Reader Store

総合評価

645件)
3.8
170
189
183
41
8
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こういう本は、早めに再読するべきだと思う。 かくいう私はこういう本が好きなので、一回目はテンションだけで読み切ってしまいましたが、二回目はまた違った味がありました。 古本の雰囲気ていいですね……!好きです。ブックオフ以外の古本屋さんに行ってみたくなります。 初めて読む作者さんだったので図書館で借りたけど、ちゃんと買いたいと思います。

    0
    投稿日: 2011.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本好きな人がみんなこのような気持ちだったら良いなと思う。 結局これはボーイズラブな世界なの? そうでも綺麗な感じで読みやすかった。

    0
    投稿日: 2011.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは…狙ってるの?それとも作者が腐女子だから無意識のうちにこうなっちゃいましたテヘっていう?ん~いずれにしろあざといキャラと設定。もちろん存分に萌えさせていただきましたけど(^θ^) なんだかんだで描写が一々綺麗ーなるほど透明感。プラス哀愁。素敵な雰囲気の話であった。

    0
    投稿日: 2011.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古本屋&BL風。 今まで読んだ中では一番三浦しをんらしい世界に思う。 彼女の本は1回目より2回目の方がおもしろく思うので、いつか(頑張って)もう1回読んでみるつもり。

    0
    投稿日: 2011.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    真志喜と瀬名垣。本を愛する二人。幼い頃から仲良しだが二人の関係を変えるある事件が起こる。  罪の意識など持つ必要はないのだ。お互いがお互いを必要としているのなら側に居ればいい。見守ってくれている幼馴染みもいるじゃないか。古書店を舞台とした友情、家族のちょっと妖しい物語。 真志喜と瀬名垣の物語をもっと読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2011.02.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古本業界に生まれ育った男子2人の物語。古書と2人の禁断の世界が不思議と合っている…多田便が友情 でこれは友愛って感じかな。でも、二組の布団とか出てくると想像しちゃいますよね!

    0
    投稿日: 2011.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     匂いまする。そういうふうに表現するのが合っている作品だと思う。匂う、のがいいんじゃないか(笑)でも、そういう話は無し!  古本屋業界、ちょっと憧れがある。かっこいい。昔、BOOK・OFFで働いてましたが、何かそれは違うような気がする。今からでも遅くないなら、古本屋業界で跡継ぎいないとことかあったら、是非とも継ぎたい(笑)…なんつって。古本屋さんてかっこいい。三浦しをんさんが書いたのは尚更かっこいい。素敵すぎる。  真志喜と瀬名垣のコンビ最高。ストライクでした。キャラクターもすばらしいけど、何かこう、1つ1つの描写がちょっと痛みを孕んでいて、綺麗だ。  自分もあんなふうな小説がかけたらなぁ…そんなふうに思うのでした。

    0
    投稿日: 2011.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    初めての三浦しをん作品。紹介文の「古書店」の文字に発作的に生協で購入。冒頭の書店に至るまでの描写が素敵。最近本が好きすぎて辛い…。 で、内容はと言うと、古書店の裏側とか「せどり」とか、業界のほんの一端だと思いますがそれを覗けただけで満足! 綺麗な言葉使いや静謐な情景描写も、読んでいて大変に心地よかったです。 主人公二人の心情描写が若干女々しくてイラッとしましたが、この世界観にはハマってるんですね〜。 罪の意識が互いをつなぎ止めるって、何て不健康な友情なの…これが成人男子かしら…まだ高校生と言われたほうが納得…なんて考えたのは蛇足です。 父親との関係は、もう少し深みが欲しかったな。ちょっと唐突な感じがしました 。 BLっぽい作品、ではなくて、こういう話がBLのスタンダードになればいいね。そしたら耽美小説も文芸作品としての価値が出るだろうな。最近のBLはちょっと目も当てられないよ…マイナを目指してるとしか思えないよ…

    0
    投稿日: 2011.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    星の評価がもっと細かくあったら3.7とか。 初めて読んだ三浦しをん作品。 最初数ページ読んだ感じでは同性愛ものかと思った。 でも、実際はもう少し複雑。 老舗古書店『無窮堂』の3代目ましきと幼なじみで同業の背名垣の物語。 幼い頃、古書をめぐって出来たトラウマがお互いの動きを鈍くしている。 そんな2人の関係を動かす再会が古書買い付けの旅に待っていた。 古書という地味なフィールドでこんな面白いのかと、感心しきり。 古書には全く興味がなかった私も、若干神田とか行ってみたい衝動にかられた。 私が影響をうけやすいってだけかもしれないけど。 これを期に三浦しをん作品を開拓しようと思う。

    2
    投稿日: 2011.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ある意味しをんさんの真骨頂かと。なんてゆうか、うん、BL臭はんぱない。直球だったポラリスよりひどいぞこれw でもまぁそこ無視ったら綺麗で透明感のある話だったと思う。魚が池で跳ねるところの描写とか、想像すると凄く幻想的。 まだデビューして間もない頃の作品だけどなかなかいいと思います。個人的にはロマンス〜より好き。

    0
    投稿日: 2011.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2011/01/13 こんな話だとは全然知らずに読み始めたのでびっくりした。 そういえば、三浦しをんってこういうの好きなんだよねぇ。笑 でも、文章がキレイだったので、あまり抵抗なく読めた。 ストーリーはまぁ普通。

    0
    投稿日: 2011.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんのBL小説。 古本業界という特殊な世界で、過去の傷を絆にしている二人の青年を描いているんやけど、主人公が二人ともナイーブすぎ。 25歳でこんなに過去のことをウジウジと引きずって、しかもそんな関係を嫌いながらも大事にしているなんてありえへん。正に少女漫画のBLの世界。 ただ、才能ある息子と才能のない父親との関係は結構ハラハラしながら読めた。ハッピーエンドにするために変に父親を「いい人」にしていないのがいいんやと思う。

