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総合評価

646件)
3.8
170
190
183
41
8
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    表紙がいいな、という一点で「三浦しをん」第1号本として選んだ。金魚が好きというだけで本を選ぶのもどうか、と思う反面、そういう出会いがあってもいいかな、と。最初「文体は狙いすぎ?」とも感じましたが、物語の最後までその文体が破綻することなく、軽く心地好いまま引っぱられた。BLものか否かといった点もそれほど気にはならず。「せどり」などの語が普通に遣われているのも、著者が古本屋でバイトしていたことがあると後に判明して納得。1冊読了するまでの時間を、じゅうぶんに愉しみました。

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    投稿日: 2009.05.24
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    古書店『無窮堂』の若き当主・真志喜と、その友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。 二人は幼い頃から密かな罪の意識をずっと共有してきた──。 瀬名垣の父親は「せどり屋」と呼ばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられ、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。 しかし、ある夏の午後のある出来事をきっかけにして…。 しをんさんの作品っぽいです。話がよくできていると思いました。 真志喜と瀬名垣の気持ちが対称的に描かれている部分とシンクロしている部分がはっきりと書き分けられていました。 友情以外の「何か」、二人が持っているそれぞれの「何か」を通して世界を描いているのがおもしろいです。 最後、瀬名垣のお父さんと対決するところが一番のみどころ。

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    投稿日: 2009.05.20
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    小説的にも十分素晴らしいけれども、個人的萌えを込めて星5つ。炸裂するしをん節に本来なら星10つ分くらい萌えた。 古本という珍しいジャンルで、なんとなく温かい香りがする小説でした。いいなあ風情がある古本屋さん。しをんさんの小説は匂いがしてくる感じがします。 直木賞とか受賞しても飾らない感じがいいなあ

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    投稿日: 2009.05.19
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    古本についての云々は魅力的だったんですが私の苦手なこの匂いが絶えず神経を刺激してくれちゃいまして、ほぼ逃げるように読み進めました。文体は決して苦手でないんですが、どうにも心臓が痒くなります。多分もう読まないです、すみません…

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    投稿日: 2009.05.15
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    すごく面白かったです。『格闘する者に○』とは全く異なる雰囲気でびっくりしました。古書店の独特の空気と主人公ふたりの関係がとても好きです。

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    投稿日: 2009.05.13
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    古書店の経営者とその幼馴染で同じ業界にいる男。 本を買い取りに赴いた遠いその場所で出会ったのは 昔いなくなった父親でした。 何が起こり、何があって今のこういう形になっているか。 知りたいと思った時にその話が出てくるので 何の疑問もなく読む事ができました。 ただ、時代背景はいつなのだろう? というのが 最初から最後までの疑問です。 『古書』とつくのでわりと昔かとも思ったのですが そうでもないような…いやでも今ではないような…。 ちょっと昔? と思って読んでいましたがどうなのでしょう?w

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    投稿日: 2009.05.06
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    とても静かで落ち着いた物語です。 でも潜められた情熱に胸がどきどきしてしまいました。 具体的な表現は取られていなくとも、文面から読み取れる囁くような官能に 踊らされてします。 三浦しをん特有の男性同士の掛け合いなので受け付けない方もいるかと思います。

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    投稿日: 2009.04.09
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    三浦さんにハマってます。 古本業界が舞台のお話。 BL好きの三浦さんらしいお話ですね。 三浦作品を読むようになってから慣れてきました。笑 すぐその世界に溶け込めるのが三浦作品の魅力! 全然興味のない世界も三浦さんの作品ならすらすら読めてしまいます。 私の好みをよく知っている人ならすぐわかると思うけど断然…真志喜派!笑 真志喜かっこいい! 2人の関係が脆くて、でも強い絆で結ばれていていいんですよね〜。 すごくキレイな作品でした。 あさのあつこさんの解説も素敵でした。 三浦作品と出会うたびに驚きます。 色んな一面がありすぎて、とても同じ作者には思えないくらい! 次の作品も楽しみです。 あースイカ食べたくなりました。

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    投稿日: 2009.03.23
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    老舗の「古書無窮堂」の三代目坊ちゃん・真志喜と、一匹狼の古書の卸業者、瀬名垣の二人にまつわる「稀覯本」を巡り過去と現在が交差しながら静かに展開していく。薄墨色とベージュ色の古書の世界にただよう静謐な空気と、まるで張りつめた弦がぴいんと弾かれるような緊張感が味わえる文学的な香りがする小説。「稀覯本」を巡るそれぞれの矜持と思惑が繊細に描かれる。どこか幽玄の世界に包まれるような不思議な感覚に浸れた話だった。

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    投稿日: 2009.02.22
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    決定的な文章は見せないように、尚且つ流れ漂う空気がいいです。距離感なんかが絶妙で!少し白んだ表紙だとか、日に焼けた古い紙なんかとか、そんな古びた匂いがしそうな

