
総合評価
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powered by ブクログ人は騙されないようにいくら注意していても、思い込み(先入観)によって簡単に騙されてしまうものだと改めて思った。 映画「シックスセンス」のような、ハッとさせられるものを感じた。
1投稿日: 2021.03.19
powered by ブクログ第13回メフィスト賞受賞作。このミス!でもランクインの作品。 女子高生を殺害し、研ぎ澄まされたハサミをその喉に突き立てる猟奇殺人者「ハサミ男」。 既に2人の女子高生が殺害され、警察はその犯人を追っていた。 そんな中、当の「ハサミ男」は次の獲物を見つけていた。 そして、あとは実際に手を下すだけになった時、そのターゲットは既に殺害されていたのである。 さも「ハサミ男」の犯行かのような手口で。。。 ネタバレ有り。 物語的にはハサミ男視点と警察視点を交互に繰り返し、 ハサミ男は「偽ハサミ男」を捜し、警察は「連続殺人犯のハサミ男」を捜す。 で、いよいよハサミ男の正体が判明!の段階で「?????」となった。 何というか、正直付いていけず。簡単に言えば、見事にこの小説のトリックにやられた訳である。 で、実際にハサミ男の正体がようやく掴めて 「はて?太っているとかいう記述が無かったか」 と思ったのだが、どうやら“自分自身で勝手に太って醜いと思っているだけ”という事らしい。 その他の記述も軽く読み返してみたが、 なるほど上手い事書いている。いや、上手い事“書いていない”というのか。 まあ気持ち良く騙されたものだ。 医師については最初から「ああ、二重人格みたいなものね」と分かっていたが。。。 連続猟奇殺人を扱っている割には何となくその犯人が憎めないのは、 いくら自殺しても死ねない変なドジさから来る所か。 トリックは反則ギリギリみたいな所もあるが、しっかりと面白かった。
1投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半から一気読みしてしまった そして、答え合わせにすぐ読み返したくなるゾクゾク 当て嵌めていたイメージがまるっきりひっくり返る驚き、騙されたなぁ 「ハサミ男」パートと警察パートを交互に行き来するつくりで 個人的には「ハサミ男」パートのシニカルなものの見方とテンポ感がとても好きで ずっと読んでいたかった
2投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログずっと勘違いして読みすすめていってラストでかなり混乱した。すごくうまくミスリードに導いてて、読み返すと感じていた違和感は次々と解消され読後感もいい。最後の一文の解釈次第ではぞわぞわなところもまたいい。登場人物の人物像も1回目と2回目のとらえ方でかわってくるが、むしろ2回目のほうが納得感がある。 かなり好き。
1投稿日: 2021.03.13
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ころっと騙された。 東京に平年よりも早く初雪が降った日に、「ハサミ男」の家に『ひとりの男』が訪ねて来る。『どこかで見たことのある顔』の男だ。そして聞き覚えのない名前が登場する。 ん?誰だ?この人たちは何を話しているんだ?どういうこと?と思いながら読み進める。 はっ!え?そういうことか?え、ちょっと待ってよ?と思ってからは、あっと言う間に終わりを迎える。 事件の終わり方はどうなんでしょうか?私個人は、こんなに好都合にいく?とも思ってしまったが、 この小説は「叙述トリック」が肝なのであって、社会派ミステリーとか警察小説とは違うのだろうから、事件が解決するかどうかや、こんな事件を起こしてしまう犯人の内面がどんなものであるのかは、あまり重要ではないのかな、と。しっかりと、思い込みによってミスリードされ、騙された。それでよし、なのかもしれない。 「ハサミ男」タイトルからやられちゃってるもんね。 そして、最後の「きみ、名前はなんていうの?」に、また背筋をぞわっとさせられた。結局、自殺か逮捕まで終わることがないのか、、、
2投稿日: 2021.03.11
powered by ブクログめちゃめちゃ面白いやんけー‼︎ 叙述トリックがかなり巧妙だとは聞いていたけど、本当にラストは騙された‼︎と何度も読み返してしまった。 ほんと無意識に固定観念を持って読んでいるのだと思い知らされた。 ハサミ男の多重人格と他者を交えた3者の会話はちょっと複雑すぎて解釈に神経使ったけど、それ以外は興奮の嵐‼︎ 世界観としては古谷実の「ヒミズ」辺りの絶望感に似ている。シリアルキラーハサミ男の日常はモノクロームでシュールな感じではあるけど、潤いのようなものを感じて読み耽ってしまう。なんとなく読み終えたくないような感覚になりました。
14投稿日: 2021.03.03
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多重人格サイコパスの女の話。まずハサミ男、完全にデブの男だと騙された。女は自殺願望があり、だが毎回失敗する。「医師」という多重人格がでてくる。結局ハサミ男のふりをしていた犯人は警察官だった。ただ動機はめちゃくちゃ浅い。 警察官は死んだが、ハサミ男は死ななかった。 最後は含みをもたす終わり方で、続編作れそうな感じ。
0投稿日: 2021.03.02
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どんでん返し作品ではあったが振り返ると犯人の行動がガバガバで面白かった 日高がハサミ男であるとミスリードさせるところは良かった ただ日高の目撃情報があまりにも少ないことを強調していたのでそこで気づいてしまった 犯人がハサミ男を模倣した理由はちゃんとあってわかったがハサミ男の前でそれが行われた事に何か理由があって欲しかった
1投稿日: 2021.02.26
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中二秋、読了。 まさか題名からトリックが始まっているなんて。超おもしろかった。ミステリー好きなら絶対読まなきゃダメ!
