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さいはての彼女
さいはての彼女
原田マハ/KADOKAWA
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総合評価

619件)
4.1
180
269
119
11
0
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    女性の『再生』『転機』をテーマとした4編の短編集。 さいはての彼女:ナギ(ハーレーダビッドソンのカスタムビルダー)の送り込む風が、作品全体を通して流れているような気がして、全編、爽やかな読後感。 初めての原田マハ作品だったが、お気に入りに追加決定!

    0
    投稿日: 2021.03.18
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    原田マハさんの作品の中でも推しのひとつ。 ページ数が多くなくサラッと読める。 THE原田さんの作品、というような 爽快かつ涼しい風が吹くような、清々しさ。 言葉で上手く表せないけど、ポジティブな空気を運んでくれる。 登場人物ひとりひとりにも、色んな影や闇を抱えながら懸命に生きてるさまが丁寧に伝わってきて、愛しくなる。 辛いときにいつも読み返したくなるような本。

    17
    投稿日: 2021.03.17
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    読了感というより読涼感。 ナギ、赤いモミジ、タンチョウ。我武者羅に突っ走ってきた女性が、旅先でふと自分を振り返る、それを包み込み癒すような存在に再生されていく。 最後に、もう旅には出ないと決めたナギ母が、誰によって再生されるのか。爽やかな感動をいただきました。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    4つの短編物語で構成されている本。全て女性が主人公で日常や権力に埋もれた彼女たちが旅を通して自分自身を取り戻していく物語。 線を作っていたのは周りではなく、自分なのだ。超えていこう。というメッセージが大きく伝えられているように感じる。

    0
    投稿日: 2021.03.10
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    友人が貸してくれた本 仕事に打ち込んできた女性たちが旅に出ることで前を向くきっかけを見つける話たち。私も彼女らほど仕事ができる訳でも行き詰まりを感じてもいないけれど、読んでいてふっと気持ちが楽になると共に肩の力を抜く大切さや息抜きの旅行へ出た気分になった。 気分だけじゃなくて旅行にも行きたいな。バイクには乗れけれど北海道に行こう。 旅をあきらめた友と、その母への手紙が特に好きでした。

    1
    投稿日: 2021.03.05
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    仕事や目の前のことで頭がギチギチになりかけた時に読むと良いかも。主人公と自分を重ねると、マッサージを受けているような気分になる心地の良い物語。自分も他人も大切にしたくなるお話。

    0
    投稿日: 2021.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事を頑張りすぎて周りが見えなくなること、トゲトゲしてしまうこと。多忙すぎると見えなくなってしまうこと、あるなあと。 旅と、そこでの出会い、情景はそのトゲトゲをほぐしてくれるということを、キレイに描いている。

    0
    投稿日: 2021.02.26
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    良いです。いつも図書館利用だが、こう言う、読むと元気になれる本(少々出来すぎ感はあるが、それでも)は手元に持って置きたい、と思った。原田マハは、短編も良い。 もっと走って、疾走して、もっと足掻け!

    1
    投稿日: 2021.02.19
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    大好きな原田マハさんの短編集。 4人の女性を主人公に物語がすすむ。 中でも、ハーレーを愛するナギの物語が好きだった。聴覚に障害があることを感じさせない、いや障害があるからこその人としての魅力。 全編を通じて旅に出たくなる小説だった。

    0
    投稿日: 2021.02.15
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    爽やかで清々しい短編集。 30代の、仕事に少し疲れた女性たちへ。 今までバイクなんて興味もなく、どちらかというとうるさくて嫌いなものでしたが、この短編での描写を読んで、ハーレーかっこいいな、ロマンがあって良いなって思えました。

    0
    投稿日: 2021.02.14
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    短編集 ・さいはての彼女 高飛車傲慢な女社長が耳の聞こえない女性とタンデムして、心が洗い流される話。 心が洗い流されるまでの心理描写が薄い気がして、最後のバイクを直すシーンは根が善人の祈り方をしていて、一本筋の通った人物像が感じられなかった。 ・旅をあきらめた友と、その母への手紙 一人旅をする女性の話。 手紙を書くシーンがよかった。 ・冬空のクレーン パワハラで訴えられて休職した女性の一人旅の話 一話目とほとんど同じような主人公だった。自分とは違う人生を選んだ人への憧れと、その人からの励ましで立ち直っていく姿が良かった。 ・ 一話目に出てきた耳の聞こえない女性のお母さんの話 自分が乗れないバイクで夫を失う悲しみと、娘がバイクで日本中を旅することへの不安、娘への愛情が感じられて良かった。ただ、55歳の女性が心なしか初めて会った男性に襲って欲しそうにしてる描写が唐突にあって少したじろぐ。 ・全体を通して 4話目が一番よかった。

    0
    投稿日: 2021.02.09
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    旅、いいな〜〜 せっかく免許取ったし、早くバイク買いたいな〜〜 あと一人暮らしが似合う女性になりたい、堂々とした女性 最近お母さん系の話ですぐ泣いてしまう

    0
    投稿日: 2021.02.02
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    ナギちゃん素敵。 世の中にたくさん引かれている、と思っている実は自分で引いてしまった線。越えていこう、と思える優しいお話たちだった。

    0
    投稿日: 2021.01.28
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    必死で働いてきた人にとって、認めてくれるような、力を抜いてくれるようなお話達。 今は落ち着いたけど、自分も前は必死で働いていたので共感できる部分がたくさんあった。 それを否定するわけでもなく、ただおつかれさまと言ってくれるような小説。 別の視点では、 このご時世に読むと、心の底から旅行したくなる、行った事ない場所に行ってみたくなる本。

    1
    投稿日: 2021.01.26
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    凪みたいな女の子になりたいと思った。 正直、そんなに心に響いたわけではないけど、今まさに仕事に、人生に躓いてるわたしにとって、そんなに悲観的にならなくてもいいと思わせてくれる本だった。

    1
    投稿日: 2021.01.21
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    生きる活力をもらった。 そんな線どんどん超えていけ。 どんな線でも自分からどんどん超えて前に進める人になりたいな