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    投稿日: 2009.02.20
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    私は本を読んだり買ったりすることが「シュミ」だけれども、それを「仕事」にしている人たちもいるんだなと思った。 書下ろしがなんだか青春してていい感じ。先生がへたれでカワイイ。

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    投稿日: 2009.02.03
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    こないだの本が面白くてつい買ってしまった。 買ってしまったらBLだった。 でも序盤の「あれが禁断の実だったというわけか」とか男が男の魅力を見る耐えがたいシーンを覗いて、古本買付対決は結構面白かった。 やたら乙女な文体とかがちょっと辛いかもだけど、この作品用なのか。 あとは男が男を愛するうえでなんらかの倫理的な抵抗感が描かれないというのに物凄い違和感があるけれど。 「まほろ駅前」にしたってキャラづけが現実から乖離するまで際立っていているのだけれど、なにかが違う。地に足がつかない感覚。そのなにかはよくわからない。 うら若き乙女向け小説なのかな、と少し思った。

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    投稿日: 2009.01.30
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    「その細い道の先に、オレンジ色の明かりが灯った」 その瞬間、自分がその道に立ち、オレンジ色の明かりに浮かぶ古書店「無窮堂」を見つめていることに気がつく。若き亭主・真志喜とその幼馴染である瀬名垣の友人としては非常に曖昧な関係は、読むものを魅了し、そして興味を持って見つめられることになる。数奇な運命で引き合わされ、その後の運命を決めるようなひとつの事件は、その曖昧な関係をより一層曖昧でもあり2人を繋ぐ強靭な鎖にもなったのだ。目に見えるものと見えざるものに怯える人間の弱さはときに必要でもあり、それに縋るしかない愚かさもまた人間らしさなのかもしれない。それをひと言「甘いのだ」と言い切る共通の友人・秀郎やみすずの存在が、その曖昧な揺らぐ光のような関係性を確かにあるのだと教えてくれている。月の光の中を揺らぐ魚に感じる曖昧さは、確かにあるのに、不思議と幻のような錯覚に陥る心地よさと同じくらいにこの話は色々と想像をかきたててくれる。はたして瀬名垣は会いたかったと言う。はたして耳たぶを赤くした。はたして真志喜は戸を背にしてそれを両手で閉めた。魚は見えずとも今宵も池の底で身を揺らめかしているのだろう。

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    投稿日: 2009.01.22
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    静かな小説。書かないことであえて…というのが非常に上手いと感じた。 京極堂を意識した出だし、の気がする。

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    投稿日: 2008.12.15
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    とにかく綺麗で、というか綺麗って単語が陳腐なくらい、美麗で艶やかな文章でさらりと描かれたとても気持ちのよい一冊。 思わず鳥肌がたつくらい、何もかもがいい。 瀬名垣と真志喜の間に強くたちはばかっている過去の記憶と罪の重さ、その一方でずっとそばにいたいと思う気持ちの強さがひしひし伝わってくる。 ひととひとの距離、これをこんなに上手に気持ちよく描けるひともいるんだなあ。 それがこの物語を作っているのであり、もどかしさすら感じさせる。だけれど、そのもどかしさと同時に、登場人物の心の奥に込められた深い気持ちに触れてほんわかする。 人は罪を負ったままでは人を愛してはいけないのだろうか。 この「月魚」は、決して情熱的な話ではない。 さらりとした、話。 なのにこの作者の手にかかると、その淡白さがむしろ奥が深くてどっぷりとした世界観を作り上げる。 三浦しをんというこの筆者に出逢えて本当によかった。

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    投稿日: 2008.12.05
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    拒みながらも惹かれあう二人にきゅんとする。 文章が発する雰囲気と描写がほんとにたまらん、むふふでずきゅんなお話ですvvv

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    投稿日: 2008.11.19
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    雰囲気がすごく綺麗で引き込まれます。 特に真志喜と幼なじみで瀬名垣との関係が微妙な距離でもどかしい。 一つ、一つの仕草や言葉がどこかあやしくて…心拍数が上がります(笑) 友情なのか愛情なのか…本当にぎりぎりの瀬戸際が大好きな方にはおすすめです。 私も大好きです(笑)

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    投稿日: 2008.11.09
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    特に笑えるわけでもなく、号泣するわけでもなく、 静かに読み進められる。 「無窮堂」が舞台のきらきらした友情物語。 何より主人公二人の関係が素敵です。

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    投稿日: 2008.11.08
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    ちょっとしたボーイズラブ的な要素があってよかったけれど、物語はそんなに面白いという感じはしなかった

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    投稿日: 2008.10.26
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    初めて読んだ三浦さんの作品です。読みやすいのに艶がある文章が印象的。とても文章を書くのが上手い作家さんだなあ、と。 どちらかというと静かな物語ですが、その分文章や情景の美しさが際立ちます。古書好きや長野まゆみ先生がお好きな方はたぶん気に入るんじゃないかな。

