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ババヤガの夜
ババヤガの夜
王谷晶/河出書房新社
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総合評価

653件)
3.9
164
284
149
18
4
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    今日もまんまと騙されました。 英語でどうやって表現するんだろ? 暴力的な表現が多くてなかなかしんどかった。 展開が速いので飽きずに読める。 没入感はなく、映像で見た方が映えそう!

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    好きそうだから、持ってきたよと貸していただきました。えっ、ヤクザ?バイオレンス?、好きそう?私ってそういうイメージなのかしらって思いましたが、スピード感のある展開で、あっという間に読み終わりました。願わくば、どうか、2人が自分の夢を叶えられますように。

    15
    投稿日: 2025.10.18
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    一瞬で読み終えた〜 暴力ッッ!刃牙ッッ!って感じ。 暴力的なので寝る前には読まない方がいいね〜 おもろ〜でした。

    7
    投稿日: 2025.10.18
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    バイオレンス系はどうも苦手。 虐殺されるシーンはだいじょうぶなのに、なんでだろう笑 というわけで、この手の小説は初めて読みました。 登場人物誰にも共感出来ないのに、何故かどんどん引き込まれ、一気に読み終わった。ラストはどんでん返し!いやぁすごいわ。 これを英語で書かれていたというのは、なんか不思議(ネタバレになるから言えないけど)

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01440072

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    とても漫画的だと感じた。読んでいて、容易に画が浮かぶ。 内容は、自分とは何か。そして暴力。 暴力表現は、リズミカルで激しい。重くなりすぎない絶妙さ。 人間設定は、おそらくあえて過剰にしてる。好みではないけど、必然ではある。 なんで推理作家系のしょうなんだろう?と思ったら、途中で意表を突かれた。 総じて、エンタテインメント性が強く、あっという間に読んでしまった。

    13
    投稿日: 2025.10.17
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    主人公は新藤依子。暴力に興奮する22歳。売られた喧嘩は倍で買う女だ。 街で暴れていたところをヤクザ「内樹會」に拉致され、会長の一人娘尚子のボディガードとして雇われる。 尚子はお嬢様然としているが、何かを諦観しているような雰囲気があり、依子に対してはお上品な言葉で罵倒する。そして父親の、尚子への愛情はそれを超えた強い執着心で恐怖を感じる。 毎日の登校や習い事の運転手をしていたある日、尚子には許嫁がいることを知る。依子には渦巻く感情がわいた。その相手は堅気なのか… 物語では時折場面が変わり、身を隠して生活する謎の二人が描かれる。 ある日、10年前に駆け落ちした元若頭と会長の妻が見つかったと報告が上がり、生かして連れて来いとの厳命が依子に下った。その夜気付いた、尚子が諦めているもの。そして依子と尚子の起こした行動とその後。 そう。落とし穴には素直に落ちるのが私のいいところ。素直に落ちてみると、それはそれで楽しい。途中で頭が混乱するのだが、それも小説の醍醐味(という言い訳か)。作者の目論見に見事にはまった。 ヤクザ独特の礼節を重んじる生き方が生んだ物語。二人の結末には暗澹たる気持ちが残った。 登場人物の名前にも捻りがあり、日本人初の英ダガー賞ということで、どのように翻訳されているのかも気になるところだ。

    13
    投稿日: 2025.10.16
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    ページ数少なめなのにすごく面白い。 隙間時間に、ちょっとでも読み進めたくなるおもしろさ。ラストもよかった。 気軽に読めて、満足度高い。 手元に残す本。

    3
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リアル本にて。 中井書店という、ギターを聴かせてくれる町の本屋さんで購入した。 「ババヤガ」の意味もわからず、およそのストーリーも知らないまま読み始めたが、小説とは思えない喧嘩の血生臭さと、展開のスピード感で一気に引き込まれ、夜更かしして一気に読了した。 テーマとしては、姉妹や恋人や友達といったお仕着せの関係性に分類できない、シスターフッドを、暴力と不条理にまみれた極道の世界を舞台に浮かび上がらせている。 主人公の新道依子が暴力に対する天賦の才と衝動を持つ少年漫画的なカッコ良さを有する一方で、シスターフッドの相手となる尚子は当初深窓の令嬢として描かれており、わかりやすいコントラストに見えた。ただ読み進めるに従い、尚子は消して単なる世間知らずなどではないことが明らかになっていく。なにより明確に描写はされていないが、尚子がもつ異常性も示唆されており、普通に似た者同士の話にも読めてくる。 ちなみに後書きまで読んで知ったが、著者は女性とのこと。後書きで、「王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたことに気づかされる」とあったが、まさに我が意を得たり。「こういう血生臭い話は男性が書いてるんでしょ?」「ストーリーもなく暴力衝動がある女性とかいないんでしょ」というアンコンに気付かされた。

    2
    投稿日: 2025.10.16
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    暴力、ヤクザと、読んでこなかったジャンルながら、読み始めたら止まらなかった。 詳細な暴力が全く容赦ないのに、どこかコミカルで、痛快なのは、主人公の依子とお嬢様尚子が大きい。 そして最後に作者が女性だと分かり、納得。 英国推理作家協会のダガー賞の快挙とのことでミステリーの要素が面白いが、何も予備知識無しで読んで欲しい。 天と地がひっくり返って見える。

    6
    投稿日: 2025.10.16
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    ミステリー書評 読書レベル 初級〜中級 ボリューム 204頁 ストーリー ★★★★★★! 読みやすさ ★★★★★ トリック  ★★★ 伏線・展開 ★★★★★★! 理解度   ★★★★ 読後の余韻 ★★★★★ 一言書評: 手に取って大正解! 極道、任侠、暴力の世界にはあまり興味もなく馴染みもないけど、この本は読んでよかった! ページ数が少なめで、文章に無駄がなく、表現がとても繊細なのに、敢えて使用される行き過ぎた表現が独特の世界を創り出し、その圧倒的な世界観に知らぬ間に引き込まれている。 ミステリ好きなので、その要素も十分楽しめたけど、この書籍の魅力はそこじゃない気がする。それぞれの登場人物の感情が読み取れた時の感動は半端ない。

    64
    投稿日: 2025.10.15
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    ストーリーが結構ぶっ飛んでる笑 前半の依子と尚子の微妙な雰囲気から後半の急展開には衝撃を喰らいました。とても面白かったです。改めてダガー賞の受賞おめでとうございます。

