Reader Store
ババヤガの夜
ババヤガの夜
王谷晶/河出書房新社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

653件)
3.9
164
284
149
18
4
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    血と暴力の匂いだらけ、容赦のない残酷さ。でも読むのを止められない。 「天稟(てんぴん)」という言葉をこんな風に使うとは。 生きていてほしい人たち、残酷な世界中で生き延びてくれると信じたい。

    1
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力が生き甲斐の新道依子とヤクザの組長の一人娘の尚子が運命的な出会いをし、地獄からの解放を目指す物語。 こんな種類の運命的な出会いも斬新で、戦闘の描写も血が流れているのに爽快過ぎて笑えた。 伏線も圧巻で最高の没入体験でした。

    11
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「良」…。あまりに純粋にこの物語が好きすぎて。面白いと好きはまた別だと思うんだけど、最近は面白いには沢山出会えても「好き」は少なかった。けど、自分の心のうまく現れられない隙間にすぽっとハマった感覚がある。こうなるともう、好きだ。あーーーー好きーーーー!!!

    32
    投稿日: 2025.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは一気読み! 200頁弱だからというより、物語の持つ疾走感にあっという間に読み切ってしまいました。 ジェンダー問題に、暴力団のケジメという独特の倫理観と暴力が丁寧(?)に描かれてエンタメとしてとても面白かったです。 一般的な300頁ほどの長さになっていたらもっとそれぞれに詳細な話しがもう少し付けられそうだなと思いました。 登場人物の動向や心情やその後ももう少し迫って知りたかったかな。後半は少し駆け足の感じはありましたが、でもやはりこの流れが疾走感につながるのかもしれませんね。 途中までは、完全にミスリードしてました。 6章あたりで一回読み戻ることになるかもよ

    12
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    頭の中に情景が自然と浮かんでくる、というよりも、物語の時空に否応なく巻き込まれるような読書体験だった。新道依子の拳が相手の肉体に当たる音が聞こえ、血の匂いが漂うような、また実際に自分が新道の肉体と同じ痛みを受けているような感じがした。こんな喧嘩などしたこともないのに。「シスターフッドの物語だ」という評も目にしたが、私は新道依子と内樹尚子の関係は、名前という型にあてはめたくないな、と思った。面白くて一気に読み終えてしまった。

    1
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても暴力満載。 マンガとかに向いてると思いながら読んだ。 文章が読みやすく、好き。 依子と尚子が出会えてよかった。 柳も逃げ延びていられたらいいなと思う。 あの男女が柳と依子なのかな?と思ったけど、まさかの尚子だったのは意外だった。 ただ、彼女の母親は内樹が死んだ事で もう自由になれたのかな。 事故の人を助けたことでテレビに映って宇多川に居場所がバレたんだろうけど、40年も経って依子だってわかるもんかな? 一緒にいた尚子のことはわからなかったんだから、依子の事もわかると思えないんだけどなぁ。 最後、尚子は死んでなければいいな。 2人が静かに鬼婆になれたらいいのに。

    4
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1本の映画を観ているようで、続きが気になってすっと最後まで読めてしまった。この作品のように恋愛でも友情でもなく、ラベリングできない関係性を描いている物語は多くないと思うが、すぐに飲み込めてまんまとやられました。魅力あふれる作品。

    6
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    英ダガー賞を取るような作品か否かの議論は別にして、私はとても好きな作品でした。 無駄のない短い文章で表現された格闘シーンは、リアルに頭の中で映像となり、作者のトリックにも気持ちよく翻弄されました。 「あいまいであることはわたしの作家としてのテーマそのもの」という、王谷さんの他の作品も読んでみたいです。

    67
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容は違うが、先日カフネを読んで最高!と思ったけど、こちらも負けず素晴らしい作品だった。ただのバイオレンスアクションな小説かと思ったら大間違い。涙を誘う場面、強く生きようと奮い立たせられる場面もあり、そして同じ女性として共感できる場面もある。そして結末に思わず声を上げてしまった。映画を観ていたようだった。

    2
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    時系列ずらしには全く気が付かなかった。暴力がふんだんに描写されているが、不快感はない。たとえ乞食でも女より男の方が信用される等のセリフの意味も、後から考えれば時代を反映しているようでもある。ただ、今も本質的には変わってないんだろうなぁ。40年逃げ続けるというのは想像を絶するが、他人の何かにはなれない新道と、性別を捨てた尚子。形容できない、型にはまらない(はめようがない)関係が存在する可能性が示されることは、救いになりそう。

    2
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までで読んだことのないタイプの小説だった。 グロテスクなのは苦手で、でも苦手な人はそこらへん読み飛ばしつつ、何とか行けそう。 生い立ちが強い女性につながっているけど、新道依子はもともと誰か守りたいとか使命感があったわけではない。 お嬢さんとの掛け合いが何ともとぼけた感じで面白い。この2人は出会って良かったと思うし、このまま良い友達になってほしいと思ってしまう。 知らず知らずのうちに、先入観を持って人を見ているよなぁと感じるところもあった。

    0
    投稿日: 2025.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力性を描く本を初めて読んだが爽快感があってなかなかよかった。ダガー賞を取っているので推理要素があるのかと思いきや全くなく、トリックが少し挟まれているという感じ。 展開にスピード感があるためサクッと読める一冊。

    0
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レビューが高く気になっていた作品! すごい疾走感であっという間に読了!! 一瞬のうちに読み終わってしまったのが勿体無いくらい面白かった。 おもしろかった…!

    9
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    意外な展開にびっくり。 途中から「ん?何か読み飛ばしたっけ?」と思いましたが、次第に「え、そういうことなの?!」という展開に。時系列をうまく活かしているなと思いました。 話の内容としては、女性を中心に据えたヤクザもの。普段あまり読まないタイプですが、読みやすく感じました。(およそ200ページというのも、読むハードルが低くしてくれました。) 立派な女性らしく生きる尚子が、誰よりも「らしく」生きられておらず、一方で、常人とはかけ離れている依子が、誰よりも「らしく」生きられている、この対比が面白いように感じました。

    10
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あっという間に読了。それほど長くない物語りだけど、きちんとした舞台展開もあり、エンターテイメント小説としてとても楽しく読ませていただきました。作者の王谷晶さんが巻末で言っているように、喧嘩、暴力のシーンのリアルな描写が、この物語りが鮮やかな彩りとなっていました。

    0
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説ならではの面白さ!映像化はもちろんオーディブルとかも難しそうだし、海外での翻訳がどうなってるのか気になるけど、脳内ではバチバチに絵が動いてました!強いヒトはカッコいい!