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    投稿日: 2008.09.15
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    古書界のお話。ただ主人公である二人『瀬名垣太一』と『本田真志喜』の関係が・・・BLですよね?しかし、そこまで強く嫌になる関係性ではなく、互いに互いを思いやる姿がきれいであるなと思う。真志喜目線の時、父のことを『黄塵庵』と綴っており、最後に父と書いているとこが、真志喜自身の心の移り変わりが表れていた。ひとつの罪を二人で共有し、生きていく二人。

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    投稿日: 2008.09.10
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    三浦しをんさんをはじめて読んだきっかけ本。 これはとってもしつこく読み返してます。 「あついくらいでした」での真志喜キックがとっても好きなのです

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    投稿日: 2008.09.08
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    本田真志喜と瀬名垣太一の関係が賛否両論呼んでるようだけど、私的には、そこそこ心地良い関係だったような。。

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    投稿日: 2008.08.30
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    古書店主人とその友人のお話なんですがBL臭が強すぎてウヘァ(´A`)もうなにこのいかにも狙ってますな真志喜と太一は。 はっきり言って興ざめすぎる。その所為できちんと楽しんで読めなかった。文章とかは洗練されてていいんだけどさ。あーでも視点が思いっきりブレてて読みづらかった。いま真志喜の視点なのか太一の視点なのかわかんなかったところ多々あり。まあBLじゃあなかったら、こんな重箱の隅をつつくようなこと言わなかったかもしれんがな……。 もちろんエロとかはないけど商業で思いっきりBLすんなよほんとコロスよ。同人誌でやれ。三浦しをん他の作品はわりと好きなの多いのに堂々とBLやってるやつ他にもあるならもう読まねイラネ。ていうか直木賞のアレもBLっぽいな……ほんと腐女子自重しろ。 ということで星2です。でも番外編の水に沈んだ私の村はわりと好き。みすずの存在がオアシスでした。思いっきり萌えてた。

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    投稿日: 2008.08.20
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     読み始めてすぐに好きだと思った。  綺麗な話だ。一文一文がきらきらしてるみたい。綺麗すぎて、描かれる題材も馴染みの薄いもの(古本業界!)だったから、作品の世界全体が硝子の入れ物の中にあるかのように現実から離れて見える。壊れやすくて触れられない、大切な何かを感じるよう。  「古代の罪の判定法」、“盟神探湯(くかたち)”だ!と思って興奮した(受験日本史)

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    投稿日: 2008.08.19
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    数年前にハードカバーで読んだときは、フーンと軽く流し、その後買った文庫も長らく本棚の肥やしと化していたのですが、しばらくぶりに目を通したら、えらい悶えた。読書はこれだから油断ができない、と痛感致しました。 解説は、あさのあつこ。BL文芸作家繋がり、ということで。

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    投稿日: 2008.08.12
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    読書三昧の夏休みのつもりなのだけど、結構やること色々あって捗らず、まず薄い本から片付けるということで、これまた角川の夏の100冊から今更ながらの三浦しをんを。 古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。 瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育った。 しかし、ある夏の午後に起きた事件によって、二人の運命は大きく変っていき…、てなお話し。 「古書店」なんて見ると本好きにはたまらんじゃないですか。でもって、そうした黴臭い店の佇まいや古書の発する囁きを描いては幽玄静謐な味わいがあり、その業界のしきたりや風情そして買付に出掛けた旧家での査定と手元に残す一冊選びなどなかなか読ませる。 ただ、若く見目麗しい男が二人、過去に囚われて離れられずにいて、二人の関係は曖昧でその間に見え隠れする微妙な葛藤、みたいなお話、悪くは無いけど、こちらも少々黴臭くて。

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    投稿日: 2008.08.11
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     またまた大好き三浦しをんさんの本です! 古書店を営む真志喜とその幼馴染である瀬名垣の関係を描いた作品です。 過去に起きた事件によって、ただの「親友」ではなくなってしまった二人が、 罪悪感を抱きつつもお互い離れられない微妙な距離がとても綺麗で妖艶です。 レビュー見てるとやっぱりBLっぽいところがあるのは否めないかもしれませんが、 それ以上に魅力的な作品です。

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    投稿日: 2008.08.08
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    実に濃厚で静謐な まさしく水の中で わずかな酸素を求めるために 呼吸をするすべを分け合うことを しごく当然としてみとめあっている二人の話

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    投稿日: 2008.08.01
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    雰囲気の良い小説だなあ。そこはかとなくえろい感じが凄く素敵でした。二人組みの男キャラ書かせて三浦先生の右に出る人はいませんね。カッコよく可愛い。

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    投稿日: 2008.07.29
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    んー・・・、不思議な本。 長野まゆみよりもリアルで、高尾滋のような雰囲気もあり、乾いた耽美を描かれたような? 友人に勧められて読んだけど、機会があったら他の作品も読んでみたいと思う。

