
総合評価
(1015件)| 527 | ||
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powered by ブクログ探しものはどこにあるのか、それはどこでもない私たちの心の中にあるのだと、自分を大切にしたくなる本でした 凄腕司書の選書をきっかけに、5人が前を向く姿が嬉しくて涙が溢れた 志は変えず1日を大切にすれば何も失くさないし、いつかは明日になる
8投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ色んな人の人生にさりげなく影響を与える司書さんが脇役で、影響を与えられる側の視点で書かれた本。オムニバス形式なのですが、ハートフルで泣けました。こういうの、好きです。
2投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者さんの本は初めて読んだが、一言で言うととても読みやすかった。登場人物の心情描写が無駄なくリアルに描かれていて、共感できるシーンが多かった。個人的に、カステラ作りをきっかけに自分の生活をちょっとずつ豊かにしていく朋香の章と、自然淘汰の社会に居場所を見つけられなかった浩弥が変わっていく章が印象的だった。また、小町さんがレファレンスする彼らの抱える悩みとは一見かけ離れた1冊の本が、1人1人の推察力・行動力によって、結果的に意味のあるものになっていき、彼らの人生を後押しする些細なきっかけになっているのが素晴らしいと思った。 ただ、前提として主人公たちの心の中に潜んでいた、ある対象への熱意、夢中になれるもの、好きなことが私には全くないため、そこに関しては主人公達に距離を感じ、創作小説にすぎない寂しさを覚えたため星4に設定。 「何をお探し?」と聞かれたら、私はなんと答えるだろう…私にも人生のレファレンス本を教えて欲しい。あとあの可愛い付録も欲しい(笑)
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ町の小さな図書室を舞台に、訪れた登場人物たちに司書が本と小物をプレゼントする。5つの連作短編からなる物語。 青山美智子さんのこれまでの作品と趣は同じである。離れているとまた読みたくなる、そんな作家さん。
41投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ青山美智子さん、初読みです。 書店で必ず平積みされているので人気作家さんなのは知っていましたが、手に取る機会がなかったので、まずは好きなポプラ文庫から手に取りました。 短編集で、どの話にも仕事が関係しています。出てくる登場人物の世代は違えど、就職氷河期世代にはぐっとくるものがありました。久しぶりに通勤読書が現実逃避ではなく肯定的に思えました。
3投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログこの本をBOOK・OFFで買ったことを後悔しました。 今ならば新品で誰の手垢もついていない状態のこの本を買いたいくらいです…!! 他の本も素敵でしたが、この作品は青山さんの本の中で1、2を争うくらい好きな作品です。 相変わらずの青山さんの読みやすい文章、優しい雰囲気、素敵な登場人物たち。 特に司書の小町さんの素敵なこと。見た目の問題ではなく、司書として。 わたしも小町さんにレファレンスしてもらいたいですし、羊毛フェルトの付録も欲しいです…! これを読んで図書館で働きたくて働きたくて仕方なくなり、近くの図書館に声を掛けたくらいです。あ、もちろん断られましたけど。 そのくらい小町さんが魅力的でした。
15投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お友達からプレゼントしてもらった小説。 青山美智子さんの本は、読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいます。 内容がスッと入ってくるのは、描かれている内容が、共感できるものばかりだからだと思います。 私も一度は考えたことのある、悩みや思い。 だからこそ、作中のいくつかの言葉に励まされたり、ハッと気付かされることが読んでいて多くありました。 作中では登場人物が共通して、今の現状を変えたいと思っていて、ただ、思っているだけじゃなく、自ら何かを得ようとしている。 何かを得るための、本のパワーは計り知れないものがあると思いました。 本を読むようになって、自分を奮い立たせるためのお守りにしたい言葉ができたり、自分にはなかった考えが文章として言語化されていたり、普通に過ごしていたら得られなかったことがごまんとあると感じています。 今の時代、自分以外の誰かの意見が大量に飛び交っていて、自分の現状と向き合う暇もなく、毎日が過ぎてしまう、と思っていた矢先だったので、この本を読んで、一度、深呼吸するために図書館に行きたくなりました。
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログ2回目読了。コミュニティハウスの図書室で出会った本をきっかけに、前向きな生き方を見つけ出す5人の物語。 大した事ない仕事なんてないんだけど、仕事が全てというわけでもない。そんなちょうどよいバランスで生きていたい。
1投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ町のコミュニティハウスに併設された小さな図書室には白くて大きい名物(?)司書さんがいる。 一見すると話しかけづらそうに見える彼女は実は聞き上手で、利用者がぽろりと溢した悩みに寄り添うようなレファレンスをしてくれる。 抱える悩みは皆それぞれ違うけど、薦められた本と小さな付録がヒントとなり新たな一歩を踏み出す⸺ 特に印象に残ったのは司書さんの選書と付録の妙。 本に人生の指針が書かれているわけじゃないし、付録も悩み事に直接関連があるモチーフじゃない。でも受け取った側は本の中から、付録から、ほんの少しの気付きや勇気を貰う。それは誰かから言われたからではなく、自分で見つけた気付き。読みながら読み手も一緒に前を向ける。 どの章を読んでも困った時、しんどい時、優しく寄り添ってくれるようなあたたかい優しさで溢れていて、心がつかれた時に読む処方箋のような一冊だと思った。
22投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きだった。色々な年代の色々な立場の人が、それぞれの思いで図書館に訪れて本に出会い、変化をしていく。本をどう受け取って、それをどう自分に落とし込んでいくのか、現実に通ずるものがあるなって思った。私もそうやって一冊一冊の本に向き合っていきたいなーって思った。 他の短編の主人公がちょっとだけ出てきたりするのが楽しかった。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ図書館の返却本コーナーにあったので、なんとなく手に取ってみました。 Xでもよく見かける表紙だったので気にはなっていたのですが、読みたいタイミングで出会えてラッキー! 短編が5編収められていて、主人公は20代から60代までと幅広い。 職業も悩みもそれぞれですが、どの登場人物の悩みも「一度は自分も考えたことがあるな」と感じる内容ばかり。 これが、この本が多くの人に読まれている理由なのかもしれません。 二十代の頃の私は、「自分の仕事は誰にでもできる」と思い込み、肩書の派手な職業に憧れていました。 いかに自分のことをわかっていなかったか。今思うと、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。 