2投稿日: 2021.02.24
powered by ブクログ大大大好きな作品。絶対に予測不能な叙述トリックに見事に騙されました。記憶を消してもう一度読みたいです。
1投稿日: 2021.02.23
powered by ブクログ今、巷を騒がせているハサミ男。女子高生を絞殺した後に喉に研ぎ上げたハサミを突き立てる猟奇的殺人者。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げている最中、自分の手口を真似て殺された彼女の遺体を発見する。自分以外に彼女を殺す必要があるのか。ハサミ男調査を始める。 いやぁ、まんまと騙された。すごかった。ハサミ男とその事件を追う刑事たちの目線で物語進んでいく。ハサミ男は女子高生をすでに2人殺害。3人目の美しい女子高生を付け狙ってたのに、まんまと先を越されて自分の模倣までされたんだもんなぁ。刑事は刑事で、少し頼りない刑事が先輩たちに励まされながら捜査を進めていく。 最後の最後で「わーマジかぁ」ってなったし、面白かった。ちょっとうんちく入ってるのは面倒くさかったけど読みやすかったかな。 2021.2.22 読了
1投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログいろいろ予想しながら読んだがその遥か上をいくラストのどんでん返し。そしてあの展開。伏線の張り方。すごい。 読んでる最中は犯人の思考が不気味で仕方なかったけど、ミステリとしては面白かった。
1投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログ解決シーンで一瞬混乱したけど、読み進めるうちに納得。伏線も多く、ラストの雰囲気もミステリーらしく好き。
16投稿日: 2021.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の思考をうまく捉えて叙述したミステリー。 思考誘導とそれを裏切る回収は見事。実際ハサミ男の正体に気付いた読者はいるだろうが、警察の行動や真犯人の行動など多方面にミスリードがあり、ある程度頭のキレる人でも楽しめる内容でした。 以下ネタバレ注意です! ハサミ男というタイトルや、主語を明示しないこと(名前が全然出てきません)、いやに印象的にわたしの見た目について説明してることに違和感を感じて、なんとなく真相は想定はできました。しかしそれにばかり気を取られて真犯人は全くでした。 謎めいた医師の存在も混乱させられる一因でした。 長編ですが先が気になりスラスラ読めちゃうので、夜更かしをしてしまいました笑 それくらい読みやすいです!
6投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ講談社文庫の帯の“古典にして、大傑作”に頷きました。 騙されてるなあ途中で思いつつ……、 文体もいいんですよね。
8投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ読み始めから疑りながら読んでいたため 途中で真犯人やら主人公の実際については 少し当ててしまっていたけれど 読み進めている段階では 腑に落ちない点も多々あったため 最後まで読んでかなりスッキリした! あの終わり方的に、次のターゲットは…
4投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログオチが途中でわかってしまったのが残念。(ミステリーを連続で読みすぎた自分のせい) 騙された!という感覚が好きな人にはおすすめ。
1投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログ正解を知ったうえで再読したくなるくらい、見事にあっさりと騙された。 登場人物は多いがさらりと読める筆致も相まっての一気読み。もっと全てを疑って読めば良かったなぁ、と思ってしまうくらい。 もやもやする終わり方もわりと好き。
1投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
語り手は第一発見者の男ではなく、もう1人の第一発見者の女だったというトリックについては、初期の段階で気づいてしまったので大きな驚きはなかった。 でも美人でスタイル良い女だとは思わなかったな~「私はでぶだ」ってのは本人の思い込みなのね、なるほどそういう女の人多いもんね。 警察側の人間が、名前と特徴が一致しなくて、途中で何度も「この人誰だっけ?」となった。 てっきりどんでん返しは一つだけで、真犯人についてはまったく疑ってなかったので、真犯人を疑ってとっていた警察側の行動は、後から見返すと、「ほうほうなるほど!」となった。 ページ数は多かったけど、中だるみせず楽しく読ませてもらいました。
1投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ2021/01/27読了 続きが気になって一気読み。 頭使います! あぁ!!完全にミスリード!騙されたぁ!!ってなりました!
2投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好き勝手書きます。ネタバレ注意です! 最近もまたテストが詰まっていて、なかなか長編の小説に手を付けられずに、短編ばかりを読んでいた中、ようやく読み始めた本作。結論から言うと、技巧的で読みやすく、またその世界観に圧倒された素晴らしい小説だった。ちなみに三日で読了。 美少女を殺害し、首には鋭利なハサミを突き立てる「サイコ」殺人鬼、「ハサミ男」の行動と胸中と、それを追う警察官の姿が交互に書かれていて、手掛かりに近づいたり、離れたりしていくのが、第三者的な目線で見ていて飽きなかった。(そもそも今まではホラー小説なる類のものを多く読んできたこともあり、犯人を追う警察側の視点が個人的には斬新で、かつ細かく描写されているのに驚いた。リアリティがすごい。皮肉的な「わたし」の視点も良い) また、ただ単に事件を解決するだけならそうでもないが、この小説は心情描写もとても丁寧で、それゆえに、殺人鬼である「ハサミ男」がかっこよく見えてしまったり(笑)。具体的には、テレビをつけて、「ハサミ男」のことについてについて語るメディアの人間達を眺める「ハサミ男」が、「わたしは快楽殺人鬼ではない。彼女の成績が良くて気になっていただけだ」みたいなことを言うシーン。ほかにも、「そんなつまらない理由で殺したのか」とか、やってることは猟奇的そのものなのに、人間の域にとどまっている、いわば自分の行為が当然であるかのような内心を見せられた時、「ハサミ男」に関する見方が何度変わったことか。サイコパスだって鬼だって、人間なものは人間だった。自殺嗜好な性格も、ハサミ男の魅力を引き出していたと思う。 ほかにも、僕が興味を持ったのは、「ハサミ男」とたまに会話する「医師」という存在だ。マンガ的に見れば「もう一つの人格」とか、「イマジナリーな存在との対話」というのは確かに盛り上がると思うが、それがこの小説に用いられていたのが以外で、とても含みのあるキャラクターなのが好きだった。二人の会話のシーンは読んでいて興味をそそる。医師の引用癖も、僕自身はむしろもっとして欲しいくらいだった。この小説のどこか異界的な一面を生み出しているのは、紛いようもなくこの医師という存在のおかげだろう。 やはりそうかとは思ったが、語り手が読み手をだますトリックも用意されていて、唸る。一度小説を振り返る瞬間、これは癖になるからたまらない。 一つ、正直言えば、物語が動き出してから実際にハサミ男が殺めた人が日高だけで、女子高生は一人しか死んでいないことに少しだけ物足りなさを感じた。たしかにサイコさは感じたが、もう少し猟奇的でもよかった←求めてるものが違うんでしょうが また、真犯人の登場に驚愕とまではいかなかったものの、真犯人の最後の行動と、どこか不穏な未来(ハサミ男にとっては不穏ではないと思うが)を感じさせるラストは感服した。後味悪いの良いね! ブックオフで特に理由もなく飛び込んできたこの本は、僕に新しい角度の刺激を与えてくれたとても素晴らしい本だった。自分に称賛を贈りたい(笑) 殊能将之さん。新しい作家さんを見つけたぞ!