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    投稿日: 2008.07.29
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    描写とか雰囲気は好きなんだけど、なんだか惜しい感じがするのは何故だろう。同性愛に特に偏見もないし、吉田修一の描く同性愛はすんなり入ってくるんだけど、しをんさんの描く男男関係って、女の子がこうあったら美しいのになあと妄想する男男関係っぽくて、読んでてすんなり入ってこないというか、後ろで「ゎー、どきどきするわー、こーゆーシチュエーション。」とにんまりするしをんさんが見える気がして、物語ということを忘れて没頭するということができませんでした。しをんさんのブログの読みすぎ?あと、瀬名垣がすごい私の好みなので、そして、真志喜があんまり好みではないので、「なーんで、男に行くのさー。こっち向いてよー。せめて女の子好きになろうよ。」という気持ちになってしまうのは偏見でしょうかね?あ、こんな俗な読み方をするのはバチあたりな気がするような美しい物語なんです。すみません。俗な感想しかかけなくて。

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    投稿日: 2008.06.27
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    たしかジャケ買い 綺麗な情景ですが、狙いすぎて逆に白けました あと設定が在り来たりなのはどうも・・・

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    投稿日: 2008.06.23
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    初めて読んだ三浦しをんです 本をこんな風にあつかう商売があるんですねー深いです 高校時代の話のほうが好きかも

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    投稿日: 2008.06.15
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     古本屋で買った古本屋のお話。  題材とか文章の綺麗さとかいいところもあるけど、とどのつまり単なるBL小説。こんなもの角川文庫から出すなー!(そういうの苦手な人)  BL話がキライなのは私のせいだからしょうがないが、主人公二人マンセーでお父さんの描かれ方は気の毒すぎるし、「水底の魚」以外の話は完全に蛇足だし、単なる作者の萌え消化小説としか思えず、そもそも出版のレベルじゃない。お父さん出て行くところなんか「YAWARA!」みたいで全然新しくない。古本屋へキックバック決定。

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    投稿日: 2008.06.07
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    レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/98351439.html

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    投稿日: 2008.05.29
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    三浦さんの本はどれも面白いのですが、これは雰囲気が特に素敵で好きです。 主役二人の関係になんだかドキドキしてしまう本です。 〜お薦めお返事〜 お薦め有り難うございます!はい、こちらは既に手にして読んでおります。直木賞を取る随分前に読んでいたので、取った時は「え・・・!あの作品のあの作家?」と驚いた覚えがあります。主役二人の関係はそこはかとなく香る程度に「もしかして・・・もしかして?」と思いました(笑)ほかに『白いへび眠る島』も読みました!お薦め有り難うございました>たもつ

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    投稿日: 2008.05.17
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    微妙な関係をうまく描いてる。 淡々とそれでいて心の際を表現していて、表現も押し付けがましくなくとてもよかったな〜 描写がよいので登場人物や主人公の古書店「無窮堂」のことがよく伝わり、物語に広がりを持ちながら読めました。

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    投稿日: 2008.05.03
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    少し(多分)きれいな男の子同士のお話は苦手。三浦しをんさんの『しをんのしおり』はとても面白かったと記憶している。描写はとても好き。

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    投稿日: 2008.04.24
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    人形のような端正な容姿の持ち主の老舗古書店『無窮堂』三代目と、精悍で要領の良い古書界の嫌われ者の息子は、幼い頃の罪の記憶故に離れられない――。……って書くとものすごいいかにもなBL小説で笑えてくるんですが。いや、でもこれ絶対好きな人は好きだろうなぁ、漫画にしたらぼちぼち売れそうやなぁ…なーんて。だって名前の字面の凝り方とか設定とか、逆に狙って書いたでしょ?と聞きたくなる。それはさておき、やっぱり三浦しをんのこの文体は好きです。背景描写が細かすぎるのは『白いへび〜』同様ではあるけど。古書界の話とか、知らない世界で好き。そして、前回同様男性の気心の知れた仲っていうのが私のツボだったりする。ただ、全体的に『白いへび〜』よりは雰囲気好きかも。前回は、主人公高校生でその関係性はちょっと眩しすぎたかな。。…でもやっぱり、これってラストのとことか狙ってるよね??