    0
    投稿日: 2011.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の瀬名垣と真志喜のやりとりが中心。2人の関係の意味深な描写がこの本全体の面白さを作っているように思います。

    0
    投稿日: 2011.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奥さんの言葉が、とても忘れられない本になっている。 人々が本を大切に想うのには様々な形があると教えてくれる。それがとても面白くてあったかい。 読了後に尾を引く二人の主人公の雰囲気には少し困惑した。

    0
    投稿日: 2010.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美しい。 確かにBL風ではあるけれど、あまり気にならない。この小説の世界が、読んでいると頭の中で映像で思い浮かぶ。静かにたたずむむきゅうどう、がたがたゆれるおんぼろトラック、がやがやした市場、夏休み中の学校。 心を落ち着かせたいときに読むといい。

    0
    投稿日: 2010.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    決して言葉では形容出来ないふたりの関係が魅力でした。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-181.html

    1
    投稿日: 2010.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    間違いなく三浦しをんさんの著作の中でも名作と言えるのではないでしょうか。 透明感あふれる文体と繊細な感情の描写がたまらなく切なく、あっという間に三浦しをんさんの世界に引き込まれます。 青年二人の執着のような愛情のような、そんな微妙な友情にきゅんきゅんです。

    0
    投稿日: 2010.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色々な受けとり方が出来るけれど(例:BL要素があるともいえるし)、「男の友情」好きには面白く読めた。描写や文章も好き。続編希望・・・

    0
    投稿日: 2010.11.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店の主と”せどり屋”として同じ業界に身を置く幼馴染との物語。 二人の共通の罪の意識や懐古の想いにはあまり共感できませんでしたが 独特の雰囲気に引き込まれました。 古本屋業界についての詳細な記述はさすが! タイトル通りに透明で凛とした不思議な雰囲気の物語です。

    0
    投稿日: 2010.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    立ち読みしたエッセイが腹が捩れるほど面白かったので、前からずっと気になってた作家さん。やっと小説読んでみました。 お話は普通に面白かったです。怒涛の展開と言うわけではないけれど、メイン二人の互いへの罪悪感に起因した妙な仄暗さを背景に、穏やかに進んでいくお話の雰囲気がとにかく良かった。 文章は洗練されてて、透明感もあり、かなり好き。古書屋さんという要素がまた良さをプラス。 が、予備知識無しにタイトルと表紙だけで選んだせいか、思いもかけない要素があって吃驚…他の方も言ってるけど、ちょっとBL風味? 明言しているわけではないけど、結構、あからさまな感じ…それだけで読む人を選んでしまうのが残念。 ただ、話運びや文章の雰囲気は好きなので、この作家さんのはまだ他のも読んでみたい。 10/15~10/16

    0
    投稿日: 2010.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「そうか、あれが俺の禁断の果実だったというわけか」 なんとも決めつけがたい真志喜と瀬名垣の関係。過去の罪に固執し続け、それを後悔し利用し互いを必要とし続ける二人はどこか耽美でそして美しい。

    0
    投稿日: 2010.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    罪の意識を持ちながらも魔志喜を気にかける瀬名垣と、 瀬名垣が自分を気にかけるのは義務感からだと思い込んでいる魔志喜。 お互い依存しまくってるお二人。 でも二人とも男性なんですよねー。 読み進めながら、「あれ、魔志喜って女だっけ?」と何度か思いました…これがいわゆる「ボーイズラブ」というものなのかな?(全然読んだことないとは言わないけど) 文体はきれいで繊細な感じで好きです。でもその分妙にどきどきさせられました。

    0
    投稿日: 2010.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店業界を背景に幼馴染同然に育った古書店『無窮堂』の 若き三代目当主、真志喜と、「せどり屋」と呼ばれた父親を持ち、 現在は卸をしている瀬名垣が過去の事件に縛られ、葛藤し、 解放されるまでを描いてます。 いたるところで月を意識します。 耽美テイストを少しだけ仄めかしているので そっち系が許せない人には無理かも・・・。 「水に沈んだ私の村」は、主人公たちが高校生の時のお話。 「名前のないもの」は、真志喜の納得のいかない商いのお話。 骨董業界を背景にした話も好きだけど 古書業界も実に興味深く、本に対する愛情を感じる1冊でした。

    1
    投稿日: 2010.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    学校の問題集で一部読んで、全部読みたくなった本。世界がちゃんと出来ていて、すごい。古本にも興味が出ました。

    0
    投稿日: 2010.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うーん。 三浦しをんさんの本を読んだのは、これが初めてなのだが、 独特の世界で、ちょっととまどった。 瀬名垣と真志喜の関係。 冒頭から、もしや?もしや?と思いながら読んでいたが・・・。 静かな日常の生活が、瀬名垣と真志喜の関係を、より濃厚に感じさせる。 全体的に抽象的で、個人的にはちょっと物足りない。 もっとえぐってほしい。 三浦しをんさんの本は、もう1冊読んでみることとしよう。 あ、でも失踪した真志喜の父には一言言いたい。 「あんた、ちいせえ!」

    0
    投稿日: 2010.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書の世界を舞台にした、二人の男の物語。 ある日を堺にしてお互いの胸に芽生えた罪悪感や悔恨などが、それぞれを縛り付けていると思い込んでいる彼等。 同時にそうであることに甘美な満足感をも抱いている彼等は、相手の罪の意識を消すことができずにいる。 恋とか執着心とは違う、何か別の染み渡るような感情が垣間見えました。 月夜がものすごく似合う一冊。

    1
    投稿日: 2010.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    勧められて読んだんですが。 これを普通に発表させた編集者はすごいと思う。淡々としているぶんだけまほろ駅前よりすごいや。 冒頭四、五ページで既に目を疑ったけど、その後全編通して目を疑ってばかり。これBLじゃないんだよなぁ…。