そして第二子出産後に職場復帰した時は、まさに“夏美”のようでした。 自分のやる気と、周囲の期待がまったく反対を向いていたあの頃。 マミートラック問題に直面して、彼女と同じような理由で転職したことを思い出しました。 まさか本の登場人物と似たような人生を歩んでいたとは! 読書をしていると、過去の自分を自然に振り返ることができますね。 「あの時のあれがあったから今の自分がある」と気づく瞬間が、最近増えました。 小町さんが夏美に言った言葉―― 「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」 この言葉の通り、私も少しずつ実践できているのかもしれません。 青山美智子さんの小説は、どれも読者を本を通してそっと応援してくれるような優しさに満ちています。 この本も、“気づき”を与えてくれ、前向きな気持ちにしてくれる一冊でした。 そして何より、この本の中に「私が本を好きな理由」がいくつも見つかったのが嬉しかったです。 その中の一つ。きっとこれが、私が読書を愛してやまない理由なんだと思います。笑 「でもね、私が何かわかっているわけでも、与えているわけでもない。皆さん、私が差し上げた付録の意味をご自身で探し当てるんです。本も、そうなの。作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」 ――明日、会社帰りにまた図書館に寄ろう。 そんな気持ちにさせてくれる本でした。
54投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ今回も青山さんの綺麗な文章とストーリーでそれぞれの登場人物が前向きに生きる素晴らしい作品でした。 特に四章の浩弥の話が好きでした。 自分の居場所が欲しい浩弥が、肯定されていく中で母に感謝の気持ちを伝えるシーンがじーんと来ました。 あと、『猫のお告げは樹の下で』に出てきたさゆり先生が本作品ではキーキャラクターとして登場していて他の作品との繋がりを感じました。
23投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ幾人かの人生が動き始めるきっかけと過程の物語。 同じシーンと小物が何度も出てくるけど、それぞれ表現を変えてるのがすごい。 相方に勧められてたけどしばらく手を付けず、読んでみたら、新しいことを始めようとしている自分の状況と似ててとても響く内容だった。 本の好みを理解されてるってありがたいな。 映画化するならマツコデラックスだろうな。 実在する本が出てくるので思わずそのうちの一冊を読みたくなって買ってしまった。
1投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログいいお話だとは思うけど、司書さんのキャラとか、色んな人があまりにも唐突に「イイコト」言う感じとか、人生において気づきを得た後に思考が180度変わっちゃう辺りとか、展開が急過ぎて違和感を持ってしまった。ひとつのエピソードで1冊の物語くらいがちょうどいいかなーという感想。
2投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分自身まさに今、仕事への熱量も見出せず人生に迷っている所であったため、本当に今読んでよかったと思う。 「今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。 とてつもなく大きな卵に、いつどこで出会うかわからないのだから。」 というフレーズが印象的で心に残った。 短編集かと思いきや、章を超えた繋がりもあり、「この人とこの人が繋がってたのか…!」という楽しさもあった。
0投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ様々な悩みを持った人たちが前向きになっていく様子から、私も前向きに考えて生きようと思うきっかけになった。しかし、私は現在大学生であるため、歳をとってからまたこの本を読むと感じ方が一変しそうだと思った。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログ小町さん全肯定。 登場人物の挿絵は一切ないのだが、不思議と"こんな人だろうなぁ"と思わせる。 選書と付録の塩梅が見事、そしてあえて選んだのではなく自分で結びつけたと返答、人生何周目ですか?素晴らしい。 とくにぐりとぐらは実生活でもぜひ話題にしてみたい。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ友人に勧められて読み始めた本。 最初は「短編ものだし夜寝る前に少しずつ読もうかな」と思っていたのだけど、なんだか引き込まれて一気に読んでしまった。 文中にあったパラレルキャリアの話は、この本を勧めてくれた件の友人はまさにパラレルキャリアで知り合った友人でなかなか縁がある話だなって思ったし、今まさに私は賃金を得る本職と、お金じゃない何かを得るボランティアの両輪で生きているので「あーこの生き方ってパラレルキャリアっていうかっこいい名前がついてるんだ!」って謎に誇らしくなったりした。 さらに、夏美さんが勧められた「月のとびら」はわたしが大事に所有している本だったから、もうほんとに縁を感じてしまいとてもいい気分になった。そういえば石井ゆかりさんを好きになったのもパラレルキャリアで知り合った別の知人がきっかけだったなぁ。 そして最後の最後の本の裏表紙に 「ポプラ社はチャイルドラインを応援しています」 の文字。 そう、わたしのパラレルキャリアはチャイルドライン。 事務所にそっと置いておいたら誰かの目に留まるかな。 そんな風にふんわり寄り添うのがふさわしい本でした。
1投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いい評価ばかりだったので、気になって読んでみました。ほっこりするいいお話だとは思います。ただ期待値が高かった分、少しがっかりしてしまいました。短編集なのですが特に受け付けなかったのは、各回に必ず司書の容姿についての描写があること。ずんぐり太ったベイマックスみたいな〜とかのくだりいります???この作者の方の本、苦手かもです。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ読書初心者だが、だからこそこれからの読書ライフがワクワクに思えるとても読みやすく心温まる素敵な本。図書室の雰囲気も毎度出てくる羊毛フェルトというアイテムも温かみを感じる。また読みたいと思えたのでレンタルではなく買って良かった。
8投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ積読本消化。本との出会いをきっかけに、前向きに人生を歩み始めた四人のお話。個人的に司書の小町さん(脳内ではいつも銭◯堂のおかみ)自身の人生についてもっと詳しく知りたかったなと感じました。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクロググリとグラのカステラ。1番美味しそうなレシピを探して作り…途中で出てきた実在する本を本屋に行って探して購入し…この本だけじゃない出逢いが沢山。 今までたいして本を読んでこなかったのですが突然読書にハマるきっかけになった1冊です。 途中何回かグッと刺さって涙を堪えました。