    5
    投稿日: 2025.10.15
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    ダガー賞受賞作品とのことで興味を持ちました。 普段あまり手に取ることはないバイオレンス系。 刺激が強くて変な夢見ちゃわないかな~と、若干躊躇しながら読み始めました。 自分の腸で縄飛びのくだり、こんな発想があるのかと、怖いを通り越してユニークな発想だなと変に感心してしまいました..。 意外なストーリー展開に一瞬頭がバグってしまったり、ミステリアスな尚子の人柄に少し惹かれたりしながら、スラスラと読み終える事ができました。

    2
    投稿日: 2025.10.15
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    登場人物が痛がってると、なぜか自分も(いてて…)となってしまう質なので今まで避けてきたタイプの作品でしたが、これはすごく楽しめました。 痛いシーンはたくさんあるけど、依子と尚子の関係性が少しずつ変わっていくさまが丁寧に描かれていたり、後半にはミステリ的な驚きもあり、単なるバイオレンスものではなかったと感じました。 小説に出てくる強い女って『華奢なのに・細いのに強い』みたいなのが出てきがちだと思っていて、そういうのを見ると(そんな訳ないだろ!)って白けてしまうんですけど、依子はちゃんとガタイがよくて腹筋割れてて、誰がどう見ても強いフォルムなのも好きなところでした。 あと、ここがこの作品いちばんの好きポイントと言っても過言ではないのですが、依子を犯そうとした輩たちに与えられる罰が、私が性犯罪者に与えられるべき罰だといつも考えているものだったので、快哉を叫びたくなりました。 会話も多く読みやすくて、序盤からの疾走感が落ちることなく駆け抜けるように読み終えてしまいました。

    9
    投稿日: 2025.10.14
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    話題の本だったので読んでみました。設定がぶっ飛んでいるので、没入できるかどうか不安な立ち上がり。お嬢さんといい感じになって来たところで、話が複雑に。伏線あったのかもしれないけど気づけず。前半は丁寧な描写だったけれど、後半は急展開でついていけず。スッキリ感はなく、なんら感情が動かなかった。賞を取っているので刺さる人には刺さるのだろうけれど。

    18
    投稿日: 2025.10.14
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    暴力を愛し、破天荒に生きる新道依子。 ある日、関東有数の暴力団・内樹會会長の一人娘を護衛する任務を受ける。 常識を超えた護衛生活は、予想外の騒動を次々と巻き起こす…! 【感想】 友情でも恋愛でもない、 でも確かに深く結ばれた二人。 百合でもレズでもない―― この名前は一体何と名付ければ良いのだろう... 読んだ後も、ずっと考えてしまう。

    3
    投稿日: 2025.10.14
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    バイオレンス爆発、アクション爆発、シスターフッド爆発。非常に暴力的なでありながら、きちんと堂々と一人の女性であるということがすてき。エンターテイメントに徹していながら新しい世界に踏み込んでいく、大事な一冊。 www.akapannotes.com

    9
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初ミステリー要素が全くなくただのヤクザ小説かな、と思ってましたが、終盤でいきなりビックリさせられました。 ババヤガとはロシアのスラブ民話の森に住む恐ろしい魔女という、意味だと読み終わった後に調べて知りました。 最後、尚子が生きているのか、死んでしまったのか、昔のTBSドラマの高校教師の最後と重なりました。

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    腕っ節が強い女がヤクザに無理やり連れられて、娘の護衛をする話。 話は濃いのにこの長さにまとまっててすごい。 ハードボイルド?と思ったけど、ちゃんとミステリー!

    10
    投稿日: 2025.10.13
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    英併読。日本語のテンポの良さが英語でもちゃんと生きていてよい。主語がないことや「さん」付けなど、英訳の難しさを感じる場面もありつつ、その工夫を見るのが楽しい。暴力の描写が注目されがちだけれど、私が惹かれたのは新道と尚子の生き方のほうで、もっと読みたかった!と思ってしまった。いっぽうで、描かれなかった部分にこそ物語の余韻があって、そこに読者の想像が入り込む余地があるように思う。 あとタイトルがいいよね。ババヤガ。クセになる響き。

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    暴力が好きな女性の話がこんなに綺麗にまとまる事ってあるんだ…と驚いた、良い話だった 確かに暴力が好きな男性キャラより、女性の方が何かあったのかなと勘繰ってしまうけれど、何でだろうね。女性である自分も不思議 作者あとがきにあった暴力を書くのが楽しい、同時に後ろめたいという気持ちがあると綴っていて、その後ろめたさがこの物語の纏まり方に表れている気がする そしてその物語がダガー賞を取るの本当にすごい 柳は…柳の人生はどうなりましたか…?!

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    日本人初のダガー賞受賞作という帯に惹かれ購入。 序盤で任侠物と分かり、見慣れない極道用語を調べていたら、ダガー賞を忘れ、主人公やお嬢が気になりハマる。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    血生臭い任侠と鮮やかなネタバラシで興奮した。非常に映像的かつ少女漫画のような展開で、文章が端的故にリズムよくのめり込める。個人的に小説を読むときに、「物語をどこで終わらせるか」がひとつ楽しみにしてるポイントなんだけど好みな終焉で見事でした…暴力の果ては、こうでなくちゃな。シスターフッドはやはり最高。あたしもババヤガになりたい。

    4
    投稿日: 2025.10.13
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    「カタにはまった世の中ほど騙しやすい」の通りしっかりと流されたけど、それが読んでる醍醐味なのでよき。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    すっっっごくおもろい! 残虐で暴力的全て力!ページ数も多すぎないし読み進めやすい 構成もとても面白いし伏線もちゃんとあった 仕事中も考えちゃった 綺麗な本が好きな人には残虐すぎるかも 私はもういちど読み返すと思う

    6
    投稿日: 2025.10.12
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    闘っている描写が細やかで、映像を見ているような鮮やかな迫力があっておもしろかったです。 後半から「えっそういうこと!?」と驚く展開になっていて最後まで楽しく読めました。

