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お探し物は図書室まで
お探し物は図書室まで
青山美智子、さくだゆうこ、小嶋淑子/ポプラ社
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総合評価

1015件)
4.4
527
357
86
10
1
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    図書館を軸にした連作短編集。 全部の話が心に染みて、うっかりすると泣いてしまう。 人生に息苦しさを感じている主人公たちが、図書館で薦められた本をきっかけに少しだけ良い方に転がり始めていく。 全て鮮やかに解決するわけじゃないけど、考え方が変わるだけで少し息がしやすくなる瞬間の清々しさを、自分の事のように感じられる。 この本を「良い話だなぁ...」って思えるか「人生そんなにうまくいくかよ」って思うかどうかが、私の精神的な疲れのバロメーターになる気がした。 これからしんどい時はこの本を読んで、もしほっこりできない時はゆっくり休もう。

    18
    投稿日: 2024.12.15
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    自分の人生に行き詰まりを感じ変化を求める5人が、図書室の司書に本を紹介されるの機に、その本を通じてヒントを得て前向きに進んでいく物語。5つの短編で構成され、それぞれ別の人の視点で描かれているが、互いの関係を示す描写が時折あり、物語が完全に切り離されているわけではない。 主観となる5人は婦人服販売員や育児中の母、定年退職者など、それぞれ異なる背景を持つ。共通しているのは、何かをきっかけに町の図書室に行くということ。そこで大きな体躯の女性司書・小町さゆりと出会い、「何をお探し?」と訊かれるのであった。そこでは毎回、自分の目的に適った数冊の本と共に、関連の全くないような本を一冊紹介される。また、小町さんはお菓子の箱を裁縫箱にして羊毛フェルトを作っていて、その中から1つを付録としてプレゼントしてくれる(5つの羊毛フェルトは本の表紙にもなっている)。異質に見える本1冊と羊毛フェルトの付録、それぞれが身の回りの出来事うまく絡み合い、5人は何らかの気づきを得て人生を良い方向へと進めていくのであった。 希望あふれる物語に心が温まるとともに、5人のそれぞれが得た気付きに共感し、「こういう考え方って素敵だな」と思える作品であった。そういう意味では、司書の小町さんは物語の中の5人だけでなく、読者である私たちにも多くの気づきを与えてくれていると思う。 特に気に入った考え方を以下のとおりである。 - 婦人服販売員が「たいした仕事じゃない」のではない。単に自分が「たいした仕事をしていない」だけなのである。 - どんな本でも、書物そのものに力があるわけではない。読んだ本人が、何かを感じるような読み方をしたということに価値がある。 - 12個入りのお菓子を10個食べてしまったら、箱の中にある2個のお菓子は「残りもの」だろうか。いや、1つめに食べたお菓子と何も違わない。これと同じように、生まれた日も今日も、そしてこれからたくさんある明日も、どの日だって1日の大切さに何も変わりはない。

    2
    投稿日: 2024.12.14
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    読んでいくにつれて泣いてしまいましたあと、ぐりとぐらのパンケーキを作ってみたいと思いました。 星をもっと付けたいぐらいです。

    2
    投稿日: 2024.12.14
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    人間ってどこに行ってもいるけど、その一人一人に深いストーリーがあって、たくさんの出会いがあることを改めて分かった。 とても読みやすかった。

    5
    投稿日: 2024.12.13
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    初めて青山美智子の本をよみました。面白かったです。少しほろっと来ました。短編ですが司書の小町さんが絡みながら物語は進んで行きます。

    3
    投稿日: 2024.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの人や仕事に悩みがあり、それに対して的確に本や付録を渡している司書さんが凄かった。見習いの子も自分の仕事に誇りを持って全力で取り組んでいるところに心を打たれた。司書さんが凄いのもあるけど、おすすめされた本を受け取り、受け取り方でそれぞれのかんがえをかえ、前を向いていく主人公たちの行動を見習っていこうと思った。 同じ図書室の話だから他の短編に出てきた人たちも出てくるのも面白かった

    3
    投稿日: 2024.12.10
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    本当は、星10個くらいつけたい。 探しているのは、仕事か、人生か。それぞれの人物の悩みが自分自身と似通っているところもあり、物語に入り込む1冊だった。小町さんの言葉、登場人物本人の気づきが私自身もハッとさせられるところがたくさんあった。 人は前だけを見すぎてしまうところ、カニ歩きになって、ワイドビューで"今"を見ること。 私も前しか見ずに焦ってることあるなぁ、なんて感じて気づかされた。考え方、物事の見方を改めさせられる、そんな素敵な本だった。 何度も読みたい本No. 1かもしれない。

    3
    投稿日: 2024.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    近所に図書館はあるけれど、司書さんと気軽に話せる機会はない。こんな司書さんがいたら…と思える、心があたたまる物語。実在する本や絵本が紹介され、それも合わせて手に取りたくなってしまいます。 それぞれの登場人物が描写する小町さんにほっこり。穴で冬ごもりしている白熊、ゴーストバスターズのマシュマロマン、巨大な鏡餅…そしてベイマックスには笑ってしまいました。

    2
    投稿日: 2024.12.05
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    前向きになれる一冊です。 悩みが軽くなったり、何かを始めてみたくなる素敵な物語ではないでしょうか。 司書さんという仕事に興味がわきます。 ただ、この物語の司書さんはマツコデラックスを想像してしまう、いい意味で。

    5
    投稿日: 2024.12.04
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    私もこの図書室に行ってみたいなあインスピレーションで本を選んでもらいたい、、 同じ図書室を舞台に短編小説がいくつかって構成だったのでさくさく読めました 全部ハッピーエンドで全部ちょっとずつ繋がってて読めば読むほど心があたたかくて優しい気持ちになれた、いいものをよんだ

    2
    投稿日: 2024.12.04
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    青山美智子さんの物語って、いつもなんて温かいんだろう。寒い時に温かいお茶を啜っているようなほっこり感。 それでいて登場人物の設定がしっかりあって、その人がどんな人物像か理解して、自分の様なまた自分の知り合いの様な親近感を覚えた後に、登場人物がそれぞれ繋がっていく。その人々の背景が共感できるもので、より物語が自分の中にスっと入っていく感じがする。 小町さんの「本もそうなの。作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです。」 正しくその通り!だと思う。読み手のその時の思いや迷いや悩みに自分なりの解釈で、共感や納得。そっと背中を押されたり、、。 私も小町さんにレファレンスして欲しい!