    0
    投稿日: 2010.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水の底を覗きこんだような、懐かしいような怖いような、そんな気持ちになりました。物語の雰囲気にとにかく惚れてしまう一冊。

    0
    投稿日: 2010.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店の真志喜と瀬名垣の2人の話。2人はお互いに過去のことで負い目を感じているけれども、友達ごっこ?みたいな関係を続けている。 そんな2人が古書の買い付けのため遠出する、というストーリー。 とても静かな文章でよかった。古本業界が題材なのも興味をそそられた。 ただ振り返るとBL的な要素が一番記憶にあるかも。最初の数ページ目ですでにその陰りが見えてたし、コタツに入っている場面はかなり深読みしてしまった(笑) 彼らの高校時代を書いた「水に沈んだ私の村」の方が好きだったかな。 なんだかバラバラな4人組がつるんでるのが面白かった。

    0
    投稿日: 2010.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    田舎で、夜中滅多に生活音がしないから窓開けて読んだ 全体的に静かでお耽美な感じが内容に合ってる ファンタジー的な要素なんてないのに神秘的な感じもする いいね、感動も共感も躍動感もないけど好き そういうの無しに好きって言わせる作品ってすごいと思う

    0
    投稿日: 2010.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今、お薦めしているほんの一つ。 やっと読めて、満足感に満たされました。 私はいい作品だと思います。 ただ、好き嫌い分かれる感じですね。

    0
    投稿日: 2010.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店「無窮堂」の若き当主、真志喜。 「せどり屋」の息子、太一。 夜の月明かりにゆれる池、 暗い部屋に差し込む光、 ホコリっぽい本や書棚。 いろんな情景が目に浮かんでくるようだった。

    0
    投稿日: 2010.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルと表紙絵がよくて表紙買いした。 話のイメージがいつも夜なんだけど、 でも真っ暗じゃなくて水色っぽい夜。 個人的にみすずはいらない。

    0
    投稿日: 2010.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    透明感がすごい。鍾乳洞の水深何百メートルの純水を覗いているみたい。真志喜と瀬名垣の関係が危うく、とても独特で引き込まれる。 場所や出てくるものが懐かしい感じでノスタルジックな気分にもさせられました。 続編の短編も素敵です。

    0
    投稿日: 2010.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    瀬名垣と真志喜の“友情”に個人的には羨望の念を抱かずにいられない 語り口はあさのあつこさんに通じるものがある.とても雰囲気のある文.背景の描写が上手で,人物の位置関係や間取りから太陽の角度まで,手に取るように伝わってくる. ところどころいかにもフィクションらしい瞬間があるけれど,それがいわゆる物語らしくて良い.含みのある描写=浪漫だよね というのが読者にも程々に伝わってきて,堅苦しくならず読みやすいのもまたよし. あさのあつこさんは底抜けに爽やかだけれど,しをんさんからは僅かな憂いや恥じらいのような,甘酸っぱさが香ってくる.その辺りが,彼女独自の魅力かも知れません.

    0
    投稿日: 2010.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦さんの小説で一番好きな作品。 古本屋さんの話ですが、知識がなくても全く問題ありません。 するすると情景が浮かぶ文章、透き通った言葉のひとつひとつから滲む感情に引き込まれて、最後の「。」まで読んだあとも世界に浸ったまま抜け出せませんでした。 なにもかもが絶妙。 もどかしさや交錯する様々なひとの思いは麻薬めいて、好きすぎてどうしようもないです。 わたしの中では間違いなく名作。

    0
    投稿日: 2010.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2人の心のすれ違いがもどかしくて・・・ 古本屋が舞台(?)だったこともあって、はいりやすく とても楽しめました。

    0
    投稿日: 2010.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店と家族と過去と友情?の話。 また三浦しをんを読んだ。小説が挟まるところとか、BL?なところとか前後の作品と同じ手法が使われているようなところもまたおもしろい。相変わらず文章表現がイケているし、どんどん続きが気になって読める。ただ、BLな部分はいらないと個人的には思うので、飛ばしつつ読む。 語り手がころころ変わったり、場面が飛んだりと映画要素満載でよかった。わかりやすめの比喩も随時効いてくる。 近所の駅の本屋で購入。本屋としては最低ランクだ。ブックカバーもセンスなし。