1投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログ僕の初めてのミステリ本。 この本で読むしんどさを吹き飛ばす程の爽快感を覚えて、ミステリにハマるきっかけを作ってくれた思い出の一冊。
3投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログ1月15日、読了。読み始めて、60%位の所で中断、数カ月たった昨夜から、再開して。 上記のような不真面目な読み方をしたので、そう感じたのかもしれませんが…仕掛けがアクロバティック過ぎて、「へ?あれ?」ってなってしまいました。 物凄くアクロバティックな、叙述トリック!確かに、凄かった!未読の方、是非!ただし、真面目(笑)に読まれる事を、お勧めします。僕も、再読だな…。
2投稿日: 2021.01.15
powered by ブクログ最後の種明かしで事件自体についてはスッキリさせてくれたけど、ちょい怖い感じで終わった。 「なんか解りそうだけど、だとするとここが引っかかるんだよなあ」っていう感覚を持ちながら読んだ。絶妙なミスリード。
1投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログ騙される騙されるとさんざん聞いてから読んだけどあっさり騙された。数年後再読したらまた騙される自信がある。
1投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ完全に騙された。予想外すぎ。2回目読んでみると納得。 この本のミスリードに引っかからない人なんていないと思う。
1投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてつもないタイトル詐欺(褒め言葉)。先入観に騙された。面白かったポイントは2つある。 1つめは、ハサミ男が女という事実に驚かされたこと。 題名からして絶対男だと思って読み進めてたからビックラこいた。口調や行動が男っぽいしからセリフやト書きじゃ全然気づかんかったな。樽宮由紀子へのストーカー行為からも男を想像してた。女が美少女を尾行するのは想像しづらいし。 本人のコンプレックスでもある「でぶ」という言葉が頻出するから、眼鏡掛けた髪が薄い、キモオタデブ男を想像してたわ。実際30代後半でバイト暮らしのオッちゃん居るし安易に想像できる。 2つめは、安永知夏と医師が良いキャラしてること。 知夏の独特な観察眼が分かりやすくて面白い。特に好きなのは食に対する描写だ。店のコーヒーの苦さを分析したり、マックのポテトのしなしな具合に突っ込むなど、食に対するこだわりを感じた。高い店の割に不味いコーヒーもあるし、ポテトはしなしなだとクソ不味いのも共感できる。 美人で殺人鬼で熟女...知夏のてんこ盛りの属性もいいね。俺は歳上お姉さん好きだからキュンキュンした。本人は体型にコンプレックスがあるみたいだけど、そこまで太ってなかったんじゃないかな。だって若い磯部が魅了(知夏のことをふっくらした健康的な体つきと表現してる)されちゃったくらいだし。女と男のでぶ感覚って分からんよね。女ってたいして太ってもないのに「痩せなきゃ!」とか言うから謎だわ。 流暢に毒を吐く医師のキャラが良い。最初はイカれたウザキャラかと思った。でも、ちょくちょく名言っぽいこと連発するから好きになったなぁ。医師の方が本体って設定も意外で面白い。たしかに助言有能で知夏をコントロールしてたのコイツだもんね。俺にも医師のような奴を召喚したいわ。 3つめは、他人の性格なんて結局本人にしかわからない、と考えさせられたこと。 由紀子は側から見れば、美人で家庭円満な華の女子高生。そんな由紀子が実はビッチでショックを受けた。 でも考えてみたら、人間なんてそんなもんかもしれない。綺麗な顔して優しそうな奴がクソ野郎だったり...そんな連中は周りにうじゃうじゃいる。かく言う俺もその1人。優しそうだとか温厚そうだとか、よく言われるけど実の俺は冷たい人間なんだ。外面良くて中身は闇、そんな由紀子に共感できた。 ここまでタイトルが重要な小説は今まで見たことがない。題名で先入観を叩き込む...1ページ目をめくった瞬間に騙されてる快感を記憶0にしてもう一度味わいたい。
6投稿日: 2020.12.25
powered by ブクログ少女の連続殺人犯・ハサミ男、次の獲物に狙いを定め、身辺調査し、決行直前に遺体発見者となってしまう。模倣犯であることを知るのは自分だけ、被害者の知人や家族、ジャーナリストなどに調査をはじめるが、美少女とは思えない意外な事情、人間関係を持っていたことがわかってくる。 すっかりミスリードされました。わかってから読み直すと、もう先の見え方とは違うし、先の見方に戻れない。なるほどです。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログまぁ、オモロいのはオモロい。 ただ、まぁまぁ叙述のとこ見抜きやすいのも事実。 あからさまなミスリードが展開されていく。 こういうのは警察Partが楽しくないことも多いが 今作は良かったんじゃないかな。
3投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログ叙述トリック傑作で必ず上位に入ってるやつ。 変なタイトルやし怖そう…と手を出してなかったんですが読んでみました。どの作品にも言えることだけど、これは絶対にネタバレを読むことなく読んだほうがいい。なのでネタバレ書けない…。 ただ、序盤からあれ?とおかしな文体のとこや内容がなんとなく気になってて、確かに私は気付いてたはずだけど、やっぱり後半残すところ5分の1あたりでのネタバラしで、えええ???となりました。なりすぎて、最後まで読んでも理解できず、ネットで解説まで読みました(・・;)。初めからもう一回読もかな…。にしても今は完全に理解したけど、賛否両論あるの分かる!