    0
    投稿日: 2021.01.14
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    久し振りだな、原田マハ。 岸和田に出張になったので、あと100頁程で読み終える本を置いて、この本を持って出る。 200頁チョイの本は電車での移動中に1日で読了。 第1話、馘にした”有能な秘書”のささやかな仕返しで始まる物語。 面白い導入だったが、短い話で、コクは薄い。 ナギちゃんがなかなか魅力的。★★★ 第2話、いつもは友人と二人旅が、今回は訳ありでひとり旅。 景色、お風呂、料理…、宿屋の風情が好ましく、そこで自分の周りの人の存在を改めて思う。 たまにはこういうひとりでの旅も良いなと思う。★★★★ 第3話、ひと月の有給取得、会社を向こうに回したささやかな抵抗。 賭けたプライドの軽さに愕然としながら、それでもこれからも続けなければならない会社生活。 救いの手がタンチョウヅルではなく、東京から差しのべられるところが泣ける。★★★+0.5 いずれの話も主人公が公私に肩肘張って生きる女性というのが設定としてはありきたりな感じがするのだが、2話3話は終わり方がありきたりにならず、佳い話に。 第4話、最後にもう一度、ナギちゃんが登場。短い話と思った最初の話は前フリだった訳だ。 とは言え、ナギちゃんはさっさと第1話に繋がるツーリングに出掛けてしまい、ひとり家に残されたナギちゃんのお母さんの話。 捻りも効いて普通によい話だったが、いくら亡き夫と同じ風を持つ人とは言え、簡単によろめいちゃいけないな。★★★

    6
    投稿日: 2021.01.06
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    読み始めた瞬間から心を鷲掴みにされた。 すごいぞ原田マハ。 なんて素敵な女の子!ナギ。 本当に風のような子なんだね、君は。 それぞれ悩みを抱える女性たち。 …に共感しつつ、一緒に勇気づけられた気分に。 さいごのナギのお母さんの話では号泣。 爽やかで素敵な物語だった。

    0
    投稿日: 2020.12.23
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    心温まる短編集だった。 最後の話はボロボロ泣きながら読んだ。 凪ちゃんのように前向きに生きれたらいいなと思った。 落ち込んだときに読み返したい本。

    2
    投稿日: 2020.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4篇からなる短編。 とても爽やかなお話。 前から気持ちのいい風が吹いてくるみたいな。 バイクには興味ないけど、 私も一緒に乗って嫌なことも気持ちも全部吹き飛ばしてくれたみたいな気もする。 仕事に悩んでいる女性に特にオススメの本です。 読後、とってもあったかい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2020.12.11
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    読んだ後の爽快感が心地良い。 ほっこり幸せな気分になれる。 ツーリングをする人もしない人も楽しめる本だと思う。まるで自分が北海道に旅行をしてリフレッシュしたような気持ち。

    0
    投稿日: 2020.12.07
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    仕事と女性と一人旅がテーマの作品。短編集だけど、内容がリンクしているところもあり楽しく読めました。 仕事に励んでいる充実感の一方で、プライベートの自分はおばさんになりきれないような感覚が描かれています。また、おばさんを受け入れきてれいないなかで仕事に挫折した女性が、自然の中で青春の焼き直しのようなリスタートを切るところも精神的に老けていない故の出来事のような、そんな印象を受けました。 自然のなかでリフレッシュしていく描写は見事で、情景を思い浮かべながら読めました。風の感覚については特に爽やかで疾走感があります。

    0
    投稿日: 2020.12.07
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    短編集。 ハーレー。 カスタム。 みみは聞こえない。 傷心。旅行。北海道。 よくわからん、追ってのひとたちはアリャ一体何者じゃ?もうちょい知りたい、というちょっと手前で話が終わるなぁ。余韻の物語だった。

    0
    投稿日: 2020.12.04
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    旅する女性の短編集。サイハテに乗るナギが最後を締めくくる。ハーレー、ツーリングの気持ちよさを少し知る。

    0
    投稿日: 2020.11.26
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    人との出会いって素敵だなと改めて思わせてくれる作品でした。みんなそれぞれ抱えているものがあるけれど、人を救うのはやっぱり人なんだなぁと。自分の友人や家族と重なり、感謝と愛しい気持ちを思い起こさせてくれました。

    0
    投稿日: 2020.11.20
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    社会人になってからまた読みたい本だと思った。現実はこんなに優しい世界ではないかもしれないが、それでも、自分が追い詰められたときの解決策を教えてくれる本だと感じた。

    0
    投稿日: 2020.11.19
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    『旅をあきらめた友と、その母への手紙』が すごく良かった。 私もお母さんと旅行したいな。 いろいろなところを! 「人生を、もっと足掻こう。」

    0
    投稿日: 2020.11.08
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    自然の美しさの描写と、主人公たちの気持ちが晴れていく様が読んでいてとても爽やか。北海道に行きたくなった。

    0
    投稿日: 2020.11.07
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    タイトルの最初の物語はイマイチだったが、それ以外は面白かった 最後の物語は最初の物語に続く内容だけど 最後の最後で驚きがまっていた

    0
    投稿日: 2020.10.28
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    知人に紹介されて読みました。言葉の力を感じます。近頃は動画サービスばかりにお世話になっていますがやはり言葉で描く情景や心情はとても豊かだと思いました。登場人物の目線が女性ばかりで、共感しながら読むことが出来ました。都会に疲れたらわたしもサイハテに。

    0
    投稿日: 2020.10.27
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    坂口さんがオトナ買いした原田マハシリーズ第二弾その1。3冊目の原田マハも再生のはなし。やっぱり再生のマハなんだね〜笑。 さいはての彼女 冬空のクレーンとも北海道の話なので すごく身近に感じる。 それぞれ全然別の短編と思ってたら 最後の 風を止めないで でまたナギちゃんが出てきて ぐるっと一周した感じ。 バイクの話でもあり さらに身近に感じる。 ナギちゃん いいなぁ。 人を巻き込むプラスのオーラが、すごい。 明るくてパワフルで こんな子がそばにいたら 絶対元気になる。 サイハテって名前の真っ赤なハーレー。 ナギちゃんにぴったりだ。 陽一さん もう一度ナギちゃんにあって欲しかったなぁ。そして生きてて欲しかった。 そして卓郎さんとナギちゃんママ うまくいけばいいなぁ。オトナの恋は 踏み出すまでが途方もなくハードル高い気がするけど この2人なら そのハードルを軽々越えられる気がするし ナギちゃんの援護射撃もきっとモーレツにあるはず。 サイハテの彼女にでてくる やり手秘書 高見沢。 ほんと やるなぁ。惚れ惚れする 笑。 そして 最後には 高見沢に感謝するスズキスズカもいい女だ。