1投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ血なまぐさい話ばかり読んでるので、たまにはこういうの読んでみようシリーズ ハートウォーミングですが、少しほろ苦さもあり、あらゆるバランスが絶妙でした。 読み終わったあと、少し前を向こうと思えるお話しは必要で、読書の効能のひとつだと思います。
11投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログなんとなく心が温まる作品が読みたい、そんな時に図書館の読書リレーの帯に惹かれ手に取りました。 図書室を中心に短編形式でつづられる5つのストーリー。どの話も誰かに刺さるような話で共感も出来るし、登場人物が応援したくなるような素敵な人物が多く好感しかありません。 リファレンスの小町さんが本当に良くて、誰かに薦めたくなるような素敵な著書でした! 2025年9月15日
2投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ私も司書の小町さんに、本をすすめてもらいたいです。羊毛フェルトも欲しい! ほっこりしてどの話もよかったです。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ心が温かくなる一冊。 わたしも小町さゆりさんに会って、人生の探し物のヒントを分けてほしいな。 短編集は、読みやすいのもそうなんだけど、繋がりがあるのが魅力の一つ。 登場人物が一つの物語だけじゃなくて、いろんなところで現れるからこそ人生って感じだし、成長した姿で新しい人と人の繋がりを見られるから、ほっこりする。 読書とゆかりのない5人の登場人物たちが、本を通して、自分が悩んでることだったり、人生の答えを自分の力で見つけていく過程がとてもおもしろい。 登場人物のように一冊の本から、どれほどの勇気と希望をもらったのか計り知れないけど、本の解釈が人それぞれだからこそ、それをどう自分のエネルギーに変えていくのかは、すべては自分次第なんだなって。 わたしも最近本を読むようになって、気づいたことだけど、本は自分の知らなかったことも、知っていることもすべてが書かれていて、時には共感して時には学びになってそんな繰り返しがあることに気づいた。こういう気づきも大切だなって。人生も同じように、繰り返される日々の中で、どうやって生きがいを見つけ、豊かさに変えていくかも、きっとそれはわたし次第。 わたしはまだ自分が若いほうだと思っていて、やりたいことも叶えたいこともたくさんある年齢だからこそ、このトキメキをこれから年を重ねても忘れずに大切にしていきたい。 人生の分岐点に立ったとき、また読み直したいそう思える一冊だった。そして本書に出てくる一文一文がとても心に刺さった。 「仕事で得られる喜びも、大切な人と過ごす幸せも、私次第でこれからもしっかりつかんでいけるものじゃないかなって」
1投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ新しい事を始めようと思っても最初の一歩がなかなか踏み出せない。 そんな人達の背中を押してくれる作品。 待っていても変わらない、自分で動き出さないとチャンスは掴めない、全編を通じてそんなメッセージが込められていると感じた。 読んだあとにとても晴れやかな気持ちとなる作品でした。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ夏美の話が好きでした。他の話も好き。うっすら繋がってるのも自然でよい。それぞれの結末も、現実離れしてなくてよい。…つまり、よい!
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ本好き、図書館好きにはたまらない内容です。 こんな司書さんに私も会ってみたい。読み終わったあと、草野心平さんの詩集を探して読みました(*^^*) 行き詰まってる同僚に紹介したい本です。
1投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログさゆりさんが、マツコデラックスさんや、個人的な知り合いに似たイメージで、5回同じやり取りが続いてとても笑えた。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ青山美智子さんの本で初めて手にした本で、青山美智子さんが大好きになったきっかけの本。 仕事で悩んでいた時、本に出る言葉に何度励まされたかわかりません。 私もカステラ作ってみようかな。なんて読み終わった後は心が軽くなって、また少しずつ頑張る元気と勇気がもらえる温かくて大好きな一冊です。
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集だが登場人物がそれぞれどこかで繋がってストーリーに登場してくる。なんだかとても人生を振り返りつつワクワクするいい小説だった。 私が小町さんに選んでもらえる本ってなんだろうな?って想像しながら読んだ。マツコ・デラックス思い浮かべつつ。
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ「表紙が今どき」というだけで敬遠してた作家さんです。(ごめんなさい!)「月の立つ林で」でファンになり、文庫になっていた本作にたどり着きました。だれの隣にもいるような人達の悩み、本当に必要なものは何?と、本当に人間は面白いと思わせてくれます。 そして文庫本は、解説が星読みでお馴染みの石井ゆかりさんです。彼女の優しい文章が大好きな私には何倍も楽しめました!
2投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ町の小さな図書室にやってくる悩める人たち。司書の小町さゆりさんが何とも頼もしい。 文中から 仕事って、社会におけるポジションの確保だと思うんです。パラレルキャリアはポジションを2つ持てる。どちらかが副業ってことじゃなく。 世界は何で回ってると思う?私はね信用だと思ってる。仕事を依頼するのも受けるのも、友達との約束も、レストランでご飯を食べるのも、双方の信用で成り立ってるのよ。 人生で1番頑張ったのは生まれた時。その後の事は、きっとあの時ほど辛くない。あんな凄いことに耐えたんだから、ちゃんと乗り越えられる どんな本もそうだけど、書物そのものに力があると言うよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ。 計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていいの。そうやって変わっていくのよ、自分も、人生も。 自分には足りないとか、あるいは余分だと思い込んでいたことも、環境が変われば真逆にだってなり得るのだ。この地球の上で、同じものでも国や季節が異なれば捉え方が逆さまにさえなるように。 人と人が関わるならそれは全て社会だと思うんです。接点を持つことによって起こる何かが、過去でも、未来でも。
3投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ本屋大賞2021年2位ということで 本のタイトルに惹かれて購入 共感できる部分が多々あった 司書の小町さんと出会いたいと思ったけど 受け取り側も読み取ることのできる人にならないといけないと思った! 素敵な話だった 出てくる登場人物がのちのちでてきたりして 楽しかった もっと本を読みたくなる本だった
9投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログリファレンスカウンターのお仕事って、人生のコンシェルジュのよう。人生の処方箋をサッと出す小町さんは素敵ですね!