    0
    投稿日: 2010.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しをんさんの本で私が一番最初に読んだのは、『シュミじゃないんだ』というBLを紹介したエッセイ的なもので、この本を頼りに探し求め購入したBLマンガが、私の本棚にはいくらかあります 何を隠そう、いや隠さなくともいいだろう(確かブランチで暴露しておられたし)、しをんさんはホモが好きな作家さんであらせられるのです これまでに 『まほろ駅前多田便利軒』 『格闘する者に○』 『ロマンス小説の7日間』 『仏果を得ず』 『神去なあなあ日常』 と読んできて、新たに 『風が強く吹いている』 『白いへび眠る島』 『月魚』 を買いました そして『月魚』を読みました 古書店『無窮堂』の若き当主・真志喜と、幼馴染みで同じ業界に身を置く瀬名垣の物語 真志喜と真志喜の祖父、父、そして瀬名垣と、その父 古書の魅力にとりつかれた男たちの人生が、ある夏の日の午後、一冊の貴重な本のために豹変した 原因となったのは、当時十二歳だった瀬名垣 真志喜の父が姿を消し、その日から、真志喜と瀬名垣の間には、どうしても遠回りしてしまう深い傷ができた 互いに放れたくないのに、向こうが自分から放れないのは罪の意識があるからと、臆病になってしまう 十数年経っても傷はそのまま、関係も変わらず、しかし遠回りも限界になっていた そんな時、二人が古書の買い付けに行った村で、過去に向き合わざるを得ない事態が起こる―… というのがあらすじで… とりあえず、冒頭の瀬名垣と真志喜のやりとりで、「よっしゃ!」と思いました 『格闘』のニキくんとか、しをんさんの作品はやっぱりホモ出てくる率高い ただ、「ホモ」とぞんざいに言い捨てられないのがこの瀬名垣と真志喜との関係で、絶対「BL小説」にはならないように書いてある 当然なんでしょうけども 池の主を二人で見たあと、静かに抱き締め、抱き締められる瀬名垣と真志喜に感動した 男同士だからじゃなく、二人の人間の関係性の変化を目の前で見せつけられる劣等感、のようなものを覚えた 読者はマゾでなければならないと何かの教材で読んだが、それに近いものをはっきりと実感したのは初めて 何というか、多分『無窮堂』・古書業界というある種閉塞的な空間を中心に描かれているからだと思うんですが、冷たくて濃い印象を受けます なのに人の言葉だったり性格だったりが暖かいから、物語の世界観に拒まれないというか 専門的な業界を描かせたら、抜群だと思いました 『仏果』や『神去』を読んだ時もそうでしたが 瀬名垣と真志喜が微妙なやりとりや触れ合いをしてるのを読んでたら、『バッテリー』の豪と巧を思い出した そしたら、巻末にあさのあつこさんが感想を寄せられていて、自分すげえと少し思った あさのあつこさんもこういう微妙なBLお好きですよね 『バッテリー』は勿論、『No.6』とか『The MANZAI』とか あさのさんはどちらかというと少年要素が多いですが しかし、しをんさん、トラクターを牛車にたとえるか 面白すぎる 私も、みすずちゃんが運転するトラクターに乗って、無窮堂の前の農道を文庫本を読みながらゆっくりと通りすぎたい そして真志喜に会いに来る瀬名垣をひやかしたい そう、秀郎のように 市役所職員なのに昔は髪の毛が真っ赤だったこの秀郎を、私は結構好きだったりします この作品の良さは、読まないと分からないと思います 私などの言葉ではとてもとても伝えきれない あさのあつこさんでさえ上手く表せないと仰っているのだから 夜におすすめします、絶対に

    0
    投稿日: 2010.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ふたりの少年 真志喜と瀬名垣 古書店『無窮堂』 古い本 闇・音・香り・夜・光 静かにも刻々と過ぎる ふたりの時間 ふたりの想い 感じる罪の意識 許すことも 責めることもない 繊細な思い 離れたくない 離れられない 言葉に出来ない感情 ふたりの間には 誰も入ることが出来ない 誰にも見ることが出来ない 透明なとても強い 決して離れることのない 繋がりがある ふたりの少年の物語

    0
    投稿日: 2010.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ☆2つなのは完全に個人的趣味のせいであり、悪い本とういわけでは決してない。文体も見方によっては美しいし、若き日の匂い・香りのようなものを爽やかとも甘美とも苦味ともいえないような微妙な表現で。古書を扱うという舞台設定も良。「はっきりしない」という感想もいくつかあったが、多分敢えてはっきりさせずに書かれているんだろうなあとも思え、そこはこの本の良さかもしれないと逆に思った。しかしながら、(直接的表現はないものの)男の、しかも若い世代の「同性愛」にはどうしても嫌悪感があるので、所々美しい文章だなあと感じつつも、読んでて気持ちよくなかった。。。[BOOKデータベースより] 古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

    0
    投稿日: 2010.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    静かに進んでいくお話でした。 主人公2人の曖昧で絶対的な関係がすごく好きです。 BLをほのめかす感じもやっぱり好き

    0
    投稿日: 2010.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんなのレビューを読んで、そうか、これってBLだったのか、と。 表紙に惹かれて、初めて読んだ三浦しをんさんの小説。 なんとなく危うくて、終止薄く霧がかった映像が浮かんだ。登場人物の、静かな、でも深くて強いそれぞれの想いが、なぜか心を揺さぶって、この世界観好き。

    0
    投稿日: 2010.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんな業界にも≪っぽくない≫人っている。 古本屋っぽくないけど古書に関しての目利きに秀でている二人の若者の話。ふたりの関係は光と影のようなのだけど、このふたりとブックオフにいるお兄さんたちと比較してもまた、光と影みたいだな、と思ってしまう。

    0
    投稿日: 2010.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    彼女なりの耽美がここにあるのかも。 文学の中から耽美を拾い出すのが好きな人にはオススメします。 空気感がとっても好きです。

    0
    投稿日: 2010.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「まほろ」っぽさが好きなひとにはツボ。私は好きです。主人公2人が男女でもきっと成り立ったけど、それではこの話のなかにある空気はつくれない。

    0
    投稿日: 2010.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中で読むのを辞めた。 1/3くらい読んだところで違和感を感じて、ふとレビューを見ると BLというキーワードが続出していた・・・。 「まほろ駅前多田便利軒」と雰囲気は似ていたけど、ちょっと 趣味に合わないトーンでした。

    0
    投稿日: 2010.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表現や雰囲気は凄く好き。 静かな湖に波紋が広がるような展開で次が気になる。 ただ、小説に関してBLに抵抗があるため、妙な空気がちょっと受け付けられなかった。

    0
    投稿日: 2010.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なじみのない古書業界の裏側が描かれていて興味深い。 家族や友情といったテーマを彩る、本への愛情、なつかしさetc。 そういうのを受け止める前に、BL嫌いは拒否反応を示すだろうなぁ……。 もちろん露骨なBL小説ではないので、ご安心ください。気配だけ。

    0
    投稿日: 2010.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しをんさんが好きな世界観なんだろうなと感じさせる、友情もの、見方によっては(見る人間によっては)キャラの魅力はもちろん、落ち着いた雰囲気を醸し出す世界観を持った作品。 楽しめる作品だった。