    3
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人が初めてダガー賞を受賞したとの事で、読んでみた。ヤクザの世界、暴力、2人の女性。ヤクザの世界でこの2人の女性がどうなるのか、先が気になって気になって仕方がなかった。バイオレンス満載の物語、一気読みでした。暴力の申し子のような新道依子と言う名前は忘れてない。

    5
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性のこういう話って中々見ないので新鮮でした。 喧嘩が強いのもそうだし、だからと言ってやっぱり男には勝てないというのも一理あると思います。 読んでいて最初の方はグロい話かなと思いましたがきちんと話が進んでいくうちに一つの物語になっていったのでグロいだけではなく終わりました。

    0
    投稿日: 2025.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞受賞とのことで、気になり、書店で購入しました。 元々、バイオレンスな漫画が大好きなので、本作もとても楽しむことができました。今まで読んできたバイオレンスな漫画は、男性作家のものばかりで、女性作家の、というかこの作家さんの書き方は、こうなんだ! という新鮮な驚きがあり、物語自体のどんでん返しよりも、女性の書き方に強く惹かれました。 女性キャラの尊厳が守られている(男性作家だと、女性キャラにはこうするよな、というあるある展開がない)、女性キャラ同士の会話と生活のリアルさ、男がらみの無駄な恋愛描写のなさ、、、 バイオレンスな女性キャラの活躍や、その強さを描く作品はたくさんあるものの、本作の女性の書き方が本当に新鮮で、感心しました。犬にはバイオレンスなしなのも助かりました笑 英語版も是非読んでみたい!

    0
    投稿日: 2025.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    話題の本 んー これは翻訳家さんが凄腕なのでは。。。? テンポ良く読み進めてアッという間に読了 人物の背景や内面の描写が薄すぎるし もっと視点を交えても良かったのでは、、、

    0
    投稿日: 2025.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めてから数時間で一気に読了。疾走感が凄まじく、そして作品の冠になっている血腥い暴力表現の圧倒的に研ぎ澄まされた描写が圧巻だった。 世間は人間が二人いたら「カタ」に嵌めたくなるもの、という表現がとてもしっくりきて、中盤と正さんと芳子の描写によるミスリードはやはり読むこちら側も「カタ」を求めているからこそミスリードさせられるんだなと終盤の実感がすごかった。 愛がないから憎しみもなく、しかし運命を共にして四十年歩んだ二人、素晴らしいシスターフッドで読んで放心してじわじわと泣けている。 依子が最後、血の跡とスーパーのカートと誰もいない海沿いの道路、に尚子の体と共に一人きりで立っている、それが彼女の人生であったこと。四十年、彼女が自分を押し込めて生きた日々も、最後に暴力を思い出して快感を得るのも、どちらも彼女自身のあり方でありながら、「カタ」に嵌めてくる世間において、どこか「カタ」にはまらない、はまることのできない人間の道行の痛ましさがとてもしんどいと思った。

    2
    投稿日: 2025.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞受賞作ということで手に取りました。 6割ほど読んだところで「…っ!?えっ…!?」となり、戻ってもう一度読み直しました。読んだ方ならどこのことかわかるはず! トリックというか面白い仕掛けがあって、そこからは駆け抜けるように読破しました。 一気読みで寝不足になったので午前休とりました。笑

    9
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読みしました。 スピード感があって面白かったです。 現実世界だったら関わってはいけない暴力的な人物や描写に弱いわたし。そこら辺には、気が滅入りそうになりました。 展開が爽快な復讐…とらならず、意外な方向へと進んでいったのは考えさせられました。むしろ、この展開の方がリアルなのかな。 主人公が生まれつき内包している『なんという名前か分からない何か』(暴力性)が、終わりの方では見えなくなっているのはなぜだろう。尚さんに中和されて、双方が同じようになったのか…。

    6
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初読みにくいなぁと思いながら読み進めていたけど読み進めていくうちに疾走感が出てきて夢中になって読んだ 名前の読み方どこにも書いてないよなぁ…と思ってたら最後に出てきてなるほど!っと思わず声が出た 名前のつけられない関係のバランス感がすごかった 同性愛ではないしシスターフッドだけどなんかしっくり来ないような… ラストは読者の想像に委ねるって感じですね

    1
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人初のダガー賞を獲るという快挙を遂げたハードボイルド小説。 ミステリー要素は少なかったが、バイオレンス描写は読み応えがあった。 偏見と暴力を生業とする者たちに強い憤りを覚えさせてくれる作品。

    0
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    普段は手に取らないジャンルだけど、面白くてあっという間に読み終わった。一気読み!血のにおいが漂ってきそう。そしてまさか韓国語が出てくるとは!

    22
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タガー賞受賞と聞き、読んでみた。暴力シーンが壮絶で「うっ!」となるが、読みはじめたらとまらない。笑いながらケンカする新道依子が、サイコーにかっこいい。話の展開も「そうきたか!」と驚きもあり、おもしろい。久々の一気読み。

    1
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00559536

    0
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「シスターフッド」というキーワードだけ事前に耳に入れて読んで、なるほど確かに、と思った。 闘いの描写が緻密で、人物のキャラが明確で、アクション映画に近しい感じ。 今後、実写映画とかになったらまた一段と映えそう。 ただ、個人的には、もっと複雑な人間性を寄越せ!と思った。依子や尚子に限らず、もっと皆ウジウジ悩んで欲しかった。

    1
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力で血湧き肉躍る男勝りな依子と、ステレオタイプで凝り固められ女であるしかなかった尚子 依子が尚子の不要な後付けの品を剥がし、尚子が依子の不足した品を後付けしていったように、そうして身一つになれたら良いと思う 大谷晶さんの作品は初めて読んだが、あとがきが痺れた 「血と食い物の匂いのする小説」に魅せられてしまった

    0
    投稿日: 2025.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙のデザインの寺田克也さんは、なんかみたことあるな〜、何描いてる人なんだろ〜と思ったら、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のキャラデザですって! 大好きだったな〜! 血と暴力の世界を一枚絵で切り取るには、ぴったりの人選でしたね! 作者本人も言ってますが、プロットは純文学ではない、すごいエンターテイメント的な作品だったと思います。 だけど、価値観の押し付けや、男尊女卑に対する怒りみたいなものが、大きなうねりとなってぶつかってくる作品です。 どんでん返しも全然気づかなかったし(それはいつも)、作品としての面白さと、作者が描きたいテーマ性がハイレベルで両立している、すごい小説でした!