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    投稿日: 2008.04.02
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    古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

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    投稿日: 2008.04.02
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    古本屋のしくみを垣間見られた。淡々としたストーリー展開である。 何故か昔読んだ少女マンガ「典型的な悪友」「エリオットひとりあそび」水樹和佳著を思い出した。

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    投稿日: 2008.03.31
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    三浦しをんさんの新たな一面を垣間見たと思った小説。しっとりと降った雨が上がり、夜空に月が覗いたときのような、そんな静けさの中で読みたいなあというのが個人的な感想です。古書店というあまりなじみのない業界を取り扱ったものですが、主人公たちが若めの年齢設定なので無理せずすんなりと物語の世界観になじむことが出来ました。書き下ろし作品も秀逸。

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    投稿日: 2008.03.20
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    これって絶対BLですよね???もし違うって言われても別に納得しませんけどね!!古書店業界を舞台にしてるっていうんは、たまらなく好きです。古書店の世界の舞台裏をちょっと覗き見できるカンジなのがイイ。それに、薄暗い透明感ある世界もけっこう好きです。でもなー・・そういう関係にわざわざする必要性がわかりません。まぁ、三浦しをんだからってことですか。

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    投稿日: 2008.03.18
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    これは本当に大好きです 読み終わったあと心が凄く澄んだ感じになります 『綺麗』という言葉が本当に似合う一冊です

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    投稿日: 2008.03.16
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    家族、というか父親探し(再発見)をする話なのかな。父親を見つける事によって新たに自分も生まれ直すみたいな話。この小説には、母親の存在が全く無い。祖父・父・息子・そして、その友人。一人女も登場するけど、女性、特に母親の存在が欠落した小説。其処に何か意味が有るのかなと勘ぐってしまう。

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    投稿日: 2008.03.06
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    裏のあらすじを読んだ時点で、三浦しをんだし解説あさのあつこだし、わかっていて買ったんだけどさ。 BLですね、直接な表現は何もないけど、完璧に。 高村薫みたいな心の結び付きなじゃなくて、色白中性的な和服美人、しかも古書店の店主、というベタな・・・。 結局何の話かわからないが、やおいなんだな。 自分の萌えを詰め込みました!みたいな。 好きか嫌いかで言えば好きですがね。なんで普通の文学でこれを書いたかはさっぱりわからないが、てかBL好きじゃなきゃちっともおもしろくない。

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    投稿日: 2008.03.02
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    文章の透明感はきれい。全体的に青臭い話。 あと、ミスリードが多い…ミスリードじゃないのかな。深読みしろってことか?

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    投稿日: 2008.01.21
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    BL系な話と知らずに読み始めて、ちょっと驚きました。全体的に静かな空気が漂う綺麗な世界で、読みやすい。短い話だったから難しいのかもしれないが、もっともっと二人、父と子、友人達の心理描写を深く書いてくれたら、のめり込めたかも。短いなら巻末の書き下ろし1篇のほうが、1つのエピソードを鮮やかに切り取っていて、潔くて好み。

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    投稿日: 2008.01.13
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    BLだったのでびっくりしましたが、良い本でした。耽美に走ってなくて好み。でも、父と子の確執をもう少し緻密に書いて欲しかったです。

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    投稿日: 2008.01.13
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    真志喜と瀬名垣、古本屋というちょっと想像しにくい職業を生業とした2人の男の話です。お互いに相手を必要としているけれど、決して口に出しては言えない…そんな2人の微妙で危うい関係が何とも言えません。一緒に収録されてる短編集も面白いよ。

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    投稿日: 2007.12.12
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    面白いと聞いたので、本屋で見つけて衝動買い。古書店を営む主人公と、周りを取り囲む人らを描いた話でした。 ほんのり切ない感じもありです。

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    投稿日: 2007.12.03
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    綺麗な恋の物語。 本当に綺麗だなーと感じるくらい描写や表現が素敵でした。 でも・・・苦手な人は苦手かも。

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    投稿日: 2007.11.18
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    エッセイから入ったので、小説初しをんが今作です。とても清らかでひっそりとした夜や水の香りが全編に漂ってるような。緩やかな空気の流れを捕らえて紙面に写してるような。そんな雰囲気の作品。設定や登場人物の関係も好きです。ただ、少々小説としては荒削りな部分が目立ちます。気持ちのあり方が唐突だったり。次の作品を読んでるから言えるのだけど、以後洗練されてくのが面白い。

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    投稿日: 2007.11.12
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    すごく三浦しをんっぽい作品じゃないかと思う。文体が好きです。透明感があるかんじ。 なんでか泣きそうになった。友情でも家族愛でも恋愛感情でもない、名づけられないものの間でゆれる二人に。 あと、すいません、ものすごい萌えました(…)

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    投稿日: 2007.11.11
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    まほろ駅前〜といい、この人は男性二人を主人公に書く人なのね、と思ったら、あれれ同性愛?皆さんの感想を読んだらBLと言うんですね、今時。その設定はさて置き、古本商売の世界は面白く読みました。本が好きな人ならちょっと憧れるというか。BLだからか、全体的に美しく、さらっとしててちょっと物足りなかったかな。

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    投稿日: 2007.10.03
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    ☆2007.9.28☆この本は、空気の澄んだ北海道の冬みたいな感じのお話です。幻想的な感じがするっていうのかなぁ。主人公の関係は怪しすぎだけど、でも文章の綺麗さに引き寄せられて、だんだん麻痺して、2人の関係に読み終わる頃にはなんの違和感も感じなくなっていました(笑)あと、古本屋という設定もとても面白かった。古本屋ってブックオフぐらいしか入った事無いなあ・・・。

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    投稿日: 2007.09.28
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    読みしなから、主人公が男か女か分からない・・・。何度か冒頭を読み返して男だと分かる。そんな本。読みながらずーっともやもやとするのですよ。父子の確執、友人との密やかな確執。テーマは普遍的で文章も美しいんですけど。これって友人との関係は濃い友情なのかBL的要素が入るのか?そんなトコがもやもやして読後が気持ち悪いです。結局どうなの?