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ心があったかくなる本。どのエピソードも素敵だしちょっとずつ登場人物たちが繋がっていくところも好きだった。私もあの図書館に通って小町さんに本を選んでもらいたい。
2投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3章共感しすぎて泣いた。 女性ってライフステージの影響大きいから選択が難しいんだよね。感動しちゃった。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ悩んで、どうしたらいいか分からなくて、人生に行き詰まったと思った時も、実際は自分の中でもう答えが決まっていて、なにかひとつ背中を押してもらえるきっかけがあるだけで、人は頑張れるんだと思った。この物語では、そのきっかけになるのが本や人との出会いだった。 苦しい状況の登場人物たちが前向きになっていく様子がスカッとする! *お気に入り* 理屈よりも、ワクワクするならその選択は正解なんだよ、きっと。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログまずは5人それぞれ小町さんに会った時の表現の仕方がツボで思わず声を出して笑ってしまうほど。 なんだかふっと考えさせられ、そしてほっこりするそんな本でした。「あ!ここで!」「なるほど!こう繋がって行くのか!」と、人との繋がりを感じさせられるそんな本でした。
6投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログサクッと読めて前向きになれる素敵な作品だった。 読み始めた時はどこか漫画的な小町さんに馴染めず、失敗したかも…と思ってしまったけれど、読み終える頃にはコミハを取り巻く人たちが大好きになっていた。 号泣!どんでん返し!!といった毛色のお話ではないけれど、疲れた日常にそっと寄り添ってくれる、お守りのような本だと感じた。
7投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ2025-09-20(土)読了 図書館本として読みました。 司書さんとのやり取りが良かった。 こんな的確な回答する人は他にはいない。 #読書好き #読書ログ #読書好きな人と繋がりたい #本の感想記録 #ゆかりの読書記録2025
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ小町さんがいいですね。 行き詰まった時に教えてくれる本。 人生きっかけは何からおきるかわからないよね、っていう感じですね。 ほっこり温まる本でした。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログこの本を買って読んでから十数年ぶりに地元の図書館に行ってきました。きっかけをくれてありがとうございます。 素敵な物語ばかりで、読みながらすぐさまこの本を貸しておすすめしたい人の顔が浮かんで普段本を読まない好きな人に貸してみました。読んでくれるといいな。
0投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ「いつかって言っている間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だと私は思う。無計画な夢を抱くのも、悪いことじゃない。日々を楽しくしてくれるからね。」 「いろんなところに顔出して、いろんな人と話して、これだけたくさん見てきたから大丈夫って思えるところまでやってみることで、『いつか』が『明日』になるかもしれない」 やることはたくさんあるけど、「時間がない」なんて言い訳はもうよそうと僕は思った。「ある時間」で、できることを考えていくんだ。
0投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ人生の足元に転がる小さな石っころを、丁寧に拾い上げるような連作集。 読書に抵抗感があってもサクッと読めるのが○。
7投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ司書の小町さんがすてきですね。5編の短編集で登場する人が皆良い人でほっこりしました。人は誰もが社会の一員でありどこかでつながりがあるのですね。
42投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ本当に私はこの作者の作品に弱い。 今まさに仕事と健康と人生について悩んでいるというのもあるのかもしれない。 短編集だがどの主人公の話も、今の時代に働いている人には刺さり易いんじゃないかな。 私はどの話も身に覚えがあったり、考えが過っていた物が多くどの話でも最後は泣きそうになった...。 私の町にもこんな図書室があったらな。
1投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ今まで読んだ本の中で五本の指に入るであろう作品だった。 まず言っておきたい 本作の司書の小町さゆりさんに会ってみたい!!! 彼女は最高に面白くて、人の長所を見ることにた長けている、素晴らしい方だ。 私は今、すごく悩んでいる。主に人との付き合い方について。 他人の気持ちを自分で推し量ってしまい、自分一人で勝手に疲れて、憂鬱になる。 そんな相談を彼女にしたら、何を聞かれ、どのような本を紹介されるだろうか。 そんな心のもやもやを、5人のエピソードを通じて、答えが見つかった気がした。 読み終わった後に、また絶対に読み返すだろうなと思った作品は久々だ。 また何かに躓いたときに、この本を開いたら、今と違う答えが出るかもしれない。 詩の世界のように人の解釈次第で、無限に世界が広がっていく。 勇気が欲しい時、この本があればきっと乗り越えられる気がする。 この本を知ることができてすごくうれしい。 初の青山美智子さんの作品で、本作がすごく気に入ったので、他の作品も揃えて読み進めていこうと思う。
4投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どのお話もすごく良かったです! 特に、世界は信用で回っている、という箇所。 仕事を依頼するのも受けるのも、友達との約束も、レストランでご飯を食べるのも、双方の信用で成り立っている、と。 当たり前のことだけど、今までそのことに気が付きませんでした。 また、最後のお話でそれまでの登場人物が出てきて、皆その後も良い方向に向かっているんだということが伝わり、嬉しかったです。 こういう前向きになれるお話、とても好きです!