    0
    投稿日: 2010.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    BL小説で、読んでいて恥ずかしくなることも多いが、それ以上に読ませる文章の力がある。古書の魔力と、それにとりつかれた人々の因縁、その中の主人公たちのみずみずしさ。古い日本家屋、ほの暗い古書の蔵、夏の光、蝉の音、そんな風景が見えます。もう少し本編が長ければ良かった。

    0
    投稿日: 2010.03.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    儚く、静謐で、美しい世界。若干腐の要素もあるけど、そんなの抜きにしても背景や心理描写の美しさに心を奪われるおはなし。ぜひハードカバーを手に入れたくてほうぼう探し回り出版元に問い合わせまでしたのに結局手に入らず。誰か譲ってください・・・

    0
    投稿日: 2010.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦女史の趣味がよく出てると思しき小説だったような。多分にBL気味、というか私は二人は付き合ってるんだと認識して読んでいたのですけど、普通に面白かったです。そういうのが好きな人は勿論、好きじゃないけど別に平気、という人も充分に楽しめると思う。文章が綺麗で雰囲気があって良かったと思います。

    0
    投稿日: 2010.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙に惹かれて購入。初めて読んだ三浦しをん作品でした。綺麗なBL。古書店の雰囲気が文章に滲み出てくる感じで美しかった。

    0
    投稿日: 2010.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦さんの本のなかでもすごくすごく好きなお話です。思わず綺麗だと思ってしまう洗練された文章に何度心を震わせられたか!太一と真志喜の、それぞれに抱える思いが滝のように流れ込んできます。古書店を中心に紡がれるからか、本に対する自分の気持ちも少し変化が…。そして、二人のなんともいえない関係もちょっとしたスパイスのようにいい味を出していると思いました。 三浦さん好きでもそうでなくても、多くの方に触れてほしいと勝手に願っています。

    0
    投稿日: 2010.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の大好きな作家さんの一人、三浦しをんさんの作品です(・∀・) 舞台が古本屋さんと言うことで、時代設定も若干古めかな?とも思いますが 話の軸がしっかりしているしキャラもそれぞれ個性的なので 若い方でもすっきり読めてしまう作品だと思います! なにより瀬名垣がかっこいいんですよー(>ω<) テーマが二人が故意ではなく幼い頃犯してしまった罪ということで 途中は重たい展開ですが タッチがそうは感じさせないので どう転ぶのかドキドキしながら一気に読み切ってしまいたくなります。 番外編もほのぼのとしたメインたちの学生時代が描かれていて素敵でした♪ あ、でも三浦さんの作品は男の子率が高くてBLぽいと言われることが多いですし 私自身これはけっこうにやにやしながら読んでいたので 比較的女性向けかなあとも思います(笑)

    0
    投稿日: 2010.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    寡黙で優しい、過去の清算と再生の物語でした。 古本業界を舞台に、羅生門や田舎の家屋、 セミに花火にプールに西瓜と 和のいいものが溢れています。 題名の「月魚」は素晴らしいタイトル勝ちだと思う。

    0
    投稿日: 2010.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今のところ一番気に入ってる本。 世界観が美しすぎます。ましきと瀬名垣の二人のすれ違いが切ない。 古書の世界が垣間見れたのも良かった。

    0
    投稿日: 2010.01.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初に読んだものがすごく良かった場合、 同じ作家の2冊目ってなんだかドキドキする。 期待と不安が綯い交ぜになって。 『風が強く吹いている』はものすごく好きだけど それよりも前の作品だしなぁ… って今回もモヤモヤしながら手に取った。 こっちはなんとなく妖しげな物語。 作中のいたるところで 主人公である太一と真志喜の関係の妖しさがほのめかされる。 古本の世界、という舞台がまたそれを後押し。 繊細な雰囲気を醸し出す小説、っていう気がした。 あとちょっとの力が加わったら ぽきりと折れてしまいそうな脆さを描いてる感じ。 登場人物が男ばかりだからなおさら、かな? 女だったらこうはいかなそう。 出だしの部分は “京極堂”が浮かぶような雰囲気。 でもぜんぜん違う。 銀色の月の光を浴びて 大きな魚が跳ねる、 なんてね。 そんな幻想的な光景もありかな。 閉められた障子の向こう側を想像しちゃう。

    0
    投稿日: 2010.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ようやく読めました、しをんさんの隠れ名作。 なぜだか図書館には入ってないため、 探しつかれて、文庫で買ってしまいました。 やや耽美な主人公男子2人の物語ですが、 先入観を持たずに読んでいただきたいなぁ。 この一見意味不明なタイトルが、 物語を読み終わった後にはすっきりしますから。 でも、これをセンター試験の控え室で 読んでいたことには少し罪悪感を感じます(苦笑)

    0
    投稿日: 2010.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近の三浦作品を読んでからだと、印象としてやっぱり硬い。力んでいるというか、自由度が少ない気がする。 文体が硬いのは狙っているんだろうと思うんだけどね。 とはいえ好きな小説ではあるなあ。 これらの材料で今の三浦しをんがリライトしたらどうなるのだろう、と考えた作品。

    0
    投稿日: 2010.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雰囲気が艶っぽくて好きです。 過去と向き合う二人の男のお話、なのかな? 互いに抱いてる罪悪感が二人を縛っているんですね。誰も悪くなんてないのに。 古書店という馴染みのない世界なだけにとても新鮮でした。

    0
    投稿日: 2010.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やたらほもくさい古書業のふたりのはなし。ふたりの脳内でのビジュアルイメージはフジリュー版の敏夫と静信でした。短編は学生時代の噺を、静信に気のある教師視点から。

    0
    投稿日: 2010.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まきしかっこよすぎですね^^ この雰囲気大好きです。 三浦をんさんの作品にこれからはまりました。

    0
    投稿日: 2010.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全編に漂う雰囲気がなんとも言えない。いや~、こういう雰囲気を醸し出せるってスゴイな。 なんかね~、暗いような淀んだような。でも行き詰ってるわけじゃなくて、それを模索してる感じがね!! 古本屋の世界で生きる二人の男の物語。幼なじみの二人の間には瀬名垣が過去に犯した罪の意識とそれを知っていて許すとか受け入れるとかそういうことをどうしようもない真志喜の葛藤。 そしてそれについに向き合うときがやってくる・・・ で、その本編のあとに高校生の二人の青春時代のお話が入ってます。 雰囲気のいい本(暗めだけどね!)