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    投稿日: 2007.08.29
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    三浦しをんという作家に興味を持ってたので読んでみた。 雰囲気がわりと好きだったり、古書というとこに無条件に惹かれたり。

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    投稿日: 2007.08.27
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    2007/8/11 BL!? すごく面白いと思ってしまった私ってもしかして腐女子ってやつだったのかしら。 拒否反応は全くなかったわ。 そう言えば昔から男2人の友情モノ大好きだったよなぁ。 それはともかく、繊細な思いやりとエゴと罪の意識の応酬には静かだけど強く囚われました。とさ。

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    投稿日: 2007.08.11
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    不覚にも萌えました。さすがしをんさんは腐女子の萌えポインツをわかっていらっしゃる。笑 文章は普通に好きです。比喩がいちいちきれいだなあと思います。 あさのさんのコメントもよかった。

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    投稿日: 2007.08.05
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    古書店を営むワケアリのワカモノふたり。 本編のあとに収録されているふたりの高校時代の話もよい。 そして、蔵書の背景を読むのは本を愛してる人にこそなせる業。 探偵みたいに会っていない持ち主の性格や人生までみえてしまう。 私も人の家にいくとけっこう本棚みちゃう(単に掘り出し物があったら貸してもらおうという魂胆もあるけど、なんとなく本棚に人柄がにじみ出る気がする。)けど、古本屋さんのはそれとは違う職人技ですね。 でも、図書館に寄贈したら本が死んでしまうっていうのは、寄贈する図書館を選べばそんなことないよ!って思いました。ちゃんとコレクションとして価値のわかる人がいるところにいけば、後世の研究者まで伝わるもん! ・・・・・・そう願いたい。 私もゆくゆくは職業柄(古書肆ではないですが、にたようなもの?)目利きの腕を養わねば。。。

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    投稿日: 2007.07.29
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    三浦さんの作品の中で唯一好きなもの。 世界観が雰囲気がとても素敵。 二人の関係も、・・・腐ってる腐ってない関係なく、可愛くて微笑ましいと思う。

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    投稿日: 2007.07.15
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    古書の世界をこの本で初めて知った。 文体が透明で、静かで涼しい。 最初、真志喜の性別が分かりませんでした(笑)

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    投稿日: 2007.07.14
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    読み始めたら止まらなくなりました。 素直じゃなくてそっけないふりするけど顔にはすぐでてしょっちゅう紅くなってたりなんかもうやたら色っぽくてかわいくて仕方ないんですが。 しかしほんとぎりぎりだなとおもう笑。そんなところがまたツボなんです。 淡い。だいすき。

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    投稿日: 2007.07.10
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    古書店という設定の静謐さと主人公2人の静かな情熱がとてもツボ! すみませんぶっちゃけ2人はデキているようにしかみえません。過去のしがらみによるつかずはなれずな距離感がきゅん!瀬名垣の意味深発言に妄想をかきたてられます。 続編ていうかもう、ふたりの関係が進展した話が読みたいデスね!

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    投稿日: 2007.07.09
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    凄く泣けるとか感動するとかそういうのじゃなく、静かに体の中に染み渡っていく感じ。 真志喜にツボです。「古書店」っていうのがポイントですね(笑

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    投稿日: 2007.07.07
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    読んでいるあいだ、ひんやりとした、でも心地よい空気の中にいる感じがしました。古書店独特の空気がすごく伝わってくる。とてもきれいな文章だと思いました。三浦さんの著書はエッセイを中心に追いかけているので、今回もエッセイとのギャップに驚いた(笑)。友情であったり(いや、これ友情なのか‥!?とハラハラしたけども‥!)、夢であったり、親子の葛藤であったり‥、ひんやりとした空気に閉じ込められた、共感できるテーマにゆっくり浸れた一冊でした。

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    投稿日: 2007.07.06
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    透明な薄い壁を通して見ているような感覚。 時々、儚げなのに意外な図太さを見せる真志喜が楽しい。 あからさまじゃなく、ほのかな表現だからこそ、色っぽいなと思う話。

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    投稿日: 2007.06.24
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    古書店の若き当主、真志喜と同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃兄弟のように育った友人で、ある夏に起きた事件によって、密かな罪の意識を共有する仲でもあった。本に囚われた人々のお話。