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    英国のミステリー文学賞であるダガー賞を受賞した作品らしい。正直、読む前はダガー賞がどんな賞なのかも知らなかったが、日本人が受賞したことのない権威ある賞らしい。とはいえ、そんな前情報よりも、まずは本屋で見かけたときの表紙イラストに惹かれて手に取った。 まずそもそも「ババヤガ」とは、東スラヴ民話に登場する魔女らしい。 本書に登場する二人の女性もまた、それぞれ強烈な個性を持っている。主人公は喧嘩の英才教育を受けた混血の女性で、体格もよく、喧嘩も強く、気も強い。一方、もう一人の尚子はヤクザの組長の一人娘で、母親は若い衆と駆け落ちしていなくなり、尚子自身は拷問が趣味というクレイジーなヤクザと婚約している。そして彼女は毎日、習い事をさせられながら育てられてきた。 そんな二人には共通点がある。 どちらも“心優しい娘”ではなく、“鬼のような魔女”になりたいと願っている。 物語は、二人が若い頃の話と、四十年後の話が絶妙に切り替わりながら進んでいく。最初は尚子の母親の話かと思ったし、そう感じさせるように名前も巧みに設定されていて、すっかり騙された。 そして読み終えたとき、主人公が生き残ってくれたことにホッとした。こうした“強い主人公”は、最後に死を迎えて終わることが多いきがする。だからこそ、彼女が生きて物語を終えるラストに安堵した。ところで2人とも魔女になれたのかしら。 ミステリー小説とされているけども、ただのミステリーやバイオレンス小説ではなく、強く生き抜く女性の物語という感じ。作者自身も今の世の中に対して思うことがいろいろあるんだろうな、とも感じた。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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     日本人作家初・英国推理作家協会主催のダガー賞を受賞したという。  過去には、横山秀夫氏・東野圭吾氏・伊坂幸太郎氏の作品が候補になったこともあり、二〇二五年は王谷さんの作品とともに、柚木麻子さんの「BUTTER」もノミネートされ、2作は僅差だったとのことです。  率直な感想を言えば、ライトノベルを読んでいるような印象で、違和感があったのは否めない。 勿論、本書を批判する意図はない。寧ろ、説明を極限まで排除している様で、理屈を抜きに漫画を読むテンポで物語の展開が痛快だ。  文庫版の裏表紙には、深町秋生氏が『血が逆流するような描写と大胆な仕掛けで魅せる不世出のシスターバイオレンス!』と書いている。  何故、ミステリ小説の最高峰に選ばれたのか?  王谷氏の発想は奇抜ですが、ミステリ小説の範疇に嵌めると内容が浅い気がします。その点において好みがわかれると思う。  ダガー賞の会見で王谷さんは「私はバイオレンスフィクションの愛好家ほどよりさらに現実世界の平和を願い行動しなければならないと思っています。  リアルの暴力が溢れている世界では、フィクションの暴力は生きていけません」と述べていたので何だか腑に落ちたような気がします。 読書は楽しい。

    37
    投稿日: 2025.10.12
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    ミステリとして紹介されて読みました。がそこに関してはハテナがいっぱいです。 まず人物の名前にルビがないのが違和感で、何かあるのがわかってしまう。また、ありがち過ぎる時系列の叙述トリックは流石に疑って読みます。人物の特定まではいかないけど『巧妙なトリック!』ってフレコミ聞いていたので、「うーん…」といった心情です。 前半は設定も面白かったのに、妙な叙述トリックに引っ掻き回されてそのまま終わって行った感じ。 すごいモヤモヤします。 あと、バイオレンスにするならもっと振り切ってほしかった。 『必ず二度読みたくなる』のフレコミに期待するとこうなると学んだはずなのに… 叙述トリック系はすぐこの文言使うからな…

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    【ダガー賞】痛っ、怖っ、血生臭っ! バイオレンスが視覚から脳内へ広がる。 主人公、新道依子の趣味は暴力。思いっ切り拳を奮えるシーンを求めて生きて来た。 その腕っぷしを買われ、ヤクザ会長の愛娘の運転手兼ボディーガードを任される。 会長の内樹も、懇意にしている宇多川も相当なサイコパス。 目を逸らしたい描写が多いのに、ページをめくる手は進む…そして仕掛けに驚いた!  ノワール作品には疎いが、女性主人公の生き様に焦点を当てた作品は、類がないのではないかしら⁈ 翻訳家の力量が素晴らしかったと想像している。

    14
    投稿日: 2025.10.12
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    ダガー賞で盛り上がってたので。面白かった。ハードボイルドなヤクザもので、目くるめく喧嘩殺法の連続にちょっとびっくり。「実写にするなら韓国映画が良いな」と書いてあるのをSNSで何度か見かけ、「舞台が日本なのに?」と思っていたけれど確かにバイオレンス韓国映画になったら格好良い話だろうなぁ…… マッシブな新道依子とヤクザの親分の一人娘・内樹尚子の関係がすごく良くて痺れちゃった。 暴力に女性たちが抗う話……なんだけど、依子はもともと暴力の気配を感じると悦ぶ真の武闘家。カッコ良い。だけど犬が好き。喧嘩が強くて犬に優しい。あまりにも良すぎる。 依子が一目置く「お嬢さん」も見た目の線の細さから想像できない強さがあり…… というか、そもそもこの二人は見た目から本質が分からないところが最初から最後までずっと良い…… 他はヤクザの男ばっかり出てきて大体ひどいゲスばかりだから「殴られろ」って感じなんだけど、柳っていう依子に自分と同じ爪弾き者の臭いを感じて二人の世話を焼こうとするヤクザがすごく良くて。 著者があとがきで「柳はピカピカの高級な革靴を履いている男だと思って書いている」みたいな事を言っているのには本当に大興奮。柳は依子と互角に腕っぷしが強くて……柳の感想になってしまった……

    3
    投稿日: 2025.10.12
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    めちゃくちゃ読んでて疾走感感じました 超スピード!!!読む前はちょっとヘビーな感じかしらと思ってたけどテンポ感がいいからサクッとあっという間に読了しました。 ブッとびバイオレンス・アクションだけど 凄くエンタメも感じた〜〜〜 まあただミステリーではないよな……? 小説ならではの読み物というところではおもろかったです。 シスターフッドものもっと読みたいなー!

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うわー、やられたー。 最近、「出版区」とか読書関連のYouTubeを漁ってて、この作品は何度か紹介されてたのでずっと読みたかった。書店で購入。 帯に「シスター・バイオレンス・アクション」って書いてて、なんじゃこれ?って思ってたんだけど、文句なしに面白いです。文庫版のあとがきで書いてあったように、こだわっただけあって暴力の描写がたしかに丁寧。表現としてあってるのかわからないけど。しかし暴力の描写って、経験してるわけでもないだろうに、何を参考にここまで描けるのかいつも気になる。 もちろんそれだけではなく、というかむしろストーリー展開にやられた。別の時系列が並行して進む構成になっていて、副線が伏線でした。名前の読み方、ページ戻って確認したけどそりゃふりがなふってないわけだ。ずっとなおこだと思って読んでた。 屈強で暴力に飢えている依子と、ヤクザの會長の娘で、どこか憂いを抱える尚子。登場人物のキャラクターそのものや、コントラストも見事でした。