    15
    投稿日: 2020.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段は人の多い場所を避けるインドア派なのだけれど、知らない土地の空気に触れたくてふらっと旅に出たくなるような足取り軽くなる作品だった。 ──天候が描写する主人公の心情の変化 原田マハさんは情景描写がとても上手い作家さんだと思う。四季や自然の美しさを滑らかな文体で表現していて、スッとその時々の状況が自然と頭に浮かんでくる。ともすれば、主人公が感じている景色を読み手側も五感で感じられるのではないかと錯覚するほどだ。 表題作の爽快な北海道の空気感はもちろんのこと、「旅をあきらめた友と、その母への手紙」「冬空のクレーン」においては、始めこそ鬱屈とした暗い情景に感じられるものの、終盤は主人公の女性たちの前向きな気持ちへの変化を表しているかの如く、明るいものになっている。 ──様々な状況から再生していく過程を追体験できる 収録された短編の主人公たちは、様々な挫折を経験しながらも色んな人との触れ合いを通して、前向きに再生していく。その過程を端折ることなく読み手に追体験させてくれる本書は、今まさに挫折を経験して元気が無くなっている女性たちの心に、立ち上がる栄養を与えてくれる作品ではないかと思う。

    0
    投稿日: 2020.10.25
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    とても心地の良い文で、スッと文字が入ってくる。そんな本でした。 原田マハさんの作品は再従兄弟に勧められて読んだのですがこれからもハマりそうです。

    0
    投稿日: 2020.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集にもかかわらずこの満足感はさすがですね。 やはり好きです「原田マハ」作品。 4つの物語に共通するのは「旅」。 でもその旅は以前読んだ「旅屋おかえり」とは違った旅で、どこか日常に疲れた主人公の女性たちが旅を通じて忙しさのあまり気づかなかった日常を取り戻す心温まるステキな物語。 強烈な印象を残したのは23歳のハーレー乗りナギ。 彼女は先天性の病により幼くして聴力を失った。 耳の聞こえる人と、自分との間に、見えない「線」がある、と泣いた幼いナギに、父が語ったこと。 「ナギ、そんな『線』は、どこにもない。もしあるとしたら、それは耳が聞こえなる人たちが引いた『線』じゃない。お前が勝手に引いた『線』なんだ。」「いいか、ナギ。そんなもん、越えていけ。どんどん、越えていくんだ」 そんな父がどこまでも行ける魔法の乗り物としてナギを愛車のハーレーのシートの後ろに乗せてタンデムで走りだす。 ナギとハーレーとの出会い。 ナギ、どこまでも愛車の『サイハテ』と共に風に乗って走って行け。 説明 内容紹介 脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて旅に出た。信頼していた秘書が手配したチケットはは行き先違いで――? 女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。 内容(「BOOK」データベースより) 25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。 著者について 東京都出身。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒。森美術館開設室、ニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務を経て、フリーのキュレーターとして独立。2012年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 原田/マハ 1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史科卒。伊藤忠商事、森ビル森美術館開設準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年にフリーランスのキュレーターとして独立。05年「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    12
    投稿日: 2020.10.20
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    旅とバイクを題材とした4つの話が収められている、とても清々しい短編集。 これを読んで一人旅をしたくなった女性は多いだろう。わたしもそう思った。 でもこんな素晴らしい旅は、わたしには決してできないだろうな。ナギのような女の子はどこを探したっていないだろうし、わたし自身それを失ったらすべて終わりだと思うような何かをしているわけじゃないし。 一番目のお話に出てくる女社長、鈴木涼香。きつい性格と乱暴な物言いが災いして、重要なポストにいるスタッフが何人も辞めてしまった。そんな折、1週間のバカンスを最高に贅沢に過ごそうと、秘書に手配させた沖縄旅行。実際に彼女が乗り込んだ飛行機の行き先は、まったくもって逆方向、北海道の女満別だった。 既に退職することが決まっていた秘書が違う行き先の旅を手配したのは、彼女に対する復讐だったのだろうか。だとしたらとても愉快な復讐だと思う。向こうで慌てふためき怒り狂う鈴木涼香を想像して、随分と楽しんだことだろう。そしてこの真逆の旅は、鈴木涼香にも楽しく素晴らしく忘れられないものとなって、彼女自身をよい方向へと導くことになった。 日常からしばし離れることが、人間には必要なんだろう。 それは音楽を聴いたり、絵を描いたり、スポーツをしたり、そうやって好きなことに没頭する時間でもいいかもしれない。だけど時間だけではなく、空間も違うところに身をおくことが、きっと身体と心をリセットするいいきっかけになる。 そして本当に大切なのは、そのあとだ。旅に出て、気持ちのスイッチを入れ替えて、日常生活の中にある自分のことを客観的に見て気づいたことや考えたことを、旅から戻ってきたあとどう生かすかだ。旅の途中で灯すことができたその光をどう大切に守っていけるかなんだと思う。ここに出てくる女性たちはきっとその光を一生懸命絶やすことなく守っているはずだ。ナギがこの先、ずっと風を止めないのと同じように。

    2
    投稿日: 2020.10.06
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    肩肘張って生きてきた女性が一人旅で自分を解放することを発見する短編集、かな。 最初の作品の冒頭であまりに嫌なタイプの女性が登場したので大袈裟な再生物語かと期待せずに読み進めたのですが、良い意味で予想を裏切られました。