    20
    投稿日: 2024.12.01
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    軽くて読みやすい。 三章の夏美 四十歳 元雑誌編集者、の話が自分に近く刺さるものがあった。 仕事をしてると子供のことが気になり、子供を見てると仕事が気になり、どちらも向き合えていないことに罪悪感。子供は可愛くて何より大事なのに、仕事に邁進する同僚を羨ましく思うことも…この物語のようにこの状況を強みに、働きやすい場所を見つけられたら理想的だけれど、なかなかそんなに上手くはいかない… 私も間違いなくメリーゴーランドに乗っている。 独身の人が結婚してる人をいいなあと思って、結婚してる人が子供のいる人をいいなと思って、そして子供のいる人が、独身の人をいいなと思うの。ぐるぐる回るメリーゴーランド。

    2
    投稿日: 2024.12.01
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    青山美智子ワールドにどっぷりな私は、三冊目に「お探し物は図書室まで」を選びました。 これまでは、この章が一番好きかも!と思うことがありましたが、今回はどの章も印象深かったです。 今回も温かい気持ちになる本でした^^

    5
    投稿日: 2024.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり青山さんはいいなー好きだなーーー 何かしら悩みを抱えた人たちが ふと立ち寄った図書室のレファレンスコーナーで 司書のさゆりさんに薦められた本をきっかけに 悩みからの出口を見つけていく 話が進むにつれ、登場人物があっちこっちで関わりを 持っていくのが読者として楽しい 仕事ってのはなかなかに人生の中で大きな割合を持つもんで だからこそそっからの悩みも大きいよなっと思う やりたいことがやれなかったり、そもそも何がやりたいのかわからなかったり。 理想と現実のギャップにおいおいにして悩むもの でも、ちょっと見方を変えてみると全然違う景色が見えてくることもあるもんで。 それを気づかせてくれるきっかけを与えてくれるさゆりさん、会いたいなーー 作家ってのはいろんな立場の人のいろんな考え方を想像できるもんだなーーっとしみじみ わたしはどうしても視野が狭くなりがちなんで、こーゆー いろんな人が出てくるお話はなんとゆーか、ためになる、気がする とはいえ、やっぱり実生活で相手がどうゆう気持ちなのか まで思いやるのが、やっっぱ苦手なんだよなーーー ラストマイル 最後にその商品を届ける人たち けど、正直本屋がなくなっても図書館があるなら別に困らないんじゃない?っと思う 暇なときと忙しい時のギャップが激しいけど 人件費は暇な時に合わせて計算されるので人数ギリギリなのに問い合わせはどんどんくるし 間違って買ったので返品します、とか平気で言ってくるし パートとかバイトなら楽しいだろうけど、書店員を仕事としてやるのは 正直、これからは苦しいだけかもなーーー

    2
    投稿日: 2024.11.29
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    とてもよかったです。 本から学んだり、本を読んで元気になったり、読書好きなら誰しも経験あると思います。 そんなお話がぎゅっと詰まった1冊です。 同じ本を読んでも、その時の自分の置かれた状況や年齢、心の状態が違えば、全然違った解釈になるし、響く言葉も違う。 それをこの物語で、小町さんのレファレンスと『付録』という形で表現した青山さんは本当に素晴らしい。

    2
    投稿日: 2024.11.28
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    「赤と青のエスキース」でほっこりして良い気持ちになったのでこちらも手に取ってみた。 青山美智子さん。好きな作家さんになりました! 私は「考え方を変えたい」とずっと思っているけどなかなかうまくいかずにいる。この本は考え方を変え、自分の力で毎日を豊かに変えて行く主人公たちが眩しかった。実際はこんなにうまくいかないという気持ちも少しあったが、解説ページで「ファンタジー」と紹介されていてそれでしっくりきた。小町さんとの物語はファンタジーだったけど、実際の人生では自分で小町さんのような存在を作り出し、少しずつ自分を変えながら人生を楽しまなきゃな、と。うまく言えないけど、そんな気分になった。

    4
    投稿日: 2024.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    優しいなぁ。 「海外でも重版続々、幅広い世代で絶賛」 人が求めている優しさが、この本にはあるんだろうなぁ。 人生に迷った時に、悩んだ時に、小町さんが「何をお探し?」って聞いてくれる現実があったら。 付録と一緒に、自分に何か本をあてがってくれたら。 それは夢のような、、、解説にあるようにファンタジーではある、よなぁ。 けど、(この本に限らず)本を読むことで、人と話すことで・関わることで、拓けていくんだろうなぁ。 もう若くない年齢になって、自分ってこんなもんかと、ある意味認めているような、結局諦めているような、良くも悪く、これが「自分」だけど。 拓けていっていいんだ。 自分の路線って、ガチガチに決めなくてもいいんだ。 決めた路線、外れてみてもいいんだ。 って素直に思えたかも。 しれない。 本書に散らばって登場する人たちが、別の章のキーマンで、つながっている構成も好きだな。

    6
    投稿日: 2024.11.24
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    初めて読んだ青山先生の著書。ひとつひとつの物語がリレーしていく構成、初めて読んだ時のワクワクが忘れられません。このお話、本好きにはたまらないのでシリーズ化してほしい!一冊で終わるのがもったいないくらい、登場人物が愛おしです。

    7
    投稿日: 2024.11.24
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    短編なので読みやすいが、短編通しが実は繋がっていて、ウフフとなりながら読了。 落ち込んだ時、弱気な気持ちになった時に開きたくなる、そんなそっと寄り添ってくれる温かさを感じ、とても心地よかった! 日々今できることをこなすこと、とても大事なことなのだと気付かされた。

    6
    投稿日: 2024.11.23
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    にまにまして読めるあったかい本でした。 司書さんがいる図書館に行ってみたい!! とりあえず「ぐりとぐら」読もうと思います。

    1
    投稿日: 2024.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編の良さがギュッと凝縮された1冊。登場人物のアフターストーリーが別の章で見られたりできるのはどこか懐かしく、そして成長した姿に感動を覚える。本当に綺麗に繋がって1作品できるから読了した後の満足感は半端じゃない。 司書小町の放つ数々の金言と、登場人物の行動変容には読者に感じるものがあるだろう。悩むことは社会で生きてる証であり、それはつまり繋がりが存在するということ。複雑に絡み合った社会かもしれないが、一歩ずつ前に、時に横を向きながら、自分なりのペースで進んでいこうと思える作品だった。

    4
    投稿日: 2024.11.22
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    卑屈になったり妬ましくなったり、負の感情があらわれた時に夏美さんのお話を思い出したい。 青山さんの作品は初めてでしたが、読みざわり(?)がよく、するすると読み終えてしまいました。 解説まで含めてまるっと読み応えのある作品でした。 読み終えた後の満足感100!