1投稿日: 2020.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったぁ。一気読みでした。 読み応えは抜群で、ミステリーでユーモラス。 こんなふうに、淡々と自虐的に 犯罪者を描く作品は大好物です。 冒頭から 主人公のわたし に違和感があり ハサミ男の正体に?を覚えてました。 多重人格である事を明かして始まるところも ガッツリ掴まれて、推理に推理を重ねて読み進めるとゆうw 死にたくて何度も何度も 未遂自殺を繰り返すのに死にきろうしてない。 美しい容姿でありながら、 でぶと思い込む。 医師とラストで登場した、本来の人格。 この3つの人格の持ち主の 誕生秘話まで知りたくなった。
2投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログミステリーが好きな人に、ぜひ読んで欲しい。 厚めの本だったけど冒頭部分で引き込まれ、ページ数を気にせず読めた。 ハサミ男の過去をもう少し知りたかった。
2投稿日: 2020.11.26
powered by ブクログ推理小説のおすすめとしてよく挙げられている本書。 正直なところ、ある程度読み慣れている読者なら犯人はなんとなく目星がついてしまう。 だからといって駄作かというとそんなことはなく、それぞれの立場から物事を描いているので、飽きることなく読み進めることができる。 そして最後に起こる出来事たち?
2投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログいやはや全く、名乗らない語り手のきな臭さに、 なにかある絶対なにかある。でもなにがあるのか分からない。と、パニックに陥りながら楽しんでいた。 どんでん返しが魅力のこの作品、犯人の正体だけでは終わらずとんでもない仕掛けが潜伏していた。 必然の道を進むミラクルは口元がムズムズするが、にしても驚いた。トリック解明時の漂っていた伏線がガシッガシッと在るべき場所に嵌っていく爽快さは快感だ。 読了感の悪さを求める身として本作の着地点にも大満足です。
76投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ロートレック荘事件、占星術殺人事件を読んでから、ミステリーの魅力にすっかりはまってしまいました。 どんでん返しがもっと読みたくなって、ネットで名前のよく出るミステリー小説を自分で調べるとこれが気になったので、読むことにしました。 本のページを開く前から、題名の時点でもう伏線が張ってある…驚きです。 面白かったので母にも貸して、読んでもらっています。 感想を聞けるのがとても楽しみです!
13投稿日: 2020.11.15
powered by ブクログ何故かタイトルに拒否反応を示して、なかなか手に取らなかったけど、ようやく読了 ハサミ男として、少女を殺害しようとしていると、自分の手口を真似て誰かに先に殺されているところを発見する 真犯人は誰か、、 面白かったけど、なんかよくわからない。けど、そのままでいいかと思う 良かったです 再読(r6.3.7) 犯人が誰とか、トリックとかわかった上で読んだ方が初めて読んだ時より面白かった 会話劇として、それぞれのキャラクターが際立って楽しめた
14投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ覆面作家、殊能将之デビュー作であり メフィスト賞受賞作。 女子高生を殺害しハサミを首に突き立てる 猟奇殺人犯、わたしこと「ハサミ男」 3人目のターゲット を綿密に調査し実行しようとするが、 模倣犯により殺害されており何故か独自の調査 を始めてしまう。 どんでん返しでも人気の高い作品。 読了後やっぱり見直してしまいました。
6投稿日: 2020.10.30
powered by ブクログいろんなとこで評価されて気になっていた作品。硬めの文体と多少のハズシ部分はわりと好印象。叙述トリックはフェアすぎるくらいフェア。この手の作品にはめずらしく刑事軍団の活躍が目覚ましい。だからこそラストは軽く尻尾掴むくらいで終わってほしかったかな、この辺は人の好み次第だけど。 あと本質とは関係ないが、多少尖端恐怖のある自分には尖ったハサミはちょっと厳しかった。
9投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
素晴らしい。 これがデビュー作ですか。 読書メモに斜線引きまくりです。 この作品は、登場する人物を謎に感じながら読み続ける事になる。 多重人格が物語のキーになっているからこそ、細かなポイントを見逃さないように読まないと、「ん?」と思いながら読む事になるので少し大変。 後半の畳み掛けるような人物の掛け合いは、多重人格という事を意識的に忘れながら、でも捉えながら読まないとついていけない。 また、伏線の回収は後半に置くのではなく、随所に散りばめられている。 よって、随所で裏切られ、振り出しに戻る感じ。 読書メモを取りながら読んだが、何度も裏切られる為、自分のメモに斜線を引きながら読んだ。 最後の最後まで裏切られます。
3投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログ最後のどんでん返しがかなり意外でビックリした!どんでん返しがなくてもかなり面白かったが、どんでん返しがあってものすごく面白かった!
