中、東日本大震災後の復旧工事における談合がニュースで取沙汰に。必要悪なのかと勘違いしてしまいそうなこの悪習慣、今も続いているというのは本当に根深い問題なのでしょうね・・・ 作品はとても面白かったです!
0投稿日: 2016.02.02
powered by ブクログ談合というものを、主人公である中堅ゼネコン社員の視点から描かれています。 単純な勧善懲悪なストーリーではなかったので、読後の爽快感はなかったですが、テンポよく話が進んでいき、どんどん引き込まれていきました。
0投稿日: 2016.01.18
powered by ブクログ池井戸さんの描く物語は勧善懲悪。 結果は想像できるんだけれども、先が気になってどんどん引き込まれた。 「談合は必要だ」うちの会社でもそうのたまった御仁がいたが、やっぱりそんなのいいわけなのね。 当て馬にされたといえ、平田はいい仲間と仕事が出来、人生勉強ができ ちょっとうらやましい。もちろん、現場での上司もステキな人ね!!
0投稿日: 2015.12.25
powered by ブクログ組織にいるとその考え方に染まってしまいがち。自分でも気づかないうちに。 常に客観的に自分の考え方を確かめるために親しい友人と話したりすることは大切なんだろうな。 必要悪なんてない。公正な競争は阻害してはならない。
0投稿日: 2015.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白すぎて一気に読んでしまい、今週はかなり寝不足だった。 談合の話についてもどうなるのかハラハラしながら読んでいたが、それ以上に、本の中に散りばめられた恋愛模様が気になりすぎてページが進んだ。笑 下町ロケットに出てくる会社も本の中に出てきて、見つけた時は気分が高揚した。その他にもくすっと笑えるような箇所が多々あり、難しい内容の本だったが、そういう内容を入れたことで、少し難しさが緩和されたかもしれない。
0投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログ建設業界に身を置いていて、興味があったので。 「談合は必要悪か」という主軸があるけれど、もともと個人的には(うちの会社的にも)必要なしの考えなので、そこだけは良しとしてくれるなよ…!と願いながら読んでいました。 少し読むのに間があいてしまったのもあって、淡々と読んでしまった。 小説と現実は割り切って読むべきなんだろうけど、「ちょっと最後の大団円は無理がないか?」とどうしても感じてしまった…話としてはおもしろいですよ! 池井戸氏の本に出てくるいやらしい奴は、とことんいやらしいけれど、最終的に愛着がわきます。が、園田だけはどうしても好きになれませんでした…
0投稿日: 2015.10.06
powered by ブクログ当初のタイトルは「走れ平太」だったとのこと。それだけこの入札案件を通じて翻弄される平太たち業務課の様がよく描かれている。平太は一松組に入社後、元々現場育ちにも関わらず、あるとき突然に、入札を担当する本部の課へ異動を命ぜられてしまう。そこで、ある入札案件の調整役を任され、フィクサーと呼ばれる調整指揮官との繋ぎ役まで任命されるというストーリー。社会人になりたての頃から付き合う萌は銀行員で、ゼネコンと銀行という異なる立場から、次第にすれ違うようになり、しかも萌は知識の豊富な職場の先輩に惹かれていってしまう。この先輩がまたミソで、平太および平太の会社をボロクソに表現するので、読んでいて「もう!」ってなる。解説で、わき役の存在について触れていたけど、確かに談合という男が中心のような世界の外で、平太の母親であったり、園田の母親が、いい味を出している。最後、平太と萌が気になる。
0投稿日: 2015.09.09談合・・・奥が深いです
談合・・・悪なのか?必要悪なのか?本当に悪なのか?いろいろと考えさせられます。 サラリーマンとして会社のために奔走する若者、それを理解できない恋人、苦悶しながらも走り続ける主人公に共感を覚えます。自分が主人公の立場に置かれたらどう行動するだろう? 本当にいろいろ考えさせられます。 一度は是非読んでおくべき作品かと思います。 テーマは重いですが、とても分かりやすくサクサク読めます。 読後感は池井戸作品ならではの感動もありおすすめです。
1投稿日: 2015.09.08
powered by ブクログ談合をあつかった作品です。ボリュームがありますが、読んでいて疲れることはありません。ミステリーの要素が含まれているため、ある程度カタルシスを得ることもできそうです。ただし、恋愛話が余計でした。これがないともっとスッキリ読めたと思います。
0投稿日: 2015.08.12
powered by ブクログ読書日数 6日 公共事業の官製談合を取り扱った作品。今作は結構な長編だったが、楽しく読ませてもらった。 現場で働いていた4年目の主人公に突如「業務課」への異動が言い渡される。今までは現場しか知らない(しかも、かなりの熱血)主人公が「談合課」という、いわば「悪の巣窟」的なところへなぜ配属されたのか分からないまま、仕事をやるようになっていく。 そのとき「談合は必要悪」だという論理が出てきて、それを「生きるためにやっていく」という風に考え方を変えていくのだが、それを銀行勤めの彼女に諭されることで、長年の関係がギクシャクしていく。 だが、大きな地下鉄工事の入札(2000億規模)を取りに行くということになり、会社をあげて取り組むことになるが、そこで「調整」いわゆる談合の話が持ち上がる。 このまま、談合に応じるのか?それとも… 「談合」というのは、やはりダメなんだけれども、立場が変われば、そうだとは言い切れない部分もあるんだなあとも感じた。今日で話がそんなに、談合が事件に取り上げられることはないのかもしれないが、行われているのかもしれない。 「談合がなぜ無くならないのか」という、一つの疑問が解消されたのも良かった。でも、ダメなものはダメだ。
0投稿日: 2015.07.25面白かったが
とても興味深い内容でしたが、萌と園田の話は必要だったのかなぁ。 普段恋愛物を読まないからか、2人ともメインの話にはほとんど出てこないので、関係のない話が続いてちょっとイライラ。 本筋の物語は、とても楽しめたのですけどね。
2投稿日: 2015.07.17
powered by ブクログタイトル、テーマ、本の厚さから重厚な社会派ミステリーを想像してたけど、非常に読みやすく、あっというまに読み終わってしまった。
0投稿日: 2015.07.05