    1
    投稿日: 2024.11.21
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    お義母さんに勧められて。 元本の虫としてはなかなかに面白かったです。本って良いよね。 小町さんとのぞみちゃんの話ももっと知りたい。 蛇足ですがどうしてもマツコさんがチラつく。

    2
    投稿日: 2024.11.18
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    青山さんの作品は優しい言葉からできていると、今回も思った。 毎度毎度、くすっと笑えるシーンがあるのも読んでいて楽しい。

    10
    投稿日: 2024.11.18
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    あなたの彼氏は「どんな人」か? この問いに「医者」と答える人がいる。 職業はパーソナリティを表す1つの要素なのかもしれない。だからこそ、自分の職業に引け目を感じる人も少なくない。 人に堂々と語れる職業に就きたいと感じてしまうのは、職業が単に生きていくためのものではないからだ。 この本に登場する人々は、仕事の悩みを抱えている。 そして、偶然的な出来事からある図書館を訪れる。 そこで働く大らかで包み込んでくれるような雰囲気の女性司書が選んでくれた本には、あるヒントが隠されていた。 人々はこのヒントから、仕事の向き合い方を見つめ直す。 日々の偶然的と思われる出来事はどれも必然的に起きているのかもしれない。図書館司書との出会いも「変わりたい」という思いが導いたのだと思う。人生の壁に直面し、行き詰まった時は、全く新しい事を始めてみるのも悪くない。解決の糸口は思わぬ所から見つかる事が往々にしてある。

    6
    投稿日: 2024.11.17
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    ゆっくり読んじゃったけどすごい読みやすい本だった。レファレンスなんて図書館戦争以来の単語だった笑 人生で悩んでる人達が小町さんに探してもらって切り開いていくようなお話。そして地味にお話が繋がってるのにはびっくり!笑 小町さんの話も知りたい! わたしも小町さんにレファレンスしてもらった本を読みたいし、付録も欲しいなあ。

    3
    投稿日: 2024.11.14
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    すごく好きな作品のひとつです。近くにこんな図書室あったら嬉しいですね。ひとつひとつの言葉に心に響く重みがあって、これからの人生に少し光が当たったような気がしています。

    4
    投稿日: 2024.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心が弱っていた数年前に何度も読んでました。今では読みすぎて本が擦れてボロボロ(笑) 無職の子や何をすればいいかわからなかった主人公達が前を向いて行動する姿に心打たれて私もパソコン教室に通い始めました。 人生の背中を押してくれた大切な1冊です。

    4
    投稿日: 2024.11.11
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    どんな本や言葉であっても、私たちがそれをどのように受け取るか。そこに価値があり、その価値が私たちの生活や人生を照らしてくれるヒントにも繋がることに気付かせてもらえました。 特に最終章の場面が好きです。 役職に就き、仕事に精を出していた60代の方がいざ定年退職を迎えると、趣味もない、やりたいこともない、会社という枠や肩書きがなければ何者でもなく、役に立てることもない。 【僕の残りの人生は、残りものようなものだ】と悩みを打ち明けられます。 それに対して司書の小町さゆりさんは 「12個入りのハニードーム(お菓子)を10個食べたとして、箱にある2つは残りものなんでしょうか」と問いかけます。 この本は図書館で借りましたが、もう一度読んでみたいと思い出したタイミングで購入しようと思います。

    9
    投稿日: 2024.11.10
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    悩める人達に司書の小町さんが本と付録をセレクトしてくれる連作短編集。気の持ちようだったり、見方を変えたりすることで道が開けることもある。そのきっかけが一冊の本というのが素敵。作中人物が何気に繋がっているのもいい。みづえ先生が出てくる3章が好きです。

    1
    投稿日: 2024.11.10
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    図書室を通して、さり気無いながらにも要となる司書を 挟んで繰り広げられる登場人物の日常。そこには人生の分岐点や気づきがあって、各々の登場人物で完結するかと思いきや、社会で接点がある事をこちらにも傍観者と してなのか、読者にもその社会に引き込ませてるような 捉え方をもてる作品でした。

    5
    投稿日: 2024.11.09
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    本がテーマの作品にはずれなし。 そりゃそうですよね。作家さんの本への並外れた敬意、真摯な思いを行間から感じます。 この作品も、もちろん例にもれずです。 展開はちょっとファンタジーだけど、本を読むことは作者さんや他の読者の方と深い会話をすることになり得るんですよね。 その本の中に絵本や漫画も入っているのが、世代的にはうれしいな。 さて、私があの図書室を訪ねたら、どんな本をお勧めされるかな。

    3
    投稿日: 2024.11.09
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    良かった!心が暖かくなり、そして前向きになる。 図書室司書の小町さん、会ってみたいな。私も羊毛フェルトの「付録」欲しいなー。 各章の主人公達はみんな何かに悩んでたけど、小町さんにきっかけをもらって自分の殻を破り、一歩踏み出す。それぞれの結末も、きっとこれから上手く行くだろう、という余韻を持たせているところが良かった。別の章の主人公がちょこっと登場したりして、おぉーってなったよ! 私も、日々の生活に不満を抱くのではなく、何かを始めなきゃだなぁ。

    17
    投稿日: 2024.11.09
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    表紙の雰囲気が好きで読んでみました♡ めちゃくちゃ良かった。 独身の社会人の男女、仕事を辞めたくないワーキングママ、ニート、定年退職後の男性、の5つの物語があって、どの話もどの主人公にも共感できるし、考えさせられたり勉強になった。 この本をすすめたい人がいっぱいいる♬.*゚(*´ω`*) 単純にほっこりいい話じゃなく、そこはそんな人生上手くいかないよって思いながら読んでいくと、ちゃんと上手くいかなかったりして。 でもリアルな救われ方があったり絶妙のバランスですごく心地よく振り回された一冊でした☆ 私はワーキングママの話で涙が出てしまった(;;) 青山美智子さんの本初めてだけど、前から表紙の温かさが気になってて今回やっと読めた☆ 大好きな作家さんがまた増えました♡ 私も羊毛フェルトやってみよっかな〜♬.*゚ 老若男女全大人におすすめします!