4投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い!どんでん返しと言うよりは完全なるミスリード。してやられました。タイトル自体がそのひとつなんて反則だな笑 このミスリードを誘い途中で気付かれないよう施されたハサミ男がターゲットを殺害するま前に模倣犯に先をこされるという設定。真犯人はありがちなんだけど、読者は他にひっぱられ過ぎてそこだけにフォーカスがいってない。かなりな緻密な計算のもとつかられてるんじゃないのかな。 「スマホを落としただけなのに」はこの作品の亜種とさえ思えました。
9投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ話としては面白い。 しかし、書き方が気になって、最初からカラクリに気づいてしまった…結果、予想通りのトリックでした。ちょっと安直。残念。
1投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログラストであれあれ?と思って最後まで読み進めたが自分の理解力がなさすぎてよくわからないまま終わってしまった。 ネットで調べてようやく納得した。 難しいけど、物語は面白く、最後に騙される。
5投稿日: 2020.09.23
powered by ブクログ図書館で借りた本。 なんだろう。最初は誰が誰?って感じで読み始めて、よくわからないまま読み進めて行くに連れ、引き込まれやめられなくなって終盤にはまた、え?誰?なんのこと?状態。最後はそういうことだったのか。でも、それでいいの?って感じでした。
2投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ面白かったです。典型的な叙述トリックでしたが、まんまとひっかかりました笑 ハサミ男の自分が見定めていた相手が、別のハサミ男に先に殺されてしまい、そいつを探しに行くと言う、今までにない斬新なストーリーでした。 最初取っ付き難い書体ではありましたが、意外にすぐ慣れたのでスラスラ読めました。 衝撃度は高めです。
4投稿日: 2020.09.20
powered by ブクログ多重人格者、犯罪心理分析官、刑事達、それぞれの場面で様々な登場人物が一人称で登場する。真犯人「ハサミ男」は誰なのか?作者により何重にも張り巡らされたトリック、果たして私は謎を読み解くことができたのだろうか。読み終わった今でも、まだ作者に騙されている感じがしてならない。
22投稿日: 2020.09.17
powered by ブクログ完全に騙された! 途中で混乱したけど、確かにどちらとも書いてない 二回読まずにはいられない 無意識に植え付けられてる固定概念というのはありそう
3投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログ美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。 3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。 自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。 「ハサミ男」は調査をはじめる。 (アマゾンより引用) だまされてたーー! そう来たかーー! まぁ、盲点ではあるよね 面白いミステリー紹介でよく見かけるこの本、ようやく読めた。
3投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログわかっていたけどまさにどんでん返し。叙述トリックにまんまと騙された。 思ったより描写激しいし、主人公の心情が全然共感できないからしんどいところもあるけど、やっぱり最後の爽快感好き。 1番は見た目とか話し方とかからの先入観って恐ろしい。
3投稿日: 2020.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公はハサミ男と呼ばれる人物なのだが、これと日高という男をきちんと区別して読んでいかないと混乱する。 読むのに疲れる作品だ。 言われているほど面白くなかったな。
0投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分が殺すつもりだった女子高生が、自分の模倣犯によって殺害されていた。 ハサミ男の目線で真犯人探しをしていくのが新鮮。 叙述ミステリーの代表格と聞いていたため、最初から疑り深く読み進めた結果、ハサミ男=女性では?ってとこまではわりと早めに気付けたけど、犯人はおまえだったのかーってなった。 わたしが精神分裂した背景や、父親と会話していた人格(わたしや医師とは別人格?)についてもっと触れて欲しかったけど、見事な伏線回収で読後のスッキリ感は高い。 表紙の印象からなんとなく堅い印象を持っていたけど、文章自体は読みやすいし、怒涛の種明かしシーンを読むともう一度最初から読み返したくなる。 おすすめ作品の一つになりました。
2投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログこの本を見かけると 「あらすじを読み、また書店の平棚に戻す。を繰り返していた。 いや、また今度読もう「忘れよう」と 別の本を買っていたが、ようやく読む。 美しい女性の首にハサミを突き立てて殺害する殺人鬼「ハサミ男」 刑事が主役ではなく、このハサミ男が主人公の話 ある時、ターゲットの女性を調査していつものように殺害しようとしたところ、すでに自分と同じく「ハサミ」を首に突き立てる方法で殺害されていた!? …偽物がいるのか?と調査をはじめる… というくらいしか書きようが無い。 序盤で物語に隠された仕掛けに なんとか当たりをつけて読み どうにか当たったけど、そこから 更に驚きがあった。 (展開が動くたび、頭の中でハサミの 金属がぶつかる音がする) シニカル、ドライ、淡々と進む空気感が殺人鬼が主人公の話に合う。 ユーモアも少しだけ。 主人公は毎週のように自殺をしては生き延びていて、次の週の予定を決めた後にも必ず自殺をしていた場面が特に怖かった。 「何も感じない人」が出てくる。 奇妙さを奇妙と感じてるうちはまだ良いのかも?とか、それは固定観念でしか無いのか?感度をすり減らさないとどうにもならない生活を続けたら自分も度合いは違えど痛みを感じないことが増えたり。 本を読んで「痛そう」と思わなくなってきている感覚の鈍さを指摘されたような感覚 「虐殺器官」の痛みを感じない兵士達を 思い出す。 「どんでん返し」はやはり凄かった。 いっそハサミで記憶を切り取ってもらって、もう一度読みたいくらい。 余談:昼飯に「ミートパイ風のパン」を買って食べました。 ※作中にミートパイが登場する。 (って、無意識に選択を操作されてるし、 感覚が鈍り過ぎてる…不謹慎だ!っていう感覚もなんだか考えを止めてるような…堂々巡りだ…)
35投稿日: 2020.08.24
powered by ブクログどんでん返しがすごい小説と紹介されてたので買った一冊。 確かにすごいどんでん返しな話だった。 なんかうまく騙された。 うまく事件解決みたいに終わった感があるが、3人目の殺人事件が解決しただけで、1人目、2人目の殺人事件が解決していない。 しかも犯人の正体もばれてないしまた殺人を犯す可能性もある。 続きが読みたいと思っても続きはない どんでん返しがすごかったので事件もスッキリ解決して欲しかった小説でした。
6投稿日: 2020.08.21
powered by ブクログ面白かったんだけど、前評判が良かったのでかなり期待して読んだのがいけなかった。どんでん返しがすごいって聞いてたけれど、それを聞いてたからか、初めから違和感がずっとあり、結果予想通りだな。だった。 ただ犯人については、お!そうきたかって楽しめた。 内容的には長編の割に一気に読めて、ひきこまれた。 前情報をあまり入れずに読むことをお勧めします。