    0
    投稿日: 2010.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公男2人のなんとなく妖しい雰囲気も楽しめる一冊。でも、それだけじゃない。その雰囲気までもっていく文章の綺麗さが好きです。

    0
    投稿日: 2009.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雰囲気がとても好きです。読んできて視界が透き通るような感覚に陥りました。うまくいえないけれど。 私は二人の関係がBLチックなものだととてもうれしいです。 さりげないいちゃつきには胸キュンで死ぬかと思った。

    0
    投稿日: 2009.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章が美しい! わたしが感じたことはあとがきであさのあつこさんが語ってくれているから特に言うことはない。 古書の世界なんて全然知らなかったけど、こういう魅力があるんだなぁ。 ぜひ続編を読んでみたい。

    0
    投稿日: 2009.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い2人は兄弟のように育った。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、2人の関係は大きく変わっていき・・・。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。 (裏表紙紹介文より) *** 言わずと知れた、●●テイストな本。 なんというか・・・よく解らない本でした。 全体的に、「儚い」とか「脆い」みたいな言葉が似合う感じがした。

    0
    投稿日: 2009.12.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトル「月魚」とはよく付けたものだと本当に感心しました。 同時収録の「水に沈んだ私の村」では夏の太陽のもとでの描写が出てくるにも関わらず、この本は徹底して月のイメージを纏っている気がしました。 変わり始めた関係がこの後どうなるのか続きが読みたい反面、ここで終わっているからこそ色々と想像して楽しめるような気がするし、とってもジレンマかも。

    0
    投稿日: 2009.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    去年の夏に駅の向こうの本屋さんにて御迎えしました この本を知ったのは高1の冬 実は実習のたびにこやつを持参して空き時間に読んでます いつも表情を変えてくれる 最高のネタです

    0
    投稿日: 2009.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本の・・本屋の匂いが漂ってくるような感じで、ちょっと緊張感のある空気が、読んでいてなんとも心地よかったです。

    0
    投稿日: 2009.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この人の本は初めて読んだ。きっかけは江國香織のウェハースの椅子の文庫版の解説。 つっこみどころ満載で面白かったです。いや文章も好みだし、好きですよ。ただなんか・・・同人誌っぽいなぁと。しつこいようですがかなり好みな部類の話と文章ですが。 これから先が楽しみな作家さんでした。

    0
    投稿日: 2009.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    BLだった(笑) 少しだけ・・・自分も、これだけ何かに、誰かに縛られて生きたいと思った。けど、やっぱり無理だな(笑)

    0
    投稿日: 2009.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書業界の話。 あんまり馴染みがない世界。 彼女の小説読んだのは初めてなのですが、独特の世界観でした。 色のイメージは茶色という感じ。 離れたくても離れられないほど夢中になれるものがあるってすごい。 (2005.10)

    0
    投稿日: 2009.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めちゃめちゃ文才のあるひとが書いたBL小説。 登場人物の名前が少し気恥ずかしかったけど、出だしの、家の作りがまず紹介されている辺にぐっときた。「空間」がまずあって、男が二人そこに存在する感じがいい。エロい。

    0
    投稿日: 2009.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんのなにが好きかって、この言葉遣いの淡白さ。さらりと撫でて通るような文体。おしつけがましくない表現。 もう何年も前に一度読んでそのままだったこの本をまた手にとった理由はたぶんそこ。話の筋も忘れていたけど、今回読んでそういえばこんな話だったなぁと思い出した。 二人の青年が幼い日の罪にとらわれたまま赦されるのも赦すのもできずに立ち止ったままでいる日々を描いた、個人的にものすごい好みの話だった。そこはかとなく香るうす暗さも、月下のような静謐も。 淡々としているが故か、ほのかに艶めいてるんだよなぁ。この人の書く「2人」っていうのはいつも。そこもまた好き。

    0
    投稿日: 2009.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「月魚」というタイトル 「無窮堂」という古書店のお話 期待大過ぎたかな 大正デモクラシー 古めかしい雰囲気も しをんちゃんの文章も好き だけど、なんか、、、漫画見てるみたい 10代対象の BLの・・・

    0
    投稿日: 2009.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これまで読んできたしをんさんの作品のほど響くものはなかったかも。 うーん、古書業界を書いてあって面白いのですが現実味がない。 現実味が内容に抑えてあるのかもしれないけど、もう少し食い込むところが欲しかったです。 そしてここまでBL気味なのもなぁ。 それにしても三浦さんのテーマである「家族」って言うのはいつまで経っても難しいもんですなぁ。 みずずちゃんと秀朗のサイドストーリーも読んでみたい。

    0
    投稿日: 2009.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをん先生の作品の中で一番好き。 何度も読み返しています。 彼女のエッセイのなかに正真正銘のBL作品(中年受け)があったけど、私には月魚のほうが断然萌えです。 ところどころに彼らの関係を匂わす描写があります。 私の腐った思考回路がそう思わせるのではなく、しをん先生がそういう意図で書いているとしか思えません。 直接的な性描写なんてのはありませんが、十分エロい。 しをん先生には今後もこういう作品を期待したいです。