    3
    投稿日: 2024.11.09
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    誰もがドラマや小説や漫画の主人公のような人生を送ることができるわけじゃない、でも一生懸命自分なりに生きている、そういう人生の一つ一つがすばらしく、愛おしいことなんだ、と改めて教えてくれます。 青木美智子さんの本はこれが初めてでした。大きな事件があるわけではなく、どこかにいそうな、ありそうな人たちの話なのに、こんなに心温まる小説は久しぶりで、人に勧めたくなりました。

    3
    投稿日: 2024.11.05
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    ひとつひとつのお話が優しい。 三章に“本を読んでいると時々、こんなふうに現実とのシンクロが起こる”という一文があるけれど、本当にちょうど三章に出てくる一節とシンクロすることがまさにその日にあってびっくり。 それに、同じく三章で小町さんが自分が勧めた本を夏美が買うと言ったことに対して返したセリフ「手元に置いておきたいと思えるような本との架け橋」に、なるほどと思わされた。 私自身は書店に行き、読みたい本を探して買うことが好きなのだけれど、例えば自分が選んだ本の一節と現実がシンクロすることとか、吟味して選んだ本は自分にとってのハズレが少ないなって思うこととかは、“見えない”何かが介在してくれて、今私に必要な本を教えてくれているのではないか。と、考えると、図書室のレファレンスコーナーは、“見える”何かで、新しい何かを見せてくれる本へ導いてくれるのではないかな、と。 青山美智子さんの本は、全ての章がちょっとずつちょっとずつつながっているのが嬉しい。きっと私もこんなふうに、ちょっとずつちょっとずつ、どこかで誰かとつながってるんだろうなぁ。 小町さんのこと、もっと知りたいなぁ。

    4
    投稿日: 2024.11.03
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    5つの短編小説で、同じ世界線だからちょっとだけ登場人物がリンクしてた。 青山美智子さんらしい心が温まる、気づきを得られるような素敵な本だった。

    2
    投稿日: 2024.11.03
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    小説が、私の感じていることを言葉にかえてくれることがある。これは、まさにそれだった。 独特な空気を感じる市の図書館へ、通い詰めていた時の匂いと音を重ねて読んだ。 まさにファンタジー。

    2
    投稿日: 2024.11.01
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    10月31日読了 今回もほっこりさせられる作品でした! 年代も性別も職業も違う5人の主人公が、人生を見つめ直して立ち直っていく物語。何か変わりたいと思うときに読むと良いなと思いました! それぞれの物語が緩く繋がっているのも良かった! 私も小町さんのフェルト羊毛欲しいなぁ〜

    2
    投稿日: 2024.10.31
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    見過ごしがちな、大切なことに気づかせてくれる本。 心に響く言葉が多く付箋だらけになった。 定期的に読み直したい。

    1
    投稿日: 2024.10.31
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    前向きに、幸せになろうと一生懸命生きるには、環境や何を持っているかではなく、まず心持ちが大事なんだ、というメッセージが込められているように感じた。 こんなふうに書くと、自己責任論とか押し付けがましい啓発本の感想みたいだが、この小説はとても優しいのだ。きっかけから各話の登場人物が自分で前を向いていく様子は、とても素敵な描き方だった。 また、「こうあるべき」とか「こうしなくてはならない」のような観念からの解放も各話に共通するテーマであった。視野を広げること、選択肢を多く持つことって、人生で本当に大事で、その機会をくれる周りの人を本当に大事にしないとな、と思う。

    1
    投稿日: 2024.10.30
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    心が動いた。 自分が置かれてる環境を粗末にせず、大事にしたいと思った。 見方は人それぞれで、その時次第で受け取りかた違う。 自分に置き換えて読んだり、なるほどって思ったり、ずいぶん引き込まれたし、心動いた。またちょっとしてから読み返してみたい。そのときどんな感情生まれるかな。

    8
    投稿日: 2024.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    暫く読書から離れてたのだが通勤時の癒しを求めて購読。狙い通りだった。 面白いというか興味深いのは、極めて現実的な「仕事」とか「生き甲斐」を扱いながら、他方でえらくファンタジーな羊毛フェルトの付録をくれる不思議な力の持ち主が登場するという、後から考えると何だか混じり合わないよな、と思う事を読んでる途中は全く感じなかった事、かな。 全く内容とは関係ないけど、文庫本表紙の羊毛フェルトの完成度が高すぎて驚愕。

    1
    投稿日: 2024.10.29
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    婦人服販売員という仕事にやりがいを感じられない朋香 いつかアンティークショップを開きたいが一歩を踏み出せない諒 出産により雑誌編集部から資料部に異動を命じられた夏美 イラストレーターという夢をあきらめたニートの浩弥 定年退職を機に社会とのつながりを見失った正雄 それぞれが導かれるようにコミュニティーハウス内の図書室を訪れ,本との出会いから自らの進む道を考え始める,暖かいお話。 それぞれのストーリーに出てくる脇役が,別のお話でも関わっており,何度も読み直す楽しさがありました。 通勤中に読了しましたが, 本から顔をあげると,駅のホームにはたくさんの人が。 これらの人それぞれが主人公で,自分たちの人生を歩んでいると考えると,なんだか感慨深い。 短編小説は今まで避けてきましたが,これを機に少し広げてみようかな!

    3
    投稿日: 2024.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    インスタとかでよく見かけるから買った! 解説の「本書はファンタジー」という内容にすごく共感した。自分にあった本を選んでくれる小町さんは、一体どれほどの人生経験を積んだら、その人にあった1冊を見分けることができるのだろうと思った。私の周りにもそのような司書さんがいたらいいなと思うと同時に、ここまで寄り添ってくれる人はいるのか、とファンタジーさを感じた。 全体を通して、人々に寄り添ってくれる小町さんはすごい見てて素敵だったし、このままでもいいんだと思わせてくれる包容力があった。 短編集のようにも感じたし実際そうなんだろうけど、前の短編で小町さんに本を薦められて自分の生きる道を見つけた人たちが、その後ちゃんと生きているのを次の話でも感じられて、心が暖かくなった。浩弥の絵は子供ウケがいいって言われてたし、絶対ね、メイプル書房で絵本のイラスト描くじゃん…!ってなって嬉しかった。もちろん征太郎の書くお話の挿絵で。朋香も桐山くんと付き合っててほっこりした。 この本すごくよかったんだけど、学生の身分の自分としては、社会人になってからの方が刺さりそうだなと思った。仕事や育児で行き詰まった時に、本書を開いて小町さんに話を聞いてもらいたい。

    2
    投稿日: 2024.10.28
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    短編の登場人物が再登場する系の小説好き。 素敵な表現だなって思う文章が沢山あったから、少し書いておく。 「いつかって言ってる間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だとわたしは思う」 「好きって、人を救ういい言葉だ。」 あとは酢豚のパイナップルの話も好き!