    5
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いや〜〜面白すぎる。こんなに面白い本があるなんて!この展開なのに残りこのページ数なの?みたいなページ数が少ない薄い本の中での物語の厚みがすごい。  序盤で風呂敷を広げている最中かと思いきや物語が大きく展開しており、新しい情報があっても起承転結がシームレスに感じられた。  ジェンダーへの考え方もある程度固まっていて、性への描き方に違和感なく読み進められた。この小説におけるテンポの良さの一つの要因かもしれない。  なんと言っても暴力的なシーンがピカイチで、アクション映画のようにそのシーンの描写で満足感が得られる。ほんとにおもしろい小説でした。

    1
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     とある理由からヤクザの娘尚子のボディガードをすることになった新道依子。  尚子と依子が出会い、彼女たちの運命が大きく変わることに。  バイオレンスなヤクザの世界を描いたミステリーでもあり、彼女達が彼女達らしく生きるため?の戦いが始まろうとしている。  というお話だと思います。  日本人初、翻訳された本作品がダガー賞を受賞したということで、読書界隈では今年はこれは読んでおかないといけないくらいのマストな作品となっていると言っても過言ではない作品。  ぺージ数も200ページに満たない作品ですが、バイオレンスな上に爽快感ありの世界観が嫌いではなければ誰でも読めそうだなと思うくらいの読みやすい印象の作品。  しかも、結構、男尊女卑の世界で、女をま◯こ呼びするあたりかなり徹底されている作品だなという印象。  女性の解放とか不当差別とかそういうことがダメだ!という内容ではなく、あくまでエンタメに振り切っているなと思うのですが、エンタメに振り切っていてそのへんのことは読者にお任せという感じなので、逆にいろいろと考えさせられたり気づきになっているなと感じました。  依子と尚子がどうなっていくのか、ヤクザの男社会にただ、飲み込まれていくだけなのか、抗うのか、様々な顔を見せる本作品。  ミステリー部分も呆気なく騙され、ただただ気持ちが良い作品でもあり、内容もとても濃い作品だったなと思いました。

    7
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ドライブ感があって、主人公の思考も良い意味でわかりやすく、物語の世界観に嫌悪感なく浸れた。 お互いを思いやる気持ちに意味や特別な名称をつけないのも逆にスッキリした。

    1
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞ということで。とても読みやすく、更に思っていたよりも短く(kindleなので読み始めて気付く)あっという間に読了 疾走感と仕掛けとで満足度高く読めました。読み終わってしまったのが残念

    0
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙を見た時に『ジョジョ?』と思って手に取る。 →表紙は荒木飛呂彦さんではありませんでした 圧倒的な暴力と疾走感で物語は進んでいきます 主人公の依子の爽快な暴力 下っ端ヤクザの西のようなネチネチとした暴力 宇多川の残酷の度が過ぎる暴力 暴力は理不尽であり、心と身体が傷つけられる。 暴力は無ければ良いが、最後に自分を守るのも暴力かもしれない・・・ しかし、そんな暴力を振るったり振るわれたりする世界とは距離を置きたい・・・ 主人公の新藤依子は暴力を趣味としていた。 それ故にヤクザの娘の護衛と運転手を断れない状況で引き受ける事になる・・・ 新藤依子のヤクザとしての生活と、謎の逃亡劇が物語として交互に展開していく。

    59
    投稿日: 2025.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    13 逃亡する2人の話が差し込まれていました。 当然、内樹組から逃げだ2人だと思っていました。が、依子と尚子!しかも40年後! 著者の王谷さんが 「曖昧さがテーマ」とおっしゃっていました。 確かにこの作品は、ミステリーとひとくくりにできないような印象を受けました。 非常に痛烈で、血生臭さが鼻で感じられる のめりこんでしまう作品でした。 ジョン・ウィックが好きな人は好きだと思う。

    1
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     作者は「血と食い物の匂いのする小説が好きであり、暴力だけは絶体に精彩を欠くことが無いように仕上げる。」と言っている❢❢  暴力が細かく表現してあり、今までにない描写である。  ただ、それだけではない❢❢❢

    6
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんな話か全く知らずに読んでみましたが、好みの話でした。馳星周氏とか大沢在昌氏とか深町秋生氏とかのノワールにつながるところを感じました。でも、ミステリーという括りだと違和感を感じますね。

    6
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人初、ダガー賞受賞という話題性で手に取った本作。初めましての作家さん。なんの予備知識もなく、授賞式で見た、ずいぶんとインパクトある王谷さんにも興味もち。しかも同世代。 やーーー。こんなにも暴力性に富んだ話、どっから浮かんできて、こんなにもリアルに表現できるって、どんな人生送ってきたら叶うのだろうか。 これが英国で評価された日本のイメージなのかと思うと、大きな誤解を与えやしないか心配になるくらい、これは日本の日常じゃないですよと。 内容は全く好みじゃなく、むしろしんど過ぎたけど、話のテンポもよく、うわ、そうだったのと驚く展開もあり、他の作品も読んでみたくなった。

    38
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アクション&バイオレンスなエンターテイメント小説 とにかく展開が早く面白さがずっと続く 最後にちょっとした仕掛けもあり もう少し読みたいと思わせる短さでサクッと完結させるのは見事

    21
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非常に読みやすく、気づいたら引き込まれていた。 シスター達の連帯が痛快で心地よい。なんとなくだがバトルロワイヤルを彷彿させるところもある。 バイオレンスものはあまり興味ないが好物であるシスターフッドなので楽しめた。

    12
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人作家初! 世界最高峰のミステリー文学賞、ダガー賞受賞作2025とあり気になって手に取ってしまいました。 開いたら最後まで止まりませんでした。途中でなんかブワッ(。ŏ_ŏ。)⁉️てなると思います。 この家で暮らしていると、足音に敏感になるの。それだけ(´⊙ω⊙`) 短いのですぐに読めるのでパッとサッと何か読みたい方、爽快な気持ちにさせてくれるモノを読みたい方にオススメです。

    11
    投稿日: 2025.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性作家による女性が主人公のバイオレンス小説。全体に新鮮。うまく言えないが今までの男のバイオレンスとは違う。勢いがあるし、読ませるる力があり、かつ展開がユニーク。この作家の本をもっと読んでみたいと思わせる

    2
    投稿日: 2025.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    YouTubeで話題の本として紹介されているのを見て購入しました。 ん?どゆこと?となる部分が、あっそーゆーこと!!と理解出来るんですがそこにほえ〜と驚きはあったものの… すんごい面白いかといえば普通なような… 解説動画とか見漁りたくなる読後感でした。

    1
    投稿日: 2025.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞日本人初受賞というニュースを知り、 すぐに本屋へ行って購入しました。 (恥ずかしながら、今回でダガー賞という存在を初めて知りました。) 激しいシーンが多く描かれているのですが、私自身喧嘩とか、技のかけ方のことをよく知らないはずなのに頭の中では映像が鮮明に浮かんできて不思議な感覚。非日常的で面白い体験でした。 また、激しいシーンが多いからなのか物語のスピード が非常に早く感じられる。2.3日ほどで読み終えました。本の世界観に入りたくなる、私の好きな感覚を 感じられる小説でした。