    7
    投稿日: 2025.10.12
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    1日でサクッと読める。展開も早く暴力の非日常に没頭させ、もし自分がヤ◯ザだったらを想像させる。 自分の特別や日常についても考える。 軽いトリックも挟まれている。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても爽快で面白い作品だった。 今の時代、LGBTや男女平等といったテーマが広く語られている一方で、「性」に関する話題はどこか窮屈で、タブー視されているようにも感じる。そんな中で、新道という女性が、圧倒的な強さと豪快さをもって描かれているのがとても印象的だった。彼女の生き方は爽快すぎるほど力強く、気づけば物語に引き込まれていた。 また、ドロドロとした地獄のようなヤクザの世界からも、抜け出す活力を持っている点に強い生命力を感じた。まさに“強い女性像”を体現した作品で、読後は胸がすっとするような爽快感が残った。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    あっという間に読めた。話のテンポがよく、ボリュームもコンパクト。 とにかく暴力に振り切っている。裏表紙の説明にバイオレンスアクションって書いてあるのを確認してから読んだけど、本当にそうだった。 暴力の密度、表現も凄いけど、話の構成も、この話をおもしろくしている。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    ジェットコースターみたいな話の展開に必死で喰らい付いてたら終わってしまって、寂しい…終わりの美しさに涙が溢れそうになった。依子がかっこよすぎる。映像が鮮明に脳裏に浮かぶ。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    2025.10.11 読了 シスター・バイオレンス・アクション正にその名のとおり暴力と狂気の世界で生きる依子と尚子の物語。 ミステリーとはちょっと違う気がするけど終盤のどんでん返しにあっと驚かされるのは間違いない。 ただ種明かし後は少し物足りなさを感じたかな。 かなりえげつない暴力表現はあるけど短いのでわりとサクッと読めます。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    - 途中まで、ほんとにミステリー?って感じのストーリーだったが、ちゃんとミステリーだった、、というか、だまされた。 - ボリューム控えめだけど、読み応えあり。 - スカッとした。

    10
    投稿日: 2025.10.11
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    ヤンマガの短編漫画を読んだ感覚。 ラストの仕掛けは楽しめました。 ミステリというよりはハードボイルド小説の印象を受けました。さっくり読めていいです。 寺田克也のカバー装画がクールでお気に入りです。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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     ダガー賞受賞の小説であり、ちょいちょい評判になっていたので読んでみました。物語の最初から分かりやすい描写とバイオレンスで読ませるストーリー。短さもあいまって、一気に読んでしまいました。

    4
    投稿日: 2025.10.10
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    わかって読んだけれど、暴力のオンパレードで最初は戸惑った。でも、圧倒的なエネルギーがあり、読み進めるのにそう時間はかからなかった。 最後の仕掛けにびっくり。

    1
    投稿日: 2025.10.10
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    強い女性の物語は大好き。装丁のイラストに引っ張られて、劇画タッチのストーリーで一気に読んだ!依子と尚子の交流は生まれ育った環境の違いが鮮明で面白かった。ヤクザの世界は想像通りクズだけど、信頼できる人の存在は大きい。 読後感は切ない。そしていい意味で騙された。

    25
    投稿日: 2025.10.10
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    タイトルもよく分からずたまたまテレビで紹介されていたので前情報なしで読んだがあっという間に読み切ってしまった。展開の速さが圧巻。アクションの描写が目に浮かびアウトレイジを報復とさせる。感情の起伏にも一般の感覚と外れているがどこか共感ができる点が多く、感情移入してしまう。少しリアルで血生臭いけれど、爽快感が溢れる物語。

    7
    投稿日: 2025.10.09
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    なんの予備知識なく、『ダガー賞受賞作』ということで読み始めた! もう最初からぶっ飛んでた… ヤクザ相手にえぐい喧嘩殺法を繰り出すのは主人公の新道依子… なんと暴力が趣味の...... 女性なのだ… ドーベルマンのシェリーの諸々に これはあかん! この先読めるのか?何かあったら私が叩きのめしてやる!と思ったけど… 大丈夫だった…(笑) なんだかんだで関東有数規模の暴力団の会長が溺愛する一人娘の用心棒となった新道依子 二人の運命は… いや、もう バイオレンスシーンは確かにすごくて…でもそれでも読み進めたくなるおもしろさがこの作品にはあるんだよね 結局最後まで一気読み 久しぶりのこのトリックの感覚にも大満足… ラストは映画を観ているようでした…

    11
    投稿日: 2025.10.09
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    あっという間に読み終えた。こんなにのめり込める作品は久しぶりだ。暴力に関する描写は多かったものの、特にグロさは感じられなかった。物語を通して、筆者の社会で女性の置かれている立場に対する怒りや、社会の人々が持つ固定観念への問いを強く感じた。本当に面白かった!

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    2025年英国推理作家協会ダガー賞(翻訳部門) 第1回みんなのつぶやき文学賞第2位 え、もしかして表紙のごつい人が依子? てっきりハードボイルド系ミステリー小説だと思っていたので、振り切ったアクション小説で意表を突かれた。 そういえば作品紹介にシスター・バイオレンスアクションって書いてあって何それだったけど、まさにその通り。 あんまり暴力的なのは好みじゃないし、野蛮な台詞も苦手だけど、作者が暴力を解放的に楽しんで描いたのは伝わった。 ダガー賞という日本人作品として初の快挙を挙げたくらいなので、それが快感な読者も多いのかな。 思いがけない仕掛けの部分はちょっと弱く感じた。

    40
    投稿日: 2025.10.07
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    英国推理作家協会の ダガー賞受賞ということで 犯罪・ミステリー色の強い 作品かと思ったが これはエンターテインメント作品。 シスターバイオレンス小説と言うが 昨今の映画や本に慣れたせいか 不快感は全く感じない。 最終章で一気に時が進むが そこもすんなりと 受け入れることができた。 英語力が足りないのだが 英訳版を読んでみたら また違った感想をもちそう。

    11
    投稿日: 2025.10.07
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    サクッと読めたが満足感のあるストーリーだった。暴力描写も地味に嫌なやつ、のレベルをスカッと通り越して逆に爽快。 全体的に、作者の方の「女であることによる男性(世の中)への怒り」をビシビシ感じた。事前に作者のエッセイを読んでいたからだろうか。他の作品も読んでみる。

    2
    投稿日: 2025.10.07
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    「そういう事!?!?!?」 驚きました。 一瞬時が止まりました。 「どういう事!?!?!?」と。 個人的には苦手なストーリー(ヤクザ・暴力)で 、読むのか怖くて(暴力が)少々躊躇しましたが、それでもどんどん読み進められる&先が気になる本でした。 ネタバレするので、この辺で…。