    0
    投稿日: 2020.10.04
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    4編からなる短編集。 いずれも旅をテーマにしたもので、共通するのは、主人公はそこまで若くない女性で、仕事なり人生なり挫折を抱えている。 旅で誰かと出会ったり、また旅先でしかみられない景色を見たり…非日常を体験することで、彼女たちはまた歩み始める。 旅に行きたくなる一冊。 薄いのでさらりと読めるし、どれも読後感が心地よい。 私は2話目が好きかな。 主人公と、旅に来るはずだった友人とのメールのやりとりが温かくまたユーモアも感じる。 このコロナが落ち着いたら、私も旅に出よう。

    0
    投稿日: 2020.09.30
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    自分や、誰かが引いた線なんて、越えていけ。 線の向こう側は、思っているよりもずっと長い道が待っているから。 そんな風に感じました。 型にはまった生き方よりも、自分らしくいられる生き方を見つけられる方が、よっぽどかっこいい。 ナギのように、好きなことを見つけて、それに夢中になれる人生を送りたいな。 自分の『サイハテ』を目指して、どんどん走っていきたい!と前向きになれました。

    1
    投稿日: 2020.09.27
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    順風だと思ってる人ほど読んで欲しいと思う本でした。 そしてハーレイが乗りたくなる、遠くに旅したくなる本です。

    0
    投稿日: 2020.09.26
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    Kindle unlimited 読み放題 社長やガチガチの仕事人間など、一見すると自分とは違う世界の、いわゆる成功している人が主人公の話だと思いました。しかし読み進めていくうちに、そんな人でも心の内は皆同じように自信がないながらももがいている描写が所々に散在しており、自分も普段の生活で少し気を緩めつつ頑張っていこうと前向きになれる作品、なのかなと思いました。

    0
    投稿日: 2020.09.05
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    「最悪の事態に直面した時、1時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は一年後、十年後、必ず成功する人です」

    0
    投稿日: 2020.09.03
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    なんだかほっこりするお話しでした。 なんだか旅に出たくなるお話しでした。 なんだか勇気をもらえるお話しでした。 仕事や家庭など、様々な問題に埋もれて自分を見失う時があると思います。 そんな時に、旅を通じて非日常の中で、さらに、そこで出会った素敵な人を通じて、本当の自分に気付ける、戻っていける、そんな描写がとても綺麗に感じることができ心温まる一冊でした。 4つの短編集でしたが、一つ一つが読みやすかったです。 個人的には、冬空のクレーンが1番気に入りました。 原田マハさんの作品を初めて読みましたが、他の の作品もこれから読んでいきたい思います。

    2
    投稿日: 2020.09.02
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    知り合いの女性から職場でパワハラ的な出来事に合っている…そのようなLINEを貰った時にタマタマ手にした本だったのですが…読み終わって、この本をそんな彼女に贈ろうと思いました。 女性が主人公の4つの短編なので、もちろん男の自分が読むよりも女性が読んだ方が、その感じ方も違うと思うのだが、それでも、この本読んだら少しは元気になれるかなぁと。 あと『旅したいなぁ』と読後に考えるのは自分だけでは無いと思う。特に新型コロナウイルス感染拡大により長引く自粛生活の中で読むと…『あ〜旅したいなぁ』と思わせる1冊でした。

    0
    投稿日: 2020.08.30
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    最果てとは言わないが、風を感じに出かけたくなった。 暑さとコロナで籠もっているが、ダーッと広い所に行ってぼーっとしたい。

    2
    投稿日: 2020.08.23
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    とても爽快感のあるお話でした。 ナギちゃんが魅力的で、一度会ってみたいなと思いました。 人との出会いは素晴らしいものなのだと改めて感じました。

    0
    投稿日: 2020.08.21
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    親が読んでて、面白いよと言われて(あまり気は進まなかったけど)読んだ。 そしたら意外と面白くて、短編集のうち1作目から引き込まれていった。 4作目は予想だにしない展開に心底驚いた。 1時間くらいで一気に読了!!

    0
    投稿日: 2020.08.12
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    何かしら仕事で挫折した女性が一人で旅に出る短編集。私は一人旅はしたことはないけれど、思わず旅に出たくなる話ばかり。主人公たちが旅先で出会う人々が素敵な人ばかりで、1つのコミュニティでうまくいかなくなっても場所や見方を変えてみれば人生なんとかなる、と思えた。Amazon Unlimitedに収録されていたので適当に選んで読んでみたが、出会えてよかったな。

    1
    投稿日: 2020.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4編の短編小説が1冊になった本。 1話目 特にラストまで大きな驚きなどはないが、凪というハーレー乗りの女の子がとても魅力的で印象が強かった 2話目 秋の紅葉の表現が美しいのが印象的でした。 3話目 私的にはこのお話が一番好き。雪原と鶴の神秘的な情景。またこれから恋を思わせるラストに続きが読みたいと思いました。 4話目 ここでまさかの凪のお母さんの恋のお話。そしてこのお話が唯一最後に、予想しない展開になってびっくりしました。面白かったです。   旅っていいものだ、旅に行きたい、と思わせてくれる小説でした。

    0
    投稿日: 2020.08.08
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    この本、好き 原田マハさんの本、素敵 これまでいくつもの本に救われて生きてきた 苦しい時には、本がある どれほどの孤独も、溢れる不安も、いつも 本には救われる まだ生きられるかな そんな思いがある

    9
    投稿日: 2020.08.01
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    久しぶりに好きな物語に出会った。 青春とは違う苦さとほっこりと心が暖かくなる短編集。 人間関係の悩みや自己矛盾に苛まれる日々。自分にも理解できない怒りやら焦りに埋もれる日常から離れて、旅先での偶然の出会いに心を癒される。自分の現実での体験とも重なり共感した。 ほんとうは素直にいたい、謝りたいと心では思うのに、どこかプライドが邪魔をする。結局意地を張っていくうちに壁がすごく高く感じて謝るのも億劫になる。積りに積もった心のモヤモヤが爆発して、現実から逃げてしまう。そんな自分も現実も受けたくないのに。 逃亡先で出会う人や自然に触れると、自分のちっぽけさに気づく。こんな景色な人の笑顔を見ているとどうでも良くなる。ここからまたがんばろうって思える。それだけで幸せだな。 人生ってこんなことの繰り返しなんだろうな。自分の悩みなんて思っているよりもちっぽけで、自分が少し素直になれば解決することだってある。そして旅は、自然はそんなちっぽけな自分に気づかせてくれる。また旅に出たくなるな〜。