    12
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     暴力を唯一の趣味とする主人公が関東有数の暴力団の会長の一人娘の護衛を任されたことから始まるバイオレンスアクションで、血まみれかつ疾走感溢れる戦闘シーンと二人の単なる友情とも違う二人の関係性が魅力的でミステリー面も面白く一気読みだった。

    1
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新道依子という人物に最初から最後まで興味を持ち続けることが出来た。ただの暴力団ものの映画や本とは一味違う痛快さ、ストーリー。すぐ読み切ってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    恥ずかしながら基本ミーハーなので、ダガー賞受賞という事で興味が湧いて読みました。読んだのはたぶん初めての作者。 想像よりも随分と読みやすく1日で読了。話も綺麗にまとまってて、とても面白かった。 途中、ミステリ要素はどこなのか??と思ってたけど、クライマックスでなるほどなりましたね。 依子の正体と、尚子の正体で2段階の叙述トリックでしたね。正は柳だと思ったら!? メインストーリーが実は70年代を思わせるような伏線がどっかにあったのかなぁ。言われてみると、フォードとかシビックとかは確かに今時ではないし、尚子の習い事も今はあまり聞かないくらいかなぁ。 ラストは少し悲しい結末ですが、40年も一緒にいれて、二人が満足げなのはよかった。

    29
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    女性だからこういう見た目であるべきという考えや女性と男性が一緒にいたら夫婦とみなされる風潮など、社会に蔓延る固定観念はクソだと思った。

    9
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった! 依子と尚子お嬢さんの関係性が良い 全然もっと長くてもよかった。すぐに読み終わってしまった

    2
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あっという間に読み終わりました。 話題の本ということで、内容知らず購入。 ヤクザ、任侠物語と知らずに読み始めたので、最初は抵抗ありましたが、ケンカシーンがリアルな表現でした。 ぶっ飛んだ言葉も出ますが、オススメします!

    3
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    好き。 とりあえずわたしはこの作品が好き だからこそ言おう。終わり方にも納得は行かない ただし、そのような作品こそ半年後、一年後に納得するものだ。自分の境地がこの物語に達していないだけなのだろうとわかった。 話は変わるが、中盤の終盤辺りの仕掛けは見事でしっかり踊らされた。しかしそれから先は好みではなかった。主人公が完成されたまま登場したように感じた手前、その主人公が自分を探しにいく展開の収束速度が凄まじく追いつけなかった。 恐らく、読者はこの話の仕掛けと進行度合いに目を向けることだろうが、私はそんなことはしない。 もう手に取るように分かるからだ。 肝は暴力だ。 肝は暴力であり暴力である 一般的、世間的な女性ではない筋骨隆々の強い女と ヤクザの娘であり純潔のお姫様…その二人の変態ぶりはまさに暴力だ。中盤までのイメージのまま二人の恋愛感情や親子愛的なものを望む声は多いことだろう。流行りの少年漫画や青年漫画…何処とは言わないが、そこでやるなら猛者女はボディーガードでヤクザの娘を守り切るカーアクション…その中で二人は恋に落ち、娘は大人になり猛者女は老いて立場は逆転する…なんて展開がオチだろう。 しかし王谷晶は違う。その全てをねじ伏せる暴力だ。美しい。私にはその終わり方も出来ないし その描き方も出来ない。だから理解しないし 私をそれを理解する自分自身を納得しないのだろう 他作品を例に挙げるのは私の抽出が未熟であるが故。 残月記はまさに一年経って納得したものだ。 恐らくこの作品も全てを納得するには365日と数時間かかることだろう。 とまあ、話は脱線して戻れない方向転換をしてはいるが、無理矢理戻す。 本筋は 二人の描かれ方であり その中の変態だ。 ここで言う変態は作中に出てくるサディストを指す訳ではない。 形態変化を遂げる…変態である 暴力的性差別的…そしてダブルミーニングの変態的…読みやすい文体ながらも時の流れと肉体の流れが 早過ぎるのは私が知らない毒であり、美徳であり、同じ作品を書く者としての嫉妬である。

    0
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たけし映画とかバイオレンス系の作品に全然触れてこなかったのでこういう感じか〜と思った フェミニズム的要素も多くて、テルマ&ルイーズを思い出したし、「内樹會とこの世界に果たしてどれだけの差があるというのか」という解説文が印象的だった。 ダガー賞受賞ということで話題になってたけどミステリーというかトリック要素?の部分はどうやって翻訳したんだろ

    1
    投稿日: 2025.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    辛口になってしまうが、よくある小説だなと思ってしまった。 ダガー賞受賞おめでとうございます。 海外にはない日本のヤクザ文化+ハードボイルド+シスターフッドの要素が英国で受けたのでしょうか。 確かに読みやすく面白い小説でした。 しかし、描写も特筆するような表現はなく、言及は避けますが、大したトリックもありませんでした。 読書家が求めるのは面白いの先にあると思います。

    1
    投稿日: 2025.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    なるほどなるほどと読み終わった。 暴力をするために生まれたような新道依子がヤクザに無理矢理スカウトされた所から話は始まる。 バイオレンス小説の雰囲気で進んでいく話の所々で、逃亡生活をしている中年の夫婦らしい二人のエピソードが挟まれる。 てっきり内樹の逃げた妻とイロかと思っていると、とんでもないどんでん返しを喰らうという……。なんなんだこの小説。 帯にミステリーの賞を受賞した旨を書かれていて、どこが?と思って読んでいたら、やられたー。 まさか尚子だとは。お嬢さんと依子の成れの果てがこの中年夫婦だとは。 しかも途中からは柳と逃げたのかとか思わされたりもしたのに、転々とするとは。 とはいえ、確かに前半絆めいたものを育てたのは尚子とであって、柳はたまに様子見にきただけだからね…。柳も一緒に連れてってやれよと思ったけど、柳には一族郎党いるしね…。 女二人がそんなにも身なりを変えられるもんかと思わなくはないけど、それはそれとしてこの二人の逃避行の圧倒的エモーショナルさよ。 ある種の潔癖さがあるというか、どちらかが男では得られない自由を二人は手にして生活したんだろうと想像が掻き立てられる。主従でもなく恋もなく友達でもない関係が40年壊れることなくあったっていうのは、ある種の御伽話めいてて切ない。 何もかもあまりにもありえないけど、そういう関係があっていいし、これが面白いものとして受け入れられてるのにも感慨深くなる。(これは余計なこと) 最後の二人の結末、どうしても悲しくなってしまうけど、その終わりしかないのかもしれない。 あと、新道に喉笛掻っ切られたのは内樹親父だったと思うけど、最後に二人を追ってきた宇多川が喉やってるのは歳食ってるからってだけなんだろうか?親父は新道のあの時の暴力で死んでいてほしいなぁ…しみじみ。 追記:ババヤガはスラブ民話の魔女とのこと。(Wikipedia) 新道の容姿、新道の祖母の容姿に多分ロシアかどこかの血が混じってる描写があったからそういうことなんだろうけど、この辺の血統の話も示唆しているものが気になるんだよな…。