6投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ心温まる本。 誰もが抱えるような心の引っ掛かりを、どうにかしたいとあがいている。そんなときに司書の小町さんから差し出される一見何も関係ないような一冊の本。 その一冊が自分の世界を少しだけ変えて、一歩前へ後押ししてくれる。 1話1話読み終わったらわたしも変われるかなって思わせてくれる本だった。
1投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ時に応援、時に共感 そして作中にでてくる本も読んでみたくなりました 私も小町さゆりさんにご縁があるといいな
1投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ一つ一つの話が生きていく上でのヒントを与えてくれるような作品で、クスッと笑えるようなユーモアもあり、最後まで楽しく読むことができた。 違う作品も読んでみたくなった。
1投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ久しぶりの購入本。 難しい言葉が少なく、とても読みやすかったです。 5つの物語はこれからの人生でどれもあり得るかもしれないお話だなと思いました。 行き詰まった時や新しいことを初めたいとき、始めているときに何度でも読み直したいと思いました。 優しく背中を押してくれて、自分の可能性を信じたくなるそんな素敵な作品でした。 そして、これから出会う本が自分にとってどんな存在になるのかワクワクする、本を読み続けたいと思える作品でした。 r7.9.8-12
4投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログそれぞれの話が読後感が良く、心が温まるお話でした。 いつからだってやり直せるそんな勇気をもらえます。
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人は何処かで繋がっていると思える本。 小町さんのキャラがいい✨ 嫌な人が出てこなくてゆっくり読める感じ。 そして、、、 5人の人生を大きく変えた羊毛フェルトの作品の選び方が適当だったとは、、、笑
3投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログまさに、 探していたのはこの本です!出会えてよかった! って言える一冊 "今"の自分にすごく読んでよかったと思える一冊だった 無愛想だけど聞き上手で包容力のある小町さんが 全員に後押しして気づかせてくれるけど そこに気付いたのは自分で、行動したのも自分で、 あーーーーわたしも動き出したい!って思わせてくれる きっと、この先何度も読み返したくなる一冊だな
2投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ読みやすい短編。そして司書の小町さんのキャラがたっていて、基本良い人がたくさん出てくる。じんわり感動〜、よかったです。 (20241218)
2投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ人はどこかで繋がっている。 レファレンスによって自分への本が導き出され、それがその人の人生や環境を変えるそんな1冊になる。 心に刺さる言葉ばかりで、自分も頑張ろうと思えた。
2投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ぐりとぐら』のきいろいかすてらを作りながら、生活を整えていく婦人服販売員の話が良かった。 --(抜き書き)--------- あんな短い話なのに、人によってどんな本なのかがそれぞれ違うのだ。おもしろい。 ---------------------- 『ぐりとぐら』は、子どもが赤ちゃんのときに買って、今もうちにある。子が大きくなったときに、いつかこの小説を読んで、何を思ったか教えてほしい。 私は『ぐりとぐら』を『はらぺこあおむし』を同時期に買って、読み聞かせをしていていたから、ひろったたまごがきいろいかすてらになることに、なんだかざわざわしていた。 ちっちゃなたまごから生まれたはらぺこあおむしは、すくすく育ってきれいなちょうになるのに。ぐりとぐらが食べたおおきなたまごは、いったい誰のたまごだったのだろうかと。たまごを生んだ森の誰かに怒られやしないかと。 わが子は何を思って聞いているのかと。
1投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
様々な理由で羽鳥コミュニティハウスの図書室にやってくる老若男女が司書の小町さゆりと出会う。自分のことでいっぱいになっているとわからなくなるけど、人はそれぞれ不安や悩みがあると改めて感じた。どの話も響きそうな箇所があり、一番を選ぶのは難しい。また、同じ区民の話のため登場人物がどこかで繋がることを期待していたら、所々で見かけられて嬉しかった。青山さんの本は数冊読んだが、どれも読後にほっこりする。その理由を考えた時に小町さんの「読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」という話があり、納得した。
4投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログすごく良かった。けど途中少し先が読める部分があったので、星四つ。 だけど読み続けて良かった。 でもやっぱり青山さんの作品は好き
7投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログこの本もすごくよかったです! その人にとってはとても大事で大切なこと、悩み事を本を通して、気づきのきっかけを与えていく。 優しい言葉の数々に心温まりました。 図書館司書の資格は持ってますが、図書館で働くことが出来ず、でも、働くことが出来たならその人それぞれに合った本をおすすめできる司書になれたらいいな、と思いました。
4投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ2025.8.31読了 5人の人たちの短編からなり、それぞれが小さな関連性を持っているが、共通して市のコミュニティハウスの図書室での出会いと変化が描かれている。 どの話も、司書さんから紹介された本との出会いによりほんの少し背中を押されて、自ら一歩を踏み出していく。きっと読者の誰もが、同じく背中を押してもらえる言葉が見つかると思う。 司書さんは、人を勇気づけられると確信して本を選んでいるわけではないと思う。図書室に訪れる人は本を探しながらも、何かもっと大きなものを探し求めている。そんな人は、与えられた本から自分の力で言葉を掴み、それを胸に勇気を振り絞って一歩踏み出していく。司書さんはそのことをわかって、ヒントになりそうな本を紹介しているのだと思う。 本の言葉をきっかけに、日常生活で今まで見えなかったものにも視点を持てるようになっていく人たちの姿に、きっと心を打たれるのだろう。
2投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても良かった。きっとこの先何回読んでも、いつ読んでも、自分に響く言葉があるだろうと思う小説だった。
2投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログうまくいかないなぁ。と思っていることも、ちょっと視点を変えるだけで、自分の世界が変わる。そんなことに気づかせてくれるお話。 図書館じゃなくて、こじんまりした地域の図書室っていうのも隠れ家感があってまたよくて、カンファレンスしてもらいたいな。と思いました
3投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ本を読みたいけど何がいいかなあと 司書さんに聞いたらあなたはこれかなあと勧められ、もうその司書さんの虜です。愉しいそしてほっこりでした。
3投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ今の環境にどこか不満や悩みを持つ人たちが、 とある図書室と出会い、そこから新たな道が開かれていくお話。 小さな一歩が、出会いが、今の自分を変えてくれる。 私も今できることを一生懸命に、日々小さな一歩を踏み出す勇気を持ち続けたい。 自分を変えられるのは自分なんだなと。 とても温かいお話。
3投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ短編。 心がふわっと軽くなるような物語。 やはり全て自分で選んで、考えて、感じで、人生はその繰り返し。
2投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ捻くれ者の感想です。いい話ではあるんだけど、読んでいると都合が良すぎるように感じたり、「みんなこういう話好きでしょ?感動するでしょ?」と言われているように感じてしまい、あまり素直に響かなかった、、。短編だからかな。 読みやすいので、少し本読みたいなって気分の時にはいいかも。
3投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ「絶対大丈夫なことなんかないかわりに、絶対ダメって言いきれることもたぶんないんだ。そんなの、誰にもわからないんだ」 今の自分に刺さったフレーズ。
10投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ年齢も職業も違う主人公5人が、とある司書さんに人生を少しだけ良い方向に導かれる話。 導かれるというよりかは自分で探り当てるんだけど。 疲れている時に読むと、フッと心が軽くなるかもしれません。
2投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログそう、結局自分で見つけて、選んで、比べて、決めて、動いている。 でもそれは今までの経験やヒントのおかげ。 もう少し気持ちが弱っているときに読んでいたら、きっと泣いていた。
21投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ物語の結びつきが面白かった! 今感じている将来への不安や生き方の悩みを この本を通して考え方や気づきのきっかけになった。 実際に司書さんに会って本を探して欲しいです!