    16
    投稿日: 2025.10.07
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    ダガー賞受賞作が気になって読んでみた。 捻りはあるが、シンプルな作品だと思う。 それ故にこの様な作品が評価されるのかと不思議に思った。 ざわっとする箇所も多々あるが、穏やかな感じで結ばれたので読了した感想は悪くない。

    20
    投稿日: 2025.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    痛いのが苦手なのでどうかなと思っていたが、一気に読んだ。すごく面白かったしまさかの展開でびっくりもした。 困難はたくさんあったろうけれど、逃亡して以降、尚子は自由になれたのだろうと思う。

    1
    投稿日: 2025.10.06
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    読書備忘録947号。 ★★★★。 想像を超えて面白かったです! ダガー賞受賞だけありました(ダガー賞なるものを全く知りませんでしたが)。 ★★★若干ネタバレになっちゃいますのでご注意下さいですが、ミステリーとして漢字の読みで読者をミスリードする手法が採られているような気がしますが、それは翻訳本としてどうしたんだろう?★★★ 主人公進道依子22歳。 身長170cmをゆうに超えて、体重も70kgをゆうに超える真の武闘派女子。喧嘩、闘い、命の削り合いを好む。 そんな依子が暴力団興津組の下部組織内樹會にスカウトされる。 会長の内樹源造の一人娘、尚子の護衛・お抱え運転手として。 短大への送り迎え、お稽古事への送り迎え。 尚子の人生はヤクザに嫁がされることに決まっている。 許嫁は宇多川剛。内樹會の汚れ仕事、拷問、殺害などを一手に引き受ける。 一言で言えばめっちゃ気持ち悪い男。許嫁がキモイのはあるあるですね。 全く性格も好みも考え方も合わない依子と尚子。 お互い反目し合うが、尚子は次第に依子の自由な世界に惹かれ始める。 依子も尚子を大切に思い始める。 一方、源造にはケジメをつけないといけない過去があった。 それは10年前。妻(尚子の母親)と当時若頭だった長ドスのマサが駆け落ちした。未だに見つからない2人。2人を見つけて宇多川に拷問の末処理させる。それが源造の執念であった。 ある日、依子は宇多川を間違って殴るという取り返しのつかない失態をする。 尚子の護衛はクビ。もう命はない。 そんな時、源造のもとに逃げている2人の行方を追っている業者から連絡が入る。マサを見つけたと。 そして、源造は依子に言う。逃げている2人を見つけて連れてきたら生かしてやると。 依子の運命や如何に! そして尚子の運命は如何に!笑 なるほどというトリック構成でした。そう来たか!って感じ。 ストーリーとして大いに楽しめた。 そして暴力の表現も振り切っており、なかなかのモノでした。 こういう作家さんがいらっしゃったんですね! だから読書は面白い。

    65
    投稿日: 2025.10.06
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    色んな賞を取った話題作ということなので読んだ。エンタメであり、読みやすい。そして面白かった。200ページに満たない本作品、140ページを超えてから俄然面白くなった。喧嘩っ早い男まさりの女性と深窓の令嬢がジェンダーを超えて人として生きていくというまさかの展開。 喧嘩が生き甲斐だった女性と、ヤクザのお嬢様が見つけた人間らしい生活。 闘争の場面の描写が素晴らしい。 ヤクザの心象風景はステレオタイプ。 ヤクザの人間的な面も見てみたかった。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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     剥き出しの暴力を用いる集団はミステリー世界だけのことと思いたい。しかも「世田谷の閑静な住宅の「平屋の巨大な邸宅」が本部。素人の女に十人でかかって叩きのめされて(なにかの格闘技の訓練をしなければと思わず)「スカウトしてきました」という、しかも鍾愛の一人娘の護衛を車の運転を含め任せるという漫画のような展開/新道依子はプロ格闘技でスターとなれたのに配送のつまらない仕事をしていた。親分には娘の母に逃げられた、つまり女に裏切られたトラウマがあるのに何故新道依子を信じたか。  娘に襲いかかりつつある男が婚約者と教えてなければわかる筈ないだろ、単独護衛の欠陥。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに屈強で、暴力が大好きで、たくましいヒロインを見たことがない。このヒロインがどろどろのヤクザの世界にふとしたことから引き込まれて、親分の娘のボディーガードを務めることになった。奇抜で、やや無理があるストーリーだが、これが極めてダーク、ノアールに描かれていく。 この他に類を見ない状況を描いたストーリー、そのダークさが受けて外国での評判につながったか?

    1
    投稿日: 2025.10.06
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    ここ最近、ハートフル小説ばかりだったが、この作品にはガツンときました。 2時間で一気読み! この短さで読ませるのはいいね。 25/10/05 43冊目

    10
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徹底した暴力や裏社会のあれこれというよりは、この作品を通して似たような世界に生きていながら真逆とも言える二人の出会いと化学反応による変化や成長を描きたかったのかなと感じた。 血みどろのバイオレンスアクションみたいなものを求めると、拍子抜けするだろう。

    1
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ラストのオチまでのミスリードは上手いです。 そんなに上手く性別を偽れるのか?という疑問は残りますが。 女性が酷い目にあうのを読むのがちと辛い。 忘れてる部分もあるので再読したい。

    2
    投稿日: 2025.10.06
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    序盤は裏社会版の「精霊の守り人」の印象。 主人公の出自や展開等々、ミステリー調ではあるが、全部を解決しようとするものではなくメインストーリー中心でテンポがいい! 舞台やバイオレンスな内容の割に、2,3時間で読めるくらいの分量でもあるのもちょうどよかった。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    漫画のようなノリの良い文章とスピード感であっという間に読めた。映画やドラマになるでしょうね。女の人が強くなって、とても嬉しい 90

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    ダガー賞を受賞したことから、興味をもって読んだが、漫画かライトノベルのような作品で、個人的には、それほど面白いと思えなかった。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    ぼぎわんが来る、ブギーマン ババヤガの夜、ババヤガ。 そう、勝手にジョンウィックシリーズ。 ぼぎわんはホラー読みたくて買ったんだけど、 ババヤガは「ジョンウィック!!」と思ってタイトル買いしたやつ笑 ジャンルは違えども、なんか勝手に運命を感じてしまった。 なかなかに爽快なアクション小説だった。 終わりがどうであれね。 強い女すき。