    0
    投稿日: 2020.07.31
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    コロナで好きなように旅に出れないけど、気持ちよく風を感じ、風景を感じることができたかも。 原田さんの女性が頑張る話は好き。

    1
    投稿日: 2020.07.29
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    爽快な本。旅行大好きなので読んでいて気持ちよかった。ハーレーが格好良すぎて、乗りたいなって思った。自分が乗ったら絶対事故るだろうけど、、爽やかな風の凪に乾杯だよ。カッコいい女性は飾らなくて強くて、優しい。

    0
    投稿日: 2020.07.26
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    「旅をあきらめた女と、その母への手紙」 誰しもに訪れる転換期は誰かの支えとなるか、また誰かに支えてもらえるかの2つに分類されると考える。 支えてもらう側から支える側へ、濁りなくシフトできた主人公を好ましく思う。

    2
    投稿日: 2020.07.22
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    短編集と知らずに、原田マハさんなので 飛び付いて買って読んだら、最初の「さいはての彼女」の続きが読みたくてたまらなくなった

    0
    投稿日: 2020.07.21
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    短編集ですが、最後に物語が繋がっていることに気付きます。 ハーレーで颯爽と駆け抜けてみたい! 読後感は爽やかです。

    0
    投稿日: 2020.07.16
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    ハーレーと女性と旅と仕事のお話 風… なんでこんなにバイクに惹かれてるんだろう どうしてバイクに乗ることを止められないんだろう バイクに乗る時ぐらいは自由でありたい。 仕事、人間関係、悩み、予定、、、 色んな物を置いて走り出したくなる1冊でした。

    0
    投稿日: 2020.07.05
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    人生何が起こるかわからないなと改めて感じる本。とにかく状況をありありと事細かく描いてあり、情景が綺麗で想像が掻き立てられるような文だった。「最悪の事態に直面したとき、一時間後に立ち直っている自分を想像できるか。それができる人は、一年後、十年後、必ず成功する人です。」このような人に、線を越えていけるナギちゃんのような強い人になりたいなと思った。

    0
    投稿日: 2020.07.03
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    佐々木凪(ササキ ナギ)が名付けたハ-レ-ダビッドソンの名は「サイハテ」。ハ-レ-を愛するもの同士が出会えば、一分でその先一生の友達になるという〝一分一生〟の出会いが、切なくも心癒される物語となって紡がれています。表題の『さいはての彼女』と『風を止めないで』は、人の世の哀切に満ちた忘れがたい記憶を呼び覚ます、珠玉の名編です。

    0
    投稿日: 2020.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最も心に残った言葉は断トツで、ナギの父タオさんの、それは自分で線を作っているだけ。その線を越えていけ。辛い時に必ず刺さる言葉だと思う。 話は四編収録されているが、どれもゆっくりとした時間の中で、それぞれの感情は激しく揺れ動くストーリーとなっており、自然と感情移入してしまう!

    5
    投稿日: 2020.06.25
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    春夏秋冬それぞれの短編集。 夏の北海道、秋の修善寺、冬の北海道、春(?)の山梨。 それぞれが何かを抱えながら生きていて、偶然出会った人に少し心をあっためてもらうようなお話たち。 旅をして、人と出会いたいなぁと思う本でした。 外出があまりできない今読むべきだったかは微妙ですが、でかけたくてうずうずします。

    0
    投稿日: 2020.06.18
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    仕事で悩む女性が物語の短編集。 「冬空のクレーン」が個人的に一番好き。 壁にぶち当たった時、何処かへ遠くへ行こう。 旅に出たい。読み終えて素直にそう思った。

    0
    投稿日: 2020.06.13
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    凄く素敵だなぁ、 人生の中で これは詰んだな 壁にぶち当たったな、 そんな時に 自分の知らない場所に出て、 旅して 新たな自分に出会い 何かと 自分の中のモヤモヤが整理され また新たな一歩を踏み出す 勇気を与えてくれる本でした。 あなたのために あなたの人生を もっと足掻こう。 良い風が吹いてます。 今日も明日も この風、ずっと止まないで欲しいな。 この風止めないでね。これからも、ずっと。

    1
    投稿日: 2020.05.31
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    主人公の子たちと歳が近いせいか、全編泣けました。原田マハさんは全OLを掃討しようとしているのですか。 「冬空のクレーン」が一番好きです。私も仕事に疲れたら旅行に行こう!

    1
    投稿日: 2020.05.24
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    原田マハさんの作品とても好きだ〜〜 「再生」がテーマの物語4つ。都会での生活で自分を見失っていた人が自然が持っている力や出会った人々の影響を受けて自分を取り戻していくのが気持ちよかった。 風景がとても鮮明に思い浮かんで北海道とか伊豆に旅行に行きたくなった。ハーレー乗ってみたい。

    2
    投稿日: 2020.05.10
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    2020.5.3読了 ナギ。そんな『線』は、どこにもない。もしあるとしたら、それは耳が聞こえる人たちが引いた『線』じゃない。お前が勝手に引いた『線』なんだ。いいか、ナギ。そんなもん、越えていけ。どんどん、越えていくんだ。 人生を、もっと足掻こう。

    0
    投稿日: 2020.05.03
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    原田マハさんらしい、人の優しさと自然が調和した短編物語。傷を負った登場人物が辺鄙な土地で出会う人たちによって前を向く姿に、心を癒される。

    0
    投稿日: 2020.04.26
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    人間関係が希薄になりがちな現代社会。 『1人で生きていける!』なんて息巻いていた私を、叱責するわけでもなく、優しく包み込んでくれた1冊。 人は誰しも人のつながりなしには、生きていけないし、苦難も人の助けなしには乗り越えていけない。 今の私に、そう気づかしてくれた1冊。