    1
    投稿日: 2025.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったです。ダガー賞受賞という事で話題となっていたので読んでみました。まずは衝撃、そして痛快、特に後半にかけては良い意味で想像を裏切られる展開。エンタメ性の高い作品であると同時に、女性に対する軽視問題提起がなされていると思います。見事でした。とにかく無駄がなく、文庫にして200ページ程、テンポもよく一気に駆け抜けるように読み切ることが出来ます。ひとつひとつのシーンや登場人物達の描写が丁寧に且つ生々しく描かれていて惹き込まれました。日本独特の表現(ヤクザもんの表現)や言い回しにより感覚的に伝わってくる場面も多かった気がしますが、英語翻訳版での受賞という事で、翻訳を担当された方もかなり優秀な方なんではないかと思いました。まーとにかく楽しめる作品でした!

    68
    投稿日: 2025.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞で話題になっていたので購入。 結論、買ってよかった! テンポとスピード感があり一気読みでした。 あんな世界現実にもまだあるのかな、、 と考えさせられることもありました。

    1
    投稿日: 2025.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お、おもしろすぎる〜〜〜〜〜〜〜〜! 某任侠ゲームシリーズが大好きなんですけど、「腕っ節の強いボディーガード」と「若(エリート)(どこか悲しげ)」ってだけでも最高なのにシスターフッドになって2倍美味しい。。。 物語のテンポもサックサクだし長くないのでどんどん読めた! 依子が圧倒的に強くて爽快感あるし、なにより「自分の物語を書きながら自分で生きる」がここまで説教臭くなく描けるのいいな。 依子のかっこよさって自分の思った通りに生きてるところだなーと思った。食べたいだけたべる!売られた喧嘩は真っすぐ買う!やりたいようにやる!の姿勢が服ひとつ自分の選択の余地がない尚子には眩しく映ったんだろうな。 そんな尚子が、最後弓の鍛錬してたってわかって感激した。守られるだけの女じゃなくて背中を預け合う関係になってるのがグッときた。 まあ、依子ほどワイルドには生きられないけど私も明日から鬼婆になるべく自分のパッションには素直に生きようかな。 「愛してないから憎しみもない」って依子言ってたけど、世界はそれを愛と呼ぶんだぜ。。。。

    1
    投稿日: 2025.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画「アジョシ」を観終わったときの満足感、そして疲労感がフラッシュバックされる作品でした。 "暴力だけは絶対に精彩を欠くことが無いように"との文庫版あとがきにある作者の言葉通り、手加減なしの筆致でした。そんな中でもすっきり爽やか爽快さも感じられるのだから作者王谷氏の構成力、人物描写力に敬服します。

    0
    投稿日: 2025.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞受賞ということで即購入。 初めての作家さんでしたがとても読みやすい文章で、すぐにバイオレンスな世界に連れて行かれてしまいました。 (なにより、河出文庫の文字と行間が読みやすい!) そしてほぼ1日で読了。 この物語の仕掛けに気付いた時は、あれ?とページを遡って読み返しちゃいました。 いやー面白かった! 依子がカッコ良すぎる! ただ、もっと長く依子と尚子の人生を読みたかった。 非日常に浸かりたい方は是非に。

    1
    投稿日: 2025.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この作者の本は初めて。ダガー賞受賞に惹かれて購入。買って良く読んで良く。でした。こうあるべきというのは殆ど男性がミャクミャクと女性におしつけてきたつまんない自己顕示欲。カッコイイ主人公たち。星四つは短すぎて悲しいから。

    0
    投稿日: 2025.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞ってなんや? って買ってみた本 字、でっか! しかも読みやす! バイオレンスとかハードボイルドは 惹かれないワードなんだけど おもしろかった マンガとかアニメとか映画みたいで フィクションのエンタメっぷりを 十分楽しめた 最後の最後でちょっと 勢いなくなったーって感じたけど 読んだことを全く後悔してないので キャッキャッしたい人には どうぞどうぞってオススメできる 星はギリギリ4つに届かない 3つ

    11
    投稿日: 2025.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    買おうとしたらすでに売り切れで この週末に大きめの本屋に2冊だけあったから ラッキーと思って手に取るとその薄さに驚き! 200ページ弱しかないんやね、勝手に分厚いものと思ってた。 テーマが良いことは間違いないんです。 解説にもあとがきにもそうだそうだ!って頷いて読んだんですが、本編では面白いとこが少ないし、食い足りなさが残るから読み終わってあんまり応援する気分ではなくなってしまった。でも本買ってるからね、応援ですよ。賞とったから読みたくなったのはあるし。 最初に感じたのはキャラが少年漫画っぽいし、 ヤクザに無理やり働かされるって展開もアニメみたい。 これが邪魔して世界観に入り込めなかった。 薄い本の半分くらいまで来た時に あと少ししかページないけどちゃんと終われる?と思ったら追われる展開からの時代スキップですから。 暴力描写もあるけどそんなに良いのかなこれ。 冒頭の戦い以上がないのはガックリ。

    62
    投稿日: 2025.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったと思う。何がと聞かれると上手く言えないのだが。冒険活劇ってジャンルとしては、そういうものなのだろう。‥面白かった。

    2
    投稿日: 2025.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どっぷりハマるほどの面白さというよりは、さらっと読めた気がする。200ページぐらいなので、読み始めも最初の方から面白く入りやすかったしあっという間に読めます

    13
    投稿日: 2025.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    柳永洙 新道依子…千波真子…芳賀かおり 西 内樹源造 内樹尚子…まこと…カオル 隅田 三号 シェリー 二号 マサ 松本芳子 斉藤正 和己 宇多川剛 柴崎雅男 内樹由紀江 ヤッコ #ダガー賞受賞作

    0
    投稿日: 2025.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ページを開けば「暴力、暴力、暴力!」のオンパレード 残酷でありながら美しささえ感じさせる 暴力団会長の一人娘・尚子の護衛をすることになった依子 生まれも育ちも違う2人の、不思議な絆に胸が熱くなる 刺激がほしい人はぜひ読んでみて

    9
    投稿日: 2025.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ㊗️ダガー賞受賞! 夢枕獏先生を彷彿させるバイオレンス描写が熱かったし、シャマランばりの仕掛けも面食らいました。 主人公のキャラがとても良く、できればもっと読みたかったす。