6投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログハートフル×人生における「探し物」 自分が本当に「探している物」に気がつき、 明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。 ★本屋大賞第2位 #連作短編集
2投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ生きていく中で悩むような事は誰にでもある。そんな人は図書室に訪れ、司書さんから本をおすすめしてもらう。 その中のある一冊の本がその人の悩みに寄り添い、ヒントを与える。 生き方を見つけるため、悩み立ち止まったとき、立ち寄れる場所や安心できる場所がある人は強く生きられる。大切なのは「自分の力で」自分の人生を歩むこと!
6投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでよかった そう心から思える作品 5人5色の悩みを抱える大人たちに、司書の小町さんが本やフェルトで気づきを与え、そこからそれぞれがいろんな発見や新たな気づきをして、人生を力強く一歩前に歩いていく、そんな素敵なオムニバス作品 自分のしてきたことは知らないところで誰かの役に立っていたり、影響を与えていたりする 人は大小あれど「社会」の中で生きる生き物 決して仕事だけでなくプライベートや家族も含めて社会であり、その社会とのつながりの中で新たな原動力や生きる力をもらい、もたらしていく存在だと改めて考えさせられた 人生に悩める人にぜひ読んでほしい 自分もすごくいいヒントをもらえた気がする スティーブ・ジョブスのコネクトザ・ドットの話を思い出す それぞれの出来事は点と点でも、それが線になってつながり、今につながる 人生で無駄なことなんて何もない 前向きに生きる活力を与えてくれるそんな素晴らしい作品
2投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どの話も読みやすかった。 浩弥が給料をまるごとお母さんに渡したくだりは、泣けた。 正雄の話は、心に染みた。 私も目に映る日々をワイドビューで、味わおう。
3投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログありきたりな感想だけど、こんな図書室があったらいいな、と思う。 小町さゆりさん。 私は彼女のインスピレーションで、どんな付録をいただけるだろう。 朋香から見れば〈白熊〉 諒から見れば〈ゴーストバスターズのマシュマロマン〉 夏美から見れば〈ベイマックス〉 浩弥から見れば〈パンダになった早乙女玄馬〉 正雄から見れば〈鏡餅〉 どれもこれも想像がつく。その情報からだと私は…あの人しか思い浮かばない。 無愛想だけど聞き上手、というキャラ設定も相まって、白い服、ではなく、黒い服だけど、私の中ではすっかりあの芸能人がエプロンをかけてカウンターにいる姿…しか想像できなくなってしまった。 これから読む人のために、いちおう伏せ字にしておく(あまり意味ないかもしれない) 小町さんが手芸に使っているという、お菓子の空き缶。いいなぁ。私もクッキーの缶って捨てられない。 そんなこんなで、会社の人への帰省土産に、地元のクッキーを缶入りで買った。どなたか空き缶欲しい方がいれば、と思って聞いてみたら、「それ、欲しいです!」と言ってくれた人がいた。それってちょっと嬉しい。 この本では、人と人の繋がり方が密すぎる!と感じてしまうのだけど、フィクションだからそれもアリ、というか、だからフィクションなんだよね、とも思う。とはいえ…小さなコミュニティで生活していたら、「誰さんのお母さんがどこで働いていて、その同僚の誰さんと誰さんがこういうつながりで〜」とかは現実世界でも十分あり得る。実際、私の夫も同僚の1人と子どもの校区が同じだということをつい最近知ったらしい。現実世間も、意外と狭い。 私も本を探している。 人生の困りごとを解決したくて。 だけど、この本を読んで、本当に探しているものはなんだろう?と考えてしまった。 本ではないのよね。たぶん。 人生のあれやこれや、なんだよね。 具体的になにかわからないんだけど。 いろんなセリフや描写に付箋を貼っていったら、付箋だらけになった。 5つのストーリーのなかで、私の実生活は3章の夏美が一番近い。三十代後半で出産して、幼い子どもがいて、仕事をしていて。 その章はもちろんよかったし、35歳の諒がパラレルキャリアを目指すのも、定年退職した65歳の正雄がこれから人生を〈わたしだけのアンソロジーを集める〉と言うのも、とてもいいなと思った。おにぎり。いいなぁー。夫に作ってもらいたいなぁーとも。 この本は、私の本の感想を「いいね」してくれた方たちの本棚に入っていることが多くて、「あれ、この人も読んでるのか」が積もりに積もって、3ヶ月ほど前に図書館で予約した。初めて読んだ作家さんだったけど、とても良かった。名取佐和子と被ってしまうけど、どちらもいい。 私が探しているものは、なんだろう。 仕事であり、人生であると思うけど、じゃあどんな人生を送りたいのか、全然答えが出ない。 結局流されていって、正雄のような退職を迎えると思う。 それでもとりあえず、本を読み続けたいと思っている。 この先のどこに大きな卵が転がっているか、わからないから。わからないから、楽しいのだと思うことにした。
27投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ小学校に併設された羽鳥コミュニティハウス。その建物内の一階いちばん奥にある図書室には、ものすごく大きな女の人の司書がいる。司書の小町さんのカウンターに向かうと「何をお探し?」と問いかけられる。各章の登場人物たちは、小町さんの問い掛けに対して自ずと仕事や人生、いま自分自身が抱えている悩みの解決の糸口を思い浮かべる。本を求めていたはずが、いつしか人生相談のように自分の心のうちを吐露していく。静かにしっかりと耳を傾けた小町さんは、必要な本を教えてくれる。思いがけない一冊と、付録として小町さんが作った羊毛フェルト。この二つが、登場人物たちの背中を後押ししてくれる。登場人物たちの話をきちんと聞いて、受け止めてくれる小町さんの存在は、読んでいても心地よいものがある。章を追うごとに、小町さんの人物像が紐解かれていくのも面白い。そして各章の人物たちがさりげなく繋がりをもっているのも、人と人との繋がりが優しく温かく感じられる部分であると思う。自宅近くに、ぜひ小町さんたちのいる図書室ができてほしいと思えた。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ5つの短編が、少し繋がりがあるところが面白かった。また、現状にモヤモヤしてる登場人物たちに感情移入した。私にもこういう出会いがあればいいのにと思った。