    3
    投稿日: 2024.10.27
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    仕事とは、働き方とは、について考えさせられる本。好きなことを仕事にすることって難しいとおもっていたけど仕事と並行して好きなこともどっちもするっていう選択肢もあるんだと思わせてくれた。働き方についての考え方がこの本で変わって、一歩自分も踏み出すことができた。

    1
    投稿日: 2024.10.27
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    人生のヒントをくれる素敵な一冊。 メリーゴーランドで先頭になろうとしても一生辿り着けない。もっと違うアトラクションもあるのに降りられない。視野を広げたら自分の悩んでた事なんて、なんて事ないのにね。 自分も小町さんの様に誰かにヒントを与えられる人間になろう。そしてたくさん本を読もう。 因みに酢豚のパイナップルは賛成派です。 この本は友達が紹介してくれました。 心からありがとうを。

    3
    投稿日: 2024.10.24
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    こんな司書がいる図書室に行ってみたいなと思った。個人的には銭天堂みたいな人を想像してた。 二章のやることはたくさんあるけど時間が無いなんて言い訳はよそうと思った。できる時間でできることを考えていくんだ。というのと、人生にはどうにもならないもので溢れているというのが印象に残った。

    10
    投稿日: 2024.10.21
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    人生に行き詰まった5人が、図書室の不思議な司書の女性から薦められた本を読むうちに、行き詰まっているはずの人生が大きく展開していく。 薦められた本は結局きっかけでしかないのだが、その本に書かれている何かが、登場人物たちの気持ちに刺さり、人生を変えていく力になる。 確かに本はその力がある。そして受け取る人の力も。 その相互作用が大きいのだと思う。 僕も何かのきっかけになる本に出会いたい。

    12
    投稿日: 2024.10.20
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    人生に不満や行き詰まりを抱えている主人公が図書館で不思議な司書さんと本に出会い「探し物」を見つける短編集。 年齢も立場もバラバラな主人公の気持ちの写り方が何故かどれも共感できて不思議と没入できた。

    5
    投稿日: 2024.10.19
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    全編において心に刺さる部分があり、1日1章ずつのペースで読んだけど毎日泣いてた。 寝る前に数ページだけ読書するのが日課だったけど、するする読めるし面白いから、気付くと毎日1章ずつ読み終わっててびっくり。 何にもないと思っていた今の自分や、今までの自分だって、積み上げてきたものが必ずあって これからだって目の前のことをやっていくだけなんだって思えました。 その代わり、自分の気持ちにだけは嘘をつかないように。 これを機に、青山さんの他の本を読みたいと思いました!今までも経験してきたけど、必要な時に必要な本に出会うって本当だよね。不思議です。

    2
    投稿日: 2024.10.19
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    登場人物がどこかでつながっていて、それぞれから見た日常にでてくる。自分以外の、ひとりひとりに人生があり悩みがあるのだけどそれは本人にしかわからない。現実の日常でもそうだなと思った。 大好きな本の話で夢中になって読んだ。 本から何をつかむか、どう解釈するのかその人次第。同じ平凡な毎日でもどう感じるのか、生きるのかもその人次第。 流れに身を任せながらも日常の自分がやれることをがんばったり、やりたいことをどんどんやってみたりすることで世界が広がるかもと思った。また再読したい本。

    8
    投稿日: 2024.10.18
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    この司書さんは魔法使いみたい。 本は心や人生を耕してくれる。 でも、あー、この本に出会ってよかった! と人生で何度思えるだろうか。 そんな本を勧めてくれる、司書さんに、私も出会いたい。

    2
    投稿日: 2024.10.16
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    青山美智子さんの作品はほっこりして前向きな気持ちになれるので好きだ。 私の中での小町さゆりさん像を想像しながら楽しく読んだ。

    5
    投稿日: 2024.10.14
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    前向きになれる本と薦めてもらって本当にその通りでした。皆悩んでもがきながら頑張って生きている。それの手助けとして本が出てくる。登場人物たちは本を通して自分の本当の悩みとその解決策の糸口を見つける。そして解説にある通り、自分の問いと本が問題と正解の組み合わせなのではなく、司書さんが言う通り読んだ人が自分自身に紐付けて何かを得る。

    2
    投稿日: 2024.10.12
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    人には人の人生があって正解はない。 何かを始めるのに遅すぎるなんてことはないし、行動することで間接的にそれが自分のやりたかったことにつながることもある。 人生において大切なことがたくさん詰め込まれていた小説だった。

    2
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく読みやすかったし面白かった。 全部の物語が繋がっていく。 だから一気見した方がよりわかりやすいと思う。 (私は途中途中読んでたから誰だっけ?ってなった) それぞれキッカケがある。 そのきっかけから人生が変わることもある。 私も小町さんに会いたいな〜 行き詰まったら読みたい本。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    3章 夏美 40歳 元雑誌編集者 今の自分が感じている子育てのモヤモヤそのままで、読みながら大粒の涙がぽろりぽろり 声まで出そうになり、 しまった。ここで読むんじゃなかった。。。 と我に返った。 今は幼稚園に習い事の検討する為に午後休をとる必要があり、貴重な2時間ほどの1人時間。 幼稚園児近くのパン屋さんで勉強前に パンを齧りながら読んでいる。 読み進めていくと 「本を読んでいると時々、こんなふうに現実とのシンクロが起こる。」 まさに。笑 自分には足りてないとか、あるいは余分だと思い込んでいたことも、環境が変われば真逆にだってなりうる。この地球上で、同じものでも国や季節が変われば捉え方がさかさまにさえなるように。 ちょうど今、共生社会や障害福祉を学ぶ必要のある状況の私。 とても大事な考え方だと感じた。 いわゆる社会モデルとゆうもので、社会が変われば障壁を無くせば、本人の持つ器質的な障害は障害ではなくなり、社会生活になんら支障なく日々を過ごす事ができる。しかしその実現はそう簡単ではない。 まずは障害に対するネガティブなイメージ、それらを柔軟に、捉え方を変えて、違う角度からみてみる。 すると、全く違う新しい扉が開くかもしれない。 太陽の目と月の目のように。どちらも否定せず、世界を受けとって。 私も誰かにもっと大きな「本当」を届けれる人になりたい。

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本を読んだ方は、登場人物5人の内誰かに自分を重ねて読んでしまうのではないでしょうか? 私は4章の浩弥さんのお話が、自分みたいだな〜と思いながら読んだ。 毎話、司書の小町さんが問う。 「何をお探し?」 私は浩弥さんは「仕事」だろうなと思った。 しかし彼の探し物は、自分を許してくれる安らかな「居場所」だった。 義務教育を終えると、社会の中で自分の居場所は自分で作ることを強いられる。 やはり、どこにも属さないことの目に見えない不安感は計り知れないだろう。 でも、彼は一歩踏み出した。 のぞみちゃんが自分の絵を受け入れてくれたことで、彼は今まで自分のことも人のことも信じてこなかったことに気づいたのだ。 給料が丸ごと入った袋と花束を母親に渡したシーンはとても感動した。 母さん、ごめん。ありがとう。本当は俺のことずっと心配だったよね。 このシーンは泣きそうになった。 私も今は新しい仕事場を探しているため、読んでいて心が痛くなるほど共感できる場面が多かった。 私も本当は「仕事」を探すより自分の「居場所」を探しているんだなとそんな気がした。 私も浩弥さんのように一歩踏み出さねば。 また読み返したい。

    12
    投稿日: 2024.10.09
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    まず行動を!芯に近いところでなくていいから、行動を起こす、会いに行く、視野を広げる。自分次第なんだなーと背中を押される。とにかくやってみる。自分の為に。必ず必ず何度も読み返すことになる一冊!