    9
    投稿日: 2025.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力が気持ち良くて、 偏見を持つ自分を見せ付けられた 血の臭いとか肉が切れる感触、骨が砕かれる音とか、五感に迫る文章で少し胃が重くなるくらいだった。 でも、テンポや臨場感のせいかスラスラ読めたし、読んでいて正直気持ちが良かった。 後書きにあったけど、 作者さんも気持ちが良いらしいので、安心した。 依子さんと尚子さんは全く違う生き方をしているけど、やっぱり女性として見られて生きる事は、 体にも心にとっても面倒で大変だと思った。 フリをして生きる事は賢いし楽で良い。 人との関係なんて本当は、名前なんて無くて良いし、周りにも本人ですらも分からなくても良いのかも。 自分はマイノリティ側で偏見は少ないと思っているけど、 2人の物語を勝手に想像して、予想外な形だった事に驚いた。 そして少し裏切られた様な気持ちになっている自分がいて、 めちゃくちゃ偏見あるじゃんと、 はっきりと気付かされてしまった。 最後は穏やかというか優しいと言うか、 でも少し不安な様な、惨虐さの名残りがあるのか、不思議な気持ちで読み終えた。 他の作品も読みたくなりました。 今までに無くとても面白かったです。 ありがとうございます。

    22
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シスターフッドの話 なの? ヤクザの世界観が理不尽すぎて、その世界観を受け入れるのに苦労したけど、女性にとって今の社会もヤクザの社会と似たような理不尽を突きつけられているともいえる 映画化したら主演は誰がいいだろう?

    6
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ---------------------------------- 世界が息を呑んだ最狂の シスター・バイオレンス・アクション! ---------------------------------- という帯を見て、一度購入を見送った本作。 ダガー賞受賞作(何の賞か知りませんでした。苦笑)ということで、 私が見ているYouTubeでちょこちょこ紹介されてて。 気になって思わず書店に走りました! この連休に読むぞ!と思い意気込んでいたら、 ジュリーさんの本を読んでしまい、 読めないかもと焦りましたが、 そんな心配もいらないぐらい一気読みでした。 喧嘩と暴力が本当に大好きな新藤依子。 ある日、暴力団に半分拉致のような形で連れていかれ、会長の愛娘の運転手兼護衛を命じられる。 そこから本当に一瞬でした。 喧嘩のシーンは読めるか不安でしたが、大丈夫でした。 アニメを見ているように頭の中でシーンが再現されたのは、著者の描写がリアルだからかもしれないです。 暴力が生き甲斐で、 喧嘩をするたびに気持ちが高揚する依子と、 生まれながらに運命を決定されている尚子。 全く境遇の違う二人が出会い、 そこから物語が加速していきます。 数時間で読み切れますが、 読後は、こうやって終わるのか!と。 興奮したままあっという間に終わりました。笑 スカッとしたいけど、 どこかモヤッともしたいし、 本を一冊、一気読みしたい! なんて気分(があるかわからないですが苦笑)に おすすめの一冊です!

    10
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヤクザ系は読まないけど、賞のインタビュー聞いてたらとてもいいなぁと思ってしまった。他の作品を読んでみたいが、作者の目線や、作者の人となりはとても好感が持てた。

    2
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった!家族では、評価わかれたけれど、私にはどストライク。 いろいろ、あれ?と思う点が最後には全て解決。新道といい、柳といい、尚子といい、かっこいい。いやぁ、久しぶりに爽快。

    0
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    海外で受賞された作品と聞いて読んでみました。 ヤクザの箱入り娘(世間知らず)とヤクザに飼われた女(熊みたいな強さ)との関係変化と任侠な世界観。 ヤクザ独特の支配関係は、アウトレイジのような、、つまりアウトレイジ。(何故) 作品中を駆け巡る『過去』と『今』が、読書欲を掻き立て続けて最後のページまで進ませてくれます。 ややこしくない内容なので、サラーっと読めましたし、多分、映画にもなるんだろうなと思いました。 そう、ここでアウトレイジ。

    13
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ダガー賞受賞とのことで読んでみた。 時代設定が今ひとつ不明確だなと思いつつ読み進めると、ある時点でいきなり合点がいく。 ページ数も多くなく文字も大きくストーリー展開も早いから、あっという間に読み終わる。

    0
    投稿日: 2025.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思ったより文が読みやすいなと思いながら読んでたら、後半で意外な展開とその結果としての強靭なシスターフッドが来て、なるほど一冊で完成されたエンタメでした。日本語だと何となく感じてたけどそう来たかとなった部分、英訳でどうしたんだろう。さすがにどうにもならんだろうか。

    2
    投稿日: 2025.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本においては(少なくともミステリランキング上では)散々な評価だった気がするが、ミステリー読みの端くれとして読まざるを得なくなった超話題作 1,5時間で足りるページ数なので安価な文庫で読めるのもありがたい バイオレンス表現を含めて、ストーリーは思いのほかマイルドだった 個人的にショッキングなシーンは1ヶ所、暴力による直接的な死は描かれていないところに筆者の作為を感じた 会話のやり取りでは主人公の発言にフフッとなった 噛み合わなさとかすれ違いではない、いうならば可愛らしさというべきか ミステリー要素となると「人物誤認トリック」になるのだろうが、こちらはやや強引 シスターフッドと聞いてはいたが、もう少しページ数が欲しかった読後感なので星4つ 今作の場合は経年という理由になるが、ほぼ全員が死ぬという点で解説と同じく馳星周が思い起こされた 全くの余談だが、受賞スピーチの内容はもちろん、検索して出てきたインタビュー記事も素晴らしかった

    2
    投稿日: 2025.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人として初めてダガー賞を受賞したというニュースの写真を目にして、この人の性別は?と気になった(見た目が曖昧) 「曖昧であることは私の作家としてのテーマそのもの」という発言も気になった(曖昧であるって意味が曖昧) なので小説を読んでみたら、舞台設定は男性ぽいけど、なんかちょっと違う(そして文体も曖昧) てか、なんで男性か女性かを確認しようとしてしまうんだろう 曖昧なものを曖昧なまま受け入れられていない この本の最後の解説にこんなことが書いてあったけど、自分も同じか(ここは曖昧じゃなさそう、、) 『王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたことに気づかされる。』 Seeing a photo in the news about someone becoming the first Japanese winner of the Dagger Award, I found myself wondering about this person's gender—the appearance was ambiguous. I was also struck by the statement, "Ambiguity is at the core of my work as a writer." But the very meaning of "ambiguity" feels, well, ambiguous. So I read the novel, and while the settings felt masculine, there was something different about them (and even the writing style felt ambiguous). I keep asking myself—why do I try to confirm whether this person is male or female? I realize I haven’t been able to accept ambiguous things just as they are. At the end of the book, the afterword said something like this, and I wondered if it applied to me too (though it doesn’t seem ambiguous): "Reading Ohtani’s works, you realize the unconscious biases or selfish fantasies about women lurking inside yourself."