2投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ司書にピックアップされた本に1冊違った系統の本があり、妙にひっかかるその本からヒントをもらって前に進む。何かに行き詰まっていると視野が狭くなりがちなので、そういう時程いつもはあまり選ばない本を読んでみようと思った。
2投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ忙しくてなかなかレビューする余裕がなく、この連休は久しぶりに読書ができている。多くのブク友さんのおすすめ、図書館から約8カ月で順番が回ってきた。 穴で冬ごもりしている白熊、「ゴーストバスターズ」に出てくるマシュマロマン、ディズニーアニメの「ベイマックス」、早乙女玄馬のパンダ、正月に神社で飾られている巨大な鏡餅など、それぞれの登場人物による小町さゆりさんとの初対面の形容が少し失礼だなと感じつつ「何をお探し?」という声掛けに安心感を毎回抱く。各章をまたぐメインキャラと他の登場人物との接点も読み返して確認。小町さんのおすすめ本と手渡す「付録の意味を登場人物自身で探し当てる」作業を一緒に見守るように物語が進む。「手元に置いておきたいと思えるような本との懸け橋になれたら」という小町さんの言葉、図書室レファレンスに行きたくなる。 「毎日働いて、自分で自分を食わせているんでしょう。」と小町さんに言われてはっとする。眼鏡屋さんの桐山さんのおにぎり美味しそう。「ぐりとぐら」を読み返してカステラを作る朋香さん、素敵。沼内さんの機転で乗り切り、「ね、仕事は協力しあってやっていけばいいのよ。」 パラレルキャリアについて情報収集しながら未来へ踏み出していく諒さん、「世界は信用で回っている」という比奈さんと開店できるよう応援したい。 「独身の人が結婚してる人をいいなあって思って、結婚してる人が子どものいる人といいなあって思って。そして子どものいる人が、独身の人をいいなって思う」メリーゴーランド、「幸せに優劣も完成形もない」というみづえ先生の言葉に崎谷さんと一緒にドキッとさせられる。転職活動でその環境によって受け入れられ役に立つという体験に勇気づけられる。 浩弥さんの「役に立っている」という実感て大事だなあと感じつつ、酢豚に入っているパイナップルのような存在で居場所が見つかりそうでほっと一安心する。 「人と人が関わるのならそれはすべて社会だと思うんです。接点を持つことによっておこる何かが、過去でも未来でも」という海老川さんの言葉に背中を押されるように、人生の振り返りとこれからの家族との向き合い方を見出していく正雄さん。ハニードームが食べたくなる。 図書館予約順番待ちしたかいがあった、素敵な物語でした。
22投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ青山美智子さんの作品はこの作品が初めてです。 五つの短編物語がちゃんと繋がっていて、読書初心者でもものすごくわかりやすくスムーズに読めることができました。 素敵な司書さんだと思ったし、私もさゆりさんに本を選書してもらい、付録を貰いたいです。笑 私には青山美智子さんの言葉が入ってくるので私には合うんだなと思いました。なので、青山さんのいろいろな作品も読みたいと思いました。
2投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ基本的にお気に入りの本はきれいなまま残しておきたい派だが、この本だけは特別。 気になった言葉に線を引き、心が動いた場面に折り目をつけ、その時々の感情を刻み込みたくなる。 今後も何度でも手に取りたくなるし、読むたびに新しい響き方をするのだろうなぁ。 きっと年代や性別を問わず、誰しも一つは心に残る言葉と出会えるはず。 改めて本と出会う時間を、これからも大切にしていきたいと思わせてくれる一冊だった。
2投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログコミュニティセンター内にある図書館の司書「小町さん」がおすすめする本が、人生に悩んでいる主人公たちを救うきっかけとなる。 全5章に分かれており、年代も職業も違う5人の人物が小町さんに勧められた本がきっかけで前を向いていくような、そういうストーリーであった。 また、ハニードームのお菓子と小町さんから渡される付録の羊毛フェルトは毎回印象的であった。ハニードームは美味しそうだなと思ったし、羊毛フェルトはどういうものなのかと思って、自分で購入してしまった(笑) この本がきっかけで羊毛フェルトの楽しさも知りました(笑) 私も何か悩み事があった時は小町さんみたいな人に本を紹介してもらいたいなと思った。 主人公たちと一緒に前向きになれるような気持ちになったし、青山美智子さん特有の全部のお話がなんとなくつながっているところも随所に見られ、楽しく読むことができた。
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ肯定してくれる本だった。 心の支えになるモノや言葉の大きさに気付けたこと。 正雄のうた。 そんな感じのものを、この本に求めてたこと。 いまのタイミングで読めてよかった。
3投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「青山美智子さん、好き!」と序盤で感じた。言葉の使い方がなんとも優しい。難しい言葉をあまり使わず、かといって稚拙ではない絶妙な文章表現に心を掴まれた。 登場人物は、置かれた状況も職業も年齢も、何もかもバラバラ。コミュニティハウスの中にある1つの図書館を軸に、物語が展開するのだ。司書補の森永のぞみちゃんはもちろん、小町さゆりさんに抱くそれぞれの印象が少しずつ違うところもよい。 5人の主人公たちの物語は、つながっていないようでつながっているため、「君がここで出てくるのか!」となんだか嬉しくなったり。 物語の中で特に好きなのは、第3章の元雑誌編集者の夏美の話だった。すべての章が心にキュンときた印象だったが、本に貼った付箋がそこに密集しているあたり、私はこの章が一番好きなのだと自覚した。 ブックカバーを外して、表紙を見た時の「ふろくだ!」というワクワク感込みで最高の作品。仕事に、人生に、悩みを持っている人にプレゼントしたいと思えた作品だった。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログいろんな世代の登場人物が、それぞれ悩みや迷いを抱えていて… でも、本や人との出会いで少しずつ前に進んでいく姿が温かくて、読後感がとてもやさしい一冊。 誰にでも“今の自分に必要な言葉”ってあると思うけど、読むタイミングで響く部分が変わりそうな本だなぁと思いました。
4投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
青山美智子先生はやっぱ天才だー! 登場人物たちが知らず知らずのうちに繋がってる感じとか、物語の構成とかが感動物!