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    投稿日: 2007.06.16
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    ずっと読んでなかった短編を消化して本日完読。最近はそんなのばっかりです。 透明なビー玉の中にいるみたい。

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    投稿日: 2007.05.28
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    こういう雰囲気が温めの作品が好きです。どことなく官能的な雰囲気があり、一瞬BLを読んでいるような感覚に陥ってしまうけど、それがまたいいんじゃないのかなーと。個人的にはすごくお気に入りです。

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    投稿日: 2007.05.19
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    書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

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    投稿日: 2007.05.10
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    この本にしをんさんの原型をみたといった感じ。古本の取引という専門的な舞台設定に、ノスタルジックで幻影的な風景を描いた世界が広がる。世間一般的にはちょっと広まらざる内容だけれども、それもまたいいんじゃないってことで。

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    投稿日: 2007.05.08
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    この話、すごく好きです!!物凄くツボをつかれました!うわーうわー、どうしようっ。そこはかとなく(もなく?)えろい…。 つ、続きとかないんでしょうか!?是非是非読みたいです!!

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    投稿日: 2007.05.07
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    古書店を営む若者2人の青春小説。変わった切り口で、爽やかで好き。一瞬同性愛かと焦ったけれど。苦笑。じれったい泥沼でもがくことも、手を差し伸べてくれる人を見極めるためには大切な経験なのかもしれない。解説があさのあつこなのもいい。連休中は久しぶりに「本を読むための時間」を取れそうで嬉しいなー

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    投稿日: 2007.04.27
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    西瓜を木刀で割るシーンがすごく好き。『寝室の襖を開け、敷いていた二組の布団の縁がいつのまにか重ねられているのを見ても、真志喜は方眉を上げただけで、それについては特に何も言わなかった』164P

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    投稿日: 2007.04.27
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    静かな文章の中にいつのまにか引きずり込まれてるような感覚になり、読むのをやめられない。触れるようで触れない二人の関係がたまりませんvvv

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    投稿日: 2007.04.26
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    普段触れる事のない古書の世界を垣間見られる作品。『水に沈んだ私の村』の「十七歳の夏の、頂点の日」というのが好きです。主人公達の関係がどう見てもアレなんですが、作品全体に流れるノスタルジックな雰囲気は好きです。

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    投稿日: 2007.04.17
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    三浦さんの作品はこちらが初読です。 表紙が綺麗だったので手に取りました。 着流しをまとった古本屋の主人にその友人。男二人のお話。 ん? 京極夏彦の「京極堂」か?!と思いつつ読み進めました。 文体は柔らかく淡い感じで読みやすかったです。 幼い頃に犯した罪を背負って一緒に育ってきた二人の微妙で甘美な関係。 過去の事件が徐々に明らかになり、更に二人の目の前にある人が現れる。 物語の内容は淡々としていて地味ですが、二人の間に流れる行き場のない思い、普段は心の奥底に隠している熱い感情が、少しこぼれて垣間見える、そのもどかしさが読者を物語に誘い込む甘い毒を与えている、この二人の世界をもっと見たいと思わせる、そんな感じがしました。 物語そのものよりも「二人」がメインだな、と。 私個人としては、読み終わってみて「う〜ん」って感じでした。 BL系っていうんですか、そういう簡単なくくりに入れるような作品ではないと思いますが、受け付ける人と受け付けられない人に分かれそうでうすね。 続きが出たら読むかな、読まないかな、どうしようと思いつつも二人が気になりまた手にとってしまう自分もいそうな気もします(笑) この独特の透明な感じを他の作品で味わいたいと思ってしまいました。 他の作品にもTRYしてみます。

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    投稿日: 2007.04.09
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    暗い夜道の先に見える暖かな灯火。そんな風景が浮かぶ。心の傷の理由は案外軽いし、父親の描写も軽いのは、まだ未熟だったんだなーと。

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    投稿日: 2007.04.09
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    最初女か男か分からんかった。読んでったらなかなか面白かったけど。けどこれ完璧BLの世界だよねコレそうだよね。とりあえずBLの本だということは分かった。いやまぁ別に普通に面白かったんだけどね!