2投稿日: 2020.08.18
powered by ブクログまず設定が面白い。 探偵役は猟奇殺人犯で、三番目の犠牲者として目を付けていた美少女の死体を発見してしまう。 しかも自身(通称ハサミ男)の「殺害後、喉にハサミを突き立てる」という手口を真似て殺されている。 なんたる偶然。 真相がわかると「あーなるほど!」と納得するし、思わず読み返してしまう。 この部分が怪しいなと思って読んでいても「あれっ違うかも」となって、結局いつもどおり騙される。 もはやタイトルが憎いなあ。
3投稿日: 2020.08.12
powered by ブクログおもしろかったけど、予想していたほどには裏切られませんでした。序盤でなんとなく勘が当たってしまいました。
0投稿日: 2020.08.12
powered by ブクログ叙述トリックなんだろうけど、はっとするような驚きは感じられず少し残念。 わたしの表現がわかりにくかった。 磯部刑事に期待するもハズレ感が否めない。 内容は悪かなかっただけに惜しい作品
3投稿日: 2020.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
警察官側と犯人側で話が進んでいくが、犯人側を読んでいる時の結構な違和感。なにかスッキリ入ってこないなぁと思いながら読み進めていった。 ちょっとズルいなぁと思うところもあったけど。 岡島部長の嫁は大変だろう の文章で、あれ岡島部長って女じゃなかったっけ?となり 途中で読み返して そうか岡島部長が姑でその嫁か、と理解できたが、そんな変な部分で、男女入れ替えトリックありえると思ったけど 結局読み終えるまで分からなかった。
1投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログ20.7.19~20.7.28 「わたし」に対する違和感が最終盤で解決 結末を知った上で再度読むと違った目線で楽しめそう
3投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログまんまと著者に操られた感じ。はさみ男に気づかなかった自分が悔しい。はさみ男、いや、はさみ女には捕まってほしかった。最後の30ページくらい、磯部早く気付けー!と何回思ったことか。。知夏の心の闇の原因が謎のまま。。知夏の過去とか分かればなお良かった。
2投稿日: 2020.07.25
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騙された… まんまと騙された… タイトルからすでに騙しにきてたとは… ミステリーらしからぬ犯人探しは、難しいトリックがあるわけでもなく、慣れてない人でも読みやすいのではないでしょうか。 文体は全然違うけど、伊坂幸太郎好きな友人に薦めたい。 読み終わってからすぐに、わたし(ハサミ男)の発言と行動を読み返しに戻りました。
3投稿日: 2020.07.25
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普通に面白かったけど、なんか最初らへん話進むのがスムーズじゃなかったと感じた。 これ、わたし(ハサミ男)は日高じゃなくて安永やったって言うオチやけど、安永の仕事先の社長に「彼女とデート?」みたいなん言われてたからこの設定はどうかなと思った。 この点がまだムズムズするので、だれか解説して頂けると嬉しいです
2投稿日: 2020.07.23
powered by ブクログ叙述トリック小説だということを知っていながらも、まんまと騙された。ミステリー系は、よく読むが、こういうストーリーは、初めてかもしれない。文章の構成も素晴らしかった。読んでいると、えっ?って前のページに戻ったりしながら、読んでしまったꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ読後感は、すっきりとはいかないが、面白いので、読む価値あり
3投稿日: 2020.07.18
powered by ブクログだから本は面白いと、改めて思わせてもらえました。先入観ってすごい。いや、そう思わせる著者の力量なんでしょうね。すでに鬼籍に入られているとは残念で仕方がありません。他も機会があれば読んでみます。
9投稿日: 2020.07.18
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ブクログさんのおすすめでチェックした一冊。 連続殺人犯の“ハサミ男”が第3の犯行を企てている最中に模倣犯による犯行が行われて…というとんでもない展開から話が進んでいく。 内観する場面を読んでいて途中迷路に迷い込んだような感覚に陥った。 その迷い込んだ感覚が何とも心地良かった。
6投稿日: 2020.07.09
powered by ブクログすっかり騙されました。 連続殺人鬼視点の、猟奇殺人への渇望や思考などの類の描写が多いタイプの話で終わるのかなと。 実際ハサミ男の頭の中には「医師」なるもう1人の幻覚がいて、自身は毎週自殺を試みるなど、普通の感覚とは違っていて、そこもまたならではで、興味深いと思いました。 が、後半にさしかかるにつれ、自分は言葉のトリックにすっかり騙されている事に気付いてきます。 後半はもう一気読みです。 止まりませんでした。 どんでん返しのミステリーの中では、私の中でお勧め度2位に君臨した作品です。 (1位は「十角館の殺人」なので。)
25投稿日: 2020.06.30
powered by ブクログえっーと、どんでん返しがあることが分かっていたので、だいぶ慎重に読んだんですが、あれもだったのかと歯噛み
7投稿日: 2020.06.28
powered by ブクログ様々な視点で話が進み、飽きることなく読めました。 そして、そのおかげでまんまと騙されました。 途中、読みながら パニックになったところもありましたが しっかりと伏線回収も行われてすっきりしました。
5投稿日: 2020.06.25
powered by ブクログなんにしても先入観が考えに邪魔をする。 まずはイメージで物事を捉えることはいいけれど、囚われ続けてはいけない。
4投稿日: 2020.06.18
powered by ブクログクリームシチューの有田さんがテレビで紹介をしていて、気になった為、直ぐに購入しました。 「騙された!」と思う小説だと最初から聞いていたので、 探り読みになってしまい、あまり騙されることなく想像範囲内で終わってしまいました。 内容は面白かったです。
0投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログ精神崩壊しそう… 続きがあっても良いのにと思ったのだけれど、著者は既に鬼籍に登られていた。残念です。
1投稿日: 2020.06.14