    4
    投稿日: 2025.10.05
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    例えが下手なのですが、 汚い雑居ビルの地下にある、無愛想な親父が一人でやってるステーキハウスに行ってみたら、食事の途中で急にサンバ&陽気なマジックショーが始まって、 『あ、ああ、こういうコンセプトなんですねぇー……』 と、本当はただ美味いステーキが食べたいだけだったのになぁと釈然としないまま、突然愛想良くなった親父のおしゃべりと、まわりの客の『なんせここは日本初のダガー賞受賞の店ですからねぇ』というプレッシャーに居心地の悪さを感じ、早々に店を出てきてしまった、そんな、感じでした。 肉は美味かったし、サンバもマジックも楽しかった。接客だって丁寧なのがいいに決まってる、のだが、 『うわー騙されたー』という爽快な驚きより、戸惑いのほうが強かったです。歳とったからかなー。 できれば依子の凶暴性、暴力に喜びに感じる根源をもう少し掘り下げて欲しかったし、尚子があの事件の後の激変した環境にどうやって順応していったかも知りたかった。

    10
    投稿日: 2025.10.05
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     暴力団会長の一人娘と、ケンカの腕前を買われて彼女の護衛を務めることになった女性が主人公で、日本のヤクザ社会の熾烈な人間関係を荒々しい暴力描写で浮かび上がらせるハードボイルド小説。今までこういった類の小説は読んだことがありませんでしたが、スピーディな展開であっという間に読んでしまいました。  本書では二人の関係性を40年に渡って描いているが、魂の伴侶のような関係性を英語圏では「クィア・ロマンス」と受け止められてヒット。世界的なミステリー文学賞である英ダガー賞翻訳部門で、日本作品として初受賞したそうだ。  日経新聞によると、近年、イギリスではアジアの女性作家の小説が注目されているようだ。イギリスに住んでいた頃は欧米作家の本しか見なかったことをふと思い出しました。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    バイオレンスの連続なのに、何だろう… 「美しい」 て思っちゃった。何ででしょうね、でも本当、思ったし、共感してくださる方、いらっしゃる気がする! ダガー賞はこの本自体もだけど、翻訳賞もババヤガの夜に与えられたと聞き、英語版のペーパーバックも購入。 だって、このめちゃくちゃ日本のローカルな情報だらけな内容を、どーなって英語にするの?! と言う疑問が、もはや好奇心! 本が長くないのも、ストーリーのスピード感を更に高めているのかな。すぐ読めた。 もう一度読もう。 再読はあまりしないけど、これはしたい。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    何も考えなくて気楽に読める。アクションの表現は、あまり上手には思えないけど、それなりに楽しめた。 最後のシーンは切なくて哀しくて、良かった。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    英ダガー賞 2025翻訳部門受賞作ということで読む。 タイトルのババヤガとは、スラブ民話に登場する魔女のことだそう。 喧嘩好きな主人公がヤクザの娘のボディーガードをさせられることになり・・・、冒頭から暴力にあふれたスピーディなストーリー展開に引き込まれるが、逃避行の展開前後から姿がボケはじめ、ラストもどうなったの?とはっきりしないところが好きになれなかった。 ババヤガ=鬼婆なんだろうね。 25-30

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    スピーディーな展開のアクション映画を見ているよう。嫌でも頭の中で映像化される暴力シーンと繊細な心の動き。時折り場面転換が話を面白くしていく…。 英語でどうやって読者を惑わすのだろう?英訳も確認してみたくなった。 「一生大切にしたい本」というわけではないけれど、エンターテイメント性は抜群、一気読みで面白かった!

    3
    投稿日: 2025.10.04
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    暴力に魅了された武闘派の女性がヤクザに見込まれて組長の娘の運転手になる。 まずこの設定だけで惹き込まれるものがある。 読み始めるとテンポの良い展開のおかけで一気に最後まで読み終わってしまった。 鮮烈な暴力の描写が印象的だが、全く生い立ちや性格が違う女性同士が徐々に心を通わせていく展開にはほっこりする要素もある。 終盤には思わず騙される巧妙なトリックが仕込まれており、全体を通して優秀なエンターテイメント作品だと思った。

    9
    投稿日: 2025.10.04
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    抜群のスピード感と依子という際立ったキャラがたまらずほぼ一気読みでした。 他の読者の方々も言われている通り、一見最初はただの任侠モノの話にしか見えなかったのに後半からはまんまと叙述トリックに騙されている自分がいました。 そしてまさかあの対極にいる2人が一緒に老後を暮らすことになるなんて、想像もしなかったし、何か素敵な関係だなと思ってしまった。 ちょっと甘い評価になっちゃったけど勢いで⭐️5で! このクラスの物語をもっと読みたい! 2025.10.08追記 改めて落ち着いて振り返って評価すると⭐️4かな

    5
    投稿日: 2025.10.03
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    どんでん返しがある小説なのだが、そのどんでん返しが起こった際には読む手が止まらず、気づいたら最後まで読み終えていた。ただ、どんでん返しが起こる前の表現もリアリティがあり、特に乱闘が描かれている場面では、目を背けたくなるような、読み飛ばしてしまいたくなるような、事細かに書かれた表現が印象的だった。 全体を通して、暴力団という設定が昭和・平成初期の時代を感じさせるが、自分があたかもそこにいるような引きずり込まれるような感覚があり、読みやすかった。

    3
    投稿日: 2025.10.03
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    日本人作家初のミステリー文学賞受賞作ってことで 気になったので読んだのですが 途中まで「これはミステリーというのか…?」と思いながら、面白いからまあいいかと読んでいたら 途中で一気に風向き変わった。 これはミステリー文学賞受賞しますわ…… 翻訳部門で受賞とのことだけど、最後の方のあれはどうやって翻訳されてるのか気になる

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    課題図書で。 最初は馴染みのない世界すぎて、ェ❓って感じだったけどジェットコースター並にずっと面白いみたいな感じですごくよかった。 それぞれ闇を抱え、過去に苦しい思いを何度もした依子と尚子には幸せになってほしい。

    7
    投稿日: 2025.10.02
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    暴力に暴力に暴力。生々しい暴力の世界がそこにあった。拳と蹴りに満ち溢れた世界の中心に立っているのは女。意外な組み合わせだな、と思っていたら、そこに自分の偏見を見いだした。 暴力の世界を生きゆく女と周囲の関係はユニークだし、これまで読んだどんな本とも違った。違和感が強ければ強いほど、自分が抱えている性への偏見が意識される。 新しい形で無意識に眠る偏見を炙り出すこの本は確かにヨーロッパで流行りそうだと思った。