    3
    投稿日: 2024.10.07
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    すごく良かった。 小町さんに出会った人達がそれぞれ自分の答えを見つけて前に進んでいくところが今の、私の心に響きました。 本はその時の自分にとって必要な言葉をくれます。 この本を読んで私も前に進もうと思えました。

    3
    投稿日: 2024.10.03
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    なんか、ハマった。 全ての登場人物に共感、というか、自分にも思い当たった。(毎回、価値観や、観点の角度が変わるのも、ハッとさせられたのかも) ふんわりと優しい気持ちにさせられる小町さん。 将来、AIもこんな風に寄り添ってくれたら、楽しそう。

    3
    投稿日: 2024.10.01
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    ある図書室から5人のそれぞれの5つの物語が前向きに進んでいく。別々のものかと思ったが一つに繋がってた。 読んでて、とても気持ちがよく。読了後は気持ちが晴れて穏やかになっている。 青山先生の作品を初めて読んだが、好きになってしまった。

    4
    投稿日: 2024.09.29
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    穏やかに話は進行していく。小町さんが提案する一冊と付録をきっかけに、自ら前向きに考えることができるように変わっていく。 読んでいて自然と自分もあまり卑下することなく前向きにと思えました。 ただいま神様当番に少し通じるところがあるかなと感じました。

    17
    投稿日: 2024.09.29
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    すごく読みやすい本だった! 恥ずかしいことに私はこの本を読むまで“司書”という仕事があることも知らなかった。 ぐりとぐらは懐かしい気持ちもあり、この本を通して、本って小説や自己啓発本だけでなく、絵本や図鑑もあるんだな〜と思い、家にある絵本をもう1回読み返してみようと思った! 小町さんの付録は、これから起こることとか今その人に必要なものが分かっていて、それを渡していると思ったけど、そうじゃなくて渡されたその本人がそのマスコットを意識することで色んなことに気付けているということがわかった時、「深いなー、日々の日常の中にも自分の人生や考え方を変えるものが沢山ころがっているんだ」と気付かされた。 普通に働いてると、今のこの仕事役に立つのかなとか、人と比べてしまうこともあるけど、人生に無駄なことは無いんだなと改めて感じた。 そして人と人の繋がりって本当にすごい。 私ももっと小町さんのようにちゃんと人の話を聞こうと思う。笑 ちなみに私も羊毛フェルトやったことあるけど、意外と難しくて飽きっぽい私は完成する前に作るのを辞めてしまった、、、

    23
    投稿日: 2024.09.28
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    前向きに、幸せな気持ちになれる本です。 ベイマックス、しろくま、マシュマロマン、巨大な鏡餅…全て同じ人の例えですが、この例えがとても好きです。

    4
    投稿日: 2024.09.26
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    時代背景が微妙〜に昔?な感じはあった。平成中期…?くらい…?現代ぽいわりにジェネギャを感じる。 短編ひとつひとつは読みやすくて優しいお話で、暗いものがないのがよかった。続けて重い話を読んでいたので、気分転換というかほっと一息つきたい時に読むのにすごくちょうど良い。身構えなくていい雰囲気だし、テンポも良いのストレスがない。登場人物は別に小町さんに救われるわけじゃなくて、勝手に救われます。そこもよかった。 あと、小町さんが過剰なミステリアス美女じゃないところもなんかすごくよかった。 結構都合の良い感じもあるけど、人生そうなってくれ〜の気持ち。

    1
    投稿日: 2024.09.24
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    いやー好きやわー こういう短編でありながら登場人物が微妙に重なるやつ あんたここにおったんね、元気しとったね、いやー心配したよと まるで田舎のお節介おばさんのような感覚 まさか、わたくしも持ち合わせていたとは 自分でも正直ビックリです。ええ。

    8
    投稿日: 2024.09.24
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    人生に行き詰まりを感じている5人が図書室の司書、小町さんにおすすめをされた本や手渡された付録をきっかけに、自分なりの答えを見つけていくお話。 本書には、「皆さん、私が差し上げた付録の意味をご自身で探し当てるんです。本も、そうなの。作り手の狙いとは関係のないところで、そこに書かれていた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけてその人だけの何かを得るんです」という言葉が出てくる。 きっとこの本を読んだ人も、登場人物の心情に自分を重ね、そこに書かれている言葉を自分なりに咀嚼し、解釈し、自分なりの答えを見つけるんだろうなと思いました。本の内容は問題と正解という組み合わせではないという、石井ゆかりさんの言葉も響きました。 どう受け取るかは読み手次第。 そして5人の人生が図書室を通して少しずつ重なり合うところにもトキメキました。心温まる一冊でした。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    コミュニティハウスにある図書室の不思議な司書さんが、悩める5人の来訪者に向けて渡す、書籍リスト。 薦められた本から何をどう感じて、その後の自分と結びつけるか、穏やかな1冊でした。 所々、素敵な台詞もあり、続編を希望します。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    心に残る言葉の連続 人生の一歩を踏み出すときや 前を向いて進みたい時にこの本を読めば やる気に満ち溢れると思う 胸が熱くなる所もあって 読書で初泣きした 唯一無二の作品 青山美智子さんファンになりました!

    1
    投稿日: 2024.09.23
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    久しぶりに読んだ小説。 とてもよかった。 人によって本の内容の受け取り方は様々でいいんだなと思った。 どの話の主人公もやりたいことをやるための一歩を踏み出していた。 印象に残ったフレーズ メリーゴーランドにのっている 思い通りにならなかったことが結果良くなることはある 変わっても同じことはあるし、同じでも変わることはある

    2
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもあたたかくて、じんわりとこころに沁みて、背中をぐいぐい押すんじゃなくて肩をポンとたたいてくれたりそっと寄り添ってくれたり。 あぁ、だいすきな石井ゆかりさんそっくりだ……と思っていたら!まさかまさか劇中で取り上げられてその瞬間ぼろぼろ泣いて。わたしの中のだいすきと繋がって、現実のわたしともリンクする箇所がたくさんあって、この作品はフィクションで不特定多数に向けて書かれているはずなのに、まるでわたしに向けた短編集を贈ってもらったような気がして。 そんな、読んだ方の心のどこかにきっと響く、素敵な作品でした。読めてよかったです。 そして文庫版解説も石井ゆかりさんが携わっていらっしゃって2度驚きました(借り物の本でブックカバーがかかってて気づかなかった……

    7
    投稿日: 2024.09.18
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    めちゃくちゃほっこり。じんわり。 仕事にやりがいをもっていた女性が復帰して、モヤモヤしながら育児と両立させていくお話がぐっときた。 全部頑張りたいのに、体力も時間も足りなくてイライラしちゃう気持ちが痛いほど伝わってきた。同じ経験をしたわけでもないのに。 私も小町さんに本選んでもらいたい!!