    0
    投稿日: 2020.04.23
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    最高だった…連作短篇集ですが、表題作でもある1話目の「さいはての彼女」が面白すぎて打ちのめされて、なかなか読み進めることができず、読み終わるのにめっちゃ時間かかりました。 主人公はいずれも大人の女性ですが、中学生高校生くらいの若い人に是非読んでもらいたいです。若いうちにこの物語に出会っていたら、大人になって挫折したり何かに躓いたとき、きっとくじけずに立ち直ることができると思います。

    0
    投稿日: 2020.04.23
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    内容的にも文体的にも軽くて浅い感じだったので、深い話を好む自分にはあまり響かなかった。 山女日記を読んだ時の読後感に近い。 表現の仕方がありきたりすぎるのかも。 ただ、自分がこれからやろうとしていることや描いている未来に通じるシーンがあったので、違う意味で印象に残った1冊。

    0
    投稿日: 2020.04.07
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    線を越えていけ。これは耳の聞こえないナギだけでなく、すべての人へのメッセージだ。 自分で勝手に引いてしまっている線はないだろうか、と振り返ってみた。たくさんあると思う。もっと、広い世界でいろいろなことを肌身で感じて、自分の人生を生きて、足掻いて。そうやって生きることでもっと人生は豊かになっていく。 もう一つ。人生に対して大きく構えないでもう少しリラックスしようという優しいメッセージもこの本には潜んでいる。リラックスといえども、目の前のことに真剣に。「人生の成功者」を目指さなくたっていい。遠くに目を向けすぎないで、目の前のことに足掻いてみよう。 読後はさわやかで、何度でも読みたい本。

    0
    投稿日: 2020.03.25
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    これはよかった! 4人の女性の再生を描く短編集 短編集とはいえ、ところどころでホロリときます。 とくに表題の「さいはての彼女」は心に響きます ■さいはての彼女 若手女性社長の涼香。仕事も恋にも疲れ果て、沖縄にバカンスに行くつもりが、チケットの行き違い?で、北海道の女満別に行くことに。そこで出会ったハーレーをのる「ナギ」との旅が、涼香の心をほぐしていきます。 そして、そのメッセージは 「乗り越え、生きていくんだ」 っということ。 このストーリ展開はさわやかに、そして心に響きます。 ■旅をあきらめた友と、その母への手紙 いつも二人で旅していた友達の母親が入院することに。 結果、一人で旅することになりながらも、今までの人生を振り返ります。 そして、そこに込められている思いは 「人生を、もっと足掻こう」 ■冬空のクレーン 大手ゼネコンの課長補佐の志保。職場でのトラブルから1か月の休みをとって北海道へ。 そこで出会ったタンチョウレンジャーとの会話が、彼女がもう一度トラブルに向かおうという気持ちになっていきます。 ■風を止めないで 「ナギ」の母親の物語。 亡き夫と娘をつなぐハーレーについて、ある男性の出現から思い起こすストーリー 全編を読み終わると、旅に出たくなる! お勧め!!

    8
    投稿日: 2020.03.01
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    4人の女性が、人生につまづいたり、気持ちが折れたり、疲れたりしたときの、再生のお話。 ナギちゃん、いいなぁ また会いたいなぁ と思ったら、最後のお話でナギちゃん出て来て嬉しかった ナギちゃんのパパの言葉に涙した。 夫がこんなこと言ってくれたら、嬉しすぎるなぁ ハーレーのエンジンってどんな音なんだろ 一分一生なんて言葉、ハーレー乗りにはホントにあるのかな ハーレー乗る人はロマンチストなんだろうか 何処かにひとり旅したい気持ちになったかも

    0
    投稿日: 2020.02.12
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    この本も読んでて バイクメーカーと仕事してて なんでバイクに乗ってないんだろうか さいはてまで きっといく

    0
    投稿日: 2020.02.11
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    どの話もありがちなんだけど最後にはあー良かった!って…気持ちがほんわりした。ハーレー乗りの知り合いいたけど確かに…こんな一体感があったなー

    7
    投稿日: 2020.01.17
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    4人の女性の再生を描く短編集。キャリア、失恋、挫折、死別...。立ち止まったっていい。線を引いたっていい。いつか必ず越えられる。所々でホロリとさせられた。流石のストーリーテリング。ナギを主人公に長編を書いて欲しいなぁ。 「どんな大それたことでも、誰かがそう考えるところから始まるんじゃないかな」

    11
    投稿日: 2020.01.12
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    「さいはての彼女」 「旅をあきらめた友と、その母への手紙」 「冬空のクレーン」 「風邪を止めないで」 の四つの短編集。 ナギっていう名前のバイク乗りの少女と都会のバリキャリ女性の出会いとツーリングを描いた「さいはての彼女」が爽快でとっても良かった。ナギっていう女の子がとても魅力的で、長い黒髪を綺麗にまとめて赤いヘルメットにしまいこんで、バイクをこよなく愛して、ツーリングを心の底から愛してる姿がかっこよかった。潔さ、強さ、度胸、そして周りを大切にするナギは、まさに「さいはての彼女」という感じがした。私も「さいはての彼女」になりたい。爽やかな風を吹かす人になりたい。 心に残った言葉 耳の聞こえる人と、自分との間に見えない「線」があると泣くナギに、ナギの父親が言った言葉「ナギ。そんな『線』は、どこにもない。もしあるとしたら、それは耳の聞こえる人が引いた『線』じゃない。お前が勝手に引いた『線』なんだ。いいか、ナギ。そんなもん、越えていけ。どんどん、越えていくんだ。」

    1
    投稿日: 2020.01.09
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    30歳過ぎくらいのバリバリ働いていた女性たちが、 仕事でいっぱいいっぱいになって目的も無く、 一人旅に出るお話。 「一人旅に出るにはそれなりの覚悟と理由がある。」 一人旅って言っても意外と孤独ではないこと、旅先での見知らぬ人との出会いもあたたかくて良いなと思いました。 お話の中に出てくる、先天性の聴覚障害をもった女の子が健常者とのあいだに見えない『線』がある。と悩んでいたところ、そのお父さんが娘に言った一言が印象的です。 「そんなものどんどん越えていけ、それは自分で引いた線だ、世界はすごく広いんだから、いろんな人に会って、いろんな話をするんだよ。」