    0
    投稿日: 2009.09.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    誰が何と言おうと、私にとって三浦作品の中ではこれがベストです! 最初に読んだ三浦作品。何度読み返しても飽きないくらいに、だいすきで仕方ない! すきすぎてどうしようと思うくらい。しかし、この頃のような作品は、もう書けないらしい……。ちょっと悲しい。それだけに、この作品が余計にいとおしくなる。 いろんな箇所でときめき&妄想が止まりませんv 過去の罪悪を抱えながら離れられない2人の関係性は最高にツボ! どこまでも綺麗で透きとおるような文体が、世界観を一層美しくしています。BLが生理的にきらいという方はおそらく引いてしまうだろうくらいに、漂う雰囲気は濃密です。でも、関係性がだいすきな方には、諸手を挙げておススメします! 冬の話なのに、なぜか夏に読みたくなる物語です。

    1
    投稿日: 2009.09.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書もの好きなので読んでみました。ミステリーではないのに、とある事件(できごと?)が何なのか、そして主人公二人がどうなるのか気になって、ほぼ一気読みしました。古書の世界の怪人といえば、紀田順一郎の古書探偵シリーズを連想してしまい、そういう意味では本田翁の怪人ぶりは描かれ方が薄いような気がします。だけど、そこを濃くし過ぎると、主人公二人の透明感が伝わらなくなってしまうのでしょうか。本来なら黴臭い世界がやけに透明で冷たいです。それはさておき、男同士の話は感情移入ができないので、その点が私にとってはマイナスです。

    0
    投稿日: 2009.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    え?やんわりBL???と思ったけど、心に同じ傷を持つ主人公の二人(♂)が、表には出さないけどお互いに気遣い慈しみ必要とし合う純粋な友情のお話。事件性は皆無な内容なのに、淡々としてるのに、何故かドキドキしてしまう。薄いガラスでできてるような透明感のある作品だと思います。

    0
    投稿日: 2009.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初三浦しをん♪なんだかドキドキしながらよんでしまった☆古書の世界に身を置く、二人の若い男の話。ましきちゃんかわいいv読んだ時期がちょうど夏なので、情景をリアルに浮かべながら読めました。夏という季節が好きな人にオススメしたい一冊。

    0
    投稿日: 2009.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋さんで「解説」を立ち読みし、 「人は、罪を背負うたまま他者を愛することができるのか。求めてもいいのか。 許しを請うことも、償うこともできないまま、なお欲しいと疼くものをどうすればいい。 諦めるのか、耐えるのか、切り捨てるのか、殺すのか・・・それとも・・・。」(あさのあつこ) こんな文章を読んだら、買わずにおれませぬ(笑) 古書店『無窮堂』の若き主、真志喜と 同じく古書を愛する 瀬名垣との因縁。 女性っぽい真志喜ちゃんと、男らしい瀬名垣。 え?え?なに?そういう関係なの?と思わせる、きわどい表現が多いが、真相は わからず(いや、わかりきってる?) こういうのを 「LB 」とくくっているらしいのだが、私は恥ずかしながら その意味を ネットで検索したくらいでした。 ほほ〜、そういうことね、みたいな。 三浦しをんという人はとにかく言葉遣いがきれいですね。 難しい言葉も多いから、その都度意味を調べたりもしたけれど すごく素敵。 物語はしんみりとゆっくり進んでいくので好き嫌いが分かれるかもしれないけれど 私はすごく好きだった。 真志喜と父親との再会の場面や、一冊の本を通して女と亡くなった夫との 生活をさぐるところとか、琴線に触れるところ多し。 何度も読み返したいと思える一冊でした。 ただ、さいごの書き下ろしはあまり好きじゃなかった。

    0
    投稿日: 2009.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雰囲気のきれいな小説でした。 こういうタイプのが多いようなので、ほかの作品もみたいなぁと思いますが。やっぱり風は〜のインパクトには負けますね。

    0
    投稿日: 2009.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     読み終わって本を閉じたとき、「静謐」という文字が浮かびました。蒼く、錚錚と月の光のように静かな印象の中に、揺らめく官能と熱情が潜んでいる、そんな感じでした。  惹かれあい、求め合っているのに「罪」という枷でお互いを縛り、すぐに届く距離にいるのに手を伸ばさないもどかしさ。片方が崩壊しそうになると、片方がそれを悟り、静かに引く。それなのにやはり離れられずに試すようなことをしてしまう。危ういバランスは、やはり二人が男性同士だからなんだろうなと、深く考えさせられました。  淡々と語られる描写は静かなのに、読後感はとても爽やかで軽やかでさえありました。  この作者は作品の度に印象が変わり、それもとても楽しみでありますが、個人的にはこういう作品を書いて欲しいなと思いました。

    0
    投稿日: 2009.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「風が強く吹いている」が近年稀にみる感動作(わたしの中で!!)だったので ウキウキ楽しみにしてた三浦作品2冊目!・・だったのですが・・! いいやいやいや、面白かったんだけど なんというかこんなあからさまにほもくさい作品だとは思ってなかったので (というかほもくさい小説をなんて呼んだらいいのかわからない!BL小説ではないしなー耽美でもないし。そこはかとなくほもくさいのですがどうしたら^^;) ほもくさいのは嫌いじゃないというか、昔とった杵柄でけっこう好きだったのは好きだったんだけど ここ数年こっぱずかしさに耐えられないのは年のせい・・?笑 中高生の頃よりこういうのに素直にハアハアできないのはなんなのかなあ というかこの小説は全然そんなにハアハアしないんだけども でも2人のどこまでいってるのか実はたいしてどこにもいってないのか微妙な関係がなかなかたまらなかったですご馳走様です 2人が高校生の頃の話は、なんか青春だなーわたしもプールにそのまま飛び込んだり 花火を屋上でビール飲みながら見たりしたいなあ 青春によわいです。いいなあ青春!わたしもまだまだいける!青春したいよー 三浦さんってこういうのばっかりだったらどうしよう・・!嬉しいのか困るのかわからない!!笑