    5
    投稿日: 2024.09.16
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    5つの短編集。とても読みやすい。 今の生活に悩みや不満を抱えてる主人公達が図書室に行くことをきっかけに前向きにポジティブになっていく物語。自分の考え方次第で日常は良くも悪くも変わることを気づかせてくれる。

    4
    投稿日: 2024.09.16
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    図書館で働いてみたい、相手に合わせて本を選んであげられたらな、今の自分にはどんな本を選んでもらえるかな、素敵な本に出会えたらな、と思える、本が好きになる作品。

    3
    投稿日: 2024.09.15
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    2024年20冊目 心がほんわり温かくなるのを感じている 2021年本屋大賞2位という帯に惹かれて買ったが、読み終わると書店員の皆様がこの本をオススメしたい気持ちが手に取るようにわかる 私は存外本屋大賞が好きだ ある年、友人の誕生日プレゼント選びに縛りをつけ、全友人に本を贈っていた。 人に本を選ぶのってその人のことをよく知っていれば、何も苦じゃない楽しい作業だが、初めて会った人・悩みを抱える人に選書するのはとても難しいと感じている。一つの文章が悩みを溶かすこともあるという事実を知っているからだ。 じんわりとこの本が心に残るのはそれを著者本人も知っていることがありありと表れているからだと思う。

    16
    投稿日: 2024.09.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話も勇気づけられる話でとても面白かったです。前の章で登場した人が生き生きとした姿で再登場しているのを見るのも楽しめました。 世の中には小説や物語ではなくビジネス書を読んだ方が身のためだと言う人もいますが1冊の本や絵本、詩集がその人の行動の原動力になることだってあるのだと思うことができたのが、この本を読んで1番良かったことだと思っています。 『ぐりとぐら』大好きな絵本だったんですけど大分内容忘れていたのが結構ショック…。購入して読んでみようかなと思います。絵本は子どもを子ども扱いしないのでいいですよね。大人もたまには読むべきです。 続編があればとても嬉しい!と思ってしまうくらい良い本でした!

    1
    投稿日: 2024.09.14
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    ぼんやりと人生に悩んで、どうしていいか分からなくて、分からないなりに動き出した人達の道標になるような小町さんのレファレンス。でも彼女はただきっかけを与えただけ。そこからどう進むかはその人次第。何事も捉え方次第でかわるもんなんだなって思う。5章にわたる登場人物全員が緩やかな縁で繋がってるのも青山さんの本らしくていいなぁと思った ハニードーム、ほんとにあるお菓子なら食べたかったなぁ。中からじゅわっと蜂蜜が出てくるドーム状のお菓子。無印のブールドネージュの中に蜂蜜入ったみたいな感じなのかなあ

    3
    投稿日: 2024.09.14
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    本が秘めるパワーを改めて感じさせてくれる。 性別も年齢も職業もバラバラなあらゆる人々の心にそっと何かを与えたり、寄り添ったり、背中を押してくれたり…あぁ、本を読むってなんて贅沢なことなんだろうと実感させてくれた。 作中で紹介される本もただ文章の引用ではなくその本の特徴だったり内容の解説だったりが凄く素敵で手に取りたくなった。 青山先生のシリーズ3冊目、各章の登場人物が図書館を起点に上手く繋がっていてさすが青山先生と圧巻でした。

    2
    投稿日: 2024.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの登場人物と小町さんとのやりとりで小町さんがどんな人なのかが垣間見えておもしろかった。いつも探し物にメッセージ的に一冊追加するところ、付録を渡すところもいいな。その一冊に受け取った人が思考を巡らす。そしてそれが彼ら彼女らの今後を考える大事な一冊になる。 僕もそんな司書さんに会ってみたい。

    3
    投稿日: 2024.09.10
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    本から広がる色とりどりの世界を感じておもしろかった。登場人物がひとりひとり普通の人なのに読んでるうちに魅力がついてきて読み進めるのが楽しかった。

    4
    投稿日: 2024.09.09
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    退職、人生の夏休み、転職を目前にしたまさに今 偶然が重なり図書館で手にしたこの本が、こんなにも今の自分に重なって見つめ直して意味をもつんやから、本との出会いってほんまに不思議 退職を控えた先日、仕事で色々あってざわざわした気分で過ごしていたけど、良くも悪くもいつもの私を見てくれてる人は見てくれてるんやって嬉しかった 今の仕事を選ぶきっかけも友達の一言が後押しした そんな、これまでの自分を見つめ直す時間になった すごく良い小説に、良いタイミングで出会えたことが読書の何にも変え難い喜びです

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    私はこの物語全てが好きです。 とてもイメージしやすいです。 私自身、気に入った言葉がいくつも散りばめられてました。 また読みたくなる本です。

    4
    投稿日: 2024.09.07
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    読書に改めて、ハマるきっかけになった本。 どの世代、どの環境の人にも、 共感できるエピソードがありそうです。 人によって好きな章が違うと思いますが 日常の小さな幸せに改めて気づかせてくれたり 悶々とした時こそ、外に出る、人と関わることの大切さを教えてくれた気がします。 歳を重ねていき、おかれた環境が変わると また好きなエピソードが変わりそうな気がします。

    6
    投稿日: 2024.09.05
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    三章と五章が、特に良かった。社会人6年目、職場でも最若手ではなくなって、知らない間に肩肘張って行き詰まることも多くなってきて。 これから子どもができるかも、キャリアが止まるかも。これまで頑張ってきたものは全部無駄になるかも、社会から必要とされなくなるかも。自分の力ではどうにもならない「〇〇かも」に悩んだり苛立ったりしていたけれど、どれも大事な人生の一部でしかないことに気がつくことができた。 本当は文章を書く仕事がしたいとか、誰かの心に残る、誰かの心を救える仕事がしたいとか、そういう野望を捨てなくてもいいことや、サラリーマンとして働きながらだからこそ挑戦できることもあると気づけたこともたいせつな発見だった。 「たとえば十二個入りのハニードームを十個食べたとして、そのとき、箱の中にある二つは「残りもの」なんでしょうか」

    5
    投稿日: 2024.09.05
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    第18回本屋大賞 第2位 本好きのブクログユーザーに人気なのが頷けた。 悩める各章の登場人物は、本から何かを受け取って一歩を踏み出すきっかけとなっている。 そもそも本の集まる図書室が舞台なのがわくわくするし、小町さんのような司書がいる図書室なら絶対通いたくなる。 どの章も心温まる素敵なストーリーで、目頭がじんと熱くなった。 人生に行き詰まった主人公ばかりだけど、それぞれが図書室に本を探しに来た時点で動き始めているんだなと感じた。図書室や本屋って何かが変わる可能性を秘めた場所なんだなって思ったらもっとわくわくする。 ハッとするフレーズがいくつか出てきたのもよかった。一番気に入ったものがこちら。 「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ。」