    113
    投稿日: 2025.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    舞台やあらすじでは少し手を出しにくいのかも知れないが、強く生きたい女性におすすめする。 そこまで多くない文章量にギュッと濃く 1行も無駄なく詰め込まれていて一瞬で読み終わる。 面白かったゆえ、もっと深く追いたい気もしたが この話はこれでいい。終わりもとても良かった。 バイオレンスシーンになると荒く少し乱れがちなところも、今作では情景がわかりやすく描かれていてキャラも立つ。 今年読んだ本で今のところ一番面白かったです。

    14
    投稿日: 2025.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力シーンが多そうで、戸惑いながら読んだが、途中から痛快に思えるようになった。 スタイル抜群の美しいヒーローは出てこない。 洗練されたライフスタイルも香りすらない。 何が自由か幸せかもわからなくなってくる。 でも、時に拳を使ってでも明日を切り拓いていく強さは圧倒的で、あっという間に読み終えた。

    2
    投稿日: 2025.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった!めっぽう強い女に圧倒されて、怒涛のような暴力描写にもかかわらず、グイグイ読まされる。終盤に『えっ?!』と思わされる仕掛けもあって、ミステリーの醍醐味も味わえます。読後感も良かった。スカッとしました。 残虐な仕返しも、痛い目に遭うのがクソ男なので許せる(笑)

    1
    投稿日: 2025.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ◼️ 王谷晶「ババヤガの夜」 バイオレンス満載、グロさもあるが痛快さが勝るエンタメ作品。ダガー賞翻訳部門受賞作。 権威があるとされるダガー賞日本人初受賞ということで話題となった。ドンパチものはあまり読まないのだが、興味があったのと、200ページもなく意外にコンパクトな作品と知って手に取った。 暴力・喧嘩好きの女・新道依子はヤクザをたたきのめしたことで拉致される。連れ込まれた広域暴力団の組長の屋敷では腕を見込まれ、そのまま組長の娘・尚子のボディガード兼運転手をやらされることに。新道ははじめ箱入り娘の尚子に嫌われたが、やがて2人の関係がなじんでくると、徐々に尚子を取り巻く真の現状が見えてくるー。 長さから言ってスピーディな話だろうと思った。読んでみると展開が速く次々と事が起こる、割には新道1人の描写や尚子とのシスターフッドの構築具合がじわっと分かるようになっている。テンポが良い。新道のキャラ付けもシンプルめで分かりやすい。 生まれ持ちまた生い立ちでより培われた暴力への本能を余すところなく発揮する土壌を作っている。行動原理もストレート。ピンチと発露、恐怖。残忍さにさグロや変態風味が付きものとはいえなかなか直接的だ。最近の海外ものミステリにはよくグロが出てくる。そこも大事な要素なのかな。 パッと見分からない"ババヤガ"の意味。新道の語りには不思議な説得力がある。幼少のみぎり「三枚のおふだ」ほかでその緊迫感、怖さに惹きつけられた者も多いだろう。鬼や山姥は、海外の人喰い鬼と同様に、必ずしも残酷な悪役、だけではない面を持っており、偽悪、ダークヒーローというものに人は憧れを抱くものじゃないかなと。 バイオレンス、テンポ、女性の連帯、エンタメながら本能と人外のものに思いを馳せる。コンパクトなストーリー立てに好感。また、暴力、命のやり取りに躊躇なく踏み込んでいく新道が、もとは花屋のアルバイトなどというギャップや、女性主人公の場合は呼称が依子、となりそうなものをほとんど「新道」で通していて、時折出てくる依子、という名前の効果、また別シーンの仕掛けなど、面白みを添える技もエンタメ的多彩。興味深い読書でした。

    0
    投稿日: 2025.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まず主人公の造形がすごくいい。生い立ちから腕っぷしまで、今までにないヒーロー(と、ジェンダー抜きで呼びたい)像だと思う。暴力描写もとにかくすごくて圧倒される。で、ところどころに仕込まれてるギミックがまた憎い。 ヤクザの名字にルビがなくて読みづらいな〜と思いながら、「ああ、これはそういう小説なのかな」ってなんとなく納得して読んでたら、それ自体が名前の読みを使った叙述トリックの仕掛けだったの、めちゃくちゃ痺れた。途中に挟まれる別のシーンのトリックでもまず驚かされて、「うまっ!」と思ったところにラストでこれが来るから、すごく感心した。こんな手があるんだな〜。 ストーリーはもっとシスターフッドっぽく進むのかと思ってたんだけど、そんなにそっちにはいかない展開でそれも発想が自由で良かった。主人公が女性なのに姓で呼ばれてるのもジェンダー的に面白いなと思った。ヤクザの娘はやっぱり名前で呼ばれるんだけど、親も出てくるし、そのへんの使い分けは難しいよね。ちょうど今読んでる別の本に「日本の小説では男性は姓、女性は名で描かれがち」っていう指摘があって、それを思い出してタイムリーだった。 ヤクザの柳もかっこよくて好きだったし、悪役が清々しいほどにゲスなのも良かった。アクションシーンは痛快だし、リーダビリティも高い。でも、終わり方はそこまで好みじゃないかなあ。 すごく良かったし、構成も仕掛けも巧みで、間違いなく良い一冊だった。でも、自分の内側がふるえるほどではなかった気がする。読み終えて「もっと読みたい」と思ったし、それはこの作品の力の証だと思うけど、ボリュームが物足りないのかなあ?星5をつけるにはもう少し、自分の興奮が必要なんだろうな。

    8
    投稿日: 2025.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    血と暴力と女と暴力と男と暴力と女と逃亡劇。 それくらい暴力の存在感。 でも読める暴力。凄い暴力なんだけど、主人公の使う暴力はどこかで期待してしまう。書き方が上手いんだろうな。 逃亡している人が誰なのか。なんか違和感があると思ったらなるほど…。 バイオレンス小説かと思ったら純文学の様でもあり、新道と尚子の関係性は暴力によってその純粋さが際立つ。 暴力マシーンが如く育った(育てられた)新道であっても、庇護するものによってその人間性は保たれているのかな。 ちゃんと鬼婆となって最期まで穏やかに過ごせてるといいなぁ。

    1
    投稿日: 2025.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    英国ダガー賞(ミステリー大賞)翻訳部門受賞、ということで早速読んでみた。 この作者さん、男性なのかしら女性なのかしら。見た目は女性っぽいけど‥ただ書いてることは男性的なんですよね。 もう気持ちいい(悪い?)ほどのバイオレンス。ケンカ大好き、暴力大好きの血に飢えた女の子‥女の子とは言っても図体逞しく、華麗な動きに相反して美しいとは言い難いその容姿。言葉もやることもガサツ。しかしその腕っぷりを買われて新藤依子はヤクザ親分の娘のボディガードになった。 その親分には恨んでもの恨みきれない相手がいる。今もなお駆け落ち逃亡中の女房と自分が可愛がっていた舎弟だ。話の中盤から登場するその二人が、まさかの新藤依子と親分のお嬢様のことだったとは‥見事に騙されました。そこが受賞の所以でしょう。 これは映画化難しいよね。