    0
    投稿日: 2009.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古本屋亭主の真志喜とせどりやの瀬名垣。二人にまといつく過去や父親との因縁についての話が淡々と進んでゆくのですが、 とにかく表現がきれいで、ひとつひとつのシーンが丁寧に細やかに書かれています。 「水底の魚」は冬「水に沈んだ私の村」は夏と、文字を追っているだけにもかかわらず、季節が五感で感じられるほどです。 さすがしをんさんは古本屋でアルバイトしていたことから、古本屋の諸事情というのも詳しく記されていて、他にはない本だと思いました。 ただ、BLのにおいが少々。真志喜と瀬名垣の絡みがちょっと受付けないところもありましたが、しをんさんの文章力に感服です。

    0
    投稿日: 2009.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんと出会った本。 大好き。   作品の雰囲気がすごく良い。 とにかく雰囲気が秀逸。 主人公2人の関係が、若干ゲイ要素が含まれるが、腐的な感じではなく、 かといって男女では成り立たない距離感。 とにかく、みんなのタグで「雰囲気惚れ」とあるのがよく分かる作品。

    0
    投稿日: 2009.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをん、という作家に 少なからず先入観を持っていた事は認めますが… それを抜きにしても、 本を開いた時から漂ってくる色気には驚かされた。 行間から、文章から、言葉から・・・ 何ひとつはっきりとは描かれてないというのに 私は自分が妄想狂の少女になった(戻った?笑)ような気にすらなった。 勝手に妄想して、想像を奔らせて赤面している。 だってだって、仕方ないんだもの。 瀬名垣と真志喜が対峙しているだけで、 そこはかとない色香が、匂いのように立ち込めてくるんだもの。 いやぁ〜参った。 (笑)

    0
    投稿日: 2009.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    BL要素がちらりとも許せない人は苦手かと思います。 でも、このお話の雰囲気って、主人公二人が男女だったら出せなかったと思うなぁ。 本、池、冬、古い家、本、夜、大きな木、本、山奥、蔵、本、時間、本、本。 そういうものが折り重なって混じって、しっとりとゆったりと、重いような重くないような。 そんな空気がじわーってしみ出してくるように感じました。 本だったり道具だったり、時間を経てきたものは魔力、っていうと大袈裟だけど何か引力みたいなものを確かに持ってるな、とじんわり感じる。 そんなお話でした。 水底って言葉がとてもしっくりくるように思います。 『水底の魚』が水面に滲んだ光なら、『水の底に沈んだ私の村』は水面に反射してキラキラする感じ。

    0
    投稿日: 2009.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    古書業界を舞台に古書に人生を変えられた親子3代と孫息子の友人の話。でいいんだよな? 静謐で行間を読ませる簡素な文体は大変好み。 夜の静けさ、冬の寒さ、夏の太陽のうだるような暑さ、古書の埃臭さまで匂ってきそう。 そこはかとなくBL的なものも匂わせているがあくまでも間接表現のみで そこが却って隠微だ。 この本の一番はそんなBL的設定がメインなのではなく、 古書に魅入られた人々の悲しい人間模様だ。 ライバルであり、親友でもありも恋人でもある主人公の2人の関係は 男女では表現しきれない関係だ。

    0
    投稿日: 2009.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙と角川カバーフェアで買った。 古書店主と幼馴染(両方男)の恋愛感情がちょっと描かれているけど、決して不快感はない。 実に穏やかで寧ろ心地よいのは、作家の腕なのだろう。

    0
    投稿日: 2009.07.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても 雰囲気がよかったです。 読んでいて 自分もその中にいるような 一緒の空気を吸っているようで よかったです。 BLの感じも… 古本屋さんのしくみも わかって面白かったです。 難を言えば、主人公たちの名前が 真志喜(ましき)と 瀬名垣(せながき) これはちょっと・・読みづらかった。 三浦さんの遊び心??(笑)

    0
    投稿日: 2009.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    つるっと表面をなでていくと、淡い雰囲気漂う中に、登場人物の過去の確執、葛藤からの脱却がテーマかと。 日本情緒漂う雰囲気、埃っぽそうなどこか懐かしい感じ、ツボでした。 だけど、残念ながら腐った観点から読ませて頂くと色々な妄想を掻き立てられます(笑) 女「昨夜はよくお休みになれました?部屋が寒かったかしらと気になっていたんです」 瀬名垣「いいえ、熱いぐらいでしたよ」←真志喜の蹴りが入る。 いいですねぇ……(笑)

    0
    投稿日: 2009.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったんだけど、全編に通して漂うあの「匂い」が苦手。 本棚のスペースの問題もあり、残念ながら売却。

    0
    投稿日: 2009.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「私の」しをん先生小説第二弾。 しをん先生のエッセイ集「夢のような幸福」にちょこっと登場していて 興味を持ったので購入。 古本屋の雰囲気がたまりません。まだ序盤。 2009.6.17

    0
    投稿日: 2009.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    エッセイを読んだので、しをんさんがBLが好きなのは知ってましたが、 そうですか・・・ 自らも書かれてましたか・・・w 問題は私がBLに関してそんなに興味がないということですね。 古本屋には興味があるので、セドリや買い取りの話は面白く読めました。

    0
    投稿日: 2009.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙がいいな、という一点で「三浦しをん」第1号本として選んだ。金魚が好きというだけで本を選ぶのもどうか、と思う反面、そういう出会いがあってもいいかな、と。最初「文体は狙いすぎ?」とも感じましたが、物語の最後までその文体が破綻することなく、軽く心地好いまま引っぱられた。BLものか否かといった点もそれほど気にはならず。「せどり」などの語が普通に遣われているのも、著者が古本屋でバイトしていたことがあると後に判明して納得。1冊読了するまでの時間を、じゅうぶんに愉しみました。

    0
    投稿日: 2009.05.24