    0
    投稿日: 2019.12.26
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    ひさしぶりに銀座、松坂屋デパート跡地の「銀座シックス」6Fの蔦屋書店をのぞいた。コーヒーも飲めて、はやりのちょっと贅沢な空間。そこで「旅に関する本」フェアがありひょっと目についたのがこの本。そういう出会いが本好きには冥利なのだ。 『さいはての彼女』 落ち込んだとき、失敗したとき、にっちもさっちもいかないとき、どーするか?旅に出よう! 「旅は出会いと癒しと出発の場でもある」という4編のお話。 主人公たちはそれなりに活躍し、年輪を経た熟女、その旅先での気付きに親近感を覚える。 わかるよね、わたしなどもさしたる問題がなくても、旅行の終わりの帰り車中などで「さあこれから!」と思ったり「人生の一コマに記憶」したりして、なにがなし旅愁に浸るもの。 「さいはての彼女」北海道は網走にて、ハーレイダビッドソンを駆使してる若き女性に会う意外性 「旅をあきらめた友と、その母への手紙」一人旅にて伊豆半島は修善寺温泉で来し方を振り返る 「冬空のクレーン」またまた北海道は釧路、丹頂鶴の里での出会い 「風を止めないで」「さいはての彼女」に登場のバイク好き若き女性の実家、山梨は甲府での母親の姿 なかなか凝っているストーリで、わかりやすい文章でよい。 ところどころ描写が漫画チックなところが気になるけどね。(例えば、照れ隠しに鼻の頭をぽりぽり掻く彼という動作がたびたび描かれるが、そんなひと見たことないけどなあ、と言いつつそんな細かいこと突っ込まなくても・・・笑)

    2
    投稿日: 2019.12.20
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    旅にまつわる4つの短編 仕事バリバリの女性達がちょと行き詰まり夏の北海道女満別、雨の修善寺、真冬の北海道鶴居村のひとり旅を通してまた次のステップに向かって頑張ろうとするとても前向きになれるお話。 旅のお供にベストな1冊。

    0
    投稿日: 2019.11.21
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    4.7 面白かった、短編集ですが、それぞれ繋がってる部分もあって、楽しめました。ナギちゃん最高ですね!

    11
    投稿日: 2019.10.25
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    ね、行かへん?どこでもいい、いつでもいい。 一緒に行こう。旅に出よう。 人生を、もっと足掻こう。 ハグを旅に連れ出すナガラの言葉。 『旅をあきらめた友と、その母への手紙』 大学時代からの友人ハグとナガラ、2人の旅行記的な本があるなら絶対読む!楽しいにきまっている! 2人の会話のやりとりが好き。こんな楽しく話しながら日本中旅行できる友達がいるっていいなぁ。 自分までハグと一緒に旅館に泊まって、ナガラとの思い出を反芻しているような気持ちになる。 毎日を丁寧に続けて繰り返すことも大事だけど、 いつもと違う場所へ旅に出るのも大切。誰かと一緒に旅行したくなるお話。

    0
    投稿日: 2019.09.21
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    2019.9.20 引っ越し準備に慌てながら らすとアゲ図書館 行動力 男勝り ハーレー 凪 4つの物語 1 凪と涼香の話 まさかの女満別 2 退職後の一人旅 友達母への手紙 3 タンチョウヅル 北海道 4 凪ママ 久々のドキドキの巻 どの女性も結局かっこいいんだなー 退職してても 休暇を取っていても 結局は背景がかっこいい。 どうしたものか。 あーー北海道に旅に出よ!

    0
    投稿日: 2019.09.20
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    正直な話、カバーに「頑張りすぎるあなたへ~」みたいな煽り文句モリモリの時点で読む気力はかなり減退した。 そういう捻くれた私に、まあまあいいじゃないですか、とお茶を出して構わずお喋りしてくる感じの本。 さらに言えば私は仕事に自己実現はこれっぽっちも求めない女なのでターゲット層ではない感じなのだが、それでも読みだすとナギちゃんの可愛さがすっと入ってきて北海道の果て感にすーっとして、汗だくでエンジンかける二人を応援してしまう。 どの短編も、彼女らが最終的には自分の元居た場所へ戻っていくのが良い。そうね、作者さんは私たちにも線をぶっ飛ばして、また頑張ってほしいのね、と嫌味なく受け取れる。ハーレーダビッドソン、雨の紅葉、ビルの上の鶴、明け方のショーウィンドウに写る鳥。全体的にさらっと書いてるけど、情景も人物も素直な魅力があった。捻くれててごめんなさい。良い本でした。

    0
    投稿日: 2019.08.28
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    人生の中で、誰もが一度は経験したことがある失敗。 人によって大なり小なりはあるけれど「言い訳のきかない失敗」をしてしまったとき、世界から逃げ出したくなる衝動に駆られ現実逃避を試みる。 自分を知らない地へ行き、真っ更な場所で心身共に零に戻す。 日々の繰り返しから逸脱することで、日常の自分の姿を客観視できる冷静さを取り戻す。 「人生の再生」=旅 そこへ原田さんの素敵な登場人物が加われば、素敵な小説になることは言うまでもない。 また北海道に行きたくなった。

    0
    投稿日: 2019.08.24
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    表題作含む4つの短編集。 最後の作品以外は、 ある程度肩書きと自信を持つ女性の一人旅の物語。旅を通じて人生という、旅を振り返ったり、見直してみたり。 普段自分が大切にしている肩書きやステータスも場所が変わればなんの意味も持たない。 とりあえず、旅に出たくて堪らなくなる本であることは間違いない…!!