    7
    投稿日: 2025.10.02
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    日本人作家初の英国ダガー賞受賞作と聞いても疎い私はピンと来ません。海外のダガー賞受賞作は何冊か積読の山の中にあるものの、いずれも分厚くてなかなか手が出ず。この薄さなら読めるんじゃなかろうかと開いたら、なんだこのぶっ飛びのオープニングは。この高揚感は平山夢明の『ダイナー』を読みはじめたとき以来かもしれません。 『ダイナー』ではジェイソン・ステイサムをイメージしたけれど、これはシャーリーズ・セロンが頭をよぎる。それは綺麗すぎるか。ケイティ・オブライアン辺りでどうでしょう。なんにせよとにかくカッコいい。最初から最後までハードボイルド。その中に切なさもあります。この生き様に惚れる。

    1
    投稿日: 2025.10.02
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    バイオレンスエンタメ作品。 血なまぐさいが爽快で、 思いがけない展開もあり。 面白かった。

    6
    投稿日: 2025.10.02
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    ダガー賞受賞で話題の本作。 遅くなりましたが無事読了!! 素晴らしかった! 依子と尚子の関係やヤクザ絡みのバイオレンスな描写など和製版ジョン・ウィックとでもいうべきアクション描写など好きな人には堪らないかも グロい描写も多々あることは伝えておきます 中盤で明かされるある真相から 余韻を噛み締めるラストまで目が離せない 今年読むべき本であることは間違いない!

    6
    投稿日: 2025.10.02
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    映画ジョンウィックで主人公がババヤガって言っていて、あとアクション小説を読んだことがなかったので興味本位で読んだ。 個人的には次々と展開が広がり始めて線と線が繋がる感覚を覚えた。 会話がいいなと、特に依子と障子の会話とか柳の会話や宇多川のシーンが印象に残った。 キャラクターで好きなのは柳と宇多川で、宇多川は頭がぶっ飛んでいるし、柳はホワホワしているがなんか正直な所になるときもあった。 主人公の依子がお腹空いた時の文の表現、言葉遣いが好きになった。  不満は、名前を見忘れなのか、振りがなが、ない人がおりなんて読めばいいんだ? と、少し戸惑ってしまった所と、どいつが話しているんだと一瞬わからなくなる時があるぐらいです。個人的は。 この小説はどの人物も執念がすごいなと思い知らされるそんなことものを感じました。 深田秋生さんの解説や王谷晶さんのあとがきなど見ていて、こんなに細分化し、語れる力がこんなにあるんだなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    テレビでダガー賞受賞のニュースを見て、この賞と著者のことを知りました。 読み始めて新道依子のひたすら戦う暴力シーンに圧巻し映画を見るような爽快感を感じました。 なぜこれがミステリー文学賞なのか不思議に思いますが、女性を守る女性の新道依子がひたすら格好良く新鮮な作品でした。

    53
    投稿日: 2025.10.01
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    新幹線乗る直前に、表紙買いしました。 著者のことも初めて知りました。 自分にとって、新鮮で、一気に読み終わりました。 解説と著者のあとがきも面白かったです。

    2
    投稿日: 2025.10.01
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    面白い!一気に読んでしまった。 暴力シーンというか戦いのシーンが、爽快感満載であった。 戦いを求めている主人公は、とあることで、平凡な日常から非日常の生活を強いられるようになる。そしてそこで出会った少女との生活が始まり、様々な出来事が次々と訪れる。 本書を読んでみて、改めて自分は、何か事あるごとに他人のせい環境のせいにしていないのか、自分のありたい姿は何か等と自問自答をしてみた。 自問自答の結果、誰かにどう見られるかじゃなく、自分がどう感じたいのか、このように思うことで、本書に出てくる登場人物のように、とても生き生きと人生を謳歌できる生活が送れるような気がした。

    10
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わりました。もうすっかり王谷さんの虜。 どういう仕掛けがあるのかと思ったらそういうことか。二重に仕掛けられた自分の偏見、バイアスあるなぁと。曖昧な関係に人はラベルをつけたがる。それを巧みに利用することで社会にとけこむことができる。あーあ早く生きやすくなってくれよ日本。

    1
    投稿日: 2025.09.30
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    「ババヤガの夜」読了。 プリミティブな暴力を久しぶりに浴びてる感じがあり心踊る。あとやはり物語には「どこかポジティブなやつ」がいないとダメなんだよな。クソカスしかいないとげんなりして読後感最悪で終わるしかない。現実がそうであったとしても物語はそうであっては多分ダメで、人に見せるものになり得ないしそもそも現実の反映をするなら実録にどうやっても勝てない。叙述トリックめいた箇所があって見事に誘引された。自由になるには性も超えないと到達できないものがあるのだ。

    2
    投稿日: 2025.09.30
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    「女性はこうあるべき」という型に嵌めるな(嵌まるな)とはよくいうけれど、そこまで逸脱してもいいの?!と思わされてしまった。今流行りのチェンソーマンを読んだ直後にこの小説を読んでダブルパンチ喰らった。「なんで私は知らないうちに、小さい頃からこんなに型に嵌って生きてきたのか?」と、この2作品に触れて今更ながら不思議に思う。解説で王谷さんの別の作品の紹介が書かれていた。型からはみ出していた自分の(世間からおかしいと思われるに違いない)一部が書き出されていそうな予感がしまくる。メッチャ共感するだろうし、ちょっと自己肯定にも繋がりそう。いい作家さんに巡り会えた。

    3
    投稿日: 2025.09.30
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    面白かった。一気読みしちゃった。 もう少し長くしてもらって深入りしたかったな。 あんまり物理的に強い女性の話ってないからよかった。 かっこいい。 ホントにありそうな、なさそうな。ちょうどいい話だった。

    4
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一気読み!コンビニで見かけて、なんか話題だよね〜と軽い気持ちで買ってみて、今読んでる本あるけど触りだけ読んでみっか〜と思って読み始めたらもう止まらんかった。前知識なしに読んでほしい。 まだ読んでない人ここから見ないでほしい 伏線の入れ方が上手だなと思った。少しの、まじでほんの少しの違和感を感じるところが伏線だったかとびっくり。「ああこれが効いてきそうね、ここ覚えておこう」が全くなかった。し、そんな要素のある小説だともそもそも思わなかった。すげえ

    4
    投稿日: 2025.09.29
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    英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門受賞で話題の作品。バイオレンスアクションということで苦手な分野だが読んでみた。 文体は簡潔でリズム感がありテンポよく読める。徹底したバイオレンスには閉口するが、相手にはほとんど人格がなくアニメキャラの対決描写と考えればむしろ爽快か。 なぜ推理作家協会賞?と思っていたが、最後になって読者を騙していた(誤解させていた)トリックが判り納得。お嬢さんとのピリピリするやり取りが絶妙で、その後の展開への布石として十分な説得力を持っている。 寺田克也のカバーイラストのおかげで本を開く前に世界感が提示されるので、いっそう読み易くなっている。尚子の婆ちゃんが語る鬼婆の話がバーバヤーガだから、尚子の堂々とした体躯はロシア人の血をひくのだろう。