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面白かった〜。 【以下、ネタバレです】 本作の中で読者は、わたし=日高だと思い込み読み進める事になります。 そして、わたし=ハサミ男なのですが、読み終えた読者は巻頭よりわたし≠日高で、わたし=安永知夏であり、知夏の一人称によって進行していた事を気づかされます。 これが最大のトリック。 しかも、その事実はラストで明かされるのではなく、物語が約80%程度進んだところで明かされる。 千夏は間違いなく2人の女子高生を殺害した殺人犯であり、ハサミ男。 本作は第3の被害者である樽宮由紀子が殺害されるも、犯人はハサミ男の模倣犯であり、本物のハサミ男と模倣犯のハサミ男を暴く一度に二度美味しいミステリー作品。 ラスト20%で描かれたのは警察により暴かれた模倣犯が捜査にあたる犯罪心理分析官の堀之内であったという事実。 そして、ハサミ男としてミスリードし続けてきた日高の殺害。 しかも、日高を殺した真犯人(千夏)を警察は最後まで暴ききれずに完結する。 いろいろなミステリー作品を読んできたが、味わったことのない作品でした。 説明 内容紹介 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫) 連続美少女殺人鬼、通称・ハサミ男の正体は 鋭利に磨かれたハサミを死体の首につきたてる殺人鬼。通称・ハサミ男がねらった美少女が殺された。しかも、ハサミ男の手口で――。圧倒的知力に満ちた傑作長編。 内容(「BOOK」データベースより) 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。 著者について ■殊能将之(しゅのうまさゆき) 1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、本作で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『樒(しきみ)/榁(むろ)』(全て講談社ノベルス)がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 殊能/将之 1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、本作で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
12投稿日: 2020.06.13
powered by ブクログどんでん返しの5作の中でも身内(読書グループ)では、綾辻さんに次いで人気のある作品。確かに面白かったが、少しわかりにくいところがあった。 文章は簡潔でユーモアもありしっかりしていたのは好印象であり、特に、最後の一行は最高でした。
4投稿日: 2020.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初はどうなるんだろうと、気になり 終盤にかけて、チョット自分には難しかったです。 2度目読んで見ます。
4投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ女子高生ばかりをねらう猟奇殺人犯ハサミ男。次のターゲットへ今、まさに実行にうつそうと思ったその時に彼女は別の犯人よって殺害されてしまいます。しかも、ハサミ男の模倣犯によって…。奇しくも第一発見者となってしまった彼のプライドはズタズタ。偽ハサミ男を探し始めます。主人公のハサミ男のキャラクターがよくできていて、バイトをしながら常に自殺願望に襲われ、作中でも何度も自殺を繰り返します。『医師』との会話もどこか抜けていて面白い。警察とハサミ男の視点が入れ替わりながら偽ハサミ男に迫っていく様子はドキドキ!ハラハラ!そして…?!!といったクライマックスと細部までよくできた作品。実は僕には珍しく2回読みました。1回目は「…。何!」2回目は「なるほどなぁ~!」と違う見方ができます。残念ながら作者他界の為、続編は読めないですがめっちゃおすすめの作品。
2投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
叙述トリックであることはなんとなく気付いていたが、「そこか!」と思わせるドンデン返しが。 他の人の感想もあった通りタイトルに騙されたのと、伏線の置き方が巧みだった。
2投稿日: 2020.05.22
powered by ブクログ美しい女子高生を絞殺し、 その喉に鋭利なハサミをつきたてる「ハサミ男」。 三人目のターゲットに狙いを定め殺す機会を狙っていた矢先、 模倣犯に先に彼女を殺されてしまう。 その発見者となってしまったハサミ男は、 真犯人を探すハメになる。 ネタバレは読まずに読んだ方がいい、 とのことだったので素直に読みました。 最後にどんでん返しが待っています。 が、そんなに驚くほどでもなかったような…。 終わり方が非常にもやっとしてました。
2投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ図書館本 ミステリ。とても読みやすい。 うまい感じで、違和感なく語り手の交代があり、読んでいて、ん? ちょっと読み返してみたり。。。 それがイヤじゃない。むしろ楽しい感じ。 2013年に逝去とは、本当に残念です。
4投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ叙述トリック第5弾! 今までの叙述トリックの中で一番練られていたので、途中で分からなくなってしまったが、レビューを見て納得。 引っかかる要素が多く、そこを自分の中で理解しながら読めたらもっと楽しめたかな。 急に雑学の話入れてくるんやめてほしい笑笑
1投稿日: 2020.03.26
powered by ブクログどんでん返しがあるというのは、知っていたので注意深く読み進めていったつもりでしたが、 表紙、内容、タイトル... 素直にヤラれました。 好みはあるかもしれないですが読了後は、なんとなく手品を見せられたような感覚。
36投稿日: 2020.03.17
powered by ブクログいろんなところで目にしていたこの本。 表紙の感じからいって、かなり昔に書かれた本なのかと思ってたら、そんなでもなかったですね。 まさかそういう着地点になると思ってなかったのでビックリ。 これ、映画化されてるけどこのオチをどうやって映画にするの? あんまり映画の評価は高くないみたいだけど……。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ道草食いながら3年くらいかけてようやく読了。 意外と、内容を読み返さなくても覚えてしまっていたのが気持ち悪い。終盤で知る真実に何故か安堵する自分。医師の博識をずっと聴いていたいと思う自分。警視庁捜査官間での会話や各々の性格を知っていくうちに愛着が湧いてしまう自分。そしてそんな彼らの無能さに呆れさせられる自分。今や時代は情報社会。膨大な量の中から自らが判別し正しい情報を得ることができるかが問われるこの世の中で、信憑性に欠けるインターネットやマスコミの情報を鵜呑みにしたり、先入観に囚われず生きている人は一体どれくらいいるのだろうか。少なくとも、私はその一人ではない。
2投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
評判が良かったので読んでみたけど、期待し過ぎたせいかチョット拍子抜けした。 状況も整理されていて整合性も取れているのだが、最後のどんでん返しではハサミ男の言葉使いに何となく無理を感じたし、全体的に少しダイナミックさに欠けると思った。
0投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログ文体が好きで風邪で寝込んでる時とかつい読み返してしまう。 何度も行きつ戻りつ楽しめる稀有な叙述トリックミステリ。 それにしても初読時はピンとこなかった東横線の描写が、上京した今となっては随分身近なものになったもんだ。
6投稿日: 2019.12.04
powered by ブクログ医師との会話(自殺についての自問自答)がハッと思わせられた。ハサミ男というシリアルキラーには何処か不思議な魅力を感じた。2016/11/13 11:56
3投稿日: 2019.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白い!3回目の読了。 結末が分かっていても何度も読んでしまうのは、クオリティの高い叙述トリックとフェアな情報展開。淡々とした文章、食事の描写も素敵。特に、後からくどくどと語り手が叙述トリックを暴く系はお腹いっぱいになってしまいますが、その点この作品はさっぱりとしていて大好きです。