3投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログ青山さん安定の良書! 人生の数あるバイブルの1つになりました。 前向きに生きていける言葉に溢れていました。 ぐりとぐらの大きな卵のように、いつ出会うかわからない宝物の為に、生活を整え、学び、備えていきたい! いつか。は行動することで明日になる! 心が動いたらトライするだけ! 何かを失っても、私自身はそれまでと何も違わない! などなど まだまだたくさん。。 明日への希望に満ち溢れています。 ぜひ、1話ずつゆっくり読んでみてください。
16投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ人生とは、仕事や会社だけでなく色々な視点から世界を見ることができる。読み終わって自分の視野が広まった物語。達成感と幸福感で胸がいっぱいになる。前向きになれるメッセージがたくさんあって、向上心が高まった。期待以上の本と出会えたことに感謝。ありのままの日常や自分自身にもありがたみを感じるメッセージもあり、とても感慨深い一冊!
1投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ少し自分の気持ちが上向くような、そんな本。ただ、話数を重ねるごとに若干食傷気味になる。もしかしたら、一気読みするよりも、少しずつじっくり読むのが良いのかもしれない。
1投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログこんな図書館があったら通いたい。私にはどんな本と付録をしょうかいしてもらえるのだろうと思った 青山さんの本は読むと心が温かくなる
1投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
某本屋の2025年上半期ランキングで、話題になっている本を抑えて1位にランクインしていたので気になって購入。 社会における人との繋がりを感じられる一冊。 五章から成る本書は章によって主人公が異なる。性別も年齢も職業も異なる主人公たちがそれぞれ抱えるもんもんとした悩み。“たまたま”訪れた図書室の司書に勧められる本と付録から新たな考えや感情を見つけ、一歩を踏み出すきっかけにしている。 章ごとに主人公に合わせた言葉選びが感じられ、感情移入が容易にできて深い没入感が味わえる。毎章登場する司書の小町さゆりさんへの印象や心の中での呼び名が人によって異なる所もそれぞれの味が出ていて面白い。 読んでいくうちに、あの章のあの人だ...!となる場面が多く出てきて、久しぶりに知人に再会した時の様な気持ちになる。その感情がたまらなく愛しく思えて、ページを捲るのがワクワクした。 解説を含め、物事は繋がりで出来上がってるのだと感じた。私もその繋ががりの一部で生きているのかと思うと自分のことも他人のことも、一つ一つを大事にしたいと思った。 人生には、気にもとめずに起こる“たまたま”が沢山訪れる。その偶然は自分自身が選択して現れた必然なのかもしれないと思った。 章が終わる毎に身体が温かくほっこりとした気分になれる。やっぱり私は心が癒される本が好き。お勧めは何かと聞かれた時に、私は性格的に「相手が気に入らなかったらどうしよう。センスが無いと思われたら。」と考え躊躇してしまう。でも、この本は胸を張ってお勧めできると思った。もし相手が私と同じ感情にならなくても、私のこの本に対する想いは変わらないと思ったから。
4投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ探し物は何ですか? 人生に悩む人たちがたどり着いた場所は、お悩み解決が得意な司書がいる図書室。 司書のインスピレーションが、悩める人たちに刺さりまくり。 考え方一つで前向きな気持ちになれるんだと勇気をもらえる話でした。 できないことを数えるんじゃなくて、やりたいなら挑戦してみたいという気持ちになりました。 5話あって全部良かったけど、3話目が1番良かった。
27投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ心がほこほこと温かくなるお話 ニートくんのお話にはポロポロと涙がこぼれました いまのままで良いのか、現状に不安と不満がある自分にはとても刺さるものが多かった 心に寄り添って、そっと背中を押してくれた気がする コミュニティーセンターという場所の存在を、この本のおかげで知った 私の住む地域にもあるみたいなので、ぜひ足を運んでみたいと思った 社会人2年目ですが、いまの仕事はとても精神的にも肉体的にもきつくて、つらいくて、 仕事を辞める決意を固めてくれました この本と出会えて良かった、ありがとう
2投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログこんな司書さんがいる図書館があったら私も絶対通いたくなると思いました。 求めてる本+一見何の関係も無さそうな本を勧めるって本当にすごいと思う。
1投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ20代から60代の 仕事や人生に行き詰まりを感じている人たちが なんとなく訪れた、町の小さな図書室で 不愛想だけど、優しさあふれる司書さんに出会い 思いもよらない本をおすすめされ、 おまけに、手作りの小さなおまけまでもらい 気が付くと、おすすめの本から 何かを見出して、元気をもらうという物語。 こんな司書さんがいる図書館、行ってみたいなぁ。。。 と思わせてくれる、素敵な物語の数々です。 心がちょっぴり春めいてくる読後感(*^^*)
2投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログちょっと有川ひろを感じた。ほっこり。人生のそれぞれのフェーズで悩んだときに立ち戻りたい話。私もこの人たちみたいに強く、意思を持って生きたい。
1投稿日: 2025.07.25