    1
    投稿日: 2025.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本当に面白かった! 登場人物の設定も面白いし、話が予想もしない方向に展開していくので、読むのを止められなくて、料理をしている間ですら読み続けてしまいました。 基本的に暴力シーンの多い作品は好きではないのですが、この作品では忌避感を全く覚えませんでした。主人公が女性で、暴力を心から楽しんでいるからなのでしょう。 王谷氏の言葉「この作品の主人公たちも、はっきりとラベリングできない関係と人生を手に入れます。これは何よりも私が読みたかった要素です」(NHKサイトより) ・・この要素も私がとても気に入った部分です。とても日本人らしいでしょう? 漢字の読みも大事な要素になっているので、それをどのように翻訳したのか、いつか英語版も読んでみたいと思います。

    2
    投稿日: 2025.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    仕事から帰宅して、なにげに読み始めたらとまらなかった。3時間かからず一気に読了。非情な暴力の中に主人公が女性である事が不思議と違和感なく、内容はぶっ飛んでいるものの読みやすかった。今まで読んできた書とはどれとも違った。スピード感が凄かった。まさしくシスターフッド•バイオレンスアクション。

    7
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    暴力で充満した作品でありながら、読み心地は「後ろめたくなるほどに」爽快で清々しさの残る物語でした。暴力を趣味として生き抜く依子と、暴力に囲まれながらも慎ましく育てられた尚子の辿りゆく運命が奇妙に寄り添いゆくさまが、濁流のような勢いでもって描かれれていました。 暴力の容赦のなさ、彼女らに向けられる言葉や行為のえげつなさは、オブラートに包まれた形なら現代の女性たちは誰しもが受け続けてもいるものでもある。だからこそ拳を振るう彼女が、自己を貫く尚子が、うらやましく格好良く映るのだろうと思いました。 欲を言えば彼女らの旅路をもっと長く読みたかったですし、柳という良い味のヤクザについてもエピソードは欲しかった。けれどこの抑えた描写の加減こそが、読みやすさと爽快さにもつながっているんだろうとも思います。 とても面白かったです。

    5
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門に輝いたというニュースを見て、購入。 暴力の描写が多く、普段は読む小説にはそういったシーンはあまりでてこないのですが、本小説ではなぜか楽しく読み進めることができました。主人公は強いのですが、心が暴力的だというわけではないからでしょうか。個人的には、今後、読む本のジャンルを広げてみるのもいいかなと思いました。 ダガー賞を受賞しただけあって、後半は驚く展開となってます。

    7
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラジオで紹介されていて調べると海外で評価が高いという事で興味を持ち購入。 正直、何の何処が海外で評価されたのかさっぱり解らない。 特にエンディングは『なんじゃこりゃ』って感じ。 兎に角読み応えの無い作品。

    1
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    色々な所で言われているように終盤の構成には驚かされた。 各キャラクターの背景をもっと細かく知りたかったなぁと思いつつ、エンターテインメントとして楽しめた。物事は暴力で解決出来ないが、暴力でしか満たせない感情があるんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすくすぐに読み終わった ダガー賞翻訳部門という事で読んでみた 個人的にストーリーは嫌いではないが読み手のレベルが試される感じがした

    13
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あっという間に読み終えた。アクションシーンを小説で読んで面白いと思えたのは初めての経験だった。それよりも、先が気になるストーリー展開。後半になってのまさかのドンデン返し。純粋に他の作品も読みたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヤクザ×ハードボイルド×シスターフッド。女性同士の関係性ってこういうのがグッとくる、というか好き。強さと弱さだけでは無い女性同士のも読みたいなあとどんどん欲深くなる。エンタメとしても面白いし、だけどこっちを適当に扱っている感じもしない。きちんと向き合ってボコボコにしようとしてくる感じがよかった。内容が内容だから、もっと長く読みたいなぁとも。映像化とても希望。ダガー賞今まで全く見てなかったけど、気にしようと思った。

    1
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人初のダガー賞受賞作品! ノミネートした時点で読みたかったので、近くの本屋全然無かったので書店員さんに少し怒りを覚えた・・・。 ダガー賞受賞した途端いっぱいあり、それならノミネートの時から仕入れて欲しかった。 内容はページ数は少ないが濃い1冊で非常に楽しめた!ハードルボイルド、ミステリー要素もありダガー賞受賞にも納得!!

    19
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「日本人作家初のダガー賞受賞」に惹かれて手に取った。余計な説明を省いたアクション映画的な前半から、鮮やかな展開(途中で察しはつくが)を見せるラストまで一気に読ませる。女性への抑圧が甚だしい70年代の任侠世界に於いて“暴力で自由を得るヒロイン”は現代だからこそ描け、受け入れられる存在。女性たちの長い闘いがこの小説の背景にある。

    2
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    話の内容については前情報無しで衝動買い。 序盤から疾走感があり、帯に書いてあったように映画ジョン・ウィックを観ているような気分で読み進めるも、徐々にヤクザ社会での女性への暴言・暴力の数々に辛くなった。でも2人の行く末に目が離せなくて....1日で読み切ってしまった.... ラストの描写、かなり好きだ。 解説で「内樹會とこの世界に果たしてどれだけの差があるというのか」としっかりと書かれていたことにある意味で救われた。

    0
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひっっっっさしぶりの一気読み本! 面白かった!!! うっかり夜更かししちゃったので早く寝なきゃいけないんだけど、副交感神経が仕事しない。それくらい、一気に読み切ってしまうほどの小説だった。 そりゃ、ダガー賞も獲るわ。納得。 依子のキャラクターも、小説的な仕掛けも、大変に大好きな作品でした。 解説も刺さる内容で、文庫で読んで得したな、と。

    3
    投稿日: 2025.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ダガー賞も知らず、王谷さんも知らず。推理ミステリー分野も知らずだったが、ミーハー気分で手に取る。のっけから血生臭ヤクザ物。古代豪族の頭は、とにかく生き延びる術を身体に埋め込まれてこの世に生まれてきた主人公(彼女はヤクザではない)のような人間だったんだろうなあとか感じ入った。いやあ、面白くて面白くて一気に読んで、また読み返してを繰り返してしまった。色々な闇も描きつつ、生き延びるために逃亡するヤクザの娘と主人公の会話に引き込まれもした。 王谷さんファンになって本屋で買い求めに走ったが、見つからない。

    0
    投稿日: 2025.07.12