    43
    投稿日: 2024.09.02
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    2021本屋大賞2位。心温まる内容でした。悩みを抱える5人が、司書さんから思いもよらない本を紹介されて、それぞれ前を向き直して行く。1話ずつ本を閉じて、深呼吸しながら読みました。

    11
    投稿日: 2024.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青山美智子さんのお話は優しくて温かくてすごく好き。 短編っぽく見せかけて、登場人物が少しずつ繋がっているのがとっても良い。

    12
    投稿日: 2024.09.01
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    人生の、順調ではないとき、ふと立ち止まったとき、未来が描けない感じがしたときに、あたたかな眼差しでこちらを見つめてくれているような気持ちになれるお話でした。 ただただ良かったです。 著者の他のお話も読みたくなりました。

    5
    投稿日: 2024.08.31
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    少しだけ、背中を押してもらえたような気がする本。 小町さんの人生も知りたくなるけど、きっと、本書内でチラ見せされたくらいが丁度いいんだろうな、と思う。 大変読みやすく、でも心に残る言葉がたくさん散りばめられていた。

    1
    投稿日: 2024.08.31
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    じんわりと心があったかくなって、人生の道標になるような1冊です。 図書館司書という仕事の素晴らしさを感じたし、本が持つパワーのすごさもわかりました。レファレンスでおすすめされた本に答えが書いてある、みたいなファンタジー的な展開じゃなくて、一見、自身の問題と関係ないような本でも、それがきっかけとなって、自分自身で日々の中に答えを見出していくっていうのが、物事の本質をついている描写で心にスッとはいってくる物語でした。

    6
    投稿日: 2024.08.29
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    今年読んだ本の中で1番面白かったです。 短編集だけど繋がっているところもあっていわゆる回収がしっかりできている本。読み終わった後のスッキリ感が素晴らしい。みんなに勧めています

    4
    投稿日: 2024.08.29
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    5つの短編で成り立っているが、それぞれの登場人物が繋がっていて、大きな一つの物語になっていて、本初心者でもとても読みやすかったです。 「付録」を通じて、主人公本人自身が悩みの答えをだしていく、周りの人を大事にしている登場人物に感動しました。なにか悩んでいる時に読みたい本です。

    3
    投稿日: 2024.08.29
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    伊坂幸太郎さんや辻村深月さんのような鮮やかな伏線回収とはまた違った感じの心温まる5つの短編集。 1話目は21歳婦人服販売員の女性、2話目は35歳経理部の男性、3話目は40歳元雑誌編集者の女性、4話目は30歳ニートの男性、5話目は65歳で定年退職した元営業部長の男性が主人公。テイストは「月の立つ林で」とほぼ同じですがさらに完成度が高くなった感じで、大きくタイプの異なる登場人物を主人公にした短編集にしては珍しく、どの登場人物にも共感しましたしどの作品も均等に面白かったです☆そして、「月の立つ林で」と同じく、各話で別の話の登場人物がちらほら登場する点も良かったかな♪ 個人的には特に3~5話目が面白かったですが、1話目もすごく良かったですし、2話目も十二分に面白かったです。ページ数も少なく文字も大きいのでサクッと読めますし、万人におススメします♪ ------------ p175 「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」 p243 「人の心に残るイラストを描く」確かに俺の字で、そう書いてあった。そうだったっけ…ああ、そうだったかもしれない。どこかでねじ曲がって、勘違いが刷り込まれていた。「歴史に名を残す」って書いてたと思い込んでいた。壮大な夢を抱いていたのに打ち砕かれたって。俺を認めてくれない世間や、ブラックな企業がはびこる社会が悪いって、被害者ぶって。でも俺の根っこの、最初の願いは、こういうことだったじゃないか。 p307 驚いた。同じ文章なのに、わたしとはまるで違う風景を千恵は見ているのだ。千恵と一緒に生きる草野心平は、ずいぶんと明るくてポジティブだ。詩っていいな。わたしは心から、そう思った。実際のところは草野心平にしか分からない。でも読んだ人それぞれの解釈があって、それがいい。 p312 「小町さん、言ってたでしょう。十二個入りのハニードームを十個食べたとして、箱の中にある二つは『残りもの』なんでしょうかって。わたしはその答えがわかったみたいです」<途中略>「箱の中にあるふたつは、ひとつめに食べたハニードームと何も違わない。どのハニードームも、等しく素晴らしい」

    2
    投稿日: 2024.08.29
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    はぁ〜いいなぁ。この図書室。私も行きたい。小町さゆりさんに、「何をお探し?」って聞いてもらいたい。今の私には、どんな本を薦めてくれるだろう?どんな付録をくれるかな?そんな想像をしてわくわく。1章から5章までの5人の様々な思いが、希望を胸に少し前進していくあたたかさがよかった。自分を、今の自分を、もっと大切にしていきたいなぁと思えるすてきな作品。出会えてよかった。

    5
    投稿日: 2024.08.28
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    めっちゃ面白かった〜というか感動した! とってもオススメです⭐︎ 青山美智子さんの小説は人と人とのつながりに心がじんわりと温まるけど今回は主に「働くこと」「社会人」がテーマのストーリーだったので、もしも進路に迷っている方がいたらぜひ手に取ってもらいたいです! 途中で何度もうるっとしてしまった〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)♡

    28
    投稿日: 2024.08.28
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    付録、なんとも嬉しいもの。羊毛フェルトはどんな風に作っているかはわからないので、調べました。中心になる部位はしっかり固めに作り、針でチクチクしながら形を整えながら可愛らしいマスコットを作っていました。 作る人によっては、上手下手別れてしまうけど、ちょっと習ってみようかなと思いました。 優しくて暖かい心癒される内容の話です。 誰にでも抱えているものはあり、心の闇を抱えているものです。闇に光を当て素敵に解決できる。素敵です。 これから頑張ろうと思える本でした。

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    投稿日: 2024.08.27
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    各章のタイトルが名前と職業と年齢となっているように、それぞれの主人公の仕事にまつわるお悩みが軸になって話が進んでいく。 私自身、キャリアパスのことで悩み多き年齢なこともあり、どのお話も刺さる言葉ばかりでメモが止まらなかった。 5人の主人公の他にも、取り巻く人たちもとても魅力的。誰が読んでも、登場人物の誰かしらがヒントを与えてくれると思う。 司書の小町さんが薦める本が、どれも実在するっていうのがまたいい。気になる本がいくつかあったので、読んでみたい。 それにしても、「コミハ」が家の近所にあってほしい〜

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    投稿日: 2024.08.25