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    投稿日: 2007.04.02
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    古本屋っていうのが目を引いて。いいですね、古本屋!静かであったかい世界。BLっぽいけども、繊細な文が心地良い。

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    投稿日: 2007.04.02
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    淡々とした、静かな話。ただ近くにいたいだけなのに、罪の意識を背負って、そのために傍にいるフリをしてしまうのは、せつない。男性同士に、ちょっと恋愛っぽいのが見えるのだけど、単なる友情だったら、もっとよかったと思う。文体は好き。 「水底の魚」だけで終わる方がよかったかも。。。

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    投稿日: 2007.03.26
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    独特でありながら和風感漂う凄く綺麗な世界が広がっています。 瀬名垣とましきが切なくて良かった。 2人の過去の罪と現在のすれ違いが もの凄く繊細に書かれています。 番外編の高校時代も晩夏の情景が浮かんでくるようなリアルさです。

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    投稿日: 2007.03.26
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    友人が「この(登場人物の)二人、できてる」と言うので、それを確かめるために読みました。 正直、できてると思いました…;

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    投稿日: 2007.03.19
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    古書店「無窮堂」の若き店主・真志喜と、幼馴染で同じ業界に身を置く瀬名垣。 2人の持つある罪の意識と、それにまつわる2人の成長を描いた作品。 この文庫版には「名前のないもの」という書き下ろしの続編も収録されている。

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    投稿日: 2007.03.06
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    本が好きだからとても面白く読めました。 三浦さんの本って好きです。 だけど…三浦さんの本を読むと、どうしてもBLの雰囲気を感じますね。

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    投稿日: 2007.02.15
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    どうも苦手です。 ・男性の同性愛が一つの伏線なのですが、生理的に受け入れがたい。 ・持って回ったような、思わせぶりな話の進め方が苦手。 古書という世界を取り上げたのは面白いと思うのですが。。。。 そういえば、同じような古書買出しを舞台にした短編を読んだ記憶があります。内容は殆ど思い出せないのですが、随分以前に読んだのにもかかわらず、強い印象を受けたことだけが印象に残っています。多分、この作品では無いのでしょうね。そうなると、出久根達郎さんかな。自身が古書店主ですから、そんな話を書いてもおかしくないですから。

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    投稿日: 2007.02.14
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    初めて読んだ時はおっいいじゃん!って思ったけど、読み返すうちにちょっと未熟かなぁ、と。三浦しをんがどれだけ本に愛を注いでいるか、ということはすごく判った。

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    投稿日: 2007.02.05
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    おとこふたりがみょうに艶っぽい。妄想ふくらむよー。「水に沈んだ私の村」のセンチメンタルなふんいきもすき。

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    投稿日: 2007.01.30
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    言ってしまえばBL。古本の奥深い世界に生きる二人の主人公の物語。 BLに持っていく必然性がわからなかった。純粋な友情の方が面白かったのにとすら思う。しかし作家の「本」に対する愛情を感じた。 途中までタイトルを「つきさかな」だと思っていました…。

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    投稿日: 2007.01.26
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    初しをんはコレ。いやぁ、作者についての情報は一切仕入れず読んだので、二人は仲がいいなぁ、ぐらいにしか思ってなかったけど、なんだ、そういうことかよっ!

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    投稿日: 2007.01.21
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    この二人ってもしかしなくてもあれか?と思いつつ読み終えた後、作者がそういう嗜好を持った方であると知って、納得。もうちょっと話がテンポ良く進んだ方が良かった。

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    投稿日: 2007.01.15
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    私は本屋というロケーションに弱い。自分が始終入り浸る場でもあることが災いするのか、更には古本屋には殊更である。 著者は出版社の入社テストの際、その才能を発掘されたという。 確かに読み始めたらその繊細な文章力にあっという間に引き込まれる。古本屋を設定したのは著者も本好きとあってのことか。

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    投稿日: 2007.01.07
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    おぉ。なんだかなんとも言えないまどろっこしい二人がいい。そこに行き着くまでのふたりの心情がよりまどろっこしくてもっといい。

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    投稿日: 2007.01.06
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    三浦しをん先生のファンになった切っ掛けをくれた本。とにかく真志喜と瀬名垣の二人の関係が非常に好き。正に友達以上恋人未満で、お互いにその距離をむやみに壊してしまうことを恐れている感じが繊細で切ない。表現される言葉には懐かしさと古びた雰囲気が漂い、始終味わい深い物語が織り成されている。一生大切にしていたい。

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    投稿日: 2006.12.24
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    完全にBLものとして捕らえるなら、文章も落ち着いているし、キャラもしっかりしてるしなかなかクオリティが高いな〜と思います。でも、普通の文芸作品として捕らえると、イマイチ?無理に起承転結つけずに短編集の連作にしたほうがよかったんじゃないかと思います。描写も説明的すぎる感じがします。 

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    投稿日: 2006.12.17
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    うわわ。妄想小説ですね^^ もう少しってところでかわされる(笑)巧いですね。「水に沈んだ私の村」もいいです。

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    投稿日: 2006.12.17
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    「すごいわ。水の底の先生の村では、鳥のかわりに魚が空を泳ぐのね」直木賞を受賞したのでどれか読んでみようかと思って選んだ。題材自体は取り立てドラマチックではないが、透明感のある文章が読みやすい。本編の「水底の魚」よりも短編の「水に沈んだ私の村」が気に入った。夏休みの人気の失せた高校で、真夏のプールサイドで‘先生’が語る故郷の話が日本人ならではの郷愁を誘う。

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    投稿日: 2006.12.16