    1
    投稿日: 2019.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『旅をあきらめた友と、その母への手紙』で主人公が泊まった宿が素敵すぎた。秋なのも、雨が降ってるのもいい。泊まりに行きたい。

    0
    投稿日: 2019.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅に出る理由は人の数だけあるけど、旅に出たくなる一冊。 『風を止めないで』は旅にでる最愛の人を見送る人たちのちょっと切なくて、でも不思議と爽やかなストーリーで特に好きです。

    0
    投稿日: 2019.07.14
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    どんどん読み進みたくなりすぐに読み終わった。それぞれの主人公の気持ちや環境に共感できる部分多く、日々の自分を見直したいと思った。 最後のお話しはお兄さんは普通に会いに行くのではだめだったのか、その後一人で考え中〜

    0
    投稿日: 2019.07.08
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    いいねぇ、絵になる短編集です。 バイクには乗れないけど、北海道に旅に出たくなる本でした。 1作品目と4作品目の絡みも楽しめました。 原田さんの作品は、情景が浮かび上がってくるので好きです。 心も癒される本でした。

    2
    投稿日: 2019.07.04
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    最近、ちょっとはまっている原田マハさんの短編集。まさに名人級のストーリーテラー、目頭が数回熱くなってしまいました。 本書は4編からなります。主人公はいずれも若くない女性、そしてそれぞれが、程度の差はあれテンパった状況にあります。4編とも、彼女たちがどうやって、その状況から立ち上がるきっかけをつかむかを描きます。 内容は、敢えて書きませんが、読めば少し元気が出ます。絶対読んでねの★★★★★。

    1
    投稿日: 2019.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後味がすごく良い!バイクは乗ったこともないし、今まで全然興味がなかったけど、読んでいて気持ちの良い風を感じたし、自身はバイクに乗らない凪のお母さんの、「この風、止まないでほしいな」というセリフが、自分の感情とリンクしたように感じた。一つ一つの話に心が温かくなった素敵な短編集

    0
    投稿日: 2019.06.09
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    仕事に疲れてた時に「スカッとするよ」と先輩が貸してくれた。なるほど、確かにスカッとする。誰でも躓く時はある、私も頑張ろうって思えた。

    1
    投稿日: 2019.06.02
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    風のような女の子ナギ。障がい者とそうじゃない人の線を引いてるのは、障がい者自身だ。そんな線を超えて行け、超えて生きろ、という父の言葉が沁み渡る。勇気をもらえた。

    1
    投稿日: 2019.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019.04.クビにした寿退社する秘書が予約した旅行は,希望した沖縄リゾートではなく北海道.そして,レンタカーもぼろぼろの軽.絶望していたところにハーレーに乗る聴覚障害を持つ若い女性のナギと出逢い一緒に北海道を周り心打ち解ける話.いつも女二人で旅行していたが,相棒が親の看病のために行けなくなり,一人で旅して,その友人とその母に思いを寄せる話.女性キャリアでバリバリ仕事をしていたが,仕事が上手くいかなくなり旅に出る.そこで新しい出逢いがあり,仕事も何とか元に戻ることができる話.ナギの母の元にナギをハーレーの広告モデルとしてお願いしたいと広告代理店の男が訪ねてくる.事故で亡くなった夫に似ている男に母が心ときめく話の4話の短編集.全て旅行にまつわる話しで構成されていて読みやすく楽しかった.

    0
    投稿日: 2019.05.01
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    「旅」と「バイク」がメインテーマ。 かなり後味の良い作品です。 この感想を語らいながら、酒を飲みたいくらい。 4つの短編の中で主人公はどこか闇や悩みを抱えている。 一緒に行くはずだった旅行がひとり旅になった。 会社を休みリフレッシュ。 決して目的があるわけではない。 でも、それもまた旅の良いところ。 人がいない場所なんてなかなかないから、そこで何かが消化されてまた次に生きるための活力に。 いわゆる出逢いがある。 旅先での出逢いは色濃く記憶に残り、人生の一部になる。 それが人としての経験だから。 短編の主人公たちも旅先にて忘れられない経験をしてまた自分の生活に戻っていく。 本当に旅は特別な時間です。 旅をして人を味わいたくなりました。 また、バイクは原付ぐらいしか乗ったことがないけど、ツーリングもしてみたくなりました。 そして、ナギさんに出逢いたい!笑 そんな「線」は、どこにもない。もしあるとしたら、それは耳が聞こえる人たちが引いた「線」じゃない。お前が勝手に引いた「線」なんだ。

    1
    投稿日: 2019.04.26
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    馴染みのある道東の風景と、ツーリングを楽しむ人々を思い出しながら、あっという間に読み終えた。 今までバイクには全く興味がなかったが、読み終えてからは道行くハーレーがどうしても気になって、目で追ってしまう。

    2
    投稿日: 2019.04.22
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    短編小説なので、さらっと読みやすい本でした。 旅をテーマにしており、働き盛りの女性が旅によって気持ちがどんどん変わっていく様子が、旅の情景とともに描かれており、頭の中にキャリアウーマンが大自然の中で気持ちよさそうにしている様子がありありと浮かんできました。 この本を読んで、ひとり旅も悪くないって思えました。

    0
    投稿日: 2019.02.28
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    最後まで疾走感が失われることなかった。 バイクについては何にも知らなかったけど、原田マハさんは絵画なり建物なり素敵なものを描くのが上手いな。 こんな旅行がしたい。

    0
    投稿日: 2019.02.17
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    読了しました。 まさに今すぐ旅に出たくなるような話が詰まった短編集です。私はひとり旅行が好きで大学4年間の間で、四国、東北、九州を周りました。普段の生活から離れてゆっくりと見る景色というのは言葉に変え難い程素敵なものです。 また旅に出たくなりました。 原田マハさんの作品は2つ目ですが、読みやすく、ひとつひとつの表現が繊細で美しさを感じます。他の作品も読みたいと思いました。

    1
    投稿日: 2019.01.31
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    図書館で。 挫折と再スタートみたいなお話が多かったような。 凪ちゃんが良いキャラだな~ 10代で大型バイク転がしてるとかカッコイイ。まあそのカッコイイには色々訳があるんだけれども。 女性の一人旅に色眼鏡…というのはなんだかワカル。でも中々かっこよく一人で食事とか難しいなぁ、とも思ったり。そして随分お高そうな旅館だと思った。 後は鶴の話が面白かったです。 なるほど、都会のクレーンかぁという感じで。

    0
    投稿日: 2018.11.26