    3
    投稿日: 2025.09.29
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    読み始めはあまりのバイオレンス描写に気持ちが悪いように思ったが、読み進めるにつれ、主人公や登場人物の生き生きとした描写に引き込まれていった。途中から読者に対するミスリードの展開があり、私もまんまと乗せられて、最後にはなんとも言えない爽快な気持ちを味わうことができた。

    4
    投稿日: 2025.09.28
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    ミステリー文学賞であるダガー賞なる賞の受賞作 めっちゃ強い女性が主人公のバードボイルド小説って感じ。ヤクザの世界の残忍さや下品さと、秩序や男尊女卑への厳しさが、恐ろしさと緊張感を醸し出している。ラストに叙述トリックはあるものの、これってミステリーなの?って疑問はある。 文章は読みやすくサラッと読めるが、内容が過激で残虐な表現も多いので、読後感は重い。そういう内容なので『最後はみんなでハッピーエンド!』とはならず展開も重く、星の数は多くならない。しかし面白かったとは思う。

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    どこがミステリーになるのかと思って読んでいたら、叙述トリックに驚いた 粗野で暴力的だけれど、最後までかっこ良すぎた依子 最後のシーンは、魍魎の匣のラストをふと思い出した

    2
    投稿日: 2025.09.28
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    世界最高峰ミステリー文学賞「ダガー賞」を受賞したとの帯に即買い、一気読みしました。 圧倒的な暴力、極道相手に最強の女主人公が暴れまくるバイオレンス展開に「あれ?これミステリー?」と思ったのも束の間、圧巻の叙述トリックにまんまとやられました。 面白かったです。

    4
    投稿日: 2025.09.28
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    読んでしまった~!(><;) ――私がこの類の本を読むなんて 流血ものは、777、伊坂さん以来 だ!  でも――この本は別物!    ヤクザ、組長、酷すぎる! 喧嘩っ早い!自分より強いと判っている奴でも飛びついていく! 大馬鹿だ! 上下関係が厳しいのは、ウンウン(-.-) 会長の内樹源造。 組員のボスの柳。 会長の一人娘の尚子。 主人公の新道依子。 依子は、喧嘩の強さを買われて しまった!・・・連れて来られた所は ――皆、色濃い人間ばかり。 野蛮なこと、考えることさえない と思うようなことでも、やって しまう! 性暴力を振るう!なんてことだ! 箱の中にあのようなものを入れ、 くれてなどほしくないだろう! 奇知がい地味ている! せめて、登場人物の行く末を 願ってやるしかないだろう。 王谷 晶さん、初読み作家さん。 もう1冊読んでみようかと思う。 ババヤガの夜、super8さんのレビューを読ませて頂き判ったこと。 ババヤガ――スラブ民謡にでている、魔女の名らしい。 なるほど、と思った! あ~っ、読んで良かった! これから、息子が読むと言う。 ☆いくつにするか?迷った! 私が滅多に読まない分野。 楽しめたのだから、ヨシ! ☆久しぶりの5つにしよう! ただひとつ、この本を楽しめて しまった、私が怖い(((`Д´)~~ 王谷さん!ありがとー!    2025、9、28 読了

    69
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エキサイティングでなかなか面白かったです。 (ただし、未成年や女性の読者は要注意) イギリスの文学賞、ダガー賞を受賞したとのことですが、このような日本のヤクザものが海外で受けるのかと意外に思いました。 内樹にルビが振られておらず、不親切だなあと思っていたらそれが叙述トリックの一つだったとは。 見事にミスリード引っ掛かってしまいました。 その後を想像させるようなラストもグッドでした。

    6
    投稿日: 2025.09.28
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    うーん…自分には良さがわからなかった。サブストーリーを第二部とせず挿入したのも単なる技巧としか思えない。反社組織にリアルさが 感じられなかった。ただの乱暴な男たちとしか描かれていないのでは?

    1
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで、ページをめくるたびに、暴力と血生臭さがありました。 それでも最後まで一気に読むことができたのは、筆者の巧みな表現力と、主人公依子のとてつもない強さがあったから。依子からパワーが漲っていて、どうにかしてくれる!なんとかしてくれる!大丈夫、と思わせてくれる力を感じました。 同僚が、女性同士の友情を描いた作品で読み終わったけど‥、と言葉を濁していたり 貸してくれた妹が、こういうことで評価されたんだなってわかる、と話していたり 読了して、2人が話してたことを理解しました。 個人的には、世間の閉塞感をぶっ壊してくれる主人公の存在が新鮮だったけれど、物語全体に付き纏う暴力とか支配とか、命で償わせるとか、そういうのが読んでて辛くなったりしました。 すごく面白かったし、言葉遊びも巧みだった。 女性が屈強な男性相手に、力でねじ伏せる、そういうことが本当に可能なのかな、とか色々考えました。

    5
    投稿日: 2025.09.28
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    「ぶっ飛んでやがる」 ハードボイルド系かと思いきや、見事にひっくり返された。強いて、強いていうなら柳。柳がもう少し欲しかった。。

    4
    投稿日: 2025.09.27
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    ある仕掛けによってストーリーの見方が急に変わった。喧嘩のシーンの言い回し、難しいのに難しくないそんな描写の表現はお見事

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    投稿日: 2025.09.27
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    暴力好きな野蛮大柄女がヤクザの娘(お嬢さん)のボディガードになり、お互いに真逆だと言いながらも2人の間には絆が生まれる。 人は、人と居る理由に名前をつけたがる。 お嬢さんを連れ出してヤクザの家からから逃亡するシーンは爽快! 読み進めていて、あれから40年のシーンになって、???となったが、なるほど!そういうことか!ってなるトリックも面白かった! 王谷さんの作品は初めて読んだが、 世間の男尊女卑に対する怒りがこの作品にも出てる感じがする。 男女平等と言われてはいるが、まだまだ平等ではないと私も感じる。 エッセイも読んでみようかな!

    8
    投稿日: 2025.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暴力に惚れている女と暴力団の娘のシスターフッド?的な作品 途中途中に挟まっている話はてっきり逃げた母親の話だと思ったが、実は何十年後かの2人というのはうまく出来てるなと思った。名前に読み仮名が振っていないことや男女だと思わせるところなどまんまと騙された。 途中までは映像化しても面白いだろうなと思ったけどこの叙述トリックが分かってからは少し難しいのかもと思った。

    2
    投稿日: 2025.09.27