6投稿日: 2019.11.17
powered by ブクログ通称『ハサミ男』という連続殺人犯の物語。 色々と書いてしまうとネタバレになってしまうので、 内容に関してはこの辺で。 私、コレ好きです。面白かった。 最後の方で『???』となり 『あーーー!やられたぁ〜』感満載で終わります。 通常、すぐに二度読みはしないのですが これは流石に二度読みしてしまった〜。 殊能先生、面白い作品をありがとうございました。
6投稿日: 2019.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美少女の喉にハサミを突き立て殺すという残虐な手口で世を騒がす連続殺人犯「ハサミ男」 ハサミ男は新たなターゲット樽宮由紀子を見つけて、彼女の下調べをするが 彼女は自分以外の誰かに殺害された。 喉にハサミを突き立てられて…。 ハサミ男は彼女を殺害し、さらに自分の手口を真似た真犯人を探しだすことを決意する。 しかし、思いっきり騙されたんだけど、それがまた気持ちいい。 序盤はゆっくりと進んでいくけれど中盤からの加速がすごい。 そして後半の嘘に嘘を塗り重ねるようなたたみかけ…作者が仕掛けたいくつもの罠にかけられていくような気分になる。 久しぶりに読みごたえのあるミステリーを堪能できて嬉しかったです。
5投稿日: 2019.11.09
powered by ブクログ読んでると、このハサミ男が魅力的に思えて好きになってきました。 まんまと騙されたし大満足の作品です。
6投稿日: 2019.11.07
powered by ブクログ複数回読むことをオススメする一冊。 ハサミ男と思われる事件の犯人を、奇しくもハサミ男自身が調べていくのだが、 色々と詰め込みすぎだろう。 物語が進むに連れて何となくネタに当たりをつけていくけど、終盤に一気にひっくり返された。 ひっくり返されたと思ったら、そこから色んな事実を畳み掛けてきて、お腹いっぱいです。 更にはアフターストーリーも臭わせる終わり方で、終始うまいなーと思うばかり。 読者にとっては意地悪で魅力的な著者だと思う。 他の作品も読んでみたいな。
5投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログ殺人自体へのトリックというトリックはなく犯人の正体にフォーカスがあてられた内容 以前からの評価通り正体に行き着くまでのいわゆる叙述トリックが使われていてうまーく伏線も張ってあったなあと。 個人的には驚きとか衝撃というよりも 今まで引っかかっていた部分がオチの事実で納得いくっていう感じ はっきりした時の痛快さが良かった
3投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書評を見て購入。凄い楽しいし、それが最後でクライマックス。 文句なしの5つ星ミステリー! 多重人格の主人公に最後まで騙されていました。→最初から、伏線は張られていたことに、最後に気づきました。章ごとに警察と主人公が交互に目線が変わっているけど、混乱なくわかりやすい。 既に帯に書いてあったように再読したくなりました。 本当にミステリー好きを唸らせる作品。
4投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログ再読。何年ぶりかの再読なんだけれど本の帯に「古典にして大傑作!」と書かれていて「ああ、もうハサミ男は古典なのかぁ」と感慨深くなった。内容は文句なく面白い!再読だからこそ味わえる、伏線を確かめながら読むのはめっちゃ楽しかった。
4投稿日: 2019.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
真相は驚くものだったが、全体的に長くダレてくる。 特に医者との会話が面白くない。 結局ハサミ男はどのくらい太っていたのか分からないのも残念。刑事がデブ好きなのかどうなのか。
0投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログハサミ男。面白いミステリーで調べて出てきたので読みました。 おもろかったです。答えは割とシンプル。 ただ、再読はあっても当分先かな。
1投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログだまされた! 完全に、最初からだまされた。見事作者の術中にはまってしまい、気付く時には頭がはてなでいっぱいに。思わずページを戻って色々と確認してしまった。 シリアルキラーが探偵役という奇抜な設定もさることながら、中身もミステリーとしてもサスペンスとしても最高に面白かった。 最後にネタバレしてくれるのだが、バタバタっとまとめた感じはあるような。 でも二度読みしたい作品だし、同著の別の本も読むぞ!と思う作品。
5投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ叙述トリック、完全に騙されました。樽宮由紀子を殺したのってこいつじゃないの、というのは半分くらい読んだところで思い始めたのでそこまでの衝撃はなかったんですが、ハサミ男はやられましたね。タイトルの先入観ってすごいなぁ、トリックのネタは本を手に取ったところからすでに仕掛けられていたのか。時折感じていた違和感が最終的に全部繋がって気持ちよかったです。読後の後味はそこまで良いものではないけど。 ハサミ男の正体が分かった上でもう一度読んでみると、全く違う作品を読んでる気分になりました。二度お得な感じですね。 ただ、警察の人たちが緩すぎて緊迫感皆無です。捜査本部が設置されるとキャリアとノンキャリでバチバチするっていうのが刑事物の定石なんですが、犯人側の視点がメインですし警察なんて添え物なんでしょうね。結局磯部もマヌケな感じで終わりを迎えましたし、長さのわりに締まらないラストでした。多分ハサミ男に全く共感できなかったからかな。共感できても嫌ですけどね。
4投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ハサミ男」の正体は冒頭早々に気づいてしまったのでラストにかけての驚きは少しだけ半減してしまったけれど、謎解きは最後までまったく気づかずに、ドキドキしながらさらっと読めました。事件の謎は解決しても、読者の他には誰も真実にたどり着いていないというのも、何かを匂わせる最後のシーンも、読後感は悪くないのにこれから先のことを思うとまたうすら寒くなるのでした。読者の特権だなあ。それに実は「ハサミ男」の現状はけっこうシリアスです。
4投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ 女性を狙った猟奇殺人犯ハサミ男が次のターゲットに選んだ女子高生が別の何者かによって殺害される。彼女の死体の喉元に突き刺さっていたのは、お馴染みの尖ったハサミだった。警察はハサミ男による犯行だと読み捜査を進め、ハサミ男は真犯人を突き止めようと奔走する。 感想 ハサミ男側と警察側の視点が交互に入れ替わり、徐々に真相に近づいていく。テンポが良く、退屈せずに読めた。最後の2つのどんでん返しは衝撃だった。また読み返すと新たな発見がありそう。
5投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
種明かしをされた瞬間、ページを繰って死体発見時の描写まで戻っていた。クソッタレそうだったのか!(笑) 女性陣のハサミ男に対する妙に警戒心の薄い態度と、ハサミ男がピンクハウスを知っているあたりで気付いておくべきだったのだ。 模倣犯の正体と行動の不自然さには、言われてみればその通りだったけど、全く気付かなかった。 そしてなによりハサミ男が世に放たれたままなのが嫌すぎる。
2投稿日: 2019.06.30
